このページでは山下芳生参議院議員の21期(2007/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は21期国会活動統計で確認できます。
○山下芳生君 日本共産党を代表して、二〇〇六年度の決算について、福田総理に質問します。 この決算は、貧困と格差が広がる中、弱い立場の人々を更に容赦なく切り捨てる小泉構造改革の総仕上げともいうべきものでした。その下で国民がどれほど苦汁を味わってきたか、私は六年間、人々の声をじかに聞き、一つ一つ胸に刻んできました。 わずかな年金でおかずのない御飯を何回も食べています、年配の女性がうつむいたまま話してくれました。こういう方の住民税まで三倍、四倍に引き上げたことに怒りを覚えます。 昨年末、滋賀県で、四十三歳の父親と障害を持つ二人の娘さんが無理心中する事件がありました。新聞には、障害者自立支援法に……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
初めに、最近のイラク情勢についてお聞きしたいと思います。
昨日の報道によりますと、イギリスのブラウン首相がイラク南部からイギリス軍を撤退させることを明らかにいたしました。また、先月の末にはオーストラリアやポーランドもイラクから撤退する方針を表明したと聞きます。それぞれどういう内容か、報告をいただけますか。
【次の発言】 アフガニスタンの情勢も変化しているようでありまして、十月に開かれたNATOの非公式国防相会議では、加盟国のアフガニスタンへの兵力増派が最大の焦点になったと聞いておりますが、どういう議論がされたのか、御報告いただけますか。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
若者の貧困化の要因ともなっております急増する派遣労働、とりわけ、派遣会社に労働者が登録をし、派遣先が決まったときだけ雇用契約を結ぶ登録型派遣、日雇派遣の問題について聞きたいと思います。
福田首相も、日雇派遣について様々な問題が指摘されている、労働者派遣制度について見直しの検討を始めていると代表質問の答弁でお述べになっております。
労働政策審議会の部会に厚生労働省が提出した、日雇派遣について主に指摘されている事項、紹介していただけますか。
【次の発言】 私も、登録型派遣、日雇派遣の若者たちから直接、大阪や東京で声を聞いてまいりました。それから、つい……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生でございます。 深刻な医師不足について質問をいたします。 奈良県では昨年、出産中の妊婦が意識不明となり、救急の受入先を探したが見付からず、結局大阪の病院に搬送され男の子を出産しましたが、その後妊婦は亡くなるという不幸な出来事がありました。妊婦の夫、二十五歳の若い方でしたが、お会いいたしますと、初めての子供を抱くこともお乳を飲ませることもできず、さぞ無念だったろう、二度とこんな悲しい目に遭う人をつくらないでほしいと訴えられました。胸にその言葉を刻みました。 ところが、今年もまた奈良県で、妊婦の搬送先が見付からず死産するということが起こってしまったわけであり……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 郵政民営化で国民が一番心配しているのは、郵便局の全国ネットワークが維持されるのか、金融のユニバーサルサービスが確保されるのかということだと思います。 二年前の民営化法案の審議を振り返ってみますと、政府は次のように説明しておりました。郵便はユニバーサルサービスの義務があり、それを支える郵便局についても、あまねく全国において利用されることを旨として設置することを法律で義務付けている。過疎地については、現に存する郵便局ネットワークの水準を維持することを旨とすることを規定している。金融は、その性格上義務を課すことはできないが、郵便局でしっかりと金融サービス……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
本改正案は、指定職を除く一般職の給与等の改定を行い、俸給表、年間給与の引上げを行うものであり、賛成であります。
そこで、今日は、人事院勧告で触れられております新たな人事評価制度について質問したいと思います。
民間企業が一九九〇年代から導入しているいわゆる成果主義について、経済産業省が行った人材マネジメントに関する報告書が出されております。その中では、民間では成果主義をどう位置付けているか、また成果主義の導入によってどのような弊害があったと分析されておりますか。
【次の発言】 導入時に想定されていなかった納得感の低下、不安感の増大、仕事の細分化、個……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 まず、郵政民営化見直し法案について提出者に伺います。 法案にあるように、国が日本郵政の株式を一〇〇%保有し、日本郵政がゆうちょ銀行、かんぽ保険の株式を一〇〇%持ち続けるようになれば、全国の郵便局ネットワーク、金融サービスのユニバーサルサービスの維持など、公益優先の経営が可能になると考えますので、法案には賛成であります。 ところで、法案では、郵政民営化について具体的にどのように見直すのか明確にはなっておりません。私は、四分社化を見直して三事業一体経営にして、国民にあまねく公平に貯金・保険サービスを提供する金融のユニバーサルサービスを義務付ける見直し……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 初めに、一冊の本を紹介したいと思います。昭和女子大学の竹山昭子先生が一九九四年にお書きになった「戦争と放送」という本であります。この竹山昭子先生は、太平洋戦争のさなかの放送を自分で直接お聞きになった経験がおありです。紹介します。 太平洋戦争の開戦は女学校に入った年の十二月であった。寒い朝で、私はまだ布団の中にいた。すると、九州から上京し我が家に泊まっていたジャーナリストの叔父が、朝七時のニュースを聞きながら、これは大変なことになったと大きな声を上げた。本八日未明、西太平洋において、アメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れりの大本営発表が響いてきた。この……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 初めに音先生に、国際放送の命令放送について伺いたいと思います。 先生は、グローバル化の中で国際放送の要請が高まっているということを先ほどお述べになって、その在り方としては、政府にとって都合の良いことのみならず悪いことも発信すること、あるいは国民にとって少し恥ずかしいと思われることも発信すること、これによってアジアの中で民主主義が発展することに資するような発信の仕方が重要ではないかということをお述べになって、非常に共感をしたんですけれども。 そこで、この命令放送の命令という言葉の意味なんですが、私は、国際放送をやってくださいと、つまり日本のいろいろ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
初めに総務大臣に伺います。
政府の原案で、現行法の命令放送を要請放送に変更したいきさつ、趣旨を説明していただけますか。
【次の発言】 いきさつについてはどうですか。
【次の発言】 昨年の菅総務大臣の命令内容に対する世論の反応もそのいきさつに含まれていると思いますが、いかがですか。
【次の発言】 否定はされませんでした。
そこで、菅総務大臣の命じた放送事項は、個別具体的な項目を指定したことが国家による放送への介入、表現の自由、報道の自由、編集の自由の侵害に当たるのではないかと問題になりました。
今回、命令を要請に変えることによってこのような個別具……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 まず提案者に質問をいたします。 弁護士でない者が報酬を得る目的で業として法律事務を行えば即弁護士法違反という見解がございます。日弁連も同様の見解のようでありますけれども、本改正案の提案理由説明では、行政書士は、行政書士が作成できる書類に関連する聴聞又は弁明の機会の付与等の手続に係る行為について、弁護士法第七十二条に規定する法律事件に関する法律事務に該当するものを除き、代理することができるものとしておりますと、こう述べられました。 そこで伺いますけれども、法律事件に関する法律事務に該当するものと該当しないものに区別をされているわけですが、弁護士法第……
○山下芳生君 北朝鮮の核問題を中心に伺います。
核問題をめぐって北朝鮮は、核関連施設の稼働停止、封印など、今年二月の六か国協議で合意された初期段階の措置を実施し、十月の同協議では年内に核施設の無能力化と核計画の完全申告を柱とする次の段階の措置を行うことが合意されました。このことは、朝鮮半島の非核化への重要な一歩であり、国際社会の総意を背景に六か国が粘り強く交渉を続けてきた結果だと私は考えますが、高村大臣の所見を伺いたいと思います。
【次の発言】 六か国協議で合意された第二段階の措置の年内履行が実現をいたしますと、これは朝鮮半島の平和体制に向けた協議、あるいは米朝の国交正常化交渉の開始につなが……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 北朝鮮の核問題を中心に聞きます。 二〇〇五年九月の六か国協議で、北朝鮮がすべての核兵器及び既存の核計画を放棄するとした初の共同声明が採択されました。翌二〇〇六年の十月、北朝鮮が地下核実験の実施を発表するという重大な事態が発生いたしましたが、その後、関係各国の努力の結果、今年二月の六か国協議において共同声明の実施のための初期段階の措置が採択され、十月の同協議では、北朝鮮が寧辺の核施設の稼働、活動停止など初期段階の措置を実施したことを受けて第二段階の措置が採択をされました。その第二段階の措置の一環として、寧辺の核施設を無能力化するための調査作業に、先月……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は、養護学校の寄宿舎の役割について、文部科学大臣に質問をしたいと思います。 私が養護学校に寄宿舎があるということを知ったのは一年半前でございました。滋賀県の親子無理心中の事件がきっかけでありまして、一昨年の暮れに、滋賀県で障害を持つ二人の娘さんと四十三歳のお父さんが無理心中する事件がありました。新聞は、障害者自立支援法による負担増とともに、娘さんの通っていた養護学校の寄宿舎が二年後に廃止される問題が背景にあると報じておりました。この心中事件の三年前から娘さんはお二人、養護学校に通うようになったんですが、すぐお母さんが病死をされるわけです。病死、……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 温暖化の影響は、海面の上昇、熱波の多発、干ばつと豪雨、多くの生物種の絶滅の危険など、既に世界各地で深刻な形で現れつつあると思います。IPCC第四次評価報告書では、温暖化が突然、回復不可能な気候変動と悪影響をもたらす可能性があると警告し、今後の二十年ないし三十年の削減努力と投資がかぎだと述べております。非常に重要な内容で、とりわけ政策決定者である政治家が真剣に受け止めなければならないと思っております。 そこで、昨年十二月バリで行われたCOP13の採択文書にはこのIPCC報告の内容がどのように盛り込まれたのか、報告願えますか。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 初めに、山根参考人に伺いたいと思います。 私、昨日、「アース」という映画を見てまいりました。美しい地球の上ですばらしい仲間たち、映像ではアフリカゾウですとかホッキョクグマですとかザトウクジラが地球全体を回遊しながら動いている状況が紹介されましたけれども、彼らといつまでも共存するために私たちは今すぐ行動しなければならないんだというメッセージを感じました。人類にその能力があるのかが、四十六億歳の地球から問われているんだなと感じました。 山根参考人は、同時に、温暖化問題は大変難しい、分からない面も多いとおっしゃられましたけれども、その点で、メディアとか……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
環境問題への対応として予防原則、すなわち完全な科学的確実性がなくても深刻な被害をもたらすおそれがある場合には対策を遅らせてはならないという考え方があります。これは国際的にも国内的にも受け入れられた考え方だと思いますが、環境大臣の認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 この予防原則は外国からの輸入品ではないと思います。日本の公害問題、環境問題の痛苦の経験から導き出された教訓でもあると思います。
例えば、水俣病でありますけれども、行政は、昭和三十四年十一月ごろには、水俣病の原因物質である有機水銀化合物がチッソから排出されていたことを断定はできないにし……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
今回の地方交付税法改正案は、国税五税の減額補正に伴う地方交付税の減額分二千九百九十二億円について、国の一般会計からの加算によって補てんするものでありますけれども、問題はその財源であります。
改正案では、平成二十二年度から二十四年度までの各年度の地方交付税額に国の一般会計から加算することになっていたいわゆる平成十九年度法定加算六千二百五十一億円の一部を充当するということになっております。しかし、この六千二百五十一億円は、元々地方の財源ではないのでしょうか。
【次の発言】 地方として使えるものだったということであります。
交付税総額の確保は大事なこと……
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方交付税法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 政府の税収の見込み違いに伴う地方交付税の減額に対して国の一般会計から補てんされるのは当然のことです。しかし、補てんにどのような財源が充てられるのかが問題です。 地方交付税法では、総務大臣の権限と責任について、毎年度分の交付税総額を見積もることや、内閣の地方財政計画の策定の義務などを規定し、すべての自治体が法令に義務付けられた事務事業その他地域住民の福祉を増進するための事業を全国的に一定の水準で実施できるよう、その財源保障を国の責任としています。こうした法の趣旨から、地方財政計画で年度当初……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
安心して住み続けられる地域社会にとって路線バスは重要な役割を果たしていると思います。とりわけ過疎地の高齢者にとっては買物や病院通いに不可欠な生活の足、命の足だと思います。
そこで、まず総務大臣に、地方における路線バスの役割、それを維持することの重要性、どう認識されているか、伺いたいと思います。
【次の発言】 高齢者のみならず一般の方にとってもという御認識でありました。
ところが、政府のモータリゼーション政策の下で自家用車の普及が進む中、バスの利用者が減少しております。民営バス事業者の七割は赤字経営となっております。その結果、全国各地でバス路線の廃……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、古森経営委員長にNHK経営委員長としての基本的立場を尋ねたいと思います。
放送法には放送の不偏不党、政治的に公平であることが明記されております。経営委員長としてこの立場を堅持することは当然だと考えますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 そこで伺いますが、二月二十六日、都内で行われました某自民党衆議院議員を励ます会に委員長出席された事実はありますか。
【次の発言】 しかし、励ます会であなたは、NHKの仕事もしておりまして、経営委員長を仰せ付かりまして、昨年の六月以来、苦闘しております、皆さんの応援を是非お願いいたしますと、NHK経営委員長の立……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
福田首相は、国民世論と国会論戦に押されて、三月二十七日、道路特定財源制度を廃止し、二十一年度から一般財源化すると述べました。増田総務大臣も首相と同じ立場でしょうか。
【次の発言】 そうしますと、地方税法第七百条、道府県は道路に関する費用に充てるため軽油引取税を課するものとする、及び同六百九十九条、道府県は道路に関する費用に充てるため自動車取得税を課するものとする、これは改正しなければならないのではないでしょうか。
【次の発言】 非常に大事な答弁だったと思います。地方税法の道路特定財源の部分を、総理の提案に従うとすれば改正する必要があるということであり……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 おとといの質疑で総務大臣は、道路特定財源と暫定税率の失効によるガソリン、軽油価格の値下がりについて国民は歓迎していること、元に戻せば国民の負担は増加することを認める一方で、地方が予算執行を留保しており、長引けば住民サービスの見直しをしなければならないこと、地方の道路整備はまだまだ不十分であることを挙げ、暫定税率の復活をお願いするのは大変心苦しいが、国民の理解をいただきたいと述べられました。 そこでまず、地方自治体が予算執行を留保している問題について議論したいと思います。 初めに、今回の道路特定財源と暫定税率の失効が地方の道路事業費の財源にどの程度……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
四月十一日の政府・与党決定に増田総務大臣がどのようなかかわり方をされたのか、まず聞きたいと思います。
【次の発言】 では、内容に直接責任を負う大臣に伺いたいと思います。
政府・与党決定は、与野党協議の前提として、道路特定財源と暫定税率を十年間延長する法案を一日も早く成立させるとしておりますけれども、これは、政府・与党決定自身が掲げた二十一年度から一般財源化するとの方針と根本から矛盾するのではないでしょうか。
【次の発言】 私は、新たな手当てをしなくても、今現実に立って考えれば、現在、ガソリン税の暫定税率はなくなっておりますし、道路整備財源特例法の期……
○山下芳生君 初めに片山参考人に一言申し上げたいことがあるんですが、鳥取県西部地震の際に、当時知事だった片山さんが現場に急行されて即座に住宅再建に三百万円支給するという決断をされました。当時、やはり地方では高齢者の方は住宅がつぶれたら自力では再建できない。そういう地方の集落に幾ら道路や橋を公費で直したところで、家を失った高齢者はその村から離れて息子さん、娘さんのところに行かざるを得ない。したがって、集落、地域を守るという立場から住宅再建に公費を投入するのはしっかりした根拠があるんだということで、国会にも来ていただいて、当時私は阪神・淡路大震災の被災者支援を原点として活動しておりましたので、大変……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 初めに、昨日、与党は、本委員会で審議中の地方税三法案を含む道路特定財源と暫定税率を復活させるための法案について、四月三十日、衆議院において三分の二の多数で再可決することを決定いたしました。 国民生活に多大な影響を与える法案にふさわしく、本委員会では地方視察、地方公聴会など、精力的に審議を行っている最中であり、かつ、一昨日の参考人からの意見聴取では、地方自治の本旨にもとる憲法違反の法律であるという意見まで出されたにもかかわらず、本委員会の審議権を数の力で剥奪するような暴挙は断じて認められません。与党諸君がそのような決定をしたことを猛省し、暴挙を中止す……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
初めに、消防庁に伺います。
今年二月十五日に出された消防審議会の大規模地震に備えた当面の消防防災対策のあり方に関する答申では、危険物事故の動向それから発生原因、どう述べているでしょうか。
【次の発言】 危険物施設の事故は増加傾向にあり、その発生原因として施設の老朽化の進展が考えられるということであります。
そこで、五百キロリットル以上の大型屋外タンクを始め、危険物施設が集中している石油コンビナートの保安規制について聞きたいと思います。
経済産業省、石油コンビナートにかかわる保安四法、すなわち消防法、高圧ガス保安法、労働安全衛生法、石油コンビナー……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 先ほど礒崎委員が取り上げた番組について、たまたま私も当日のホームページで感想を書いておりましたので、紹介したいと思います。 いい番組でした。今日夜のNHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス」。バブル崩壊後の雇用の規制緩和、医療、介護、生活保護など社会保障の縮小が、この国に住む人々の社会への信頼を崩壊させつつあることを、数字だけでなく一人一人生身の人間と家族の実態から描き出しました。 仕事を失い、国民健康保険料が払えず保険証を取り上げられ、がん治療を受けられず五十歳前半で亡くなった男性。四十年余り働き余裕ある老後を楽しみにしていたやさき、脳……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 日本で受信される電子メールは、一日当たり約三十五億から四十億通というふうに聞いております。そのうち七、八割が迷惑メールと言われておりまして、利用者の同意なく営利目的で送られてくる迷惑メールというのは、利用者の方に無用の負担を強いるし、精神的な苦痛にもなっております。それからまた、ワンクリック詐欺、架空請求などの消費者被害、あるいは青少年、子供たちを犯罪に巻き込むきっかけともなっております。迷惑メールの規制強化は急務だと思います。 まず総務省に伺いますが、先ほど同僚委員からも質問がありましたけれども、三年前、二〇〇五年の法改正案の審議の際に、我が党は……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
今日は日本郵政の西川社長にもお見えいただきまして、日本郵政の関連法人の整理、見直しについて質問をさせていただきます。
昨年の十一月に、郵政事業の関連法人の整理・見直しに関する委員会、いわゆる松原委員会の最終報告書が出されました。西川社長に提出されたわけでありますが、そこでの検討対象は二百十九法人に及んでおります。
その中で、郵便の地域内・地域間輸送にかかわる関連法人がどのように整理、見直しされることになったのか、御報告いただけますか。
【次の発言】 それがどうなったかということについて。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、古森経営委員長に質問をさせていただきます。
四月八日の経営委員会において、去る二月二十六日、武藤容治自民党衆議院議員を励ます会に古森委員長が出席された問題が議論されておりますけれども、どのような議論がなされてどのような結論になったのか、御報告いただけますでしょうか。
【次の発言】 私は、不偏不党、政治的に公平であるべき、またあらねばならない公共放送NHKを管理監督すべき立場にある経営委員長が特定の政治家の励ます会の発起人となり、出席し、あいさつするというのは、国民や視聴者に誤解を与えることになり、慎むべきであると考えますと三月三十一日の当委員……
○委員以外の議員(山下芳生君) 日本共産党の山下芳生です。 初めに、委員外発言をお許しいただいた岡田委員長を始め理事、委員各位に感謝を申し上げたいと思います。 公務員の労働基本権について渡辺行革担当大臣に伺います。 私は、労働基本権は労働者の生きる権利として保障されたものであるとともに、労働条件の決定過程に労働者が関与するために不可欠であるがゆえに保障された権利であると考えております。 十九世紀の資本主義の発展過程において、労働者は失業や劣悪な労働条件のために厳しい生活を余儀なくされました。そこで、労働者に人間に値する生活を実現するために、労働者を保護し、労働運動を容認する立法が制定さ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
初めに、先月二十七日から二日間にわたって北京で行われた米朝協議について伺います。──齋木局長が来られていませんね。
【次の発言】 日本共産党の山下芳生です。
先日、北京で行われた米朝協議について伺いたいと思います。
米代表のヒル国務次官補は、協議の終了後、記者団に対して、前向きな議論ができ、事態は着実に進展しているとの認識を示されました。その上で、今後二、三週間ほどのうちに技術的な問題を話し合う会合を開くことになるだろう、その会合より前には核申告は行われないと思うとも述べて、申告の実現に向けてなお詰めの協議が必要であるとの考えを明らかにされました……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 救急医療について質問します。 最近、救急搬送の受入先がなかなか見付からずに患者が死亡するという出来事が相次いでおります。総理は参議院の本会議で、救急患者の受入れが可能な医療機関を検索するための救急医療情報システムについて、ITを活用しながら、診療の可否や空きベッドの有無等の情報を迅速かつ正確に更新できるようにすると答弁されました。大事なことだと思います。ただ、それだけで解決できるだろうか。 一月の二日、東大阪市で交通事故に遭った四十九歳の男性が五つの救命救急センターから受入れを拒否され、一時間後に収容されましたが、死亡されました。先日、この男性を……
○山下芳生君 ワーキングプア、働く貧困層の増大が社会問題となっております。それにかかわって、地方自治体で臨時、非常勤など非正規職員が増えている問題について質問します。
総務省、全国の自治体の臨時・非常勤職員の数は何人ですか。
【次の発言】 物すごい数なんですね。しかし、実際はもっと多いと思います。自治労連の調査では、自治体職員のおよそ三割が非正規であります。非正規が四割、五割を超える自治体もあります。
こうした自治体の非正規職員がどんな仕事をしているか、総務大臣、御存じですか。
【次の発言】 職種多様ということと同時に、以前は補助的な業務だったんですが、今は違います。
ある自治体の市民課……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 法案に関連して、十月一日発生した大阪市浪速区における個室ビデオ店火災について質問いたします。 まず初めに、十六人の犠牲者の方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早い御回復をお祈り申し上げます。 私も三日後に現地に、現場に立ちました。放火とはいえ、どうして十六人もの犠牲者が出たのか。とりわけ二〇〇一年の新宿歌舞伎町雑居ビル火災、二〇〇七年の宝塚市カラオケボックス火災の教訓を踏まえ消防法が二回改正されたにもかかわらず、なぜ今回の火災を防ぐことができなかったのか。突然人生を絶たれてしまった犠牲者の無念に思いをはせながら、その……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
初めに、二兆円の定額給付金についてお聞きいたします。
この政策は、支給対象者も決められず、迷走した挙げ句、最後は自治体に丸投げ、景気対策としての効果もほとんどない、世論調査で国民の支持もない、白紙撤回すべきという声も上がっております。
大臣、まだやるおつもりでしょうか。
【次の発言】 いろいろ言われましたけれども、十一月の十四日、自民党が定額給付金について皆様の疑問にお答えしますという文書を配っております。それによりますと、「所得制限を設けるか否かの判断はあくまで市町村に委ねられております。この点につきましては「自治体に丸投げ」との批判があります……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 国家公務員の中でメンタルヘルス、心の病が急増しております。長期病休者の傷病別順位でうつ病、統合失調症等が断トツの第一位となっておりまして、しかも、平成八年度、千五十人、それが平成十三年度、二千二百十八人、そして、平成十八年度、三千八百四十九人と、五年ごとの調査のたびに倍増し、今や長期病休者の六割以上が心の病によるものとなっております。加えて、年齢別の割合を見ますと、二十代、三十代が七割を占めると。若い方が心の病で休まざるを得なくなっているわけですね。能力のある有望な公務員が心の病となって長期間休まざるを得なくなる。これは、御本人や御家族にとってはもち……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
先ほど報告があったとおり、北京で開かれていた北朝鮮の核問題をめぐる六か国協議は、北朝鮮の核申告に関する検証枠組みの合意に向けて調整を続けましたが、合意できずに閉幕となりました。
改めて、今回の協議の結果について外務大臣の認識を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 今回の協議は恐らくブッシュ米政権下での最後の会合になるのではと指摘されております。
アメリカの次期大統領のオバマ氏は、ブッシュ政権の諸政策からの変革を掲げて、期限を切ったイラクからの撤退、核兵器の廃絶、金融規制の強化などを提起しております。この変革の路線が次期米政権の政策と行動にどう……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 麻生総理は、地方を元気にと言われます。その地方で住民の命と健康を守っているのが公立病院です。ところが、今、公立病院の休止、閉鎖が各地で大きな問題となっております。 九月三十日、千葉県の銚子市立総合病院が休止になりました。六十年近い歴史を持つこの病院は、地域の救急医療を担い、お年寄りが寝たきりにならないようにとリハビリにも力を入れてきました。それが今、このように休止になっております。(資料提示)銚子では、リハビリに行く場所がなくなった、自分たちはどこで死んだらいいのか、近いうちに銚子から出ようと思いますなど、悲痛な声が出ております。 さらに、先月、……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は、大学の学費と奨学金について塩谷文部科学大臣に質問したいと思います。 日本の大学の初年度納付金は、国立で八十万円以上、私立の平均で百三十万円以上、国際的にも異常に高い水準となっております。そこに昨年来の急激な景気の悪化が重なって、退学、休学、あるいは入学辞退する若者が増えております。 学費ZEROネット東京の皆さんが三月から五月にかけて二十二の学園で千人を超える学生から集めた実態調査の結果を見ますと、自分の大学の学費について負担に感じると答えた学生が六〇%、学費負担について困っていることのトップは家族や親戚に苦労を掛けてつらい、これが三三%……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 政府は景気は底を打ったと言いますけれども、労働者の雇用は引き続き深刻であります。政府の調査でも、非正規労働者の解雇、雇い止めは昨年の十月以降二十万人を超え、今も止まっておりません。 まず、舛添厚生労働大臣に、労働者派遣法の二つの大原則を確認したいと思います。 第一は、派遣労働は、一時的、臨時的業務に限定され、正社員を派遣に置き換えて働かせるなど常用雇用の代替にしてはいけないということ。 二つ目に、そのための担保として、派遣労働の受入れ期間は原則一年、最大三年までに制限されており、それを超えて同一業務をさせることは違法行為になる。三年を超えて労働……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は、保育所の問題について舛添大臣とやり取りをしてみたいと思います。 私この間、今年に入って、大阪や東京で保育関係者の皆さんにいろいろ聞き取りをしてまいりました。昨日もちょうど大阪の吹田市とか東大阪市で民間、公立の保育士の皆さん、あるいは保護者の代表の皆さんに集まっていただいて、子供と家庭の状況を聞いてまいりました。もう改めて、今の子供と親の置かれている状況の深刻さを痛感いたしました。 幾つか具体的な話を紹介したいと思いますが、一つは、経済的に困窮する家庭が急増していること、そのために保育ニーズが急増していることであります。 これはもう大臣も……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は、大学生の就職活動について塩谷文部科学大臣に質問をさせていただきます。 昨年の七月に、国立大学協会、公立大学協会、日本私立大学団体連合会の各会長が連名で、日本経済団体連合会に要請書を出されました。 そこにはこう書いてあります。「企業における採用選考活動の早期化は、正課教育及び正課外教育等、学生が能力・資質を高めるための貴重な「学び」の時間を奪うことに繋がり、大学教育及び大学院教育に悪影響を及ぼすほか、教育機能や学位の質の維持・向上を阻害する要因となっております。また、このことにより、十分な教育を受けることができないまま学生を社会に送り出すこ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。私からも日本郵政グループの資産売却問題について質問をいたします。
まず初めに、日本郵政グループの保有する土地、建物などの不動産にはどういう種類の物件があるのか、どういうときに処分、売却するのか、御説明いただけますでしょうか。
【次の発言】 これまでどんな物件が売却されたか、日本郵政株式会社からその一覧表をいただきました。それによりますと、平成十六年の七月から平成二十年の十二月までに六百三十四もの物件が売却をされております。しかし、このいただいた資料には取得時の費用が記載されておりません。これでは国民の財産が適正に処分されたのかどうか分からないと思うんで……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 先日に続きまして、郵政の資産売却問題について聞きたいと思います。 日本郵政グループによる土地、建物など不動産の売却は、かんぽの宿に始まったものではありません。公社時代の平成十六年七月から平成二十年十二月までに六百三十四の物件が売却されております、これ一覧表ですけれども。調べてみますと、そのうち、郵政民営化法の成立、つまり平成十七年十月十四日から民営化がスタートした平成十九年十月一日までのわずか二年間の間に五百五十三物件、八七%が売却されたということになっております。なぜ、こんなに慌てて売ったんですか。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
今日は生活保護の問題について質問をしたいと思います。
初めに、厚生労働省に質問をいたしますが、生活保護の被保護世帯、被保護人数を、一九八九年、それからそれ以降のボトム年、そして最新の順に報告をしていただけますか。
【次の発言】 お手元の資料の一枚目にグラフ化をいたしましたけれども、この十年余りで保護世帯、保護人数ともに倍増いたしました。さらに、昨年末から生活保護の申請が急増しております。
資料二枚目に付けておりますけれども、読売の調査では、全国の政令市、東京二十三区で今年一月の申請数が前年同月比で六割増しとなったとあります。記事には、「管内や周辺……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は、公立病院の問題について質問をしたいと思います。 私、この二年余り、全国各地の公立病院を約三十ほど直接訪ねまして、病院長や関係者の皆さんから話を聞いてまいりました。どこでも、少ない医師数ではあるけれども、地域住民の命を守るために、例えば医師が三連直などという超過酷な勤務条件の下でも歯を食いしばって頑張っておられる姿を見ることができました。医療人としてのヒューマニズムに頭が下がったわけでありますが、こうした努力に政治がこたえなければならない、支えなければならないと常々思ってきたところであります。 そこで、まず総務大臣に、総務省が一昨年十二月に……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 かんぽの宿を始め郵政の資産売却が問題となっておりますが、お手元に配付した資料の棒グラフに、日本郵政からいただいた資料を基に郵政資産の売却件数を一九九八年から二〇〇八年まで年度ごとに並べてみました。 特徴がはっきり分かると思います。平年は売却件数が百件以下なのに、二〇〇二年、公社化前年は二百件超と倍増いたしました。さらに、二〇〇五年、二〇〇六年、民営化前の二年間は二百五十件超と、三倍近くに跳ね上がっております。つまり、公社化、民営化に向けて資産売却が急増したということであります。 総務大臣、この特徴はお認めになりますね。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。林委員の質問に続きまして、私も保育所の問題について今日は質問をしたいと思います。 保育所の待機児童の増加が大きな問題になっておりますが、この二十四、二十五日に全国保育団体連絡会が緊急に、入りたいのに入れない、保育所ホットラインという電話相談をされました。夫がリストラされ、自分は職が見付かったが夫はまだ、保育所に入れるだろうかとか、ダンプの運転手、四歳、三歳、六か月の子供がいるが自営業のためか認可外保育所にも入れない、手取り五万円しかなく心配など、涙ながらに経済的理由で仕事に就かなければならなくなった、あるいは今まで以上に働かざるを得なくなったという声が……
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方税法等一部を改正する法律案、地方交付税法等の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。 地方税法等改正案は、上場株式等の配当、譲渡益への一律一〇%軽減税率を復活させ、三年間延長するなど、上場株式等を大量に所有する大資産家優遇を拡大するものであり、認められません。この措置は、政府税調でも金持ち優遇税制と批判され、廃止すべきものとされていたものであり、政府の方針さえもほごにするものであります。 次に、地方交付税法等改正案について述べます。 交付税の増額は四千億円程度にすぎません。しかも、特別枠一兆円のうちの雇用対策費五千億円は二年間限り、地……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、国土交通省に伺います。
成田空港では二月二十日、アメリカ・ノースウエスト機乱気流事故、そして三月二十三日、アメリカ・フェデックス貨物機着陸事故等、死傷者が出る事故が続いております。特にフェデックスの貨物機は、開港以来初めて死亡者が出る航空機事故となってしまいました。二つの事故の概要について説明いただけますか。
【次の発言】 引き続き国交省に伺いますけれども、成田空港ではこうした航空機事故に対する備えはどうなっていますでしょうか。
【次の発言】 続いて厚生労働省に伺いますけれども、航空機事故など、成田空港の緊急時の医療体制について、例えば病院の……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 初めに吉田参考人に質問をさせていただきます。先生は、金融の自由化に対応するために民営化は必然だったとの御意見をお述べになりましたけれども、しかしながら、金融の自由化がメガバンクなどの巨大金融機関を生み、そして巨額の過剰資本が投機マネーとして世界を駆け回り、経済を混乱させた。特に金融の証券化がサブプライムローン問題ですとかリーマン・ショックなどを発生させて世界の実体経済を大混乱に今陥れているのが実態だと思います。したがって、G20でも、投機マネーの規制の強化、ヘッジファンドも含めた強化というものが今議論されているところだと思うんですが、したがって、金融……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
先週に続いて、まず簡易保険の未払問題について質問したいと思います。
初めに、総務大臣に二点確認をしたいと思うんですが、まず一点目は、支払われるべき保険金は一人残らず支払うと、私はこの立場で指導監督されるべきだと思いますけれども、大臣の認識はいかがでしょうか。
【次の発言】 国民の協力を得ながら、払われるべき保険金は一人残らず払うべきだと、気持ちは同じだということだと確認をいたしました。
それからもう一点は、その支払われるべき保険金は一人残らず支払うべきだという立場、原則は、公社化前の案件についても私は同じであるべきだと思うんですが、この点、大臣い……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 救急医療体制の充実を図る上で消防と医療の連携の強化が重要であることは言うまでもありません。しかし、より根本的には、搬送先の医療機関が医師不足などで慢性的に受入れ困難となっている状況を改善することが不可欠だと思います。 私は先日、二〇〇六年、二〇〇七年と妊産婦の搬送先が見付からずに死亡あるいは死産するという悲しい出来事が二年続けて起こった奈良県の実態を調査してまいりました。 奈良県では、昨年の五月に待望の総合周産期母子医療センターが県立医大病院に開設をされましたが、ところが、二十一床整備されたNICUが看護師不足のために現在十二床しか稼働しておりま……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 提案者の皆さんに敬意を表したいと思います。 去る一月二十三日に発表された総務省の地方公務員の短時間勤務の在り方に関する研究会報告書によりますと、市町村の非常勤職員の時給は九百円、臨時職員の時給は八百円、月収にしてそれぞれ十五万円ないし十四万円という状態にあります。とてもまともな生活ができる賃金ではないと思います。 公共サービスを実施する非正規労働者の劣悪な労働条件は、もはや放置できない状況にあると私は考えます。しかも、自治体で働く非正規職員は、従来考えられていた臨時的、補助的な業務ではなくて、正規職員と同じように責任のある基幹的業務を担っている場……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、人事院ができた歴史的経過をおさらいしたいと思います。
一九四八年のマッカーサー書簡、それを受けた政令で公務員の団体交渉権が制限され、争議権が禁止をされました。その代償措置として国家公務員法において臨時人事委員会が設置され、後に今日の人事院となりました。
人事院総裁、間違いありませんね。
【次の発言】 もう一点。
その人事院の機能を果たすため必要欠くことのできない要件について、当時の臨時人事委員長浅井清が一九四八年十一月十一日の参議院本会議でこう説明しております。今日、会議録を持ってまいりました。
不偏不党、いかなる勢力の制肘をも受けるこ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 日本郵政の社長人事が国民の注目を集めております。日本共産党は、西川善文氏が日本郵政の社長に就任したときから不適格として反対してまいりました。理由は、かつて三井住友銀行が中小企業に対し金利スワップ商品を押し付け販売して、大きな被害を出したそのときの責任者、頭取が西川氏だったからであります。しかし、当時の竹中大臣が西川氏には知見があるからと社長に就任させました。その結果、日本郵政で何が起きたか。 今日はパネルにまとめてまいりました。(資料提示)日本郵政西川社長、六つの責任というふうにまとめてまいりました。 一つは、これはもうよく知られた二千四百億円で……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
西松建設の違法献金事件などで政治と金の問題に国民の厳しい目が注がれております。言うまでもなく、総務大臣は政治資金規正法の所管大臣でもあります。
まず、総務大臣として、政治資金規正法の目的、基本理念を実現する先頭に立つ決意を佐藤大臣から伺いたいと思います。
【次の発言】 そこで、今日は、佐藤総務大臣御自身の政治資金問題について聞きたいと思います。
あなたが支部長の自由民主党栃木県第四選挙区支部は、日本歯科医師連盟から〇一年に百万円、〇二年に二百万円、〇三年に百万円、合計四百万円の献金を受けております。また、あなたの資金管理団体は、パーティー券を〇二……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 法務省の入管統計によりますと、外国人登録者数は二〇〇八年末までに二百二十二万人、十年間で約一・五倍に急増いたしました。この背景には、一九九〇年に入管法が改正され、いわゆる日系三世まで就職活動に制限のない定住資格を認めたことがあります。それを機に、日系人の外国人単純労働者が増えました。また、政府の研修生、技能実習生の受入れ政策によってアジアを中心にした国々からの入国も拡大をいたしました。これらいわゆるニューカマーと言われる人の中で長期滞在や定住化が進んでおります。 政府が労働環境あるいは社会保障や教育など、生活環境を十分整えないまま外国人の受入れを拡……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 外国人住民の住民基本台帳の整備によって外国人住民の方にも日本人と同様の行政サービスが受けられるようになるのは良いことだと考えます。しかしながら、これまでの外国人登録制度が廃止された上に、非正規滞在者は住基台帳からも除外されることになります。それによって、従来受けていた行政サービスが受けられなくなる懸念があります。 総務大臣に伺いますが、私は、居住の実態がある以上、住民として権利、義務の保障をしていくことが必要だと考えます。住民基本台帳に記載されない非正規滞在者が従来受けていた行政サービスが受けられなくなるおそれはありませんか。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 北朝鮮がロケットを発射したことは、北東アジアの平和と安定に緊張をもたらすおそれのあるものであり、我が党は北朝鮮に強く自制を求めてきた経緯からいっても極めて遺憾だと考えております。 その上で、さきの国連安保理での議長声明は、第一に六か国協議を支持し、早期に再開を求めていること、第二に事態の平和的、外交的解決の希望を表明し、対話を通じた平和的、包括的解決を促進するための安保理理事国及び他の加盟国の努力を歓迎することなどを盛り込んでおり、おおむね冷静で理性的な内容だと考えております。また、北朝鮮が六か国協議からの離脱を表明したのは間違った態度であると考え……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
大きな社会問題となっております非正規切りについて舛添厚生労働大臣に伺います。
大阪に本社のあるダイハツ工業は、昨年末、三月までに契約期間が満了になる派遣・期間労働者のうち五百人ないし六百人を減らすと発表いたしました。先日、労働者から話を聞いて驚きました。期間社員として契約を繰り返し、十年近く働いてきた労働者が昨年十二月で雇い止めになっておりました。別の労働者も、期間社員として十六年働いてきましたけれども、今年の一月に雇い止めにされました。
厚労大臣、こういうことが許されるんですか。
【次の発言】 ダイハツの期間社員がどのように仕事をしているか。ボ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、二階大臣に西松建設の違法献金問題について伺います。
報道では、同社が二階大臣側に直接現金を提供した疑いがあるとされておりますけれども、二階大臣自身あるいはあなたの政治団体が西松建設から献金を受けたことはありませんか。
【次の発言】 麻生総理に伺います。別の新聞では、自民党有力国会議員側に十年以上にわたり総額六千万円前後の現金を渡していた、原資は裏金、裏献金という報道があります。調査すべきではありませんか。調査すべきではありませんか。
【次の発言】 不正確というお話でしたけれども、議員本人と一対一の場で渡したこともあったと西松建設関係者が供述し……
○山下芳生君 お三方ありがとうございます。日本共産党の山下芳生です。 最初に、駒村参考人にお伺いいたします。 格差と貧困は違うと、貧困は放置すべきではないという御意見に共感をいたしました。その点で、今子供の貧困が増大していることを危惧しておりますが、三点お伺いいたします。 一つは、子供の貧困がどのような面で今現れているか、先ほどは健康面、学力の面を御紹介いただきましたけれども、より詳しく、あるいはほかにもあれば教えていただきたいと思います。二つ目は、そのことが子供の発達や成長にとってどんな影響を与えるのか。それから三つ目に、そのことが日本社会の現在と将来にとってどのような事態をもたらすの……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、木内参考人に二点質問をいたします。
企業による雇用削減がこれから本格化するという御意見でしたけれども、既に昨年十月来、非正規労働者二十万人が解雇、雇い止めになっております。しかし、その上これから本格化と聞いて大変危惧をしているわけですが、一体どのような形で削減がされようとしているのか。
それからもう一点は、そのことが家計消費、消費購買力を一層冷え込ませて、需給ギャップを一層悪化させる心配はないのか。
この二点、お願いしたいと思います。
【次の発言】 小杉参考人に伺います。
若者こそ不安に駆られているという御意見に同感であります。私どもの……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 質問に入る前に、本日の北朝鮮による核実験に対して厳しく抗議をしたいと思います。日本共産党は北朝鮮政府に対し、これ以上の核実験を厳に慎むこと、核兵器及び核兵器開発計画を放棄すること、無条件で六か国協議に復帰することを強く求めるものであります。 さて、生活保護の母子加算が段階的に削減され、この四月、とうとう廃止されました。おかん、おれ友達おれへんから修学旅行行かへんよ、こんな切ない会話をしていた母と子に一層の貧困を強いるものとなっております。 厚生労働大臣、補正予算を組むなら真っ先に母子加算を復活させるべきじゃないですか。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 鳩山首相や原口総務大臣が新政権の一丁目一番地の改革とされている地域主権改革、これは地域のことは地域に住む住民が決めるための改革だとおっしゃられております。私も、一九九〇年代に国が景気対策として地方に公共事業を押し付けた、にもかかわらず、小泉内閣以来、地方交付税が大幅に削減されたことが地方財政を深刻な事態にしたなど、国から地方に間違った政策を押し付ける、こういうやり方は大転換を図らなければならないと思っております。しかし、同時に、何でもかんでも地域が決めるということでいいのか疑問を感じる点もございます。 そこで、今日は少し具体的に質問をさせていただき……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
江利川人事院新総裁に質問をさせていただきます。
まず、人事院ができた歴史的経過についてであります。
一九四八年、マッカーサー書簡、それを受けた政令で公務員の団体交渉権が制限をされ、争議権が禁止をされました。その代償措置として国家公務員法において臨時人事委員会が設置され、後に今日の人事院となりました。こうして、憲法に保障されている労働基本権が著しく制限された代償措置として人事院がつくられた。その役割は極めて重いと思いますが、総裁の認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 その人事院の機能を果たすために必要欠くことのできない要件について、当時の臨時人……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 郵政民営化によって、簡易郵便局の閉鎖、ATMの撤去、各種手数料の引上げ、集配郵便局の統廃合、さらには時間外窓口の閉鎖などなど、国民サービスが大きく後退したと思います。郵政事業は、長年にわたって国民の貯金や保険料金で、あるいは郵便料金で培ってきた国民共有の財産であって、地域住民の暮らしを支える重要な役割を果たしてきたと思います。 私は、郵政民営化の見直しに当たっては、国民共有の財産を利潤追求の道具にするのではなくて、公共の福祉の増進のために活用する、そのことを経営の目的とする必要があると思いますが、亀井大臣の認識を伺いたいと思います。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
今年は韓国併合百年に当たります。そこで、最初に歴史問題に対する基本認識について、改めて川端、千葉両大臣に伺いたいと思います。
鳩山総理は、昨年の十月の日韓首脳会談後の共同記者会見で、新政権は歴史を真っすぐ正しく見詰める勇気を持った政権だ、そのことを新しい政権の中でも大変重要な考え方として位置付けたいと表明されております。両大臣も鳩山総理と同じ認識でありましょうか。
【次の発言】 歴史問題をめぐりましては、例えば今週十日、日韓の歴史学者を始めとする知識人の皆さんが、東京とソウルで韓国併合百年日韓知識人共同声明を発表されました。これには、日本側では大江……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
まず、お二人にお伺いしたいと思います、基本的な問題ですけれども。
戦後の公務員制度は、戦前の公務員が天皇の官吏と位置付けられていたことへの反省の上に、憲法十五条、すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないということが規定されてスタートをしたと思っております。公務員制度改革に当たっては、この全体の奉仕者という意味を深くとらえることを常に基本にすべきではないかと私は考えるんですが、まずこの基本的な認識について、中島参考人、西村参考人からそれぞれ伺えればと思います。
【次の発言】 そういう全体の奉仕者として公務員が住民や国民の目線に立って……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 私どもは、独立行政法人制度の導入には反対をいたしました、当時。その理由は、国民の福祉や医療、教育など国民生活部門を徹底的に切り捨てるものになるのではないか、国が国民に対して負っている国民生活擁護の責任を放棄しようとしているものではないかという観点からでありました。 私は、独立行政法人の抜本的見直しというのであれば、こうしたそもそも国が担うべき公的責任とは何かという観点から見直すことが必要であって、ただ単に効率化優先、まず削減ありきという視点では抜本的見直しの名に値しないのではないかというふうに感じるんですが、お二人の御意見を伺いたいと思います。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 去る三月二十九日、大阪地裁において、一九九八年十月に過重な勤務環境の中でうつ病を発症して過労自死された、当時大阪府堺市立中学校の女性教諭T先生五十一歳の公務災害を認める判決が下されました。 原告であるT先生の夫Aさんは、二〇〇〇年十月に地方公務員災害補償基金に公務災害の認定を申請しましたけれども、同基金大阪支部は、二〇〇四年十二月に公務外の認定処分を行い、その後、夫Aさんの審査請求、再審査請求とも棄却をいたしました。その間、八年もの歳月が費やされたわけであります。しかし、大阪地裁の判決は、T先生が自死されたことと公務との間に相当因果関係が認められる……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 滋賀県にあるキヤノン長浜工場で長年働いてきた四百人を超える期間工の皆さんが、この五月から順次雇い止め、解雇されようとしております。 先日、期間工として働いている労働者の皆さんから直接話を聞いてまいりました。多くの方が、派遣、請負、派遣、請負、そして期間工と雇用形態を次々変えながら事実上は同じ工場で同じ仕事をしてきた方であります。二〇〇八年から期間工になった労働者はこう言っております。当時、派遣がみんな集められて、キヤノンの社員が来て、辞めるか期間工になるしかないと言われた。契約更新あり、最長二年十一か月ということだったが、正社員登用制度があると言わ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 私は、政党や政治家がマスメディアの在り方について意見を述べることはあっていいと考えております。日本共産党も、さきの党大会で採択した決議の中で、マスメディアの在り方について問題点を率直に指摘させていただきました。 具体的には、この十数年続いている財界主導の二大政党づくりの動きの中で、マスメディアの大勢が一貫してこの動きを礼賛、推進する役割を果たしてきたこと、その根本に、二十一世紀臨調という財界人、研究者などでつくられ、小選挙区制の推進、政党選択選挙の推進、首相を中心とする内閣主導体制の推進を掲げて活動してきた運動体の中核を成す百五十五人の運営委員の中……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。提案者に心より敬意を表したいと思います。
まず、総務大臣に伺いたいと思います。
過疎地域は、言うまでもなく、国土の保全や水源の涵養、都市への食料の供給など多面的で重要な機能を担っております。こうした過疎地域の公益的機能の維持は大変重要なことだと思っておりますが、この点の大臣の御認識と、そのために過疎地域で人々が生活し住み続けられるようにしていかなければならない、それには農業や林業、漁業など第一次産業の振興がかなめになると考えますが、この点での御認識、いかがでしょうか。
【次の発言】 私も過疎地の首長さんなどと懇談いたしますと、地方が元気になろうと思っ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日、一昨日の委員会を想定して質問を通告をいたしまして、そのときには齋藤日本郵政社長を中心に郵政の期間雇用社員の待遇改善と正社員化への道筋について聞きたいと思っておりましたところ、御案内のように、昨夕あるいは今朝の一部新聞が、郵政、十万人を正社員にと大きく報道をしておりまして、ちょっとこの質問の段取りが大きく今変わってしまいましたので、順番と質問をする方が変わりますことを御了承いただきたいと思います。そういうことになったということを原口大臣には心にとどめておいていただければと思います。 それで、何もそれを私、残念だと思っているんじゃないんです。例え……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は夕張市の財政再生計画について質問させていただきます。 御存じのとおり、地方財政健全化法による全国初めての財政再生計画が夕張市議会で三月二日議決をされ、三月九日に原口総務大臣が同意をしたことで策定をされました。その前日、八日の日に私は、我が党の紙智子、大門実紀史、両参議院議員とともに原口大臣に再生計画に関する緊急の申入れをさせていただきました。 さて、夕張市は既に三年前に旧法の下で財政再建計画が策定をされ、その下で夕張市民は三年間に及んで全国最高の住民負担と全国最低のサービスと言われる状況を強いられてきました。私も先月、現地を訪ねました。今多……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生でございます。 まず、昨日の澤委員の質問のちょっと続きになりますけれども、今回の地方税法改正案では、住民税の年少扶養控除と特別扶養控除上乗せ分を廃止するとしております。それによって、お手元の配付した資料一枚目にありますように、課税総所得金額、税額(非課税か否かも含む)等を活用している制度に影響ありというふうになります。これまで要するに利用していた制度が利用できなくなったり、負担が増えたりするケースが出るということだと思います。 私は、子ども手当の創設によって、他の制度が利用できなくなったり負担増になったりするような方が一人でも生まれてはならないと思います。……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 合併特例法に基づく国、都道府県の強力な関与によって平成の大合併が推進されてきました。その結果どうであったのか。私には合併して良かったという話は余り聞こえてきません。 今年の一月に和歌山県田辺市を訪ねて真砂充敏市長と懇談をいたしました。配付した資料の地図にあるように、田辺市は二〇〇五年五月に旧田辺市、龍神村、中辺路町、大塔村、本宮町が合併して現在の姿になりました。人口は八万二千人。山間部にある旧二町二村は過疎化が進んで、それぞれ三千人ほどの住民が暮らしています。真砂市長は、旧中辺路町の町議、町長を経て、合併後の田辺市長になったという珍しい経歴の方であ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
先日、NHK、ETV特集、シリーズ「戦争とラジオ」、放送は国民に何を伝えたかという番組を見せていただきました。放送が戦争遂行の道具とされた時代を戦前のNHK自身の痛苦の教訓も含めて真っ正面から取り上げたことは大きな意義があると感じました。私は、放送人の良識の発揮として注目させていただきました。
そこで、まず福地会長に、こうした番組を制作する意義と今後の決意について思いを語っていただきたいと思います。
【次の発言】 私も、放送が戦争遂行の道具にされたという痛苦の教訓に立って、戦後、憲法に表現の自由がうたわれ、そして放送法に放送の不偏不党、政治的公平、……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 日本共産党は、地域主権の名の下に、これまで多年にわたる国民の努力で築き上げてきた社会保障に対する国の責任を放棄するということには断固反対であります。今回の地域主権改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案、いわゆる地域主権改革一括法案を読みますと、その危惧を一層強くせざるを得ません。 法案では、一府七省にかかわる四十一の法律が改定されることになっております。その中には、国民の安全にかかわる規制でありますとか、子供の発達にかかわる基準も多く含まれております。これらを地域主権の名の下に一括して地方に言わば丸投げしてしまっていいのかと、慎重に検討……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 東国原知事にまず伺いたいと思います。 先ほどの御答弁の中で、地方分権、地域主権を進めて権限、財源を地方に移管するとなると受皿が必要だ、それは現在の市町村単位ではなかなか難しいと、どうしても広域化、合併、あるいは県単位での合併などなど、そして道州制と。 そういうことになりますと、私、非常に心配しますのは、地域主権、地方分権といって地域住民により様々な行政サービスが行き届くようなイメージが一方でありながら、広域化や合併が更に進むとなりますと、この間、平成の大合併でいろんなところへ行きますけれども、例えば中山間地の役場がなくなって大変目配りがなくなった……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 四人の参考人の皆様、貴重な御意見ありがとうございました。 まず、村山先生にお伺いをいたします。 この三法案に対して、子供の視点からの御意見、そして、これで日本の子供たちの幸せが一歩でも前進するのかという角度からの御意見、非常に大事な視点だと思いました。 そこでまず、児童福祉施設における現行の最低基準の意義と役割は何か。先ほど児童福祉法二十四条、市町村の保育実施責任という見地から御意見を聞かせていただきましたけれども、憲法二十五条など、もう少し広い意味で意義を語っていただければ有り難いと思います。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は山井厚生労働政務官に来ていただいております。 知的障害児入所施設という施設がございます。子供たちは、二十四時間三百六十五日、この施設で食事を取ったり排せつしたり睡眠を取るなどしております。そして、この施設から幼稚園や小中高校やあるいは特別支援学校などに通っております。知的障害を持つ子供たちの生活とそれから発達を保障する大事な場所であります。ある施設では、保育士、児童指導員、看護師、栄養士、調理員などの職員が連携して、子供たち一人一人の心身の状態、発達段階を把握して、個別の支援計画を立てて子供たちを支援しております。 こうした現場からは、共通……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今日は、枝野行政刷新担当大臣に質問をさせていただきます。 まず、おととい十八日付けの東京新聞で報道されました、政府の事業仕分の中枢メンバー、ワーキンググループBの責任者である民主党の尾立源幸参議院議員が、先月三十日に、事業仕分の一環であるとして西日本高速道路会社を訪れ、高速道路サービスエリアのテナント選定をめぐる不正告発を受けて外部委員会を設置することを決めた同社取締役会の決定について、投書などを基に外部委員会を設置するのは拙速と批判したとされる問題について聞きたいと思います。 今日から始まった事業仕分第二弾後半の事業対象については、十八日の行政……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 まず、中井大臣に事実関係だけ確認をさせていただきたいと思います。 国家公安委員会委員長記者会見要旨というものを持っております。国家公安委員会のホームページから取りました。 二月二十三日の記者会見で、記者の方から、高校無償化の関係で朝鮮学校の取扱いについて大臣の御所見、お考えをお聞かせくださいと、こう問われて、中井大臣は、川端文科大臣と懇談しましたときにこの件について私の方から申し入れてございます、これは制裁をしている国の国民ということになっていますから、そこのところは十分考えてやってほしいということを申し上げたところであります。 それから、二十……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
NTTの五十歳退職・賃下げ再雇用制度について聞きます。
NTT東日本、西日本会社では、五十歳になった労働者を全員一律に退職させ、賃金を三割カットして子会社で再雇用するという制度が二〇〇二年から始まって今も続いております。五十歳といえば、子供の教育費や住宅ローン、親の介護費用など様々な出費がかさむ年齢であります。その五十歳を迎えた労働者が毎年一律に退職させられ、賃金を三割カットされ子会社に行かされる、日本を代表する大企業でこんなやり方が続いている。
総務大臣、異常だと思いませんか。
【次の発言】 この制度は労働者が五十歳になるときに選択するというこ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 昨年の総選挙後、私は、あちこちで新しい政治に何を期待しますかと聞いて歩きました。一番多かったのが医療費を下げてほしいという声です。日本には公的医療保険制度があります。しかし、保険料を払って保険証を持っていても、病院や診療所に行くと一割とか三割の窓口負担が掛かります。これが重いんですね。その結果、何が起こっているか。(資料提示) 国立社会保障・人口問題研究所の調査によりますと、過去一年間に医療機関に行かなかったという人のうち、健康でなかったが行くことができなかったという方が一七・〇%。その理由の第一位は、自己負担の割合が高いなど経済的な理由で、これが……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 お三人の参考人の先生方、ありがとうございました。 まず、グスタフ参考人に伺いたいと思いますが、最初に言われた高福祉を目指すべきなんだという理念に非常に共鳴をいたしました。その理念がスウェーデン社会にどのように生まれてきたのか、こう聞こうかと思っていたんですけれども、参考人、最後に福井県永平寺にもこういうふうに書いてありますよとおっしゃられましたので、日本でもそういう理念は古くにあったんだと。そうすると、日本とスウェーデンのどこに差があるのかと。一人一人の市民の心と行動に違いがあるのか、あるいは政治の役割はどうなのか、少しちょっとこの感じるところをお……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
三人の参考人の皆様、ありがとうございました。福祉、医療、介護をする際に、財政の面であるとか、そういう面から見るんじゃなくて、一人一人の人間の人生をしっかりと尊厳を持って見ながら当たらなければならないなということを学びました。
まず、清水参考人に伺いたいと思いますが、医療費の無料化について、なぜ原村ではこういう制度をやろうとなさったのか、そのきっかけはどういうところからでしょうか。
【次の発言】 それで結構です。
【次の発言】 今、その制度に対する村民の皆さんの受け止め、それから、実際に生活や健康などへの影響とか効果、いろんな面で出ているかと思うんで……
○山下芳生君 まず、渥美参考人に伺いたいと思います。
多数の企業の調査を踏まえた問題提起、特にワーク・ライフ・バランスの三つの効果ということについて大変参考になりました。
まず、小さな企業ほどワーク・ライフ・バランスについて知恵がいっぱいとおっしゃったのはなぜか、逆になぜ大企業でそういうことができにくいのか。いかがでしょうか。
【次の発言】 続いて、渥美参考人に伺います。
そうしますと、大企業も含めた日本の企業全体にワーク・ライフ・バランスを普及するためには各企業の自主性に任せるだけでいいんだろうかと。水町先生の提案にもあったような何らかの法的な規制が必要ではないかなと私は感じるんですが……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 今の澤委員の質問にもかかわる質問になろうかと思いますが、草郷先生、玄田先生、白石先生、お三方に意見を伺いたいと思います。 今日、調査室が事前に用意していただいたこの資料集を見ておりますと、四ページに内閣府の現在の生活に対する満足度を時系列で表したグラフがありました。これは非常に興味深い傾向があるなと思っておりまして、例えば、最初一九六三年の数字だと思いますけれども、下の段の不満を見ますと、三〇・九%だったのが徐々に不満が高まって、一九七四年に四七・九%のピークを迎えると。今度はそれを境にずっと下がってきまして、一九九五年に二四・六%に下がると。とこ……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 私は、だれもがお金の心配なしに安心して医療を受けることができる社会こそ幸福度の高い社会だと思います。残念ながら、現在はこれに逆行している状況にあると言わなければなりません。例えば、高過ぎる保険料が払えずに保険証を取り上げられ、病院に行くことができない方が後を絶ちません。さらに、保険証を持っている人であっても、一割とか三割の窓口負担が必要なことが深刻な受診抑制、受診中断を招いていることも重大だと思っております。 例えば、全日本民医連という団体が、国民健康保険など死亡事例調査報告というものをまとめておりますけれども、これを見ますと、保険証があるのに、窓……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 地域主権改革一括法案は児童福祉法の改定も含まれておりまして、これまで厚生労働大臣が定めていた児童福祉施設の最低基準をなくし、都道府県の条例に委任するとされております。 現行の最低基準には何とあるか。最低基準は、児童福祉施設に入所している者が、明るくて衛生的な環境において、素養があり、かつ適切な訓練を受けた職員の指導により、心身共に健やかにして、社会に適応するように育成されることを保障するものであると、こうあります。また、厚生労働大臣は、最低基準を常に向上させるように努めるものとすると、こうあります。 私は、すばらしい中身だと思います。子供たちが健……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。 鳩山政権の地域主権改革というのは地域のことは地域で決めるんだということで、一見いいことかなという印象を持つんですが、しかし、よく見ると、私は、現政権の目指す内容で進みますと、逆に地域のことを地域で決めることが今以上にできなくなるんじゃないかということを心配します。 具体的に危惧される内容を質問いたしますが、地域主権改革一括法の義務付け・枠付けの見直しというのはまずは第一弾ということで、引き続き国から地方への、あるいは都道府県から市町村への権限移譲が進行するというふうに言われております。現在の市町村の単位では受け切れないのではないかという問題が起こり……
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。お二人の参考人、ありがとうございました。 まず、榊原参考人に日本経済の構造問題について質問をさせていただきます。 一九九〇年からG7のGDP名目伸び率を見ますと、ほかの六か国がおおむね一・九倍から二・五倍に伸びている中で、日本だけが全く横ばいで取り残されております。成長が止まった国になっていると思います。一人当たりのGDPで見ましても、九六年には日本が七か国中トップだったんですけれども、次々と抜かれて、〇七年にはイタリアにも抜かれて最下位となっております。まさに日本経済にとって失われた二十年。 したがって、私は、当面の景気対策にとどまらずに、成長し……
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