このページでは吉川久衛衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○吉川久衛君 連合軍総司令部が、海外同胞の引揚に関し、きわめて困難なる事情にもかかわらず、多大の同情と非常なる好意と努力とを示されていることは、全國民とともに感謝にたえないところであります。しかしながら、終戰後満二ヶ年を経た今日、なお百万に近い同胞が各地に残留していることは、眞に悲しむべきことと申さねばなりません。 在外同胞帰還促進問題は、留守家族の衷情より発する念願であると同時に、日本民族の念願でなければなりません。このことは、國内的の問題といたしましては、敗戰日本が民主主義新日本として発足するにあたり、全民族一人漏れなく救國運動に参加せしむべきであり、從つて未帰還同胞のみがこの運動より除……
○吉川久衛君 ただいま議題となりました法律案について、財政及び金融委員会における審査の経過並びに結果を概略御報告申し上げます。 金融機関再建整備法の一部を改正する法律案についてでありますが、本改正案の骨子は、左の三点であります。第一点は、金融機関はその損失処理に際して、退職金支給財源に充てるため、任意積立金の三分の一と法定の退職手当積立金の合計額の範囲内において、これを留保することができることとする。第二点は、新金融機関に事業を讓渡して旧金融機関を整備する場合、この旧金融機関から新金融機関に引継がれた職員は退職者として取扱わず、旧金融機関に在職中の在職期間は新金融機関で通算することとすること……
○吉川久衛君 私は、國民協同党の立場から、日本経済再建の緊急にして根本の問題について若干申し述べてみいと思います。 日本の今日のインフレーシヨンは、縮小再生産の一方でありまして、まことに心配でなりません。第一次世界大戰後のドイツのインフレは、拡張再生産が行われつつ高進したのでありました。しかしそれでも、遂に一九二三年十一月には、天文学的のイツフレとなけまして、國内的にも國際的にも放置しがたい状態に立ち至つたのであります。ドイツのごとき結果にならないうちに、わが國の経済の安定を得るためには、だれしもインフレ克服は生産第一主義に徹することであると考えるでありましよう。私も同様であります。 政府……
○吉川久衛君 私から簡単に趣旨を御説明申し上げます。去る九月長野縣上伊那郡伊那町の山寺區の福澤區長以下五百九十七名が在外同胞引揚促進に關する請願にまいりまして、山寺區だけでも二十七名の安否のわからない未復員者がある、全國には相當な数があるのではないかと思う。これらの人たちはほんとうに國を思つて、そして年取つた兩親や妻子と別れてはるばる海外に出られたので、終戦後二年に余るのでありますが、未だ祖國に歸ることができない、祖國でその家族が非常に心配をして待つているのであるけれども、いつ歸していただけるのか見透しもつかないようなわけで、まことに心配でならない、どうか國會ではこの問題に眞剣に御配慮を願いた……
○吉川(久)委員 先日の御説明の中で、ちよつと私聞き漏らしたのではないかと思う点を、もう一ぺん伺つておきたい。國民貯蓄組合法の一部改正に関する法律案の中での御説明を、農業会等非課税團体を廃止するというようなふうに伺つたのでありますが、第三点をちよつと……。
【次の発言】 わかりました。
○吉川(久)委員 私は本案のお考え方については異議はございません。むしろ遅きに過ぐる措置であるとさえ考えるのでありますが、ただこの支給率の出し方であります。この出し方について官公組の代表と政府側との間に打合せでもなさつたかどうか、その點お伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、組合側の代表との間には、政府に一任するという問題についての了解はない。こう了承してよろしうございますね。
【次の発言】 了承いたしました。私はこの六百圓の額に異議がないことは、先ほど申し上げた通りでありますが、この支給方法について、きわめて妥當を缺く内容を感ずるのであります。この支給方法の根據をお示し願い……
○吉川(久)委員 政府職員に對する一時手當の支給に關する法律案について動議を提出したいと思います。前會の委員會において勞働委員會との連合審査を行うか、公聽會形式か、證人申請の形式によつて、關係方面の意見を徴するかというようなことを、理事會に一任するというように一應きめたのでありますが、連合審査の方は、勞働委員會の方で財政金融の委員會の方へ一任するということでありますから、これはやめてよろしいが、問題が非常に急を要する事柄でありますので、公聽會もやめて、證人申請の方式によつて、速やかに御決定をお願いいたしたい。證認申請の證人の範圍及び手續につきましては、委員長に一任したいと思いますが、皆樣の御贊……
○吉川委員長代理 これより會議を開きます。
本日は企業再建整備法等の一部を改正する法律案(内閣提出第八十七號)と、企業再建整備法の一部を改正する法律案(内閣提出第八十八號)、この二つの案につきまして、前囘より引續きより詳しい御説明を政府委員にお願いしたいと思います。
【次の発言】 質疑は次會に讓りまして、本日はこれにて散會いたします。
午前十一時五十四分散會
○吉川(久)委員 昨日本委員會において可決せられました企業再建整備法の一部を改正する法律案につきましては、臨時石炭鑛業管理法案との關係から、施行期日について再檢討する必要がありますので、これを再議せられんことを望みます。
○吉川委員長代理 ただいまより會議を開きます。
本日は會社利益配當等臨時措置法案、財務局及び税務署に在勤する政府職員に對する税務特別手當の支給に關する法律案及び未復員者給與法案の三件を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
【次の発言】 質疑を願います。――ただいまの三件以外に、前會の案件についても質疑を願います。
【次の発言】 速記の都合がございますので、なるべく大きな聲で發言を願います。
【次の発言】 ただいま河井君から動議が出ておりますが、その通り決して御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ありませんから、財務局及び税務署に在勤する政府職員に對する税務特別手當の支給に關する法……
○吉川(久)委員 ちよつと今の次官の御説明を伺いますと、何かそれを發表することによつて、政府の千八百圓ベースとの關係について、國民に疑惑をもたせるようなことになりはしないかということが案じられますが、その點何かお考えになつておりますか。
○吉川(久)委員 私は國民協同党の立場から、一言申し上げます。ただいまの政府の新物價体系の政策は、前議員からもお話がありました通り、おそらく支えきれないのではないかと思います。きわめて危険なる状態にあると思うのであります。先ほど周東委員のお話にもありました通り、私もまた生産なくしてただいまのインフレを支えることはできないと思う。その生産を考える場合に、國民の生産意欲というものを盛んにするということ、すなわちそれがためには、もう少し國民の心理をよく把握しなければならないと思う。私どもの立場から考えましても、たとえば農業の生産の問題にしましても、農民の心理というようなものについて、十分の御檢討なく……
○吉川委員長代理 薪炭需給調節特別会計法の一部を改正する法律案について御審議を願います。
【次の発言】 川合委員から動議がございまして、これを適当な機会に懇談事項として取扱いたいということでありますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますからそのように決定いたします。
【次の発言】 次に公立高等学校定時制課程職員費國庫補出法案及び学校教育法の改正案に関する質疑に入ります。
【次の発言】 次に公認会計士法案を議題といたします。まず政府の説明を求めます。
【次の発言】 午後一時再開することにいたしまして、しばらく休憩いたします。
午前十一時五十四分休憩
○吉川(久)委員 本案に関しては、委員の間になお愼重に審議したい問題が残つております。それをひとつ懇談の形でお願いしたいと思います。
【次の発言】 学校教育法及び義務教育費國庫負担法の一部を改正する法律案に関連して、政府の所見を簡單に伺つておきたいと思います。日本の再建の基本になるものは、経済の復興と同時に、その根本的な裏づけとなるべき教育の問題であろうと思うのでありますが、この教育は、私は中央、地方を通じて、全國民にひとしく機会の均等を與えなければならないと思うのであります。しかるにただいまの状態では、中央、地方、または府縣間において、あるいは男子の学校、女子の学校等において、それぞれ月謝と……
○吉川久衛君 時間の関係上、きわめて簡單に御説明申し上げます。世界万靈供養の鐘建立期成会の会長有田智玉君、世界万靈供養の鐘建立後援会の会長森高繁雄君の請願によりますところの世界万靈供養の鐘建立に関する請願でありますが、現下平和の叫びは世界各國二十億の民衆一樣の念願であり理想であります。世界平和の根幹は実に今次未曽有の大戰禍のために犧牲となりました戰歿戰災世界万靈を永遠に供養し、日夜その靂を慰め、人類の恒久平和親睦を深め、道義の高揚をはかることこそ、刻下焦眉の急務であります。殊に敗戰日本の現状を想到しますとき、社会の大衆を善導するの方途はこれら万靈を供養する大ぼん鐘を鑄造し、東京都の一角に鐘楼堂……
○吉川委員長代理 木村さんに御質問ありませんか――ありがとうございました。
皆さんにお諮りいたしますが、先ほど木村さんをもつて午後中打切ると申し上げましたが、あと三名殘つております。午後わざわざ開きますよりは、ここで續行いたしたいと思いますが、いかがでございましようか。
【次の発言】 それではそのようにいたしましよう。次に玉木幸之助さん、玉木さんは市川の方で、教員をしておられます。どうぞ。
【次の発言】 そのほかに御質問ございませんか。――ありがとうございました。
次に大坪實夫さんにお願いします。大坪實夫さんは、東京にお住いの會社員です。
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