猪俣浩三 衆議院議員
26期国会発言一覧

猪俣浩三[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-|26期|-27期-28期-29期-31期
猪俣浩三[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは猪俣浩三衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院26期)

猪俣浩三[衆]本会議発言(全期間)
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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、日本社会党(左))

○猪俣浩三君 私は、日本社会党を代表いたしまして、吉田総理大臣に対し質問をいたします。  きのう、吉田総理は、政府の所信に関する演説をなさいました。私は吉田総理の所信に関する二、三の質問をいたします。それは、吉田総理の言動に関しましては、国民の間に相当の批判がある。総理は本国会の答弁が最後ではないかと私は考えますので、この国民の疑惑について弁明する機会をうえることは、武士の情だと存ずるのであります。(拍手)鳥の死なんとするやその戸悲し、人の死なんとするやその言やよしという言葉がございまするが、その意味で、何とぞ虚心坦懐、例のおざなりでない御答弁をお願いしたいと存するのでありましす。(拍手)  ……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 衆議院本会議 第5号(1954/12/17、26期、日本社会党(左))

○猪俣浩三君 ただいま議題となりました恩給法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案について、趣旨を御説明申し上げます。 本案は、十二月十七日内閣委員会提出にかかるものでありまして、さきに公務員の在職年に対する加算制度は原則として廃止されたのでありまするが、蒸気機関車乗務員等のごとく特に不健康かつ危険な業務に従事する職員の加算制度については別途措置せらるることとなつていましたので、その成案の実現までその人々の在職年に対する加算を認めることに第十九国会において恩給法の改正を行つたのでありますが、昭和三十年三月三十一日をもつてその効力がなくなりますので、さらに一年その効力期間を延長し、もつて移行……

猪俣浩三[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院26期)

猪俣浩三[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 法務委員会 第5号(1953/06/30、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ちよつと速記をやめるように願います。
【次の発言】 これは憲法二十九条の私有財産保護の規定から、私はやはり一種の国民の権利の侵害の事件じやないかと思いまして質問をするのであります。今問題になつておりまする内灘村の砂丘地七百町歩、この土地は昭和十二年ごろ金沢市におきまする報国土地株式会社というものが持つておつた。それが昭和十九年に時の陸軍省から演習地として取上げられ、終戦後再び戦時補償特別措置法第六十条の規定によりまして、報国土地株式会社に返還せられた。これが昭和二十四年の六月八日であります。その返還に際しましては、代金を政府に払つておる。そうして六月二十二日には報国土地株式会社の私……

第16回国会 法務委員会 第6号(1953/07/02、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 法務大臣にお尋ねいたしておきます。行政協定実施に伴う刑事特別法によりまして、アメリカ側に治外法権がある。政府は治外法権という言葉をいやがつて使いませんが、治外法権に違いありません。そこで実際問題といたしまして、日本側で、日本人に加えられましたアメリカの軍人、軍属その他の家族の犯罪につきまして、アメリカ側に引渡すことに相なつておりますが、その処罰状況につきまして、日本政府に何らかの連絡があるものであるか。また何の連絡もなしにかつてに処断しておるものであるか、これが第一点であります。  それからアメリカの軍人、軍属及びその家族と別な立場にありますその他の国連軍の将兵、かようなものが日本……

第16回国会 法務委員会 第8号(1953/07/08、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 大体日本国民に大した関係がある法律でもございませんので、詳しく質問する必要もないかと存じますが、二、三お尋ねいたします。  日米逃亡犯罪人引渡条例が実施されましてから、今日までこの条例に従いまして引渡しいたしました者は一体何人くらいあるのでありますか。
【次の発言】 今お示しになりました参考資料の(一)を見ますと、たくさんの国が関係国となつてありますが、これは前にみなこういう国と引渡条約が締結されておつたのでございましようか。
【次の発言】 ソ連との関係ですが、先ほどの御説明によると、国際情勢がかわつたので、日露逃亡犯罪人引渡条約というのがあるのだけれども、これは効力がなくなつたの……

第16回国会 法務委員会 第9号(1953/07/09、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 逃亡犯罪人の引渡しに関しまして伺いたい。外国で犯罪を行つたような者が入国をいたしまするから引渡し問題が起つて来るのでありますが、外国人の入国につきまして、近来いろいろの批評がわれわれの耳に入つておるのであります。そこで入国管理の責任者に対しまして一通りの御説明を願いたいと思いますが、外国人が入国するについてはいかなるところの手続を必要とするのでありますか、その御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 そうするとパス・ポートや査証があつても、日本の審査官が治安を乱す者なりと認定するならば、入国せしめないことができるというわけでありますが、ただ人数が少いために十分なる調査ができな……

第16回国会 法務委員会 第13号(1953/07/14、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 入国管理局長にお尋ねいたしますが、先般から問題になつておりますところの、われわれが不良外人と認めるジエイソン・リーというシカゴ出身の外人が日本へ入国して来たことにつきまして、われわれの聞くところによるならば、出入国管理令の四條の一項の四号、すなわち一般観光客という許可で入つて来たにかかわらず、いつとはなしに同管理令の四條の一項の五号、すなわち三箇年間滞在してもいいという規定に切りかえられておるという事実があるそうでありますが、さようなことをお調べになつたかならぬか、お調べになつたとすれば、それはいかなる人間がどういう方法で、さような六十日の許可で入つて来た者がいつの間に変造されたか……

第16回国会 法務委員会 第14号(1953/07/15、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 大臣がお見えにならぬようでありますので、こまかい規定につきましてお尋ねしたいと思うのであります。改正案の二百十九条の二「検察官、検察事務官又は司法警察職員は、令状に差し押えるべき物の所在すべき場所が記載されており、且つ、その場所においてこれを発見することができない場合において、その物の所在する場所が明らかとなつたときは、急速を要する場合に限り、処分を受けるべき者にその事由及び被疑事件を告げてその場所を看守することができる。」この規定は一見何でもないようでありまするが、これを濫用いたされますと、たいへんなことが起ると思う規定であります。緊急差押えに関する規定ということになりまするが、……

第16回国会 法務委員会 第15号(1953/07/16、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 実は四点ばかりお尋ねしたいと存じましたが、時間がないようでありますので一点だけお尋ねいたします。  先ほど破防法に関する取扱いに関しまして検察庁から通牒が来た、それで国警長官は政府委員であられますから、その通牒を当委員会に出していただきたいと思います。  そこでお尋ねしたいことは、御承知の通りこの破防法につきましては全国的に反対があり、そしてその反対の中核を突き進めて行けば、法文それ自体よりも、それを執行する第一線の捜査官に対して信用がないということから来るのが大部分であります。法律ができてしまうと、それをまつたくの武器として弾圧をするというところに反対のほんとうの意思がある。法務……

第16回国会 法務委員会 第16号(1953/07/17、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 この刑法等の一部改正の法律案の第一条、あとはこれは何項になるのですか、指摘するのに非常に骨が折れるのですが、その点ちよつと項を指摘願いたい。第一条「刑法の一部を次のように改正する。  第二十五条第二号中」云々が一項なのか、これはどういうふうになるのでありますか、ちよつとその番号を……。
【次の発言】 そういたしますと第一条の四項ということになりますか、「第二十六条の次に次の二条を加える。  第二十六条ノニ 左二記載シタル場合二於テハ刑ノ執行猶予ノ言渡ヲ取消スコトヲ得  一 猶予ノ期間内更二罪ヲ犯シ罰金二処セラレタルトキ」そうするとこの二十六条ノニの一号は罰金に処せられると執行猶予の……

第16回国会 法務委員会 第17号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 先般当法務委員会の公聴会におきまして、検事総長の説明を承れば、捜査事務に携わる者は普通の警察のみならず、鉄道公安官その他の者もあるので、これを統一調整する必要があり、検事がその中心であらねばならないという説明をされたかと思うのであります。そこに出て参りました鉄道公安職員の職務に関する法律、これは当法務委員会が中心となりましてつくつた法律でありまして、当法務委員会は鉄道公安職員の生みの親みたいな形になつております。私どもは検事と公安官とが十分に協力することには反対ではございませんが、どうも私どもがこの法律をつくりました当時の考え方と違つているような動きを、この公安官がしているのではな……

第16回国会 法務委員会 第18号(1953/07/20、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今度の刑事訴訟法の改正は実は私の方は大体の傾向としてあまり感心できないのであります。私どもか改正しなければならぬと思つておりますような規定は、さつぱり改正になつておらぬ。たとえば裁判のやり方でありますが、裁判をある事件に集中し、かつこれを継続的に審議する。これは口頭弁論主義、当事者主義、真実先見主義から見て、最も有効適切な制度だろうと思うのです。それは旧態依然して、ぽつりぽつり、一箇月も二箇月も期間を置いては裁判をやつておるようなやり方であります。これではほとんど書面審理になつてしまつて口頭弁論主義の長所というものは何もない。そういうものに対する改正のくふうは何一つなされておらなぬ……

第16回国会 法務委員会 第23号(1953/07/25、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 社会党を代表いたしまして意見を申し上げます。  私どもの党といたしましては、今回の改正案につきましては、全面的に反対をする決意を固めておつたのであります。これは今回のみならず、政府の提案いたしまするこの種の改正法律案が、国民の人権擁護という立場からの改正案というものはめつたにない。大体警察とか検察とか、取締ろうとする方の、刑罰権を行使しようとする人たちの、あるいは裁判官の便宜の上に立脚いたしまして立案し、それが修正となつて出る傾向がある。今回におきましても、犬養法務大臣が率直に認められておる通り、そういうわれわれの人権擁護の立場から、ほんとうの真実発見の立場から改正を要すると思いま……

第16回国会 法務委員会 第24号(1953/07/28、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 法制局長の長官は今おられないのですか。
【次の発言】 野木政府委員にお尋ねいたします。今回当委員会へ提案されておりまするところの刑法等の一部を改正する法律案、これは四条から成つておりますが、どうもわれわれはこういうふうな法案の構成になれておらぬ。第一条では刑法の改正をやり、第二条では刑事訴訟法の改正をやり、第三条では犯罪者予防更生法の改正をやり、第四条では更生緊急保護法の改正をやる、一体こういうふうな立案のやり方がいいのであるか悪いのであるか、いいとすれば一体どういう便宜があるというのであるか、われわれ今までの六法になれております者から見ると何かはなはだ不便なのです。刑法等の一部を……

第16回国会 法務委員会 第26号(1953/07/30、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 本案には附帯決議案を付したいと存じます。その案文を先に申し上げまして、次に理由を説明いたします。    附帯決議   政府は、保護観察制度の完璧を期するため、予算その他これに必要な諸般の措置を講ずるとともに、初度目の執行猶予についても、保護観察に付することができる等適切な法案を準備し、速やかに、国会に提案すべきである。   右決議する。 趣旨は、簡単に申し上げますが、短期自由刑の功罪につきましては、実際、官においても学者におきましても、多大の疑問を持つのみならず、執行猶予制度は相当の成績をあげることは世界的の大勢であります。しかしながら何らの裏づけのない執行猶予制度というものは、こ……

第16回国会 法務委員会 第27号(1953/07/31、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 人権擁護局長にちよつとお尋ねいたします。あなたのところへ板垣幸三という人物が、何か自分のからだの保護を加えてくれというようなことで、相談に行つたことがありますか。
【次の発言】 その身の保護を求めたというのは、どういう事情でありましようか。
【次の発言】 もう一ぺんお尋ねいたしますが、それは本年の四月いつかで、いま一つは竹村とか何とかいう言葉が出ましたが、それをもう一ぺんおつしやつてください。
【次の発言】 そこで国籍がなくなつておるという事情は、どういう事情でございましようか。
【次の発言】 それに対しまして人権擁護局は、国籍の点は心配してやろうというような話であつたそうでありま……

第16回国会 法務委員会 第29号(1953/08/03、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 これは私前に法務大臣にあてに質問書を出しておいたのですが、御調査くださつたかどうか。まだ御調査がないとするならば後日でもよろしゆうございますが、今国警の方では三橋の関係において鹿地はスパイしたかどうかというようなことを一生懸命やつておられる。われわれが法務委員会で問題にしたのは、鹿地がアメリカ官憲のために不法に監禁せられておつたことがあつたかどうかという不法監禁の事実なのであります。そこでこの不法監禁の事実は警視庁が主として調査せられ、警視庁は国警と違いまして鹿地の言うことを許して、二日間にわたりまして私のところにおりました鹿地氏のところにおいて朝から晩まで一切調べられた。それが検……

第16回国会 法務委員会 第30号(1953/08/04、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 それがいいね。
【次の発言】 私は三橋氏に質問しますから、そのあとで鹿地君に聞いてください。
【次の発言】 長く休んだ方が答弁もやはり長くできると思います。あの人は五、六分起きているともう寝なければならぬのです。
【次の発言】 これは田嶋委員も申されたように、当法務委員会で取上げました事件は不法監禁事件であつて、スパイであるかどうかということは問題でない。ただ世上はなはだデマが飛んでおります。田嶋君は、鹿地君はうそつきのようなデマが飛んでいると言うが、私の方には三橋なるものはでたらめの男であるというデマが飛んでおる。それはそれといたしまして、その意味において、実はこのスパイ問題につ……

第16回国会 法務委員会 第31号(1953/08/05、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 この人はよく知らぬかもしれませんが、実は例の鹿地亘君、それから山田善二郎君、これが鹿地事件を起しまして、それで非常に生活に窮しております。そこで文化人やその他の進歩的グループの間に、彼らに何か幾分かの生活費を給するということで、おもに鹿地君の友人が中心になりまして、鹿地、山田救援会というものができ上つております。そこでやつておるうちに、この人も職がなくてあれするものだから、鹿地、山田救援会の事務を何か手伝わして、幾らか生活費を出しておるのじやないかと思います。これは一般の寄付金によつてやておる会でございます。
【次の発言】 二点ばかり簡単にお尋ねします。山田善三郎君がまだいわゆるキ……

第16回国会 法務委員会 第32号(1953/08/06、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 関連して政務次官に希望を申し上げたいと思いますが、今までも考えておつたのでありますけれども、法務省の予算を組むときに当委員会み内示なり相談なりができないものであろうか。実はほかの党は知りませんが、私どもの党から出ておる予算委員なんというものは、大部分は司法行政なんというものには全然興味もなければ、知識もない八が多いのですそれで今いろいろ各委員から意見があつたが、地方法務局なんていろいろなことをやつているけれども、――たとえば人権擁護なんていつたつて、ぼくらの同僚がみんな擁護委員をやつてお乙わけだが、まつたく何の予算もなくて、何もできやせぬ。あんなことではしようないと思うのだが、法務……

第16回国会 法務委員会 第33号(1953/08/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 本件は昨年の十一月二十日ごろ鹿地亘の近親者から、鹿地亘がアメリカ側に監禁せられている模様であるから救い出してもらいたいという依頼がありましてから、私は二週間にわたりまして、その事実の有無を調査いたしました。真実なりと認定いたしまして昨年の十二月八日当法務委員会へこの調査方を提案いたしました。法務委員会におきましてはこれを採択されまして、爾来今日に至るまでこの問題を御調査願つたのであります。当時の委員長でありまする田嶋好文君、現委員長であります小林かなえ君に対しまして、なおまた熱心に調査に当られました各委員に対しまして、この問題を提出いたしました私といたしましては感謝の言葉を捧げたい……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 法務委員会 第7号(1953/11/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 皆さんの質問で大分明らかになりましたから私はごく簡単にお尋ねしたいと思いますが、あなたがこれに出資するようになりました動機は、新聞広告か何か見てあなたから進んで出張所長である岩下のところへ相談に行つたのか、あるいは岩下あたりから外交的にあなたが勧められて入つたのか、どちらでありますか。
【次の発言】 あなたがこの保全経済会を信用された根拠につきましては各委員の質問で明らかになりましたがなおお確かめしたいと思うことは、あなたは平野力三氏と同じ選挙区ですか、違うのですか。
【次の発言】 それでは同じわけですね。平野力三氏についてはあなたよくその名前や政治上の地位を御存じのはずですね。


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 法務委員会 第2号(1953/12/03、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ちよつと原則的なことをお尋ねいたしますが、政府というか内閣というか、この予算審議に際しまして裁判所側の代弁をする所管大臣は何人でありますか。これは法務省の側にお尋ねいたします。
【次の発言】 そうすると閣議におきましてこの裁判所側の予算を決定するというようなことは法務大臣が裁判所を代表される、こう承つてよろしゆうございますか。
【次の発言】 これはあるいは法制局長官に聞かなければわからぬかもしれませんが、あなたの答弁はちよつと不明確なんだが、政府が予算を決定するには閣議の決定を待たなければならぬと思う。その閣議に際しまして今度裁判所側が独立して予算をとることが憲法上規定されておりま……

第18回国会 法務委員会 第3号(1953/12/04、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 実は私は花村君なんかの自由党の委員諸君に質問したいことはたくさんあるのだが、委員同士は委員会でやらぬことになつておる。どうも政府や、鉄道公社よりも自由党場委員諸君に多大に質問したい。質問の内容に含まれる諸君の考え方に対して、たくさん質問したいのだが、これは許されないからやめます。やめますが、選挙違反に対する取締りについては非常に勇猛果敢に人権蹂躙論を振りまわされる諸君が、今回こういうことになると、なぜもつと締まらぬか、締まらぬかとおやりになるところに、どうも不公平なる考え方があるように考えられる。しかしそれはそれといたしまして、法務大臣にお尋ねいたしますが、先ほどの御説明に、まあこ……

第18回国会 法務委員会 第4号(1953/12/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 委員長、午前はこの程度にしたらどうですか。そして午後あるいは証人と対決してもらわなければならぬことが起るかもしれぬので、せつかく出ていらつしやつたのですからやはり午後残つていただきたいと思います。
【次の発言】 一点だけお尋ねいたします。今あなたの全証言を聞いておりまして、ちよつと私お尋ねする前に申し上げておきたいことは、私ども仏教保全会にも責任はもちろんあると存じますけれども、あなた方世事にうとい人を利用したこの伊藤斗福なる人物の責任が一等重大だと思う。そこであなた方もやはり彼に利用された一人じやないかと考えられるのですが、実はどういうふうに利用せられたかをよく知りたいのが私ども……

第18回国会 法務委員会 第5号(1953/12/08、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ごく簡単にお尋ねします。先ほどあなたの証言で、五、六の人間が集まつて経済保全会のようなことを相談しておつた。その中に疋田桂一郎というのがあつて、それがこの伊藤斗福のやつておる経済保全会につながることになつたような証言があつたが、その五、六人の人間が相談したという中に、安田力、梅原眞隆というような人たちも入つておつたかどうか。
【次の発言】 安田力も梅原眞隆も最初の相談には入つておらぬ。いつごろ入つて来ましたか。
【次の発言】 そうすると安田力、梅原眞隆というものも顧問になつたわけですね。
【次の発言】 安田力というのはどういうことをやつている男ですか。


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務委員会 第46号(1954/05/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣浩三君 私は今までの委員諸君の質疑応答をあまり聞いておりませんので、多少重複するような点があるかも存じませんが、あらかじめ御了承願いたいと思います。ただ純法律問題について、わずかな時間をおさきいただいて、お尋ねさせていただきたいと思います。それは本委員会の速記録というものは、実は私ども弁護士として、裁判上非常に絶大な効果のある、最も重要な文献でありますので、(「何だ商売か」と呼ぶ者あり)そこで将来かような人権問題が起りましたときにも、この擁護のためにも、この委員会の応答の記録というものを正確に残しておかぬといかぬ。私は戦時中委員会の速記録のために、軍機保護法違反事件が無罪になつた例があり……

第19回国会 外務委員会 第47号(1954/05/08、26期、日本社会党(左))

○猪俣浩三君 昨日お尋ねしてお答えを得たのでありますが、なお念のためちよつと確かめておきたい思いますことは、第一条の第三項であります。これが具体的事案の場合には必ず問題になると存じますので、なおはつきりさしておきたいと思います。第三項によりますと、防衛秘密の定義として、結局本法の対象になるべきものは公になつていない防衛秘密ということに相なつておりますので、そこで公になつておるものだと信じてやつた、ところが事実客観的には公になつていないものであるということが証明できたという場合には、これは錯誤の問題になるという御答弁でありました。認識と客観的事実が符合しない場合でありますから、刑法上錯誤の問題だ……

第19回国会 議院運営委員会 第77号(1954/09/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 私は法務委員の一人でありますが、小林委員長が何か所管事項について決算委員会との間に争いがあるがごとき異議の申立てをしたとかなんとかいうのでありますが、われわれは何らさような相談を受けたことはありません。それから、それについて委員会を開いて意思を決定したこともありません。ことに本日、改進党、左右社会党及び労農党、各全部の委員が連名でその申入れを議長までしてある通りであります。二十五名のうち十三名はこの申入れの参加者で、さようなことを聞いたことも、相談を受けたこともない申入れを委員長がやつているのであります。これは法務委員会の意思決定として委員長が代表したのではありません。委員長個人の……

第19回国会 決算委員会 第44号(1954/09/06、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 きようこれは初めてのことじやない。現下の大問題として理事会も数回お開きになつておると思う。そこで検事総長初め、きようの証人はお忙しい方が出ておるのであります。ここできめられないことは理事会を開いたつてだめだ。それは例のないことです。だから理事会を開いて何をやるというのだ。結局質問の順序や持時間をきめることでしよう。それならここできめてしまえばいい。何も理事会をわざわざ開く必要はありません。もし開く必要があるならば、もう前に開いておらなければならぬはずであります。今になつて自由党の諸君は、何がゆえにそういうことを言うのであるか、われわれはその意図がわからない。おそらくはそういうことを……

第19回国会 地方行政委員会 第59号(1954/05/11、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 いや特別の、警察法全体には関係がありますが、逐条審議ではありません。警察のあり方について緊急私が耳にした点がありますので、お尋ねしたいのであります。
【次の発言】 さようです。
【次の発言】 さようです。
【次の発言】 長い間御審議を重ねられましたので、私は今あらためて法律的な質問は差控えたいと存じます。ただ先般この警察のあり方につきまして、私は憂慮のあまり齋藤国警長官に質問したことがあるのでありますが、いまだに釈然としておらない。今日終戦後できましたこの警察法を、改正と称しておりまするけれども、私から見まするならば、これは新しい警察法の創設であります。マツカーサー元帥の書簡の内容……

第19回国会 法務委員会 第2号(1953/12/17、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今、委員長の質問に対して、あなたの答弁は私どもふに落ちないのだが、あなたはこの保全経済会の理事になつた。一体理事というのはどういう役をやるのですか。
【次の発言】 そうすると単なる名前をくつつけたにすぎないもんだというが、今までなかつたものを急に単なる理事という名前をくつつけたのはどういうわけですか。
【次の発言】 するとそれもただ伊藤が言うがままに理事という肩書を頂戴したにすぎない、こういうわけですか。
【次の発言】 しかしあなたもここの相当の地位にあり、しかも伊藤が任命したにしろ、伊藤の輩下の五天王の一人になつておる。そうしてみれば伊藤があれくらい真剣に法制化ということを叫び、……

第19回国会 法務委員会 第3号(1954/02/02、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 この造船疑獄に関しまする問題は、ただいま検察当同において調査中でありますので、私どもあまり具体的の質問にわたりまして捜査の妨害に相なりましてもいかがと存じますので、当委員会におきましてはあまり具体的な問題に触れないという方針をとつておるのであります。先ほど新聞記者諸君からも、どうも午前中の質問では何だかなまぬるいじやないかというお尋ねがありましたが、われわれの申合せはさように相なつております。但しさればと言うて、この事件をうやむやにするようなことは断じて許さぬことは、当委員会の一致した意見なんで、各党委員から熱烈なるそれが要望となつておるのでありますがゆえに、その前提の上に立ちまし……

第19回国会 法務委員会 第7号(1954/02/17、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 私は政治資金規正法のことにつきましてお尋ねをしたいと思うのでありますけれども、塚田長官は法律の専門家でもなし、事実のことだけにつきましてごく簡単にお尋ねいたします。法律解釈につきましては、法制局長官、法務大臣に尋ねてみたいと思います。  ただいまいわゆる政党献金が保全経済会なんかにからんで非常な問題に相なつて来ており、政治資金規正法そのものをひとつ改正しなければならぬじやないかとわが党あたりは今研究中でありますが、そこで長官に対しまして、二、三の事実についてお尋ねしたいのであります。政治資金規正法第二十九条によりますと、政党、協会その他の団体が会計責任者においていろいろな会計上の報……

第19回国会 法務委員会 第8号(1954/02/18、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 官房長官がお見えになりましたから、ちよつとお尋ねいたしたい。国会に対する総理大臣の出欠席のごときは官房長官が女房役としてやるべきものだと私は承知しておる。今重大問題が国会で審議せられて、内閣の進退さえうわさせられる今日、総理大臣はどうもお見えにならぬようである。そこで総理大臣が国会に出席なさらぬ理由及びもし出席するとすれば、いつから出席されるのであるか、その点をひとつ承りたいと思う。  それからついでにお尋ねいたしますが、官房長官が保全経済会並びに造船汚職事件について総理大臣と打合せをなさつて来たことが新聞に見えておりました。この綱紀粛正問題について吉田総理大臣はいかようなる決意と……

第19回国会 法務委員会 第9号(1954/02/19、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ちよつと関連質問。昨日からの長官の説明によれば、いわゆる利子補給法――長つたらしい名前ですから略しますが、利子補給法によつて利子の補給を受ける銀行は何ら利益がない。そうして利益のないものは政党献金なんかしないのであるから、そこでこれは政治資金規正法の対象になつておらぬのだという説明でありますが、ふしぎなことには現実には、ただいま質問しましたように、銀行団が多額の何千万円という金を各党へ献金しておる。これはあなたの説明から行くとちよつと説明がつかない。利益がないところへ彼らが献金したということに相なりまして、あなたの前提とこれは矛盾して来る。そこでなぜこういう献金があるかといえば、利……

第19回国会 法務委員会 第11号(1954/02/25、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 関連質問。今の点でありますが、これはいろいろ見方がございます。私ども裁判という名前を用いた場合においては、いとも丁重に、いとも厳粛に行われなければならないというふうに考える。そこで非常に軽微な事件、輻湊しているような事件は、なるべく裁判という形を用いない方がいいんじやないかというふうな考え方もできるわけです。ロスアンゼルスでしたかに、公園に自動車を置くと罰金をとる市の条例かなんかありますが、そうすると、置場が非常にないために、罰金払うつもりでみんな公園に置きつばなしにしておくと、おまわりか何か来て紙きれを渡しておく。翌日その紙きれとお金を持つて行けば、事は済んでしまうというようなや……

第19回国会 法務委員会 第16号(1954/03/10、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ただいま上程されておりまする義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する法律案につきまして、大達文部大臣に伺いたいと思います。  私はこの法案の内容の法律的疑義につきましては専門家でありまする法制局長か、あるいは刑事局長にあとでお尋ねいたしまするが、いかにもこの法案は重大法案でありますがゆえに、この起案者であります文部大臣に対しまして、主として法律議論よりも、この法案を提出になりました前提条件、その前提条件の一つは大達文部大臣の思想そのもの及びこれが草案の審議に対し諮問機関でありました教育審議会のことにつきましていささかお尋ねいたしたいと存じます。  申すまでもなく教育とい……

第19回国会 法務委員会 第17号(1954/03/11、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 法務大臣に対しまして確かめておきたいと思うのであります。それは佐藤検事総長が辞表を出したやに巷間伝えられておるのであります。かようなことがあつたかないか、あつたとすれば、その理由いかん。それがどういうふうに処置されたか。それを明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 実はずつと前から河井検事が移されるというようなデマがありました。私ども犬養法務大臣が健在なる限り、さようなことはデマだと信じ、今日もそう信じておりますが、申すまでもなくこういう際には検事の異動については深甚なる御留意を願いたいと思います。なお巷間多少の疑惑がかかつておりますことは、佐藤検事総長の御子息で、やは……

第19回国会 法務委員会 第20号(1954/03/17、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 関連して。今栗田君の問題について、いかなる犯罪が成立するかわからぬような御答弁であつたが、私ども不可解であります。もし新聞に伝えられるごときことが事実であるとするならば、これははなはだ不都合なことであると思うのです。栗田君は国会議員であり、そうしてまた行政監察委員じやないかと思うのです。その栗田君が大臣を告発しておるのです。ただの人聞じやない。またただの人間じやないから、実際の材料は島田とかいう男が持つておつたのでしようが、栗田君に頼んで、栗田君の名においてより効果的に告発の威力を発揮すべく、栗田君に頼んだ違いない。栗田君はそれを引受けて告発した。これはもう国会議員であり、あるいは……

第19回国会 法務委員会 第22号(1954/03/19、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 斎藤長官に対しまして、警察官の訓練、ことに警察大学における訓練に関連いたしまして、お尋ねしたいと思うのであります。その前に、警察大学においてはどういうところに主眼を置いて訓練なさつておるのであるか。大学の訓練の大綱について御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 私の質問の要旨は、警察大学の幹部の訓練につきまして、実際の具体的な技術訓練、これはもちろんやつておいでになるだろうと思いますが、この警察法の精神にのつとる訓育をどういうふうにおやりになつておるか。今警察法の改正問題も出ておりますが、私がお尋ねいたしますことは、現行の警察法の精神に対してこの警察大学において、いかなる訓練……

第19回国会 法務委員会 第23号(1954/03/20、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 きのうに引続きまして、教育に関します二法案について、主として刑罰関係につきましての質疑を続行したいと存じます。聞くところによれば文部委員ではほとんど逐条審議をしておらない。かような画期的な教育者をその言論、思想の公表を事由として処罰するというがごとき重大な立法に対しまして、犯罪の構成要件すら逐条審議しておらないということは、実に国会の権威にかかわる問題だと存じます。その意味におきまして、少くとも法務委員会においては事を明らかにしたいと存じますので、質疑を重ねる次第であります。ただ当の責任者である法務大臣がお見えにならぬために、大きな問題についてお尋ねすることができないのをはなはだ遺……

第19回国会 法務委員会 第24号(1954/03/22、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ちよつと一点だけお尋ねいたします。私は二、三日前に齋藤国警長官に、どうも昔の特攻警察のような訓練をしているじやないかと質問したら、齋藤さんは否認されました。そこで私は否認されたので、さようなことがないなら実にけつこうだと思つているのですが、今どうもそうじやないような感じがいたしました。今そういう証拠を集めているので、いずれそろいましてからあなたの御意見を承りたいと思いますが、今一つお尋ねすることは、今度の涜職罪に関係して、造船疑獄とかあるいは保全経済会の問題とか、ああいう問題の捜査のために、検察庁では一億数百万予算の請求をやつたが、これは半額になつて五千万円ばかりになつてしまつた。……

第19回国会 法務委員会 第27号(1954/03/25、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今のあなたの答弁で大体わかつたのですが、指揮に従わぬ者を懲戒の請求をやる、その前に公安委員会なりその他の懲戒罷免する権限のものと相談をしてやる、それが矛盾したように聞えるのです。なぜならば検察官自身が懲戒する権利があればいいけれども、それは請求権だけであつて、懲戒するものは彼らの監督機関である。その監督機関と相談をして、そしてまとまらぬ場合にそれをやるということになれば、それは彼らは賛成しないということが前もつてわかつたようなことになるから、請求してもむだなことになる。その辺あなた方は両者の円満な運営のためにそう期待せられるのであるが、ぼくはそういうことをあまり建前にするとおかしい……

第19回国会 法務委員会 第29号(1954/03/27、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 犬養大臣にお尋ねする第一点は、実は一週間ぐらい前に、犬養大臣が辞表を出されたというもつぱらのうわさが出たわけであります。さようなことを大臣は耳にせられたか、あるいはさようなうわさが出るについては、何か多少誤解なら誤解があつて、そういううわさが出たのじやないかと思われるところがあるのか、全然荒唐無稽のうわさであるのか、あるいは火のないところに煙は立たざるような程度のものであるか、それをお聞きいたします。
【次の発言】 そういたしますと、それは事実でない、大臣は今日も辞職するような意思はないのでありますか、あるいはさような意思をお持ちでありますか。

第19回国会 法務委員会 第30号(1954/03/30、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ただいま議題となりました刑法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  この法律案は、刑法の一部を改正して、新たに涜職ノ罪の章に、公務員のあつせん収賄罪を処罰する旨の一条を加えるとともに、あわせあつせん収賄をした公務員に対して贈賄をした者をも処罰しようとするものであります。御承知のように、現行刑法に規定されておりますところの贈収賄罪につきましては種々の態様があり、処罰をするために必要なさまざまの要件が規定されておりますけれども、公務員がその地位を利用して他の公務員の職務に属する事項に関しあつせんをなすことまたはあつせんをなしたことにつき賄賂を収受する等……

第19回国会 法務委員会 第32号(1954/04/02、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 最高裁判所の事件が非常に輻湊している。それで老判事が非常に困つているという実情は、数年来当法務委員会に訴えられて来ている。そこで世の中を見ると、事件が多過ぎて迷惑だというような印象を受けるんですが、私ども民主政治のもとにおいて権利義務を自覚すれば、訴訟は多くなると思うのです。これはそれだけ需要があるのでありますから、国民主権の国においては、その国家機関がその需要に応ずべきものであると思う。これは最高裁判所なりその他の裁判所の機構の改革ということが先決問題である。この需要に応ずる機構の改革をせずして、何かこの上告を制限する方向ばかりおとりになつておるように私ども思うのですが、政府の説……

第19回国会 法務委員会 第34号(1954/04/06、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 抽象的な法律論を伺いましてから事実の問題について法務大臣の御所見を承りたいと思います。被疑者の逮捕請求権は一個の検事が裁判所に請求する権限があるのか、あるいは検事総長を通じ法務大臣を通じなければならぬのであるか、法理上の見解と、それから実務上どういうふうになされておるか、その点について承りたいと存じます。
【次の発言】 そうすると、検事単独で請求することができるという御見解だと承ります。さようだろうと思います。法務大臣がこの逮捕請求につきまして関与される場合があるのですか。あるとするならばどういう法的根拠に基いて関与されるのでありますか、承ります。

第19回国会 法務委員会 第35号(1954/04/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 佐瀬委員の御説明がありました芦田内閣時代の汚職問題、これは今から考えてもまことににがにがしいことだと思うのであります。この芦田内閣が汚職によつて崩壊して第二次吉田内閣が成立いたしたとき、吉田総理は、この内閣は綱紀粛正内閣であり、いやしくも汚職の疑いあるものは徹底的に糾弾すると天下に声明し、これによつて世界の信用を高めるのだという宣言を発せられました。ところが今回それに増しますところの重大な汚職問題が連日の新聞をにぎわしておりますが、吉田総理大臣は、もつと事実が明らかになつてから善処するというようなことで、しかもこんな汚職などはそれほど心配しておらぬというようなことを発表せられたやに……

第19回国会 法務委員会 第36号(1954/04/08、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 佐竹氏の質問に関連いたしまして、一点お尋ねいたします。今大臣の御答弁を聞きまして、私ども安心いたしました。もちろん初めから疑つておつたわけではありませんけれども、法務大臣たる立場上、国民に事の真相を明らかにしないと、われわれ多少とも法務関係に従事しておる者はつらいのです。それで質問申し上げたのでありますが、この金銭の授受はまつたく否定せられております。ただこれも私新聞で見ておつただけでありますが、船会社から二十万円の金をお受取りになつた、これをすぐだれかにやつたというような御答弁があつたかと思いますが、このいきさつについていま少しく詳細に承りたい。  それからその事実が公職選挙法あ……

第19回国会 法務委員会 第38号(1954/04/13、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ちよつと私お尋ねいたします。秘密保護法の質問で実は十二項目用意して参りましたが、時間がないようでありますから、ほかのことをお尋ねいたします。ただこれは私は質疑応答いたしません。私の十二項目の質問のうちの一項目でありまする本法の被害法益は何であるかということだけお尋ねして、それに対する私の一問一答は、後日に譲りたいと思います。被害法益は何であるか、犯罪の構成要件としての法益範囲その他について非常に疑問が多いつでありますが、まず第一に法益は何であるか、その御説明を願いたい。
【次の発言】 私のお尋ねしたのは、さような形式的なことじやないのです。そんなことは条文を見ればはつきり出ています……

第19回国会 法務委員会 第44号(1954/04/24、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 緒方副総理に質問いたします。第一点、昨日参議院におきまして、法務大臣の検事総長に対する指揮権発動に関し内閣に警告するの決議案、これは私は衆議院の不信任案と同様のものと理解しますが、この中に、議員の逮捕許諾と法案審議の関係は国会の決すべき問題であるということが内容に書かれております。これに対するあなたの御意見を承りたい。
【次の発言】 それはあなた方の声明と矛盾するじやないか、法案審議の関係上国家的見地に立つて指揮権を発動したと答弁した。個々の刑事事件に対する指揮権は検察庁法第十四条によつて発動したというのならわかる、そうじやない、法案審議の関係から指揮権を発動したというのであるから……

第19回国会 法務委員会 第45号(1954/04/26、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 私は提案代表者としまして、お三人の先生方に感謝の意を表します。そこで問題は多々ありますが、もう時間がありません。ただこれは昭和十六年の提案が貴族院で通つたのが、衆議院で握りつぶされました原因は、本罪に対しまする法益いかんということについて、どうも政府当局の説明がはつきりしないという点にあつたのではないかと思われるのでありますから、先般当委員会におきまして、自由党の佐瀬委員の質問に対しまして、私は法益の説明をいたしました。きよう先生方のお活を聞きまして、大体私は自分の説明が当を得ておつたと意を強うしたのであります。ひいてはこの問題は、公務員がその地位を利用するということと、範囲いかん……

第19回国会 法務委員会 第50号(1954/05/07、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 これは法務大臣でも刑事局長でもよろしゆうございますが、例の前法務大臣犬養氏の検察庁法第十四条の発動であります。これは検察庁側では最高首脳部一致の意見として逮捕稟請を法務大臣にやつたことは、天下周知の事実であります。しからばいかなる嫌疑があるのであるか。時の犬養法務大臣は、その事件の特殊的事情というようなことも十四条発動の理由にしておるようでありますから、国民一般は、一体これがいかなる法律的な性格があるために十四条を発動しなければならぬということになつたのであるか、非常に疑義が多いのであります。私どもやはり諸方から聞かれましてもはつきりお答えができないような状態でありますので、この点……

第19回国会 法務委員会 第52号(1954/05/10、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 この法案は第十六国会あたりから提案になつたのでありますが、たびたびの解散で今日までこれが通過しないで参つた。ただ元の原案と申しますか、第十六国会当時出ました案と、ただいまの案とを比較しますと、元出ました案のうち、第十二条は接収建物の賃借権者の土地優先賃借権、それから第十三条といたしまして、接収建物の賃借権者の借地権優先譲受権、それから第十五条、接収建物の賃借権者の建物優先賃借権、この三つが今度の案では削除された残りの案として出ておるのでありますが、これを削除せられましたる理由を、この当時から小委員長をやつておられた田嶋提案者にお尋ねいたします。

第19回国会 法務委員会 第53号(1954/05/11、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 政策的なことは法務大臣がお見えになりましてからお尋ねいたします。事実関係につきまして刑事局長から御答弁を願います。  それは、去る日大磯の吉田邸に暴漢が侵入した事件でありますが、この事件につきまして私ども非常に関心を持つものであります。そこで、この事件の詳細について御発表願いたいと思います。
【次の発言】 今承りますと非常に単純な事件でありますが、新聞の報ずるところによりますと、何がゆえかすなおに事案関係を発表しない態度を警察官がとつたというのであります。さようにして事実関係を公表しないで、数日たつてから公表するようなことに相なつた。多少そこに対していろいろの説があるのでありますが……

第19回国会 法務委員会 第57号(1954/05/19、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 人権擁護局の係の方にお尋ねいたします。今問題を起して刑事問題、裁判問題になつておりまする霊友会会長の小谷キミという女、この小谷キミがそこへ女中として働いておつた者に対して非常な暴行を加えておる。これにつきまして警視庁にも訴えておりまするし、人権擁護局に対しましても人権侵害として訴え出たはずであります。人権擁護局はこれに対して詳細なお調べをいただいたと思うのですが、その概要について当委員会に報告していただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると、あなたの方ではあまり内容は調査していないのですか。
【次の発言】 そうすると、人権擁護局としては検察庁べその件について正式なる結論を報告……

第19回国会 法務委員会 第58号(1954/05/20、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 井本局長にお尋ねいたしますが、先般私当委員会におきまして、広島地検の事件を質問いたしておつたのであります。調査くださると御答弁がありましたが、その後附加して申し上げてみたいから、それをひつくるめてお答えいただきたい。  私のところへ参りました告訴いたした本人の手紙によりますと、広島地検は、いわゆる前広島地積の検事でありました中田氏の名義で広島銀行に預金されておるという事実、これは贈賄者だと思われる塙坂文子という人に対して、広島の自治体警察に贈賄罪で告訴したのだそうであります。その告訴状の中には中田検事の名前はない。そういう告訴状が自治体警察に出て、警察で調べて地検へ送達された。そう……

第19回国会 法務委員会 第59号(1954/05/21、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 私は法務大臣にお尋ねいたしまして、法的解釈につきましてまた刑事局長並びに法制局側からの御意見も承りたいと思います。  それは先般地方行政委員会におきまして私が質問いたしました警察大学におきまするスパイ教育のことであります。これはわが国の民主主義を破壊し憲法を破壊する重大問題である。今木下君が質問されました、法務大臣が民主主義の行き過ぎというような言葉を用いた、その民主主義というものを妙に解釈され、そうして結局において警察大学におけるこういう特高教育というものが行われる一連の関係があると存ずるのでありますが、そこで私はこの警察大学におけるスパイ教育、すなわち信書の秘密を侵す方法、ある……

第19回国会 法務委員会 第68号(1954/09/11、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ただいま動議が撤回されました。これは委員長がわれわれの動議の内容をお認めになつたのでありますから、この勘案われわれがどこまでも維持する必要もなくなつたわけであります。ただ法務委員の一人として私が申し上げたいことは、この九月五日に委員長名義をもつて議長に申し入れられましたる決算委員会との権限の問題、この申入れが重大なる政治的反響を及ぼしたことは、委員長お認めの通りであります。もちろん委員長は委員会の代表であることは明らかでありますけれども、委員会それ自体の意見決定があつて、しかる後に委員長の代表というものが出て来るわけであります。委員会の意思決定ないにかかわらず、委員会の意思決定のご……

第19回国会 法務委員会 第74号(1954/10/12、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 ちよつと関連して……。APのロバート・アンソン氏の手記なるものが朝日新聞にでております。これによりますと警視庁の公安第三課がアメリカのCICの依頼によって長い間張込みをやってソ連代表部の行動を調べておったというふうに相なっておる。今質問がありましたような具体的なことが述べてあるのみならず、なおその記事によれば、このラストボロノ脱出するに至つた動機は、警視庁の第三課がアメリカの婦人がソ連代表部を訪れたというあの写真を提供したことから、これがそもそもラストボロフの脱出の動機をつくつたというように相なっておる。これは外国の新聞記者の手記でありますがゆえにでたらめというわけには行かない。し……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 法務委員会 第1号(1954/12/03、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 先ほど佐瀬委員の質問で警察庁長官及び警視総監は、例の東証の争議について何ら警察官の暴行がなかつた、また労組員の中に傷害を受けた者がなかつたというような証言をなさつておるのであります。しかしこれはすでに東証労働組合の執行委員長細谷の名前によりまして、十一月二十四日に東京地方検察庁に告訴が出ておる。こういう告訴の出ておることを御存じであるかないか。被告訴人は日本橋警察署長漆間仙平である。こういう事情を御存じであるかどうか、警視総監から御答弁を願います。
【次の発言】 いやしくも告訴状が出ている以上は、何らそんな行為はなかつたんだというようなことは、少し言い過ぎの言葉ではないかと存じます……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 内閣委員会 第1号(1954/12/16、26期、日本社会党(左))【議会役職】

○猪俣委員長 これより内閣委員会を開きます。  この際私から一言ごあいさつ申し上げたいと存じます。今回私はちようど旅行いたしておりまして、東京におりませんでしたが、おとといの朝品川駅に着きますと内閣委員長になつたという話で、まつたく寝耳に水の話でありまして、何の用意も実はないのであります。私は第一国会以来法務委員をやつておりまして、よその委員会にほとんど行つたことがありません。内閣委員会も初めてでありますために、どうもかつてが少し違うのであります。法務委員会では専門員室で議事の運営から議題から全部やつておつたのですが、この委員会では何か委員部というものがそういうものを主としてやつて、専門員室で……

第21回国会 内閣委員会 第2号(1954/12/17、26期、日本社会党(左))【議会役職】

○猪俣委員長 これより内閣委員会を開きます。  ただいま委員長の手元に恩給法の一部改正につきまして草案が提出されております。四派共同で提出されておりますが、代表者としまして平井委員より草案の趣旨の説明を求めます。平井委員。
【次の発言】 何か御質疑はありませんか。
【次の発言】 ほかにありませんか。三浦君。
【次の発言】 高瀬君。
【次の発言】 井上官房副長官が出席されておりますが、説明員として説明願つて御異議ございませんか。
【次の発言】 平井君。
【次の発言】 高瀬さんにお尋ねしますが、その政府の所信というのは本案に関しまする政府の所信ですか何ですか。もし本案に関係ない説明ならばあとに譲つ……

第21回国会 内閣委員会 第3号(1955/01/21、26期、日本社会党(左))【議会役職】

○猪俣委員長 これより会議を開きます。  防衛庁に関し調査を進めます。質疑の通告がありますのでこれを許します。黒澤幸一君。
【次の発言】 ちょっと黒澤さんに、実は労働大臣がやむを得ざる用件で早く退出しなければならぬらしいので、そこでこの問題は一時ここで中止いたしまして、委員長からもお尋ねしたいこともありますから、防衛庁関係の人はもうちょっとお残りいただいて、それで別な調査に進みたいと思いますので御了承願いたいと思います。
【次の発言】 次に調達庁の人員整理に関し調査を進めます。  質疑の通告がありますのでこれを許します。鈴木義男君。
【次の発言】 田中稔男君。

第21回国会 内閣委員会 第4号(1955/01/24、26期、日本社会党(左))【議会役職】

○猪俣委員長 これより内閣委員会を開会いたします。  この前内閣委員会において委員長から、鳩山総理大臣出席の必要について私の意見を申し上げたのでありますが、その際に鳩山総理大臣出席に関しまする経緯につきましても申し上げておきました。私どもは鳩山総理大臣の出席が困難なのを見越して無理やりに出席を要求したのじゃないのですが、民主党の委員の中にその経緯を知らざる人もおありのようでありますから、あらためて公式に御説明申し上げます。  本年の一月五日に内閣委員会におきまして事務当局と打ち合せをいたしました。その際に、憲法改正問題及び自衛隊の性格の問題は大きな政策でもあるのみならず国の運命にもかかわる重大……


猪俣浩三[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期-28期-29期-31期

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各種会議発言一覧(衆議院26期)

猪俣浩三[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期-28期-29期-31期
第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第4号(1954/07/09、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今違憲訴訟の問題が出ました。下飯坂さんは原告か被告かなつてみないと苦しみはわからぬと思います。私は違憲訴訟を起して最高裁判所にあつけなくやられてしまつてはなはだ不満を持つております。これは記録を読んでいただきますと、いかにわれわれの主張が正々堂々たる天下の大論文であつたか、裁判所のこれに対する判断がいかにそつけないものであるかがはつきりわかると思うのであります。しかしその権限のある官庁が判決されたのであるからいかんともいたし方ありません。ただ近来刑事訴訟についてますます私は感を深うするのは、特に今吉田君が言われた乱闘国会の結果、ああいうほとんど空前であろうと思います変則的な国会が行……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第6号(1954/08/02、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今の金森先生の御説明吉田君の質問、いずれも現代の日本における、あるいは民主政治における悩みを現わしておる深刻な問題だと思うのであります。なぜならば、三権分立の思想というものが現代において実際にどういうふうに現われているか。いわゆる政党政治と三権分立の制度との調和でありますが、御存じのようにただいまの政治を具体的に見ますならば、自由党が多数党と相なつて、その総裁が内閣総理大臣をやつて、大多数が、自由党の党員が内閣を組織しておる。そしてまた国会はどうだといえば、自由党が最大多数党でありまして、自由党の欲するところによつて法律ができ、いかにわれらが反対をいたしましても、これは通つて行く。……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第7号(1954/08/03、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 これは安平先生あるいは天野先生から適当に御答弁願いたいと思いますか、上訴不利益変更禁止の原則、これは私ども学生時代から教わつて来た原則であります。そこで今天野さんからのお話もありましたが、一体この上訴の不利益変更禁止の原則というものは法学上どういう理由で設けられたのであるか。それから新刑事訴訟法になつて附帯控訴が廃止された理由を学問的にお教え願いたいと思つております、これを第一点としてお聞きいたします。
【次の発言】 不利益変更の原則というのを今御町所の御意見によると、結局上訴が多過ぎる。これを幾らか制限しなければならぬ。その制限の一つの方法として、この不利益変更の原則を撤回してし……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第8号(1954/08/04、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今商工会議所に調停裁判のような、調停委員会のようなものをつくつて、そこで調停をさせたらいいじやないかという御議論、これも一つの卓抜な御議論だと思いますが、私は今は、古い十数年あるいは二十年前のころのことですから、今の商工会議所の組織というものがそうなつておるかどうか実は知らぬのでありますが、これはやはり一定の資格の業者から選挙によつて商工会議所の委員というものができるはずであります。ところがその選挙ですが、私が関係した時分の選挙というものは実にでたらめきわまるもので、いわゆる投票権を全部買収して歩いて、そうして一人の人間が何べんも投票して来るというやり方をやつておりました。そうして……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第9号(1954/08/05、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 さつき小木君の説明されました第一のいわゆる憲法裁判所は現行憲法上可能かという論題には二つの意味があつて、憲法裁判所を新たに設けることが可能であるかどうかという議論と、現行の最高裁判所に抽象的な憲法裁判をやらせることは憲法上認められるということと、二つ意味が含まつておるという説明があつたのですが、この積極説というて出ております佐々木、中谷という人は憲法裁判所を別に新たに今の最高裁判所のほかに設けることが現行の憲法上可能であるという、この考え方を積極説と言つたのですか、どうですか。
【次の発言】 それはさつき専門員の説明でわかつたのですけれども、私がお尋ねするのは、この積極説というのが……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第10号(1954/08/06、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 今の発言は最高裁判所の発言になるわけですか。最高裁判所というのは、判事の会議でしようが、そこでそういうふうに決定されているのかどうか。それとも事務局の発言ですか。
【次の発言】 今大体石田氏から増員に対する反対の根拠三点をお聞きしましたが、しかしこれは石田氏個人の意見だというわけですが、最高裁判所が大体反対に傾いておるという御意見のようでありますから、最高裁判所が反対するには相当の理由があることだろうと思いますので、私ども参考にしたいから、最高裁判所側から増員反対のあらゆる論拠についていわゆる正式な裁判官会議か何かに審議されて当委員会に結論をお示し願いたいと思うのですが、それを委員……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第20号(1954/10/09、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 林委員の報告に少しく付言したいと思うのであります。さる六月二十二日、広島高等裁判所におきまして、上訴制度の意見交換をいたしました。広島高等裁判所の長官、検事長、その他弁護士会長、判事、検事二十数名集会いたしまして各意見がありましたが、大体において広島高等裁判所の石坂長官の発言が主でありまして、それによれば、東京高等裁判所に上告部というものを置いて、現在の最高裁判所の司法事件の処理に当らせたらよいではないかというような意見がありました。  なおこの際先ほど林委員からの報告にありましたいわゆる広島の高坂家の相続争いにつきまして、関係者から陳情があつたのであります。それは広島銀行本店に、……

第19回国会 法務委員会上訴制度に関する調査小委員会及び違憲訴訟に関する小委員会連合会 第27号(1954/11/12、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 私は今来たばかりで大事なところを聞かないでしまつたものですから……。
【次の発言】 私、おそく来て聞き漏らしたかもしれませんが、今の憲法裁判所の判事の任命方法、これはどういうふうにやつておりますか。
【次の発言】 そうするとやはり国会から出るような人間は多数党の人が多く、多数党というか多数党の好みに応じた判事が多く出るようなことになりはしませんか。
【次の発言】 実は私は去年ボンに参りまして、正式に調べたのではないが、代理大使でありましたか、それに聞いてみたのですが、先生はあまりそういうことは詳しくなかつたかしれないが、やはりどうも憲法裁判所でも多数党の息のかかつたものが多くなるの……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 法務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1954/12/03、26期、日本社会党(左))

○猪俣委員 近時国鉄労働組合におきまするいろいろの問題が起っておりまして、労組がピケを張ったり何かすることに対しまして、鉄道公安官がこれの取締りの第一線に出ておって相当活発に活動しておるということが全国的にわれわれに報道されるのであります。そこでこの鉄道公安官の問題につきまして、私は運輸大臣に質問したいのですが、運輸大臣は見えられない。そうするとこの問題について政府委員としてはどなたが来ていらっしゃるのですか。
【次の発言】 実は正式な政府委員がまだおそろいにならぬようでありますが、一応この鉄道公安官に関するいろいろの問題につきましては、当法務委員会は非常に関係が深いのでありまして、これは御存……



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データ更新日:2023/02/05

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