このページでは猪俣浩三衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○猪俣浩三君 あまりに事柄が重大であり、質問すべき点が多々ありまするが、私に与えられました時間は十五分でありますので、ごく筋書きだけ御質問を申し上げたいと存じます。 ただいまの総理大臣並びに各省の責任者の御答弁を聞いておりますと、全くの無為無策、何らこの白色テロを根絶する決意が見受けられません。(拍手)遺憾千万に存じます。 そこで、その中心は、やはり、池田総理大臣の責任論において、はなはだ私は理解をしておらない点がある。池田さんは、浅沼刺殺事件のときに、本壇上におきまして、自分には責任がないのだという答弁をなさった。時の山崎国家公安委員長を罷免することによって責任のすりかえをなされた。(発……
○猪俣浩三君 ただいま篠田国家公安委員長から両事件につきましての御報告を伺いました。警察にミスのあったことを率直にお認めになったことは了解のできるところであります。ただ、本件は、第一線の警察官のミスだというだけでは解決できない警察行政に関する根本問題があると思いまするので、これに関連いたしまして、二、三お尋ねいたしたいと存じます。(拍手) まず、総理大臣にお尋ねいたします。 第一点は、警察責任についてであります。これは、淺沼事件のときにも質問いたしましたが、日本国憲法並びに警察法、国家行政組織法、総理府設置法等によって、警察行政の元締めである国家公安委員会の主任大臣は総理大臣であり、国家公……
○猪俣委員 公安調査庁長官にお尋ねいたします。もちろんこれは次長からの答弁でもけっこうでありますが、先般地方行政委員会並びに法務委員会の連合審査会を開きまして、私が質問をした。その前に、解散前も、浅沼テロ事件に関連してやはり質問いたしております。それは、私どもの見解は、今回の右翼団体のテロ事件は、すなわち日本の治安に関係します非常に大きな問題として、どうも国際的な謀略機関が謀略的行動をしてわが国の治安を乱しているのではなかろうかと思われる節があるわけであります。それは昨年社会党あるいは総評その他の民主団体が猛烈に反対をいたしました安保反対闘争、あの熾烈をきわめました安保反対闘争が実は国際共産主……
○猪俣委員 私は最高裁判所の事務総長から事実をお聞きしてから法務大臣に御意見を承りたいと存じましたが、まだ見えられませんので、時間の都合上法務大臣にお聞きいたします。 問題は、今問題になっております飯守裁判官の異例な談話についてであります。この談話によりますと、嶋中事件は皇室に対する名誉毀損事件だ、これは中央公論に載りました「風流夢譚」という小説に関することだと思うのであります。そうしてそれから殺人事件が起こった。この嶋中事件は皇室に対する名誉毀損として正式な司法的措置をとるべきだということを、嶋中事件を教唆したと思われる赤尾敏氏の殺人教唆に対する拘置請求を却下した直後におきまして、かような……
○猪俣委員 今人権擁護局長の御説明を聞きましたが、まだ調査ができておらないで、中間報告はできる段階じゃないということでありますので、それ以上お尋ねいたしましても無理かとも思います。ただ擁護局長のお話のうちに、まだ目下裁判中だというふうなお話がありましたが、この容疑者は八人あるうち二人だけが裁判中でありまして、首魁と思われる渡邊清茂なる者は、もうすでに刑が確定いたしております。それから五人の何にも知らない乗組員たちは、一万円の略式命令を出されて、わけのわからぬうちにこれも確定してしまっておる。今二人の人間だけが、船長及び洲崎という人物だけ公判中でありますが、あと首魁その他の者は全部裁判は終わっち……
○猪俣委員 小野さん、団藤さんあるいは戒能さん、お三人にいずれも御意見を承りたいと思うのであります。さきの小野先生の御発言中にありましたが、自民党案あるいは社会党案をなるべく一本にしたらどうかという御発言がありまして、一本にするような交渉もあったわけでありますが、ただどこでわれわれが一致できないか。いずれも政治テロ行為、民主主義を破壊するような行為に対しましては反対であります。 これを刑罰法案として出す際にどうしても一致できなかったことは、さっき戒能先生もおっしゃいましたが、テロ行為なるものと集団行動なるものとを同じ政治的暴力行為として、同じ一つの法案でこれを処罰する。要は、浅沼事件以後盛んに……
○猪俣委員 藤原先生にお尋ねいたしますが、先生は政治学者でおられるのであります。政治学と申しますか、政治史と申しますか、そういう観点から日本のテロ行為を、また各国のテロ行為を研究しますと、おおむねその民族の特殊性や政治環境が明らかになるので、非常に興味あることだと思います。われわれはまだその研究はできておらないのでありますが 日本におきましては、大久保利通の殺害事件以来相当の政治テロが行なわれ、日本の名物だと外国では批評されていることは、先生御存じの通りであります。ただし、その方向を検討いたしますと、大久保利通を初めとして、時の権力者、あるいは財閥という支配階級、こういうものに対してやいばを向……
○猪俣委員 関連して――これは御存じのように議員立法で、お互いに質問する者も答弁する者も議員同士です。これは差しつかえないと思うのだ。立法府なんだから、これはまた議員が立法することが常道でなければならぬ。しかし執行するものは行政機関なんだから、警察なりあるいは検察庁なり、つまり法務省、警察庁関係が執行の任に当たる。その間に解釈の食い違いがありますと、早川君が今こういう意味だと解釈しても、検事は違った解釈をやると、どんどん違った方向に使われてしまう。そこでこういう重要法案の場合に、法務省の次官なり局長なりが来ていないというのは不当だと思う。来ているのは公安調査庁ばかりだ。刑事局の課長が一人来てい……
○猪俣委員 今度のクーデター事件につきまして、これを未然に防止をし得ましたことは、警察のたゆまざる努力の結果でありまして、これは敬意を表します。また自衛隊が、個人的なつながりで働きかけたのに対して、その良識を失わなかったこと、これまた自衛隊のために慶賀をいたすわけでありますが、ただ、国民の中には、まだすっかり安心し切れないものがあるのであります。それは、安保闘争以来、われわれの耳にもいろいろなテロあるいはクーデター計画のことがしばしば伝えられておりますし、今問題になっておりましたUPIの外電にもさようなことが伝えられておる際でありまするので、多少の不安の念を抱いておるのであります。そこで、これ……
○猪俣委員 私は、材料の提出を、この次の十二日になりますか、していただいて、質問の資料にしたいと思います。 一つは、過去三カ年間の司法修習生が判事、検事、弁護士等、どういう方面に就職したか、その比率ですね。何人のうち何人が判事になり、検事になり、弁護士になっているかということ、これはこの次でけっこうです。 それから二点といたしましては、法務省の中の法制審議会の官制といいますか、規則といいますか、それと、現在法制審議会委員になっている人の身分、氏名、そういうもの。 それから三点としては、法務省の中に訟務局というのがございましょう、その訟務局の職員の身分、今の問題とからみますから、検事の職の……
○猪俣委員 この臨時司法制度調査会につきまして、官房長官に質問いたしたいのですが、これは内閣の直属の委員会なんでありますか。
【次の発言】 こういう委員会は、内閣の直属のものと、それから総理府に属するものとあるようです。私は売春対策審議会委員というのをやっておりますが、これは総理府に属しているように思うのですがこの内閣直属の委員会というものと、内閣であるが総理府に属している委員会というのとは、性格上どういうふうに違うのでありますか、それをお尋ねしたい。そうして、内閣直属の委員会というものは現在どういうものがあるのか、それから総理府直属のものはどういうものであるか、また、この二つの委員会がどうい……
○猪俣委員 一点だけお尋ねいたしますが、この昭和女子大学の理事者の態度につきましては、学生、先生、こもごも詳細な訴えをわれわれにしているわけでありまして、実にその実態は驚きに絶えた学校が今日存在する、私どもは実に驚いているわけであります。一例を言えば、ドイツのナチスは最も愛国団体であって、ヒトラーは尊敬すべき人物だというようなことを放言しておる。そうして今志賀君が指摘しましたような、これは保守反動の教育をするのだということを揚言するとともに、先生を採用する際にはそれを約束させるそうであります。 そこで中野という教師が退職せしめられておりますが、全然その理由がわからぬというので、今法務省の人権……
○猪俣委員 過日地方行政委員会で、例の三無事件のクーデター事件について当局の御説明をいただいたのでありますが、事件間もなくのことでありますので詳細な御報告をいただかなかったわけであります。そこで当法務委員会におきまして、なおその点についてお聞きしたいと思うわけでありますが、警察関係におきましては、本事件の特別捜査本部は解散なされたそうでありますから、ほとんど全部が終わりになっていることだと思います。事件は一切検察庁へ移ったと思われますので、検察当局からもできるだけ詳しくお聞きしたいと思うわけであります。 第一点といたしましては、本件の動機、目的がいずくにあったのか、その点につきましていまだ確……
○猪俣委員 行政事件訴訟法案についてお尋ねいたしたいと思います。 今回の法案は現行法よりもすぐれた点もあると思います。現行法が行政権優位の思想から立案されておるのに対しまして、改正法は人民の権利、自由の尊重の民事訴訟法的色彩を濃厚にしました立案でありまして、その点におきましては進歩の跡があると思うのであります。ただ単に行政の自己簡素化や自己統制を尊重するという色彩から民事訴訟的な色彩にしたということは進歩だと思いますが、ただ、これを全体通観いたしまして、なぜその進歩思想を貫くことができなかったのであるか、どうもそういう建前でありながら、条文個々の間にはやはり昔の行政権尊重のよろいの袖が見える……
○猪俣委員 最高裁判所事務総長にちょっと御質問申し上げたいと思いますが、今当委員会で審議しております行政事件訴訟法案につきまして、最高裁判所の事務総局では、全国の弁護士会あるいは下級裁判所の意見を徴したと聞いておるわけであります。そこでその結果について概略御報告いただきたい。そしてこの審議の参考に供したい、こう思うわけであります。裁判所側にこの質問の要旨が通告されておりましたかどうかわかりませんが、お知りの限りのところをお話し願いたい。
【次の発言】 それでは第二十七条の内閣総理大臣の異議について、全国の裁判官の意向を徴されたかどうか、その結果がどうなっているか、それを御説明いただきたいと思い……
○猪俣委員 証拠書類並びに証拠物の公判前の閲覧の問題につきましては、これは在朝在野の法曹間に多年論議せられている問題であるのみならず、学者間におきましても相当の議論がある問題でございます。ことに実務といたしまして公判に関係している者から見まするならば、これは弁護団と検察あるいは裁判所との相当の論議の的でありまして、訴訟遅延、訴訟困難の一大要因をなしておることは一般の人も認知しているところであります。しかるにこれの問題につきまして、最近大阪地方裁判所の西尾裁判長から、検事の手持ちの証拠を全部裁判所に提出せよという命令が出たこと、及び松川事件におきまする証拠の提出問題に対して多大の疑惑が出てきたこ……
○猪俣委員 鉄道公安官の問題でありますが、鉄道公安官の制度につきましては、私も非常に重大な関心があるところであります。これは御存じのように議員立法であります。昭和二十五年、当時の衆議院の法務委員会、しかもその小委員会で立案いたしまして、これが委員会を通り、本会議をそのまま通った。私もその小委員の一人といたしまして立案をした責任があるのであります。現在のところ小委員として関係をした者は、私一人になってしまいました。専門員の小木君と二人きりしかいない。当時小委員会には速記がつけられておりませんでしたために、いろいろの法律の運用について、あとでわれわれの立案の趣旨がひん曲げられておるように相なったわ……
○猪俣委員 久しぶりで外務委員会に出て参りましたが、請求権の問題について、あるいは信託統治の問題について、よく言えば特色がある政府委員の御意見、悪く言うと奇怪なる法律論を拝聴いたしました。私も大いにディスカッションをしたいと思うのですが、私の問題はそういう問題じゃなかったので、時間がありませんから単刀直入に質問に移ります。 実は、隣国の韓国に朴政権というクーデターによって生じた独裁政権、ファッショ政権ができまして以来、日本に参っております韓国人の立場が非常に微妙になって参りました。ここに国連のいう難民問題として処理しなければならぬような事象が起こりつつある。ことに、日本の各大学に学んでおりま……
○猪俣委員 憲法の二十五条に、御存じのように、われわれは最低の文化生活を営むことが保障せられておるわけであります。この大原則に基づきまして、財産ある者は、憲法二十九条によって財産権が保護されておる。財産のない、自分の労働を売って生活しなければならぬ者に対しましては、二十八条で労働基本権として大原則が示されておるわけです。この中の団結権というものは、労働組合の生命であることは申し上げるまでもないのです。財産の保護につきましては、民法、商法、民事訴訟法なる法律が完備いたしておりまして、相当周密なる規定が運用されておる。しかし、労働基本権の保障につきましては、必ずしもしからず。ことに団結権に対する保……
○猪俣委員 私は、韓国の日本に来ております人たちの処遇につきましてお尋ねしたいと思います。 隣国の韓国は不幸にして政情が安定しておりませんで、政変みたようなものが次々と起こって参ります。そのたびに韓国から脱出して来て、日本に来ておる人が相当数ございます。こういう者たちが日本から韓国へ強制的に帰らされるということになりますと、ここに大きな人道問題が起こって参りますので、それにつきまして法務大臣並びに入管局長並びに条約局長お見えになっておるようでありますから、二、三所見を承りたいと思うわけであります。 質問の要旨をよく御理解いただくために多少の前文句を申しますが、御存じのように李承晩政権という……
○猪俣委員 日本に現在滞在いたしております南北朝鮮人の総人口、そのうち北がどのくらいで南がどのくらいか、調査ができておりましたら御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 在日朝鮮人はどのくらいおりますか。
【次の発言】 そうすると、日本政府は、在日朝鮮人六十万人のうち、いわゆる韓国代表部によって登録書を持っておる人間が何人、それを持たざる者が何人というふうな調査がないというわけですか。御存じのように韓国は韓国代表部というものをつくっておる。これは韓国居留民団と連絡しまして、韓国人の登録書というものを発行しておる。それを日本政府も認めておるはずであります。そうすれば、そういう者が一体何人ある……
○猪俣委員 私は韓国の日本に来ておりまする、われわれから言うと、難民と称せられる者の取り扱いにつきまして、政府に質問したいと存じますが、きょうは日本赤十字社から参考人の井上さんがお見えになっておりますので、その都合もあろうかと存じますから、井上さんから先にお尋ねいたしまして、それから政府の方から御所見を承りたい、こう思うわけです。そこで井上さんは、私の質問が終わりましたら御自由に私としてはお引き取り願ってもいいと思います。 井上さんにお尋ねいたしますが、昨年の十月一日に国際赤十字の委員会から在日韓国難民は国連高等弁務官の委託管理に該当するとの裁定があったと聞いておりますが、そのいきさつについ……
○猪俣委員 日韓間の外交交渉に伴いまして、韓国人の法的地位というものがやはり協議されたと思いますが、もちろんまだ結論は出ていないでございましょうけれども、今日までの経過を御説明いただきたいと思うわけです。どなたからでも適当な方から大体の御説明をいただきたい。
【次の発言】 今在日朝鮮人、ことに北の方の人たち――不幸にして朝鮮は韓国と民主主義人民共和国と二つに分かれておりますが、この北の民主主義共和国に属する人たちは、非常に何か心配をしておるようであります。これは前にもお尋ねをいたしたわけでありますが、心配するのも無理はないのでありまして、韓国の方では、どうも代表部と称する妙なものが存在し、とに……
○猪俣委員 法務大臣にお尋ねいたしますが、明日当法務委員会で、再審に関する小委員会を開きまして、参考人を呼んで御意見を承ることになっておりますが、その参考人の一人に安倍検事をお願いしておりましたところ、法務省の人事課長から出席できないという通知があった。私は実は法務大臣に廊下でその点をお聞きしておきたいと思っておったのですが、私もおくれてきたし、大臣もおくれてきたので、出すべき機会がなくて、公の席上で出すわけでありますが、国会からわざわざ参考人として御出席を願う――ことに再審問題でありますから、検事とか判事とかいう立場の方々、現職の御意見というものが非常に参考になる。国会から正式にそういう申し……
○猪俣委員 法務大臣にお尋ねいたします。最高裁判所の人事につきまして二、三お尋ねしたいと思いますが、最高裁判所の判事の任命につきまして、法務大臣はどういう職責を持っておられるか、まずそれをお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 最高裁判所の判事の任命は、裁判所法三十九条によって内閣が任命することになっておりまして、法務大臣が推薦しなければならぬというようなことは規定には見えないようでありますが、法務大臣は閣僚の一員として、当然の職責としてやられることだと思うわけであります。そこで、その推薦をなさるについて従来の慣行もあるわけです。たとえば最高裁判所等と、あるいは日本弁護士会等とよく話し合いをさ……
○猪俣委員 これは世界的な問題であるし、日本においても相当問題になっております中性洗剤の問題につきましてお尋ねするのでありますが、法務省の方にお尋ねすることは、昨年の九月二十日に東京都北区の庵島弘敏という人が中性洗剤をあやまって飲んで死亡した事件がございます。さような事件があるにかかわらず、厚生省の態度その他はなはだふに落ちない行動をやっておると思うのであります。これは本年の三月二十日に東京都監察医務院長吉村三郎の名において死体検案書が出ておる。この死体検案書には明瞭に中性洗剤による死亡であることが出ているのでありまして、この事件は警察にも報告せられているわけであります。 なお、事案は、庵島……
○猪俣委員 東京地方検察庁の検事の安倍治夫氏が函館に転勤になったということにつきまして、世上いろいろのうわさが出ておるわけであります。この際大臣からはっきりしたそれに対する御意見を承りたい。と申しますのは、安倍治夫氏も検事であり、行政官ですから、どこへ転出させられても、これは当然のことでありますけれども、いま函館に行かれたということは何かそこに割り切れない感情が残るわけであります。函館にどういう地位でおいではなったのであるか、それを第お一尋ねいたします。
【次の発言】 大臣も御存じのように、安倍検事は当衆議院の再審制度調査小委員会へ参考人として御出席願い、いろいろ再審制度についての御意見を承っ……
○猪俣委員 神崎さんに二、三お尋ねし、それから森長さんにお尋ねしたいと思います。 先ほど、この大逆事件の刑の執行を終わった直後において、議会の予算委員会でこの事件についての質疑が行なわれたというお話がありましたが、その委員の政府に対する質疑の重点はどういうところにあったのでありましょうか。これは冤罪であるのじゃないかというような点にあったのか、あるいはかような不退なやからを出したのは政治が悪いというような角度をついたのか、あるいはまだやり方がなまぬるいようなことを言うたのであろうか、その当時における議員の発言をお調べでありましたら、その中心をお話しいただきたいと思います。
○猪俣委員 法務大臣にお尋ねいたしますが、一つは死刑囚平沢貞通に関する件であります。これは前にやはり大臣の所見をお述べいただいた問題でありますが、平沢は中央更生保護審査会に対して仮釈放の申請をいたしておりましたところ、最近却下せられたわけであります。先般磯部弁護士が彼の拘置されております宮城刑務所を視察いたしますと、所長の態度及び教戒師の言動その他から推測すると、どうも死刑の準備をやっているのじゃなかろうかというように、たいへん心配をして帰っておられるわけであります。ところが、この平沢に対しましては再審の申立てがされておりますが、最近になりまして、判決にたいへんな間違いがあることが弁護団から発……
○猪俣委員 この改正法の第一条ノ二でありますが、「銃砲又ハ刀剣類ヲ用ヒテ人ノ身体ヲ傷害シタル者ハ一年以上十年以下ノ懲役ニ処ス」これは刑法の規定より非常に重くなっております。これはいわゆる暴力団、こういうことを常習としておる暴力団のみならず、偶発犯、たまたま偶発的にこういう銃砲または刀剣類を用いた者にも適用になるわけでありますか。
【次の発言】 そうすると、夫婦げんかなんかの場合に、妻君でも何でも逆上して出刃ぼうちょうをもってけんかしたというような場合もこの中に当てはまって、結局は権利保釈ができないという御解釈ですか。
【次の発言】 そういう出刃ぼうちょうなんかは入らないということはどこの規定に……
○猪俣委員 入管当局にお尋ねいたします。実は韓国の政治亡命者の件につきまして、たびたび入管とは折衝もしておりますし、当衆議院の法務委員会、あるいは参議院の法務委員会におきましても質疑が行なわれておるのでありますが、まだ明確なる線が打ち出されておらぬのでありまして、実は私どものところへ相当心配をいたしまして陳情に来る者が非常に多いわけであります。ことに先般仮釈放になっておりました孫君が、毎月一回の切りかえのときに出ましたところが、そのまま逮捕されて抑留されてしまったということから非常な恐慌を来たしまして、一カ月ごとの滞留の切りかえにも本人自身は行かぬで代理人をやるというように警戒をするようにまで……
○猪俣委員 関連。捜査中であるということで、われわれの質問もそれをある程度了としておりますが、これは相当われわれはわかっておるわけなんです。ただ当局者が発表せざる以前に、ここで個別的なことを申し上げることを遠慮しているだけなんで、そこで捜査中でありますから、私どもこれ以上答弁を迫りますのは無理だと思いますから――きょうは法務大臣が見えておらぬ、私はこういう重大なことは法務大臣がおいで願いたいと思うのです。実は御存じのように、非常に綱紀が紊乱しています。国鉄の新幹線問題でも、総責任者みたいなのが調べられるというようなこと、あらゆる層に綱紀の紊乱がある。これは何とかしなければしようがない事態なんで……
○猪俣委員 この連合審査委員会が連日やっておるのでありますが、新聞の面を見ましても、世論のささやく声を聞きましても、どうもさっぱり根本的な対策がない、徹底した論議が行なわれておらないという批判を受けております。私は、警備の問題もちろん重要でありまして、警察当局に相断のミスがあるから、相当の責任のあることに対してはいなめません。これは警察当局が善処せられるべきものだと思います。しかし、淺沼のテロ事件、引き続いて嶋中事件、事はただ警備の問題だけで終わる問題ではございません。深刻にして重大なるわが国の民主政治の破壊的な行動がわれわれ考えられる。そういう重大な認識がありませんと、どうも総理の、私は淺沼……
○猪俣小委員 ちょっとお聞きしたい。
さっき欧米でも、この再審の問題が非常に問題になってきて、相当の本が出ておる。日本でもそれが今翻訳されつつあるというお話がありましたけれども、その本の名前、発行所のようなものはおわかりでしょうか。
【次の発言】 お三人の先生方に一つ御意見を承りたいのですが、今植松先生がおっしゃったように、吉田石松、その人の事件につきましてこの再審問題をこの委員会で検討するようになったのでありますが、そこで何とかしてあの人を助ける方法はなかろうかということを考えて、そこで立法問題にまで発展してきているわけなんですが、旧々訴と申しますか、明治時代の古い刑事訴訟法の時分には、と……
○猪俣委員 今、新週刊その他につきまして、学校の名誉を棄損するという意味で、しかるべき法の制裁を要求したらどうかという質問がありました。私も、ぜひそれをお勧めしたいと思います。今あなたは徹頭徹尾新週刊の記事が虚妄であることを説明されましたが、私のところへ集まってきております材料は、どうもあなたの説明と大へん違っておる。一人々々の生徒の供述が相当きているわけです。それから手紙もきております。今あなたが説明されたことと大へん違うのであるが、私は、学生なり生徒なりの名前をあげることに対して実はちゅうちょしている。本人のしかるべき同意を得ないと、ちょっとここにあげられません。あげると、すぐまた諸君がこ……
○猪俣小委員 今の円山さんのお話のうちの最後の話ですが、再審事件における裁判官構成問題、弁護士を裁判長にするということでありますが、そうすると、あなたの御意見では、とにかく弁護士をやめて、そして裁判官に任命してもらってその裁判に参加する、そういう意味でありますか、弁護士は弁護士のままでというような意味でありますか。
【次の発言】 私のお尋ねいたしますのは、大へんけっこうなことだが、これが憲法との関係上合憲的であるかどうか。実は臨時司法制度調査会において法曹一元化が今論ぜられておる。弁護士から出た島田武夫氏が、今あなたのおっしゃったように、調停制度から持ち出して、一体裁判官の人数が非常に足りない……
○猪俣小委員 今、日弁連の出しました刑事訴訟法第四編中改正要綱案、その第一、刑事訴訟法の第四百三十七条の修正意見ですが、「その事実を証明して」とあるのを「その事実を証明すべき証拠を提出して」、これは、大体あなたは反対のようなんですが、こういうことにつきまして英米法あるいは大陸法が実際どうなっているか、ちょっと御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 具体的な例といたしまして、例の松川事件ですが、あれは門田判決で無罪になり、検事が上告して、判決が近く下ると思いますが、あの門田判決の中に、検事が調書を偽造し、変造し、警察官が偽証しているということを指摘しておるわけです。そうして、こういう変造偽……
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