このページでは田口長治郎衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○田口長治郎君 私は、ただいま議題となりました、民主党、自由党、両派社会党の共同提案にかかる第二次漁港整備計画に関する決議案について、各派を代表いたしまして、簡単にその趣旨を御説明申し上げます。 まず、決議案文を朗読いたします。 第二次漁港整備計画に関する決議案 政府は、第二次漁港整備計画を立案し、漁港審議会に諮問し既にその答申を得たとのことである。 よつて政府は、第二次漁港整備計画を速かに決定し、漁港法第十七条第二項の規定に基き、今会期中に国会に提出し、その承認を求むべきである。 右決議する。 食糧を増産いたしまして、その自給度を高め、そうして輸入食糧の抑制をはかることとと……
○田口長治郎君 私は、ただいま議題となりました日韓問題に関する決議案に対し、自由民主党を代表いたしまして賛成の意を表せんとするものであります。(拍手) わが国と韓国とは、地理的にきわめて接近をしております。長崎県の北端である対馬に参りますと、晴天の日には肉眼で韓国の山々がはっきり見える。さような隣接国であるのであります。人類の歴史は、近接する両国民族が利害と感情を調整いたしまして、互いに協力して善隣友好である場合には、ともに栄えておりますが、これに相反する場合におきましては、相ともに衰亡を来たしておることを教えておるのであります。かかる見地からいたしまして、私は、日韓両国は、いかなる事情があ……
○田口委員 私先ほどから参考人の話を聞き、これは人道上から申しましても、断じて許されないことであると思っておるのでございますが、さらに昭和二十六年李ライン設定以来、日本の漁船があの海域で百八十九隻拿捕されたわけです。この人員が二千三百四十六人、そのうちで帰還をいたしました船が九十八隻、人員が二千七十人程度と承知をしておるのでございますが、帰ってこない船と帰ってきた船、これはどういう先方のさばきによってこの九十八隻が帰ってきて、九十一隻がなお残っておるというようなことになっておるのでございますか。九十八隻の内容を一つ分折してお聞かせを願いたいと存じます。
○田口委員 この協定海区における隻数の問題は、私は、シナ東海、黄海における拿捕事件の起る前、すなわち朝鮮事変以前の状態における日本漁船の入漁、その数によって考えるべきものであると考えるのでありますが、今の話を承わりますと、拿捕、抑留の危険が出て、自由に操業されない状態と比べて稼働率が多くなった、こういうふうに承わりますが、どっちを標準にして判断されたのでございますか、その点を一つお伺いいたしたい。
【次の発言】 ほかの機会におきまして、詳細研究する機会があると思いますから、本日はこの程度にいたしておきます。
【次の発言】 一そうの船で巻くのを片手まわしというのです。
○田口委員 今日は通産省の鉱山保安局長がおいでになっておるようでございますから、私はこの四月災害のうちで、特にボタ山事件として世人の注目を浴びておりますところの問題について、局長に質問をしたいと思います。 ちょうど問題が起りました時が四月十六日でごさいました。時あたかも地方選挙のまっ最中でありましたために、中央に対する行動が非常に弱く扱われたものと思いますが、しかしながら一瞬にして七十三名の人命を奪いまして、炭鉱住宅十むね、五十四世帯を押しつぶして、被害者六百二十八名を出した。のみならずこれがために農地の排水を著しく阻害をいたしまして、大へんな農産物の被害を惹起した。こういうような問題でござ……
○田口委員 調達庁にお伺いいたしたいと思います。五月の十六、十七日に佐世保湾の縫切網漁業者と大村湾の漁業者との間に紛争があった内容につきまして、御調査の分がありますれば御報告を願いたいと思います。調達庁にはあまり資料が来ていないように想像いたしますから、私が聞いております範囲内において申し上げますと、佐世保湾の縫切網漁業が漁場制限によりまして非常に困った状態に立ち至りましたために、大村湾の漁業者は共存共栄の意味もありまして、相当むずかしい問題であったのでございますが、両湾内における漁業者が契約をいたしまして、毎年九月の十日から一月の三十一日までは入漁を許す、こういう入漁契約をしておるのでござい……
○田口委員 前回の委員会におきまして、漁民に対する補償の金額が問題にならないほど非常に少額である、こういうことを申し上げた次第でございますが、漁民が損害をこうむる理由といたしましては、漁場の制限だとか演習だとか、いろいろな原因があるわけでございますが、ことに防潜網に関する損害について非常に広い範囲の漁業者が困っておる。ところが最近東京湾の防潜網は撤廃になった。今佐世保湾だけが防潜網で困っておる、こういうような事情にあるのでございますが、最近の国際情勢の緩和によりまして、私らといたしましては佐世保の防潜網も東京湾の防潜網と同様に撤廃をしてしかるべきだ、こういうふうに考える次第でございますが、防潜……
○田口委員 私は韓国ノリの輸入外貨割当につきまして、動議を提出したいと思います。案文は、韓国のりの輸入問題に関する本委員会の調査の経緯にかんがみ、政府は、本委員会の調査の結論を得るまで、韓国のりに対する輸入外貨資金の割当を保留すべきである。 右決議するこの韓国ノリの輸入問題につきましては、今日までに当委員会の水産小委員会で二回にわたりまして、通産当局を呼んでいろしろ審査をしてみたのでございますが、通産省内におきましても、各担当者によりまして、意見が非常に違います。それから大蔵省はこのノリの輸入につきましては、委託販売という制度を絶対にとってもらっては困る、こういうことを言っておるにかかわらず……
○田口委員 私は農薬による水産関係の被害問題につきまして、特に有明海、大村湾、橘湾、この非常に入り込んだ海面におきまして被害が相当激烈に起っておる問題につきまして、農林大臣及び関係当局に質問をせんとするものであります。まず第一に農業改良局長にお伺いいたしたいと思うのでございますが、皆さん方は昭和二十六年からホリドールの使用につきまして御試験になりました。そして二十七年には約一万町歩ないし三万町歩、二十八年六十万町歩から七十万町歩使用することになり、二十九年にはこれが一躍九十万町歩以上使用されるようになった。こういうことにつきまして、国の補助を与え、そして使用を奨励されまして、ここまでやってこら……
○田口委員 柳井君にお伺いいたしますが、今度あなた方が一緒にお帰りになったのは七名と思うのでありますが、その中で学生が四名とその他が三名ということでございますか。
【次の発言】 さらにお伺いいたしますが、学生は四名で全部だと思いますが、未成岸孝は三名のほかにまだたくさんおると思うのでございますが、特に三名だけを選んで帰したという理由はどこにあるとお思いですか。
【次の発言】 学生の方はよくわかりますが、未成年者でお帰りになった三人は、病気とか何とかそういう人ではなかったのですか。これは坂口君にお伺いします。
【次の発言】 津田綾子さんにお伺いしますが、お宅の御主人が船長をしておられた第三平安丸……
○田口委員 私は韓国抑留漁民の早期送還の問題と李承晩ラインの問題につきまして、外務大臣に一、二お尋ねをいたしたいと思うのであります。
昭和二十六年一月に李承晩が韓国周辺にラインの設定をいたしまして、このラインの設定につきましては、事公海の問題でありますし、はなはだしきは沿岸から二百マイルも離れておるというところにラインをしておるのでありますが、これは国際法上から申しましても、わが方としては断じて認めることのできない線と思うのでありますが、これに対しまして外務大臣はいかような御見解でおられるか、お伺いいたします。
【次の発言】 そういたしますと、あの海域におきまして日本の漁業者が現在漁業をして……
○田口委員 時間がございませんから、ごく簡単に通商局長にお伺いいたしたいと思いますが、最近カツオ、マグロのカン詰及び冷凍の輸出、これは非常に伸びて、この二種類だけでも日本の生糸の輸出よりもずっと多い、こういう状態になっておったのでございます。またそういう見通しをもって生産者が品物を生産する、こういう状態で進んで参りましたが、いろいろな事情で販路が頭打ちの状態になっておりまして、たとえばマグロのカン詰にいたしますと、六十万箱も滞貨が残っておる。冷凍も何だか今の三百ドルではなかなか売れない、こういうような状態になっておるのでございますが、これに対して、通産省としてはどういう手を打ってこの隘路を打開……
○田口委員長代理 ほかに御質問ありませんか。――御質問もないようでありますから、本日はこの程度にとどめ、次会は公報をもって御通知申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十六分散会
○田口委員 韓国の連合参謀本部が十一月の十七日に、日本漁船が李承晩ラインを侵犯するならば韓国はこれを砲撃し、必要あれば撃沈する、こういうような重大なる声明をしておるのでございますが、ただいまアジア局長のお話を承わりますと、同日直ちに外務省からその真疑について照会をされたがいまだにその回答がないという話をされたのでございますが、まことに奇怪千万と思うのであります。従来この日韓の問題につきましては、いろいろな申し入れあるいは照会というようなことを外務省ではたびたびやっておられるようでございますが、いつも聞き流しのような状態で、軽くあしらわれておるようなきらいがあるのでございます。この重大なる声明に……
○田口委員 法務大臣は、ほかの委員会の関係からいたしまして、当委員会に制限された時間だけおられる、こういうことでございますから、私は本日の問題につきましていろいろなことを質問したいのでございますが、そのうちで法務大臣に関する問題につきまして、とりあえず質問をいたさんとするものでございます。 この日韓漁業問題につきまして、日本側が耐えることのできないひどい目にあつていることは、法務大臣もすでに御承知のことと思うのであります。そのうちで日本漁船が韓国に拿捕、抑留されておる船数を調べてみると、二百八隻ということになつておるのでございまして、そうして今まで抑留されて向うに連れていかれました人間の数が……
○田口委員 農林大臣は非常に御多忙のようでございますし、私はいろいろな問題について御質問いたしたいのでございますけれども、大臣に関する問題だけを申し上げまして、あとの問題はほかの政府当局にあとで質問したい、こう考えておるのでございます。 私どもの認識によりますと、今、日本の国難といたしましてこの李承晩ラインの問題ほど重大な問題はない、かように考えておるのでございます。ところが一般では、どうも日本の漁業者は火事になっているのにそこにわざわざ飛び込んでいく、飛び込んでいかなくてもよさそうなものだ、こういうような認識程度でございますし、またあるいは韓国におきましては、多少圧迫をすれば日本は手を引く……
○田口委員 参考人に簡単に御質問いたしたいと思うのでございますが、この東支那海、黄海の漁業問題につきましては、多年拿捕事件その他が起りまして非常に困った状態にあったのでございますが、昨年日中漁業協定ができましてほんとうに安心して漁業ができるようになったことは、業界のため国家のために非常に喜ばしく存じておる次第でございます。不安ながらやる仕事と安心してやる仕事、この間には増産という関係におきまして顕著なる効果が出ておりますかどうか、まずその点をお伺いいたします。
【次の発言】 昨年協定されました内容を見ますと、禁止区域があるし、また隻数を決定して、その隻数だけしか操業できないような区域がある、こ……
○田口委員 関連。ただいま質疑応答ありましたことは、生鮮食料品の流通過程の核心に触れるものと思うのであります。今日の流通の状態を見てみますと、生産者は場合によっては非常に安い値段で出さなければならぬ。ところがその価格は消費者に一つも皮映しないで、消費者は相かわらず高いものを食っている、こういうことなんでございますが、今大澤さんがお話になりましたように、小売商で倉を建てたものはいない、これは全くそうだと思うのでございますが、しかるにその生産者価格と消費者の購入価格が非常に格段の差がある、これは事実でございますが、この問題につきましては、結局卸売人の手数料の問題もありましょうし、あるいは仲買人の利……
○田口委員 今回の第九号の台風は実に猛烈でございまして、私長崎市におったのでございますが、瞬間風速四十五メートルというような状態でございました。そうして今回の被害の特徴といたしまして、各地ともに漁村が非常にひどくやられておるのでございます。一例を長崎県にとりますと、千九百そう程度の漁船がそっくりやられておる、こういう状態になっておるのでございますが、この漁船と漁具がやられた業態を調べてみますと、ほとんど零細漁民でございます。あすから仕事をしなければ飯が食えないというような連中が大部分でございます。こういう点から考えまして、私はこの台風対策がきまるまで、この連中が仕事をしないということはとうてい……
○田口委員 先ほどからの綱島調査団長の報告によりましても、今回の台風被害の特徴といたしましては、海岸地帯が非常に悪条件でありました。といいますのは、台風が来る二、三時間前からうねりが非常に高かったのでございますが、時あたかも満潮時で、それに風による波が一緒になった、こういうようなことで、ほとんどわれわれが想像することのできないようなところまで海水がどんどん打ち上げてきておるというような状態で、綱島調査団長の国会の報告の、海岸地帯が非常にやられておるということは、さような悪条件が重った結果だと思うのでございますが、この海岸地帯がさんざんやられておるということにつきまして、特に水産関係におきまして……
○田口委員 私、今年決定されるカンショ澱粉及び切りぼしの問題と精麦の問題、この二つについて政府の所見を明らかにいたしたいと思うのであります。まずイモの問題につきまして、今年のイモの作柄について政府の方ではどうお考えになっておりますか、その点をお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 昨年の作柄に比べまして下回っておる、大体十八億程度ではないかという御答弁でございますが、この予想を立てられました作報は、幾日の材料をおとりになったのでございますか。その点をはっきりさせていただきたい。
【次の発言】 十月の初めまではイモのつらなんかを見まして本年は相当豊作でないか、こういうような予想を農家でもして……
○田口委員 ただいま綱島委員と松木不動産部長との応答を聞いておりますと、三十年十一月二十四日以前の被害の補償について、何だか以後のものがはっきりすれば以前のものも引き続き作業するんだというような、さような印象を受けるような答弁でございますが、この以前の損害ということにつきましても、現在損害を認めておられるのでございますから、現在においては以前の損害もはっきりしたことと思うのでありまして、三十年十一月以降の補償は当然でございますが、この制度を設けられてから、三十年十一月二十四日までの被害についても当然補償しなければならないと思うのでございますが、その点を一つ明確にしていただきたいのでございます。
○田口委員 私、公庫の融資に関しまして経済局長と公庫総裁に一、二お伺いいたしたいと思うのであります。 ただいまこの公庫では業務方法書及び融資要綱等についていろいろ御検討になっておるような話を聞いておるのでございますが、この漁業の奨励につきまして、農林省としていろいろな助成金あるいは補助金等がない今日におきましては、公庫の融資そのものが日本の漁業の方向を決定づける、こういうような意味におきまして私どもは非常に重要視しておるのでございますが、今日までいろいろ融資の実際について経験したところによりますと、漁業の今日の進展に沿わないうよな部分ができておる。また借りる方から申しますと著しく不便である。……
○田口委員 関連して。ただいま中村委員から質問されておりました水質汚濁の問題は、日本の沿岸漁業及び沿岸漁業者の問題としては基本的の問題でございまして、農林省としていろいろ指導奨励しておられますけれども、根底をこの問題でどんどんこわされてしまっておる、こういうような実情でございますから、中村委員の言われるような水質汚濁防止法を今国会にどうしても提案するというだけの意気込みで、厚生省及び経済企画庁、通産省と連絡をとってその準備を急いでもらいたい問題が一つと、それから益田市の問題はひとり益田市ばかりでなくて、宮崎県にいたしましても、鹿児島県にいたしましても同様のケースが起っております。この機会を利用……
○田口委員長代理 これより会議を開きます。
農業災害補償法の一部を改正する法律案、農業災害補償法臨時特例法を廃止する法律案、農業災害補償法第百七条第四項の共済掛金標準率の改訂の臨時特例に関する法律案、以上三案を括議題といたし、審査を進めます。質疑を続行いたします。足鹿委員。
【次の発言】 木村委員に御注意しますが、大臣はほかに用事がありますので、事務当局に対する質問はあとに譲っていただきまして、大臣の質問だけ先に進めさせていただきます。
【次の発言】 石山權作君。大臣との約束時間が経過しておりますから、五分以内で一つお願いします。
【次の発言】 石山君、簡単に願います。
○田口委員 関連。ただいままでの鈴木委員、中村委員の御質問に対しまして、関連事項としてお伺いするわけでございますが、井村次官のお話では、経済企画庁の試案なるものがまだ各省とも何も御相談がない、まだ固まっていない案である、こういうような印象を受ける答弁でございますが、私の記憶しておるところによりますと、あなたの役所が中心となって水産庁あるいは厚生省、通産省その他と幾たびも集まってこの問題について論議し、研究されて、そういうような機会をたびだび作ってやっておられるということを聞いておるのでございますが、今までの次官の説明によりますと、この会議の話し合いといいますか、経過といいますか、結論といいます……
○田口委員 私は三十一年度の澱粉の市況及びこれに基く全国のイモ作農家が、非常にイモ作について不安を呼び起しておる。この原因を探求いたしまして、そしてその対策についてこの際研究をいたしたいと思うのであります。三十一年度の澱粉の市況は、当初からきわめて軟弱でございまして、そうして好転する機会がほとんどなしに、ことに最近になりまして最悪の状態になっております。これは農林省あるいは大蔵省も御承知と思いますが、最近十貫の澱粉で、政府の買上価格に比べますと、約二百円以上値段が下っておる。この市況について、食糧庁といたしましては御存じでございますかどうか。その点をまずお伺いいたしたいと思うのであります。
○田口委員 建設大臣に対しまして二、三お伺いいたしたいと思うのでございます。災害があるたびに原形復旧、こういうことが原則になりまして、まるでさいの河原に石を積むというような状況で、たびたび同じことを繰り返しております。今回の長崎県の災害地を回ってみますと、高来町方面に行きますと、もう四回も同じところの堤防が切れておる。そのためその下にある住家がそっくり流失しておる。これは川が回っておりまして、川の底の方が高くて、住宅地の方が低い。そうして直線にこう必ず切れるのでございますから、何かこっちを廃して、ここに新たに河川を作ることができますと、あの家屋が流れ、人が死ぬというような災害を繰り返さないでよ……
○田口委員 大臣がお忙しいようでありますから、私五、六分の時間を借りまして要点だけを申し上げるのでございますが、大臣も御承知の通り、あの有明海は湾が非常に入口が小さく、中が広くて、そうして周囲には筑後平野とか佐賀平野とか、ずっと平野に囲まれている湾でございます。ここで大体漁業で飯を食っている人が八万程度あるのでございますから、家族を寄せますと二十万程度がこの水産で飯を食っている、こういうふうな海でございますが、この海の周囲で二十八年ごろからホリドールの使用を試験的にやって、そうして二十九年、三十年と本式にホリドールを使ってきた、こういうような関係からいたしまして、三十年ごろから著しい魚獲の減退……
○田口委員 カンショと澱粉につきまして食糧庁長官に御質問いたしたいと思うのでございます。私が申すまでもなく、米作地帯の農民は米によって生活しておりますし、イモ作地帯の農民はイモ作によって生活をしている。かような事情でございますから、カンショ及びカンショからできる澱粉ある、いはバレイショ及バレイショから生産しますところの澱粉の政府支持価格がいかように決定するかということにつきましては、非常な関心を持っておるばかりでございませんで、実際にこの種の農民生活に重大な影響を及ぼす次第でございます。そこで私は今年の価格を決定される要素につきまして多少お伺いをいたしたいと思うのでございます。今私らのところに……
○田口委員 私、イモ類の価格問題につきまして大臣に御意見を承わりたいと思うのでありますが、まずこのイモ類の価格決定を、例年は十月末にやっておられたのでございますが、決定がおそいために、決定前に農民は買いたたかれるということで非常に困っておったその事実にお考え下さいまして、今年九月末にこの価格を決定される、こういうことに方針を変えられましたことにつきましては、農民として非常に感謝するところと思いまして、私どもも非常に喜んでおるような次第でございます。ただ大臣も御承知の通りに、イモ作地帯はイモによって生活をするというような実情のところが非常に多いのでございますから、価格の決定ということにつきまして……
○田口委員 関連して……。今大臣は、有明海の農薬の問題を一般の浅海増殖によって解決しよう、こういうようなお考えのようでございますが、その点は二つの問題をぜひお考え願わなければいかぬと思うのでございます。第一は、予算の総額がとうてい有明海を特殊扱いする金額でない問題が一つ、もう一つは、あの奨励金でいきますと、補助率が三分の一になっておりますが、ここ数年被害で痛めつけられた漁業者は、国庫補助三分の一では仕事が実際にできないのでございます。従ってこの率の問題は、どうしても三分の二をお考え願わなければ消化ができない事情にありますから、予算の増額の問題と補助率の問題だけは、いずれの方法をとられるにしまし……
○田口委員 私は災害に関する小委員会の審議の経過と結果について簡単に御報告いたします。 小委員会は十一月八日及び十一日の両日にわたり審議を行いましたが、その概要は次の通りであります。 まず農作物の冷害による被害状況及びその対策についてであります。すなわち八月上旬以降における北海道及び東北地方、九月中旬以降における九州、四国地方の異常気象による低温は、時期がちょうど水稲の穂ばらみ、出穂、開花、登熟期の長期間にまたがり連続したために、特に水稲に対して大きな被害を与える結果と相なったわけであります。被害の著しかった地域は北海道を初め、青森県、佐賀県、長崎県、大分県及び高知県等でありまして、被害面……
○田口委員 私一点だけお尋ねしておきたいと思います。この特別危険準備金を損金に落すということにつきましては、多年農協関係で熱望しておった次第でありますが、今回の強制規定によりまして、それがはっきりできるということだけは確認できると思います。しかしこれを実行する上におきましては、農林省としては省令の制定だとか、あるいは大蔵省関係では、おそらく法人税法の施行規則をいじらなければならぬとか、そういうような関係もありますし、一面すでに三月に入って決算期が真近に迫っている。いろいろな手続をしておられる間に、ついに今年の決算期に対して間に合わないというような懸念があるのでございますが、二、三年来非常に熱望……
○田口小委員 来島海峡のタイ漁場の紛争の問題につきまして、海上保安庁からは将来こういう問題を起さないように最善の努力と注意をする、こういうようなお話で、その点はけっこうと思うのでございますが、ただこの種の紛争がひとり燧灘ばかりでなしに、ときどき全国で起るのでございますが、さような各地の状況をずっと調べてみますと、少くとも漁業者は実力行使に出る前に、でき得れば海上保安庁あたりに取り締ってもらいたい、こういうような気持から、これでは困るから何とか取り締ってくれ、こういうようなことを海上保安庁の出張所に再三申し出た場合に、ただちに手を打っていただかないで、じんぜん日を過ごすというようなことで、これで……
○田口小委員 関連……。ただいま通商局長は、次長から、この問題に関しましては、農林水産委員会の了承を大体受けた、こういうような御報告によってすべてを処理したという話でございますが、その当時の水産小委員会の状態は、松野委員の、大蔵省その他が拒否しておる委託販売について、実際に委託販売があっておるのだが、通産省は知っておるかどうかという質問に対しまして、あなたの方では、そういう内容ははっきりわからない、こういうような答弁でございました。そうなると結局内容も何もわからないで、しかも自分のところで外貨を割り当てて、割り当てた外貨はどう作われたかも全然知らないでやっておる通産省に、外貨割当の仕事をまかせ……
○田口小委員 今日本の漁業をいろいろ考えてみますと、私はどうしても今のままではいかないということを考えておりまして、漁業の再編成といいますか、あるいは漁出来の転換といいますか、これを計画的に進めていかなければならない、こういうように考えている一人でございますが、元年水産庁から漁業転換促進法というような法律を提出されまして、その裏づけとして去年建造資金なりあるいはその資金の金利補給なり、さようなことを考えられた、いわゆる計画的な漁業転換、こういうような案を出そうとされたことがあるのでございますが、非常にいい着想である、ぜひ実現をさしたい、こういうふうに各委員も考えておったのでございますが、その後……
○田口小委員長代理 ただいまより農林水産委員会水産に関する小委員会及び農業及び漁業災害補償制度に関する小委員会連合会を開会いたします。
去る六月八日の農林水産委員会において、水産業協同組合法の一部改正する法律案起草の件について、水産に関する小委員会の成案の報告がありましたが、特に水産業協同組合共済会の共済事業の問題について、農業及び漁業災害補償制度に関する小委員会と関係もありますので、去る六月十一日にその第一回の連合会を開きましたが、本日さらに水産に関する小委員会案の趣旨についてあらためて御説明を願います。
【次の発言】 本提案につきまして質疑があればこれを許します、
○田口長治郎君 私はミカンカン詰の輸出の問題につきまして事情をよく聞いていただきますとともに、二、三の問題につきまして通産当局及び農林当局から回答を求めたいと思うものでございます。 ミカンのカン詰は、御承知の通り外国では大衆的のデザートに欠くべからざるものになっている。それに値段がとても安いということと、日本独特のもので世界にこれと競争するものがない、こういうような事情からいたしまして、最近非常に飛躍的に輸出が増加をしておる。私の承知しておるところによりますと、これはミカン年度で計算するのですが、昭和二十七年度は四十五万箱輸出されておった、それが昭和二十八年度には八十一万箱になる、二十九年度……
○田口委員長 これより水産に関する小委員会を開会いたします。
まず今後の小委員会の運営方針について協議いたしたいと存じます。何か御意見ございませんか。
【次の発言】 ただいまの日野君の御意見では、北洋漁業の問題は農林水産委員会で取り上げ、その他の問題に関する小委員会開催は月曜土曜を除き、その他の日に適当に開催する、こういうような御意見でございますが、一週に何回ということを一応きめておいた方がいいと思いますがいかがでございますか。
【次の発言】 それではただいまの日野君の御意見通り決定しようと思います。大体において金曜日ということがいいでしょうね。
それでは金曜日、当分週一回、こういうことに……
○田口小委員長 これより水産に関する小委員会を開会いたします。
政府委員の出席者は塩見水産庁長官、中村漁船保険課長、小池水産課長、通産省が板垣通商局長、樋詰通商局次長、花村事務官が御出席でございます。
まず韓国のりの輸入に関する問題について調査を進めます。
質疑を行います。鈴木善幸君。
【次の発言】 赤路友藏君。
【次の発言】 日野吉夫君。
【次の発言】 淡谷悠蔵君。
【次の発言】 原捨思君。
【次の発言】 なおこの問題に関しまして、委員長からも板垣通商局長に申し入れをしておきます。
過般通関されましたのりのために、西日本一帯ののり生産者が価格の点において非常に恐慌を来たしている。こう……
○田口小委員長 これより水産に関する小委員会を開会いたします。
前会に引き続き韓国ノリの輸入に関する問題について調査を進めます。質疑を続けます。
【次の発言】 長鈴木善幸君。
【次の発言】 別に御質問ありませんか――それでは今まで論議されましたそういう線に沿うた今年度の外貨割当の具体的計画などについて、公式でなくてよろしゅうございますから、来週なるべく早く一つ当委員会に提出願いたいと思います。
ちょっと速記をやめて下さい。
【次の発言】 速記を始めて。
それでは韓国ノリの問題につきましてはこの程度にとどめます。
【次の発言】 ただいまより漁業共済に関する問題について調査を進めます。質疑を……
○田口小委員 質疑はこの程度にとどめられまして本会を閉じられ、直ちに懇談会を開かれんことを望みます。
○田口小委員 この小委員会は第九号台風に対する被害対策を講じておったわけでございますが、その途中において第十二号台風が出現をいたしたのでございます。まだ詳細はわかりませんけれども、九号台風以上の台風である、こういうようにラジオ放送その他で承知をしておるわけでございますが、九号台風は特徴といたしまして大体海岸地帯が、堤防にいたしましても、あるいは漁港、港湾にいたしましても、漁船あるいは漁具方面の損害にいたしましても、非常に大きかったのでございまして、この方面を主としてわれわれは考えておったのでございますが、今回の十二号台風はちょうど稲の開花期でもございますし、その方面の被害が非常に大きいことと、……
○田口小委員 十二号台風の被害調査の方で九州方面を回ってみますと、この第一の天災法による融資額につきまして、各県ともに五万円以内というようなことをいっているようでございますが、今回の被害の実情からいたしまして五万円で済むところもありましょうが、大部分はとうてい五万円では済まないと思う。この金額につきましては、私どもは法が許している十五万円といいますか、水産関係につきましては十万円以内というような金額まで上せてしかるべきだというように考えている次第でございますが、今各県で五万円以内という話が出ている。何か本省からさような通牒が流されたかどうか、もし流されないとすれば、これは法の許す範囲内の金額を……
○田口小委員長代理 これより農林水産委員会台風等による農林漁業災害に関する小委員会を開催いたします。
本日の政府側の出席者は、大蔵省宮川主計局次長、同じく大村主計官、建設省美馬河川局次長、運輸省天埜港湾局長、農林省安田農地局長、立川管理部長、保坂農政課長、和田金融課長、岡井水産庁長官、奥原水産庁次長であります。
ただいまから第十二号台風による農林漁業災害対策について調査を進めます。質疑を続行いたします。井手以誠君。
【次の発言】 もっともみな御要求だと思いますが、きょうは時間はないでしょうが、あすいかがでしょうか。
【次の発言】 承知しました。
○田口小委員長代理 これより台風等による農林漁業災害に関する小委員会を開催いたします。
第十二号台風による農林漁業災害対策について調査を進めます。
質疑を続行いたします。本日の政府委員出席者は大蔵省大村主計官、公共土木関係で松永主計官、自治庁柴田財政課長、通産省川上中小企業庁長官、田原審議官、厚生省尾崎保護課長、鶴田施設課長、運輸省天埜港湾局長、農林省渡部農林経済局長、和田金融課長、保坂農政課長、須賀蚕糸局長、小林蚕業課長、仰木林野庁指導部長、奥原水産庁次長でございます。
石坂小委員。
【次の発言】 あとで主計局の次長を呼んで答弁してもらうことにいたしましょう。
川上長官に私からも要請……
○田口小委員長代理 ただいまより農林水産委員会台風等による農林漁業災害に関する小委員会を開催いたします。
昨日に引き続き第十二号台風による農林漁業災害対策に関して調査を進めます。
本日の政府側出席者は農林省和田金融課長、立川管理部長、須賀蚕糸局長、小林蚕業課長、茅野林野庁治山課長、日本国有鉄道常務理事藤井松太郎君であります。
鉄道橋梁河川問題についてまず審議を進めます。稲富君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ散会いたします。
午後四時四十五分散会
○田口小委員長 綱島正興君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて下さい。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、次会は公報をもって御通知いたします。
午後三時十一分散会
○田口委員 今まで鈴木委員からいろいろな質問がありまして、この零細漁業者に対する政府の対策か非常にはっきりしたのでございますか、このモウカザメ漁業を経営いたしますためには、えさの問題が非常に重大である。御承知の通りイカかあるいはサンマ、こういうものを、ある時期に漁獲されたものを冷蔵しておきまして、そうしてこれを使用しなければならぬ、こういうような関係にあるのでございますが、政府といたしましては、このモウカザメはえなわ漁業を円滑に漁業者に運営させる意味におきまして、このえさの問題、ことにある時期にとれるえさを長い期間貯蔵しておかなければならぬ、この問題につきまして特に御配慮になった点がありますれ……
○田口小委員 これは来年以降の問題に関連することでありますから、この際一、二点お伺いしておきたいと思うのでございますが、今度の交渉で私らが一番不思議に思いましたことは、日本の漁獲数量だけが常に問題になりまして、ソ連の漁獲数量については、内部では話が出たかもしれませんけれども、外部的にはほとんど触れておられないというような感じがするのでございます。御承知の通り日ソの漁業条約、あるいはこの条約に基いて今度の会談された問題の重点は、北洋における鮭鱒その他の資源問題から出発した条約である、こう考えてみますと、一方だけの漁獲を議論して先方の漁獲数量に対してはほとんど話が出ない。これは外部から見ております……
○田口小委員 私は、漁業用燃油につきまして各委員からいろいろな意見なりあるいは要望がございましたから、今後通産省の考え方及び処置につきまして、必要がありますれば、他日総括的の質問をいたしたいと思うのでございますが、本日は赤路委員の質問に対しまして、関連として一点だけをお伺いしておきたいと思います。 それは業者の値上げ申請に対しまして、通産省は水産庁及び運輸省と御相談になって、大体今の情勢では千五百円ないし千六百円程度の値上げが至当であるから、これを標準にして各地方の通産局において処置しなさい、こういうような通牒を出さんとしておられますが、この問題に関しまして、通産省が、最初業者の値上げに対し……
○田口小委員長 これより小委員会を開会いたします。
カンショ、バレイショの本年度買入価格について調査を進めます。なお、この議事は都合により懇談の形式で行うことにいたします。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
本年度のカンショ、バレイショの買入価格につき調査を進めます。質疑を行います。芳賀貢君。
【次の発言】 ただいま川俣君から発言を求められておりますが、委員外発言を許可して差しつかえございませんか。
【次の発言】 川俣君。
【次の発言】 赤路友藏君。
【次の発言】 カンショ、バレイショの本年度買い入れ価格につきましては、これまで政府当局と種々協議を重ねて参りましたが、昨日農林……
○田口小委員 議事進行について。援護問題は、大体水産庁もいろいろ考えておられるだろうと思いますけれども、大蔵省が主でございますから、大蔵省の担当主計官をお呼び願いたい。主計局長は予算委員会に出ておるようでありますので、担当主計官でけっこうです。
【次の発言】 私先般来約十一日を費しまして、対島沿海を調査して参ったのでありますが、あの近海におきましては、十月末程度からいろいろな魚の漁期に入るのでございまして、各地ともに非常に漁業が活発になっておるのでございます。しかるに日韓会談がある程度予定通りに進んでいないため、報復手段とは解釈したくないのでございますが、韓国の取締船が日本の漁船を襲撃する回数……
○田口小委員長 これより農林漁業災害対策に関する小委員会を開会いたします。
本日農林省から齋藤官房長、清野建設部長、酒折振興局総務課長、藤本林野庁業務部長、新沢水産庁漁政部長が出席になっております。
最初に北海道並びに西日本等における冷害による稲作等の被害について調査を進めます。
まず政府当局よりその被害状況について説明を求めます。齋藤官房長。
【次の発言】 長崎はどうなっておりますか。
【次の発言】 ただいまの政府の説明に対しまして、質疑がありますればこれを許します。芳賀貢君。
【次の発言】 委員長からも関連してちょっとお聞きいたします。今大蔵省と自作農創設資金のワクについて折衝してお……
○田口小委員長 これより農林水産委員会農林漁業災害対策に関する小委員会を開会いたします。
先日の小委員会においては北海道並びに西日本等における冷害による稲作等の被害状況及びその対策について政府当局より説明を聴取し、質疑を行ったのでありますが、当時の質疑で残っておる分がありますから、これを継続したいと思います。
発言を求められておりますのでこれを許します。芳賀貢君。
【次の発言】 冷害に対する問題ですが、議員永井勝次郎君より発言を求められております。これを許したいと思いますが御異議ありませんか。
【次の発言】 永井君。
【次の発言】 永井委員、あとに質問者が非常にたくさんありますから、結論を……
○田口小委員 私はこの機会にイルカ漁業の転換問題につきまして水産庁当局及び大蔵省当局にお伺いいたしたいと思うのでございますが、イルカ漁業は一月から六月程度までの漁期になっておるのでございまして、当初この問題につきましてわれわれが考えましたことは、この漁期が始まる前につなぎ資金ででも船を作らして転業させなければならぬ、こういうようなことを考えて進んでおったのでございますが、今日どの程度までこの問題が進んでおりますか。聞くところによりますと、まださっぱり転換の方向にいっていないというようなことを聞いておるのでありますが、実情はどういうことになっておりますか。また転換はできない、猟銃は取り上げられた……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。