このページでは村上勇衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(村上勇君) お答えいたします。 新潟地方の地盤沈下対策として実施する必要のある事業は、港湾、河川、あるいは下水道、また農業施設等であります。そのうち、建設省といたしましては、河川及び下水道施設について、昨年度から引き続いて応急事業を継続いたしておるのであります。もちろん、これらの事業の効果を十分に発揮いたしますためには、御指摘の通り、各省が連絡をとって総合的計画のもとにやるということが最も肝要だろうと思うのであります。現在におきましても、関係各省と十分協議の上で実施いたしておりますが、さらに、今回経済企画庁に新設されました地盤沈下対策審議会等において十分調査、審議していただいて、……
○国務大臣(村上勇君) 私は政府を代表いたしまして、本年発生いたしました風水害につき、その状況を御報告申し上げます。 まず、過般来の相次ぐ風水害による多数の犠牲者の方々に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に対しまして深く御同情申し上げる次第であります。(拍手) 本年は、七月に入り数次にわたる局地的豪雨があり、特に、台風第五号の影響を受けて、福岡県、山口県を初め各地に相当な被害の発生を見ました。引き続き八月におきましては、まず、台風第六号が四国、近畿、中部及び関東の各地方に被害を与え、相次いで台風第七号が来襲し、近畿、中部、北陸及び関東の各地方にわたり、甚大な被害の発生を見たの……
○国務大臣(村上勇君) 恒久対策につきましては、先ほど総理がちょっと触れられておりましたので、これを省略いたしますが、今次伊勢湾台風の災害復旧にあたりましては、被災の原因を科学的に十分に究明いたしまして、再びかかる被害のないように、あくまでも、災害復旧にあたりましては、ただ単に原形復旧でなく、十分改良復旧をやるようにいたしまして、今後絶対にかようなことのないよう完璧を期したいと思っております。(拍手)
○国務大臣(村上勇君) 横浜のこのたびの事故に対しましては、まことに御同情にたえない次第であります。建設省におきましては、直ちに住宅局の係官をして厳重に講堂等について調査いたさせましたが、建物に対する何らの破損等はありませんでした。この点については何らの瑕疵はなかったという報告を受けておる次第でございます。
○国務大臣(村上勇君) 政府を代表いたしまして、去る五月二十四日、本邦太平洋沿岸の各地に発生いたしました津波災害につき、その状況を御報告申し上げます。 まず、このたびの津波による多数の犠牲者と被災者の方々に対し、心かと哀悼の意を表しますとともに、御見舞申し上げます。 今次災害の原因をなしました津波は、史上最大級のものといわれるチリ沖の大地震によるものでありまして、その規模も全く予測を越えたものであり、ために、北海道並びに青森、岩手、宮城の諸県を初め、広く本邦太平洋沿岸の各地に大なる被害を生じたものであります。 被害の状況は、鋭意把握に努めておりますが、現在までに判明いたしましたところによ……
○国務大臣(村上勇君) 昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた地域における津波対策事業に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 本年五月チリ沖に発生した地震に伴う大津波がわが国の太平洋沿岸の各地に来襲し、幾多の尊い人命を失うとともに、巨額の物的損害を惹起しましたことは、周知の通りであります。特に三陸沿岸地域等は、過去におきましても幾たびか津波による災害を受けているところでありまして、政府といたしましては、国土保全と民生安定の見地から、この際、津波による災害を防止する対策を樹立し、計画的にこれを実施することといたした次第であります。これが、この法律案を提出する……
○村上勇君 参議院の審議の状態が、どうしても四日ばかり延期しなければ、重要な法案の通過が困難と思いましたので、正式に議長に延長の申し入れをいたした次第であります。
【次の発言】 中間報告を求めた時期と、私が議長に会期延長をお願いした時期とは非常なずれがありまして、わずか二、三十分前、私は十一時ころお願いしたのであります。中間報告を求めたその理由とか、あるいはその経過等につきましては、むしろ参議院の方でお答えするのが当然だろうと思いますが、これをいろいろと申し上げますと、どちらにもその理論的な根拠があろうかと思いますので、その辺は、私からお答えすることは差し控えた方がいいと思っております。
○村上国務大臣 私、このたびはからずも建設業務の担当を命ぜられたのであります。もとより浅学非才でありまして、この責任の重大さを、非常に私は憂慮いたしておるのでありますが、私自身も、一生懸命に全力をあげてこの国土の建設のために努力をいたしたいと思いますが、練達たんのうな皆様方の御指導と御鞭撻によりまして、何とかその責任を果させていただきますように切にお願い申し上げまして、ごあいさつにかえる次第であります。(拍手)
【次の発言】 お答えいたします。東京―小牧間の自動車道路につきましては、すでに前大臣におきまして、この予定線に対する立法措置は、必ず来たる通常国会までには提出すると、いうことを、委員会……
○村上国務大臣 そこまで新聞に話したとは思いませんが、新聞記者諸君から、今まで土建事業に関係があったようだが、やりにくい点があるのじゃないかというような御質疑がありまして、これは、何か個人だったか記者会見の際だったか、記憶はいたしておりませんが、そういうようなことを聞かれた方がありました。それに対して、実は建設省には、自分が――私は昭和二十年にこの事業の一切の業務から足を洗ってしまったので、もう一切関係ありませんが、私の弟がやはり事業をやっておりますので、できる限り地方の公共事業的な陳情はしても、そういう業者に関係のあるようなことは避けよう、こう思いまして、やはり同じ陳情に行っても、委員会の委……
○村上国務大臣 担当大臣がかわりましても、建設省としての取り来たった計画性というものは、これは何ら変更するべきものではないと思っております。従いまして、前大臣との事務引き継ぎにつきましては、建設省の万般にわたって引き継ぎをいたしておりますので、これは非常に詳細にわたって引き継がれておりますから、ここで一つ一つ申し上げることはどうかと思いますが、もし御参考までに御必要でありますならば、項目だけでも申し上げたいと思います。
【次の発言】 言葉で引き継いだ問題は別にございません。
【次の発言】 この所管事項の全般にわたっての書類上の引き継ぎはありますが、特に遠藤前大臣から、こういうことだけはこうして……
○村上国務大臣 お答えいたします。私も先般福岡県の一部の災害地を視察して参りましたが、八木委員のお説の通り、相当数多い、十万円以下のいわゆる補助の対象になっていない個所が相当たくさんあるのに驚いたのでありますが、この十万円を限度としておる点につきましては、先般昭和二十八年の六月二十六、七日の九州五県及び山口県の未曽有の大災害を対象として特別立法が制定された際に、その対象を引き下げたことがあったのであります。しかしながらそれが何千個所、何万個所というほどはなかったでしょうが、少くとも六、七千個所もそういう十万円以下の被害個所がありまして、そのために非常な繁雑を来たした。たとえば設計あるいは査定と……
○村上国務大臣 今回の七号台風が突風と豪雨によりまして山梨、長野ほか二十幾つの府県に多大の被害を与え、地域住民の非常な苦痛の状態を、私はまことに御同情申し上げる次第でございます。建設省といたしましても、直ちに緊急応急の手配をいたした次第でありましたか、孤立状態に陥っておりまする一部の人たちを救出し、またこれらに対する空中からの食糧その他の運搬、あるいはまたこの孤立状態を解消するためのあらゆる措置につきまして、いち早く自衛隊の出動を要請いたしました。この自衛隊の出動によりまして、これが着々打開しつつありますることは、まことに私は感謝いたしておるところであります。われわれといたしましては、この孤立……
○村上国務大臣 私に対する御質問にお答えいたします。ただいまの、臨時国会を早期に召集してこれらの復旧対策、あるいはまた予算等を審議するようにという御要望でありますが、ただいままでの状態から、私どもの考えでは、大体予備金でどうにかやっていけるというような考えを持っておりますのと、この災害に対して多少の立法措置を必要とするものも出てくると思いますが、これらの点に対しましては、行政措置で一応やり得ることでもありますし、臨時国会が政府のいろいろな都合で多少おくれましても、その法律がかりに通過いたしました後には、これは遡及して施行することにもなり得ると思いますから、ただいまのつなぎ融資、あるいは予備金等……
○村上国務大臣 お答えいたします。今回の伊勢湾台風が、全く天災とは申しながら、多くの人命を失いましたことは、二階堂委員御指摘の通り、まことに遺憾千万であります。われわれはこの災害復旧に抜本的な施策を施しまして、将来かようなことのないように、むしろ災い転じて福となるような施策をして復旧をいたしたいと思います。しかし施設の復旧については、いかようにでも人知を尽してこれの完璧を期すことができますが、しかしながら失われた多くの犠牲者は再びかえらない、かようなことを考えますと、かような犠牲者を一人も出さないような処置をすることが、国土保全に当るわれわれとしての重大な責任であろうと思っておる次第であります……
○村上国務大臣 災害を未然に防止すること、それからまたこういう際の対策はどうかという御質問でございますが、その対策についての自衛隊の出動を要請するというようなことにつきましては、これは都道府県知事の方で、それぞれ必要によって要請できるのでありまして、私の方から、建設省が出動の願いをするというようなことはいたしておりません。災害を未然に防止するということにつきましては、全くお説の通りでありまして、今次災害を見ましても、また私もこの二十一年以来の台風の被害の状態を見ましても、建設省が相当抜本的に改修をしたその公共施設は、ほとんど被害を受けていないといっていいほど被害が少いのであります。ずっと従来か……
○村上国務大臣 ただいま当委員会おきまして、災害復旧に関する決議案が満場一致をもって可決いたされましたことは、まことに適切な処置として、私ども意を強ういたしておる次第でございます。決議の内容に、特別立法をすみやかに制定して、あらゆる角度からこの復旧のすみやかに行われるように、その措置を講ぜよということでありますが、私どもは、ただいま特別立法を政府提案で上程するように、慎重に審議をいたしておる次第でございます。 また原形復旧でなく、恒久的な改良復旧を行うようにということでありますが、これも全く御趣旨の通りでありまして、恒久復旧をするのでなければ、災害を再び繰り返すおそれがあるという点につきまし……
○村上国務大臣 ごあいさつ申し上げます。 私、今回はからずも北海道開発庁長官を拝命いたしたのでありますが、もとより不敏不徳でありまして、この重責を果し得るかどうか、いささか不安であるのであります。しかしながら、この北海道の重要性にかんがみまして、あくまでも私の総力をあげて勉強して参りたいと思っております。幸いにして練達堪能な委員皆様方の御支援によりまして、このふなれの私がこの職責を全うさしていただきますならば、非常に仕合せに存ずる次第でございます。どうぞ今後ともよろしく御指導、御鞭撻のほどを切にお願い申し上げまして、はなはだ簡単でありますが、ごあいさつにかえる次第であります。どうぞよろしくお……
○村上国務大臣 お答えいたします。 長野の記者会見は、私は記者会見に間に合わないで、ほとんど総理が会見して、もう終りのころ、――私は朝六時からずっと災害現地を見まして、九時半までかかりましたので、それで、その記者会見の席にはちょっと顔を出しただけで、何も一言もしゃべってはいませんが、しかし、あなたのただいまの御質問の三、五、二の基準にはこだわらないのだということにつきましては、私どもは原則としてはあくまでも三、五、二によってこの災害復旧は完了せしめるということはきめておりますが、万一三だけではどうしても危険状態が脱しない、一水来ればまたもとの通りになるというようなものがあれば弾力性を持たせて……
○村上国務大臣 当委員会におきまして、台風の科学的総合対策確立並びにこれに伴う国際協力の推進に関する重大な御決議が満場一致をもって行なわれましたことは、全く時宜に適した御決議である、その御決議に対しまして敬意を表し、私どもも十分この御決議を尊重いたしまして、将来の科学的な総合対策を十分推進して参りたいと思っている次第であります。 申すまでもなく、今回の伊勢湾台風による人的被害、いわゆる人的犠牲の多かったということは、これは、やはり私どもとしては、どうしても波の高さとか、あるいは風の強さというようなものが科学的に前もって予知することができておりましたならば、かような被害もあるいは半減し、あるい……
○村上国務大臣 御趣旨はよくわかりますが、関係当局同士の打ち合わせの結果は、緊急砂防ではありますが、本年度だけでなく来年度も、それからその翌年度も、三年間ぐらいはこれの起債等の措置をするということがはっきりいたしておりますので、まあこの程度で一応了承しておる次第であります。
【次の発言】 砂防だけこう扱ったということについては、砂防の性格で、御承知のように河川の復旧等とちょっと違ったところがありますので、いわゆる未然に防止する行き方、ただ単に砂防で、そこに被害があったというところだけでなく、緊急に施設を施さなければいかないだろうという点のいわゆる未然防止の措置でありますので、その点にいささか他……
○村上国務大臣 改良復旧が原則であるということは、もし私がそう言っているとすれば、私の改良復旧原則という言葉は訂正さしていただきます。要するに原形復旧が原則ではあるが、しかし原形復旧しただけでは再度の災害をこうむるおそれがあるというようなところは、積極的に改良復旧をやるということであります。私としては、従来も改良復旧をやっては参っておりますが、従来よりもより以上に積極的に改良復旧をやるということであります。
【次の発言】 災害復旧の原則は、原形復旧であることは間違いないんですが、しかし再度災害をこうむるおそれのあるようなところは、十分改良復旧をいたしますということを申し上げたのですが、特に今回……
○村上国務大臣 中央道の予定路線を定める法律案は通常国会に提出するようにいたしておりますが、いずれ法案の内容となる予定路線を審議会にお諮りする際に、調査の結果につきまして説明する考えであります。しかしながら、この調査の結果につきましては、各方面から早急な発表を要望されておった次第でありまして、この道路の実態を技術的に調査した結果を予定路線の法律案の提出と別個に公表いたしましても、私どもとしては、別段不当であるとは考えていなかったのであります。
【次の発言】 ただいまの岸道路公団総裁の本年一月かの談話につきましては、その岸総裁の気持は私にはわかりませんが、ともかくも私としては、個人的な意見になり……
○村上国務大臣 私からちょっとお答えしておきますが、私は立案者の意向をそんたくいたしますと、国土総合開発法は、河川総合開発とか、あるいは国土保全とかいうようなことを中心にしたもので、いわゆるこれを中心とした一般法である、ところが、臨海地域開発促進法案は、これに対して、臨海地域における工業用地等の造成促進を主としておる、こういう特別立法である、そういう関係であると思っております。たとえば、このことは、国土総合開発法に対する特別立法としての首都圏整備法というものがありますが、この関係と全く相似たものであるというように私どもは解釈いたしております。
○村上国務大臣 お答え申し上げます。今回の各種台風によりまして多数の人命を損傷いたしましたことは、まことに遺憾千万でありまして、つつしんでこの方々の御冥福を祈る次第であります。 国会におきましては、特にこの災害地対策のために特別委員会を設置されましてこの災害復旧に対するいろいろな御指導を賜わりますことに対しましては、私ども衷心より感謝いたしておる次第であります。 ただいま江崎さんから、切々として罹災者の気持になっての御質疑でありますが、私、全く江崎さん同様に、私どもも、一刻も早くあの肉親を失った人たちが、その苦痛な、いわゆる悲惨な中に、なおかつ今日あの水没地帯に住んでおられるという現状は全……
○村上国務大臣 桑名市福地地先の堤防破堤につきまして、御報告を申し上げます。 桑名市の福地地先の、これは第二線堤防でありますが、三十一日の夜来の風浪に伴いまして、この堤防決壊の危険を感じましたので、地元民及び自衛隊員を動員して、水防中であったのでありましたが、一日の午前七時過ぎの満潮時に、約七十メートル破堤いたしました。このために桑名市約五百ヘクタールが浸水し、床上浸水九百六十一戸、床下浸水七百六十四戸、被災人員六千四百四十三名で、そのうち二千八百六人は、六つの小学校に避難中であります。目下急速に第一線堤防の潮どめ工事をやっておるのでありますが、これができ上がらないうちに、ちょうど満潮時に波……
○村上国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十四年八月の水害又は同年八月及び九月の風水害に伴う公営住宅法の特例等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 この法律案は、本年八月の水害または八月及び九月の風水害による住宅の被害の状況にかんがみ、これらの災害による被災者に入居させるための公営住宅または産業労働者住宅の建設等を促進するため、公営住宅の建設等に要する費用についての国の補助率の引き上げ等について公営住宅法の特例を設けるとともに、産業労働者住宅の建設に融通される住宅金融公庫の貸付金の償還期間の延長等に関し、産業労働者住宅資金融通法の特例を設けようとするも……
○村上国務大臣 ただいまの総理のお答えで尽くしておると思いますが、海岸堤防あるいはその他の各省と関連いたしておる部分に対しましては、それぞれ主管省との間に緊密な連絡をとりまして、十分有機的な方法でやっておるのであります。しかし、私は、そういうようなことで完璧を期しておるのでありますが、欲をいえば、ほんとうは綱島委員の御指摘のように一本にしぼっていけるような方法も、将来研究して参る必要があろうかと思うのであります。 それから第二点の、改良部分の補助についてはこれを復旧費と同じ率に見るべきではないかという点につきましては、今回の災害に対しましては、いわゆる関連事業については、二十八年災の当時の国……
○村上国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十四年台風第十五号により災害を受けた伊勢湾等に面する地域における高潮対策事業に関する特別措置法案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 御承知のように、本年九月の台風第十五号により伊勢湾等に面する地域におきましては、海岸及び海岸付近の河川が高潮等のため著しい災害を受け、これが後背地の人的、物的被害を甚大ならしめる原因となったのであります。 政府といたしましては、これらの災害の状況にかんがみ、伊勢湾等に面する地域における海岸または河川について、高潮等による災害を防止するため、これらの施設の新設、改良及び災害復旧の事業を行なう場合……
○村上国務大臣 ただいまの矢作川におけるダムの門扉の点につきましては、これはそういうことはできないようになっておるのでございます。上流の堰堤で開く場合に、下にもあるあれを置いて、そういうことのないように、全部門扉を開いて自然に流していく、あるいはまた降雨の調整のために、何時間、雨量幾らまでは門扉を開けないで貯水して随時流していくとか、そういうことはちゃんと一つの指令というか、一つの常識になっているのでありますが、しかし、それがもしも今御指摘のようなことがありましたならば、一応私どもの方でも十分調査いたしまして、その上で御返事いたしたいと思います。
○村上国務大臣 締め切り及び排水の今朝までの状況について御報告いたします。 海部北部地区におきましては、御承知のように、十日に締め切りが完了いたしまして、先般の御質問に対して私がお答え申し上げましたのは、二十五日までには排水を完了するということでありましたが、これはその後鋭意総力をあげて努力した結果、大体二十三日には排水が完了する予定と相なっております。従いまして、この地区における津島市方面の非常な困難な状態にかんがみまして、上流におきましても一部別途な排水をしておりますので、逐次減水しつつあるのであります。それから、最後まで残る、先般御報告申し上げました海部南部でありますが、これは十一月末……
○村上国務大臣 災害防除の対策の一つとしてこれはそういう点につきましての最も肝要なことでありまして、そういう点については、われわれ今後十分検討して参りたいと思っております。
【次の発言】 お答えいたします。東京、大阪につきましても、今日、従来からずっと防潮堤につきましては実施中であります。しかしながら、今回の異常な伊勢湾台風の被害にかんがみまして、これらの実施中のものに対して再検討を加える必要があろうと思いまして、目下十分研究いたしておりますが、これは現在におきましては確信を持ってお答えいたしかねます。しかし、海岸堤防あるいは河川状況及び地形等の土地条件から勘案いたしますと、大体東京におきまし……
○村上国務大臣 お答えいたします。今回の愛知、三重両県下のいわゆる海岸堤防の破堤は従来かつて見なかったような大被害でありまして御承知の昭和二十八年の十三号台風の破堤個所は帯状でありましたので、比較的その締め切りが容易であったのであります。しかし今回の破堤個所はその間口も非常に広範にわたって約十九キロ余にわたっておりますと同時に、その奥行きも数キロにわたるというように非常に深い。そのために干潮と満潮との、いわゆる河川で申しますれば、毎日の水害というような状態でありまして、非常に仮締め切り工事に困難を来たしておるということは、現状をごらんいただきますれば御了承いただけると思います。それほどに災害の……
○村上国務大臣 お答えいたします。ただいま御指摘の場所は狭窄地帯がありまして、これを開さくすることが適当であるか、あるいはまた河川の堤防をかさ上げをしてかかる水害から免れることが適当であるかどうかという点につきましては、ただいま研究をいたしておるのでありますが、いずれにいたしましても、抜本的な対策をする必要があろうと思っております。従いまして、直轄河川にするかどうかにつきましては、直轄河川の申し込みが全国からたくさんありますので、それは十分検討した上でその方向をきめたいと思っております。なお、伊賀上野地区につきましては、ただいま工事中の輪中堤防工作が完成いたしますれば、荒木又右衛門の鍵屋の辻な……
○村上国務大臣 お答えいたします。災害総額の何十%というようなことは、建設省としては別にこれを要求したものではありません。結局立法措置ができて、いわゆる高率国庫補助によってやる地域の政令については大蔵省で研究いたしておりましたので、建設省で何十%というようなことを考えてやったのではありませんが、建設省としては少なくともこの程度の地域はこれを高率補助にすべきものであるということはあらかじめ予定いたしておったのでございますが、それが七〇%とかあるいは何十%というようなはっきりしたものは出ておりません。
【次の発言】 地域指定の基準につきましては、ただいま大蔵大臣から発表になりましたのでありますが、……
○村上国務大臣 こまかい数字になりますので、政府委員からお答えいたさせます。
【次の発言】 ただいま計算したものを持って参りますが、ただいまの千百四十何億と申しますのは、いわゆる補助災害だけでありまして、これに直轄災害の百四十二億というものが加わりまして、千三百三十五億ということになっております。それの査定額が大体七六%くらいになっておりまして、それに執行残を〇・四%かけまして、そうしてその出た数字に対して六〇%は大体高率補助の八割、それからあとの残りは三分の二というようなことで計算を出して、その総額を出した次第であります。
【次の発言】 当初の数字と多少増額されておりますので、なお今精密に数……
○村上国務大臣 これはなかなかむずかしい問題でして、今ここですぐ私がはっきりした御返事はいたしかねると思います。たとい従来の慣例であっても、いいことならそう改めればいいし、悪いことでしたら廃止する必要がありますが、しかし鉄道が通行の優先権を持っているようなことからも、踏み切りについてのすべての支配権とでも申しますか、それを持っているところが費用の負担はすべきものじゃないか、私どもはこう考えております。しかし研究してみて非常に不合理なものであればまた考えなければなりませんが、今までのところから長い間の一つの常例みたいになっていることは、通行の優先権を持つものが負担するというようにわれわれは解釈い……
○村上国務大臣 建設省関係の昭和三十五年度歳入歳出予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、総額について申し上げますと、建設省所管の一般会計予算といたしましては、歳入七億九千三百万円、歳出一千八百五十一億八千余万円でありますが、このほかに、予算計上の所管は異なっておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費が、別途総理府に、北海道開発関係として二百三億六千六百余万円、離島振興関係として七億一千一百万円、労働省に、特別失業対策事業関係として三十一億四千八百万円が計上されておりますので、これらを合わせて前年度に比較いたしますと、前年度一千九百五億三千一百余万円に対し……
○村上国務大臣 ただいま議題になりました首都高速道路公団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。 御承知の通り首都高速道路公団は、昭和三十四年六月、首都高速道路公団法に基づき、東京都の区の存する区域及びその周辺の地域において有料の自動車専用道路等の新設その他の管理等の事業を総合的に行なうことを目的として設置されたのでありまして、その事業資金は、出資金等のほか、公団が発行する首都高速道路債券により調達することにいたしております。従って、自動車専用道路等の建設事業を促進するためには、首都高速道路債券による資金調達の円滑化をはかる必要がありますので、首都高……
○村上国務大臣 三十五年度の建設一般予算つきにまして、私どもの努力が報いられたというようなお言葉をいただいたのでありますが、これは決してわれわれ建設当局の努力だけでなくして、日ごろ当委員会におきまして国土保全のために公正な御批判をいただいておりましたのが、たまたま関係各方面の正しい理解となって現われた次第でありまして、この点は、むしろ私の方から皆様方に対して厚く感謝申し上げるところであります。その中におきましても、特に治山治水の事業費、あるいはまた、ただいまお話のような治水特別会計の制定を見るに至りましたことは、国土保全の上から申しましてもまことに欣快に存じておる次第であります。今回の予算は、……
○村上国務大臣 建設業法の一部を改正する法律案の根本の改正要綱は、ただ単に建設事業に従事しておるいわゆるその従業員の技術検定を行なうということだけでありますので、別にこれによって建設業者を圧迫するとか、あるいは非常に建設事業が困難になるというようなことは毛頭ございません。
【次の発言】 労働省で施行いたしておりまするこの技術能力試験と申しますか、技能者の検定につきましては、これは単なる大工、左官というような、通常に申しますと、職人の技術検定というのであります。建設省で今回改正して技術検定をいたしたいという目的は、それと違う施工技術の検定ということでありますので、この点はいささか違っておる次第で……
○村上国務大臣 まず、今までの直営事業がだんだんと請負に切りかわってきておる、その数字をあげて御指摘になりましたが、全くその通りであります。私どもといたしましても、昔と申しますか、旧内務省時代には、ほとんどもう内務省土木局というものは、全部直営、絶対に請負業者というものを入れないでやって、施行して参っておりました。昭和十五、六年になって、関門トンネルと横須賀の国道トンネルというようなもの、これを業者に渡したのが、内務省土木局というものが土建業者に仕事を請け負わした初めのように私ども聞き及んでおります。なぜ、そういうことであったかと申しますと、当時の仕事の進捗等がさほど経済基盤にも大きな影響がな……
○村上国務大臣 昨日の新聞で発表いたしておりますように、昨日午前九時からの交通関係閣僚懇談会におきまして、小牧―東京間の国土開発中央縦貫自動車道、これはあの建設法案によりまして路線決定をしなければならないということでありましたが、建設省においては、その後あの路線の調査も終わりましたので、この懇談会に諮りまして、路線の決定の法案をこの国会に提出するということに決定した次第であります。従いまして、来週火曜十五日の閣議に諮って、十八日の金曜日には審議会にかけ、そして私の見当では大体二十一、二日ごろには国会に提出できるもの、かように予定いたしておる次第であります。
○村上国務大臣 御指摘の点は、全く私どもも常識的にはその通りだと思います。しかし、かりにどこかへ線を引いていかなければ、公営住宅一戸の場合を想像した場合に、国が一々一戸までも取り上げてというようなことは、非常に繁雑でもあるばかりでなくて、そういう必要はない。そこで、十戸にすべきか、あるいは百戸にすべきかということは常識的な判断になりますが、ここに二百戸以上という線を引いたのは、限度をこの程度に置けばまずどうにかやっていけるのじゃないかということでありまして、ただいまの御意見は、私どももやはりこれに一つの限度を置くということについては相当に考慮しなければならぬと思います。しかし、極端にわたります……
○村上国務大臣 この法案の中に特に北海道開発庁長官に相談をするということは書いてはおりませんが、しかし企画庁長官は全国的な国土計画あるいは治水計画等について十分協議をし審議に当たっておりますので、法案には示されておりませんけれども、北海道開発庁長官に対してはこれは絶対に相談をしなければ、これらの全体計画を樹立するということは不可能でありますし、不可能というよりも、そうしなければ全く完全なる計画が立たないのでありますから、これは法案に示されていないけれども、実質的には必ず相談してやるということは、常識でもありますし、また必ずそういうふうにいたしますので、その点御了承願いたいのであります。
○村上国務大臣 私は昨年の六月に遠藤大臣のあとを受けて建設行政を担当いたしたのでありますが、そのずっと前にさかのぼりまして、昭和二十八年の筑後川の大災害、その直後直ちに筑後川の上流の大分県地内あるいは熊本県の一部にダムを作るということを建設省で計画をされた。その際私どもは、廣瀬さんも私と同じ郷里でありますが、われわれは直ちに筑後川がはんらんしたからといって上流の大分県の山村をつぶしてしまうということは納得できない。少なくとも砂防事業等を完璧ならしめ、そうしてそういう犠牲者をなくするということがまず考えられなければならないじゃないかということで、建設省に対して再三再四私どもは計画の科学的な根拠等……
○村上国務大臣 大へん該博な道路計画に対する御質問でございますが、私、実はあまり京都のことは承知しておりませんので、具体的なお答えはできないと思います。ともかく京都に今後国際会議場等も建設されることにかんがみまして、どうしても交通ということをまず第一に考えていかなければならぬと思います。それにつきまして、今、先生の御指摘になりましたようなことも、真剣に取り上げて、十分検討してみる必要があろうと思います。もう少し時間的に余裕をおいていただいて、道路はできるだけ直線であるということ、それから平面交差をなくするということに重点を置かなければなりませんので、そういう点につきましては、道路局長はよくわか……
○村上国務大臣 ただいま岸道路公団総裁からお答えいたしましたように、日本の産業あるいは観光、あらゆる立場から、これが最も不可欠なものであるというようなところ、しかもそれは、経済的にどうにか採算のとれるということも一つの条件になっておりますが、そういうような点で、この道路公団が発足して今日に至っておるのであります。
【次の発言】 ただいまの岸総裁のお答えと同じように、日本道路公団は、その道路に着手しようとする場合には、あらゆる設計図あるいはその他の書類を添付して、そして許可申請を建設省の方に出して参ります。それを審査して、これの許可を与えることによって事業に着手できるのであります。
○村上国務大臣 ただいま議題となりました日本道路公団法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 日本道路公団は、昭和三十一年に設立されて以来有料道路の整備に努めて参っており、名神高速道路の建設にあたりましても、現地における事務の処理能力を強化し、用地取得の交渉、工事実施の指導等、現地における事務を円滑に行なわせるため、従来から六名の理事のうち二名ないし三名を本社から派遣している状況でありました。しかしながら、最近における名神高速道路の建設工事の本格化、その他事業の拡大に伴い、理事二名ないし三名を、所要の現場に常駐させる必要が生じて参りましたので、新たに……
○村上国務大臣 ただいま議題となりました日本住宅公団法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 第一に、日本住宅公団が市街地の不燃高層化をはかるため市街地の住宅建設を行なう場合に、その建設用地の取得がますます困難となっている状況にかんがみまして、これらの用地の取得を容易にするため、住宅の建設と一体として商店、事務所等の用に供する施設を建設し、これらを当該用地の所有者等に賃貸または譲渡する方法によることがますます必要となって参りましたので、これらの業務を日本住宅公団に行なわせることを法律上明らかにいたしました。 次に、日本住宅公団の住宅は、耐火性能を有す……
○村上国務大臣 ただいま議題となりました国土開発縦貫自動車道中央自動車道の予定路線を定める法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 国土開発縦貫自動車道の予定路線につきましては、国土開発縦貫自動車道建設法第三条において、中央自動車道のうち小牧市付近から吹田市までを同法別表の通りとするほか、別に法律で定めることとし、政府は、すみやかに、国土開発縦貫自動車道の予定路線に関する法律案を同法別表に定める路線を基準として作成し、国会に提出しなければならないと規定されております。 中央自動車道のうち小牧市付近から吹田市までの間につきましては、すでに日本道路公団によって、建設工事……
○村上国務大臣 建設省設置法の中の公共用地取得の調査会を設けるという、この調査会につきましては、当委員会におきまして、全会一致をもって附帯決議がついております。その附帯決議の中に、事前に使用してはならないというようなことがありますので、私どもとしては、十分この附帯決議を尊重して参りたいと思っております。 なおまた、公共用地取得の調査会の性格は、決してあれによって、いわゆる収用法を改正するということをはっきり打ち出しておるものではないのでありまして、今日の公共用地取得に対するあり方をどういうふうにしたらいいかということを調査する機関でありますので、この点については、私ども常識的にこの運営をして……
○村上国務大臣 津波災害の概況と、復旧措置につきまして御報告申し上げます。 五月の二十三日午前四時ごろ、南米チリ中部海岸に起きた地震によりまして、二十四日分午前四時ごろから津波が太平洋沿岸一帯に押し寄せまして、各地に相当の被害が発生し、死者、行方不明合わせて百四十五名に上っているのでありますが、建設省関係の公共一土木施設及び住宅の被害の概況は次の通りであります。 公共土木施設関係につきましては約十二億七千万円と予想をいたしております。うち北海道が七億二千六百万円、岩手県で約一億一千五百万円、宮城県で約一億七千五百万円と相なっておるのでありますが、なお詳細につきましては係官を派遣して調査いた……
○村上国務大臣 今回の津波による異常な災害につきまして、建設委員会におきましては、さっそくそれぞれの地区に委員を差遣をされまして、きわめて詳細に現地の実情を御調査願い、これが報告をただいま拝聴いたしました。私どもは、まことに機宜に適した処置と感謝いたしている次第であります。特に全会一致の形をとって参りました本委員会のこの災害対策が、今回野党の方でこれに参加しておりませんことは、まことに私は遺憾に思うのでありますが、ともかく、災害復旧は一日もゆるがせにすべきものでありませんので、私どもといたしましては、ただいまの御報告を十分参考にし、また、われわれの調査と相待って、これらの被災者に対する対策を十……
○村上国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた地域における津波対策事業に関する特別措置法案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 本年五月チリ沖に発生した地震に伴う大津波が、わが国の太平洋沿岸の各地に来襲し、幾多のとうとい人命を失うとともに、巨額の物的損害を惹起しましたことは周知の通りであります。特に三陸沿岸地域等は、過去におきましても幾たびか津波による災害を受けているところでありまして、政府といたしましては、国土保全と民生安定の見地から、この際津波による災害を防止する対策を樹立し、計画的にこれを実施することといたした次第であります……
○村上国務大臣 これは非常に問題になる点であろうと思います。臨海開発区域が決定いたしまして、その中にある公有水面の埋め立てについて知事の権限をあれしょうとすれば、いろいろと問題が生じてくる場合があろうと思いますが、そういう問題について、私ども、少なくとも、都道府県との緊密な連絡をとって、決して一方的に、たとい建設大臣がその権限があるからといって、地元の都道府県知事を無視してやるようなことはないように、十分注意してやるべきものだと思っております。
【次の発言】 ただいま提案者の中村議員の御答弁に尽きると思いますが、私も全く同様であります。もとより、国土の効率利用というようなことがまず第一に取り上……
○村上国務大臣 別に秘密ではありません。
【次の発言】 失礼ですが、もう一度……。
【次の発言】 その通りでありまして、先ほど防衛庁長官がお答えしたようなところ、あるいはまたアメリカの航空会社等で使っておるような地図、それらを参考にして原版を作っております。
【次の発言】 地理調査所としては会議をいたしておりますが、防衛庁はその際に加わっておらないと思います。
【次の発言】 アメリカは出ております。
【次の発言】 防衛庁がその席には出ていないということを私は申し上げております。
【次の発言】 出た本人が来ておりますから、本人に一つお答えさせます。
○村上国務大臣 道路整備の五カ年計画につきましては、各年度の予算額が、おおむね五カ年間のガソリン税収入を充てておりますが、比較的順調に増収を続けておりますので、三十五年度の予算につきましても、この方針によって事業の実施をはかることにはいささかも不安はないと思います。ただ今日までの一般道路は五三%ばかり進捗いたしておりますが、大体有料道路の面がまだ三二・三%しか進んでおりませんことは、御承知のように名神道路等の用地取得が非常に困難でありましたので、このようなパーセンテージを示しておりますけれども、これも大体八〇%ぐらい以上の用地取得ができるということになりましたので、これは必ずあと二カ年で十分五……
○村上国務大臣 お答えいたします。中央高速自動車道につきましては、すでに尼ヶ崎―小牧間が目下施行中でありますが、この方面につきましては、御承知のように、用地取得に相当手間取りましたので、われわれの思うほど進捗は見ておりませんが、しかし用地の取得も大体八、九分通り確保できましたから、これからは大いに進捗を見ることと思っておる次第であります。それから、東京―小牧間につきましては、このほど調査が完了いたしましたので、その調査によって、いわゆるこの路線の決定を立法化すということは法の命ずるままでありまして、これは私は今誠意を持ってこれが立法化のために努力いたしております。しかし、御承知のように、交通関……
○村上国務大臣 お答えいたします。伊勢湾等の高潮対策事業につきましては、三十五年の台風期、本年度の台風期までにはおおむね原形復旧程度までに復旧する方針のもとに、工事の進捗をはかっておる次第であります。このために三十四年度におきましては、第二次補正予算及び既定予算の予備費支出を含めて、約六十三億円の予算措置を行なっておりますが、その後の進捗状況によりまして、今回さらに七億円を第三次補正予算として計上いたした次第であります。
○村上国務大臣 先ほどの御質問にお答えいたします。昭和二十八年に策定いたしましたものが、どうもその後出たり引っ込んだりいたしまして思わしくなかったのであります。従いまして、今回昭和三十五年度を初年度とするいわゆる治水事業の緊急五カ年、あるいは十カ年計画というものを策定いたしまして、本年度、いわゆる三十五年度初年度の予算は、その事業費で、先ほどお示し願いましたような五百八十億を計上いたした次第であります。しこうして今回の治山治水緊急措置法案によりまして、先ほど大蔵大臣の御説明にありましたように、治水事業におきましては、緊急五カ年計画としては四千億円、それから十カ年は九千二百億でありますが、これら……
○村上国務大臣 お答えいたします。ただいままで、建設省所管のダムにつきましては、堆積土砂のためにダムの効果が非常に減殺されておるということは、まだございません。大体多目的ダム等の建設にあたりましては、その基準を百年間ぐらいは手をかけなくても十分効果が発揮できるような設計をいたして参っておりますので、ただいまのところは別に心配な点はないと思っております。しかし、御指摘のように、上流の砂防等の、いわゆる山くずれ等によりまして土砂がダムに非常に埋没をするおそれがないとしないのであります。これは十分検討いたして参りたいと思います。
【次の発言】 いわゆる六百分の一等の地図につきましては、企画庁の所管に……
○村上国務大臣 お答えいたします。 この高潮対策事業としての立法の適用範囲は、御承知のように、今回の愛知、三重両県下における海岸堤防の決壊によって被害を受けた個所というように私どもは考えております。特に三重県の南部におきましては、非常に強い御要望等が―田村委員もそうですが、皆さんの強い要望がありましたので、これもまた、漁港等の被害の状態から見ますと、ゆるがせにできない個所がある、かように考えましたので、この地域も、この高潮対策の立法の範囲に含まれるというように私どもは考えております。従いまして、十二月中には各海岸被害地の基本的な計画、あるいは緊要度の高い地域が大体わかってくると思いますので、……
○村上国務大臣 これは、従来の国の財政というようなことから考えまして、昭和二十八年の十三号台風当時は、御承知のように、改良復旧の面につきましては大体二分の一補助でありましたが、今回は特に政府も、この改良復旧を十分にやるために、地方の負担等も考慮に入れまして、十分の八というような――地元にとってはまだまだ意に沿わない点があろうと思いますけれども、やはり国の財政のいろいろな規模から考えましても、まあこの程度の高率助成をすることによってその目的を達成することができるであろう、かような意味で、改良に対しましては十分の八の助成をいたした次第であります。
○村上国務大臣 指定地域のものさしを使わないで、災害の激甚なところは大体常識で判断して、それで指定してしまって高率補助を適用したらいいじゃないかという御質問だと思いますが、そうじゃないですか。
【次の発言】 なかなかむずかしい御質問で、不公平であっては絶対にならないのですが、しかし、今何かそこにものさしがなければ、ただ単に検討して、これを高率補助の指定地にするというわけにはいかないので、政府としては、今回の政令できめた基準をものさしにいたしております。今まで私、あなたのお話を承っておりましたが、基準財政とか、あるいは標準税収入とかいう、このどっちか多い方をとった方がいいというようなことから申し……
○村上国務大臣 ただいま議題となりました治山治水緊急措置法案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 治山治水事業は、国土の保全及び開発を行ない、経済基盤を強化し、もって国民生活の安定と向上をはかる見地からきわめて緊要な施策であることは申すまでもないところでありまして、政府はつとにその促進をはかって参ったのであります。しかしながら、近年における台風、豪雨等による激甚なる被害並びに産業経済の発展に伴う諸用水の需要の急増等の事態にかんがみまして、政府といたしましては、治山治水事業につきまして昭和三十五年度を初年度として、新たな構想のもとに長期計画を策定し、これを強力かつ計画的に推……
○村上国務大臣 建設省関係の昭和三十五年度歳入歳出予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、総額について申し上げますと、建設省所管の一般会計予算といたしましては、歳入七億九千三百余万円、歳出一千八百五十一億八千余万円でありますが、このほかに、予算計上の所管は異なっておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費が、別途総理府に、北海道開発関係として二百二億六千六百余万円、離島振興関係として七億一千一百万円、労働省に、特別失業対策事業関係として三十一億四千八百万円が計上されておりますので、これらを合わせて前年度に比較いたしますと、前年度一千九百五億三千一百余万円に対……
○村上国務大臣 御指摘のように、昭和二十八年に、建設省におきましては、道路法による制限によってこれらの制限取り締まりをしようということを一応立案いたしたのでございましたが、やはり関係方面との交渉がなかなかスムーズに運ばないので、毎年々々同じことを繰り返して今日に至っております。しかしながら、御指摘のように、今日非常に交通の危険度が高まってきておりますから、どうしてもこれを、話がまとまらないからといって、いつまでも放置しておくわけにはいかないと思います。従って、交通関係の閣僚懇談会がありますので、近くそれに諮って、十分善処して参りたい、かように思う次第でございます。
○村上国務大臣 国土開発縦貫自動車道、中央自動車道の予定路線を定める法律案につきましては、中島分科員御指摘のように、昨年の暮れの二十三日の委員会において、私は一月中には提案できるものというような御答弁を申し上げたのでありますが、この調査が終わったので、調査が終わればすぐ審議会の議を経て、国会に提案できるものというように私も考えておりました。ところがもしもそういう簡単なことをして、関係各省の間で納得がいかない、反対するというようなことになりますれば、せっかく出した法案も、これはすべての当たりをとって出さない場合には、これがどうなるかわからないというようなことも考えますと、どうしても交通閣僚懇談会……
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