赤城宗徳 衆議院議員
30期国会発言一覧

赤城宗徳[衆]在籍期 : 25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-35期-36期-37期-38期
赤城宗徳[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは赤城宗徳衆議院議員の30期(1963/11/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は30期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院30期)

赤城宗徳[衆]本会議発言(全期間)
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第45回国会(1963/12/04〜1963/12/18)

第45回国会 衆議院本会議 第7号(1963/12/11、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 私に対する質問は、災害に対する対策でございます。災害対策につきましては、一昨年法制的には一応整備されました。しかし、その手続等が非常におそくて、災害者に渡る天災融資法による経営資金とか、あるいは自作農資金、営農資金等が非常におそいではないか、十分早く渡すようにやっていますが、そういう声も私も聞いております。なお一そう手続を簡素化し、迅速に行き渡るように督励をいたしまして、御趣旨に沿うようにいたしたいと思います。  第二に、長雨等に対しましては、十分やってきましたが、その後、台風とか低温等により広範囲の地域に災害ができました。これにつきましても、天災融資法の発動を考える……


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第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 衆議院本会議 第4号(1964/01/23、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 農山漁村の体質を改善することを強力に推し進めろ、まことにそのとおりでございます。そのために予算あるいは融資ワクを広げたらいいではないか、おはかりしておる予算案等に関係してその方面も進めております。特に御指摘の面は、農協系統の資金が系統外に流れているものが多いのではないか、こういうことでございます。事実一兆四千億円ばかりの農協関係の貯金がありますが、そのうち組合員のほうへは六千五百億円でありますから、確かに系統外に流れておるのがございます。これにつきましては、御承知のように、財務処理基準令というようなものがありまして、これによって系統のほうへ流すよう極力勧奨いたしており……

第46回国会 衆議院本会議 第5号(1964/01/24、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 私に対する御質問にお答えいたします。  第一は、自由化に伴っての対策をどうするかということでございますが、お話のとおりに考えております。自由化は進めなくちゃなりませんし、ただいまのところ、農産物も九二%ぐらいになっておりますけれども、その中でも、米とか麦とか酪農品、あるいはでん粉、こういうものにつきましては、やはり輸入制限を相当続けていかなくちゃならぬ種目だと思います。でありまするから、この自由化をするといたしましても、これは相当おくれざるを得ないし、そうしてまた、いまのお話のように、自給体制をくずすのか、こういうことでございますが、決して自給体制はくずしませんで、国……

第46回国会 衆議院本会議 第8号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 先般国会に提出いたしました昭和三十八年度農業の動向に関する年次報告及び昭和三十九年度に講じようとする農業施策について、その概要を御説明いたします。  申すまでもなく、これらの報告及び文書は、それぞれ農業基本法第六条及び第七条に基づいて政府が毎年国会に提出いたすものの三十八年度分であります。  まず、昭和三十八年度農業の動向に関する年次報告について御説明いたします。  この年次報告は、「第一部 農業の動向」と、「第二部 農業に関して講じた施策」に分かれております。「第一部 農業の動向」におきましては、農業基本法の趣旨に沿い、他産業と比較した農業の生産性及び他産業従事者と……

第46回国会 衆議院本会議 第9号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 先般、国会に提出いたしました昭和三十八年度漁業の動向等に関する年次報告及び昭和三十九年度において沿岸漁業等について講じようとする施策について、その概要を御説明いたします。  これらの報告及び文書は、沿岸漁業等振興法第七条の規定に基づいて政府から毎年国会に提出するものの三十八年度分であります。  まず、昭和三十八年度漁業の動向等に関する年次報告について御説明いたします。  この年次報告は、「第一部 漁業の動向に関する報告書」と、「第二部 沿岸漁業等について講じた施策に関する報告書」とに分かれております。第一部の「漁業の動向に関する報告書」につきましては、本年度が最初の報……

第46回国会 衆議院本会議 第15号(1964/03/19、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 専管水域の問題につきましては、外務大臣から報告がありましたように、韓国側は初め四十海里を主張いたしておりました。しかし、現在その主張はいたしておりません。しからば、十二海里の専管水域を設定するということは、韓国側が譲歩したというふうに見ておるかということでございますが、私はそう見ていません。当然のことだと思います。御承知のように、ジュネーブの海洋法会議におきまして採択されました領海及び接続水域に関する条約、及び最近の諸国間に締結されました先例等によって専管水域は十二海里とするのは、あえて韓国側の譲歩でなく、当然のことと思っております。でありますので、韓国の本土と済州島……

第46回国会 衆議院本会議 第16号(1964/03/24、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 漁業災害補償法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  漁業は、申すまでもなく、自然の影響を受けることの多い産業でありますが、特にわが国の漁業は、その大部分が沿岸漁家等の経営基礎の脆弱な中小漁業者によって営まれており、これら大多数の漁業者の経営は、気象または海況の変化、漁業資源の変動等によって常に不安定な状況に置かれているのであります。このため、従来から災害対策、金融対策等の諸施策が講ぜられてきているのでありますが、これらの諸施策に加えて、漁業共済の事業による漁業災害補償の制度の確立が必要とされていたのであります。  政府といたしましては、昭和三十二年度から、……

第46回国会 衆議院本会議 第22号(1964/04/09、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 肥料価格安定等臨時措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  農業生産上の基礎資材としての肥料の重要性と輸出産業としての肥料工業の意義につきましては、ここにあらためて申し上げるまでもないところであります。政府といたしましても、昭和二十九年に現行肥料二法、すなわち臨時肥料需給安定法、及び硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨時措置法を制定し、肥料工業の合理化の推進につとめると同時に、農家に対し低廉にして豊富な肥料の供給を確保するよう措置してまいった次第であります。  ひるがえって、最近のわが国における肥料の生産、需給等の事情を見ますると、現行肥料二法制定当時に比べ……

第46回国会 衆議院本会議 第23号(1964/04/10、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 不幸にして、十七日に半日ストが起こるということになりますと、食糧関係にいたしまして大体一日分おくれる。米等においてもそうでございます。ことに生鮮食料等におきまして、中央卸売市場への入荷は、一日野菜が三千トンでございますが、そのうち、貨車輸送が三百五十トン。くだもの等は一日千二百トンの入荷でございますが、そのうち、貨車輸送が八百トン。魚類は一日千五百トンでございますが、貨車輸送が九百トン。これが半日ストということになりますと、野菜において約三百トン、くだものにおいて百六十トンくらいの入荷が減るという見込みでございます。  また、私どもの農林省関係としては、全林野労組があ……

第46回国会 衆議院本会議 第29号(1964/05/12、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 第一点、天災融資法につきましては発動すべく先ほどの閣議でもきめたのでございますが、調査を待ってできるだけ早く発動いたしたいと思います。  第二に、そのワクが十五万町であるのを三十万円にしたらどうか、あるいは期間を七年ないし十年にしたらどうか、いま大蔵大臣から話がありましたが、これは法律改正を要するのでございますが、このたびの災害は激甚災害の指定ということに相なろうかと考えられます。それを適用した場合には、ワク等も五十万円等になりまするし、期間も延長になりますので、そういう線でいきたい、こういうふうに考えています。  八反歩以下の農家に対しましては、自作農資金を貸さない……


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第47回国会(1964/11/09〜1964/12/18)

第47回国会 衆議院本会議 第5号(1964/11/25、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 生産者米価と消費者米価と価格をスライドして決定するということはけしからぬではないかというような意味の質問だったと思います。私は、生産者米価と消費者米価の価格決定につきまして、その関連性というものはあってしかるべきだ、もちろん、自由価格におきましては、コストを勘案することは当然でございますが、統制価格におきましても、需給価格で決定するということは、これは不当だと思います。しかしながら、生産者の米も消費者の米も同じ米でございますから、生産者の米価と消費者の米価との間に関連がなくて、これを遮断するという考え方は間違っておると思います。もっとも、消費者米価は家計の安定をそこな……

第47回国会 衆議院本会議 第7号(1964/12/14、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  天災融資法は、昭和三十年に制定されて以来、天災による被害農林漁業者等に対する低利資金の融通に大きな役割りを果たしてまいりましたが、最近における資本集約化、経営の協業化の進展等、農林漁業経営の推移に伴い、必ずしも経営の実態に即しているとは言いがたい面も生じてきております。  特に第四十六回国会終了後今日までの間において、北海道における冷害等、農作物等に著しく激甚な被害をもたらした災害が発生いたしましたが、現行の天災融資法による貸し付け限度額……


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第48回国会(1964/12/21〜1965/06/01)

第48回国会 衆議院本会議 第6号(1965/01/28、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 私に対する質問は、牛乳の国家管理をしてはどうか、こういう質問でございます。  酪農の安定的な発展につきましては、鋭意力をいたしておるのでございますが、一つは安定的な消費の拡大だと思います。そういう意味におきまして、四十年度におきましては、学校給食等におきましても七十万石、補助単価も百八十CC五円、こういうことにして、ことしの倍くらいの消費を拡大すること等を中心といたしまして、抜本的にやっていきたいと思うのであります。  あるいはまた、妊産婦、乳幼児につきましても、厚生大臣から話がありましたように、十三万人を対象としてなま牛乳の供給をしたい、こういうふうな一つの方法を持……

第48回国会 衆議院本会議 第7号(1965/02/12、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 先般国会に提出いたしました昭和三十九年度農業の動向に関する年次報告及び昭和四十年度において講じようとする農業施策について、その概要を御説明いたします。  申すまでもなく、これらの報告及び文書は、農業基本法に基づいて政府が国会に提出いたすものであります。  まず、昭和三十九年度農業の動向に関する年次報告について申し上げます。  この年次報告は、「第一部 農業の動向」と、「第二部 農業に関して講じた施策」に分かれております。「第一部 農業の動向」におきましては、農業基本法の趣旨に沿い、他産業と比較した農業の生産性及び他産業従事者と比較した農業従事者の生活水準の動向に焦点を……

第48回国会 衆議院本会議 第9号(1965/02/19、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) お答えいたします。  山が荒れてくるということは、御同様、国土保全上憂うべきことでございます。そのために治山事業には力を入れておるのでございますが、治山事業は、国土保全の総合的立場から、治水事業と十分調整の上計画し実施しておる次第でございます。昭和四十年度の予算は、新五カ年計画の第一年目といたしまして十分この要請にこたえ得ると考えております。具体的施設といたしましては、荒廃地の早期復旧、予防治山事業、地すべり防止事業を重点として実施するほかに、保安林の整備を積極的に推進する等によりまして、国土保全の万全を期したいと考えております。(拍手)

第48回国会 衆議院本会議 第11号(1965/02/26、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 農地に対する固定資産税の問題につきましては、自治大臣が御答弁申し上げたとおりでございます。三十九年度の新評価をいたしました際に、三年間税額を据え置くということに相なっておるのは御承知のとおりでございます。なお、採草地や牧草地につきましては税額がのぼらないように、二割増しを限度として税をきめていく、こういうことにいたしておるのも御承知のとおりでございます。  今後、このあり方につきましてどういうふうに考えるかということでございますが、農業経営の実態、農業経営の動向等に関連いたしまして自治大臣が答弁申し上げましたように、税負担が重くないように慎重に検討していきたい、こう思……

第48回国会 衆議院本会議 第18号(1965/03/16、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 農地管理事業団法案について、その趣旨を御説明いたします。  農業と他産業との間の生産性の格差及び従事者の生活水準の格差を是正することは、農業基本法に掲げられたわが国農政の基本的目標でありますが、必ずしもその是正が進みつつあるとは言いがたい状況にあり、他方、開放経済体制のもとにおいて生産性の高い農業経営の育成が急務となっているのであります。  このような農業を取り巻く内外の情勢に対応し、他産業従事者に劣らない所得を上げ得るような農業経営を育成するためには、自立経営の育成及び協業の助長に関する諸施策を強化し、特に、自立経営を指向して農業経営を改善しようとする農家、及びこれ……

第48回国会 衆議院本会議 第21号(1965/03/23、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) ただいま総理からも御答弁がありましたが、農地改革がなされなかったといたしましたらば、相当日本の国内も混乱し、非常に悪い立場に立ったと思います。そういう意味におきまして、農地改革は社会的にも政治的にも相当の効果があった、こう認識しております。その農地改革に対しまして被買収者が相当の貢献をなしたことを多とし、その受けた影響を考慮して、農業政策とは別だ、農業政策とは別個の国政上の観点から検討されたものと承知しておりますので、これに反対すべき何ものもないのでございます。(拍手)  第二には、農業基本法とか農地保有者制限の撤廃等に伴って、旧地主の報償は旧地主の復活を企図するもの……

第48回国会 衆議院本会議 第28号(1965/04/06、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 加工原料乳生産者補給金等暫定措置法案について、その提案理由を御説明します。  近年におけるわが国の酪農の発展はまことに目ざましいものがありますが、わが国経済の高度成長、開放経済体制の進展、農業全体の構造変化等、酪農を取り巻く諸情勢は急速な変化を示しつつあります。また、酪農自体としても、その経営規模は漸次拡大しつつあるとはいえ、なお一般に零細であり、飼料自給度も低く、全体として生産性、収益性は低い状態にあります。また、生乳の流通加工におきましても、生乳取引の公正と安定の確保、集乳路線の整備、乳業の合理化等数多くの解決しなければならない問題をかかえている状況にあります。さ……

第48回国会 衆議院本会議 第43号(1965/05/13、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) 先般、国会に提出いたしました昭和三十九年度漁業の動向等に関する年次報告及び昭和四十年度において沿岸漁業等について講じようとする施策について、その概要を御説明いたします。  これらの報告及び文書は、沿岸漁業等振興法第七条の規定に基づいて政府が毎年国会に提出するものの三十九年度分であります。  まず、昭和三十九年度漁業の動向等に関する年次報告について申し上げます。  この年次報告は、「第一部 漁業の動向に関する報告書」と、「第二部 沿岸漁業等について講じた施策に関する報告書」とに分かれております。第一部の「漁業の動向に関する報告書」におきましては、昭和三十八年における漁業……

第48回国会 衆議院本会議 第52号(1965/05/31、30期、自由民主党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(赤城宗徳君) ただいま全会一致で御可決いただきました豪雪等の異常気象による災害対策に関する御決議の趣旨に対しましては、政府はもちろん、農林省といたしましても十分に御決議の趣旨を体しまして、迅速かつ適切に措置し、御期待に沿いたいと思います。(拍手)


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第50回国会(1965/10/05〜1965/12/13)

第50回国会 衆議院本会議 第4号(1965/10/15、30期、自由民主党)

○赤城宗徳君 私は、自由民主党を代表して、内閣総理大臣及び関係大臣に対し、主として日韓条約及び経済、財政問題につき、若干の質問を行なうものであります。(拍手)  戦後十四年にわたって難航を就けた日韓国交正常化の交渉が妥結し、去る六月に、正式調印を見ましたことは、日韓両国相互の繁栄はもとより、流動を続けるアジアの安定、ひいては世界平和の確保のため、きわめて重要な意義を持つものであります。(拍手)それを佐藤内閣の大きな成果として国内の世論が支持しているだけでなく、世界の自由諸国も高く評価しているのであります。(拍手)  正式調印の際の国内有力新聞の社説等を見ましても、たとえば毎日新聞は、「戦後日本……

赤城宗徳[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院30期)

赤城宗徳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第45回国会(1963/12/04〜1963/12/18)

第45回国会 大蔵委員会 第3号(1963/12/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 物価問題として砂糖の値段を下げたいということにつきましては、私も強くそれは考えておるわけであります。その手段として、消費税の問題でございますが、現在の消費税五円を引き下げる、こういう場合におきましては、今度は甘味資源あるいは黒糖関係の問題でございますが、五円ですと黒糖への影響はないというふうに考えておりますが、五円以上大幅に引き下げる場合につきましては、黒糖ばかりでなく、その他の甘味資源への影響というようなことも慎重に検討いたしまして、必要があるということでありますならば、私は予算措置を講ずる方向へ進めていきたいと思いますが、他の甘味資源への影響等もなお検討してみる必要がある、……

第45回国会 農林水産委員会 第1号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 今回の組閣にあたりまして、引き続き農林大臣の重職を汚すことに相なりました。その職責の重かつ大なることを痛感いたしております。何とぞ格段の御協力を心からお願いする次第でございます。  私は、かねて農林水産業の重要なること、農林水産業の近代化の必要であることを力説してまいったのでございますが、最近のわが国経済の推移に照らしまして、農林水産業の近代化を積極的に推し進めることが経済の安定的成長をはかるために不可欠であるということにつきまして、大方の御了承を得ることができたものと信じております。このような趣旨から、農業近代化を積極的に推進するため、昭和三十九年度予算編成の時期にあたり、次……

第45回国会 予算委員会 第3号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お説のとおり食糧不安を生ずるような事態を起こさしたくない、またそういう事態が起きますと、お話のような状態になります。ことしの米の需給関係でございますが、ちょうど三十八米穀年度端境期のころにおきましては、出回り状況が地域的に非常におそかったようなところもございます。そういうことで、需給操作上いささか不安ではないかという気もいたしました。しかし、その後米の出荷が非常に順調に進みまして、昨年度の出荷状況に対しまして九八%程度になっております。こういうことでありますので、米の需給につきまして、全体としては不安なく推移するという状態になっております。私どもは、いまお話しのように、食糧の不……

第45回国会 予算委員会 第4号(1963/12/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お答えいたします。  沿岸漁業に対して影響があるかどうかということにつきましては、慎重に調査をしなくてはならぬと思っています。御承知のように、原子力潜水艦が本邦の沿岸や主要漁場で冷却水とかあるいはイオン交換樹脂その他放射性の物質をゆるやかな基準で海中に放棄するということになりますると、水産物に対して損害を与える場合も予想されます。そういうことでありますので、外務省及び科学技術庁と緊密な連絡をとって、海洋及び海産生物の放射能汚染によって沿岸漁業等に不測の損害を与えないように、慎重に措置したい、こういうふうに調査を進めておったのであります。


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第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 外務委員会 第17号(1964/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 どこへ入れるかはこれからの問題ですけれども、いままでの三つの範疇からどこへ入るかといえば、(ハ)の範疇に入る、こういうように私は考えております。
【次の発言】 日韓の漁業交渉面と日韓交渉全体との関係でございますが、前提として、これはまとめるべきほうがよいのか、あるいはまとめないほうがよいのかこういう立場から交渉を進めていかなくちゃならぬのは御承知のとおりだと思います。私どもの立場としては、これはまとめていきたい、こういう立場で交渉を進めております。でありますから、大上段に、李ラインというものは撤回するのかしないのか、こういうことの進め方はいかがかと思うのでございます。私からよけ……

第46回国会 決算委員会 第13号(1964/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いわゆる農業白書にも申し述べておりましたように、あるいはまたいま御指摘のように、農業人口は最近におきましては大幅に減りつつあります。三十七年度も就業人口及び学校卒業者等で他産業へ出た者が七十一万ということになっております。そのわりあいには、いまお話がありましたように農家の戸数は減っておりません。こういう現状に対しまして農業をどういうふうに考えていくか。一口にいいますならば、後継者等はぜひ残ってもらわなければなりませんが、農業人口が他産業へ移動するという傾向は、強権力等をもって押えようといたしましても、これはなかなか押え得ない問題だと思います。ことに世界の農業国を見ましても、農業……

第46回国会 大蔵委員会 第5号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 事務当局から正確に申し上げます。
【次の発言】 米については直接統制、麦については間接統制という仕組みで行なっておりますので、売買の差損とか政府管理経費の負担、こういう関係で、いわゆる赤字と称せられるものが出ることに仕組みそのものがなっておると思います。世間では赤字赤字とこう言いますけれども、これはいまお話のように、あるいは消費者に対しての一つの対策も含んでおりまするし、生産者に対しましては価格支持対策、こういうような対第にもなっております。でありますので、ある程度売買の差損とか、あるいは政府が管理いたしておりますから、政府管理経費の負損ということで言われておるところの赤字が出……

第46回国会 大蔵委員会 第27号(1964/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 おっしゃるとおり、開放経済に向かっての農業は、相当国際関連を持ちます。EEC等におきましても、農業の面におきましても国際分業的な傾向が非常にあらわれております。したがいまして、日本の農業におきまして、そういう面が強くなってくると思います。ことに飼料につきましては、私どもは自給飼料の面の督励も奨励も少しにぶっておりましたので、自給飼料の奨励に欠ける面が非常に多かったと思います。そういう点で乳牛等のために自給飼料の面を拡大していく、また濃厚飼料等につきましても、できるだけ自給度を高めていく、こういう方針でございますが、購入飼料が事実上非常に多いのでございます。ことに濃厚飼料は大部分……

第46回国会 内閣委員会 第1号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。  この法律案は、昨年の第四十四回臨時国会に提案いたしました農林省設置法の一部を改正する法律案の内容となっておりました事項に、今回改正を必要とする事項を加え、新たな法律案として提案いたすものであります。  まず、昨年の改正法案の内容となっておりました事項から御説明申し上げます。  第一に、近年わが国において増加しつつある農作物及び林木のウイルス病による被害に対処し、その防除方法の確立をはかるため、新たに農林省本省の附属機関として植物ウイルス研究所を設置し、植物に関するウイルス……

第46回国会 内閣委員会 第27号(1964/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 確かにそのとおりに感じております。近代化といいましても、近代化の内容にはいろいろあろうと思いますけれども、技術の革新ということは、重天なる要素であろうと思います。もちろん基盤の整備とか近代化が十分できるような方途を講じていくことが、必要でございます。同時にまた、技術面において一そう革新をしていかなくちゃならぬ、これは当然であろうと思います。御指摘のように、万全であるとは思っておりません。一そうこれを強化していきたい、こう考えております。
【次の発言】 農産物は全国民の食糧でもありますので、生産者面及び消費者面、両面にまたがって非常に重大な関連があるわけでございますが、私どもとい……

第46回国会 内閣委員会 第28号(1964/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 食糧庁の一部、二部等に関しまして機構を改める点の御指摘でございますが、買い入れ、輸入、それから配給といいますか、そういうものを一貫しよう、一つの需給計画の中に輸入も入りますので、そういうものを一貫して所掌させる、こういう意味からでございます。したがいまして、いま御指摘の貿易の自由化と関連して、農民におきまして、食管制度などを改めて自由化するのではないかという不安があるのではないかという御意見でありますが、私はないとは申し上げません。しかし、いまの食糧管理制度を改めよう――改めるといいますか、撤廃して自由化しようというような考えは、いま全然持っておりませんし、今度の機構改革は、そ……

第46回国会 内閣委員会 第33号(1964/05/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 臨時行政調査会におきましては、最終的な結論を出すべく検討中だと思います。その最終案につきましては、私ども十分尊重しなくちゃならぬと思っております。ただ、いままで調査会の委員の中からの試案といいますか、私案等の点などについて意見を農林省として聞かれておる面もございます。これにつきましては、賛成の面もございますが、にわかに賛成しがたい面もございます。いずれこういう試案等を基礎として、行政調査会の最終的意見が出るのではないかと思っております。最終的意見につきましては、十分尊重いたしたいと思いますが、中間の意見等につきましては、賛成の面もありますし、また慎重に考えなくちゃならぬ面もある……

第46回国会 内閣委員会 第35号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 実態はいまお話のとおりでございます。あとの損害の点等から申し上げますと、法律的にいろいろ問題はあるようでございます。向こうの港を離れたときに木材輸入業者に所有権が移るのかどうかという問題、ですから、それをソ連政府が賠償するのか、ソ連の公社なのか、日本の輸入木材業者が損害の賠償に応ずるのか、こういう問題がございます。そういう問題等につきましても、内地の木材業者とは、私のほうの林野庁がいろいろ相談をいたしております。しかしながら、その辺ソ連との関係もございますので、過般日本の交渉団を編成いたしまして、モスクワへ派遣いたしました。モスクワでこれからいかだ輸送をやめるようにというような……

第46回国会 内閣委員会 第38号(1964/05/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 ごもっともな御指摘でございます。そこで、動物につきましてもウイルス研究はすべきものだ、こういうことで――ただ、植物よりも先に、動物につきましては、従来の京都の研究所その他におきましても研究を進めておるわけであります。私、技術的に、学問的によく知りませんが、植物と動物とのウイルスにつきましては、いささか性質が違う点もあるようでございますので、動物につきましては、いま申し上げましたようにすでに研究を進め、また畜産試験場等におきましても、その研究を土台としてなお進めておるということでございますので、このたびは、植物について特に研究する機関を持っておりませんので、植物のウイルス研究所を……

第46回国会 内閣委員会 第40号(1964/06/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 動物のウイルス等につきましては、従来の機関をもって相当研究を続けておりますけれども、植物につきましては、まとまって研究をいたしておりません。しかし、ウイルス病に対しましての研究は重大なことでございますので、今般植物ウイルス研究所を設置して、その研究を十分生かしていきたい、こういうふうに考えて御提案を申し上げた次第であります。
【次の発言】 行政調査会の答申は、私どもといたしましては尊重していかなければならぬ。でありますので、この答申を待って機構の改革をするのが、筋だと思います。ただ、農林省関係のものは、ことし急に出したわけではございませんで、昨年から問題になっておったのが、昨年……

第46回国会 農林水産委員会 第1号(1964/01/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につき、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産業に対する施策について所信を申し述べたいと存じます。  まず、最近における農業の動向について申し上げます。三十七年度を中心とする農業の動向につきましては、さきに、昭和三十八年度農業の動向に関する年次報告として国会に提出いたしました。いまその大要を申し上げますと、三十七年度におきましては農業就業者は、引き続き、前年度に比べて三%減少し、千二百六十四万人となっております。これを五年前の三十二年度と比較いたしますと二百万人ほどの減少でございます。  農業生産は、三十七年……

第46回国会 農林水産委員会 第2号(1964/02/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いまのお話のように、画期的とかというようなことばを使っておりましたが、あまり革命的というようなことばはオーバー過ぎたような気がいたします。革命ということになると、まるっきり現状を転換するといいますか。裏表に変わったようなことに一般にはとられます。常識的には少しオーバー的に革命的と言ったようですが、総理も革新的と途中で改めたようでありまするし、革新的な気持ちでというような気持ちをあらわしたものと御了承願って、私は、画期的とかそういう意味で農政を推進していきたい、こう考えたわけであります。  しからば、従来の方向と相当大きく違っておるかといえば、そう大きく違っておるとは思いません。……

第46回国会 農林水産委員会 第3号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 この間もお話し申し上げましたように、政策の柱といいますか、四つ、五つ掲げておるのでございますけれども、革新的といいますか、画期的といいますか、考え方を革新的に持ってきたという点は、私は、農業そのものが弱体的な産業でございますから、自然に従来どおりに放任させておくわけにはまいらぬ、そういう意味におきまして、政府の保護といいますか、助成といいますか、これはまあ必要だと思います。しかし、体質改善をし、構造改善をする、こういう事態に急速に踏み入れておるところの日本の農山漁村といたしまするならば、やはりみずからも立ち上がる、こういう気分も持ってはおると思いますが、なお強めていただきたい、……

第46回国会 農林水産委員会 第5号(1964/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 昨年政府提案と事情が違っておるじゃないかということでございますが、第一には、政府提案のものに対しまして衆議院のほうで修正がありましたので、その修正部分を原案として取り入れたということが一つ違っております。  それからもう一つは、自由化する前の法案、今度は自由化してからの法案であるから、その辺の外部の情勢に対してどういう配慮をしたか、こういうことでございます。実は自由化する場合に、まあ完全自由化でございますけれども、農林省側、私のほうといたしましては、自由化についてはいろいろ条件がある。一言でいえば、甘味資源法案及び沖繩産糖に関する法案でございますが、これは次の国会に提出して早急……

第46回国会 農林水産委員会 第7号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 たいへん御経験の上からの御発言でありましょうが、いまの質問がちょっと抽象的で、私のほうでもお答えしかねますが、要するに、甘味資源対策につきましても一貫性がないじゃないか、こういうことかと思います。この点につきましては、新しい成長作物でもありますし、法案も昨年出すというような事態でありますから、そういうきらいはなきにしもあらずだと私も思います。しかし、そういう面におきましては、こういう法律を通じて一貫していく、こういう方針で進みたいと思います。
【次の発言】 お話のように、あるときは工場を農地転換の名儀で許可したり、また昨年のようにこれを中止させるというような状況がございました。……

第46回国会 農林水産委員会 第9号(1964/02/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 国全体の経済成長関係から見た農業対策、そういう関連においてのいろいろな御意見、私も全く同感でございます。せっかく成長いたしました日本の経済力を脆弱である農業方面に投入して、農業の生産性を向上し、農民生活を安定させる方向へ強力に展開していく時期である、こういうお考え方、全く同感でございます。そのためには、農業基本法の志向する方向に沿うて、長期的な見通しをなお立てる必要があると思います。こういうことでございますので、実はその点も御同感で、いま検討をいたしております。所得倍増計画のときに一応の十ヵ年の見通しは立てましたが、なおいろいろな変化がございますので、見通しをつくっていく。  ……

第46回国会 農林水産委員会 第13号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お答えいたします。  砂糖類の自給度の向上につきましては、本法案制定の目的の一つでもあることにかんがみまして、適地において甘味資源作物の生産振興を進めていく考えであります。このため、政府としては、御趣旨に沿うよう、甘味資源審議会の意見を聞き、甘味資源作物の生産計画を立て、これを指針として、土地基盤の整備、生産奨励等の生産対策を強力に推進してまいる考えであります。
【次の発言】 お答えいたします。  最低生産者価格の決定にあたりましては、当該甘味資源作物の再生産の確保に支障を来たすことのないよう、生産対策と相まって十分配慮してまいる所存であります。  なお、パリティの基準年次につ……

第46回国会 農林水産委員会 第15号(1964/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話のように、もちろん、委員会中心で議事を進めていくことに、私の考えに変わりはございません。けさの状況は、十時にこっちに入る予定で、向こうへちょっと顔出しをしてすぐこっちにくる予定であったところが、社会党の質問者のほうで、私に関する問題を一番先にする、あとゆっくりこちらでやるようにという話なものですから、それに乗って待っているうちに、なかなか私のところへ回ってきませんで、ついおそくなったわけであります。しかし、向こうも繰り上げて私に対する質問をして、急いでかけつけたのですが、時間がたいへんおくれて申しわけありません。
【次の発言】 農政の基本的な問題を本委員会等におきまして申し……

第46回国会 農林水産委員会 第17号(1964/03/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 日韓漁業交渉につきましての現在までに至る経過及びわがほうのこれに臨む態度等につきまして、御報告、御説明申し上げます。  昭和三十六年の十月に始まりまして現在に至るまで、四十数回に及びまして日韓予備交渉、漁業関係の会合が開かれております。双方から具体案を出し合って討議が行なわれておるのでございますが、その経過等について御説明申し上げます。  今日まで問題になった点を申し上げますと、これはわがほうの態度でもございますが、第一番目には、李ラインの撤廃を前提として漁業交渉の妥結をはかる、こういう方針で進めております。  それから漁業専管区域でございますが、漁業専管区域につきましては、わ……

第46回国会 農林水産委員会 第18号(1964/03/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 毎年公庫に対する出資に対して法律を改正してきたのでございますが、出資に対しては法律の改正を要しないじゃないかということに対する御質問かと思います。予算において、あるいは財政投融資の面におきましての御審議を願っておりますので、出資の点について毎度法律の改正というものをすることは省いていったほうがいいのじゃないか、こういう方針で法律事項にしない、こういう方針で進めてきておるわけでございますが、予算面において御審議を願っておるからという意味で、法律事項にしないということにしたと思います。もっとも、予算で審議しても法律に出すものはたくさんあるのでございますが、そういう考え方からだという……

第46回国会 農林水産委員会 第20号(1964/03/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 前段の畑作農業振興につきましては、農業基本法のできる前から、そういう方面に力を入れなくちゃならぬということで力を入れて、今般も期間延期の法案の御審議を願っておるわけであります。いまお話しの、方針はいいけれども、また政策もいいけれども、その中において脱落していくとか、よくいってない面を改めていかないと、せっかくの法の目的達成が十分でないじゃないかという御意見は、まことにそのとおりと思います。  そこで、いままで行なわれている中における開拓者の問題でございますが、開拓者が残って十分仕事を進めていきたいというもの、あるいはまたそこを離れたいというもの、二つの面があろうと思います。残る……

第46回国会 農林水産委員会 第23号(1964/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 中央調停につきましては、見通しといいますか、できるだけ早く調停の解決を見たいと思っております。見通しというよりは、希望をいいますならば、生産者のほうに都合のいいような調停が出ることを希望、期待をいたしておるのでございますが、調停にかかっておりますので、その見通しといわれましても、見通しにつきましてはちょっと申し上げかねます。期待は、先ほど申し上げたような期待を持っておるわけであります。
【次の発言】 農林大臣としては、中央調停だからといって介入できるわけでございません。しかし、酪振法にもきまっているし、また中央調停ということになれば、中央の調停委員も私どもの意をくんだような調停……

第46回国会 農林水産委員会 第25号(1964/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 日韓の漁業交渉におきまして、何といたしましても一番大きな問題、また日本の立場からいいますならば、いまお話しのように、日本の安全操業ということが不可欠の問題であることは、そのとおりに私も信じております。もともと李ラインというものは、わが国といたしましては認めておらぬ線でございます。しかし、韓国側におきましては、李ラインと称してあそこに線を引いておる。こういう実態に沿うて日韓漁業交渉を進めておりますが、当然、李ラインというものが撤廃されることを前提として、交渉を進めておる次第でございます。でありますので、いまいろいろな問題が懸案のままで会談が進められておりますが、この懸案が解決いた……

第46回国会 農林水産委員会 第29号(1964/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 順序といたしまして、昨年業者側から乳価引き下げの通告が一方的にありまして、これに対する紛争がありました。その紛争を酪振法によりまして、県の調停ができなかったもの、そのものが中央の調停を申請してきました。中央におきましては、調停員の東畑四郎君、大月高君、長谷川清君の三人が、一月以上もかかりまして、調停をいたしました。非常に難航をいたしたのでございますが、次のような調停案となったわけでございます。  岩手県とか秋田県とか数県ありますけれども、一つの県の例を申し上げますと、   秋田県経済農業協同組合連合会および秋田協同乳業株式会社は、その紛争に係る秋田県における昭和三十八年十月から……

第46回国会 農林水産委員会 第30号(1964/04/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 この年金法のこの前昭和三十三年に提案になりました経過、その後の情勢等につきまして、いまお話がありましたが、全くそのとおりで、私も承知しております。お話のように、当時委員会におきましては、私は出ませんでしたから、切実にその委員会の空気というものを反映してもらう機会はなかったのでございますけれども、各方面から非常によくその辺の事情等も聞いております。御承知のように、制定する場合に抵抗が非常に多かったということは、農業団体の職員は、国家公務員、地方公務員でない、こういうようなことで、それと同じようにすることについての異論が相当あったのであります。しかし、私立学校職員のための私学共済の……

第46回国会 農林水産委員会 第34号(1964/04/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 確かに農業団体の給与水準が、他の厚生年金に加入しておる人々の事業等から支払われる給料に比較いたしますれば、非常に低い、こういうことも御指摘のとおりであります。あるいはまた農業団体の従業員が女性が多くなり、老人が多くなってきておる、こういうこと、あるいは第三番として労働力の移動といいますか、若い人が外に出て、農業団体等は老齢化しておる、これも事実だと思います。これは農業そのものがすべて反映しておると思います。すなわち農業と他産業との格差がなかなか縮小されない、こういう農業の本質的なものやら、あるいはまた農業の実態が、他産業との格差是正に非常に骨が折れている、こういう実態そのままが……

第46回国会 農林水産委員会 第36号(1964/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いまお述べになったような意味におきまして土地改良法を改正することになったのでございますが、集約して申し上げればどういうことかということであります。いまお話しのように、農業基本法に沿うた土地改良法の改正でございます。でございますので、従来とも土地改良そのものが生産の増大に寄与してまいったのでございますけれども、その生産の拡大につきましてのねらいを重点的に考えた。すなわち、第一条にありますように、生産性の向上、それから農業総生産の増大、農業生産の選択的拡大、その方向に合わして基盤の整備をしていく、こういう趣旨でございますから、農業の近代化あるいは選択的拡大あるいは生産性の向上という……

第46回国会 農林水産委員会 第37号(1964/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 韓国ノリの輸入に関する筋は、いま御発言のとおりでございます。そのとおり私も了承いたしております。ところで昨年ノリの不況で、いまお話のように十億枚ぐらい、私ども十三億ぐらいと見ておりますが、その数字は別といたしましても、非常に不作であったわけであります。不作でありましたので、緊急輸入の問題が閣議においていまお話のように二回ほど話が出ました。しかし生産対策が必要であるということで、私はいまの天災融資法の発動を待たなければやれないということで押えておったわけであります。しかしこれも発動もしましたので、緊急輸入をいたすような段階に入ってきております。それに対しまして、日韓の漁業もありま……

第46回国会 農林水産委員会 第41号(1964/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 根津発言といいますか、根津氏が調査をされ、意見を持つことは自由だと思いますけれども、国が計画し、地元にも重大な問題に対しまして、あのような意見を発表するということは、まことに不穏当だと思います。ことに本事業は、三十九年の二月二十五日ですか、中国地方開発促進計画の一環といたしまして早期完成を期したいということで、中国地方開発審議会の議を経て、閣議でも決定されておるいきさつがございます。そういう次第でもございますので、いま農地局長から申し上げましたとおり、農林省といたしましては、農民負担の軽減等につきまして、知事を通じて折衝を続け、また淡水化の問題等につきましては、出先機関を動員し……

第46回国会 農林水産委員会 第42号(1964/04/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いまおっしゃるとおり、再保険を進めたいという考え方は変わりございません。でございますので、附則二条にある検討するということの中には、当然その方向へ持っていく検討が含まれておるわけでございます。ただ、団体の整備やその他試験の段階は過ぎましたが、これから本格的にやっていく場合に、そういうことがございますので、そういう資料やら団体の組織整備等ができ次第、再保険ということに手をつけていきたい、こういう方針でございます。
【次の発言】 お話のとおり、共済事業というものは、精神的に言えば、相互扶助的な制度から発達したものだと思います。しかし、それに対しまして国が助成その他のことを講ずるとい……

第46回国会 農林水産委員会 第43号(1964/05/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 御報告を申し上げて御了解を得たい点、二、三ございますので、ただいまから申し述べておきたいと思います。  畜産関係、ことに酪農の問題につきまして、再度、当委員会その他におきまして、酪農振興法の改正案を提案いたしたい、こういうことを私申し述べておったのでございます。ところが、いろいろ検討いたしております途中におきまして、なお根本的に成案を得て提案すべきものだというふうに考えました。でありますので、酪農振興法の一部改正の提案を差し控えたい、こう思うのでございます。  実は、酪農振興法の一部改正につきまして、一つの成案を得たのでございますが、それは、いろいろ検討いたしましたが、現在、学……

第46回国会 農林水産委員会 第45号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 生鮮食料の流通機構ということを考える場合には、御説のとおり、生産から出荷、及びその市場等を通じて末端の消費者の手に入るまでの総合的な一貫したものでなければならないと思います。たとえば価格の問題にいたしましても、生産者の価格というものが安定することによって、消費者のほうの価格も安定するということでございますから、問題は、いまの御説のとおりだと思います。そういうふうな関連から、あるいは流通対策等につきましても、総合的に検討いたしてきておるわけでございます。ただ、いま提案いたしておりますところの総合小売市場関係の法律は、その中で、一番末端でありまするところの消費者関係とのつながりにお……

第46回国会 農林水産委員会 第46号(1964/05/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 内需が優先され、また価格が低廉で、量が十分充足されるということでありまするならば、原則として、その目的が達せられるならば、強い統制を置かなくてもいいのではないか、こういうふうな観点に立っておるわけであります。お話のように、世界的に見れば、世界的にはアンモニア系統、硫安系統の肥料が不足であります。しかし、日本におきましては、輸出のほうをチェックして、そして現在の二法の目的が達せられるようであるならば、強い統制が必要でない、こういう観点からこの法案を提出いたしました。こういう立場でございます。
【次の発言】 肥料、ことに硫安系統の肥料が、日本の農業にとって、また世界の農業にもそうで……

第46回国会 農林水産委員会 第49号(1964/05/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 そのとおりで、いま法律があるのですから、法律に基づいて進めていくつもりでございます。現に近く肥料審議会も招集いたしますが、これは本年度の需給計画等について修正すべき点がございますので、そういう点などもはかりたい。それから三十九年度の問題につきましても、いま資料集収中でございます。もちろん現行法ができておるのでありますから、現行法のもとでものを進めるわけであります。
【次の発言】 現行法律が失効する前に――失効するかしないかわかりません。失効はいたしますが、そういう手続をとるべく進めております。もし失効してしまうということになれば、三十九年度の需給計画そのものも一つの何といいます……

第46回国会 農林水産委員会 第51号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 再々御答弁申し上げておりますように、森林の国土に対する寄与といいますか、貢献といいますか、あるいは国土保全の点におきまして、あるいは国民の保険の点におきまして、あるいは気候を緩和するという点におきましても、非常に重大な機能を持っておることは、御指摘のとおりでございます。しかし、一面、林業を経済的に経営していかなくちゃならぬ、こういう要請も強いのでございます。そういう意味におきまして、経済的な経営というものに力を入れますけれども、本来の問題でありますところの国土保全、こういうものは一日もゆるがせにできない問題でございますし、この問題をゆるがせにして国土の保全に支障を来たすというこ……

第46回国会 農林水産委員会 第52号(1964/05/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 内閣の意見を申し述べます。  農林漁業団体職員共済組合法の一部を改正する法律案に対し、標準給与の等級範囲を拡大する等の修正案については、修正案が成立した場合には、政府といたしましては、院議を尊重する所存であります。
【次の発言】 附帯決議の趣旨につきましては、政府といたしましても賛成でございます。なお、この本制度についての諸項目につきましては、検討の上、実現を期したい、こう考えております。
【次の発言】 過去十年の現行肥料二法が誤りであったから新法によって是正する意味でということではございません。現行二法が、肥料の低廉豊富な配給といいますか、そういう面におきましても、あるいは肥……

第46回国会 農林水産委員会 第53号(1964/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話しの中に、現行二法よりも農民保護の面が後退したのではないか、こういう御指摘がございました。確かに法文の上から見まするならば、価格の面等におきましては当事者の話し合いということに基本を置きましたので、法文上から見れば、農民保護の形態が後退したようには見受けられると思います。しかし、実質的には生産状況あるいは需給の状況等が、非常に現行二法制定当時と違って安定してきておりますので、そういう強度の統制的なものを必要としない。必要としないが、農民保護の点におきましては、そういう強度の統制をはずしても、農民の保護は続けていくという内容をもっての改正と私は考えておるわけでございます。たて……

第46回国会 農林水産委員会 第54号(1964/05/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 自由民主党といたしまして、国有林の処分に関しまして特別の法律を出そうという動きがあるということは聞いています。ただし成案をまだ見てもおりませんし、連絡も受けておりませんので、その内容につきまして所見を述べます段階ではございません。私といたしましてはこの国有林の開放問題ということにつきましては、相当慎重に考えなくてはならない問題だと思っております。でありますので、幸いにいま審議をお願いしておりまする林業基本法が通ることに相なりまするならば、いま御指摘の第四条等にも国有林の開放についての方針が掲げてありますので、この法律が通過いたしまするならばこの法律、また森林法の趣旨等に従いまし……

第46回国会 農林水産委員会 第57号(1964/06/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 どこから御判断になったか存じませんが、政府が熱意がないということはございません。御承知のように農業基本法もございますし、あるいは漁業の沿岸漁業振興法もできております。林業のほうについても、せっかく私どもも提案しておりますし、社会党も熱意を持って、社会党案を出しておるような情勢下でございますから、私のほうといたしましてもぜひ御協力を得て成立さしたい、こういう気持ちを持っております。
【次の発言】 御注意たいへんありがとうございます。実は御承知のように、林業基本法案の提案が少しおくれました内部事情を言いますと、法制局などでもいろいろ法律がたまっておったものですから、あまり権利義務に……

第46回国会 農林水産委員会 第58号(1964/06/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 森林全体につきまして、もちろん国有林も含めて、その公益的な機能をますます発揮させる、あるいは経済的な機能を活用する、こういう意味におきまして一本にまとめていくということも、これは一つの考え方であり、方法であろうと思います。また、そうあったほうがあるいは理想的かと思います。しかし、再々申し上げておりますように、公益的な機能につきましては、明治の中期におきまして森林法ができました。これは当時といたしましては非常に進歩的な、すぐれた、また公益性を強調した、りっぱな法律だと思うのでございます。そういうりっぱな法律がありますので、いま申し上げましたように、公益的な機能につきましては、これ……

第46回国会 農林水産委員会 第59号(1964/06/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いままでも国有林を大体主として、民有林にも関係しての行政機構でございますが、今度の林業基本法等が通過するということになりますならば、国有林、民有林を通じて、森林政策といいますか、あるいは林業行政といいますか、そういう面につきまして一段と推進をしなければならぬ問題が多いと思います。したがいまして行政機構等につきましてもなお検討を加えて、それに即応するような機構にしていくほうが適当であろう、こういうふうに考えております。具体的にどうこうということはいま腹案は持っておりませんけれども、腹案としてはそうすべきだ、こう考えております。

第46回国会 農林水産委員会 第62号(1964/06/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 林業基本法の規定しております経済面だけを取り上げてお考えになると、いまの御指摘のような心配といいますか、そういうこともあろうかと思いますが、御承知のとおり、私どもは、森林法によりまして、森林の持つ公益性というものを中心として規定しておりますので、林業基本法においては経済面を強調して規定いたしておるのであります。この経済性を強調し過ぎて、公益性を害するおそれがないか、森林、山林の歴史から見て、あるいは国の歴史から見て、そういう心配があるのじゃないかという御指摘でございますが、私は、この林業基本法はそういうふうには考えません。林業基本法によりまして、やはり森林、山林生産の計画的ある……

第46回国会 農林水産委員会 第68号(1964/08/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 先ごろの池田内閣の改造にあたりまして、不肖私、引き続き農林大臣の仕事をすることに相なりました。  前任中、当委員会の各位からあるいは委員会全体といたしまして、私の農政を推進する上におきまして、いろいろな御教示を賜わったり、あるいはまた御協力、推進をいたしてくださいましたことにつきまして、このお礼をも兼ねて、重任のごあいさつを申し上げたいと思います。  農林水産政策につきましては、すでに曲り角どころか、壁にぶつかっているというような批評もあるくらいに、難問題が相当山積いたしておると思います。この解決につきましては、まことに微力でございますが、熱意を持って当たるつもりでございますの……

第46回国会 予算委員会 第3号(1964/01/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 御説のとおりでございます。
【次の発言】 米価は公共料金の範疇に入らぬと思いますが、しかし政府が規制する価格のほうになりますので、公共料金と同じように一年間消費者米価は上げない、こういう方針でございます。いまお話に出ましたように、米価の中には生産者米価もありますし、消費者米価もあるわけであります。 そこで生産者米価につきましては、相当その算出のこまかい方程式みたいなのがありますし、堂森さんも米価審議会の委員であったかと思いますが、そういう関係で、これはその方式からいうと上がらざるを得ないのではないか。たいへん上がったということになって、生産者まで政府にみんな米を売り渡してしまっ……

第46回国会 予算委員会 第6号(1964/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 御説のとおり、農業人口は年率三%程度ずつ減ってきて一おります。三十七年度におきましては差し引き七十一万人ばかり減っています。それに比較いたしまして、農家の戸数の減り方は年率約一%程度であります。農家の戸数が減っておるということは非常に少ない現状でございます。
【次の発言】 そういう数字が出ていますけれども、平均的には約一%、こういうことになっております。
【次の発言】 確かにお説のように、季節労務に出ておることで、私のほうでも調査をいたしております。いまちょっとその実数につきまして――もう少し調べてから申し上げたいと思います。

第46回国会 予算委員会 第7号(1964/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 昨年の米は、韓国が非常に米の事情が悪かったので、台湾から韓国の方へ直送するというか、そういうことにいたしました。
【次の発言】 米が二万トン、小麦が一万三千五百トン、小麦粉が六千五百トン、こういうことになります。
【次の発言】 小麦粉だけが国内のものでございました。
【次の発言】 お答えいたします。  小麦粉は、いまお話しのように、食糧管理法上の規制はないわけでございます。小麦については、政府で管理したのじゃなくて、日本赤十字社で買って、そうして韓国のほうに出した、こういうことになっております。
【次の発言】 小麦につきましては、米国小麦を日本赤十字社が直接海外で買い付けまして……

第46回国会 予算委員会 第8号(1964/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農地の定義につきましては、このたびの固定資産税の評価にあたりましても、従来と変わりありません。すなわち、耕作の目的に供される土地を農地ということにいたしております。
【次の発言】 ただいま答弁したとおりでございます。
【次の発言】 全くそのとおりでございまして、私も日光、空気、自然と、そこから生み育ってくる農民の気持ち、それから出たところの農産物というものは非常に尊重されなければならない。私どもも子供のときからもったいない、もったいないで育ってきたものですから、農産物につきましては非常にとうとく考えております。したがって総理も、農村は民族の帯しろだと、こういうふうに言っておった……

第46回国会 予算委員会 第9号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お答えいたします。  ひずみを直していかなければならぬと思っていますが、御承知のように農業は、単年度というか、年度年度に収穫等もあるわけでございますので、急激にとは私はなかなかむずかしい問題だと思います。しかしながら所得倍増計画の中間検討によりましても、あるいは国会に提出いたしておりまするところの農業白書ですか、それ等によりましても、他産業との格差縮小あるいは生活水準の向上ということはなかなかむずかしいという分析をいたしておるわけでございます。三十七年度におきましては経済成長の伸びが鈍化いたしましたので、他産業との生産性におきましても、あるいは農家の生活水準等におきましても、幾……

第46回国会 予算委員会 第10号(1964/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 確かにただいまおっしゃるとおりで推移してまいりました。問題は、資源の再生産といいますか、資源保存ということにいつでも交渉の焦点が向いてきております。 そういう点から考えまして、いまのようにマスはことしは不漁年に当たっておりますので、相当その点につきましてソ連側では主張をいたすだろうと思います。昨年の交渉等におきましても、そういう点にいささか触れてきておるということもございます。わが日本のほうといたしましても、専門者同士で科学的に基礎をいま固めております。その基礎に基づいて、いまの御希望に沿うようにぜひ交渉を持っていきたい、こういうふうに考えております。会議のことでありますが、昨……

第46回国会 予算委員会 第11号(1964/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 現在の李ラインに近寄っておるところもあります。同じようではございませんが、大体李ラインの、向こう側からいえば少し内側に入っておる線のように承知しております。
【次の発言】 六海里の領海外の六海里、すなわち十二海理の専管区域内においては、漁業の点においては、私は入り会い権ということではなくて、向こう側の専管区域、こういうことになろうかと思います。
【次の発言】 先ほどの十二海軍の内の外側の六海里については入り会い権はないというのは間違いでありまして、国際慣行から言いまするならば、入り会い権がある、こういう解釈でございます。

第46回国会 予算委員会 第12号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 革命的ということばは少しオーバーだと私も思っておりますが、しかし、そういう気がまえで中小企業、農村対策をやっていこう、こういうことに御了解を願っておきたいと思うのでございますが、しからば、本年度の予算等に画期的とか、そういう面がどこに出ているか、こういうことでございます。予算面につきましても、前から話があったかもしれませんが、私は相当な伸びをいたしているように思います。食管の一千二十数億というものは、何か赤字会計でむだな費用のように言われる向きもございますけれども、これは大きな生産者米価の価格支持であるし、あるいは消費者米価の点につきましては、消費者がほんとうは払わなくてはなら……

第46回国会 予算委員会 第13号(1964/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いままでの事情、お話のとおりでありますので、糸価安定法に基づく上限、下限の価格等が不適当であるということでございますので、これを是正して安定を保たせるべく、いま作業して、近いうちにそれを発表するといいますか、その下限を上げていくというようなことで検討していきたい、こう考えております。
【次の発言】 御説、御趣旨、全く同感でございます。ただ、それについての具体的な方法として農業高等専門学校をつくったらどうか、こういうことでございますが、これは検討してみたいと思います。水産のほうには国立の水産専門学校のようなものがございます。下関にあります。  それから、いまの先決問題としては、文……

第46回国会 予算委員会 第14号(1964/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 太田メモが農林省関係にどういう影響があるかということにつきましては、いまお話しのような農林対策を遂行する上において非常に関連する重大な問題がありますので、目下検討さしております。私のほうでお考えのような観点に立って検討の上、メモに対する回答をする、こういうことにいたしたいと思っております。
【次の発言】 農林予算が革命的というものでないじゃないか、こういう点は、私も革命的とは思っておりません。ただ、革命的、革新的という声が非常に強まりまして、農林関係に関心を非常に強めてきた。その結果、予算面におきましても、私十分とは申し上げられませんが、いまのような形で、前年度予算に比較いたし……

第46回国会 予算委員会 第15号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 免税が望ましいと思っています。
【次の発言】 不足払いにつきましては、現在大豆とか、なたねについてとっておることは御承知のとおりでございます。そこで、自由化に対応して農産物に対してどういう対策を講ずるか、関税定率の調整とか、あるいはまた財政的な措置ということで従来もやってきておりまするし、また、今後もその点で進めていくという考えでございます。しかし、その財政的措置という中に、不足払いという考え方もひとつ検討してみる必要があるんじゃないか。イギリス等では非常にこの制度が拡充されておることは、御承知のとおりでございます。市場のきまった価格に対して標準価格等の差を補給するといいますか……

第46回国会 予算委員会 第17号(1964/02/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 前向きで農政を推進することは、私ども一番気乗りもいたしまするし、力強くそういたしたいと思います。この被買収者の報償の問題は、総理がたびたび申し上げておりますように、三月の調査を待って措置を講ずるということでございまして、措置の内容等もまだ聞いておりません。その結果どういうふうにやるかは、そのときにまた私ども考えなくちゃならぬと思いますが、いま関知しておりません。
【次の発言】 二、三年総理府で調査をずっと続けてきておりましたので、それを継続して総理府のほうでやってもらったほうがいいんじゃないか、私のほうの行政組織法といいますか、農林省設置法にも別にそういうことを規定してありませ……

第46回国会 予算委員会 第18号(1964/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 外務大臣がお答えしましたように、政治会談に移すか移さないかということにつきましては、なおまた話し合いをしておりませんが、移すといたしましても、専門的な立場と同じような筋の通った立場で話をつけていかなくちゃならぬ、こう考えております。

第46回国会 予算委員会 第19号(1964/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 生鮮食料品等につきましては、三十八年の十月ごろまで上がってきております。その後物によっては下がってきておるものもあります。私どもといたしましては、昨年度閣議で生鮮食料品その他物価の安定策を講じました。それにのっとりまして、きめこまかに対策を講じていきたい、こう考えております。
【次の発言】 農政の方針につきましては、私は混迷はしていないと思います。しかし、農政の実際の運営上といいますか、動き方においていろいろ問題が新たにできてきておるという事態は、私は認めるにやぶさかでないと思います。そこで、これに対して責任を負うかどうかということでございますが、もちろん、大きい意味におきまし……

第46回国会 予算委員会 第20号(1964/06/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 ことしの四月一日の政府の内地米の在地量でございますが、約三百万トンでございます。
【次の発言】 需給計画から見ますと、繰り越しが五十万トン程度だと思っておりますが、なお詳細につきましては政府委員から答弁いたします。
【次の発言】 お話のように、ここ両三年、端境期に新米の早食いといいますか、それによって、端境期を突破してきております。そういうのが両三年続いてきておりますから、三十九年度においてもそういう状況は続くと思います。しこうして、こういうような状況が一本の米から見た食糧事情に不安なものでなかろうか、こういうお尋ねでございます。御承知のように、一昨年より昨年は収穫が減りました……

第46回国会 予算委員会 第21号(1964/10/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 消費者米価につきましては、いろいろ問題はあると思いますけれども、私はこれを引き上げるというつもりでいろいろ工作をしております。
【次の発言】 お話しのとおり、農村のひずみ是正ということは、言うべくして簡単に行なわれるものではございません。お説の農産物の価格を上げて農家の一人当たり所得が七、八百円くらいの補償をすればいいじゃないかという御議論も一応ごもっともな点がありますけれども、すべての農産物が国家管理をしているわけでもございません。補償をするということでも、需給価格というものもありますので、全部その程度に引き上げなくてはならぬということは、やはり言うべくしてなかなか行ない程な……

第46回国会 予算委員会 第22号(1964/10/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 このたびの北海道の冷害につきましては目下統計調査部で被害額及び被害態様について取りまとめ中でありますが、被害の模様が非常に大きいので、天災融資法を発動することとしてその準備を進めております。また、激甚災害法の適用につきましても同様に考えておりますので、被害額の確定を待って具体的に検討していきたい、こういう準備をいたしております。
【次の発言】 台風二十号につきましては、天災融資法の発動を私のほうで考えておりますが、地区の指定等につきましては、総理府のほうで追って決定する予定でございます。
【次の発言】 天災融資法の適用、政令の制定までの緊急の資金の需要につきましては、すでにつな……


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第47回国会(1964/11/09〜1964/12/18)

第47回国会 農林水産委員会 第1号(1964/12/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 このたびの組閣によって、また農林大臣を拝命いたしまして、引き続き農林水産行政をになうことになりました。決意を新たにし、重責を果たしてまいる覚悟でありますので、皆さま方の理解ある御協力をお願いいたしたいと存じます。  まず、農政の推進について申し上げます。  農業内外の諸情勢から見て、農業の近代化を一そう積極的に推進するためには、従来からの施策を一そう拡充するほか、新しい考えのもとに施策を講ずべきときにきていると存じ、昨年来構想を練ってまいりましたが、昭和四十年度予算の編成にあたりまして、特に次の施策を重点として鋭意その実現につとめたいと存じております。  第一は、農業経営規模拡……

第47回国会 農林水産委員会 第2号(1964/12/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 全面的に寒地農業といいますか、北海道の農業に対しては万全だとはもちろん考えておりません。しかし、いま御指摘のように、何もほっておいたというわけではございませんで、たとえば稲作もある線あたりから先はなかなかむずかしいとは思いますが、その線まではとにかく品種の改良等もいたして、寒冷に向くような品種も試験場等でどんどんつくっていく。したがいまして、東北地方等においても冷害が常襲のようでありましたが、東北のほうはだんだん冷害というものがなくなってきた。まだ北海道にそういう冷害があるのは遺憾でございますが、稲作につきましても、そういう品種の改良もいたしたり、あるいは早植え、早刈り取りとい……

第47回国会 農林水産委員会 第3号(1964/12/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 通常国会におきましては、天災融資法の改正を今回の改正よりより以上の内容に入ってやりたい、こう考えております。いま御指摘の条件、金利あるいは償還期限等でございますが、条件の緩和等につきましてはちょっとむずかしいかと思っています。それから金利の点は、ほかの金利とのつり合い等もありますので、目下検討中でございますので、いま幾らにするということの案はまとまっておりません。実はまとまっておるくらいなら今国会に出してもいいと思っておったのですが、そこまでいっておりません。償還の期限等は延長するつもりでございます。据え置き期間は、法律に規定がございませんので、償還期間内で据え置き期間を検討し……

第47回国会 農林水産委員会 第4号(1964/12/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 ただいま政府提出にかかる天災融資法の一部を改正する法律案を御可決いただきましたが、本委員会の附帯決議の御趣旨を尊重して処理いたす所存であります。

第47回国会 予算委員会 第3号(1964/11/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 全農林労働組合の処罰の問題でございますが、傘下の職場において職場大会等を相当催したわけでございます。御指摘のとおり、給与が低い等の関係で、ほかよりもよほどよけいに、個所も非常に三百余カ所とあったわけであります。それで、その職場大会等の大半は勤務時間内に食い込んでおりまして、その食い込み時間の顕著なものは一時間半に及んだ、こういうふうになっております。私ども、職場大会を催す理由、その気持ち等はよく承知していますが、やはり秩序は秩序として保たなければならぬ、こういうような関係から、勤務時間内の職場大会等の違法行為を行なうことが国家公務員法及び人事院規則によってかたく禁止されておりま……

第47回国会 予算委員会 第4号(1964/12/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 経済の成長に伴いまして農業の人口が減少してきているとか、あるいは農業生産物に対する需要が非常に大きいとか、あるいはまた農地の転用などがふえてきたとか、いろいろ悪い影響も及ぼしております。農業全体としては順調な伸びを示していますが、他産業の伸びが非常に強く進みましたので、その間にへんぱが出てきた、すなわちひずみが出てきたということは、御指摘のとおりでございます。  そこで、これをどういうふうに直していくかということでございますが、やはり根本的には生産性の高い農業に持っていかなければならないと思います。そういう意味におきまして、従来とも、生産の基盤である土地の生産性を高める、そして……

第47回国会 予算委員会 第5号(1964/12/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 甘味資源の長期計画につきましては、いま法律ができましたから検討中でございますが、もし素案でありましたら事務当局から答弁いたさせます。
【次の発言】 いまお話しのように、沖繩におけるサトウキビの生産が沖繩の農家経済に占める重要な地位、それと同時に沖繩産糖の本土への輸出事情にがんがみまして、砂糖の価格の著しい低落を見ておりまするときに、これを放置いたしますならば、沖繩の製糖事業の継続が困難となり、サトウキビの生産農家の経営の改善と所得の安定に支障を来たすと認められる場合には、いまお話しのように、甘味資源特別措置法による国内産糖の買い入れに準じて、沖繩産糖の政府買い入れに関する特別措……

第47回国会 予算委員会 第6号(1964/12/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農業の問題は、農業基本法の指向する方向で進めてまいりましたが、それが思うようでないことはお説のとおりでございます。  そこで、基本的な問題としましては、やはり農業の体質改善だと思います。ことばをかえてみれば、農業の構造改善対策だったと思います。ところが、構造改善の実際に行なっていますことは、まず土地基盤の整備ということと、主産地形成上からの共同施設というようなところに重きを置いておった。これは決して間違いではないと思います。間違いではないが、もっと根本的な問題があったのじゃないか。いま御指摘のとおり、何といたしましても、他産業と比べて競争力が弱い、国際的な競争力が弱いということ……

第47回国会 予算委員会 第7号(1964/12/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 ただいま官房長からお答えさせましたことは、天災融資法とか、あるいは自作農資金とか共済資金とか、こういう融資として出せるべき制度のもとで出す資金でございます。その他災害復旧の農業用の工事であるとか、あるいはまた、その他救農土木事業に対する資金とか、利子補給とか、いろいろなものを含めれば相当な額にのぼると思うのでございますが、いまお答えしましたのは、そういう制度上から出せる資金の額でございます。その資金の額につきましても、私ども思うようであるとは思っておりません。天災融資法等の改正をまって、そのワク等もふやしていきたい、こういうふうに考えております。


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第48回国会(1964/12/21〜1965/06/01)

第48回国会 外務委員会 第7号(1965/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 私から申し上げるまでもなく、漁業交渉をしている目的でございますが、日本といたしましては、李ラインの実質的な撤廃、こういうことと、日本の漁業実績を確保する、こういうことに主目的があると私は考えております。そういう意味におきまして、その線に沿うて大体きまったことをいまから御報告申し上げます。  李ラインの撤廃を実質的に実現しようということにつきまして一番先に考えられることは、最近の国際慣例にのっとりまして、韓国の一方的管轄権を行使する範囲を漁業専管水域と言われております十二海里以内の線に限定する、こういうことが必要であろうと思いまして、当事者同士で話し合って、十二海里の専管水域を設……

第48回国会 外務委員会 第9号(1965/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 明日イニシアルをする予定ではございます。そういう予定で事務的に詰めをしておりますが、なかなか詰めがうまくいかぬような点もございます。できるかできないかはまだわかりませんが、予定は明日イニシアルをする予定でございます。  イニシアルするところの内容、これは、将来漁業協定に盛るべきもの、あるいはまた話し合いによって合意議事録というような形でそれへ盛るべきもの、こういうように分けて事務当局が整理していると思います。その内容はどういうことかということでございます。私どもといたしましては、この協定が李ラインの撤廃を前提としておることと、日本の漁業実績を確保するということをねらいとして漁業……

第48回国会 外務委員会 第10号(1965/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 漁業交渉の点につきましては、合意に達しなかったという点はいまのところないと思います。仮調印がおくれているというのは、表現のしかた等におきまして、それから、事務的に相当いろいろな問題が含まっておりますので、事務的におくれている、こういうことでございます。
【次の発言】 専管水域のきめ方等につきましても合意に達しています。それから、その外側の共同規制水域の点につきましても合意に達しています。専管水域外でございます共同規制水域及び共同規制水域外における取り締まり権、裁判権も合意に達しています。それから、隻数等につきましても、私のほうから提示したものにつきまして相手方も了承していますの……

第48回国会 外務委員会 第18号(1965/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農業基本法 そのものが農業の衰退を招く要因になったとは私は考えません。農業のほうが伸び悩みであるということは諸般の原因によるもの、こう考えます。そういうことがないように農業基本法でいろいろな方向を規定いたしたものと私は考えています。しかし、農業基本法の方向そのものが必ずしもそのとおりにいっていないということも御指摘のとおりに私も考えます。そこで、大きい面で考えますならば、私は、農業面におきまして、国内的に生産対策から言えば適地適作ということが考えられると同時に、国際的に見ますならば、やはり国際的に農業が分業的になってくる、これは一つの趨勢だと思います。そういう観点から考えまして……

第48回国会 内閣委員会 第2号(1965/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。  第一は、農林省木省の付属機関として、さとうきび原原種農場を設置することであります。  わが国におけるサトウキビの生産は、近年着実に増大する趨勢にあり、政府といたしましても、昨年制定された甘味資源特別措置法に基づく諸施策を講ずる等、その生産振興につとめている次第であります。しかしながら、サトウキビの病害のうち、被害の大きい矯化病の発生が最近わが国において確認され、サトウキビ作農家の経営に及ぼす悪影響が憂慮される実情にあります。この対策として、無病健全な優良品種の種苗を円滑に……

第48回国会 内閣委員会 第22号(1965/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 私は、いまお述べになった考え方に同感でございます。臨時行政調査会におきましては、申し上げるまでもなく、社会、経済の進展、国民生活の変化等に伴って不要不急とされる行政機構はこれを整理、縮小するとともに、行政需要の増大している分野に関する行政機構はこれを拡充すること、こういうふうにいわれております。不要不急の行政機構は、これをやめていく、整理、縮小する、しかし、行政需要の増大している分野についてはこれを拡充整備することが必要だ、これも当然なことだと思います。そこで行政器要をどういうふうに測定するかということでございますが、それは単に表面だけの行政需要じゃいけない。いまお話しのように……

第48回国会 内閣委員会 第25号(1965/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 沖繩に対しまして、特に内地と差別しているような考えはございません。ただ、行政権を持っておりませんので、十分に対策が講ぜられない遺憾の点がございますので、そういう点は幾ぶん違っておるという点もあるかと思いますが、内地と同様に援助をしていくという方針で、土地改良事業とか、農業研究などの助成、助長、農業融資資金の供給等には特に力を入れておるということ、あるいはまた模範農場を設けまして、農業技術者をここに派遣して、本土の進んだ農業技術を導入、展示して、それを農民に普及して、その成果をあげておるような状況であります。また、沖繩の技術援助計画の一環といたしまして、農業経営、農業土木等に関す……

第48回国会 内閣委員会 第42号(1965/05/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いまお話しのように、当時小作料も物納から金納に変わりました。小作料の率も非常に少なくなってきております。それから逆境して、農地の買収価格を決定いたしたのであります。当時といたしましては相当の価格であった、こういうふうに思います。
【次の発言】 この農地報償のやり方といいますか、考え方、こういうものは、農政ではございません。農政ではなくて、その当時、地主が相当日本の農地改革に貢献した、こういう事情から別途に考慮されてまいったものでございます。私は農地改革のときに考えましたが、農地改革というものは確かに日本の農政を推進したと思います。しかし、一つの点は、農地改革のときに、耕作する権……

第48回国会 内閣委員会 第44号(1965/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 この農地改革というものは、再々申し上げておりますように、高く評価しておるのでございます。というのは、これが日本の当時からありまして、いまもそうなっております民主化ですか、民主化に相当貢献しておる。もう一つは荒廃した戦争中の農業を再建した。ことに食糧につきましては、一億飢餓におちいらんとするような状態でありましたが、この土地の開放によりまして耕作者がその土地を所有した。こういうことで、自分の土地で耕作ができるという意気込みから食糧の増産等にも相当寄与したために、一億国民の飢餓を救っていった、こういうようなこともありますので、この農地改革は相当の貢献をなした、こういうように認識して……

第48回国会 農林水産委員会 第2号(1965/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につき、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産業に対する施策について所信を申し述べたいと存じます。  まず、最近における農業の動向について申し上げます。三十八年度を中心とする農業の動向につきましては、さきに、「昭和三十九年度農業の動向に関する年次報告」として国会に提出いたしました。いまその大要を申し上げますと。農業生産は、三十八年には気象災害などもあって前年に比べ二%ほど減少しましたが、三十九年には前年に比べ相当増加したものと思われます。  農業の生産性及び農業従事者の生活水準につきましては、まず就業者一人当……

第48回国会 農林水産委員会 第3号(1965/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話しのように、兼業農家が七六%ぐらい、そのうちでも第二種兼業が四二%を占めるということで、専業農家の数が非常に少なくなっております。いま御指摘のように、他産業の経済成長の伸びが非常に大きかった、それになかなか追いつけない、こういう状況でありますが、格差あるいは所得等は、まあいまのところ白書で申し上げておりますように、横ばいの形で、増大はしておりません。しかし、これを縮めていくということが、農業政策として一番大事なことだと考えております。ただ、短日月にこの格差を縮めていくということは、いまお話しのとおり、農業の本質上なかなか困難でございます。しかしながら、どうしてもこれはその方……

第48回国会 農林水産委員会 第4号(1965/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話のように、国際的な交流が激しくなったので、何も高くつくものをつくらぬでもいいではないか、安いものをほかから買ってまかなっていったらいいではないかというような考え方を持って、そういう主張をする向きもあります。しかし、私はそういう考え方には反対でございます。やはり食糧はできるだけ国内で自給していく、こういうことが、その国の健全なあり方としても、あるいは経済的に見ましても、そういう外貨があるとするならば他の工業の資材等の輸入に向けたほうがいいのでありまして、食糧の輸入ということによって外貨を相当使っていくということは、国の経済面からいっても好ましくない。まして農業面から考えますな……

第48回国会 農林水産委員会 第5号(1965/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 政策が、その裏づけとして、それを実行するに相当する予算の計上がなければ意味をなさない、こういうふうなお考えだと思いますが、私もそういうふうに考えています。ただ、国家財政の都合やらいろいろな関係から、予算の裏づけが思うようでないということはあり得る点でございまして、思うようでないことは、まことに私としても遺憾に存じます。ただ、私は、いまのお話にありますように、総予算額に占める割合は一〇・一%で、パーセンテージ等からいいますると、非常に農林関係予算が少ないという感じを持たれると思います。しかし、いまお話にもありました中身や比較のしかたによっては、相当程度予算の裏づけがあるんじゃない……

第48回国会 農林水産委員会 第6号(1965/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話しのとおり、外材輸入から脱却する方途を一だんと講じていかなくてはならないと思います。現在の自給度は、御承知のとおり八割程度でございます。そういうことで輸入も金高にいたしまして四億六千万ドルというふうに聞いております。そういう状況でありますので、極力自給率の向上を期したい、こう考えております。そのためには、いまもお話しがありましたように、林業基本法も昨年成立いたしまして、その趣旨に沿いまして、林道の開設による生産基盤の整備、造林事業の推進等によりまして、この増大いたしまする需要に対応する国内総生産の増大と林業生産性の向上をはかるということに極力つとめていきたい、こう考えており……

第48回国会 農林水産委員会 第8号(1965/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 貿易拡大という面から、あるいは関税の一括引き下げという問題から、いろいろ国際的にその国々の立場を検討してみますると、その国の保護政策と国際貿易あるいは関税一括引き下げとの調和をどういう点に求めていくかというところに、問題が集中してきておるというふうに考えられます。いまのお話のように、そういう観点から、EEC等におきましても、ことにフランス等におきましては、農業の保護政策を相当強く打ち出しておるところでございますので、その面と国際関係をどう調和するかという問題があろうかと思います。いま日本におきましては、御承知のように、日本の農業生産規模というものが非常に零細でございますので、国……

第48回国会 農林水産委員会 第12号(1965/03/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 従来、公団で業務か新たに加わるたびに第一条の目的の改正もいたしたことは、ただいま御指摘のとおりでございます。今度の林道につきましても、業務の範囲といたしまして、十八条につきましては、新たにいわゆるスーパー林道を業務として施行することをきめたのでございます。振り返りまして第一条を見ますと、第一条には「地勢等の地理的条件がきわめて悪く、かつ、豊富な森林資源の開発が十分に行われていない特定の地域内の森林を急速かつ計画的に開発するために必要な林道の開設、改良、復旧及び管理、森林の造成等の事業を行う」というふうに書いてありますので、新しい業務がふえましても、この第一条の目的の中に包含され……

第48回国会 農林水産委員会 第15号(1965/03/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 新しい農村建設について、いろいろ十分な配慮をするようにという御注意、まことにごもっともだと私も聞いておりまして、十分慎重に進めていきたいと思っています。  なお、八郎潟新農村建設事業団の名称でございますが、大潟村という名前にしたほうが適当でないか、八郎潟というなくなるものの名前をつけたのは、何かはかに含みがあるのかという御質問でございますが、別に含みは持っておりません。八郎潟という大きな湖水を干拓して、そこへ大潟村という新農村をつくっていこうということでございますので、どちらをつけてもいいわけでございますが、歴史的にもそういう湖があったのでございますので、それを干拓し、そこへ新……

第48回国会 農林水産委員会 第16号(1965/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 大体とりあえず五町歩ぐらいに判って、その五町歩を六十町くらいのものに協業料紙を進めていったほうがいいのではないか、こういうように申し上げておるわけであります。そこで、そういうことになると、自立経営というような観念とは離れてしまって、そういうものを拾ててしまっているじゃないかというような御質問でありますが、私は、自立経営の規定のしかたにもよりますが、自立経営は、経営規模が相当面積があるということが一つの自立経営の要素だと思います。もう一つは、所得面から見まして、いまでいえば年収六十万円以上、もう少したてば八十万円ぐらい、そういう所得を得られるような農家、こういうものを自立経営農家……

第48回国会 農林水産委員会 第19号(1965/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 三十六年の開拓営農振興審議会の答申に沿うて現在進めておるわけでございまして、これを尊重いたしております。
【次の発言】 振興対策でございますが、それにつきましては、目標を立てておるわけでございます。その目標に従って振興対策を進めております。こういうことを申し上げる次第でございます、
【次の発言】 御承知のとおり、いまお話のあるような種々の原因があります。でありますので、開拓が非常に不振なところ、開拓農家として非常に困っておる者、また開拓が非常によくいっている者と、こういうふうに格差といいますか、出てきているのが現状だと思います。でございますので、不適地への入植もありましょうし、……

第48回国会 農林水産委員会 第23号(1965/04/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 確かに御指摘のようなことがあろうかと思います。大きな面で見まするならば、いま申し上げたように、山地酪農が一五%、二〇%までいっていない。私は、山地のほうというか山岳酪農についての研究も最近相当進んでおりまするし、スイスの例などから見ても、そういうものをもっと積極的に進めるべきじゃないかということには、私も同感で、そのほうへ進めたいと思います。  ところが、いまお話のように、その方面には飼料対策で草地造成という裏づけがある、平地においては一こう裏づけらしい裏づけがないじゃないか、こういう御指摘だと思います。平地においては、やはり既耕地につきまして飼料作物を増産するといいますか、そ……

第48回国会 農林水産委員会 第24号(1965/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 建て売り牧場の建設費といいますか、それがかかり過ぎるではないか。反当七万円くらいかかるならば、裏作放棄の百六十万町歩にそれをかけたらどうかということでございますが、それはそれとして、裏作の放棄を解消していこうというようなことで、御承知のように大型機械等を入れて、共同耕作といいますか、そういう面で裏作をやっていくように、裏作放棄を埋めていこう、こういう考えを持っています。これを、確かに反当だけで比較して七万円だから、裏作放棄に反七万円かければいいということですが、百数十万町歩に乗せると、その額は非常な予算になるわけでございます。建て売り牧場はしいて言えば一つの模範牧場で、そういう……

第48回国会 農林水産委員会 第26号(1965/04/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話のような経過をもちまして、このたび農地管理事業団法案を提出した次第であります。農業政策につきまして、私から申し上げるまでもございませんが、あるいは生産政策、あるいは価格政策、こういう政策をとらえて対処していかなくてはならないのでございますが、一つ大きな問題として、構造政策が取り上げられなければならないと思います。農業基本法におきましても、構造政策というものが取り上げられて、大切な問題として提示されておるわけであります。その構造政策としての構造改善事業というものを数年来行なってきております。これは主として土地基盤の整備、あるいは主要作物を決定いたしまして、共同施設等によりまし……

第48回国会 農林水産委員会 第27号(1965/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 御説示のとおり、農業基本法ができるまでもなく、日本の食生活の問題から見ましても、農家の収入の問題から見ましても、あるいはまた農業の構造等から見ましても、酪農の振興ということが、日本の農業にとって必要不可欠だ、こういうような状況にありますことは、お話しのとおりでございます。しかしながら、一般的農業と同じように、経営体制が非常に零細である。飼料の自給度が低い、したがいまして、全体として生産性、収益が低いという現状でございます。一方、そういうことに対応してといいますか、国際的に開放経済体制下に入っておるところの現状でございますので、酪農も順調に進んでおるとはいえ、酪農の前途に対して相……

第48回国会 農林水産委員会 第28号(1965/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 確かにいまお話しのように何といたしましても、日本の農業の経営規模が零細である、あるいは資本装備が弱体であるということが、国内的にも他産業との関係、国際的にも他の国の農業との競争力が非常に弱いということの根本的なことだと私も考えております。そういう意味におきまして、構造改善の根本は、やはり経営規模の拡大あるいは強化ということにあると思います。そういう意味におきまして、非常に大きくといいますか、強くこれを推進しようということに考えたのでございますが、いま御指摘のように、これにつきましては、非常に一面においては危惧の念といいますか、何か強制収用力でも用いて革命的にやるのではないかとい……

第48回国会 農林水産委員会 第29号(1965/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 私も厳格には考えておらないのでございますが、この間も御質問がありましたように、現行には「農業経営の安定」ということが書いてあるのでございますけれども、「酪農の健全な発達を促進し、」という中に、もうそれも当然含まれておるという意味におきまして別にこの字句がなくてもいいのではないかというふうに御答弁申し上げたのでございますけれども、しいて固執するわけではございません。その趣旨をまだはっきりして、何も削除しないほうがいいというなら、それでも別に私はそれに抗議を申し込む気持ちは持ちません。
【次の発言】 いま提案している法律を、解釈といいますか、しますならば、二つの意味があろうと思いま……

第48回国会 農林水産委員会 第30号(1965/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農業基本法にもありますように、また実際問題といたしましても、農業が他産業と比較いたしまして不利な立場にある。生産性の点におきましても、あるいは農業者等の所得の点においても、格差が相当ある。その格差を是正する方向に持っていきたいということで、努力を続けておるわけでございます。そこへまた国際的に見ますならば、開放経済体制へ日本が入っていったわけであります。そういう実態の中におきまして、日本の農業が、他産業と比較しましても、あるいは国際的に比較いたしましても、競争力といいますか、強固な農業体制を確立していくということは、お話のように、非常に必要かつ重要な事柄である、こう考えます。そこ……

第48回国会 農林水産委員会 第31号(1965/04/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お尋ねの点、ごもっともだと思います。これは考え方に基礎を置くのでありまして、この暫定の期間というものを、何年とかそういうふうに限って考えておるものではございません。一言でいえば、生産経営対策の補完的な措置、こういう考え方に立っておるものですから、暫定的というふうに書いてあるのでございます。  なお詳しく申し上げますならば、この法律による制度は、最近の生乳の生産事情や牛乳及び乳製品の需給の動向に対処しまして、需要が大幅に増大する見込みがあるところの飲用牛乳及び乳製品の安定的な供給をはかるために、生乳の生産の確保と酪農経営の健全な発達を促進するための生乳価格の面における措置、こうい……

第48回国会 農林水産委員会 第32号(1965/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農業機械化促進法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  農業の機械化については、政府におきましても従来から各種の助成、融資及び普及指導の措置を通じて、その促進につとめておりますが、最近の農業労働力の減少に対処し、農業生産の維持増大を期するためには、小型機械の能率的な利用をはかりますとともに、高性能の農業機械を計画的に導入して、在来の小規模経営の条件を越えた生産性の高い農業の生産方式の普及確立をはかることが必要であります。  しかしながら、高性能農業機械は、農作業の効率化に資する程度が著しい反面、その性能に即して能率的な稼働を行なうためには、相……

第48回国会 農林水産委員会 第33号(1965/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いま御指摘のような方針で法律を出しておるわけでございますが、全牛乳を対象にしない理由はどうかというお尋ねのように承知いたしました。政府案におきましては、用途別取引に改めるということを前提といたしておるのでございますが、そういう意味におきまして、飲用乳の件でございますが、飲用乳は相当有利だというふうなたてまえに立っておるのであります。その価格につきましては、今後も需給が堅調に推移する、こういうように見込まれますので、需要供給に応じて形成されまするその価格水準は、加工乳原料に比較いたしまして相対的に高くなる。なおこの法案によって用途別に改めれば、なお有利性は確保される、こういうので……

第48回国会 農林水産委員会 第35号(1965/05/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 一つの経済立法でございます。経済的な変動というものもありますので、経済立法の性質から、まま暫定的というふうな表現をいたす場合もありますけれども、本制度を考える上におきましては、やはり暫定的というよりも、恒久的の視野のもとに本法案を出しておる、こう御了解願いたいと思います。
【次の発言】 もちろん、生産対策等につきましても、政策として考えていかなくてはならぬと思います。しかし、価格対策を通じて生産対策を考えるという意味におきまして、本法案は、現在の段階におきましては、全体的に見て一番適当な案だ、こういう考え方のもとに御審議を願うことに相なっておる次第でございます。

第48回国会 農林水産委員会 第36号(1965/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 この法律案では、加工原料乳につきまして不足払いを行なおうとするものでありますので、飲用向け生乳の価格につきましては、法律上規制措置を設けることは問題がある。こう考えられるほかに、なお飲用向け生乳の価格は、その製品としての飲用牛乳が地域的商品としての性格を持っておる、こういうことでありますので、地域の需給状況に応じて価格が形成される、こういうのでありますので、法律上画一的に価格規制を行なうことは、牛乳の流通の円滑化あるいは消費の増進の面で実態に即しない、こういうふうに考えますので、飲用乳の法律上の規制を行なっておらないのであります。他面、本法律案におきましては、指定生乳生産者団体……

第48回国会 農林水産委員会 第37号(1965/05/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 三十八年の八月に砂糖の自由化を行ないましたその理由は、申し上げるまでもなく、国際的に開放経済体制に入っておりますので、国際的な約束をだんだん実行に移していく、守っていくということから出たのでありますが、非常に適期であった。砂糖が非常に暴騰しておった、こういう暴騰時でありましたので、こういうときに自由化をして価格の安定を期しようという意味におきましては、私は適当な時期であったと思います。  しかし、その後、国際糖価の情勢が非常に変動いたしまして、今度は思いがけない暴落というような状況に入ったのでございます。そういう点から見ますと、あの自由化は非常に無理だったのじゃないか、こういう……

第48回国会 農林水産委員会 第41号(1965/05/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 日米加条約ができてから十二年になりますが、改定の折衝中でございます。その間、この条約を忠実に日本は履行しているかどうか、御指摘のように忠実に履行しています。この条約は、占領中にできました条約であり、一方的な抑止原則によってできておる条約でありますので、わがほうとしてはこれは不満でございます。不満でございますから、その原則を撤去するように交渉していますが、しかし、一たんできている条約でございますので、その改定が行なわれない間は、忠実にこの条約を履行している次第でございます。そういうふうに忠実に条約を履行している。そしてまた、その内容が抑止原則で、一方的でございますから、私どもとい……

第48回国会 予算委員会 第2号(1965/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 漁業条約につきましては、交渉を重ねるたびに好転しております。基本的な考え方におきましては、カナダもアメリカもそうと見ております。私は、どっちかといえば、好転する方向にあるというふうに存じます。

第48回国会 予算委員会 第5号(1965/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話のとおり、農業と他産業との生産性の格差も、他産業に対して二九%ぐらいであります。農業の得所にしましても七七%ぐらいでございます。そういうふうに格差がございます。そういうので、水が低きに流れるごとくに農村から労働力が出ていくということは、御指摘のとおりでございます。でありますので、この格差の是正、ひずみの是正ということが農業問題としては一番大きな課題でございます。しかし、なかなかこれは短日月に是正ができません。三十七年、三十八年なども横ばいでございます。また、構造改善や近代化政策を講じておりますが、十分にそれが効果を発揮するということにはまいっておりませんが、農業政策全般を通……

第48回国会 予算委員会 第6号(1965/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 流通機構をよくすることはなかなかむずかしい問題で、ずばりとはいきません。やはり生産、流通、消費の各部門にわたって改善を加えていくことだと思います。生産のほうからいいますならば、出荷の調整とか、あるいはまた価格安定制度を設けるとか、集団的な栽培地をなおふやす、こういうようなことをいまやっていますが、そういうこと。流通対策では、やはり市場対策だと思います。中央卸売り市場及び地方の市場等も機構を簡素化して、流通をよくしていくというようなこと。消費対策では、いま小売り段階において総合小売り市場等の法案が継続審議になっていますが、そういうようなことで、よけいにコストが節約されるような、そ……

第48回国会 予算委員会 第12号(1965/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農業委員の補助と実質補助とが相当違っておるということは御指摘のとおりでございます。給与水準とか人事の配置が地方公共団体できめることになっていますので、また公共団体の中でも必ずしも同一でございません。そういう関係で、御承知のように、標準の単価をきめて金を出しておりますので、その間一致してない点が相当ございます。逐次改善を加えておるのでございますが、昭和四十年度におきましては、三十九年度に行なわれた給与改定の平年度化に伴う補助金の増額を行なうということをいたしました。あるいはまた、農業改良普及事業及び生活改善普及事業につきましては、広域を受け持つ普及所の設置に伴いまして、普及所長と……

第48回国会 予算委員会 第13号(1965/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 どうも教えていただきたいと言われて、まことに恐縮で、それだけの確信も持っておりませんけれども、しかし、歴史を振り返ってみて、農業というものが滅びたということはない。あの幕府時代においても、農業に対しては、農民から見ればあまりいい政策を行なっておらなかったけれども、農業そのものは滅びなかった。あるいはまた明治維新のときにもずいぶん変革がありましたが、ことに明治十年ごろのインフレに際会しても、農業というものは滅びなかった。あるいはまた昭和初年度の農業恐慌等におきましても、農村の疲弊といいますか、相当つらい時代がありましたが、農業は滅びなかった。あるいは戦争中に労働力が不足しまして、……

第48回国会 予算委員会 第14号(1965/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 実態はいま御指摘のとおりでございます。そこで、都市近郊と、都市から相当離れておるところ等につきましては、土地問題の解決等についてもおのずから異なった方法があると思います。都会地を離れた純農村の方面におきましては、いま考えておる農地管理事業団、こういうものによりまして経営規模の拡大等に持っていこうという考え方を持っております。都市近郊におきましては、いまのように経営規模の拡大とか、そういうことよりも、いま土地を荒廃に帰して財産的に所有しておって、これを売る機会をねらっておるということで、農業生産を非常に怠っておるのがいまお話のようなところでございます。ここは大体第二種兼業が非常に……

第48回国会 予算委員会 第15号(1965/02/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 農林行政におきまする補助金のあり方は、相当考えさせられる問題がございます。すなわち、農林漁業というものはかよわい立場にありますので、これはどうしてもささえをしていかなくちゃならぬものでございます。でありますので、国の負担金とかあるいは助成金とかいうものまで補助だということに考えますると、これは問題だろうと思います。そういう意味におきまして、国の負担とかあるいは助成金とか補助金とかを含めまして、効率の少ないものとか、額があまりに小さ過ぎるものとか、あるいは補助の目的を達したものとか、あるいは統合すべきものとか、こういうものがございます。そういうものにつきましては、補助金等合理化審……

第48回国会 予算委員会 第16号(1965/03/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 政府委員から数字を答弁させます。
【次の発言】 李ラインが撤退できなければ漁業交渉は意味をなしません。でございますから、漁業交渉は李ラインの撤廃ということを中心として交渉されるわけでございます。その他具体的・技術的な問題はありますけれども、そのとおりであります。

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 日韓の漁業交渉につきましては、再々答弁しておりまするように、李ラインがあるということではいけません。これがなくなることでなければなりません。李ラインの撤廃ということが、実現しなければ、これは無意味だと思います。しかし、いま漁業交渉をしている最中でございます。いかにしてそういう目的を達するかということを交渉中でございますので、あまり深入りした御答弁もできませんし、あまり深入りした御質問も、この際は遠慮していただけばけっこうでございます。
【次の発言】 御承知のように、現在、農業におきましても労働力が相当減退しております。また、他産業との関係で所得も増加しなければなりません。そうい……

第48回国会 予算委員会 第21号(1965/05/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 御指摘のように、最近におきまする農家の負債は、年々増大しております。三十八年度の農家経済調査によりますると、全府県で二戸当たり九万九千円、北海道では四十万一千円に達しております。しかしながら、こういう借り入れ金の内容を見ますと、主として増大しておるものは農林公庫資金、農業近代化資金等の長期低利のいわゆる前向きの資金でありまして、昭和初年度の農業恐慌時代の資金のように、生活資金としてのようなものとは性質が違っておるように考えられます。そしてまた、こういう長期低利の前向き資金がふえておりますが、最近におきまする農家経済の規模拡大の状況等から見まして、全般的に経営のバランスがくずれて……


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第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 農林水産委員会漁業災害補償法案審査小委員会 第1号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 御意見のとおり、私どもは政府の保険事業をしていくという方向を前向きに強く考えておるわけでございます。でありますので、漁業災害補償法という名前等も、そういう前提で国が保険事業を行なうということを考えますればこそ、内容に少し値しなくても、名前は強く打ち出しておるのを見ても御了承願えると思います。三年とか何年を待たずしてやったらどうか。もちろん私どもは組織の整備状況とか、加入の状況等を見まして、いまのデーターでもできると思います。できないことはないと思いますが、しかし組織の整備とか状況とかを考えまして、一年でも早く政府がその措置をとって、これが実現するように、この名前に値するようなと……

第46回国会 農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1964/05/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 硫安を対象にしておりますけれども、決して尿素とかあるいは高度化成を対象としていないのではない。硫安との成分の比で、価格の決定におきましても、その他についても、計画の見通し等につきましてもできるわけでございます。成分から割り出せるものですから、別に特に掲げておりませんけれども、対象としては、それを対象としてやっていくことはあえて差しつかえない、私はそういうふうに考えております。
【次の発言】 私は決してはずしてないと思います。たとえば輸出の許可等におきましても、尿素などをはずしていくというわけにはまいりません。ですからそれを除外しているということではございません。硫安と同じような……

第46回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1964/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 昭和三十九年度農林関係予算について、その概要を御説明申し上げます。  最初に各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産施策の基本方針について申し上げたいと存じます。  まず、わが国農業の最近における動向は、一月二十四日にこの国会に提出いたしました「昭和三十八年度農業の動向に関する年次報告」にも明らかなように、昭和三十七年度におきましては、米の増産、畜産物生産の著しい伸長等による農業生産の増大と需要の伸びによる農産物価格の上昇などを反映して、農業所得は前年度に比較して相当の増加を示し、農業従事者の生活水準は、農外所得の増加もあって、おお……

第46回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1964/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 土地制度あるいは農地の問題等の何らかの解決をはからなければ、これからの自立農家に対しましても、あるいはまた共同化の方面におきましても、非常に支障といいますか、進み方が悪いという現段階に来ていると思います。  そこで、お尋ねの点でございますが、交換分合、私はこの交換分合というものはほんとうは農地改革のときにそういうことをやって耕作民に配ったほうがいいのではないかということを、非常に強くその当時も感じておったのでありますが、そういうことなしに農地改革は進んで、その後、近代化という点から言いますと、どうしても交換分合していかなければ、機械化も進みませんし技術の適用にも十分でない。交換……

第46回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 まことにそのとおりでございます。農が国のもとだというようなことを言われておった時代もございますし、それからまた、農業そのものがいささか軽視されておるような傾向もなかったわけではございません。農林関係の政策を進めていきますためには、政治的にも農業問題に対する再認識と言いますか、そういうものを高めてもらうことが必要でありまするし、一般社会環境も、農業政策を推進するように、またわれわれのつくりました政策を協力推進してもらうような社会環境をつくっていく、これはたいへん大事なことだと私も考えております。
【次の発言】 食糧管理法の存在理由といいますか、これは制定当時とはウエートの置き方に……

第46回国会 予算委員会第三分科会 第8号(1964/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話しのように、旧債があるために前へ進めない、こういう事態を私どものほうも承知しております。でありますので、旧位を整理して借りかえするというような方法によって的へ進むべきだ、こう思いますので、いろいろ検討いたします。その結論といたしまして、いま法律を出すとかなんとかいうことはいたしませんが、自創資金を運用してそれで借りかえをさせて先へ進めるようにしたい、こういうことで具体的に検討さしております。
【次の発言】 お話のような事情を耳にいたしておりますので、実は、農地局長等に命令しまして、具体的に離農の補助金を持って出れるように、――全部というわけにはあるいはいかぬかもしれませんが……

第46回国会 災害対策特別委員会農林水産委員会連合審査会 第2号(1964/10/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お答えいたします。  いまお話のように、天災融資法の改正につきましては、これまでの政令施行におきまする経験及び一般の農家経済事情の変化等を勘案いたしまして、被害農家、被害農林漁業者等の実態に適するように、貸し付け限度額の引き上げ、及び農業生産法人については、その経営規模が個人より大きいので、特別の貸し付け限度額を設けることとして準備を進めております。また、貸し付け金利の引き下げにつきましては、金利水準の変遷及び他の制度金融における金利とのバランス等も考慮して、償還期限の延長と据え置き期間の設定については貸し付け限度額引き上げとの関連で目下検討を進めておるところであります。そうい……


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第48回国会(1964/12/21〜1965/06/01)

第48回国会 内閣委員会大蔵委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1965/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 いま御引用になりましたように、農地改革は合法的に行なわれた。価格等も、当時の価格としては適当な価格だった。あるいは最高裁判所の判決等もあります。でありますから、これに対しましては、先ほど総務長官が答弁いたしましたように、精神的あるいは物質的な損得に対してそれを補てんするという意味の補償というものは適当でないと私は考えて、そのように申し上げておったのでございます。しかし、その後の情勢によりまして、内閣にも農地を開放した名に対してどういう措置をとるかというような審議会も置かれ、それに対しましては、旧地主の貢献というものを多として、報償でないが補償という甘味におきまして――この字句は……

第48回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1965/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 昭和四十年度農林関係予算についてその概要を御説明申し上げます。  最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産施策の基本方針について申し上げたいと存じます。  まず、最近における農業の動向につきましては、さきにこの国会に提出いたしました昭和三十九年度農業の動向に関する年次報告にも明らかなように、農業生産は、昭和三十八年には気象災害などもあって前年に比べやや減少しましたが、昭和三十九年には前年に比べ相当増加しております。また、農業所得は、昭和三十八年度においても、農産物価格の上昇もあって相当の増加を示し、農業の生産性もかなりの向上……

第48回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1965/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 大体いままでの需要は輸入と合わせて十五万トンですが、そのうちでビルマ等からいまお話しのようにインゲン等が五万トン、中共が三十九年度は、先ほど園芸局長は一万一千トンと言っているが、約二万トンです。それに国内産が、北海道と合わせて、北海道は二万七千トンでございましたが、五万トンでございますから、十二万トンほど充足されるわけで、十五万トンに対してはまだ三万トン不足しておる、こういうような計算になるようです。いまのお話のように、供給と需要とがマッチしておりませんので、非常に高くなって、消費者が相当痛手をこうむるということでございます。  それに対して対策はどうかということでございますが……

第48回国会 予算委員会第四分科会 第5号(1965/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 自由化問題につきましては、いまお話のように、各国とも相当慎重な態度で進んでおります。しかし、一方、日本などにとりましても、南北問題、低開発国の問題等もありますので、その問いろいろ複雑な事情はございます。しかしながら、どこの国でも、国内の農業に対する保護政策、開放経済との摩擦等につきまして慎重な考慮を払っておるわけでございます。御承知のように、日本の自由化につきましても、九二%、そこまで農産物についても自由化になっております。あと七十数品目でございますが、これにつきましては、緩急の度あるいは、重要性の度というものを各品目別に検討をいたしております。慎重な検討をしておりますので、毎……

第48回国会 予算委員会第四分科会 第6号(1965/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○赤城国務大臣 お話のとおりに私も考えまして、米というものはやはり日本で自給するのが日本の農村経済におきましても、あるいは日本の経済全体につきましても大事なことだ、こう思っております。需給関係からある部分は輸入に仰がなくてはなりませんけれども、輸入先等につきましても、いまお話のような状況でございます。でございますので、米は日本で自給すべきものだ、そういうふうに進めていかなくちゃならぬ。  それから選択的拡大の問題でございますが、私はその当時からも考えを申し上げておったのでございますが、水田を選択的拡大の対象にして、これは果樹にするあるいは畜産にするといっても、実際無理なことでございます。あるい……



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データ更新日:2023/02/05

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