このページでは福田赳夫衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(福田赳夫君) 補正予算を今臨時国会に提出をするか、せよというお話でございますが、結論から申し上げますと、さようなことは考えておりません。本年度の予算は、総合予算主義の毛とに編成されております。これについて、多少誤解があるようですが、社会は流動する、政治的の要請もだいぶ変わってきます。その要請に対しましては、予備金で対処するわけです。足りない場合には、既定経費を押えて、そして回すということで、補正なしで行きたい、こういうふうに考えておりますが、この組みかえ補正を否定するという考え方は持っておりません。 また、国として非常の問題が起きた、異常な事態が起きたという際に、ワクをこえて補正……
○国務大臣(福田赳夫君) 昭和四十四年度予算の御審議をお願いするにあたりまして、その大綱を御説明申し上げ、あわせて、今後における財政金融政策について所信を申し述べたいと存じます。 わが国経済は、昭和四十年の不況を克服し、その後、三年もの長い間、一貫して拡大の歩みを続け、現在もなお、力強い上昇の勢いを示しております。 かくて、ことしは、景気上昇の第四年目を迎え、わが国が従来経験したことのない長期の経済拡大をここに実現しようとしておるのであります。いまや、わが国の国民総生産は世界第三位に達したものとみられ、国際経済社会におけるわが国の地位は、ますます重きを加えつつあります。しかしながら、今後の……
○国務大臣(福田赳夫君) 楯さんから、昭和四十四年度予算が景気刺激インフレ型だときめつけられ、その理由として、予算の総ワクが膨張したということを言われておりますが、この膨張の度合いは、楯さんがお考えになっているほどのことではございません。膨張した最大の原因は、地方交付税交付金がふえたのでありまして、これを差し引いて考えますると、ちょうど経済成長率の一四・四%、非常に適当なところでございます。 それからなお、内容において公共事業費が多過ぎるじゃないかというお話でございますが、必ずしも私はこれは多いとは思っておりません。いま、社会資本の立ちおくれということを考えてみますると、この問題にこそ私ども……
○国務大臣(福田赳夫君) 昭和四十二年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書につきまして、その大要を御説明申し上げます。 昭和四十二年度予算は、昭和四十二年五月二十七日に成立いたしました本予算と、昭和四十二年十二月二十一日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。 昭和四十二年度本予算は、景気に対し中立的な立場を堅持することとし、公債発行を伴う新しい財政政策の弾力的運営の方向を確立するとともに、国民福祉向上のための諸施策を着実に推進するため、効率的、重点的な財源配分を行なうことを基本として、住宅及び生活環境施設の整備、社……
○国務大臣(福田赳夫君) お答えいたします。 国鉄財政の赤字の原因は、時代の推移、これが主たる原因である。つまり、自動車時代、航空機時代、そういう時代になりまして、国鉄が陸の王者たる地位を失いつつある、そういうことが基本的な原因だと思います。しかし、国鉄が担任する任務、これが、だからといって、私はいささかも軽減されておるとは思いません。したがいまして、政府といたしましては、工事費に対しましては利子補給をする、国鉄再建補助金を支給するという方針をとっておるのであります。 お話しのように、工事費の重圧、これはそのとおりに考えます。でありまするが、これは、もうあらゆる企業においてそうでありますけ……
○国務大臣(福田赳夫君) 所得税法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 政府は、さきに経済の安定的成長に即応する税制のあり方とその具体化の方策につきまして、税制調査会に諮問いたしたところでありますが、昨年七月、同調査会から、三年間にわたる審議の結論として、「長期税制のあり方についての答申」、「税制簡素化についての答申」及び「土地税制のあり方についての答申」、この三つの答申が提出され、さらに昨年十二月には、これらの答申の内容のうち、来年度の改正において実現すべき事項につき「昭和四十四年度の税制改正に関する答申」が提出されました。政府といたしましては、これらの答申を中心……
○国務大臣(福田赳夫君) 農家の税の問題ですが、他の階層に比べまして決して高いのではありません。むしろ非常に低いのであります。最近クロヨンということがよく聞かれますが、その中でヨンというのはどなたをさしておるのかといいますと、農家のことをさしておる。そのことによりましても、一般的に低いとも認められておるのであります。 予約減税につきましては、私から申し上げるまでもございませんけれども、集荷を促進するという趣旨でつくられたわけであります。ところが、米の需給が非常にゆるんできた。非常に改善されてきた。そこで、減税の当初の趣旨はなくなってきたのです。でありますから、予約減税をすべしという議論があり……
○国務大臣(福田赳夫君) 公営住宅の用地費補助制度を融資制度に切りかえたのはいかがかという御批判でございました。 これは、ただいま建設大臣からもお話がありましたが、いままでの補助制度では事業量が不足するのであります。また、超過負担問題が訴えられるというような状態であります。公営住宅に対しましては飛躍的な事業量の拡大をはからなければならぬ、そういう見地から、融資制度への切りかえをやったわけでございます。 ただ、この切りかえによりますと、家賃にはね返るおそれがあるということでございまするが、これに対しましては、家賃収入補助を新設するということにいたしまして、所期の目的を達するということにいたし……
○国務大臣(福田赳夫君) 私に対する御質問、もうすでに総理からお答えもあったんですが、せっかくの御指名でございますので補足いたします。 わが国の研究費が国際的に少ないのではあるまいか、こういう御指摘でございまするが、確かに少ないんです。ただ、諸外国におきましては、国防費の中にたくさん研究費が入っておる。わが国は、自衛隊、防衛費が非常に少のうございます。そういう関係も響いておることを御了承願いたいのであります。ただ、私は、それにいたしましても、わが国が諸外国に比して多額であるとは考えません。今後とも努力しなければならぬと思います。少ないながらも、しかし非常に努力は続けておるのでありまして、佐藤……
○国務大臣(福田赳夫君) お答えいたします。 前回同様の一千億円でうまくいくかというお尋ねでございますが、前回は、反省してみますと、賃金の見方、また物材費の見方、こういうものがどうも適正でなかったように思うのであります。今回は、賃金の見方にいたしましても、それから資材費にいたしましても、前のように横ばいだなんというようなことでなく、普通の速度で上昇するというような見方を前提としております。それで、千億円の再建交付金ばかりでなく、安定補給金は大幅に拡充する、それから無利子貸し付け制度を大幅に導入する、その他保安対策なども十分に考えておりますので、今度はだいじょうぶであろう、かように考えておりま……
○国務大臣(福田赳夫君) お答えいたします。 私に対しましては、社会保障予算、特に福祉年金予算をちびったのはけしからぬというようなおとがめでございますが、しばしば申し上げておりますように、社会保障予算は四十四年度予算で最も力を注いだところであります。福祉年金予算はその伸び率が一般より多少落ちておりまするが、率ばかりでなくて、内容も見ていただきたい。つまり年金額の引き上げ、それから所得制限の限度額の引き上げ、それから夫婦受給制限の撤廃、非常な前進を見ておるのであります。 また、老齢福祉年金七十歳、これは少し酷ではないかというお話がありましたが、総理からお話がありましたように、これは財源の関係……
○国務大臣(福田赳夫君) お答えをいたします。 今回の特別措置法の手当額が少な過ぎる、内容がないじゃないかというような御意見でありますが、これは、最終措置は民事の問題です。結局、これはつなぎ措置なんですから、その点をとくと御理解願いたいのであります。しかも、つなぎ措置といたしましても、私は少な過ぎるとは思わないのです。むしろ、かなり手厚い措置であるというふうに考えております。 たとえば阿賀野川で言いますれば、一月大体六万円ぐらいかかります。それを、健康保険に入っておりますれば全額が支給されまして、それで給付されまして、そしてその上に四千円、二千円また九千円、こういうことになるわけであります……
○国務大臣(福田赳夫君) お答え申し上げます。 国鉄は、申し上げるまでもありませんが、公共企業体であります。一面において、企業体であると同時に、公共性の非常に高いものである。企業体でありまするから、これはもう当然独立採算制、このたてまえをとらなければならぬ、これもまた言うまでもないのであります。親方日の丸、あとは政府がしりをぬぐうのだという体制では、合理的な運営はできない、かように考えます。しかし、他面、同時にこれは公共性の非常に高い存在でございまするからして、国鉄の運営に支障があるというのを政府が放置するわけにはまいりません。いま国鉄財政は非常に困窮に当面しておる。さようなことで、今回、政……
○国務大臣(福田赳夫君) お答えをいたします。 失業者に対する職業訓練運営費など、直接給付に関係のない経費は、これをなるべく、現在のような失業保険特別会計でなく、一般会計から支出するようにすべきではないか、こういうお話でございますが、この種の経費は、失業の予防または就職の促進、そういうようなことで給付にきわめて密接なる関係のある経費でございます。これは民営保険でも同じでございまするが、たとえば火災保険なら消防というようなことに経費をかなり出しておる、こういうような関係になっております。さようなことから、必ずしもそういう考え方をおとりになる必要はないんじゃないか、さように考えます。 また、さ……
○国務大臣(福田赳夫君) お答え申し上げます。 地方財政好転論は暴論だというお話でありますが、これはお返しをするほかはないのであります。総理からただいまお話がありましたように、一時に比べますとかなりよくなっておるのでありまして、たとえば、その財源の状態を見ましても、地方税の伸び、これは四十二年度で二二%、四十三年度で二一%、四十四年度でも二〇%、また交付税におきましても、四十二年度一九・五%、四十三年度二四・六%、四十四年度二五%という、これは自主財源の伸びの状況でありまして、いまや、地方財政全体におきましては、その財源の六四%がこの二つの自主財源をもって占められるというような健全さを示して……
○国務大臣(福田赳夫君) 政府管掌健康保険へ最大限の財政援助をなすべし、こういうお話でありますが、そのとおりに心得ております。すなわち、本年度は四十三年度に比べまして五割増しの二百二十五億円の補助をいたすことにいたし、これに、特例法で御協力お願いできますれば、まずまず単年度赤字は回避し得る、かような状況でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 なお、医療費の緊急是正、これを早くしなければならぬ、かようなお話でありますが、これもごもっともなお話と存じます。すでに中央医療協に対しまして医療担当者側からもう提案が出ておるわけでありまして、中央医療協において審議中でございます。この審議の結果……
○国務大臣(福田赳夫君) 見舞い金を一般会計からさらに増額するか、追加支出するか、かようなお尋ねでございますが、そういう考え方は持っておりませんです。この見舞い金は、沖繩の特殊事情も考慮いたしまして、精一ぱいのことをいたしたつもりでございます。貯金関係者も、琉球政府も、よく納得をしておることを御了承願いたいのであります。 次に、見舞い金は一般会計から支出しない理由はどうだ、こういうことでございます。この点につきましては、先ほど郵政大臣からも答弁がありましたが、この種の見舞い金は、他の戦後措置との権衡上、一般会計から支出、支弁することは、これは不適当であります。そこで、政府としましては、どうし……
○国務大臣(福田赳夫君) 過疎対策を軽視するな、こういう御所見でございますが、これはさようなことは決して考えておりませんです。過疎対策といい、過密対策といい、ただいま総理からお答えがありましたように、これは異常な経済発展、これに伴うところの社会構造、産業構造の変化、非常に根が深いものである。さようなことから長期計画、新全国総合開発計画を立てまして、その立てました昭和六十年までの展望の上に立ちまして、個々の施策を進めていくという態度をとっております。都市も農村もともに肩を並べて前進する社会、その前進する社会というものを目途として、いま大いに精進をいたしておるわけであります。(拍手)
○国務大臣(福田赳夫君) 私に対する質問は二百二十五億円の補助金についてでありますが、これは米価ではございませんから、一般会計から支出いたします。一般会計の財源が二百二十五億円さらに追加需要されるということになりまして、私も非常に頭が痛いのでございますが、この支出は数カ月後――つまり、いろいろな手続がありますので――に行なわれるということになりますので、それまでにどういうふうな支出をするか、財源をどういうふうに調整するかということは、とくと検討してみたい、さように考えております。 この補助金は、市町村長に対して交付するものであります。ただ、市町村長は、ただ単に市町村長がその恣意によってその配……
○国務大臣(福田赳夫君) 公害予算についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり、予算におきましても投融資におきましても、連年増額をいたしてまいりまして、特に四十四年度においては、いずれも大幅にこれを増額いたしておるのであります。 公害対策は、これはわれわれの世代が当面しておる最大の社会問題であり、また、最大の政治問題と心得ております。今後といえども、必要なる財政対策につきましては十分配意してまいる、かように御了承願います。 なお、石油関税の一部をこれに特定財源として回したらどうか、こういうような御意見でございますが、財政はひもつきひもつき、そういうことであまり窮屈になることは、これはよろ……
○国務大臣(福田赳夫君) 教育予算と紛争との関連でありますが、いま総理からお話がありましたように、財政が紛争の原因であるとは考えておりません。そういう事情はありません。これは石田さんにもよく知っておいていただきたいのでありますが、わが国の教育投資というか、教育予算は非常に高い。国民所得でいいますると、これは五・二%、アメリカ、イギリスに次ぎまして世界第三位であります。また、予算中における教育費のシェア、これは二一・三%でありまして、アメリカが一五、イギリスが一五、フランスが一七、ドイツが二、日本は実に世界第一位であります。(拍手) なお、石田さんから、GNPとの関連において教育予算の立場を確……
○国務大臣(福田赳夫君) 社会保障制度を拡充充実して弱い者の立場を助けよ、これはもう政府の根本方針であります。さればこそ、日雇い健保につきましても、政府管掌健康保険とともに、特例的に定率の補助をいたしております。特に日雇い健保につきましては三五%というような高率補助をいたしておるのであります。また、さらにその上、定額補助を今度は十億円にふやそう、こういうことをよく御承知願いたいのであります。 赤字が小さいからというようなお話でございますが、赤字は決して小さくないのでありまして――この制度は小そうございますが、しかし赤字は、四十三年度末におきまして六百五十億円に達するわけであります。しかも、こ……
○国務大臣(福田赳夫君) 真珠業界に対しまして、農林中金から二百億近く出ておる、こういう話ですが、大体そのようであります。しかしこれは、真珠業界が過剰生産の結果、市況が非常な急変をした、それに対して滞貨金融というような性格を持ったものが多いわけであります。皆さんからも、真珠業界がたいへんだ、たいへんだ、融資でつなげ、こういう御要請があったはずでございます。そういう要請にこたえての融資ではございまするけれども、今回の法的措置、そういうようなことで業界の体制も整いますのは、漸次この金融の負担というものは軽くなっていく、かように考えております。(拍手)
○国務大臣(福田赳夫君) お答えいたします。 今回の修正によりまして、本年度では約六十四億円の減収になります。しかし、春闘におきましてベースアップが予想よりは多かったために、さほど財政運営上支障はないと思うのであります。 二百二十五億円の補助金を増額するかどうかという将来の問題につきましては、抜本改正の一環として、これを慎重に検討いたしたいと存じます。(拍手)
○福田国務大臣 二年ぶりでまた舞い戻ってまいりましたので、よろしくお願い申し上げたいと存じます。 私は、前回の大蔵大臣のとき、戦後初めて国債政策を財政に導入した。これに対して非常に責任も感じ、その成り行きを重大な関心を持って監視してまいったわけであります。幸いに私が心配しておった諸問題も、そうそう不都合なところもなく推移してきておると思うのですが、しかし、私が当面最大の関心を持っておるのは国際情勢であります。この推移にどういうふうにわが国経済財政を順応せしめていくか、こういう問題であります。それからもう一つは、当時私どもが考えておりましたより多少どうも物価の足取りのほうがゆに出ておる、かよう……
○福田国務大臣 国の財政需要が非常に進んでくるわけです。これはいままでの方式でいきますれば税でまかなうのです。それを佐藤内閣になってから、それもどうかというので公債で一部をまかなう、こういうことまでいたしておるわけなんでありまして、それだけ国民の負担は減っておる。 それから、個人所得税が減税で減っておるというが、それにもかかわらず収入はふえておるという話でありますが、これは、会社の場合におきまして給与が上がるのです。したがってその個人勤労所得税がふえる。しかし、会社の利益はそうはふえない、こういうためにあなたのおっしゃるような現象が出てくるわけであります。これは働く者に大いにひとつという考え……
○福田国務大臣 北海道の御出身の箕輪委員のお気持ちはよくわかります。 私といたしましてはまだ正式に運輸省から話を聞いたわけではございませんが、とにかく過疎過密問題の解決、これは七〇年代が当面している最大の問題であります。その間において新幹線が持つ意義は重大だと思います。そのための青函トンネル、これもきわめて重要なものであるということは十分認識をしておるわけであります。大蔵省といたしましても、相談がありましたならば積極的な姿勢で対処していきたい、かように考えております。
○福田国務大臣 不安といいましょうか、欠陥といいましょうか、長期的に見ますと、世界経済が戦後非常な勢いで発展をする、その発展する勢いに対しまして国際通貨がよけいに必要になってくる、それに対していままではドルがその役目を果たしてきたのです。そのドルの背景にはアメリカが膨大な金を持っていた。戦後三百億ドル――四百億ドル世界で金があるといわれた、その三百億ドルも持っておった。それがだんだんと減って、今日では百億ドルを切ろうかというところまで減ってきておるので、もう限度にきておる。そうすると、これから世界の伸び行く経済に応ずる通貨の供給をどういうふうにしてやろうかという根本問題があるわけなのです。そこ……
○福田国務大臣 世界経済は非常に発展しておる。一言で言うと、それをドルでまかなってきたわけですが、そのドルもなかなかこの発展の激しさに応じ切れない、これがSDRを必要とする最大の原因だ、こういうふうに見ております。
【次の発言】 いま申し上げたことに結論は尽きるわけですが、世界経済が非常な勢いで進歩発展する。それに対して、ドルといいますか、その背後にある金ですね、これが世界経済の決済手段として使われてきた。ところが、その金とドル、金の生産といたしましても、そう多いわけではございません。それからドルといたしましても、戦後はとにかく世界四百億ドルの金の中で三百億ドルを保有しておったアメリカである。……
○福田国務大臣 どうも人の国の国際収支の見通し、私がこう思うというようなことをなかなか申し上げにくいのですが、人がこう言っているということを申し上げます。 つまり、いま非常に国際収支がむずかしい状態で、御承知のように、ニクソン新政権は、あるいは財政の圧縮をやる、あるいは税の一〇%課税を継続して施行する、あるいは金利引き上げ政策をとる、いろいろな形の対策をとっておりますが、なかなか大ごとであるというふうに私は思います。しかし、根本的な問題はベトナム戦争だろうという見方、これが一般的であるというような感じが私はするのです。ベトナム戦争のおさまり、これに伴いましてアメリカの国際収支は著しく改善され……
○福田国務大臣 事務当局から説明いたします。
【次の発言】 ただいまおっしゃるような場合もありますし、また規程がちゃんと案ができまして、それに基づいて認める場合もある。これはケース・バイ・ケースですね、そういう状況です。
【次の発言】 私は、近代国家におきまして国が担当する分野、つまり財政需要というものがだんだんとかさんでくる、こういうふうに見るわけであります。このかさむ国の需要を、在来の財政方式でいいますと増税でまかなう、こういうことになるわけでございます。それも一つの行き方でありましょう。しかしながらわが国は、有史以来あれだけの大戦争をして、全国多くの地域が焼き払われ、国全体として資源を失……
○福田国務大臣 ただいま議題となりました四十二年度一般会計予備費使用総調書(その2)外三件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十二年度一般会計予備費につきましては、その予算額は、五百三十億円であり、このうち、財政法第三十五条(予備費の管理及び使用)の規定により、昭和四十二年四月二十八日から同年十二月二十二日までの間において使用を決定いたしました金額は、二百八十八億四千百万円余であり、これにつきましては、すでに第五十八回国会にその事後承諾を求める件として提出いたしまして、御承諾を得たところでありますが、その後、昭和四十三年一月二十三日から同年三月二十八……
○福田国務大臣 ただいま田中委員からの御指摘はまことにごもっともと思います。この問題は去る三月四日の本院予算委員会におきまして、田中委員から御指摘に相なり、私はあの席で、あの書類を見まして、実はこういう問題があるんかなということを初めて認識をいたしたわけであります。とっさのことでありますので、十分なお答えができませんので、十分検討いたします、こういうふうに申し上げたのでございますが、さて決算委員会において提案をされるという際に、そのことの付言がなかった、こういういきさつになっておりますことはまことに遺憾なことでありまして、この席をかりましておわび申し上げます。 そこで、今後の問題でありますが……
○福田国務大臣 田中先生から憲法、財政法にわたる法律的な詳細にわたる御質問がありましたことを伺っております。ところが、私も法律の専門家じゃないものですから、一生懸命理解するようにつとめてはみたのですが、御承知のように、昼間は朝から晩まで委員会に出頭しなければならぬ、また夜は夜で国務を処理しなければならぬ、こういうようなことで十分そしゃくしきれないのです。そういうようなことで、私からこのむずかしい田中博士の御質問に対して御答弁をすることはできませんが、御質問がありましたので、大蔵省また法制局、いろいろ検討はいたしておりますので、ひとつそちらのほうから答弁をいたさせます。
○福田国務大臣 田中委員の御要求に対しましては資料として提出しておるわけですが、これを要するに、「支出」といい、「使用」といい、「支弁」ということばになっておりますが、いずれもこれは同意義である、こういう見解なんです。三十六条には「支弁」というふうにありますが、しかし三十五条のほうでは「使用」、憲法のほうでは「支出」、これはいずれも同義だ、こういうことで、おそらく「使用調書」、こういうことにいまなっておるかと思うのです。そういうことで統一見解を資料として提出してありますが、なお疑義がありますようなので、なお今後ともお互いに検討する、こういうことにしたらどうか、こういうように存じます。
○福田国務大臣 私は日本一のけちんぼうをもって任じておるのであります。またそうなければならぬと思っております。しかし、けちんぼうであるという意味は、必要なところに金を回す、そのために不要不急のものに対してけちんぼうである、こういうことでございます。 いまの特許の問題でありますが、これからの日本の将来ということを考えてみまするときに、やはり日本人の頭脳開発、これは非常に重大な問題になってくると思いますので、この予算措置につきましては、通産省ともよく相談をいたしまして、ひとつ支障のないようにいたしていきたい、かように考えております。いまいろいろの御指摘がありましたが、そういう気持ちであるというこ……
○福田国務大臣 いよいよ本通常国会において、諸法案の審議をお願いいたすわけでありまするが、これに先立ちまして、私の所信を申し述べたいと存じます。 私の財政金融政策に臨む所信につきましては、すでに臨時国会において当委員会、また、通常国会におきましては本会議におきまして申し上げております。なお、本日はここにプリントをいたしまして、皆さまに配付をしてあるわけでありまするが、臨時国会のものと、それから本会議におけるものと、大体同じであります。したがいまして、これを朗読することを避けまして、私の考えておる諸問題について若干補足をさしていただきたい、かようにしたいと思うのであります。 私は、公債政策を……
○福田国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 わが国経済の持続的成長を達成するためには、世界経済が着実に発展していくことが欠くべからざる前提であり、またそのためには、世界貿易が順調に伸びていくことが必要であります。さらに世界貿易の伸長には、世界全体としての準備資産の総量、すなわち国際流動性が、貿易の伸びに見合って適度に増加していくことがぜひとも必要であります。 ところで、現在、国際流動性は、主として金と米ドルとから成り立っておりますが、金の生産は自然の条……
○福田国務大臣 非常に大ざっぱに言いますと、ただいまお話しのようなことかと思います。
【次の発言】 国際経済というものは、一国が間違いがあればそれが他に波及するような性格というものがあるのでありまして、全く国際連帯という角度から考えられなければならぬ制度、機構であります。そういう意味において、いま英国が赤字である、それの救済か、こういうような話でありますが、それは当面は英国の救済に役立たないとはいえないです。大いに役立つわけですね。しかし、だからといって英国の救済のために設けられる制度じゃない。あくまでも国際通貨機構というものは世界連帯、こういう角度で検討されておる、かように御了承を願います。
○福田国務大臣 それはあるのですね。国内でも、経済規模が大きくなれば、それだけ通貨が必要になる。それから国際社会でも、取引が大きくなれば、やはりそれだけ金の量がよけいになる、こういう相関関係は長い間あるわけでございます。
【次の発言】 現実の問題といたしますと、金の保有をただいまふやすということは非常にむずかしいわけなんです。つまり、二重価格という措置がとられて以来、そうなってきているわけなんであります。私は、原則論、抽象論といたしましては、やはり日本の国の外貨保有高が三十億ドルをこえんとする状況になってきた、そうすると、やはり金の保有の額というものをふやす余地が出てきた、こういうふうに見てお……
○福田国務大臣 本法律案につきましては、直ちに賛成しがたいところでありますが、この法律案による減税の趣旨は、昭和四十四年度以降の産米についてはこの種の特例措置は講じないことを前提として、農業所得者の税負担の激変を緩和するために、本年限り経過的に措置を講ずるものであるので、あえて反対はいたしません。
【次の発言】 御説のように、映画演劇についての入場税は大体横ばいです。伸びがない。経済成長の非常に急激に進行しておる状態からいたしますと、まあ、実質的には減っておるようなかっこうになるわけです。しかし、この税というもの、まあ、いろいろの見方がありましょうが、私どもといたしますと、いわゆる間接税、これ……
○福田国務大臣 まことに適切な御指摘と存じます。これはどうしても考えなければならぬ問題だと存じます。ことに、四十四年度は電源開発の株式を一部売り払うということを考えておりますので、この機会にぜひともお話しのような趣旨の仕組みを定着させたい、かように考えております。
【次の発言】 ただいま御決議のありました事項につきましては、御趣旨に沿うよう、今後一そうの配慮をいたす所存であります。
【次の発言】 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
政府は、さきに経済の安定的成長に即応する税制のあり方とその具体化の方策につきまして、……
○福田国務大臣 公債をどういうふうに運用していくか、これの考え方は初めから今日まで全然変わりません。つまり、不況時には公債を増発して需要を刺激する、また、好況時には公債の発行額を減額いたしまして需要の抑制をはかる、それで、国民経済全体をなだらかに成長発展させていくために財政を働かせる。この考え方は、今日ごうも変わっていないのです。ただ多少、皆さんがごらんになって疑いを持たれるのは、たとえば去年あたり非常に好況だった、そのときに多額の公債が発行された、こういうことをさすのだろうと思いますが、しかし、ことし四十三年度というこの年は、公債もずっと減って、四千八百億というふうになっております。それから……
○福田国務大臣 保有税については、これはいろいろ問題があると思いますが、評価基準を、固定資産税だ、あるいは公示制度だ、あるいは相続税だ、こういうようなことでばらばらにしておる姿は、私は、よくないと思います。これはなるべく政府の行政の効率をあげる、しかも安くあげるという見地から、検討してみたいと思います。
【次の発言】 土地は製造できるものじゃなくて、これは国民全体が最も効率高く利用すべきでありましょう。土地所有権というものが認められておるけれども、それはそういう意味におきまして一億国民からその所有者が信託を受けているのだ、こういうふうに私は理解をしたいのですが、そういう意味からいいますと、遊休……
○福田国務大臣 この政府原案は慎重に審議をいたしまして、現時点においてはこれ以上の手はあるまい、こういうふうに考えた結論であります。決して水のあわのごときものではありません。 まず、個人の土地につきまして、五年以上の長期にわたる保有者がこれを手放すという際に税額を軽減する、分離課税のもとに税率も低くする、こういう措置をとります結果、土地の放出、つまり供給ですね、これが非常に促進をされる、こういうふうに見ております。久保田さんのところなんかはどうか知りませんけれども、私どものところには多数の国民から反応がきておるのであります。非常にいい、私は手放します、また手放したいと思っておったが、法律案が……
○福田国務大臣 お話しの筋はまことにごもっともと思うのです。問題は、技術的にかなりむずかしい点がありやしないか。それからいまの税務官庁の事務能力、これにも相当大きな影響もある問題かと思うのです。しかし、お話しの筋はごもっともでありますので、事務当局でできる限りの検討をするように要請してみようと、かようにお答え申し上げておきます。
【次の発言】 先ほど本会議でもお答えいたしたのですが、どうもこの問題、長い間の議論の焦点になっておるわけですが、同族会社が内部留保する、それはつまり、それを配当とした場合には所得税がかかるわけですね。その所得税を免れてしまうという結果になるわけであります。そこで個人事……
○福田国務大臣 税体系から見まして医療課税が問題がある、御指摘のとおりと思います。ただ、この医療特別措置ですね。これの沿革というものについてもまた只松さん御承知と思うのです。二十九年でありましたか、時の一点単価の問題です。これとひっからまってこの問題が議員立法として成立をし、自来今日に至っておるわけですが、この一点単価との関連、これがまたこの問題を非常に複雑かつ困難にいたしておると思うわけなんであります。御指摘のような面もありますが、そういう困難な問題もあります。(発言する者あり)とにかくとくと拝聴いたしましたが、そういう困難なということも御承知願った上、私どもといたしましても税体系の合理化と……
○福田国務大臣 私、全然その話を聞いておりませんので、通産省のほうから、あるいは聞いておるかもしれませんので、答えていただきます。
【次の発言】 いろいろ韓国のほうで言っておりますが、日本の外交はどこまでも日本の国益を中心にしてやっていくのです。他国がどういうことを言おうが――これは韓国に限りません。どこの国がどう言おうが、日本は日本として自主的に外交の路線を決定する。これが大原則であるということをひとつ御承知願いたいのであります。
○福田国務大臣 連日、皆さん御苦労さまです。 アジア開発銀行の総会が、来たる十日、十一日、十二日、この三日間にわたって開催されます。各国も大蔵大臣が出席されるところが多いのでありますが、まあアジア開発銀行でございますので、わが国から私にぜひ出席をせられたい、こういう要請があります。 ついては、国会は皆さん非常に御多端のおりでございますけれども、まあひとつそれに出席をさせていただきたい、かように考えます。来たる火曜日八日に出発いたしまして十四日の月曜日に帰ってまいりたい、かように考えますが、留守中何かとまた皆さんにお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。
○福田国務大臣 一週間、皆さんにおひまをいただきまして、昨晩帰ってまいりました。 向こうへ私自身が参りましてたいへんよかったと思いましたのは、アジア各国の大蔵大臣がほとんど例外なしに参っておったことであります。それから、域外国におきましても、アメリカの財務長官などが参加しております。そこへわが国の蔵相が欠席だということになると、アジア諸国に対して非常に失望感を与えた、こういうふうに思いますが、まあ行かしてもらってたいへんよかったと思います。 会議のほうは、御承知のようにわが国としては、民間資金の導入に先進国は努力すべきである、また、アジア開銀を通ずる融資が銀行ベースのみならず、より緩和され……
○福田国務大臣 ことしの国際収支につきましては、経済見通しにおきまして、一億ドルの黒字という見通しをいたしておるわけであります。もとよりこれは見込みでありまして、どういう実際上の変化を示すか、これは予断を許しませんが、この見通しに対して大きな影響を与える要因というものは何であるかというと、これはヨーロッパの通貨問題がどういうふうな解決をたどるか、もしこの通貨問題の解決にやりそこないがあるというようなことになると、通商不安につながって、わが国の輸出に影響するところがあるのじゃあるまいか、それが第一点です。 それから第二点は、何と申しましても、わが国の輸出の大宗といいますか、それを占めるものはア……
○福田国務大臣 ただいま国鉄副総裁からお答えがあったとおりでありまして、これは独占権を与えられておる、それで公共の任務をやっておる、そういうことから今日まで来ておる、こういうことなんです。
【次の発言】 公共体だから財政が窮屈になってもほうっておいていいかというと、そうはいかない。そこで国は総合的に援助をするというので、今回大幅な財政援助をする。その個々についてするのじゃないのですよ、総合的にするというたてまえであります。
【次の発言】 その援助の方法がいろいろあると思うのですが、あなたは個別的な立場から考えておりますが、そうではなくて、総合的に援助する、もっと大幅な援助をする、こういうことな……
○福田国務大臣 首都圏つまり過密地帯ですね、この交通問題は今後の輸送体系の中で非常に重大な問題になってくる、これはもう只松さん御指摘のとおりであります。そういうことから、国鉄におきましても東京近郊、武蔵野線というものに非常な重点を置いて輸送力増強をしようということをやっております。大蔵省でももちろんそういう体制に即応する、それであればこそ今回国鉄の十カ年展望に立ちました再建計画、これに全面的に協力をする、こういうかまえを示し、またさらに、路面交通の非常に困難であろうという展望に即応いたしまして、地下鉄に対しましては、四十五年度から新たな援助対策をとろうという方針のもとにいま検討を進めておる。お……
○福田国務大臣 今回の法律は、石炭鉱業審議会で、各界の専門家、有識者が集まりましてきわめて念入りな調査をしてくれた、その答申に基づいて御提案を申し上げておるわけです。この審議会の主宰者、皆さん方の御意見では、これ以上の案はできない、これが最終のものである、これによって必ず石炭鉱業の再建ができる、かように申しております。政府もぜひこれを実行してもらいたい、こういうことでありますので、大体そのまま立法化いたしまして、いま御審議をお願いをしておる、こういうことであります。通産省でもよく検討されまして、これでいくほかはあるまい、これでだいじょうぶだ、かように考えております。
○福田国務大臣 率直に申しまして、私はあんまりこの問題そう掘り下げた検討をいたしておりません。したがって、権威あるお答えをすることが困難なのですが、しかし、私が承っておりまして、問題のあることはよくわかりました。あなたの御意見もよくわかりました。問題ろ、これは自治省がどういう見解をとるか、こういう問題なんであります。大蔵省としても関連のあることでありますので、なお今後ひとつよくこの問題を検討してみます。
【次の発言】 過密、過疎問題は、これからしばらくの間わが国が当面する非常にむずかしい大きな問題だろうと思うのです。これは過疎現象あるいは過密現象、その一局面をとらえて、さあ施策をするというよう……
○福田国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、政府といたしましても、御趣旨を尊重して善処いたしたいと存じます。
【次の発言】 皆さまの御協力によりまして成立をいたしました国際通貨基金の改定案件、あれに基づきましてきょう閣議で決定いたしまして、あと国際通貨基金に対しまして、わが国がこれを承認をする、こういう通告をいたすことに相なりました。
皆さんの御協力に御礼を申し上げるとともに、御報告申し上げる次第であります。(拍手)
【次の発言】 ただいま議題となりました国税通則法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
政府は、昭和四十四年度税制改正の一環と……
○福田国務大臣 どうも他国の経済情勢についてその判断を申し上げるということはきわめてデリケートなことであって、申し上げにくい点が多々あるのでありますが、最近のヨーロッパの通貨不安、これはドゴール大統領の国民投票の敗北によるフランスの通貨不安というところで始まっておるわけです。フランスの状況の推移を注視しておったのでありますが、これがフランスは一応大統領選挙待ちというような形でやや安定をしてきたように見受けられます。かえって非常に安定をしておったドイツに問題が起こってきておるようであります。つまりヨーロッパ全体にわたり何となく巻き起こった通貨不安、その結果マルク買いが起こってきておる。そのマルク……
○福田国務大臣 公務員給与に関する考え方は、すでにしばしば申し上げておるとおりであります。なるべくすみやかにこれを完全実施をいたしたい、こういうことでありまして、この考え方にはいまでも変わりはございませんです。
【次の発言】 それは、なるべくすみやかに実施したいというのが基本方針なのです。それはいかなる時期から実施するかという問題になりますと、佐藤総裁がいかなる意見を申し出るか、それにも関係もあるし、それから実施の時点における財政の状況、そういうものにも関係がある、かように考えております。
【次の発言】 もうすでに五%は七月から組んであるのです。そのほかに予備費がありますからね。ですから、この……
○福田国務大臣 ただいま主税局長がお答えしたところで明らかだと思うのですが、ロイアルティーにつきましては、わが国はどっちかといえば、経済のスケールは大きくはなったけれども技術的にはまだかなりおくれておる実情とすると、外国のロイアルティーをずいぶん使っており、わが国のロイアルティーを外国が使っておるということは少ないわけである。これは御承知のとおりであります。そういうことからロイアルティー課税というものは考えていかなければならぬ。したがって、わが国の技術が進歩するのに伴いましてこれは改変をしてよろしいのではないか、さように存じます。
【次の発言】 租税条約を各国との間に持つことは、貿易日本、こう……
○福田国務大臣 協議団の制度は、これは協議団そのものが税務の執行機関である国税局長の配下に属しておる、こういう点が指摘されるわけであります。その結果、国税庁長官が出すところの通達に国税局長が支配される、その国税局長がさらにまた協議団に対して影響力を及ぼす、こういうようなことで、協議団の救済手段としての使命に欠くるところがあるのではあるまいか、さような批判が従来ともあったわけであります。そういう批判にこたえる、こういう意味で今同不服審判所制度を設ける、こういうことにいたしたわけでございます。
【次の発言】 今回の改正というか新しい審判所の制度は、いまの協議団の制度がいわゆる同じ穴のムジナという色……
○福田国務大臣 税務当局としては、青色申告制度、これが普及されることを切に期待しておるわけです。いま標準率表のお話でございますが、これは公表されるということになると、青色申告制度、これが一番正確に納税者の負担力を表明する行き方である、こういうふうに思いますが、この普及を阻害するというような結果になる。これは御想像をお願いできるんじゃないかというふうに思いますが、そういうことから標準率表を使うということは、これはそういうやり方はやっておりますけれども、必ずしも理想的なものであるというふうには考えておらないのです。そういうようなことから、何とかして標準率表というようなものが一般化されるというのと逆……
○福田国務大臣 平林さんから前回この問題について御熱心な御議論が展開されました。そのときも申し上げたんですが、これはひとつ実情をよく調べてみましょう、こういうことになりまして目下実情精査中でございます。ただいままでとってきておる私どもの考え方、考え方として間違いはない、そういうふうに思いますが、これが考え方は考え方として、実際問題として妥当であるか、こういうことが問題点だ、こういう認識を持っておるわけであります。よく実情を精査いたしました結果、適切な結論を下したい、かように考えております。
【次の発言】 御指摘のように、同族会社につきましては、いろいろたてまえの問題と実際上の問題とあると思うの……
○福田国務大臣 先ほどから主税局長から申し上げておりますが、実際上はこれは不服審判所が最終的な決定をするということになるわけなのです。これはもう申し上げるまでもございませんけれども、不服審判所は国税庁長官とは独立性を保ち得るような機構、また、その内容等備えておるわけでございます。これが事実上最終の決定をした。しかし、これは法規典礼等に徴しまして国税庁長官がどうしても従いにくいんだという場合もなきにしもあらず。そういう際に国税庁長官が不服審判所とまた違った判断を下す。しかもその場合には国税審査会の議を経なければならぬと、非常に手かせ足かせといいますか、そういう制約もついておるわけであります。した……
○福田国務大臣 村山さんのお尋ねを要約しますと、合議制の立場を尊重するのかあるいは専決制の意見というものをより大きく尊重するのか、こういう御質問かと思うのでありますが、精神としては合議制をとる、こういうたてまえなんです。それを法律的にどういうふうに表現するかということになると、私もあまり得意じゃないのですが、精神はあくまでもそうだ。ただ、合議制にいたします場合には、合議制そのものから迅速性を欠くというような欠陥がややともすると見られるということがありますが、その辺は運用において気をつけてまいりたい、こういう精神で法ができておる、かように御理解願いたいのでございます。
○福田国務大臣 税理士の制度というものはだんだん定着化してまいりまして、納税者と税務署との間に立ちまして非常に重要な役割りを果たすようになってきた、こう見ております。この上とも税理士という制度が円滑な税務行政に活用されるようにということは、国税庁が基本的な考え方として持っておるわけです。たまには税理士が入って混乱するような事例もありますけれども、大体において、大勢とすると、税理士というものは非常に公正な税務の執行ということに協力してくださる、こういうような傾向になってきておると思いますので、いま広瀬さんのお話のような点はとくと今後とも前向きで配意していきたい、かように考えております。
○福田国務大臣 これはもともと平林さんのおっしゃるような趣旨で、権利擁護ということですから、権利擁護という趣旨が運用上もなるべく生かされるような方向で善処してまいりたい、かように思います。
【次の発言】 この審判所が納税者の権利救済の実をあげることになるように、そういう趣旨において最善の方法を選びます。
【次の発言】 もちろんそうだと思います。
【次の発言】 今度の審判所はもちろんでありますが、その他訴願等に至るまで権利救済の制度そのものが納税者の不服の点をまず明らかにしなければならぬ、また、納税者のほうでその点を掲げてくる、こういうのが第一のスタートでございますから、これが中心になって議論が……
○福田国務大臣 恩給審議会の答申の趣旨は私は同感でございます。ただ、広瀬さんのおっしゃられるスライド制ということになりますと、これはなかなか大問題だと思うのです。つまり、われわれはいま物価問題と取り組んでおるわけなんですが、何か物価問題の取り組みを放棄したというような味も残る問題でありますだけに慎重たらざるを得ない。また、いま村山政務次官からお話しのように、そのスライドした増加財源をだれが負担するかというような技術的な問題もあるわけですが、根本はスライド制というと、物価に比例して支給額をきめる、こういうことになり、物価政策上きわめてこれは機微な問題である、こういうふうに考えておるのであります。……
○福田国務大臣 勤労者の老後の問題ということは、これからわれわれが当面する大きな問題だろう、こういうふうに考えておるわけです。そういうようなことで、各種の制度の問題、これはバランスをとりながら考えていかなければならぬが、いま御指摘の一つのケースですね、十七年というんじゃまだ老後とも何ともいえない段階で、二十五年、三十年あるいは三十五年という際にどういうふうになりますか、いま、私も数字を持っておりませんけれども、どうも十七年というところじゃ感触が出てこないような感じがするのです。しかし、ことに国家公務員は大事な職務を執行しているのですから、老後の問題というものについては、私は重大な関心を持ってお……
○福田国務大臣 加世田の問題につきましては、これは専売公社総裁がおられますから、そちらからお答えがあると思いますが、過疎対策につきましては、いま政府のほうでもこれは非常に重要視しておるのです。半面する最大の問題は、何といってもこれは物価の問題であり、また過密過疎問題の解決であり、公害の問題である。私はその三大問題と心得るのですが、その一つが過密過疎問題、こういう認識で言っておるわけでございます。しかし、これは相当大きなスケールの解決が必要でありますので、新全国総合開発、これでその解決の方向というものは出しておるわけでありますが、それをさらに具体化しつつこの問題の解決に当たっていきたい、かように……
○福田国務大臣 政府として基本的な考え方というほどまとまった考え方はまだ持っておらないのであります。御指摘のように、年金制度は非常に複雑多岐でありまして、その財源の拠出方法にいたしましても、また給付の内容にいたしましても、非常にアンバランスがある状態です。これはなるべく統一し、すっきりしたものにしていく必要があろうと思うのです。ことに、これからの問題としては老人対策問題ですね。人間の寿命が伸びる、それに伴いまして老人対策という問題が大きな社会的問題になるであろう、こういうふうに見ておるわけでありまして、この老人対策に対しましては、そういう事情の変化を背景といたしまして、これはよほど考えていかな……
○福田国務大臣 私は、近代化、合理化というのは、これは世の中の趨勢である、こういうふうに申し上げたのですが、つまりこういうことですね。もう少し具体的に言いますと、コストの安い商品をつくる、こういうことです。専売公社はなるべく安いたばこを国民に供給する、一面において国家財政の需要を充足するということはもちろんでございますけれども、そういう役目を果たしながら、なるべく値上げ等はせぬで済むようにという配意をしなければならぬ、これは世の中の趨勢じゃないか、こういうふうに思うわけです。そういう中におって、専売公社が旧態依然というわけにはとてもいかない。もう世の中の要請として、近代化、合理化を行ない、それ……
○福田国務大臣 いま景気の先行きが非常に見通し困難な状態にあります。どちらかというと、景気の先行きは過熱化のおそれがあるというようなことから、九月一日から日本銀行の公定歩合の引き上げを中心とする金融措置をとったわけであります。これがどういう影響を持ちますか、いま予算の編成の準備を進めておりますが、その締めくくりはというと、十二月の末になるわけであります。その末の時点で、それらの影響を踏んまえて、来年度の経済の見通しがどうなるか、これを慎重に検討し、詰めてみたい、こういうふうに考えております。 もし過熱状態が続くというような見通しでありますれば、予算は当然抑制型の傾向をとらなくちゃならぬと思い……
○福田国務大臣 ただいま平林さんからのお話しの点はそのとおりでございまして、この春あなたから御指摘がありまして、私のほうはそれに対してよく検討いたしますと、こういうことを申し上げておるわけでございます。また、自由民主党の渡辺美智雄代議士からも同様の趣旨の御意見が述べられました。そこで大蔵省といたしましては、お約束に従いましてこの問題をつぶさに検討いたしたのであります。検討いたした結果は、皆さんのお話しのように、大企業と中小企業を同一というような考え方で扱うことはどうも問題があるという結論に到達いたしまして、ただいまこれを具体的にどういうふうに処理するかということを作案中でございます。なお、作案……
○福田国務大臣 ただいまの円の評価ですね、三百六十円対一ドル、これは二十年前にきまったわけであります。当時は日本経済に対してこれが非常に重い負担であったというふうに考えられておりましたが、逐次日本の経済も合理化され近代化され、また成長発展いたしまして、今日ではこれが大体適正であるというふうに定着をしておる、こういうふうに判断をいたしておるわけであります。ただ問題がありますのは、いま多少円が強含みではないかというような見方をする人があります。しかし、この強含みであるということは、そういうふうにも見られますが、日本経済全体がただいま温室の中におるわけなんです。つまり厳重な為替管理、また輸出入の管理……
○福田国務大臣 地方財政問題はまことに重大でありまして、形式的な規模は中央財政と似たり寄ったりというか、実質的にはむしろ地方財政のほうがはるかに大きいわけなのです。そういうようなことで、私どもも多大の関心を持っておるのでありまして、今後ともひとつできるだけ御教示にあずかりたい。私も参ります。
【次の発言】 大蔵官僚ばかりじゃありません。私も好転論です。それは、これは前に比べるとたいへんよくなってきているじゃありませんか、こういうことを言っておるのです。ただ、日本は国づくりが全体として立ちおくれています。その側面はやはり社会資本の充実、これが先進諸国に比べると何十年というくらいおくれているんじゃ……
○福田国務大臣 いま八木委員からお話のように、たいへん大事な歴史的な法案が、各党共同のもとに、このたび政府提案という運びになりましたことは、私も御同慶にたえません。財政当局といたしましても、この法案の趣旨が生かされるように、できる限りの御協力をしたいと思います。
ただいま、具体的な問題として取り上げられました単価の問題でありますが、そういう趣旨において、実態に即するように処置をいたしますから御安心願いたいと思います。
【次の発言】 ただいま八木さんから言われたとおりに心得ております。
【次の発言】 先行取得を含め土地買収費、整地費等の財源措置が必要であることはお話のとおりであります。これらの……
○福田国務大臣 昭和四十四年度予算の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明申し上げます。 昭和四十四年度の予算の編成にあたりましては、先日の財政演説において申し述べましたとおり、わが国経済の持続的成長を達成すること、物価の安定につとめること並びに経済の国際化に応ずる体制を確立することを眼目といたしました。 その特色とするところは、次の諸点であります。 第一に、公債を伴う財政の景気調整機能を発揮させるとともに、財政体質の改善をはかるため、公債発行額を縮減して一般会計の公債依存……
○福田国務大臣 臨時国会でも申し上げたのですが、補正予算の審議をお願いしなければならぬ、かように考えております。 補正予算の性格でございますが、これは総合予算主義のたてまえから、私どもといたしましては、増ワク補正、ワクを増額するという補正は極力避けたい、かように考え、昭和四十三年度中に行政執行上変動を生じた諸経費を予備費及び既定経費の差し繰りによってまかなうという、そういう組みかえの補正ということを考えて今日まで至っているわけであります。ただ、臨時国会においても申し上げたのですが、異常または非常の事態が生じた場合には増ワク補正もあり得る、こういうふうに御了承願っておるわけでありますが、その後……
○福田国務大臣 私は大蔵大臣というか、国務大臣という立場において広く教育問題を考える、そういう際にいつも思うのですが、わが日本の国の国づくりですね。これは経済のほうは一応軌道に乗ったような感じがする。一番取り残されておるのが教育問題、この教育界の混迷の問題である、こういうふうに思うのであります。ただ、財政当局として教育に金をつぎ込んでいる程度が足りないかというと、これはかなりつぎ込んでおるわけでありまして、あらゆる角度からいいまして、わが国の教育水準、これは世界でも決して遜色のない程度にいっておるのですが、何ぶんにもいまの教育制度というものが、占領中、非常な大急ぎででき上がった制度であり、そこ……
○福田国務大臣 それは王子野戦病院を他に移転をするというための経費の一部であります。
【次の発言】 さようでございまして、王子病院あとを処分をする、その処分した財源を当てにいたしまして十億円の歳出をする、こういうたてまえであります。
【次の発言】 ごくわずかは設計費ですが、大部分は工事費でございます。
【次の発言】 移転先の候補地、これも伺っております。それから王子のかいわい、あそこが妥当でないという事情も、よく承知しております。でありますので、一部でありますが、十億円計上するということにいたしたわけであります。
【次の発言】 予算といたしましては、私ども説明を防衛庁当局から聞きまして、まずこ……
○福田国務大臣 阪上さんのおっしゃるのは、おそらく中央土地基金のことじゃないですか。
【次の発言】 そういたしますと、地方団体にある土地基金と重複する、重複した機能を持つことになる。そういうものはどうも必要ないのじゃないか、そういう判断でございます。
【次の発言】 土地の先行取得、これは非常に重大な問題だと思うのです。私は、これを助成しなければならぬ、これについては阪上さんと少しも考えは変わりません。しかし、その方法は、たとえばことし四十四年度でいえば、先行取得債、これを大幅にふやしておる。これは御承知のとおりだと思いますが、どうも重複したような制度ばかり積み重ねましても、必ずしも実効をあげ得……
○福田国務大臣 社会保障につきまして国が重点を置かなければならないことはもちろんなんでありまして、四十四年度の予算でも、予算編成方針の根幹といたしまして、歳出では社会保障と社会資本の充実、この二つに最大の重点を置くという旗を掲げてやっておるのです。大蔵省の予算原案、これから最終的に予算案がきまるまで紆余曲折がありますが、これは大蔵省で骨と皮ばかりの予算をいつも出します。そうして各省の、また各界の意見を最終決定までの間に聞く、そうしてなるべく均衡のとれたりっぱな肉のつく予算に仕上げる、こういう慣行がとられておるのでありますが、これは明治以来それがいいのだということでやられておる仕組みでございまし……
○福田国務大臣 同和対策には積極的に取り組んでいるつもりなんです。いま総理からもお話しがありますように、各党間で話をしておりまして、特別措置法ができる、これも期待をしておるわけなんでありますが、この上とも積極的に取り組む、こういう考えでございます。
【次の発言】 大蔵省としても最善を尽くしますが、しかし、これは簡単な問題でないということは、よくひとつ御了解願いたいのです。ともかく九千億円、二千円にしても六千億円もかかる、こういった財源をどうするのだ、たいへんな問題なんです。そういう問題であるという前提のもとに、最善を尽くすことにいたします。
○福田国務大臣 ただいま愛知外務大臣から詳細にお答えがありましたが、私もそのとおり考えます。 中国の問題は、いまわが国としては国民政府との間に正式な条約を結んでおる。これが正式の相手国である、こういうふうに理解しなければならぬ立場にありますが、同時に大陸には七億の民を持った一つの事実上の政権が存在しておる。この事実も私どもははっきりと見ておかなければならぬ、こういうふうに思うのです。私は、長い目から見ますれば、世界は一つの方向へ動いておる。現に世界には自由主義と共産主義の対決、争はありまするけれども、それを乗り越えて国際連合にソビエトロシアも入っておる、こういうのですから、そういう長い歴史の……
○福田国務大臣 昭和四十三年ですか、昨年というのは。――昭和四十三年におきましては、消費者価格は八%、それから生産者価格は五・九%であります。それから昭和四十四年度におきましては、両米価とも据え置きにいたしたい考えであります。
【次の発言】 四十三年の消費者米価は、八%引き上げになったわけです。それから消費者物価は五・三%上がるという大体の見込みであります。
【次の発言】 それは私と考えが違います。四十三年の米価は、とにかく五・九%引き上げになっておる。その引き上げの計算の中には、農家で用いる労賃を都市労賃に換算をいたしまして、そしてつくり上げておる。そういうようなことでありますので、米価は都……
○福田国務大臣 まだこれはどういう採択をするか、それもきまってない段階でありますので、どういう機構でということはきまっておりません。したがって財源のごときはまだまだ先の話に相なる次第でございます。
【次の発言】 自由民主党の田中幹事長とは万事緊密に連絡をとってやっておりまするが、このことにつきまして話し合ったことはありません。
【次の発言】 文部大臣とよく協議いたしまして善処いたします。
○福田国務大臣 元来予算で国の財政の面から中小企業者に対して助成するということはなかなかむずかしいのです。大体国の中小企業に対する施策の重点は金融と税制だ、こういうことになっていくわけでありまして、わが国においてもそういう方向をたどっておるわけですが、さて税金を納めたその多寡によりまして、個人たる中小企業者へ還元をする、その度合いをつけていく、これはなかなかむずかしいんじゃないか。いまそれよりはむしろ、中小企業者全体として厚生年金とかいろいろの制度がありまするが、そういう制度を厚くするとか、また中小企業者になじみの深い税と金融、こういう方面の施策を全体として浸透さしていくとか、そして経済変動に……
○福田国務大臣 物価問題につきまして、物価問題懇談会との間に私は考え方の食い違いはないと、かように考えております。つまり、物価問題は一方におきましては構造的要因、つまり生産費的要素、それから他方におきましては需要供給、これは個々の需要供給の問題もあります、同時に国民経済全体としての総需要総供給、こういう問題もありまするが、そういう需給のバランスの問題もある。この両々の面からこの問題に取り組んでいかなければならぬ。これは物価問題懇談会が指摘しておる、そのとおりのことでございまして、私との間に意見のそごがある、さような考え方はいたしておりませんです。
○福田国務大臣 政府は、今回昭和四十三年度一般会計補正予算(第1号)及び特別会計補正予算(特第1号)を国会に提出いたしました。ここに、その概要を御説明いたします。 まず、一般会計補正予算(第1号)について申し述べます。 今回の一般会計補正予算におきましては、歳出において総額千二百八十億円の追加を行ないますとともに、既定経費の節減二百九十三億円を修正減少し、差し引き九百八十七億円を増加しております。 一方、歳入につきましては、租税及び印紙収入の増加見込み額二千四百五億円を追加計上いたしますほか、税外収入の増二百五億円を計上いたしておりますが、公債金を千六百二十三億円減額しておりますので、差……
○福田国務大臣 私学という問題は、文部省の施策の中の重点項目の一つとして私どもとしても重要視をいたしておるわけであります。戦前と戦後は違いまして、戦前は何と申しましても官学中心で、私学は補完的な役割りをしておった、こういうふうに見られたものですが、戦後急増対策に伴いまして私学の地位が非常に上がってきている。この上がってきているという事実を率直に見なければいかぬ、こういうふうに考えるわけでありまして、財政上においてもあるいは財政投融資の面においても、あるいはただいま御指摘の税制の面におきましても、格別の援助体制をしいておるのです。 ただ、私ども考えまして、私学はやはり私企業的な色彩というものも……
○福田国務大臣 先般の当委員会におきまして、村山委員から、昭和四十四年の物価対策費の資料が大蔵省と企画庁両方より提出されたが、それが数字が食い違うという御指摘があったわけであります。御指摘もありましたので、両省並びに関係各省ととくと相談をいたしまして統一資料を提出いたした次第でございます。どうかごらん願います。
【次の発言】 財政は、これを要するにわれわれ国民の共同の家計とも申すべきものでございます。そういう観点から、共同の出資者である国民一人一人になるべくよくわかるようにこれが編成されなければならない、かように存じますが、とにかく膨大な六兆七千億に及ぶ金の配分、その財源の振り分け、こういうこ……
○福田国務大臣 万一さようなことがありました場合においては、財政上善処をすることにいたします。
【次の発言】 予算の編成にあたりまして長期計画を持たなければならぬ、また総合的にものを考えていかなければならぬ、この考え方には全く同感であります。
ただ、ちょうどいま長期計画の問題は、経済社会発展計画、これに見通し上の狂いが出てきまして、新しい計画をつくらなければならぬ、こういう過渡期でございますので、ことしの予算はそういう具体的な長期計画に基づくことはできなかったのですが、しばしば申し上げましたとおり、財政が日本の経済運営に及ぼす影響、非常にこれは大きい、重大である、そういうことを踏んまえまして……
○福田国務大臣 たいへん具体的な問題なんで、ここで直ちにこういたしますというお答えはできませんが、あらゆる角度からいまお話しの筋につきまして検討いたしたい。(大原分科員「前向きで」と呼ぶ)前向きで検討してみることにいたします。
【次の発言】 大原さんのお話、よく御趣旨はわかりました。またごもっともなことと思いますから、私どもも前向きでこの問題に取り組んでいきます。
【次の発言】 さようお願い申し上げます。
【次の発言】 たいへん造詣の深い御見解を承りましてありがとうございました。銀行局長は銀行行政もやっておりますし、同時に保険行政もやっております。さようなことでございますが、御意見のほどはよく……
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