宮沢喜一 衆議院議員
31期国会発言一覧

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このページでは宮沢喜一衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院31期)

宮沢喜一[衆]本会議発言(全期間)
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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 衆議院本会議 第3号(1967/03/14、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 今後の経済運営についての所信を明らかにし、国民各位の御理解と御協力を得たいと存じます。  最近におけるわが国経済の動向を見ますと、個人消費の堅調や在庫投資の回復に加えて、民間設備投資も増勢に転じ、これを反映して、生産、出荷は大幅な増加を示しております。  このような経済の上昇基調は、昭和四十二年度にも引き継がれ、経済はさらに拡大の方向をたどるものと考えます。反面、卸売り物価は強含みに推移しており、消費者物価の騰勢に毛依然根強いものがございます。また、国際収支につきましては、ここ数年、為替銀行の対外資産、負債の状況は相当改善されてはおりますけれども、わが国が次第に資本輸……

第55回国会 衆議院本会議 第4号(1967/03/16、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 昨年一ぱい中小企業に対する金融機関の貨し出しの水準が非常に高うございました。このことは、ぜひともことしもそういうふうに続けてまいりたいと思っておるわけであります。それから、国際化を控えまして、大企業を中心とする効率化投資、これも大切なことでございますから、これらの二つの目的のために、限られた資金、資源を使いますためには、いわゆるシェア競争というような浪費があることは好ましくない、国民全体それをお互いに考えてやろうではないか、こういうことを私としては申しておるわけでございます。  国際収支の観点から申しますと、今日の国際収支の問題は、もう御承知のように、数年前とは一変い……

第55回国会 衆議院本会議 第5号(1967/03/17、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 総理が言い残されました点についてのみ御答弁を申し上げます。  景気の考え方につきましては、昨日西村議員に申し上げましたとおりでございまして、たまたま三月になりますと、各企業の明年度の投資計画が銀行に提出されますので、早目に私どもの見方を、借りるほうにも貸すほうにも申しておいたほうがいい、こう考えたわけでございます。  国債が現在のように市中消化及び建設国債という制約のもとに発行されております限り、私どもの立場からもこれがインフレ要因になるというふうには考えられません。もちろん、経済の動きに従って財政金融を弾力的に運営するということは、先日来、総理大臣が所信表明で言って……

第55回国会 衆議院本会議 第22号(1967/06/02、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 現在都道府県知事が和解のために仲介をするという制度は、水質保全法、ばい煙規制法等にあるわけでございますが、さらに、このたびの基本法に基づきまして、先ほど厚生大臣からいろいろ述べられましたような諸種の機構、制度等が必要になろうと思っております。  なお、将来の救済のための基金を設けること、あるいはこれが保険の対象となるかどうかといったようなことについても、先の問題としては検討をする必要があるのではないか、かように考えております。(拍手)
【次の発言】 この法律が母法として成立いたしますと、現在ございます水質保全法はおそらくやはり幾つかの点で改めたほうがよろしいのではない……

第55回国会 衆議院本会議 第24号(1967/06/09、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 防衛費と国民所得との関係でございますが、過去五年間におきましては、ほとんど毎年変わりなく国民所得の一・二%が防衛費に充てられております。それから、第三次防衛計画に予定されました費用と、経済社会発展計画におきます昭和四十六年までの国民所得との関係について見ますと、たまたま比率は同じく一・二%でございます。四十七年以降防衛費がどのような比率を占めるであろうか。いかにあるべきかということにつきましては、今後の装備の変化、国民経済の変化等がなかなか読み取れませんので、ただいまお答えを申し上げることが困難でございます。ただ、一・二%というものは、過去におきましてわが国の経済成長……

第55回国会 衆議院本会議 第39号(1967/07/14、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 地価の上昇につきましては、国会におかれましてもすでに御決議があり、また、政府といたしましても、閣僚協議会その他の物価等の懇談会で長い間関心を払い、検討を続けてまいりました。その結果といたしまして、御承知のように、先般すでに御可決いただきました土地収用法の改正、それから今般御提案いたしました都市再開発法案、それからただいま御質問のございました都市計画法案、これらを御提案いたしたわけであります。これらを実施することができるようになりますと、土地の所有権、それから期待開発利益等につきまして、従来長い間慣行でございましたものの考え方をかなり大幅に変更することになりますので、こ……


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第57回国会(1967/12/04〜1967/12/23)

第57回国会 衆議院本会議 第3号(1967/12/07、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 来年度の経済見通しにつきまして、まだ具体的に申し上げることができない段階でございますが、ただいま大まかに考えられますことは、今年度始まりました設備投資が、そのかなり多くの部分が来年度も継続して行なわれるであろうということ、それから消費は引き続きおそらく堅調であろう、かなり高いであろうということ、したがって労働需給関係の逼迫も手伝いまして、物価は、消費者物価、卸売り物価とも強含みであろうというふうに想像されます。  国際収支につきましては、御指摘のとおりの国際信用の不安定の問題がございますので、世界貿易にあまり大きな伸びを期待することはできないのではなかろうかという気が……

第57回国会 衆議院本会議 第4号(1967/12/08、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 平林議員の御批判をつつしんで承りました。総理大臣から答弁されましたのと重複いたしません点だけを補足して申し上げたいと存じます。  今年の三月に当院で総理大臣が所信表明をされました際に、今年の経済は相当基調が強いので、不測のことがあれば、財政、金融の面からすぐに措置をとる、また民間企業に対しても、そういう環境であるから、設備投資はどうぞ十分に自制をしてやってもらいたいものだ、こういう呼びかけを総理が所信表明で述べられたわけであります。その後私ども、産業構造審議会などを通じまして、いわゆる民間企業設備投資の適正な調整について努力をいたしたつもりでございましたが、その結果は……


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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 衆議院本会議 第2号(1968/01/27、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 昨年秋以来、財政金融両面にわたる一連の景気調整措置が実施され、さらにその効果の一そうの浸透をはかるため、本月初めには、公定歩合の再引き上げが行なわれました。このような措置がとられておりますものの、いまだわが国経済の基調に大きな変化はあらわれておりません。本年度のわが国経済は、民間設備投資が前年度に比べ三〇%に近い大幅な増加となり、消費支出もかなり増加するものと思われますので、経済全体としては、予想を上回り、実質一一・六先程度の成長が見込まれます。このような国内経済活動を反映して、輸入は二〇%を上回る大幅な増加が見込まれますが、反面、輸出は海外景気の停滞もありまして、八……

第58回国会 衆議院本会議 第4号(1968/01/31、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 先ほど総理大臣が答弁をされましたように、昭和四十二年度の経済がかなり大型になるであろう、その場合にどうするかといったようなことは私ども考えておったわけではございますけれども、ただ、この分野を特に所管するように命ぜられております私といたしましては、予想外に設備投資が大きくなったということについては、自分の見方を反省いたしております。昭和四十年代の日本の経済には、三〇%に近い民間設備投資の増があるというようなことはあり得ないというふうに一般にいわれておったわけでありますが、現実にはそういうことが起こりましたわけです。おそらく、これは企業の規模の国際化でありますとか、あるい……

第58回国会 衆議院本会議 第8号(1968/03/05、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 間接税の増徴が購買者の負担になるということは否定ができないところであります。そこで、今年度の財政をつくりますときに、私どもが面しました選択というものは、国債をさらに増発するか、所得税を据え置くか、あるいは間接税を据え置くかという、その三つのうちのどれかであったわけでありますが、国債を増発するということは、財政の正常化からどうしても避けたいという気持ちでありました。そこで、ただいま大蔵大臣の言われましたように、所得税については非常に累進構造が急である、勤労意欲も企業意欲もそぐほどに急であるということから、調整の減税だけはやむを得まいということになりまして、そこで、決して……

第58回国会 衆議院本会議 第9号(1968/03/07、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 地方公営企業の内容が悪化するようになりましたのは、昭和三十七、八年のころからでありまして、当時、私といたしましては、物価という観点から、主としてこの問題に関心を持ったわけであります。検討いたしますと、やはりただいま細谷議員の言われますように、内部努力は必要でありますが、内部努力だけではどうも解決がむずかしいという感じがいたしました。  そこで、三十九年に地方公営企業制度調査会というものを自治省に設けてもらいまして、そこで検討いたしまして、一年たって答申が出ました。それがただいまの公営企業法の改正になったわけであります。  その内容は、先ほど大蔵大臣の言われました三つの……

第58回国会 衆議院本会議 第13号(1968/03/18、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 加入数がふえることによって、自動的に基本料が上がるという問題でございますが、これは法律的には非常にむずかしい問題でございますけれども、何か方法はないだろうかということで、だだいま郵政大臣と御相談を申し上げているところでございます。(拍手)

第58回国会 衆議院本会議 第15号(1968/03/26、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 現在のような内外の情勢の中で、いわゆる春闘の動向には、当然私ども非常に関心を持っております。願わくは、いたずらに名目賃金の上昇を競うことでなく、実質賃金の充実ということに労使とも関心を持ってもらいたい、こう思っております。  所得政策につきましては、ただいま田畑議員の仰せられましたことに、私も概して同感でございますので、現在そのようなことを実際に行なうつもりはございません。(拍手)

第58回国会 衆議院本会議 第23号(1968/04/12、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 海外経済協力基金法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  海外経済協力基金は、東南アジアなどの開発途上にある地域における産業の開発事業に関し、必要な資金の貸し付けまたは出資その他海外経済協力の促進に必要な業務を行なうために設立されました全額政府出資の特殊法人でありまして、昭和三十六年に発足して以来、その投融資は漸次増大し、開発途上国における産業の開発に重要な役割りを果たしていることは御承知のとおりでございます。  しかしながら、最近これらの地域の一部の国においては、外貨不足、著しいインフレ高進などにより、経済の安定がそこなわれるおそれが生じてお……

第58回国会 衆議院本会議 第30号(1968/05/07、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 現在国産原木の卸売り価格は、昭和四十年ごろの四割五分高ぐらいになっております。輸入は、昨年でおそらく十億ドルをこえたと推定されますし、これは石数にいたしますと、国内の総需要のほぼ四割でございますから、この問題も放置できない現状であると考えております。  それで、農林省はもちろんでございますけれども、施策がかなり各省に広くわたっておりますので、港湾とか植物防疫とか輸入政策とか、私どものほうでも物価担当官、それに各省から集まってもらいまして、木材部会というのを設けまして、すでに対策を総合的に検討し始めておるわけであります。(拍手)

第58回国会 衆議院本会議 第31号(1968/05/09、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 新しい全国総合開発計画は、大体昭和六十年ごろを終期として考えております。それで、ただいまからこの自然の保存ということが非常に大切な問題になってくると考えておりますので、各ブロックに、一次、二次、三次の産業ばかりでなく、その自然保存ということをあわせました特色のある大型プロジェクトをブロックごとにつくっていきまして、そうしてそれを全国的に交通と通信というネットワークで結ぶ、そういう考え方ではどうであろうかというふうにいま考えておるわけでございます。  それで、私の乏しい経験でありますけれども、とかくこういうときにおちいりやすい弊は、全国の利益ということを考えるに急なあま……


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第59回国会(1968/08/01〜1968/08/10)

第59回国会 衆議院本会議 第4号(1968/08/05、31期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(宮澤喜一君) 昨年九月に国際収支の均衡を目標にして引き締めに入ったわけでございますが、国際収支は、目途としたところの均衡をすでに回復したということを私は申したわけであります。しかし、先ほど総理の御答弁にもありましたように、国内の設備投資その他いろいろなことがございますので、最終的な判断は金融当局にまかせるのがよろしいのではないか、こういうふうに考えておるわけでございます。  米価につきましては、先ほどまで答弁のございましたとおりでございます。(拍手)

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委員会発言一覧(衆議院31期)

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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 社会労働委員会 第24号(1967/06/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 これは数量的にどれくらいといって申し上げることは困難であろうと思います。現在政府が提案を申し上げておるような諸施策について、現状において私どもはやはりやむを得ないものである、こういうふうに考えておりますので、数量的にどこまでが国民経済の耐え得る限度であるかというようなことは、本来お答えできない種類のものではないかと思います。
【次の発言】 お尋ねの御趣旨としましては、現在の国民経済の規模においてこの程度の赤字をこえることが困るかどうか、そういうお尋ねでございましょうから、その点は、国民経済全体の規模で、どの程度まで耐え得て、どの程度までが耐え得ないかといったようなことを数量的に……

第55回国会 商工委員会 第2号(1967/03/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般経済企画庁長官に就任いたしました。何とぞよろしくお願いいたします。  最近の経済情勢並びに今後の経済運営については、先般の経済演説において明らかにいたしたところでございますが、本委員会において、重ねて所信の一端を申し述べたいと存じます。  わが国経済は、昨年来、予想を上回る拡大を続けておりますが、四十二年度におきましても、個人消費支出、民間設備投資、在庫投資など、国内需要の堅調が予想され、鉱工業生産もかなりの伸びが見込まれるなど、根強い上昇基調にあると考えます。  今後の経済運営にあたっては、物価及び国際収支の動向に細心の注意を払い、機を逸することなく、金融面、財政面その他……

第55回国会 商工委員会 第28号(1967/07/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘のようにただいままで十回にわたって指定をいたしておるわけでございます。なお一、二の地方から特定の島について追加指定を希望しておられるわけでございますので、それらにつきましては離島振興審議会の議を経まして、審議会で御異存なければできれば加えていきたい、こう思っております。
【次の発言】 御指摘のように、昭和四十年度におきましても、財政力指数は全国平均がただいま仰せられましたように三七でございますが、離島は二一でございます。かなり低うございます。そういう意味で、従来の離島振興法といったようなものがそれを補完をしてまいった実績がかなりのものであると考えておりますけれども、最近で……

第55回国会 大蔵委員会 第2号(1967/03/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 統計の中で私ども使っておりますのは、季節調整済みの統計を使っております。そこで、それは十二月が二一三と一月が二二〇、これでございます。
【次の発言】 二月も三月も出ておりませんし、全部出ましたらわかることでございますが、いまのところこういうことだということでひとつお話をお進めいただけないかと思います。
【次の発言】 いままでのところでございますが、堀委員の言われました景気回復期から現在までの段階のところはシェア競争というものはまだ発生していないであろう、これから発生するおそれがかなりあるというような見方をしております。

第55回国会 大蔵委員会 第3号(1967/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 その点は、先日の本委員会でも申し上げましたように、実は私自身も、個人といたしまして、あの際の国債の発行のしかたがまだ過小であるというふうに考えたくらいでございました。それは誤っておりましたが、考えたくらいでございますので、人の問題ではなくて、基本的な経済のいろいろなデータなり統計なりの解釈のしかた、あるいはあの当時不況だと思った感じ方、そこらに問題があったのではないかと思います。個人個人の判断の問題ではなくて、何かもう少し基本的に日本経済の体質というものをはっきり示すような客観的な資料なり何なりがもっとなければいけないのじゃないかということを、これは反省として考えるわけでござい……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1967/03/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 宮澤でございます。当委員会にはことにごやっかいになると存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。  物価安定の基本的な考え方につきましては、先般の経済演説において明らかにいたしたところでございますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べたいと存じます。  本年度の消費者物価は、ほぼ五%の上昇にとどまる見込みでございますが、五%自体決して小さな上昇率ではございませんし、物価上昇の基調には依然根強いものがあります。  物価の大幅な上昇は、国民生活にとって重大な脅威であることはもとより、経済の健全な成長を阻害することになりますので、消費者物価の安定は、当面する最も緊要な政……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第4号(1967/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま武藤委員は非常に興味のある御質問をされたと思います。私の前になさった御質問でございますが、つまり、生産者の手取りのあと、それがどういうふうに配分されることになっておるのか、これはおそらく武藤委員のことでございますから、すっかり御存じの上で御質問になったのだと思うのです。というのは、実はこの答えに答えられればたいへんおかしいのです。それにもかかわらず御質問なさったことに実は意義があったと思うのです。自由主義経済でございますから、生産者の状況が非常に悪いということは、たいへん多くの人が認めておりますし、私もそうだと思うのです。それに関する限り、金額は別として、あまり異存はな……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第5号(1967/04/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 農林大臣がただいま御指摘のとおり発言されましたかどうか、実は私つまびらかにいたしておりません。私の推察でございますけれども、従来農林大臣とお話をいたしておりますと、生産者にもう少し手取りをよけいやりたい、そうでないと増産ということもむずかしいということを言っておられました。それは私はそのとおりであると思いますので、おそらくそういう点に重点を置いて発言されたのではなかろうかということ、及び通達を廃止したことについての説明をされたのではなかろうか。これは推察でございますが、私といたしましては、いわゆる通達を廃止したことはもとより基本的に賛成でございます。生産者の手取りがふえるという……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1967/06/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 四月二十日に当委員会で、乳価安定に関する件で、御決議をいただいたわけでございます。私どもといたしましては、この御決議を非常な激励というふうに承っておりまして、また、事実こういうことが世の中に広く知らされます結果、関係者全部、問題についてのそれだけの認識を高めるようになっておりますことは、申し上げるまでもございません。それで、私ども御決議の趣旨を体しまして――この中にはかなり長期的な、たとえば草地造成であるとかいうようなこともございますけれども、当面の問題につきましては、御決議の趣旨を体しまして、今日まで行政をやってきておるつもりでございます。すなわち、この御決議を中心にして、今……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第13号(1967/06/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 前回もお答え申し上げましたとおり、私どもとしては公正取引委員会のそういう御方針に協力をするつもりでおります。
【次の発言】 その点は前回もお尋ねがございまして、私は、望めばなおいろいろ望みたいことはあるとしても、現状に比べて何がしか前進するものであれば協力すべきものと考えますと、こういうふうに御答弁を申し上げたわけであります。  また事実問題といたしまして、数週間前と思いますが、公正取引委員会から最初の案について内々事務当局が御相談を受けましたときに、消費者保護の立場からもう少し強い内容であればさらに望ましいということを、事務当局が要望したことは数週間前にあったようであります。……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第14号(1967/07/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 その日の閣議には私も出席いたしております。そこで、まことにおそれ入りますが、閣議で、いま北島委員長の言われましたようなことがどのような形式において決定され、あるいは了承されたかということにつきまして、私に記憶違いがございますといけませんから、ちょっと調べさせていただきたいと思うのでございます。と申しますのは、それにつきまして活発な論議があったとかなんとかということではございませんでしたので、もし不正確なことを申し上げるといけませんので、調査させていただきたいと思います。
【次の発言】 御質疑の途中でまことに恐縮でございますが、先ほど御猶予を願いました件につきまして申し上げます。……

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第15号(1967/07/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御承知のように、大阪では他都市と違いまして、自動車に冷房をつけている率が非常に多うございます。また、自然的にそういう気温なり湿度であるようにも聞いております。そしてそれに加えて万国博覧会の準備等々で、非常に自動車の走行率が悪くなっており、また空気も悪くなっておる。このような理由から陸運局に申請があったように承知をしております。運輸大臣が本件を臨時物価対策閣僚協議会にお出しになりまして、私ども討議をいたしましたが、お客に対する――冷房のきらいな方もおられますけれども、概してサービスであり、また労務対策としても、そこまで普及しておればある程度は認めるととが適当であろう、ただし期限は……

第55回国会 予算委員会 第2号(1967/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま根本委員の御指摘になりました多くの点について、私はまことに同様に考えます。ことに結論を国内技術開発の必要というところに結ばれましたことは、まことにそのとおりであると思います。  ただ、一つ二つ気のついたことを申し上げますと、国際収支につきまして、これはもう申し上げるまでもないことでございますが、今日の国際収支の問題は、数年前の国際収支の問題とかなり質を異にしておりまして、問題の性格は進歩をしたと考えておるわけでございます。すなわち、昭和三十九年の六月ごろから昨年一ぱい、ほぼ二年半の間に、わが国の外国為替銀行の対外ポジションというものがほぼ九億ドル余りよくなっておりますの……

第55回国会 予算委員会 第3号(1967/03/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御承知のように、消費者物価の見通しは、一つ一つのものを積み上げて行なうわけではございません。そういう作業は事実上不可能でございます。したがって、何年間かの傾向を見ながら、多少努力目標の意味を含めて定めるのが常でございます。今回の四・五%は、先般本会議でも申し上げましたように、四十一年度がほぼ五%でおさまる。しかもその場合に、四十一年には米、国鉄、私鉄、郵便、かなり大きなものが続いてございました。四十二年度に予想されるものは、大きなものとしては米のみでございますから、四十一年度に五%であれば、努力目標の意味を含めて四・五%にするということは、私は妥当な目標であろうと考えます。昨年……

第55回国会 予算委員会 第4号(1967/03/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 三月の初めに、私は、経済が過熱を始めたと申したのではございませんので、相当上昇基調が速いので、お互いに気をつけようではないかという意味のことを申しましたわけでございます。この点については春日委員も誤解はしていただいておらないように思いますが、そういうことであるわけでございます。と申しますのは、従来非常に急激な引き締めをいたしまして各方面に迷惑をかけたという経験を私ども何回も持っておりますので、ことに、ちょうど年度が改まりますころには、各企業が明年度の設備投資の相談を金融機関などといたす時期でもございますしいたしますから、そういうときにも、貸すほうにも借りるほうにも政府がそう考え……

第55回国会 予算委員会 第5号(1967/03/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いずれの立場からしましても、別段矛盾を感じておらないわけでございます。政府の長期計画との関係とおっしゃいましたが、いわゆる経済社会発展計画の中で申しますと、防衛計画は、国民所得の計算の上では政府の財貨サービスの購入というところに入りますわけで、これは一つの約束ごとでございますが、その中へ入っておる。そうして二兆三千四百億円、上下の幅がございますけれども、これは四十六年度までの経済計画の中で、十分政府の財貨サービス購入の中へ包摂し得る妥当な金額だと、国防会議の議員としては、私そう考えました。
【次の発言】 便宜私からお答え申し上げます。  最近の傾向は、御承知のように米国の余剰農……

第55回国会 予算委員会 第7号(1967/03/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 確かに先日、土地利用計画につきまして少し私の答弁が歯切れが悪かったと思うのでございます。と申しますのは、この問題、宅地審議会の答申でございますが、これは二つむずかしい問題がございまして、一つは、長年の習慣であったいわゆる私有権の問題についてかなり思い切った提案をしているということ、それからもう一つは、ただいま仰せのこの問題についての各省の権限が非常に複雑になっておるということ、その二つの点でございます。それで、実は同じような提案は、物価問題懇談会でもなされておりますので、私の立場といたしましては、ただいま閣内で非公式に関係各大臣に、宅地審議会の勧告についての感触を伺っておるとこ……

第55回国会 予算委員会 第8号(1967/03/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私は、教育投資であるとか、あるいは人的資源といったようなものの考え方はできるだけ避けるべきものだ、教育はそれ自身完結したものだというふうに考えるわけでございます。しかし教育がすべてのもののもとであるという意味では、やはり経済発展のもとでもあるわけでございます。  そこで、この長期計画では一章をかなりさきまして、進路指導でありますとか、後期中等教育でありますとか、育英奨学制度でありますとか、かなり詳しく述べております。これはやはり長期の経済社会建設のためには、高い教育が必要であるということの認識に基づいておるわけでございます。山中委員の言われましたように、したがって、そういう長期……

第55回国会 予算委員会 第9号(1967/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 まことに御指摘のとおりだと思うのでございます。ことに地域開発法の中には行政府の意思よりは国会の御意思で成立したものもございますために、よけい問題が複雑になっておるわけでございますが、ただいま仰せのとおりのことなので、私としましてはことしの夏ごろからはほぼ一年間かけまして、関係各省の協力を得て、全国総合開発計画を書き直したい。このたびの経済社会発展計画も出ましたことでございますので、全部見直すつもりでおるのでございます。その場合に、国会の御意思で成立した関係の法律もございますので、そこらをどういうふうに調整するかという問題が後に残ると思いますけれども、ともかく政府としては、全部見……

第55回国会 予算委員会 第11号(1967/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いまの宅地審議会の答申の問題でございますが、もう御承知のように、いろいろな問題を含んでおりますし、各省の権限もたいへんに錯雑をしておりますので、それで先ほど建設大臣が答弁をされましたように、総理大臣を中心にして関係の各大臣が、仕事を事務当局におろす前に、まず大まかな検討をしようではないかという、そういう建設大臣の御発議がありまして、関係閣僚が間もなくその第一回目の検討をいたすわけであります。で、私自身の希望といたしましては、この答申が早急に立法化されることが望ましい、これが第一であります。その際に、非常に権限が多岐にわたったままにいたしておきますと、結局でき上がる案というものは……

第55回国会 予算委員会 第12号(1967/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 田中委員の仰せられますことは、先ほどドゴール大統領のこともお引きになりましたが、ドゴール大統領は一国の元首ですから、私、批判はいたしませんけれども、ドゴールさんの考えの中には、やはりそういうものがあったのではないかと思います。けれども、金の価格が引き上げられるということは、実際世界の大勢として、いまないことだと思いますしいたしますから、私は、日本のいままでやってきた外貨の運用というのは、間違っていないと思うのでございます。もちろん、現在の三億三千万ドル見当の金でか少し少ない、もう少しあればいい、大蔵大臣がかつて三〇%くらいだと言われたのは、そういう気持ちを反映されたと思いますけ……

第55回国会 予算委員会 第13号(1967/04/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 経済社会発展計画では、調和のとれた、格差のない社会の建設というのを目ざしておりますので、生活環境にいたしましても、雇用計画にいたしましても、御指摘のような方向で解決していきたいと考えております。
【次の発言】 あの提案の全部を文字どおり実現できていないことは仰せのとおりであります。ことに、諸制度、慣行等々に基づくものにつきましては、なかなか一朝一夕で直らない。これは政府自身の問題でもございますし、また政府以外にも同じような問題があるわけでございますが、しかし大筋で申しますと、たとえば財政のあるべき姿について、国債等について一つの提言をしておる。それについて私どもはあの提言のとお……

第55回国会 予算委員会 第14号(1967/04/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御承知のように、東京湾あるいは伊勢湾等の先進工業地帯と並んで、瀬戸内海が急速に工業地帯としての体制を整えつつあるわけであります。申し上げるまでもないことでございますけれども、水島、福山あるいは岩国、徳山、この辺に石油化学工業あるいは鉄鋼業等のいわゆる装置産業がすでにかなり進んでおりまして、それとの関連で水島、広島、姫路等に機械工業が発展しつつある、そういう資本の集積かできつつあるわけでございます。こういう資本の集積の波及効果が四国、ことに南四国、それから山陰等々にも波及していくことを、これから私ども願っておるわけでございます。海のほうが少しずつ手狭になりつつあるという心配はござ……

第55回国会 予算委員会 第15号(1967/04/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 公共料金といえども経済法則に従って定められているものが多いのでありますから、これを力でもってストップをするという立場は、私は元来あまりしばしばやっていいことではないというふうに考えております。
【次の発言】 ただいまの状況では、私はやるつもりはございません。
【次の発言】 それは、この予算委員会が暫定予算を御審議の最初の段階から何度か御議論のあったことでございますが、私は、卸売り物価というものは、概していわゆる市況商品が中心なんでございますから、昨年度あれだけの騰貴があれば、これは反落があるのが本筋である。また、騰貴の原因が御承知のようなことでございますから、木材を除けば反落の……

第55回国会 予算委員会 第17号(1967/07/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま北山委員の御指摘になりましたことにつきましては、概して私どももそういうふうに感じております。そうして、これからあと、今年は民間設備投資も多少出おくれておりましたし、財政のほうも、いろいろな事情から、公共事業関係の支出が多少おくれております。それから、おそらく今後生産者米価につきましてもある程度の引き上げがあると考えられますし、また、先般のいわゆるベースアップ等の影響もこれから出てくる分が多い、いろいろな事情から考えますと、やはり後半もなお強含みではないか、かように考えております。
【次の発言】 下期のことを非常に明確には判断いたし得ませんけれども、傾向といたしましては、……


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第56回国会(1967/07/27〜1967/08/18)

第56回国会 運輸委員会 第2号(1967/08/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私もただいま運輸大臣がお答えなさいましたように考えておりますが、架橋の持つところの経済効果、当該地域の開発及び国土全体の均衡ある発展等総合的な効果を、しかも長期的に見ながら検討を加えていきたい、こう考えております。
【次の発言】 ただいまの産業計画会議が昭和三十八年に報告答申をされました趣旨は、社会的、経済的総合判断の結果として、岡山ルート特に下津井―坂出間に優先順位を認めるものである。これは他の三ルートを否定するものではなく、それらについては引き続き調査を行なうべきであるが云々ということでございます。この調査は、産業計画会議でございましたから、主として産業経済あるいは社会的な……

第56回国会 大蔵委員会 第2号(1967/09/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 たしか四十二年度の本予算の編成についてその骨格がほぼ明らかになった時点であったと考えておりますが、私の当時の感じでは、大企業を中心といたします設備投資が昭和四十年、四十一年、いわば半ば休戦状態にございました。諸般の情勢からかなり需要が出てきたように見えましたので、おそらく四十二年度は相当大規模な設備投資があるであろうというような見通し、これは機械受注などにおもにぼつぼつあらわれておったと思います。そのことと、それからやはり財政の規模、これは大蔵大臣もしばしば言われることでありますが、財政がいわゆる既定経費、事務的経費が非常に大きくなっておりますために、何といっても昔日のような弾……

第56回国会 大蔵委員会 第3号(1967/10/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 九月に引き締め措置をとったわけでございますが、おそらくその措置が具体的にきいてまいりますのはかなり時間がかかる。半年ぐらい従来の経験から考えますと時間がかかるのではないかと思われますので、したがって、この昭和四十二年度に関します限り、表へ出ます成長率なり設備投資なりは、当初の見通しよりもかなり高いものになるであろうということは御指摘のとおりだと思います。おそらく実質で一〇%をこえる成長ということになるのではないか。ただ、ただいまの段階で見通しを改めるということをいたしませんのは、引き締めに入りまして一月余りしかたっていませんし、なるべく時期がおそければおそいほど見通しが正確に立……

第56回国会 地方行政委員会 第6号(1967/11/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私がああいうことを申しました私案の気持ちというものを説明申し上げたいと思いますが、多少お答えが長くなることをお許しいただきたいと思います。  確かに、当初、財政硬直化が財政当局、大蔵当局によって言われました段階で、地方交付税率を引き下げる必要があるのではないかということがかなり、非公式ではありますが、伝えられたわけでございます。むろん、非公式のことではございますが、私の私案もそういう意味では非公式でございますから、そういう意味で、私は、どうも交付税率をこの際引き下げるという考えは正しくないのではないかというふうに考えました。それが無理があるという意味でございます。  そこで、私……

第56回国会 内閣委員会 第3号(1967/09/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま仰せられましたことの経緯並びに私どもがその理由として考えておることにつきましては、大体ただいま仰せられましたこと、そのまま、そのとおりでございますと申し上げてよろしいと思うのでございます。そこで、ただいまの段階で考えますと、公共投資を中心に財政の執行の繰り延べを、おそらく三千億余りいたすことになるわけでございます。日本銀行の金利の改定もございました。そこで、これがすぐに国債、政保債の減額につながるかどうかということについては、幾つか問題があるわけでございます。一つは、依然として税収ないし資金運用部の資金の流入が、この引き締めにもかかわらず、今後とも順調であるかどうかとい……

第56回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1967/08/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 消費者物価の安定という見地からは、もとより米の消費者価格が安定しておるということは最も望ましいことだと思います。ただ、木原委員が前段で言われましたように、米価の決定そのものは、非常に多面的な意味合いを持つものでございますから、生産者米価なりあるいは消費者米価なりが、安ければ安いほどわが国全体のためによろしいということは、必ずしもすぐには結論できないわけであります。しかし、消費者物価だけを取り出して考えれば、もとより米価が安定しておることはきわめて望ましいと考えます。
【次の発言】 腹を割ってというお話で、私もそうさせていただきたいと思いますので、多少冗長になりますけれども、その……

第56回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1967/10/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 兵庫県は、消費者行政の問題については県当局もことに熱心でありますし、また、生協などもりっぱにやっておられるのでありますが、私もそのことをよく存じておりまして、私どもとしてはそういう努力に対して非常に感謝をしておるわけでございますから、私どもとしてもできるだけお助けをしたいし、また、おりがあれば私なり関係の者なりが現地に参りまして、私どもでできるお助けはなおやって、そういう運動をさらに力づけて差し上げたい、こう思っております。また、いままでそれもやってきたつもりであります。先日も、ただいま和田委員の仰せられましたようなお話、私も伺いました。確かに一生懸命やっておられればやっておら……

第56回国会 物価問題等に関する特別委員会 第5号(1967/12/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般内閣改造がございましたが、引き続き現在の仕事を担当していくようにという総理大臣のお話でございましたので、さようにさせていただくことにいたしました。したがいまして、今後とも何かと御教導にあずかることが多いと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 十月の消費者米価値上げに伴いまして、それが統計上のウエートより大きな波及効果を持つということについては、武部委員も従来から御指摘でありましたし、私も過去の経験から見てさように思うということを申し上げておったわけでございます。そのことは、やはり現実にそういう結果になってあらわれてきたように思います。したがいまし……


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第57回国会(1967/12/04〜1967/12/23)

第57回国会 産業公害対策特別委員会 第3号(1967/12/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般の内閣改造におきまして、経済企画庁長官に留任いたしました。今後ともよろしく御指導のほどお願い申し上げます。  最近における経済の目ざましい発展によりまして、国民の生活水準は著しい向上を見せております。しかし、産業構造の高度化、人口の都市集中などが急速度に進んでおりますため、住宅、上下水道・交通施設などの整備の立ちおくれが目立ち、国民生活を圧迫する一方、ばい煙、汚水、騒音などの各種の公害が発生し、国民生活の健全性をむしばむ最大の要因になっております。  このような公害問題を解決するためには、都市における過密の弊害の除去、住宅地と工場用地の混在の防止など土地利用の適正化、道路、……

第57回国会 予算委員会 第2号(1967/12/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私は存じておりません。

第57回国会 予算委員会 第3号(1967/12/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 国内の財政経済政策をやってまいります上に、国際収支の天井につかえて方針を変えなければならないといったようなことがしばしば起こらない程度の額をさしておるものと思います。
【次の発言】 お話を伺っておりますと、どうも私どもの考えておりますことと多少違う点があるかと思いますので、申し上げさせていただきます。  わが国の外貨準備が少ないということは確かでありますし、総理が言われましたように、もう少し金があったほうがいいということも確かであります。しかし、いまかりにもう二十億ドル外貨がございましたら、そうして金が買えたら、それで金を買うかということになれば、私はたぶんそうしないだろうと思……

第57回国会 予算委員会 第4号(1967/12/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 まず、今年度四・五%におさまるだろうと考えている理由は何か、どういう計算かというお尋ねでございます。今年度の上半期、四月から九月まででございますが、これが三・一でおさまったわけでございます。そういたしますと、年度間平均して四・五ということになりますと、かりに下半期に六の上昇がありましても、平均いたしますと四・五になるわけでございます。六という上昇は、これはその程度のことは防げるのじゃなかろうかと考えますので、まず四・五と考えておりますことは、おそらく今年度に関する限りは、私は、大きな間違いはなかろう、おそらく達成できるのではないかと見ております。仰せられますように、一月から三月……

第57回国会 予算委員会 第5号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私も、経済計画というものについていろいろ考えるときがあるわけでございます。いま大原委員の言われましたような疑いを、ときどき自分自身で実は持つわけでございます。この計画をつくりますときに、できるだけのすぐれた頭脳を動員して、このごろは積極的に、エコノメトリックスによって機械も動かしておりますし、ともかくベストを尽くしてやっておることは確かなんでございますけれども、ベストを尽くしてやっておるから、できたものが間違いないものができるかというと、そういう保証は残念ながらないわけでございます。それならば、そういう計画のようなものがむしろないほうがいいのか、それでもあったほうがいいのかとい……

第57回国会 予算委員会 第6号(1967/12/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 わが国は過去十数年の間に急速に変化いたしましたし、これからも変化していくと思います。したがって、そこから財政に対して新しい需要があるのは当然でございますけれども、新しい需要を満たすためには、古い用済みのものはやはり切っていかなければならないと思います。先ほど総理が補助金の例を言われましたが、これなどはいい例でございますが、しかし古いものを切るといたしますと、そこにいろいろな既成概念あるいは既得権といったようなものがついておりまして、簡単にこれを切ることができない場合が多い。したがって、そういう問題を検討するために、明年度一年、これ以上事態を悪くさせないようにするくふうはないであ……


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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 外務委員会 第14号(1968/04/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それはそういうことはないと思います。つまり、ガットに加入しておって、無差別の通商関係を結ぼうという国についてケネディラウンドの適用があるのであって、そうでない国についてその適用が一応ないということは、しごく当然のことではないかと思います。
【次の発言】 御指摘のねらいは、私にはわからないことはございませんけれども、わが国としては、要するに、わが国の国益を中心に考えれば私はいいのだと思います。ですから、わが国により安いものがどこから入ってこようと、より安いものが入ってくればわが国とすればいいわけです。たまたまそれによってどこかの国が相対的に不利をこうむるということは考えられるわけ……

第58回国会 外務委員会 第15号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 確かにドルそのものは不安定でございますし、ポンドもそうでございますが、OECDあたりで見ているところでは、それにもかかわらず、今年の世界の輸入量が前年対比で大体七%くらい増加があるであろう。これはアメリカ、西ドイツ、フランス、ベルギーなどの景気拡大を見ているわけでありますが、ケネディラウンドはすでに一部の国では実行に移されておりますから、それを合わせてのことであろうと思います。大体その見通しでよろしいのではないかと私は考えております。
【次の発言】 少し長い御答弁をいたしました途中に、そういうところがたしかあったと思いますが、結局、世界各国の中で、そのキーカレンシーがあっちへ行……

第58回国会 決算委員会 第13号(1968/05/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昨年の経緯は、先ほどの御質問あるいは政府側の答弁のとおりでありまして、私としてはやむを得ない措置であったと思いますけれども、やはりほかに法律をきちっと改正をして、そういう事態に対処できる方法があれば避け得た事態であろうと思いましたので、今回基金法の改正を御審議願っておるわけであります。

第58回国会 建設委員会 第9号(1968/03/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 水資源開発公団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  経済の発展及び国民生活の向上に伴う水資源の総合的な開発及び利用の合理化の必要性にかんがみまして、全国的に重要な水系の開発に当たる水資源開発公団に、従来木曾川水系及び豊川水系の開発に当たりました愛知用水公団を統合し、その技術及び経験を高度に活用することにより、今後の水資源開発事業を総合的かつ効率的に施行するため、今回この法律案を提案した次第であります。  本法律案は、このため、愛知用水公団を解敢して、その一切の権利及び義務を水資源開発公団に承継させるとともに、水資源開発公団の業務の範……

第58回国会 建設委員会 第18号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘のように、愛知用水公団は、そのような限定された目的をもって、つまり、そうして仕事をしてきたわけでございますが、御存じのように、いまの段階になりますと、農業水利、これも必要ではありますが、当初考えましたよりはやはりかなりウエートが変わってきておるわけでございます。そうして実はそれよりも、愛知用水公団は豊川水系の開発事業を終わりましたので、そもそも法律そのものが考えておった設立の目的を達したわけでございます。しかし、やはり将来に向かってまだたとえば木曾川総合開発あるいは三重用水等の仕事が今後もあるわけでございますから、そういう経験と地元とのいろいろ親しみを持った公団の人々、そ……

第58回国会 建設委員会 第19号(1968/04/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 たまたま愛知用水公団が一応の任務を終了いたしましたので、ほぼ同種の目的を持っております水資源公団と一緒にすることが、行政簡素化の上でもよかろう、こういう考えでこのたびの法律案改正を提案しておるわけでございます。  それから、水資源公団が将来どういうふうな仕事をどんなスケジュールでしていくかということにつきましては、御承知のように、水資源公団そのものは時限を持った公団ではございませんし、また、地域的に制限をされておる公団でもございません。他方でわが国の今後の水需要というものを考えますと、これはもう申し上げるまでもなくすでによく御承知のとおりのことでございますので、これから各省、ま……

第58回国会 建設委員会 第20号(1968/05/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いろいろ理由はあったのであろうと思いますけれども、ずいぶん大きな未収金を持っておるわけで、あまり感心したことではないと思っております。しかしながら、これを水資源公団に引き継ぎますといいましても、やはり過去にこういういきさつがあって受益面積が減ってきたというのでございましょうから、今度主体が変わったからといって、急にこれをぎりぎり徴収するといったようなことはできるものでもございません。御指摘のように世の中が変わっていきまして、ことにあの地方は先進地域でございますから、やはり地域の経済の変貌というようなことが現実にあったわけでございますから、いままでの愛知用水公団のやってきました地……

第58回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1968/02/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 最近における経済の目ざましい発展によりまして、国民の生活水準は著しい向上を見せております。しかし、人口の都市集中、産業構造の高度化などが急速度に進んでおりますため、住宅、上下水道、交通施設などの整備の立ちおくれが目立つ一方、ばい煙、汚水、騒音などの各種の公害が発生し、国民生活の向上を妨げる大きな要因となっております。  このような公害問題を解決するためには、都市における過密の弊害の除去、土地利用の適正化、社会資本の充実等を着実に進めていくことが必要であり、政府及び地方公共団体、事業者、住民の三者が一体となって取り組んでいくことが何よりも重要であると考えます。  国民生活行政を所……

第58回国会 商工委員会 第3号(1968/02/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 本年度のわが国経済は、前年度に引き続き大幅な拡大を示し、実質一一・六%程度の成長を遂げるものと思われますが、国際収支面では七億ドルに及ぶ大幅な赤字が見込まれます。しかしながら、昨年秋以来の景気調整措置の効果は、金融面を中心として、徐々にあらわれ、今後次第に経済全体に浸透し、国内経済は、鎮静化に向かうものと思います。  他方、わが国をめぐる国際経済環境は、英国のポンドの切り下げ、米国のドル防衛策強化など不安定な要因が生じつつあり、わが国の国際収支改善の前途には険しいものがございます。  今後の経済運営にあたりましては、国際収支の改善と物価の安定をはかり、あわせて中小企業の安定と高……

第58回国会 商工委員会 第6号(1968/03/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま通産大臣がお答えをされましたところと私も同じような考えを持っております。  経済見通し、ことに国際収支の上では相当な影響があろうかと考えておりますし、またケネディラウンドを妥結いたしました経緯から申しますと、橋口委員の言われますとおり、確かにこれはこの精神に沿わないものであります。また伝えられるような輸入課徴金であれば、ガットの違反であることも明らかだと思います。したがって、アメリカ側としてこれは再考をしてもらわなければ困る問題だというふうに考えております。
【次の発言】 御指摘のように、昭和三十七年につくりました全国総合開発計画は、いわば当時の所得倍増計画を地域に展開……

第58回国会 商工委員会 第7号(1968/03/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いわゆる経済見通しといわれておりますものを閣議で決定いたしますときに、実は同時に「経済運営の基本的態度」というものを閣議できめております。したがって、この見通しといわれる数字よりは、その基本的態度というものが政府全体を拘束いたすことになるわけであります。基本的態度をそのようにとっていけばこのような見通しになるはずであるというのが計数としてあらわれておるわけでございます。
【次の発言】 基本的には堀委員の言っておられることで間違いないと思います。ただ、申し上げるまでもなく、政府が直接にコントロールし得る限度は非常に大きくはございませんために、しばしばそうならないことがあるわけでご……

第58回国会 商工委員会 第19号(1968/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題になりました海外経済協力基金法の一部を改正する法律案につきまして、その提出理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  海外経済協力基金は、東南アジア等の開発途上にある地域における産業の開発事業に関し、必要な資金の貸し付けまたは出資その他海外経済協力の促進に必要な業務を行なうために設立されました全額政府出資の特殊法人でありまして、昭和三十六年に発足して以来、その投融資は漸次増大し、開発途上国における産業の開発に重要な役割りを果たしていることは御承知のとおりであります。  しかしながら、最近これらの地域の一部の国においては外貨不足、著しいインフレ高進等により経済の安定が……

第58回国会 商工委員会 第23号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 やはりそういうことがあったように思います。
【次の発言】 確かにおっしゃるような問題があったわけでありまして、通産省が事実上指導的な立場で設備調整をしてきた、生産のほうは、これは自由であるということで、設備のほうで調整をしよう、こういうことでやってきたわけでありますけれども、やはりそこになかなかすっきりしないものが確かに従来ございました。公販価格といったような問題もありましたし、どうもいままでやってきたことはなかなかすっきりいたしませんで、ともすれば設備のほうはどんどんかってにやってしまって、そうして市況が低迷しますと、何か役所の力を借りてどうかしたいというような気配が従来しば……

第58回国会 商工委員会 第27号(1968/05/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いわゆる割賦販売、信用供与によるところの販売というものは、わが国として比較的新しいものでございますから、それについての研究なり、国民経済的に見てどういう影響があるかということは、実はほんとうのところあまり研究が進んでおりません。いいことか悪いことか、いろいろなメリット、デメリットがあると思います。進んでおりませんが、いまの御引例によりますと、つまり最初のインストールメントを払ったときにものが来るべきであって、ものがおくれて来るのはほんとうにおかしいだろうと言われるので、これはやはりメーカーに対する金融でございますか、そういうコストの関係でそういうことが現実の問題としてはいまその……

第58回国会 商工委員会 第29号(1968/05/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘のように、わが国は憲法によりまして戦争を再度起こさないということを世界に宣明いしておるわけであります。と同時に、このことは、いわゆる第三次大戦のような紛争が起こることも、わが国としてはもとより犠牲を払ってでもそれをとめなければならない立場であるというふうに考えるのでありますが、現在、いわゆる南北問題――先進国と発展途上国との格差が相当大きいということは、ともすれば世界紛争の原因になりやすうございます。したがいまして、平和憲法を持つわが国といたしましては、特にそれらの格差解消のため、決して国力が豊かではございませんけれども、自分の力の許す限りで援助をしていくということは、平……

第58回国会 商工委員会 第30号(1968/05/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 その点につきましては、過日橋口委員にも申し上げましたとおり、三宅委員の御指摘のとおり、私も全面的にさように考えております。したがいまして、現実の援助にいたしましても、たとえばDACでありますとかあるいは世銀でありますとか、一国の主張なり力なりが単独で前へ出ませんように、なるべく共同の体制で援助をすべきである。コンソーシアムなどもそういう思想に基づいておると思います。
【次の発言】 率直に申しまして、確かにあまり得意な顔はできないほうのわが国の実情でございます。国内の金利水準も高うございますし、先進国といいましても、何ぶんにも二十年前に敗戦をした国でございますので、先進国らしい援……

第58回国会 商工委員会 第31号(1968/05/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 立案の過程で一部そういう意見があったことは確かでございますけれども、本来これが経済協力基金という経済の面から協力をしようということでございますので、それが結果として民生の安定等々につながることは、おそらくは望ましいことではございますけれども、民生全般ということになりますと、これは経済だけのアプローチ以外にいろいろな方法があると考えましたので、この基金の性質にかんがみて「経済の安定」ということにいたしたのであります。
【次の発言】 改正法第二十条で定める物資について、いわゆる商品をいっておるわけでありますけれども、直接の消費物資でございましたらかなり民生に近いことになるわけですが……

第58回国会 商工委員会 第32号(1968/05/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 まず経済企画庁の仕事のことでございますけれども、大きく分けまして、一つは御指摘のように経済計画の策定でありますとかあるいは経済調査、国民所得についての分析でありますとか、そういう系統の仕事が一つございまして、そのほかに各省の総合調整という仕事がございます。この二つが本来の本体であったと思うのでございます。それに加えまして、ただいま御指摘のように、各省のどこにも属しがたい事務を所掌するというようなことになってまいりました。その一つは、たとえば水資源のようなものでございますし、もう一つは、ただいま御指摘になりました海外経済協力のような仕事であろうと思うのでございます。  それで経済……

第58回国会 大蔵委員会 第21号(1968/04/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いま国税庁長官が話をしておられましたように、清酒については原料米の引き上げというものが実現にあったことは事実であります。そこで、それをかりに加算をするということであれば、先ほどの答弁のように、このたびの税法の改正とは別途に区分をして、やるとしても、やるのが本筋であろうというふうに思いますが、私としては、こういうものの価格は本来需給関係できまるのがやはり本筋であろうと思いますし、ある程度のコストの上昇は、生産性の向上、合理化――これは清酒、ことに二級酒については、御承知のような生産の形態でありますのでなかなかやりにくいところもあろうと思いますけれども、しかし、実際の需給関係を見た……

第58回国会 大蔵委員会 第24号(1968/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ざっくばらんにいろいろ意見を言えというお話でございますので、そういう心がまえで申し上げますけれども、私どもよく一年先の経済見通しをもうしょっちゅう間違えて御迷惑もかけたり御批判も受けるわけでありますから、十年先というようなことは実はなかなか見通せないわけでございます。しかし、いま御提起の問題については専門家たちとよく役所で議論をいたしておりますが、まず世界経済全体、世界の環境全体で申しますと、やはりこれだけまだ発展途上国がある、いわゆる未開発の国がある、そこに相当の人口がいるということから考えますと、世界経済はまだ相当の成長要因を持っておるはずである。まあ戦争がないという一応前……

第58回国会 地方行政委員会 第29号(1968/05/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 沿革的に申しますと、最初に東北地方を対象といたしました特定地域の開発ということが、戦後比較的早い時期に行なわれたわけでございます。これはやはり食糧増産などを頭に置いていたしたわけでございまして、それなりの効果をあげたと考えておりますが、その後各地域の開発のための法律が次々と誕生いたしました。率直に申しますと、その結果、国土開発の重点が多少ぼけたというような感じを持っておるわけでございます。  政府は昭和三十七年に現在の全国総合開発計画をつくったわけでございますが、その後わが国の経済もかなり急速に変化をしておることもありまして、このたびそれを書き直したいと考えておるわけでございま……

第58回国会 逓信委員会 第17号(1968/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 このたびのこの設備料の値上げについては、私は、こういう設備というものは、長期借り入れ金によるとか、あるいは受益者負担によるとかということがいいのだと思いますので、今度のことについては私は御同意をしたわけでございますが、いま堀委員のお話を承っておりますと、確かに、一つの問題点を指摘しておられるように――実は、私は全然公社の経理を存じませんので、自分の目で調べて申し上げることができないのでございますが、一つの問題点を指摘しておられるように思います。あるいは、電電公社のほうに、またお考えなり、なるほどという御説明があるのかもしれません。どうでございますか、ちょっとその点は私はわかりか……

第58回国会 農林水産委員会 第25号(1968/07/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 需給の関係につきましては、ただいま大蔵大臣がお答えなさいましたように私も考えております。
【次の発言】 これは農林省からお答えすべきことかと思いますけれども、やはり国内における米が増産されたということが主たる原因であると思います。
【次の発言】 工業用の米などを、通商上の理由もあって多少ずつ輸入をいたしておりますけれども、しかし、それは昨今に始まったことではないわけでありまして、輸入量は、どちらかといえば最近少なくなっておる。やはり国内の生産量の増加が、その原因の大きな部分であると思います。
【次の発言】 先ほど石田委員の御指摘のとおりの、かりに二百六十万トン余りの持ち越しとい……

第58回国会 農林水産委員会 第27号(1968/07/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私が、農林当局から聞いておりますところでは、推計で二百六十五万トン程度と聞いております。
【次の発言】 鹿野委員の御指摘のとおり、この米の輸入政策につきまして、誤解を生じることがあってはならないと思いますので、政府の基本的に考えておることをまず申し上げますと、私どもは、農産物の中には、国の自給度が場合によって下がるものが将来に向かって幾つかあると考えておりますけれども、米につきましては原則として、わが国は自給をする、そういう基本方針を立てております。したがいまして、先日も申し上げましたが、経済社会発展計画におきましても、また、ただいま策定中の新全国総合開発計画におきましても、米……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1968/02/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 本年度の消費者物価は、政府が当初見通した四・五%の上昇の範囲内におさまる見込みでありますが、昨年秋以降騰勢を強めております。卸売り物価につきましては、昨年夏以降強含みに推移しており、本年度は一・五%程度の上昇になるものと思われます。  政府は、明年度において、消費者物価の上昇を四・八%程度にとどめ、卸売り物価の上昇を一%程度にとどめるよう努力してまいる所存でございますが、最近の物価動向から見て、この目標を達成することは決して容易ではありません。  物価は、国民生活に直結する問題であり、その安定は当面する最も重要な政策課題であります。したがいまして、第五十七回国会に続き、このたび……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1968/03/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昭和四十二年度についてお尋ねを承りましたが、ただいままでのところ、二月までの東京都の指数がわかっておるわけでございます。全国は集計が常に一月おくれますので、一月までわかっております。それで、四・五と申し上げておりますのは全国でありますから、全国について今月の末に二月の指数が出、さらに四月の末に三月の指数が出ますと、それで完結をいたすわけであります。  そこで、私ども、ただいま、東京都の動きと全国の動きは、概して申しますとほぼ並行して動くのが従来でございますから、全国の二月の動きが東京都の二月の動きとまずまず似たものと考えまして、そして三月に全国で何か非常に大きな変動があるという……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第5号(1968/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘の点は、非常に適切なサゼスチョンだと思います。一般に、消費者物価の上昇が数字でとらえられたものと実感と合わないということには、幾つかの理由があると思います。一つは、買うほうはどうしても買う頻度の高いものを一番身近に感じるわけでございますから、生鮮食料品のようなものはほとんど毎日買いますので、それが一割とか一割五分とか上昇いたしますと、非常に物価が上がったという感じがするわけでございます。しかし、それらのものおのおのがウエートを持っておりますので、頻度の多いものがウエートが高いということに必ずしもなりません。しかし、生活の実感ではウエートというものはなかなかつかみにくいもの……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第6号(1968/04/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 消費者保護基本法案につきまして、御提案の趣旨説明並びに補足説明を直接承ることができませんでしたが、御準備の段階ですでに十分御連絡いただいておりますので、その内容はよく存じ上げております。私どもといたしましては、当委員会委員の各位が非常な御労苦を重ねられまして、このたびこの法案を御提案されるに至りましたその経緯につきましては、心から敬意を表したいと存じます。  ただいま和田委員からいろいろ御指摘でございましたが、政府あるいは国家というものの役割りは、歴史的にいろいろ変遷してまいったと思います。ある段階では、国によりましては、政府権力というのは国民を抑圧するための機構であったときも……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第10号(1968/04/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 たいへんに適切な御要望であると考えますので、ぜひとも取りまとめまして国会に御報告することにいたしたいと思います。
【次の発言】 ベター・ビジネス・ビューローが各地に長い歴史を持ってアメリカの場合活動しておりますし、全国組織もあるように承知しております。そして、御指摘のように、組合員の会費によって運営されておる、相当大きなものになっておるところもあるようでございます。それだけにああいう仕事もできるのであろうと思いますが、わが国の場合、ようやくここで消費者の意識が高まりつつあり、また業界自身も、二、三の不心得の者の行動によって業界全体の信用が落ちるということは非常に困るというケース……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第11号(1968/05/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 実は今回の問題について、私も先刻初めて国税庁のお話を聞いたわけでございます。まあなるべく値上げの幅を小さくするようにというので、国税庁は大いに善意では努力をしてくれているということは、私も認めるにやぶさかでないのでございますけれども、それにもかかわらず、さっきの説明を聞いておりますと、どうも武部委員や村山委員が持たれたような疑問を私自身が多少実は持つわけであります。  最初にこの五月の八日までに百何十件の価格報告書というものがあって、それがみんな二級で三十円という報告をしてきたということを言っておられたので、百五十ものものが一度に偶然に三十円、同じことを言ってくるのは、これはま……

第58回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1968/05/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 行政指導というものの性格でございますが、これは酒の問題についても過日来御議論のとおりなことがございましたし、鉄鋼につきましては在来からやはりそういう問題があるわけでございます。しかし、それが価格面の問題になりますと、どうも私自身の感じでは、ほんとうに行政官庁が正当の権限を持ってやるのならば、それはそれでよろしゅうございますが、中途はんぱな立場でやるということは、得失いろいろございますけれども、私はどうもあまり好ましくないのではないだろうか。牛乳について一度議論がございまして、これを野放しにした結果、牛乳の価格が上がったのではないかという批判が当時ございました。価格が上がったこと……

第58回国会 予算委員会 第1号(1968/02/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘のとおり、国防費が国民総生産に占める割合は、わが国におきましてずっと逐年総生産のほぼ一%、それを上回ったことはございません。今年もさようでございます。これを他国に比べますと、たとえばアメリカにいたしましても、あるいは推定するところではソ連にいたしましても、ほとんど国民総生産の一〇%を占めております。中共などもかなり高い率でございますし、インドなどでも四%に近いといわれております。したがって、これは一年だけのことではございませんで、安保条約ができましてから十五年ほどでございますが、その間この程度の防衛費で済ましてきた場合とその何倍かを使ってきた場合とを比較いたしますと、ただ……

第58回国会 予算委員会 第5号(1968/02/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 民間総資本で二五%ほどでございましよう。
【次の発言】 御所見をやや異にいたします。長いことそうやりまして資本形成をしてまいりましたから、経済成長があり、そうして国民所得が大きくなり、国民消費が大きくなりつつある、私どもはそういうふうに考えております。
【次の発言】 ただいまのところ経済社会発展計画をつくり直す考えはございません。と申しますのは、確かに四十二年度企業設備を中心に、経済社会発展計画の予想していなかったような事態が起こりました。四十年代にはないのではないかと言われたようなことが一ぺん起こっておりますが、これがはたして四十年代さらに続いて起こるようなものであろうか、あ……

第58回国会 予算委員会 第6号(1968/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 まず四・八を計算いたしましたときに、本年度の物価上昇が、先般も申し上げましたように、後半に高いものでございますから、それが持ち越す分がかなりこの四・八の中に入っております。おそらく、これはまだ今年度が終わりませんのではっきりいたしませんが、かりに四・五ということになりますと、三・四くらい入っておることになると思います。したがいまして、これが四・五以下におさまりますと、もう少し余裕が出てくるわけでございます。三・四といたしますと、いわば年度内に許容し得る幅というものは、引き算をいたしますと、一・四というようなことになるはずでございます。そこで、四・八は四・五より高いのですが、いま……

第58回国会 予算委員会 第7号(1968/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは昨年、たしか四月でございましたが、阪上委員から御同様なお尋ねがございました。その続きになると思いますが、やはりいま建設大臣の言われましたように、都市計画法を、今度の新法をひとつ御審議、可決をしていただきまして、それによって、私ども、おそらく都道府県知事に土地利用計画を書く権限を与えることになると思います。そうして、それによって市街化地域と調整地域というものをまず大都市の周辺につくるということになると思います。その際の、先ほどからのお尋ねのいわゆる私有権との問題については、はっきり全部明文に出ておるわけではございませんけれども、期待利益というものについてやはりある程度制限す……

第58回国会 予算委員会 第10号(1968/03/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは私が申したのではなくて、物価安定推進会議なり物懇でそういう提案があったと、こういうことをおっしゃっているのでございます。
【次の発言】 この問題を全部、これから各方面で議論をされる上に、一つの参考意見としておそらくは皆さんがお考えくださるであろうと思っております。
【次の発言】 経済社会発展計画をつくりましたときに、これは決定ではございませんが、あの決定をいたします裏の資料として検討されましたことは、昭和四十年ごろにおける米の自給率を九三%としておりまして、四十六年にはこれが九七に自給度が高まるということを頭に置いてあの計画は書いてございます。

第58回国会 予算委員会 第11号(1968/03/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今年度の四・五%の御説明を昨年申し上げましたときにも、実は同じような御質問を受けました。ともかく今年度は、ただいまの時点でやれそうに思っております。来年度は今年度に比べますと、ただいま仰せられましたいわゆるげたの部分が高うございますから、許容される幅は確かに昨年よりは苦しいのは事実でございます。しかし消費者物価というのは毎月棒上げをするというふうに考える必要もないわけでございまして、今年度の初めのように、かなり下がったという場合もございます。したがって、そういう公共料金、きまりましたものを除きまして、一%程度の余裕があるということであれば、努力をいたしますと不可能ではない。相当……

第58回国会 予算委員会 第14号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま御指摘のように、各省――通産省、厚生省、経済企画庁でございますが、連絡協議会を開きまして、仰せられましたように、昭和三十五年から昭和三十六年に四回協議をいたしたわけでございます。しかし、この協議によっても原因の究明が最終的に確定できなかった。他方で、その後世論も喚起されました結果もあって、新たに害毒が発生するということはとまった。そうして救済措置についても、不十分ではありましたが、ある程度のことができた。また、新規に罹病する人もなくなった。こういうことになりましたので、そこで、この本体が何であったかということは、これは学術的に研究をする必要がある、各省の行政的な協議の対……

第58回国会 予算委員会 第15号(1968/03/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今日まで産業構造が高度化する、あるいはいろいろなことが国際化をしてくる、また生活様式が変化をするといったようなことから、いわゆる人口あるいは資本が都市に集中するという都市化の傾向は今日まで続いてきております。そしてこれから今後二十世紀の後半を想像いたしますと、いわゆる情報産業あるいは情報革命といわれておりますように、そういうものの発達によって都市の管理機能、中枢機能というものは、おそらくますます強まる方向に進んでいくであろうというふうに考えます。したがって、世界的に幾つかのメガロポリスというようなものができてくるであろうと思われますが、わが国の東京から大阪に至る地域がやはり世界……

第58回国会 予算委員会 第16号(1968/03/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いま自治大臣の答えられたとおりでございますが、私どものほうとしては、振興山村に指定をいたしますと、それらの措置、及び振興山村に限って特例を適用することができますので、四十三年度も振興山村の指定を急いでまいりたい、こう思っております。
【次の発言】 ところによっては、そういうことを積極的に考えなければならない段階になってきておると思います。すでに東北でも山陰でも、四国の一部、和歌山県などにそういう具体的な動きがございまして、県もそれを指導しておりますし、私どももお助けしたいと思っております。現実に山形県のある――あれは小国でございますか、今度私ども豪雪センターというものもそこへひ……

第58回国会 予算委員会 第19号(1968/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは沿革がございまして、御指摘のように、各省の主張がなかなか一致しない、しばしば衝突するような案件でございますために、比較的中立的な経済企画庁が預かった、こういう経緯のように存じております。
【次の発言】 それでございますので、先ほど大蔵大臣が言われましたように、やはりこれを一元化すべきではないかということで、すでに今年研究を始めたわけでございます。経済企画庁といたしましては、一元化ができれば、喜んでひとつそこへ所管を移したい。そうすることが能率的であるという考えを持っております。
【次の発言】 その点は、いずれを考えてみましても不確定要素でございますから、不確定のまま考えて……


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第59回国会(1968/08/01〜1968/08/10)

第59回国会 建設委員会 第3号(1968/11/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 第一に、全国総合開発計画そのものは、国会に御提案申し上げて御審議を願う、法律的にはそういう性格のものではないと思っておりますが、各党の国会議員の方々に審議会の委員に御就任をいただいておりますので、審議会では十分御議論を願い、また国会でももちろん御質問があれば私ども御説明を申し上げなければならない、こう思っております。第二に、この計画でいま一番大切なことは、一つは、各方面の十分な理解と協力が得られることであります。もう一つは、この計画をかりに理解と協力が得られました場合に、実行達成するための手段が伴うか伴わないか、この点が第二に重要なことでございます。この二つの見通しが立ちません……

第59回国会 商工委員会 第2号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私も、堀委員の言われますように、引き締め緩和を可能にした環境というものは、やはり昨年末考えておりましたよりことしの経済が、どう申しますか、調子がいいということであろうとは確かに思っております。ですが、実は年度に入りまして統計等がわかっておりますのが、まだきわめて最初のわずかの部分でございますので、いわゆる経済見通しの改定を考えるというような段階ではないと思っております。したがって、成長率などがどのくらいになるか、鉱工業生産の伸びがどの程度であろうかというようなことを、ただいま申し上げる材料を、まだ年度始まりまして時間がたっておりませんので、十分持っておりません。国際収支につきま……

第59回国会 商工委員会 第4号(1968/10/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私も持っていないほうでございますが、やはりいつぞやも堀委員からこの問題御指摘がございましたが、消費者の立場から申しますと、できるだけいろいろなものについてスタンダードのものを買うというようなものの考え方が大事なのではないかと思います。ところが、スタンダードのものをつくれば安いし、いわゆるデラックスでないということでその分の節約もできるのじゃないかと思いますが、どうもメーカーの言われることは、そういうスタンダードのものを出すと案外それが売れずに、何かしゃれた趣向のもののほうが売れる。実体は同じであってもデラックスのもののほうが売れるということをメーカーのほうはよく言うのであります……

第59回国会 商工委員会 第6号(1968/11/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 この計画の作業が始まりましたころ、もうかれこれ一年余り前であったと記憶いたしますけれども、日本列島の未来図というようなことばなりものの考え方なりが、今日もございますが、当時からあったわけで、私は、日本列島の未来図という考え方はそれでいいけれども、沖繩について少なくともその中へ沖繩のページを残しておけ、どれだけのことが書けるかあるいは書けないか、少なくとも沖繩の座を残しておくようにということを申しました。ですから、心がまえとしては沖繩というものがやがてまたわれわれと一緒になってこの計画の中へその座を占めるということは、当然計画をしております者が実はみんな最初から意識してやっており……

第59回国会 大蔵委員会 第3号(1968/09/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御承知のように、今年度の消費者物価の上昇、努力目標を含めた意味で四・八%としておるわけでございますが、そのうち、前年度から持ち越しました、いわゆる私どもがげたと呼んでおります部分が三・二ほどございまして、それから酒、たばこの値上げ、国鉄の定期券の割引率の引き下げということがございまして、それが〇・四ほど響いております。したがって、四・八と申しますものの、この年度に許容された上昇の幅というのは大体一・二ほどでございます。この数字四・八の中には、消費者米価は一応据え置きということで計算をいたしておりましたから、今度消費者米価がかりに十月から八%上がるということになりますと、統計上そ……

第59回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1968/08/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま御指摘のような経緯でございましたので、私どもその後、御決議の御趣旨に基づきまして、関係各省庁、公正取引委員会などと具体的な協議に入りまして、事実上の協議を続けてまいりましたが、昨日消費者保護会議を開きまして、これまでの協議の内容を確認いたしますとともに、議長から、この線に沿って具体化できるものから速急に具体化するようにという発言がございました。その内容につきましては、資料といたしましてお手元に概略を差し上げてございます「「消費者保護基本法に関する国会決議の具体化方策について(報告)」の概要」という書類でございます。なお、御決議にも御指摘がございますように、これらの事項の……

第59回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1968/09/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 政府の経済見通しの四・八%は、ただいま武部委員の言われましたように、一種の努力目標でもありますし、なかなか容易ではないということは前々から申し上げておるわけであります。しかもこの中には、消費者米価は一応上昇を前提に入れていないということも御承知のとおりでございますから、今回消費者米価が引き上げられるということになりますと、それだけこの四・八%の維持ということは、その部分だけむずかしくなるであろうということはもう明らかでございます。しかしながら、そもそも四・八%というものが、御承知のように積み上がった数字でございませんし、たまたま昨年は年度後半に相当大きな消費者物価の上昇がありま……

第59回国会 物価問題等に関する特別委員会 第4号(1968/09/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昭和三十五年ごろからいまのかなり高い消費者物価の上昇が始まっておりますが、それ以前は一%台くらいの消費者物価の動きでありまして、したがって、その三十五年あたりから新しい問題が出てきたのであろうというふうに考えておるわけであります。  その一つは、やはり毎年賃金の上昇があり、しかもだんだん人手が不足になってまいりましたから、賃金の上昇は生産性の高い部門から始まってそれが生産性のなかなか上昇し得ない部門にも波及し始める、これはやはり一つの大きな原因であると思います。ことに中小企業、サービス業においては、そういう波及してまいりました賃金の上昇を生産性の上昇で吸収するということが短期間……

第59回国会 物価問題等に関する特別委員会 第5号(1968/10/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 前回申し上げたことと大筋においては変わらないことを申し上げることになると思うのでありますが、御指摘のように、上半期の消費者物価の上昇は前年度対比で五・七でございます。これには二つの要因がございまして、今年度に入りましてから、年度内毎月の上昇がかなり見られるということと、もう一つ、前年度対比を問題にしておるわけでございますから、前年度が上期に物価が上昇せずに、むしろやや低落をしたというその二つの合成の要因で上期に五・七という上昇が見られたわけでございます。そこで、せんだっても申し上げましたことは、今後残りの期間、十月から年度末まで、今後消費者物価が低落するということはあるいは申し……

第59回国会 予算委員会 第1号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 生産者米価と消費者米価との間にはしゃくし定木のような関係があるわけではございませんけれども、やはり政府が買ったものを売るわけでございますから、何らかの関係がなければならないことは確かだと思います。それで、先ほどからお話しのように、農業の物的生産性が非常に低いのでございますから、ある程度価格政策を使わざるを得ない。今回もある程度生産者米価を上げるということになると思うのでございますが、そういたしますと、財政にもまた一定の制約がございます。したがって、家計米価の範囲内である程度その分は消費者が持つということは、私はやむを得ないだろうと思っております。


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第61回国会(1968/12/27〜1969/08/05)

第61回国会 外務委員会 第15号(1969/04/23、31期、自由民主党)

○宮澤委員 先ほど承っておりますと、穗積委員の御質問の中に、ちょっと私どもの耳なれない表現があったように思いました。聞き違いであれば幸いでありますが、この委員会の品位を高めるようなおことばではなかったように思いますので、意見として申し上げます。


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各種会議発言一覧(衆議院31期)

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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1967/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昭和四十二年度経済企画庁関係の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要を御説明申し上げます。  総理府所管一般会計歳出予算のうち、当庁関係の予算の総額は三百十七億四千四百七十四万円でありまして、前年度予算額二百六十六億一千一百六十四万円に比較いたしますと、五十一億三千三百十万円の増額となっております。これを予算の主要経費別に区分いたしますと、公共事業関係費以外の経済企画庁一般の経費では二十七億八百三十二万円を計上しておりまして、前年度予算額に比較いたしますと、四億七千八百七十五万円の増額となっております。これに対しまして、公共事業関係費では二百九十億三千六百四十二万円を計上……

第55回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1967/04/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 従来から、木曽川の系統では木曽川総合用水、三重用水、それから長良川河口せき、その三つの仕事をやっておるわけでございます。それの関係の予算も本年度も計上されております。で、中部圏開発整備計画が今後できてくるわけでございますが、大体私どもは、この従来の仕事をそのまま進めていくということが、できてくるであろう計画の線におそらく沿っているであろうと考えておるのでございますけれども、もしそうでないときは、それに対応して調整をいたさなければなりませんが、おそらくはやはりこの三つの仕事を進めていくということが基本ではないか、そう思って従来やっておりますし、今後もそうしたいと思っておるのであり……

第55回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1967/04/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 わが国の地域開発を考えてまいります上で、東北は非常に大きなむずかしい問題を持っておると考えております。  全体を見ますと、まず一つは北海道、東北、それから山陰地方、南九州、ここらあたりが地域開発の非常にむずかしいところであろうと思いますが、その中でも、山陰は山陽との関係で道路政策等を適当にいたしますと開発の方法があると思いますし、南九州は北九州との関係がつけられると思いますけれども、東北については何か特段のことを考えなければ、これというしっかりした開発のプログラムが立たないというのが実情であろうと思います。  それで、昨年東北各県の知事会が提言をされたわけでございますが、私、当……


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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1968/03/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昭和四十三年度経済企画庁の予算及び財政投融資計画につきましてその概要を御説明申し上げます。  総理府所管一般会計歳出予算のうち当庁関係の予算の総額は、三百三十五億百八十三万円でありまして、前年度予算額三百十九億八千五百九十七万円に比較いたしますと、十五億一千五百八十六万円の増額となっております。  これを予算の主要経費別に区分いたしますと、公共事業関係費以外の経済企画庁一般の経費では二十九億七千四百七十二万円でございまして、前年度予算額二十六億六千九百九十三万円に比較いたしますと、三億四百七十九万円の増額となっております。  これに対しまして、公共事業関係費では三百五億二千七百……



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データ更新日:2023/02/05

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