このページでは宮沢喜一衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(宮澤喜一君) 最近における農地の工場用地への転用はどのくらいかというお尋ねでございました。昭和四十三年には六千ヘクタール、そのうち水田は六割ぐらいと推定されます。四十四年はこれよりかなり上回ったと思われますが、まだ統計が出ておりません。本年につきましては、需要面と供給面両方から、ただいま私どもの役所で調査をいたしております。 今後十年間にどうかという御質問でございますが、従来一般に十年間の工業用地の必要量は十万ヘクタールといわれておりまして、そのうち農地が六、七割であろうと推定されておりますが、ただ企業側の事情から申しますと、今回立地条件のよいところの農地の転用が、暫定的になりと……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和四十六年の末には、わが国の全体の残存輸入制限の数を六十にまで減らしたいと考えているわけでございますが、ただいま農政が、御指摘のよな現状でございますから、ただいまのところ、なるべくこのウエートを通産物資がよけいにしょい込むようにという心がまえで、自由化を進めておるわけでございます。 それから、七一年以降、四十六年末以降ということになりますと、農林物資の中で、どうしてもやむを得ない、できないというものも、あるいはあろうかと思います。同時に、関税あるいは課徴金といったような施策もあわせて考えられますので、そういうものもあわせまして、できるものはなるべくやっていきたいと……
○国務大臣(宮澤喜一君) 下請中小企業振興法案の趣旨を御説明申し上げます。 下請中小企業は、わが国産業に広範に存在し、わが国経済の重要なにない手として、その発展をささえてきており、今後とも、わが国産業の高度化の進展に伴い、その役割りはますます増大するものと見込まれております。 しかしながら、下請中小企業は、受注の不安定、体質改善のおくれ等多くの問題をかかえており、さらには深刻な労働力不足、親事業者からの合理化要請の強化等きびしい環境に直面しております。 このような情勢に対処して、下請中小企業が自主的にその事業を運営し、かつ、その能力を効果的に発揮することができるようにすることは、わが国経……
○国務大臣(宮澤喜一君) 去る八日午後五時四十九分、大阪市大淀区長柄国分寺町において、ガス爆発事故が発生いたしまして、多数の人命が失われ、また多数の重軽傷者を出しましたことは、まことに遺憾にたえないところでございまして、つつしんでおわびを申し上げます。 被害の概況は、四月十日午前七時現在の警察庁調べによりますと、死者七十四名、重傷者百三十七名、軽傷者百六十五名であり、また消防庁の調べによりますと、二十六棟に及ぶ家屋の焼失がございました。 事故の原因につきましては、目下警察及び消防当局が調査中でございますが、事故は地下鉄二号線の工事現場で、ガス導管につり防護を施して地下を掘さくしておりました……
○国務大臣(宮澤喜一君) 中小企業基本法第八条に基づきまして先般政府が国会に提出いたしました昭和四十四年度中小企業の動向に関する年次報告及び昭和四十五年度において講じようとする中小企業施策の概要を御説明いたします。 昭和四十三年から昭和四十四年にかけて、わが国経済は拡大基調を続けました。このため、四十四年の中小企業の事業活動も好調に推移し、資金繰りもさしたる逼迫感は見られず、収益も概して好調であり、倒産件数も四十三年と比べてかなり減少いたしました。 しかしながら、近年改善されてきてはおりますが、中小企業の生産性や技術水準における大企業との間の格差は、依然として大きく、また、労働力不足の進行……
○国務大臣(宮澤喜一君) 繊維問題につきましての総理大臣の御答弁を補足させていただきます。 現在の新通商法によって代表されるようなアメリカの保護貿易主義というものは、ガットの精神に正面から背馳するものではないかという点につきましては、私もはなはだそのことを深くおそれております。ただ一部に、ガットというのは、各国の主権の上にあって、完成されたいわば不磨の殿堂であるというような解釈もございますけれども、事実は御承知のように、今日ガットをささえておりますものは、わが国とEECとアメリカのこの三者でございます。この三者が、主権の行使がエゴイスティックにならないようにと自己抑制をすることによって、今日……
○国務大臣(宮澤喜一君) 生活環境保全と産業との関係についてどう考えるかというお尋ねでございましたけれども、先ほど総理大臣が詳しくお答えになりまして、私もそのように考えております。実際の行政をやりますのに、またそういう心がまえで誤りなくやってまいりたいと考えております。(拍手)
【次の発言】 無過失責任の問題につきましては、先ほど総理大臣がお答えになったとおりでございます。私どもが企業を特に何かかばってどうとかということではありませんので、非常にむずかしい法律問題であるということで、法務省で御検討を願っておるわけでございます。
【次の発言】 新規の工場の規制の問題でございますけれども、現在、工……
○国務大臣(宮澤喜一君) 大気汚染防止法、それから水質汚濁防止法の適用につきまして、電力会社だけが完全にそれを免れるというのでないことはもう御承知のとおりでありまして、したがって、排出基準の規制も受けますし、違反した場合の直罰もございます。都道府県知事の立ち入り検査もございますし、非常の場合の緊急措置命令も受けるわけでございます。 これらの権限を全部そのまま環境庁に移すわけでございますから、環境庁長官は、排出基準を定め、あるいは都道府県知事を指導し、また通産大臣に対して所要の勧告をすることができる、こういう構成になるわけでございますから、公害対策の総合的な推進に支障になるようなことはないとい……
○国務大臣(宮澤喜一君) 地場産業を衰退さしてしまいましては、この法律の目的に反しますので、業種を選定いたしますときに、地場産業と競合が起こりませんような選定のいたし方をしたいと思います。 それから、団地などを先行造成するわけでございますから、地場産業でいいものがあれば、むしろそれを選定して団地に入ってもらうというようなことも一つの考え方ではないか、そういうことも考えてまいりたいと思います。 それから、都道府県の計画と市町村の計画の違いは、導入されました工業を拠点にして、あと、企業が育ちますような、一定規模以上の地区の計画を都道府県でやりたいと思っております。 その場合の企業規模でござい……
○国務大臣(宮澤喜一君) 中小企業基本法第八条に基づきまして、先般、政府が国会に提出いたしました昭和四十五年度中小企業の動向に関する年次報告及び昭和四十六年度において講じようとする中小企業施策の概要を御説明申し上げます。 昭和四十四年秋に実施されました金融引き締めの効果は、昭和四十五年度に入って次第に実体経済面に浸透し、中小企業の事業活動も鎮静化を示しました。政府としては、これに対処して、年末及び年度末の中小企業向け特別金融措置を講ずるとともに、昭和四十五年末から三次にわたる金融緩和措置をとり、新たな景気局面の展開を期待しているところでございます。 次に、今回の白書で述べております構造問題……
○宮澤国務大臣 私の理解いたしますところでは、アメリカの一部の地方において、どういう品物かはわかりませんが、生産が減ったか、あるいは、それに伴う収益が減ったかしたということがあって、それが多少雇用にもあるいは影響したかして、これは外国からの輸入の結果であるというふうに彼らがそれを考え、そうしてその輸入国の一つは日本である、こう考えて、わが国に対して規制をしてほしい。ただし、彼らの考えますことをそんたくいたしますと、一つの品物の規制をしても、それはすぐ他の品物に転化をした形でまた輸入されるであろうから、したがって、一つの品物にとどまらず、多くの品物について規制をしてほしい、こういうのではないかと……
○宮澤国務大臣 総理大臣のお答えになります前に答えさせていただきますが、身体障害者につきましては、御承知のように、一部の配慮をいたしたわけでございますけれども、いまお年寄りの方について華山委員の言われますことは、まさに私もそうだと思います。実は私も、いま非常に正確ではございませんけれども、あの百八十日という日が、たしか条約か何かの関係があったかと思いますので、それを延ばすということがそういう関係からできるかどうか、実はただいまつまびらかでございませんが、そして、御承知のように、すでに売りました切符は日にちの限定をしておりませんから、いつでも使えるというようになってしまっておりますので、そういう……
○宮澤国務大臣 先般産地の関係の方々とも一時間半ばかり直接にお話を伺いましたわけでありまして、この問題についてお互いにまことに深い関心を持たざるを得ない事件であると思っております。 アメリカ側が今回のような申し入れをしてまいりました背景いかんということでございますが、これは私としてアメリカ側の背景を肯定するという意味ではございませんので、ここは非常に気をつけて申し上げなければなりませんが、一応どういうことであろうか、それを正しいと申すわけではないのでありますけれども、そんたくをいたしてみますと、かつてこの金属洋食器にはアメリカ側が取引クォータをかけておったわけでございますが、それを一九六七年……
○宮澤国務大臣 やはりたとえば橘湾でありますとか、あるいは四国の南部でありますとか、豊予海峡の外側、あるいは東北の北部といったようなところに大きなCTSをつくって、そうしてパイプで送るということを考えざるを得ないのではないか。全国総合開発計画でも、大体そういうような考え方で書かれておると思います。
【次の発言】 そういうできごとが頻発しておりまして、まことに申しわけないと思い、心配しておるわけであります。昨年板橋で事故がございましたあと、ガス導管の防護について防護対策会議というものを開きまして、専門家に教カ月研究をしてもらって、その答申を昨年の暮れにもらいました。そこでその途中においても、保安……
○宮澤国務大臣 第六十三回特別国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として、所信の一端を申し述べたいと存じます。 公害問題と真剣に取り組み、国民の健康の保護と生活環境の保全をはかることは、産業政策を進める上での重要課題でございます。通商産業省といたしましては、公害対策基本法の体系を軸として、国民生活の質的充実をはかるという観点から産業及び生産技術の実態に即した実効のある公害対策を、今後一段と積極的かつ総合的に展開してまいる所存でございます。 昨昭和四十四年二月の硫黄酸化物に関する環境基準の閣議決定に引き続いて、昭和四十四年度には、千葉県市原市など三地域に……
○宮澤国務大臣 推測いたしますと、このことは、おそらく排煙脱硫の技術は、工業技術院が大型プロジェクトとして昭和四十四年度まで時間をかけまして開発いたしたものでございます。そこで、これには確かに国費が投ぜられた、そのとおりでございます。それからなおおそらく電力会社が排煙脱硫装置を現実にいたしますときには、たとえば開発銀行といったようなものの融資があるかと思いますので、これはもちろん融資でございますから返さなければならぬわけでございますけれども、政府機関からそういう融資があるということについての指摘ではないかと思うのでありますが、ちょっと政府委員から補足いたします。
○宮澤国務大臣 ただいまのお尋ねは、製造を許可する者とそれから取り締まる者とが同じ行政官庁であるということは、不適当ではないかというお尋ねでございますか。
【次の発言】 わかりました。
従来からの事情によってこれは外資法上の許可を与えたということでございます。ところで、他方で四エチル鉛というものはわが国で今後使用することがなくなる、そうでございますから、かりに許可をされましても、その工場はおそらく生産をすることがない、こういうことになろうと考えております。したがって、外資法上の許可をこの際あえて取り消す必要はない、こう考えております。
○宮澤国務大臣 確かに御指摘のように、中小企業の場合には、公害防止のための費用負担というものが非常に苦しいわけでございます。したがって私ども、公害防止事業団の中小企業向けの公害関係の資金の量の確保でありますとか、あるいは中小企業金融公庫につきましてもいわゆる公害ワクというようなものも持っております。税制等にも幾らかそういう措置がございますし、また商工会議所にこのごろは公害についての技術的な相談を受けるような場を設けておりまして、まだこれだけで十分ではございませんと思いますが、財政金融等を通じまして、大企業と違いますので、できるだけ親切にきめこまかくめんどうを見てまいりたいと考えております。
○宮澤国務大臣 公害問題に対処するということになりますと、これは始関委員よく御承知のことでございますが、国としてもそれなりの費用を必要としますし、企業においてもさようでございます。また消費者の立場からしましても、ある程度消費の内容はよくなるわけでございますけれども、消費者にも一部の負担がかかるというふうに想像されます。したがって、国民経済全体として考えますと、財政も企業もまた消費者も、いわば物的には再生産的でない余分の支出をすることになるはずでございますので、理論的に申しますと、その範囲で次の段階におけるGNPに影響を与えるであろうということは容易に想像されると思います。それがどの程度であるか……
○宮澤国務大臣 経済そのものはわれわれの生活の目的ではございません、手段でございますから、ただいま松本委員の言われましたことの意味は、結局われわれが物質的に生活水準を上げていくということを経済ということばで言われた、こういうふうに考えるわけでございます。そういたしますと、われわれの物質的な生活の内容が向上するということは、それ自身が幸福ではございませんけれども、幸福を増進するための一つの大切な要素であることには間違いないと思いますので、それを抹殺してしまっていいということにはならないと思うのであります。 そこで結局、エントベーダーオーダーかどうかと言われますそのお尋ねのお答えとしましては、と……
○宮澤国務大臣 第六十二回国会における商工委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業行政に関する所信の一端を申し述べます。 顧みますと、一九六〇年代は、わが国経済が急速な発展を遂げ、これに伴ってわが国の国際的地位が著しく向上した時代でございます。一九七〇年代におきましても、この成果を踏まえた一そうの飛躍と前進が期待されておりますが、反面、内外の経済環境は大きく変動しつつあります。 国際的には、残存輸入制限品目の自由化、資本取引の自由化の推進、特恵関税供与の問題をはじめ、わが国経済の国際化が課題とされており、また、国内的には、労働力需給の逼迫、物価、過密、公害問題等を早急に解決しなければなり……
○宮澤国務大臣 参議院の予算委員会で概略そのようなお答えをいたしましたことは事実でございます。それで私としましては、亀田議員の御質問に対して外務大臣が一つの面をお答えになりましたので、両方あわせてお聞きを願うという意味で、私がそちらの面をそのときに申したわけでございます。 私がそう申しました、そういうことを考えております背景は、先ほど武藤委員がまさしく非常に的確に御指摘になりましたように、資本の自由化あるいは物の自由化について、わが国がOECDなりガットなりに加盟をいたしまして相当の時日がたちますけれども、しかも経済的には大国だと、少なくともよそから見られておるにしては、いかにもそのルールの……
○宮澤国務大臣 日本万国博覧会につきまして、簡単に現況を御説明申し上げます。 本博覧会の開催準備は、関係各位の御尽力により順調に進捗し、今月十四日の開会式を迎えるばかりになっております。 この機会に、皆様方のこれまでの御支援と御協力に対し厚くお礼を申し述べます。 すでに御案内のとおり、来たる十三日には日本館、日本庭園の開館開園式を行ない、翌十四日には天皇、皇后両陛下並に皇太子殿下及び同妃殿下の御台臨を仰ぎ、日本万国博覧会開会式を行なう運びとなっております。 昭和四十年、アジアで初めての万国博覧会を大阪において開催することを決定して以来、政府としては、「人類の進歩と調和」のテーマのもとに……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、十分努力いたすつもりでございます。
【次の発言】 どのくらいの深さに導管を置くべきかということについては、道路の上からの圧力に耐えるところにというのが保安規程だそうでございますが、研究の結果は一メートル五十センチくらいが一番適当である。と申しますのは、それ以上深ければまた逆に土圧がかかるということだそうであります。そうして、そういう工事はガス会社の責任において行なう。政府はガス会社に対して、公益事業でありますから、一般的な監督等々の規定はございますが、ガス会社の責任において行なう、漏洩についてはまた検査をする、こういう仕組みになっておるようでございます。
○宮澤国務大臣 前々から申し上げているところと変わりございません。先ほど加藤委員がおっしゃいましたとおりでございます。
【次の発言】 両国間のいろいろの接触が目下進行中でございますから、詳しいことは申し上げられませんけれども、ただいまのところ、私としては、この原則論はどうしても、先ほど加藤委員の言われたようなことでございますから、それにのっとっていくのが適当だというふうに考えております。
【次の発言】 伺っておって、おとうさんのほうかと思いましたが、前々から申し上げておりますとおり、これは被害がないところには規制がないというのが原則でございますから、その原則にのっとって交渉をしていくということ……
○宮澤国務大臣 一般ガス事業者が過渡的に簡易ガス方式によってガスを供給するということは、消費者の立場からいってそれは必要な場合が多いと思いますけれども、そこでいわばなまけてしまって、本体導管の延長を怠るというようなことがございますと、これは供給責任を十分に果たしていないということになりますので、そこで、一般ガス事業とみなすということで、将来において本体導管との連絡を確実にするということにしたわけであります。また、この第五条の第六号もそういったような趣旨で書かれたものでございますし、前回の国会の当委員会において修正が行なわれましたのも、そういうことであると思います。 私どもは、この法が成立いた……
○宮澤国務大臣 これは、先般も申し上げましたとおり、私も同じような考えを持っております。したがって、別途国務大臣としての立場から、かわり財源についても私なりの考えも添えまして、そうして関係閣僚に、御指摘のような線に沿った行政なり法案の提出なりをお願いいたしたい。自分としては極力努力をいたしたいと考えておるものでございます。
【次の発言】 一般に公益事業の名のもとに供給独占をしておりますものは、その上にあぐらをかきやすいということは確かでございます。私どもとしては、常にそういうところは注意をし、監視をしながら行政をやっていかなければならないと思っております。
○宮澤国務大臣 ただいま御決議のございました機械類賦払信用保険法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、御配付をいただきました案によりまして詳細承知いたしました。政府といたしましては、今後本保険制度を運用するにあたりまして、御決議の内容を十分尊重いたしまして、御趣旨に沿うよう努力をいたす所存でございます。(拍手)
○宮澤国務大臣 御指摘のように、輸銀の金を使いますことが輸出振興に非常に貢献するということは、おっしゃるとおりでございます。したがって、それらの国に対しても、そういうことができるならば輸出振興に大いに寄与するという見地から、政務次官がお答えを申し上げましたことは、私はしごくもっともなことだと思いますし、また、通産当局全体としてもそれを希望しておると思います。 ただ、この問題は、申し上げるまでもなく一通産当局、あるいは一通産大臣の問題ではございませんで、内閣全体の国際政治、外交等に関係のある問題でございますから、そういう見地から考えていかなければならないと、常々思っております。 ただそこで、……
○宮澤国務大臣 後ほど政府委員から詳しく申し上げますが、御指摘のとおりの現状でございます。わが国でハードウエアが電子計算機として最初につくられましたのが十二、三年前でございますが、当時アメリカに非常に大きく水をあけられておりまして、あの当時コンピューターギャップといいますと、何となくそれはハードウエアのギャップであるというふうに一般的に考えられておりました。またそのとおりであったわけでございます。その後わが国のコンピューターの製造はかなり進みまして、現在一応五〇%程度の国産化率を持っておりますが、大きなものはまだでございますけれども、小さなものについてはかなりギャップが埋まったというふうに考え……
○宮澤国務大臣 昨八日、大阪市大淀区天神橋六丁目付近におきまして、ガス爆発事故が発生いたしました。多くのとうとい人命が失なわれ、また多数の重軽傷者が出ましたことは、まことに遺憾にたえません。このたびの事故でなくなられました方々の御冥福をつつしんでお祈り申し上げる次第でございます。 昨晩おそく東京をたちまして、夜半までに現地に参りました。公益事業局長を伴いまして現場に参りまして、実情を視察し、また説明を聞きまして、事故の原因の究明に当たってまいりました。なお、その後不幸にしてなくなられました方々に哀悼の意を表しに参りましたわけでございます。 事故の概況でございますが、事故現場は大阪の大淀区長……
○宮澤国務大臣 おっしゃっていらっしゃることは、私もわかって伺っておりましたが、結局ここで言いたいことは、通商産業大臣はこれこれのことを定めてこういうことをするのだ、この法律の目的では電子計算機利用高度化計画と呼びます、こういうことを言いたいのだと思います。そういうふうにまた解釈していただきたいと思います。
【次の発言】 それはむしろ私のほうからお答えをさしていただきたいと思います。
この法律案の、つまり堀委員が厳密な意味での立法事項でないではないかと言われる部分――いろんな部分からなっておりますけれども、いま問題になっております条文は、私どもが、プログラムというものをこれから価値ある財産―……
○宮澤国務大臣 いろいろ施策が配慮されておるのでございますが、政府委員から申し上げます。
【次の発言】 たいへんむずかしい問題でございますから、何とお答えをしてよいのか、私にもよくわかりません。しかし、いろいろなことが考えられると思います。他の企業の持っておる企業の秘密、これは財産であることに間違いありませんから、それをスパイというのは侵害する行為になる。そういうことはやはり一つの盗みをする行為に違いありませんので、それは非道徳的な行為である、あるいは法によって罰すべき行為であるという考え方が産業スパイ罪であると思いますので、それはそれとしてわからないではございませんけれども、しかし、たとえば……
○宮澤国務大臣 積極的に対処すべきものと考えております。
【次の発言】 貿易は、申し上げるまでもなく、双方の合意による双方交通のものでございますから、私どもは、何も中共に頼んで貿易をしてもらっているとは思っておりません。両方の利益が合致するがゆえに貿易ができておるのだ、こう考えております。
【次の発言】 共同コミュニケにつきましての政府の統一見解は、今週火曜日に内閣官房長官がすでに発表されたところに尽きておりますが、私自身どう考えておるかというお尋ねでございます。
私は、あれを読みまして、非常に思想が硬直をしているというふうに感じました。同じ同文同種といいましても、ことばの意味は、字は同じで……
○宮澤国務大臣 ただいままで質疑応答を注意深く承っておりました。法律的な、ことに憲法との関連における本法案についての中谷委員のお考え方につきましては、私も敬意を表するにやぶさかでございません。そこで、私が承っておりまして感じておりますことを、二、三申し上げておきたいと思います。 第一は、ドイツにおけるこの問題についての最高裁判所の決定というものが、おそらく私どもの知り得る範囲では、まだ決定は連邦裁判所にあっては下されていないのであろうということが第一点であります。かりに、何かの時期に連邦憲法裁判所で、最終的に違憲であるという決定をいたしました際であっても、それは、いわばわれわれとは法体系を正……
○宮澤国務大臣 行政の定員をできるだけ低く押えたいという政府の基本方針にもかかわりませず、特許庁の定員は、年によって違いますが、毎年百人前後ずつふえてまいっておるわけでございます。これは各省の中でも最も異例に属することでございます。と同時に、審査官にいたしましても、相当専門的な知識及び経験を必要といたしますが、これらの人の多くは、本来持っておる技術で民間産業界等においては相当待望される人もおりますのに、実質は官庁の給与は必ずしも十分とは言えないというようなことから、ことに成長産業などにおきましては、その方面の専門家の審査官を得ることがだんだん困難になってまいると思っております。従来特許庁として……
○宮澤国務大臣 先般問題が表面化いたしまして以来、農林、通産両省から各取引所あてに、いろいろな事項につきまして具体的に措置をするように通達をいたしたわけでございます。と同時に、同じく両省で、先般資料として提出をいたしました調査総括表に基づきまして、仲買い人に対する検査を今日ただいま続行中でございます。検査に六月一ぱいかかると考えておりますが、したがって、もし横山委員の言われましたような印象を業界が持っておるとすれば、それははなはだ恐縮なことでありまして、私自身は、実はこのような通達並びに現実の検査が行なわれておりますので、業界としては、これはかなり容易ならぬことであるというふうに考えておるもの……
○宮澤国務大臣 私といたしましては、現在あるろ九十八品目のうち、すでに自由化をすることを決定しているものにつきましては、できるだけ早くそれを了したいと思います。なお、それと並行いたしまして、まだ自由化の候補になっていないその他の六十品目、この中から自由化の候補者を早く選びたいと考えています。残りましたものがハードコアになるわけでございますが、これは数から申しますと、やはり農林省所管の物資が多いであろう。通産省所管につきましても、ただいまお話しの中型、大型の電子計算機、あるいはその他一部マイニングでありますとか皮革、多少そういうものが残ることがあろうかと思いますが、大まかに申しますと、通産のほう……
○宮澤国務大臣 少し経緯を申し上げますので長くなりますが、よろしゅうございましょうか。お持ち時間が限られておることを存じておりますので、はなはだ恐縮に存じますけれども、第一回の御質問でございますので……。 御指摘のような文書によりますところの交渉の経緯がございましたあと、両国の間で外交ルートを通じましていろいろ話し合いがあっておりましたことは事実でございます。しかしながら、それはこれといって結実をするに至りませんでした。そうしておりますうちに、米国の国内で法案の提出が行なわれたりしておるわけでございます。 当初、この問題につきまして、本来こういう問題に一番関係のございますガットの事務局長は……
○宮澤国務大臣 現在の法律の第一条におきまして述べられておりますこと、その基本になっております私どもの考えは、国民福祉ということを基本に考えます場合に、健康というものはこれは絶対不可欠の条件でございますから、健康の保持増進のためには何ものをも従属させて差しつかえないという考え方でありますが、同時に、福祉というためには健康のほかにいろいろな要件があるであろう、所得水準が向上をするということも疑いもなく福祉の大切な要因であろう、そういう考え方から現在の第一条が一項、二項というふうに書かれておるわけであります。しかし御承知のように、最近環境の破壊といったようなことが相当激しくなり、またお互いの意識に……
○宮澤国務大臣 それはお尋ねの意味は、問題意識としてはよく理解ができるところだと私は思いますせんだっても申し上げましたように、公害防止ということになりますと、国の財政においても、企業の設備投資においても、あるいは国民の消費においても、内容が変わってまいります。そうして、それらの支出は次の段階まで考えますと、いわゆる物的には非再生産的な性格を持つであろうということも、これも御質問の中にある内容なんで、私もそうであろうと思います。ただ、一次的には、国がたとえば下水道を従来以上にやるとか、企業が公害防止のための設備投資をするとかいうことは、その段階におきましては、やはり投資であることに変わりませんか……
○宮澤国務大臣 昨日、総理大臣と衆議院議員福田一氏とが会談をされたということは私も報道によって存じておりますが、実は今日総理大臣にお会いをして話をする機会がございませんでしたので、その内容等につきましては私存じておりません。 それから、総理大臣の訪米とこの問題との関連でございますが、過去の経緯から考えまして、わが国の業界並びにアメリカの業界双方で満足し、納得し得るような考え方が生まれますならば、それは日米両国のために、また来たるべき佐藤・ニクソン会談のためにけっこうなことであるとは思いますけれども、そういうことが成就しません限り、この短い期間の間にこの問題の基本的な解決をはかるということはむ……
○宮澤国務大臣 事実に徴しまするに、ただいま御指摘のようなことがあったわけでございますから、私どももっと早くこの事実を知っておれば早急に処置し得たであろうということは、これは御指摘のとおりと思います。一般に公害の問題につきまして、私どもの意識というものがもっと早くから問題をとらえておれば、現在起こっておりますような問題は、そのほかにもいろいろ問題がございますけれども、早く処置し得たであろうということは、まことに言われるとおりであると思います。したがって私ども、おくればせではありますけれども、今後このようなことが再び起こりませんように、徹底的に関係の法律も一整備いたしまして、公害問題全体に当たり……
○宮澤国務大臣 何ぶんにも例のきわめてまれな事故であったわけでございますが、しかし、それだけに私どもも非常にショックを受け、かつ申しわけないことだと思っております。 先ほどから労働省から御説明のありましたように、現在これを強制的に律する法規がない、それを必要とするかと思うというお考えでございましたら、私どもも、それは当然そういうことで協力をして、法的な根拠を持つようにしなければならないと思います。しかし、それに当面時間がかかりますので、通産行政としましては、たとえば今回の試験施設のあり方が適当であったか、試験方法が適正であったか、リモートコントロールによることはできないであろうか、あるいは防……
○宮澤国務大臣 ただいまの委員長の御発言につきましては、十分その御趣旨を体してやってまいる所存でございます。
【次の発言】 武藤委員が自由貿易を守らなければならないと言われましたが、その点は私どももまことに同感でございまして、世界の自由貿易がいま危機におちいろうとしている、何とかしてこの危機を回避しながら自由貿易の流れをさらに進めていかなければならないと考えておるわけでございます。
そこで、ただいまのお尋ねでございますが、今日はこの問題につきましての御質問が非常に多いようでございますので、最近の経緯を簡単に御報告することをお許し願いたいと思います。
今年の六月に、私とアメリカのスタンズ商務……
○宮澤国務大臣 石炭対策につきまして所信を申し上げるに先立ち、私の就任以来、一月、三月と石炭鉱業の事故が相次いで発生いたしましたことに対し、深く遺憾の意を表しますとともに、保安の確保につきまして今後一そうの努力を尽くす決意をここに表明いたしたいと存じます。 御承知のとおり、石炭鉱業は引き続ききわめて困難な状況に直面しておりますので、事態の緊要性にかんがみ、関係各方面の御協力を得て石炭対策の一そうの充実のため最善を尽くす所存でございます。 石炭対策につきましては、一昨年十二月の石炭鉱業審議会及び中央鉱山保安協議会の答申に基づき、石炭鉱業の再建と保安の確保並びに終閉山の円滑化をはかるため、四十……
○宮澤国務大臣 まずこの第四次の対策を踏襲、遂行していこうと考えております。
【次の発言】 第四次対策で閉山等がやむを得ないと判断されました場合については、まず、いま政府としてはでき得る最善のことを考えてやっておるわけでございますから、しかもその期間もまだ何がしかございますから、これでスクラップ・アンド・ビルドをやっていくということがやはり基本だと思います。
【次の発言】 それは、政府が一応の数字を持って施策をしておるわけでございますけれども、いろいろ世の中の変化に従って、あるいは政府の考えていなかったような閉山が起こることもあるかもしれません。しかしこれは、いずれにしても計画と実際とが必ず一……
○宮澤国務大臣 これは後ほどまたいろいろお尋ねもあろうかと思いますので、ちょうど田中委員が冒頭に言われました部分につきまして感じておることを申し述べさしていただきたいと思います。 戦争中、私ども、物動計画ということで、石炭の生産目標五千万トンというものを掲げまして、以来不幸にして敗戦になり、戦後の復興になったわけですが、その間石炭産業がわが国産業の先達エネルギーの供給者として尽くしてこられた役割りというものは非常に大きなものであって、私どもは、それに対しては常に敬意と感謝を表するにやぶさかでないわけでございます。しかし、時の流れとともにエネルギー革命というようなものが起こってまいりました。か……
○宮澤国務大臣 米国の強粘結炭のわが国に対する供給の問題でございますが、ただいま田中委員の御指摘になりましたような事情がございます。これは原因は幾つかあるようでありまして、一つは米国の炭鉱の保安規則が非常にきびしくなったということが背景にありまして、それと同時に、アメリカの電力会社がやはり原子力発電というもののウエートを少し事実より重く見過ぎたと申しますか、予定どおりに原子力発電が必ずしも進捗いたしませんという事情が生まれてまいりましたが、当初にはその進捗をかなり早いものと見ておりましたがために、大手の石炭供給業者に対して長期契約を電力会社がすることに比較的消極的であった。つまり、電力という大……
○宮澤国務大臣 テレビの国内価格問題について、堀委員が何年にもわたって関心をお持ちになり、また御質問を過去においても受けましたことは御指摘のとおりでございます。私もよく記憶をいたしております。 そこで、やや長期に見ますと、テレビの価格というのは国内価格も下がってまいりましたし、品質的にもいろいろな意味で向上しておりましょうから、価格及び質の面で量産効果というものは相当あらわれておるというところまでは事実であろうと思いますが、率直に申しまして価格が非常に自由に、自由競争の中で完全に自由に構成されているものかどうかということはなかなかむずかしい問題でありまして、必ずしもはっきりそうだということが……
○宮澤国務大臣 宮澤でございます。よろしくお願いいたします。 通商産業省設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 改正の第一点は、鉱山保安局を改組し、公害保安局とするとともに、同局に公害部を設置することであります。 御承知のとおり、近年、公害、保安問題は、一部地域の問題でなく、全国的な問題となっており、国民生活を守る上でその早急な解決が必要とされております。 この事態に対処して通商産業省としては、昨年七月に決定した新通商産業政策の基本的方向でも明示しておりますように国民生活の質的充実をはかるため公害の防止と保安の確保に万全を期することとし、これを……
○宮澤国務大臣 大きな事故を起こしましてまことに申しわけないことでございます。八日の午後五時過ぎに事故が起こったわけでございまして、私は夜半に現地に参りましてお見舞いをいたし、また必要な指示、助言もいたしたわけでございます。事故の原因につきましては、ただいま当局が検証等をいたしておりまして、今朝現在、国家公安委員長のお話によりますと、詳細には結論を出すに至っていないということで、引き続き検証、取り調べが進んでおります。 その事故の場所は大阪市の市営地下鉄が掘さく工事によって、オープンカットにより工事を進めておったところでありまして、したがいまして、ガス管が二本、五百ミリの低圧のものと、三百ミ……
○宮澤国務大臣 この制度につきまして私の感じておりますことは、後ほど御質問が進むにしたがって申し上げたいと思いますが、いままでの御質問で申し上げられることは、こういう制度が映画の輸出振興に寄与するであろうという政策判断のもとに行なわれたわけでございます。そこで、推薦の責任者は通産大臣ということになっておりますから、もしこれが映画の輸出振興にあまり寄与していないとすれば、その行政責任は通産大臣がとらなければならないと思います。したがって資金運用部が興長銀の債券を引き受けること、それから興長銀が通産大臣の推薦にしたがって融資をすること、当然担保はとっておると思いますけれども、その仕組みそのものには……
○宮澤国務大臣 大切な友好国からの要請でございますから、誠意をもってできるだけすみやかに対処したいと考えております。問題は、業界の自主規制を求められておるわけでございますから、関係業界の理解がなければ円滑にはいかないことであります。また政府といたしましても、ガットのもろもろの原則にのっとってものを考えてまいらなければなりません。いわれますように、かつてのいわゆる綿製品の長期協定の轍を踏むようなことがあってもならない、こう考えております。国会の御決議もあることでございます。それらに処して、ただいま各方面といろいろな接触をいたしておるところで、正直のところ、解決には苦慮いたしておる次第であります。
○宮澤国務大臣 貿易管理令でこれは制限をしておりまして、ことに紛争当事国に武器の行くようなことはしない。それからわが国が通常使用しておりますようなものについて、余裕がある場合にはそれを許すことはあり得ますけれども、紛争当事国に対してはそういうことは特にしない、こういうことにしております。
【次の発言】 大筋は総理の言われたとおりでよろしいのでありまして、私はもう少し正確を期しまして補足をしたわけでございます。
【次の発言】 企業は、社会の構成員でございますから、社会に対して責任があるという考え方を私は持っております。就任以来そのことを最も大切な施策の一つと考えております。先ほど安中の問題を御指……
○宮澤国務大臣 先日も申し上げましたとおり、現にわれわれに提出されました資料が十分でないと考えておりますから、追加の資料を求め、またそれについて説明を求めることが先決であろうと考えておるわけでございます。 それから、少し長期的にものを考えますと、先ほど今澄委員が言われましたことは、まことに意義のあることだと思います。つまり残存輸入制限であるとか、資本の自由化の問題であるとか、わが国もガットなりOECDに入りましてからもうずいぶん長い年月がたっております。そのほうの施策がなかなか思うようにも進んでいないという点がございます。それなりに困難はございますけれど、やはりそういう点では、わが国も、それ……
○宮澤国務大臣 それは具体的な過去の実績を申し上げましたほうかおわかりやすいと思いますので申し上げるわけでございますが、大体私どもが具体的に許可をしました武器というのはほとんど護身用の拳銃でございまして、先方が武器と考えておるかどうか必ずしもわかりませんが、昭和四十二年度に護身用拳銃が七千万円ばかり、四十三年度に護身用銃拳が六千万円、ほかに小銃が九丁、二十五万円ございます。四十四年度に護身用拳銃がただいままで四百万円ほど、仕向け先はほとんどアメリカ、ヨーロッパでありまして、先ほどの三原則に従って処置をしております。どうもこれらのものが、受け取るほうで武器として受け取っておるかどうか必ずしもはっ……
○宮澤国務大臣 全く聞いておりません。
【次の発言】 おそらく、よそのどこにも属しませんので、通産省企業局であろうかと思いますが、これに関しての法令などは一切ございませんと思いますから、どう申しますか、事実上監督等の方法はないのではないかと思っております。
【次の発言】 ちょっとはっきりいたしませんが、実はたとえば出版印刷などになりますと、近代化というような仕事は私どもの仕事になっておりますが、出版業そのものがそうであるのかどうか、まことに申しわけありませんが、私によくわかりません。
【次の発言】 御指摘のように、いまの段階になりまして一番心配しておりますことは、その二つの点でございます。そこ……
○宮澤国務大臣 お尋ねのように、中小企業というのはわが国の経済社会の一部というよりは、実はかなり大きな部分でございますから、そこでただいま総理が言われましたように、中小企業に直接向けられた一般会計ばかりでなく、財投あるいは税制、あるいはもっと申しますと、社会保障施策なんというのは全部わが国の経済社会に占める部分が大きいだけに、みんなそれに関係してまいると思います。したがって、一般会計だけの数字をとって申されることは、必ずしも私は適当でないのではないかと思っております。 そこで、昭和四十五年度の場合、御審議願っております予算あるいは財投、税制等々、私はまず金の準備、財政金融の対策としては十分だ……
○宮澤国務大臣 公害についての基準をどのように設定するかということは、結局生活と産業との調和点を求めるということになるわけであります。その調和点をどのようにきめるかということは、時代が進んでまいりまして、技術の進歩がある、あるいはまた公害は規制しなければならないという観念が定着をしていくということに従って、私は時代とともに企業の側にきつくなるということは、これは当然だと思います。また企業にもそれを覚悟していただかなくてはならないと常に申しておりますが、いずれにいたしましても、一つの時点においては一つの調和点というものがあるわけでございます。そこで、国がそういう基準を各地方にきめましたときには、……
○宮澤国務大臣 総理の言われましたとおりでございます。
【次の発言】 前段の問題につき申し上げます。ガットで申しておりますとおり、被害または被害のおそれ、これがガットの原則でございますから、それを踏んまえて考える、こういうことでございます。
繊維産業につきましては、直接従事する者が百九十万といわれておりますが、私ども百七十五万人ぐらいの規模、間接に関係いたします者は俗に九百万といわれておりますが、かなり大きな規模のものと思うのでございます。
【次の発言】 先ほど申しましたが、従業員百九十万、事業所数十三万三千六百、出荷額四兆六千八百億円程度だそうでございます。
○宮澤国務大臣 それは非常に有益な問題の御提起だと実は思うのでございます。私どもも、そういう角度からこの問題の解決のかぎがないかということをいろいろ考えて、実は内々では見ておりますが、二つ考える道があるかと思います。 一つは、いま言われましたような国際協定が可能であるか、たとえば小麦とか砂糖などでございますが、こういうものには御承知のように国際協定があるわけでございます。そうして、価格についてもある程度の安定帯を設けているわけでございますが、どうもこれは銘柄が、いまちょうど御指摘になりましたように、簡単なものでありますと可能でありますけれども、繊維のように銘柄が無数にある、しかも毎年変わって……
○宮澤国務大臣 追い越しのときでありますとか、あるいは高速道路へ入りますときの一種の加速性能が必要だという問題もあるのではないかと思うので、それで最高速度一ばいの、余裕なしの能力でいいのか、何がしかのマージンを持たなければならないのかという問題は、また別にあるのではないかと思いますが、私もはっきり詳しいことがわかりませんので、研究をさしていただきます。
○宮澤国務大臣 通産省関係のものにつきましては、監督をするものが十八名、年間で百五十回ほどの検査をしておるわけでございます。ただ、私は、この問題の本質は、いま農林大臣の言われましたように、価格及び流通の安定という本来の機能と別に、全然思わないいわゆるスペキュレーションにこの三品取引が利用され、しかも大衆が巻き込まれているというところに問題があるので、そのことは実はきのうやきょう始まったことではないわけであります。ところが、そういう本来の目的を離れたことに使われておるということについて本来意図した目的でなかったために行政のほうが十分に対応できていない、そういうところに私は根本の問題があると思いま……
○宮澤国務大臣 公害の規制の基準をどう定めるかということについては、技術の進歩でありますとか、あるいは意識の定着でありますとかによって、時とともにこれは変わっていくべきものであろう。そして、それが傾向としては企業の側にきつくなるということは、私は当然のことだと思います。しかし、ある時点においては、そのときに両方が譲り得るぎりぎりの点というもので規制の基準というものをきめていかなければならない。そこで、ただいま御指摘のような場合は、煙突の一本一本についての排出の基準をかくかくきめることは適当であると国が定めたわけであります。それに対して、自治体が、それは煙突一本一本ばかりでなく工場全体についての……
○宮澤国務大臣 従来から関係の方々には、この問題についての意見を聞き、また私の考えているところを個別に申し上げてまいりました。昨日、たまたまその中の何人かの方々に対して、現状を私から説明をいたし、また御意見を聞きましたが、いわゆる工作を依頼したというようなことはございません。
【次の発言】 先方に迷惑がかからないと思う範囲で申し上げますけれども、ケンドール氏は、一般にわが国の資本及び物の自由化の問題、それから非関税障壁の問題などについて当然のことながら関心を持っておりまして、私も同じ問題に関心を持っておりますので、そういうことを中心にこれからの考え方について意見交換をかなり長いことかかっていた……
○宮澤国務大臣 そういう御議論があったことは記憶いたしておりますが、私の記憶によりますと、私がインフレと考える一つの条件は、やはり換物運動が起こるということが一つの要件ではないかと私は思いますと申し上げました。しかし、他方で消費者物価が定期預金の利子を上回るようであっては、これは経済政策としてはやはり問題があるのではないかということは、確かに申し上げました。
【次の発言】 大体百万人程度の外国からの来訪者を見ておるわけでございますが、それがどのぐらいの特需になりますか、計算をいたしたこともございませんのではっきりいたしません。たいして実は考えていないということでございます。
○宮澤国務大臣 御承知のように、三菱重工が自動車部門を分離いたしまして、そうして新会社をつくって、そこで三菱とクライスラーが一緒に仕事をしたい考えを持っておるわけでございます。政府はそれに対しまして、一定の期日以後個別審査をするということをいっておる、わけでございます。タウンゼント氏は、いろいろ両社の考えもありますので、なるべく早く新会社の活動をいたしたいという希望を私に表明をされまして、私は、ともかくまだ新会社もできていないのでありますから、ひとつ正式に申請があれば、できるだけ早く私どもとしてはその内容について審査もし、また意見も申し上げるにやぶさかでない、こういうことを申したのであります。
○宮澤国務大臣 過日も一部申し上げたわけでございますけれども、エネルギー総合調査会の低硫黄原油部会で昨年いっぱい研究いたしました需給の見通しでございますけれども、一応昭和四十八年度における燃料合計の所要量を一億七千万キロリットル余りと想定いたしました際の低硫黄重油の供給量を、二千七百万キロリットル余りとしておるわけでございます。それで、しかしその節も申し上げましたように、この低硫黄重油は、あるいはうまくいってこれ以上入手できるかもしれませんが、何ぶんにもあなたまかせのところがどうしてもございますので、やはり脱硫に重点を置いていくべきではないかということで、同じ年度に直接、間接の重油の脱硫の見通……
○宮澤国務大臣 通産省は、幾つかに分けて申し上げますが、まず工場排水の規制に関する法律の適用を受けております工場につきましては、これは実は全部毎年点検をいたしております。それから微量重金属につきまして、今年一千八百ほどの工場の総点検をいたしました。鉱山につきましては、これは独立製練所というちょっと盲点になりますような問題はございましたが、それ以外でございますと、これは一番厳格にやっております。
【次の発言】 ただいま政府委員から申し上げましたとおりでございますが、島本委員の御指摘のように処置をしてまいりたいと思います。
【次の発言】 これは以前にも申し上げたかと思いますが、現在亜硫酸ガスの規制……
○宮澤国務大臣 六月に話をいたしました結果が不調になったわけでございますが、その後に、あらためて佐藤総理大臣、ニクソン大統領が話をいたしまして、妥結を目途としてできるだけ早く交渉をするという合意ができたわけでございますので、私ども、それを指針として今回の交渉をいたさなければならないと考えておるわけでございます。それが基本的な心がまえでございます。 他方で、本件につきましては、幾たびかの国会あるいは委員会の御決議というものがございます。また、でき上がった結果は、しぶしぶでも業界に納得をしてもらわなければ規制の実効はあがらないという事実がございます。したがって、われわれが譲り得る範囲には、おのず……
○宮澤国務大臣 私どもは、特に中小企業についてそれを考えておるわけでありまして、御承知のように、中小企業振興事業団あるいは中小企業関係の政府関係機関、これらはすべて公害関係の貸し出しの特別のワクを持っておるわけでございますけれども、来年度はいよいよ事が本格的になりますので、それをひとつ飛躍的に増額してまいりたいと思っております。 この点は金融でございますけれども、そのほかに税制で、たとえば固定資産税の減免、それから耐用年数、償却の特例等を考えております。それから公害防止関係の機械器具でございますけれども、それのリースといったようなことも、施策としてやってまいりたいと思っております。
○宮澤国務大臣 国民の健康、生命を守るということが第一でありますから、それに差しつかえない限度というものを許容限度としてきめておるわけでありまして、企業のほうがつらかろうがどうであろうが、それは第二のことであろうと思います。
【次の発言】 私ども、工場排水法の適用のあります工場につきましては、従来、毎年排水関係の点検をいたしてまいりたわけでございますけれども、最近は、パルプなどで従来ですと工場排水法の適用のない地域においても相当問題を起こすに至りましたから、これは、それらの工場の責任者を呼びまして、一応行政上の点検をし、また改善を勧告したりしております。それから、直接健康に響きますシアン等々に……
○宮澤国務大臣 下請中小企業振興法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 下請中小企業は、わが国産業に広範に存在し、わが国経済の重要なにない手として、その発展をささえてきており、今後とも、わが国産業の高度化の進展に伴い、その役割はますます増大するものと見込まれております。 しかしながら、下請中小企業は、受注の不安定、体質改善のおくれ等多くの問題をかかえており、さらには深刻な労働力不足、親事業者からの合理化要請の強化等きびしい環境に直面しております。 このような情勢に対処して、下請中小企業が自主的にその事業を運営し、かつ、その能力を効果的に発揮することができるようにするこ……
○宮澤国務大臣 道路長期計画、いわゆる十兆円余りの五カ年計画との関連で財源として話題になっておるわけでございますが、政府としては、御承知のように、まだ終局的な結論には立ち至っておりません。 私は、この問題を考えます際に、十兆円余りの投資に見合う財源の計算というものをもう少ししっかり客観的に打ち立てる必要があるであろうということを考えております。つまり、何年後に自動車の登録台数がどのくらいになるのかというような見通しの問題がございますので、こういう点について、とかく従来のわが国の経済予測というのは過小評価をしやすいわけでございまして、いろいろな数字が議論されておりますけれども、どうもその中でや……
○宮澤国務大臣 十二月十五日、北海道空知郡上砂川町の三井砂川炭鉱においてガス爆発が発生し、死亡十五名、重軽傷者二十二名、行くえ不明四名、合計四十一名の多きにのぼる方々が罹災されました。 通商産業省といたしましては、この事故の知らせに接しまして、札幌鉱山保安監督局長及び本省の石炭課長をはじめ鉱務監督官を現場に急行させ、行くえ不明者の救出に全力をあげるとともに、本日小宮山政務次官を現地に派遣し、原因の究明等に当たらせることといたしております。 現場は坑道の崩落の危険性もありますので、救護隊による救出作業は困難をきわめており、現在なお四人の方が行くえ不明となっております。 災害の原因につきまし……
○宮澤国務大臣 ガットの考えで申しますと、御承知のように、繊維業界全体というようなことではありませんで、具体的な品物についてどうかということになるわけでございます。繊維業界全体についていえば、アメリカも一般の好況、不況なりの推移をたどっておると思いますので、特にアメリカの繊維業界全体が悪いというようなふうには考えられませんが、品物により地域によりましては、そういうことがあるのであろうかと思っております。
【次の発言】 ただいまも、また午前中も総理大臣からお答えがありましたように、私どもは何が国益かということを頭に置きましてこの交渉をやっておるわけでございます。しかし同時に、仰せになりますように……
○宮澤国務大臣 繊維産業の現状にかんがみまして、本年三月にいわゆる年度末融資をいたしましたことは御承知のとおりでございますが、その後、業界におきまして七月一日規制を目途にいたしまして、かなり作業が進んでまいりました。 それと同時に、救済策の具体化につきましてもほぼ作業は順調に進行いたしておりまして、大まかに申しまして、織機等々、機械類の買い上げ部分それから長期融資の部分、構造改善の一そうの促進といったようなほぼ三つの部分から対策の具体化を進めておるわけでございます。それに必要な資金につきまして、買い上げ分、融資分等々、通産省並びに大蔵省関係者の最終的な意見の一致はまだ見ておりませんけれども、……
○宮澤国務大臣 第六十五回国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として所信の一端を申し述べたいと存じます。 申し上げるまでもなく、公害問題の緊急な解決は、ひとしく国民の切望するところとなっております。 この国民的要請の著しい高まりに対応して、政府としても公害関係法律の整備、事業者に対する公害規制の強化、社会資本の充実につとめ、さらには環境庁の設置に踏み切る等、福祉国家を目ざして鋭意努力しているところでございます。 快適な環境の保全なくして国民の福祉の向上はあり得ず、したがって、公害を防止することは、今後の経済発展の基本的前提でございます。 この意味に……
○宮澤国務大臣 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 近年におけるわが国経済の高度成長は、国民生活の著しい向上をもたらした反面、産業活動の飛躍的拡大、人口の都市集中などに伴って大気汚染、水質汚濁、騒音等各種の公害問題を発生せしめ、国民の健康や生活環境に重大な影響を与えるに至っております。 このような事態に対処して、政府といたしましては、さきの臨時国会において、公害対策基本法の改正、大気汚染防止法の改正、水質汚濁防止法の制定等公害関係十四法律の成立をはかり、公害対策の強化拡充につとめているところであります。 しかしながら、……
○宮澤国務大臣 第六十五国会における商工委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業行政に関する私の所信の一端を申し述べます。 第六十三国会において所信を表明いたしました際に、私は、国際的には、輸入の自由化、資本取引の自由化の推進、特恵関税の供与の問題をはじめ、わが国経済の国際化の促進が課題とされており、また、国内的には、公害、物価、過密問題等を早急に解決しなければならない旨を強調いたしました。いまこの一年を振り返ってみまして、私は、これらの課題の重要性がますますはっきりと浮かび上がってきたように感ずる次第でございます。昨年中に政府が実施いたしました各種の自由化措置、あるいは前国会で成立いたし……
○宮澤国務大臣 特定電子工業及び特定機械工業振興臨時措置法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、機械工業は、わが国産業の中核として順調に発展を続けてまいりましたが、最近に至り、資本自由化の本格化をはじめとする経済の国際化の進展、労働力不足の激化という経済情勢の変化に加えて、公害問題、安全問題などの新たな社会的要請が急速に高まりつつあり、このような経済的、社会的要請にこたえるための新しい施策の展開が望まれるに至っております。 このような情勢にかんがみ、政府は、一昨年十二月から産業構造審議会重工業部会に対し、今後の機械工業政策について諮問し、昨年七月にその……
○宮澤国務大臣 まず、ただいまの御指摘のありましたいわゆる国際化の問題でございますけれども、六〇年代におきまして私どもが国際化、自由化というものを考えましたときには、自由化をする、外国から押し寄せてくる波にどうやって対処していくかということを、やはり幾らか守勢の感じで考えておったと思いますけれども、七〇年代におけるわが国の機械工業、電子工業に期待されるものは、むしろそういう守りの姿勢というよりは、国際化に対処して、わが国のそれらの工業が世界のそういう工業をいかにリードするかという点ではないかと考えます。したがって国際化というものは、考え方において、六〇年代においての姿勢と七〇年代における姿勢と……
○宮澤国務大臣 本法案を御提案いたしました理由につきましては先般申し上げたところでございますが、その中で、中村委員が御指摘になっておられますように、いわゆる自由競争体制との関連において幾つかの問題点がございますことは、事実であると思います。私どもは、国内において十分な自由競争が行なわれなければならないということは御指摘のとおりと思いますが、また、外から参ります企業に対しても、ある限られた場合には、われわれの国内における体制との調整ということが必要になる場合もあろうかと思っておるわけでございますが、いずれにいたしましても、基本は十分な自由競争がなければならないということでございます。したがって、……
○宮澤国務大臣 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 中小企業信用補完制度は、創設以来一貫して発展を遂げ、現在では一兆円を上回る保険、保証規模に達し、中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にする上で大きな役割りを果たしてきております。 しかしながら、中小企業を取り巻く諸環境は、現在急速に変化しつつあり、それに伴い、信用補完制度においても中小企業の現実の資金需要に十分対応できない面がでてまいっております。 すなわち、まず第一に、最近の中小企業の資金需要の一つの傾向として、公害防止関係費用の顕著な増大が見られます。しかも公害問題がま……
○宮澤国務大臣 いま実績が六十九万円ということを申し上げたわけでございますけれども、その実績というものが、実際はかなり押えられた姿の結果出てきている実績であることはもう間違いありませんので、みんなが自由に頼んでできた実績が六十九万円であったということでは、実情から考えると、おそらくないのでございますから、そういうことはやはりいつも頭に置いておかなければいけないと思います。
【次の発言】 この信用補完制度は、一見非常にじみな制度でございますけれども、実はたいへんに大切な役割りを果たさなければならない制度であるというふうに考えておるわけでございます。それで、この制度がほんとうにうまく動くか動かない……
○宮澤国務大臣 中華民国は、まあ国際連合のチャーターメンバーでございましたこともあって、常任理事国になっておると存じます。そのときに別に、その国の経済状態、発展の水準を、チャーターメンバーにするしないのときに基準にしたとは考えないのでございますから、この法律の適用の関係において、あるいはUNCTADとの関係において、中華民国がみずから開発途上国だというふうに申しますならば、私どもそれは十分に考慮する価値のある主張であろうと思います。
【次の発言】 御質問の御趣旨はよくわかるわけでございます。こちらから、あなたのところは発展途上国と考える、こう申しますこともどうもいかがかと思いますし、そうかと申……
○宮澤国務大臣 法律のたてまえから申しますと、第八条の二の二項でございますが、私どもは、中華人民共和国というのは、固有の関税及び貿易に関する制度を有しておる地域だというふうに考えますので、法律的には、これに該当し得るというふうに申し上げて差しつかえないであろうと思います。 そこで、御指摘のように、これは希望をする国ということでございますので、何かの意味でそういう意思表示をわれわれが受け取るということがまず先決になるわけでございます。この点は大きな問題でございますので、私、一存で実は申し上げかねますけれども、私としては、そのような意思表示というのは、確かな方法で確かな意思が確認できればよろしい……
○宮澤国務大臣 この点は、政府として最終的な態度をきめておりませんことは、すでに申し上げたとおりでございますが、まあ私考えますのに、香港とはかなりの大きな片貿易になっております。それから香港は宗主国を持っておるわけではございますけれども、その地理的な位置、従来の取引関係等々から考えますと、わが国との縁がやはり相当深い地域であると考えます。また将来いろいろな意味で重要性を持つ地域ではないかとも考えますので、まずこれが発展途上の地域であるかどうかということについても議論はございましょうけれども、そう考えてもさして支障があるとは思えない等々から考えますと、考慮してみる価値のある問題ではないかというふ……
○宮澤国務大臣 精製業界におきましても、いわゆるメジャーと当初統一交渉と申しますか、あまり適当なことばではございませんけれども、そういう形で話をいたしておりまして、話を何回かやっておりますうちに、メジャーの中にも、わが国の立場というものにある程度の理解ができるというふうに表示をしてきたものもございます。しかし、理解はできるが、わが国以外の国との供給契約等の関連から、表面的にわが国に対してだけ、全員そろってこういうふうにいたしますというふうなことはなかなか申せない。したがって、そのような理解の上に立って、今度はメジャーのおのおのとその関連の精製会社であるところと個別的に話を進めたい、こういう申し……
○宮澤国務大臣 昭和四十四年に当委員会の御決議がございまして、まことに適切な御指摘でございましたので、先ほど政府委員からるる申し上げましたように、それに沿いまして施策をいたしてまいりましたが、需給関係のアンバランスは、わが国のみならず国際的でございますし、しかも供給側では、いよいよ脱硫の必要が日とともに高まっておりまして、需要の側では、肥料等、これも世界的な過剰がございます。というようなことから、需要の伸びはそうそうは見られない。そこへ持ってまいりまして、回収硫黄ですらそういう状況でございますから、鉱山硫黄はなお困難な状況にある。 もっと申し上げますと、一般的な政府の自由化方針というものから……
○宮澤国務大臣 公式並びに非公式の接触を通じまして感じましたことを簡単に申し上げますと、一つは、わが国の援助の条件が、先進国の幾つかに比べまして、まだかなりきびしいという点でございます。もう一点は、経済援助に伴いましてわが国の企業が進出をする。その企業の進出のしかたにつきまして、すでに表に顕在化している問題があるわけではございませんけれども、私どもがよほど気をつけませんと、将来、出先で相手側に無用な不安を与え、また摩擦を起こすおそれがある。現在、具体的な問題はございませんけれども、そのことはよほどわれわれとして戒心をすべきである、こういう印象を受けてまいりました。
○宮澤国務大臣 技術開発、ことに大型プロジェクトの問題につきまして、特に御関心をお寄せくださっておりますことは、私ども感謝にたえないところであります。終戦後今日まで、わが国の経済的あるいは技術的進歩というものが、御承知のように、導入された技術によって促進をされてまいりましたが、ここに参りまして、われわれ自身も独自の技術を持たなければ、今後、外国から借りるものも、そうそうたくさんございますわけではありませんし、また御指摘のように、テリトリーアロケーションという問題もございますし、またこちらから出すのにクロスライセンスという問題もございますわけであります。したがって、わが国独自の技術を開発するとい……
○宮澤国務大臣 生産をいたしますのは、消費をするために生産をするのでありますから、したがって通産行政というのは、消費者行政と一体のものでなければならないと言われます点については、そのように私も心がけております。 広告費、交際費の問題でございますけれども、交際費につきましては、それが非常に過大であるということになりますれば、おそらく税法の問題に当然なるわけでございます。広告費につきましては、私どもは、自由経済というものが最もわが国にとってはいいものであると考えておりますから、統制経済の時代には広告費というものは必要はないわけでありまして、そのことから考えていきますと、自由競争がある自由経済にお……
○宮澤国務大臣 石炭対策特別委員会の開会に際しまして、所管大臣として一言ごあいさつ申し上げ、当面の石炭対策に関し所信の一端を申し上げます。 御高承のとおり、政府におきましては、石炭鉱業の不況に対処して、現在、昭和四十四年度から昭和四十八年度までの五カ年を計画期間とする、いわゆる第四次石炭対策を推進しており、本年度がその第二年度となっております。 第四次石炭対策は、一方において石炭企業の経営改善のための措置を講じつつ、石炭鉱業の合理化、近代化を促進することによって、石炭鉱業の再建を財政の許す限り援助する措置を講ずるとともに、他方、不況の進行により、やむを得ず発生する閉山について、これが可及的……
○宮澤国務大臣 私どもとしていたずらに不安を与えるということは、差し控えるべきだと考えておりますけれども、確かに資金の問題、あるいは労務の問題、生産計画そのものの達成の困難、あるいは、これはごく一時的な現象かとも思われますが、昨年、鉄鋼用の原料炭を海外からやや過大に輸入したかと思われるようなできごとの影響等々、幾つかの要因が重なりまして、私どもの予想しておりましたよりは終閉山が大きいということは御指摘のとおりであります。
【次の発言】 生産計画が予定どおりに達成できないこと、あるいは資金計画において現実との間にそごを生じておること、あるいは労働問題等々が、現在の石炭鉱業をめぐっての大きな問題で……
○宮澤国務大臣 さような御批判があるといたしますと、私どもとしても考えなければならないと存じます。清新な見地から、建設的な御意見を持っておられる方に委員になっていただくということは、非常に好ましいことでございますので、具体的に御示唆でもいただければ、まことにしあわせだと思います。
【次の発言】 十年間の延長というのは、私どもとしてはかなり思い切った延長を御提案しておるつもりでございます。これは、事態がいかように展開いたしましても、産炭地の振興というものは地域の問題でございますから、短時間で解決をすることはできない、また不適当であるという気持ちからでございます。十年間というとかなり長い日子でござ……
○宮澤国務大臣 ただいま鉱山石炭局長から申し上げましたような理解のもとに、中間答申の考え方を尊重しておるつもりであります。と申しますのは、具体的な例を申し上げることによっておわかりをいただけると思いますが、ただいま御指摘になりました住友の問題でございます。普通でございますと、会社側が内部でいろいろ相談をして、ある案を具して、政府に対してひとつできるだけの援助をしてくれ、こういうのが普通の場合の順序だと思いますけれども、住友石炭の場合には、中間答申にあるような趣旨にもかんがみまして、むしろ政府のほうから、私のほうから、とにかく法律に違反しない限り、できるだけのことを政府はする用意がある、その前提……
○宮澤国務大臣 脱硫並びに低硫黄原油の輸入につきまして、関税定率法上いろいろ特例を御審議願っておりますことを心からありがたく存じております。 次に、当面の問題でございますが、いまガソリンスタンドの値上げ云々が報道され、またうわさされております部分には二つの部分がございまして、第一の部分は、昨年の十一月に十セント近い値上げがございましたわけですが、それがいまごろスタンドに多少あらわれているという部分が一つございます。それから、最近問題になりました OPECとメジャーとの交渉は一応二十八セントといわれているものでございますけれども、これにつきましては、御指摘のように、わが国の精製業界がそれを黙っ……
○宮澤国務大臣 昨年、法案を御審議願いましかときにそのようなことを申し上げたわけでございますが、プログラムというものの価値というものについて、私どもいろいろな方面から価値の評価というものを形成させると申しますか、市場を形成してみたいと考えておるわけでございます。すなわち、一方で、あのときに御審議願いましたように、開発されたプログラムで人に貸してもいい、あるいは売ってもいいというものについては政府で設ける調査簿に登録をしてみてもらいたいという施策を考えているということを申し上げましたが、今日まで三千件ほどの登録がございました。したがって、これは一般に閲覧できますので、そのもののうちから開発者と利……
○宮澤国務大臣 ただいまのお尋ねにつきましては、資料をもちまして後ほど御報告をいたしますが、先ほどから承っておりまして私感じておりますことを率直に言わせていただきたいと思います。 それらの基準をきめました時代の経済企画庁の行政の責任者は、あるいは私自身ではなかったかと思います。そういう立場から率直に申し上げますと、私もそれほど問題を深く存じませんでした。したがって、あのときに問題をそれほど知っておれば今日のような事態は防げたかもしれない、そういう責任は感じます。ただ、それが今日の私どもの行政の姿勢であるわけではないということを言わせていただきたいわけです。 現実に石原産業のお話をさっきから……
○宮澤国務大臣 すでに政府として七品目を決定いたしましたし、また御承知のとおり、これは先進国間で各国の方式をバランスをとった関係もございますので、ふやすつもりはございません。
【次の発言】 実はその辺もかなりよく考えまして品目を選んだつもりでございますので、政府の方針といたしまして現在ふやすという考えは持っておりません。ただ、各国で相談をいたしまして、やがて法律案の御審議をいただくわけでありますが、法律上は緊急の場合には何らかの処置をとり得るということにはいたしておきたいと思います。
【次の発言】 先ほど無担保、無保証のお話、五十万円のお話がございました。その点とただいまの点と、これは結局信用……
○宮澤国務大臣 御指摘のとおりでありまして、東邦亜鉛の場合、両方の違反がございましたために、昨年告発いたしまして有罪となったわけであります。
【次の発言】 昨年告発いたしまして有罪になりました案件の内容は、いわゆる違法操業が一年四カ月という非常に長い期間にわたっておったという事実に基づくものであります。
【次の発言】 ただいま違法操業と申しましたこと、即たれ流しという意味ではございませんので、これは鉱山保安法に基づく八条及び九条の違反でございます。これは昨年も御報告申し上げましたけれども、昭和四十三年の十一月に増設の申請があったわけでございます。そして四十四年の一月に、それを書類審査によって認……
○宮澤国務大臣 近代化促進法の指定業種ということになりますと、法律のたてまえから問題があろうかと実は思っておりますけれども、たとえば中小企業金融公庫、あるいは御指摘の信用保険の適用は行政の範囲内でもございますので、私は国家公安委員会とも相談もしながら考えてみていいことではないか、こう思っております。
○宮澤国務大臣 石油の需給が、従来買い手市場であったものが売り手市場に移りつつあるのではないか、それからOPEC側が団結を強める動きに出ておるのではないかと言われます基本的な御判断は、私もまさにそのとおりであろうかと思います。したがいましてこの際、消費国であるわが国といたしましては、将来長きにわたり安定いたしましたような結論が出ますことをこいねがっておるわけでございます。
【次の発言】 御承知のように、テヘランにおける会議というのは非常に緊迫をいたしておりまして、しかもその間におけるわが国の立場というのはきわめて微妙なものでございます。結論が出ましたあとでございますといろいろ自由に申し上げるこ……
○宮澤国務大臣 御指摘のようにだんだん情報産業化といいますか、ファッション産業化していかなければならないわけでありまして、それを目ざして構造改善をやっておりますが、織布がただいま予定の五割三分ぐらい、今年度、四十五年度を終わりますとそのぐらいなところでございます。そこであと紡績もございますし、ニットと染色とあるわけでございますけれども、紡績のほうはあらかた所定の時間でいけそうに思いますが、織布などはただいまのような状況でございますので、国会の御賛成を得られますようでしたら、四十六年までというのが在来の予定でございますから、情勢も変わってまいりましたし、もう二年ほど延ばすことがいいのではないかと……
○宮澤国務大臣 去る一月二十九日、当委員会において石橋委員が取り上げられました石原産業株式会社四日市工場の酸化チタン工場増設問題につきましては、名古屋通産局に命じまして当時の事情を調査させますとともに、本省におきましても鋭意実情調査につとめてまいりました。その結果、以下申し上げますような不行き届きを発見いたしまして、まことに恐縮に存じております。 最初に、このたびの問題の背景になっております工場排水等の規制に関する法律のたてまえにつきまして、簡単に申し上げます。 一般に工場の建設は原則として自由でございまして、工場排水規制法におきましても、許認可制ではなく、届け出制をとっております。すなわ……
○宮澤国務大臣 農林大臣がちょっと席におられませんので、私のほうの関係から申し上げます。
確かにいろいろ問題がございますので、御教示を得たい点もございます。多少御説明が長くなることをお許しいただきたいわけであります。
【次の発言】 簡単にはまいりません。
【次の発言】 御承知のように、タマネギそのものは輸入が自由化をされておりますから、たとえば米国、オーストラリア等々から、どなたでも幾らでも輸入することができるわけでございます。現にことしも一万トンぐらいの輸入があるわけでございます。ところが、台湾の場合には、国の貿易として、御承知のように一手に向こう側が管理をいたしておりますので、これをこち……
○宮澤国務大臣 それでは全般的なことを私からむしろ申し上げたほうがよろしいと思います。 四十年以来大きな価格改定が三度ございまして、四十年、四十二年それから四十五年の四月でございますか、最初のときが、ウエートをとって平均いたしますと一・五%の値下げ、次が七、八%の値下げ、昨年が二%ぐらいの値下げでございます。で、値下げにはなっておるわけで、上がったものもあり下がったものもございますから、これはウエートをとって申し上げておりますが、問題があるといたしますと、下げ幅が不足なのではないかという、そういうことの起こりやすい業界の内容でございますから……。
○宮澤国務大臣 私どもでは、一般的に貿易関係の市場調査に精を出しておりますので、日中関係につきましても、市場調査という観点から、駐在員の給与、それから事務所の借賃など定額の金を出しておりまして、一億にはいっておりませんが、たぶん四十六年度で九千万円ぐらいの金を補助しておると思います。
【次の発言】 先ほど九千万円程度と申し上げましたが、精査いたしますと、四十六年度で九千百八十八万何がしでございます。
外交上の御配慮さえ差しつかえないことであれば、私どもとしては、仰せられる方向がもちろん望ましいと思いますし、そのための予算関係、費用の点につきましては、別段たいして差しさわりはない、困ることはな……
○宮澤国務大臣 石油業界にも前からそういうことを考えてみたというプランがあったものでございますから、いま運輸省、私ども、国鉄一緒に御相談をしておるわけでありまして、別段伝えられるように争いがあるとかなんとかいうことではございませんと思います。
【次の発言】 建設主体でありますとかあるいは運営の主体でありますとか経済性でありますとか、そういうことをいろいろ各省御一緒に研究することがいい。また、現に外国にも御一縮にいま技術的に見に行っておるようであります。何ぶんにも、だれが考えましても、これは非常に急ぐ、早く始めれば早く始めるほどよろしいのでございますから、つまらないことでけんかなどあまりしないよ……
○宮澤国務大臣 興信所は一種のサービス業だと思いますから、たとえば外資導入など許認可案件の場合には、通産省の所管としてやはり考えるべきものだと思っておりますけれども、それ自身がむろん許可事業でも何でもございませんので、これに対して別に規制というものをいたしておりません。
【次の発言】 ただいまのたてまえといたしましては、脅迫であるとか詐欺であるとか、いわゆる犯罪にわたりますことは、その系統の法律によって措置せらるべきものだという考えでございますので、営業一般におきまして、私ども規制を何らいたしておりません。
【次の発言】 変電所の設置につきましては、当然電気事業法の許可を要するものと考えます。……
○宮澤国務大臣 正確に申し上げますと、前回もそのように御答弁したわけではないのでございまして、ただいまの段階でそれを議論することは私は有益でない、メージャーがOPECときめた価格をそのままわが国の精製業者にかぶせるというようなことは適当なことでない、そこをまず防げ、そこに抵抗しろということを私どもはいま言っている段階であります。
【次の発言】 振り分けるというようなことをおっしゃいましても、需要者がそれを拒否すれば振り分けることはできないわけであります。でありますから、需要者もいまは団結をしろ、そうしてそれを受けて、精製業者も安易に振り分けができると思うな、したがって、そういう態度でメージャー……
○宮澤国務大臣 存じません。
【次の発言】 ないそうであります。
○宮澤国務大臣 昭和四十五年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画の説明は、お手元に差し上げてありますが、要点のみ簡単に御説明申し上げます。 昭和四十五年度の通商産業省所管一般会計予定経費要求額は、九百七十三億円でありまして、前年度予算に対して五十七億円、六・二%増となっております。 次に、重点事項別に内容を御説明申し上げます。 第一の柱として掲げました経済の国際的展開につきましては、経済協力の推進をはかるため、発展途上国一次産品開発輸入促進事業を拡充するとともに、新たに資源開発協力基礎調査を実施する等、三十一億円を計上しております。 次に、貿易の振興と海外投融資の促進につきまして……
○宮澤国務大臣 きわめて大切な問題を御指摘になったと思うのであります。御指摘のようにニューギニアは、かりに資源だけの問題を申しましても、森林あるいは鉱物、水産等々非常に大きな資源を持っておると思われます。また、そういう目先の問題を離れましても、これらのいわば未開の地域に対して地元の発展のためにわが国民が出かけて行って仕事をするということは、きわめて有意義なことだと考えます。 そこで、私どもといたしましては、当該土地の主権国あるいは国連信託統治の受託国、いずれにいたしましても豪州でございますが、政府と緊密な友好的な関係のもとにそういう仕事が進められますならば、これはわが国にとってきわめて意義の……
○宮澤国務大臣 従来概してそういう傾向にあったと思います。
【次の発言】 これは非常にいろいろなおもしろい問題を含んでいると思うのでございます。いま棒鋼、中型形鋼は別にすると言われましたから、そういうこまかい分析をやめまして考えますと、確かに生産は倍になっておる。しかしそのための生産コスト、ことに限界のほうの生産コストというものは、工場建設のコストはどうしても新鋭なものほど高くなっておると考えざるを得ませんから、そういうものが価格の中に持ち込まれて、十分償却されるまでは、それが価格を上昇させるほうに立ち向かうケースがあり得るわけでございますが、これはしかし私が一方的に申し上げるごとは実はいかが……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、わが国の場合、低硫黄原油は現在総需要の一割ぐらいしか得られておりませんで、ことに最近米国で非常に低硫黄原油の需要が出ましたことと、リビア等の御承知の問題もありまして非常に逼迫しております。今後とも入手にはできるだけの努力をいたしますけれども、やはり重点といたしましては、同時に直接、間接の脱硫ということに力を注がなければならないと思っております。幸いにしまして石油精製設備は許可事項になっておりますので、その許可との関連におきまして脱硫設備をふやしてまいりたい。 昨年、総合エネルギー調査会の低硫黄部会というものを設けまして、一年研究をしてもらいましたが、昭和四十八……
○宮澤国務大臣 とりあえずカドミウムが非常に健康に直ちに害がございますので、行政をまずそこから始められるということと承っております。御指摘のように、順次銅にも及ぶのであろうと思っておりますし、私どもそれに反対をしたとか、そうあっては困るということを申したことはございません。
【次の発言】 昨日も企業の公害管理体制についてお尋ねもございましたけれども、やはり企業というものが公害に対してもっと関心を持たなければならない。企業の意思を決定する機関であるところの株主総会においてもしかりと考えます。
【次の発言】 これは昨年、総合エネルギー調査会の低硫黄部会というものをつくりまして、長いことこの問題を研……
○宮澤国務大臣 まことにごもっともな御指摘であると考えております。総合エネルギー調査会におきまして、御承知のように、昭和四十二年に一応の需給見通しを出したわけでありますけれども、その後今日まで数年たちまして、需要の側においても、供給の側においても、いろいろな意味で非常に多くの変化がございました。したがって、昨年一応中間の見通しのようなものを総合エネルギー調査会で立てましたけれども、これはむしろ算術のようなものでありまして、現状をもってプロジェクションを行なえば、昭和六十年にはこのぐらいなエネルギーの需要がわが国であるのではないか、ということを算定いたしてみた程度でございまして、その間にわが国の……
○宮澤国務大臣 この法律案の目的は法律案に書いてあるとおりでございますけれども、通産省の産業の見地から申しましても、実は積極的に御支援と申しますか協力をしてやってまいりたいと考えておるわけでございます。すなわち、新全国総合開発計画で示されましたような、いわゆる情報なり通信なり交通なりのネットワークが着々とつくられておりますし、他方で従来の産業資本集積地におきましては外部不経済という問題が出てまいりました。両方から考えまして、できることならば、ことに内陸型の機械工業などはさようでございますが、新しい立地を求めたい。労働力の観点から申しましてもこれはあることでございます。したがって私どもとしても、……
○宮澤国務大臣 その問題は以前からしばしば議論になっておりまして、私も、かつて消費者の団体の方々に、そういう一見むだだと思われる包装のあるものとないものと二つ並べて、そして幾らかでも安ければ包装のない、つまり必要な部分だけを買っていかれるというようなことにならぬものでしょうかということをお聞きしたことがございますけれども、経験的にはそれはむずかしいそうでありまして、消費者というものは、やはり包装というものを買っていく部分があるんだそうでございます。これはたとえばテレビとか電気冷蔵庫で、スタンダード型というものは御承知のようになかなか売れないわけでございます。どうしてもデラックスのほうが売れてし……
○宮澤国務大臣 それはたいへん広範なお尋ねになるわけでありまして、たとえば電力まで入れろと言われますと、これはもうほとんどあらゆる面に影響いたしますし、石油化学のほうもたくさん影響がございますし、直接の製品だけ考えましても重油、灯油、軽油、ガソリン、ナフサ等々たくさんあるわけでございます。先ほど経済企画庁長官の言われましたような、かりに値上げが行なわれますときに、その開き方、アロケーション等にもよりますことで、ちょっと一がいに申し上げることは困難でございます。
【次の発言】 問題の重大さについての御認識は、まさしく言われましたとおりと私も考えておるわけでございます。そこで、昨日も申し上げたよう……
○宮澤国務大臣 昭和四十六年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画の説明は、お手元に差し上げてありますが要点のみ簡単に御説明申し上げます。 昭和四十六年度の通商産業省所管一般会計予定経費要求額は千百三十七億円でありまして、前年度予算に対して百六十九億円、一六・九%の増となっております。 次に重点事項別に内容を御説明申し上げます。 第一の柱として掲げました国民生活の質的充実につきましては、まず公害の防止対策といたしまして産業公害総合事前調査の充実、産業公害相談事業の拡充等をはかるほか、新たに休廃止鉱山鉱害対策、製革業公害防止対策等を実施することとしております。なお当省関係の公害防止対策……
○宮澤国務大臣 基本的には竹本議員の言われるとおりと思います。スクラップということを厳格にやってまいりませんと構造改善事業というものは成功をいたさない。これは繊維あるいは織布業等に限ったことではございませんで、一般の通則として申せることであると思っておりますが、現実の行政をやってまいりますときに、そういたしますと現有設備というものをある程度把握確認しておかなければならないという、業種によっては非常にめんどうな問題が起こるわけでございます。しかし原則は、やはりそういうことを原則にしてやっていくべきだと思っております。
【次の発言】 昨年来竹本議員から適切な御指摘がございまして、業界の中核にもそう……
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