宮沢喜一 衆議院議員
41期国会発言一覧

宮沢喜一[衆]在籍期 : 31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期
宮沢喜一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは宮沢喜一衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院41期)

宮沢喜一[衆]本会議発言(全期間)
31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期
第143回国会(1998/07/30〜1998/10/16)

第143回国会 衆議院本会議 第4号(1998/08/10、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 池田政調会長は、景気を一日も早く回復するため、当面取り組むべき経済政策の課題として、予算、税制、金融機関の不良債権処理の三つをお挙げになられました。まさに御指摘のとおり、この三つの課題について、小渕内閣の対処方針を速やかに、かつ具体的に決定し、国民と国会の御理解を得ることが、低迷している経済の現状を打破する道と考えております。  まず、税制について申し上げます。  先般、総理大臣が所信表明で述べられましたとおり、個人所得課税については明年一月から、法人課税については明年四月以降に始まる年度から減税を実施いたします。その規模は、個人については四兆円、法人については二兆数……

第143回国会 衆議院本会議 第5号(1998/08/11、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) バブル退治、不良債権処理に失敗をした、何が誤りであったと思うかというお尋ねでございました。  いわゆるプラザ合意が一九八五年九月でございますが、そのときに円は二百四十二円でございました。しかるに、予想されたより非常に急速に円が上昇を始めまして、翌年の今ごろでございますが、私が大蔵大臣に任命されたときには百五十円台になっております。  したがいまして、このような、我が国が経験したことのないいわゆる円高不況というものが急速に広がりまして、有効求人倍率は低下をいたします。また、日本の企業は外国に立地をすることを考えざるを得ないというような状況でございましたので、これに対しま……

第143回国会 衆議院本会議 第6号(1998/08/25、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました金融機能の安定化のための緊急措置に関する法律及び預金保険法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  金融機関の破綻に際して、その業務の適切な管理及び円滑な承継を図ることにより我が国における金融の機能の安定化を図るため、緊急の特例措置として、破綻した金融機関の業務及び財産を金融管理人に管理させる制度を創設するとともに、預金保険機構がその特例業務として、金融管理人の管理に係る金融機関の業務を承継する銀行を確保するための銀行持ち株会社の設立等の業務を行うことができることとするなどの措置を講ずるほか、預金保険機構の体制の整備……

第143回国会 衆議院本会議 第18号(1998/10/08、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 岡田委員の御主張は、いわゆる第二分類債権に対してきちんと引き当てを義務づける、また保有株式は低価法で計算をする、そういう厳しい方法によって不足する資本額が幾らであるかを正確に算定して、それに相当する額を注入するならば金融機関の早期健全化を一気に図ることができる、こういう御主張でございます。いわば理論的には極めて明快なお立場、御主張だというふうに承りました。  それで、私が委員会で申し上げましたのは、ただいま御紹介もいただきましたが、今、各銀行は、まことにこの辺の引き当て、分類が勝手自由でございますので、それは許されることはできない。今、金融監督庁において十九行を中心に……


■ページ上部へ

第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 衆議院本会議 第2号(1998/11/30、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) これからの財政構造改革についてのお尋ねでございましたが、このたび、財政構造改革法につきましては当分の間凍結することといたしまして、そのための法案を国会に御提出いたしました。これは、現下の厳しい情勢にかんがみますと、まずは景気回復に全力を尽くすことが最重要な課題であると考えたからでございます。  このたびの補正予算によりまして、平成十年度の公債発行額は三十四兆円になると推定されます。したがいまして、公債依存度は三八・六%でございまして、相当高くなります。ただ、これにつきましては、当面の経済運営に当たりまして景気回復が至上命題でございますから、財政当局としてもこれはやむを……

第144回国会 衆議院本会議 第4号(1998/12/04、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 今般、さきに決定されました緊急経済対策を受けて、平成十年度補正予算を提出することとなりました。その御審議をお願いするに当たり、当面の財政金融政策の基本的考え方について所信を申し述べますとともに、補正予算の大要について御説明いたします。  まず、最近の経済情勢とさきに決定されました緊急経済対策について申し述べます。  最近の経済情勢を概観いたしますと、公共投資には前倒し執行等の効果がようやくあらわれてきたものの、民間需要は低調な動きとなっており、このため、生産は低い水準にあり、雇用情勢も依然として厳しく、景気は低迷状態が長引き、極めて厳しい状況にございます。  政府とし……


■ページ上部へ

第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 衆議院本会議 第1号(1999/01/19、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 平成十一年度予算の御審議に当たり、今後の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、予算の大要を御説明いたします。  我が国は、戦後五十年余りの間にさまざまな試練に直面いたしましたが、国民のたゆまぬ努力と創意により、その都度これを乗り越え、今日の日本を築き上げてまいりました。  しかし、今日の我が国経済は、資産市場の低迷や不良債権問題の深刻化などバブルの後遺症を抱える中、金融機関に対する信頼の低下、雇用不安などが重なり、極めて厳しい低迷状況にあります。また、我が国を取り巻く国際経済情勢も、一昨年アジア諸国に端を発した通貨、経済の不安定な状況により、……

第145回国会 衆議院本会議 第2号(1999/01/20、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 住宅減税につきましてお尋ねがございました。  このたびお願いしております住宅減税は、従来のものを大幅に拡張しようとするものでございまして、控除税額にいたしましても、従来は最高百七十万円でございますが、このたびは六百万円近くに及ぶようなことを、十五年間にわたりまして、そして平成十一年、十二年のこの年に限りまして行おうとしておるものでございます。したがいまして、政策減税としては非常に大きな規模になりまして、平年度減収額は一兆二千億円でございます。それだけの効果を期待いたしております。  その減税の方法でございますが、御指摘のような議論もございました。ローンを所得控除すべき……

第145回国会 衆議院本会議 第3号(1999/01/21、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) アジア経済圏の姿につきましての総理の御説明を補足いたします。  東南アジアの国々は、戦後、概して対外的には開放的な体制をとってまいりましたが、一九八五年のプラザ合意以降、殊に我が国からの投資が増大いたしまして、急速な工業化が進みました。対日、対米貿易ばかりでなく、華僑資本を含めて域内の貿易・投資が増大をいたしまして、アジアの一国である我が国としては、これらの国々とともに二十一世紀に向けて明るい共存ができるという希望を持っておったわけであります。  一昨年にタイに端を発しました通貨危機は、このようなアジア諸国の希望にとって一つの挫折となったわけでありますけれども、しかし……

第145回国会 衆議院本会議 第5号(1999/02/04、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました平成十一年度における公債の発行の特例に関する法律案、経済社会の変化等に対応して早急に講ずべき所得税及び法人税の負担軽減措置に関する法律案及び租税特別措置法及び阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、平成十一年度における公債の発行の特例に関する法律案につきまして御説明申し上げます。  平成十一年度予算につきましては、平成十年度第三次補正予算と一体的にとらえ、年度末から年度初めにかけて切れ目なく施策を実施すべく、いわゆる十五カ月予算の考え方のもと、当面の景気回復に……

第145回国会 衆議院本会議 第6号(1999/02/09、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 御指摘のように、地方財政の現状は非常に厳しいものがございまして、平成十一年度予算の編成の中で一番やはり苦労いたしましたのは、この問題でございます。自治大臣と何度かお話し合いをいたしまして、国といたしましても、かなり思い切った異例の措置をとったつもりでございます。  それで、消費税を、地方分を拡大できないかというお話は、御承知のように、平成六年に地方消費税を創設いたしました。それから、消費税に係る交付税の交付税率を引き上げました。両方のことをいたしまして、現在、地方税の、総収入の中に占める地方の取り分は四三・六%でございます。非常に高い率になっておりますので、その点は御……

第145回国会 衆議院本会議 第22号(1999/04/13、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 納税者番号についてお尋ねでございましたが、納税者番号制度につきましては、従来から、政府の税制調査会におきまして、かなり長いこと時間をかけまして、適正、公平な課税の実現、あるいは税務行政の機械化、効率化という観点から検討が行われてまいっておりますが、まだ結論を出しておりません。  平成十一年度の、最近の答申におきましても、この税制調査会が述べておりますように、経済取引への影響、民間及び行政のコストと効果、プライバシー保護等の課題を含めまして、国民の理解がさらに深められるよう、より掘り下げて具体的な検討を進めていくことが必要であるというふうに考えております。(拍手)

第145回国会 衆議院本会議 第27号(1999/05/07、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) このたびの食料・農業・農村基本法案は、食料供給力の低下、農村の過疎化、高齢化など、現下の問題に対処するために、事業のスクラップ・アンド・ビルドなどを含めまして、農政の再構築を図ろうとするものと承知をいたしております。  財政当局といたしましても、これを受けまして、農業関係予算がさらに重点的、効率的なものとなりますよう、極力支援を惜しまないつもりであります。(拍手)

第145回国会 衆議院本会議 第29号(1999/05/13、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 補助金の中には、例えば生活保護費等の負担金あるいは義務教育国庫負担等、国の政策の重要な部分に関するものも幾つかございますが、同時に、しかし、社会経済情勢は絶えず変化をいたしますし、また、国と地方の関係のあり方も変わっていかなければなりませんので、それらを含めまして、絶えず新しい見直しをしていくことが必要であるというふうに心がけております。その中には、仰せになりましたように、いわゆる一般財源化を図るということも、一つの整理合理化の方法であろうというふうに考えております。  したがいまして、補助金は、社会の需要の変化に応じまして絶えず検討していかなければならない問題でござ……

第145回国会 衆議院本会議 第44号(1999/07/12、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 今般、平成十一年度補正予算を提出し、御審議をお願いするに当たり、その大要について御説明を申し上げます。  まず、最近の経済情勢と、さきに決定されました緊急雇用対策及び産業競争力強化対策について申し上げます。  我が国経済は、個人消費及び設備投資が低調に推移し、失業率が高水準にあるなど、依然として厳しい状況にございますが、平成十年度補正予算及び平成十一年度予算の着実な執行、信用保証制度の拡充、金融システム安定化策などの進展など、各般の政策の下支え効果があらわれてきており、本年一―三月期の経済成長率が一年半ぶりにプラスになるなど、明るい動きも見られるところでございます。 ……

第145回国会 衆議院本会議 第45号(1999/07/13、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 小渕内閣発足以来、政府は、不況脱出に全力を挙げるという方針のもとに、公共投資等の多額の財政支出、大型減税、住宅建設促進措置、また金融面では、金融機関に対する公的資金の導入、主として中小企業等に対する信用保証措置などを行ってまいりました。これらの措置の効果は、本年一―三月期の経済成長率に何がしか反映されているようにも見えますが、経済不況からの脱却の決め手になるべき民間消費支出及び企業の設備投資については、いまだ満足できる兆候を見出し得ないのが現状であると考えております。  まず、消費につきましては、一―三月期にはかなり高い伸びを見ることができましたが、これが本格的なもの……

第145回国会 衆議院本会議 第47号(1999/07/22、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) この法律案の実施に伴う減収、税収の減はどのぐらいかというお尋ねでございまして、ただいま通産大臣は、いろいろ試算すると三百億円ぐらいではないかというふうに言われました。また、国の方は違う計算があるようだということも言っていただいたわけですが、私どもの方で把握できるのは、平年度で四十億円ぐらいかなということを言っておるわけでございます。  この違いは、通産大臣の計算されましたのは、このたびの税制改正によって受益をする、一つ一つの受益がございますが、その総体が三百億円ぐらいと御計算になられたと思います。私どもの方は、この制度が行われることによって、この制度がなかりせば生ずる……


■ページ上部へ

第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 衆議院本会議 第3号(1999/11/05、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 冒頭に、藤波議員のことについて私にもお尋ねがございました。  各党でいろいろ御協議中のことと伺っておりますが、終局的には、議員御自身の御判断によるものではないかと考えております。  それから、ジェー・シー・オーにつきまして、おっしゃいますように、まことに想像のしないような事故が起こりました。この後始末につきましての財政的な入り用、あるいは今後このようなことが起こらないために考えなければならない諸種の財政的な需要、これらについては、もとより惜しむことなく十分にこれに対応しなければならないと考えております。  それから次に、中小企業に関しまして、私へのお尋ねは主として税法……

第146回国会 衆議院本会議 第4号(1999/11/16、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 介護対策の財源を国債の増発によることについてお尋ねがございました。  今回の対策は、介護制度についての与党三党による申し入れを踏まえまして、介護保険法の円滑な施行を図るために、政府の方針として総合的な対策を講ずるものでございますが、その財源は、おっしゃいますように、自然、公債による以外にないと思います。急速な高齢化が進展する中で、老後の最大の不安要因である介護問題に対処するという観点から、新たな制度を円滑に発足させるためにはやむを得ない措置であるというふうに判断をいたしております。  もとより、厳しい財政の現状は十分認識しておりますので、かねがね申し上げておりますとお……

第146回国会 衆議院本会議 第6号(1999/11/25、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 今般、さきに決定せられました経済新生対策を受けて、平成十一年度補正予算を提出することとなりました。その御審議をお願いするに当たり、当面の財政金融政策の基本的考え方について所信を申し上げますとともに、補正予算の大要について御説明いたします。  まず、最近の経済情勢とさきに決定されました経済新生対策について申し述べます。  我が国経済の現状を概観いたしますと、各種の政策効果の浸透に加え、アジア経済の回復などの影響もあって、緩やかな改善が続いており、景気は最悪期を脱しているものと思われます。しかしながら、所得が低迷し、殊に企業のリストラが雇用に与える影響等を考えますと、消費……

第146回国会 衆議院本会議 第7号(1999/12/01、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 総理の御答弁を補足いたします。  今の財政の現状につきましていろいろ御批判があり、また、今の状態は交付税を除けば国債の発行額よりも税収の方が少ないということまでおっしゃいました。まことにそのとおりでありまして、国税収入は十年前の状態に戻っておりますから、そのような憂うべき状況でございます。  ただ、せんだっても申し上げましたように、小渕内閣が発足をいたしまして一年余りでございますが、確かに経済は恐らく底をついたろう、少しずつよくなりつつあるというところまでは、徐々ではありますけれども、そういう認識は持ってよろしかろう。しかし、この前に申し上げましたように、個人消費は非……


■ページ上部へ

第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 衆議院本会議 第3号(2000/01/28、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 平成十二年度予算の御審議に当たり、今後の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、予算の大要を御説明申し上げます。  我が国経済は、バブル経済崩壊に伴う資産市場の低迷や不良債権問題などにより、長期にわたる停滞を余儀なくされ、平成九年秋以降、その後遺症を抱える中で金融システム不安が生じたことなどもあり、五四半期連続のマイナス成長という、戦後初めての厳しい局面を経験いたしました。その後の景気回復に向けた各般の諸施策等により、景気は既に最悪期を脱したものとは思われますが、回復の足取りが不十分なため、財政が支援を継続して、公需から民需への円滑なバトンタッ……

第147回国会 衆議院本会議 第6号(2000/02/09、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました平成十二年度における公債の発行の特例に関する法律案、租税特別措置法等の一部を改正する法律案及び法人税法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、平成十二年度における公債の発行の特例に関する法律案につきまして御説明申し上げます。  平成十二年度予算につきましては、我が国経済が厳しい状況をなお脱していないものの緩やかな改善を続けている中にあって、これを本格的な回復軌道につなげていくため、経済運営に万全を期すとの観点に立って編成したものであります。この結果、一般歳出の規模は前年度当初予算に対して二・六%増の四十八兆九百十四億円となり……

第147回国会 衆議院本会議 第14号(2000/03/23、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました預金保険法等の一部を改正する法律案及び保険業法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  この二つの法案は、金融システムの一層の安定化と利用者の保護を図るため、国民の基本的な貯蓄であり生活保障の手段でもある預金及び保険について、ともに、破綻処理制度の拡充、セーフティーネットの財源の充実及び経営基盤の強化手段の整備を行うものであります。  まず、預金保険法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  我が国の金融システムは、預金保険法、金融機能再生法及び金融機能早……

第147回国会 衆議院本会議 第15号(2000/03/24、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 今日までの財政投融資制度につきましては、御指摘のように、そういう特殊法人が肥大化をする、非効率になる、また融資の国民経済への貢献についての分析が十分でないといういろいろな御指摘がありまして、それらを踏まえまして、平成十年の六月の中央省庁等改革基本法において、郵便貯金及び年金積立金の預託を廃止するということ、それから市場原理にのっとった資金の調達をしなければならないといったようなことから、このたびの改革になったわけでございます。  この結果といたしまして、特殊法人の立場からいたしますと、今までのように入り用な金は何となくもらえる、貸してもらえるというようなことから、自分……

第147回国会 衆議院本会議 第16号(2000/03/28、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) 年少扶養親族に係る扶養控除の割り増しの特例は、御承知のように、昨年、平成十一年度税制改正において、我が国における少子高齢化の進展という経済社会の構造変化のもとで、景気の状況も踏まえながら、子育て世帯への配慮として実施したものでございます。  今回の措置は、子育て世帯の経済的負担の緩和のための施策について、この割り増しの特例を廃止して児童手当を拡充することにより、就学前児童及び中低所得者層に重点を置くことにしたものでございます。したがって、子育て世帯の経済的負担の緩和のための施策という基本的な考え方は同じ思想に立っておりますので、その間に一貫性を欠いた政策変更があったと……

第147回国会 衆議院本会議 第24号(2000/04/13、41期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました資金運用部資金法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  本法律案は、平成十年六月に成立した中央省庁等改革基本法第二十条第二号の規定に基づき財政投融資制度の改革を実施することとし、郵便貯金及び年金積立金の資金運用部への預託を廃止し、資金調達について市場原理にのっとったものとするため、関連する三法、すなわち資金運用部資金法、資金運用部特別会計法及び資金運用部資金及び簡易生命保険の積立金の長期運用に対する特別措置に関する法律について、一括して所要の改正を行うものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、郵便貯金及び年金……

宮沢喜一[衆]本会議発言(全期間)
31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院41期)

宮沢喜一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期
第141回国会(1997/09/29〜1997/12/12)

第141回国会 予算委員会 第8号(1997/12/01、41期、自由民主党)

○宮澤委員 総理、カナダへの御旅行、お疲れでいらっしゃいましたが、その際、バンクーバーにおきまして、APECの首脳会議の場でロシアを新しくAPECの会議に加盟をお認めになられた。これは総理が、クラスノヤルスクでエリツィン大統領に一生懸命やってみようとお約束なすったことではありましたが、何分にもAPECは非常に狭い門でありますし、ロシアは後発でもございましたから、私はなかなか難しいんだろうと思って陰ながら考えておりましたが、これがいち早く実現したことは、エリツィン大統領に対する信頼を増す意味で大変慶賀すべきことであったと思います。  クラスノヤルスクに総理とエリツィン大統領が、いわば上着を脱いで……


■ページ上部へ

第143回国会(1998/07/30〜1998/10/16)

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第2号(1998/08/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました金融機能の安定化のための緊急措置に関する法律及び預金保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及びその内容の概要を御説明申し上げます。  金融機関の破綻に際して、その業務の適切な管理及び円滑な承継を図ることにより我が国における金融の機能の安定化を図るため、緊急の特例措置として、破綻した金融機関の業務及び財産を金融管理人に管理させる制度を創設するとともに、預金保険機構がその特例業務として金融管理人の管理に係る金融機関の業務を承継する銀行を確保するための銀行持ち株会社の設立等の業務を行うことができることとするなどの措置を講ずるほか、預金保険機構の……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第3号(1998/08/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま大島委員の御指摘になりましたことは、大変大事な問題だと私は思います。  今御審議いただいておる案件もそうでございますけれども、国民から見まして、いわば国民の金と申しますか、これは返ってくるにせよ、国民の金をあたかも一つの銀行のために使うのではないか、そういう疑問が非常に広うございます。そして、これが解消されませんとなかなか国民的な理解と支援を得にくいという問題をお互いが持っておるわけでございます。  それで、私が、平成四年に総理大臣のときに、この問題は政府の関与を必要とする、政府はその用意があると申しましたときに、これが受け入れられませんでした一つの理由は、それは銀行を……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第4号(1998/08/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昨年の十一月に中堅どころの証券会社が破綻をし、またその後、北海道拓殖銀行にああいうことが起こりまして、にわかに金融機関の破綻ということが大事な課題になってまいりましたり  それで、保岡委員の言われますように、その不良債権の処理というものが破綻に終わるということはどうしても避けなければならないことと考えますが、そのために、昨年の十一月以来、保岡委員にも非常に自民党の中で御活躍をいただきまして、いわゆる金融再生トータルプラン、第一次、第二次がつくられたわけでございます。  その考え方は、債権、土地をいかにして流動化するかということが中心でありますが、それを中心にすることによって不良……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第6号(1998/09/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 野党の御提案というのは、大体の輪郭は承りました。  それで、しばしば申し上げますとおり、私どもの政府提案が全体的にベストのものだというふうにも私ども考えておりませんし、事態の処理は極めて複雑でもございますから、その上に国会の御承認を得なければできないことでございますから、そういう意味で、願わくは私どもの考えもお聞き取りを願い、その上で与野党におかれましてベストの答えを出していただければ、それが最善ではないかというふうに思っております。そういう前提に立ちますと、細部にわたってここがいい、ここが悪いというようなことを申し上げることは余り建設的でないかもしれない、そのように思っており……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第7号(1998/09/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 確かに、国民一般の目から見ますと、長期信用銀行という銀行は、金融債を持っていらっしゃる方々は知っていらっしゃいますけれども、そんなに親しまれておる銀行ではございません。しかしながら、その銀行の規模から申しますと、国民の一人一人には直接にはお取引がありませんでも、大変大きなたくさんの融資先を持っておりまして、また融資先自身が長銀の仮に破綻によって大きな影響を受ける、それから連鎖反応があるという、そのぐらい大きなカバレッジを持っておる銀行でございます。  それからまた、国際的にも、いろいろな大小の店を合わせますと二十ぐらいの店を持っておりまして、デリバティブを初め国際的な取引も長い……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第8号(1998/09/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 詳しくは監督庁長官にお願いをいたしたいと思いますけれども、私も詳しいことを存じておるわけではありませんけれども、デリバティブスというものが比較的最近、しかも非常に急速に発達したものでありますだけに、これに関するいろいろなルールというものは必ずしも確立しているようではございません。  しかし、ベアリング・ブラザーズの場合でも見ますように、ちょっとした、一支店長のいわば自分の動機による取引がついに銀行の倒産に至ったというようなことがございまして、いわゆる元本が見せるほどネットは大きくないにいたしましても、しかし単位が兆ドルでございますので、やはりこれの及ぼす影響は大きい。  殊に、……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第9号(1998/09/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 現在動いておりますシステムにつきましては、渡辺議員が自民党におきましてその案づくりに大変な御貢献をいただきましたのでよく御存じのことでございますが、今の原価法の問題、あの段階において、非常に貸し渋りがきつくなっております中で株式価格が下降傾向にございましたので、金融機関は自分の持っております株を売って益出しをする、益出しをすることによって買い戻しますと簿価が非常に高くなる、そういうことの循環を実はやっておりまして、いわば自分の首を絞めるようなことをやっておりましたので、正直を言って、苦肉の策とおっしゃいましたが、そういう言葉が恐らく該当いたしますでしょう、このお互いが首を絞める……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第10号(1998/09/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは、私は違う意見です。政府の責任と権限において資本注入することはできません。私企業に対してそんなことができるはずがない。申請があったときに検討するのであります。それで、長期信用銀行はそういう申請はしていないんです。
【次の発言】 私どもの理解では、長銀は、住友信託と合併の話がありまして、そしてリストラ計画を立てて、ある段階で政府に申請をしたいと言っておるのでありまして、長銀の考えでおることは、合併ということを前提にして考えておる、これを申し上げているんです。
【次の発言】 私が思いますのに、内閣の責任とおっしゃる以上は、何かそこに法律的な誤りがあったとかいうことでないといけ……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第11号(1998/09/08、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいまの御質問は、私が対米追従をしたとおっしゃるんですか。
【次の発言】 アメリカの財務長官が何か言ったって、日本の国会がそれに左右されることは私はないと思います。また、私にもそういう気持ちは全然ありません。
【次の発言】 アメリカのルービン長官が訴えたいことは、御承知のように、アジアにおける経済情勢がアメリカの経済に影響を及ぼし始めているような時期でございますけれども、そのときにまたロシアにああいうことが起こりまして、ウォールストリートの株価もちょっと乱調子になっておりますところへ、それがいろいろな形でラテンアメリカの国々に影響をいたしたようであります。ブラジル、アルゼンチ……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第12号(1998/09/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 宮本委員は、国際経済には殊に御造詣の深いお方でいらっしゃいますが、今数字を挙げて御指摘いただきましたことで私自身も実は啓発を受けるのですが、日本の銀行の、殊にメジャーバンクスの規模の大きさというのは、実は世界で一番大きな規模のクラスであるということを比較的我々ふだん気がつきません。  かつて日本の景気が非常によろしかった一九八〇年の後半ごろに、世界の十の銀行を挙げますとほとんど全部日本の銀行であったということはあのときにお互いに記憶しておりましたが、それはただ日本の景気がよかったというだけではなくて、銀行の規模そのものが実は大きい。先ほどコンチネンタル・イリノイのお話がございま……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第13号(1998/09/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 我が国の経験したことのない不況からの脱出のために、政府はかねて相当大きな累積的な努力をいたしておるわけでございますけれども、いまだに不況から脱出ができない。ただいまの段階では、来年度における減税あるいは来年度予算の編成に関しまして、既に政府としての方針を明らかにしているところでございますが、同時に、しかしながら、市場経済であります我が国にとって、金融秩序が正常に稼働していないということは、何といっても非常に大きな痛手でありまして、この正常化が景気回復のかぎになるというところまでは、これは恐らく与野党一致してお考えいただいているところであると思います。  そのような見地から、私ど……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第14号(1998/09/11、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 その前に、一言発言をお許しいただきたいと思います。  ただいまいろいろお話を承りました。北海道拓殖銀行は、その誕生の歴史からしましても、また現在北海道民の中における存在感の大きさからいたしましても、あの倒産が容易ならない影響を生むだろうということは想像もできますし、また、いろいろお話も承っておりましたが、ただいま委員から詳細に、ごらんになっていらっしゃいますことを承りまして、まことにそうであろう、さぞかし北海道の方はお困りであろうということは、如実によくわかりました。  大変に参考になるお話をいただきましたが、殊に、先ほどのお話の中で、従来優良企業と言われるものが新しい銀行に向……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第15号(1998/09/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大変難しい、しかも根本的な問題でございますので、短い時間でお答えできないかもしれないと思いますけれども。  基本的には、長いこと大蔵省がやってまいりましたいわゆる護送船団方式というような行政、しかも金融は国際的な自由化もおくれましたので、比較的最近まで、殊に銀行でございますが、銀行間の競争というものは事実上存在しないばかりでなく、競争に勝とうというような意識も経営者としては持たないで済む。持たないで済むということは、そこに極限的な責任感は余り高くないということでございます。  自分の銀行は大いにいい銀行だから、ひとつ隣の銀行を抜いてでも頑張ろうというようなことは、護送船団方式の……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第16号(1998/09/16、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私は直接の関係者ではございませんけれども、そういうことは別段ないように存じております。
【次の発言】 政府に関します限り、これは監督庁長官にお答えいただいた方が正確かと思いますけれども、かねて長銀がリストラを覚悟で住友との合併を求める、そういう意向を表明され、両行の間にその折衝が続いておる、その状況に変わ りがあったというふうには承知いたしてはおりません。  と申しますことは、その基本的な状況は、長銀がリストラをした上で、資本が過少になりますと、不良債権を処理いたしますと、そのときに預金保険機構に公的資金の導入をお順いしたいというのが大きな筋道でございますけれども、その合併計画……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第17号(1998/09/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 おっしゃいますように、金融機関の間の競争というものは、従来、ある意味で護送船団方式によって自由に行われていなかった、そういう過去を持っております。しかし、そういうことでは二十一世紀を迎えられないという国民的な認識のもとに、いわゆる金融再生トータルプランを国会でも御審議をお願いしておりますし、また、金融監督庁が既に六月から厳しい検査等々をお始めになりまして、それによって、必要によっては早期是正措置も講ぜられる、ここでようやく競争体制に入ったということでございます。それによって銀行の間の選択をする、金融商品の間の選択をするといったような自由と責任もまた利用者側に生ずる、こういうとこ……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第18号(1998/10/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 各党のお力添えによりまして関連法案が願わくは本日中に衆議院で成立するという情勢を祈っておるわけでございますが、そうなりました場合に、今までアメリカが心配しておりましたのは、一つは、長銀問題ということに象徴される長い間の国会における御論議がいつ終結するかということであったわけでございますが、それが今度法案の衆議院通過という形で、参議院の問題は残っておりますけれども、ここまで来たということはアメリカとしても評価をしておることと思います。  ただ、御指摘のように、先般の小渕・クリントン会談の際に、いわゆる今の私どもの言葉で申せば早期健全化スキームというのがあそこにございますクリントン……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第20号(1998/10/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 このたびのG7は非常に異常な背景のもとに開かれまして、ロシアでああいうことがございました後、やがてラテンアメリカはどうなるかというようなことがございましたところへ、ヘッジファンドが破綻をいたしました。  それで、G7の席において、これは外に聞こえてもいいというつもりで言ったと思いますが、グリーンスパン連邦準備委員会議長は、従来アメリカの投資家、経済人は、リスクをとっていく、リスクテーキングということでずっとやってきた、しかし、ここへ来て、というのはロシア以降と彼は言うのですが、リスクを避けよう、リスクアバージョンになってきてしまって、みんなかえってリスクから逃げようということに……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第21号(1998/10/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般、再生法の御審議がございましたときに、いわゆる十三兆円というものが根拠を失ったわけでございますが、それにかわりまして再生化あるいは健全化のためにどのような金融措置が要るか、財政措置が要るかということは残された問題であったわけでございます。  したがいまして、非常に大きな問題であります再生化あるいはまた健全化等のために十分この施策が行われますように、不安のない財源措置あるいは保証措置等々は当然必要であるというふうに考えておりましたので、先般、そういう御提案があったということを承知いたしまして、具体的にどのような金額が最適であるかはともかくといたしまして、相当大きな国としての準……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第22号(1998/10/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 別にそういう心配はいたしておりません。
【次の発言】 これというのはどれを指していらっしゃるのですか。
【次の発言】 どの法案。
【次の発言】 修正前の法案。
【次の発言】 どの修正ですか。
【次の発言】 いや、ほかの修正案も審議されておりますから、そのどちらかと伺ったのです。
【次の発言】 きのうも申し上げましたが、やはり護送船団方式というものが終了して、厳しい銀行監査が行われて、そして各行はもうディスクローズをしなければ弱者だと思われるような関係になりますので、そういう中で、幾つかの国際業務に活躍する金融機関も出てくると思いますが、国際業務を今やっております幾つかの銀行は撤……

第143回国会 決算行政監視委員会 第2号(1998/09/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 私自身会計法に余り詳しくございませんが、ただいま政府委員が申し上げたとおりと思います。
【次の発言】 ただいまいろいろ質疑応答を私伺っておりましたので、検討をいたしまして、善処をいたしたいと思います。
【次の発言】 非常に詳細なことは存じませんが、ただいま質疑応答を伺っておりましたので、よくその点、検討をいたします。

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第2号(1998/08/31、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 機械的にしかお答えができませんが、法人税率が三四・五でございますので、八十億ちょっとぐらいと思います、国税で申しまして。
【次の発言】 たばこも、昔の専売公社の時代と変わりまして、国税、地方税になっておるわけでございますが、このたびは一般会計が大きな債務を承継いたしますので、その一般会計の財源を助ける意味で、たばこはある意味で消費物資でもございますし、景気動向に余り左右されない。また、たばこの料金の中に占める税金の割合というものも、料金が上がっていきますとだんだんに低下をするというようなことも考えまして、一般会計を助ける意味で、たばこ特別税を創設いたしました。したがって、それは……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第3号(1998/09/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいまのことは、そういうつもりでございませんでしたので、大変失礼いたしました。  この法案は、殊に国鉄につきましては、一種の日切れのような感じのものでもございますので、長年の問題をここで、ひとつ国会の御審議を経て片づけさせていただきたいというふうに考えておりますので、私どもにとりましては、この国会で御審議中の法案の中で最も優先度の高い一つでございます。
【次の発言】 就任いたしましてほとんどすぐに、ルービン財務長官から一遍話をしておきたいということがございまして、その結果がこの週末ということになったわけでございますが、基本的には、両方の考えでいることを話し合おうという、特に、……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第4号(1998/09/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先週、出発に当たりまして、当委員会から御審議上大変御配慮を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。  両国ともお互いの事情はかなりよく知っておるわけでございますし、常時事務方の行き来はございますので、別段意外性のある会談ではございませんでした。そのような意味で、むしろルービンさんと私とが、一般的な両国関係はもとよりですが、世界の経済について自由に意見の交換をすることが大事だろうと思いまして、アジェンダも設けませんでしたし、ノートテーカーも別に入れなかった、そういう趣旨での会談であったわけでございます。  したがいまして、別段意外性というものはございませんが、私からは、今我が国の当……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第6号(1998/09/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 このたばこ特別税は国債整理基金特別会計に入りまして、一般の国債整理のための財源になるわけでございますから、この債務もそうでございますが、一般に国の債務が六十年という償還の規則でございますので、やはり財源としては六十年欲しい、こういう考え方が基本であるとは存じます。  しかし、大変長い年月のことでございますから、そこはいろいろ、今から見えない事情もありまして、当分の間としたというふうに説明を受けております。
【次の発言】 おっしゃいますことも十分理のあることだと思って伺っているのですが、殊に六十年間というものを、いろいろなものが固定的に考えられるかといえば、なかなかそれはそう申せ……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第7号(1998/10/05、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 喫煙者に御迷惑をかけることにはもう違いありませんので、余り姿勢を高くして申し上げることもできないわけですが、結局、国が債務を継承するというときに、一般会計の財源をたばこに求めたということになるかと思います。したがいまして、これは一般歳出に使われないで、国債整理基金特別会計に直入する。  たばこをなぜ選んだかと申せば、まあ、これは申しにくいことではありますが、嗜好品であるとか比較的景気の動向に左右されない、あるいはまた、全体の価格の中に占める税分がどちらかといえば減少してまいりますから、その部分だけというような、いわばそこで、地方とのお尋ねは、結局最低限の税収を国庫として欲しい、……

第143回国会 予算委員会 第2号(1998/08/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般も閣議で決定をいたしましたように、幾つかの特別枠を設けまして、片方は公共事業、片方はそれ以外の現在特に必要でございます中小企業あるいは都市対策、情報産業等々、それらを特別に扱います二つの特別枠、並びに昨年からございました別に総理大臣の重点配分を受けます二十一世紀向けの特別枠等々で、将来に向かって我が国の二十一世紀への地歩を固める。  確かに、御指摘のように財政的には非常に難しい状況でございますけれども、日本の経済が活性化すること自身が我が国の将来の財政を助ける、また今危機状況にございます世界の経済状況に対してプラスになる、このように考えまして、思い切りまして、片方で減税、他……

第143回国会 予算委員会 第3号(1998/08/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 この問題は私の所管と申しますよりは金融監督庁長官のお仕事でございますが、お名指しでございますので。  まず最初に、このようなことを政府が腹を決めたという報道につきましては、そのようなことはございません。  次に、仰せのように、これらの手続は金融危機管理委員会のもとで行われる、そのような法律の規定でございますから、それをスキップするようなことはあり得ないことで、いわんや超法規というようなことは考えておりません。
【次の発言】 この資本投入をいたしました一つの目的は、我が国の金融機関が内外ともにややシステミックな危機にある、それを資本を充実することによって対応しよう、主な目的はそう……

第143回国会 予算委員会 第4号(1998/08/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 過去に起こりましたことの何が原因で現在の状況が生まれたかということは、申すまでもなく非常に複雑な問題でありますが、振り返ってみますと、前回の衆議院総選挙の際の国民の雰囲気は、これは各党を通じてさようでございましたけれども、どうも二十一世紀を迎えて日本に閉塞感がある、人口動態も明らかになりましたので、このままでは、何かをしなければならないという主張が、国民もそれを受け入れておられたように思います。したがいまして、党によりまして、消費税を二%上げるということはやむを得ないということで選挙に臨んだ党もございました。国民はそれを半ば受け入れ、半ば疑問に思うといった、そういう選挙でござい……

第143回国会 予算委員会 第5号(1998/10/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘のように、ただいま言われましたような幾つかの可能性がございますし、殊に住民税は七百万円どまりで、それから上は一律でございますから、住民税を減税しますと、一律ですと高額所得者に有利、低額所得者には損だというような御議論も注意をして伺っております。  それから、そのほかに地方と中央との財源をどういうふうに減税で負担していただくかという問題が、これもまた大きな問題でございますので、実は、そこらのところを今部内で少しずつ検討を始めておりまして、いずれ、党並びに政府の税制調査会に御検討いただきたい。まだ、十分に御質問にお答えいたしますだけの研究が、検討が進んでおりません。

第143回国会 予算委員会 第6号(1998/10/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十年度補正予算(第2号)につきまして、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。  本補正予算は総則において、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律及び金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案の規定により、預金保険機構の金融再生勘定の借入金等について十八兆円、金融機能早期健全化勘定の借入金等について二十五兆円の政府保証限度額を定めること等としております。  何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同いただきますようお願い申し上げます。
【次の発言】 我が国の金融、銀行行政が長いこと護送船団方式でございました間、ただいまお話しのようなディスクロー……


■ページ上部へ

第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 財政構造改革に関する特別委員会 第2号(1998/12/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました財政構造改革の推進に関する特別措置法の停止に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  現下の経済情勢は、個人消費が低調であるほか、設備投資も大幅に減少するなど、景気は低迷状態が長引き、極めて厳しい状況でございます。こうした我が国の経済の状況を踏まえれば、財政構造改革を推進するという基本的考え方は守りつつも、まずは景気回復に向け全力を尽くすために、財政構造改革法を当分の間凍結することが必要であります。  本法律案は、こうした考え方を踏まえ、財政構造改革法についてその施行を停止する等の措置を定めるものであります。  以下、この……

第144回国会 財政構造改革に関する特別委員会 第3号(1998/12/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 波及効果についての減税と公共事業のおのおのの持っている効果というのは、いろいろ議論のあるところでございますけれども、今衛藤委員の言われましたように、確かに、一つは、減税について、その勤労意欲、法人につきましても個人につきましてもそういう問題がございます。同時にまた、我が国のようにかなり充足いたしました高度の経済におきまして、このようないわゆるデフレ現象になりますと、政府というのは公共事業でございますし、企業というのは設備投資でございますが、両方になかなか意欲がないというときに、結局消費だけが残る。そういう場合に、消費の動向を刺激するために減税、そういう物の考え方はあるであろうと……

第144回国会 財政構造改革に関する特別委員会 第4号(1998/12/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十年度当初予算を御審議いただいております過程で、確かに今御指摘のように、平成十年度当初予算というものには国債減額等々、おっしゃいますような緊縮的要素がかなりございまして、そのことは、しかし、経済の動向に明らかに矛盾をするような姿になっておりましたから、それは御指摘のとおりだと私は思うんです。したがって、当初予算が審議されている段階で、既に補正ということを大っぴらにみんなが議論するような大変矛盾した局面になりました。明らかにそれは、政府の経済に対応する予算措置としては一種の矛盾を露呈しておった、そのことは認めなければならないところであると思います。  結果といたしましては、参……

第144回国会 大蔵委員会 第1号(1998/12/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 まさにただいま御指摘になられたような問題意識を私どもも持っておりまして、このたびのこういう異常な経済状況の中で中小企業に対する金融というのは、在来も不況がございますと時々例がございました。今度のはスケールが違いますが、パターンがあったわけでございますけれども、いわゆる中堅企業というものを相手にこういう必要が生じましたのは、実は初めてでございます。  おっしゃいますように、ここは金額も大きゅうございますし、場合によってリスクも大きい。しかし、我が国経済を今こうやって担っておりますのは、中小企業に限りません、いわゆる中堅企業の担う役割は大きゅうございますし、しかも、その中堅企業もま……

第144回国会 大蔵委員会 第2号(1998/12/11、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました金融業者の貸付業務のための社債の発行等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  現在、いわゆる金融業者が社債発行により不特定かつ多数の者から貸付資金を受け入れることは出資法で禁止されております。これは、社債制度が未成熟であった戦後の出資法制定時において、投資家保護等の観点から規定されたものでございますが、今日、社債に係る諸制度が格段に整備されたもとで、この規制の撤廃は、金融仲介チャネルの多様化による資金配分の効率化等に資するものと考えられます。  本法律案は、こうした状況を踏まえ、金融システム改革の一環として、投資者保護……

第144回国会 予算委員会 第1号(1998/12/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十年度補正予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。  最初に、一般会計予算の補正について申し上げます。  まず、歳出の補正について申し上げます。  緊急経済対策関連として、信用収縮対策等金融特別対策費二兆千四百二十四億円、二十一世紀を展望した社会資本整備及び災害復旧等事業費三兆九千六百一億円、地域振興券七千六百九十八億円、住宅金融対策費千九百億円、雇用対策費千二百四十六億円並びにアジア対策費五百十億円を計上するとともに、地方交付税交付金四千億円を計上することとしております。 ……

第144回国会 予算委員会 第2号(1998/12/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 十分な用意をいたします。
【次の発言】 ただいま政府税調並びに私どもの党の税制調査会において、まさにその点をいろいろ検討していただいておるところでございます。  問題の所在は、まさに臼井委員が言われますように、ただいまこの年度は定額減税が行われておるわけでございますが、その結果として、標準世帯の課税最低限は四百九十一万円になっております。たまたま定額減税が行われた結果そういうことになっておりますが、本来の我が国の所得税の課税最低限は三百六十一万円でございますので、定額減税が終わりまして本則に返りますならば、課税最低限は法に定める三百六十一万円でございます。  その三百六十一万円……

第144回国会 予算委員会 第3号(1998/12/08、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 政府が国会に御提案いたしました予算案の内容が財革法の定める規定に違反しているという状況でございますれば、政府は当然国会に、その財革法の凍結、廃止または改正をお願いすべきものであります。
【次の発言】 政府は今回、国会に財革法の凍結をお願いいたしておりますので、したがいまして、政府の編成いたします予算はそれと軌を一にするものである、こういうふうに理解しております。
【次の発言】 財革法にはいろいろな部分がございまして、ある年度におけるGDPの範囲内に国の債務をとどめなければならないとか、あるいは、特例公債は前年より少なくなければならないとかいう部分、あるいはまた、各省の長期計画と……


■ページ上部へ

第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 決算行政監視委員会 第3号(1999/04/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました平成八年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外一件、平成九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)外二件、平成九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件並びに平成九年度決算調整資金からの歳入組入れに関する調書の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、平成八年度一般会計予備費予算額二千億円のうち、平成八年五月二十八日から平成九年三月二十八日までの間において使用を決定しました金額は千九百八十六億二千三百八十九万円余であり、その内訳は、災害対策費として、ナホトカ号流……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第4号(1999/05/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 数年間における大蔵省の金融行政に対して、国民から非常な抜きがたい御批判を受けました。また、それを受けて、国会においても、政党間においても、新しい仕組みについていろいろ御議論がありまして、それを反映してこのたびの御提案を申し上げております。  したがって、金融に関するすべての企画立案、これは金融庁の所掌であります。危機管理等に関して、財政、国庫、通貨、外国為替なんかと関係いたします場合に、財務省にもこれを所掌するという、そこははっきりいたしたことになっております。と同時に、日本銀行が金融の量等々につきましてこれを主管するということも、これも明確であると思いまして、その間、財務大臣……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第5号(1999/05/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 非常な不況の中で、また、こういう行政改革を御議論される立場から、決して財政の現状というものを忘れてはならないという御指摘は、大蔵大臣としても大変有意義な御指摘だと思って承っております。  先ほど、平成十一年度の税収、国税収入、見積もりで四十七兆円と言われました。そのとおりでございますが、平成二年には税収が六十兆あったわけでございます。したがいまして、十年逆戻りをしておる。それは、減税はあるとは申しましても、経済が正常に成長しておりましたら、こういうことはあり得ないことであったと思います。  そこで、こういう財政状況というのは当然いつまでも続けていくわけにはいかないと申しますのは……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第6号(1999/05/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 昨年来、国会でこのことにつきましてはいろいろ御議論がありましたし、またそのよって来るところは、少なくとも数年あるいはそれより長い間における大蔵省の金融行政の誤りが背景であったことは間違いがないところだと思います。それを反省に置きながら、このたび立法を御提案し、御審議をいただいておるわけです。  その過程におきまして、私も実は、金融というのは何であろうかという、山本委員と同じような疑問を抱きまして、金融庁の設置法というのを読んでみましたが、「金融庁は、我が国の金融の機能の安定を確保し、」途中を飛ばして、「金融の円滑を図ることを任務とする。」と書いてありまして、金融というものについ……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第9号(1999/06/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 財務省設置法の第三条は、ごらんのように金融という言葉に一切触れておりませんで、その任務からは金融を落としました。他方で金融庁設置法につきましては、金融庁は、我が国の金融の機能の安定、金融の円滑ということを極めて明快に書いてございまして、任務としては書き分けました。それから中央省庁等改革基本法の改正におきましては、別表第二、十五条の関連で、旧法に金融破綻処理制度及び金融危機管理に関する企画立案と書いてございましたものを、主要な任務というところからは一切削除をいたしてございます。  したがいまして、この間の分離は極めて明快に法文上行われておりますが、財務省設置法の四条五十五号に、金……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第10号(1999/06/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 おっしゃいますように、中央集権的な国家の官僚の力が非常に強いということは事実でございましょうし、したがって、地方自治というものがその中でなかなか思うように育ってこない。しかし、それについて、今度の地方分権計画のように、何とかそこを打破しなきゃならないという動きが今激しく起こっていて、先ほど統合補助金のお話がございましたけれども、これなんかも第五次の計画で初めて具体的に展開しようとしておるので、これはぜひ私どももやっていかなければならないと思っております。
【次の発言】 御承知のように、この筆者は地方行政を志してまいりましたし、知事の経験もいたしましたから、この文章は、今度の経過……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第11号(1999/06/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 本年度の予算編成の過程におきまして非常に難しゅうございました一つの問題は、地方財政の問題でございまして、自治大臣と何度もお話し合いをいたしました。  私が知りましたことは、中央の財政も非常に危機でございますけれども、地方財政もまたにわかに極めて難しい状況になって、今までとはいろいろなことがさま変わりで、殊に、今吉田委員の言われましたように、富裕団体であったところが、企業のリストラ等々によって税収が激減をするということになりました。これは、とりあえずこのたびは、いろいろな特例をいたしましてそれに対応することで自治大臣と意見が一致いたしまして、そのような予算をさせていただきましたが……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第12号(1999/06/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般、九兆円の減税を所得税、法人税等々にわたっていたしましたことは御存じのとおりでございますが、それは決して、財政事情がそれを許した、余裕があるという意味ではなくて、むしろ、この経済を正常な状態に戻しませんと財政そのものも実は再建が難しい、そういう状況の中で減税をお願いいたしたわけでございます。  したがいまして、そのような状況でございますから、ただいまお話のありましたように、平成十年度、既に三月に終わっておりますが、国庫の締まりますのはもう少しございまして、ただいま最終的に法人税が入ってきているところでございますが、ここまでのところで、個人所得税、申告納税は、昨年定額減税をい……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第13号(1999/06/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 金融行政は長いこと大蔵省がやってまいりましたが、少なくともこの数年間、その行政が極めて不適当であり不適切であったということは、昨年も国会から大変御批判を受けました。それは、私はそのとおりであったと思います。  不正があったとか違法があったとかいうよりは、当時の仕組みの中で別に不正でも違法でもなかったけれども、国会が昨年抜本的に問題を検討されました結果、そのような制度は不適当であるということでお改めになられました。その点は、先ほど柳沢国務大臣が言われましたように、昔の検査というものと今の検査というものは全く違ってまいりましたと。  私は、そのとおりであって、新しくなって、これでよ……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第14号(1999/06/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 憲法下において一つ実現していない、十分実現していないと思われることは地方自治ということでございますから、中央と地方の行財政の再配分ということは大変長いこと言われておって、いまだに実現をしていない一つの問題だというふうに認識しております。また、閣議においても、地方分権推進計画の中で国と地方の税源配分のあり方について検討せよということは言っておりますから、これは間違いなく政府の方針であります。その必要がないと考えているわけではございません。  他方で、いつぞやも申し上げましたが、ただいま国の国税収入は四十兆円台に落ちておりまして、平成二年には六十兆ございましたから、経済の状況を反映……

第145回国会 商工委員会 第8号(1999/03/23、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 輸出入銀行も海外経済協力基金も、戦後かなり長い歴史を持っておりますけれども、現在両方とも非常に立派な仕事をしておるというふうに私は評価をいたしております。  長い歴史の中で、両者の間の権限調整あるいは分野調整というのはしばしば非常に難しい問題でございましたけれども、私自身は、たまたま偶然におのおのの所管大臣であったことが何度もございますので比較的公平に見ておったつもりでございますけれども、ようやく、長い間の経緯の中から仕事の調整もでき、また不必要な摩擦もなくなってまいりまして、二つともいい仕事をしてまいったというふうに思っております。  が、前田委員の言われます、前田委員御自身……

第145回国会 大蔵委員会 第1号(1999/01/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今後の財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端として、今後取り組むべき課題等について申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。  我が国経済は、資産市場の低迷や不良債権問題の深刻化などバブルの後遺症を抱える中、金融機関に対する信頼の低下、雇用不安などが重なり、極めて厳しい低迷状況にあります。また、我が国を取り巻く国際経済情勢も、一昨年アジア諸国に端を発した通貨、経済の不安定な状況により、先行きは極めて不透明でございます。  こうした内外の諸情勢のもと、今我が国がなすべきこ……

第145回国会 大蔵委員会 第2号(1999/02/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 この法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧み、あえて反対いたしません。

第145回国会 大蔵委員会 第3号(1999/02/05、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大量の国債を発行することになりましたことと、まあこれはそれほど大きな原因ではございませんけれども、資金運用部の資金がやはり需要が多うございますのと、平成十二年度には定額貯金が満期になるということから、恐らくある程度資金が減るのではないかといったようなこともありまして国債運用を多少変更したというようなこと等々で、年末から金利が上昇を始め、一遍落ちついて、また動いているというようなことでございます。  基本的には、私は、金利というのは結局債券の、国債の値段の裏側でございますから、これも一種のマーケットの現象だというふうに考えております。と申しますのは、今の設備投資の動向では、いわゆ……

第145回国会 大蔵委員会 第4号(1999/02/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大量の国債を発行せざるを得なくなりましたことの背景は、小池委員が先ほどお話しいただいたようなことでございますけれども、税収自身、この平成十一年度に計上いたしました税収は、実は昭和六十二年度の税収とほぼ同じ水準でございますから、十何年押し戻された感じでございます。もとより減税があってのことではございますけれども、それを引きましても税収のレベルがそれだけ落ちている。  それは、ここ何年か、毎年歳入欠陥を出しまして補正をいたしておりますことは御存じのとおりでございますが、そういう状況の中で経済成長率がマイナスになりますと、当然税収は名目値をとりましてもマイナスになる。当然のことでござ……

第145回国会 大蔵委員会 第5号(1999/02/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 基本的には、せんだって本会議で申し上げたように考えておるわけでございますけれども、法律が施行されたばかりでございますから、これからどういう団体が手を挙げられて、どういうことをされるかという実態を知ってみたい、それが第一と思います。  公益性というものをもちろん持っておられる活動、団体が必ず出ると思いますが、それをどういうふうに認定するのか。普通ですと主務官庁とかいう話になるわけですけれども、そういうことがございませんから、その辺を客観的にどうやって認定するかというような問題が多分これから解決すべき問題であるだろうと思っております。  政府委員からも補足いたします。

第145回国会 大蔵委員会 第6号(1999/02/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました有価証券取引税法及び取引所税法を廃止する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、最近における経済金融情勢の変化等に対応するため、有価証券取引税法及び取引所税法を平成十一年三月三十一日をもって廃止することとし、本法律案を提出した次第であります。  以上が、有価証券取引税法及び取引所税法を廃止する法律案の提案理由及びその内容であります。  何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。
【次の発言】 私どもとかなり似たような問題意識に立ってお尋ねをいただいておりますので、そういう立場からお答えを申し……

第145回国会 大蔵委員会 第7号(1999/02/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 消費税率の引き上げを含む平成六年秋の税制改革は、少子・高齢化の進展という我が国の構造変化に税制面から対応するものであり、我が国の将来にとって極めて重要な改革であったと考えております。したがいまして、本修正案につきましては、政府としては反対でございます。
【次の発言】 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って配慮してまいりたいと存じます。

第145回国会 大蔵委員会 第8号(1999/03/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法等の一部を改正する法律案、電子情報処理組織による税関手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案及び国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律及び多数国間投資保証機関への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、関税定率法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  政府は、最近における内外の経済情勢の変化に対応する等の見地から、関税率、減免・還付制度等について所要の改正を行うこととし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまし……

第145回国会 大蔵委員会 第9号(1999/03/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いわゆる金融サービス法等の利用者の視点に立った横断的な法制度につきましては、昨年、金融審議会において検討を開始されまして、ただいま鋭意審議が行われているところと承知をいたしております。  今後、投資者や消費者の保護のため、横断的な法整備に向けまして一層精力的に取り組みますとともに、できるだけ早く法案提出をし、御審議を仰ぎたいと考えております。
【次の発言】 これは私の観察でございますけれども、一般的に、金融全般につきまして、従来の行政がかなり、俗な言葉で言えば護送船団であるとか過保護であるとかいうふうに言われてまいりました。したがって、金融機関の間の競争もないかわりに、消費者と……

第145回国会 大蔵委員会 第11号(1999/04/16、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国民金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  平成九年九月二十四日の閣議決定「特殊法人等の整理合理化について」に基づき、特殊法人の整理合理化を推進し、経済社会情勢の変化に応じた業務の効率化の観点から、国民金融公庫に環境衛生金融公庫を統合して国民生活金融公庫とするため、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案につきまして御説明申し上げます。  第一に、国民生活金融公庫は、独立して継続が可能な事業について、当該事業の経営の安定を図るための資金、環境衛生関係の営業について衛生水準を高めるための資……

第145回国会 大蔵委員会 第12号(1999/04/20、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま昭和四十四年の全国総合開発計画、いわゆる新全総についてお話がございました。  私はたまたま、当時経済企画庁がこの仕事をしておりましたので、前後五年間厄介になりましたので、累次のいわゆる全総に直接間接にかかわってまいりました。  今お話しの、四十四年の、これは新全総と言われるものでございますけれども、当時我が国は経済成長のまことに輝かしい過程におりまして、将来を見通しますと、国内基幹産業の生産規模というものを飛躍的に拡大する必要がある、また、大規模プロジェクトというものも当然に必要である、そういう国土利用が大事だということがいわば国内のコンセンサスであったと思いますし、新……

第145回国会 大蔵委員会 第13号(1999/04/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 御指摘のございましたように、ここ数年、大蔵省に対する世評は非常に厳しゅうございます。全省反省をしつつ、一日も早く世の中の信頼を回復いたしたいと戒め合っておるところでございます。  人事につきましてお話がございましたが、ただいま国会において重要案件を御審議中でございますので、ただいま人事の構想について私は考え始めておりません。いずれにいたしましても、人事をいたしますときには、文字どおり、適材適所の人事をいたしたいと考えてはおりますが、ただいまのところ、まだその時期でないというふうに思っております。
【次の発言】 北東公庫が設立されましたのは昭和三十一年でございますが、当初は北海道……

第145回国会 大蔵委員会 第14号(1999/04/23、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 まず最初にお出しになっておられた問題は、両方の総裁が答えられましたとおり、大変に本質をつく御指摘であると私も思っています。結局株主が政府でございますから、こういうことを法律をもってお願いしている、そういう意味では、やみくもにいたしておるわけではございません。それはおわかりいただけると思います。  しかし問題は、開発銀行の債権者、開発債の保持者に対して、従来の開発銀行の資産がこれだけ劣化するということは、これはもう事実でございますから、その関係をどうするかという御指摘は、金額の大小にかかわらずそれは存在をする。それで、幸いにして開発銀行は今後とも信用を続けるでありましょうし、政府……

第145回国会 大蔵委員会 第16号(1999/07/06、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大変難しい問題を御提起ですが、金融機関が中小企業の活殺の権を握っておるということをよく申しますが、握られている方はとてもたまったものではありません。そういう意味では、端的に申して金融機関と中小企業というものの力関係がイコールでない、残念ながらそういうのが現状であると思います。  中小企業は利子を払っておるわけですから活殺の権を握られるわけがないのだけれども、力関係はそういうことであるということは、やはり基本的にはそういう力関係というものを直していく。金融機関側に自由競争があって、そういう中でハイリスクもありローリスクもあり、また中小企業の側にもそういう選択があるということで、そ……

第145回国会 大蔵委員会 第17号(1999/07/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  政府は、最近における社会経済情勢にかんがみ、企業による事業の再構築の円滑化に資するため、産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画の認定を受けた事業者について、事業革新設備の特別償却、設備廃棄等による欠損金の繰越期間等の特例、登録免許税の税率を軽減する特例等の措置を講ずることとし、本法律案を提出した次第であります。  以上が、租税特別措置法の一部を改正する法律案の提案理由説明及び内容であります。  何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。

第145回国会 大蔵委員会 第19号(1999/10/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 先般、再び大蔵大臣を拝命いたしました宮澤喜一でございます。  日本経済の再生へ向け、種々の課題が山積する中、引き続き大蔵大臣の任に当たることとなり、責任の重大さを改めて痛感いたしております。今後とも、皆様のお力添えを得て、政策運営に全力を尽くしてまいる所存であります。  何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 前回、昭和五十八年でございましたが、貸金業規制法を院でつくられますときに、主として、当時のことを記憶しておりますが、参議院の大蔵委員会と法務委員会が大変苦労を最初にされまして、もちろん衆議院もその後この問題を御議論になったわけですが、貸金業規制法ができま……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第2号(1999/03/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それでは、まず経済面のことを申し上げます。あとのことはまた。  我が国の安全そのものが脅かされた場合に我々の国民生活が危うくなるということは、これはもうそれでよろしいとして、国際的には、今我が国は、軍事的にはほとんど貢献ができませんけれども、経済的には御承知のように世界第二の大国として貢献しております。  それで、その世界の第二の大国の存立が怪しいということになりますと、例えば、今我々は世界の貿易のかなりの部分を担っておりますが、それに信頼が置けなくなると思いますし、通貨も、どうもそういう国の通貨というのは持っていいかなということになろうかと思います。そういう国には投資をしない……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第4号(1999/03/31、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いろいろ考えは持っておりますけれども、所管事項でございませんので、詳しくは申し上げるべきでないと思うのですが、湾岸戦争のときに、いわゆる後方活動の中で、通信とか輸送とかいうことになりますと、日本の周辺でございませんから、少なくとも敵からは敵対行為と見られる可能性は非常に強くはないかということを思ったのは事実でございます。しかし、この間の自自両党の間のお話というものは、当然のことながら、そういうふうな外国における武力行使をしてはならない、そういう我々の持っている憲法の解釈の中のものであろう、それをはみ出すものではない、私はこういうふうに考えております。

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第7号(1999/04/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 お尋ねくださいましたので、お考えと違うことを申し上げるかもしれませんけれども、どうぞお許しをいただきたいと思います。  いつぞやこの委員会でお尋ねがあって申し上げましたが、安保条約が締結されましたのは昭和二十六年、サンフランシスコでございますが、私は全権随員として参っておりました。そのころの日本の国力と今日と比べますと、もうもとより申し上げるまでもない今日の日本でございますから、殊にアメリカが途中で財政赤字があったりしたこともございまして、いろいろ要請があって、日本として筋道の立つものなら負担をすることがいいのではないかと私自身は考えてまいりました。  昭和五十二、三年ごろから……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第10号(1999/04/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは、原則といたしまして、一般的な予算要求、それに対する対応ということと同じと考えていただいてよろしいと思います。  すなわち、関係の省庁から必要な予算についての要求がございますれば、財政当局としては、それに対応して、その規模、内容等を勘案しながら適切な対応を行うということでございます。それが基本の原則と思います。
【次の発言】 財政当局として、どのような事態であれ、要求についての適正な査定を行うことはそれは原則として当然でございますけれども、事は国の安危に関するという場合には、金を惜しむということはあってはならないわけでございます。  したがって、その規模によりましていろい……

第145回国会 予算委員会 第1号(1999/01/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十一年度予算の大要につきましては先日本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を説明申し上げます。  平成十一年度予算は、平成十年度第三次補正予算と一体的にとらえ、年度末から年度初めにかけて切れ目なく施策を実施すべく、いわゆる十五カ月予算の考え方のもと、当面の景気回復に向け全力を尽くすとの観点に立って編成いたしております。  歳出面につきましては、一般歳出の規模は四十六兆八千八百七十八億円となり、前年度当初予算に対して五・三%の増加となっております。  国家公務員の定員につきましては、増員は厳に抑制し……

第145回国会 予算委員会 第2号(1999/01/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 当時、私が主管大臣であの御議論を承りましたので、そのときのことを申し上げます。  まず、基本的に、いろいろございましたけれども、各党におきまして御審議をいただいて、二つの法律が成立いたしました。そしてその結果は、二つともうまくいっておる。政府といたしましては、私が申し上げましたように、イデオロギーに関係ないことでございますから、いい案があれば採用させていただきたいということを申し上げましたが、幸いにしてそういう結果になりました。このことは感謝しております。  そこで、早期健全化法も大変にうまく機能をしている。なぜかといいますと、金融監督庁が厳しい検査を始めました。マネーセンター……

第145回国会 予算委員会 第3号(1999/01/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 これは今、冬柴委員は大きな問題を御提起しようとしておられますので、私からお答えを申し上げます。  昨日も申し上げましたが、前回、一遍限りの、それも定額減税ということが行われました。これはやむを得ない事情があったと思いますが、このたびは、一遍限りでなく恒久的に、しかも、いわゆる累進を将来に向かって生かしていきますために定率減税をいたしました。  このこと自身は、昨日も御説明を申し上げましたが、その結果といたしまして、前回減税を受けられた方より今度受けた減税が少ない、あるいは前回納税者でなくなった人々が納税者として復活された、そういう方々が多数おられることは事実でございます。  こ……

第145回国会 予算委員会 第4号(1999/01/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 金融危機管理等に関する企画立案につきましては、現在、金融再生委員会設置法におきまして、金融再生委員会と大蔵省との共管となっております。
【次の発言】 この問題につきましては、昨年以来いろいろ御議論がございまして、私は、自分の役所に関することでございますから、これについての御決定は、総理、閣議及び国会の御決定に従う、それが私の立場です。
【次の発言】 その点につきましては、先ほど官房長官が御答弁をされました。私は、国会の御決定あるいは閣議の御決定には従います。
【次の発言】 三月は、御承知のように企業においての決算期でございますが、経済の動きに関係なく決算は過去の業績を反映いたし……

第145回国会 予算委員会 第5号(1999/01/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 これは、後ほど金融監督庁長官にこの問題を引き継がせていただきたいと思いますけれども、当時のいわゆる増資要請が日債銀からございましたのは平成九年の四月―六月ごろのことでございます。その際日債銀は、将来の回収に懸念のある額は多分七千億程度であるというふうに説明をしております。  そして、日債銀のそういういわば各行に支援を要請する努力に対して大蔵大臣は談話を発表いたしておりまして、大蔵大臣は各行に要請をするという談話はしておらないのですが、そういう日債銀の再建支援について大蔵大臣としても再建について支援をする意思があるということ、並びに日本銀行に対しては、日本銀行として支援をしてほし……

第145回国会 予算委員会 第6号(1999/01/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 そう考えております。
【次の発言】 ただいまのお話は、金利の問題を片方に置いて、このたびの優遇税制を他方に置いて、金利が上がっていけば優遇税制のメリットがそれだけ落ちるではないか、こう言っておられるわけで、それは私は理屈としてそのとおりと思います。  ですから、優遇税制は優遇税制として、やはりぜひ優遇をしたいということを考えておるわけですし、金利は金利でまた別の現象として上がるかもしれない、下がるかもしれない。しかし、それにかかわらず、優遇税制は優遇税制としてやはりやらせていただきたい、こう思っておるわけです。ですから、そうしますと、金利のメリットがそれを消すかどうかという今度……

第145回国会 予算委員会 第7号(1999/02/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 機会を与えられましたので、釈明をさせていただきます。  実は、この日の御質問は、日本銀行総裁が参考人でおられまして、日本銀行が八百億円を支出したことは適当ではないではないかという趣旨のお尋ねがございました。  それで、私はそれを承っておったわけですが、当時の大蔵大臣の談話、平成九年四月一日ですが、その中に、大蔵大臣が日本銀行に対してそういう日債銀の優先株を引き受けることを要請したと言っておられますので、私は御答弁をして、大蔵大臣自身が要請をしたので日銀がそれに応じられたとこのように解釈しております、ただし、この談話の中には日本銀行にそういう要請をしたと書いてありますけれども、市……

第145回国会 予算委員会 第8号(1999/02/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大和銀行のこの事件につきましては、関係者が米国において刑事上の処罰を受けた、それから大和銀行としては撤退を命ぜられたというようなことがあったと記憶いたします。それから、当時の頭取及び国際業務担当の副頭取が退任をいたしまして、国際関係に関係のなかった、国内業務担当であった方が副頭取から頭取に就任された、そういうことを聞いております。  そこで、今の支店の話は、これはいろいろな意味で銀行行政といえばそういうことでございましょうが、それは今全く私の所管でございませんので、意見を申し上げることを控えさせていただきます。そもそもそういうことが行政の対象に今なおなっておるのかどうか、国会の……

第145回国会 予算委員会 第9号(1999/02/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 予算総則にそういうことを書きましたのは、予算編成過程におきまして、そういう御主張が他の政党にもあり、私どもの中にもございましたことを反映したものですが、つまり、この消費税の税収というものは他のことには使いません、この三つの目的に使いますということをいわば行政府として国会にお約束をしてお許しを受ける、こういうことが総則に明記をしたということでありまして、確かに、おっしゃいますように、その三つのための経費は八兆八千億円でございますし、国庫で利用し得る消費税の額は七兆三千億円でございますから、今としてはその金額の方が小さい、それはそのとおりでございますが、それですら明記をしないでほか……

第145回国会 予算委員会 第10号(1999/02/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 基本的にこれは市場の動向に関することでございますから、確たることを本当は申し上げるという方が私としては本意ではございません。  ただ、いろいろお尋ねがあって、お答えする側からいいますと慎重でなければならないと思っておりますから、現実にここへ来て国債利回り、仮に指標銘柄で申しますと昨日は二・三五〇でございますから、二に乗っけておるわけです。  それで、さっきおっしゃいました、これは太田委員でございましたか、これ以上クーポンレートを上げることはなかろうと申し上げましたのは、実際に一月債は二・〇でクーポンレートを設定しましたが、二月債は一・九で設定することができましたので、その辺まで……

第145回国会 予算委員会 第11号(1999/02/05、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 本心は、今、野田大臣の言われたとおりに思っておりますけれども、これについては、御関係の皆様が大変に御苦労されていることでもございますので、この程度にさせていただきます。
【次の発言】 考え方としては賛成でございます。
【次の発言】 少し長くなると思って簡単に申し上げましたが、こういう問題は、戦後何回も言われて一度も実現したことのない、しかし非常に大事な課題でありますが、結局、中央と地方との関係というのは、行財政全般、行政の中にはいろいろ法律関係も含みますし、財政の中には税制も含むというようなことをやりませんと、最終的な解決はできない。そのことは、いろいろ議論をしてどなたもわかっ……

第145回国会 予算委員会 第12号(1999/02/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま自見委員から、経済政策の諸元について、消費と設備投資と政府のいわゆるIGというものについて御指摘がありまして、その中で、政府の投資は御審議いただいておりますとおりでございますが、民間の設備投資というものに実は今すぐには期待ができないような、正直を申して現状でございますから、それだけ余計消費並びに住宅投資というものに期待をかけなければならないという現状でございます。  そういうことから、このたび制度の大改正を行いまして、いわゆる税金を引きます控除の期間が今まで六年でございましたが、今度は十五年間にいたしました。それから、ローンの残高は今まで三千万円までといたしておりました……

第145回国会 予算委員会 第14号(1999/02/16、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 この問題につきましては、殊に、御専門でもいらっしゃいますが、鈴木委員が当委員会並びに他の委員会においてしばしば御指摘をせられまして、御指摘の内容また分析、あるべき対策等についてたくさんの御示唆をいただきまして、私自身、おっしゃることに基本的に啓発も受けましたし、また分析的にも同じような考えを持っておりました。  それで、両党の政策の合意も承っておりますが、まさに第一の問題、日本銀行が直接に国債を引き受けるということは適当でないということにつきましては、日本銀行が先般、先週の十二日でございますか、政策委員会をいたしまして、その点は日本銀行としても同様に考えておられるという結論に達……

第145回国会 予算委員会 第15号(1999/02/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今、厚生大臣が詳しく御答弁になられましたが、厚生大臣のお気持ちの中で、横路委員の言われますようなことを将来の一つの目標として、ただ、その際いろいろな関連事項がある。一つは財源である。いろいろ関連する事項を、現在並びに将来を展望して厚生大臣が今いろいろに列挙して御答弁をされました。そういうことについてお考えをめぐらせつつ、その目標をいつ、どういう形で達成するかということをお考えになっておられるものと承りました。  私も、それはそうあってしかるべきことだろうと考えておりますので、いずれ、厚生大臣がいろいろな問題を考え、展開をしていらっしゃる中で、二人でいろいろ議論もする必要もあるか……

第145回国会 予算委員会 第16号(1999/02/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 長期、短期の金利につきまして御説明を申し上げます。  御指摘のように、日銀は去る十二日の政策委員会におきまして、今おっしゃいましたような徹底的な短期誘導の方針を決定されました。同時に、国債を対象とするいわゆるリパーチェーシングオペレーションについては従来以上に積極的にやっていくこと、また長期国債の買い切りオペにつきましては今までと同様にやっていきたい、いわゆる日銀による新規発行の長期国債の引き受けというものは、従来どおり、好ましくない、考えない、こういう決定でございましたが、全体といたしまして、非常に、長期に低目誘導を、短期にたっぷりした金融を提供することによって、上がりぎみな……

第145回国会 予算委員会 第19号(1999/07/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十一年度補正予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。  まず、一般会計補正予算について申し上げます。  歳出面において、緊急雇用対策費として五千百九十八億円を追加計上しております。具体的には、新規・成長十五分野を中心に雇用創出の推進を図るために必要な経費として新規・成長分野雇用創出推進事業費九百億円、中高年非自発的離職者の就職の促進等に必要な経費として中高年求職者再就職推進等事業費百八十二億円、国、地方公共団体において臨時応急の措置として雇用・就業機会の創出を図るために必要な……

第145回国会 予算委員会 第20号(1999/07/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大変予算を早く成立させていただきましたので、おかげさまで公共事業等々、施行のスタートは早うございますし、昨年、十年度の補正と十一年度の本予算を組みますときに、十五カ月予算ということで組んでございます。  それで、公共事業について、支出で申し上げるのが一番よろしいと思うんですが、支出面で申しますと、今年度の支出は昨年度の支出よりもかなり高いところにございまして、殊に下半期も、昨年度の下半期も高くいたしてございます。したがいまして、世の中で時々中だるみがあると言われますが、大事なところは支払いでございますから、それに関する限り、早い時期の中だるみというものは多分ないだろうと予想して……

第145回国会 予算委員会 第21号(1999/07/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 きのうも中井委員に申し上げましたが、十二月十六日に両党の間の協議がありまして、確認書がございます。その確認書の第一に、公共事業については、予算ベースでも支出ベースでも平成十年度比一〇%以上とすること、こういうのがございます。  それで、十二月十六日でございますので、この段階で、一〇%以上とするために一つ一つの公共事業を、かなり遅くなってでございますので、追加することは難しい。これはきのう野田大臣もおっしゃいました。難しいので、それで五千億円というものを一つくくった、こういう経緯があるわけでございます。  ただ、漠然と調整費というようなわけにまいりませんから、これは国会に対しても……

第145回国会 予算委員会 第22号(1999/08/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 いわゆる護送船団方式が戦後かなりの期間有効に働いたことは事実であったと思いますが、我が国がこれだけの国になりましたある段階で、この行政の方針は転換せられるべきであったと思います。明らかにその機を逸しました結果として、国内の銀行間には競争がなく、国民は金融商品についての選択がなく、また、外国から金融機関が入ってきましたときには、我が国の金融機関はそれに対応するだけの力を備えていないといったようなことになったことは事実でございます。  そういうことが基本にございましたために、銀行に対して、検査は検査としてしっかりやっておりますものの、基本的にその銀行をつぶすということが国益でない、……


■ページ上部へ

第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 決算行政監視委員会 第2号(1999/11/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成八年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、平成八年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は八十一兆八千九十億三千八百八十五万円余、歳出の決算額は七十八兆八千四百七十八億六千七百四十万円余でありまして、差し引き二兆九千六百十一億七千百四十四万円余の剰余を生じました。  この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の平成九年度の歳入に……

第146回国会 大蔵委員会 第1号(1999/11/05、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 我が国経済の再生へ向け、種々の課題が山積する中、引き続き大蔵大臣の任に当たることとなりました。金子委員長を初め委員各位には、何とぞよろしくお願い申し上げます。  以下、今国会における審議の開始に当たり、今後における財政金融政策の基本的な考え方等について申し上げます。委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。  まず、我が国経済の現状を概観いたしますと、各種の政策効果の浸透などで穏やかな改善が続いており、景気は最悪期を脱しているものと思われますが、経済の自律的回復の決め手となるべき民需の回復力は、依然として弱い状況にあります。  政府といたしましては、このような状況のもと、景……

第146回国会 大蔵委員会 第2号(1999/11/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 これは主として金融監督庁担当の越智大臣がお答えされるのがよろしいのかと思いますけれども、今若松委員の言われましたことは、昭和五十八年に当院並びに参議院におきまして貸付業についての御議論がいろいろございまして、そして法律が成立したわけですが、そのときの問題意識は主としてサラ金であったわけでございます。そのときも今のような御議論が非常にありました。  ただ、今日の問題は、商工ローンという、それとはかなり異質と申しますか、数量的にも規模としても違う問題から起こったいろいろな弊害について、国会でも御議論になり、また業界も自粛をするしないというような話があって、金融監督庁が主として事案の……

第146回国会 大蔵委員会 第3号(1999/11/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、国家公務員共済組合法の年金につきまして、二十一世紀の活力ある長寿社会を展望して、公的年金制度の信頼を確保する見地から、長期的に給付と負担の均衡を確保し、将来世代の負担を過重なものとしないよう、制度全般にわたり抜本的な見直しを行い、公務員制度の一環としての役割等にも配慮しつつ、基本的に厚生年金保険の見直しと同様の措置を講ずることとし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案につきまして御説明申し上げます。  第一に、国家公務員の退……

第146回国会 大蔵委員会 第4号(1999/11/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいまの石井委員の御質問の背景にあります考え方につきましては、問題意識につきましては、私どもも同じような意識を持って考えております。  一般に、我が国が少子・高齢化の社会になっていくということは、片方において労働の供給がそれだけ少なくなるということであるとともに、他方において従来よりも高い年齢において十分に労働、勤労が可能であるという二つのことを意味するわけでございますので、このたびの支給開始年齢の引き上げということも、そういう社会的背景と無関係ではないであろうというふうに考えております。  すなわち、引き上げることになりましたら、その後の所得の保障をどうするかというそのこと……

第146回国会 大蔵委員会 第5号(1999/12/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 詳しいことを知っているわけではございませんが、そういうことはないと思います。
【次の発言】 これは、我が国が少子・高齢化になったということに密接に関係があることだろうと思いますけれども、今のように年金との関連でおっしゃるならば、まさにこういう問題がありますと、六十歳代の最初の何年間、その間のいわゆる退職後の所得というものをどうやって保障していくかという問題が当然出てまいると思います。  しかし同時に、高齢者をどうやって再就職あるいは再任用するかという問題が同時にあるわけでございますから、公務員制度調査会で、そういう高齢化社会において六十五歳まで働くことのできる社会、そういうこと……

第146回国会 大蔵委員会 第6号(1999/12/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 もともと、我が国のような市場経済の国家で、国の成長の非常に大きな部分を財政が負担するということは、本来、正常な状態ではありません。成長の主力というのは、やはり民需でなければならない。それも、個人消費と設備投資、この二つが主力にならなければならないというのは、これは申し上げるまでもなく原則であります。  しかし、今の状態は、残念ながらそうなっておりません。多少景気が上向いたといっても、せんだっても申し上げましたとおり、個人消費と設備投資は極めて弱いわけでございます。したがいまして、御審議をいただいております補正予算と来年度の予算、もう一遍は財政が国債を出しましてもその後押しをせざ……

第146回国会 大蔵委員会 第9号(1999/12/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 デノミネーションにつきましては、私どもの党内でもこれを研究しようというグループが以前からいろいろございましたけれども、最近でもまたそういうことが決められております。小渕さんがそのメンバーでいらっしゃるかどうかは存じませんが、以前は属しておられたというように承知をしております。  しかし、これは基本的な問題の研究から始めてみようということであって、ただいま仰せになりますように、二千円札の発行は多分来年の七月ごろを目途にしておるはずでございますが、それからもう一年たったときに、その二千円というデノミネーション、二十になる、そういうテンポでその名称変更が検討されている、あるいは遂行さ……

第146回国会 予算委員会 第2号(1999/12/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十一年度補正予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。  最初に、一般会計予算の補正について申し上げます。  まず、歳出の補正について申し上げます。  経済新生対策関連として、社会資本整備費三兆五千億円、中小企業等金融対策費七千七百三十三億円、住宅金融対策費二千一億円、雇用対策費千九百十七億円、金融システム安定化対策費九千二百七十九億円を計上するとともに、介護対策費九千百十億円を計上することとしております。  このほか、義務的経費の追加等、特に緊要となったやむを得ない事項等につ……

第146回国会 予算委員会 第3号(1999/12/06、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今経済企画庁の総括政務次官がお答えになられましたが、マイナス一・〇というのは比較的大きな下降でございますけれども、その一番大きな原因は、ここで前期の統計が改変されまして、今政務次官が言われましたとおり、四―六月期は、成長がプラス〇・一と従来報ぜられましたが、それがプラス一に上方修正されました。したがいまして、対前期比で申しますと、今度の下落がそれだけ大きくなったということでございます。  それは非常におわかりにくい説明なので、もう少しわかりやすく申し上げますと、今度改定になりました結果、一―三月、これは非常に大きく成長した年ですが、このGDPは四百八十二兆でございます。今度の七……

第146回国会 予算委員会 第4号(1999/12/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 宗教法人は、民法の上で、財団法人、社団法人、学校法人などと同じように、公益に関する団体として位置づけられております。したがって、法人税法におきましても、それらの団体と同じように扱っておるわけですが、問題は、宗教法人の場合でも、いわゆる営利に関する活動があり得るわけであって、営利法人と競合するような活動は、それは収益事業と考えまして、それに対する所得を限定して課税いたしております。しかし、宗教活動から生ずるものについては、それは公益法人でございますので、課税いたしておりません。
【次の発言】 どの部分につきましてお答えをいたすべきかと思いますが、このような金融の非正常になりました……


■ページ上部へ

第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 決算行政監視委員会 第2号(2000/04/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 短観を読みまして、大体今まで感じておりますことがあの中にほぼ出ておるという感じでございますが、すなわち、商況につきましても、雇用につきましても、投資につきましても、いろいろな面でかなり経済に対する好転を期待する空気が強くなっておる。なかんずく、大まかに申しますと、製造業の比較的大企業に早いそのような兆候がありまして、中小企業、非製造というところが一番動きが遅いということのように見ましたが、これも常識的に言えておることであると思います。  したがいまして、概して、いろいろな指数から見ているところとあそこにあらわれるところはほぼ似ておりますようで、注意すべきは、やはり遅行指数でもあ……

第147回国会 決算行政監視委員会 第5号(2000/05/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 前もって私から御説明をさせていただきます。  一昨年の夏以来、それまでの財政再建路線を、客観的な事情上、やむを得ず一時棚上げをいたしまして、この危機打開のために、大幅な減税、それから公共事業、補正予算並びに金融機関への資本投下等々の決心をいたしまして、今日まで、おっしゃいますように随分金も使ってまいりました。おかげさまで、しかし、今景気は確かに回復の兆候を見せておりまして、来月には間もなく一―三月のQEが出ると思いますが、かなりのものを期待できるのではないかと考えております。  ただ、それにもかかわらず、消費が十分回復をいたしておりません。これは、リストラがございまして、所得が……

第147回国会 大蔵委員会 第1号(2000/02/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいまの法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧み、反対いたしません。
【次の発言】 今後の財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでございますが、本委員会において重ねて所信の一端として、今後取り組むべき課題等について申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。  政府として取り組むべき第一の課題は、民需中心の本格的な景気回復の実現であります。  我が国経済は、バブル経済崩壊に伴う資産市場の低迷や不良債権問題等により、長期にわたる停滞を余儀なくされ、平成九年秋以降、その後遺症を抱える中で金融システム不安が生じたこと……

第147回国会 大蔵委員会 第2号(2000/02/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 確かに御指摘のとおり、ただいま国の財政も危機的状況にございますが、地方も、あるいはそれ以上に非常に困難な財政状況にございます。それは実は、このたびの御審議いただいている予算の前の、十一年度の予算編成のときに一番苦労いたしましたのは、地方財政の問題でございました。御審議いただきましたように、かなりいろいろ思い切ったことをいたしまして、地方とか国とかいうことではなく、共通の問題として、とにかく苦労は両方で分かち合おうというようなことで、十一年度の予算を御承知のように編成いたしましたし、このたびも、それと同じフォーミュラでお互いに相談してやっておりまして、こういう状況は余り長く続けら……

第147回国会 大蔵委員会 第3号(2000/02/23、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 これにつきましては、政府の見解を定めておりますので、それに限って申し上げますけれども、あの中に、今岩國委員の言われましたように、将来の国際マーケットを目指す東京として、わかりやすい言葉で言えば、プレディクタブルでないことをするというのは、国際的には非常に不安になるのではないかということを申しておるわけでございます。  それは、円というものにも直接に関係をいたしますし、そこのところは、不思議な、驚くことがあるものだなという印象を与えなければいいが、それはやはり将来本当に世界の三つなら三つの市場の中心になろうとします立場からは、非常に気をつけなければならないことだと思います。

第147回国会 大蔵委員会 第4号(2000/02/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 この問題は、最近では石原知事の御提言によってにわかに注目を浴びましたが、岡田委員を含めまして私ども議員の間では長く議論されてまいりましたし、私どもの方の党内も、また政府税制調査会もずっと議論をしてこられました。  ちなみに、この私の答弁は、本当は自治大臣がなされるべき答弁だと思いますので、それも含めましてのつもりで申し上げますが、自治省としては、基本的には外形標準というものをやりたいというお立場であると私は了解をしておりますが、それに対して、通産大臣のお立場は必ずしもそうではありませんで、中小企業のことを考えると今の段階でなかなかそうい決心ができないという、そういうお立場である……

第147回国会 大蔵委員会 第5号(2000/02/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 急なお尋ねでございまして、計数的に私も申し上げることができませんが、普通考えまして、まずこういう例は極めてまれであると思います。  第一次世界大戦の終わりごろのドイツは、これはまあそうであったと思われますけれども、こういう正常なときでない話をしましても仕方がありませんし、最近でいえば、先進国に入るかどうか、かつてのソ連はそれに近かったかもしれません。  それから、我が国自身も第二次世界大戦の終わりのころには、実はあのころにはGDPというようなものもございませんから何とも正確には申せませんけれども、あのときの赤字の額というのはちょっとなかなか――結局は、戦争が終わりましたときに、……

第147回国会 大蔵委員会 第6号(2000/02/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 お答えとしては、私はそれでよろしいと思うのですが、これは御記憶のように、一昨年の国会で両院で非常に御議論がありまして、こういう方式が編み出されたわけでございますね。院のお決めになられました法律に基づいていたしました行政ですから、今の段階で私はそれについて批判がましいことを申し上げるのは適当でないと実は思っております。  が、お尋ねでございますから、小渕内閣ができましたのが一昨年の八月でございますが、小渕首相と私もかかわりましたが、長銀がある信託銀行と合併の話がありまして、これを小渕さん、私が推進したことに当時大変御批判がございました。非常に御批判がありまして、そういうことはむし……

第147回国会 大蔵委員会 第7号(2000/03/08、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 これは御承知のとおり、閣議を開きまして、それまでに各省庁の見解の調整をいたしまして、政府としての意見を閣議後、官房長官が発表いたしましたので、それは御案内でいらっしゃると思います。基本的には違法だとは断じておりませんけれども、この際、そういうことをやられることについて幾つかの点に政府としては疑問を持っておる、こういうことでございます。  私が一番率直に自分の感じておりますことをお聞き取りいただけますならば、石原知事は恐らく、東京都知事のお立場において、東京都にとって最もいい道を選ばれたと思うのでございますが、私から言いますと、石原さんは国務大臣もやられたし、国政のこともよく御存……

第147回国会 大蔵委員会 第8号(2000/03/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ちょっと何とも申し上げにくいことでありますが、国会議員の方々が公務でお出かけになるときは、やはりファーストクラスで行かれていいのではないかと思います。  それと役所の方のそれとの連動のことはよくわかりませんけれども。
【次の発言】 これらの問題につきましては国会会期ごとに必ずお話がございまして、社会の変化に従いましてそういう取り締まり対象が変化するということに予算、定員が敏速に対応していないという御批判がありまして、十分そのことは肝に銘じて、存じております。またきょうそういうお話がございまして、予算の編成あるいは定員の決定につきましては、そういう国会の御意思を反映させたいと思っ……

第147回国会 大蔵委員会 第9号(2000/03/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました「預金保険法等の一部を改正する法律案」及び「保険業法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案」につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  この二つの法案は、金融システムの一層の安定化と利用者の保護を図るため、国民の基本的な貯蓄であり生活保障の手段でもある預金及び保険について、ともに、破綻処理制度の拡充、セーフティーネットの財源の充実及び経営基盤の強化手段の整備を行うものであります。  まず、預金保険法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  我が国の金融システムは、預金保険法、金融機能再生法及……

第147回国会 大蔵委員会 第10号(2000/03/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大変根本的なところから問題を提起なさっておりますので、多少お答えをするのに時間がかかるかもしれませんが、御質問の趣旨は、保険契約は、あるいは保険会社の場合には、銀行と違いまして、銀行についても議論のあるところではありますけれども、これはやはり決済機能がありますから、それとして国まで出て保護しなければならない、殊にこのたびの事態はそうであったと思います。  そういう意味では、保険そのものにはそういう機能がございませんから、いわば保険契約というのは一つの商品であって、それは消費者が選択をし、その消費者の選択が誤れば、業界内で共助規定があるということは場合によって考えられますが、そこ……

第147回国会 大蔵委員会 第11号(2000/03/31、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 この問題につきましての政府の考え方は、二月に閣議の口頭了解として発表いたしましたので、私にもいろいろ意見はございますが、それに追加して申し上げることは差し控えたいと思います。  石原都知事は、無論、国政にも参画され、世界の情勢もよく御存じの方でいらっしゃいますので、東京都というのは、もちろん日本の首都ではあるけれども、さらにそれを超えて、世界における経済の一つの大きな中心、いわば世界のマーケットの一つで現にありますし、また、それとしてさらに成長していかなければならない使命を持っておると思います。  したがいまして、世界から見まして、何か予期しないことが起こった、何が起こるかわか……

第147回国会 大蔵委員会 第12号(2000/04/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 一九八五年、プラザ合意のころには、我が国の金融機関は、世界のトップテンといえばみんな日本だというようないっときがございました。ただ、そのときにも、いわゆるビッグバンというのは近い将来の目標というふうに考えられておりましたから、我が国もやがておくればせながらビッグバンを完了するということを制度的にも目標として掲げてまいりましたが、しかし他方で、現実には我が国の銀行は、その後のバストによりまして、いわば、一言で言えば、惨たんたる状況に陥ったわけでございます。  もっとも、政府としても金融界も、本来、我が国の金融市場がやがてニューヨークあるいはロンドン並みの国際金融市場になっていかな……

第147回国会 大蔵委員会 第13号(2000/04/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 大抵のことは今総括政務次官から御説明を申し上げましたが、実際に保険会社にここのところ起こっている現実の事態というものがございます。そして、それは保険機構がございまして、業界でも金を出して万一の事態に対応しようとしている、これも御存じのとおり。それについても政府はある程度助けたいと考えているわけですが、それはやはり常識的に考えまして、よく皆さんがおっしゃるように、非常に金利の急速な低下というものがあって、保険会社自身がいわば全部みずからの責めに負うべきと考えるようでない事情によって経営が非常に困難になりつつあるが、それは保険会社だけだったら問題はないわけですが、おっしゃいますよう……

第147回国会 大蔵委員会 第14号(2000/04/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは、私は御質問の方向にもともと疑義がありますが、この制度そのものが何か非常に安易に適用されて、そしていつでもこういうことがあり得るようなお尋ね、その発想はちょっとこの法律の意図しているところではないと私は思います。こんなことがしょっちゅうあってはたまりません。  しかし、それはそれとして、保護される範囲は今と同じです。今の制度と同じですから、同じ範囲で保護される。そのときそのときで変わるというふうには法律は考えていません。
【次の発言】 あえて発言いたしましたのは、谷垣大臣のその御発言についても私にもいろいろ感じることがございます。ございますが、これは、この二年以内の国会の……

第147回国会 大蔵委員会 第15号(2000/04/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 結論といたしましては、石原委員のおっしゃいますように私も考えておりますが、私が週末に参りましたアメリカの金曜日の相場がちょうどああいうことになったわけでございますが、会議に集まりました我々の仲間は、遅かれ早かれ一遍価格調整はあるだろうと見ていた人が多うございますので、その中で、これが従来から言われていたことの結末であるのか、あるいはこれから何か新しいことが展開していくのか、その辺のことが読めない。さしずめ月曜の相場を見ていたいというようなことでございました。  月曜は、半分ぐらい戻すだろうと思っていた人が多かったのではないかと思いますが、そうしますと、しかし、月曜から後、これが……

第147回国会 大蔵委員会 第16号(2000/04/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今渡辺委員のおっしゃいました量的緩和についての観察というのは、まさにアメリカのサマーズあたりが言っている考え方は大体そういう背景に立っておるというふうに私も思っていますので、おっしゃっていますことは、まさにしばしばG7なんかで議論になることの背景でございます。したがって、アメリカとしてはなるべく量的な十分の緩和をすべきである、こういうことでございますし、日本の通貨当局や中央銀行は結構量的には緩和されておるという考え方、そういうやりとりがしばしばあるわけでございます。おっしゃるとおりです。  それで、最近速水総裁が言われましたのは、四月の十日に政策委員会があって、これは従来のゼロ……

第147回国会 大蔵委員会 第17号(2000/04/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 前回の当委員会で御議論のありました財投機関債、財投債の発行規模等々につきましては、現段階で定量的に申し上げることは困難でございますが、今後、この法律の実施、運用に当たって、事務当局に基本的に考えておいてもらいたいというようなことをまとめましたので、御披露をいたします。  まず改革後の各財投機関の資金調達に関しては、次のように考えております。  一つ、特殊法人等については、まず、その資金を財投機関債の発行によって自己調達する。そのために、最大限の努力、検討を行うこととする。  第二に、財投機関債による資金調達では必要な資金需要を満たすことが困難な機関については、一つ、その業務が民……

第147回国会 大蔵委員会 第18号(2000/05/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました証券取引法及び金融先物取引法の一部を改正する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律等の一部を改正する法律案及び金融商品の販売等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、二十一世紀を展望した金融サービスに関する基盤整備として、資産やリスクが効率的に配分される市場の構築と金融サービスの利用者保護の環境の整備等を進めるため、これらの法律案を提出した次第であります。  まず、証券取引法及び金融先物取引法の一部を改正する法律案の内容につきまして、御説明申し上げます。  第一に、証券取引所及び金融先物取引所の……

第147回国会 大蔵委員会 第19号(2000/05/23、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえ、十分配意してまいりたいと存じます。

第147回国会 予算委員会 第1号(2000/02/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十二年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を御説明申し上げます。  平成十二年度予算は、我が国経済が厳しい状況をなお脱していないものの緩やかな改善を続けている中にあって、これを本格的な回復軌道につなげていくため、経済運営に万全を期すとの観点に立って編成いたしております。  歳出面につきましては、一般歳出の規模は四十八兆九百十四億円となり、前年度当初予算に対して二・六%の増加となっております。これに国債費及び地方交付税交付金等を合わせた一般会計予算規模は八十四兆九……

第147回国会 予算委員会 第2号(2000/02/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 おっしゃいますように、我が国の経済は確かに最悪の時点を過ぎたと思っております。一年半マイナス成長が続きましたわけでございますが、昨年の一―三月期、引き続いて四―六月期とプラスに転じまして、最悪を過ぎたことは確かでございます。  ただ、御承知のように、いかにも内需が弱いということでございまして、殊に国民消費がどうも盛り上がってまいりません。それは、直接には私はやはりリストラの結果であろうと思っております。リストラが本格化しまして、意外にも雇用の数字としてはそんなに悪くなっておりませんで、五%に失業率は達しておりませんが、しかし、実際には常雇用がパートタイムに移っているという現象が……

第147回国会 予算委員会 第4号(2000/02/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 会議の討議それから雑談等々を含めまして申し上げますと、アメリカの金利が次のFEDの会議で引き上げられるだろうということは何となく織り込み済みのような雰囲気がございまして、殊に昨年の最終四半期の経済成長が非常に高かったということがございましたので、余計そうであろう。ただ、引き上げの幅が〇・二五であるのか〇・五であるのかというようなことは、そこまではだれも話をいたしませんでしたけれども、その辺のところまでの何となく雰囲気はございました。  それから、ユーロについては、むしろユーロの人たちは、ユーロが安くなるということを実は余り自分たちは懸念していない、むしろヨーロッパの物価安定の方……

第147回国会 予算委員会 第5号(2000/02/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 本会議で御質問がありまして、十分お答えできませんでした。今この機会に政府の考えておりますことをお聞き取りをいただきたいと思います。  基本的に、財政をやっておる立場として、今の景気回復と財政構造改革、これは必ずしも背反しないではないかということは、私もそう思っております。  基本的に考えまして、第一は規制の緩和、これは恐らく景気の回復のためにもいいし、財政改革にも役立ちます。補助金の整理も、かなりのものはそうではないかと思います。それから、官から民へ移管する、このことも多くの場合、財政にもいいし、景気回復にもいいんではないか。それから、最後におっしゃいました中央、地方、この関係……

第147回国会 予算委員会 第6号(2000/02/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 それは、御質問のお考えの中にございますように、財政はリースというものを一概に排除したいという考えを持っているものではございません。品物によりまして非常に陳腐化しやすいものもございましょうし、それから基本論で申せば、そのときはリースで払った方が楽でございますが、長期的には負担がふえてしまうというようなことはどこでもあることでございますけれども、したがって、できればそういうことは避けたいというのが普通の常識でございます。  しかし、だれでもちょっと懐ぐあいのいいときと悪いときというのはやはりございますから、買っちゃえば得なんだが、ちょっと今苦しいのでリースでという問題は、私経済にあ……

第147回国会 予算委員会 第7号(2000/02/16、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 できると思います。  今、我が国、戦後はもちろんですが、近代国家になって以来最も大きな行政改革が進行しております。
【次の発言】 くれたんだなという短期的な話ではありませんで、これはかなり長い時間を要することでございますが、例えば、ただいま御審議いただいております平成十二年の予算は、十二月までの分と一月から三月までの分と二つございますために二重の予算になっておりますが、このことは、もうとりもなおさず、大きな中央省庁の再編成が、今御審議を願っておるということです。
【次の発言】 最初のお話は行政改革でございましたから、明年になりますと、中央省庁の再編成というのは、この予算を通過さ……

第147回国会 予算委員会 第8号(2000/02/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 基本的には厚生大臣の御意見に従っておるわけですが、つまり、介護の場合は、サービスがまだまだこれから需要が大きくなるだろうという現実の中で上限を設けるということはどうなのか、そういう厚生大臣のお考えだと思います。将来の問題としてはともかく、現実にそれが一番妥当ではないかという御判断を私どもも尊重いたしておるわけでございます。
【次の発言】 私へのお尋ねは、したがって、所得の捕捉について、給与所得というものは捕捉が非常に易しいけれども、自営業者の所得についてはそれとはなかなか比較ができないということをおっしゃっていまして、そのことは実際そうであろうと思います。  これは税務にとって……

第147回国会 予算委員会 第9号(2000/02/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 小渕内閣が成立いたしまして、財政再建の道を一遍棚上げをしまして、総力を挙げて不況脱出を図ってまいりました。多少好転をいたしましたが、まだまだ民需が主導するに至りませんので、ただいま御審議中の予算そのものも、相当景気刺激的にできるだけの手助けをする、金融についてもそういう政策をとってまいりました。  ただ、この点は、私はある意味で、日野委員のおっしゃること、同感でございまして、つまり、財政再建を口にすることが景気正常化に逆効果があるんではないかというふうには、私はそういうふうには考えておりません。むしろ、強いて言えば、財政再建の道がはっきりしたときの方が、国民としては全体の自分の……

第147回国会 予算委員会 第10号(2000/02/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今国会で当委員会の御審議が始まりましてから、公共事業につきまして、従来、旧態依然たるものがあるという国会の御批判を私ども真剣に昨年あたりから現実に補正予算、本予算編成で受けとめておりまして、その点につきましては生方委員がお認めいただいておるようでございますので、なお今後ともいろいろ御示唆をいただいて、さらにその方向を進めてまいりたいと考えております。  今の農業の話というのは、統計的には恐らく今おっしゃった数字が間違っていないだろうと思います。これはある意味で、経済効率だけでなかなか整理していけないいろいろな問題がございます。  我が国の経済が戦後、殊に所得倍増計画以来かなりこ……

第147回国会 予算委員会 第11号(2000/02/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 今御指摘になられました問題は、これからの日本経済のみならず、個人個人の投資家等々にとりまして、実は非常に大きな問題ではないかというふうに思っております。  通産大臣も今お答えになられまして、通産大臣も私も、今この問題を本当に新しく解決できれば日本の経済というのは二十一世紀に乗り出せるのではないかと思うぐらい大きな問題だと思っておりまして、私のアメリカにおける友人たち、例えばグリーンスパンとかルービンとかいう人たちが終局的に言いますことは、日本にはリスクテーキングというものの考え方がない、リスクアバージョン、非常に慎重で、間違いが起こらないようにということは基本的にあるんだけれど……

第147回国会 予算委員会 第12号(2000/02/23、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 かねて、総理大臣のお仕事というのを見ておりましたし、また私自身も実は経験したこともございますので、もちろん国会が第一の責務でございますけれども、そのほかにも国政を考えられなきゃならない立場でございますから、そういう時間もできるだけ総理大臣は持っておられる方がいいということは考えておりました。今度クエスチョンタイムというようなことがありましたりして、国会の運営について国会の方でいろいろお考えになられて、また委員会においてもこういう御決定をなすったということでございますので、それはそれなりの御判断に基づくものであろう。  私ども閣僚としては、総理大臣がおられませんでも、できるだけ閣……

第147回国会 予算委員会 第13号(2000/02/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 こういうことと言われましても、事実関係をしっかり存じませんので、ちょっとお答えのしようがございません。
【次の発言】 もしああいうものを持たなければならぬのなら、どこかへ忘れぬといいがなと、忘れないようにしないとと思いました。
【次の発言】 五年猶予があれば、私の年なら大体逃げ切れるのではないかと思いますけれども、本当はこの話は戦争後少したってから出てまいりまして、最初のうちは、殊に総評の方々は、これは納税番号で出てきた話だったと思うのですが、徴兵につながるという強い疑いを持たれたのが最初の時代だったと思うのです。  それで、いろいろ変遷がありまして、いっときはかなり国民的な支……

第147回国会 予算委員会 第14号(2000/02/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 委員会の御審議で申し上げてまいりましたんですが、財政構造改革がなければもちろん今の財政の状況は直りませんし、実はそれは財政の構造改革だけでなくて、もちろん税制も、中央、地方の関係も、社会保障についての負担と給付の関係とか、二十一世紀初頭の日本の経済社会の大半の問題を巻き込むような改革がどうしても前提になりませんと、財政だけが格好よくなるというわけにはいかないのではないかということを私見としてこの委員会では何度か申し上げてまいりましたが、私はそんな感じがいたしております。
【次の発言】 中期展望のお話がございましたので申し上げますが、確かにあれは一つのプロジェクションではあります……

第147回国会 予算委員会 第15号(2000/04/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 総理がお答えになられます前に、まず私から申し上げます。  確かに、今言われましたように景気はかなりしっかりした回復過程に入りつつあると思いますが、仰せのように、製造業の大企業は比較的恵まれておりますけれども、一般的に申せば、ITなどを除きましたいわゆる非製造、サービス業はまだまだでございますし、中小企業はなおまだまだでございます。一番国民の数の多いのは中小の非製造でございますから、そこへなかなかまだ景気が移っておりません。地方的にもまだらがございます。  そして、何よりも、十―十二月期に設備投資が出てきたのはうれしいことですが、雇用と家計は非常に悪かった。これだけの経済の片っ方……


宮沢喜一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院41期)

宮沢喜一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期
第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1999/02/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十一年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。  まず、一般会計歳入予算額は、八十一兆八千六百一億二千二百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は四十七兆一千百九十億円、雑収入は三兆三千二百五億七千二百万円、公債金は三十一兆五百億円となっております。  次に、当省所管一般会計歳出予算額は、二十三兆八千五百六十億八百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れは一千五百九十五億三千三百万円、国……


■ページ上部へ

第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 予算委員会第二分科会 第2号(2000/02/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○宮澤国務大臣 平成十二年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管及び財務省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。  まず、一般会計歳入予算額は、八十四兆九千八百七十億五千三百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は四十八兆六千五百九十億円、雑収入は三兆三千四百八十億一千六百万円、公債金は三十二兆六千百億円となっております。  次に、大蔵省所管及び財務省所管の一般会計歳出予算について申し上げます。  大蔵省所管の歳出予算額は二十兆五百二十五億五千九百万円、財務省所管の歳出予算額は四兆三千三百……



宮沢喜一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

宮沢喜一[衆]在籍期 : 31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|-42期
宮沢喜一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 41期在籍の他の議員はこちら→41期衆議院議員(五十音順) 41期衆議院議員(選挙区順) 41期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。