このページでは宮沢喜一衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(宮澤喜一君) 二点にわたりまして総理大臣の御答弁を補足いたします。 まず、税制調査会の審議に当たりましては、税制改革に関する国会の御論議、選挙中に行われました総理大臣の発言等につきましては、当然のことながら十分念頭に置いて審議が行われているものと信じております。私どもといたしましては、同審議会の包括的な指針を得まして税制改革に対処してまいりたいと考えております。 次に、公共事業の執行につきまして、土井委員長から御意見と御懸念の御表明がございました。 公共事業の執行に当たりましては、地域の経済事情、景気状況等の実情を念頭に置きまして、御指摘のように国民生活関連、中小企業関連の施……
○国務大臣(宮澤喜一君) 大部分の問題につきまして総理からお答えがございまして、一つ為替の問題が残っております。 確かに、塚本委員長の言われますように、変動相場というものの機能は甚だ不十分でございますし、我が国の場合、過去一年間を見ますと、やはりそういう感じを持っておるわけでございます。そこで、何かこれを改善する方法はないか。委員長は例えばターゲットゾーンということを言われましたが、そのような考え方は、御承知のように専門家の間にも学者の間にも絶えず繰り返されて議論をされておりますし、また、十カ国蔵相会議におきましても、御承知のように真剣な討議が行われたわけでございます。しかし、結果としては、……
○国務大臣(宮澤喜一君) 国鉄の共済年金についてお尋ねがございました。 これにつきましては、過般、政府の統一見解をもちまして申し上げましたとおり、昭和六十四年度までの分は、国鉄の自助努力と国の負担を含めまして、支払いに支障のないようにいたすべく本年度中に結論を得る、こういうことを申し上げてございますが、幾たびか閣僚会議を開いておりまして、結論を得る努力をいたしております。次に、昭和六十五年度以降の分についてでございますが、これはさらに大きな問題になるということは私どもも十分認識をいたしております。したがいまして、六十四年度までの対策ができましたら、それに引き続きましてできるだけ速やかに十分な……
○国務大臣(宮澤喜一君) 加入者按分率の問題でございますが、御承知のように、老人の加入割合が各医療保険制度の間に大変に大きな格差があるわけでございますので、その格差から生じます負担の不均衡と申しますか、それを是正しまして、国民経済の中でできるだけ老人医療費を公平に負担をするようにしたいという観点から御提案を申し上げておりまして、単に財政対策といった観点からのみ考えておるわけではございません。 それから次に、老人医療費の一部負担の見直しでございますが、厚生大臣からもお答えがございましたが、世代間の費用の負担の公平化を図っておきたいということ、それから、御老人でありましても、やはり御自分の健康に……
○国務大臣(宮澤喜一君) 補正予算につきましては、間もなく国会に提出をいたしまして御審議を仰ぎたいということでただいま準備を進めておりますが、その中におきまして、内外の経済情勢に対処いたしまして、公共事業関係費の追加等を計上いたしたいと考えております。この点につきまして、御指摘のように、行革審の本年六月の答申の中で「経済情勢の急激な変化等に対して、政府が臨時・緊急の対応を採ることは、もとより」であるという指摘がございまして、私どもは、現在の状況を臨時・緊急の事態、それへの対応と考えております。ただ、それにいたしましても、今回の補正予算におきましては建設国債は増発せざるを得ないと考えておりますが……
○国務大臣(宮澤喜一君) ここに、昭和六十一年度補正予算の御審議をお願いするに当たり、当面の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、補正予算の大綱を御説明いたしたいと存じます。 戦後四十年余り、我が国は国際環境に恵まれる中で、国民の勤勉と創意により、今や世界経済の約一割を占めるまで成長を遂げ、国民生活もまた向上いたしました。こうした中で、我が国は、国際社会からその国力にふさわしい貢献を求められるようになっております。 私は先般、IMF・世銀総会等一連の会議に出席し、各国の大蔵大臣及び中央銀行総裁と意見交換を行ってまいりましたが、どの会議におきましても諸外国の我が国に……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和六十二年度予算の御審議をお願いするに当たりまして、今後の財政金融政策の基本的な考え方につき所信を申し述べますとともに、予算の大綱を御説明申し上げます。 我が国経済は、戦後、国際環境に恵まれる中で、国民の勤勉と創意とに支えられ、目覚ましい発展を遂げました。石油危機など幾多の試練を克服しつつ、その都度、変化する環境に即応して国民経済の体質を改善してまいりました。 今日、世界経済の約一割を占めるに至った我が国が、これまでなし遂げた成長と発展を基に今後進むべき道は、対内的には、豊かで活力のある経済、社会を構築し、対外的には、国際社会の期待にこたえて、我が国の占める地位……
○国務大臣(宮澤喜一君) 土井委員長から為替の問題につきましてお尋ねがございました。 一昨年の九月のいわゆるプラザ合意以来の円の上昇が余りにも急速かつ大幅でございましたから、それが国民経済に容易ならざる影響を与えておりますことは私どももよく認識をいたしております。したがいまして、財政の厳しい中ではございますが、先ほど総理からお話のございましたように、内需拡大に財政も精いっぱいの努力をいたしつつございますが、他方でまた、相場そのものの安定を何とか図れないものだろうかという努力をいたしてまいりました。昨年の十月末に、アメリカの財務長官と話をいたしましたわけでございますが、その後二月ほどは相場が安……
○国務大臣(宮澤喜一君) 塚本委員長から、売上税の実態に関する問題につきましてお尋ねがございまして、お答えを申し上げます。 まず第一は、年商が一億円以下の事業者の場合に関することでございました。その事業者が、例えば商店街におりまして、その地域の最終消費者を主としてお得意にしておるというような場合には、これはもう非課税が明らかに有利でございますから、そういう人々にとってはこの制度は恩典になることは間違いないと思いますが、御指摘になりましたように、そういう事業者が生産、流通の中間の段階に入りましたときには税額票の発行ができませんので、そこで取引から排除される、取引上不利になるという心配があるとお……
○国務大臣(宮澤喜一君) 私は、去る二月二十二日パリにおいて開催されました主要国蔵相・中央銀行総裁会議に国会のお許しを得て出席してまいりました。 このたびの会議には、サミット参加七カ国のうちイタリアを除く六カ国の蔵相及び中央銀行総裁が参加いたしましたが、この機会に、会議後発表されました声明の概要等につきまして御報告を申し上げたいと存じます。 まず、東京サミットの経済宣言の枠組みの中において行ういわゆる多角的監視の一環といたしまして、各国の経済動向及び見通しの吟味が行われました。 その結果、インフレなき持続的成長、金利低下等、先進国経済の積極面が評価される一方、経常収支不均衡に対する懸念が……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました昭和六十二年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、我が国財政を取り巻く環境には一段と厳しいものがあり、我が国経済の着実な発展と国民生活の安定、向上を図るためには、引き続き財政の改革を強力に推進し、その対応力の回復を図ることが緊要であります。 このため、政府は、昭和六十二年度予算におきまして、歳出の徹底した節減合理化を行うとともに、現下の経済情勢にかんがみ、景気の着実な拡大に資するためできる限りの努力を行うこととしているところであります。 まず、歳出面におきましては、既……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和六十二年度補正予算の御審議をお願いするに当たり、当面の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、補正予算の大綱を御説明いたします。 最近の経済情勢について見ますと、世界経済は、全体として緩やかな拡大を続けているものの、主要国の経済成長は力強さを欠いており、各国の大幅な対外不均衡等を背景として、保護主義が高まりつつあります。また、開発途上国における累積債務問題も、なお解決を見ておりません。 一方、我が国経済について見ますと、国際収支の不均衡は是正の兆しはありますが、なお大幅であります。また、景気は底がたさはあるものの、製造業を中心に停滞感が……
○国務大臣(宮澤喜一君) 財政と税制の問題につきましては総理大臣がほとんどお答えになりましたので、一、二点補足をさせていただきます。 まず、昭和六十二年度に減税先行をいたしますとしました場合の財源でございますが、六十一年度分の剰余金はかなり大きなものが出ておりますので、この純剰余金と、それから六十二年度の財政の歳出歳入を幾らかやりくりをいたしまして減税財源をつくれるのではないかというふうに考えております。 それで、NTTの売却益を減税財源にするかどうかということの考え方でございますが、先ほど総理がお答えになりましたとおりで、やはり過去の国民の努力の蓄積でございますので、この売却益は、過去の……
○国務大臣(宮澤喜一君) 六十二年度の減税とその財源についてお尋ねがございました。 ただいま税制改革協議会において種々御協議中でございますので、その結果がまたどのような規模の減税になりますか、ただいまのところ予測をいたしかねておりますが、しかし、御協議の状況を踏まえまして、できますならば、六十二年度のいわゆる先行分の減税につきましては、六十一年度分の剰余金がかなりたくさん出ておりますので、それを含めまして今年度の歳出歳入のやりくりの中で処理をさせていただくことができるのではないだろうか、御協議の結果にもよりますが、ただいまさよう考えております。 ただ、同時に、そのような所得税の減税が行われ……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま厚生大臣がお答えになられましたように、六十二年度予算におきまして、精神障害者社会復帰施設に対する補助として、新たに福祉ホーム、適所授産施設を加えることといたしました。また、適所の小規模作業所に対する助成を開始することといたしますなど、精神障害者社会復帰関係予算の充実を図っておるところでございます。また、精神衛生センターや保健所における精神保健対策関係予算も充実をいたしました。 今後とも、厚生大臣のお考えを十分承りながら適切な予算編成をいたしてまいることにいたしたいと存じます。(拍手)
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法案及び日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法の実施のための関係法律の整備に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 我が国の現下の経済情勢を見ますと、国民生活に緊要な社会資本の整備の促進を図ることにより、内需拡大の要請にこたえるとともに地域の活性化に資することが重要な課題となっております。 他方、国債整理基金の状況を見ますと、昭和六十一年度と同様に日本電信電話株式会社の株式の順調な売り払いが行われれば、国債の……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和六十二年度の防衛関係費につきましては、中期防衛力整備計画を踏まえつつ、全体の規模の圧縮に極力努めたところでございましたが、名目GNP等々の動向もありまして、GNP比が一%を上回ったものでございます。ただ、伸び率といたしますと、六十二年度は、円高また油の価格が下がりましたこと等がございまして、対前年比伸び率は五・二%でございますが、これは昭和三十五年以来の低い伸びでございます。 なお、この総額明示方式を昭和六十六年以降はどうするのかというお尋ねでございました。六十六年度以降の防衛関係費のあり方につきましては、この計画が終了するまでに改めて国際情勢、財政経済事情等を……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました所得税法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 この法律案は、国税に関する制度全般にわたる改革の必要性にかんがみ、その一環として、所得課税の負担軽減及び合理化とその財源措置の観点をも踏まえ、内外の社会経済情勢の変化等に即応して早急に実施すべき措置を講ずるため、所得税法、たばこ消費税法、取引所税法、有価証券取引税法、印紙税法、国税通則法、租税特別措置法等の一部を改正することといたしております。 以下、その大要を申し上げます。 第一に、所得税につきましては、中堅所得者層を中心に、負担の軽減及び合理化を行うこととしております。 ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 金融並びに税制の関連でございますが、中小企業の構造転換等を支援いたしますために、いわゆる円高特別貸し付けあるいは特定地域における特別融資等の各種の施策を実施しておりますことは御存じのとおりでございます。 税制につきましては、税制上の特例といたしまして、軽減税率の特例四二%を三〇%に軽減いたしておりますが、ほかに機械の特別償却など特例を設けております。それから、今年度、中小企業等基盤強化税制の創設を行ったところでございます。 なお、今後とも、時宜に応じまして、通産大臣とも十分御相談をしながら、対策に誤りなきを期してまいりたいと存じます。(拍手)
○国務大臣(宮澤喜一君) 一般的に申しまして、行財政改革の推進のために補助金等の整理合理化は引き続き推進していかなければならないと考えておりますが、地方財政につきましては、その円滑な運営に支障を生ずることのないように、今後とも、各年度の地方財政対策を通じまして、国としても適切に対処してまいらなければならないと思っております。また、先般御議決いただきました社会資本整備勘定、NTTの売却代金でございますが、それ等を活用いたしまして地方の活性化に資してまいりたいと考えております。(拍手)
○国務大臣(宮澤喜一君) 大部分総理大臣がお答えになられましたが、税関係が一つ、二つございます。 相続税でございますが、おっしゃいますように、私どもも相続税の改正は必要であるというふうに考えております。ただ、現行の制度は、昭和五十年の改正でございますので、かなり時間がたっておりまして、このたび改めますのには相当大がかりなことをしなければならないかと思っております。また、所得、消費、資産の間のバランスという問題もございますので、そうだといたしますと、いわゆる抜本的税制改正の一環としてその姿の決まるのを見まして改正をする方がいいという議論もございまして、この点、もうしばらく私どもの中で検討をさせ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和六十三年度予算の御審議をお願いするに当たりまして、今後の財政金融政策の基本的な考え方につき所信を申し述べますとともに、予算の大綱を御説明いたします。 戦後四十年余りの間に、我が国経済は世界でもまれに見る発展を遂げ、国際社会に占める我が国の地位の向上は目覚ましいものがあります。これは、ひとえに、国民の英知と努力の結晶であり、賢明な選択のたまものであります。しかし、他方、大幅な対外不均衡等を背景に諸外国との間に種々の摩擦も生じつつございます。 今後、我が国がこれまでなし遂げてきた成長と発展を基礎に二十一世紀を目指して進むべき道は、対内的には、真に豊かで活力のある経……
○国務大臣(宮澤喜一君) いわゆるマネーゲームの行ぎ過ぎについて御懸念の御表明がございました。 いわゆるマネーゲームは、コンピューターの発達などによってこのように広く行われるようになったものと思いますが、御承知のように、昨年十月のニューヨークの株価の暴落以来、いわゆるプログラム取引でありますとかそういう現状について、いろいろな改善論、議論が生まれているように承知をいたしております。我が国におきましても、このような取引がいたずらに投機的な風潮を生むことになりませんように、今後とも十分注意いたすべきものと考えております。 それから、内需拡大のための減税につきましては、先ほど総理大臣がお答えにな……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 租税特別措置につきましては、税制の抜本的改革との関連に留意しつつ、最近の社会経済情勢等に即応して、当面早急に実施すべき措置を講ずることとし、土地住宅税制について見直しを行うとともに、石油税について増収措置を講ずる等所要の改正を行うことといたしております。 以下、その大要を申し上げます。 第一に、土地税制につきましては、土地供給の促進、地価対策等に資するため、優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得について、その負担を軽減し、一律二〇%の税率による分離課税……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和六十一年度におきまして、補助金問題検討会の報告の趣旨などを踏まえまして、補助率の総合的見直しを行いました。また、六十二年度におきましては、経済環境がああいう状況でございましたので、公共事業の事業費を確保する必要がございまして、御理解を求めまして、公共事業に係る補助負担率の引き下げをやらせていただきました。これらはすべて六十三年度までの臨時特例と考えております。なお、その際、これに伴います地方財政に対する影響につきましては、所要の対策を講じまして、地方財政の運営に支障がないように全力を尽くしたつもりでございます。 この期間終了後にどういたしますかにつきましては、で……
○国務大臣(宮澤喜一君) このたびの国保制度の改革に伴いまして、地方の負担が生じることになります保険基盤安定制度の実施並びに高額医療費共同事業の拡充、この二つの措置は、昭和六十三年度及び六十四年度の措置とされておりまして、六十五年度におきましてはその見直しを行うこととされております。したがいまして、六十五年度以降の地方財政につきましては、この改正、改革がどのように六十五年度以降なりますか、それに係るものでございますので、それを待ちまして地方財政措置を定めていかなければならないと思っております。 次に、退職者医療制度の創設についてお尋ねがございましたが、この創設に際しまして、加入者数を予測いた……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました昭和六十三年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、我が国財政を取り巻く環境には依然として厳しいものがあり、我が国経済の着実な発展と国民生活の安定、向上を図るためには、引き続き財政の改革を強力に推進し、その対応力の回復を図ることが緊要であります。 このため、政府は、昭和六十三年度予算におきまして、歳出の徹底した見直し、合理化等に取り組むことにより、昭和六十五年度までの間に特例公債依存体質から脱却し、公債依存度を引き下げるという努力目標達成に向けて着実に前進することといたし……
○国務大臣(宮澤喜一君) ベーリング海におけるサケ・マス操業の確保の問題でございますが、ただいま米国政府並びにソ連政府と外交交渉が行われております。その事態の推移をしばらく見てまいる必要があると存じますが、万一、交渉の結果、本年度の操業が困難となりますようなことになりますと、恐らく農林水産大臣から所要の措置につきまして御相談があるものと考えております。その場合には、財政当局といたしましても、実態等を十分踏まえまして検討をしてまいることにいたしたいと思っております。(拍手)
○国務大臣(宮澤喜一君) リクルートの問題につきましては、ただいま総理大臣が詳しくお答えになられましたが、私の場合につきましては、私の事務所の判断が慎重を欠いた点がございます。この点は、私といたしまして監督が不十分であったと反省をいたしております。今後十分注意をいたします。(拍手)
○国務大臣(宮澤喜一君) リクルート問題について、先ほど総理から李下に冠を正さずという御答弁がございましたが、私自身、自分の事務所の活動の監督に欠くるところがございまして、反省をいたしております。以後十分注意をいたします。 なお、主務大臣といたしまして、このたびのような出来事を今後起こらないように防止するためにどういうことを考えておるかというお尋ねでございました。 今回の件は、非公開会社の株式が店頭登録前に当事者間で売買されたということでございますが、この時期は、しばしば公開に備えましていわゆる安定株主工作が行われる時期でございます。これは、一般論として申せば株式の公開を助けるものでござい……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま議題となりました税制改革法案、所得税法等の一部を改正する法律案及び消費税法案、以上三件につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 初めに、税制改革法案につきまして御説明申し上げます。 本法律案は、今次の税制改革の趣旨、基本理念及び方針を明らかにし、かつ、簡潔にその全体像を示すことにより、改革についての国民の理解を深めるとともに、改革が、整合性を持って、包括的かつ一体的に行われることに資するほか、改革が我が国の経済社会に及ぼす影響にかんがみ、国等の配慮すべき事項について定めることを目的といたしております。 以下、その大要を申し上げます。 本法律案の第一……
○国務大臣(宮澤喜一君) 被災農家につきましては、実地に被害地域についての調査等を実施いたしまして被害の実態の的確な把握に努めますほか、被害の状況につきましては農業団体等からつぶさに見解を聴取いたしまして、災害の実情に即して適切に対処するように努めてまいります。
なお、昭和六十三年の予定納税につきましては、前年分の農業所得より本年分の所得が減少することと思われますので、その場合、予定納税の減額承認申請書を提出していただきまして、減額を受けることができるようになっております。(拍手)
【次の発言】 被災農家につきましては、被害地域につきまして実際に調査をいたしまして、被害の実態の的確な把握に努……
○国務大臣(宮澤喜一君) 自由化の影響を特に受けると考えられます肉用子牛の生産について新しい措置を講ずる必要が生じましたので、牛肉等に係る関税収入を特定財源といたしましてこれに対処いたそうと考えております。 それによりまして、肉用子牛の不足払い、肉用牛生産、食肉の流通の合理化等々に必要な経費に充てることにいたします。 今後牛肉の輸入量は年を追って増大していくと見込まれますので、この制度の運営に必要な財源といたしましてはこれをもって十分と見込まれます。肉用子牛等対策の実施に支障を生じない見通しでございます。(拍手)
○国務大臣(宮澤喜一君) 二、三の点につきまして、総理の答弁を補足させていただきます。 第一は、寝たきり老人対策として、今後三年間に総合緊急対策を講ずべきではないかという御提案が自由民主党に対してございまして、自由民主党といたしまして、この問題については我が党としても誠意を持って政府と協議させていただきたいとお答えをいたしました。 既に政府は自由民主党から協議を受けておりまして、本件につきましては、三年間の対策を具体的に考えつつございます。すなわち、御指摘のような三本柱、ホームヘルパー、ショートステイ、デイサービスでございますが、それから施設対策、それらを含めまして、規模についてもあるいは……
○宮澤国務大臣 このたび、図らずも大蔵大臣を拝命いたしました宮澤喜一でございます。 何分、ふなれな者でございますので、練達の皆さんからどうぞよろしく御指導をお願い申し上げます。 我が国経済を取り巻く状況は、現在、内外情勢とも、厳しい局面を迎えております。このような時期に財政金融政策の運営の任に当たることとなりまして、その責任の重大さを痛感いたしております。今後とも政策運営に誤りなきを期すべく、全力を尽くしてまいる所存であります。 本日は当委員会において、一言ごあいさつ申し上げ、委員各位の御理解とお力添えをお願いする次第であります。 まず、最近の我が国経済について見ますと、物価が戦後最良……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました昭和六十年度歳入歳出の決算上の剰余金の処理の特例に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 昭和六十一年度におきましては、給与改善費を初めとする追加財政需要が相当程度に上る一方、税収は当初予算をかなり下回る状況にあり、政府は、補正予算編成に当たり、まず、既定経費の節減等に最大限の努力を払ったところでありますが、なお財源の不足が生ずる状況にあります。 こうした厳しい財政事情のもとで、特例公債の追加発行を回避するため、本法律案は、臨時異例の措置として、昭和六十年度歳入歳出の決算上の剰余金の全額を補正予算の不足財源に充当するこ……
○宮澤国務大臣 堀委員が二十五年余りの年月の間、本委員会を通じまして大変な御尽瘁をなさっておられますことに、まず心からの敬意をささげたいと存じます。今後とも、私どもに対しましていろいろ御教示を賜りますようにお願いを申し上げます。 今日の我が国が国際の場におきまして置かれております立場、その中において我が国の経済政策がどのようにあるべきかということについて考えを述べよということでございますが、申し上げるまでもなく世界第二の経済大国に、それも非常に短時日の間になりました。そのために国民の意識が、必ずしも外から我が国に期待されておるような役割に十分目覚めていない嫌いがあろうと存じます。第二の世界経……
○宮澤国務大臣 ただいまの法律案につきましては、政府といたしましては、税制の抜本的見直し等との関連におきまして、にわかに賛成いたしかねるところでございますが、院議として御決定なさいます以上、やむを得ないものと考えております。
○宮澤国務大臣 この問題につきましては、昨年官房長官の統一見解を申し上げたところでございますが、すなわち、昭和六十四年度までにつきましては国鉄の自助努力を待ち、また、国の負担を含めまして諸般の検討を加えて支払いに支障のないようにすることを目途といたしまして、六十一年度中に結論を得る、こういうことを申し上げております。 その後、関係大臣、すなわち内閣官房長官、運輸大臣、年金担当大臣、私、四人で既に会議をいたしておりまして、統一見解のように今年度中に具体的な結論を出したいと存じております。 なお、その後、昭和六十四年度後、六十五年からの問題は、実はさらに相当大きな金額が問題になってまいると思い……
○宮澤国務大臣 いわゆる長期債務につきましては、資産、土地等の処分、それから今後の雇用状況等々を考えまして、なるべく国民負担を軽減する形で処理をしていこう、こういう方針がありますことは御承知のとおりでございますが、六十二年度の清算事業団の予算は、その最初の年であるというふうに私ども観念をいたしております。 そこで、ただいま御指摘のように、財政投融資一兆五百億円、これは民間借入金等を含めまして一応暫定的な数字として予算要求を受け取っておりますが、補助金は未定要求になっております。これは先刻申し上げましたような理由でこれから予算編成最終の時期までにいろいろな要素が不確定でございますから、それをも……
○宮澤国務大臣 ただいまのお尋ねにはいろいろな側面があるわけでございますけれども、まず原則的に申しまして、先ほどからお話があります政策的減税ということは、これは個々の場合にもあり得ることである。それは結果として財政の負担による助成ではないかとおっしゃれば、経済的効果はそういうことになろうと思いますが、ただその場合、税金を取ってそれを補助するということは、その間に徴税費の問題が入ってまいりますから、むしろそれよりは政策的な減税をした方がコストが安いという考え方はございますし、それから補助を受けるということになれば、それなりにいろいろな問題があるという観点は一つ確かにあると思うのでございます。いず……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、いわゆる長寿社会になってまいりますと、年金からの所得というものは一般的に非常にふえていくわけでございます。そういう新しい状況を所得税の面でどういうふうにとらえるべきかということをただいま税制調査会でいろいろに検討しておられるところでございます。これという結論がもちろんまだ出てまいったわけではございませんが、私の承知しているところでは、税制調査会では、そういうふうな情勢の変化がございますので、これについての課税を強化するというよりは合理化するとか簡素化するとか、どういう考え方で整理をしたらいいかということを検討しておられるというふうに承知をしておりますけれども、た……
○宮澤国務大臣 前段の問題でございますが、昨年の十一月二十八日の統一見解で申し上げましたところに従いまして、六十四年度までの分は支払いに支障のないように国の負担分を含めていたしますということを申し上げております。これにつきましては、六十一年度中に結論を得ますということも申し上げたわけでございますが、これに従いまして関係の閣僚が既に何度か会合を開いております。今年度中には結論を得まして、この統一見解で申しましたとおり実行いたしたいと考えております。
【次の発言】 六十四年度までの分についてはさようでございます。
【次の発言】 後先になって恐縮でございますけれども、六十五年度以降についてでございま……
○宮澤国務大臣 先般来答弁を申し上げておりますように、本件につきましては、昨年の十一月二十八日に政府が統一見解を申し上げております。それによりますと、「国鉄の経営形態等の動向を踏まえつつ国鉄の自助努力と国の負担を含め、諸般の検討を加え、支払いに支障のないようにいたします。」ということを申し上げておりまして、これにつきましては六十一年度中に結論を得まして云々、こういうことを申し上げております。これは六十四年度までの分でございますが、これが政府の統一見解でございます。
【次の発言】 先般からしばしば申し上げておりますが、六十四年度までの分につきましては、既に関係四閣僚が何度か協議をいたしております……
○宮澤国務大臣 一般論の範囲でお答えを申し上げることになろうかと思いますが、旅客会社及び貨物会社の株式につきましては、清算事業団がその処分を行いまして、その収入を国鉄の長期債務等の処理に充てる、こういう考え方でございますが、さてしかし、新会社の株式公開を行うに当たりましては、やはり新会社が安定的な経営の実績を積み重ねているという事実が何よりも必要であると考えます。したがいまして、そのような新会社の発足後の経営動向を注意しながら政府としてもその時期、方法等について判断をすることになろう、こう考えております。
【次の発言】 先般当委員会に提出申し上げました資料の中、「処理すべき長期債務等の配分」と……
○宮澤国務大臣 いわゆる三島基金という構想は、毎年毎年の補助に頼るということでは企業努力というものがなくなってしまいますので、その限度を決めまして基金を創設するということの考え方であると思いますが、社会的な意味合いの高い、この種の公的な色彩の高い企業に対して国民の負担においてそういうことをする、そういう考え方であると承知しております。
【次の発言】 私は運輸政策の責任者でございませんのでその立場から申し上げることはできませんが、運輸大臣におかれて、やはりこの種の企業と申しますか、四国における鉄道、これは国民的な必要があるという判断をされ、それが政府の判断になっておるわけでございます。しかもそれ……
○宮澤国務大臣 六十四年度までの分を今年度末までに結論を出しますということは先般お答えを申し上げまして、なおそれに引き続きまして、それ以降の分につきまして検討を早速にいたしますということも申し上げました。ただいま関係四閣僚が六十四年度分までのものについて今年度末までに結論を出すべく検討をいたしておりますが、その後の問題は、おっしゃいますようにさらにさらに非常に大きな問題を含んでまいりますので、六十四年度分までの検討が終わりましたその後に関係閣僚におきましてその後の問題の処理をどうするかということを、処理の仕組みを含めまして検討をいたさなければならないと思っております。そういう中で、場合によりま……
○宮澤国務大臣 ただいま御指摘のとおり、先般決定いたしました総合経済対策、我が国の今日の現状におきまして極めて大切なことでございますし、野田委員が御指摘されましたように国際的な期待も大きゅうございます。したがいまして、これを実効あらしめるために、財政におきましても、全力を挙げまして実効が上がるように補正予算をつくらせていただきたいと考えております。
【次の発言】 総合経済対策を予算化いたしますための予算編成の作業は、大体今月の半ばごろから始めたいと思っております。
と申しますのは、歳出歳入両面におきまして、かなり大きな幅で不確定要素がございます。歳出で申しますれば例えば災害等々でございますが……
○宮澤国務大臣 昭和六十一年度補正子算につきまして、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を御説明申し上げます。 最初に、一般会計予算の補正について申し述べます。 最近の内外の経済情勢にかんがみ、政府は、内需を中心とした景気の拡大等を図るため、去る九月、総合経済対策を決定し、その着実な推進を図ることとしております。 今回の補正予算におきましては、この総合経済対策を実施するため、公共事業関係費の追加として、五千四百九十億円を計上しております。その内訳としては、臨時緊急の措置として一般公共事業関係費一千三百三十億円を計上するほか、災害復旧等事業費四千百六十億円を計上しております。……
○宮澤国務大臣 この問題は、私はこういうふうに考えております。 伊藤委員も御存じのように、従来からこの法人課税と個人課税をどういうふうに調整するかというのは非常に厄介な面倒な問題でございまして、何十年間、各国の間で議論も分かれ、また実際の税法も各国により違っておりますことは御承知のとおりでございます。そのことは、税法上法人が実在するかどうかといったような法人実在説というようなものをめぐっての論争から出ておりますことも御存じのとおりでございます。 今回、仮定計算ということで、この法人税の減税分を半分は消費者に、半分は株主に、やがてはということは、かなり実は学問的な立場から問題を仮定していると……
○宮澤国務大臣 今回の補正予算でもごらんいただいておりますとおり、租税収入だけでも一兆一千億に及びます歳入欠陥を生んでおりまして、ただいまいろいろな要素をお挙げになりましたが、実はそれらを全部計上いたしまして、なお、ごらんのような、公共事業をやりますためには建設国債を発行しなければならなかったような財政の実情でございます。したがいまして、長期的にはやはり我が国の税制というものは根本的に改める必要があると考えまして、ただいま税制の抜本的改正について検討をいたしておるときでもございます。この際しばらくの間その成果をお待ちをいただきたいというのが、実は私どもの気持ちでこざいます。
○宮澤国務大臣 それは、総理大臣御自身もしばしば言っておられますとおり、守っていきたい目標であるというふうに考えております。
【次の発言】 大蔵大臣といたしましては、ただいまの財政の事情、このたびの補正予算で税収の減額補正をお願いをいたしているといったような状況でございますので、国庫の状況を非常に心配をしておるのが私の立場でございます。しかし、各党の合意ができますれば、これは誠実に執行いたさなければならないと考えております。
【次の発言】 その場しのぎとおっしゃいますと、非常にきついおしかりでございますが、国の財政の事情が非常につらい現状で、地方財政には大変にいろいろ御無理をお願いしたり御協力……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外二件、昭和六十年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)外二件並びに昭和六十年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和五十九年度一般会計予備費予算額一千七百億円のうち、昭和五十九年四月二十七日から昭和六十年三月二十九日までの間において使用を決定いたしました金額は、一千二百八十七億二千四百九十九万円余であります。 その内訳は、災害対策費として、緊急治山事業に必要な経費等……
○宮澤国務大臣 政府といたしましては、慎重に検討いたしました結果、最善と存じておりますものをただいま国会で御審議を仰いでいるわけでございまして、修正の考えは持っておりません。
【次の発言】 先ほども申し上げましたとおり、政府といたしましては修正といったようなことを考えておりません。
【次の発言】 ただいま六十二年度の予算を国会で御審議していただいている段階でございますので、予算が成立いたしましたならば速やかにそれを執行いたしまして、またその後の事態についてもいろいろその時点で判断をいたさなければならないと政府としては考えておるわけでございますけれども、予算を御審議いただいておるただいまの段階で……
○宮澤国務大臣 特許法等の一部を改正する法律案及び民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 まず、特許法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 近時における目覚ましい技術開発の進展に伴い、特許出願内容はますます高度化・複雑化の度合いを深めており、技術開発成果の十分な保護の観点から、多面的かつ漏れのない形での特許権の付与が求められております。 また、国際技術交流の活発化等に伴い、工業所有権の分野においても制度の国際的調和の必要性が増大しております。 さらに、医薬品等の……
○宮澤国務大臣 ただいまの御提案の法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧みまして、あえて反対いたしません。
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました資金運用部資金法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 資金運用部資金は、郵便貯金、厚生年金積立金その他の特別会計の積立金等の政府資金を統合管理し、いわゆる財政投融資の原資として国民経済に重要な役割を果たしております。 最近における内外の経済金融環境の変化に対応して、このような資金運用部資金の機能を円滑に発揮し、国民経済の要請に一層的確にこたえるためには、資金運用部預託利率について、市場金利の動向に対応し、弾力的に変更を行うとともに、資金運用部資金の運用対象を拡大する必要がございます。 このような趣旨から、……
○宮澤国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところでございますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。 戦後国民の勤勉と創意とに支えられ目覚ましい発展を遂げた我が国が今後歩むべき道は、対内的には、豊かで活力のある経済、社会を構築し、対外的には、国際社会の期待にこたえて、我が国の占める地位にふさわしい貢献をしていくことであります。 現下の経済情勢を見ますと、世界経済は、全体として見れば、緩やかな拡大を続けておりますが、大幅な対外不均衡がなお続いており、保護主義の高まりが懸念される情勢にあります。……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 政府は、最近における内外の経済情勢の変化に対応し、我が国の市場の一層の開放を図る等の見地から、関税率、特恵関税制度等について所要の改正を行うこととし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明を申し上げます。 第一は、関税率等の改正であります。 外交交渉の結果等に基づき、清酒……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国有財産法第十三条第二項の規定に基づき、国会の議決を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 本件は、去る二月三日薨去せられました故宣仁親王殿下の御所有であった財産を、遺贈により総理府所管の皇室用財産として取得することにつきまして、国有財産法第十三条第二項の規定に基づき、国会の議決を求めるものでありまして、その概要は次のとおりであります。 故宣仁親王殿下は、東京都港区高輪に所在する御所有地等を、皇室用財産とすることを条件として国に遺贈するとの御遺言をなさいました。 本件財産は、隣接する国有地部分とともに高輪皇族邸を構成しているもので……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案、多数国間投資保証機関への加盟に伴う措置に関する法律案及び商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約の実施のための関係法律の整備に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 国際開発協会、いわゆる第二世銀は、低所得開発途上国に対し、極めて緩和された条件による融資を行っておりますが、今般、本年七月以降三カ年の融資約束に充てる資金を賄うため、第八次……
○宮澤国務大臣 武藤委員も御承知のとおり、かつてのシャウプ税制改正以来久しく我が国の税制を基本的には改めておりませんでしたので、このたび根本的な税制改正を御提案申し上げたわけでございます。その機会に、何と申しましても所得税、法人税等直接税関係が勤労意欲あるいは企業意欲をそぐと言われるまでに高くなっておりましたし、また所得税そのものには、クロヨンと言われるほどではございませんが、勤労所得についてかなりきついというようなこともございましたから、その点も改めさしていただきたいと考えたわけでございます。 ただ、このような歳入状況でございますので、やはり財政再建の途次でもあり、それらの減税に見合う歳入……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました郵便貯金特別会計法の一部を改正する法律案、昭和六十二年度における国家公務員等共済組合法の年金の額の改定の特例に関する法律案及び通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、郵便貯金特別会計法の一部を改正する法律案について御説明申し上げます。 この法律案は、郵便貯金の事業につきまして、金融自由化に適切に対応した健全な経営の確保に資するための資金を郵便貯金特別会計に置くとともに、同資金に係る経理を明確にするため特別の勘定を設ける等の改正を行うものであります。 以下、この法律案の内容について御説……
○宮澤国務大臣 昭和六十二年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでございますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を御説明申し上げます。 昭和六十二年度予算は、引き続き財政改革を強力に推進するため歳出の徹底した節減合理化を行うとともに、現下の経済情勢にかんがみ、景気の着実な拡大に資するためできる限りの努力を行うこととして、編成いたしました。 すなわち、歳出面におきましては、既存の制度・施策の改革を行うなどあらゆる分野にわたり経費の節減合理化に努め、全体としてその規模を抑制する一方、社会・経済情勢の推移に即応するため、公共事業……
○宮澤国務大臣 昭和六十二年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し上げたところでございますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を説明申し上げます。 昭和六十二年度予算は、引き続き財政改革を強力に推進するため歳出の徹底した節減合理化を行うとともに、現下の経済情勢にかんがみ、景気の着実な拡大に資するためできる限りの努力を行うこととして、編成いたしました。 すなわち、歳出面におきましては、既存の制度・施策の改革を行うなどあらゆる分野にわたり経費の節減合理化に努め、全体としてその規模を抑制する一方、社会・経済情勢の推移に即応するため、公共事業の……
○宮澤国務大臣 ただいま、このたびの税制改正がいわゆる金持ち優遇ではないかということについて御指摘がございましたが、事実はまさにそのとおりではなく、いわゆる勤労者を中心にいたしまして、そういう人々に対しての減税が一番大きい、そういうことをねらいにいたしました税制改正を御提案をいたしております。 すなわち、このたびの税制改正によりますと、平年度では勤労者のいわゆる標準世帯でございますと、大体四百三十万円程度まで一番低い軽減税率一〇%の適用になります。現在はそのところに一〇・五、一二というような税率がございますが、全部一〇%になりまして、それから四百三十三万円から八百八十万円余りのところまでは一……
○宮澤国務大臣 すべてとおっしゃいますと、御承知のように幾つかの非課税品目を設けておりますし、また納税者でない非納税者、非課税業者も設けておりますことは御承知のとおりでございます。
【次の発言】 商品やサービスが売買される、その所有権の移転がございました際に課税が行われる。そうでございます。
【次の発言】 そのような仕組みになっております。
【次の発言】 消費税というものをどういうふうに定義するかにかかってまいると思いますけれども、サービスあるいは物資を消費する立場にあります最終消費者が実質上の負担をする、しかしそれは納税者ではない、そういう仕組みをしております。
○宮澤国務大臣 このたび、昭和六十二年四月一日から五月二十日までの期間について暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について説明を申し上げます。 まず、一般会計について申し上げます。 暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、既定の施策に係る経費について行政運営上必要な最小限度のものを計上することといたしております。 なお、新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないこととしておりますが、生活扶助基準等の引き上げ、国立大学の学生の増募等教育及び社会政策等への配慮……
○宮澤国務大臣 いわゆる協調介入ということは、日米間では昨年の九月に私とベーカー財務長官が話を始めまして、十月の三十日に日米間では協調介入のシステムが生まれたわけでございます。それをさらに多国間に拡大しようということがパリ合意の意味でございまして、パリ合意とは何であったかというお尋ねでございましたが、一つは各国がそのための政策協調の努力をすること、これは各国別に努力目標が述べられておりますが、そういう条件のもとに為替の乱高下に当たっては各国が共同の努力を、それは協調介入ということでございますが、しようという、そういう合意であったわけでございます。 御指摘のように、その後、パリ合意は二月二十二……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法案及び日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法の実施のための関係法律の整備に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 我が国の現下の経済情勢を見ますと、国民生活に緊要な社会資本の整備の促進を図ることにより、内需拡大の要請にこたえるとともに地域の活性化に資することが重要な課題となっております。 他方、国債整理基金の状況を見ますと、昭和六十一年度と同様に日本電信電話株式会社の株式の順調な売り払い……
○宮澤国務大臣 ちょうど参議院の院内におりまして、詳しいことをいまだ存じておりませんが、判決につきましては、特にコメントは差し控えさせていただきたいと存じます。
【次の発言】 それは、甚だ分に過ぎることでございますのでお許しをいただきたいと思いますが、中曽根さんのお挙げになりました四つのことはどうも自分にないものばかりで、大変にどうも至らざるを恥じつつ伺っておったわけでございます。
【次の発言】 四つの条件の中で、なるほどそのことは総理大臣は言われませんでしたが、これは宰相の条件というよりは人間としての基本的な条件でありますから省略せられたのであろう、宰相としてはさらにその上にいろいろの条件を……
○宮澤国務大臣 私も就任いたしまして一年余りでございますが、昨年の七月の段階におきまして、いわゆる円高が非常に急速に進みました結果、我が国の経済が十分に対応し切れない深刻な問題を惹起したわけでございます。それに対しては、財政も御承知のような状況ではありますけれども、しかし財政なりに対応をしていわゆる内需振興等々に努めなければならないと考えまして、また国会でもそのような御議論が多数でございましたので、そういうことをも考えながら、昨年の補正予算、また先般の緊急経済対策に伴います補正予算等々を財政としても精いっぱいの努力をしてまいったつもりでございます。 また、もう一つ、円高そのものも急速でござい……
○宮澤国務大臣 円ドル関係というのはここへ来てかなり落ちついておりますし、我が国の経済もかなりいわば底離れをしたというような大局観を持っておりますので、この一両日のことは、相場のことでございますから、それはいろいろ説明はあると思いますが、相場のあやといったようなものかなと、大局的にはその程度に考えております。
【次の発言】 大きな見通しで申しますと、我が国の経済はこれからまあまあよくなっていくと思って間違いなさそうであります。内需が相当出てくると思いますので、長期的には極端な輸出依存体質から内需の方へ動いていこうという動きは具体的に始まったと見てよかろうと思うのであります。
アメリカの国際収……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました所得税法等の一部を改正する法律案につきまして提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、国税に関する制度全般にわたる改革の必要性にかんがみ、その一環として、所得課税の負担軽減及び合理化とその財源措置の観点をも踏まえ、内外の社会経済情勢の変化等に即応して早急に実施すべき措置を講ずるため、所得税法、たばこ消費税法、取引所税法、有価証券取引税法、印紙税法、国税通則法、租税特別措置法等の一部を改正することとし、本法律案を提案いたしました。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 第一に、所得税につきましては、中堅所得者層を中心に、……
○宮澤国務大臣 前国会で売上税法案が廃案となりましたことにつきまして、政府といたしましていろいろな反省をいたしておりますが、やはり政府としての意思決定がおくれまして国会提出との時間が非常に少のうございましたので、国民各位にこの税がどういうものであるかということを十分に理解をしていただく、そういう時間が大変に少なかった。政府の努力をいたします時間が大変に少なかったばかりでなく、いろいろな理由からこれについては一つの先入観、拒否反応のようなものが国民の側に生まれてしまいましたので、その後になりましていろいろ説明をしようといたしましても、なかなかそれに耳を傾けるというような世論にならなかったというこ……
○宮澤国務大臣 前国会の終了に際しまして、議長のごあっせんで税制改革協議会が設けられまして、各党におきまして今後の税制改正について御議論が今日まで継続して行われております。その間におきまして、所得税の減税はやはり何としても今年度やらなければならないという点では、野党のお立場もそうでございますし、政府・与党もまた緊急経済対策でそのような決定をいたしておりました。 したがいまして、財政等々の関連でどのくらいの所得税減税の規模が適当であるかということに問題は狭まってきたわけでございましたが、ただいま御指摘のように八月七日に与党の幹事長から、与野党書記長・幹事長会談において与党側の提案を申し上げ、そ……
○宮澤国務大臣 マル優につきましては、昨年の選挙の際、私の記憶では、総理大臣は、マル優については、いわゆる社会的に配慮しなければならない人々に対しては残すべきだと思うが、これが不正に利用されるといったようなことについては改めなければならないということを言っておられたと思いますので、全部これをそのまま残していくというようなことは言っておられないと思うのであります。記録を調べてみますと、これは昨年の六月十四日でございますが、自民党の本部から都道府県の支部連合会あるいは各候補者に対しまして、この点について誤解がなきようにということで、中曽根総理の言明は、「いわゆるマル優制度については、老人とか、母子……
○宮澤国務大臣 ただいま修正案の趣旨につきまして御説明を承りましたが、この修正案につきましては、政府といたしまして、諸般の事情に照らしましてやむを得ないものと考えております。
【次の発言】 政府といたしましては、先般成立をさせていただきました補正予算におきまして、かなり大規模な緊急経済対策をただいま実施いたしつつございます。この減税案はそれに加わるものでございますので、恐らく提案者におかれまして、沢田委員の御指摘のように、もっと大きければその意味ではもっと効果があるということはお考えになりつつ、財政の事情も御勘案の上でこのような御提案をなされたものと拝察いたします。政府といたしまして、過般の緊……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました抵当証券業の規制等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 近年、我が国におきましては、国民の金融資産の増大や金利の自由化の進展に伴う金利選好の高まり等を背景として、抵当証券取引が急速に発展しております。しかしながら、他方では、悪質業者による抵当証券のカラ売り、二重売り等によって多数の購入者に被害が生じてきているのが実情であります。 このような状況を踏まえ、抵当証券の購入者の保護を配るため、本法律案を提出したところであります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 第一に、抵当証券業を営もうとする……
○宮澤国務大臣 昭和六十二年度補正予算につきまして、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を御説明申し上げます。 最初に、一般会計予算の補正について申し述べます。 政府は、去る五月、内需を中心とした景気の積極的な拡大等を図るため、緊急経済対策を決定したところであります。これは、公共投資等の拡大及び所得税等の減税先行により六兆円を上回る財政措置を伴う内需拡大策を講ずるとともに、所要の対外経済対策を講ずるものであります。 今回の補正予算におきましては、この緊急経済対策を実施するため、公共事業等の追加として、一兆三千五百八十五億円を計上しております。その内訳としては、一般公共事業関……
○宮澤国務大臣 私はただいま外交の責任を持っておりませんので、そうでない立場で、おっしゃいましたことにお答えを申し上げるわけでございますけれども、あのときに私が訪韓をいたしましていわゆる政治的決着を図りましたことにつきましては、そこに至りますまでの間に、韓国側からこの問題についてのいわばいろんな意味での遺憾の意思表示があったということは御承知のとおりでございます。そういうことになりますと、やはり隣国であり、親しい国でありますが、しかし独立国であることは疑いを入れる余地のないところでございますから、そのような韓国側の最高責任者の意思表示があったことに対して、外交的にはそれはそれとしてやはり了承を……
○宮澤国務大臣 その点は、まさしく林委員の言われますことに同感でございます。 実はベネチアにおきまして、蔵相会議等の場におきましてもこの問題は議論せられまして、GNP効果はどのぐらいであるか、あるいは外貨効果は、おっしゃいますように五十億ドルとか六十億ドルとしましても、それ自身は正直に申して全く大したことはない、というか問題はもっと深刻であるわけでございますから、私自身から、事は一片の補正予算を組むとかいうことで済むわけではないので、これで確かに傾向を変えたいと思っておりますが、しかし、実はこういう努力を日本は何年か続けていきませんと、日本自身の問題も解決しないし国際の問題も解決しないだろう……
○宮澤国務大臣 ただいま川俣委員の御指摘になりました非常にすそ野の広い日本経済全体、雇用問題を含め、また、農業その他広い分野を含めましての展望を考えますと、一度の補正予算で我が国の国内の問題あるいは対外的な責務が遂行できるとは考えません。そういう努力は、今後とも継続をしていかなければならないわけでございますが、しかし、同時に財政再建という大きな仕事は道半ばである。そういうことから考えますと、明年度の予算編成というものは、ただいま総理が御説明になられましたそういうラインでいかざるを得ないというふうに実は私も考えております。まだ詳細に検討いたしておりませんし、総理に御説明もいたしておりませんけれど……
○宮澤国務大臣 発表によりますと百四十三億九千八百万ドル、これは五月の貿易赤字でございますが、二月からの趨勢を見ますと、二月が百五十億ドル、三月が百三十六億ドル、四月が百三十二億ドル、五月が百四十二億ドル、今回の分析を私はまだよく読んでおりませんが、輸入の方で石油価格が上がったとかいうようなことがあるいはあったのかと思います。 まあ大きく見ますと、少しずつ縮小の方向に向かいながらジグザグのコースである、傾向としては縮小に向かっていると考えでよろしいのではないかと思っております。したがって、昨年のアメリカの貿易赤字は千六百六十億ドルでございますけれども、今年は千五百億ドル台になるのではないかと……
○宮澤国務大臣 初めに一%突破ありきといったようなことでないことは、今回決定の経緯、私と防衛庁長官で協議をしたことでございますが、そういう経緯から見まして、初めにそういう方針があったというわけではございません。 そこで、ただいまお尋ねのことは、例えば売上税等々のこともあるしいろいろ考えてみて結果として六十二年度一%を割ることがあるかもしれない、そういうことをどう考えるかということのお尋ねでございますけれども、まあそういうことがあるかもしれません。しかしGNPの動向もわかりませんし、私どもとしましては一月二十四日の閣議決定がございますから、その一%にゼロ、ゼロ、ゼロ何かがつくつかないということ……
○宮澤国務大臣 今回、再び大蔵大臣を拝命いたしました。 内外情勢の厳しい折、引き続き財政金融政策の運営の任に当たることとなり、その責任の重大さを痛感いたしております。 今後とも、政策運営に誤りなきを期すべく、全力を尽くしてまいる所存でありますので、どうぞよろしく御指導のほどをお願い申し上げます。(拍手)
○宮澤国務大臣 大塚委員のこの問題につきましてのかねての御発言あるいは御提言につきましては、私ども注意して拝見をいたしておりまして、御造詣に敬意を表するものであります。 それで、ただいま仰せのように、東京都の場合で申しますと、基本的には住宅あるいはオフィスの面積、中長期的にやや需給がタイトであろうということは一般に考えられておるところだと思いますけれども、今度の場合、その上に仮需要が発生したということが非常に大きな原因になったのではないか。その仮需要はなぜ発生したかということでございますが、一つは、先ほど奥野長官が言われましたように、我が国の国際化に伴ってオフィスあるいは外人用の住宅が急に窮……
○宮澤国務大臣 引き続き大蔵大臣を務めることになりました。相変わりませずよろしく御指導をお願い申し上げます。 ただいま武藤委員からINFの調印につきましてお尋ねがございました。私はきょうたまたま早朝から国会に入っておりまして、十分詳細を存じませんまま不勉強でございますが、これが調印に至りましたことは、両国並びに関係各国の長い間の努力の結果でありまして、御指摘のとおりまことに画期的なことであると存じます。 殊に我が国は世界ただ一つの被爆体験国といたしまして核兵器の廃絶を長く叫んでまいりました立場から申しますと、その第一歩が踏み出されましたことは慶賀にたえないところであります、願わくはこれがさ……
○宮澤国務大臣 それ自身が不公平だとは私は思っておりません。つまり、それだけの価値があるということが仮に客観的であるといたしましたら、それを財産として受けるわけでございますので、それについての課税が大きいものは大きいということは、これはやむを得ないのではないか。土地の価格に一つの国の中でこれほど大きな差があるということには問題があろうかと存じますけれども、やはり評価の高いものについて高い相続税を払ってもらうということ自身は間違っておらないのじゃないかと思います。
【次の発言】 ただいまの御指摘の問題でございますと、私は問題はやはりあるというふうに考えております。すなわち、ただいまの相続税の構造……
○宮澤国務大臣 金融機関の貸し出しが結果として土地の投機をあおるようなことになってはならないということは何度か通達をいたしました。昨年もいたしましたし、この十月にもいたしましたが、同時に特別のヒアリングをいたしましたことも野呂田委員御承知のとおりでございます。 ただいま御指摘のように問題が地方に及んでいるといたしますと、金融機関の不適切な貸し出しが土地の投機をあおることがあってはならないということは、中央においても地方においても同様にこれは問題でございますので、そういう状況に応じまして検査なりあるいは場合によってヒアリング等々、そういうことになりませんように金融機関を私どもから御注意を喚起し……
○宮澤国務大臣 ただいま奥田委員が御指摘のとおり、生産年齢人口が老齢人口をしょいます割合が六・六人に一人から急速に四人に一人、三人に一人というふうになってまいりましたときに、そのことは目に見えて確実に来るわけでございますが、いかにして若い人がそれだけの負担に耐え得るかということは実は大変な問題であろうと思います。 そのような社会の共通の費用はできれば広く薄く国民全体が背負っていくべきではないかと考えられますが、幸いにして我が国の場合には国民の所得水準がこれほど高くなりましたし、また所得格差が世界で一番少ない国でございますので、そのような広く薄く社会共通の負担を国民の皆さんに背負っていただくと……
○宮澤国務大臣 国会における決算の御審議は、予算の御審議と同様に重大なものと政府としても心得ております。御指摘のように多少時間的なずれが出る場合がございますけれども、これはしかし、必ずいつの時期にか国会の御審議があるということを政府はもとより十分承知いたしておりますので、過去における御審議の経過あるいは御発言等々を十分承りながら、新しい予算の編成あるいは新しい予算の執行にも努力をいたしておるつもりでございまして、その点は十分国会の御審議の意のあるところを含みながら予算の編成あるいは予算の執行に当たっておるつもりでございます。
【次の発言】 さらにつけ加えまして政府が決算を国会へ御提出する問題で……
○宮澤国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところでございますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。 二十一世紀を目指し、今後我が国が進むべき道は、対内的には、真に豊かで活力のある経済、社会を建設し、対外的には、各国との協調を図りつつ、国際社会に占める地位にふさわしい役割を積極的に果たしていくことにあります。 昨年の我が国経済は、円高の進展にもかかわらず、物価が安定基調を維持する中で、内需を中心として景気が回復から拡大に向かった一年でありました。個人消費は堅調に推移し、住宅建設は高い水準にあ……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました漁船再保険及漁業共済保険特別会計における漁業共済に係る保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 昭和六十二年度における異常な赤潮による養殖ハマチの大量死亡等に伴い、漁船再保険及漁業共済保険特別会計の漁業共済保険勘定の保険金の支払いが著しく増大するため、支払い財源に不足が生ずる見込みであります。 本法律案は、この勘定の保険金の支払い財源の不足に充てるため、昭和六十二年度において、一般会計から、六十七億五千八十七万円を限り、同勘定に繰り入れることができることとしよう……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、現在進められている税制の抜本的改革との関連に留意しつつ、最近の社会経済情勢等に即応して、土地住宅税制についての見直し、石油税についての増収措置等当面早急に実施すべき措置を講ずることとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 第一は、土地税制の改正であります。 すなわち、土地供給の促進、地価対策等に資するため、優良住宅地の造成等のために土地等を譲波した場合の長期譲渡所得について、その負担を軽減……
○宮澤国務大臣 もうしばらく時間がたってみませんと今のお尋ねに分析的にお答えすることが困難でございますけれども、経緯そのものは、今野口委員の言われましたような経緯でございました。円高の進行は一年間を通じてやはりかなりなものでございまして、たしか昨年の一月は百五十八円とか百六十円に近いところで明けたはずでございますけれども、暮れには、ちょっとこれは落ち過ぎましたけれども、百二十円台もあったといったようなことでございまして、終始やはり円高には殊に企業は苦労をし続けたということでありました。他方で、G7等々の機構の中で各国が政策協調を行う、共同介入をするといったような努力、ルーブル合意以降そのような……
○宮澤国務大臣 ただいま御指摘になられたとおりであると存じます。酒税につきましては、昭和六十三年度歳入見込みは二兆円をちょっと超えたところでございまして、国税全体に占める構成比は四・五%でございます。たばこ消費税は一兆円をやや上回っておりまして、同じく構成比は二・二%でございますので、両方とも税目といたしましては歳入の中で非常に大きな比率を占める税目でございます。
【次の発言】 これはやはり難しい問題でございますけれども、青少年は飲酒、喫煙が禁止されているわけでございますから、本人たちが十分そういう自覚を持っていない年齢であるとすれば、やはりそれは学校教育の問題でもあり、もっと大切なことは家庭……
○宮澤国務大臣 去る三月八日の与野党国対委員長会談におきます合意事項につきましては、もともと各党間のお話でございますので、政府がこれをあれこれ有権的に解釈すべきことではないと存じますが、殊にこの合意に至りますまでの間に、各党間で非常に長い間の国対委員長の方々の間でのお話があり、また大変に御苦心をなさってこの合意をつくられたように存じておりますので、殊さらこれにつきましてかれこれ政府の意見を申し上げるべきでないと思うのでありますが、いずれにいたしましても、この合意の第二項によりまして各党政策担当者間で御協議が既に始まっておりますので、御協議の推移を見守りたいというふうに考えております。
○宮澤国務大臣 財政、経済の問題に関してお尋ねであると思いますので、その範囲で申し上げたいと存じますが、いろいろ御示唆もあり御協力もありまして、我が国の経済それ自身は比較的順調な展開をいたしつつあると考えております。そこで、今後経済運営よろしきを得まして、昭和六十五年度に赤字国債依存の体質から脱却をしたいというかねて政府が申しておりますことを何とか実現をいたしたいということを一つ考えております。この点は、NTTの株式の未売り払い分をまだ相当持っておりますので、社会資本整備勘定を通じまして内外の要請であります内需の拡大を妨げることなく特例国債依存の体質から脱却をしたい、こういうことを考えておるわ……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、最近における内外の経済情勢の変化に対応し、関税率、特恵関税制度等について所要の改正を行うこととし、本法律案を提出いたしました。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 第一は、関税率等の改正であります。 我が国の市場アクセスの一層の改善を図る等の見地から、チョコレート菓子、スキー、原油等について関税率の引き下げ等を行うことといたしております。 第二は、特恵関税制度の改正であります。 特定の鉱工業産品に係る特恵関……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました昭和六十三年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 御承知のとおり、我が国財政を取り巻く環境には依然として厳しいものがあり、我が国経済の着実な発展と国民生活の安定、向上を図るためには、引き続き財政の改革を強力に推進し、その対応力の回復を図ることが緊要であります。 このため、政府は、昭和六十三年度予算におきまして、歳出の徹底した見直し、合理化等に取り組むことにより、昭和六十五年度までの間に特例公債依存体質から脱却し、公債依存度を引き下げるという努力目標達成に向けて着実に前進すること……
○宮澤国務大臣 先週、お許しをいただきまして、ワシントンで開かれましたG7、IMF暫定委員会に出席をいたしてまいりました。御審議に御迷惑をかけまして申しわけないことであったと思います。 ただいまお話しの点は、結局、昨年の暮れに七カ国で為替市場の安定を目指して政策協調あるいは市場における共同行動等についてさらに従来の協調を確認いたしたわけでございますが、このたびのG7の会議におきまして、いろいろあれこれちょっとそっとのことはございますけれども、概して昨年の暮れの協調体制というものは有効に働いておるという認識でございまして、今後ともそれを続けてまいろうということでございました。 御指摘のように……
○宮澤国務大臣 ただいまのお尋ねは国債の償還に関するお尋ねでございますので、これは償還期の来ましたものはもとより、国債整理基金特別会計において完全に償還をいたすことは当然でございますが、政府委員からお答え申し上げます。
【次の発言】 それは、まさに御指摘のとおりであると思っております。仮に昭和六十五年度には新規の特例債がゼロになると仮定いたしますと、ただいまのところから一兆五、六千億円の新しい歳入を失っていくわけでございますから、それに伴います歳出はそれだけ抑えていかなければならないということは当然のことでありまして、そのような意味では、従来続けてまいりました一般歳出につきましてのいわゆるシー……
○宮澤国務大臣 かねて堀委員が、国債資金について特別会計のようなものを考えてみてはどうかと言っておられることはよく存じ上げており、また傾聴すべきお話として私自身も関心を払ってまいりました。ただいまはまた、財投計画といったようなものが戦後四十年の間に果たしたそのときどきの役割について、またその変化についてお話があったわけでございますが、私ども正直を申して毎日毎日の仕事に追われておりますし、また前年度対比で今年度はという考え方をどうしてもするものでございますから、過去にさかのぼって制度の果たしてまいりました役割、またその今日的な意義というものを一遍将来を展望して考えるというような余裕と申しますか、……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案及び昭和六十二年度における国家公務員等共済組合法の年金の額の改定の特例に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 国際復興開発銀行、いわゆる世界銀行は、開発途上国に対する開発援助を促進する上で中心的役割を果たしている機関であります。 先般、世界銀行において、我が国を含む一部の加盟国の出資額を増額……
○宮澤国務大臣 十分な知識を持ち合わせているわけではございませんが、歴史的に見まして我が国の、いわば我々の民族としての文化、国づくりが最初に行われた地方の中心になったところであると考えております。また、経済という面につきますと、そういう背景もありまして、最も早く経済の近代化というものが進みまして、戦前におきましても我が国の紡績業等々を中心に近代化の原動力でありましたし、また戦後の復興においてもそうであったというふうに承知をいたしております。 そういう文化、経済における我が国の先進地域であったわけでございますが、その後東京が首都となり、また、いろいろな意味で政治、経済が東京の方にも重点を移して……
○宮澤国務大臣 このたびの法律が成立いたしますと、何が不公正であり何が違法であるかということがはっきりいたすわけでございますから、そのようなことが起こりますことは証券取引所自身の信用にかかわることでございます。したがって、取引所としてはおっしゃいますようなことを当然自分の信用のためにも努めるべきであると思いますし、またそのようなことが起こりますことは業界自身の信用にかかわることでございますから、業界としても当然そういう立場からこの法律が誠実に実施されることについて関心を持つべきものと思います。したがいまして、大変示唆に富んだお話をいただきました。そういうことにしてもらいたいと思います。
○宮澤国務大臣 政府といたしましては、しばしば申し上げますように、シャウプ税制改革以来四十年近くたち、また十何年後に高齢化社会を控えております今の時点で、税制の抜本改正をいたしたいということをかねて考えてまいりました。沿革的に申しますと、大平内閣の時代、もうぼつぼつ十年近くなりますが、そのころからいろいろの努力をいたしてまいりました。しかし、それなりに国民からも御批判がありまして、民間が減量経営をやっておるのに政府は一向にそういう努力をせずに増税を考えるのかといったような、これは国会の御決議にもあらわれたようなこともございました。また、昨年のように、十分内容を国民に知っていただく機会を持たない……
○宮澤国務大臣 深い知識を持っているわけでもございませんが、一人の政治に関係する者としてどう考えているかということをお尋ねいただいたと思いましてお答えを申し上げますが、戦前あるいは我が国の長い間の歴史から終戦のときまでを考えてみますと、かなり中央集権的な国であったということを申し上げられるだろうと思います。知事も官選であったというようなことでございました。 しかし、憲法が定めております地方自治、憲法九十二条でございますかを読んでみますと、これはやはり地方住民の意思というものを基礎に地方自治が成り立つわけでございますから、それと国との関係というのは、自治大臣がどのように御答弁になられましたか、……
○宮澤国務大臣 昭和六十三年度予算及び昭和六十二年度第二次補正予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を御説明申し上げます。 まず、昭和六十三年度予算の編成の基本方針及びその概要について申し述べます。 昭和六十三年度予算は、昭和六十五年度までの間に特例公債依存体質から脱却し、公債依存度を引き下げるという努力目標の達成に向けて財政改革を強力に推進するとともに、内需拡大の要請に配意することとして編成いたしました。 歳出面におきましては、国民健康保険制度の改革を初めとする既存の制度・施策の見直しを行い、特に経……
○宮澤国務大臣 大体の金額を申しますと、やはり千億ドルをちょっと超える金額でございます。
【次の発言】 先ほどお尋ねに私が千億ドルをちょっと超える金額と申しましたのは、正確に申しますと長期資本収支の出し入れが千億ドルを超える、こういう意味でございます。その中で証券だけをとりますと、六十二年は推計でほぼ八百九十億ドル。
次のお尋ねでございますが、大蔵省が特に業界に対して勧奨をして、アメリカに投資をすることを勧めておるということはございません。ただ、業界の立場からいいますと、御承知のように金利差が非常に大きいということから、金利の差を考えますと、多少の為替損を想定いたしましてもその方が投資として……
○宮澤国務大臣 年金がもらえなくなるのだろうかというような御心配を国民にかけてはならないのでありまして、ただ、我が国の社会が急速に老齢化をいたします。六・六人の若い人が年寄りを支えている今から、二〇一〇年には三人に一人ということになりますと、若い人にそれだけの負担をかけるということは大変なことで、そういうことから、我が国のように所得水準が高く、また所得格差の少ない国では、今からみんなが社会共通の費用を薄く広く負担するようにしておきませんと、今御心配のようなことを国民が将来心配されなければならない。ただいまからそういうことに備えておきたいという点が一つ。 もう一つは、シャウプ勧告以来ほとんど基……
○宮澤国務大臣 G7の中における我が国の役割は、まさに野田委員の御指摘のとおりでございます。最近の事実といたしましては、昨年の五月に緊急経済対策等々をとりましたのもさようでございますし、またこのたびの予算もそのような心構えで編成をいたしました。
【次の発言】 基本的には御指摘のとおりと存じます。したがいまして、他方で節約できるものはできるだけ節約をいたしまして、財政の弾力性をつけておきたいと考えております。
【次の発言】 まさにそれらの選択は国民の間でどのような選択をするかということにかかるわけでございますが、現実に高齢化社会がやがて実現をするということを考えますと、かなりの部分が財政の負担に……
○宮澤国務大臣 お尋ねのように、ただいまの税制に、改めたいと考えておりますいわば不公平感を呼ぶような部分が幾つかございます。御指摘のとおりでございます。 それから、そうでありませんでも、所得税そのものは殊に中堅の勤労者にとっては累進構造をやはり直すとか、あるいは配偶者特別控除でありますとか、パートタイムの問題もその一つと申し上げてよろしいと思いますが、そういったような問題。それからまた、これは逆に事業所得の方は対しまして、いわゆるみなし法人の問題であるとか、そういったような両方からその不公平感のもとになっておりますような要素を改めたい部分がございます。キャピタルゲインにつきましても、これをい……
○宮澤国務大臣 御承知のように、この諮問は税制の抜本的見直しに関する諮問でございますが、上田委員も御承知のように、税制そのものは所得に関するもの、資産に関するもの、消費に関するものと、その三つに分かれておりますので、抜本改正という意味でこの三つについて挙げたわけでございます。
【次の発言】 それはまことにごもっともな御指摘であると思います。片っ方において今上田委員の言われましたような高齢化社会の到来がある。他方において現実の問題として今の直間比率というものが六十三年度で申しますと七二・二でございましたか、かなり直接税の方に大きな比重がかかっている。それはどうしてそうなったかと申しますと、沿革的……
○宮澤国務大臣 まず、資産、所得、あるいは資産そのもの、土地と株のことを仰せられましたが、そういうことからくるいわゆる課税上の不公平感というものがこの二年ほど相当大きくなっているということは私は事実であると考えます。したがいまして、それについてもしかるべく税法改正の上で対処いたさなければならない。一部は既に対処をいたしておりますけれども、今後とも考えていく問題であろうと思います。 次に、財政事情が多少よくなっておりますことは事実でございます。ただ、ここまでのところの自然増収は実は余り正常な形とばかり申せない点がございまして、すなわち、そういう資産、土地等から生じます譲渡所得であるとか、あるい……
○宮澤国務大臣 佐藤委員は地方自治につきましては大変深い御経験また学識もお持ちでいらっしゃいますので、そういう立場から地方財政につきまして今お話しなされましたことは私どもも傾聴いたしました。 確かに国の財政も苦しゅうございますので、石油危機があり、その後また円高がございましたりして国も地方も苦しむ中でいろいろ相身互いということから、決して地方が金持ちという意味ではなくていろいろ御負担をお願いしてまいったことは事実でございます。 それで、今おっしゃいますように、一兆六千五百六十九億円、この中で経常的なものは六千六百七十億円ほどでございます。投資的なものは九千九百億円でございますが、その中で私……
○宮澤国務大臣 そのような報道がございましたが、これは私どもの考え方を正確に表現したものではございませんで、私どもの考え方は、基本的には農水大臣が十分いろいろお考えになられて御相談がその末にあろうと思いますので、最善の努力を尽くして農水大臣の御要望に沿わなければならない、こういう基本原則を持っております以外は、御相談を待ちまして決めていきたいと思っております。
【次の発言】 そのような事情も承っております。したがいまして、総体的には農水大臣の御所管の問題でございますが、地域の、例えば沖縄開発庁長官のお考えもおありでございましょうし、そういうことも総合的に閣内で検討してまいるべきことだと思ってお……
○宮澤国務大臣 昨年の一月二十四日に防衛予算につきましての考え方の閣議決定がございまして、これを指針に、また現実に中期防衛計画十八兆四千億がございますから、これを着実に実行していくということも一つの指針でございますが、そういう基本のもとに、もとより国際情勢あるいはそのときそのときの需要は防衛庁において考えておられますことではありますが、閣議決定になるわけでございますから、私どもも私どもなりにそういうものも考えながら、防衛庁から出されました要求について相談をしつつ査定をいたして決定をしておるものでございます。
【次の発言】 大蔵省という役所はなるべく金を使わないようにする役所でございますので、そ……
○宮澤国務大臣 ただいまのところいろいろな状況は落ちついておりますけれども、国際情勢全く何が起こるかわからないというのが世界でございますから、それに対応いたしまして我が国経済が微動だもいたしませんように、常に気をつけながら運営をしてまいらなければならないと思います。
【次の発言】 現実に起こりました問題として、国有財産の処分が、当時いろいろな複合的な理由があったにしましても、土地価格の上昇に一つの話題を与えたことは確かであります。
そこで問題は、国有財産の処分ということは、これは国民の財産でございますから、できれば最も自由な競争のもとに成立する価格、しかもその面だけから申せば、国民の財産でご……
○宮澤国務大臣 その点はかつての国会決議でも言われたことでございますし、また、税制調査会が先般公聴会に臨まれるに当たりまして委員の中で一種の思想統一をされた、その中にも不公平感の是正ということが述べられております。
【次の発言】 それは、正確に申せば総理の言われることが私は正しいと思いますのは、国会でお決め願った税制が、現在ある税制が不公平であると申しますことは、それは行政にある立場としてはやはり差し控えるべきではないか、そこから出ている現実に不公平感があるということを何とかしたいと申し上げる方が正しい言い方ではないかというのが、総理が言葉を大変に気をつけて使っておられるゆえんであると思います……
○宮澤国務大臣 かつて林野は非常に収益状況がよろしゅうございましたこともありまして、特別会計にすることを関係者がむしろ非常に希望された時代がございます。が、まあ世の中こうやって変わりまして、今御指摘のような状況になりました。山の持っております国民経済的な意味から、かつてのいきさつはともかくとして、やはり一般会計でいろいろな意味での支援をしなければならないということを私どもも感じまして、いろいろな一般会計からの支援をいたしております。 もとより、その際に、これは御指摘の意味と決して矛盾するつもりで申しておるのではないのでございますが、会計そのもののいろいろな意味での合理化ということは、これはお……
○宮澤国務大臣 野党四党の共同予算修正案が二十七日に提出されたことを承知をいたしております。また、その内容も私なりに読ませていただきました。 ただ、野党の方からもっと具体的に御説明を承る機会があるというふうに承っておりますので、正式にはそれを十分承りましてから申し上げるべきが本来でございますが、とりあえずどうかというお尋ねでございますので、政府の立場を申し上げますと、本来、六十三年度の予算は、御承知のように、行財政改革を着実に前進させるということと同時に、内外の課題にこたえまして、NTT株の売り払い収入の活用等によりまして、公共事業を大幅に増額をする、こういうことを考えまして編成をいたしまし……
○宮澤国務大臣 渡辺政調会長が株式のキャピタルゲイン課税につきましてどのように言われましたか、私は実はつまびらかにいたしておりません。直接に承ったことはございませんのでつまびらかにいたしておりませんが、政府といたしましては、やはり原則としてすべての所得が総合的に累進税率をもって課税されるべきであるというのが所得税の原則であって、株式のキャピタルゲインにつきましては御承知のような事情からそれが実現をいたしておりませんので、実現いたしますためにどのような行政的な仕組みを考えたらいいか。先ほど御指摘のその納税者番号等についての小委員会もそういうことを検討されるために税制調査会で設けられたものでござい……
○宮澤国務大臣 四党から共同修正案が提出されまして、自由民主党におきましてそれをちょうだいいたしまして、ただいま検討をしておるところでございますので、政府がこの段階であれこれ具体的に申し上げることは避けるべきかと存じますけれども、一応政府の立場を申し上げますならば、昭和六十三年度予算は、内外のいろいろな状況の中で、片方で内需振興をしながら他方で財政再建の道を進めていく、そのような要請にこたえたものであると考えておりまして、政府といたしましては最善と信じまして御提案をいたしました。 なお、ただいま税制につきまして御言及がございましたが、政府といたしましても、税制の抜本改正につきましてはいろいろ……
○宮澤国務大臣 先般井上委員から御質問のありました問題につきまして、その後政府部内で協議をいたしました。その結果につきまして便宜私から御答弁をいたします。 一、公共用地取得の手続に当たっても、国有地売却の手続に当たっても、いわゆる規準としての公示価格の意味合いに差異があるわけではございません。 二、国土利用計画法においても、国等は買収、売却いずれの場合においても適正な地価の形成に配慮するものとされております。これを担保するための措置として、国有地等の売却に際して、関係行政機関の間で緊密な連絡、情報交換を行うこととしております。 三、国有地の民間への売却は、処分の公正かつ適正を確保するため……
○宮澤国務大臣 このたび、昭和六十三年四月一日から同月八日までの期間について暫定予算を提出いたしましたが、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計につきまして申し述べます。 暫定予算が本予算成立までの応急的なものであることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、既定の施策に係る経費について行政運営上必要最小限のものを計上することといたしております。 なお、新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないことといたしておりますが、教育及び社会政策上等の配慮から特に措置することが適当と認められる生活扶助基準の引き上げ等……
○宮澤国務大臣 昭和六十一年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、昭和六十一年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は五十六兆四千八百九十一億九千四百二十五万円余、歳出の決算額は五十三兆六千四百四億三千百八十四万円余でありまして、差引き二兆八千四百八十七億六千二百四十万円余の剰余を生じました。 この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の昭和六十……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、一般会計における国債費が依然として二〇%ございます。これは、既発債の利払いをするということになりますと急にこの数字を下げていくわけにはいかないわけでございますが、そうしますと、財政の弾力性というものが実は非常に失われた姿になっている。やはりこれは新しく借金をすることをやめていくしかどうも王道はないわけでございますので、六十五年度には特例公債の発行は何としても私はやめたい。それは、ただの財政至上主義というつもりじゃございませんで、衛藤委員のおっしゃいますように、財政というのはいろいろな大き な、社会資本充実のようなことをやっていかなければなりません。やはりそのため……
○宮澤国務大臣 ちょっとただいま国税庁の者が参っておりませんので、後ほど的確に一般論としてお答え申し上げますが、取得について対価を払っておられるといたしますと、それはやはりキャピタルゲインの範疇に属することではないか。そういたしますと、現行法においてその場合のキャピタルゲインの課税相なし、こういうことになるのではないかと存じますが、国税庁が参りまして、一般論としてお答えを申し上げます。
【次の発言】 私が三十年以上信頼して仕事をしてまいりました服部でございますので、それが私の秘書であるということは皆さん御存じでございます。私の名前がそこに連想されたということは当然想像し得るところで、大変にそう……
○宮澤国務大臣 私からお答えを申し上げますが、ただいま政府委員が申し上げましたことは、証券取引法第四条の問題は、この取引が二つ独立したものであったかそうではなかったかということが争点であるわけですが、大蔵省といたしましては、これはやはり不特定多数の人に対する一つの取引であるというふうに認定をいたしたわけでございます。そういたしますと、それは不特定多数の人というのは一応五十人以上ということを考えておるわけでございますので、その点については実は争点がございませんでした。もし一つのものとすれば、明らかに七十六人は五十人以上でございますから、この七十六人がだれだれであるということを挙証するまでもなく、……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました税制改革法案、所得税法等の一部を改正する法律案及び消費税法案、以上三件につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 初めに、税制改革法案につきまして御説明申し上げます。 政府は、今次の税制改革の趣旨、基本理念及び方針を明らかにし、かつ、簡潔にその全体像を示すことにより、改革についての国民の理解を深めるとともに、改革が、整合性を持って、包括的かつ一体的に行われることに資するほか、改革が我が国の経済社会に及ぼす影響にかんがみ、国等の配慮すべき事項について定めることとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、その大要を申し上げます。 ……
○宮澤国務大臣 昨年地価が急騰いたしましたことのよって来るゆえんは、総裁も先ほどお話しになっておられましたが、やはり一つは、我が国が急速に国際化をしてまいりまして、そのためのオフィスの需要があるといったようなこと、その需要がまたしかし仮需要を呼んだというようなこともございまして、それにはやはり金余りということが一つの背景であった、私はそれはそのとおりであると存じます。 したがいまして、昨年の七月からいわゆる特別ヒアリングということを始めまして、これは個々の金融機関に、土地の価格の上昇の著しい地域をまた選びまして、かなり踏み込みまして具体的な取引につきましてヒアリングをいたしました。その結果と……
○宮澤国務大臣 今アメリカの株価との比較についてお話しになられましたが、確かに我が国の場合とアメリカの場合を比べますと、一株当たりの収益率と株価とは、我が国の場合に、アメリカの場合に比べまして大変に乖離をいたしております。そういう水準からいえば、つまりアメリカ的物差しからいえば日本の株価はいわば大変に高いということになるのでございましょうが、その一つは、今おっしゃいましたような清算価値と申しますか、その含み資産を買っておるということはおっしゃるとおりであると思います。 アメリカにおきましてもこの何年間かは不動産の価格が大分上がってまいりましたけれども、しかしこれはもう日本とは比較になりません……
○宮澤国務大臣 シャウプ税制当時の昭和二十五年におきます我が国の産業構造は、一次産業のGNPに占める比率が二六%あったようでございます。ただいま二・八%ぐらいでございますから、それはもうシャウプ税制以来大変な国の変化がありましたことは御指摘のとおりでございます。 そして、今おっしゃいましたような段階段階で、確かに租税も政策目的に従いまして、いわゆる租税特別措置法等々で特例をいろいろに設けてまいりました。それは国の今日までの発展に役立ってまいったと思いますが、加藤委員の言われますように、ともするとその特別措置が既得権になりまして、それを受ける納税者、業界等々からいえば、一遍与えられたものはなか……
○宮澤国務大臣 まず、ただいま御引用になりました文書の内容につきましては、私その文書の性格を存じませんので、それに即しましてお答えを申し上げることはできないということを最初に申し上げさせていただきます。
次に、この問題につきまして私が今まで自分に関連ありと考えまして国会に御報告をしておりました点は、以下の点でございます。私の秘書服部恒雄からの報告は……
【次の発言】 それを御説明申し上げますので……(坂上委員「説明は後で聞きます」と呼ぶ)ちょっとお待ちになってくださいませ。服部恒雄の報告は次のとおりでございます。すなわち、昭和六十一年九月ごろ、SE総合設計の河合康文氏から、リクルートコスモス……
○宮澤国務大臣 先週御報告いたしましたことは、私はまことに軽率なことでありましたし、監督の不行き届きは申しわけないことだと重々考えております。殊に私のただいまの立場におきまして一層にそう考えておりますが、ただいまの点は、証券局長から申し上げましたように、いわば証券会社相手のことではございませんで、相対のことであったということでございますので、その点では通達に違反ということはないと存じます。
ただ、かといって、決してこれは正常なことではございませんで、申しわけないことだと思っております。
【次の発言】 河合康文氏は私とは直接の知り合いではございませんで、私の秘書服部恒雄と、早稲田大学でございます……
○宮澤国務大臣 山下委員はこの問題につきましては最も精通しておられますお一人でございますので、簡略に申し上げますが、やはりおっしゃいますように、ある年齢に達して住宅ローンの返済であるとかお子さんの学費であるとかいうものが非常に負担になっている、そういう層が、ちょっと昇給をするとすぐ上のブラケットに行くということが重税感、ひいてはどうも自分だけが重いものをしょわされているということになりますとそれは不公平感になるわけでございますが、ここにやはり一番問題があるという意識を持っておりまして、このたび思い切りまして、そのような人々ができるだけライフステージを一つの税率、これは勤労所得で申し上げておるの……
○宮澤国務大臣 いろいろな御議論、報道がなされておりますから、検察が調査を始められることによって真相が明らかになることは好ましいことであると考えます。
【次の発言】 前回、先週に御報告を申し上げましたことが、服部を通じまして調査いたしましたすべてでございます。わかりましたことを全部申し上げました。
【次の発言】 御質問の一点は、河合という人がだれからそういうオファーを受けたかということでございましたが、これはあのときも申し上げたことでございますが、本人が仕事をしておる人でございますので、それはどうかひとつ申し上げることを御勘弁を願いたい、お許しをいただきたいと申しております。
それから、どこ……
○宮澤国務大臣 再三申し上げておることでございますが、事実関係につきまして私の秘書が聞きましたところでは、河合氏は、名前を借りる承諾を得たと考えまして自分で取引をいたしたわけでございます。そして、取引の通知等々は服部あてに行われるようにしたということでございました。以上が服部の報告でございます。 そういういきさつでございましたので、売買契約書を私どもが見る機会というものはなかったわけでございます。以前からも確かめておったのでございますが、さらにこの売買契約書がどういうものであったか河合氏に確認をいたしておるのでございますけれども、取引が二年前のことで、終了いたしておりますものですから、その契……
○宮澤国務大臣 税制の根本的改正、改革につきましては、税制調査会が既に昭和五十九年以来答申をしておるところでございますが、伊藤委員も御指摘のように、そのためにやはり不公平感というものはどうしても除去しなければならない、八月十七日以来御提案になったこれは問題点でございます。 その不公平感のもとの一つは、やはり給与所得者、殊に中堅層の給与所得者がいわば非常に大きな重税を負っておるという気持ち、その感じが他に対する不公平感になっておると存じますのですが、この点はもう何とか是正をいたしませんと限界に来ておるという感じがいたしております。また、法人につきまして、諸外国がここでにわかに法人税を下げており……
○宮澤国務大臣 ただいまジニ係数につきましての御指摘がございました。確かにこの数年でございましょうか、いわゆる所得格差等々を示しますジニ係数あるいは第一分位と第五分位との格差に、長年ずっと縮まってまいりました傾向がやや逆の方向を示しておるような姿が見られます。これは私ども考えますと、世帯構成の変化ということもございますと思いますが、やはり石油危機あるいは最近では円高かもしれませんが、そういうかなり大きな雇用の不安がございました。雇用の不安がございますために、雇用を確保することが至上命題となって、それは勢い、賃金の上昇というよりはむしろ雇用の確保というように国の経済が動いた。また、かつてない経験……
○宮澤国務大臣 両者を総合いたしまして公平が図られるという考え方は、基本的に変わっておりません。
【次の発言】 その点は昨日も一部御答弁を申し上げまして、幾らか長くなりまして申しわけございません、お許しをいただきたいと思いますが、所得税、殊に累進制度を持つ所得税というものが所得のいわば再分配をするのに非常に大切な役割を持っておるということは、そのこと自身は私は変わっていないと存じます。
ただ、その再分配の機能をどのぐらい厳しく、累進率をどのぐらい激しくするか、あるいは諸控除をどのようにするかということは、時代とともに、あるいはその社会のあり方とともに徐々に変化をしているのではないかというふう……
○宮澤国務大臣 リクルートコスモス社の株式売買の問題につきましては、先般来お騒がせをいたしましてまことに申しわけなく存じております。 本件につきましては、私の秘書服部恒雄の報告をもとに従来から御説明申し上げてまいりましたが、このたび当委員会での御指摘をも踏まえ、重ねて調査するよう服部に指示いたしまして、その報告を得ましたので、ここにお許しを得まして、服部の報告を取りまとめ、改めて御説明申し上げます。 昭和六十一年の何月であったかは正確には記憶していないとのことでございますが、服部のところに友人の河合康文氏が訪れてまいりました。河合氏は服部と同郷であり、また大学の後輩ということもありまして、……
○宮澤国務大臣 株式のキャピタルゲイン課税につきましては、政府も原則非課税から原則課税という御提案を申し上げたわけでございますが、そのままでは不十分であるという野党からの御指摘があり、与野党が御協議を続けられました結果、十月十七日にこの御協議の場において、「創業者利得課税や未公開株の公開後売却への課税の問題についての提案については、」これは自民党がお答えしていることでございますが、「基本的に異存はない。具体的仕組みを詰めて、今国会中に処理したい。」こういうふうに申し上げております。もとより、政府もこの自民党の御返事を尊重しなければならないと考えております。 ところで、実はこの問題につきまして……
○宮澤国務大臣 ここ一、二年におきます歳入見積もりをはるかに上回るいわゆる自然増収が生じましたことにつきましては、いろいろの原因があろうと思いますが、基本的には、まず土地等を中心にするところの資産の、殊に土地でございますが大都市における値上がり、それからまた株式の取引も相当多くなりまして株価も上昇したといったような、いわゆる資産効果と称するものが一つございます。 他方でまた、ここに参りまして、いろいろ日本経済も円高で困難な時代を通りましたが、その結果として円高というものがコスト低減等々のメリットになりつつあること、それから石油価格が下降に転じておりますこと、それから金利が非常に低い状態である……
○宮澤国務大臣 五点にわたりまして御主張を承りました。 まず第一の点でございますが、個別物品税等々を整理した結果、実際には消費税をやりましても二兆円のネットの増収しかない、これはそのとおりでございます。そして、国、地方も相当の負担をするではないか、この点につきましては、前回大蔵省、自治省から御答弁を申し上げたとおりでございますが、国と地方の間の重複分といったようなものをもう少し精査をする必要があるようでございますが、いずれにいたしましても、おっしゃいますように、一兆と仮にしようとおっしゃいましたのはその辺でございましょうと思います。そうしますと一兆ぐらいのものしか残らないではないか、国も地方……
○宮澤国務大臣 うかつなことをいたしましたのは服部の方でございます。先様もこういうことになってといろいろ思いはおありかもしれませんけれども、別段直接に何も私は聞いてはおりません。
【次の発言】 ただいま関係大臣が御説明になられましたような経緯と考え方でこの案をつくりましてお目にかけておるわけでございますが、中にはかなり計画的に申し上げておるものもありますし、中には、それはいろいろな意味で先の将来のことでもありまして、今の段階ではきちっと計画的に申し上げかねているというものもございます。しかし、いずれにいたしましても、ここに書いてありますようなことを私どもは実行していかなければなりません。かなり……
○宮澤国務大臣 ただいまの宮下委員が御指摘になられましたように、当委員会におきましては長時間にわたりまして政府提案につきまして御審議を賜ってまいりました。その間幾たびかお答え申し上げましたように、政府といたしましては、四十年間に近く骨格を改めませんでしたいわゆるシャウプ税制につきましてこの際抜本的な改正をいたし、所得、消費、資産の間でバランスのとれました税体系を構築いたしまして、高齢化社会の近づきます二十一世紀に備えてまいりたい、かように考えております。
【次の発言】 ただいま宮下委員から御指摘になりましたように、所得、消費、資産の間にバランスのとれた税体系を構築することは目下最も大切なことで……
○宮澤国務大臣 ただいま御提案の法律案につきましては、政府といたしましては、諸般の事情に照らし異存ございません。
○宮澤国務大臣 ただいま総理大臣から述べられましたとおり、シャウプ勧告以来ほぼ四十年、また十何年いたしますと高齢化社会、二十一世紀が到来する、この時点でこの税制改革をいたしませんと、おまけに三度目の正直でございますから、悔いを千載に残すことになると考えておりまして、何としてもやり抜いていきたいと存じます。
つきましては、政府、与党一体になりませんとこれはできないことでございますので、よろしく今後とも御指導をお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 この問題は、御承知のように財源問題それから着工順位の検討の委員会でおのおの検討いたしておるところでございますが、財政当局といたしまして経常費の補……
○宮澤国務大臣 ただいままでの調査の結果につきまして、政府委員からお答えをさせていただきます。
【次の発言】 まず第四条関連のことにつきましては、政府委員がただいま御説明を申し上げまして、調査をいたしつつございますが、適当な時期に調査の結果は法令の許す範囲で御報告を申し上げたいと存じております。
もちろん、中には国家公務員法上の守秘義務等々の関連もございますので、その許します範囲で御報告を申し上げるということにいたしたいと考えております。
次に、二十六条との関連についてお尋ねがございました。これは昨日もお尋ねがございましてお答えを申し上げたわけでございますけれども、法制局長官もお答えになら……
○宮澤国務大臣 先ほどから政府委員が申し上げておるとおり、これはかなり評価の方法、いずれをとることもよろしいという問題もございますし、それから公開を考えている場合に、やや将来の問題も考えて、いわゆる比準方式をとるということもしばしばあり得ることである。しかも、片一方はリクルートのやったことであり、片一方はリクルートコスモスのやったことである、主体が違うといったようなことをるる政府委員から御説明を申し上げました。そこらが比較的素直な解釈であるのではないかというふうにただいま聞いております。
【次の発言】 これは専門家からお答えをしてもらいたいと思いますが、その場合、一時所得になるという規定はござ……
○宮澤国務大臣 御指摘のようなことは私どもも従来から問題意識として持っておりまして、証券会社に対しまして、いわゆる仮名と知ってそのような受託をしてはいけない、あるいは口座貸しというようなことももとよりしてはならないということを申しておりますし、また、業界でもいろいろそういう点での講習、徹底を図っておるというふうに承知をいたしております。したがいまして、多くの場合、そういうケースは、わかれば防げておるということであろうと存ずるのでございますが、わからない場合というのがあり得まして、こういうことについては、しかし、さらによくその辺を注意をするようにということを常々申しておるところでございます。 ……
○宮澤国務大臣 昭和六十三年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は、五十六兆六千九百九十七億千四百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は四十五兆九百億円、雑収入は二兆六千五百三十八億千九百万円、公債金は八兆八千四百十億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、十四兆千六百五十二億二千二百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れは一兆三千億円、国債費は十一兆……
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