このページでは有田喜一衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○有田国務大臣 このたび経済企画庁長官を拝命いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。 きょうは、就任以来初めての商工委員会でございますので、一言所感の一端を述べてみたいと思います。 最近の経済動向を見ますと、生産、出荷は上昇基調にあります。景気は昨年の暮れを大体の底と考えまして、だんだんと回復の段階に入りました。本年度の経済成長率も、このまま順調に推移していくならば、政府見通しの七・二%を相当上回ることとなると思われます。 しかしながら、今日の景気回復の主導力は、財政、個人消費、民間住宅建設であるため、回復テンポは従来に比べまして比較的弱く、また、国際収支の黒字幅も依然高水準にあり……
○有田国務大臣 大規模工業立地の問題につきましては、現在太平洋ベルト地帯にあまりにも集中し過ぎていますね。したがいまして、過疎地帯のほうにそれを持っていって、国土が秩序ある発展、利用ができるように、こういう考えを持つわけです。したがいまして、いま新全総があるのでございまして、もちろん新全総もそういうことを考えてはおったのでございますが、依然として人口、工場が大都市に集中する傾向がある。そこで一そう見解を新たにして、そして環境改善、公害防止、そういうことに重点を置きながらいま総点検をやりつつある。その点検の過程におきまして、大規模工業立地のあり方について私は十分検討を遂げて、そして日本の国土が全……
○有田国務大臣 日本列島改造と従来あるところの国土総合開発、非常に似通った面がたくさんあります。多少の幅は違うところがあります。たまたまわれわれとしましては、いま総合開発の新全総の総点検をやっておるところで、そこで、日本列島改造のいいアイデアを取り入れながら点検をやって樹立したい、かように考えております。
【次の発言】 日本列島改造は、そのことばのように日本全体の過疎過密の解消、あるいは交通通信網のネットワーク、あるいは地方都市の建設等々、そういう全体に考えております。しかし、それを具現するときに、いっときに何もかも一ぺんにやれるわけではない。そこで、やはりそれぞれの地域開発の実情と合わしなが……
○有田国務大臣 これは安定成長というのは、いろいろな情勢によって判断しなければなりませんが、いま堀委員が言われたようなそういうところが常識的に考えられます。少なくとも一割以内、八%前後とかあるいは多少九%というふうになるかもしれませんが、その辺のところが常識的には安定的なものではないか、かように考えております。
【次の発言】 消費者米価は、最近国民の米を食べる量というものは確かに減っております。したがいまして、生活費に占める割合は昔と違ってだいぶん変わっております。しかしながら、米を食べない人間は国民ほとんどないわけですね。したがいまして、消費者米価の値上がりということは心理的に物価の上昇を招……
○有田国務大臣 このたびはからずも、経済企画庁長官を拝命いたしました。何とぞよろしくお願い申し上げます。 きょうは、新内閣成立以来最初の物価問題に関する特別委員会でありますので、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。 申すまでもなく、物価の安定は、国民生活の向上にとって不可欠の条件であり、また、国民の政府に対する最大の要望でもありますので、私としては、これに真剣に取り組んでまいる所存でございます。 これまでの物価上昇を振り返ってみますと、急速な経済成長に伴う経済各部門間の生産性上昇率の格差が、物価上昇の大きな要因となっていたと思われますが、これに対処するために、低生産性部門の近代化や構……
○有田国務大臣 いままでのところでは、比較的工業生産の商品が落ちついております。また、その他季節的のものの値上がりも比較的鈍化しておる。公共料金がわりあい上がったにもかかわらず、大体のところは四・五%くらいだと思います。八月の状況はちょっとまだつまびらかにいたしませんが、とにかく五%以内におさまっておる、こういう状態でございます。しかし、今後決して楽観はできない。それで、私どもは注意深く見守りながら、何とか予定の五・三%程度にとどめたい、こういう考えでございます。
【次の発言】 この消費者米価の問題は算入しておらなかったです。
【次の発言】 先般もこの席で申し上げましたように、消費者米価の値上……
○有田国務大臣 ただいま議題となりました海外経済協力基金法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 海外経済協力基金は、東南アジア等の開発途上地域における産業の開発及び経済の安定に寄与するため、その開発または安定に必要な資金を供給する等の業務を行ない、わが国経済協力の推進に重要な役割りを果たしてまいりましたことは御承知のとおりであります。 海外経済協力基金の業務のうち、開発途上地域がその経済の安定に資するため緊要な物資の輸入を行なう場合、当該輸入に必要な資金を貸し付けるいわゆる商品援助につきましては、開発途上地域がわが国から物資を輸入する場合のみ……
○有田国務大臣 第一に地価の値上がりの問題、これはきわめて重大でありまして、いま総理も言われたように、利用計画と、それから規制の面ですね、それを私のほうで考えておるのですが、また、建設省その他大蔵省方面では税の面を考えて、地価騰貴のあれを……。
【次の発言】 物価問題は、御承知のとおり、国民生活の上において非常に大事な問題でありまして、国民も非常にこれに重大な関心を持っております。したがいまして、最近の物価の問題については、非常に私たちも心配しながらこれに対して取り組んでおるわけです。ところが、幸いにいたしまして消費者物価は、本年、いままでのところでは、季節的の野菜なんかの安定の面もあったと思……
○有田国務大臣 寡占価格あるいは不況カルテルというものが、物価値上げのささえになっておるということは認められます。しかし、その寡占価格のほうは、御承知のとおり目下いろいろと関係機関におきまして、その現状、実態把握をしながら、いかにこれに対処するかということをいま検討中であります。 なお、不況カルテルの問題は、御承知のとおり、鉄鋼のごときは最近非常に上がってまいりました。したがいまして、期限後、この十二月の末に期限になりますが、おそらくそのときはこれは解消される、かように私どもは考えております。 なお、ついでであるから申しておきますが、わが日本は非常に物価が高い、高い。なるほど高騰しておるこ……
○有田国務大臣 御承知のとおり、日本はいままで高度成長の道を歩いてきました。これは国民生活、ことに国民所得の増大という意味では大きな役割りを果たしました。しかし、その後これの一つのひずみといいますか、そういう面ができましたので、現在、いわゆる長期計画を見直しまして、いま福祉充実、国際協調、この二つを大きな柱としながら目下長期計画を策定中ですが、この策定のめどは、本年の十二月中旬ということをめどにしながら策定を進めております。これが一つの日本列島改造の指導条件の整備になる、かように私どもは考えております。 また新全総は、その後公害問題が非常に深刻化してまいりました。そこで、環境改善という視野か……
○有田国務大臣 いま経済企画庁におきましても、各省庁の意向を聞きながら取りまとめつつあるのでございますが、第一に私が考えておりますことは、いままでは大都市周辺から地価の暴騰がありました。昨年あたりの傾向を見ますと、その暴騰というものもちょっと鈍化しております。しかし、農山村方面に全国的にそれが及ぶおそれがある。 そこで、私のほうとしましては、まず全国的にいかにして国土を開発するかという利用計画というものを勘案しつつあるわけです。その全国的の利用計画を受けまして、各府県におきましてそれを具体的な利用計画を立てさす。その間におきまして、利用計画と相まちまして規制の方法ですね、まず届け出をさして、……
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