このページでは園田直衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(園田直君) 第八十四回国会が再開されるに当たり、わが外交の基本方針につき所信を申し述べます。 相互依存関係をますます深めつつある今日の国際社会において、外交は、国民生活に密接に結びついております。しかも、今日のわが国は、協調と連帯の理念に基づき、国際社会の平和と繁栄のために積極的な貢献を行っていくことが強く期待されております。 私は、この認識のもとに、国民各位の御理解と御支持を得つつ、世界に役立つ日本にふさわしい外交を展開してまいりたいと考えます。 今日、わが国を取り巻く国際環境は、まことに厳しいと言わねばなりません。 一九七〇年代前半に起きた石油危機を契機とする世界経済の……
○国務大臣(園田直君) ただいまの原子力衛星規制に関する決議に対しまして、政府の所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、原子力衛星に関し、わが国国民、ひいては全人類の安全確保に万全を期するため、引き続き関係各国とも協議しつつ、実効ある施策を講ずるよう最大限の努力をいたす所存でございます。(拍手)
○国務大臣(園田直君) 外務大臣の所管に関するものをお答えをいたします。 二百海里時代を迎えて、南太平洋諸国は、本年に相次いで二百海里地域を設定するものと想像されますので、こういう国々とは緊密に連絡をいたしております。こういう国々は、自国の漁業振興というものを希望いたしておりますので、資源の保護、増殖、こういう点から、わが国はこういう国々と漁業協力を積極的に推進しつつ、わが国の漁業の実績を確保するため、こういう国々と漁業協定を結びたいと考えております。 次に、カツオ・マグロ等の高度回遊性の魚種につきましては、一般魚種とは区別をして国際管理にゆだねるべきであると考え、海洋法会議も大体この方向……
○国務大臣(園田直君) 軍縮特別総会に関する決議に対しまして、政府の所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択されました本決議の趣旨を体し、国際連合創設以来初めて開催される軍縮特別総会において、平和国家であり、かつ唯一の被爆国としての立場から、全面完全軍縮、なかんずく、核廃絶を究極の目的とする核軍縮達成のために、最大限の努力をいたす所存でございます。(拍手)
○国務大臣(園田直君) 第八十五回国会の開会に当たり、本年一月以降の主要外交問題について御報告をいたします。 まず日中平和友好条約について御報告をいたします。 一九七二年九月二十九日に国交正常化が実現して以来着実に進展してまいりました日中両国関係において、重要な懸案として残されていた日中平和友好条約につきましては、政府は、従来から日中双方が満足し得る形でできる限り速やかにその締結を図るとの基本方針のもとに、最善の努力を尽くしてまいりました。しかるところ、機ようやく至り、本年七月二十一日から北京で行われました日中双方の交渉団による交渉の努力と経緯を踏まえて、福田総理の的確な決断のもとに命を受……
○国務大臣(園田直君) お答えをいたします。 今度の友好条約に領土の問題がないというお話でありますが、平和条約ではございませんので、この友好条約には国境並びに領土の個条はないばかりでなく、わが国と中国の間には、領土問題に対する紛争はございません。 多分、尖閣諸島のことをおっしゃったのだと存じますけれども、これは歴史的に、法的に、日本の固有の領土であることは明確でありまして、現にわが国がこれを有効支配をいたしております。それを先般ああいう事件があったわけであります。この条約と関係がありませんけれども、ケ小平副主席との会談の際、尖閣諸島に対するわが国の立場を主張し、この前のような事件があったら……
○国務大臣(園田直君) 第八十七回国会が開かれるに当たり、外交の基本方針について所信の一端を申し述べます。 本年は一九七〇年代の最後の年であり、一九八 ○年代に向かう重要な転機の年であります。 七〇年代は、時代の流れを変えるような幾つかの重要な動きがあらわれてきた時期であります。 米中接近から国交正常化への動き、日中国交正常化と日中関係の進展、ベトナム戦争の終結とその後のインドシナ半島の動き、これらに対応してのASEAN諸国の動き、中東、アフリカ情勢の動揺等が見られました。経済面でも、石油危機を契機とする世界的な経済困難、それに伴う保護主義の圧力の高まり、開発途上国の経済困難の増大等が見……
○国務大臣(園田直君) お答えをいたします。 米ソの関係、中国とソ連の関係を大きく踏まえつつ、アジアの地域において紛争が火を噴くことのないように、アジアの平和と安定を願うことが日本外交の第一義でございます。そのために、まずその懸念の第一はインドシナ半島であり、第二は朝鮮半島であることは、竹入委員長の御発言のとおりでございます。 インドシナ半島における事態はまことに遺憾でありまして、少なくとも物事を戦争によって解決をしようとし、武力を他国に進駐し、そして内政干渉を行うことは、わが日本が断じて賛成し得ざるところであります。したがいまして、このような紛争は、両国民が平和的に話し合いをして解決する……
○国務大臣(園田直君) ただいまの御決議に対し、所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を十分に体しまして、今後とも粘り強く対ソ折衝を進めるべく、引き続き最大限の努力を払う所存であります。(拍手)
○国務大臣(園田直君) 非核地帯の設置については、まず、その域内の国々が同意することが不可欠の要件でございます。したがいまして、関係域内の同意が生じやすいような環境づくりにそれぞれの国が努力しやすいよう、わが国は寄与していきたいと考えております。 軍縮については、平和憲法のもと、わが国は、御承知のごとく軍事大国たるの道を選ばずという選択をし、その決意を表明しておるわけであります。したがいまして、軍縮については、わが国はその先駆者たるの責任があると存じております。その軍縮については、まず、軍縮分野の優先課題である核軍縮の推進に当たる所存でございまして、核軍縮については、それぞれ実現可能なものを……
○国務大臣(園田直君) お答えをいたします。 東京サミットで農産物貿易が討議された場合は、対外経済の調整に留意しつつ、総合農政の推進、農家経済の安定に支障のないよう対処する所存でございます。 尖閣列島の問題は、御承知のごとく、日中友好条約の条件でもなければ議題でもございません。領土問題は論議されておりません。しかし、国民大多数の関心のあるところでありますから、その際、私とケ小平副主席との会談の間で取り上げられた問題であります。 基本的な立場を申し上げますと、尖閣列島は、歴史的、伝統的に見てわが国固有の領土であり、しかも有効支配をしていることは明々白々たる事実であります。(拍手)最近に至っ……
○園田国務大臣 昭和四十九年度における内閣所管の一般会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 内閣主管の歳入につきまして、歳入予算額は、九百八十五万円余でありますが、収納済歳入額は、一千三百四十六万円余でありまして、歳入予算額と比較いたしますと、三百六十万円余の増加となっております。 次に、内閣所管の歳出につきまして、歳出予算現額は、六十六億九千八百一万円余でありまして、支出済歳出額は、六十四億六千二百八万円余であります。 この支出済歳出額を歳出予算現額に比べますと、二億三千五百九十二万円余の差額を生じますが、これは人件費等を要することが少なかったため、不用となったも……
○園田国務大臣 御指摘のありましたエネルギーの節約については、今後とも実効の上がるよう努力する所存でございます。
○園田国務大臣 重大な問題で、特に日本国家における経済の転換期を期する重要法案の審議でありますから、総理が出て御意見を承り、決意を表明するのが当然であることはおっしゃるとおりでございますが、ヨーロッパから帰りまして公務多端でありますし、世界じゅうの国々の新聞記者の方がおいでになったり、それから特にきょうは世界各国に在住しておられる日系の方々の会合等もありますので、やむを得ず、役不足でありますが私が名代で出てまいりました。 そのかわりに、御意見は十分承りまして、これは的確に総理にお伝えをする所存でありますから平にお許しを願いたいと思います。
○園田国務大臣 やったことございません。
【次の発言】 まず総定員法については、西村長官から仰せられたとおりでありますが、御承知のとおりに総定員法は行政管理庁が中心になって努力をして、五十二年度までには増加したものを差し引いても一万数千名の減にはなっているわけであります。予算のたびごとに各省から要求が出てきて、これを抑えるのにはいまの総定員法を口実にして抑えておるわけでありますが、しかし総定員法がいまや飽和状態になって、一カ所破られれば各所から破れるという状態にございますので、そういう無理をしながらいろんな無理が出てくる、その無理の中に例外が出てくる、例外が惰性になって、ややもすると脱法行為に……
○園田国務大臣 お答えをする前に、私が派遣されるに当たって、北海道から沖繩まで全国民の方々、国会内においては党を超えて各先生方の御激励と御指導を賜ったことをこの席をかりて厚く御礼を申し上げます。 私が派遣されましたのは、御承知のごとくソ連の二百海里専管水域設定という新しい事態の中で、日ソ漁業交渉がきわめて厳しい段階に入り、三月三日鈴木・イシコフ交換書簡によって合意されたにもかかわらず、その後ソ連の方がだんだん厳しくなってまいりまして、会談は中断をされました。 そこで私が受けました命令は、ソ連の方では新しく白紙の状態でという態度をとっておりましたので、そうではなくて、三月三日合意された書簡、……
○園田国務大臣 いまの豪雪対策は、報告申し上げました各種の対策のほかに、豪雪排除、救助、その他の財源が地方自治団体は要るわけであります。これも含んで明八日から関係閣僚会議を開いて直ちに検討、善処いたします。 いまの保安要員の問題は、いままでは特別交付金で大体処置をしているようでありますが、それを基準にしてこれも御意見どおりに早急に決定するように善処いたします。
○園田国務大臣 大臣、政務次官の営利を目的とする会社の兼職については、大臣は法律で禁止してございますが、政務次官も、特にこういう際でありますから、兼職は一切相ならぬと通達してありますけれども、いまの御注意ございますから、詳細、早急に取り調べて御報告いたします。
【次の発言】 まず最初に御了承を得たいと存じます。
法制局長官の説明の中に、この法律の説明並びに経緯を説明して、最後に所管大臣を鈴木国務大臣に決めたというのは誤りでございまして、取り消しをいたします。これは当然内閣の仕事でございますから、総理が指名されたわけであります。
なお、二段目の御質問でございますが、全くおっしゃるとおりであり……
○園田国務大臣 いまの問題、大事でございまして、かつて防衛隊本部に一部の学生が侵入したことがございます。そして機動隊に援助を求めたことがあります。その後の閣議で議論がありまして、何か騒動があったらどうするんだ、官邸は封鎖をされ、電線は切られる、そういう場合にはどういう方法をもって総理大臣の機能を発揮するのかという議論がございました。これはきわめて重大なことでございますが、残念ながら、いまのところは有線電話以外にはございません。
【次の発言】 異変が起こる場合には予告がないわけでありますから、異変が起こってから最高連絡所または最高の指揮所の設置はできないわけであります。したがいまして、特にいまの……
○園田国務大臣 御承知のとおりにエネルギー行政は、開発研究は科学技術庁、それからこれが事業として発足する場合には通産省、それから船舶の場合が運輸省と、それぞれ分かれております。したがいまして、いろいろな問題で開発がおくれておる今日、総合体制をとることが一番大事でありますから、そこで総合体制をとるためと、もう一つは、今度懇談会の諮問に基づいて、原子力委員会を委員会と安全委員会の二つに分けたのを契機に、総合体制をとるために、通産大臣を本部長とする体制をとったわけであります。詳細については所管大臣から御答弁をいたします。
○園田国務大臣 昭和五十年中に国家公務員から特殊法人の常勤役員になった数は、再任、昇任を除いて新たになった者が百五十人中六十七人、四四・七%であります。
【次の発言】 はい。
【次の発言】 五十年十二月三十一日現在で特殊法人に在職する常勤役員のうち国家公務員であった者は五百四人、常勤役員が八百二十五名でありますから六一・〇九%になります。
【次の発言】 いまの御意見のようにわれわれも思います。なおひどいのは、国家業務を代行すべき同じ系統の公団、公社等で、退職して退職金もらって次の特殊法人に就職するなどという例もございますので、この待遇問題は、所管大臣に認可を受ける、認可をする際には大蔵大臣に協……
○園田国務大臣 藤田委員の御指摘に関しまして、速やかに調査をして内々連絡をいたしましたところ、藤田委員の調査と私の調査が若干食い違いがございます。その後、改めて調査いたしましたところ、遺憾ながら藤田委員の御調査の方が正確でございました。 次に、この問題は、福田内閣成立直後の政務次官会議で、兼職の問題については厳重申し合わせ並びに注意をいたしております。 その第一は、営利企業については、政務次官は報酬を得ると否とにかかわらず兼職を認めない。なお、この兼職については、報酬がない場合には所管大臣の認可を必要とするということになっておりますけれども、この際、特に厳重に戒めて、各大臣が兼職は許さない……
○園田国務大臣 数々の御指摘のとおりでありまして、定員の削減は必要最小限度、これが基本方針でございますけれども、それもやり方については、機械的にやっておってはいろいろ問題が出てまいりますので、一律にやるのではなくて、減らすところと、それから端末の病院その他非常に国民の要望が強くて不便を感じておるところ、それから国の将来行政需要の消長に応じて必要なところは手を打つということを考慮しながらやらなければならぬと思いますが、それも御指摘のとおりに人員だけではなくて、やはり定員法の中には入っておりませんが、公団、特殊法人、こういうものを含めて、行政管理庁長官が答弁されましたとおりに深刻に検討しなければな……
○園田国務大臣 概略拝見しております。
【次の発言】 方針を示したもので、現法制上なかなか大変な問題と考えます。
【次の発言】 御指摘の数々は非常に参考になる意見が多いわけでありまして、特殊法人の役員が国会の意見並びに国民の声を反映するような方法を講じなければならぬと思っております。いまは、いまおっしゃいましたとおりに、説明員または参考人として出てきておるわけであります。その根拠法は、これは国会法六十九条でありまして、国会がつくられた法律でございまして、そこで、その中の文言は、内閣は、国務大臣を補佐するため云々とあって、政府委員を任命する。この文言からして、政府委員とは、大臣が所管する省の職員……
○園田国務大臣 災害基本法はちょうど私が委員長をやっておりますときに、各位の協力を得て成立した法律でございます。それに基づいて中央防災会議をつくってやっておりますが、御指摘のとおりに、ややもすると事務的に積み上げたものを承認するというかっこうに堕しがちでありますけれども、災害、特に地震については近時いろいろ国民の不安を買っているときでありますから、いまの御指摘のとおりに中央防災会議をもっと閣僚会議以上の存在にして、そしてなお総理が中心になって実質を上げますように、この防災会議に官房長官は入っておりませんから、検討して私も入れてもらうなり、あるいはいま総理府で所管しておりますが、この所管をどうす……
○園田国務大臣 年々福祉制度の年次計画については野党の各位から強く要望されているところでありますが、なかなかいろいろ困難な問題があって今日まで来たわけであります。 そこで、福祉制度の現状については厚生大臣から答弁したとおりでありますが、やはり日本の福祉制度には相当無理がございます。それは戦後から始まりましたので、ヨーロッパの方は追加して逐次いったわけでございますが、日本の方は出発時の施設、制度、期間、こういうものから始めましたので非常な無理がある。しかもそこへ人口の老齢化、社会環境の変化、安定経済への移行という問題が出てきておるわけであります。そこで年金にしましても、いままでの要素のほかに、……
○園田国務大臣 通産大臣、科学技術庁長官からそれぞれお答えしたところでありますが、先般来から、安全性の一貫体制をとるために政府では閣僚の会議を開き、なおこれに基づいてそれぞれの省で法律改正も準備中でございます。 なお、よその国の原子力に関する安全規制を見ますると、相当厳しく複雑に規制してございます。なおまた日本の方では、同時に不時の災害の場合、厚生行政だと思いますが、防護に対する処置等も、これは非常に手おくれでございます。御承知のとおりに原子力開発がおくれておりますが、いろいろ理由はありますが、その大きな理由は国民から信頼されないというところにも一つの大きな問題があると思いますので、そういう……
○園田国務大臣 いま指摘をされた閣議了解、また決定事項に対して、これが完全に行われてないということは十分反省をいたしたい。そこで、御承知のとおりに、いままで決めたこと及び今日以後の問題、これを十分に遂行するために八月までに期限を決めて、行政管理庁長官を中心に審議会のあり方、統廃合、あるいは委員選任の仕方等についてそれを実行すべく準備をいたしております。
【次の発言】 審議会または委員会の会長に所管大臣または所管の局長と職員がなることは、御指摘のような点がたくさん出てくると思います。その中にはあるいは特別な事情があってやっておるのがあるかもわかりませんので、よく実情を調査して、そういう方向に検討……
○園田国務大臣 金在権氏からの手紙は政府には届いておりませずに、新聞で、政府高官に届いているという話でございますから、多分私のことだろうと思うわけでありますが、私の手元に手紙が着きましたのは、七月の二日ごろだと思います。二日と十日の間、はっきり覚えておりませんが、その間でございます。
【次の発言】 届いた経路は、私信でもありますし、向こうで極秘にしてくれということでございますので、ここで申し上げるわけにはまいりませんけれども、公邸にじかに届いてまいりました。
【次の発言】 第三者がお届けになりました。
【次の発言】 その手紙の中には、住所は全然書いてなくて、金在権という名前と署名があるだけでご……
○園田国務大臣 官庁綱紀の厳正な保持については、従来からも官房長官通達等によって注意を喚起し、閣議のあるたびにこのようなことがないように総理から注意があったところでありますが、内外重大な難問が山積をし、こういう時期にこのような事件が発生したことはまことに遺憾でございます。 公務員は、本来一人一人が全体の奉仕者としての責務を深く自覚し、業務の遂行に当たり、国民の信託にこたえるべきものでありますが、政府としては、いやしくも公務について国民の不信を招くことのないよう今後ともあらゆる機会を通じさらに官庁綱紀の粛正について一層の努力を尽くしてまいります。 政府としては、行政管理庁がそれぞれ関係各省庁……
○園田国務大臣 ハイジャック事件の概要について、経過を御報告申し上げます。 日本時間九月二十八日午前十時四十五分、パリ発東京行き日航四七二便、乗客百四十二名、うち邦人客八十五名が、ボンベイ離陸後ハイジャックされ、同日午後二時三十一分、バングラデシュのダッカ空港に着陸いたしました。犯人は、ダッカ着陸後、給油八万ポンドと給水をバングラデシュ当局に要求しましたが、これが完了した後、二十八日の午後九時十五分になって、本邦で身柄拘束中の九名の囚人の釈放及び身のしろ金六百万米ドルを日本政府に対して要求してまいりました。この段階で、犯人は日本赤軍であることが判明をいたしました。 これに対しわが方では、直……
○園田国務大臣 経営委員の人選についてはいま御指摘をされたとおりでございまして、十分注意をして人選をしなければならぬと考えますが、長い間の経緯からいたしまして、前の人が任期が切れて後の人を人選する場合には、前の人がこういう業界の代表であるからこういう業界の代表からという、やや惰性に流れた傾向にもなっております。 そこで、おしかりを受けるようなことが間々あると存じますので、今後はその精神に基づいて、特にこの法律で国会の承認も受けるということを決められておるのはそこにあるわけでありますから、今後の人選については、おしかりのことを十分肝に入れながら人選をし、また、各党の御意見等も承ってやりたいと考……
○園田国務大臣 いまおっしゃいましたとおりに、先般の事件の後、対策本部ができておるわけでありますが、要綱その他を決定いたしましたけれども、必ずしも実行されなかったうらみがあることは御承知のとおりでございます。そこで、その閣議で決定いたしましたのを廃止いたしまして、新たに十月五日内閣にハイジャック等非人道的暴力対策本部を設置いたしまして、関係閣僚、警察庁長官、それから海上保安庁長官等関係者をもって構成をし、その下に関係各省の事務関係を充て、さらに、運輸大臣の指名する、実際に人間の輸送に当たる日本航空の職員二名を加えまして幹事会を編成し、すでに一回本部会を、二回幹事会をやって、十月中にその骨子をま……
○園田国務大臣 再発防止に関してはいま仰せられたとおりでありまして、われわれも十分それを考慮してやっております。 いま言われました、前の対策本部を解散して、十月五日に新しく本部をつくったわけでありますが、これには実際の航空関係の人も幹事会に入っているわけで、とりあえず新聞に出ましたのは、その幹事会で集めたことが書いてありますので、方針としては三つ、一つはその根源をどのように突きとめてやっていくか、二つ目には国際的な協力、三つ目には国内的な防止の諸問題、こういうことに分けて、いま仰せられた新しい機械等も入れてこれを必ず防止するということをやっていきたい。 なお、今度の委員会は、その対策をつく……
○園田国務大臣 おしかりを受けましたが、私、終始外務大臣の職権を越えてやったことは全然ございません。今度の旅券の問題は、私も対策本部長でございますから、責任は当然負いますが、その事実を聞いたのは、道正副長官から昨晩初めて報告を聞いたわけであります。 なお、身のしろ金その他については、総理、外務大臣は同様の経過を聞いておるわけで、私だけが独断で聞いておったわけではございませんので、どうか御了承を願いたいと思います。今後とも十分注意をいたします。
○園田国務大臣 特殊法人の役員の人選については、いま申し上げましたとおり、四十年五月の閣議了解に基づいてやっておりますが、その後各委員会で御注意があり、それから担当大臣からも発言がありまして、人選それから任期等については十分留意をして、各界各層の意見を承りながら人選することにいたしております。
【次の発言】 昨日、新旧、内定をした統幕議長が総理に表敬をした後、私のところへ参りました。このときはあいさつだけであります。
認証官の問題は、私が臨時防衛庁長官代理をしたときに昼食をいたしました。昼飯を食ったときに、最高の地位にある統幕議長が、認証官にしてもらわぬと士気が上がらぬというような話がありま……
○園田国務大臣 この前も報告をいたしましたが、第一、閣議の問題は、逐次経過を報告をして、最終段階では閣議は総理に一任という了承を得ておりました。 それからアルジェリアに対する交渉は、一つは、政府は何とかしてバングラデシュで最終解決をしたい、ここでぜひ乗客を全員釈放するように御努力を願いたい、なお各国ともこの飛行機を受け入れする国がありませんから、飛び立ったらそれこそ人命に影響するから、そういうわけでひとつ行く先がわからないうちは絶対に離陸はさせないでくれ、こういう強い要請をやっておりました。しかしまたその半面、もし無理に飛び立てば、飛び立った瞬間から、日本航空は日本の国籍でありますし、乗客、……
○園田国務大臣 お許しをいただいて、ごあいさつを申し上げます。 今般、不肖私が外務大臣に就任をいたしました。自分の能力を省みるときにじくじたるものがございます。しかも、国際情勢はきわめて深刻、各国に対する問題が山積いたしております。いままで日本外交は、委員各位の御指導と御協力をいただき今日までやってきたわけでありますが、この深刻な状態の時期に、特に、いまにも増して御指導とお力添えをお願い申し上げる次第であります。 能力は、皆さん方よく御承知のとおり非才でございますけれども、温厚、誠実をモットーとして、皆さん方の御指示をよくいただき、お知恵を拝借し、深刻な事態でありまするが、私の政治生活の生……
○園田国務大臣 印刷してお手元に届けてございますが、この際、お許しをいただいて、外務省の所管事項について、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題についての最近の動きを御報告し、あわせて所信を申し述べたいと存じます。 私は、去る一月八日から十一日までソ連を公式訪問し、グロムイコ外務大臣と三回にわたる会談を行うとともに、コスイギン首相と会見し、平和条約締結交渉の継続として領土問題につき話し合い、また日ソ外相間定期協議として日ソ間のその他の諸懸案についても率直な話し合いを行ってまいりました。 まず、今回の訪ソの最大の目的である平和条約締結のための交渉におきまして、私より北方四島の一……
○園田国務大臣 先般の訪ソの際における平和条約締結交渉においては、平和条約の重要なる部面は国境であり、領土の問題であり、したがいまして、領土の問題を解決して平和交渉を再開せよという申し入れをしたわけであります。これについてソ連の方では、平和条約交渉の継続については同意をいたしましたが、領土問題についてはいま言いましたように言を左右にして、解決に至っていると言ってこれを拒否する、こういう状態でございました。そこで、領土についてのわが万の終始一貫した不変の主張を再三外務大臣との会談においても、首相との会談においても、最後の会談においても執拗に主張すると同時に、ソ連の方で第二十五回党大会、一九七六年……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました北西太平洋のソヴィエト社会主義共和国連邦の地先沖合における千九百七十七年の漁業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の有効期間の延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件及び日本国の地先沖合における千九百七十七年の漁業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府どの間の協定の有効期間の延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件の二件につきまして、提案理由を御説明いたします。この二件は、それぞれ別個の案件ではありますが、経緯上も内容的にも互いに密接な関係にありますので、一括して御説明いたします。 政府は、本年……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました国際協力事業団法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、この法律案の提案理由を御説明いたしますと、政府は開発途土地域の経済及び社会の発展に寄与する見地から、無償資金協力の一層効率的な実施を確保するため、今般新たに国際協力事業団に、技術協力と密接に関連する無償資金協力の促進に必要な業務を行わせるものであります。 次に、新規業務を御説明いたしますと、この事業団は、条約その他の国際約束に基づく技術協力またはこれに密接な関連性を有する事業のための施設の整備を目的として行われる無償資金協力の実施の促進のため、調査……
○園田国務大臣 訓令によるものではございません。
【次の発言】 特に訓令を出したものではありませんが、昨年、佐藤大使が帰国いたしました際に、日中友好条約締結についていろいろ指示を与えておりますが、その中のつながりとしてこれをやったものではございます。
【次の発言】 この会談及び内容については、両国で、まだ外へ出さないという約束をしておりますので、はっきり申し上げるわけにまいりませんが、時節からしても、当然これは、その問題について話し合ったことは事実でございます。
【次の発言】 交渉再開ではございませんけれども、交渉再開をなるべく早くするための、いろいろな手順その他についての話し合いと受け取って……
○園田国務大臣 お答えをいたします。
日本外交の武器というか手段は、経済と技術の協力というものが重点であります。そこで、経済協力は、相手の国の立場を考えながら量的にも質的にも改善していく決意でございますが、特に御指摘のアフリカに対する関係は、非常に手薄であるということは、もうおしかりを受ける前から十分私も反省をいたしておりまして、この点についても今後十分御指導を受けながら改善をしていく決意でございます。
【次の発言】 経済協力はわが外交の重要なことであると申しますのは、わが国の都合で大事であるというばかりでなくて、やはりわが国は開発途上国、特にASEANその他の国々の自主開発の努力に貢献をし……
○園田国務大臣 ただいま委員長から御指摘をいただきましたとおり、近年条約の作成件数は増加しつつあり、このような趨勢は今後一層強まるものと考えられます。すでに作成された多数国間条約で、わが国として締結することが適当と考えられながら、国内法制との調整の必要性、限られた事務体制から来る制約等の理由によって、国会への提出に至らないまま推移しているものが少なくありません。しかしながら、今後一層緊密化する国際関係にわが国が効果的に対応していくために、理由のいかんを問わず、未締結条約山積の現状をこのまま放置しておくことは許されません。 政府としては、ただいまの委員長の御発言の趣旨を踏まえ、関係諸条約につい……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました日本国とアメリカ合衆国との間の犯罪人引渡しに関する条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 現在、日米間には、明治十九年に締結され、明治三十九年に追加修正された日米犯罪人引渡条約がございますが、現行条約は、締結以来九十余年を経ており、引き渡し対象犯罪が殺人罪等の伝統的な犯罪に限定されているため、国際的な交通機関の発達等による国際的渉外事件の増加を初めとする最近の事態に適合しなくなっている面があり、これを改善することが望まれていたところであります。 政府は、昭和五十年八月のクアラルンプール事件等を契機とする国際的な犯罪……
○園田国務大臣 日本が外交を進めて一つの懸案を解決するに当たって、二国間だけではなくて他の国々との関係も考慮しなければならぬことは、御発言のとおりだと私も心得ております。そこで、日中友好条約は、これは共同声明の線に従って進めておるものでありまして、あくまで中国と日本の二国間の問題でございます。そこで、他国の影響によってこの問題が影響を受けることはございませんで、日中は日中で進めてまいります。しかしまた一方、ソ連に対しては、御発言のとおりに友好関係を逐次積み重ねていき、懸案の問題も解決するのは当然でありますので、その点十分配慮はしながら、影響は受けないようにやっていきたいと考えているところでござ……
○園田国務大臣 そのとおりであると解釈をいたします。
【次の発言】 いまの御指摘は非常に適切な御指摘でありまして、第三国の調停、それから国際司法裁判所、これもともに相手国が合意をしなければできないことでありますから、全部決めてはないわけであります。当面は事務当局が言うとおりにそういう紛争のおそれはないということでありますけれども、こういう問題はとかくそれだけでは済まない問題でありますから、締約国同士が全部力を合わして、そういう紛争が起きた場合にどのように解決するかという方法は検討する必要があると考えております。
○園田国務大臣 共同声明後、合意によりまして、平和条約交渉に基づいてソ連と日本の間の定期外相会議をやりながら交渉してきたわけであります。その具体的な経緯については、事務当局から説明をいたさせます。
【次の発言】 ただいま御発言の、先般ソ連側に提示いたしました日本側の条約案、骨子でありますが、これは当然のことながら四島一括返還を基本にして出したものではありますが、この案は共同声明の合意による平和条約交渉の一環として行ったものでありますから、この内容を発表するつもりはございません。
【次の発言】 仰せのとおりではございますけれども、日本側が出しました平和条約の骨子とソ連側が提示いたしました善隣協力……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました航空業務に関する日本国とイラク共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 イラク共和国政府は、昭和四十七年十二月以来再三にわたり、わが国との航空協定を締結したいとの希望を表明してまいりました。政府といたしましては、近年飛躍的に緊密化した両国関係及び将来にわたるイラクの重要性にかんがみまして、これに応ずるとの観点から、昭和五十年十一月以来同国政府との間で協定締結のための交渉を行ってまいりました。昨年十二月に至り、案文について最終的合意を見ましたので、本年三月二十日にバグダッドにおいてこの協定の署名が行われた……
○園田国務大臣 三月三十一日の閣議において、本大臣から条約の国会提出について次のとおり発言いたしましたので、御報告をいたします。 一 先般衆参両院外務委員会において、それぞれ理事会の申合せに基づく委員長発言の形で、近年国際関係の緊密化を反映して多数の国際条約が作成されており、このため国会未提出の条約が増加しているとして、これらの条約を速やかに検討、選別の上国会に提出すべきである旨の要望が政府に対して行われた。 二 近年の国際関係の緊密化と各種の国際協力 の進展に伴い、年々多数の国際条約が作成され、その結果、国会未提出の条約が増加しつつあることは事実である。外務委員会の今回の要望を待つまでも……
○園田国務大臣 憲法第三十一条との関係については、引き渡しを請求されておる犯罪人については、実体的に犯罪を犯したと疑うに足りる相当な理由があり、そのため手続的にこの条約で身柄を拘束するものであり、憲法第三十一条に反することはないと考えます。 憲法三十九条との関係については、この条約による身柄の拘束は、わが国において刑事上の責任を問うことを意味するわけではなく、憲法第三十九条の遡及処罰の禁止規定には該当しないと考えております。このような遡及効は、諸外国において引渡し条約の改正を行った場合も広く認められております。たとえば、米・豪州との犯罪人引渡し条約二十条、米国とデンマークの二十条、米国と英犯……
○園田国務大臣 日中友好条約締結の交渉再開については、しばしば申し上げましたとおり、いよいよ再開になって、そしてその必要があり、時期が来、総理大臣から御指令があれば、いつでも訪中して折衝したいという気持ちに変わりはありませんが、ただいま御承知のごとく与党内の御理解と協力を求める段階でありまして、だんだんと進んでおるわけであります。その際の総理の発言は、筋論として外相訪中ということが前提ではない、交渉再開が先であって、それから先、こういうこともあり得る、ああいうこともあり得るという発言であったと了承いたしております。
【次の発言】 時期が来て総理から御指令があれば、喜んで参る所存でございます。
○園田国務大臣 ただいま議題となりました日本国とイラク共和国との間の文化協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。わが国とイラク共和国との間の文化交流を促進するためにイラク共和国との間に文化協定を締結することは、両国間の相互理解と友好関係の一層の強化に資するところ大であると考えられましたので、昭和五十二年一月に行われたマルーフ・イラク共和国副大統領の訪日の機会に、福田総理と同副大統領との間で本件協定の締結交渉を開始することに意見の一致を見、その後交渉を行いました結果、昭和五十三年三月二十日にバグダッドにおいて、わが方伊達大使と先方アル・ハラフ高等教育科学研究次官……
○園田国務大臣 日中友好条約締結のための交渉再開を目前にしてこういう事件が起こったことは、両国のためにまことに遺憾でありまして、冷静に、感情的にならずにこの問題を処理することは御指摘のとおりであると考えております。十五日、先週土曜日に政府・与党の最高首脳者会議では、尖閣列島はわが国の固有の領土である。現在侵犯された船が一刻も早く退去されるよう外交折衝を続ける。日中友好条約の締結は共同声明の線に従って、その方針に全力を挙げて努力をする、という三つのことを決めたわけであります。 その後わが方は、北京及び在東京を通じて、公式非公式に折衝をしているわけでありますが、幸い楢崎さんたちの訪中団が副首相と……
○園田国務大臣 御存じのとおり、英国と米国の関係では、交渉の経過において破棄をして、その後妥結したわけでありますが、英国と米国はチャーターの自由化、それから低運賃の導入ということでは共通の基盤がありまして、破棄をされてもその基盤の上で話ができたわけでありますが、日本は立場を非常に異にしておりますので、破棄した後の状態を考えると、必ずしも英国のように日本は有利にならない、こういうことも勘案しつつ、幸いアメリカは交渉をやろうということでありますから、粘り強く、破棄するだけの決意を持って交渉すべきであると考えておるわけであります。
【次の発言】 答弁する前に、ちょっとニュースが入りましたので御報告を……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定及び北西太平洋における千九百七十八年のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 日ソ両国の国交回復以来二十年余の長きにわたり、サケ・マスを中心とする北西太平洋の漁業資源の保存、管理に貢献してきた北西太平洋の公海漁業に関するわが国とソ連邦との間の条約は、ソ連側の廃棄通告により、本年四月二十九日をもって失効することになりました。したがって、サケ・マス漁業の取り扱いを含め両国の漁業関係の枠組みを定め……
○園田国務大臣 ベトナムとわが国との債務あるいは補償の問題については、現実的に両方が両方の体面なり言い分を崩さないように解決したわけであります。でございますが、今後この種の問題については、御注意等の点もよく拝承して、現実に注意しながらやっていくべきことは当然であると考えております。
【次の発言】 日本とアメリカの会談でアジア情勢、その中で中国の問題も出てくると私も予想いたします。その際、私の方の方針はアメリカもすでに知っておるところでありますから、今回尖閣列島周辺で起きた事件は、両国とも、中国の方も日本の方も、御承知のとおりにこの問題は、当面の事件は大体解決したわけでありますから、これに対する……
○園田国務大臣 お答えをする前に、一週間の日米首脳者会談に対して委員各位から、いろいろ御指導や御配慮をいただいたことを御礼を申し上げます。 この会談で、総理が直接言われたこと以外に、平素各位から御指導を賜り、御注意を受けた点はほとんど私はバンス国務長官との会談で申し上げてきたつもりでございます。 日中友好条約推進については、バンス国務長官も、それから大統領と総理とのじかの会談でも、全体会議でも向こうから意向が表明をされて、ぜひ成功を祈る、こういうことでありまして、なるべくこれはその程度にしておかぬと、いかにもアメリカから言われて踏み切るという印象を与えてはいけませんのでありますが、印象とし……
○園田国務大臣 この問題は、いま各航空会社がそれぞれ不公平がないように交渉しておるところでありますが、もしかそれができない場合には、外務省としては政府間交渉に移してでもこの不公平は是正をし、均衡にしたいと考えております。
【次の発言】 運賃の問題では、御承知のとおりにアメリカの方は、日米関係では低運賃を言っております。しかし、日本の方はこれに対してそのまま応ずるわけにはまいりませんので、輸送力の相違もあればまた地域の相違もありまして、地域的に非常に安い地域と高い地域とある。豪州から日本に来るのは特に高いという、いろいろあります。そこで、そういう問題は、日米関係ではこの前の日米航空協定で問題にな……
○園田国務大臣 日中友好条約の交渉は、各位の御支援をいただきながら苦労してきたわけでありますが、幸い与党の方の了解を得るという話もだんだん煮詰まりまして、きょう最後に党の総務会で結論が出ることになっております。この結論が出れば一刻も早く総理と今後の相談をしたいわけでありまして、そこで大体詰めができますれば来週中にも申し入れをしたい、このように考えてお
るわけでございます。
【次の発言】 日にちはきょう午後決定されると思いますが、再開を決定したら、なるべく早く再開申し入ればしたいと考えております。
【次の発言】 今後交渉再開を申し入れるときには、ただ再開いたしたいということではなくて、いまおっ……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました千九百七十七年の国際砂糖協定の締結について承認を求める件につきまして提案理由を御説明いたします。 この協定は、千九百六十八年の国際砂糖協定を受け継ぐものとして、一九七七年四月から五月まで及び同年九月から十月までの二回にわたりジュネーブで開催された国際連合砂糖会議において採択されたものであり、同時に、一九七六年五月にナイロビで開催された第四回国連貿易開発会議における一次産品総合プログラムの採択の後最初に作成された国際商品協定としての意義をあわせ有するものであります。 この協定は、大綱において千九百六十八年の国際砂糖協定を踏襲するとともに、現状に即した改……
○園田国務大臣 日中友好条約は、御承知のとおりに日本と中国の関係を未来にわたって規定する条約でございます。しかも、これは日中二国間だけではなくて、アジアの平和と繁栄に重大な影響がある問題であります。したがいまして、この条約は、両国の間にはいろいろな問題がないこともありませんけれども、お互いに理解し合って、お互いが納得する形で条約を早く締結すべきである、このように考えておる趣旨を総理はあのように申されたことであると考えております。
【次の発言】 中国側の友好条約締結についての基本方針は、各団体あるいは各党の代表者の行かれた機会を通じて表明したところであります。日本政府もまた、この交渉に臨む基本方……
○園田国務大臣 本大臣は、去る八月八日から十三日まで中国を訪問してまいりました。外務大臣としての私の任務は、中国政府の要人と率直な意見交換を行い、相互理解を深め、それを通じて数年来の懸案であった日中平和友好条約の締結交渉に最後の活力を与え、この条約を、日中双方にとって満足のいく形でまとめることにありました。そして華国鋒主席兼総理、ケ小平副主席華副総理及び黄華外交部長と率直に話し合いをいたしました。 その結果、八月十二日、人民大会堂において日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約に、日本国の全権委員として、署名調印をいたしました。 本大臣は、この条約が日中両国及び両国民の双方の満足する形で……
○園田国務大臣 お答えをいたします。 先ほどから発言のとおり、資料を要求すると判断される側と、その依頼によって事務を進めるというようなことと、分かれているわけでありますから、外務省としては、依頼をされればその手続をやるのが当然であります。
○園田国務大臣 韓国側は自然延長線を主張し、日本側は中間線を主張し、それが平行線をたどり、その結果両方が現実的に妥結したことは御承知のとおりであります。
私の訪中は、ただいま交渉再開について与党の御理解を得ている段階でありまして、だんだんと進んでおりますので、いよいよ交渉再開となれば、必要によって総理の指示があり、向こうと合意をした上で訪中することになるわけでございまして、いまの段階では、まだいつごろになるかということは申し上げられない段階でございます。
【次の発言】 ただいまの御質問は、いま局長からお答えしましたとおり、日韓の問題は、韓国の言う自然延長論をこちらはとっているわけじゃございま……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 今回の改正は、まず、近年アフリカ地域においてフランスから独立いたしましたコモロ及びジブチの両国に、それぞれ兼館の大使館を設置し、また、アメリカ合衆国ミズーリ州のカンザスシティーに総領事館を実館として設置しますとともに、これら新設する在外公館の在外職員の在勤基本手当の基準額を定めることといたしております。 次に、アフリカのマラウイの首府が遷都したことに伴い、同国に兼館として設置しておりますわが国大使館の……
○園田国務大臣 お答えをいたします。 佐藤大使と韓念竜氏との会談は、中国の大会には関係なしにやろうということになっておりますが、現実としては、大会が終わってから次の会談が行われると想像するのが妥当だと考えておりまして、大会が終わりましたら、なるべく早く両方で会ってもらいたいという希望を佐藤大使の方を通じて申し入れてございますから、大会直後ということになるかどうかわかりませんが、大会が終わりましたら遠からず会談が始まるものと考えます。 なお、相手のあることでありますし、公開の席上でありますから私もはっきり申し上げられませんけれども、もう一回で段取りはつくのじゃないかと想像しておりますが、場合……
○園田国務大臣 御指摘のとおりでございまして、近年、外交の重要地点、情報収集の拠点が逐次移り変わってきております。なおまた、開発途上国、アフリカ、そういう方面が外交の重要点に逐次なってきていることは御意見のとおりでございまして、外務省としては、だんだん外交官の諸君が、先進国ではなくて、そういう国々に進んで行くという機運も出てきておる折でありますから、せっかくその住居の設備あるいは公館の施設、待遇あるいは子女の教育、そういう問題については十分配慮しつつ、そのような趨勢がますます拡大されるように努力することが大臣の責任であると考え、御理解と御協力をお願いし、私も誠意を持って努力をする覚悟でございま……
○園田国務大臣 お答えをいたします。 昨日の飯倉公館における話は、総理、外務大臣、官房長官、それから外務省の事務当局が入りまして、まず最初に、総理日米首脳会談の訪米についての日程の検討及び第一回の勉強会でございます。 それが終わりましてから、日中友好条約締結の手順、段取り等を含めて総理に外務省の考え方を報告し、これに御理解をいただき、さらに検討したものでございまして、外務大臣の訪中あるいは再開の日時等を決定したわけではございません。しかし、ただいままで進めてまいりました手順、段取り等、既定の方針に従い進めるということは確認した次第でございます。
○園田国務大臣 昨年の国際経済協力会議等で表明したとおり、今般、数年間にわたり援助の効果的かつサブスタンシャルな増大を図っていく所存であります。総理が施政方針で言われたとおり、今後五年間に倍増以上の援助の拡大に努力したいと存じております。
援助の基本的理念としては、今後とも開発途上国の自主努力を補完し、所得の向上及び人間の基本的要求の充足という目的にかなう協力を提供していく所存であります。このためには産業開発とともに、医療、教育等の分野において、開発途上国の発展段階に応じた援助を実施してまいりたいと存じます。
【次の発言】 お答えいたします。
通産省から発行されております「経済協力の現状と……
○園田国務大臣 お答えをいたします。 お説ごもっとものことでございまして、早速国連軍縮総会がございますが、これは他国の意向もございますが、この総会の開催の趣旨にかんがみて、先ほど仰せられた国連宇宙空間平和利用委員会等の方が適当かとも思われますので、すでに数カ国がここでひとつ意見を出して、提案をして、規制しようではないか、危険千万である、こういう声も出ておるようでありますから、日本はこういう国々と連絡をして、この平和利用委員会か、あるいはどちらかの国連の場所においてこういうことを提案する準備をすでに開始いたしております。 なお、カナダの方には、今後詳細な情報を提供してくれるように要請をしてあ……
○園田国務大臣 人権規約の批准については御意見のとおりでありまして、特に私は、ありとあらゆる国々に外交を進めていくのには日本人自体が国際人になる必要があると考えるわけでありますが、この宣言を批准して日本人が国際人にならない限り、日本の国内において日本人だけが特別の人種であるかのごときことは、外交上これはきわめてよくない、こう考えております。これについては総理大臣あるいは前外務大臣等がしばしば国会で答弁いたしておりますが、ただいまこれがおくれております理由というのは、国内法との調整のために若干おくれておるわけであります。できるだけ早く批准を願うよう準備をいたしておりますが、今国会に間に合うかどう……
○園田国務大臣 共同声明につきましては、平和条約締結交渉、これは継続することに合意を見たわけでありますが、その他のほとんどは合意をいたしましたが、その起点である四島一括返還、いわゆる共同声明の中の未解決の問題を解決をして平和条約を締結する、その個条にわが方と向こうと同意ができなかったわけであります。 そこで私は出発直前から、この点が同意できなければ共同声明または共同新聞発表はしなくともよろしい、こういうように考えておりましたので、こちらの方から、その点が明記されなければあえてこちらは共同声明または共同新聞発表は必要としない、こういうことを通告したわけでありまして、それを書かずに共同声明を出し……
○園田国務大臣 御指摘のとおり、航空協定は乗り入れ地、以遠権の問題で不平等でございますので、昭和五十一年十月以来交渉をやっておりますけれども、この交渉は、わが国と米国との言い分に相当隔たりがあって、相当厳しいものがございます。先ほど言われましたとおり、三月再開の予定であります。イギリスの場合の廃棄のことなども言及されたようでありますが、日本とイギリスは立場は違いますものの、少なくともそういうような決意を持って、厳然としてこの交渉に当たる決意でございます。
【次の発言】 ただいま言われました漁船の修理でございますが、過去においてもやっているところであり、同時に、御指摘のとおり、わが造船界も不況で……
○園田国務大臣 反覇権条項の取り扱いについての御意見は拝承いたします。反覇権に対するわが国の立場は、日中共同声明に述べられているとおりでありまして、この立場は現在でも変わっておりません。これをどのように取り扱うか、あるいは次の、第三国に対する問題をどういうようにするか、これは一に条約の中身でございますから、ただいまは答弁をお許しを願いたいと存じます。
【次の発言】 グロムイコ外務大臣との会談中、中国という言葉は使いませんでしたが、わが国の隣接、南の国が日本をそそのかしてソ連との争いの渦中に入れようとしているという発言がございました。そこで、私は、これに対して次のように答弁をいたしました。御意見……
○園田国務大臣 ただいま御指摘のようでありまして、世界各国から、日本の難民に対する取り扱いについては不当な非難がございまして、各国から日本は非難が集中されておるところでございます。そこで、昨年九月二十日、関係閣僚協議会を開きまして、この一時滞在を円滑に受け入れ、そしてこれを親切に待遇するように申し決めをいたしましたものの、その根本は、やはり定住問題が解決されるところが一つの大きなつぼであると考えます。 なお、一生懸命に避難者への日々の給付、それからお世話等はやっておるものの、非難がありますのは、避難所がいままでなかった、それからよその船が持ってきたときに、よその船でございますから受け入れが手……
○園田国務大臣 佐藤大使が先般帰国いたしまして、日中友好条約締結についての打ち合わせをして帰ったわけでありますが、その後、廖承志日中友好協会会長と面談をし、その続きとして、韓念竜副部長がビルマその他に他出をしておりましたが、時間ができたので会った。したがって、その会談は友好条約交渉再開のための手順、手だての話し合いであった、こういうことでございます。
【次の発言】 再開の話ではございません。再開するための手順、手だて等についての話が話題になったということでございます。
【次の発言】 交渉再開をするための手順、手続等でございます。
【次の発言】 それについては御勘弁を願いたいと思いますが、これで……
○園田国務大臣 お答えをいたします。
ただいまの問題は、きわめて微妙な時期になってまいりましたので、当面は非常に慎重にならざるを得ないわけでありますけれども、いま御指摘のとおり、条約締結交渉再開に向かって逐次前進しておるものであると考えます。
【次の発言】 逐次進展するにつれて必要性が出てくれば、必要に応じて直ちに訪中することも考えております。
【次の発言】 総理とカーター大統領の首脳者会議でありますから、外務大臣が余り言葉多く発言はできませんけれども、一年間の間に相当急激な変化も多いし、日米通商交渉などもありましたし、また、直ちに軍縮あるいはヨーロッパにおける先進国首脳会議等もございますの……
○園田国務大臣 答弁に入る前に、昨日の質問に関連をして発言をお許し願いたいと思いますが、委員長、よろしゅうございますか。
【次の発言】 では、お許しを得まして、昨日の土井たか子議員の質問及びこれに関連する大出議員の質問に関連をして、私が昨日、事前協議は平時、有事を問わざる問題でありますと、こういう答弁をいたしました。この趣旨はもう御理解のとおりに、たとえ平時であろうとも無断でいろいろなことをやってもらっては困る、こういう趣旨で、平時、有事にかかわっていろいろ御質問が出てきても、これは国内の問題でありますけれども、ソ連のことを恐れて平時は構わぬのだということは大変でありますから、特に発言を求めて……
○園田国務大臣 ただいま自治大臣からもお話がありましたが、各省の意見調整はほぼ終了し、ただいま与党の御理解を求める段階でありまして、国会法案提出の締め切り日等もございまして、いま御指摘のとおり、ここ一週間か十日間の余裕しかないわけでありますから、必死になって、今国会で必ず提出するよう、いま努力している最中でございます。何とかして今国会中に出したい、こういうつもりでおります。
【次の発言】 外務省は有償と無償によってチェックする場所が違いますが、有償については外務省は交換公文決定までがチェックする段階でございます。
そこで、これは有償、無償にかかわらずやはり国民の税金から出される金でありますか……
○園田国務大臣 御指摘のとおりでありまして、平和を願う世界各国の通念は覇権反対でありまして、いささかの異論もないと存じます。
日中友好条約が幸いにして締結された翌日、ソ連に行って覇権反対を提案することは、事実上としては困難でありますけれども、それはすでにソ連にはそういう意味のことは言ってありますので、これは御意見のとおりであると考えます。
【次の発言】 米国、その他の国々ばかりじゃなくて、日本もいままでのたびたびの会合あるいは共同声明で、覇権反対という言葉は使わなくてもその意向は通じてあるはずである、こう思います。私のこの前の訪問の際にも、そういう意味の話し合いはしてございます。(中川(秀)……
○園田国務大臣 本日、現地時間で午前十時から約五十分間、北京の中国外交部で佐藤大使と韓念竜次官との会談が行われました。そのときの同席者は、日本側は堂ノ脇公使及び通訳、中国側は王暁雲アジア局次長、丁民日本課長代理及び通訳ということでありまして、両方が同時に発表した内容は、条約交渉の段取りについて一般的な意見交換を行った、大臣訪中の話はしていない、これ以上は言えない、こういう発表をして、そこまで電報が来ているところでございます。 そこで、これは事前に大使館からは報告を受けたことでありますけれども、私が先般報告しましたとおり、中国が大会でありますから、果たしてできるか、大会が終わってからではないか……
○園田国務大臣 お答えをいたします。 土曜日に当委員会でお答えした後、大使からの会談の内容等も逐次電報が入ってまいりました。これから判断いたしますと、新聞ではいろいろ推察して書いてありますが、ほとんど推察記事でありまして、何か特別ひっかかったとか、あるいは重大な意見の対立があったというわけではございません。段取りの詰めでございまして、悲観でも楽観でもない、大体予定どおりに進んでいるという感じでございます。 そこで、正直言って、ここで後はもう事務的な詰めをすればいいのか、もう一回会ってさらにやった方がうまくいくのか、まだ第三回目をやるという確たるあれはありませんけれども、これは大事な問題であ……
○園田国務大臣 米が余って困っている国から、なくて困っている国にやればよいというお考え方は非常にりっぱでございますが、それは簡単にいかない理由が三つほどございます。 一つは、御承知のとおりに、日本の米は国際価格よりも五・五倍くらい高い。二つ目には、ビルマ、タイ等開発途上国から米を買い上げてそれで足らぬ国にやっておりますから、一方には輸出の援助、一方には食糧援助と、一億の金を二億に使う方法を講じておるわけであります。三番目には、先ほどおっしゃいましたように、日本の米はどうも好まないという国もある。さらっとして長い米がいい、そういう理由がありますけれども、いろいろな観点から財政上の負担をしてそし……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 一九七二年九月二十九日に発出されました日中共同声明の第八項において、日中両国政府は、両国間の平和友好関係を強固にし、発展させるために、平和友好条約の締結を目的として交渉を行う旨合意されたことに従い、政府は、一九七四年十一月以来、中華人民共和国政府との間に、この条約の締結のために交渉を行ってまいりました。交渉は、一九七六年以降は、断続的に進められてまいりましたが、本年七月二十一日より北京において、日本側佐藤大使、中国側韓念龍外交部副部長をそ……
○園田国務大臣 御発言のとおりでございます。
ちょっと委員長、この際お許しをいただいて……。昨日、曽祢委員の質問に対して、私が中国側に正当な効果のある通告をするのかと確認してまいりましたというこの通告は、手続という言葉に訂正させていただきます。
【次の発言】 現実の判断は別といたしまして、中華人民共和国が中国を代表するただ一つの政府であるということは、共同声明のときからの正式な意思の表明でございます。
【次の発言】 その点は、御発言のとおりに私も認識をいたしております。
【次の発言】 憲法及び安保条約の体制からいってもそれは断じてやってはならない。できないことでございます。
○園田国務大臣 総理のおっしゃる言葉は全方位平和外交という言葉でありますけれども、これは私が発明した言葉ではない、こういう意味でありまして、その後の私の答弁を聞いていただくと、総理のおっしゃる全方位平和外交というものは私が具体的にやっていることをまとめておっしゃったことで、私はこれには異存はございませんという答弁をしております。
【次の発言】 総理と私と一緒にやりました国会冒頭の外交方針演説には、私は、総理のおっしゃった全方位外交を具体的に申し上げているはずでありまして、逆に言うと、私の言ったことを総理大臣が一段上から一言にまとめられた言葉が全方位平和外交だ、こう思っております。
○園田国務大臣 ただいま議題となりました千九百七十一年の国際小麦協定を構成する小麦貿易規約及び食糧援助規約の有効期間の第四次延長に関する千九百七十八年の議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 千九百七十一年の国際小麦協定は、本年六月三十日まで有効期間が延長されていましたが、この議定書は、同協定の有効期間をさらに一年間延長するものであり、本年三月ジュネーブで開催された関係国政府間会議において採択されたものであります。 千九百七十一年の国際小麦協定は、小麦貿易規約と食糧援助規約との二部から成っており、小麦貿易規約は、従前の国際小麦協定に比し、価格帯、供給保……
○園田国務大臣 この条約は、長期にわたる日中間の友好を規定したばかりでなくて、それに基づいてアジアの平和と繁栄、ひいては世界の平和に貢献するという意義を持った条約である、このように考えております。
【次の発言】 御発言のとおりでありまして、この条約の第一条第一項においては、他の原則と並んで、相互不可侵の原則に基づいて両国間の恒久的な平和友好関係を発展させることを約束をしております。また、第一条第二項において、両国は相互の関係においてすべての紛争を平和的手段により解決し、武力に訴えないことを確認しております。したがって、当然のことながら、この条約により日中両国は相互に覇権を行使しない、お互いに侵……
○園田国務大臣 そのような発言をいたしました。したがって、このようなことをなされれば、平和五原則といっても、日本国民は中国が内政不干渉とは受け取りません、今後御注意願いたい、こういうことを言ってきました。
【次の発言】 黙って聞いておられましたから、納得されたものと思います。
【次の発言】 これは紛争であると考えております。
【次の発言】 私が中国と覇権行為について話しましたのは、それぞれの立場から覇権と判断し、覇権に抵抗する、こういう意味でありまして、他国の紛争というものは、われわれがこれをどう断定すべきかという筋合いのものじゃないと思います。
○園田国務大臣 朝鮮半島における平和と安定及び半島の統一は各国の願うところでありまして、そういう意味から南北の緊張は、諸情報を総合し環境を見まするに、対立することはあり得ない。したがいまして、先般から米国は米国で両方の対話のことをやったわけでありますが、今度またソ連の方は韓国から会議に厚生大臣を呼んでおるわけでありますが、こういう対話が始まることはきわめて歓迎すべきことだと考えております。そこで、わが方といたしましても、いま総理がお答えになりましたとおり、事あるごとに交流と相互理解を深めるために、安定、統一、両国の話し合いができるような国際環境をつくることに逐次努力をしていきたいと考えておりま……
○園田国務大臣 お許しをいただきまして、一言ごあいさつを申し上げます。 乏しきをもってはからずも再任されました。 過去一年間顧みまするに、乏しき私が、いろいろな問題に過ちも犯し、及ばざる点もあったわけでありますが、辛うじて大任を果たすことができましたのは、ひとえに委員各位の適切なる御指導と陰ながらの温かい御援助があったから一年間無事に務まったとかたく考えております。 私の国連総会における演説、軍縮総会における演説、各種の会議における発言等も、ごらんいただけばわかりますように、この委員会で各位からいろいろと御指導をいただいたお言葉がそのまま引用してある点が多々ございます。その線に従って、微……
○園田国務大臣 米中正常化によってアジアにおける緊張は激化するという一部の方と、これによって米中及び日本がアジアの平和に貢献するという高い立場からいって、この米中正常化はアジアの緊張を緩和する、両方の意見がありますが、私は、米中正常化によってアジアの緊張は緩和する方向へ進む、またそれへ努力しなければならぬ、こう思います。
【次の発言】 第一は、わが国自体の問題でありまして、日ソの友好関係をどのように促進していくかということが大事であろうと存じます。この点については日ソ両国が相互に、表に裏によく話し合って相互理解を深め、新たな観点から日ソ関係を進めていきたいと思います。
第二番目には、日本と中……
○園田国務大臣 外務省の所管事項について、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 日ソ関係は、近年、貿易、経済協力、文化交流等各種の分野において着実な発展を遂げてまいりましたが、北方領土問題がなお未解決のまま残されていることは、きわめて遺憾であります。日ソ関係を相互理解に根差す真に安定した基礎の上に置くためには領土問題を解決することによって平和条約を締結することが不可欠であります。 私は、昨年一月訪ソし、ソ連政府首脳との間に平和条約交渉を行い、その後昨年九月、国連総会出席の機会にグロムイコ外務大臣と会談し、領土問題の解決の糸口を見出すべく努力を尽くしまし……
○園田国務大臣 北方四島をソ連が不法占拠している事実というものはわれわれは容認しておりませんので、これに対する粘り強い返還交渉をやっておるわけでありますが、その四島に兵力の増強または基地の構築等、この早期解決または平和的解決に逆行するようなソ連の態度並びに日本国民、特に北海道周辺の住民の方々に非常に不安を与えているという事実は、われわれは無関心でおるわけにはまいりません。直ちに外務省にソ連の大使を招致をして厳重な抗議をやっておるところであります。その交渉の経過等については、必要であれば事務当局からお答えをいたします。しかし、これも単なる申し入れだけではなくて、四島返還を中心にして粘り強く執拗に……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました北西太平洋のソヴィエト社会主義共和国連邦の地先沖合における千九百七十七年の漁業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の有効期間の延長に関する議定書の締結にりいて承認を求めるの件及び日本国の地先沖合における千九百七十七年の漁業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の有効期間の延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件の二件につきまして、提案理由を御説明いたします。この二件は、それぞれ別個の案件ではありますが、経緯上も内容的にも互いに密接な関係にありますので、一括して御説明いたします。 昨年五月二十……
○園田国務大臣 中越国境で緊張した状態があり、かつまた、両国に対しわが方はアジアの平和という観点から自重されるよう申し入れをしておったところであり、ケ小平副主席が先般訪日の際にも、総理から副主席に、私から外務大臣に自重方を申し入れたところであります。その際、中国側の発言は、何らかの行動を起こすのではないかと想像されるような発言があったことは御承知のとおりでありますが、二月十七日未明国境全般にわたって中国の正規軍がベトナムの方に入ったわけでありまして、その後山岳地帯で、深いところで国境から二十キロ、浅いところで十キロくらいの地点で中国は停止をいたし、ここで戦闘が継続的に行われておったところであり……
○園田国務大臣 中越紛争については、中国、ベトナム両国に、日本政府は紛争を力をもって解決することには反対である、したがって、事の理由、経緯を問わず、両国は即時停戦、外国からの軍の撤退、平和的な話し合いをするよう強く要請をしておるところでございます。
【次の発言】 日中友好条約は、日本と中国の長きにわたる関係を律し、これをてこにして平和の追求、アジアの平和を念願することはいまも変わりはございません。いまの中越紛争が、日中友好条約が締結されたから紛争が起こったとは考えておりません。
【次の発言】 そういう事実は全くないばかりでなく、米国の方は別として、わが方は総理からも私からも強く、紛争を力をもっ……
○園田国務大臣 これは、将来にわたって大事なことでございますから、外務大臣から発言をしておきたいと存じます。 この人権規約の批准が他国に比べて非常におくれたことを遺憾に思っておるものであります。そこで、だんだん国際情勢、考え方が変わってまいりまして、人間の基本的な人権というものが、やはり政治、外交の中心になってだんだん上ってきた時期に、この批准がおくれていることは、他国と同等の外交というものがなかなかできにくい。そこで、当然、この人権規約というものは、留保条項なしに批准をするのが望ましい姿ではありますけれども、残念ながら、時間その他の関係で政府部内の意見が統一をできなかったということを恥じて……
○園田国務大臣 ただいまの問題はなかなか大事な問題でありまして、当分これがどのようになるか見守った上で検討をしたいと考えております。
【次の発言】 このような問題でよその国が動いてから後をついていくということは、とかく日本が立場を誤解されるおそれもありますので、ただいまの御発言も十分考慮に入れて検討をいたします。
【次の発言】 難民の問題については御指摘のとおりでありまして、日本は非常に厳しくやられているわけでありますが、しかし、各国に非難があるからという次元の低いことではなくて、やはり人道上の問題、人権の問題、そしてまたもう一つは、アジアの安定要素を壊す一つの要因でありますから、国内的にはさ……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました北西太平洋における千九百七十九年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、昨年四月二十一日にモスクワで署名された漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定に基づき、北西太平洋の距岸二百海里水域の外側の水域における本年の日本国のサケ・マスの漁獲の手続及び条件を定める議定書を締結するため、本年四月三日以来、モスクワにおいて、ソ連邦政府と交渉を行ってまいりました。その結果、今般妥結を見るに至り、四月二十一日にモスクワで、わ……
○園田国務大臣 本人権規約A、B両件の提案がおくれましたことは御指摘のとおりでありまして、政治の根幹であり日本国憲法の中、心であるこの条約というものは、もっと早く提案して審議をお願いすべきはずでありましたけれども、国内関係省庁との調整のためにおくれたわけであります。この条約はA、Bとも世界人権宣言の内容を敷衍、条約化したものであり、わが国の日本憲法のよって立つ基本でもございますので、本条約を御審議、御採択願った後は、その趣旨に従って、いまなお不十分なもの等もございますから、一歩一歩と完全な方向へ持っていきたい、国内法もしたがって現国内法でお願いをしておりますが、今後漸次、これも漸進的に、変える……
○園田国務大臣 いま労働大臣からお答えになりましたとおりでありまして、現在は国内法その他もあって留保したわけでありますが、将来はそういう方向をめぐって検討したいと考えております。
【次の発言】 今後ECあるいは米国、世界全般にわたって政治、経済の分野で自由な立場で自由に勝負をやるべきだ、これは一定の流れであります。その場合に、いま現在問題になっておる市場の開放であるとか、貿易障害であるとかと同時に、労働条件等についても日本が特別の伝統であるとか習慣とかということで枠を設けておることは勝負に汚いというのが概略の言い方でありまして、今後はそういう点から、またいろいろな問題が逐次出てくると外務大臣と……
○園田国務大臣 今回の総理の米国訪問について御報告を行うとともに、第五回UNCTAD総会に臨むわが国の基本的姿勢について申し述べたいと存じます。 まず、総理の米国訪問につきましては、カーター大統領との会談のために、夫人とともに四月三十日から昨五月七日まで米国を公式訪問いたしました。総理には私並びに加藤官房副長官等が同行いたしました。 総理とカーター大統領との会談は、五月二日、ホワイトハウスにおいて二回にわたり行われました。総理は、このほかワシントンではバンス国務長官、米側経済閣僚、米国議会上下院の指導者及び米国言論人等と懇談され、また、ナショナルプレスクラブ主催の午さん会において演説を行わ……
○園田国務大臣 私は、五月の二十日から二十五日まで、きわめて重要な時期に、お許しをいただいて、フランス、英国、ベルギーを訪問し、その間、第三回のIEA閣僚理事会に出席するとともに、これら三カ国の首相及び外相等、並びにEC委員会のジェンキンス委員長等の欧州要人と会談をいたしました。 私の今回の訪欧の主な目的は、IEAの閣僚理事会に出席するとともに、来るべき東京サミットをぜひとも成功させるために各国の協力を求め、同時に西欧との間に新しい協力関係の基礎を構築することでありました。 IEAの会議には江崎通産大臣とともに参加し、エネルギー問題全般に関するわが国の所信を申し述べるとともに、関係諸国代表……
○園田国務大臣 金大中事件については事件発生以来、小林委員が終始一貫した意見と信念でやっておられることを、公私ともにその意見は絶えず拝聴いたしております。 この問題は御承知のとおり、事件発生当時、わが国捜査当局の努力によって指紋の検出、金東雲氏の嫌疑が濃厚というところまで詰めたわけでありますが、当時の政府が日韓関係その他の大局的見地から、政治的決着という決断をしたわけであます。 現内閣もこの当時の政府の方針を維持、尊重しているところではありますけれども、その政治決着の前提条件の一つに、捜査は続行する、新しい韓国の公権力行使の事実を裏づけするような証拠が挙がれば見直す、こういう個条があります……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 海洋環境保全の必要性なかんずく産業活動等の活発化に伴って生ずる海洋汚染を防止することの必要性は、つとに認識されてきたところでありましたが、海洋の汚染原因の一つである海洋投棄の規制に関する条約を作成することにつきましては、昭和四十七年六月にスウェーデンのストックホルムにおいて開催されました第一回国連人間環境会議においてその重要性が強調されました。この条約は、昭和四十七年十一月にロンドンにおいて開催されました条約作成会議において採……
○園田国務大臣 昭和五十一年度外務省所管一般会計歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳出予算現額は一千七百億三百万円余でありまして、支出済歳出額は一千五百四十四億六千百四十一万円余、翌年度繰越額は百十五億一千百三十四万円余、不用額は四十億三千二十四万円余であります。 歳出予算現額の内訳は、歳出予算額一千五百六十六億一千六百九十七万円余、前年度繰越額百三十三億八千六百二万円余でありまして、前年度から繰り越したものの内訳は、経済開発計画実施設計等委託費二千九百四十万円、経済開発等援助費百三十三億一千万円、在外公館施設費四千六百六十二万円余であります。 支出済歳出額の主なもの……
○園田国務大臣 海洋法会議、特に深海海底開発については原先生よく御承知でありますから、その経過は詳しく申し上げません。やはりこの前申し上げましたとおり、依然として先進国と開発途上国との間の歩み寄りがなかなかできなくて、まだ合意を得るに至りません。 そこで、米国、ドイツ等においては、これを待たずして国内立法によって仕事を進めていきたいという傾向がいまなおあるわけでありますが、わが国としては、やはり筋道は国際合意のもとにこの開発を進めていくべきである、そして先進国と途上国との間の意見を調整していくことがわが国の置かれた立場から必要であると考えて、合意に至るよう努力をいたしておりますが、しかし、こ……
○園田国務大臣 ただいま議題となりました外務省設置法の一部を改正する法律案について提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 改正の第一は、中南米局の設置であります。中南米地域は域内に二十九カ国を有し、国際政治の上においてもその比重を高めつつある地域であります。また、鉄鉱石、食糧等重要資源の供給先である等わが国との経済的関係も密接であり、さらに九十万人に及ぶ日系人社会が存在し、わが国とは伝統的に友好関係にある重要な地域であります。したがって、この地域に対する外交政策の一層強力な展開のため、中南米局を設置し、もって、外交実施体制の整備を図ろうとするものであります。 改正の第二は、中南米局の……
○園田国務大臣 いまの事務当局の発言に加えて申し上げたいと存じます。 御承知のとおり、中南米と日本の歴史というのは、非常に伝統があります。かつまた、距離的には一番遠いわけでありますが、にもかかわらず、過去ずっとさかのぼって、日本から中南米に移住をして向こうで働いている人が多い、こういう気候、風土、人文的な面からいっても格別な関係にあるわけであります。 わが国は、中南米を資源国家として目を向けることではなくて、すぐ近くに北米、アメリカ合衆国という大国を持っているわけでありますが、この関係はきわめて微妙でありまして、やはり近くの大国には、それぞれ影響力があるわけであります。したがいまして、中南……
○園田国務大臣 今年もサミットが終わりました直後、バリ島で外相会議がありますから、これに出席して相談することにいたしております。アジアの平和と安定そして繁栄、これに貢献することが日本の基本的な責任であると考えております。ASEAN諸国と相談をして、アジアの安定と繁栄に貢献するよう努力する覚悟でございます。
【次の発言】 御発言のとおりでございますけれども、先ほども申し上げましたいろんな点から考慮をして、省内でやむを得ずアジア局次長をやめることにしたわけでありますが、その点は十分考慮しまして、これを補って、アジア重視の点が外れないように努力していくつもりでございます。
○園田国務大臣 ただいまの防衛庁の情報は、各方面の情報を総合するとほぼ当たっているのではなかろうかと想像いたしております。ただし潜水艦その他の基地建設の模様はいまのところないようだと判断をいたしております。 この問題はわが国としては冷静に、しかも事を過たずやる必要があります。外務大臣から言えば、わが国の固有の領土であると主張しているところであり、この返還を迫っているところでありますから、この地域に兵力の増強または基地の建設をされることは無関心ではあり得ませんので、これについては当然外務省からソ連に対して相当の対応処置をしたいと考えておりますが、また一面考えなければならぬのは、これを直ちに日本……
○園田国務大臣 御発言のことは私もそのとおりに考えておるところでありまして、金額は二、三億までは要らないところであります。これはいろいろやればできないこともないわけでありますから、逐次その方向に努力したいと考えております。
【次の発言】 大平内閣における朝鮮の南北に対する外交方針はいささかも変更ないことをまず第一に申し上げておきます。
第二番目には、いまの入国の問題は、南北対話再開あるいは両方の権衡、こういうことを考えながらよく検討してまいるつもりでございます。
【次の発言】 これは御発言のとおりでありまして、家族から依頼があって、日本の赤十字社を通じ向こうの赤十字会に照会をしておる安否の調……
○園田国務大臣 北方四島、特に国後、択捉のソ連の配備の増強と申しますか、各方面の情報、防衛庁の情報等を総合判断をし、さらに検討を続けているところでございますが、いまのところ、兵力の増強及び飛行機の数がふえている点などは見られますけれども、格別にこちらが考えるほどの基地の強化は見えないところでございます。 しかし、この問題、二つありまして、一つは、その目的が何なのか。私は、これはソビエトの極東軍事力の増強という一連の方向で増強されたものであると考えております。したがいまして、これに対しては冷静にこれを見守る必要がありまして、米ソの関係の中で極東の兵力が増強される、その一環として、ソ連から言えば……
○園田国務大臣 本委員会で大出委員初め、元国務次官補グリーン発言に基づいて外務省の調査資料を出せ、こういうことでございましたが、それぞれ検討いたしました結果、当方には記録は全然ございませんし、当時の随員で一人、首席随員の奈良君が亡くなっておりますが、そのほかは記憶がないということで、やや食い違いますので米国の方に照会いたしましたところ、その結果が判明いたしましたので御報告をいたします。
事務当局から報告させます。
【次の発言】 お尋ねのハワイ会談における外務省関係の現実の調査は以上のとおりでありますが、なお、ハワイ会談の後において本件に関連するようなことがあったかどうか、こういうことについて……
○園田国務大臣 ベトナムに対しても、平和的に解決するよう、しばしば強く要請をしているところでございます。
【次の発言】 本日の会談では特別に要請はございません。こちらから、外相会談で私、それから一般会談で総理から、中国には慎重に行動してもらいたい、平和的に解決してもらいたいという申し入れがございました。
【次の発言】 いまの御発言は十分注意しているところでありまして、ベトナムと話のできる数少ないわが日本でありますから、ベトナムには平和的に解決するよう要請をしながらも、一方にはこの話し合いのできるきずなを断ち切らないように、十分注意してやりたいと考えております。
○園田国務大臣 私は、二つの問題、入国査証の事務上の問題で、事務上の綱紀粛正だと聞いておりましたが、だんだん話を聞いておると、いろいろ考えなければならぬ問題があるようでありまするから、十分事実を聞いた上で、もう一遍考えてみたいと思います。
【次の発言】 非常に大事な問題で、安宅さんの御心配されることもよくわかりまするし、話の内容の中でもなるほどなと思うところもありますので、大事なところでありますから、いやしくもこういう問題が、事務上の不正、さらに大きななあなあのなれ合いでいくようなことがないように、十分注意をして、さらに検討をいたします。
○園田国務大臣 御発言のとおりに、国連、OECD等でこういう問題のためにそれぞれ検討し、積極的に多国間の不正取引、不正支払い等を防止するようにやってはおります。
その名称、内容については、正確を期するために、事務当局から御報告をいたさせます。
【次の発言】 七六年に米政府からそのような提案のあったことはございません。多分七七年の三月に、当時のヒルズ米証券取引委員会の委員長が、上院の銀行委員会公聴会で、日本を含む国々と、情報その他についてこういう問題をやったらどうだという提案があったことはございますが、これは米政府から、これは全く政府の意見ではない、また院の意見でもない、委員長個人の意見である……
○園田国務大臣 考え方は変わっておりません。ただ、私がグロムイコ外務大臣に申しましたのは、日本のいろいろな問題に対する態度は、北方四島の返還という大前提がある。したがって、この領土問題について解決済みだという態度ではなくて、これを解決しようとする姿勢、あるいはまじめに話し合おうということであれば、あとの問題はいろいろ方法はあるではありませんか、この程度のことは申し上げてあります。ただ、ただいま出されております善隣友好条約の内容には賛成できません、こう言ったのであります。
【次の発言】 ソ連の方が領土問題について話し合うならばどうするという条件は出してはおりませんけれども、私は腹の中では、共通の……
○園田国務大臣 総理の訪米の計画は、きのう総理自身から言われたとおり、まだ検討はいたしておりません。外務大臣としては、できるならばサミット前に総理が一遍訪米されることが適当であろうとは考えておりますが、いま御発言のとおり、日米の間には経済問題という非常に緊張した問題があるわけであります。総理が日本の最高責任者として訪米されるについては、大平新内閣の基本的な経済政策及び将来の運営、及び日米間の未来にわたっての問題をなさるのが最高指導者の仕事でありまして、いま横たわっておる困難な問題を総理の力によって打開されるということは適当ではない。したがって、御発言のとおり、私、通産大臣その他の関係大臣とも相……
○園田国務大臣 まず、お答えをする前に、簡単に現在の紛争について御報告を申し上げます。 中越国境では昨年十二月以来小規模の武力衝突が頻発しておったことは御承知のとおりでありますが、中国側が国境沿いに兵力増強を図って、両国間の緊張が高まっておりました。二月十七日未明、中国は多数の師団をもって国境全域にわたってベトナム内に侵攻し、戦闘が継続しております。 中国軍のベトナム侵攻については、中国側はべトナムの侵犯に対する反撃であるとし、ベトナム側はベトナムに対する明白な侵略であるとしております。 政府としては、中国、ベトナム双方に対し、累次にわたって紛争の平和的解決を要望し、武力紛争に発展しない……
○園田国務大臣 現状は御承知のとおりでありまして、北部山間地帯に“中国軍は深いところで二十キロ、浅いところで十キロ付近で戦闘を継続いたしております。 なお、ベトナム正規軍が北方に動いたとか、あるいは中国が撤退を開始したとかという話がありますが、これは全く不確認情報であって、いまのところ状況の変化はさしたるものはございません。 わが政府は、御承知のとおり、中国、ベトナム、ソ連等にそれぞれ申し入れをいたしてございます。 中国に対しては、まことに遺憾であって、速やかに停戦、軍の撤退、そうして平和的な話し合いに移られるよう、強く要請をしております。これに対して中国側は、やむを得ずやったことである……
○園田国務大臣 中越紛争の経過についてはすでに先生御承知のとおりでありますから、省略をいたします。 その後、中国の次官の発言で、これは限定作戦であって、中国は話し合いの方に持っていく、撤退というような報道が流れましたが、その後正式に、この発言は事実ではないという否定がございました。しかし、いずれにいたしましても、中国は限定作戦をしばしば繰り返しておりまして、一方ベトナムの方も、撤退をしてからなら話し合いに応ずるというようなことでありまして、一方にはまだこれが拡大するという懸念もありますが、大体拡大しない方向でいくのではないかと想像いたしております。
○園田国務大臣 いまの問題、最後の責任は私の所管になるわけでありますので……。 御承知のごとく東京サミット、その前に東京ラウンドに終末をつけなければならない。こういう点で、御承知のとおり、この問題だけでありませんけれども、黒字の圧縮問題を背景として、関税の問題と政府調達の問題が最後に煮詰まってきているわけであります。まさに苦労しているところでありまして、いまのままでは何とも形がつかないので、何とか解決のめどを話し合ってみたい。しかしながら、時間は切迫をしておりますけれども、もう一遍、いま通産大臣が言ったように、関係者及び技術者が向こうへ行って話し合うということをやるべきであって、いま解決する……
○園田国務大臣 お答えをいたします。
私の知っている限りでは、サミットで二国間問題が取り上げられるようなことはないと思います。
【次の発言】 お答えをいたします。
ニクソン再選委員会に対する企業不正献金リストというものが出されたということが米国の刊行物に載っておったことがありますが、この刊行物が正確なものであるかどうかということは確認することができません。
○園田国務大臣 まず最初に、委員会軽視の誤解を受けたことを深くおわびを申し上げます。 あのときの経緯を申し上げますと、私は答弁しておりませんが、通産大臣が答弁されたわけであります。その通産大臣が答弁された責任者は私であります。と申しますことは、いまおっしゃいました日米経済問題に対する関係閣僚会議ということで招集があったわけであります。通産大臣から、あすの関係閣僚会議では政府調達、電電公社の問題が議題になるのだろうか、こういう話がありましたから、それは議題になりません、してはなりません、いまや国内においてもまだ打つべき手段も打たれていないし、まだ煮詰まっていない、それから米国と日本の関係は、こ……
○園田国務大臣 辞任を表明したという情報もありまするし、ホメイニ師に親書を送ったという情報もありますけれども、いまだ確認できる情報はございません。
【次の発言】 新政権の総理とホメイニ師の間は非常に緊密にいっているようでありますけれども、ホメイニ師の側近と総理との間がとかく意思が通じていないのではないかという具体的な事実はちょいちょい起こるわけであります。特に革命評議会と称する人々のいろいろな治安あるいは逮捕事件というのがそういう原因になっているのではないか。いずれにいたしましても、特別な国でありますから油断はできませんし、どのように変転するかわからぬということで見ていなければならぬと思います……
○園田国務大臣 昭和五十三年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。 同予算の総額は、二千四十五億八千六百二十三万七千円でありまして、これを昭和五十二年度予算一千七百七十六億五千九百九十八万八千円と比較いたしますと、二百六十九億二千六百二十四万九千円の増加となり、一五・二%の増加率を示しております。 申し上げるまでもなく相互依存関係をますます深めつつある今日の国際社会において、外交は国民生活に密接に結びついております。このことは一九七〇年代前半に起きた石油危機を契機とする世界経済の混乱、二百海里時代の到来、多極化しつつある国際政治情勢等、現下の国際的諸問題のいずれをとって……
○園田国務大臣 昭和五十四年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は二千四百二十一億七千八十六万円でありまして、これを昭和五十三年度予算二千四十五億八千六百二十三万七千円と比較いたしますと、実額にして三百七十五億八千四百六十二万三千円、伸び率にして一八・四%の増加となっております。 外務省予算の伸びの大宗は、経済協力費の伸びによって占められております。先般の外交演説でも述べましたとおり、南北間の著しい経済格差は世界経済の安定的拡大にとっての障害であり、また、政治的な不安定要因でもありますが、わが国としては、この南北問題の解決のための国際的努力を成功に導……
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