このページでは松本善明衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、細川総理並びに関係大臣に質問をいたします。 細川内閣が発足をしてから一カ月半が過ぎましたが、この間に明らかになったことは、細川内閣の行おうとしている政治が、従来の自民党の政治を何ら改革するものではないということであります。それどころか、自民党が過去四回やろうとしてできなかった小選挙区制を何としても導入しようとしている点では、これまでの自民党政府以上に自民党的だということであります。(拍手) 総理、今、国民が政治に求めているものは何でありましょうか。どの世論調査を見ても、それは金権腐敗政治の一掃であります。九月八日に発表されましたNHKの世論調査でも……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、平成五年度一般会計補正予算外二案に反対、及び自民党の編成替えを求める動議に反対の討論を行います。 政府提出の今回の補正予算は、不況による税収の落ち込みを補てんすることを中心とするもので、不況対策としては全く無策に近いものであり、国民の期待を裏切るものであります。このことは、政府自身も追加の景気対策を言わざるを得ないことによっても明らかであり、しかもそれについては来年度予算で編成していくというのでありますから、戦後最悪の恐慌とさえ言われる深刻な不況の実態を全く認識していないものと言わざるを得ません。(拍手) 不況対策の柱としている公共事業費も、ゼネコ……
○松本善明君 私は、このたび院議をもって永年在職議員として表彰を受けました。この議決をしていただいた議員各位並びに私と日本共産党を信頼して御支援いただいた方々に心からの謝辞を申し上げるものであります。(拍手)特に、四半世紀にわたり私を国会に送り出してくださった旧東京四区を初めとする皆さんに深い謝意を表明いたします。(拍手) 私は、日本の敗戦が決定的になってきた一九四三年十二月、十七歳で海軍兵学校に入校しました。国を守るという一心だっただけに、敗戦の衝撃は極めて深刻でありました。私は、なぜ戦争に負けたのか、なぜ戦争が起こったのかを真剣に考えました。そのとき、どんな犠牲も恐れず侵略戦争に反対した……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、平成七年度一般会計補正予算等三案並びに新進党提出の編成替え動議に対して、反対の討論を行います。(拍手)本年度予算は、もともと阪神・淡路大震災が発生する前に編成されたもので、我が党は、当初予算審議に当たり、戦後最悪の大惨事が発生した以上、震災前に編成された予算を抜本的に組み替えるべきだと主張いたしましたが、このことは一致した世論でもありました。ところが政府は、実質組み替えの補正を行うと答弁して、この要求を拒否したのであります。 ただいま議題となっている補正予算案は、政府の当時の言明に反して、当初予算に全く手を触れず、経費を上積みして、財源のほとんどすべ……
○松本(善)委員 人事院勧告についてでありますが、完全実施ということは、総務庁長官、先ほど至言われましたけれども、問題は、今回の人事院勧告が極めて低い、公務員労働者の生活は実質的に切り下げになるのではないかという問題が重大だと思います。 今回の一・九二%の勧告というのは、戦後の一時期を除きますと、一九八七年の一・四七%に次ぐ超低水準であります。その上、一時金の支給月数を年間○・一五カ月分、これはベア相当率では○・九%の切り下げになります。結局、改善率は差し引き一・〇二%。これに消費者物価上昇率の○・九%を引きますと、わずか○・一二%の改善率にすぎません。金額にいたしますと、月わずか五千九十円……
○松本(善)委員 大川参考人が言われましたような福祉の充実のために規制を緩和をするというような問題点については、全く賛成なんですね。これは予算要求との関係もあると思うのです。そのほか全く不要な官僚的な規制というようなものをどんどん緩和しなければならない面もあると思うのですが、社会的規制については、植草参考人も宮内参考人も触れられましたけれども、やはり規制を強化しなければならない問題もあると思いますし、それから植草参考人言われましたように、本格的な規制緩和をすれば競争の激化を通じて消費者被害だとか雇用調整だとか企業倒産、公正取引もそうだし、この問題についてもよく考えないと、今規制緩和というのは大……
○松本(善)委員 日本共産党の松本善明でございます。 三人の参考人にそれぞれお聞きしたいのですけれども、順序として、鈴木参考人と稲盛参考人に共通した質問がありますので、先にお話ししま す。 私どもも無意味な官僚的な規制をなくすのは当然だというふうに思うのですけれども、今佐藤委員からもお話がありましたが、原則自由ということ、極端にやれば弱者が、弱肉強食ということになりかねないのですね。やはりその規制が、一体だれがその規制があることによって利益を受けているのか、その規制を外すことがだれが利益になるのか、やはりそういう点も考えないと。今先ほどは得本参考人から、環境とか安全とか、そういうものはむし……
○松本(善)委員 羽田副総理、羽田さんから伺いますが、十三日の衆議院の本会議で質疑に立たれた保岡議員が、奄美の一議席を目指す死闘を戦った経験を語って、地獄を見たと言われました。その発言は大変印象に深かったのですが、地獄は二度と見たくないという保岡さんの本音を見た思いがいたしました。開票翌日の南日本新聞に保岡さんは、「本土戦の方が気分が楽だった。相手が一人だと政策も何もあったものじゃない。選択肢が多いと、政策を訴えられる」と述べておられるのを見て、ますますそう思ったのです。小選挙区論者だという御当人が、相手が一人だと政策も何もあったものじゃないと言って、四人区になった今回の選挙が本土戦で政策が訴……
○松本(善)委員 理事会の申し合わせに基づきまして、法案の質疑に入ります前に総務庁長官の政治姿勢にかかわる問題について若干伺いたいと思います。 十月十三日の衆議院の本会議で我が党の東中光雄議員が、九一年八月の衆議院本会議で石田公明党委員長が述べられたことに関して質問をいたしました。そのとき石田公明党委員長は、小選挙区比例代表並立制について、並立制は本質的には小選挙区制であり、重大かつ基本的な欠陥がある、民主政治の公正の原則に完全に背を向けるものだというふうに述べていられましたので、そのことを東中議員は指摘をいたしまして、この基本認識は政権参加のために投げ捨てたのかと聞きました。これに対して石……
○松本(善)委員 行政手続法というのは、適正で民主的な手続によって国民の権利を保護するということ、そして広範な行政行為に対して国民参加の道を開く、そういう点では、民主的で公正かつ効率的な行政の運営を確保する、そういうものであろうかと思います。我が国に行政手続法が制定されていないという中で、不十分とはいえ政府提出の行政手続法を制定するということに一定の意義があるということについては言うまでもない。だからこそ、学会でもあるいは民間からもいろいろ不十分さの指摘は方々からありますけれども、全面的に反対という意見は出てきていないのではないかというふうに思うわけでございます。その不十分な点をどういうふうに……
○松本(善)委員 給与法からいきます。 ことしの勧告は一・九二%という人勧史上二番目の低率ベースアップで、その上に一時金の〇・一五カ月分の切り下げと、ことしの国公労働者の給与改定水準は実質的な生活改善におぼつかない。特に一時金のカットは、ベアが低いだけに公務員労働者の生活に大きな打撃を与えております。 人勧のときの委員会で質問いたしましたが、民間企業の一時金水準は前年より上回っているのに公務員の方は引き下げるという矛盾がございました。この原因はいろいろありますけれども、比較方法による矛盾であることは間違いありません。こうした状況のときに、この矛盾を考慮をした勧告を行う必要があるんじゃないか……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、一九九三年度第二次補正予算三案につき政府が撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要を御説明いたします。 まず、撤回、編成替えを求める理由についてであります。 本補正予算に何よりも求められているのは、かつてなく深刻化している不況に対して、労働者や中小業者の苦難を救済する緊急対策を実施するとともに、国民の立場に立った抜本的な不況打開策を確立することであります。 ところが、政府提出の補正予算案は、税収不足を取り繕う対策に力点が置かれ、現在の深刻な不況に対しては、政府自身も追加の景気対策の必要性に言及しながら、それは来年度予算で編成……
○松本(善)委員 二月十五日に「今後における行政改革の推進方策について」というのが閣議決定をされまして、規制緩和は目玉政策として進められております。昨年の十一月八日に出されました経済改革研究会の中間報告によりますと、規制緩和によって企業に新しいビジネスチャンスが与えられ、雇用を拡大し、消費者には多様な商品、サービスの選択の幅を広げる、内外価格差の縮小にも役立つというようなことで、規制緩和が長期化する不況だとか対外経済摩擦など、今の経済問題を解決するいわば万能薬のように言われております。しかし、規制があるから不況になったわけでもありませんし、政府が進めている規制緩和が不況対策としてどれだけの実効……
○松本(善)委員 今も問題になりましたが、恩給とも関係ありますシベリアの抑留者の問題をちょっと伺いたいと思います。 この戦後補償問題というのは非常に重要でありますが、抑留者団体が二分をされておりまして、一つは全国強制抑留者協会、もう一つは全国抑留者補償協議会。政府は、全国強制抑留者協会に対して、財団法人の許可を与えるとともに、五億円の補助を出して、平和祈念事業特別基金の運営委員もその協会の人から人選する、こういう不公正な扱いをしているのではないか。規模も事業も全国抑留者補償協議会の方が大きいと思います。公正な行政のために、全国抑留者補償協議会の戦後処理事業に対しても基金の補助をすること、平和……
○松本(善)委員 まず、法案について質問いたし ます。 この法案は、職員の切実な要求であります介護休暇、休日代休制の新設、週四十時間の法定化など、全体として一定の改善的な措置だと言えると思います。しかし、この法律を全職員に有効に適用し、効果的に運用するためには不十分な点も数々ございます。 以下、具体的に質問いたしますが、まず介護休暇についてでありますが、法案の第二十条第一項では、職員が介護休暇を申請した場合、「勤務しないことが相当であると認められる場合における休暇とする。」としております。つまり、勤務時間の管理者が認めることになっているのでありますが、介護休暇という性格からして、申請は原則……
○松本(善)委員 まず総理に伺いますが、前の国会で小選挙区並立制が参議院で否決をされたにかかわらず、総理のかかわる密室協議、談合で成立するという異常な事態になりました。こういうやり方が行われますと、参議院の審議のみならず国会そのものが要らなくなる、初めから二人でやればいいということになりかねません。 これは暴挙であり、我が国の国会史上の非常に重大な汚点であると私は思います。だからこそ、与党や自民党を問わず、これについて先ほども異論が述べられました。異論がたくさん出ていますし、実際の行動でもあの採決に欠席をしたり、それから反対、こういう人がたくさん出ました。 国内のマスコミも、密室協議、談合……
○松本(善)委員 総理大臣、きょうは細川総理の疑惑について伺いたいと思います。 総理が総理に就任をされてから、たびたびこの国会でも細川総理自身の疑惑の問題が取り上げられてまいりました。小泉純一郎さんが、あなたの佐川疑惑について、自民党政権時代なら当然辞任だ、こういうことを書いておられます。小泉さんとは考えもかなりいろいろな点で違いますけれども、この見方は私はそうではないかと思います。 といいますのは、金丸信氏の五億円も、それから起訴をされました金子元新潟県知事の場合も、やはり佐川マネーだったわけですね。佐川というのは、御存じのように、運輸、交通問題から労働問題まで、違法なことがいっぱいあり……
○松本(善)委員 総理にお聞きしますが、深刻な不況の中にもかかわらず、財政法を無視して本予算を三月に提出をした上、総理に関する疑惑が原因で本予算の審議もおくれ、暫定予算ということになりました。総理の対応いかんではさらにおくれたり、政局にかかわる問題になるかもしれませんので、総理の疑惑に集中して質問をしたいと思います。 佐川から一億円を総理が借りた理由としてお述べになったことは、初めは、知事になったときにマンションが要るから、また熊本の居宅の山門、土塀の修理が必要だったということでありましたが、これは今もう全くと言ってよいほど崩れてしまいました。これはマスコミでも報道されているとおりです。 ……
○松本(善)委員 総理に伺いますが、暫定予算の補正の質疑ということになってきておるわけですが、五月の中旬になって本予算の審議が始まっていない。暫定予算の期間九十日になって全予算の四分の一になるという事態であります。 この予算のおくれの問題につきましては、既に議論もありましたが、政府が予算を提出したことがおくれたこと、それから細川前総理についての疑惑の追及でとまっていたこと、それから組閣にかかわる権力闘争、そういうようないろんな原因がありました。予算委員会の理事会では、与党の理事が統一見解として、このおくれは与党の責任だということの表明がありまして、そこから始まったわけでありました。 ところ……
○松本(善)委員 六月四日に、日米韓三国政府代表がワシントンで共同新聞発表をいたしました。 それによりますと、北朝鮮の核疑惑について、同国の行動が朝鮮半島に重大な情勢をつくり出し、また北東アジア地域の平和と安定に対し、さらに国際的不拡散努力に対し脅威をつくり出したとして、制裁を含む適切な対応策をとるとのことであります。 これは、アメリカ主導の北朝鮮軍事制裁への動きに日本が一層深入りしたものとして極めて重大だと思います。新聞発表は、制裁などの対応策を国連安保理事会を通じて協議するとしておりますが、これは国連安保理事会に制裁の決定を促すとともに、決定できなければ三国の共同行動で制裁を加えるとい……
○松本(善)委員 深山さん、あなたはきょう大変重要な証言をされたんですが、それは、委員長の質問にも山田委員の質問にも、いわゆる佐川からの一億円の利息ですね、これを政治献金として処理をしていた、このことを去年の暮れに細川事務所であらまし話をした、こういうふうに言われました。そうしますと、細川さんが辞任をするのは四月ですが、その間、細川さんは国会と国民を欺いていたという重大なことになるんですよ。 それで、改めて確かめますが、その利息を、一億の利息を政治献金として処理をしていたということを暮れに、昨年の暮れにあらまし細川事務所に話をしたということは間違いありませんね。
○松本(善)委員 証人に伺いますが、あなたの東京佐川からの一億円の借金の利息の問題が政治献金として処理をされていた、これは委員長も聞かれたわけでありますが、この問題は、深山氏は昨年の暮れに細川事務所に呼ばれてあらましを話した。このことは、世間に明らかになったのは、あなたの辞任会見ですね。このときに初めて私たちも知りました。それで、これは国会と国民をだましていることになるんではないかということ、これは大問題なんですよ。 あなたはこの辞任会見、答弁と食い違いない、こういうふうに先ほど言われました。しかし、昨年の暮れからあなたが総理を辞任するまでの四カ月間、この利息の問題、貸付金台帳の問題、もう無……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表し、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。 改正案の継続雇用の計画の作成や六十歳定年制義務化などは、前進面として評価できます。しかし、本改正案の主要な問題点は、労働者派遣事業の特例であります。現在において賃金面や就職面でさまざまな差別を受けている高年齢者の雇用を、労働者派遣事業の特例を設けることによって確保しようというのは本末転倒であり、無権利で不安定な条件の労働者を大量につくり出すことになります。 労働者派遣法は、そもそも職業安定法第四十四条が「労働者供給事業を行う者から供給される労働者を自らの指揮命令……
○松本(善)委員 これより会議を開きます。
衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、私が委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの栗本慎一郎君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、加藤卓二君が委員長に御当選になりました。
委員長加藤卓二君に本席を譲ります。
○松本(善)委員 人事院総裁に伺いたいんですが、ことしの人事院勧告はベアが人勧史上最低水準の平均一・一八%、しかも、その上に期末手当が昨年に続いて〇・一カ月削減するというものであります。期末手当〇・一カ月をベアに換算しますと〇・六%に相当するというものですから、結局実質〇・六%程度の勧告にしかならないというものではないかと思うんです。昨年度の消費者物価上昇率は一・二%でありますから、実質賃金は低下をすることになります。 しかも、ことしは国家公務員共済の財源再計算期に当たりまして、十月から共済の掛金が一・四六%引き上げられようとしております。例えば月三十万の給料の職員の場合は、毎月掛金が四千三……
○松本(善)委員 総理に伺いますが、マラケシュで調印をされましたこの協定は、日本の農業を守り、日本国民に安定的に安全な食糧を供給するということを初めといたしまして、国民生活に非常に深刻な影響を与える極めて重大な案件であります。 ここに政府から提出された資料だけ並べてもこれだけあります。協定が発効しますと日本も従うことになるという発がん物質なども含まれる食品添加物などの基準、食糧の安全性にかかわる国際基準、これはやっと英文をきょう提出するということになったのですけれども、訳は出さないという。それもこれぐらいはあります。大変な膨大なものであります。 一昨日開かれました第三十二回消費者大会では、……
○松本(善)委員 外務大臣から伺います。 昨日、武村大蔵大臣がこの委員会で、この協定の批准が外国米を入れるということを認めるわけですから、これは国会決議に反しているということは事実でありますというふうに答弁されました。武村氏は、ガット農業合意受け入れのときの官房長官です。この人が国会決議違反を認めたわけであります。それに続いての総理大臣の答弁は、国会決議に沿えない結果になったとか、国会決議に合致しているとは言えないという細川元総理大臣の答弁を引用して答弁をされました。外務大臣は、私に、国会決議どおりにはいかなかったということを答弁をされました。いずれも事実上、国会決議違反を認めたものだと思い……
○松本(善)委員 総理の出席されない委員会での議論の結果を踏まえて、総理に質問をしたいと思います。 武村大蔵大臣は十一月二十一日、本委員会で山本委員の質問に答えて、「外国米を入れるということを認めるわけですから、これは国会決議に反しておるというのは、これはもう事実でありますし、率直に認めなければなりません。」とはっきり答弁されました。これは議事録のそのままであります。 村山総理も、国会決議に沿えない結果になったとか、国会決議に合致しているとは言えないという細川元総理の答弁を引用して答弁をされ、私が、国会決議違反ではないかという質問をしましたら、やむを得ないという決断をしたということで、反論……
○松本(善)委員 私は、八月の委員会のときに、人勧史上最低の一・一八%の勧告は公務員労働者の生活改善につながらない水準であり、こういう勧告を出す人事院は職員の利益を保護するという責任を放棄するに等しいものだ、こういうふうに批判をいたしました。 実際に、生活の改善につながらない近年の低率ベアでは、公務員労働者の生活が圧迫されていることが国公労連とか自治労連の調査で浮き彫りになっております。近年の低率ベアで、家計は住宅費や教育費などの比重が高くなり、預貯金の取り崩しで辛うじて生活を支えているのが家計の実態になっております。 公務員給与を決定する要件は、生計費、それから民間賃金、人事院の決定する……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、行政改革委員会設置法案に対して反対の討論を行います。 本案に反対する理由は、行政改革委員会が監視し進めようとする行革が、第二臨調以来進めてきた軍拡、大企業奉仕、国民犠牲の臨調行革に一層輪をかけるものとなるからであります。 それは、村山内閣の行政改革の内容を見ても、臨調行革路線からの転換が見られないことでわかります。 規制緩和は、アメリカの市場開放の要求に沿って、大企業の経済活動の障害となっている規制を取り払う日米大企業の利益追求を一層野放しにする緩和が中心であり、地方分権についても、国際貢献国家づくりという国家論を前提とした国と地方の機能の見……
○松本(善)委員 国民の自由時間を拡大をして文化やスポーツあるいはレクリエーションなどの余暇を楽しむ機会を保証するということは、健康で文化的な生活を営む上で非常に大切なことだと私ども考えております。我が党はこれまでも、五月四日の休日法でありますとか、日曜日と祝日が重なる日の翌日を休日にするという法案に賛成をしてまいりました。 そこで、動議提出者にお聞きしたいのは、国民の祝日については、今もお話がありましたが、メーデー、環境の日、平和の日などいろいろ出ていますが、国民の祝日を決める大原則、一般的な原則は先ほどお答えになりましたが、私どもは、やはり憲法の精神にのっとること、国民的合意があるという……
○松本(善)委員 最初に、自民党に関するCIAの秘密資金問題を取り上げます。 これは本委員会でも何度も取り上げられていますが、外国からの政治資金を受けるということは、政治資金規正法二十二条の五で禁止をされている犯罪行為であると同時に、これは総理にお聞きしますからよく聞いておいてください、犯罪行為であると同時に、政治的には外国によって政治の方向が曲げられるという日本の主権と進路にかかわる重大問題であります。 かつてレフチェンコ事件が起こりました。そのときは、本院は瓦力氏を団長として超党派の調査団を米国に派遣をいたしました。社会党は山花前委員長が参加をされました。報告書も提出をされております。……
○松本(善)委員 総務庁長官に伺いたいのですが、阪神大震災は五千三百名を超える犠牲者を出し、いまだに二十万前後の被災者が避難所での生活を余儀なくされております。これは今政治が対応しなければならない最大で緊急の問題だと思いますが、恩給局は、阪神・淡路大震災で被災した恩給受給者について、恩給証書の再発行などを柔軟にやっているようではありますが、私は、恩給証書を担保に国民金融公庫から融資を受けている恩給受給者である被災者に返済の猶予措置をとる問題について質問をしたいと思います。 恩給証書を担保に国民金融公庫から小口の融資が受けられます。三年限度で二百五十万までの制度であります。この返済については、……
○松本(善)委員 初めに、議題となっております許認可期間の延長法案について質問をいたします。 法案による許認可や届け出、報告の期限を延長するという措置は、許認可などの手続が難しくなっております被災者への対策としては当然の措置だと考えております。そのことを前提にして幾つかの問題について確認をしておきたいと思います。 この法案は、被災者の権利、利益に係る許認可の有効期間を各行政機関が六月三十日まで延長できるという通則法であります。どの許認可を六月三十日の中でいつまで延長するかは、それぞれ各省の判断に任されております。今回の法案が成立をいたしましても、実際は、各省庁から一つ一つの許認可について期……
○松本(善)委員 在外公館の法律につきましては特に質問がありませんが、理事会の申し合わせもあり、若干の外交問題、在日米軍の行動などについで外務大臣に質問をしたいと思います。 三月の一日にアメリカの国防総省は、アメリカと日本の安全保障関係に関する報告書を議会に提出をいたしました。この報告書の中で、ソ連の崩壊は歴史的脅威を基礎にした日本の安全保障の根拠を消滅させた、こういうふうに述べております。日本政府が安保条約の存在が必要だと言うその根拠を、アメリカの国防総省みずからこの建前を否定をした、日本をソ連の脅威などから守るために必要なんだ、こういうふうに言ってきた根拠を否定したわけであります。 こ……
○松本(善)委員 最初に、法律案について質問をいたします。 今回の改正案の特徴は、公務災害あるいは通勤災害で被災した職員で、自宅で常時または随時介護を必要とする重度の被災者に対して、介護に要した費用を補てんするという介護補償制度を創設するということにあると思います。私たちはこの点、補てん額は不十分という問題はありますが、評価ができると考えております。 つまり、これまでは介護料は福祉事業の一環として支給をしていたわけですが、今回の改正によって、介護料の法的性格が介護補償に変わります。補償という意味は損害や費用を償うということですから、介護に対して国が負う責任は福祉事業とは大きな差があります。……
○松本(善)委員 まず総理に伺いますが、五千人を超す死者と三十万の避難民を出しました阪神大震災は、今の政治の中心問題になりました。 質問の前に、亡くなられた方に心からの弔意を表し、被災者の皆さんにお見舞いの気持ちを申し上げたいと思います。 今、救援の問題では、仮設住宅を被災者全員に行き渡るようにすることが何よりも重要だと思います。総理は、我が党の穀田委員の質問に、最大限の努力をすると答弁をされました。その後、政府と兵庫県は、四月までに希望者全員に住宅を確保する方針を決めたということでありますが、これを一日も早く実現をしなければならない。この寒い中でありますので、病気も出てきますし、長くなれ……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、平成六年度一般会計補正予算(第1号)外二件に反対の討論を行います。 まず冒頭、今度の大震災の教訓から、地震や災害に強い国土づくり、消防消火、観測予知の体制づくりを強化すること、不要不急の経費や浪費を省いて防災に必要な予算配分を計画的に行うこと、そして、これからの復興に当たってもこうした基本点を予算編成の全体に貫くべきであることを強調しておきたいと思います。 本論でありますが、反対理由を三点にわたって述べます。 第一は、本補正予算が、我が党が反対した当初予算の骨格を変えるものとなっていないからであります。 補正を組まざるを得なくなった最大の原……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、平成七年度予算三案につき政府がこれを撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案の理由及び概要を御説明いたします。 まず、撤回、編成替えを求める理由についてであります。 戦後最大の災害となった阪神大震災の救援・復旧及び復興にどう対応するかは、今政治に課せられた緊急かつ最大の問題であります。さらに、その中心に来年度予算をどうするかが位置していることも明白であります。 今、国会に提案されている予算案は、震災が起きる前に編成されたものであり、これを震災対策に対応させて組み直すのは当然であります。国がその財政力をもって震災対策に大きな責任を果たすべ……
○松本(善)委員 乱脈経営は今までの各質問者も聞きましたけれども、高金利で預金を集めて、そして自分の関連会社に融資をするというのは、だれが考えてももう許せないことですね。あなた自身も法令違反であるということはあるということは、だから、いつやめろと言われればやめざるを得ないということを言いましたですね。 私は、この問題で、いつから法令違反を承知をしていたのかということを聞きたいんです。といいますのは、新聞で大きく一昨日報道されていますが、二十七年前から違反融資があったということが東京都の記録にある。「バブル期の八九年度以降は毎年、両信組の貸出総額の五割から九割近くが違反融資で占められていたこと……
○松本(善)委員 この二信組の問題に長銀が深くかかわっていた、その責任があるということは先ほど来もあり、事実上、長銀スキャンダルだということさえ言われるような状況で、日銀が今まで手をこまねいていたのはどういうわけなんだというような観点からの質問もありました。私もそういう疑問を持っていますが、きょうは普通の審議と違いまして、国民にかわって事実を明らかにするというものでありますから、私の質問に、事実の有無を簡潔にお答えいただきたいと思います。 まず第一は、あなたは、参議院の参考人の質問で、一回目の合同検査のときに、都からの要請がなかったから処理に至らなかったということを述べ、かつ、「昨年の第二回……
○松本(善)委員 二つの信用組合の問題は国民的な関心事になっておりまして、あなたを証人として喚問をして、その他証人尋問の結果で金融政策その他をどうしたらいいかということを考えよう、国民にかわって事態を明らかにしようというのが趣旨ですから、率直に答えてほしいと思うのです。どうもちょっと、ずっと聞いていますと素直でないような感じがするのですが。 私の手元に、日銀の想定問答集、日銀の信用機構局がつくったものであります。これは、きょう午前中の証人喚問でそれを認められたものですが、東京協和と長銀との関連について、これを、いろいろ考えるとあなた方に特に悪意を持ってつくったとは考えられないものなんですが、……
○松本(善)委員 地下鉄サリン事件による死者十二名、負傷者五千五百名、警察庁長官の狙撃、それからサリン製造の疑いによる殺人予備の捜査、銃の製造、監禁、事実上の拷問、薬物の不法使用の疑いなど、恐るべき集団としてのオウム真理教の実態が次第に明らかになってきておりますけれども、私は、質問に入る前に、地下鉄サリン事件その他オウム真理教関係事件、また松本サリン事件や横浜の異臭事件などで亡くなられた方々に心からの弔意と、負傷その他被害を受けられた方々に深いお見舞いと激励の気持ちを申し上げ、一日も早くこの忌まわしい問題を解決するために全力を挙げる決意を表明したいと思います。 日本共産党は、どんな理由があろ……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、平成七年度補正予算三案につき政府がこれを撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要を御説明いたします。 まず、撤回、編成替えを求める理由についてであります。 阪神大震災対策や円高対策が必要であることは当然であります。しかし、政府案は重大な欠陥を持っていると言わざるを得ません。 大震災の救援・復興対策は、被災者の切実な要求からはほど遠く、円高対策も、悪循環を断ち切る根本対策を欠き、中小企業への援助が極めて不十分であります。その一方で、日米の大企業には手厚い助成を拡大しております。とりわけ重大なのは、財源のほとんどすべてを二兆八千……
○松本(善)委員 旧二信組の問題で、日銀から二百億の出資い東京都から三百億の融資という公的資金を注ぎ込むスキームに対しまして、ごうごうたる非難の声が上がり、それが都知事選挙にも反映をしたことは御存じのとおりであります。この三百億融資を認める公約をした知事候補は、六人の立候補者に一人もありません。東京共同銀行の設立は大口預金者の救済になっただけだという批判も大きいものでありますけれども、二信組関係の不良債権が政治家絡みで生まれたという疑惑も重大であります。報道によると、何十億という金が政治家絡みで不良債権になっている。こういう疑惑が明らかにされませんと、金融行政の信頼の問題にとどまらず、政治その……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、予算委員長佐藤観樹君不信任の動議に反対の討論を行うものであります。 佐藤観樹君不信任動議の理由は、新進党欠席のまま全会一致の原則に反して証人喚問を議決したということに尽きます。山口、中西両証人の喚問そのものの必要性に関しては何の反論もありまぜん。 我が党は、最初にこの両証人の喚問を提起し、新進党の賛成を求めてまいりました。これは、二億組の経営破綻の背景に政治家絡みの大量の不良債権発生があるという問題の解明を避けるわけにいかないからであります。政治家がみずからにかけられた疑惑について、進んで解明すべき政治的、道義的責任を負っていることは言うまでも……
○松本(善)委員 証人に伺いますが、言うまでもなくこれは証言でありまして、答弁ではないので、事実についてきちっとお答えいただきたいと思います。
余暇厚生文化財団の基本財産一億八千万円が理事会に諮ることなく担保に供された問題については、先ほど担保が解除されたということを言われました。しかし、私どもの調査では、実際は九九%がこのお金は返済されていないというかなり確かな調査結果が出ておりますが、事実はどうでしょう。
【次の発言】 それは、ヴィジョン・スリーナインが二億六千万円の融資を受けるときの話。これは全額返済されていますか。
【次の発言】 百万円しか返していないという情報が入っていますけれども……
○松本(善)委員 人事院勧告についてまず伺いたいと思います。 今、野坂官房長官は労働基本権の代償措置としての人事院勧告ということを言われましたが、その人事院勧告そのものが非常に低い、果たして代償措置としての役割を果たしているかどうかという問題が今問われてきております。 私は、勧告の前に人事院総裁に、覚えておられると思いますが、寒冷地手当と俸給の調整額の切り下げをするなということを申し入れいたしました。寒冷地手当の問題は、とりあえずことしは見送ったようです。来年はやろうとしているようでありますが、これはもう断念すべきだということをこの際申し上げておきたいと思います。調整額の方は切り下げ勧告を……
○松本(善)委員 本委員会で一昨日、正森委員が、宗教法人法上予定をされていないと総理の言われました、選挙活動を行うことを主たる目的とする、こうとられても仕方がない活動をする宗教団体について質問をいたしました。 これに関連して質問をするわけでありますが、私はここに、ことしの参議院選挙の直前、「旧公明党・創価学会の選挙支援要請の対応について(依頼)」そういう表題の文書を持っております。これは、ことしの六月八日付で安田火災本社営業開発第一部長が各地の総務管理部長あてに出したものであります。 表題に続いて次のように書かれております。「掲題につきまして下記のとおりご連絡いたします。学会管財契約」、こ……
○松本(善)委員 まず、宝珠山防衛施設庁長官に伺いたいと思います。 あなたの昨日の発言が非常に大きな問題になっております。長々と弁明をされると大変迷惑でありますが、それはまあ任命権者にされるだろうが、端的に幾つかの点を事実関係を聞きたい。 まず第一は、代理署名問題。首相を批判したかどうか、その際、首相は頭が悪いということを言ったかどうか。これは後から否定をしたという報道もありますが、記者懇でしゃべったということが先ほど防衛庁長官から報告がありました。 もしそうだとするならば、記者が直接聞いておるわけで、日本を代表する大新聞が事実無根のことを報道するということも考えられません。もし否定する……
○松本(善)委員 この法律案は前文で、我が国は「人類の願望である長寿を享受できる社会を実現しつつある。今後、長寿をすべての国民が喜びの中で迎え、高齢者が安心して暮らすことのできる社会の形成が望まれる。そのような社会は、すべての国民が安心して暮らすことができる社会でもある。」と述べております。 この趣旨は、参議院の国民生活に関する調査会の調査報告でさらに詳しく述べられております。その第三の「高齢社会対策基本法の趣旨と施策の基本的方向」「一、社会のあるべき姿」の項で、「長寿は、人類の永年の夢の実現であり誇るべきことである。また、長期化した高齢期は、ゆとりと豊かさとこれまでの経験と知識を生かして、……
○松本(善)委員 総理に伺いますが、まず、田沢前法相の辞任問題であります。
総理、総理に伺うんです。この田沢前法務大臣の辞任問題は、辞任で済む問題では決してないというふうに思います。法を最も厳格に守るべき立場にある法務大臣の金銭にまつわる疑惑が、事もあろうに裏取引の対象になったという疑惑だからであります。(発言する者あり)
【次の発言】 そこで総理に伺いたいのでありますが、田沢前法務大臣は、特定宗教団体から二億円の融資を受けながら、九三年、九四年の国会議員資産公開で資産等報告書に記載せず、新聞報道で指摘されて初めて事実関係を認めました。しかも、融資を受けていたのは事実上の後援会で、一部は自分……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、平成七年度補正予算三案につき政府がこれを撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要を御説明いたします。 まず、撤回、編成替えを求める理由についてであります。 政府の経済対策とこれを具体化した補正予算案は、過去五回、総額四十八兆円もの経済対策を行いながら景気が回復しなかったことに対する総括もなしに、従来型の対策を惰性的に拡大するもので、矛盾を一層深刻にするものとなっております。 第一に、GNPの六割を占める個人消費が三年連続して落ち込んでおり、この個人消費を直接温めるための思い切った対策をとるべきなのに、政府の対策にはこの点が全……
○松本(善)委員 昨日来の審議でも今までの審議でもそうですが、大和銀行のアメリカでの不祥事、住宅金融専門会社の不良債権など、金融破綻の深刻さというのは想像を絶するものがあると思います。 東京協和、安全二信組の不良債権の問題、これも大きな問題になりましたが、これはせいぜい合わせて千五百億なのです。ところが、この日本の金融界最大のガンと言われておる住専の不良債権は、大蔵省の立入検査の結果、八兆四千億ということが明らかになりました。東京協和、安全信組の五十倍をはるかに超える、単純計算五十六倍です。そのうち、回収不能に近い債権額、まあロス懸念額とも言われていますが、全体の七五%、六兆三千億円に上ると……
○松本(善)委員 官房長官に伺いたいと思います。 住専の問題が今日本の政治の非常に大きな問題になっておりますが、住専の問題と天下りの問題について御質問したいと思います。 住専問題は、大蔵省と銀行それから住専を結ぶ護送船団の、いわば人的接着剤になっているのが天下り官僚であるということだと思いますが、その実態をちょっと御紹介をしようかと思います。 住専七社の設立以来、会長もしくは社長を務めた二十八人のうち、大蔵官僚の天下りが十二人を占めております。残る十六人は、母体行の金融機関からの天下りであります。歴代住専のトップを大蔵省と母体行の天下りが独占をしてまいりました。さらに、母体行の天下りは、……
○松本(善)委員 最初に、皇室財政問題と憲法とのかかわりを伺いたいと思います。 憲法には皇室財政についての二つの条文があります。一つは第八条、「皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない。」ということ。もう一つは第八十八条であります。「すべて皇室財産は、国に属する。すべて皇室の費用は、予算に計上して国会の議決を経なければならない。」というものであります。どちらも国会の議決ということを規定しております。 この規定は、戦前の憲法にはなかったものであることは言うまでもありません。この規定にこそ、新憲法のもとで行われた皇室財政改革の中……
○松本(善)委員 今同僚委員からも質問のありました、三月三十一日で期限切れになります米軍の楚辺通信所内の一部の土地の四月以降の問題でありますが、新進党の議員も不法占拠ということでお聞きになりました。今官房長官が答えられた答弁は、昨日参議院の内閣委員会でも答弁をされているのと同趣旨でありますが、官房長官は、四月一日以降、この占有について権原がない状態になるということ、これは認めておられるわけであります。ただ、それを違法とは言えないのではないかというのだけれども、どういう権原があるかということ、同僚委員も聞かれましたが、それについては全く答えていないということなのです。 防衛施設庁は直接の担当な……
○松本(善)委員 最初に、法案についてお聞きしたいと思います。 法案は、国際関係を担当する郵政審議官を設置しようというものでありますが、これまでの郵政省の対アメリカ交渉などを見ておりますと、国民の立場から見て非常に問題があるのではないかと思います。 例えば、電気通信事業者の外国資本参入の規制緩和や、電話料金認可制の緩和、通信網へのアクセス自由化など、次々とアメリカの対日要求を受け入れてきております。その結果、電話料金では、大企業、財界が要求してきました長距離電話や大口利用者の料金を引き下げる一方で、一般家庭向けの基本料金や公衆電話料金、番号案内料金などを引き上げてきました。そのために、特定……
○松本(善)委員 初めに、総務庁長官に行革と天下りの問題について御質問したいと思います。 第二臨調が発足しましてから十五年たちますが、この間、一番不熱心だったのが政財官の癒着を防止するという行政改革ではないかと思います。それは、現状を見ても明白であります。最近の事例でも、公共工事入札のゼネコンの談合、証券スキャンダル事件、薬害エイズ、住専など、皆天下り官僚が絡んでおります。現在の天下り規制制度について、人事院の元事務総長までが骨抜きになっていると批判をしておる現状です。 行政と企業、また行政と業界の癒着を防止するという問題は、行政改革のいわばかなめ、要所ともいうべき性格を持っている。法律改……
○松本(善)委員 人事院勧告の問題は後から聞くといたしまして、官房長官にまず伺います。
官房長官が日経連のトップセミナーの講演で朝鮮有事発言をされ、これは内外に波紋を広げまして、結局長官は駐日韓国大使に、不適当な例を挙げたことで迷惑をかけたということで謝罪をしたということであります。しかし、これまもう内閣のかなめであります官房長官の歴史認識にかかわる問題で、私は資格にもかかわる性質のものではないかと思います。
発言のどこがどういうふうに不適当で、どういう迷惑をかけたと思っているのか、明確にまずお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 私は、長官の発言は、朝鮮の例を挙げたということが、……
○松本(善)委員 総理に伺いたいと思います。 理事会で、資料が出なければ国政調査権を行使しても提出させようということを決めながら、しかし私は、あくまで政府がやはり出すべきだというふうに思うんです。そういう観点で質問をしたいと思います。 先ほど保利さんの御紹介にありましたけれども、昨日の夕刊でやゆされたと。やゆされたと言うけれども、これはもう本当に重大な問題点の指摘ですよ。ちょっと読みますが、 住専処理をめぐる衆院予算委での論戦を聞いていると、イライラが募る。橋本竜太郎首相が、情報開示の遅れを謝罪するかたわらで、大蔵省の銀行局長が「個々の資料は公にできない」と拒否する始末。情報公開に最大限……
○松本(善)委員 まず最初に、総理に申し上げておきたいと思います。 住専問題は目前の問題にとどまらないで、日本の金融システムにかかわる重大な問題と私は考えております。私たちは、金融システムは国民の預金にかかわるものだし、決済という重要な機能を持つ大事なシステムと考えております。総理と考えが違う点は大いにあると思いますけれども、私の意見にも耳を傾けていただきながら、総理に積極的にお答えをいただきたいと思います。 我が党の住専問題の主張は極めてわかりやすいものであります。住専を破綻させた母体行が親会社としての責任を果たし、母体行の責任で解決すべきだ、これが当然の経済原則であり、国民の血税を使う……
○松本(善)委員 私は、北海道落盤事故に遭われました方々の一刻も早い救出を願っているというお見舞いの言葉を述べて、質問に入りたいと思います。
また、末野参考人については、聞きたいこともありましたが、今までの陳述の態度、状況、それから事柄の性質から考えて、これはもう証人でやる以外にないと思いますので、この質問はやめて、証人の喚問を要求をいたします。
【次の発言】 橋本参考人に伺います。
この参考人質疑といいますのは、国民が六千八百五十億の負担をなぜしなければならないのかということを解明する一環であります。本委員会におきましても、その中で、きょうもありましたが、母体行がもっと責任を負うべきでは……
○松本(善)委員 北海道事故関係者に心からのお見舞いを申し上げて、質問をしたいと思います。
武村議員に伺いたいのでありますが、先ほども農協系五千三百億の政治判断という問題についてお答えになりました。大所高所からの判断とか最高の責任を持った判断とか、まあ中身は言われましたが、結局は政治判断ということだろうと思います。
農協系の問題について直接言われたんですが、裏返せば、国民負担六千八百五十億も政治判断ということになろうかと思います。それでいいでしょうか。
【次の発言】 私の申しますのは、政治判断といいますのは、それじゃ母体行は、ここで盛んに言うんですよ、もう三兆五千億でぎりぎりいっぱいだ、最……
○松本(善)委員 大蔵大臣にお伺いいたしますが、私は本委員会の総括質問で、覚えておられるかもしれませんが、藤林元最高裁長官の「信頼感の喪失は金融界全体の危機」という表題の論文を紹介しながら、母体行の責任を論じて質問をいたしました。 簡単に言えば、バブルのときに住専を使って大もうけをした母体行が、バブルがはじけて損失が出ればそれを子会社に押しつけて国民にツケを回すと、金融秩序に対する信頼がなくなる、言うならばそういうものであります。橋本総理も、住専が母体行の事実上の子会社だということを認め、他党委員からも母体行の責任を論ずる質問が相次いで、国会は母体行責任論でいっぱいだ、こういうことまで言われ……
○松本(善)委員 総理に伺いますが、三週間余りの審議の空白を経ての審議再開となりました。国会がその機能を取り戻したことは歓迎したいというふうに思います。 本暫定予算の期間が五十日に及び、歳出十一兆六千億に及ぶ大型になったのも、住専問題がやはり根本にあると思います。この問題が今国政の最も重要な問題の一つであることは、もう言うまでもありません。岐阜の参議院補欠選挙で与党候補は当選をいたしましたが、総理御自身も、自慢できる結果ではない、これだけで住専で国民の理解が得られたとは思っていないというようなことを言っておられます。 総理の選挙後の発言は詳しく見ておりますので、それをもう一度ここで繰り返し……
○松本(善)委員 総理大臣に、沖縄の問題から伺いたいと思います。沖縄の楚辺通信所用地の一部で賃貸借契約が切れて、国の不法占拠状態になりました。国の使用権原がなくなったことは認めながらも違法とは言えないというのが、官房長官初め政府の説明であります。所有者の使用を妨害する法的根拠を明らかにできないから、各紙が国による不法占拠と書いております。官房長官も記者会見で、厳格に言えばそういう状態ということを認めたということであります。厳格に言わなくても、使用権原がなくなれば、不法占拠ということは明白であります。大森内閣法制局長官も参議院外務委員会で、地主に返還をしない法的根拠があるかないか一言で答えると誤……
○松本(善)委員 紹介融資の問題で、まず大蔵大臣に若干実態を聞いてから総理に伺いたいと思います。 橋本全銀協会長・富士銀行頭取が参考人として本委員会に出席し、紹介融資問題については、銀行は紹介しただけで、住専がみずから審査をした、紹介の責任はないと述べて、全く責任がないかのような態度をとりました。銀行の公共性、社会的責任などというのはもうどこ吹く風という。 我々も、独自に銀行の貸付担当者に会いまして調査をいたしました。それによりますと、ある信託銀行ではどういうものを住専に紹介融資として回したかといえば、銀行は通常土地は七割、建物は五割の担保掛け目で評価をするが、そこに届かない担保不足のもの……
○松本(善)委員 予算委員会の審議の焦点が母体行の追加負担に移ろうとしているときに、五党首合意をほごにする採決が行われることに我が党は断固反対であることをまず述べて、質問に入りたいと思います。 与党と新進党との昨日の合意について、総理はなぜ凍結になるのかと述べたということが報道をされております。その合意は、六千八百五十億について、「制度を整備した上で措置する。」とあります。これは住専処理法案の成立を意味していると総理は受け取っておられるのか、あるいは、法案が成立した上でさらに何らかの措置が必要だと受けとめておられるのか、総理の見解を伺いたいと思います。
○松本(善)委員 堀越公述人にお伺いします。 私学助成の問題につきましては、私どもも私学の教員組合などからいろいろ請願があって、国会には私学助成についての請願が毎年非常に多いので、大変大事な御意見を伺いました。 私はちょっと別の観点から、これは東京とか大阪とかいうところでは特にその請願が多いですね。例えば、堀越さんは中野の堀越学園の校長でもいらっしゃると思いますが、中野の例でいいますならば、公立高校は東大の附属高校を含めて六校ございます。人口三十万でございます。ところが、田舎といいますか、地方でありますと、人口一方に一つの高校というのは決して珍しくない。用地費が高いから、公立高校が足らない……
○松本(善)委員 端的にお伺いいたしますが、豊田公述人、先ほど来農業合意については反対だあるいは間違ったものだ、こういう意見陳述がございました。農業合意を受け入れたときの昨年の全中の抗議声明は、農業者の誇りと夢くえも奪う、農業は崩壊の瀬戸際に立たされているという強い言葉でありました。その流れの中できょうの発言もあったろう、こういうふうに受けとめております。 そこで質問は、ウルグアイ・ラウンド農業合意に関する関連対策について、農業再建の足がかりということを言われ、全面的な評価はされなかったわけですね。そしてしかも、再々述べられましたが、自国農業が維持発展できるような新しい貿易ルールの確立が必要……
○松本(善)委員 まず、宮脇公述人と鈴木公述人に共通して伺いたいと思います。 本年度の予算というのは、阪神大震災の起こる前に編成したものでありますから、当然にこの復旧、復興、それから災害に強い国土づくり、そういう観点が入っておりません。その財政需要というのは今や最も重要なものではないかというふうに思います。 そういう点からするならば、当然この予算は組み替えるべきではないか。新年度入りまでまだ五十日あります。日本経済新聞などは三度にわたって、きょうも出しておりますけれども、組み替えをすべきであるという主張を、社説を出しております。そのほかかなりの数の、私の知る範囲では中央紙で四紙、社説もしく……
○松本(善)委員 三人の公述人、御苦労さまでございます。貴重な御意見をありがとうございました。特に、阿部公述人は震災の被災も受けられ、その経験を踏まえて御意見を賜って、心からお見舞いも申し上げたいと思います。 最初に、三人の公述人の皆さんに私の質問の前提となることを申し上げたいと思いますが、それぞれお触れにもなりましたけれども、本年度の予算は震災の前に編成をしたものでありまして、大蔵大臣も組み替えに当たる補正をせざるを得ないということを言っておる。異常な事態になっておることはもう明白であります。組み替えを再三再四にわたって社説で主張する新聞もたくさんありますし、それから筋としては組み替えなけ……
○松本(善)分科員 長官に伺いますが、阪神大震災の救援復興というのは、当面の政治の最重要な課題でありますと同時に、この教訓を政治にどういうふうに生かすかということが極めて重要な問題であります。 きょうは、もちろん事務当局の答弁は一切いけないとは言いませんけれども、やはり国民の安全性について最終的な責任を持っているのは内閣であり大臣です。そういう点で、大臣に対する質問ということで受けとめていただきたいと思います。 御存じと思いますが、東海地震の判定会のメンバーであります東京大学の名誉教授の力武さんが、「総点検、地震列島」、これはほぼ二十年前の著書ですけれども、原発とか新幹線、高速道路などがひ……
○松本(善)委員 公述人にお願いしたいのは、この後本会議もありまして、お答えはできるだけ簡潔にお願いしたい。 まず清水公述人から伺いますが、私ども、六千八百五十億をこの予算から削除することに賛成であります。母体行が全部持て、こういう考えであります。今お話を伺っておりますと、住専というものの特殊性、それがちょっと抜けているのではないだろうか。この住専というのは一般会社ではありません。母体行の子会社、別働隊、あるいは一業務部門とさえ、このお席で自民党の議員は言われました。そういう性質のものでありまして、総理大臣もそういうふうに言っておられる。バブルのときには住専を使って母体行が大もうけをして、ぼ……
○松本(善)委員 池尾公述人に伺いたいと思います。 まず第一に、母体行責任の問題でありますが、この委員会でも再々議論されまして、子会社、別働隊、あるいは母体行の一業務部門が住専だ、私どももそう思いますが、自民党の議員もそのような立場で質問をされるという状況であります。総理も子会社であるということを否定はされません。私は、母体行は債権者の立場ではなくて経営責任を問われる立場のものだ、こういうふうに見ないと住専問題は間違うのではないか、こういうふうに思います。 これとの関係で、この母体行の責任をどう見るかということと、それから、不良債権全体を見なくちゃいかぬ、これは私、そのとおりだと思います。……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。