このページでは松本善明衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法案、いわゆるIT基本法案などについて質問をいたします。 法案に入る前に、国政上の重大問題である総理のいわゆる拉致疑惑発言と、この法案の担当大臣である中川官房長官の暴力団癒着疑惑問題について質問をいたします。 総理、あなたのいわゆる拉致疑惑に関するイギリス・ブレア首相に対する発言は、日本政府の外交能力が問われる重大問題になっております。これに驚いた総理は、行方不明者が第三国で発見という発言が与党訪朝団の副団長であった中山正暉氏の個人的発言だとして切り抜けようとしておりました。しかし、総理自身、ブレア首相との会談直……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、森内閣不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手) 自民党、公明党、保守党の連立政権である森内閣の退陣を求める声は、日本じゅうに広がっております。そのことが世論調査にあらわれているのであります。森内閣支持率は下がる一方で、どの世論調査を見ても、支持率は一〇%台であります。これは、国民の八〇%以上が支持していないということを示しております。野党の追及と国民の世論の広がりの中で、自民党内からも同調する動きが起こり、森内閣は土台から揺らぎ、断末魔の様相を呈しているのであります。 事ここに至っても、森首相を初め連立与党首脳部は、失政はないなどと言って開き直……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、武部農水大臣に対する不信任決議案に賛成の討論を行うものであります。(拍手) 不信任案賛成の第一の理由は、武部大臣には、BSE発生という重大な事態に対処する責任感も能力も全くないからであります。 今、日本の畜産は、BSEの発生と政府の不手際による価格の暴落で、自殺や、生産者が牛舎を捨てて逃げなければならないような事態さえ起こっており、この二、三カ月が勝負という緊急の事態になっております。畜産農家、その他関連業者を守るためには、被害者に損失を補償する緊急措置法の制定が必要であります。しかし、武部大臣は、このような重大な責任を全く自覚せず、当然なすべき被……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、中国・瀋陽総領事館で起きた事件についての外務大臣の報告と、昨日発表された外務省の調査結果に関して質問をいたします。(拍手) この問題は、対中国外交だけではなく、韓国、北朝鮮との関係や日本外交の基本姿勢にもかかわるものであります。そのためにも、今何よりも重要なことは、事実の徹底的な解明であります。 そこで、以下の諸点について、総理並びに外務大臣の答弁を求めるものであります。 まず、瀋陽市は、北朝鮮に隣接する省内にあり、中国の朝鮮族社会の拠点と言われており、今までもこのような事件が起こっているところであります。調査報告を読みますと、日本総領事館の対応……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、小泉内閣不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手) 私は、まず、小泉内閣が国民生活と日本経済に深刻な影響をもたらす健康保険法改悪案の強行を与党単独で行ったことを、厳しく糾弾するものであります。 国民に耐えがたい負担増を押しつける法案の中身の重大性に加え、国会のルールも乱暴に踏みにじって採決を強行したそのやり方は、小泉自公保政権の冷酷で危険な本性を象徴的に示すものであります。 小泉内閣の支持率は急落しております。国民の多くが、小泉内閣の改革なるものがにせものであること、その正体が古い、腐った、危険な自民党政治そのものであることを見抜きつつあります……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇三年度政府予算三案に反対、野党共同提出の予算組み替え動議に賛成の討論を行います。(拍手) 私は、まず、この予算にはまだまだ徹底審議すべき重大問題が多数あるにもかかわらず、与党が必要な審議を尽くさず衆院通過をごり押ししていることに、強く抗議をするものであります。(拍手) イラク問題は、二十一世紀の世界のあり方にかかわる重大問題であります。今、査察の継続強化によってイラクの大量破壊兵器の武装解除を図り、問題を平和的に解決するという史上かつて見ない巨大な世界世論の前に、ブッシュ政権が日に日に孤立を深めているという情勢であります。 ところが、小泉内……
○松本善明君 私は、日本共産党を代表して、サミット等一連の総理の外交活動について質問いたします。(拍手) 今回のエビアン・サミットは、アメリカの一極支配を許すのか、国連中心の国際協調かということが焦点の一つとなりました。 サミットに先立って、フランスのシラク大統領は、アメリカは単独主義的世界ビジョンを持っているが、私は多極的世界のビジョンを持っていると発言し、中国の胡錦濤主席とロシアのプーチン大統領は、共同声明で、一国主義を新たな不安定な要素とし、多極的で公正かつ民主的な国際秩序を確立すべきだと提言しておりました。新たに中国や発展途上国も参加したサミットを総括し、議長国のシラク大統領は、終……
○松本(善)委員 官房長官にいろいろ伺いたいのですが、まず最初に、内閣のかなめという官房長官に今の日本の道義の問題について、根本問題を少し聞こうと思うのです。 今、道義的な退廃というのは大変なことになっている。続発している少年犯罪を憂慮しない人はないだろうと思います。それから、子が親を殺すというような驚くべき犯罪も幾つも起こっておりますし、親が子を殺して自殺をするという痛ましい事件も起きている。 それは、それぞれ少年犯罪とか教育の問題として論じられなければならないことは言うまでもありませんけれども、社会全体として、昔は、子供は親の背を見て育つというふうに言われましたけれども、今はやはり大人……
○松本(善)委員 人事院勧告について、まず人事院総裁にお聞きいたします。 断っておきますが、局長を呼びました経過は、人事院の方からの要望があって、それはいいでしょうということにしたので、私の方は、人事院総裁が当然知っていなければならぬというような大きな点をお聞きしますので、万一、私は知らぬから答えてくれということを局長に言う場合には、私の方で、では、それを答えてもらうかどうかということを考えて質問いたします。国会の議論が死んでいるということが言われてもいます。やはり質問に対して的確に答えるように、ほかの答弁者もお願いをしたいと思います。 人事院総裁にお聞きしたいのは、今回の人勧は非常にひど……
○松本(善)委員 官房長官に伺います。理事会の合意に基づきまして、法案の質問の前に、官房長官の問題について若干伺いたいと思います。 この問題は、官房長官の個人の問題ではなくて、昨日の党首討論でも取り上げられましたけれども、総理大臣の答弁は、大筋で言えば、第三国案というのは外交機密ではない、周知の事実だ、それから、私の立場は一貫しているというものでありました。もしそうだったら、これだけ大騒ぎにならないんですよ。マスコミもみんなばかだということになります。私は、そうではないと。やはり、政府の対応が二転三転をしている、それが国際的にも重大問題だからこれだけ問題になっているわけですよ。 中川官房長……
○松本(善)委員 官房長官に伺います。
官房長官とは外務委員会などでもいろいろおつき合いもございますが、公私の別ははっきりして御質問をしたいというふうに思うのです。
最初に伺いますが、ことしの七月七日の閣議決定によれば、ITの本部長は内閣総理大臣、副本部長が官房長官、IT担当大臣、それから郵政大臣、通商産業大臣。どうも、ほっとしたと言われましたけれども、IT戦略本部の副本部長だという自覚は余りないようですね。伺います。
【次の発言】 IT担当大臣の上席に官房長官が副本部長となっております。指摘をしておきましょう。
それから、先ほど山元委員の質問に答えられて、前回の委員会が中川問題に集中し……
○松本(善)委員 日本共産党の松本善明でございます。 きょうは各参考人、貴重な御意見を賜りましてありがとうございます。 二十一世紀を前にして、コンピューターを初めとした情報通信技術の発展というものは、人類の文化、技術の発展の中でも画期的な一段階を開きつつあるのではないかと私ども思っております。日本共産党は、この新しい技術を社会全体が活用できるように国民の共有財産にして、その成果を国民すべてが受けられるようにするということを特に重視をしております。 そういう観点から各参考人に伺いたいと思うのでございますが、この法案につきましては、そういう観点から見ますと、民主主義という観点が非常に弱い。言……
○松本(善)委員 IT基本法、きょうにも採決という日程になっておりますが、野党四党の要求した公聴会の要求も与党は受け入れない、それから修正も本当に部分的で、基本法と言うには私は値しないというふうにも思います。 最初に堺屋長官に伺いたいと思いますのは、IT革命とかIT基本法と言っていながら、やはり国民的な論議は非常に不十分。長官は御存じかどうかわかりませんが、財界からも批判が出ています。奥田日経連会長が「論争東洋経済」で「「ITは経済に計り知れない恩恵をもたらすから、何をおいても推進すべきである」という立場から議論をスタートするのではなく、まずはこれがどのような意味やインパクトを持つものかを冷……
○松本(善)委員 今回の法案は、大学教員、研究職に続いて一般職にも任期制職員の採用を導入するもので、特例法とされております。任期付職員採用制の導入は、国家公務員の根本基準にかかわる問題であります。 初めに、任期つき採用が何に対して特例なのかということについて質問をしようと思います。 人事院規則八―一二の十五条の二では、「任命権者は、臨時的任用及び併任の場合を除き、恒常的に置く必要がある官職に充てるべき常勤の職員を任期を定めて任用してはならない。」としております。この規定を設けている理由は何でしょうか、総裁でも任用局長でもいいですが。
○松本(善)委員 最初に石破政務次官に伺いますが、先ほど来、皆さんが、立場はそれぞれ違うけれども、日本の農業はこのままでいいのかという立場での御質問だったというふうに私は思います。 政務次官は、今度の緊急総合対策について、多少の弁明もされましたけれども、九十点近いと。けさの日経の社説をお読みになりましたかどうかわかりませんが、米づくりの二十一世紀の展望も見出せない中で、来夏の参議院選挙をにらんだその場しのぎの対応に終始した印象は否めない、今回の対策は、二十九日の自主流通米の入札をにらんでまとめたものだ、低価格米志向の消費が定着していることもあって、相場反転の劇的効果を予想する流通関係者は少な……
○松本(善)委員 農水大臣に御質問をいたします。 今、日本の農業については重大な問題が幾つも起こっております。農地法ももちろんそうでありますが、農地法を中心にして、農政の根本にかかわる問題について農水大臣に伺いたいと思います。 きょう、政府参考人も呼んでいますけれども、これは農水省側の要望もあってやったことで、基本はやはり農政の根本にかかわることなので、私の質問は、基本的には農水大臣にお答えいただきたい。もちろん、いろいろな事情でほかの方に答弁させたいと思われることもあるでしょうけれども、そのときには言っていただけば、私の方からそれで結構ですと。やはり、国会が活性化をし、本当に権威を回復す……
○松本(善)委員 きょうは、官房長官と国家公安委員長に質問をさせていただきたいと思います。 他の三大臣の担当分野についても、非常に重要な問題だと思っておりますので、機会を改めて十分に質疑をさせていただきたい、決して軽視をしているわけではないということを最初に申し上げておきたいと思います。 今この委員会でも質疑がありました内閣官房報償費の問題、政治不信の最大の原因の一つになっていると思います。自民党古賀幹事長の今国会本会議の代表質問の中でも、外務省職員による公金横領事件について、外務省の調査結果と処分が発表されたが、国民の怒りは増幅された印象があるということを言って質問をされました。この問題……
○松本(善)委員 きょうは犯罪被害者給付金の法律について質問をいたしますが、その前に、先ほど、国家公安委員長がおいでにならないときに、井上議員から、奈良県警の問題、詳細に警察庁長官との間でやりとりがありました。国家公安委員会にも逐次報告しているということだし、新聞も大きく報道していますから御存じと思いますが、一問お聞きをしたいと思うんです。 マスコミも身内に甘いんじゃないかといって厳しく指弾をしていますけれども、贈収賄事件で逮捕をしないで捜査をするというのは、私はほとんど聞いたことがない。やはり、贈収賄事件というのは罪証隠滅のおそれが非常に強いですから、逮捕をして罪証隠滅ができないようにして……
○松本(善)委員 まず最初に、基本法の提案者に伺います。 我が国の犯罪被害者の権利保障は今非常に重要な問題になってきて、政府もいわば対症療法的といいますかそういう形で法案を出して、今回もかかっているわけですけれども、やはり国際社会から非常に立ちおくれているということはもう間違いない事実だろうと思います。そういう点で犯罪被害者の権利をはっきり決めた基本法の制定が必要であると私ども考えており、そして提出の法案については基本的に賛成であります。 共同提案するについての協議の時間が十分とれないということでございまして、今回は共同提案になりませんでしたけれども、国連のいわゆる犯罪被害者人権宣言、これ……
○松本(善)委員 まず、官房長官に報償費の問題を伺います。 報償費を含めて無修正で二〇〇一年度予算が成立いたしましたけれども、もちろん、これで終わりではありません。むしろこれからが問題だと私は思うぐらいであります。 松尾室長の逮捕で、全容を解明するという問題はまた一つ大きな問題になります。きょうも与党議員が、やはりこれは組織的な犯罪ではないかという疑問を持ちながら質問されておりましたけれども、全国紙の社説でも、個人の犯罪に終わらせるな、構造的な腐敗だ、疑惑の本質に迫れ、政府は被害者では済まされない、共犯者は流用金を返せ、なかなか厳しいものでありますが、やはり国民の怒りを反映しているのだと思……
○松本(善)委員 最初に、交通安全基本計画について伺いたいと思います。 今もお話がありましたが、やはり中央交通安全対策会議は、総理大臣が会長をやって関係閣僚が集まってやる、警察だけにこの問題を任すわけにいかないという、本来そういう性質のものだろう。きょうは副大臣がお見えですけれども、いろいろな事情でそういうことになったのですが、本来ならばやはり、たくさんの国民の命が失われたり負傷したりしているのに、こういうところで、場合によっては総理大臣がお見えになるとか、せめて官房長官が来られるとか、そういうような形で交通安全の問題を深く論議するというようなことをしないといけないのではないか。そういうこと……
○松本(善)委員 官房長官にまず伺います。報償費の問題です。 十五日の予算委員会で塩川財務大臣が、報償費についてのテレビでの自分の発言について、忘れたとか記憶にないということを連発されました。 考えてみますと、十二年前の話をテレビでは極めてリアルにお話しになったんですよ。それが四カ月たったらすっかり忘れてしまう。私は、だれもそれは信用できないんじゃないか。塩川さんを知る人によりますと、大変記憶のいい人だと言うんです。私は、この忘れたというのはとても信用できない。忘れたという方針でいこうということではなかったか、こう思うんですが、官房長官はこの答弁を聞かれてどういうふうに思われましたか。
○松本(善)委員 日本共産党の松本善明です。 竹中大臣には初めて質問するわけでございますが、いろいろ御答弁を伺っていると聞きたいことがたくさんあるのですが、きょうは一部ということになりましょう。これから長いつき合いになるか、大臣言われるように早く学界に帰られるかわかりませんけれども、さわやかに論戦をしたいと思います。 まず最初は、大臣が昨日の参議院予算委員会で、不良債権の処理で出る失業者が数万から数十万、五年後には五百万の雇用を創出して日本は人手不足に悩む国になる、こういうふうに趣旨は言われましたね。筆坂さんも指摘しましたが、二〇〇一年の五月十一日付の経済財政諮問会議のサービス部門における……
○松本(善)委員 きょうの質問は、追及型というよりは、国民に問題を明らかにしたいということでありますので、答弁者の方々はそういうつもりでお答えいただきたいと思います。 まずは、危険運転死傷処罰法についてであります。 酒酔い、麻薬、暴走行為などの共同危険行為、無免許、酒気帯び運転などの危険な運転行為の法定刑引き上げは、事故の被害者の心情や国民世論にこたえるものだと考えます。被害者の遺族が進めた署名運動に二十六万人の署名が集まったことに見られるように、法定刑引き上げには大きな国民世論があります。 署名用紙を見ましたが、そこには、何人死亡させても、飲酒の上に無免許運転であろうとも、最高刑は窃盗……
○松本(善)委員 提案者に聞く前に、大臣に伺いたいと思います。 この行革の問題で石原大臣とは初めての議論になりますので、根本問題からちょっと伺いたいと思います。 日本共産党は、行財政改革については極めて積極的に考えているのです。その方向は、不要不急の公共事業に徹底的にメスを入れて、公共事業五十兆円、社会保障二十兆円という財政構造を変えることとか、それから天下りなどの政財官の癒着を断ち切ること、それを進めていくについては国民生活へのサービスは切り捨てない、後退させないというようなことが中心であります。 大臣に行革全体について伺いたいというのは、さきの行政改革会議の最終報告が、今の行革の一つ……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、特殊法人等改革基本法案に対し、反対の討論を行います。 反対の理由は、本法案が進める特殊法人改革は、改革を理由に、国民生活関連分野の住宅、国民・中小企業への金融、奨学金など国民の基本的人権にかかわる事業の縮小、切り捨てにつながる一方、大銀行やゼネコンなど財界の利益を最優先するものとなるからであります。 我が党は、特殊法人改革は、むだや放漫経営、腐敗構造に徹底的にメスを入れ、その上で不要な特殊法人は解散させることも当然だと考えております。同時に、国民生活に必要な特殊法人は、その公共的責任にふさわしく、民主的に改革する必要があると考えております。その……
○松本(善)委員 今回の改正は、児童買春の温床になっているテレホンクラブの規制と十八歳未満の利用制限でありますが、児童買春事件検挙数の半分以上がテレホンクラブ利用者という現状から見て必要なものと考えております。
テレホンクラブは全国に約三千百数十の営業所があると言われていますが、最近は全国展開している店もあると言われています。そういう実態をどういうふうに把握しているか、御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 テレホンクラブの営業所の数はこの三年で三百件近くふえているけれども、それぞれ競争も激しくなっているようで、私の地元の仙台の商店街なんかでも、テレホンクラブのチラシやポスターで困っ……
○松本(善)委員 農水大臣に、WTO協定についての日本提案を中心に少し伺いたいと思います。 その前に、やはり、今の日本の農業についての状況認識、私は危機的状態にあるというふうに思っております。農水大臣もうなずいておられますが、これは超党派的なものじゃないか。 茨城県の藤代町の農業委員会の意見を紹介しますと、WTO協定が結ばれてから六年が経過したが、このまま続けば日本農業は完全に崩壊することが明らかになった、こう言っています。 中身的には、このままいくと、水を失い緑を失い、洪水や山地崩壊だけでなく集落も崩壊し、これまでの土台の上に構築されたお祭りを初め民俗文化も崩壊すると。 これは大臣も……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、農林漁業公庫法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。 本改正によって、公庫は財投機関債を発行できるようになり、市場評価による効率化と称して、公庫の運営に市場原理が持ち込まれることになります。 公庫は、産業基盤の弱い農林漁業者に対して、毎年一般会計より九百億円前後の利子補てんを受けながら、低利かつ長期の貸し付けという、市場ベースでは到底成り立たない業務を行っております。ここに市場原理を持ち込めば、農林漁業に対する長期かつ低利の融資を行うという公庫の目的に反することが発生しかねません。 実際、農協は、金融のグローバル化に対応し、市場……
○松本(善)委員 日本共産党の松本善明でございます。 四人の参考人の皆さん、御苦労さまでございます。 まず、中村参考人の方から。 中村参考人の御意見では、意見集約をずっと農業団体でやってきたから農村の現場では受け入れられているとか、安心と希望の持てる制度だというふうに述べられました。信田参考人の御意見は、真っ正面からそれを否定した御意見ですね。これは農業の現場の意見としての一端ではあろうと思いますけれども、私もいろいろ実際に農業をやっていらっしゃる方の御意見を聞いて、一つ紹介します。いわば超党派的な意見です。 昭和三十年代に福島農蚕高校を卒業した農業者が中心となって参集した農業者年金受……
○松本(善)委員 農水大臣に伺いますが、私は、数年前に岩手県の宮古の市長さんに、もう現職ではないんですがお会いして聞いた話は、陳情の最初が、脱サラで農業をやる人はいるけれども、脱サラで漁業をやる人はいないんだ、これをひとつよく知ってもらいたいと。漁業がいかに深刻な状況になっているかということを私は目を開かされた思いがいたしました。 農業についても、前の質問でこれが崩壊寸前の状況になっているということについては農水大臣もお認めになりましたけれども、漁業はもっと深刻な状況です。漁獲の減少、魚価安、漁場の悪化など農業以上で、生業として成り立たない。中小漁業会社も厳しい。自給率も、一九八五年の九六%……
○松本(善)委員 農水大臣に伺いますが、ワカメ、ウナギのセーフガードの発動についてであります。 これは私、水産業とか漁業が大事だという農水大臣を初めとする答弁が本物かどうかという、いわば試金石だと思うのです。これはどうなのかということ。農水省は、三月十四日に水産二品目の政府調査を開始するように財務、経済産業の両省に要請しました。もう二カ月。どうなっているのだと。政府調査を開始するかどうかを検討するのに何で二カ月かかるのか。現場では、国はやる気があるのかと言っています。 幾つもの例がありますけれども、例えばワカメについて、東北の市長会が早期発動を強く要望している。五月十五日です。御存じと思い……
○松本(善)委員 日本共産党の松本善明でございます。 四人の参考人の皆さん方、林業の衰退を心配をし、そして林業の振興のために貴重な御意見をいただきまして、本当にありがとうございました。 各参考人に、共通して伺いたいことがございます。 改正案は、これまでの林業基本法の目的であり政策目標でありました林業総生産の増大や林産物の需要及び価格の安定という規定を削除いたしました。我が国の林業自給率は二割まで低下をしましたが、一方では国内での蓄積量、成長量は十分にあります。法案に木材の自給率を明記して、国内生産の増大を図る、また国産材を使う運動を展開していくことが必要なんじゃないだろうか。この点、お触……
○松本(善)委員 大臣に伺いたいと思います。農協のあり方の根本問題のようなことですが、今起こっていることは、農民の農協離れなんというものではなくて、農協の農民離れだということが言われている。そういうことを聞いたことがあるかどうか。また、聞いたことがあるかどうかは別として、そういうことが言われていることについてどう思うか、聞きたいと思います。
【次の発言】 きょうの委員会の冒頭、陳謝されましたけれども、実際に進んでいることと現状とが違っている。それがぽっと出たというのがきょうの事態。今の御答弁を聞いていましても、この法律がやろうとしていることと違う方向、私はそういうのがすっと出てくるんだと思いま……
○松本(善)委員 まず、竹中経済財政担当大臣からお聞きしたいと思います。 小泉構造改革の現状をどう見るかという問題なんですが、これは、経済の面では、骨太方針とかいろいろな説明で、大まかに言うと、効率の悪い分野を壊して人と金と物を効率のよい分野に移すというのが大筋の説明だったと思うんですね。だから、効率の悪い中小企業は不良債権の早期処理でつぶすということになったし、それから効率のよい分野というのはITということが挙げられていたけれども、ITはIT不況ということになった。 そういう点でいえば、この構造改革そのものがもう破綻をしたと考えなければならない状態になっているように私は思います。竹中大臣……
○松本(善)委員 石原大臣に特殊法人の改革問題で質問しようと思います。 二十二日に政府・与党は特殊法人改革問題で合意をし、大臣もその趣旨で行革推進本部に報告をされたと思います。この内容は大変問題があって、マスコミも指摘をしていますが、道路公団でいえば、むだな高速道路づくりをやめるという保証はどこにもないし、道路特定財源の一般財源化の公約も全くやろうとしていない。その一方で、国民生活にかかわり、その充実が求められております公団住宅の都市整備公団や住宅金融公庫は廃止するということでありました。 これは公共住宅に対する国の責任を放棄するものだと思いますが、特殊法人は国の政策で設立をされて運営をさ……
○松本(善)委員 まず、農水大臣にセーフガードの問題から伺いたいのでありますが、各委員からの質問がありまして、その答弁を全部聞いておりますので、それを前提として、どうも最後のお話になると、農産物の正式発動は、九日以降すぐには発動しない、十二月の二十一日までに合意がなければ発動する、これが関係閣僚会議の合意なんですか。そうじゃないんですか。さっきから聞いていると、はっきりしないものですから。
【次の発言】 すると、この十月二十五日の朝日新聞の報道は間違いだということですか。さっき言ったのは、違うと言いましたね。これははっきり、先ほども他の委員が言われましたけれども、十二月二十一日までに合意を目指……
○松本(善)委員 冒頭に、遠藤副大臣から、米の価格の問題についての御報告がありました。これは、六年連続で米価を引き下げるということで、もう到底容認できない、こういうやり方が決まっていけば、日本の農業の根幹であります稲作が崩壊していくことになるという抗議の意思をまず表明した上で、BSE対策から農水大臣にお聞きをしようと思います。 その前提で、生産局長、政府委員で結構ですが、二頭目のBSE感染牛が北海道で発生をして、今、感染経路の解明が非常に重要になって、政府の方でもおやりになっているようですが、飼料用の調製品は、十月四日以降は輸入禁止になりましたが、それまでは輸入をされていた。これは感染源の一……
○松本(善)委員 外務大臣に伺いますが、外務大臣はきょうの委員会でも、予算委員会で我が党の議員が提出した北方四島に関する文書について存在を認められましたけれども、内容をお読みになりましたか。
【次の発言】 文書の性質上、中に書かれてあることが事実に反するということはないと思いますが、さっと読まれて、ここは違うなというふうに思ったところはありましたか。
【次の発言】 私が聞いているのは、書いてあること自体について事実でないということを感じましたかと言っているんです。書いてあること自体です。その周辺はいろいろ調べるということはあるでしょうが。
○松本(善)委員 外務大臣に伺いますが、昨日、私ども日本共産党の委員長が記者会見で発表いたしました秘密文書といいますか、鈴木議員とロシュコフ外務次官が昨年の三月五日に会談をしたという記録、よく読んでおいていただきたいということを申し上げましたが、お読みいただいたでしょうか。
【次の発言】 この会談が行われたかどうか、その点について見解を聞きたいと思います。
【次の発言】 出席者はどういうことでしょうか。
【次の発言】 東郷局長も出席をしているということですね。
この文書は存在しているんでしょうか。文書の存在については確認されたでしょうか。
○松本(善)委員 外務大臣、一昨日の質疑の続きということでお聞きいただきたいと思います。 一つ最初にお聞きしたいと思いますのは、北方領土返還についての基本態度、北方領土返還を要求する基本態度。 一昨日私、申しましたように、私たちは、スターリンが千島列島を不法占拠したところから始まっている、全千島の返還ですが、外務大臣は四島返還という立場でいらっしゃると思いますが、いずれにしましても、その立場の違いはあるけれども、日本の主権を回復したいという点では一致をしているんではないかと思います。 外務省の基本的な立場が、四島についての日本の主権があるから返せということであるかどうか、まず伺いたいと思……
○松本(善)委員 まず、在外公館の名称及び在外公館に勤務する外務公務員の給与の法律の改正についてお聞きします。 我が党は、一般職の外務公務員の給与については、一般職の給与削減に対しては、三年連続の年収を下げるということになりまして、公務員の労働者の生活水準の悪化を強いるものとして反対であります。特に今回の法律で問題になっております在勤手当については、やはり今回は人事院勧告に沿って平均七・三%、額で平均四万八千円ぐらい差し引いている。私どもは、やはり在勤手当というのは少し性質が違うんじゃないか。非常に僻地の仕事であるとか、そういうようなものについては、現状、勤務状況を反映した給与にしなければな……
○松本(善)委員 私は、きょうは、今お話がありました日ロ交流事業について聞きます。高野参考人にも聞きますが、外務大臣にもそれに関連してまた聞きますので、外務大臣、そのやりとりをよく聞いていていただきたいというふうに思います。 この問題はなかなか大きな問題で、御存じかもしれませんが、新聞の見出しだけでも紹介すると、「日露交流委も私物化 鈴木宗男氏 「呼びたい時に呼びたい人招待」 来日千二百人 大半が表敬」、鈴木さんのところへ行っているわけですよ。それから、「外務省職員、日ロ交流事業で 宗男氏と会食 報告せず 会計検査院、調査へ」。それから、青年交流委員会開催ゼロ、外務省実質運営、こういう報道の……
○松本(善)委員 外務大臣に、きょうは、東郷氏らの処分にかかわりながら、二元外交の問題を伺いたいと思います。 外務大臣は四月の二日に東郷前オランダ大使などの処分を発表して、三日の本委員会でもこれは議論されました。一昨日、外務大臣は、東郷前駐オランダ大使などの処分理由として、対ロシア外交の政策決定ラインに混乱をもたらしたと述べて、それ以上の理由を述べないだけでなく、東郷局長が二島先行返還論を推進したから処分したというのであれば、そうでないという答弁もされました。そして、具体的に言えという質問に対しては、抽象的な三つの理由を挙げられるだけでありました。 これを繰り返してもしようがありませんので……
○松本(善)委員 外務大臣に伺いますが、まず、この協定に入ります前に、パレスチナの情勢が深刻になっております。同僚委員も質問をいたしましたが、私、外務大臣の御答弁を聞いていて、どうしても、あの蛮行、人がたくさん死んでいるという事態をなくそうという決意といいますか情熱といいますか、これが感じられない。 三月の三十日に談話を出した、こういうふうに言われましたけれども、三月の三十日には国連決議の一四〇二が決議され、それで、四月の三日には一四〇三の緊急決議になっているんですね。三十日に談話を出したということでは済まないと思うのですよ。そして、やはり人がたくさん死んでいる事態をどうしても防ぐというため……
○松本(善)委員 きょうは、外務大臣に対ロ領土外交全般についてお伺いしたいと思います。
本題に入ります前に、若干の事実関係を欧州局長に確認をしておきたいと思います。
それは、一昨日の我が党の志位委員長の党首討論に先立ちまして、二〇〇一年三月五日、鈴木議員と東郷欧亜局長が出席して開かれたロシア側との会談の場所でありますが、委員長も角崎審議官に確かめ、私も確かめました。そして、欧州局長も知っているということなので伺いますが、この場所は赤坂の料亭ですか。
【次の発言】 それから、もう一つお聞きをしておきますが、東郷局長はどういう経緯で、どういう資格で参加をしたのかということを角崎審議官が聞かれた……
○松本(善)委員 きょうは、安倍官房副長官においでいただきました。条約に入る前に若干確かめておきたいと思います。
安倍副長官は、北方領土について、二島先行返還論を容認した発言をしたということが報道をされております。今も議論があったんですが、この二島先行返還論というのは、鈴木宗男代議士それから東郷元欧亜局長などが主張して、我が国のロシア外交をゆがめたということで広く論じられております。
安倍副長官は、このことを承知の上で発言をされたんでしょうか。発言の政治的意図はどういうことですか。
【次の発言】 私の聞いたのは、この二島先行返還論がロシア外交をゆがめたということで、マスコミもすべて論じてい……
○松本(善)委員 条約の質疑に入る前に、パレスチナ問題、中東外交は今非常に、最大の問題と言ってもいいぐらいですが、私も、外務大臣の御答弁を聞いていると、本当に右往左往という言葉が当たるような感じがいたします。 イスラエルの今やっていることは虐殺でして、テロを批判する資格は全くない。この問題の解決のためには、イスラエルが占領地から全面撤退するということが先決問題でして、我が国の国会決議もそういう趣旨だと思います。実際、あの国会決議をする前に、私どものところへイスラエルの大使が、あのような決議をしてくれるなということを言ってきたことでも明らかです。 私は、きょうは時間がありませんから、そういう……
○松本(善)委員 外務大臣に伺いますが、きょうの外務委員会でも各党の同僚委員が、靖国神社を総理が参拝したという問題が重大な外交問題として取り上げられてまいりました。韓国や中国の大使が抗議に来たり、中国が防衛庁長官の訪問を拒否するとかいうような、アジア外交に重大な影響を与えたと思います。 外務大臣にも相談せず、朝思いついてやる。何といいますか、衝動買いというのがあるけれども、衝動外交ではないか。衝動買いというのがあるでしょう、そう思ったらよく考えないでやる。本当に私は軽率きわまりないことだ。総理大臣というのは日本に一人しかいないんですよ。それがどういう行動をとるかということを、どういう影響があ……
○松本(善)委員 まず、案件ですが、犯罪人引き渡し条約の方は特に問題もないし、時間の関係もあって、日韓投資協定について伺います。 韓国への日本企業の進出で問題になってきたのが、労働者の権利侵害の問題であります。よく知られておりますが、日本企業が投資をした日系企業の韓国スミダが、本社の方針で一方的な工場閉鎖、全員解雇が行われましたが、労働者の抗議で解雇撤回、和解したという問題があります。 日韓投資協定締結が、こうした日本企業の態度に見られるような韓国労働者の一方的な人員削減や首切り、あるいは劣悪な労働条件の押しつけを助長するものであれば、日韓の友好関係に水を差すことになると思います。この協定……
○松本(善)委員 本委員会でもたびたび問題になりました鈴木宗男議員のいわゆるムネオハウス問題、これについて、鈴木議員の宮野秘書ら七人が逮捕されました。国後島緊急避難所兼宿泊施設建設工事の入札をめぐる偽計業務妨害事件ということで、被疑事実は外務省当局も知っていると思いますし、これは読み上げてもらうと大変長いものですから、刑事局長に伺いたいんです。 要するに、要点でいえば、平成十一年六月上旬、北海道釧路市の事務所で、日本工営、日揮の社員が入札予定時期、工期、工事内容、予算規模などを漏えいし、渡辺建設工業及び犬飼工務店が受注することを申し合わせて、七月上旬ごろ、見積価格も漏えいして入札を不調に終わ……
○松本(善)委員 外務大臣に伺います。 このいわゆる京都議定書の問題というのは、いうなれば、地球を人類が管理をすることができるかどうかという非常に大きな問題だというふうに思います。大臣は、環境大臣として直接かかわられていましたから、全部大臣にお聞きします。 本議定書では、森林吸収が認められている。森林吸収については、森林が温暖化ガスをどれほど吸収するかについて不確実な部分が多くて、さらに、その吸収量の計算方法も確立していないなどの問題が指摘をされています。しかし、日本など四カ国、ロシア、オーストラリア、カナダ、いわゆるアンブレラグループと言われていますが、その四カ国が最後まで自国の主張とし……
○松本(善)委員 きょうは条約審議の日ですが、理事会の合意に基づいて、一般質疑も多少行います。 今外務省は、本当に報道の大部分が外務省というぐらい、外務省有事と言ってもいいぐらいたくさんの問題を抱えていると思います。私は、きょうは、その中で対ロシア外交の問題をちょっと伺います。 これは、ロシア外交とのかかわりで利権を追ったり不正があったりということもありますが、同時に、それとの関係で対ロシア外交の根本が問われて、やはり日本の対ロシア外交を根本的に立て直すという問題があるのではないかと思います。 三月十九日に我が党が発表いたしまして、私が翌日二十日に質問をいたしました鈴木議員とロシュコフ・……
○松本(善)委員 きょうは、北方領土問題についてお聞きをしようと思います。 けさの朝日新聞に、大臣はお読みになったかどうかわかりませんが、「領土交渉「冬の時代」へ」の見出しで、クナーゼ・ロシア元外務次官の語ったことが報道をされております。 クナーゼ氏によりますと、国後、択捉については、せいぜい話し合うだけ、最悪なら協議の凍結もと語ったということであります。さらに、新生ロシアは、九二年初め、法と正義の原則を対日政策の基本方針とすることを決めた。国後、択捉の問題は、法と正義の原則から、ロシアは受け入れがたいものだ。プーチン大統領は、国後、択捉の問題は協議したくない。この政権は、前政権ほど勘定高……
○松本(善)委員 外務大臣に伺いますが、午前中も福田官房長官の発言についてのいろいろ質疑がありました。この問題は、やはり日本の外交姿勢に対して他国の信頼を著しく傷つけたという、私は本当に重大な問題だというふうに思います。 その前提として、先ほど来御議論もありましたが、今核保有国でありますインドとパキスタンが緊張状態にあって、これはアメリカのアーミテージ国務副長官も、核兵器が使用される可能性について心の片隅にとどめておかなければならないということを述べるという事態であります。これが核戦争に発展をするという可能性を全く否定することはできないという極めて重大な事態、外務大臣も緊張が高いということを……
○松本(善)委員 お聞きしますが、先ほどちょっと触れられましたが、我が国の国会では拉致疑惑問題についての早期解決を求める決議というのをやりました、本院で。これについては御意見があるんですか、それとも、これは同意をしておられますか、賛成ですか。
【次の発言】 この決議をした後、川口外務大臣が、「政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を踏まえ、引き続き日朝国交正常化交渉の進展に粘り強く取り組み、こうした努力を通じて、拉致問題を初めとする人道上の問題や安全保障上の問題の解決を目指す所存でございます。」こういう発言をされました。これは支持できますか。
○松本(善)委員 外務大臣に伺います。 我が国の憲法の七十二条には、「内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務及び外交関係について国会に報告し、並びに行政各部を指揮監督する。」とあります。――聞いていましたか。(川口国務大臣「全部は」と呼ぶ)それじゃだめですよ。関係あるところだけ言いましょう。外交関係について国会に報告するということが内閣総理大臣に義務づけられています。質問はちゃんと聞いておってください。 サミットについて各同僚が聞きました。サミットについては、参議院では報告したけれども、衆議院には報告がないんです。あなたもサミットに行っていない。それで、御存じのように、……
○松本(善)委員 外務大臣に伺います。 ブッシュ大統領は、六月の一日、陸軍士官学校での演説で、我々の安全保障が求めているのは、すべての米国民が前を見詰め決意を持つことであり、我々の自由と生命を守る必要があるときは先制攻撃をいとわないことであると述べました。 国際法というのはどの国にも平等に適用されるわけですけれども、先制攻撃を許されるということになりますと、私は、国際社会に重大なことになるんじゃないか。このブッシュ大統領の演説は、アメリカが先制攻撃を行う政策をとるということをはっきり言明したということだと思いますが、外務大臣はどう考えていますか。
○松本(善)委員 アジア=太平洋郵便連合憲章に関連して、国際郵便の問題を伺いたいと思います。 それとの関連で、国内での盲人用郵便物について総務省に聞きたいんですが、現行の郵便法は、点字、録音物などの盲人用郵便物は無料と規定しております。今参議院で審議中の郵政公社法案では、この規定が削除をされている。このために、障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会とか、全日本視覚障害者協議会とか、全国肢体障害者団体連絡協議会など三つの団体が、とりわけ、いわゆる盲人用郵便物の無料規定を法案から削除せず、現行制度を維持、継続してほしいと要請をしております。 万国郵便条約では第八条で、「点字郵便物については、航……
○松本(善)委員 受刑者移送条約について質問をいたします。 端的に聞きますが、現在、横須賀刑務所には、一九九五年九月の沖縄少女暴行事件で刑が確定した三名のアメリカ兵受刑者が拘禁されております。これらのアメリカ兵は六年六カ月から七年の拘禁刑に服しており、うち一名の刑期は本年秋十月ごろ、一名は本年末十二月ごろ、もう一名は来年三月から四月ごろ、それぞれ刑期満了になるということであります。 九五年九月のこの事件は、我が国のいたいけな十二歳の少女に対する野蛮きわまりない行為であり、我が国の主権が重大に問われた問題でありました。だからこそ、沖縄だけでなく我が国全土が怒りに包まれ、また在日米軍基地の見直……
○松本(善)委員 条約に入ります前に、大臣に、昨日沖縄で起こった被弾事件について伺いたいと思います。 わずか二メートル先に銃弾が来た島袋さん、土煙に命の危険を感じて逃げ出したということですが、「次の弾に撃ち抜かれると思い、無我夢中だった。あんな怖い思いは初めてだ。もうあの畑で作業する気になれない」というようなことを語っておられることが報道をされております。 このキャンプ・シュワブでは、今まで五件のこのような事件が起こっております。数久田というこの地域では三回目です。こういうことで、沖縄の県民全体が怒りに包まれているというような状態になっていると思います。 こういう事故が起こるたびごとに、……
○松本(善)委員 外務大臣に伺おうと思いますが、瀋陽の総領事館事件につきましては、事実関係についても国会で再々議論され、きょうもされておりますし、それから処分もされました。しかし、やはりこの最大の問題は、北朝鮮脱出者に対する日本政府の基本政策がしっかりしているかどうか、これが確立されているかどうかということが最大の問題ではないかと思います。 外務大臣御自身が国会で、難民・亡命者問題が最大の問題と言って過言でない、こういうふうに答弁をされているわけでありますけれども、この事件、私は個々の処分よりも、むしろ外務大臣あるいは内閣、この姿勢こそが問題なのではないかと思いますけれども、この問題について……
○松本(善)委員 私は、日朝首脳会談について、まずこの問題についての日本共産党の見解を述べて、質問をいたします。 日本共産党は、この会談で、過去の植民地支配の清算、日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題の再発防止措置などに関し日朝共同宣言が交わされ、国交正常化交渉の再開が合意されたことは、悲劇の中の一歩ではありますけれども、重要な前進の一歩だと考えております。 この会談の中で、北朝鮮が日本人の拉致を行っていたという重大な事実が明らかになりました。他国の国民を暴力によって自国に拉致することは、国家主権を侵害し、基本的人権と人道に反する重大な国際犯罪であります。私は、日本共産党を代表して、この……
○松本(善)委員 質問順位を繰り上げていただいたことに、委員長並びに同僚委員にお礼を申し上げます。 我が党の総理訪朝並びに日朝会談についての見解は前回の委員会で申し上げましたので繰り返しませんけれども、私は、二日に公表された政府の拉致問題に関する現地事実調査結果を拉致問題の真相解明に向けた第一歩だと考えております。日朝平壌宣言を踏まえた国交正常化交渉を進めながら、政府に引き続いて拉致問題の真相徹底解明の努力を求めるものであります。 今後の真相解明につきましては、当然、拉致被害者の意向を十分酌んで、世論も考えながら交渉することが必要だと考えますが、政府の基本的な方針を伺いたいと思います。
○松本(善)委員 きょうは、農水省に米の問題について質問をしようと思います。 WTO農業協定が輸出国の利益偏重をしているという批判は国の内外にございますが、きょうは、現行のWTO協定のもとでできることとできないことをまず事務当局から、食糧庁長官になりましょうか、先に伺って、それから、農水大臣に政策的な問題について伺いたいというふうに思います。 WTO協定では、農産物の価格保障や不足払い制度に関する財政措置、いわゆる国内支持については、禁止ではなくて、農業協定六条の国内助成に関する約束と、附属書二に示されているように、削減対象の黄の政策、それから削減対象外の緑及び青の三種類に区分をして、削減……
○松本(善)委員 イラク問題について質問をいたします。 インドネシアのバリ島やフィリピンでの大規模な爆弾テロ事件が起きて、モスクワの劇場占拠事件でも多数の犠牲者が出ました。APECでも反テロ声明が採択されました。テロを根絶するということは二十一世紀の国際社会の重大な課題であると考えております。 我が党は、テロと報復戦争の悪循環になることを警告してまいりましたが、私はそうなる危険性があることを深刻に憂慮しております。特に、同僚委員もいろいろ質問をいたしましたが、イラクに対してアメリカが国連決議なしで先制攻撃するならば、もっと重大なことになることは目に見えております。 我が党は、緒方参議院議……
○松本(善)委員 北朝鮮の問題で、二十九、三十日、日朝国交正常化交渉が行われましたが、それに出席した鈴木大使は、日朝間で波長が合わなかったということを言っておりますが、それはどういうふうに波長が合わなかったんでしょうか。
【次の発言】 日本政府が、五人の帰国をした拉致被害者を帰国させないで、永住帰国を求めて家族を呼び戻すという方針をとったというのは、きょうの質疑の中でも明らかになりましたが、どういう判断からそういうふうな方針になったのでしょうか。
【次の発言】 それを実現するというのはなかなか困難ないろいろな交渉が要ろうかと思いますが、今外務省はどのようにして打開をする考えでいるんですか。
○松本(善)委員 イラク問題について伺います。 小泉首相は党首討論で、この問題は戦争によらない解決のための外交努力をやっていく、こういうふうに答えられたことは大変重要だと考えております。その立場から伺おうと思っております。 何回もこの委員会ではこの問題で質問をしておりますが、先日の委員会で安藤中東アフリカ局長は、イラクへの無制限の査察に関して、無制限というのは軍事行動云々とは全く無関係で、査察を実施するに当たって、国連の査察官がイラクに行って査察を行う際に、即時、無条件かつ無制限に行われる必要があると答え、また、先般のイラクの査察受け入れ表明というものは重要な第一歩だというふうに考えている……
○松本(善)委員 まず、北朝鮮の問題で外務大臣に伺いたいと思います。
同僚委員からの質問もありましたが、松木薫さんの遺骨が別人のものであった可能性が高い、こういう鑑定が出ておりますが、この問題並びに日朝交渉全体についての外務省の、我が国政府の方針、それから見通し、相手方の出方についての予測、それらを含めてお話をいただきたいと思います。
【次の発言】 全体の日朝交渉についての方針はどうですか。
【次の発言】 イラク問題について伺います。
国連安全保障理事会は、八日に、対イラク決議一四四一を全会一致で採択いたしました。一昨日、有事法制特別委員会で福田官房長官は、我が党木島議員に対して、この決議……
○松本(善)委員 まず、松井参考人に伺いますが、国連の安保理事会決議の一四四一が採択をされた。これについては、決議の採択後のネグロポンテ・アメリカ国連大使も、本決議には武力行使に関して隠された引き金も自動性も含まれていないということを言わざるを得なかった。 そういう意味では、当初、今にもアメリカのイラク攻撃があるのではないかというふうに言われていたのが、広範な国際世論、アメリカ、イギリスも含む大きなデモもありましたし、事実上支持したのはイギリスだけというような、そういう状態の中でこういう決議ができたということは、やはり世界じゅうの平和の世論というものがこういうところへ持ってきた、こういうふう……
○松本(善)委員 鈴木参考人に伺いますが、御存じと思いますが、私たちの党は、北朝鮮という国が、私たちの考えている国際的な常識とかなり違った考えを持っている国だということは承知をしておるのでありますが……
【次の発言】 私たちの日本共産党は、北朝鮮という国が、私たちの考えている国際常識とかなり違ったものを持っている国だということを承知はしているんですけれども、やはりこの問題は交渉しないでは解決をしないという考え方を主張して、この日朝平壌宣言については強く支持する、こういう立場であることは御存じと思いますけれども、小泉総理も、北朝鮮との敵対関係を友好関係に変えるということは非常に重要なことだという……
○松本(善)委員 今、イラク問題についても、大変切実な問題としての同僚の委員の質問もありました。日本政府としても、邦人の避難というようなことまで考えているということでございます。これはやはり、アメリカのイラク攻撃ということが行われますと、たびたび申し上げてもおりますが、二十一世紀がどういう世紀になるかというような本当に国際的にも重大な問題で、我々としても真剣に取り組まなければならぬ問題だと思います。 この問題に最後は行くんですが、やはりこれは、アメリカのアフガン攻撃、これの延長線上で、広い意味で考えられることであります。そこからお聞きをしたいと思います。 政府は、十九日に、テロ特別措置法に……
○松本(善)委員 イラク問題について外務大臣に伺います。 私は、きょうの質問は、外務大臣の外務大臣としての識見と責任感をお聞きしたい、こういうことでありまして、質問通告でもそのように申し上げました。外務副大臣にお聞きすることもあるかもしれませんけれども、それは私の方から言ったときだけということにしていただきたいと思いますし、委員長にもよろしくお願いをいたします。 といいますのは、きょうは、外務大臣、勝負服と言われる赤い服は着ておられないけれども、今は毎日赤い服を着てもいいぐらい、外務大臣の仕事というのは本当に重大な、たくさんの人の命にかかわるような、イラクの問題などはそういう問題になってき……
○松本(善)委員 まず最初に、外務大臣にお聞きをいたします。
十二月一日、政府が十一月三十日にイージス艦をインド洋に派遣することを決めて、十二月十六日の防衛、外務担当閣僚による日米安全保障協議委員会でアメリカに伝える考えだということが大きく報道されまして、その翌日、福田官房長官が記者会見で派遣を検討していることを認め、小泉首相も与党の調整がつけば派遣に踏み切る考えを示唆したという報道もされました。
政府は、イージス艦の派遣を検討しているのでしょうか。
【次の発言】 イージス艦は、航空機から潜水艦まであらゆる標的に対する探知能力が格段にすぐれて、多数の目標への同時連続攻撃が可能であり、収集し……
○松本(善)委員 三人の参考人、御苦労さまでございます。 アメリカのイラク攻撃が差し迫っているのではないかということとの関連でいろいろ、こういう参考人をお呼びして、伺っておるわけでございます。 今、同僚委員の質問にもありましたように、先制攻撃論というのが問題になりました。これは国連憲章では、安保理事会で武力行使を決議した場合と自衛の場合以外には武力行使は認められない、これがもう明白になっている。そういう国際秩序が崩れるかもしれない、こういう危惧が全世界的に、今質問された方は私とは立場がかなり違いますけれども、全世界的に広がっている。 それで、戦争、軍事力を行使するということになりますと、……
○松本(善)委員 きょうは、イラク問題と沖縄の強姦未遂事件について伺います。 まず、沖縄からです。 沖縄の米軍の少佐の強姦未遂事件は、断じて許すことのできない凶悪犯罪であります。これは県警の刑事部長も記者会見で明言をしております。この凶悪犯罪の容疑者の身柄の拘束ができない、これはまさに我が国の主権の到底耐えがたい制限であります。容疑者は現在でも通常任務の一部につくことが認められている、いかなる制限のもとにもないと、現地の海兵隊報道担当者は平然と述べているのであります。これに怒りを感じない者は日本人じゃないと私は思います。米軍少佐という指導的立場にある軍人の問題であるからこそ重大なんだと思う……
○松本(善)委員 大島農水大臣にかかわる公共事業の口きき疑惑が今国会の大きな問題となり、予算委員会でも本委員会でも追及をされましたけれども、疑惑は解明されたどころかますます深まってきていると思います。 建設業者と秘書官を仲介したコンサルタント会社の社長、A氏と言われていますが、約三年間に二十回にわたり総額で約五千万円を手渡したなどと、週刊誌、一般紙に証言した内容と証拠のメモは、極めて具体的でリアルで信憑性が高いものと思われます。また、空気調和換気設備工事を受注した新日本空調株式会社は、二千万円を営業協力費としてコンサルタント会社社長に手渡したことを認めております。 その上、コンサルタント会……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、農水産業協同組合貯金保険法及び農水産業協同組合の再生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。 深刻な不況と信用不安のもとで、現在、貯金全額保護措置を全面解除する条件にないことは明白であります。しかし、今回の延長措置は、小泉内閣が進める不良債権の早期最終処理の加速化を図るためとして、二年間に限定されております。貯金全額保護措置の解除は、地域経済の立て直しによる景気の回復を大前提とすべきであり、今回の措置は、不良債権処理の加速による農業者等の離農、系統金融内の合併、事業譲渡などによる淘汰、再編の方針と結びついている……
○松本(善)委員 外務大臣に伺います。 きょうの質問は、何も言わないときはすべて外務大臣に聞く質問であります。 といいますのは、あしたの、明日の十時にも戦争が始まるかもしれない。それは、先ほども言われましたけれども、死傷者十万人、数百万の人たちに被害の及び得る、そういう瞬間であります。非常に厳粛な質問です。私は、茂木副大臣の能力を疑うわけではありません。しかし、立場が違います。内閣が国会に対して責任を負っている。内閣の構成員は閣僚であります。ですから、同じことを言っても、大臣が言うのと副大臣が言うのとは違うんです。私は、すべて外務大臣にお聞きをするということで、茂木副大臣も御了解をいただき……
○松本(善)委員 イラク問題で質問します。 アメリカ、イギリスのイラク攻撃につきましては、未曾有の反戦平和の世論が全世界に広がりました。フランス、ドイツ、ロシア、中国を初め非同盟諸国、アラブ連盟、イスラム諸国など、圧倒的多数の国の反対を押し切って行われたものであります。アラブ外相会議は、アメリカ、イギリスの侵略と非難をして、即時撤退を要求いたしました。我が党も、この戦争は無法、非人道的な侵略戦争であり、米英軍は撤退をして、国連中心にイラク問題を協議すべきだというふうに考えております。 そこで質問ですが、イラクでは、原爆に次ぐ大量破壊兵器のデージーカッター、キノコ雲が上がる、それから放射能汚……
○松本(善)委員 子どもの権利条約から始めますが、四十五分で三条約なんで、答弁は簡潔に、問うたことに答えるように努力をしていただきたいと思います。 権利条約ですが、この条約の改正にかかわりまして、この条約の改正は子どもの権利委員会の定数を十から十八に増加させるもので、定数の増加に伴って、問題点として指摘をされている審査遅延の解消とともに十分な審査が保障されるようになる必要があると思います。そのために、一つは一カ国当たりの審査に十分な時間を保障する、二番目に年間のセッションの数をふやす、三番目に並行審査など、委員をグループに分けて複数の審査を同時に行うなどの措置をとる必要があると思いますが、政……
○松本(善)委員 外務大臣に伺いますが、今、核不拡散条約、NPTの再検討会議準備委員会が先月二十八日からジュネーブで開催をされている。今、イラク戦争が起こって大量破壊兵器の問題が大きな問題になっているし、北朝鮮の核保有問題も伝えられているという中で、この会議はとても大事だと思います。 四月の二十六日に国連の軍縮局担当のジャヤンタ・ダナパラ事務次長が、核不拡散条約再検討会議準備委員会を前にして、ドイツの公共放送ARDのインタビューで、アメリカの使用可能な新しい戦術小型核兵器の開発を厳しく批判して、核兵器は抑止力で実際に使わないものと考えられてきたけれども、長崎以来のこのタブーが米国によって破ら……
○松本(善)委員 国際民間航空条約の質疑をしたいのですが、九・一一事件からアフガン戦争、イラク戦争という状況の中で、民間航空機の安全問題というのは非常に重要な問題になってまいりました。 きょうは、民間航空機の軍事利用の問題でお聞きをしたいのでありますが、本来ならば、条約についての軍事利用の問題を聞いてからした方が据わりはいいんですけれども、安倍官房副長官が、いろいろ御多用でございましょうから、安倍官房副長官に対する質問を先にやりたいと思います。 といいますのは、民間航空機の軍事利用の最も大きい問題は、やはり、有事法制で民間航空機を使うという問題であろうかと思う。 有事法制との関係でお聞き……
○松本(善)委員 外務大臣に伺います。 今議題になっております特定通常兵器使用禁止制限条約に関連した質問をいたします。 戦闘手段が発達をして、その規模も拡大をいたしました十九世紀後半から、戦争や武力行使に当たって、過度の障害や不必要な苦痛を与える兵器の使用や、戦闘員と非戦闘員とを無差別に被害をもたらす兵器を禁止、制限すべきだとの国際的な認識が高まって、今日につながる諸条約がつくられてきていると思います。 例えば、一八六八年のサンクトペテルブルク宣言では、戦闘外に置かれた者の苦痛を無益に増大し、またはその死を不可避ならしめる兵器の使用は人道の原則に反するとうたわれています。CCW条約とその……
○松本(善)委員 環境に関する議題となっております三条約、賛成でありますが、ロッテルダム条約について若干質問をしたいと思います。 ロッテルダム条約の目的は、特定の有害な駆除剤や化学物質の影響から、人の健康及び環境を潜在的な害から保護するということである。附属書3には、有害な駆除剤や化学物質、二十七品目が掲載されております。我が国では、これらのうち一品目を除いて、人や環境に有害だからという理由だと思いますが、製造、使用をされておりません。 この条約では、附属書3に掲載されている有害化学物質であっても、輸入国が有害化学物質であることを承知の上で輸入することに対しては規制することにはなっておりま……
○松本(善)委員 北朝鮮外交についていろいろ議論がありましたが、私も、現状と打開策、展望などについて、外務大臣ないし外務省の見解を聞きたいと思います。 まず、核問題からでありますが、北朝鮮が実際に核兵器を持っているかどうかということは、私たちも知り得る立場にありませんけれども、NPTからの脱退宣言とか、報道されております核保有発言などから、核兵器開発の道を進んでおり、核兵器の問題をいわばおどしのカードとして使い、もてあそんでいるということは事実だと思います。これは許しがたいことで、平和的、外交的手段で北朝鮮に核兵器開発計画を放棄させることが必要だと思いますが、この点はいかがお考えですか。
○松本(善)委員 日米首脳会談後の日朝交渉についてお聞きをします。 先ほど来、両同僚議員からも、政府部内ではいわゆる対話派と強硬派の対立があるということについて聞かれていました。これは何も最近だけじゃなくて、やはり安倍官房副長官と田中審議官を中心とする間で対立があるということはずっと広く前々から報道されているわけです。 今回は、川口外務大臣、竹内事務次官、田中審議官、これのグループと、それから安倍副長官、茂木副大臣、海老原北米局長、こんなことまで、名前も挙げてそういうことが言われているわけですよ。これは笑い事じゃないですよ。実際そういうことがあったら大変なことなんですよ。だから実際はどうな……
○松本(善)委員 外務大臣に伺いたいと思います。 一昨日の党首討論で問題になりましたイラクの大量破壊兵器の問題、WMD問題は、アメリカの上院が来週公聴会を開くということを決めて、マスコミでも、ウォーターゲート事件をもじってWMDゲート事件などと言われるようになっていて、二〇〇四年の大統領選挙の争点にも急浮上してきているという問題になってきております。 ほかの党の党首も問題にされましたが、我が党の志位委員長が、小泉首相に、イラクが大量破壊兵器を保有していると断定した根拠を聞いたのに対して、現にいまだにフセイン大統領は見つかっていないんです、フセイン大統領が見つかっていないから大統領が存在しな……
○松本(善)委員 鴻池防災担当大臣、阪神大震災の体験もおありになりますのでいろいろわかると思いますが、今度の三陸南地震につきましても、ほとんど与野党共通の問題点を感じて要望ないし質問をしている、前向きに受けとめていただきたいということを最初に申し上げて、質問をしたいと思います。 ただ、政府の今までの答弁や報告を聞いておりますと、不幸中の幸い、確かに死傷者が出なくて不幸中の幸いと言われるんだが、私は、気象庁の報告で、本震と余震が二回あった、被害も大きいという気仙沼に調査に入りました。 調査した感想は、大災害の一歩手前、本当に恐ろしい状況だということでございました。例えば、五トンから十トンぐら……
○松本(善)委員 輸入食品の安全性の問題についてお聞きしたいと思います。 我が国の食料自給率は四〇%で、六〇%を海外に依存しておりますので、日本の食品の安全性の問題は輸入食品の安全性に左右をされるという状態に現状は遺憾ながらなっているということであります。これが今最大の問題点で、連合審査でもいろいろ議論されたところであります。 改めてお聞きしたいんですが、輸入食品の検査を行う検疫所が全国で三十二カ所、その検疫所で輸入食品の検査業務を行っている食品衛生監視員が、二〇〇三年度で全国でわずかに二百八十三人。食品衛生監視員が一人しかいないという検疫所が八カ所ある。そういうところでは、食品衛生監視員……
○松本(善)委員 私は、日本共産党を代表して、農林水産省設置法改正案及び地方自治法第百五十六条第四項の規定に基づき、地方農政事務所及び北海道農政事務所の設置に関し承認を求めるの件に反対の討論を行います。 農林水産省は、米が日本人の主食でなく、一般商品になったとの認識のもとで、米の生産、流通、備蓄などの計画制度を廃止し、これを基本指針にレベルダウンさせるとともに、生産調整を生産出荷団体が方針を策定し国が認定する仕組みにし、国が生産調整から手を引くとともに、計画流通制度を廃止するなど、米の生産、流通、消費に対する国の責任を放棄する主要食糧法改正案を今国会に提出しております。 農林水産省設置法改……
○松本(善)委員 私は、WTO交渉や、今議題になっております食糧法案は、日本の農林水産業がなくなっていくという重大な危機にさらされているという認識でおります。今同僚委員も何人もそういう認識で質問をされましたし、参考人もそういうことを述べられた方がたくさんあります。 最初にちょっと問題提起でありますが、アメリカ人の農業経済学者で、龍谷大学の教授でフロリダ大学名誉教授のシンプソンさんという人が、「これでいいのか日本の食料」という本を書かれました。これは、アメリカのジョージア大学の教授のトーマス・ショーネンバウムさんが、WTO交渉への全く新しい視点からのタイムリーなアプローチだといって推薦をしてお……
○松本(善)委員 農業災害補償法についてお聞きをいたします。 その中の果樹共済でありますが、果樹共済への加入は他の共済事業と比較をいたしまして低い、その原因に共済掛金が割高であるという点もあると思います。二〇〇一年度における十アール当たりの農家負担額を比較いたしますと、水稲共済は千四百六十六円、麦共済は二千四百十五円、畑作共済は二千百八十七円、果樹共済は七千六百五十四円ということで相当高いんです。果樹共済の健全な運営はそういうことで極めて厳しくなっている。 今回の改正で新たに樹園地単位の引き受け方式が導入されるわけですけれども、共済掛金の割高感だとか補償割合に対して、加入率を高める観点から……
○松本(善)分科員 官房長官、内閣官房報償費について、一昨日も内閣委員会で質問をいたしましたが、続いて質問をさせていただきたいと思います。 やはりこれは政治不信の最大の問題の一つになっていて、本来、内閣官房報償費の横領であるにもかかわらず外務省の問題にして、内閣官房としての調査だとか再発防止の決意の不足を質問の中で私は痛感したのであります。 一昨日、官房長官は、私たちの提起をしております「報償費について」という文書についての筆跡鑑定、私の方でやったらどうかというお話がありましたが、これは私の方、赤旗でやりまして、天野瑞明さんという日本調査業協会事務局長に鑑定を依頼しまして、やはり古川さんの……
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