このページでは三塚博衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(三塚博君) 森議員にお答えを申し上げます。 総理大臣から、金融システム、財政構造改革そして同時に経済構造改革等々、強い決意の披瀝があったところでございます。まさに危機的状況に今日の我が国財政がありますこと、御案内のとおりであります。 特に東京ビッグバンと言われる金融システムの問題、総理みずから、ローカルカレンシーになってはならない、円の力がニューヨーク・ドルとロンドン・ポンドと肩を並べ、我が国の国勢、力に比例する貨幣であってほしい、こういうことで強い指示をいただいたところであります。まさに金融市場改革は非常に広範かつ抜本的なものでありますから、法務省等の協力を得つつ、全力を挙げ……
○国務大臣(三塚博君) ただいま税制、財政再建について総理から基本的な答弁がありましたが、具体的にということでございますから申し上げさせていただきます。 消費税引き上げに伴う臨時特別給付金についてのお尋ねでございますが、真に手を差し伸べるべき方々に対し、平成六年九月に、御案内のように、生活保護世帯、老齢福祉年金等の受給者に一万円の臨時福祉給付金を支給するほか、低所得の在宅寝たきり御老人に対しては三万円の臨時介護福祉金を支給することが決定されております。 臨時特別給付金を一回限りではなく制度的に支給することについては、先ほど総理も述べられましたとおり、消費税の影響は十年度以降物価スライド制に……
○国務大臣(三塚博君) 矢上議員にお答えをいたします。 農協系統金融のあり方についてのお尋ねでございますが、農林系金融機関も我が国金融システムを構成する一員として、自己責任の確立、また市場規律の発揮を基本とした、より効率的で責任ある業務執行体制の整備を進めることが必要と考えております。 農協改革法案の提出時期についてでありますが、総理も述べられましたとおり、農協の事業・組織のあり方について農政審議会において御審議をいただいたところ、今日に至ったことと承知をいたしております。 監査体制の強化についてでございますが、農協系統に対する中央会監査も、公認会計士の設置の義務づけ等により、他業態にお……
○国務大臣(三塚博君) 平成九年度予算審議をお願いするに当たりまして、今後の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、予算の大要の説明をいたします。 我が国経済は、戦後目覚ましい高度成長を遂げ、世界有数の地位を占めるに至りましたが、経済のグローバル化の一層の進展に伴い、国際的な競争環境が厳しさを増していく一方で、少子・高齢化の急速な進行を背景に、今後、経済の活力が低下していくのではないかとの懸念を抱いております。 また、バブル経済崩壊以降長きにわたり経済が低迷する中で、政府は累次にわたる経済対策等を実施し、ようやく民間需要中心の自律的回復への基盤が整ってまいりましたが……
○国務大臣(三塚博君) 山崎政調会長の質問にお答えを申し上げます。基本的な取り組みについては、総理から丁寧に答弁がありました。補足して申し上げたいと存じます。 最初に、財政赤字の問題についてのお尋ねでございます。 国及び地方の債務残高対GDP比率は九六年末に約九〇%という、先進国におきましては最悪な状態になっております。財政構造改革の強力な推進が叫ばれるゆえんであります。 財政赤字の拡大の問題点といたしましては、二十一世紀に入りますと、人口の高齢化が急速に進展してまいります。貯蓄も減少していくと見込まれることから、大量の公債が市場で円滑に消化されにくくなるという結果、金利が上昇をいたしま……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました平成九年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 平成九年度予算につきましては、我が国財政の危機的な状況にかんがみ、医療保険改革を初めとする各般の制度改革を織り込むことにより、一般歳出の伸び率を一・五%と九年ぶりの低い水準に抑制するとともに、公債減額四兆三千二百二十億円を実現するなど、財政構造改革元年として財政健全化に向けた第一歩を踏み出したところであります。 その中で、特例公債については、前年度当初予算における発行予定額から四兆五千二百八十億円減額したものの、引き続き平成九年度においても発行せざ……
○国務大臣(三塚博君) 葉山議員にお答えを申し上げます。
税財源の移譲についてのお尋ねでございますが、国と地方の間の財源配分のあり方の問題につきましては、国と都道府県、市町村の事務配分に応じた国税と地方税の税源配分、さらに地方交付税や個々の補助金等、種々の制度のあり方にかかわる問題でございまして、今後とも、地方分権推進委員会における審議等を踏まえながら、国と地方の財政状況等を総合的に勘案し、幅広い見地から検討を行っていくべき課題と認識をいたしております。(拍手)
【次の発言】 春名議員にお答えを申し上げます。
地方債の金利負担の軽減対策についてのお尋ねでございますが、金利の低下を理由とする……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました酒税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法及び阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案、以上の趣旨を御説明申し上げます。 まず、酒税法の一部を改正する法律案につきまして、御説明申し上げます。 本法律案は、現行の蒸留酒に係る酒税の税率格差をガット第三条に整合的なものとすることを要請した昨年十一月のWTOの勧告に対応するため、しょうちゅう、ウイスキー類、スピリッツ類及びリキュール類に係る税率を見直し、税率格差の縮小を図るものであります。 以下、その大要を申し上げます。 しょうちゅう甲類及び乙……
○国務大臣(三塚博君) 吉田議員の私に対する質問、二問でありますが、まず中小企業に対する支援に関するお尋ねであります。 中小企業労働時間制度改善助成金は、限られた資金が真に有効に活用されますよう、労働時間短縮のための省力化投資等、積極的な取り組みを行う中小零細事業主に対象を絞りまして支給するものといたしております。また、これまでに省力化投資等を行ったものとの公平性にも配慮して、現行の中小企業労働時間短縮促進特別奨励金とのバランスを勘案しつつ支給額を定めておるところであります。 次に、保険料と特別会計に関するお尋ねであります。 労働大臣から概要がありましたから簡明に申し上げますと、労働保険……
○国務大臣(三塚博君) 川内議員にお答えをいたします。 総理大臣が大体すべて懇切丁寧に問題点を浮き彫りにしながら答弁をなさいました。 総合交通体系は極めて重要な政策手段であります。政府においても、長い間、本件についての検討が行われ、提言も行われておるところでございますが、総理からも言われたとおり、また運輸大臣からも、財源のあり方についての基本的な、乗り越えなければならぬ問題点の指摘がございました。 税は政治の根幹でございます。ですから、盛んな議論が国民間に沸き上がることを期待しつつ、その沸き上がることのために国会論議も盛んになりますことが本件の前進につながるものと信じておるところでありま……
○国務大臣(三塚博君) 中川議員にお答えを申し上げます。 大半は、総理大臣が基本的なポイントをお話しになりました。 まず、整備新幹線についてのお尋ね、そして同時に、どうするかということでありますが、これも総理が答えたとおりであります。今後、収支採算性の見通しの基本条件を整えることが極めて重要であります。その点を確認した上で、財政構造改革と矛盾することのないよう厳正に判断することになります。 さらに、国鉄長期債務の処理についてでございますが、平成八年十二月二十五日の閣議決定を受けまして、平成十年度より国鉄長期債務の本格的処理を実施するべく、将来世代への負担の単なるツケ回しとなりませんよう、……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました外国為替及び外国貿易管理法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 最近における我が国の国際金融取引を取り巻く環境は、金融・資本取引のグローバル化、エレクトロニクス化の進展、欧州における通貨統合の動き、アジア市場の台頭等を背景として、急速な変化を遂げております。 政府といたしましては、こうした変化に対応して、我が国金融・資本市場を一層活性化させるため、内外の資本取引等を自由に行えるようにするとともに、外国為替公認銀行に限られている外国為替業務を完全に自由化する等、より自由な対外取引のための環境整備等を行う必要があることから、本法律案……
○国務大臣(三塚博君) 私からは、自由貿易地域の拡充についてのお尋ねでございますが、基本的な考え方は総理大臣から申されたとおりでございます。大蔵省といたしましても、検討委員会の議がまとまり、政策協議会に提示をされ、正式に御要請を受けまして、税制、関税等を所管する立場から、何ができるのか真剣に検討いたします。(拍手)
○国務大臣(三塚博君) ただいま、政府管掌保険に対し、国庫負担金の繰り延べが八千億円になりましたね、早くお返しください、三カ年以内がいいところではありませんか、こういう御趣旨の御質問でございました。 平成八年度補正予算編成に当たりまして、厚生大臣との交渉の中で同様趣旨の申し入れがございました。補正予算、八年度補正予算でございますが、千五百四十三億円は返済をいたし、過去の繰り延べ分の返済に着手をいたしたところであります。今後とも誠意を持って速やかに返済できるよう努めてまいりたいと存じますが、異例に厳しい財政状況でございます。財政構造改革、聖域なき歳出の見直し、制度の見直しを行いながら、我が国の……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました日本銀行法案の趣旨を御説明申し上げます。 本法律案は、内外の経済社会情勢の変化に対応し、日本銀行の通貨及び金融の調節における独立性とその意思決定の透明性を高めるとともに、日本銀行の適正かつ効率的な業務運営を確保する必要性にかんがみ、日本銀行の抜本的な改革を実施するため、日本銀行法の全部を改正するものであります。 以下、その大要を申し上げます。 第一に、日本銀行は、我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うほか、金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的とすることと……
○国務大臣(三塚博君) 連結納税制度などについてのお尋ねでございますが、他社の事業活動の支配のみを専ら行う持ち株会社に係る独禁法改正と連結納税制度等の税の議論とは直接関係するものとは考えておりませんが、いずれにいたしましても、連結納税制度の導入の是非については、企業経営の実態や商法等の関連諸制度、さらには租税回避や税収減の問題といった諸点について、慎重な検討が必要とされる研究課題であると認識をいたしております。 また、土地などの資産を現物出資して子会社を設立する場合に生ずる譲渡益の課税のあり方については、課税ベースを含む法人税の見直しの中で、資産に関する課税の公平の観点も踏まえ議論していくも……
○国務大臣(三塚博君) 総理と同様の御質問でございます。 公共事業関係補助金の一括交付についての御質問でありますが、総理からも答弁がありましたとおり、補助金は、国の一定の行政水準を維持するためや特定の政策の奨励等を遂行するための政策手段として重要な機能を担うものでございます。公共事業関係補助金を地方公共団体に一括して交付することは、現行の補助金制度の趣旨から見ても慎重な検討を要するものと考えます。他方、補助金等は、地方行政の自主性の尊重、さらに財政資金の効率的使用の観点から、不断の見直しが必要であり、今後とも整理合理化を積極的に推進してまいります。(拍手)
○国務大臣(三塚博君) 柳本議員から、二問について御指摘、御質疑がございました。 まず、金融行政の見直しについてのお尋ねでございますが、これまでの金融行政に対する種々の御批判は真剣に受けとめ、そのあり方を抜本的に見直していかなければならぬと思っております。自己責任原則の徹底と市場規律の十分な発揮を基軸とする透明性の高い行政を行っていくことが重要と考えておるところであります。このような観点に立ちまして、情報開示の促進や早期是正措置等のルールの明確化などの必要な措置を講じ、自由かつ透明で信頼のできる市場を構築してまいりたいと考えておるところであります。 次に、金融分野における技術革新の進行や市……
○国務大臣(三塚博君) 塩田議員にお答えを申し上げます。 課税最低額の引き上げについてのお尋ねでございますが、我が国の課税最低額は既に国際的に見でも高い水準に相なっております。所得税制のあり方として、今以上の課税最低額の引き上げを行うことは適当ではないと考えております。 また、パート労働者の税負担の軽減のために課税最低限の引き上げ等を行うことについては、そもそもパートで働く方でありましても、一人で年間百三万円を超えるような収入がありますれば、独立した納税者として相応の負担をしていただくべきものと考えておりますので、よろしく御理解を賜ります。(拍手)
○国務大臣(三塚博君) 私に対する森議員の御質問は、財政構造改革法案の意義と、その成立への決意を申し述べよということであります。 段々の演説の中で、財政構造改革が緊急の課題である旨の御指摘をちょうだいいたしました。後世にツケ回しをしないということ、明るい日本の展望を切り開くためにも、この改革はどんなことがあってもやり遂げよというその気迫ある御激励、心から感謝を申し上げるところであります。 御案内のとおり、日本財政は、待ったなしの峠に差しかかっております。これをやり遂げることなくして展望は開けません。 よって、構造改革法案は、その主たる内容は、財政構造改革の当面の目標を掲げますとともに、そ……
○国務大臣(三塚博君) 伊藤議員にお答えを申し上げます。 質疑の中にありました、段々の経過で、従前の実績額を大きく超える最大限の取り組みをということの御趣旨、その後の対応という御質問でございますが、予算成立後の四月一日の閣議におきまして、私から、徹底した経費の節減合理化に最大限の取り組みをしていただきたい旨、各大臣にお願いいたしたところであります。また、七月八日でありますが、閣議におきまして、徹底した経費の節減合理化について、重ねて各大臣にお願いを申し上げておるところでございます。今後も取り組んでまいります。(拍手)
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました財政構造改革の推進に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 人口構造の高齢化等、国及び地方公共団体の財政を取り巻く環境が大きく変容する中で、我が国の財政は危機的状況にあります。このため、財政構造改革を推進し、安心で豊かな福祉社会及び健全で活力ある経済の実現等の課題に十分対応できる財政構造を実現する必要があります。 本法律案は、以上の観点から、財政構造改革の推進に関する国の責務及び財政構造改革の当面の目標等を定めますとともに、各歳出分野における改革の基本方針、平成十年度から十二年度までの集中改革期間における主要な経費に係……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律案及び租税 特別措置法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 まず、内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律案につきまして御説明申し上げます。 さきの通常国会において成立した改正外為法が来年四月より施行されます。本法律案は、国境を越える資金移動の活発化、多様化に対応し、所得税、法人税、相続税その他の内国税の適正な課税の確保を図ることを目的として、対外取引及び国外にある資産の国税当局による把握に資するため、一定の国外送金等……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました持株会社の設立等の禁止の解除に伴う金融関係法律の整備等に関する法律案、銀行持株会社の創設のための銀行等に係る合併手続の特例等に関する法律案及び罰則の整備のための金融関係法律の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、持株会社の設立等の禁止の解除に伴う金融関係法律の整備等に関する法律案について御説明申し上げます。 本法律案は、持株会社の設立等の解禁に伴い、銀行業、保険業または証券業を営む者を子会社とする持株会社について、銀行等の経営の健全性の確保、投資者保護等の観点から必要となる監督上の措置を講ずる必要性があること……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました預金保険法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 本法律案は、最近における我が国の金融環境の変化に対応して、金融システム改革の制度的な環境整備として、預金保険機構が行う資金援助の多様化を図るなどの措置を講ずるものであります。 以下、その大要を申し上げます。 第一に、現行法で預金保険機構の資金援助の対象とされております健全な存続金融機関による吸収合併、営業譲り受け及び株式取得に加え、健全な金融機関と破綻金融機関の新設合併についても新たに資金援助が可能となるよう所要の措置を講ずることとしております。 第二に、平成十……
○国務大臣(三塚博君) 北脇議員にお答えを申し上げます。 アジアにおける金融・通貨の安定に向けた域内協力の強化につきましては、先月マニラで新たなフレームワークが合意されました。APEC非公式首脳会談でも支持されたところでございます。 我が国といたしましては、本フレームワークに基づき、諸外国と協調いたしまして、域内の金融・通貨の安定のために積極的に貢献してまいる所存であり、具体的には、本フレームワークのイニシアチブを推進するため、来年度前半にも次回会合を我が国が主催することになっておるところでございます。 次に、先般行われました日米首脳会談におきまして、クリントン大統領より、日本経済につい……
○国務大臣(三塚博君) 現下の経済金融情勢への対応の緊要性にかんがみ、第百四十二回国会の冒頭、平成九年度補正予算の御審議をお願いするに当たりまして、これに係る財政及び金融行政の運営の基本的考え方について所信を申し述べますとともに、補正予算の大要を御説明いたします。 最近の経済金融情勢を概観しますと、家計や企業の経済の先行きに対する信頼感の低下等から、景気は足踏み状態となっております。さらに、昨年秋以来、複数の金融機関の経営問題の表面化等を契機に、預金者などに不安感が広がり、我が国の金融システムの安定性が大きく揺らぎかねない状況が生じました。また、これまで順調な経済成長を続けてまいりましたアジ……
○国務大臣(三塚博君) ただいま金融安定化に関する決意とその具体策についての保岡議員の御質疑でございました。 アジアはもちろんG7各国、日本の金融システム安定に対するその進捗度に深い関心と期待を寄せておることは御指摘のとおりでございます。 既に、総理大臣から、本件についての具体的な表明、また決意が申されたところでございます。大蔵大臣としても、政府としても、断固たる決意を持って、首相のこの決心をしっかりとサポートすることがこの国とこの国民のためになることと信じ、全力を尽くしてまいりたいと存じます。(拍手) 預金の全額保護のための体制を整備するというのは当然のことであります。改めて、その完璧……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました預金保険法の一部を改正する法律案及び金融機能の安定化のための緊急措置に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国では、昨年秋以降、金融機関の破綻が相次いで発生いたしました。こうした中で、預金者に不安と動揺が広がるとともに我が国における金融の機能に対する内外の信頼が大きく低下し、信用秩序の維持と国民経済の円滑な運営に重大な支障が生ずることとなることが懸念される事態が生じております。 こうした状況のもと、緊急の特例措置として、預金の全額保護の徹底を図る体制を整備するための措置及び金融機関の自己資本充実のための措置を講ずること……
○国務大臣(三塚博君) ただいま議題となりました平成十年分所得税の特別減税のための臨時措置法案の趣旨を御説明申し上げます。 本法律案は、当面の金融経済情勢に対応するため、平成十年分の所得税について、特別減税を実施するものであります。 以下、その大要を申し上げます。 この特別減税は、平成十年分の所得税について、定額による特別減税を実施することといたしております。この特別減税の額は、本人について一万八千円、控除対象配偶者または扶養親族一人について九千円の合計額としております。ただし、その合計額がその者の特別減税前の所得税額を超える場合には、その所得税額を限度としております。 この特別減税の……
○三塚国務大臣 先般、大蔵大臣に命ぜられました三塚博でございます。 内外多事多難、大きな課題を抱えておる今日であります。特に、財政金融政策の運営、大事なところにかかっておるわけでございまして、その責務の重大さを痛感をいたしておるところであり ます。 今後とも、政策運営に万遺漏なきを期してまいる所存でありますので、よろしく御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、就任のあいさつといたします。ありがとうございます。(拍手)
○三塚国務大臣 平成六年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、平成六年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は七十六兆三千三百九十億七百三十一万円余、歳出の決算額は七十三兆六千百三十六億五百三十九万円余でありまして、差し引き二兆七千二百五十四億百九十一万円余の剰余を生じました。 この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の平成七年度の歳入に繰り入……
○三塚国務大臣 ただいまお聞きしたことでありまして、委員は委員としての今までの経過、大蔵省銀行局長初めそういうことで事実を申し上げておるのかなと思います。
改めまして政府委員から、新しく山日銀行局長になりましたから、経過を答弁させます。
【次の発言】 記者会見では明確に、さような事実はない、こう申し上げました。元専務も面識もない、よって極めて遺憾な報道、法的措置を、対抗措置を講じます、こう申し上げさせていただきました。報道機関が確認もせず、報道すればよいという姿勢に、極めて遺憾であるし、怒りすら覚えます。
【次の発言】 三兆円の減額、橋本首相の強い要請であります。
ポイントは、御案内のとお……
○三塚国務大臣 御指摘のとおりであります。この問題は、与党三党、最終の結論を得るために真剣な論議、検討が行われております。住専問題に発しました。日本経済に対する、金融に対する不安感から不信感にいくのではないかと言われた国際情勢の中で、御案内のとおりに、橋本首相を中心に住専処理機構をつくりながら、新システムの中で当面その危機は去り、不良債権も着実に解消に向け前進をいたしておるところであります。 これからの最大のポイントは、まさにこの金融行政機構のあるべき姿を求め、十月三十一日に与党三党提案をいただいております。総理からも指示をいただいております。提案を待って思い切った改善、改革を進めていかなけ……
○三塚国務大臣 本件につきましては、大蔵大臣として今次における財政状況の分析をいたしてきておるところでありますが、尾身議員御指摘のように、最悪の状態になりました。 また、八年度予算に言及をされた公債費、国債費の比率の分析もなされました。まさに先行減税、恒久減税も含めつつ、特に特別減税も赤字国債の発行によって賄いながら、後世代に借金を確実に残す形でやらざるを得ませんでした。なぜこんなつらいことをやらなければならなかったかということは、赤字体質の脱却から、経済の原則である、出るを制し入るをはかる、この原点に戻ってやらなければならないというところに苦悩の決断があったわけであります。 よって、総理……
○三塚国務大臣 総理より、財政危機構造改革元年にふさわしい予算編成をと、こういうことです。その中の骨子は、御指摘のとおり、三兆円の赤字国債を減ずるようにと。 ちなみに、平成八年度一般会計予算で国債発行、公債費でありますが、二十一兆発行いたしております。そのうち、赤字国債と言われる分野、十二兆でございます。建設国債が九兆でございます。そして、片や元利償還分として、元金もそれに入るわけでありますが、ほとんど利払いでありますところの国債費、歳出に立っ分野でございますが、これが十六兆円。 簡単に対比をいたしましょうか。仮に十二兆赤字国債を発行して、なおかつ今日までの国債発行に対する元利償還が十六兆……
○三塚国務大臣 御指摘は本会議におきましても申し上げたところでございますが、税制改正は痛みが伴います。しかし、少子化・高齢化社会に向けての財政構造改革は前進いたしませんと、経済が激変をいたしますと、そのことによって日本経済が深刻な状態になる。国民生活が悪性インフレの中で大変な事態になることだけは防止をしていかなければならないという政府の責任がございます。 そういうことで、御案内のように、簡明にということでありますから申し上げますと、上原委員は、臨時特別給付金を一回限りではなく制度的に支給することについてどうかという趣旨が込められておると思います。既に生活保護世帯等々に一万円の臨時給付金、低所……
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました平成六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件並びに平成七年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外二件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、平成六年度一般会計予備費予算額一千五百億円のうち、平成七年二月六日から同年三月二十四日までの間において使用を決定しました金額は、一千五十二億一千三百万円余であり、その内訳は、災害対策費として、災害救助費負担金の不足を補うために必要な経費等の三件、その他の経費として、老人医療給付費負担金の不足を補うために必要な経費等の五件であります。 また……
○三塚国務大臣 総理大臣から言われました基本論は全くそのとおりでございます。
決算は、予算委員会と並びまして車の両輪でございます。特に政策目的が有効適切に執行されておるかということについて御論議をいただき、御提言をいただく、極めて重要なところでございます。審査に当たりましても、最大限の御協力を申し上げてまいります。
【次の発言】 もう既に正森議員すべて御承知の中で、仕組みも全部おわかりの中で御質問であります。小泉厚生大臣を援護するわけではございませんが、年金担当主管大臣として、年金、百二十兆の積み立てになりますでしょうか、これの有利かつ確実な運用により年金制度がさらに順調に伸びるようにという……
○三塚国務大臣 ただいま御指摘の案件については知悉をいたしておりません。御質問のときには、きちっと通告してくださいよ。そうすれば、きっちりとあなたの要望に、お答えを申し上げます。
【次の発言】 ただいま御決議のありました、財政構造改革を強力に推進し財政の健全化に向けて対策を講じること及び三十八の特別会計について効率化等の視点から厳しく予算査定を行うことによりその見直しを行うことにつきましては、従来から努力を重ねてきたところでありますが、財政の危機的状況にかんがみ、先般、財政構造改革の推進についての閣議決定を行ったところであり、御決議の趣旨を踏まえ、努力してまいりたいと存じます。
○三塚国務大臣 かねがねの課題でございます。与党三党の一年間の検討の結果の提言の中にも、このあり方を十二分に検討して進めるべきだ、こういうことであります。既に、橋本首相が会長の行政改革会議の中でも、本件の問題については、どうすべきかということの中で、思い切った行政改革を視点に御審議をいただいておると聞いておるところであります。九兆とも十一兆とも言われる昨今の審議の中身でございます。 その中で、大くくりでどう進めるかということに私どもは最大の関心を持って見ておるということでございます。決められたことに忠実に取り組むというのが今日の内閣の姿勢でございます。財政、金融を担当する大臣としても、そのこ……
○三塚国務大臣 お答えします。 為替調整は政府の権限、主管大臣、大蔵大臣これを行う、こうなっております。総理の言われた最大のポイントは、G7蔵相会談、執行部隊ですが、首脳会談、七カ国サミット、この意を受けて、大蔵大臣七カ国会談において安定した為替レートという目標で協議をしているわけです。そういう中で、ポイントは、行き過ぎた円高も、同様行き過ぎた円安も好ましくない、よって、行き過ぎた場合はお互いが協調して対応しよう、こういうことなんです。 為替の安定は、まさにインフレなき持続的成長の基本的政策、こういうことになります。そういう点で、行き過ぎたということであれば介入をして安定した方向にこれを導……
○三塚国務大臣 在野の苦悩の国民の声をベースに、ただいま大津波と表現しながら、三つの問題にどう対応するかという端的な指摘であります。同感でございます。 しかし、今度の金融改革、大改革と言ってよろしいかと思います。外為法、そして日銀法、そして金融監督庁、それぞれが独自性、独立性、そして透明性を持って事に当たろう。物事ができますと、さしたる評価にならぬものであります。これは、私自身もそうでありますが、大蔵省の諸君も含めまして、住専問題を契機とした国民各層からなされましたさまざまな批判を率直に受けとめて、ベストな道は何か、こういうことの結果であります。 もちろん、中銀研、審議会、そして与党三党の……
○三塚国務大臣 不良債権の処理は絶対の要件です。御案内のとおり、金融は経済活動の必要な資金を供給するという意味で、全体から見ましても、血液であるとか動脈であるとかと言われるほど重要な問題であります。よって、金融機関が健全化しておらなければなりません。不良債権を解消する努力をしっかりとサポートし、また、金融機関みずからも全力を尽くしておるものと理解をいたしておるところでございます。 さらに、ビッグバンの問題は、委員も御承知のとおり、我が国の金融市場がニューヨーク、ロンドン並みに復活をしていかなければ、円の価値が、また、基軸通貨と言われて第三の地位を今キープしておりますが、そういう点でローカルカ……
○三塚国務大臣 時代認識ということは、現代と未来をどう見るかという視点、そして過去をどう見るかという分析、反省ということから生まれるものであると思っております。いろいろ高邁な見解を、御指摘を御披露いただきました。それぞれがそれぞれであると思います。 そういう中にありまして、今日の時代認識ということを率直に申し上げさせていただきますと、戦後五十二年、経済大国ということで驚異的な目を持って見詰められた時代は数年前でした。昨今、日本、どこに行くのであろうかという、評論家だけではなく、外国の各位からも言われるようになりました。 そういう中で、みずから顧みて見てまいりますと、国家目標をどこに明確に立……
○三塚国務大臣 長い論議を住専国会において展開をされました。それぞれの問題点が明確になったのであります。それは、監督庁としての政府、とりわけ金融部門を担当する大蔵省の行政姿勢いかん、こういうことでありました。同時に、金融機関、公共性を持ってやるわけでございますが、その経営に過ちはなかったのか、自己責任という観点からいってどうであったのかというような国民から寄せられましたさまざまな御批判、つまるところは、住専問題のエッセンスは、不良債権、こういうところに帰するわけであります。 その債権の解消のため、自己責任で、金融機関の第一義的なものでありますけれども、立場の弱いといいますか、信用組合等につい……
○三塚国務大臣 ただいま総務庁長官からも話がありましたが、一点、問題点として、恐らくおわかりで欠落したと思うのですが、財政投融資資金は、長期に及ぶプロジェクト、単年度ごとの一般会計予算ではなかなかなし切れない、やる大型プロジェクトはありますけれども、他の分野について有効適切、また費用対効果を出すという意味で大型プロジェクトの資金提供、こういうこと、端的に言いますと道路公団等々であります。 そういう中で、民間金融は、御案内のとおり三年から五年という言うなれば短期で金融を行ってまいる、それは金利の政策もあり、世界的な経済の情勢もあって、株式会社である金融会社は株主に責任を負うという意味で当然のこ……
○三塚国務大臣 所管大臣として、法令の違反については厳正に対処するのは当然のことであります。証券監視委員会から勧告があれば、かねがね申し上げておりますとおり、これに従いまして厳正に対処をしてまいります。
また、ただいま総理より御答弁がありましたように、国民の疑念に答えますことは国会の役目であります。今回の事件の再発防止のための措置とあわせまして、適切に対処してまいる所存であります。
【次の発言】 民間企業という制約が一つあります。役員会のあり方、役員会に準ずる物の進め方等々、石田委員言われますとおり、さまざまな対応の中で行われておると私は思っております。
そういう中で、主管大臣として、銀行……
○三塚国務大臣 ただいま、今は衆議院議員ですが、プロフェッサーの経済原論を傾聴しました。 その中で、景気は気からというんでありますが、これは人生、経済社会の原理であります。病気も気から、こう言います。景気は気からという、最近日本を代表する情報通信企業のトップと懇談する機会がありました。そこで言われたのは、まさに景気は気から。 昨今のエコノミストを含め学者先生まで、ここ数カ月、口を開けば日本売り。内閣は何をしているのか、政治は何をしているのか、官界はその目的を達しておるか、まさにだめと。だめ、だめ、だめ、だめと。日本には世界の通信社だけではなく、新聞社の特派員も来ております。やはり何十回も言……
○三塚国務大臣 今後におきます財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端として、今後取り組むべき諸課題等について申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げるものでございます。 第一の課題は、民間需要主導の自律的な景気回復を確実なものとすることであります。 まず、国際経済情勢を見ますと、世界経済は全体として拡大基調を維持しております。また、我が国経済の現状を見ますと、景気は回復の動きを続けております。そのテンポは緩やかなものの、民間需要は堅調さを増しております。なお、雇用情勢は、厳しい状況にあ……
○三塚国務大臣 この法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧み、あえて反対しません。
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました平成九年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 平成九年度予算につきましては、我が国財政の危機的な状況にかんがみ、医療保険改革を初めとする各般の制度改革を織り込むことにより一般歳出の伸び率を一・五%と九年ぶりの低い水準に抑制するとともに、公債減額四兆三千二百二十億円を実現するなど、財政構造改革元年として財政健全化に向けた第一歩を踏み出したところであります。 その中で、特例公債については、前年度当初予算における発行予定額から四兆五千二百八十億円減額したものの、引き続き平成九年……
○三塚国務大臣 ただいまの論議でありますが、整備新幹線決定の最終場面は、政府・与党共同責任で開示されておる原案のとおり。その一日前の二十四日、党側の原案は、新規着工地区に全部数字が入っておりました。政府と与党の首脳会談が持たれたものですから、私はその案の撤回を求めたところであります。 基本は、鉄道といっても旧国鉄の概念で物を考えることはやめようと。完全民営会社で、苦労しながら業績アップに努力をしておる。ですから、すべての新規着工地区は、事業担当者に予定されておるそれぞれの地域の鉄道会社が賛同することが基本要件。賛同の基本的なベースは、収支採算性。鉄道事業というのは、各国、我が国においてももち……
○三塚国務大臣 次長が答弁しましたが、私も、今後とも一層努力をしてまいります。
【次の発言】 国会が、予算委員会、大蔵委員会、決算委員会、その他の常任委員会、特別委員会等におきまして、予算が適正であるかどうか、編成が現時点の国民の期待にこたえておるものなのかどうか歳入の基本である税収は公正、公
平、簡素という原則に基づいて適正に計上されておるか、こういうことについて御論議をいただく、その論議を踏まえて次の段階に取り組まさせていただく、こういうことの中で、御堂提案の機構が、私は、政党としての基本的な政策の一つ、総選挙を経て提出していただいたということにおいては敬意を表します。最終的には国会論戦の……
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明いたします。 政府は、最近における内外の経済情勢の変化に対応し、我が国の市場の一層の開放を図る等の見地から関税率、還付制度等について所要の改正を行うこととし、本法律案を提出いたした次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明を申し上げます。 第一は、関税率等の改正であります。 石油製品、粗糖等の関税率の引き下げ等を行うこととしております。 第二は、還付制度等の改正であります。 中間留分石油製品等の増産に係る関税の還付制度を廃止し、石油アスファルト等に係……
○三塚国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえて配慮してまいりたいと存じます。
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました中東・北アフリカ経済協力開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律案及び国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、中東・北アフリカ経済協力開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律案につきまして御説明申し上げます。 この法律案は、別途本国会において御承認をお願いしております中東・北アフリカ経済協力開発銀行を設立する協定に基づき、我が国が同銀行へ加盟するために必要な措置を講ずることを目的とするものであります。……
○三塚国務大臣 ただいまの御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして配慮してまいりたいと存じま す。
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました外国為替及び外国貿易管理法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 最近における我が国の国際金融取引を取り巻く環境は、金融・資本取引のグローバル化、エレクトロニクス化の進展、欧州における通貨統合の動き、アジア市場の台頭等を背景として、急速な変化を遂げております。 政府といたしましては、こうした変化に対応して、我が国金融・資本市場を一層活性化させるため、内外の資本取引等を自由に行えるようにするとともに、外国為替公認銀行に限られている外国為替業務を完全に自由化する等、より自由な対外取引のための環境整備等を行う必要が……
○三塚国務大臣 その前に、参議院本会議に呼ばれまして質疑がございまして、こちらを中座させていただきました。段々のお話、中村政務次官から要点を先ほどお聞きをいたしました。
それの前提に立ちながら、フロントランナーである外為法の今後の問題についてでありますが、以前申し上げましたとおり、これが我が国の金融システムの今後の安定、さらに信認を得るまさにフロントランナーである、こういう考え方については変わりありません。
【次の発言】 前段に御質問ありまして、政府委員から答弁の模様なども簡明に聞いたところでございますが、規制それから税制上の問題、そのとおりであります。
よって、規制の問題については、大蔵……
○三塚国務大臣 御指摘の意味はわからぬわけでございません。アメリカのSEC等、膨大な人員を抱えてやっております。我が国の監視委員会は少数精鋭主義で、一人三役で調査に全力を尽くしておるところ、昨今の行革の国民的な要請もこれあり、頑張れ、こう言っておるわけであります。しかし、頑張るにも限界がございますから、御指摘の点を踏まえて、今後にやり得ることは何か、対応について検討を進めてまいります。
【次の発言】 大蔵省職員の株式取引については、平成七年に通達を発出いたしまして、その取引状況について報告を求めたところであります。その報告によりますと、特段の問題のあるもの、ございませんでした。
よって、秋葉……
○三塚国務大臣 たびたび予算委員会でも本問題の御指摘、提言がございました。デノミまで参りますためには、それぞれの準備もあるでありましょうし、また全体を見てどうすべきかということなどもあると思います。私自身は、ただいまの段階でデノミということに踏み切るべきではないだろう、経済の安定を待ってということではないのか、待ってやるということではなく、それを見て判断をするということではないのか、こう思っております。
【次の発言】 ただいま局長からもお話ありましたが、外為法、フロントランナーというのは、開国への宣言であり、スタートです。来年四月一日にそのようになるわけでございますから、まさに待ったなしの状況……
○三塚国務大臣 事実でございません。
そのまま申し上げますと、閣僚懇談会というのは、閣議の決定事項を終わりましたら、これから懇談会に入りますと。この時点で私から申し上げましたのは、最近の円相場の動きは明らかに行き過ぎた動きであり、懸念を持っております、よって、こうした動きに対しては適切なタイミングをとらえまして、断固として対処をしたいということを申し上げました。
【次の発言】 大蔵大臣というのは、レートに直接にコメントをしないというのが鉄則であります。小島議員とのやりとりの中では、そういう基本に立ちまして申し上げました。
その趣旨は、G7の直前にはドル・円相場が百二十五円近辺であったという……
○三塚国務大臣 我が国は議院内閣制という政治形態、与党と連帯をして責任を負うということが政治運営の根幹であります。同時に、行政は信任を得たことでありますから、公約に基づき、また、世の中の、国際情勢の動きの中で国益のためにやることはやっていかなければならない、こういうことになりますので、その都度新法を出す場合もありますし、法律改正を提案して、国会において十分な御審議をいただく。物によっては、政令はどうなるのかという御質疑も両院において行われるわけでございますから、その中で最終的に多数をもって決定をされますと、法律は成立をいたします。議院内閣制の根幹にかかわる基本的な命題でございますから、特に政令……
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました日本銀行法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、内外の経済社会情勢の変化に対応し、日本銀行の通貨及び金融の調節における独立性とその意思決定の透明性を高めるとともに、日本銀行の適正かつ効率的な業務運営を確保する必要性にかんがみ、日本銀行の抜本的な改革を実施するため、日本銀行法の全部を改正することとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明を申し上げます。 第一に、日本銀行は、我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うほか金融機関の間で行われる資金決済……
○三塚国務大臣 総裁から段々のお話がございました。 ロングで見ますと、その都度の国際金融、国際経済の中における日本経済という、この観点を踏まえて通過をしてきたものだというふうに思います。その時々によりまして、早い遅いのギャップが経済の運営に、また成長率にいろいろな要素をもたらしたと言えるかと思うのでございます。 ブンデスバンクがというお話もありました。そのとおりであります。その他の先進国は、やはり為替管理政策はまさに政府の専管としてこれを行っておる、こういうことであり、中央銀行は物価をにらみながらこれをどうコントロールするかという金利、これを専管として行っておるところ、しかし経済は、物価と……
○三塚国務大臣 並木議員の御主張のとおりで、最大限独立性を尊重し、政策決定の過程を公開していくということもまた独立性を担保する基本であります。
【次の発言】 その趣旨は、ぶら下がりですから応答の中で、皆さんが言うように大蔵が抵抗をするということではありませんと。中銀研及び審議会等その他大前提に、三党の協議の中で、金融改革の中での日銀のあり方、まさに独立性、公開性、こういうことでありましたから、そういう点を踏まえればそのとおり、こういう意味で申し上げたわけでございまして、巷間伝えられるように、大蔵事務方が徹底抗戦をしてこれをつぶすなどということがしきりに言われたわけですね。だから、そういう意味か……
○三塚国務大臣 野村証券に引き続きまして、第一勧銀の強制捜査が行われました。極めて遺憾千万な事態でございまして、大蔵省としても最大の注意力と関心を持って対応いたしておるところでございます。 御案内のとおり、証券取引等委員会で既に野村の問題については調査が行われておるわけでございますが、調査終了後になれば勧告が大臣に向けて出されるわけでございますから、厳正に対応して証券市場、マーケットの信頼回復を期していかなければならない、こう思っております。 状況については、ただいま申し上げる段階にございませんから、鋭意捜査当局が行っておるところでありますので、この程度にとどめさせていただきます。 委員……
○三塚国務大臣 先進国中、最悪の財政状況にありますことは御指摘のとおりであります。 簡明に言いますと、力のあるうちに諸改革を断行しなければならない、早期発見、早期治療というのが難病の解決策だと言われておるわけです。一年待とう、二年待とうということになりますと、収拾つかない深刻な状態になることだけは間違いがない事態であります。 平成九年度予算編成、財政構造改革元年ということで赤字公債からの脱出に全力を尽くしたところであります。そして橋本首相のリーダーシップによりまして、財政構造改革五原則という、聖域なき歳出の見直し、制度の見直し等々発表されたところは御承知のとおりでございます。そういう中で、……
○三塚国務大臣 先ほど来の論議もよく拝聴させていただきました。 沖縄の心を日本全土の心として考えていかなければならないというのが橋本首相の基本的な沖縄に対する理念であります。真に沖縄振興に効果ある措置は何か、こういうことになりますと、御指摘のように、法人税でどのような措置が考えられるかという指摘もあると思います。沖縄とともに真剣に本問題は考えていかなければなりません。同時に、法人税率の問題、公正、公平という税の大原則がございます。しかし、沖縄の心を日本の心という視点でとらえて考えてまいりますと、進出企業の法人税の負担の軽減、かつ、法人税制になじむ租税特別措置法を新たに検討するなど、工夫を加え……
○三塚国務大臣 もう総理から段々の取り組み、丁寧に何回か御説明を申し上げたところであります。 私に対して、税制上の問題であります。法人税、関税等々を主管する大臣として、先ほど総理も言われました、本格的な、県が主体となりました協議会、その前段である県の検討委員会が設置をされたと聞いております。そこで県民の声を集中をして県の沖縄協議会というところに提示をされ、協議会から正式に政府に向けて要請があると承知をいたしております。私は、その段階で、真剣に検討してまいるという総理方針を踏まえまして、全力を尽くしてまいります。 また、税制、関税等を主管しておる立場から申し上げますと、沖縄産業振興の観点で何……
○三塚国務大臣 平成九年度予算及び平成八年度補正予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。 まず、平成九年度予算の編成の基本方針及びその概要について申し述べます。 平成九年度予算は、財政構造改革に取り組むことが喫緊の課題となっている我が国の財政事情にかんがみ、平成九年度を財政構造改革元年と位置づけて編成をいたしております。 歳出面につきましては、各般の制度改革の実現に努めるなど、歳出全般について聖域なく徹底した洗い直しに取り組み、一般歳出の規模は四十三兆八千六十七億円、前年度当初予算に対し……
○三塚国務大臣 総理から、基本的な財政構造改革会議についての目標、方針が披瀝をされたところであります。 御案内のとおり、双子の赤字に悩みましたアメリカ合衆国、経済の繁栄を謳歌しつつありますが、依然としてこの二つの赤字退治のために全力を尽くしております。G7、ヨーロッパ参加諸国、またしかりであります。 そういう中で、我が国のみが従前の財政運営方式を踏襲することは、政治の責任といたしまして許されるものではございません。そんな観点から、財政構造改革元年という意気込みで平成九年度予算を編成をいたしたところであります。 念のため申し上げますと、先進国、G7国並みの、それを上回る努力をしてまいりませ……
○三塚国務大臣 為替レートはそれぞれの国の力、総合力がその中であらわれてくるという一面がございます。しかし、安定しておるということの方が、その国の経済もまた全体的に世界経済の中における我が国経済でありアジア経済であったりするわけでございますから、その方向がマクロ経済の中で自然に仕上がっていくというのが極めて重要なことであろうと思っております。 相沢議員は長い間官界におり、またその後経済財政の専門家としておられるわけでございますが、行き過ぎた円安は、また行き過ぎた円高同様好ましくないわけであります。ただいま御指摘の問題点がそれをあらわしておるわけでありまして、本件が、しからば今の水準がどうかと……
○三塚国務大臣 本件は御案内のとおり、一義的にはというよりも基本的には、原因者と被害者である日本海の各府県、全体的に日本ということになるのでしょうか、この問題の詰めをただいま精力的に行っておるところでございます。 しかしながら、同時に、あれだけの被害が蔓延をいたしておりますものですから、政府においては古賀運輸大臣が本部長ということで、私どもも参加をしながら、被害の実態、今後の現状がどう進んでいくのか等の分析をきっちりとやりながら、これに対する地域の原状回復、と申し上げた方がよろしいのでしょうか、これに向けて何をなさなければならないかということについて分析を急いでおるところであり、各地方自治団……
○三塚国務大臣 ただいま中川議員、そして総理の答弁に尽きると思います。 人生にめぐり合わせがございます。また、歴史の遭遇という言葉もございます。政治家は、政党は、国会は、後世代、次の将来の世代の安心と安泰を基本としながら全力を尽くすということであります。火だるまにならなければならない宿命を負う内閣総理大臣、国会もあります。橋本首相、まさに不退転の決意で、おのれを滅して財政再建をやり抜くこと、そして経済システム、金融システムを変えることによって、名誉ある経済的な地位を保ちながら、世界の平和のために、また途上国の発展のためにやり抜いていこうという、先人が築き上げたその基本に沿って、ただいま閣僚全……
○三塚国務大臣 行政諸経費の、事務的経費です、一五%カットを九年度編成の基本としまして、ほぼその基本は達成をされております。額面が必要であれば政府委員から答弁をさせます。
【次の発言】 先ほど申し上げましたのは事務的経費の節減目標、これはそのとおり達成をいたしたところでございます。
石田議員の言われますのは、広義の行政経費、公共事業、また義務負担、法に基づく医療関係費、義務教の問題等々を総括いたしますと、そういう点から伸び率を申し上げますと、一・五%に抑制した、こういうことになります、これは一般歳出四十三兆に対応する分でありますが。
そういう点からいいますと、御案内のとおり四月から消費税、……
○三塚国務大臣 調べた結果を銀行局長から報告をさせます。
【次の発言】 ただいま御指摘のような出資法の性格でございます。
規制緩和という世の流れ、自律的な判断を持ってこの社会に貢献をしていく、また自分の意思で働きを進めていくというこの命題は、これから国民一人一人に課せられた重大なことであります。
しかしながら、ただいま御指摘のように、不備のために、いろいろな情報提供したにもかかわりませず懇切丁寧なことはなかった。これは国民サイドからいえば当然そういうことになると思います。大蔵省をかばうわけではございませんが、監督権限が与えられておらないという、認可で監督権限がないという、罰則ももちろんない……
○三塚国務大臣 経企庁長官経験者の愛野さん、愛野さんの方が私より貫禄がありまして、会社のオーナーでもありますし、経済の実態も肌身で感じられておると思います。私も政治家の一人として、中小企業、一次産業等からもいろいろな要望、また時に御陳情をいただくわけですが、懇談をし、耳を傾けております。 あなたの体で感ずる経済観を言えということでありますが、象徴的なのは、大阪商人の方々、中小企業のメッカのようなところで頑張っておるわけでありますが、ごあいさつが、どなたか紹介されましたが、海江田さんでしたかね、もうかりまっか、あきまへんわと。ぽつぽつという答えをするときが、まさに経済が明るいときでありますと。……
○三塚国務大臣 お許しをいただきまして、冒頭、G7の七カ国会議に当たりまして、委員長を初め各党の理事、委員各位の高い見地の御理解を賜りまして、フルタイム出席をし審議をでき得ましたこと、大変うれしく、心より敬意と感謝を申し上げるものであります。 ただいま、北沢議員の、G7蔵相会議の成果いかんということでありました。 御案内のとおり、八日、ベルリンにおいて、世界経済をめぐります諸問題に関し率直な意見交換を行ったところでございます。各国とも深刻な財政危機、債務に悩みつつ、高齢化社会をどう生き延びるか、生き抜いていくか、通り抜けるかということで、深刻な議論でございました。これらの討議の中で、我が国……
○三塚国務大臣 現行の運営上のポイントについて主計局長が言われたとおりであります。
特殊法人につきましては、全体の見直しということの論議が盛んに相なってまいりました。特に特殊法人の最大のポイントは、政策的目的、長期大型のもの、一般会計においてそのことを進めることが極めて効率的ではない、こういう趣旨において法律によって制定されてきたものであります。しかしながら、今日の諸状況の中で、諸改革の断行ということが橋本内閣の最大目標でありますから、行政改革全般の結論が出るまで方向性を明示しなければならぬ、こういうことであります。
【次の発言】 社会医療保険制度、政管健保の繰り延べ措置、厚生大臣からも言明……
○三塚国務大臣 佐々木さんのお話、質問を聞いていますと、次元がちょっとずれておりまして、聞く人によっては誤解を与えます。 先ほどの経企庁長官の消費税逆進性、それは若干の問題はあるでしょう。しかし、恒久減税によって見合うべきもののベースが、今度上がることによってもおおむね見合うというのもまた一つの計算でありますことをまず申し上げまして、法人税でありますが、党の公約は、あなたは柱だけ言われているように思います。 政府・与党一体という観点から物を申し上げさせていただき、政府の本件に関する責任者として申し上げますと、現在の厳しい財政事情を踏まえるということで法人税減税を行わなければならないというこ……
○三塚国務大臣 お声がかかるのを待っておりました。
段々の質疑を聞いておりました。今回の金融システムの改革、改善、マーケットにとりましては大革命だと思います。そういう点で、グローバルというのは国際的に通用する市場をつくり上げていく、こういうことでございますから、規制緩和が大前提になります。
ロンドンに行っても日本に来ても、ニューヨークであろうとフランクフルトであろうとシンガポールであろうと香港であろうと、行って売買ができる、こういう東京市場でなければなりません。その方向で今真剣な協議が行われておるところでございます。
【次の発言】 はい、承知しました。
○三塚国務大臣 本来、本人からお聞きしたい、こういう御意向であるということは承知をいたしておりましたが、私が処分をいたしたものでございましたから、処分を受けた者が出ますことはいかがかな、こんなこともこれありまして、私が官房長から聴取をいたしました事実関係をお話し申し上げます。 私の結婚式に関する雑誌の報道を見てのことと思いますが、九五年暮れに、泉井氏から額に入った版画が自宅に送られてまいりました。家に置いてあったものですから、結婚のお祝いとしてということであったので一たん受け取りましたが、九六年秋に同氏に対して返却をいたしたところであります。税務調査などに関して泉井氏から何らの依頼を受けた……
○三塚国務大臣 大蔵省は、直接職務関連はないところでございますけれども、マスコミ等を中心に種々の報道がなされております現況にかんがみ、このまま放置すれば職員に対する無用の誤解も生じかねないことから、同氏との関係について、人事当局が職員から内々に事情を聴取したところであると聞いております。 なお、このような事情聴取の趣旨から、今御指摘の大蔵OBについては事情を聴取する必要があるとは考えていない、こういうことであります。 事情聴取は、職員と泉井氏との関係につき、面識、会食、ゴルフ、贈答品、職務にかかわる依頼等の有無について行ったことであります。 特に、涌井官房長に対して、職務管理を統括する立……
○三塚国務大臣 月々発表されます経済月例報告、また産構審、また大蔵省独自に収集をいたしております経済指標等をベースに判断をいたしておるところであります。 総体的に見まして、設備投資は回復傾向にあることは事実でございます。住宅建設は駆け込みで、四月一日以降はないだろう、ダウンするだろうということでありますが、この動向も一定の水準を保ちながら動くということの実態になっております。最大の個人消費の問題でございますが、緩やかではありますが、八年度の動向、そして一・九というこの経済成長見通しの根底に実は外需はございませんで、一・九の経済見通しのすべてが内需であります。主たる個人消費がその中でどう動くか……
○三塚国務大臣 勤労者は、地域また国家にとりましても中核としてすべてを担い、頑張り抜いております。ですから、生活の安定という基本は、財政の面からも最大限の努力をし、今日、九年度予算編成の中でもマクロ、ミクロ等できるだけの措置をとっておると言って間違いございません。こうした観点は短期的なものにとどまってなりませんことは御案内のとおりであります。国家があって地域社会があって我々がある、個人があって地域社会があり国家が存在する、いずれも同義語でイーブンだと私は思っております。 そういう点から考えますと、忘れてなりませんのは、後世に対する現世代の責任ということであろうと思います。御案内のとおり、先行……
○三塚国務大臣 金融システム改革、いわゆるビッグバンと言われております。ロンドン並み、よくウォール街、ニューヨーク並みと、こう言われるわけでありまして、グローバルでなければならないということ、規制があってはならない、フェアでなければならないという意味でディスクロージャーが徹底されていくだろう。そういう中で、貴重な国民の資金が活用されていく、国際的な取引の中で安定した市場が確立するであろうという大きな目標を掲げておるわけであります。 そういう中で、ただいまの郵貯の指摘でありますが、これは財政投融資資金制度という、また法律に基づいて、ただいま御指摘のような民間ではでき得ないものという観点で政府金……
○三塚国務大臣 奥田議員とは、議運委員長を相前後して務めながら、議会政治の基本は議事運営の風通しのよさ、与野党といえどもこの国とこの国民のためにやるべきことはやる。また、よき提案は提案としてこれを受けとめる。しかし、最終的に取りまとめが難しければ多数決の原理にそのときは従っていただく。しかし、それを没にしても、いつの日か国民多数の理解を得て取り組む時期もあろう。こういう議会の基本を踏まえながら、議会の権威を高めることが民主主義の権威を高めること、政治の信頼を保つことに通ずる、こういうことであります。そういう中で、健全野党というものの芽が奥田委員長の当時も出てきたことは事実であります。 そうい……
○三塚国務大臣 存じております。
【次の発言】 存じております。
【次の発言】 各計数、今の消費者及び社会経済の動向についての見解の披瀝がありました。私も心を痛めながら、本件は重大な関心を持って見ておるわけであります。予算審議中でございますから、委員と政府とのやりとりの中で、今後の経済のあり方等についての論議は必ず生きていくことであろうと思います。
そういうことの中で我が国経済はということでありますが、個人消費は、雇用者所得の増加傾向を背景に、自動車、パソコン等の販売が好調であります。これは指数に出ておるところでございまして、回復基調にあるという根拠の一つであります。それともう一つは設備投資……
○三塚国務大臣 御指摘を受けましたことにつきましては、委員会の中の論議でございますから、私はそうではないと信じますが、さような御指摘を受けることのないようにいかなければならないことであります。 予算委員会は、まさに国家予算の審議と国政全般についての論議が闘わされる場でありまして、与党は提案について理解を求める、野党はその問題点をつきながら、今後のあり方についての提言、質疑が展開されておるわけで、議会制民主主義における収れんされた形の論議が予算委員会で行われておることと存じます。 私は、そういう点で、この審議に参加をさせていただきながら、深谷委員長を中心に各党理事が真剣に議事運営について設定……
○三塚国務大臣 ただいまはそういうことですが、調整中でありますから、御心配なく。
【次の発言】 一カ月も二カ月もと石井さん言われているが、そうじやありません。本問題の改定は今週でちょうど二週間に入ろうとしている、そういうことであります。
この金利問題は、御案内の仕組みでやっておるわけですから、最終的な調整をただいま行っておるところでございます。
【次の発言】 ですから、前段申し上げましたとおり、調整中でございます。そう御心配かけるようなロングになりません。今週をめどに来週の前半には、政令によってこれは決めるわけでございますから、提出をいただくようにということで調整中でありますから、暫時お待ち……
○三塚国務大臣 前原委員にお答えをいたしますが、十二分に税制の基本を心得ておる上に立ちましての御質問でございます。 沖縄振興は、理屈抜きに日本人の心に残っておる大事なポイントだと思っております。そういう点で、観光沖縄でありましたり、独自の路線の地場産業をつくり上げる中で取り進むということについては、大いにこれに関与をし、推進をすることが大事だと思っております。 特に関税、低率関税、選択制の問題を言われました。関税は、御案内のとおり、国内産業の保護育成という観点がございます。それと、税の公正というのがやはり基本にまたございます。そういう点でなかなか難しい点はございます。 外国の例、どうかと……
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました財政構造改革の推進に関する特別措置法案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 人口構造の高齢化等、国及び地方公共団体の財政を取り巻く環境が大きく変容する中で、我が国の財政は危機的状況にございます。このため、財政構造改革を推進し、安心で豊かな福祉社会及び健全で活力のある経済の実現等の課題に十分対応できる財政構造を実現する必要があります。 本法律案は、以上の観点から、財政構造改革の推進に関する国の責務及び財政構造改革の当面の目標等を定めるとともに、各歳出分野における改革の基本方針、平成十年度から十二年度までの集中改革期間における……
○三塚国務大臣 三・五を大前提としてというお話、その内容いかんということであろうと思います。 我が国の経済力は、まさに三・五を達成し得る力があると思っております。この仮置きの三・五は、構造改革のための経済社会計画、平成七年十二月一日の閣議決定に成るものでございます。この計画におきまして、各般の構造改革が進展した場合の経済の姿として、名目経済成長率三・五%が示されておるところであります。 したがいまして、平成十五年度までの財政構造改革の当面の目標達成のためには、目標策定時点における現行の経済計画で見込まれました経済指標を用いることは適切なことである、こういうことで仮置きに三・五とし、その名目……
○三塚国務大臣 ほとばしるものが見えてこないと言われますと、極めて残念であります。半歳余にわたる財政構造改革の連続した検討を行いまして、六月に、財政構造改革の推進についてという本法の基本になりました枠組みを閣議了解をいたし、そして次期国会にこれを提出するということで臨時会に提出をさせていただいております。政府の側のPRが、また推進についての意気込みが、また我々の意気込みがいまいちだつたということであれば、その批判は警告として受けとめまして、今後に対応をしてまいります。 そして、一般会計当初予算についてだけでと、ほかはどうなっておるんだという指摘でございますが、基本方針の中に、官と民、国と地方……
○三塚国務大臣 予算は当初において一年の計を確立をするものであります。よって、財政法二十五条、厳正にこれを守り、対処をしてまいります。
【次の発言】 財政法二十九条は、太田委員御案内のとおり、一つは「法律上又は契約上国の義務に属する経費の不足を補う」場合と、第二点として「予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となった経費の支出を行なう場合」と、これに限られておると明示をいたしておるところであります。よって、これまで事業ごとに必要性、緊急性等を勘案の上、計上をされてきたものと思います。
それぞれ御批判のあることは承知をいたしております。よって、集中元年に当たりましては、御批判の出ませんように対……
○三塚国務大臣 当初予算と補正予算の関係でございますが、先ほど来法制局長官からも説明がありましたとおり、また、たびたび総理も私からも申し上げておりますとおり、座視できない財政的な危機が迫っております。後世にツケを残さないという観点で、三%という数値目標も明示をいたしたわけであります。構造的な財政赤字はここでなくさなければなりません。そういう点もこれありまして、健全財政を目指すというのが基本であります。 よって、この財政構造改革推進に関する特別措置法を出させていただきました趣旨は、まさに国民的課題である財政構造改革、単に行政府の意思表示だけではなく、法律として国民的合意のもとに推進しょうという……
○三塚国務大臣 昨日、本朝来の動きは、重大な関心を持って見詰めておるところであります。
株式下落の原因等々につきましては、政府委員からその背景をまず説明させます。
【次の発言】 世界はマーケットを二十四時間開いてぐるぐる回っております。大蔵省はそれを注意深くキャッチをし、全体の分析をしながら努力をいたしておるところでございます。先ほど来お答えいたしましたような要因の中でありますが、重大な関心を持って見詰めると申し上げましたのは、そういうことでございます。
財政構造改革は、まさに安定した経済成長、国民生活の安定を目指すためにこの方式をおいてほかにない、こういうことで、国民各位には痛みの伴うも……
○三塚国務大臣 本件につきましては、極めて残念至極、言う言葉がないといつもコメントを申し上げさせていただいております。 言われましたとおり、企業のモラルの確立、これは人間社会の原点であります。特に一流企業はそれだけ責任が強まるわけでありまして、株主に対する責任、同時に、信頼を受けていただいております国民各位に対する責任というものが並立してあるわけでございますから、これに対する企業モラルをそれぞれの会社が経営者を中心に社員一体となって取り進めていただきますように指導いたしております。特に金融機関は所管でありますから、その基本を踏まえて、既に早期是正措置、内部監査に外部監査を加えて情報公開をして……
○三塚国務大臣 御指摘のように、市場が暴落と言っていい形になっております。これは、香港に端を発しまして、ニューヨーク市場、東京市場に波及をしてまいったものでございます。
私どもは、アジア経済の安定が基本であり、我が国の経済の安定が国益の問題につながる大事なポイントでありますので、ただいま財務官をしてアメリカ等各国と連携をとらせていただいておるところでございます。
今後も、重大な関心を持ち、諸状況を分析をしながら対応していかなければならないものと考えております。
【次の発言】 地方財政の健全化、ツケ回し、負担の地方への増というようなことのないようにという御趣旨かと思いますが、地方財政も国の財……
○三塚国務大臣 財投のあり方、預託廃止等、大改革が今進みつつあります。資金運用審議会懇談会における論点は局長言われたとおりでございます。 そういう中で、民業補完や償還確実性の観点から、対象事業の見直しなど、大蔵省としては来年度編成の中で基本として行うことといたしております。結局、資金の重点的、効率的な配分、スリム化を目指す、こういうことであります。預かったお金でございますから、これを有利確実に、安全確実に運用するというのが自主運用の基本でもございます。 そういう点で、左藤委員御指摘のもろもろの問題点がございますから、情報公開を取り進め、国民皆様の御参加の形の中で最終的な方向づけをしてまいら……
○三塚国務大臣 交際費課税、税制全体の中で、党の論議の中では余り出ていないように思います。いずれ政府税調もそのところまで議論になると思いますが、財政当局とすれば、論議を収れんされたところで見きわめながら、どう対応するかということになるのでありますが、全体に御辛抱をいただくというのが来年度予算編成の基本であり、要調整額を満たして、なるほど、よくぞそこまでやり抜いたと言われるところを目指しておりますものですから、御辛抱をいただきます。
【次の発言】 貸し渋りの問題点についてはいろいろ論議をいただいておりますので、その点を踏まえて適切な指導をいたしておるところでございます。
同時に、政府機関の金融……
○三塚国務大臣 住専のとき、なぜ新進党の提案を採用しなかったか、こういうことでありますが、端的にお答えを申し上げますと、日本の不良債権の問題の象徴的なものが住専であったと考えております。その早期処理を図ることにより、預金者保護と信用秩序の維持を図る、ここに最大の目標を置いたところでございます。部分的、総合的な検討の結果、信用秩序の維持を図ることが大事、前段申し上げました預金者保護の観点もこれあり、こういうことであります。 今回の三洋の問題につきましては、当事者間において全力を尽くされたことは承知をいたしております。特に、証券業本体というよりも、関連ノンバンクの業容の悪化という特殊事情がありま……
○三塚国務大臣 先般、再び大蔵大臣を拝命いたしました三塚博でございます。
財政構造改革や金融システム改革を初めとする種々の課題が山積する中であります。引き続き財政金融政策の任に当たることとなり、その責任の重大さを痛感いたしておるところであります。
今後とも、政策運営に遺漏なきよう全力を尽くしてまいりますので、委員長を初め委員各位の格段の御鞭撻と御支援、御指導のほどをお願い申し上げ、ごあいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 ただいま議題となりました内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理……
○三塚国務大臣 大変重要な問題点の指摘でございます。 御案内のとおり、国外送金等調書制度は、フリーであり、そしてフェアであり、グローバルという金融ビッグバンの理念がありますが、そのうち、特にフェアの観点から整備するものであります。 外為法改正に伴う国境を超える資金移動の自由化は、脱税の自由を意味するものでないことは御承知のとおりでございます。国際的な資金移動をめぐります租税回避が横行することのないように、資料情報制度を整備するのは当然の対応であろうかと考えております。 具体的な制度の構築に当たりましては、国境を超える資金移動の自由化の進んだアメリカなどの制度等を参考にしつつ、実務を十分踏……
○三塚国務大臣 ビッグバンにつきましては、当委員会においてかねがね申し上げておりますとおり三原則、フェアであり、フリーであり、そしてグローバルである。公正、公平、透明性、そして国際基準に合った市場をつくり上げていくことによりまして、ロンドン、ニューヨーク並みの市場に生まれ変わらせていくということで、既に御案内のとおり、外為法成立を見たところであります。 今回、改めまして金融持ち株会社の解禁について御提案を申し上げ、提案の趣旨説明の中で、取り組んでいくということにさせていただきました。具体的な分野におけるポイントは、利用者利便の向上、経営の効率化、さらには金融システムの安定化に資するという観点……
○三塚国務大臣 大蔵大臣の責務は、預金者保護そしてまた金融システムの維持安定、これに万全を期するということであります。よって、私は、あらゆる事態に対応して備えをしっかりとしていかなければならないであろう、こういうことで、次官以下事務方にそのことについての検討を指示した。検討だけではなく、何ができるか、何をやらなければならないかということについて万全の態勢をとっていかなければならないのではないかと申し上げました。セーフティーネットとよく言われます。まさに金融システム、預金者保護はその根幹の重要な要素であります。 以上申し上げましたことは責務としてやり抜くことでございますから、全力を尽くさせてい……
○三塚国務大臣 総裁が詳しく一問一答でお答えしたとおりでございます。
【次の発言】 IMFとの経過、総裁から申されたとおりでございます。
我が国としましては、IMFを中心とする国際的な支援の枠組みの中で韓国に対する協力を行うことを鋭意検討いたしたいと思います。
【次の発言】 預金保険機構の財源についてはたびたび答弁を申し上げておるところでございますが、平成八年度から平成十二年度までの五年間の財源見込み額は約二・七兆であります。このうち実行済みの金銭贈与は一・四兆でありますので、平成十二年度までに使用可能な財源見込み額は約一・三兆円となっております。したがいまして、この一・三兆円により今後対応……
○三塚国務大臣 若干、一分ほど、閣議が延びて遅刻しました。恐縮です。 ただいま議題となりました預金保険法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、最近における我が国の金融環境の変化に対応して、金融システム改革の制度的な環境整備として、預金保険機構が行う資金援助の多様化を図る等の措置を講ずることとして、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして、御説明申し上げます。 第一に、現行法で預金保険機構の資金援助の対象とされている、健全な存続金融機関による吸収合併、営業譲り受け及び株式取得に加え、健全な金融機関と破綻金融……
○三塚国務大臣 今御指摘のジャパン・プレミアムでございますが、これは我が国金融システムの安定維持ということが基本にありますので、そのために、ただいま日銀とも絶えず協調しながら全力を尽くしているところであります。 また、インターバンクの安定というのもまさにシステムの安定の基本的なところでございますから、内外とものシステム安定のために全力を尽くすということであります。 円安は、最近の動向、懸念を表明いたしております。そういう中で、過度の円安は決して好ましいものではございませんので、適時適切これに対応する準備を進める、こういうことでそれぞれの機関との協調も行っておる、こういうことであります。
○三塚国務大臣 株式市場は、注意深くこれを今見ておるところでございます。心から安定を願っておるところでございます。 今日の公的支援、委員は公的資金、こういうことでありますが、金融システムのまず安定のためには、ただいま御審議をいただいておる預金保険法改正案による措置を一刻も早く破綻処理の手法として追加することが重要でございまして、本法案の早急な成立をさせていただきたいということを冒頭申し上げさせていただきたいと存じます。 何回も申し上げておりますとおり、金融システムの安定性の強化を図るために、公的支援を伴ういろいろな考え方が出されております。この公的支援によりましてセーフティーネットを完備し……
○三塚国務大臣 今日の経済状況、月例経済報告にも申されておりますように、経済の基調は変わらないものの足踏み状態、こういう表現であります。それはおのおのとり方が、前提がありますと、違うことであることは理解をいたします。しかし、全体の展望の中で、二極化の傾向はございますものの、正確な表現であろうと考えておるところでございます。
こういう中において、政府とすれば、絶えず経済の動向に最大限の関心を持ちながら、適時適切に対応していくことは、責任の存するところであります。
【次の発言】 私も、国民の支持を得て、選挙区でありますが当選をさせていただいて、今日にあります。絶えずこの国の未来と国民生活の安心と……
○三塚国務大臣 御案内のとおり、財政法二十九条は、補正の場合は緊急な事由をもってこれを行う、大災害その他であります。そういう中で、前倒し論ということについて率直にお答えを申し上げさせていただきますと、年度予算は一年間、一年の計は元旦にありという言葉がありますが、四月一日にありでありまして、そういうことで財政運営をいたしております。 それともう一点、総理からも言われましたとおり、今日の緩やかな基調というものを力強いものにするということで、規制緩和を中心とした六大改革が前進をいたしております。 きょうの月例報告においても、経企庁長官から報告がありましたとおり、賃金の所得ベースの関係、雇用の環境……
○三塚国務大臣 簡潔に言います。
一・九、これは政府の成長見通しであります。ただいま諸改革を断行いたしておりますから、このラインに沿って全力を尽くして表明を確かなものにしたい、こう思っております。
【次の発言】 ただいまの御質問でございますが、今般の銀行、証券会社にかかわります一連の不祥事件は、まことにざんきの至りであります。この問題の背景には、金融機関の側の法令遵守意識の不徹底、内部管理体制の不備等が問題であったと考えられるところであります。かかる認識のもとに、先般、第一勧銀、野村証券に対し、厳正な行政処分を行ったところでございます。
今後、十分な再発防止の策定を求めたところでございまし……
○三塚国務大臣 橋本首相から申されたことで尽きるわけでございます。
一昨日は大幅に下落をいたしましたが、昨日は大幅に値を上げております。二十四時間どこかでマーケットが開かれておりますものですから、まさにグローバルな時代の到来をしみじみと感ずる昨今であります。
総理も言われましたとおり、我が国のファンダメンタルズは決して悪くない、しっかりしておると私は見ております。この点を踏まえながら、国際的な視野に立ち、引き続き十分注視してまいる所存であります。
【次の発言】 経済は、世界経済という言葉がございますとおり、まさにそのとおりであります。通貨、そして株式市場、そしてレート等が総合的に作用しなが……
○三塚国務大臣 三洋証券のお話がございました。 昨日、三洋証券より、三洋証券グループの立て直しで協議が進められてきたところでありますが、ノンバンク等の問題がこれありまして、これ以上このままの改善計画の遂行が不可能であるということの結果、関連ノンバンク等への与信の毀損等により、通常の事務の継続が困難になりましたので、法的枠組みの中で会社の再建を図ることが適当と判断し、営業の一部休止を決定するとともに、本日付で東京地裁に会社更生法の適用を申請するとした旨の報告がございました。役員が全責任を負って退陣をするということでございます。 時間が来たようでありますから、もっと簡単に申し上げます。 今回……
○三塚国務大臣 御指摘のとおりの基本方針を踏まえて、今日まで取り組んでおるところであります。 アジアの中の日本の立場、宮澤前総理言われますとおり、まさに唯一の債権国でございます。しかるがゆえに、アジア諸国、ASEAN諸国は日本との連携を毎年深めてきております。御指摘のように、タイ・バーツの危機、インドネシア・ルピアの危機は、ASEANだけではございません、アジア全体に波及をし、昨今のグローバル化は世界にも波及するということであります。 タイ、日本問題が起きました折に一番先にタイの大蔵大臣が訪日をし、何としてもタイ・バーツの安定のために格段の御支援をということでございました。総理とも相談をし……
○三塚国務大臣 ただいま議題となりました預金保険法の一部を改正する法律案及び金融機能の安定化のための緊急措置に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 我が国では、昨年秋以降、金融機関の破綻が相次いで発生いたしました。こうした中で、預金者に不安と動揺が広がるとともに、我が国における金融の機能に対する内外の信頼が大きく低下し、信用秩序の維持と国民経済の円滑な運営に重大な支障を生ずることとなることが懸念される事態が生じております。 こうした状況のもと、緊急の特例措置として、預金の全額保護の徹底を図る体制を整備するための措置及び金融機関の自己資本充実のための措置を講……
○三塚国務大臣 段々の御質疑を聞いておりました。問題は、この事態をどう判断し、国家的な危機を回避して国民経済を安定せしめるかという、この現状認識の中でスタートを切っておりますことは御承知のとおりでございます。 政府とすれば、ここまで至りました経過に的確な分析をしていくことは当然であります。既に本会議におきましても総理から、その流れとして、アジア金融の危機的な不安定は、IMF、我が国のサポート等を加えまして今小康を得、この解決が前に進んでほしいということであります。それと、秋以降の大型破綻等が我が国経済に与えた重要な影響、これに対してどう対応するか。御質疑にもありましたとおりの認識を共有しなが……
○三塚国務大臣 国家公務員は誠実に職務に専念をする、もって国民のサーバントとしての責任を果たす、こういうことにあろうかと思います。 そういう観点から考えますと、数々の事例を引用されての御質問でありますが、まことにざんきでありますし、遺憾千万なことであった、こう存じますと同時に、それぞれ公務員法上の処分等を行ってきたわけでございますが、この事態を原点に戻す努力を必死になってやり遂げていかなければならない、こういうことで、就任以来、職員各位を督励、激励、時に叱咤をいたしまして、今日的課題に全力を尽くしてきたところであります。 当然のことながら、そういう必死の頑張りで信任を少しずつ回復をしていか……
○三塚国務大臣 平成九年度補正予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでございますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たりまして、その内容を申し上げます。 最初に、平成九年度一般会計予算の補正について申し上げます。 まず、歳出面におきましては、災害関係経費の追加四千五十四億円、阪神・淡路大震災復興対策費一千二百八億円、緊急米関連対策経費一千七百一億円の公共事業関係費等の追加を計上するとともに、中小企業等金融対策関係経費九百二十四億円を計上しております。また、今般の特別減税に関連して、臨時福祉特別給付金一千五百二十九億円を計上しております。さらに、給与改善費百十八億円……
○三塚国務大臣 具体的な内容は政府委員からとさせていただきます。 拓銀の破綻は、お触れになりましたとおり、経営失敗が一つございました。それと、国際展開をいたしております我が国を代表する二十行については、何としても破綻しないように、リストラ、健全化に向けての努力をサポートする、こういうことで昨年努力をしてきたことは御案内のとおりでございます。 リストラの一環として、御承知のとおり、国際展開を拓銀はやめました。北海道に特化をして地域金融に献身しよう、こういう中で、第二の銀行であります北海道銀行との合体が――(中川(昭)委員「北洋銀行」と呼ぶ)いやいや最初、第二銀行の北海道銀行との合併が進むやに……
○三塚国務大臣 過去の段々の順序で御指摘をいただきました。 債務超過ということが受け皿銀行がございません場合に破綻処理、こういうことになりますことは御承知のとおりでございます。そういう中で、受け皿銀行がないという内容はここで詳しくは申し上げませんが――(伊藤(英)委員「大蔵大臣、済みません、数字がこんなに間違っているんだよということを言っているんですよ」と呼ぶ)ですから、破綻をしたということでございませんと内容的なものが最終的に確定いたしません。そういう意味で、破綻前の数字とのギャップは事実上ありました。そういうことについては、自後そのことのありませんように情報開示ということで今回自己査定に……
○三塚国務大臣 経過は委員御指摘のとおりであります。 ただ、内容的に申し上げますと、IMFの仕事、役割というものは、御案内の、世界通貨安定、マクロ経済の活性、こういうことであります。タイ国に発しましたバーツ危機に対しまして、まずASEANと、アジアの日本でありますから、当然のことながらバイの会談も行われたところであります。早速の要請でございました。 そういう中で、全体を動かして、世界的な中で一国の通貨を安定させるということがポイントでございますから、我が国としてもIMFに要請、サポート申し上げました。当然タイ国に対しましても、IMFを除いてお国の通貨安定は期しがたい、経済の安定も期しがたい……
○三塚国務大臣 本日、本委員会に、財政構造改革を進めるに当たっての基本的な考え方等を提出いたしましたが、これらについて一言申し上げます。 まず、財政構造改革を進めるに当たっての基本的な考え方は、昨年十一月に成立した財政構造改革の推進に関する特別措置法を踏まえた今後の財政構造改革についての考え方をお示ししているものであります。 次に、この基本的考え方の背景にある中期的な財政事情を試算したものとして、財政構造改革法等を踏まえた中期財政試算を添付いたしております。 この中期財政試算においては、財政構造改革法に規定された財政構造改革の当面の目標である平成十五年度特例公債脱却に向け、毎年度一兆四千……
○三塚国務大臣 これは、全体の国債が健全な財政運営の基本にかなうということであれば、経済運営が健全になるという原則だけは御承知のとおりであります。 そういう中で、赤字国債を主要な財構法の目標といたしました最大の理由は、後世に借金を残さない、ツケ回しはしない。財政法は税外収入も含みますが、租税の範囲で支出を組め、こう健全財政主義で明示をいたしておるところでございますが、歳出歳入のバランスの中で、公共事業見合いの建設国債、ぎりぎりいっぱいで発行、特例公債は税収の不足分を補うということも御承知のとおりであります。 健全な国家財政の構築のために、財政法に基づいて、その基本を踏まえ、財政構造改革法の……
○三塚国務大臣 平成六年度大蔵省主管一般会計歳入決算並びに大蔵省所管の一般会計歳出決算、各特別会計歳入歳出決算及び各政府関係機関決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入決算について申し上げます。 収納済み歳入額は七十三兆三千二百四十五億二千三百五十三万円余となっております。 このうち、租税及び印紙収入は四十九兆六千四十五億七千三百四十五万円余となっております。 次に、一般会計歳出決算について申し上げます。 歳出予算現額は十六兆七千二百四十七億八千九百六十六万円余でありまして、支出済み歳出額は十六兆五千百五十九億五千七百七十二万円余、翌年度繰越額は百二億五千……
○三塚国務大臣 今回の第一勧銀の不祥事件、極めてあり得べからざる事態でありまして、遺憾千万と言う以外にないわけでございます。 銀行は公共性の高い民間企業であります。信頼がまたその基本にあるわけでございますから、透明であるということが極めて重要なことであります。銀行検査を行った際の大蔵省銀行局の取り組みが不十分であったのではないかという指摘も一面強くありますが、必要な書類が提出されなかった疑いこれありということが、みずから銀行の首脳陣が会見で言われておるということ、そのようなことであると私も報告を受けております。残念な事柄であるなということでございます。 よって、アメリカの例も引かれましたが……
○三塚国務大臣 平成九年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は、七十七兆三千九百億四百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は五十七兆八千二十億円、雑収入は二兆五千二百一億四千三百万円、公債金は十六兆七千七十億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、十八兆七千四百八十八億八千八百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れば一千七百十五億四千百万円、国債費は十……
○三塚委員 中山太郎会長の進行により、有意義な、最も大事なスタートを自由討論の中で行われますこと、御同慶にたえません。 憲法調査会が昨年本院において設置をされてからでありますが、会長のもとに、委員各位、ともに熱心かつ真剣な調査と審議が行われてまいりましたことは御承知のとおりであります。 本調査会は議案提出権はありませんが、調査、報告等は適時行われていかなければなりませんし、会長のただいまの御発言の中にも、国民に向けてリポートを出すことを触れられました。そのとおりであります。私どもも、国会報告等を通じまして、日本国憲法がいかなるポジションにありますか、またいかなる形のものでなければならないか……
○三塚委員 それでは、二見さんの話じゃございませんが、解散がありますと新しい体制でまたスタートを切るか切らないか、大変大事なポイントだと思うのです。 せっかく五十年を過ぎて憲法の論議がタブーでなくなった、民主主義国家への大きな前進を遂げておるんだと思うのです。憲法でこの国が滅びたり、そしてまた覇権を求める国家になってしまうのではないかという片方の意見もありますけれども、決してそうではないわけであります。平和主義と民主主義と基本的人権の尊重といういわゆる三原則、表現の仕方がいろいろまちまちですけれども、要すれば、人間として生ある者、それが尊重されていく平和な地球であってほしい、これは地球人類の……
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