このページでは辻第一衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。
○辻第一君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になりました公共事業の長期計画の透明化等を図るための関係法律の整備に関する法律案について質問いたします。 公共事業をめぐる現在の中心問題は、財政危機を招いた最大の原因である公共事業のむだと浪費構造にメスを入れることであります。その最大の問題点は、一たび決定されると、当初の目的を失っているのに事業を継続し、むだと浪費を拡大再生産していることであります。 そのため、後は野となれ山となれで原野になっている苫小牧東部など巨大な拠点開発、利用されないのに増設工事をする港湾整備、農民にも歓迎されないのに巨額の費用を投資する土地改良事業などが全国各地で……
○辻第一君 私は、日本共産党を代表して、国民健康保険法等の一部を改正する法律案について、総理並びに厚生大臣に質問をいたします。 昨年四月の消費税の引き上げ、引き続く九月の健保改悪により、医療の現場では、ぐあいが悪くてもお金がかかるから病院には行けないと受診中断、抑制がかつてなく広がっています。京都では、六十四歳のひとり暮らし、旅館に勤めていた女性が糖尿病でインシュリンの自己注射をしていましたが、九月以降負担が二倍以上になって十月から中断、十二月二日には自宅で意識を失い倒れていたのを友人が見つけ、緊急入院しましたが、左足を切断せざるを得なかった例など、深刻な事態が広がっています。 厚生省は当……
○辻第一君 私は、日本共産党を代表いたしまして、ただいま議題となりました都市計画法及び建築基準法の一部を改正する法律案について、建設大臣に質問をいたします。 質問に先立って、北海道有珠山の火山活動災害に関して一言いたします。 既に一万二千名に及ぶ住民の皆さんが、避難勧告、指示に基づいて避難生活に入り、先ほど、現在噴火中であると報道されており、事態は重大であります。前回の規模をはるかに上回ることが予想されております。 大規模かつ長期化が予想されているもとで、避難住民の生活条件の改善や不安の解消、農林水産業、畜産業や観光産業などへの支援策など、万全を期すことを強く要求いたします。(拍手) ……
○辻(第)委員 私は、阪神・淡路大震災の復興、住宅再建の問題について質問をいたします。 三年半ぶりの質問で少々緊張しておるわけでありますが、あの大震災で六千四百人余の方がとうとい犠牲になられ、家屋の全半壊は約二十五万一尺四十四万世帯という未曾有の大震災でございました。 まず、犠牲になられた方に心から冥福をお祈りをして、質問に入りたいと思います。 震災後、もう二年の歳月が過ぎましたが、今なお仮設住宅には三万五千世帯、約七万人の方、県外に避難された方が約五万世帯と言われています。私も何度か現地、仮設住宅などに伺いました。仮設住宅は、冬の寒さ、夏の暑さ、そしてまた今までに孤独死で亡くなった方が……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律案について反対、本法案施行に伴う関係法律の整備法案については賛成の立場で討論を行うものであります。 一九九五年一月の阪神・淡路大震災は記憶に新しいところであり、その教訓から、老朽木造建築物が密集している市街地を再整備し、安全な町づくりを行うことは当然のことであります。また、そのための実効ある法制定の必要性は言うまでもありません。 しかし、法制定に当たっては、第一に、安全で快適な町につくりかえることとともに、豊かなコミュニティーを目指すことが重要であります。 第二に、安全で快……
○辻(第)委員 不動産特定共同事業法の改正案を審議をするに当たって、その背景にあるいわゆる不動産流動化対策についてお聞きをいたします。
まず、ことし三月三十一日に担保不動産等流動化総合対策が発表されました。それには、地方自治体が中心になって担保不動産を公共用地として先行取得したり、担保不動産の権利を小口の証券に分割して投資家に売却するなどが主な内容であります。今回の法案もその一部として活用されると考えてよろしいでしょうか。
【次の発言】 この不動産流動化対策の背景には、景気が一部の製造業を除いて低迷をしている、また金融機関の不良債権問題など、そのために不動産が動かない、その取引が少なくなって……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました治山治水緊急措置法の一部改正案に対する反対討論を行うものであります。 近年においてもなお水害、土砂災害、渇水などが発生しており、治山治水対策が必要であることは言うまでもありません。昨年十二月に起こった長野県小谷村の土石流災害でも、日本共産党は、現地調査を行い、建設大臣に対してその抜本的対策について緊急申し入れを行いました。 必要な事業を緊急的に行うことは当然です。しかし同時に、財政再建が現下の最大課題となっている今、公共事業全体についてむだや浪費がないかを徹底的に明らかにし、それにメスを入れることも重要な課題であります。そ……
○辻(第)委員 私は、政府案、民主党案の河川法の一部を改正する法律案について質問をいたします。 まず初めに、政府案について尋ねます。 今日、政治のあり方、行政、財政のあり方など、極めて国民の関心を呼んでいるわけでありますが、公共事業についてはそのむだやあるいは浪費をどうなくするのか、また、住民参加、情報公開の問題あるいは特殊法人の問題など、国民各層、マスコミなどの間で大きな問題になっています。今回の河川法に関連しますダム建設については大きな問題になっているわけです。 この間の河川行政を見ますと、洪水の流下を最優先して自然環境を破壊する河川改修、過剰と言わざるを得ない水需要予測、不透明な洪……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、政府案に反対、日本共産党の修正案及び民主党案に賛成の討論を行います。 まず初めに、政府案について申し上げます。 今日、洪水の流下を最優先して、自然環境破壊の河川改修、過剰な水需要予測、不透明な洪水流量算定に基づくダムや放水路などの巨大な構造物の建設などを進めてきた河川管理に国民の大きな批判が高まっております。こうした中で、今求められているのは、社会経済情勢を無視したダム等の既存計画への固執、地元自治体や住民の意向に反する計画の押しつけ、さらには河川情報の独占と秘密主義など、建設省の河川行政、さらにこうした事態をもたらした河川行政の枠組みを改めるこ……
○辻(第)委員 私は、今回の都市計画法及び建築基準法改正案について質問をいたします。 今回の改正は、土地の有効高度利用を通じ、良質な共同住宅の供給促進を図り、職住近接の都市構造を実現するためのものとされておりますが、今回の法案の提出経過を見てまいりますと、急にといいますか、唐突に提出になったという感じがいたしております。 毎年、通常国会の冒頭に内閣官房がまとめております「内閣提出予定法律案・条約要旨調」には出ておりませんでしたね。また、これは去年ですが、七月二十六日の日刊建設工業新聞では、小川住宅局長が、これは建築行政全般の問題についてでありますが、その会見で、建築基準法の改正は一九九八年……
○辻(第)委員 私は、政府提出の都市計画法及び建築基準法の一部を改正する法律案及び民主党提出の同案に対する修正案に対し、反対の討論を行います。 まず初めに、政府案の高層住居誘導地区に関係する改正は、高層住居誘導地区を創設するとともに、同地区内における建築物の容積率等の緩和や日影規制の適用をしないなど、大幅な規制緩和を行うものであります。この規制緩和が、計画的な町づくりを阻害し、高層住宅を林立させ、現居住者を追い出し、日照等、環境悪化をもたらすことは明らかであります。 問題の第一は、今回の制度は、地域の整備計画のないまま、個別に高密度の建築を認めようとするもので、虫食い的な高度高密度開発を促……
○辻(第)委員 きょうは、交通安全の問題について質問をいたします。
昨年は、国民の皆さんや関係省庁の皆さんの御尽力で、一年間の交通事故死者数が一万人を切りました。九千九百四十二人でございました。しかし、まだ一万人近い方が、事故後二十四時間以降の方を加えますと、一万人をはるかに超える方が、かけがえのない命が失われる、また、膨大な方の負傷者が出ているのでございます。依然として、極めて深刻な、重大な問題だと考えます。まず最初に、交通安全問題について一層の御尽力をいただきたい、道路管理者でございます建設大臣の御所見を伺いたいと思います。
【次の発言】 きょうは、具体的な、名阪国道の問題でお尋ねをいた……
○辻(第)委員 私は、建築士法の一部を改正する法律案の改正内容についてお伺いをいたします。 建築士さんには、一級建築士、二級建築士、木造建築士がございますが、それぞれ建築物の設計、工事監理を行う技術者であり、今日、オフィスビルから個人住宅に至るまで、良好で安全で質のよい建築物をつくる上で建築士さんは非常に重要な役割を果たしていただいておるということでございます。 ことし三月の建築審議会の答申は建築物の単体規制について触れております。この結果から、建築士や建築事務所の果たす役割も変わってくると思うのですが、それらと今回の改正とはかかわりがあるのかどうか、まずお尋ねをいたします。
○辻(第)委員 きょうは、不況の問題と関連して、住宅問題について質問をいたします。 不況が深刻ですね。失業も最高、倒産も激増いたしております。国民や中小企業、中小業者の皆さん方、大変苦労をしているわけであります。殊に、四月からの消費税の増税や特別減税の廃止、九月からの医療保険の改悪による九兆円の国民の負担増、そういう中、さらに財政構造改革など新たな負担増がやられようとしているわけでありますが、そういう中で、既に国民の個人消費が大幅に落ち込んでおります。 不況対策として個人消費の拡大と中小企業の活性化は重要な柱でありますが、我が党は、当面、個人消費の拡大のための緊急措置として、消費税を五%か……
○辻(第)委員 私は、きょうは住都公団、賃貸住宅の問題で質問をいたします。時間が限られておりますので端的な質問になりますが、また簡明な御答弁をお願いをいたします。 私は、昨年の十二月三日、当委員会で住宅問題で質問をし、公営、公団などの公共住宅の一層の充実を求めました。私は、住宅はまさに福祉、住宅は人権と考えておりますが、今我が国は、住宅事情、特に大都市部において劣悪な状況にあります。しかも深刻な不況や高齢化などが進む中で生活が厳しい。そういう中で安くて安全、良質な公共住宅を求める声が広がっています。 一九五五年住宅公団が発足して以来今日まで、いろいろな問題点を持っておりますが、住宅問題では……
○辻(第)委員 私は道路整備緊急措置法及び奥地等産業開発道路整備臨時措置法に関して質問をいたします。 この間、公共事業のむだや浪費が大きな問題となり、マスコミもたびたびこの問題を取り上げてまいりました。また来年度の公共事業予算は対前年度比七・八%減となっています。その投資効果の評価システムの導入なども言われています。 日本共産党は今の五十兆円という規模の公共事業は全体として大幅な縮減が必要だと考えています。しかもゼネコン型大型プロジェクト中心の公共事業から国民生活に関連した公共事業、防災や住宅、生活道路などに重点を移すべしと要求してまいりました。ところが、今回の法改正により策定される第十二……
○辻(第)委員 私は、まず、都市再開発法、国土利用計画法で質問をいたします。
時間の関係で、できるだけ簡明に御答弁をいただきたい、お願いをいたします。
まず、都市再開発法でお尋ねをいたします。
都市再開発方針の策定対象区域の拡大の内容についてお尋ねをいたします。
【次の発言】 再開発を促進すべき地区や、その整備、開発計画の概要を知事が決めるのですね。
さて、この再開発の方針作成に当たって本当に大切なことは、十分に関係住民の意思を反映することであります。また、その窓口になる市町村が地域住民や権利者と十分に協議して行うことが大切であります。この改正案ではそのことが十分保障されていない、この……
○辻(第)委員 日本共産党の辻第一でございます。 きょうは、参考人の先生方、お忙しい中をこの委員会に御出席をいただき、また貴重な御意見を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。 まず最初に、柏市長の本多参考人にお尋ねをいたします。 今回、中間検査制度が新設をされますが、先ほどの御発言の中で、中間検査制度を地域の実情に合わせて指定し得る方式は評価できる、このように申されました。本多市長は以前から都市計画行政などに長く携わってこられたお方でございますが、この中間検査制度が新設されたら、柏市としてはどのようなケースで中間検査制度を利用されるのでしょうか、そして、どのような建築物が対象……
○辻(第)委員 時間が短うございますので、端的にお尋ねをいたします。
高速道路と民間施設を接続をするということでありますが、接続許可に当たって何を基準とし、接続の可否はどのようにして決定をされるのか、公平、透明性をどう確保されるのか、また影響を受ける周辺住民の意見をどのように反映をするのか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 民間施設が高速道路に連結をすることによって採算性の向上が期待をされて、開発が可能になるということであろうと思います。また、接続路や駐車場は多額の設備投資が必要、あるいは連結料も要ります。そういう中で利潤を上げようとすればかなり大型の開発になる、それがショッピングセンター……
○辻(第)委員 これより会議を開きます。
衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、私が委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの北脇保之君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、高鳥修君が委員長に御当選になりました。
委員長高鳥修君に本席を譲ります。
○辻(第)委員 私は、日本共産党の辻第一と申します。 きょうは、お三方の参考人にはお忙しい中御出席をいただき、貴重な御意見を拝聴いたしました。ありがとうございました。 公的宿泊施設のあり方、そういう中で、先ほど来、公的宿泊施設が民業圧迫をするという問題でありますとか、あるいは赤字の問題、そして赤字に対しては結局公的資金あるいは税金でそれを賄っていくという問題、あるいはまた天下りの問題など、いろいろと否定的な問題も私ども勉強をさせていただきました。 そういう否定的な問題については、それぞれ解決の道を進めなくてはならないというふうに思うわけでございますが、そういう中で、公的宿泊施設が民業圧迫……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になりました予備費等承諾案件のうち、平成八年度一般会計予備費使用総調書、平成八年度特別会計予算総則第十四条に基づく経費増額総調書、平成九年度一般会計予備費使用総調書(その1)、平成九年度特別会計予算総則第十三条に基づく経費増額総調書(その1)及び平成九年度決算調整資金からの歳入組入れに関する調書の五件については不承諾の意を、また、残余の四件については承諾の意を表明します。 平成八年度一般会計予備費使用総調書及び平成九年度一般会計予備費使用総調書(その1)には、イスラエルとシリア両軍の兵力引き離しと停戦監視、巡回という明白な軍事行動を主任……
○辻(第)委員 私は、日本共産党の辻第一です。 事務・事業の評価・監視システム導入に関する参考人質疑ということで、金本参考人、上山参考人、お二方にお越しをいただいて、貴重な御意見を拝聴いたしまして、大変勉強させていただきました。ありがとうございました。順次お二方にお伺いをいたします。どうぞよろしくお願いいたします。 事務・事業の評価システムを考えますときに、公共事業問題を抜きにしては考えられないわけでございます。近年大きな問題になっております浪費型の公共事業、巨大公共事業の問題、あるいは着手当初と比較していろいろな諸条件に変化があったにもかかわらず継続をされている公共事業の問題、公共事業を……
○辻(第)委員 日本道路公団など九公団の財務内容を中心とした特殊法人に関する調査結果報告書が、総務庁行政監察局から出されました。きょうは、時間の関係で道路関係四公団について伺います。 まず最初に、総務庁に伺います。 今回の、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団の四公団、この道路関係の公団の財務調査の結果には、四つの公団に、よく似た問題点といいますか、共通した問題点があるようでございますが、これについて総務庁から簡潔に説明をいただきたい。 また、あわせて、四公団の今後の課題をどう見ておられるのか、お尋ねをいたします。
○辻(第)委員 私は、日本共産党の辻第一です。 きょうは、お二方の参考人、お忙しい中を当委員会に御出席をいただいて、御意見を拝聴させていただきました。ありがとうございました。 まず、お二方にお尋ねをしたいと思います。 近ごろ、事務事業の再評価という問題がごく普通に使われるようになりましたが、この事務事業の再評価にかかわって、費用対効果評価という手法があると思うのですが、ともすれば、これが、経済的効果だけに目が向いたり、費用の確保といいましょうか切り捨てといいましょうか、そのようなところに使われかねない要素といいましょうか、使われ方が懸念をされております。 広く行政サービスを考えたときに……
○辻(第)委員 私は、六月十八日に人権擁護推進審議会が、「人権尊重の理念に関する国民相互の理解を深めるための教育及び啓発に関する施策の総合的な推進に関する基本的事項について」という答申案を公表されましたが、これについてお尋ねをいたします。 法務大臣をお願いしておったのですが、参議院の法務委員会ということで御出席をいただけないということであります。残念ですが、法務省にお尋ねをいたします。 これに関して、人権教育啓発推進センターのホームページにも掲載をし、幅広い意見を募集しておられます。こうした方法がとられるのはもちろん最近になってからのことですが、以前はこのような措置は考慮されておらなかった……
○辻(第)委員 きょうは、お二人の参考人には、お忙しい中当委員会に御出席をいただいて、貴重な御意見を拝聴いたしました。心から御礼申し上げます。ありがとうございます。 それでは、お尋ねをさせていただきます。 我が国では、長期にわたって公会計は現金主義、単式簿記に基づく会計が行われていたのでございますが、そういう中で、最近急速に、公会計の改革、バランスシートの導入、発生主義、複式簿記ということを柱にしたことが大きくクローズアップされてまいりました。なぜこのように、急にといいましょうか、大きくクローズアップされてきたのか、その背景といいますか、政治、行政、財政の実態などについてのお二方の考えを伺……
○辻(第)委員 私は、何点かについて、建設大臣初め建設省にお尋ねをいたします。 まず、吉野川第十堰の問題であります。けさも同僚議員の質問がございました。私も昨年二日間現地を調査してまいりました。 さて、端的にお尋ねをいたしますが、可動堰の建設の是非を問う住民投票条例の制定を求める署名が、徳島市の有権者の四九%、十万千五百三十五人も集まり、過日徳島市議会で審議をされ、結果的には否決をされましたけれども、この結果について、きのうの日本経済新聞の社説は、「直接請求に必要な数を大幅に上回る署名数なのに、市議会の対応は釈然としないものがある。」などと述べております。 この署名の声、この住民の声は大……
○辻(第)委員 私は、奄美群島振興開発特別措置法及び小笠原諸島振興開発特別措置法の一部を改正する法律案について質問をいたします。 奄美群島も小笠原諸島も、本土から遠く隔絶をされた外洋離島という地理的、自然的条件、あるいはまた社会的、経済的条件の中で、大変な厳しい状況の中で御苦労をいただいております。そういう中で、本当に住民の期待にこたえた開発振興が求められているというのが現状ではないかと思います。 まず、小笠原の問題についてお伺いをいたします。 小笠原の基幹産業として農業、漁業をどう発展させるかは重要な課題です。しかし、現実問題として、農業、漁業人口がこの四年間でどうなったのか、一点、お……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、都市開発資金の貸付けに関する法律等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 本法は、民間事業者による都市再開発を促進するため、市街地再開発事業に対する都市開発資金無利子貸付制度の創設、民間都市開発推進機構の土地取得業務に係る取得期限の延長、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行制度の創設などを行うために提出されたものであります。 本案の各改正点についての反対理由を一括して申し上げます。 反対の第一の理由は、これらの措置が昨年四月に閣議決定された総合経済対策などを受ける形で具体化されたものであり、ゼネコンやディベロッパーなど民間事業……
○辻(第)委員 海岸法の一部を改正する法律案に対して質問をいたします。 今回の改正により、海岸の管理は、防護が必要な海岸のみを対象とする枠組みから、海岸環境の整備と保全あるいは公衆の海岸の適正な利用を法の目的に追加をし、基本的には海岸全体を対象とする枠組みに変わります。このことは、従来の海岸法から比べて改善措置であり、より適切な海岸管理に道を開くものと言えると思います。 そこで、従来の海岸の防護、海岸保全について伺います。 海岸事業は、港湾や漁港の事業とも関連する部分が多いので単純には言えませんが、一昨年来むだな公共事業が問題になってきました中で、公共事業の再評価システムが実施されていま……
○辻(第)委員 私は、日本共産党の辻第一です。 きょうは、御四方の参考人には、お忙しい中をこの委員会に御出席をいただいて、貴重な御意見をお聞かせいただきました。大変勉強させていただきました。ありがとうございます。 それでは、端的にお尋ねをいたします。 まず、楓参考人にお尋ねをいたします。家賃と建てかえの問題でお尋ねをいたしたいと思います。 公団自治協の調査を初め多くの調査の中で、公団の居住者全体が高齢化をしている、あるいは低所得者化が進んでいる。そういう中で、市場家賃の導入で、これまで住んでおられた居住者全体を初め家賃全体が上昇する。そうして、高くなる家賃を払うということに困難な方がふ……
○辻(第)委員 長時間御苦労さまです。私がきょうは最後で、四十分間お世話になります。 住まいは人権だ、また住宅は福祉だと言われておりますが、そのとおりだと思います。しかし、我が国は世界第二の経済大国と言われながら、我が国の住宅事情、殊に都市部の住宅事情は極めて貧困だと思います。中でも賃貸住宅の平均は、平成五年で四十五平米ということでございました。もう六年もたっているんですが、最近はどうなっているのかお伺いをしたいと思います。 そして、我が国の公共住宅は、全住宅の八%と言われています。ヨーロッパ諸国では、少ないところで一五%、多いところでは三〇%と言われております。公共住宅も大変貧困だ。我が……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の都市基盤整備公団法案及び民主党提出の住宅・都市整備公団法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。 まず初めに、政府案について反対の理由を申し上げます。 政府案に反対する第一の理由は、政府案が、これまで種々の問題点を持ちつつも、我が国の公的住宅、とりわけ勤労者に賃貸住宅を提供する上で重要な役割を果たしてきた住宅・都市整備公団を廃止し、住宅の大量供給から市街地整備等を中心的な業務とする都市基盤整備公団を設立するという、我が国の公共住宅政策の大きな後退を図る重大な改悪だからであります。このことは、公団居住者の問題にとどまらず、広く国……
○辻(第)委員 今、我が国は、国と地方自治体と合わせて、本年度末で六百兆と言われるような深刻な借金財政、財政危機を迎えています。その一番大きな原因というのは、大型プロジェクト中心の公共事業、そして公共事業費が五十兆、社会保障費が二十兆と言われるような、欧米諸国に比べて逆立ちをしたような政治にあるということでもございます。 私どもは、そういう中で、このむだや浪費の多い大型のプロジェクト中心の公共事業から、国民生活に密着をした、住宅でございますとかあるいは教育や福祉の施設、あるいは生活道路や下水道、こういう国民生活に密着した公共事業、それはまた中小業者に仕事が回る公共事業への転換をということをず……
○辻(第)委員 私は、きょうは建設省と会計検査院に質問をいたします。時間が限られておりますので、はしょった質問になりますが、ひとつ御協力をお願いいたします。 まず、賃貸住宅の退去時の原状回復をめぐるトラブルの問題で質問をいたします。 今、原状回復のトラブルが激増をいたしております。私も、本年二月の十日、この問題で建設委員会で質問をいたしましたが、そういう中で、建設省の住宅局などが、いろいろな判例の動向なども参考にして、原状回復に関するガイドラインを作成されました。まことに時宜を得たものと喜んでいるわけでありますが、そのガイドラインの考え方の中心の一つは、通常の使用による自然的な損耗の原状回……
○辻(第)委員 私は、日本共産党の辻第一です。 参考人の皆さんは、お忙しい中御出席をいただきまして、ありがとうございます。 本法案については、十九日の本委員会の質疑におきまして、良質な賃貸住宅等の供給の促進に関する特別措置法という法案の名称とは裏腹に、多くの問題点を持っていることがいろいろ明らかになりました。きょう、先ほど来参考人の方々の御意見をお聞きいたしまして、この法案の問題点がますます明らかになってまいりました。 そこで、まず酒井参考人にお伺いをいたします。 この法案が本当に安くて良質な賃貸住宅の供給につながるのかどうかについて、今日の賃貸住宅の現状、市場の現状との関係も踏まえて……
○辻(第)委員 私は、日本共産党を代表して、平成八年度決算及び平成九年度決算を議決案のとおり決するに反対の討論を行います。 反対する理由の第一は、長期不況に苦しむ国民の暮らしや福祉に対して徹底的な歳出カットと負担増を押しつけたことであります。とりわけ平成九年度には、消費税増税で五兆円、特別減税打ち切りで二兆円、本人二割負担などの医療保険改悪で二兆円、合わせて九兆円という未曾有の国民負担増を長期にわたる経済低迷の中で強行し、日本経済を戦後最悪の消費大不況に陥れたことであります。 第二に、平成八年度には住宅金融専門会社の不良債権処理に六千八百五十億円をつぎ込み、平成九年度補正予算では銀行への三……
○辻(第)委員 私は、まず、農住利子補給法、宅地化促進臨時措置法に関連をしてお尋ねをいたします。
今回の宅地化促進法の改正案で、特定市街化区域内農地を転用して貸し家住宅を新築した場合の不動産取得税の軽減措置を廃止するということになっております。地方税法の一般施策へ移行するということでありますが、これについては、農家の方が不利益とならないと言われておりますが、その根拠はどういうことですか。
もう一点、今後、地方税法が改正された場合も、農家の負担増加とならないようにすべきであると考えますが、建設大臣の御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 今後、地方税法が改正された場合も、農家の負担増……
○辻(第)委員 私は、住宅金融公庫法等の一部改正案について質問をいたします。 今回の改正で、基準をクリアした木造住宅に係る公庫融資の償還期限を三十五年以内に延長する改正が行われています。償還期限の延長は、公庫融資を借りる国民にとっては改善措置であります。その条件となる一定の耐久性を有する住宅の内容については省令で基準を定めることとしていますが、この基準内容は、これまでから木造建築において行われている一般的な工法と比較して大きな差があるのかどうか。工法は千差万別とも言えるんですが、例えば、従来の公庫融資の際の基準と比較してどの程度の差があるのか、また、経費の増嵩はどのぐらいと考えておられるのか……
○辻(第)委員 私は、まず都市基盤整備公団の宅地開発の問題について質問をいたします。 公団が九三年に関西支社エリアで分譲した宅地で、一昨年の五月に陥没事故が発生しました。陥没したのは、分譲地の戸建て住宅で、門柱付近から駐車場にかけて、直径二、三メートル、深さ一・二メートルというものであります。 公団は、陥没原因を当初、古井戸と説明していましたが、一年半後の昨年十二月四日になって、分譲地の敷地の下に廃坑があることを関係者に告知し、関係住民と安全対策や補償などについて話し合っております。この廃坑は、戦争中の廃坑と推定され、高さ一・二メートルから二メートル、幅一・九メートルから三・七メートル、地……
○辻(第)委員 日本共産党の辻第一でございます。 お四方の参考人には、御多忙中をこの委員会に御出席をいただきまして、また、貴重な御意見を拝聴いたしました。厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 まず最初に、石田参考人にお尋ねをいたします。 今回の改正は、三十二年ぶりの抜本的な改正でございます。 この間、この都市計画法のもとでいろいろな問題が生じてまいりました。市街地周辺の乱開発や都心部の空洞化が進行しましたし、見直しのたびに市街化区域が大幅に拡大をされ、市街化調整区域内の乱開発が進行し、都市周辺の農地はスプロール状に宅地化されてまいりました。市街地もビルが林立し、急速に都市改造……
○辻(第)委員 私は、まず最初に容積率の移転、商業地域での特例容積率の移転についてお尋ねをいたします。 私は、この制度の結果、今後町がどのようになっていくのか、大変心配をしておるところでございます。先ほど中島委員もお触れになりましたが、私は京都の市内で生まれて育ちました。この京都の町並みとかあるいは景観というのは、本当に京都の大切な大切な命の一つではないか、このように思っております。 また、私は、選挙では、中選挙区の奈良県選挙区から国会へ送っていただいたわけでありますが、この奈良市の中心部、いわゆる奈良町を初めとした地域では、高い建物、高いビルというのは似合わないということでございます。 ……
○辻(第)委員 今回の土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律は、昨年六月二十九日の広島土砂災害を教訓としてまとめられたというふうに聞いているのですが、私も先般、広島市の被災地に参りまして、被災地の一部をいろいろと見せていただきました。たくさんの方々にお話を聞かせていただきましたが、もう既に九カ月がたっておるわけでありますが、その傷跡といいますか、本当に生々しく残っておりました。たくさんの方が亡くなられ、また家が奪われるという本当に悲惨な状況、この土石流災害の怖さというのを改めて感じてまいりました。亡くなられた方に心から哀悼の意を表し、被災者にお見舞いも申し上げて、質問に入……
○辻(第)分科員 私は、古都奈良の文化財の世界遺産推薦の問題について質問いたします。時間が限られておりますので早口で申し述べますが、お許しをいただきたいと思います。 去る四月十八日の文化財保護審議会において、正倉院を含む東大寺、春日大社など六社寺群と、春日山原始林、平城宮跡の八遺産群から成る古都奈良の文化財を世界遺産に推薦することが了承されました。 八世紀に奈良の地に造営された平城京は、中国の都市をモデルにつくられたアジア的な古代都市でした。平安京に都が移された後は消滅しましたが、建物跡はそのまま地下に残り、また東部の春日大社周辺の東大寺、興福寺、春日大社などの社寺を中心に南都と呼ばれる中……
○辻(第)分科員 私は、奈良県吉野郡大淀町にあります北野団地で関西電力が計画しております五十万ボルトの超高圧送電線の問題について質問をいたします。 この問題については、二月二十日に参議院の商工委員会で日本共産党の山下芳生議員が質問をいたしました。また、現地の住民の皆さんや同僚議員の皆さん方からも通産省にお話が行っていると思います。 北野団地は、大淀町の都市計画に基づいて建設された第一種住宅専用の住宅団地であります。将来二千四百一尺約一万人の居住が見込まれ、今千三十四戸、約三千人が住まわれています。一戸建ての住宅で、周辺は緑に恵まれ、吉野連山の見える、住宅環境も風景もすばらしいところです。数……
○辻(第)分科員 時間が限られておりますので、簡明な御答弁をお願いいたします。 急速な高齢化社会を迎えて、高齢者の医療や福祉の充実は待ったなしの重要な課題でございます。政府は介護保険法を成立させましたが、いわゆる保険あって介護なしとも言われるように多くの問題点を抱えております。この法律の問題点と、実施までの是正、政省令による補完等について、我が党では代表質問、予算委員会、厚生委員会などで繰り返し指摘しているところでございます。また、九七年十二月三日の参議院本会議では、介護サービスの基盤整備、地域格差の解消、認定の公平性、適切な介護サービスと低所得者への配慮を全会一致で決議していますが、財革法……
○辻(第)分科員 私は、国営総合農地開発事業、近畿や奈良で行われております国営総合農地開発事業の問題でお尋ねをいたします。 この事業は、既に平成元年度に新規着工を取りやめ、継続分のみが行われております。なお、各地で行われているこの事業は同様の問題を抱えていると思うんですが、奈良県では、五條・吉野、大和高原北部、大和高原南部の三地区で事業が行われております。京都府も丹後で行われております。しかもこれらは、事業が開始されてからはや十五年から二十四年もの歳月を経ようとしております。ようやく完了の時期が具体的になってきました。しかし、そうした時点になって、改めて関係農業者の中に不安、苦悩、怒りが高ま……
○辻(第)分科員 私は、国民健康保険の問題で質問いたします。 国民健康保険法第一条は「社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする。」と明記しております。また、国保法第四条の「国及び都道府県の義務」では、「国は、国民健康保険事業の運営が健全に行われるようにつとめなければならない。」としております。これに照らせば、国は国保加入者すべての医療を受ける権利を保障すべきであります。国民健康保険は、創立の趣旨からしても、第一義的には国に責任があることは言うまでもありません。 さて、国民健康保険の実態でありますけれども、いろいろ問題がございます。 国保の加入者というのは、いわゆる健康保険であ……
○辻(第)分科員 私は、我が国の林業をいかに活性化させるかと同時に、国産材を使った住宅をふやし、大工、工務店など住宅関連の中小建設業者の振興をいかに図るか、この問題についてお尋ねをいたします。 我が国は、国土の三分の二が森林であります。一九九五年の林野庁の森林資源現況調査によりますと、森林面積は二千五百万ヘクタールで、終戦後、植林された人工林が伐採可能な時期を迎えています。そして、人工林を中心に、毎年七千万立米ずつ増加しています。これは木造住宅で百五十万戸分に当たる大変な資源であります。林業白書九八年度でも、活用に本格的に取り組むべき時期に来ていると指摘しています。 言うまでもなく、林業は……
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