藤野繁雄 参議院議員
1期国会発言一覧

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藤野繁雄[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは藤野繁雄参議院議員の1期(1947/04/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は1期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院1期)

藤野繁雄[参]本会議発言(全期間)
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第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 参議院本会議 第7号(1948/12/09、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は吉田総理大臣及び泉山安本長官の施政演説に対し、以下の諸点につきて政府の所信を質したいと思うのであります。施政演説が極めて抽象的な項的を列挙したのに止まり、何ら具体的施策に言及していないということは最も遺憾とするところであります。それで刻下の緊急なる諸問題について今少しく政府施策の方向を質す必要があることを痛感するものであります。  先ず最初に経済統制の整理簡素化についてお伺いしたいのであります。現在の統制経済が全面的に再檢討の時期に達しており、國民経済に必要不可欠な基本的統制は強化してでも、その必要の度の薄いものは緩和乃至は廃止することが各方面の強い要望であるのであります。政……


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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 参議院本会議 第14号(1949/04/15、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は只今上程されました食糧の増産確保に関する決議案に対し賛成の意を表するものであります。  我々は経済九原則を実施し、一日も早く日本経済の安定と復興とを図らぬばならないのでありますが、そのためには先ず第一に食糧の増産確保、進んでは食糧自給体制の確立が焦眉の急務であるのであります。即ち農業は我が國が自立経済へ飛躍するための原動力たるべき重大使命を負わされておるのであります。然るに農村の実情を見まするに、戰時中から治山、治水、砂防、災害復旧の放置、又一方的な收奪農法の強行によつて、農地は荒廃し、その生産力は限界に達しており、この上の食糧増産は到底不可能な状態であるのであります。更に又……

第5回国会 参議院本会議 第30号(1949/05/20、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今議題となりました食料品配給公團法の一部を改正する等の法律案につきまして、提案者を代表して提案の趣旨を御説明申上げます。  本法律案の要旨は大体次の三点にあるのであります。  第一の点は、現存の農林関係配給公團即ち肥料配給公團、食糧配給公團、食料品配給公團、油糧配給公團及び飼料配給公團の五公團の存続期限を來年四月一日まで延期せんとするものであります。第二の点は、各公團は現行法によりますれば、その運轉資金を必要があるときは復興金融金庫から借入れることになつておるのでありますが、復興金融金庫の現状から見まして、これをひとり復興金融金庫に限定することは不適当でありますので、この制限を……

第5回国会 参議院本会議 第35号(1949/05/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今議題となりました衆議院議員小笠原八十美君外十九名の提出にかかる農業災害補償法の一部を改正する法律案の内容の要旨及び農林委員会における審議の経過並びに結果について御報告申上げます。  現行農業災害補償法は昭和二十二年末施行せられまして間もなく、ニユース、アイオン台風に対処いたしまして、顯著な成績を收め、その使命を果すことができたのであります。併しながら今後における農業の維持発展を期する上に、農業災害補償制度はいよいよその重要性を痛感せられますのであります。この際、本制度を一段と充実させるために、現行法の改正を行わんとするものであります。  改正の第一点は、農業共済組合の共済事業……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 参議院本会議 第25号(1949/12/03、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今議題となりました肥料配給公団令の一部を改正する法律案及び油糧配給公団法の一部を改正する法律案につきまして、農林委員会における審議の経過及び結果を御報告申上げます。  先ず本法律案の内容でありますが、現在肥料配給公団の基本金は五千万円で、油糧配給公団の基本金は十五億一千万円でありますが、肥料配給公団については、その運転資金は現在預金部資金からの借入金を以て賄われることになつておるのでありますが、いわゆるインヴエントリー・フアイナンスの建前をとつて、公団経理の健全性を保つため、必要資金の一部を基本金を以て充て、借入金に対する依存度を軽減するため、常時在庫に相当する金額、即ち三十二……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 参議院本会議 第50号(1950/05/02、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今議題となりました競馬法の一部を改正する法律案につきまして、農林委員会におきまする審議の経過並びに結果について御報告申上げます。  本案は衆議院の上林山榮吉君外十七名の議員提出にかかる法律案でありまして、改正の内容は、指定戰災都市でその区域内に競馬場が存在する都市の競馬の競馬開催回数を、現行法の年二回以内から年四回以内と改めんとするものであります。而してその理由は、提案者の説明によりますと、現行競馬法においては地方競馬の開催主体及びその開催回数は、都道府県は年四回以内、著しく災害を受けた市町村で内閣総理大臣の指定したもの、即ちいわゆる指定市町村の場合は、そのうち横浜市、名古屋市……

藤野繁雄[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院1期)

藤野繁雄[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 農林委員会 第2号(1947/08/01、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 米價についてお尋ねしたいと思います。農林大臣は新米穀年度においては大幅の引上げをするという話でありますが、どのくらいの引上げをされる御豫定であるか、又麥及び馬鈴薯の價格を決定しておられると想像するのでありますが、その大幅引上げというのは、現在の米價に對してであるか、豫想米價であるか、又新物價體系から考えて見ましたならば、先に決定せられましたところの豫想米價なるものが、現在の情勢からして、尚引上げなくちやできないからということから最初に豫定されたものよりも、更に大幅に引上げられる御豫定であるか、この點についてお伺いしたいと思うのであります。又供出末済の米に對しては幾らで買つて供出を……

第1回国会 農林委員会 第8号(1947/08/20、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 政府から出して頂くところの補助金であるとか、今囘の融通資金であるとかいうようなものは、できるだけ早く出して頂くようにお願いしたいと思うのであります。地方においては非常に資金に困つておりまするし、又これが遅れたならば、事業遂行上にも支障を來して、或いは中止しなければならないというようなことにもなるのでありまするから、どうぞできるだけ早く出して頂くようにお願いいたします。

第1回国会 農林委員会 第12号(1947/08/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 大臣から今度の協同組合は自由の原則で立てたというお話であつて、私などはこれについては先見の明あることを喜ぶのであります。然るに縣段階の事業をやるのについては、今まで私の仲間が申上げた通りに自由の原則を缺いておるのであります。町村では自由の原則を認め、縣段階では自由の原則を認めないという理由がどこにあるか、私などは過去の實驗に徴して見ますると、産業組合を奬勵する際においては、信用事業とその他の事業とは區別しなくちやできない。こういうような政府の指導方針であつたのであります。又産業組合中央金庫ができて、各縣の産業組合連合會が中央金庫の代理業務を營む際においては、兼營の組合であつたらば……

第1回国会 農林委員会 第13号(1947/08/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 十六條の規定によつて見ますと、「書面又は代理人を以て、議決權を行うことができる。」とこう書いてあるのであります。その代理人は組合員に限るという限定がないのでありますから、誰でも差支えないと解釋して差支ないかどうか、若しそういうような場合に誰でも持つて來て代理人としたならば、協同組合を攪亂するような虞れがないかどうか。又代理人を持つて來ていいということであれば、而もそれが組合員でない者でも差支ないということだつたら、四十五條には、「議長は、總會においてこれを選任する。」となつておりますから、その場合の議長も、組合員外の者を議長にして差支ないようになるじやないか、そういうふうなことだ……

第1回国会 農林委員会 第15号(1947/09/17、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 今囘の農業協同組合法は農産物の生産の増進ということに主力を置いて作成されたということであるのであります。從つてもしそうであるとしたならば、事業の場合においても主力の點を先に書いて行かなくちやできないのじやないか。ただ第十條と關係して見まするというと、組合員の事業又は生活に必要な資金の貸付というようなことが一番先に書いてあるが、これは立法の精神上、生産の増加ということに主力を置いて前に書かなくちやできないぢやないか。現在の農業團體法を讀んで見ましても、農業の指導奬勵であるとか、そういうふうなものを先に書いてあるのであるが、今囘特に組合員の事業又は生活に必要なる資金の貸付、それから何……

第1回国会 農林委員会 第17号(1947/09/23、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 定款例を見ますると、普通の場合においては目的が書いてあるのでありますが、今囘の定款例に目的が書いてないのはいかなる理由であるか、お尋ねしたいと思うのであります。  それから定款例の第七條の第二項によりますというと、團體は準組合員となることができると書いてあるのでありますが、農業協同組合法案の第十二條の第一項の第二號の「者」というのは、これは自然人及び法人でありますから、法人も正會員になることができると考えておるのでありますが、それが、團體は準組合員であると書いてあるのは、どういうふうな理由であるか、これをお尋ねしたいと思うのであります。  それから若し任意團體であれば、これは準組……

第1回国会 農林委員会 第19号(1947/09/27、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 第二條に「肥料その他の資材で命令で定めるもの」と書いてありますが、この命令で定むるところの資材はどういうふうな資材であるか、又その資材は一時に定められるのであるか、必要に應じて次々に定められるのであるか、それをお伺いしたいと思うのであります。  次は第三條に「命令で定める農産物」と書いてあるのでありまするが、この命令で定むるところの農産物というものはどういうふうなものであるか。  第四條に「都道府縣知事は……命令で定める農産物以外の農産物」ということが書いてありますが、この点は知事が必要と認めたならば、いかなるものであつてもその農産物はいいのであるかどうか。又「実施に関し必要な事……

第1回国会 農林委員会 第20号(1947/10/02、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今簡單な肥料の状況の印刷物を頂いたのでありますが、私などは農業の生産には肥料が最も必要であると考えるのでありますから、重要な肥料の需給状況の現在の状況はどうであるかということを、今少しく数字を以て説明して頂くと同時に、將來に対する政府の方針はどういうふうであるかということを詳細な御説明をお願いしたいと思うのであります。  第二の点といたしましては、今申上げましたように、肥料というものは農業生産上非常に必要であるのでありますから、この法律が廃止された後と雖も、この法律の趣旨に基ずいて肥料の需給の圓滑及び價格の公正を図つて、肥料製造業及び農業経営の改善発達を期さなければならないので……

第1回国会 農林委員会 第22号(1947/10/04、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 最近における薪炭の需給状況と今後の見透しによつて見ますというと、計画と実績とに非常に差があるのでありますが、この差があるところの理由、即ち計画通りに品物が出ないところの根本の理由はどこにあるか。もしその原因が分つたといたしましたならば、それに対して政府は如何なる対策を取ろうとお考えになつておるのであるか、その対策。二番目には現在の薪炭代金が未拂いの金額があつたならば、その金額は幾らであるか。その金額は又いつ支拂われるところの御予定であるかどうか。  それから十八條の「必要な事項は、政令でこれを定める。」とこう書いてあるのでありますが、必要な事項というものはどういうふうな事項を政令……

第1回国会 農林委員会 第23号(1947/10/07、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は協同組合法案についてお尋ねしたいと思うのであります。法律の第二十七條には、出資口数の減少を認めるように書いてあるのでありますが、從來の産業組合法を見ましても、こういうふうなことが書いてないのであります。私の過去の体驗からいたしますというと、出資口数の減少を認めるということは、將來における農業協同組合の経営に大なる支障を來すと考えるのであります。然るにも拘わらず、法律で減少を認めた理由は何処にあるか。これをお尋ねしたいと思うのであります。  それから法律の第四十六條でありますが、組合の経営の基礎となるところのものは、普通決議によらずして、特別決議によらなくちやできないのでありま……

第1回国会 農林委員会 第24号(1947/10/09、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今農村向けの繊維について、いろいろ御説明を頂き、且將來に対するいろいろの御計画を承つたのでありますが、私は現在行われておりますところの問題について、一、二お伺いしたいと思うのであります。卸賣業者のことでありますが、過去における所の農業会のことを考えて見まするというと、縣の農業会も全國の農業会も、その実績において、又経驗において、又その能力において、衣料品の配給をするのに十分なる力があると考えるのであります。それでありますから、縣農業会においても、全國農業会においても、衣料配給の規則によりまして、申請書を出したのでありますが、聞くところによりまするというと、中央の諮問委員会におい……

第1回国会 農林委員会 第26号(1947/11/01、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 現在の肥料の配給状況を考えて見ますというと、肥料は現場に着きながら、町村役場の手続が遅れたために農家に配給ができないというような状態になつておるのでありますが、これは配給に関する通帳その他に記帳するために、町村役場には人員の増加をせずして現在の者でやらせておるところの結果、こういうふうな事務が澁滯して今日に至つておるのじやないかと思うのであります。それで今後において政府はこういうふうな事務をとるのについては、市町村に対して或る一つの経費を計上して仕事を促進させる意思があるか、どうであるか。若しそういうふうなことがなかつたならば、肥料配給公團の今度の肥料配給は失敗に帰するのじやなか……

第1回国会 農林委員会 第31号(1947/11/12、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 事務的の問題で逐條的に大體御質疑申上げたいと思うのであります。  第十五條の第一項の組合員の資格に關する命令事項でありますが、命令事項の第一に書いてあるのでは、資格が明らかでないように考えられるのであります。今配付して頂いた定款例によつて見ますというと、第五條で明らかになつておるのでありますが、これは命令事項でもう少し定款に書いてあるように明らかにする必要があるんじやなかろうかと思うのであります。それを命令事項では明らかにせずして、定款で明らかにしてあるところの理由はどこにあるのであるか。それから第二號の種豚でありますが、種豚というのは雄だけであるかどうか。繁殖用に供するところの……

第1回国会 農林委員会 第34号(1947/11/27、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私の質問に対して、まだ答弁ありませんですが……。

第1回国会 農林委員会 第37号(1947/12/05、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農地調整法及び自作農創設特別措置法案の改正案に對しましては、衆議院の修正通りに可決することに贊成する者であります。ただ本法の實施に對しましては、特に次に申上げるような諸點について政府當局の反省と善處方を要望する者であります。  農地改革は農村民主化の基本方策として農業生産力を高め、農民の社會的、經濟的、竝びに文化的地位を向上するために、これを斷行すべきものであることは何人も異論がないところでありまして、それはいわば民主的農村建設の土臺であり、前提であるのであります。從いまして新らしい農村の建設と發展は實に農地改革ができるか否かにかかつておるのでありますが、實情を見まするに、改革の……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 農林委員会 第14号(1948/06/23、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 肥料公團で取扱われる農藥の種類はどんなものであるか。若しその農藥の種類によつて特殊のものがあるとするならば、特殊の技術を持つていなくては取扱ができないのではないか。そういうふうな場合に特殊な技術をどうやつて養成するのであるか。或いは特殊の技術を持つておる者を採用されるのであるか。嘱託されるのであるか。そういうふうな点についてどういうふうにお考えであるか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 農業用藥剤の特殊のものは特殊の技術を持つていなくては取扱はできない。過去において農業会あたりが取扱う場合においては、特殊な技術を持つていないから、農業会は取扱うことができない。但し特殊の講習……

第2回国会 農林委員会 第15号(1948/06/25、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 獸医師会及び裝蹄師会の解散に関する法律の結果、全國地方、府縣を区域としたところの、これらの團体がなくなるということになれば、その後に何とか團体ができなければいけないと思うのでありますが、その團体は如何なる形で作られると考えるのであるか、又現在の進行状態はどういうような程度まで進行しておるのであるかこれが質問の第一点であります。  第二点はこれらの團体が持つておるところの資産はどういうふうに処分される考えであるのか、例えて申上げますならば農業会で解散した場合においては、新たにできたところの農業協同組合に讓り渡すというような規定が現在設けられておるのでありますが、新たにできるところの……

第2回国会 農林委員会 第16号(1948/06/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 指定農林物資檢査法案の別表を見ますと、食糧事務所で檢査をするものと、都道府縣知事で檢査するものとの二通りがあるのであります。この二通りに区分したところの理由はどこにあるのでありますか。その基準をお示しを願いたいと思うのであります。又配給統制を行つておるところのものを國営とするということであつたならば、薪炭であるとか、木材とかというものを都道府縣知事の檢査にしたところの理由はどこにあるのでありますか。  次に食糧事務所は現在においても供出配給に非常に多忙を極めておるのであります。その食糧事務所が更にこういうふうないろいろのものを檢査するといたしましたならば、一方の方において重要なる……

第2回国会 農林委員会 第18号(1948/06/29、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 第二條の雜穀でありますが、食糧管理法によつて雜穀ということは何々ということを定めてあるから、ここには雜穀と書いたらば分つてる。こういうふうなことでありますけれど、これは特別な法律でありますから、別な法律に如何に雜穀の内訳は書いておつても、ここでただ雜穀というだけで、その名称を書いていないのは、立法技術として手落ちじやないか、こう考えるのであります。他の法律に雜穀の名称が書いてあるから、この法律には雜穀ということを書かなくともよいという理由があつたならば、その理由を承わりたいと思うのであります。  次に、第三條の第一項の「農林大臣の指定する雜穀」というのは、どういうふうなものである……

第2回国会 農林委員会 第20号(1948/07/01、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 十二條の問題はいろいろ各議員からお話があつて、これに対して大臣からの答弁があつたのでありますが、私は單刀直入に、こういう制限をされたならば、これに対する助成の方法を如何なる程度でやられる予定であるか、二十三年度の計画をお示しをお願いしたいと思うのであります。若し立つていなかつたならば、速かに計画を立てて、その計画をお示し願いたいと思うのであります。

第2回国会 農林委員会 第21号(1948/07/02、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 食糧供出確保の際にも申上げて置いたのでありますが、我が國の現在の状況から考えて見まするというと、赤松の虫害のために松が立枯れしつつあることは皆さんの御承知の通りであるのであります。又今朝のラジオによつて見まするというと、東京にもこの害虫が入つて何とか対策を構じて東京より北に行かないようにしようという、東京の対策も聞いたのであります。この害虫を駆除すると駆除しないとによつて、我がの國森林資源が涵養されるか、されんかの境であるといつても差支ないような重大な害虫であるのであります。又一方食糧増産から申しますと防護林をなくなしてしまい、食糧増産にも支障を來たすのであります。又我が國は観光……

第2回国会 農林委員会 第22号(1948/07/04、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は第一條のことで昨日いろいろ申上げたのでありますが、この法律から見ますれば、今山崎委員からお話のあつたように、蚕糸業を分けておるということを遺憾に感ずるのであります。又農業という中に畜産を含んでおるということでありますが、いろいろの点から考えて見まして、畜産の振興が我が國の現在の状況で重要であるのにも拘わらず、内容を見てみると畜産振興に関するいろいろの点が欠けておるように考えるのであります。將來本法の運用によつて、又近く本法を改正して畜産の振興も同時にやり、又蠶糸業も本法において同時に行うというような態勢をされるような希望を述べて本案に賛成する者であります。


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第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 農林委員会 第2号(1948/11/15、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 今馬の脳炎のお話でありますが、長崎縣に対して脳炎のために仔馬の市場を中止されるような指令を出されたのであるか、どうであるか。例年の馬市よりも今年は一ケ月以上遅れて開かれたのであります。その理由は脳炎のために移動禁止のためだということであるのであります。一ケ月以上仔馬を飼養したために、それに要するところの飼料が相当多額に上つておるのであります。又親の体に影響を與えておるのであります。それで縣といたしましては、馬の取引に対する課税の際に、どれだけの期間農家が飼養したのであるから、それだけは課税の標準から控除して貰いたいという強い要求があるのでありますが、こういうような点について畜産当……

第3回国会 農林委員会 第3号(1948/11/16、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農業の生産にはその主なる資材である肥料を適正に配給することが最も必要であると考えたのであります。  そういうふうな意味からいたしまして、取引高税の施行現則によつて見まするというと、第三條の第四号に、硫安、石灰、窒素、過燐酸石灰、硝安及びカリというようなものは取引高税を廃止するということになつておるのでありますが、現在実際然らばどういうふうになつておりますかと申しますると農家が購入しておるところの硝安に対しても塩化カリに対しても取引高税が課せられておるのであります。それは取引高税法を見てみまするというと、政府が價格調整補給金を支出してないところの肥料に対しては取引高税を課せない、こ……

第3回国会 農林委員会 第4号(1948/11/18、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 遅れて参りまして、重複する点があるかも知れませんが、家畜市場法が廃止されたならば、その後にはどんな方法で取引をした方が最も適当であるというお考えであるか、具体的の案がありましたならば、それを示して頂きたいと思うのであります。家畜市場が廃止されたならば、私の考えでは、状來牛馬の取引が混乱するような状態に陥りはしないか。購入するところの者も、生産するところの者も非常に不利な状態に陥るのではないかと考えるのであります。そういうふうなことについて当局はそういうふうなお考えであるが、この点をお尋ねしたいと思うのであります。又畜産の奨励をするのについて、牛馬の籍を明かにせなければできないので……

第3回国会 農林委員会 第5号(1948/11/22、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 馬匹去勢法の廃止の趣旨は了承するのでありますが、馬匹の所有者の任意にしておいたならば、それで完全なる所の去勢ができるかどうかということが疑われるのであります。そこで政府は去勢が完全にできないということであつたならば、何らかの監督方法を講ぜられる考えであるかどうか。獣医の不足であるとか、去勢料金の高い値段であるとか、或いは所有者の無意識等のために、去勢ができないということになつたらば、その結果は治安上又は使役上に故障が來るようなことはないか。特に春の発情期において危険なようなことがありはしないか。私は治安上又は使役の便宜上から考えても、所有者が必ず去勢するように指導監督を要すると考……

第3回国会 農林委員会 第7号(1948/11/30、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は若干の希望條件を附しまして、本案に賛成する心のであります。即ち農地改革が順調に進捗して、農地の買收百八十万町歩、賣渡百五十万町歩に達し、予定の通り本年末で一段落の運びに至りましたことは、日本農業の將來のために誠に喜びに堪えないのであります。尚買收未済の農地は速かに買收賣渡を完了し、一日も早く日本農業再建の基盤の確立せんことを衷心より希望すものであります。併しながら右の結果、地主、小作は殆んど減滅し、大部分の農家が自作農となりましたので、これらの階層区分には大きな変化を來しており、農村の構成要素は全く新らしい段階に達しておるのであります。この実情から地主、自作、小作の階層区分に……


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第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 農林委員会 第1号(1948/12/10、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 今度二合七勺増配について、持込配給その他の関係から五千数百人増加せられるようになつたということでありますが、本会議で岩本國務大臣の説明によつて見れば、公團の人員は二割節減するということを言明せられたのでありますが、食糧配給公團の人員の増加と岩本國務大臣の説明とは齟齬するような感がするのでありますが、この点どういうふうな事情になつておるのか、お尋ねしたいと思うのであります。
【次の発言】 この際甘藷の生産供出についてお尋ねしたいと思うのでありますが、政府は甘藷の生産供出について量より質への轉換計画を進めておられるというような話を聽くのであります。若しさようでありといたしましたならば……

第4回国会 農林委員会 第2号(1948/12/11、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今の説明で大体了承したのでありますが、今お話の通り本省の方でやられるというようなお考えであつたならば、農業会の資産を農業協同組合に引継ぐ場合において、そのつもりで引継ぐことが適当であろうと考えるのでありますが、引継ぎの場合に、分散したところの各連合会に引継ぐというようなことであれば、又それを合併する際に非常な支障を來すというようなことがないとも限らんのでありますから、この際できるだけ速かに方針を決定せられて、農業会の資産を連合会に引継ぐ場合に支障がないように、何とか手を打たなければできないと、こう考えておるのでありますが、これに対するところの案があつたならば、お示しをお願いした……

第4回国会 農林委員会 第3号(1948/12/13、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 食糧管理法の一部を改正する法律案は、次の要望を述べて賛成する者であります。  一、食糧配給公團の運営については遺憾の点が少くないのでありますから檢討の上速かに改善せられたいのであります。  二、食糧配給公團の人員増加は、政府の方針でありまする行政整理に反するのでありますから、実施に当りましては愼重に考慮をお願いしたいのであります。  三、甘藷の作付轉換に当りましては具体案を成るべく速かに農家に知らしむると同時に、種甘藷の手配に留意しまして万全を期せられたいと思うのであります。  四、甘藷及び馬鈴薯の貯藏及び加工の方法を研究し、腐敗の防止対策を講じ、食糧確保に努められたいのでありま……


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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 決算委員会 第1号(1949/03/30、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 今御説明の通りであるといたしましたならば、國庫資金及び國庫の金額は現金として運用資金明細表の中に書かなくちやできないのじやないかと考えますが、それを一方の方の明細表に落してある理由はどういう理由です。
【次の発言】 そうすると、現金で保管しておるから運用じやない、こういうふうな意味なんですね。

第5回国会 農林委員会 第1号(1949/03/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農林省が大体構想を画いておられるところの大要について、更に詳細に御説明をお願いした方が、審議の都合上いいと思いますから、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 大臣の御答弁は非常に総括的でありましたが、今後私共審議をするためには、やはり更に一層くだいた打合会で御発表になつたような程度のことまでこの際速記録に載せて御答弁になつた方が審議上都合がいいと思いますが、そういうふうなことに御取計いをお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 大体において公団の改廃の構想を承つたのでありますが、徒らに改廃をしただけではその効果を現わさないのであつて、木に竹を接いだような改廃をしたならば、……

第5回国会 農林委員会 第2号(1949/03/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 各配給公團の関係法規は、今回のところはただ三ヶ月延長ということであるのでありますが、これは政府の御意見によるというと、根本的に改められたいという希望があるように考えられるのであります。それについて安本は如何なる構想の下に改めようとお考えであるか、その構想を承わりたいと思うのであります。
【次の発言】 今のお話で大体の構想は分つたのでありますが、一番問題になるのは独立採算制の問題であろうと思うのでありますが、独立採算制にしたならば、現行制度と比較いたしまして、どれだけの経費が軽減されるかどうか、又経済されないということだつたならば、なぜ軽減されないのであるか、こういうふうな点につい……

第5回国会 農林委員会 第3号(1949/03/29、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 食料品配給公團等配給五公團の存立期間をそれぞれ三ヶ月間延長するということは、今日の情勢において止むを得ないものとして、賛成するものであります。併しこの際公團今後の問題について、若干の希望條件を申し述べたいと思うものであります。公團の存立期間については、その設立の当初において、すでに問題となつておつたのでありまして、この三月末を以てその期間が切れることは予め分つておつたにも拘らず、その措置について、政府の研究対策が十分でない。政府の言うところ、或いは民自党の言うところ、その他諸説紛々として定めらないために、職員の動搖を來たし、或いは末端配給に支障を來たす等の惧れを生じましたことは極……

第5回国会 農林委員会 第6号(1949/04/16、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今提案の理由は伺つたのでありますが、畜産の奬励については家畜の現在数を知つて置く必要があるのであります。このために馬籍法というものは非常に有効であつたと思うのでありますが。馬籍法が廃止になつた後はどんな方法で馬の現在数を知ることができるようになるのであるか、馬であるとか、牛であるとかというようなものの現在数を知る組織について、政府はどんな方法で知るというお考えであるのか、この点を伺いたいのであります。  第二点は第二國会で通過いたしました家畜登録協会の現在の状況であります。この家畜登録協会で登録しておるところの牛馬豚というようなものの数が分つておつたならば、その数をお示しをお願……

第5回国会 農林委員会 第7号(1949/04/18、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 前回加賀委員が質問された点でありますが、このセンサスによつて現在数は分るのでありますが、その後の移動というものがセンサスだけでは分らないのでありますが、飼料の配給をやる場合においては、搾乳牛であるとか、或いは挽牛馬であるとか、種畜、種禽というようなものに飼料をやらなくてはできないのであるが、そういうふうなものは何を基準にして、どんな調査方法によつて飼料の配給計画をやられるのであるか、その点お伺いしたいと思うのであります。
【次の発言】 そういたしますというと、そういうふうな関係の家畜というものは登録によつて頭数が分るのであつて、その他の方法によつて知る方法はない、又農林省は知る必……

第5回国会 農林委員会 第8号(1949/04/20、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 災害補償は農作物、蚕繭、家畜の三つになつているのでありますが、農作物のようなものは強制加入の方法をとられ、家畜の方は任意に加入するということでやつておられるのでありますが、今後畜産の獎励をやり、且つ又いろいろの畜産をやつているもののことから考えて見ましても、やはり家畜保險の中の死亡廃用共済というようなものは強制加入というような方法をとられる方が適当であると考えるのでありますが、將來においても任意加入の方法をとられるのであるか、政府の方針を承わりたいと思うのであります。
【次の発言】 それから農作物の超異常災害でありますが、今までの説明によつて大体了承したのでありますが、超異常災害……

第5回国会 農林委員会 第9号(1949/04/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 競爭関係にあるということは、名目上であつても、実質的であつても、競爭関係にあるものはいけないと私は考えております。いろいろな点から考えて、名目上であるとか実質上であるとかいうことから競爭関係にないとかあるとかいうようなことが、過去においての物議の因であるから、役員となるところの者は、或いはここに書いてあるような者は、名目上でも実質上でも競爭相手になる者はいけない、こういうふうなことをはつきり政府は方針を定めて貰いたいと思つております。
【次の発言】 農民の福利増進をするためには、どうしても農業協同組合を強化して行かなければならないのでありますが、十六原則にも書いてあるように、日本……

第5回国会 農林委員会 第11号(1949/04/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農業成同組合を健全に発達せしむめためには、農業協同組合の経営に過ちなからしむるように、善道し、且つ監視することが肝要であります。この意味におきまして監査連合会は設立以來効果を上げて來たのでありますが、現行の農業協同組合法の建前からいたしますれば適当でないのでありますから、本案には賛成するものであります。併しながら前にも申上げました通り、農業協同組合の経営に遺憾なきを期することが、農業協同組合を健全に発達せしむる土台でありますから、政府は速かに幹事に監査知識を與えて自治監査を励行せしむると共に、農業協同組合連合会に監査指通員を設置せしめて、所属組合からの希望に應じて経理の方法を指導……

第5回国会 農林委員会 第14号(1949/05/09、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 さつきも申上げましたように、農民に対する十六原則は極東委員会からマッカーサー元帥に出されたものであつて、日本政府にはまだ通知がないというようなことでありますが、私などが今後の民主的に仕事をして行くのにつきましては、十六原則の趣旨に從いまして、平等の位置に立たせて衣料の登録というようなものはやらすべきものである、又安本も商工省も農林省もそうせられるのが民主的の方法であると信ずるから研究する必要があるということでありますが、今直ちにそういうふうなことは決定されても差支ないんじやなかろうかと思うのであります。衣料品については毎國会ごとにいろいろの話をしておりますのですけれども、未だ曾て……

第5回国会 農林委員会 第15号(1949/05/10、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今のお話を承わりますというと、全く差別待遇はしていないという御言明を得まして、安心したのであります。又そうなくてはならないのであります。然るに先般の登録の更新の際には、過去におけるところの既得権を楯にして、何割は從來のものだ、その残りのものを登録を改めるのだというようなことは、ここに差別待遇があると思うのであります。その他の登録の場合においては一切すべてのものを平等にして登録させるのに、衣料品の登録に限つて、過去に実績があるからということでやるということは、これが差別待遇でなくて何であろうかと考えるのであります。  又極東委員会から、司令部に対して、十六原則として、差別待遇はす……

第5回国会 農林委員会 第16号(1949/05/11、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今大臣から明確に答弁して頂いて、私など安心いたしたのであります。どうか一つ今後の運用について一層の御善処をお願いしたいのであります。ただ昨日政務次官のお話によつて見まするというと、騙されないようにして行けというふうなことのお話があつたのであります。これはちよつとおかしい言葉じやないかと考えるのであります。日本國憲法の第十五條によつてすべて公務員は、全体の奉仕者であり一部の奉仕者ではないというようなことを書いてあるのであつて、公務員は騙すようなことはないと考えるのであります。果してそういうふうなことがあるのであるかどうであるか、これをお尋ねしたいと思うのであります。(笑声)  二……

第5回国会 農林委員会 第17号(1949/05/13、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 この理由からよつて見ますると、未拂代金が月平均二十億円程度である。こういうふうなことでありますが、輸入するところのものは食糧公團の食糧も輸入しておりますし、肥料も輸入しておるのであつて、肥料及び食糧の輸入に対する関係公團の増資はしないで油糧公団のみ増額させなくちやできないところの理由を先ずお尋ねしたいと思うのであります。
【次の発言】 油糧の分は輸入金額が大きいということでありますが、果して然りといたしましたならば、肥料の輸入金額と油糧の輸入金額の最近における数字的の説明をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 運轉資金に困るからということであつたならば、どの公團でも同樣に困つて……

第5回国会 農林委員会 第18号(1949/05/14、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 それで食糧確保臨時措置法のことで少し質問したいと思います。
【次の発言】 十一條の陰樹の伐採問題でありますが、これは前回もお尋ねし、又いろいろと長官、次官から御説明を頂いたのでありますけれども、陰樹の伐採を市町村農業調整委員会に全然委せるというようなことであれば將來物議を起すところの因になると考えるのであります。それでありますから陰樹の伐採については、或る程度の條件の下に市町村農業調整委員会に委任すると、こういうふうなことでなければならないのじやないかと思うのであります。例えて申しましたならば第十一條の第一項のところに、「農業用施設の共同利用等に関し必要な事項を指示することができ……

第5回国会 農林委員会 第19号(1949/05/16、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 獸医の充実ということは我が國畜産奬励上重大なことであるのであります。而して現在の獸医師及び獸医手については、まだ知識が十分でない点もあるかと考えられますから將來においては講習、講話等の方法を以て十分なる知識を與えられてその技衡を向上し、より一層に畜産界に貢献するように努められる措置を講ぜられたいと思うのであります。次に、獸医手は今も申上げましたように我が國畜産発展上に相当の成績を收めておるのでありますから、この獸医手が獸医師の試驗を受くる場合においては特段の御考慮をお願いいたしまして、万遺憾なきを期して我が國畜産界に貢献するように努められるようにお願いしたいと思うのであります。

第5回国会 農林委員会 第20号(1949/05/17、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は土地改良事業というものを、政府は公共事業と考えておられるかどうかということをお尋ねいたしたいと思うのであります。  先ず第一條の第二項によつて見まするというと、土地改良事業は「國土資源の総合的な開発及び保全に資するとともに國民経済の発展に適合するものであり、且つ、土地利用、森林その他資源の保全、開発に適切な考慮を拂つて」計画せねばならんとこういうふうなことを書いてあるのでありますから、土地改良事業のうち、個々の農家の耕地に関するものといいましても、決して私企業的の立場にあるものではなくて、公共事業として取扱うべきものであると信じておるのでありますが、これに対する政府のお考えを……

第5回国会 農林委員会 第21号(1949/05/18、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 昨年の十一月二十九日に市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙特例に関する法律案について、政務次官の説明によつて見まするというと、農地改革後において自作農が八〇%乃至九〇%にも及び、地主、小作がおのおの五%前後を占めておるに過ぎない現状となりましたので、現在の地主三、自作農二、小作五という階層別委員の定数が農村の実情に副わないことは当然であります云々、かかる措置は暫定的でありますので、できるだけ早い機会に農地委員会の機構を全面的に改めるため、農地調整法の改正法律案を國会に提出したいのであります。こういうふうに述べておられるのであります。  そこで私は只今の説明にもありま……

第5回国会 農林委員会 第22号(1949/05/19、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今安本長官から農業を非常に重大視しておるというお話を承つたのでありまするから、果して重大視しておられるということであつたらば、資金を融通されるような場合においても、鉄以上に重大視して資金融通の第一位に食糧増産の費用を持つて來られるお考があるかどうか、又対日援助資金によつて或る程度の資金の融通を考えておるというお話でありまするが、災害復旧その他の土地改良というものは非常に急がなくちやできないのであります。対日援助資金が廻つて來るということになれば、相当の期間を要するのではなかろうかと思うのであります。その空白な間におけるところの金融的措置を講じまして、今年割当てられておるところの……

第5回国会 農林委員会 第23号(1949/05/20、1期、緑風会)【議会役職】

○理事(藤野繁雄君) 只今から農林委員会を開催いたします。本日は輸出食料品檢査所及び輸出農林水産物檢査所の支所及び出張所設置の承認を求める件及び地方自治法第百五十六條第四項の規定に基き作物報告事務所の新設に関し承認を求めるの件を議題といたします。
【次の発言】 以後注意します。
【次の発言】 質問がありますか。
【次の発言】 これはまだ予備審査でありますから、このくらいのことで止めたいと思います。これにて散会いたします。    午後四時十九分散会  出席者は左の通り。    理事      石川 準吉君            藤野 繁雄君    委員      大畠農夫雄君          ……

第5回国会 農林委員会 第24号(1949/05/21、1期、緑風会)【議会役職】

○理事(藤野繁雄君) それでは只今から農林委員会を開会いたします。最初に社会党の羽生さんがお辞めになつて、岡田さんが新たに農林委員になられたのでありますから御紹介申上げます。
【次の発言】 農林委員会の理事は、羽生さんが理事であられたのでありますが、その欠員の理事を補充しなくちやいけないのでありますが、これはどういたしたらいいか、皆さんにお諮りいたします。
【次の発言】 それでは理事に、岡田さんにお願いすることにいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
【次の発言】 次は今まで本委員会で小委員会を作つて、水稻單作地帶の対策と、農林関係配給公團制度の対策を研究しておつたのでありますが、これを……

第5回国会 農林委員会 第25号(1949/05/22、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 六月という月は、農家には賣る品は一つもないのであります。麦も何も賣るのはその後になる、それであるから金が入つて來なかつたならば、納税するものがないのだから、麦が收穫されて、これが金になつたときに、税金を取つて頂きたい、そうしたならば税金の成績がよくなるというようなことになりますから、六月と十月ということになつておるのですが、その六月を八月まで延期する特例を作つて貰いたい。

第5回国会 農林委員会 第26号(1949/05/23、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 食糧増産確保基本法案に対して私は賛成するものであります。今日徒らに農民に対する食糧供出の義務のみを強化し、食糧供出の根本であります食糧の増産に対する施策の見るべきものがないことは、誠に遺憾に堪えないのであります。併しながら楠見委員長が特に日夜の別なく努力せられたのと、又委員各位の眞撃なる御協力によりまして、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案と同時に、食糧増産確保基本法案が提案せられる運びに至りましたことは、食糧増産に対する一歩前進でありますから、次の事項を強く要望して本案に賛成するものであります。即ち今日課税問題は農村にとつて最大の問題であり、特に超過供出報奬金に対する課税……

第5回国会 農林委員会 第27号(1949/05/30、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 第三條の家畜商になろうとする者には自然人と法人とを含んでおるのかどうか。第十五條によつてみますと、法人も含んでおるようにも考えられますが、その点をお伺いしたいと思うのであります。それから手数料は千円を超えない範囲内において定めるということになつておりますが、大体どのくらいの程度に決められようというお考えであるか、その点をお尋ねしたいと思います。


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 農林委員会 第2号(1949/11/14、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 家畜伝染病予防法は根本的に改正されるというような話を聞いておつたのでありますが、今回提出されたところの法律案によつて見まするというと、ただ第二十四條だけの改正になつておるのでありますが、その他の点においても近く改正される意思があるのであるかどうか、又今回ただ第二十四條だけの改正に止められたところの理由はどこにあるのであるか、この点お伺いしたいのであります。家に、三万円を九万円に改められたということは、提案の理由によつて、物価が騰貴したからということでありますが、現在の家畜の値段からいたしますというと、九万円も余りに高いところのものに比較するというと、安過ぎるのじやなかろうかと、こ……

第6回国会 農林委員会 第3号(1949/11/22、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 我が国の農業の維持発達を図るためには、家畜の導入が先決問題であると考えるのであります。然るに家畜の価格は昂騰いたしまして、家畜を導入することが非常に困難な状態になつておるのであります。若し不幸にして伝染病によつて家畜を失うようなことがあつたならば、家畜を再入手することは非常に困難であるのであります。こういうふうな状態であるのでありますから、今回家畜伝染病予防法の一部を改正されて、手当金を増額せられたということは喜びに堪えないのであります。ただ、増額せられたところの金額が、私などが考えておつたよりも少額であるということは遺憾に堪えないのであります。その増額せられたところの手当金と、……

第6回国会 農林委員会 第4号(1949/11/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 所得税法の臨時特例に関する法律案の第一條の別表ですね、控除金額の算定算出方法ですね、これも一つ御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 それから続いてこの特例法によつて見ますと、シャウプの勧告案よりも扶養親族の範囲を狭くしておるように考えられるのでありますが、どういうふうな理由で狭くして作られたのであるかシャウプ案と同樣に拡大した方がいいと思うのでありますが、そういうふうなことを、理由を承わりたいと思います。
【次の発言】 今お話の青色申告ですね、青色申告の帳簿は記載事項を示して、内容についてはその仕事の大小によつて差があるから相当に適当にして貰いたいというふうなお話であつたの……

第6回国会 農林委員会 第9号(1949/12/02、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は肥料配給公団の基金として三十二億七千八百万円を今回計算せられた計算の基礎をお尋ねいたしたいと思うのであります。
【次の発言】 只今の説明によるというと、提案理由に書いてありますように、常時在庫に必要な資金は借入金によらず基金によつた方がいいからだということになつて提案の理由と一致するのであります。然るに補正予算に出しておられるところの提案の理由を拜見して見まするというとこういうようなことを書いてあるのであります。肥料配給公団は、從来農家の需要時期と無関係に毎月平均的に肥料の配給を行なつて来たが、農家経済の状況及び一般経済状況の変化に即応しで需要時期に適期に配給を実施することに……

第6回国会 農林委員会 第10号(1949/12/03、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は肥料配給公団の基本金を増額せんとする今回の改正は、今日の事態において止むを得ぬ措置として賛成の意を表明するものであります。尚この際、次の三点につき要望いたしたいと思うのであります。第一点は、肥料の増産と官給体制の確立とで、あります。即ち肥料は農業生産のために最も重要なる資材であり、而も国内食糧増産と自給度の向上とが日本農業当面の課題でありますので、その原料を外国に仰がねばならないところのものは別といたしまして国内でできる肥料については極力増産に努めまして自給の体制を作るべきであると考えるのであります。従つて肥料の生産に必要な電力その他の資材は優先的に確保するような措置を講ぜら……

第6回国会 予算委員会 第7号(1949/11/27、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は過賦納金の拂戻しについてお伺いいたしたいと思うのであります。税金拂戻しに必要な経費として補正予算に五億円余りを計上してあるのでありますが、過賦納金が幾らあるか。その金額もお伺いしたいのであります。
【次の発言】 過賦納の税金は判明次第直ちに拂戻すのが適当であると考えるのでありますが、現在の実際の状況を調査して見まするというと、いろいろの手続を要しまして、年度内に拂戻すことは殆んどないというような状態であるのでありますが、拂戻しの状況はどういうふうな状況であるか、承りたいと思うのであります。
【次の発言】 大蔵大臣は分つたならば直ちに拂戻すと今お話になつたのでありますが、私の知……

第6回国会 予算委員会 第8号(1949/11/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は気象に関する件について運輸大臣にお尋ねいたしたいと思います。気象の観測をするのには、必要人員と設備と、これに要する諸経費が必要であるのであります。然るに政府は先の行政整理において、余りに沢山の整理をやつたために、気象の観測が十分でないということを政府みずからが認識せられた結果、今回の補正予算によつて二千余万円の増額をし、人員において四百四十七人の増加をされたということは喜びに堪えないのでありますが、これで細長いところの日本の気象が完全に観測ができると考えられるのであるかどうか、この点についてお伺いしたいのであります。

第6回国会 予算委員会 第9号(1949/11/29、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今の大体の報告によつて了承したのでありますが、更に二、三質問を申上げて見たいと思うのであります。薪炭需給特別会計へ今回繰入れられた五十四億七千万円の算出の基礎がどこにあるのであるかということ。次には昭和二十四年度予算補正の説明によつて見まするというと、本繰入による同特別会計の赤字は殆んどその全額を消すことができるのみであるのであります。そういたしますというと、五十四億七千万円を繰入れられるのは赤字を消されるところの目的であると考えられるのでありますが、そういうふうなのであるかどうか、これをお伺いしたいのであります。
【次の発言】 只今の説明によりますというと、今回の繰入は赤字を……

第6回国会 予算委員会 第11号(1949/12/01、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は本予算案と関係がある法律案について質問したいと思うのであります。予算案によつて見まするというと、油糧公団に十億一千六百万円、肥料公団に三十二億七千八百円の出資をするということになつておるのでありまするが、未だ私共の手許にはこの両公団の改正法律が出ていないのであります。從つてこの予算案を通過させるといたしましても、予算の執行上に支障があると考えるのでありますが、農林大臣のこれに対する御意見を承わりたいと思うのであります。


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 農林委員会 第3号(1950/02/09、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私などは過去における農村恐慌の対策としては、農家が持つておつたところの土地を担保にして長期金融をやつたのであります。然るに今度の農地改革で長期金融が全くできないような状態に政府が処置したのでありますが、これに対して何とかの方法を講じなくては、将来において農業がいろいろの施設をする際に金融的に困難な状態に陷るのじやないかと思つております。そういうふうに政府が土地を長期金融の担保にすることができないようにいたしました今日、どういうふうな方法で低利の長期金融をしたらいいかと考えておりますか、その点一つお伺いいたしたい。さつきちよつとお話はありましたけれども、もう少し突込んでお話を願いた……

第7回国会 農林委員会 第5号(1950/02/14、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 今の箇所の数ですが、全体を五百ヶ所としましたならば、大体、平均して一府県十ケ所になるのでありますが、そうするというと、さつきの説明では、管轄区域は大体において郡の区域による、こういふうなことでありますが、そうしますと、郡が小さい所は二郡或いは三郡、こういうふうな計画でありますか。その点一応お伺いしたいと思つております。
【次の発言】 只今の御説明の通りといたしますと、この保健所を作ろうと思つて知事の方からこれだけの区域だけ、こういうふうなことで申請したらば、大体において大臣は無条件でお許しになる考えでありますか、或いはそれに何とか指示をされるのでありますか。その点を伺いたいと思い……

第7回国会 農林委員会 第6号(1950/02/20、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 今の還元米に関係がありますが、実收査定委員会を作つて、本当に困つたところの農家には免責する、こういうふうな方針を決めておられるようでありますが、実收査定委員会がどういうふうに設立状況がなつておるか。又実収査定委員会の指導については、各地方ごとに違つておるようなことも考えられるのであります。でありますから、この実收査定委員会の指導方針というようなことを先ず最初にお伺いして、次に質問を続けたいと思うのであります。
【次の発言】 そういたしますと、先般免責数量を各都道府県ごとにお定めになつたと考えておりますが、その免責数量の範囲内において実收査定委員会で決定する、こういうふうなことにな……

第7回国会 農林委員会 第7号(1950/02/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農産種苗法の第一條によつて見まするというと、この法律において「種苗とは農作物の繁殖の用に供される種子」云々と、こうあります。而して農林大臣が指定した種苗の種類を見てみますると、主食であるととろの米麦というようなものがここに入つていないのであります。農産種苗法を研究するというようなことであつたらば、先ず第一に米麦というようなものから取上げなくちやできないのであるにも拘わらず、これを取上げてないということは、この点については別な法律で何か制定せられるところの考があるかどうか。又現在の米麦の種子の取扱のようなことでは、優良なる種子を普及し増産するということは不可能であると考えるのであり……

第7回国会 農林委員会 第8号(1950/03/01、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 買上金額が一世帯一回限り額面五千円、こういうふうになつておるのでありますから、「一回限り」だから何回でもできるとこう解釈してもいいことになると思いますが、「一回限り」といふのは、今回の償還は一世帶一回でなくちやならないという意味であるかどうか、「一回限り」の解釈を的確にして頂きたいと思うのであります。
【次の発言】 今回償還されるのは一定の限度があるのでありますから、その限度内に償還して貰わなくては償還して貰うことができない、こういうふうなことになりますというと、すべての者が急いで償還して貰わなくてはならないというようなことで、支拂銀行の本支店或いは出張所というようなところに沢山……

第7回国会 農林委員会 第9号(1950/03/02、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 我が国の将来の農業の方針については羽生委員から質問があつたのでありますが、私もこの問題についてお尋ねしたいと思うのであります。農業改良局は我が国の農業の指導方針をどういうふうにとつておられるか、その具体案をお示しを願いたいと思うのであります。
【次の発言】 農業改良局ではいろいろ調査もしておられるのでありますが、農業改良局の調査の結果は、農家の収支計算が現在どういうふうな状態になつておるか、又将来どういうふうな状態になろうとしておるのか、農村恐慌が今にも来ようと農家は非常に憂えているのでありますが、こういうふうなものに対する対策を考えておられるならば、その具体的の事項をお示しを願……

第7回国会 農林委員会 第11号(1950/03/07、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は農業災害補償法については、本委員会が要望した事項は、常に次の国会では改正案として出されておるどいう政府当局の御努力に対して謝意を述べるものであります。ただこの際二、三お伺いしたいのでありますが、昨年の六月八日付法律二百一号で改正されました八十四條の規定に基いて、農業共済組合の共済事業となつた事業が現在どういうふうな状態になつておるか。又これに対する政府の指導方針はどういうふうであるか。こういうふうなことをお伺いしたいのであります。政府の方から示された「農業災害補償制度のあらまし」というものの三頁の四によつて見ますと、特に家畜共済は農家から非常に獄迎され、発展の途上にある。こう……

第7回国会 農林委員会 第14号(1950/03/16、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私はこの法律案が成立したならば、提案の理由にありますように、中央開拓審議会はなくなると信じておるのであります。又なくなるのであります。然るに昭和二十五年度の予算を拜見して見ますると、中央審議会委員出席旅費及び中央審議会金融部会委員出席旅費というのが、おのおの二万四千八百円ずつ計上してあるのであります。この理由をお伺いしたいと思うのであります。
【次の発言】 現在予算は審議中であるのでありまするから、要らなかつたら、不用額というのでなくして、要らなかつたならば、別な面に流用することができる、こういうふうにならないものか、この点をお伺いしたいと思います。

第7回国会 農林委員会 第16号(1950/03/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 大臣は、本会議でも、予算委員会でも、本委員会でも農協の強化策を講ずると、こう言つておられるのでありますが、強化策に基いて講ずるものについては相当の予算を組まなければならないのであります。然るに現在の農協に関する予算は非常に貧弱であつて、且つ又この法律が通過されてもこのくらいの予算では改正法は実行できない、こう考えるのであります。強化されることについて如何なる具体的な予算的措置が考えられておるか、お伺いしたいと思うのであります。
【次の発言】 補助政策はやらないことにいたしましても、今度の法律が若し通過したとしたならば、適当の検査をしなくちやならんのであります。適当の検査をすること……

第7回国会 農林委員会 第18号(1950/03/30、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 油糧配給公団に砂糖を取扱わしめるのと、食料品配給公団を残して置いて砂糖を取扱わせるのと比較いたしましたならば、政府の案が食料品配給公団に砂糖を取扱わせるのと、事務上、経費上どれだけの利益があるかということをお尋ねしたいと思うのであります。私の考といたしましては、事務は複雑になり、経費は増加いたしまして、閣議決定と相反するところの結果になるのではなかろうかと思うのでありますが、この点お伺いしたいと思います。
【次の発言】 只今のお話によりまするというと、砂糖は近く統制を外ずすことになる見当であると、こういうふうなことでありましたならば、徒らに食料品配給公団を廃止して行くよりも、事務……

第7回国会 農林委員会 第26号(1950/04/17、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 第一條によつて見まするというと、公正なる取引を確保するためということで、公正な取引をすることが本取締法の目的であつて、農業生産力の維推増進ということは従たるようにこの法律では読まれるのでありますが、私らから申上げるというと、農業生産力の維持増進のために肥料の取引を確保すると、こういうことになつて来なければいけない、こう考えるが、この関係を一つ御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 今肥料公団の問題が出たのでありますが、肥料の配給について、近く肥料公団はなくなると思うのでありますが、いつ頃廃止して、廃止後におけるところの肥料配給の組織及び方法はどういうふうにお考えになつてお……

第7回国会 農林委員会 第27号(1950/04/18、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 新旧の指定品目改正表を拝見して見ますというと、新らしいものに菜種が削除されておるのでありますが、菜種を削除されたところの理由を先ずお伺いいたします。
【次の発言】 政府が購入するところの甘藷、馬鈴薯は検査がその方にあると思うのでありますが、政府が購入せないところの甘藷、馬鈴薯は検査せられない方針であるかどうか、この点をお伺いいたしたいのであります。
【次の発言】 甘藷、馬鈴薯は我が国食糧の将来においても重要なものと信ずるのであります。重要な物の取引の円滑を図るためには、どうしたつて検査が必要であろうと考えるのでありますから、研究中であるといたしますならば、検査をせられるように取計……

第7回国会 農林委員会 第28号(1950/04/19、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 現在農村は行詰りの状態に陥つておるのでありますが、農村不況の原因はどこにあると大臣はお考えになつておるか、又どうすれば農村は立直るとお考えになつておるか、その点先ず最初にお尋ねしたいと思うのであります。
【次の発言】 農村不況の原因は只今大臣からのお話の通りであるといたしましたならば、私などは農村不況打開のためには、過去において農村が行詰つたときの例に倣いまして、農村の経済更生計画を立てると同時に、一方の方においいては農協自体が農協の拡充計画を立てまして、両々相俟つて行かなくちやできないと思うのであります。ただ政府に縋るだけではできないのであつて、農協にみずから立ち上るような方策……

第7回国会 農林委員会 第29号(1950/04/20、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 二十五年度の援助資金によつて、土地改良費には、私の知つてる範囲内においては十七億円ぐらいの資金を運用するというような話であるのでありますが、只今までの話によると、困難だということでありますが、十七億万円ぐらいの金額を運用するということはできないような状態であるかどうか、この点を重ねてお尋ねしたいと思うのであります。
【次の発言】 昭和二十五年度の政府の予算拜見して見ますというと、土地改良事業費として八十五億円、耕地災害復旧の経費として七十二億、合計百五十七億円を計上してあるのであります。併しこれに対しては、地元負担金が七十七億円あるのでありますが、この七十七億円は資金の融通をしな……

第7回国会 農林委員会 第30号(1950/04/21、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 提案の理由書によつて見まするというと、九州で生産される輸出農林水産物は、種子、百合根、花莚、木材、木ろう、毛皮、こう書いてあるのでありますが、水産物はないのでありますか、伺いたいと思うのであります。
【次の発言】 私の知る範囲内においては、ここに書いてある百合根でありますというと、九州では長崎県、佐賀県が最も主なる産地であります。従つて、そういたしますといたしましたならば、長崎に出張所を置くことが、この点から考えて見ますというと適当であろうと考えるのでありますが、この点お伺いしたいと思うのであります。

第7回国会 農林委員会 第31号(1950/04/24、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は最初にお断りして置きますが、この前の委員会に出席しておらなかつたために、重複する虞れがあるかも分りませんけれども、その点は惡しからず御了承願いたいと思います。  先ず逐條的に申しまして、第三條の第二項「牧野管理規程案を十日間公示しなければならない。」こういうようなことになつておるのであります。公示の方法は恐らく県公報によるというようなことではなかろうかと思うのでありまするが、交通不便な所を沢山持つておる所では、十日間くらいの県会報による公示では、県公報が発行されてから十日間……公報が到着するまでにすでに十日間経過する。こういうふうなことで、公示の効果が全くなくなるようなことに……

第7回国会 農林委員会 第32号(1950/04/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は農林金融の問題でお尋ねしたいと思うのでありますが、少しく我が国における農林金融の沿革を述べ、こんな沿革ででき上つたのであるからかくすべきであるというようなことに進めて見たいと思うのであります。この点御了承の上、一つお尋ねいたします。我が国における農政事務を回願して見ますというと、明治四十年以来特に問題が取上げられたのが二回あると考えるのであります。そのうちの一つは大正十一年、十二年の農村振興運動と、産業組合中央金庫の設立であります。第二の点は昭和七、八年の農山漁村の経済更生運動と、産業組合拡充五ケ年計画、これは五ケ年計画が済んだ後に更に第二次産業組合三ケ年計画、こういうような……

第7回国会 農林委員会 第33号(1950/04/28、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 只今拜見したので、余り詳しいことは存じませんが、第一の、この理由に書いてある保護鳥獸と特別狩猟鳥獣の区別を一つ御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 それで具体的に狩猟鳥獸としてはまあ一、二の例を挙げて頂いて、それから特殊狩猟鳥獸というものは具体的にこういうものを申すのであるということを、こういうことをお聽きいたしたいと思います。
【次の発言】 それからこの理由書の第三の裏の方の、第二條の特別捕獲許可による外は、狩猟鳥獸の捕獲は全く禁ずる旨の規定を明らかにいたしておるのでありまするが……。
【次の発言】 第四の手数料ですが、これには五百円と書いてあるし、又第二には三千六百円と……

第7回国会 農林委員会 第35号(1950/05/01、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 先に来朝したシヤウプ使節団は「中央政府は災害復旧に対する財政上の全責任を引受けてよいであろう」と勧告しており、災害復旧が国家再建上最喫緊の要務であるの鑑みまして、勧告の有無に拘わらず、政府は災害の速かなる復旧に対し最善の努力を拂うべきであるのでありまして、況んや勧告がありました以上、当然その勧告に従うべきものと考えます。現に別途提案をられております、昭和二十五年度における災害復旧事業費国庫負担の特例に関する法律案においては、一般土木関係の復旧に対しては、全額国庫が負担することになつているのであります。然るにひとり農林水産業施設の復旧に関しては、部分的補助となつていることは全く了解……

第7回国会 農林委員会 第36号(1950/05/02、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 自作農創設特別措置法の第三條第一項でありますが、これによつて見まするというと、昭和二十五年の二月十一日を限つて認定買收というようなものが廃止されるということになるのでありますが、従来認定買收の対象となつておるような農地はどう処分される考えであるか。又認定買收廃止の結果、農地の利用が不適正に陷つて、農業生産の減退を来たすようなことになりはしないか。こういうふうな心配をしておるのでありますが、これに対する御意見を承りたいと思うのであります。
【次の発言】 次は第六條第三項でありますが、これは四月の二十七日の日に岡田委員が一応質問して、局長から答弁があつたのでありますけれども、私の考え……

第7回国会 予算委員会 第6号(1950/02/27、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は中小企業に対して質問したいと思うのであります。私共先日予算委員の数人の者が、足利と桐生の中小企業の状態を視察して参つたのであります。その視察の結果は、何とか手を打たなくては、現在の中小企業は行き詰つてしまうという状況にあるのであります。安本長官は二十三日に、我が国中小企業の実情に即しつつ、その企業内容の強化、金融上の措置、技術指導等について能う限りの努力をする、こういうふうに演説しておられるのでありますが、現在行き詰つておるところのこの中小企業に対して、具体的に直ちに実行しようというお考えの事項があつたらば、先ずそれを承わりたいと思うのであります。

第7回国会 予算委員会 第9号(1950/03/08、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は最初に、昭和二十四年産米確保の報奬物資についてお尋ねしたいと思うのであります。報奬物資を出されるところの根本の目的は、農民に対して強制供出をやらせたいからその報奬として農民が希望するところのものをできるだけ安く出してやる、これが目的であると考えるのであります。然るに現在配給しておられるところのものを拜見してみまするというと、その後市価が下つた結果でもありましようが、市価よりも高く、且つ品質が悪い、こういうふうなことでありますから、報奬物資を農家が受取ることを好まない。従つて農協も商人も、この報奬物資を取扱つているところのものは、非常に困難な状態に現在陷つているのであります。こ……

第7回国会 予算委員会 第10号(1950/03/09、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は気象問題についてお伺いしたいと思うのであります。  先ず昭和二十四年における気象に原因した損害額がどのくらいだつたか、これをお尋ねしたいと思うのであります。私の調査したところによつて見ますると、風水害その他による大きいところの損害の回数が十七回あつたと考えるのであります。その外に突風その他によつての被害は相当甚大であると考えるのでありますが、この被害額の大体の数字をお示しを願いたいと思うのであります。
【次の発言】 数字はあとで頂戴することにいたしますが、然らばどうすればこの気象に原因したところの災害を防除することができるかということについてお尋ねしたいと思うのであります。

第7回国会 予算委員会 第24号(1950/03/29、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は経済危機を打開する国民運動について御質問したいと思うのであります。マツカーサー元帥は昨年十二月十五日農協成立二週年の記念日に当つて声明書を発表されたのであります。その声明書によつて見まするというと、農業協同組合が設立せられたのは千九百四十七年二月十五日であつた。この日以來日本の農民は恐らく世界協同組合運動史上にも例を見ない、組織の拡大を果した、こういうふうにお述べになつておるのであります。然るにその後数ケ月になる今日の状態はどうであるかと考えて見まするというと、農民が低米価、肥料、電力料金等の値上り、課税の重圧等のために、赤字経営となつて資金難に陷つて、その結果農業の生産力の……


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各種会議発言一覧(参議院1期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 司法・農林連合委員会農業資産相続特例法案に関する小委員会 第4号(1947/09/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農業資産を算定するのは、時價でやられるのでありますか、或いは仕入價格でやられるのでありますか。
【次の発言】 例えば牛馬のようなものも時價でやるということであれば、數年前までは公定價格があつたから或程度で押さえられておるが、今であれば、生まれたての馬でも牛でも一頭一壱圓、二萬圓、或いは大きなつたのであつたならば四萬圓、五萬圓という、こういうふうな價格になつておりますが、そういうふうなものも時價でやられのでありますか。
【次の発言】 若し、そういうふうな農業収益を土臺にして計算されるということであつたならば、土地の現在の價格から言つたならば、農地調整法ですか、それによつて定めた價格……

第1回国会 司法・農林連合委員会農業資産相続特例法案に関する小委員会 第5号(1947/11/04、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 民法と同時に取扱つて行つた方がよくはないかと考えております。
【次の発言】 説明して下さい。


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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 法務・農林連合委員会 第1号(1949/05/13、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 農業資産の算定基準についてお尋ねしたいと思うのであります。農業資産の主なるものは田畑であろうと考えるのでありますが、田畑の價格は一反幾らとして農業資産に計算されるお考えであるか、現在の値段からすれば、田が一反歩千円しないと、こう仮定いたします。牛馬の取引價格は一頭で十万円と仮定されます。又その他の農具の代金も最近の價格では相当大であるのでありますが、農業資産を相続する場合において最も重要なものは田畑であるが、その田畑とその他のものとの算定の基準をどこに置いておられるのであるか、この点お伺いしたいと思います。


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 予算委員打合会 第1号(1950/03/26、1期、緑風会)

○藤野繁雄君 私は最初に農家に対する長期金融のことについてお尋ねしたいと思うのであります。現在の余剩金及び貸出しの状況を考えて見ますというと、余剩金は殆んど全国民から吸上げておるのにも拘わらず、貸出しは中産以上、殊に大企業者に対する貸付けが多いのであります。又貸出しは都会に多くて農山漁村に対して貸付けが少いのであります。又貸付けは大企業者に対しては無担保で貸付けが多いのであるが、農山漁村その他の中小商工業者に対してはこれが少ないのであります。これらのことは銀行の貸付けによつて明らかであるのでありますが、見返資金その他の貸付金も殆んど同樣であるのであります。従つて農山漁村も中小企業者も金融難に陷……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

藤野繁雄[参]在籍期 : | 1期|- 2期- 3期- 4期- 5期- 6期
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