このページでは木村禧八郎参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○木村禧八郎君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました国税通則法案並びに国税通則法の施行等に伴う関係法令の整備等に関する法律案に対して反対するものであります。 反対理由の第一は、先ほど大蔵委員長からも説明がございましたように、政府の提案理由は、税法が複雑であるからこれを統一する。各税法に共通な部分を統一するのだ。あるいはまた、非常に税法が難解であるから、わかりやすくするのである。また、税制調査会の答申によって制定したのであるから、各方面の学識経験者の意見も徴してある。特に、税制調査会の答申の中で、いわゆる五項目と申しますか、国民の権利義務を侵害するような重大な答申があるわけ……
○木村禧八郎君 この際、私は、当面する経済政策に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は、日本社会党を代表いたしまして、最近の経済情勢の推移並びに今後の経済の見通し、それと関連していわゆる藤山発言に関する質問をいたしたいと思います。総理、経済企画庁長官、通産大臣に質問をいたしたいと思うのであります。
第一の質問は、三十七年度の予算の編成の前提になりました経済の見通しが、その後非常に大きく狂ってきておるわけであります。これに対して政府はどういうふうに対処しようとしておられるか。これは総理大臣、経済企画庁長官、佐藤通産大臣にそれぞれ御質問いたしますので、それぞれから御答弁を願い……
○木村禧八郎君 この際、簡単に一つ承わっておきたいと思うのですが、今度の安保改定に関連しまして、大蔵省としては、行政協定に基いて関税の特例法、あれについて何か大蔵省としての意見なり主張ですか、そういうものを持って何か折衝されたかどうか。
【次の発言】 その点をちょっと、資料みたいな形で出していただいてもいいのですが、特例法によって、これまでいろいろ自家用として、無税で、非常に必要以上輸入されて、それが日本の産業をある段階において圧迫するような、直接、自動車の問題でもあったわけです。そういうあれを報告していただきたいのですが、実績ですが……。
○木村禧八郎君 この際、明確にしておいていただきたいと思うのですが、これは債務であるかないかについては、私も何回もこれは質問したこともあるのです。そこで、どういう経緯で債務になったか、その経緯を一つ明らかにしていただきたい。これから相当問題になると思うのです。どういう経緯でこれが債務になったか、その点が明確でないのです。どうもわれわれ明確に知らされていないのですが、これがもし、今すぐにわからなければ、資料という形の方がかえっていいかもしれません。何年何月吉田総理がだれとどこで会って、そしてどういう発言によってこれは債務と確認されたか。国会でこれを債務として確認するという手続をとった覚えはないの……
○木村禧八郎君 私は、岸首相の所信表明に関する質疑を行うに当りまして、まず最初に確認しておきたいことがあるのです。 今回の所信表明におきましては、従来岸首相がしばしば声明あるいは公約して参りましたいわゆる三悪追放の問題が全然触れられてない。特に国民が非常に期待したであろう貧乏追放の問題、そういう点については全然触れられてないのです。これはどういうお考えで触れられていないのか。もう内閣改造をやったから、前のことはほおかぶりで知らぬ、そういうものではないと思うのです。やはり政策的には、同じ内閣が続くのならば、それには連続的な責任というものがあるのでありまして、この点について、どういうわけでお触れ……
○木村禧八郎君 戦争の時期とこの賠償との関係について、今、関連してちょっと伺いたいのですが、平和条約の十四条で「戦争中に生じさせた損害及び苦痛に対して、連合国に賠償を支払うべきことが承認される。」、この場合に、法律的にいつ幾日から戦争状態に入ったという、そういうこととは別に、実際に、先ほど条約局長もいわれましたが、宣戦布告をしなくても実際に戦闘状態に入ることもありますね。従いまして、この賠償をやる場合の対象の損害とは実際に戦争によって与えた損害と、そういう意味に解釈することはできるのじゃないですか。そういうことは間違いなんですか。その戦争に入った時期というものを法律的にきめて、しかし実際にはそ……
○木村禧八郎君 私は、ただいま議題になっておりますベトナム賠償協定及び借款に関して、二つの問題を御質問したいと思うのであります。 その第一は、政府の賠償に対する基本的な態度あるいは基本的な方針、そういうものとベトナム賠償協定並びに借款との関係についてであります。第二は、昭和三十二年三月二十七日当時の衆外務大臣とフランス政府との間に調印されましたいわゆる特別円決済に関する議定書に関して、非常に数多くの疑点が残されているわけです。その点について、これは徹底的に御質疑いたしたいのであります。本日はもっぱら第一の問題に集中して質疑いたしたいと思いますが、時間がありましたら、第二の特別円決済に関する問……
○木村禧八郎君 御承知のようにベトナム賠償の問題は、これは国民に非常に多くの疑惑を抱かしめたまま自然成立に持ち込まれようとしております。これは軽々に看過できない重大な問題だと思います。自民党の多数の力によって自然成立することになっては、民主政治に対しましてこれは一大汚点を残すことになり、われわれ国民代表たる国会議員の責任にそむくことになると思います。従ってわれわれとしては、この国民の多くに抱かれておる疑惑が明らかにされない以上、断じてこれを認めることはできません。あくまで反対しなければならないと思います。これまでの質疑の経過を顧みてみますと、このベトナム賠償につきましては、まだ納得のいかない点……
○木村禧八郎君 大臣の出席が悪いのですが、要求大臣、総理大臣、大蔵大臣も要求いたしましたが、実は御承知のように、憲法六十三条によれば、要求したときは、その答弁または説明のために出席しなければならないことになっておるわけです。それにもかかわらず、この重要な、国民に二百億円もの負担をかけるベトナム賠償に関連する質疑に対して、要求大臣が出席されないということは非常に遺憾だと思うのです。しかし、われわれ議員としては、そのために議事をおくらすということも心苦しいですから、あえて質疑を続けるわけです。委員長から、この点については、十分御注意を願いたいと思います。いかがですか。
○木村禧八郎君 私は土曜日に質問する前に委員長に御要望しておきました。憲法六十三条によれば、総理大臣及び国務大臣は国会の質問に対して出席しなければならないことになっていることは御承知の通りです。従って委員長にこのことを御要望申し上げたわけです。それで委員長は、そういうことのないように取り計らうというお話でした。それで大蔵大臣に対しましては、予算編成中で、私もその御苦労はわかります。ですから、そういう無理なことをわれわれ言うわけじゃないのです。しかし、ゴルフに行くゴルフに行かれて開会に出席されないということは、ことにベトナムのこの賠償の問題は最終段階に入っていますし、重要なる段階へきているわけな……
○木村禧八郎君 ただいま提案理由を承りましたが、この提案理由によりますと、現状においては物価統制令に基づくマル公ですね、これが基準価格としての役割を果たしている。そして、酒類業界の安定と酒税収入の確保とに役立っているという説明になっているのですね。ところが、このマル公を廃止する中間段階としての措置をとらなきゃならぬと言っておるのですが、このねらいはどっちにあるんですかね。廃止する措置を経過的にとっていくというところにねらいがあるのか、酒税の確保という方にねらいがあるのか、それからまた、酒税は大体どのくらい税収として政府としては予定しているか、そういうところを……。
○木村禧八郎君 この法の解釈に入る前に、この紛争の状態がどういうことになっているかということを一応聞いておきたいんです。大体定款を改正していない━━まだ単位共済で定款を改正していないところはどれだけあって、改正しているところはどれだけあるかということですね。それと、今の紛争の状態がどういうふうになっているのか。現状はいろいろ組合の方から折衝の申し込みがあるんでしょう。それに対してどういう折衝を今しているのか、現状を一つ伺っておきたいんです。それから、法解釈の方へ移っていただきたいと思うんです。
【次の発言】 ただいまお話を伺いまして、非常に私矛盾に思うのですが、組合側の方でいろいろ不満があるの……
○木村禧八郎君 ちょっと、御質問が続くようですから、障害にならぬ程度で関連して。 ただいま、青色申告をだんだんやはりふえるように指導するのだと、こういうお話でしたが、御承知のように、これはいろいろ問題があるわけです。青色申告会というものができまして、今の税が、根本的に全体に税金が商いというところに問題があるのでしょうが、その特典をみんななるべく利用して、それで軽減を受けたい。今、主税局長さんは、軽減のためにこういう制度を作ったのじゃない。――それはよくわかるのです、私は。しかし、税金が何といってもまだ、局長さんも御存じのように、高いわけです。それで、全体として生活費に食い込んでおるような実態……
○木村禧八郎君 関連して。ただいまの松澤委員の御質問は非常に重要だと思います。特に大蔵省証券は、ここ十年来、短期にしてもそういうことはしなかった。ところが今度年末の一時的な金繰りのためとはいえ、これを発行するということは、ドッジ・ラインのときに、短期といえどもやはりそれはインフレ要因になると、そこで御承知のようにインベントリー・ファイナンスをやらした、資産見合いのファイナンスをやらせる、それでドッジ・ライン以来、大蔵省証券は発行させなかった。それを今度発行することになる。ところが松澤委員が今御指摘のように、最近物価は値上がりぎみになっている。そういうところへ、短期といえどもインフレ要因――これ……
○木村禧八郎君 質問に入る前に、簡単に議事進行につきまして委員長に御要望を申し上げておきます。 それは財政法第二十八条によりますと、政府は、国会に参考のために、予算審議に資するため資料を提出しなきゃならぬことになっておりますが、二十八条に基づく資料を提出されてないのであります。従いまして、その資料の提出がなくて、本来ならば、こういう予算審議を進めることにつきましては問題があると思うのです。私どもはやはり議事を進めるために御協力いたしたいと思いますから、この点については、ここであまりこだわりたくはないのでありますが、本来ならば、この資料を提出されなければ質疑に入れないわけです。それは各目明細書……
○木村禧八郎君 資料の要求ですが、これはまたあとでこちらの理事とも相談して一括してお願いしますが、一つだけ、国債整理基金勘定、この詳細な内応をほしいのです。
【次の発言】 どのくらい積み立てがあるものか、そういうようなことを一つ。
【次の発言】 先ほどの資料に関係いたしまして、一般会計だけでなく、公社関係の減債の現況ですか、それもあわせてお願いします。
○木村禧八郎君 税制改正につきまして、政府の方からこの際説明していただきたいのです。それは、今度の三十五年度予算案の一つの大きな特徴は減税をしないということですね。これまで十年間、金額はいろいろ違いますけれども、一応減税措置をやっておりますが、今度初めてやらない。これについては、そのいろいろな事務当局の答えにくい点は、またこれは当然大蔵大臣に伺いますがね、事務当局でお答えし得る範囲で御説明願いたいのですが、その第一は、なぜ減税ができなかったのかという点ですね、その理由を御説明願いたい。それから第二は、租税の見積もりですね、三十五年度の税収の見積もりについていろいろまあ意見があるわけですね。その……
○木村禧八郎君 今の臨時受託調達特別会計法、この廃止に関する法律案、これは駆逐艦をアメリカが日本に作らして、それを日本がもらうということでございますね。ところが、今度、これと直接関係があるのじゃないのですけれども、ロッキードの生産につきまして、アメリカから七千五百万ドルを現金でくれるということを言っているわけです。衆議院で赤城防衛庁長官が七千五百万ドルを現金でよこすということを言っておりますが、これはどういう会計に属するのですかね。駆逐艦の例でいえば特別会計でできましたが、アメリカから七千五百万ドル現金でもらう場合、ロッキードの共同生産で、アメリカ負担ですね、これはどう処理されるものか。その点……
○木村禧八郎君 搭載武器ですね、搭載武器は日本で国産のものですか。どういうものを……。
【次の発言】 F104J、DJですね、この原価計算については資料をいただきましたが、しかし、この資料だけではまだ十分わかりませんので、この説明をしていただきたいと思うのです、この資料に基づきまして。われわれしろうとですから、その技術的なことはわかりませんので、普通の常識を持っている者がわかるように、技術的な点を解説上ながら、一つ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 防衛庁から配付していただきましたロッキードの原価計算も資料がございますが、これについて一補足説明をしていただきたいと思います。
○木村禧八郎君 ちょっと関連しますけれども、もし資料がありましたら、昭和九――十一年、戦前ですね、昭和九――十一年のこの輸出入申告の件数ですね、それから今の船舶の出入港数ですね、大体。というのは、数量からいきますと、数量指数なんかを見ますと、昭和二十八年ごろから比べると非常にふえておるんですけれども、戦前に比べるとまだふえ方があまり多くない。それで、生産なんか非常にふえておりますけれども、貿易につきましては、まだ戦前水準をこえたかこえないかという程度だと、こう言われますので、もしお手元に資料がございましたら、昭和九――十一年ぐらい……。もしございませんでしたら、あとで資料としてでもけっこうです……
○木村禧八郎君 貿易・為替の自由化に対しまして、大蔵大臣に御質問いたしたいのですが、まあ御承知のように、貿易・為替の自由化の問題は非常に広範にわたるわけですが、そうしてまたその影響につきましても非常に複雑で、ある面につきましては非常に好影響もある面もありましょうが、またある面では非常な打撃を受ける面もあり、すでに繊維関係なんかでは具体的な影響が出てきておるような状態です。そこで、最初に大蔵大臣にお伺いいたしたいのは、主として大蔵省関係についてお伺いするわけでありますが、その前提としまして、まず、政府は、政府の方針としまして、この為替自由化に対するこの基本的な方針というものは大体きまっておるのか……
○木村禧八郎君 三十三年は赤ですね。
【次の発言】 ちょっと関連しまして、減税問題について。ただいま大蔵大臣の御答弁ですと、歳入の面について減税するほどの歳入は十分なかった、それから伊勢湾台風、前年度の剰余金が十分でなかった等々、これまで何回も一応説明されているわけです。しかし、租税特別措置になぜ手を触れなかったか。これは前に原安三郎氏が、税制調査会ですか、税別懇談会ですか、大蔵省の諮問機関として答申したことがあるのです。その答申では、約三百億ばかり租税特別措置を整理すべし。その理由は、シャウプ税制改革によりまして、昭和二十五年以後租税特別措置によりまして、資本蓄積を促進するために租税特別措置……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して。自由化に関する農産物のいろいろな対策の作業は、大体五月末ごろですか。そうすると、国会が閉会した後なんですね。そうしますと、われわれは検討するひまがないのです、国会の終わるのを待つというのでは。何かもう少し、それまでにできたものについて、たとえば大笠なんか一応十月にやるということになっておつたんでしよう。それかまた四月に延びたように、新聞なんかで伝えられております。それから輸出入取引法の改正の中にも、やはり東南アジア等から割高で輸入するものについて、何か補償するような条項もあるわけですね。ですから、もっと作業を早めて、完成しなくてもいいから、その過程において、で……
○木村禧八郎君 ただいま、為替の自由化と金融及び金融制度の問題につきまして伺ったのですが、さっぱりわからぬのです、政府の考え方が。それで、為替自由化をやる場合に一つの大きな問題として、日本の金利を国際金利になるべく近づけるということが一つの前提条件、要件である。ちょうど、ほかの輸出入商品の取引の場合、国内のコストを下げる、そうして外国との競争力をつける、それと同じように、金利についてもそういうことが必要だと思うのですが、その点に関して、今までの御答弁ですと、金利というものは結局資金の需給関係からきまってくるのだ、ですから、無理してそれを下げていくということは好ましいとは思えない、そこで国内的な……
○木村禧八郎君 この法律は、十一億を一般会計に繰り入れることになっておるのですが、その反面、四億を一般会計の方からこの会計の方へ繰り入れられるわけですね。そうしますと、実際どうなのですか。十一億、この会計から一般会計へ繰り入れて、そのうち七億を一般会計の方で農林漁業金融公庫へ出資して、一般会計で出資して、そして一般会計からこっちへ四億戻ると、こういうことになるのですか。
【次の発言】 この国有林野事業特別会計において剰余金が生じた場合、これを一般会計の方へ繰り入れることができるという、この条文の条項の趣旨は、結局、国有林以外の民有林に対して、一般会計の方からその森林の育成とか保全、そういうもの……
○木村禧八郎君 ちょっと、その前に関連して質問があります。簡単なんです。
【次の発言】 簡単ですから、それはこれについてなんです。資料について、今の説明について。
【次の発言】 ええ、あとで補足して政府委員が答えてもいいのですが、その点について……。
【次の発言】 簡単なんです。歳出につきましては当初予算と比較してあるのですが、歳入につきましては当初予算と比較説明がされていないのです。予算で補正を含めて説明になっています。これはやっぱり受ける感じが違うわけです。歳出は当初予算との比較、歳入の方は当初予算にはないのです。いかにも自然増収が少ないような感じを受けるわけです。やっぱり当初予算との比較……
○木村禧八郎君 今の議事進行に関連して……
【次の発言】 了解できない、何回も要求しているのですから。これまで私は何回も要求しているのですよ。この予算審議の初めに、いつでも各日明細出すのですけれども、員数も単価も全然書いてないブランクのものを出して審議できますか、何回も要求している。この前も要求して、委員長もそう取り計らうと言われたでしょう。ですから、審議を始める前にこれを配付しなければならないのです。しかも、特に今度のこの補正予算は、委員長も御承知の通りですよ、三十五年に計上すべきものを三十四年度に繰り上げて計上しているのではないかということが一つの大きな論争の焦点になるのです。その場合には……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して。ただいま総理及び大蔵大臣から、防衛費が他の支出に対して優先しないという御答弁があったわけです。そこでお伺いしたいのですが、国庫債務負担行為というものはどういうものであるか、継続費というものはどういうものであるか、現在継続費について、防衛費以外に継続費というものはどういうものがありますか。それで今、継続費の中で防衛費が幾ら、他の継続費が幾ら、それから国庫債務負担行為というものは、三十五年度予算だけを見ましても九百十四億ですか、これが四年間にわたって、われわれの税金を四年間にわたって、これから次年度において予算化いたしますけれども、契約することによって、われわれの……
○木村禧八郎君 今私の要求しておる資料について大へん手間どっておるようですが、一応私は、なぜこの資料を要求しているかという理由を述べまして、政府側の答弁をもう一度わずらわしたいと思う。合理的にどうして政府が拒否するかということが納得できなければ、私は質問に入れません。 この新安保条約第六条を審議する場合に、これは行政協定に関係してくるんです。そうして先ほど秋山君も言われました通り、現在の行政協定は新しい行政協定によって終わるんです。ですから昭和二十七年以来やってきた、もうすでに過去のものなんです。過去に属するその合意書を――合意書は各省と打ち合わせれば出せないわけはないと言うんですから、もの……
○木村禧八郎君 関連して……。速記録を読んで御答弁願うときに、もう一つ御回答願いたいと思うのです。それはただいま鈴木委員からイーデンの回顧録について述べましたが、当時日本は台湾を認めるかわりに、外資、アメリカの経済援助を要求していることが当時伝えられておる。もし日本が台湾を認めれば、中華人民共和国との経済的な交流が困難になる。そこで、アメリカからそのかわりに外資援助を得た、そういう交渉をした。ところが、いつまでたっても、台湾を認めたが、アメリカの外資援助は行なわれない。そこで当時白洲氏は、――これは「文芸春秋」に書いてあるのだが、台湾を認めたけれども外資が入らない……。吉田総理は講和条約を締結……
○木村禧八郎君 関連……。ただいま総理大臣から、アメリカの資本を導入する場合、日本の産業がアメリカ資本に隷属する、支配されるような考えでやるのではないということを言われました。それは当然だと思うのです。しかし、現在の日米通商航海条約の十二条の第二項によりますと、「いずれの一方の締約国も、その通貨準備の水準が著しく低下することを防止し、又は著しく低い通貨準備を適度に増加するため必要な範囲内で行う場合を除く外、本条5に定める為替制度を行ってはならない。」とあるのですね。そこで、御承知のように、外資法の問題につきましても、これを廃止するか、あるいはどういうふうに改正するか、問題になると思うのです。そ……
○木村禧八郎君 今の答弁では不満足なんです。ですから……。
【次の発言】 簡単に。私も速記録は見ております。前の、藤山外務大臣の御答弁につきましては、そういう政府の方の記録でしょうが、客観的に見まして、そうでないことをわれわれはいろいろな資料から推測できるのですが、これは議論になりますから、私はそういう書簡を持っているわけではございませんから、証拠というものを持っているわけではないのですから、その当時の事実をここで一々例証していきますと、時間もございませんから、今の御答弁では納得できないのですけれども、一応政府の方から資料に基づいて御答弁がありましたから、その御答弁があったということだけは了承……
○木村禧八郎君 ただいま防衛庁長官は、抽象的にこの防衛力の漸増を約束したと言いますが、これまで具体的にこの防衛分担金の問題につきまして義務づけられてきたではないですか。防衛分担金を減らす場合には、その半分を防衛力の増強に充てなければ、これは減らしてもらえなかったのではないですか、そうでしょう。(「その逆だ」と呼ぶ者あり)防衛力を倍にしたときに、半分減らすと。これは前に重光さんが交渉に行ったときに、その約束をさせられたわけです。それで、日本が防衛力を増強し、海外派兵ができないから、これを減らすことはできないと言われたのでしょう。そうして、重光さんのときから――昭和二十九年だと思います。防衛分担金……
○木村禧八郎君 関連して。所得倍増の今御質問でございまして、これに関連して簡単に政府に伺っておきたいと思うのですが、政府にこの所得倍増の構想というのが一体あるかないか。で、総理大臣の施政方針演説におきましても所得倍増に触れており、三十五年度予算の提案理由にも、触れておるのです。で、ただいま永岡君の質問に対しましても、農林大臣は、この農業生産あるいは農業所得における所得倍増について御答弁があるのですね。ところが、それでは具体策いかんという質問をすると、これは経済審議会に諮問してこれから作るのだというのでしょう。これから作るというのにですね、それで所得倍増構想というのはないのに、この予算の提案理由……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して。低賃金に関連しましてお伺いしたいのですが、この自由化が行なわれますと、むしろ低賃金は固定化されていくのではないかという懸念が多分にあると思うのです。これからだんだん自由化が進んで、特に資本の取引の自由化などになりますと、アメリカの実業家のビッグ・ビジネスがこの間参りまして、日本の低賃金というものに非常に魅力を持っているのです。従ってこの自由化が行なわれて参りますと、むしろ低賃金を固定化していくと、こういう危険が多分にあるのではないか、この点が非常に憂慮されているのではないかと思います。この点どうなんですか。ことに、また外資が入る場合、日本の経営の方にいろいろま……
○木村禧八郎君 ええ関連です。ただいま、この施設、区域と基地というものの概念ですね、違いについて、お話しございまして、現在日本は、治外法権的なものになっておらないから、基地ではない、施設、区域である、こういうふうに言われました。 しかしですね、現在の安保条約の第三条に基づく行政協定、行政協定に伴うところの国内法です、国内法によってですよ、アメリカ軍が、占領中に持っていたところの特権を広範に許していると思う。刑事特別法、あるいは民事特別法、あるいは国有財産管理に関する法律、あるいはまた土地等の使用等に関する特別法、あるいは航空法、あるいは電波法、あるいは郵便法、あるいは所得税及び地方税法の特例……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して。ただいま外務大臣が、この借款を許して、もしそれが返済不能のときには賠償に振りかえるという御答弁がありましたが、これは御承知のように、昨年九月七日、借款供与に関する公換公文におきまして、藤山外務大臣がラヌーサ賠償ミッションの団長と取りかわした交換公文に記載されております。これによると、契約に基づいて満期となった金額の全部または一部の返済が行われない場合、両国政府間の取りきめに従い賠償として供与されるということになっておりますが、そのことだと思います。これは、そういうことが一体許されるか。賠償を担保として輸出入銀行から、これは三千五百五十万ドルと思いますが、それを……
○木村禧八郎君 ただいま銀行局長から、これまでの金融情勢及び年末金融の状況について御説明があったのですが、大体において順調であるというお話があったのですが、しかし、この三十五年度の予算を編成する当時に政府が予想した金融情勢、特に財政資金の対民間収支を中心として考えた場合、非常に大きな狂いが出てきているのじゃないかと思うのです。それは、租税の自然増収の見積もりに大きな誤算があったということが、その一つの大きい原因になっていると思います。それで、お伺いしたいのは、第三四半期における政府資金の対民間収支をどの程度に当初予想しておったのか、それと、それから最後に、年度末ですが、来年三月までの財政資金の……
○木村禧八郎君 大臣、だいぶお忙しいようですから、端的に御質問いたしますが、最近非常に重大化しているドルの危機の問題でございますが、この点について三点ばかりお伺いしたいのです。このドルの危機の成り行きいかんによっては、大臣も十分御承知と思いますが、日本の財政あるいは貿易ですね、経済全般にかなり大きな影響が現われると思いますし、また政府が九%高度成長政策とか、所得倍増政策、こういうものをこれから推進しようとしておりますが、この成り行きいかんによっては、そういう根底はくずれてしまう。九%成長どころの騒ぎではない、所得倍増どころの騒ぎではない。そういう成り行きいかんによっては、かなり重大な影響が現わ……
○木村禧八郎君 大蔵大臣に質問いたしますが、今審議されています開発銀行とか輸出入銀行、あるいは産業投資特別会計等、財政投融資に関する決行案が出ているわけですが、そこで、この各法律案に共通する問題としまして、財政投融資というものが、ここで、原資の面からも、あるいは運用の面からいっても、非常な困難な状態に直面しているわけですね。いわゆる曲がりかどに来ている。そこで、今後所得倍増あるいは九%高度成長政策をとっていく場合に、公共投資というものが非常にまあふえてくるわけです。予想されるわけです。そういう場合に、今後財政投融資の役割はかなり重要になってくると思いますが、そういう際に、財政投融資が、原資の面……
○木村禧八郎君 私、産投会計につきまして一点何っておきたいのですがね。それは、一般会計から措置するという問題は、来年度の予算についてもまた問題になるわけですがね。これについて、政府に財源がないから――。とにかく私は非常な財源をかかえ込んで、これをむだに運用していると思う。ですから、この財源を利用すれば、一般会計から措置しなくても済むと思うのです。それは御承知のように、外為にインベントリー、千六百億くらいありますか。インベントリー・ファイナンスをかかえ込んでいる金がある。この外為の金を使えば、何も一般会計からそんなになにする必要ないのです。外為では、この間質問しましたが、アメリカへ安い金利でたく……
○木村禧八郎君 私は四点にわたって質問いたしたいと思います。その第一点は、いわゆる所得倍増の問題てあります。第二はドル防衛の問題、第三は今回の補正予算の歳入予算につきまして、最後に補正予算の歳出につきまして御質問したいと思います。 そこでまず最初にいわゆる所得倍増の問題について池田総理大臣にきわめて初歩的な御質問をいたしたいと思うのです。でこの所得倍増とかあるいは月給二倍論ですが、これは御承知のように池田総理が昨年二月関西で新聞記者に月給二倍論ということを話されて、それがもとになって自民党の内閣の基本政策になってきたわけであります。私はどうもよくわからないのですが、世間で非常にこの所得倍増に……
○木村禧八郎君 大臣に二つの問題についてお伺いしたいのですが、一つはガリオアの問題なんですが、それからもう一つは、最近の経済情勢につきまして、予算編成のときに予定したいろいろな条件と、その後の実際の設備投資なり、あるいは物価なり、国際収支に非常に相違が出てきておりますが、そういう点について倍増計画というものをここで手直しをしなければならない情勢になっているのじゃないかと思いますが、そういう点について時間の許す限り質問したいと思います。 まず第一に、ガリオアの問題ですけれども、六月十日に覚書が調印されましたが、この内容はどういうふうになっているか。新聞の報ずるところによりますと、大体三つからな……
○木村禧八郎君 簡単に、時間がありませんから……。 今まで天田君の質問に対して御答弁になっていましたが、それを聞いていて、あの当時の十八年四月ですかのことが問題になっているが、当時私、北支、それから南支の方へインフレ調査に行ったことがあるのですよ。あのインフレはなぜ起こったかといえば、いわゆる預け合い勘定で、みんな聯銀及び儲備銀行と正金銀行との預け合い勘定で起こったもので、インフレになって送金を許していると、円元パーで許していると、日本が損しますから、それをとめたと思うのです。それを預け合い勘定でどんどん日本で印刷して持って行ってやったのですから、あのインフレの原因は戦費調達として日本の政府……
○木村禧八郎君 これは自由化と関係があるというのは御説明の通りなんですが、自由化の問題は今どの程度になっておるのですか。私、聞くところによると、日本は十四条国から八条国になる勧告を受けるのではないか。そうなると、だいぶ急がれるわけです。最初の三年間で八〇%ですか、これが少し時期が早まるのではないかというようなことも言われておるわけですね。それで、どの程度の自由化――時期もそうですが、どの程度の自由化ということを目標にして関税を考えられておるのですか。その点をまず伺っておきます。
【次の発言】 これは、もう少したてばはっきりしてくるでしょうが、たとえば通産省あたりでも、大体日本は八条国になるので……
○木村禧八郎君 われわれのいただいた資料では、約二十九億の整理がなされている。これは三十六年度だけじゃないのですか。
【次の発言】 今度ですね、所得倍増計画に関連して、地域開発の問題ですね、やるわけですね。あれをやって、またそういう、その補助金とかそういうものがふえてくるのじゃないかと思うんですが、どうなんですか。
【次の発言】 これは税制調査会あたりでも問題になったと思うのですけれどもね。補助金、負担金、交付金等については、中央地方の財政の調整の問題と関連しまして、また事務配分との関連もあるわけですがね、そういう点から考慮はされていないのですか。たとえば負担金なんかにつきましても、補助金、負……
○木村禧八郎君 私は、今ここに問題になっています産業投資特別会計、日本輸出入銀行の法案に関連しまして、その背景になる一般的な問題について質問いたしたいのですが、それは所得倍増計画と財政金融政策の問題で、ちょうどこの法案は、産業投資特別会計は、これは国内的な財政金融政策に関する法案でありますし、それから日本輸出入銀行法の方は国際金融ですね、対外的な財政金融に関する法案でありますから、ちょうどこの機会に所得倍増計画と財政金融政策に対する国内的な問題と、それから国際的な、対外的な問題について御質問したいのです。 それで、言うまでもなく、所得倍増計画を達成する場合、財政あるいは民間の金融というものが……
○木村禧八郎君 大へん貴重な御意見を伺いまして、ありがとうございました。ただいまの緊急関税とタリフ・クォータにつきましては、関税率審議会の答申におきましても、そのプラスの面とマイナスの面が両方答申されているわけですね。それで、ただいまお伺いしましたのは主としてプラスの面について伺ったわけですね。マイナスの面につきましては、緊急関税については、この答申を見ますと、現行法でも複関税とか報復関税、相殺関税、それから不当廉売関税の規定があるけれども、これまで全然発動された例はない、現行でもそういうあれがあるんだ、それから第二に、こういう制度をとりますと、かえって相手国に緊急関税の発動の口実を与えるおそ……
○木村禧八郎君 今の貿易資金の金は、今外為関係の方へ移されているのです。そうすると、見返り資金の方は産投の方へ移ったわけですね。そうすると、同じ売却代金でも、外為の方へ行っているのと、それから産投の方へ行っているのと、二つあるわけですね。それで、貿易特別会計から外為の方へ移った金はどのくらいなんでしょうかね。
【次の発言】 三十億円ですか。ばかに少ないですね、それは。前に私、外為会計の収支についてお伺いしたときに、赤字が出る原因としていろいろ伺ったんですよ。その赤字を埋める要素として、前のインベントリイのただの金がある。それから貿易特別会計から移った金もあるし、これはただで、金利がつかないで運……
○木村禧八郎君 関連。今度の、きのうからロンドンで開かれているDAGと輸出入銀行との関係ですね、一、二伺いたいのです。 それは、第一点は、新聞で報じられていることは、日本政府にも協力方の要請があったというふうに聞いたように思いますが、その内容はどういう内容であるか。新聞によっていろいろ違うものですから。参加十カ国の総生産の一%とかあるいは国民所得の一%とかいっておりますが、これに協力するということになると、どのくらいの後進国援助に対して日本が資金援助をすることになるのか、そういう点が一つです。 それからまた、援助の定義についていろいろ新聞でも報じられておるように、輸出入銀行の今五年程度の延……
○木村禧八郎君 これは非常に初歩的な質問なんですがね、その再評価積立金を資本に組み入れないことによって、企業の方としてはどういう利益を得るのですか。それを渋る理由ですね。基本的にどうしてそれを渋るのですか。何か、しない方が企業にとっては利益であるから渋るのでしょう、企業にとってはそれはその経営の健全化には役立たぬわけですけれども、しかし企業としては、そういう法律まで設けて、それを強制しなきゃならないことになっているが、どうして法律まで定めてやらざるを得ないのか。企業としてはやらない方が得な面があるわけですね。どういう点でやらないのか。それから、税の関係もあるのでしょうし、いろいろあるのでしょう……
○木村禧八郎君 ちょっと関連。五分五乗方式ですね、そういうような分離課税でなく、総合課税した場合にどのくらい税収入が取れるのか。今の五分五乗方式で山林所得に対する税額は一体どのくらいのものですか。
【次の発言】 そのときに、かりに分離方式、分離課税でなく総合課税した場合にはどのくらいの税収になるかということも、これはまあ大蔵省に伺った方がいいかもしれませんが、わかりましたら……。
○木村禧八郎君 ただいま大矢委員の質問によって、大体比率がわかったのですが、もうあれでしょう、一般競争入札は、ほとんど、実に微々たるものですね。ことに政府の歳出原因、買う方のあれは十億ですか、三千何百億に対して十億。問題にならぬ程度ですね。それでも、そういう実情である場合、今度競争参加者の資格制限をやっていくという話ですが、そうなると、一そう競争入札というのは、今でさえそうなんでしょう、現在でさえ。一そうそれが制限されてくる。さっきのお話は、原則として一般競争が建て前になっているから、それをむしろはっきりいえば拡大するような配慮をしているようにも見えるのですね。一応資格制限をして、そうして一般……
○木村禧八郎君 関連して。ただいまの御答弁ですと、図案化したときですね、やはり非常に何というのですか、魅力のある、買いたいというような欲望を起こすようないい図案を考えるので、それにはローマ字あたりが非常にいいというお話でしたが、私は最近日本の字でも非常にいい字があると思うのですね、書家なんかで。特にまた最近では字でも絵みたいな字がありますね。それで、この前天田さんがこの名前のことについて質問して、私はこの間ちょっと海外に少し出たのですが、そのときパリからベルリンに行くとき飛行機の中でドイツの人に会ったのですね。僕はピースを持っていたのですよ。このピースは日本のシガレットだと言ったら、これは日本……
○木村禧八郎君 私は、無理に異を立てるわけじゃないのですけれども、これまで私の質問がおくれていたのは、こちらの都合によっておくれたのじゃないのです。それで、また今、何か農林大臣については約一時間というふうに限定して質問をするように言われるのは非常に困るわけです。で、こういうことは内部的に大体まあ話し合いによってやるというのならばいいのですけれども、はっきりとそういうふうに言われますと困るわけです。まあなるべくわれわれも議事に差しつかえないようには御質問しますけれども、そういう扱いは非常に不満なんです、今までの経過から見まして。この点を注意していただきたいと思うのです。 私、農林大臣に特に出席……
○木村禧八郎君 今、梶原さんの御質問したことに関連するのですが、これはドイツで起債するということが前提になっておりますね。そうしますと、御承知のように、マルクについてはまた再切り上げがあるかもしれないということもありますし、また、その金利がどうなるかということも問題ですね。ですから、その条件がはっきりしないで保証するということについて、どうもわれわれ納得できがたいわけです。 それから、これは予算総則に書かれてないわけですね。それで、こういうふうに予算総則に書いてなくて、それで法律によって政府保証する場合、これまでやった例があるのか、それで今後またそういう措置をとるのかどうか、その点……。
○木村禧八郎君 私は大蔵省の印刷行政について質問いたしたいのでありますが、最近、われわれから見まして、大蔵省の印刷行政について非常に遺憾の点があるように見受けられるわけですね。いろいろ問題はあるのですが、そのうちで、われわれ気がついた点だけでも、おもなる問題が三つあると思うのです。この三つの点について、これら御質問をしていきたいと思います。その一つは印刷局の土地の売却の問題です。第二が共済組合の問題、第三が職員の処分の問題、この三点について質問いたしたいと思うのです。 まず、土地売却の問題ですが、実は先日、印刷局の職員の処分の問題について、これは五月二十四日ですか、職員の人たちが市ケ谷の工場……
○木村禧八郎君 質疑に入る前に、ちょっと議事進行について簡単にお尋ねしたいことがございますが、よろしゅうございますか。
【次の発言】 この三十五年度の第二次補正につきましては、御承知のように、衆議院段階におきましても、財政法違反ではないかという疑義があるというので、非常にもめたわけです。政府側も疑義があるということを認めまして、そして財政法の附則第七条に基づく財政制度審議会を開いて、そこで検討するということになったのですね。これは、委員長も御承知の通りです。そこで委員長は、この議案につきまして、この補正第2号が財政法違反の疑義があるというお立場でこれを諮っておられるのか。その点について明確にし……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して、簡単に二、三御質問したいのです。 先ほど大蔵大臣は、今の金利の引き下げにつきましては非常に時宜を得たというふうに言われた。これはタイミングの問題ですが、私は時宜を得ていないと思うのです。この三十六年度の予算を見ますると、政府対民間収支は、大体千六百億の支払い超過になりますね。三十五年度と三十六年度は、それにおいて非常に政府対民間の収支は違っております。しかしそれは、この予算を実行してから、そういう支払い超過になって、資金の需給がゆるんでくるのであって、今これは三十六年度の予算を実行することによって、千六百億の支払い超過になる、資金の需給がゆるんでくる、それを……
○木村禧八郎君 ただいま貴重な御意見拝聴させていただきまして、厚くお礼を申し上げますが、どうもまだよく割り切れない点がございますので、若干御質問申し上げます。 ただいまの御意見承っておりますと、少なくとも、二十九条は、今回の補正で組んだような経費を追加予算として組むことは予定されていないというお話でありましたですね。そういう規定ではない、つまり必要避けることのできない経費に不足を生じた場合に限り、予算作成の手続に準じて、追加予算を作成し、これを国会に提出することができるとなっておりますが、その当該年度における不足について追加予算を作成して、国会に提出することができるという規定であるというお話……
○木村禧八郎君 関連。前にドッジ公使が日本に参りましたが、ドッジ公使はですね、アメリカの国会でこう証言しているわけです。日本に対して援助物資を与えた、それは主として農産物が多かったんですが、それによって、アメリカが余剰農産物であったものを日本に援助することによって、アメリカの農産物の価格の暴落、これを防ぐことができたのだ、そういうことを証言しているんですよ。ですから、ただ日本に与えたということでなく、アメリカの農産物の国内の価格支持政策の一環として行なわれたので、決してアメリカとしては、日本にただこれをやってもむだではないのだ、そういうことを証言しているんですよ。そういう点から見ても、私はこれ……
○木村禧八郎君 私は、政府、自民党の政治経済政策の基本となっております所得倍増計画が三十六年度予算に具体的にどう現われているかということについて質問いたしたいと思います。そうして、その質問を通じて所得倍増計画ないし三十六年度予算の性格並びに本質を明らかにし、それと対決する社会党の政策的立場を示したいと思うのであります。 なお、この質問に入るに先だちまして、三十五年度第二次補正予算審議に際して問題が決着してない点がございますので、その点について政府の所見をただしておきたいと思うのであります。 その第一は、第二次補正予算と財政法二十九条との問題でございますが、これにつきましては、政府は、もし財……
○木村禧八郎君 関連。ただいま地域開発につきまして、東北方面もやや対象になっているようなお話でございますが、政府がわれわれに出した所得倍増計画によりますと、北海道、東北、裏日本は、大体次の十カ年計画の対象になるようになっているのです。ところが、今度の地域開発計画につきましては、それも含めるわけですか。太平洋沿岸のベルト地帯を中心にやると、資本の効率の上に重点を置いて、やはり地域格差の是正ということには役立たないことになるから、それで、東北、北海道、裏日本も対象に含めるということなんですか。そうしますと、われわれがいただいた資料と違うのです。
○木村禧八郎君 関連質問。生活扶助基準につきまして、厚生大臣からさっき御答弁がありましたが、三十五年度の予算の第一次補正が出たとき、私、厚生大臣に御質問したときに、やはりそれは財源関係のようなお話があったのです。それで、とにかく今生活扶助の基準が低いということは、もう厚生大臣もお認めになっていたのですね。自分は、あのときちょっと失言されまして、二八%まで引き上げたいと言われましたが、あれは二六%のことでございました。そこまで自分は引き上げたいのだ、そうおっしゃったのです。しかしながら、財源関係等もあってというお話だったのです。ところが三十五年度においては、あの第一次補正後に四百四十億の自然増収……
○木村禧八郎君 関連。
【次の発言】 経済企画庁長官、先ほど小柳氏があげられたものについて、国鉄運賃以外のものについては上がらないという御答弁でしたが、今後上がらないというだけでは、私は所得倍増計画との関連では足りないのではないかと思うのです。むしろ引き下げなければならないと思います。と申しますのは、総理府統計局の消費者物価指数ですね、これを見ますと、しばしば長官と議論いたしましたが、これはすでにもう所得倍増計画で予定されている一・一を上回っているのですよ。それでお伺いしたいことは、長官は一・一%というのは、いつといつの比較を言われているのですか。いつといつの比較をして一・一%と言われているか……
○木村禧八郎君 関連して。新しい安保条約は、日本に不利になる点をこれを改善して有利にするとういうような建前であったはずであります、政府の言い方によれば。従いまして、新しい安保条約に基づく行政協定につきましては、今のような点があったならば、なぜ新しい行政協定においてこういうことも明確にしなかったか。そしてまた公社法は国内の料金だけについての適用であると言われますが、新しい行政協定に基づいて、そういう問題があったならば、公社法もやはりそう改正すべきだと思うのですよ。あるいは改正しなければ、特別立法をし、国内法において処理すべきはずであります。ほかの問題については皆そうなっておるでしょう。行政協定が……
○木村禧八郎君 関連して。前は、二五%の控除だったのを、なぜ二〇%に下げたのか。その経緯をちょっと伺いたいのですが、それで、二五%にまた復活できないのかどうか、前は、二五%だったでしょう。それを、どうして二〇%に下げたのか。
○木村禧八郎君 関連。今の財源は産投から支出するわけですか、産投の一次補正についても第二の補正についても産投の使途別のあれが出ております。三十六年度についても産投の使途別のが国会に出されておる。その中のどこから出るのですか。
【次の発言】 もう予算は衆議院を通過しているのですね。衆議院を通過しているのですよ。衆議院を通過する段階において、こういう財源について、衆議院で了解を求めて、その承認のもとに予算は通されておるのですか、そうじゃないでしょう。そうじゃないのです。三十六年度予算の財政投融資につきまして一応使途別の資料として出されておるのです。そうしてそれを前提として審議されて予算が通された。……
○木村禧八郎君 ちょっと関連。ただいまの大矢委員の質問に対しまする政府の御答弁を聞いていますと、何か非常にこれまでわれわれに答弁してきたこと、あるいはまた日銀総裁が分科会において、国際収支の見通しについて、また、その原因、対策等についてわれわれに公述されたことと関連しまして、どうも非常に矛盾しているように思うのです。矛盾をしているようにですね、政府の御答弁も。で、これは結局、まあこうやって質疑をやっておりますと、水掛論になると思うのです。これは三十六年度下期なり、三十七年度になれば事実がこれを証明してくると思うのです。その事実によってわれわれは判定するよりほかないのですが、ただ、大矢君が貴重な……
○木村禧八郎君 私は二つの問題について質問いたしたいと思います。 第一は、ただいま議題となっています特別会計、政府関係機関、補正第一号の予算を含めて、三十六年度予算全体の編成の前提条件、生じた変化について質問いたしたいと思います。 第二は、ガリオア、エロアの返済問題であります。外務大臣が所用があるようでございますので、先にそのガリオア、エロアの問題についてまず質問いたしたいと思います。 きょうの新聞の報ずるところによりますと、昨日ライシャワー駐日大使からガリオア、エロアの返済に関する日本政府提案に対するアメリカ側の回答が、文書をもって外務大臣に手渡されたということでございますが、このこと……
○木村禧八郎君 関連して。ただいま藤田さんは、生産と消費のアンバランスの問題について御質問しているのですが、それについて、企画庁長官の御答弁を伺いますと、自由経済だから、有効需要特に個人消費の方については、これを政府が介入してどうこうというわけにいかぬ、こういうお話なんですが、ところが、私ははっきりお伺いしたいのですが、この所得倍増計画の構想の基本になったのは、いわゆる下村理論といわれておりますね。企画庁の考えと同じかどうか知りませんが、下村理論ですと、一応筋が通っているのです。下村さんは、経済成長する場合、成長の原動力になるのは設備投資である。これは制限しないで、自由に企業家の創意工夫にまか……
○木村禧八郎君 関連して。先ほどの融資準則についてちょっと伺いたいのですが、今どういうふうになっているのですか。昭和二十二年の改正によるあれは、まだ生きているのかどうか。あれは戦時中の法律でありますからね。先ほどのお話では、あの融資準則に基づいて現在では行政指導をしている。――その内容を具体的に伺いたいのです。戦時中の融資準則というのは、これは甲、乙、丙というふうに順位がありましたが、それは戦時中の順位でありまして、それを、現在それに基づいて行政指導をしているということがどうもわからぬのです。それが一点と、その具体的な指導の方法を伺ってから、もう一点伺います。
○木村禧八郎君 一点だけ伺いたいのですが、最近、建築費が非常に騰貴して、それで新聞にもよく出ていますが、学校建築とかその入札の場合に、一般入札の場合、予定価格ではほとんど応ずる業者がいない、こういうことが新聞にもたくさん出ています。そういう事例を、私はことに地方自治体なんかの学校建築でたくさん最近聞いておるわけですね。それで、結局、やむを得ず随契でやるよりしようがない。原則は、ここに一般競争を原則と言っていますけれども、最近、建築費が非常にどんどん上がっておる場合、予定価格では一般競争に参加する人がいないという問題が最近は出てきている。そういう場合に、一般原則は一体どういうふうになるのですか。……
○木村禧八郎君 この際、ちょっと資料を要求いたします。租税特別措置法の一部改正に関する資料でありますが、二つ御要求したいのです。一つは、租税特別措置法の実施以後、最近までの減収額の累計です。それを項目別、年度別に資料を出していただきたい。もう一つは、租税特別措置ないしは税制を、景気政策として運用している外国の事例です。ありましたら、イギリスその他――われわれ承知しているのはイギリスだけなんですけれども、そのほかにもどこかあるかもしれませんが、事例、ございましたら、提出していただきたい。よろしゅうございますか。
【次の発言】 大臣に一ぺん領土に関する……。
○木村禧八郎君 今この資金の運用についていろいろ質疑があるのですが、この資金が、第七条で、「経理に関し必要な事項は、政令で定める。」ということになっているのですが、その経理に関する問題がまだ明らかでないものですから、いろいろな疑義が出てくるわけですね。政令で内容というのは大体わかっておるのですか。わかっておりましたら、それを明らかにしてもらう必要があると思うのです。それがまず第一点。
【次の発言】 この第七条では、この資金の受け払いか歳入歳出外になるわけです。ですから、そこでその経理に関する政令を置きまして、あらかじめわれわれとしては知りませんとね。歳入歳出外になるから、予算審議をする場合に万……
○木村禧八郎君 私はまず大蔵大臣に伺いたいのですが、日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案に関連してお伺いするのです。 この法案は、提案理由には輸出振興のための一連の施策として提案されてきていることは大蔵大臣も御承知のとおりですが、それで、政府がすでに国際収支の大幅赤字改善のために改善対策というものを打ち出しているわけですが、この対策にはいろいろあるわけですが、この輸出入銀行法の一部改正案もその一つだと思うのですが、そこでこの際伺っておきたいのは、国際収支の問題に関連しまして、最近の国際収支が、ききに政府が改訂案を出しましたが、その改訂案とまた非常に情勢が違ってきているわけです。改訂案では、……
○木村禧八郎君 これまで日本社会党は、池田内閣の所得倍増計画あるいは経済の見通しにつきまして、その矛盾、誤り、これを指摘し、警告し、その転換に対して、あるいは是正に対して警告をしてきたわけであります。しかし、何分所得倍増計画も実施の段階に入っておりませんでした。あるいはまた、経済の見通しも、これは見通しの段階で、現実の段階ではなかったわけです。しかしながら、もう現在では、所得倍増計画も、第一年目ももう半年以上現実に実施されてきているわけです。さらにまた、経済の見通しも、今ではもう見通しの段階ではなく、もう現実の段階に入りてきている。そこで、倍増計画の矛盾が特に物価の問題あるいは国際収支あるいは……
○木村禧八郎君 関連。
【次の発言】 今のドル防衛協力の点についてちょっと関連して質問したいと思いますが、この前、ドル防衛協力の問題を問うたときに、私に対して総理は、この問題は極端にアメリカからいろいろな輸入制限をされれば別であるけれども、程度がわずかであれば、ワサビみたいなものである。少しならば、これは刺激になって日本の貿易その他に非常にかえってプラスになる。災いを転じて福となす、こういうことを言われたのです。ところがドル防衛協力をやって以後の対米貿易を見ますと、非常に変わってきておりますね。本年一月から七月までの対米貿易を見ますると、輸出が五億四千九百万ドル、昨年は六億三千五百万ドルであっ……
○木村禧八郎君 大蔵大臣の御答弁矛盾していると思うのです。国際競争をつけるためには低金利政策をとらなければならぬということを言っているわけですね。全般的に金利を下げなければいかぬ。金利機能というものはあまり重要視していないということを言いながら、金利については非常に重要視しているわけなんです。実際には。だから国際競争やるには、日本の金利は国際的に高いから下げなければいけないというので、前に大蔵大臣は大蔵委員会で、強引に引き下げるのだということを言われたのです。私は、当時資金の需給関係からいって、金利は何といったって資金の需給関係からきまるという面が一つあるわけです。そればかりじゃありませんけれ……
○木村禧八郎君 関連。
【次の発言】 そうです。進行上。
【次の発言】 関連ですから簡単に御質問しますが、加瀬委員の、補正予算の積算の基礎に関する賃金と物価の質問は非常に重要だと思うんです。今度の補正ばかりでなく、これは三十七年度の予算の積算の場合にも重大な関係があるんです、これは。これについて政府は責任ある答弁を一つもしてないです。加瀬委員は、もう詳細に調べて、具体的な材料を持って積算の基礎を明らかにして、そして政府に質問をしているんですが、何ら責任ある答弁をしてないです。何とかやっていけるんだ、そんなことで答弁になりましょうか。もっとはっきり責任ある答弁をしていただきたい。財源はあるんでし……
○木村禧八郎君 今、主税局長さんが例年やっている措置であって、三十六年産米については例年どおりやるということなんですけれども、しかし、御承知のように、この特別措置についてはいろいろな問題があるわけですね。すでに政府は、これを米価に算入して農家に還元するという措置もとるという方針を政府は出しているわけですね。しかし、まあそれにもかかわらず、ずっとこういう特別措置が続けられてきているのですが、基本的にどういう考えで、この三十七年度もやっぱりこれを続けていくのかどうか。税制調査会等でもしょっちゅう議論になるわけですね、御承知のように。政府は基本的にどういう考えか。これは税の負担の公平の問題、そういう……
○木村禧八郎君 簡単に三つばかり伺いたいのですがね。さっき水島開港に伴って神戸税関の出張所を設ける、約十名内外の職員を配置するお話がありましたが、三十七年度の予算にはどのくらい予算措置として計上してあるのですか。出張所を設けるためにどのくらい予算を必要とするのか。
【次の発言】 庁舎等を考えていないというのは、それは何かなければならぬでしょう、施設がなければならぬし。ですから、四百人考えるについても、この出張所を設けるについての増員、それに給与等で、大体出張所設立に伴う予算というのは、年間幾らの予算というのはなければならぬじゃないですか。予算等を考えないで、そういうことをきめたのですか。四百人……
○木村禧八郎君 水上さんにお伺いしたいのですが、先ほど、貿易為替金融につきまして、前から三つの点についていろいろな御意見を持っておられるわけです。一つは外貨の固有制を民有制に改める、もう一つは貿易金融の分野を明確化すること、第三は外貨金融と円金融との分離、こういう点について御意見承ったのでありますが、第一の外貨国有制から民有制への切りかえの問題でございますが、この点については私も前からいろいろ疑問を持っておったのでありますが、政府は、外貨が非常に一時たまりまして、最近減ったようですが、金保有は非常に少ない。アメリカの銀行とかアメリカの証券に運用しているのですが、非常に低利なんですね。三分程度で……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して。その国連軍協定で、やはりその国連軍は、日本に公務で入るときに、関税とか手数料とか、そういうものを課せられない、行政協定と同じように、米軍と同じ扱いを受けるわけですか、今のお話だと。
【次の発言】 それは何の必要があって存続しておかなければならないか、その理由をやはり明らかにしてもらいたいのですね。今できなければ、この次でも。
○木村禧八郎君 財政ないし税制と景気調整との問題についてお伺いをいたしたいのですが、最初に、大蔵大臣は景気調整と財政、税制との関係をどういうふうに、まあ基本的にお考えになっておるか。それと、三十六年度の財政あるいは三十七年度の財政において、景気調整のためにどういう財政的あるいは税制的な措置を講じられ、または講じられようとしているか、まずこの点について伺いたいと思います。
【次の発言】 三十七年度予算で出資その他基金と、来年度、三十七年度に使われないもので約一千億円くらいあるというお話ですが、これは何か資料であとでその内容をこまかくして……。
○木村禧八郎君 関連。それでは、合同委員会のその向こうの合意の内容ですね、それをお示し願いたい。どういう合意なのか。
【次の発言】 それはいつですか。
【次の発言】 それは合同委員会でそういう行政協定に基づいて合意をやればいいというけれども、国民は全然わからぬでしょう。そういうことは今問題になってわかったのであって、ですから、この注を見ますと、何らか緊急の事態の結果として行なわれるべきものである。そうなりますと、こういうようなことが、国民が知らない間に、行政協定に基づいて、それで合同委員会でどんどん行なわれてしまうということになると、これは非常に重大な問題じゃないかと思うのですけれどもね。
○木村禧八郎君 関連しまして。この独禁法の適用除外になった場合、その損害率がどんどん下がっていく場合ですね、荒木さんが今御質問したのは、それに比例して料率が下がっていくかどうかということです。共同行為を認めれば、本来ならばもっと下がるべきところが、カルテル行為になってくるわけですね。価格協定、料率協定になりますからね。そこで、もっと下がるべきものが下がらなくなる危険があるじゃないか、いわゆる独占的な料率になる危険があるんじゃないかという点なんですよ。
【次の発言】 御心配はないと言いますけれどもね、心配がないことはないんじゃないですか。ですから、改正後においても保険契約者等の利益を不当に害する……
○木村禧八郎君 二点ばかり伺いたいのですが、さっき政府の御答弁で、この船舶保険自体では赤である、そうして証券その他の資産の運用によってまあ責任準備金とかあるいは配当ですかというような状態になっておるというのですね。その点はどうもよくわからないのです。そうすると、その業務自体は赤である。それで、その他の資産の運用によって収益を――収益という言葉でない、配当をやっているのでしょう。配当なんかそういう収益でやっているということですね。これはどうも私は理解がいかないのですよ、その事業自体は赤であるということが。それはもう少し具体的に説明していただきたいのですがね。
○木村禧八郎君 入場料の問題についてお伺いしたいのです。 城戸さんの公述の御意見、私非常にごもっともと思うのです。最近の映画界の実情も、私しろうとですが、税務の関係から多少私も聞いております。これは非常な入場税は大衆課税ですから、私どももこれは全廃すべきだ。ことに、今度入場譲与税が廃止されて国税に移管されたわけです。だから、これは私は撤廃するのにいい時期だと思うのです。財源関係から見まして、最近自然増収が非常に多いのです。三十六年度でもまだ約二千億円も自然増収があるのですから、だから、入場税を撤廃したからつて、私は財源に困らぬと思うのです。 そこで、お伺いしたいのは、先ほど、今度の入場税の……
○木村禧八郎君 その前に、要望があるのですが、この国税通則法はかなり膨大なものですから、これはなるべくわかりやすく逐条的に詳細に……。重大な新しい法律でありますし、そこのところを詳細にわかりやすく逐条的に説明していただきたいと思います。それをお願いしたいと思います。
【次の発言】 そんな簡単なことでいいのですか、国民金融公庫法の一部改正の補足説明は。これは非常に今重大な問題になっておるのですよ。旧地主の補償の問題等あるのですから、そんな簡単なことでよろしいのですか。補足説明になっていないじゃありませんか。特にこの二十億の問題が一番問題でしょう。そういう点をもっと詳細に、特にこの改正案は旧地主に……
○木村禧八郎君 通行税にも印紙税法にも両罰規定が入っておるわけですね。これは国税通則法の規定を受けて挿入されているわけですよね。前に須藤委員からも御質問あったと思うのですがね、この印紙税法においても両罰規定が人案なき社団について規定されておるわけですよ。これは国税通則法との関係はどうなんですか。
【次の発言】 これもすでに議論は尽くされたものかもしれませんがね、まあ所得税法と、それからもう一つ何かありましたね。
【次の発言】 法人税法でございますか、それは特別の法則として規定があるわけですね。それはそれで動いているわけですね。それで、この印紙税法も、あるいは通行税法も、現在すでに所得税法ではそ……
○木村禧八郎君 税制調査会に、この点について今度は諮問されたですか。国民貯蓄組合法の非課税限度を五十万円に上げるについて、諮問いたしましたかどうか。前回の三十万円に上げるときには諮問しておりますが、今回はなぜ諮問しなかったですか。
【次の発言】 そうですか。この際限度を引き上げてもよろしいという意見を述べた委員もあると。しかし、反対の意見の委員はなかったのですか。反対の意見を述べた委員はございませんでしたか。
【次の発言】 その点は、正式に今回は諮問されなかったから、そういう賛成、反対の正式な意見が十分開陳されなかったということが了解できますが、それでは、この前諮問しているわけですね、前回三十……
○木村禧八郎君 やはり税制調査会の答申との関連ですが、予算委員会で、大蔵大臣は税制調査会の答申を尊重している、特に一番この税制改正で基本になる租税の負担率について、大蔵大臣は税制調査会の答申を尊重していると、こう言われておりますが、もう一度確認しておきますが、そうですか。そのとおりですか。
【次の発言】 そんなのはいい加減な御答弁ですよ。税制調査会の答申を大臣よくお読みになっていると思うのですがね。それで、問題は二つあるのです。税制調査会では、国民所得が増加するに従って税負担率が増加するのは、これは大勢として認める。それは原則論ですね。ただし、日本の現状においては租税負担が、戦前と比べても諸外……
○木村禧八郎君 まず最初に、この国税通則法という画期的な、非常に重大なこの法案を、十分に利害関係者の、あるいは学識経験者の意見を聞かずに、どうして急に制定し、そして十分な審議もしないのにこれを通過させようとしているか。なぜ、この実施を急ぐのか。私、この通則法が答申され、それから制定され、国会に提出されてから今日までの世論を見ますると、財界においても反対しています。それから、日本で非常に権威のある税法学会においても反対しております。時期尚早である、十分に検討しない、これは非常に学説的にもいろいろ問題がある、また納税者に重大なる利害関係がある、それで学界でも、それから財界でも反対しているのです。ま……
○木村禧八郎君 それはおかしいですね。何も、会派に属しておりますけれども、委員長となったらこの委員会の委員長ですね。それで、議事を進行する場合に、今の五十一条の問題は、これから荒木委員が質問すると思うのですが、今後の議事の進行に重大な関係があるわけですね。公聴会の問題です。委員長はこれに対して一応の見解を持たないで、どうして議事が進行できますか。これは会派を代表しているというのでなく、この委員会の委員長なんですから、委員長はそれについて十分、専門員もおるのですし、そういう意見を徴して、そうしてこの解釈の仕方というのがあるのですから、国会法五十一条が制定されたときのちゃんと立法の趣旨があるわけで……
○木村禧八郎君 ちょっと、今の貸付は、東南アジアとか中南米の地域別の貸付、全体の割合ですか。
【次の発言】 もう少し東南アジアを詳しく、国別くらいにわかったら……。それから、投資金融のほうも国別くらいにわかったら……。
【次の発言】 ちょっと、今のね、投資金融は東南アジアについては九億幾らですね。
【次の発言】 その他、さっきの三十七年度の計画二百四十九億でしょう、投資金融ね。どこが多いのですかね。東南アジア九億程度というと、三十六年度でも二百四十二億でしょう。
【次の発言】 今の御説明は、これは三十七年度の計画ですか。
【次の発言】 三十六年度の実績。
○木村禧八郎君 この外国為替銀行法の一部を改正する法律案については、金融制度調査会に諮問をして、その答申を受けて改正案を出してきたわけですね。
【次の発言】 私は、その諮問並びに答申について多少調べてみたのです。その過程においてやはり疑問が生じてきたのです。これまで公述人を呼んでその意見も聞いたわけでありますが、東京銀行の当事者、それから市中銀行の当事者を呼んで聞いたわけですが、債券発行による金融市場に対する悪い影響等については、債券発行の条件その他消化等について話し合いが行なわれて、円満にいくやに開いたわけです。しかし、原則として貿易金融というのは短期金融ですね。短期の円資金を調達するのにこ……
○木村禧八郎君 井手先生にちょっと御質問申し上げたいのですが、井手先生の御意見は、大体修正案に原則的には賛成しておられるようであります。その御趣旨は、今の財政法は財政民主化の精神にのっとって規定されておるのだが、それは非常な古典的な自由主義経済をもとにして制定されたものであって、非常に非弾力的である。それでは最近の経済情勢にマッチしない、特に日本の最近の高度成長下の経済、財政、金融等のそういう政策とマッチしないのだと、こういうふうな御見解でございますが、それでフィスカル・ポリシーをかなり強調されておったのですが、私これに疑問があるのでございますが、一つは、フィスカル・ポリシーという立場から、景……
○木村禧八郎君 この改正案について大蔵大臣にいろいろ質問したいことがあるのですが、こまかい点については事務当局から、一応質問いたしまして説明伺ったのですが、時間もありませんので、端的に、IMFの総会にも、理事会にも大臣御出席になっているわけですから、大臣に特に伺いたいわけです。国際的にも通貨の問題は非常な重大な問題になってきておりますし、いわゆるドル危機を契機としまして非常に重大な問題になってきております。それと関連する法案でございますから、こういう国際的に重大な問題について政府の考えなりあるいは国会の意思を明らかにする必要があるので、そういう必要からも大蔵大臣に御出席願ったわけです。 この……
○木村禧八郎君 本件につきまして国税犯則取締法の適用を受けないのですか。それによって調査とか、あるいは質問とか検査、そういうことをやっておらないのですか。国犯法に基づいてやっておらないのですか。
【次の発言】 ただいま亀田君からいろいろ具体的な質問があったわけですね。これは国犯法を適用しませんと、どうですか、みな証拠物件やなんか隠したり隠滅したりする危険はないですか。私は非常に疑問に思っておりますよ。当然国犯法によってやられているのじゃないかと思ったのですがね。どうしてやらないのですかね。
【次の発言】 現在もしていないのですか。
【次の発言】 ただいまの長官のお話ですと、最初はストッパーを取……
○木村禧八郎君 ちょっと整理して伺いますが、この二十九条の改正が問題になった発端は、三十五年の補正予算で自然増収を産投会計に繰り入れるということであったわけですね。それが発端であるわけですね。そこで、あのときいろいろ財政法で問題になったのですが、そこでこの法律を、この改正案とそれから改正しない場合と、産投に関連して起こった問題の解釈にどういう違いが出てくるのか。この改正によって、それが財政法違反でない、こいうことを明確にするために改正したのでしょう。そうですね。そこで、この改正によってあの産投への繰り入れの追加予算が財政法違反でない、こういうことを明確にするために改正したわけですから、どういう……
○木村禧八郎君 ガリオア、エロアの返済問題については、すでに衆議院、参議院等においてかなり長い間論議を重ねられてきておりますから、私は重複を避けまして、特に総理の出席の時間も短いわけですから、これまであまり問題にならなかった、しかも重要な点に焦点をしぼって質問したいと思うのです。
まず、端的に総理に伺いたいわけですが、これは債務と確認して返済することについてわれわれ反対でありますが、一応債務として返済するにあたりましても、なぜこれを全部円払いとしなかったか、その点についてまず伺いたいと思うのです。
【次の発言】 しかし、日本の今の外貨準備は危機状態にあるわけです。また、国際収支につきましても……
○木村禧八郎君 外務大臣に伺いたいのですがね、このガリオア・エロアの総額ですね、援助額につきまして資料が提出されているのですがね。それで、日本側の資料もアメリカ側の資料も、ガリオア一本で出されているのですね。ガリオアとエロアとの内訳はわかっておりますか。
【次の発言】 これは大蔵省からお出しの資料ですがね、「国の予算」、昭和二十五年のこれを見ますと、ちゃんとガリオアとエロアは区別されているのですよ。しかも、物資別にちゃんと区別ができておりますよ。それなのに、どうして区別できないのですか。
【次の発言】 それは一本にしてと言いますけれども、じゃ、その前に聞きますが、ガリオアとエロアとの区別ですね……
○木村禧八郎君 まず質問に入る前に、ただいま委員長から御報告ございましたように、藤山企画庁長官が病気で欠席されているようでありますが、私要求大臣として連絡してございましたが、御欠席のようでございますから、藤山長官に対する質問は他日に留保をさしていただきたいと思います。その上で質問をいたしたいと思います。 私は、これまでのこの当委員会におきまして三十六年度予算を中心といたしまして、池田内閣の財政経済政策について総理と論議を戦わせてきたわけであります。しかし、重要なこの論点は、将来の見通しに関するものでございましたので、見解の違いとか、あるいは水かけ論に終わった感があったわけです。結局いずれが正……
○木村禧八郎君 関連。
【次の発言】 関連。総理は今支払いの場合、物資とか役務にすっと向こうのほうへ支払われていくと、こういう御答弁があったのですが、最初総理は、たとえば七十一億を七年間七分の利子でころがしていくと九十六億くらいになると、そういうふうに総理は考えていたやに聞いておるのであります。もし、この支払いの場合、預金した場合、利子がつくわけですが、総理は預金をされないであろうという、すっと向こうへ物資とか役務で支払われるのだ、こういうふうに言われておるのですが、それはこちらの考えであって、総理はそう考えるのです。しかし、これが預金された場合はどうなりますか。はたして預金されないということ……
○木村禧八郎君 私は三十七年度予算の編成の前提条件及びその特徴、内容等について政府に質問いたしたいと思うのですが、まだ総理に最初に伺いたいのですが、所得倍増計画ないしは高度成長政策はおとりやめになったのかどうか。まずこの点を伺いたいと思います。
【次の発言】 それならば、総理の今回の施政方針演説、大蔵大臣の財政演説、藤山経済企画庁長官の経済演説、これを見ますると、一言も高度成長政策ないしは所得倍増計画という言葉が出ていないのであります。全然これに触れていないのであります。ただ非常にふしぎなのは、小坂外務大臣が外交演説の中で、健全経済成長政策という言葉を一言述べているだけなんです。私は健全経済成……
○木村禧八郎君 関連して。先ほど防衛庁長官は国民所得に対して一・五%と言われましたが、今、大蔵大臣は一・一五七%、たいへんに違うわけなんですが、その点はっきりさせていただきたいと思います。
【次の発言】 防衛庁のほうは一・五%と言われましたよ。
【次の発言】 そうしますと、三十五年度の国民所得に対して防衛費一・五%、それを第二次防衛計画に当てはめていくわけでしょう。そういう考え方じゃないですか。そういう考え方ですと、大蔵大臣の国民総生産に対する一・一五七というと国民所得に対しては少しふえていますね。それは一致しているのですか。国民所得に対しては、やはり大蔵大臣は一・五%とお考えになっているので……
○木村禧八郎君 関連。委員長は、ただいまこれ以上質疑を重ねても同じことを繰り返すにすぎないから進行しないじゃないかと言われましたが、私はそうじゃないと思うのです。まだ納得のいかない点がどうしてもあるわけです。というのは政府はなるべく早く出したいと言っておるわけです。しかし、それにもかかわらず、いつごろという時期について明言できない理由がはっきりしないのです。そのめどと言われますのは、さっき総理は、国家公務員法あるいは地方公務員法についても改正しなければならぬ。そこに問題があって、その点のどういうところを、どういうふうにしようというので、おそらく問題がはっきりしないのじゃないかと思うのです。です……
○木村禧八郎君 簡単にちょっと関連。
【次の発言】 今度物価対策として十三項目を新聞で拝見しましたが、これは今度だけではなく、やはり将来にもわたって、こういう個々別々ではなく、総合的に何か、法律だけで物価安定ができるわけじゃないけれども、総合的な物価安定法とか、何かそういうもっと秩序だったものを――将来のことも考えて、そういうお考えはないでしょうか、総理に一つ伺いたい。しかし、あるいは企画庁長官でもけっこうです。
【次の発言】 関連して。大蔵大臣は声を大きくして、別個の、離れたと言ったって、声を大きくしたって、別個にならぬと思うのです。そうすると、この問題の起こってきたそもそもの原因は、地主の……
○木村禧八郎君 関連。大蔵大臣の御説明どうしても納得いかないのですが、まず第一に、今、藤原委員が質問していますような、末端における人命に関するような非常な重大な問題が起こっているわけですね。これも結局予算の問題に帰するのですが、大蔵大臣はその末端のほうに予算が行きわたるような財政力をつけたいと言われるわけです。財政力については、もうこれは十分についているはずであります。その点については、大蔵大臣、もう財源がないとは言えないと思うのです、また言わせません。三十六年度は約二千億円の自然増収があるのでしょう。それを使わないで三十八年度にこれを景気調整として繰り越されるわけですよ。だから財源がないとは……
○木村禧八郎君 関連。――大蔵大臣は先ほど、一応今のところ砂糖会社の超過利潤については寄付をさせると、そういう建前である、それで三十七年度はどのくらいの超過利潤を寄付として見込んでいるか、今農林大臣は寄付として徴収するについて、これまではそうだったけれども、これからは政府が取り上げて、まあ政府が取り上げるということにお話がありましたが、それならばどのくらいの金額を予想しているのか。従来超過利潤をとる法律が前に出ましたね、あのときに反対運動によってつぶれちゃって、寄付に切りかえたらほとんど寄付が集まらない、財源欠陥が生じて砂糖の関税を引き上げてこの財源を埋めたことがありますね、砂糖関税を引き上げ……
○木村禧八郎君 関連。企画庁長官にお伺いしますが、先ほど、予想に反して一月の鉱工業生産が、季節修正をして、かなり上がったというお話があったのですが、きのうも、この問題で非常にここで論議になったのでありますが、予想とかなりずれているわけですね。企画庁の試算として、四―六月は二八七という一応の試算ですから、これに対する責任を問うわけじゃありませんが、それと三月は、大体三〇四―五になる―四ぐらいになると思うのです。非常にかけ離れているわけですよ。 そこで、今後見通しを修正される必要があるのじゃないかと思うのですが、大蔵大臣は、今後の一、二カ月の推移を見なければならぬと言われましたが、もうすでに非常……
○木村禧八郎君 ちょっと関連して。先ほど大蔵大臣は両建て、歩積みですか、そういうものは金を借りるほうの人からそういう要求をして、歩積みなんかが行なわれる傾向が多いということを言われましたが、しかし私はむしろ銀行が日銀の高率適用を免れるために、預金の量をそういう形で多くするという傾向があるんじゃないんですか。それで日銀が高率適用するときに、預金のそういう点についてどういうふうにそれを調査するのですか。預金については、過去の預金の量によって、それをこえた場合に高率適用になるのですね。ですから両建てとか歩積みで預金量を一時的にふやせば高率適用を免れる、こういうことになるのです。ですから銀行のほうから……
○木村禧八郎君 関連。これまで防衛庁では、防衛力の限界というものをわれわれは予算との関連で聞いてきたのですが、大体国民所得の二%か三%、こう言っているわけですね。しかし、それは防衛力というものと関連して、それはさっき総理は情勢いかんによると言うのでしょう。情勢いかんによると言いながら、防衛計画では国民所得の何%というので、はじいているのですね、それは何%とはじく根拠は、この防衛というのは何も国民所得の関連だけできまるものじゃないと思うのです。ところが、機械的に一応国民所得の何%とはじいているのでしょう、そうしてまた、総理は情勢によって変わると言うのですね。そこのとこらへんがちっとも明らかでない……
○木村禧八郎君 簡単に三点についてお伺いしたい。 最初、お話ですと、限界租税函数二五%というものをお出しになりましたね。これは、三十二年度につきまして、七千二百六億円の国民所得の増加に対しまして国税収入の増が二五%、これは、実際に政府が取りました自然増収ですね。それをもとにしてお出しになったものかどうか。そうしますと、これは過去のことですから、七千二百六億の国民所得の増加に対して実際に政府が収益を上げた自然増収、それをもとにして計算されたとすれば、ことに法人税などにつきましては、法人所得につきましては、国税庁の統計と、それから内閣でやるこういう統計との間に非常に差があるんですよ。国税庁の方が……
○木村禧八郎君 三つばかり御質問したいのですが、その第一点は、日本の経済成長率が諸外国に比べて、ことに先進国に比べて非常に大きいという御説明がありました。しかし、これはただ数字的にだけ比較したのでは正確な比較にならないのじゃないかと思うのです。それは先進国は経済の実体自身が非常に大きいわけですね、過去の蓄積が非常に大きいわけですから。その蓄積に対して成長のパーセンテージは非常に低いけれども、その国民総生産の増加額自体は大きいわけです。ですから、日本の場合は中進国といわれておりますが、これは先ほど言われたように、一五%の経済の成長率と見ておられるようですが、これはやはりそういう点を考慮していきま……
○木村禧八郎君 分科会でございますので、こまかい質問になるかと思うのでありますが、まず第一に予備費につきまして御質問したいと思います。 予備費は最初はまあ予算編成の過程で百億といわれておりましたが、大蔵省原案で八十億、予備費はこれは幾らでなければならぬということはないと思いますけれども、大体まあこれまでの慣例、通念からいきまして、大体およそ予算総額の一%程度というのがこれまでの慣例あるいは通念になっていると思うのです。ですから、まあ一兆五千億の予算になりましたら、少なくとも百五十億程度の予備費はみておかなければならぬ。最初百億計上されたのですが、その後復活要求等があって二十億削ったわけであり……
○木村禧八郎君 私は、教育費の税外負担の問題ですね、ただいま教育の重要性については各委員からお話がありましたが、最近の教育費の税外負担の増加、これは著しいものがあると思うんですね。これはもう軽々に看過できないものがあると思います。で、私は、単に義務教育だけでなく、義務教育以上高校、大学も含めて問題にしてみたいと思います。政府は多少減税なんかやったって、教育費がかさんでくれば全く意味がない。この間も新聞の社会面に出ていましたが、ある高校に入学するのに入学金を子供が三万円持って行く、それを落としたか取らたかれしまして、子供が家へ帰って来ないというので非常にびっくりしていろいろ探して、ようやくあの学……
○木村禧八郎君 大蔵省は来てないのですか。
【次の発言】 まず、厚生大臣にお伺いしたいのですが、ただいま厚生省関係の予算の御説明がございましたが、厚生省の今度の予算の、特に一般会計でありますが、今大臣が報告されました通りに、全体の国家予算に占める厚生省予算の比率が三十四年度九・二%、これが一〇・五%となっておると。これだけ見ると、非常に積極性があるように見えるのですが、しかし厚生省予算の一般会計の内容を見ますると、ふえたのは大体国民年金と社会保険、これがふえておる。そうして前年度に対する増加比率、前年度の一般会計に占める厚生省の、特に社会保障関係の項目別の比率を見ますると、ふえているのは、今申……
○木村禧八郎君 私は、こういう角度から質問いたしたいのですが、それは、前に利子補給につきまして、これは昭和二十八年でしたか、十三億の利子補給を一挙に百六十七億に増額したことがあります。それを中心として、いわゆる造船疑獄の問題が起こったのでありますが、利子補給については、ただ頭から、日本の海運振興のために利子補給とか、その他の補助を全然やってはいけないというような、頭からそういう議論をするわけじゃないのです。船会社が経営に非常に合理化に努力をして、ほんとうにどういう点から見ても利子補給をしなければならぬという合理的な根拠があって、その上に立っての利子補給でなくちゃならないと思う。従いまして、私は……
○木村禧八郎君 ただいま貴重な御意見を拝聴させていただきましたが、結論として美濃部先生は最近の政府の高度成長政策について、まあ少なくとも現状においてはそういう心配はないけれども、こういう速度でいけばあるいは来年、再来年、将来に赤字公債を出す危険が出てきて、インフレの危険があるという懸念も全然ないわけではない、そういう点を警告されておられると思うんです。で、私はどうも先生の御趣旨はよくわかるんですが、少なくとも来年、昭和三十七年ぐらいを想定してみますと、最近は政府の税収が非常に過小見積もりなんでございますね。それで先生のおっしゃるように、自然増収以上に政府支出が多くなるときにインフレの懸念が出て……
○木村禧八郎君 私は国際収支、特に通産省関係ですから、そのうち経常収支、特に貿易収支を中心にして――これは分科会ですから、多少きめのこまかい御質問をしたいと思うのですけれども、御承知のように政府の所得倍増計画の中で、比較的弱点といっては言い過ぎかもしれませんが、問題になっている点がだんだん明らかになってきたのですけれども、一つは国際収支の問題、もう一つは物価の問題、第三は設備投資の問題ですね、この三つが問題になってきておりまして、この動向いかんによっては所得倍増計画というものは、これは変更を余儀なくされるのではないか、あるいはずれてくるのではないかと思われるのです。その中で、国際収支の問題が最……
○木村禧八郎君 私、最初に防衛庁の本庁の予算の組み方についてまず御質問したいのです。三十六年度予算、これを一つの例にとって御質問いたしますが、本庁の予算は千三百九十九億六千三百余万円ですがね、これは項に立ててあるわけですね。項というのは、防衛庁長官、御衆知のように、これは議決項目です。国会の承認が要るわけですね。ほかにこんなたくさん、一千億円以上の項を、一項でこんなにたくさん予算を項に立てているところがございますかね、ほかに。
【次の発言】 防衛庁長官に。これは少し大き過ぎると思いませんですか、防衛庁長官、ます一項目で千億以上の項、――防衛庁長官に伺っているんです。大蔵にはまた聞きますから。
○木村禧八郎君 国際収支の問題について、日本銀行総裁に御質問いたしたいと思うのですが、私、着席したまま御質問いたしますので、総裁も御着席のまま答弁していただきたいと思います。 御承知のように、本年に入りましてから、国際収支、特に経常収支におきまして予想外の赤字が出まして、今後の国際収支の動向について非常に大きな関心を持たれるようになってきておるわけです。新聞の報道によりますと、日本銀行の政策委員会におきましても、この問題について慎重に検討されているようでありまして、去る二十四日、また、きのうも政策委員会を開かれて、今後の見通し、対策等について協議されたようでありますが、新聞の伝うるところによ……
○木村禧八郎君 私、主としてDAGの問題、後進国援助グループというのですか、今ロンドンで、たしか第四回会議が開かれていると思いますが、実は、この問題について昨年第三回のDAGの会議が開かれたとき、私は大蔵委員会等で、いろいろ質問したのですが、ほとんどあまり関心を持っていないのですね。ところが今回第四回のロンドンの会議で、国民総生産か、総所得かわかりませんが、参加十カ国の総生産ないしは国民総所得の一%の援助をすべきであるということをアメリカが提案をされて、だいぶ関心を持つようになったのでありますが、私は、今後また日本でも開かれるように聞いているのですが、これは、いつごろ日本で開くようになりますか……
○木村禧八郎君 お二方から、財政等一般経済についての貴重な公述を伺いまして、非常に参考になったのでありますが、お二方の御意見を聞いておりまして共通するところは、日本の経済は非常に技術の近代化をめぐって変化をしているということでございますが、それについて私は常々感ぜられることは、その激動しつつある経済の基盤といいますか、これを運営する基盤がやはり変化に応じられなくなってきているのじゃないか。経済の体制なり、あるいは仕組みでございますね。これと最近の経済の非常な変化との間にズレがあって、利潤の追求を目的とし、自由企業を原則とする経済の体制に基本的な問題が起こってきているのじゃないか。今までの資本主……
○木村禧八郎君 簡単に二点お伺いしたいと思います。 第一点は抽象的なんですが、憲法二十五条でいう健康にして文化的な最低生活の基準でございますが、先生はこの点についてどういうふうにお考えでございますか。生活扶助の基準につきまして厚生省は二二%引き上げを要求したが、二二%に実際には削られました。非常に不十分であるという先生のお話でございますが、この点まずお伺いいたします。 第二点は具体的な問題ですが、岡山県の療養所につきまして、先生も御存じと思うのですが、朝日訴訟というものが行なわれた。これに関連しまして、裁判所では、違憲の判決を下したわけであります。ところが厚生省は、これに提訴しているのです……
○木村禧八郎君 最初に、今度地方税制の改正を行なったわけですが、これは税制調査会の答申に基づいて、国税、地方税を通じていわゆる税源配分ということで、画期的なことだと思うのです。このこと自体は、多年要望されたことの一部が実現されたのでありまして、このこと自体は私は前進だと思うのですね。思いますが、そこで伺いたいのは、今後におきましてこの税源配分の問題をどこまでやはり前進させるように考えているか。もう大臣がよく御承知のように、税制調査会でも税源配分を行なう前提としては、これはいろいろな角度から考えなければならないのであって、特にその一つの重要な前提としては、大臣も予算委員会で答弁されましたが、国と……
○木村禧八郎君 私、伺いたいことは、課税の対象にならない、現実に対象になっていない所得ですね、特に資産所得に対する課税の問題について伺いたいのですがね。御承知のように、最近株式も非常に値上がりをしてきたわけでありますし、また土地なんかも非常に値上がりしておるわけですね。そういう所得を大蔵省としてはどういうふうに捕捉して、どういうふうに課税しておるか。と申しますのは、租税負担の公平の見地から見まして、最近では特に所得倍増計画の実施、高度成長政策で国民所得は非常にふえましたし、それにつれて土地の値上がりも、不動産の値上がりも非常に大きく、株の値上がりも大きい。ところが、そういう過程におきまして、も……
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