このページでは加藤シヅエ参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○加藤シヅエ君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました核実験禁止に関する決議案に対しまして、賛成の意見を述べたいと存じます。(拍手) 去る二十三日、ソ連のマリノフスキー国防大臣は、当日のソ連共産党大会で、ソ連が五十メガトン級の超大型爆弾の実験を行なったことを確認し、さらにソ連の専門家は、五十メガトン爆弾の威力を実証したことを言明したというニュースが、モスクワ発のAFP電報によって伝えられました。私どもは、この爆弾が五十メガトンであるのか、それに近いものであるかの詳細のことは、まだ聞いておりませんが、これが超大型の核爆弾の実験であったことは各国の観測所によって記録されたところ……
○加藤シヅエ君 私は日本社会党を代表いたしまして、「日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件」について、委員長の報告に反対いたします。 本協定につきましては、長い間、両院におきまして、わが党の委員たちがあらゆる角度から検討いたし、質疑が行なわれて参りましたが、いかにひいき目に見ましても、ガリオア・エロアを、国家と国家の間で法的な債務として承認するに足るような答弁を得ることができませんでした。この質疑応答の内容を国民が詳しく知らされましたら、池田総理大臣とは何と気前よくお金を払うことが好きな大臣だろうと驚くことでございましょう。……
○加藤シヅエ君 きょうは、この在外公館のこれ、一括議題になっておりますか。
【次の発言】 こういうような共産圏における在外公館の新設につきましては、やはりいわゆる民主主義陣営、自由主義陣営という所の在外公館の場合と、公館に出られます大公使以下の方のその在外任務の内容というようなことについて、多少違うことがあると思うのでございますけれども、そういうようなことについてのいろいろの心がまえというようなことをちょっと伺ってみたいと思っておりますけれども、やはりこれは、外務大臣あるいは総理大臣に伺わなければならないことだと思いますから、そういう意味で、私の質問を保留しておきたいと思います。
○加藤シヅエ君 今度わが国では、ルーマニア及びブルガリアに在外公館、公使館を新設されるということにつきまして、せんだって御説明を承りました。この三つの国は、これはソ連の影響下にある国であると私は承知いたしております。今までも、ソ連の影響下にある国に在外公館を持っておりましたけれども、この機会に、特に外務大臣に承りたいと思います点は、今日はいわゆる冷戦の時代である、あるいは雪解けになりつつあるとかいうようなことがいわれておりまして、一応火をふくような戦争の危険は今すぐ目前にないというような状態になっておることは、これは、お互いに非常に安心いたしたわけでございますけれども、このソ連圏の国というもの……
○加藤シヅエ君 外務大臣にお伺いいたしますが、けさの新聞で外務大臣はアメリカのアイゼンハワー大統領のソ連訪問の期間と前後して、日本にもぜひ御招待したいというような御意向がおありになるように拝見したのでございますけれども、ほんとうにそのようなお考えがおありになるのでございますか。
【次の発言】 大統領がアジアの問題についてもみずからこちらの地域に足を入れていろいろの情勢をみずから検討されるということはまあ大へんにけっこうなことだと思うのでありますが、その場合にやはり日本の外交の基本的な、アジアにおける基本的な線というようなものが、これが大へんにうまくいっているというようなところをやはりアメリカの……
○加藤シヅエ君 このモントリオールの総領事館のことはあまり問題はないと存じますけれども、ソールズベリーに総領事館を設置するということにつきましては、もう少し政府当局からの御説明を伺いたいのでございます。と申しますのは、この広いアフリカ大陸に日本の総領事館を設置することにつきましては、もとよりアフリカ大陸に対して日本の国として将来貿易上どういうような計画を立てどのような関心を持っていらっしゃるか、現在アフリカに対しての貿易の状況が、ほかの地域においてはどういうふうになっており、特に問題になっているこの地域では、どういうものでどのくらいの量だ、将来どういうような見込みをもっていらっしゃるのか、競争……
○加藤シヅエ君 在外公館のことで先日も私ちょっと質問いたしたんですけれども、そう長々しくいろいろ伺うほどのことはございませんけれども、この機会に外務当局に特にお心にとめておいていただきたいことは、アフリカ・アジア諸国というものが日本と今後国際連合を通じて、非常な協力関係において、日本も初めて活躍舞台があるという、この認識を深く考えていただきたいと思うわけでございます。で、いろいろの国の事情を見ておりますと、どうしても長い間植民地であったところは独立いたしました後もいろいろの観点から偏見を持っております。ことに西欧の国々に対しては、より深い偏見を持っている。それに対して日本には別に偏見というもの……
○加藤シヅエ君 ただいま笹森委員と永野委員からいろいろ御質問がございましたのを私伺っておりましたのですけれども、私が伺いたいことは、このアフリカの諸地域に現在ある領事館を大使館に昇格させたり、あるいは新しい在外公館を設置したりというような御計画をお立てになっていらっしゃるにつきましても、このアフリカの新しい大陸というものに対する日本の外交方針というものは、このアフリカの新興国というもの、あるいはまだ独立していない国々の将来というようなものに対してどんな見方をしていらっしゃるかというようなことは、大へんに大切な問題じゃないかと思うんでございます。ところで、アフリカ大陸は、日本と東南アジア諸地域と……
○加藤シヅエ君 外務大臣に伺いたいと思うのでございますが、総理と外務大臣は、お帰りになりましてから、非常に日本がアメリカで、あるいは西欧諸国の中で高く評価されたということについて、非常に自信を深めたというような御感想が出ておりますが、これは、日本が高く評価されたことは大へんけっこうなことだと思いますけれども、今後の日本の外交というものは、やはり国連の中で日本の地位というもの、日本の実際の指導力、勢力というようなものが大きくものを言うのだろうと思うのでございますが、その際に、日本は今までA・Aグループの中の日本、こういうような立場を戦後ずっととって参ったと思うのでございます。それで、こういうよう……
○加藤シヅエ君 日本からよく歌舞伎が行くとか、文楽が行くとか、あるいは特定の映画が外国に行くとか、あるいは外国からその国の文化的なものが何か日本に来るというような場合に、この協定というものと一々関係のある何かの形で持つのでございますか。それとも、そういうものは協定ができても全然持たないで行く場合もあるのでございますか。
【次の発言】 私は、こういう文化協定によって両方の国の文化交流をさらに盛んにするという、そういう意図は大へんけっこうなことと思うのでございます。今、外務御当局の御説明でも、特にどうこうということがなくても、その協定両国間の政治的な親近感というものを増す上にやはり非常に役に立つ。……
○加藤シヅエ君 メートルの条約に加入している国と加入していない国との間に、万一計量のことでクレームが起こるというような場合には、どういうことになるのですか。
○加藤シヅエ君 在外公館のことで、ちょっとだけ伺いたいのでございますけれども、非常に戦後は大使館ができて、大使館に昇格するものがふえ、大使館と公使館のリストを見ますと、どういうところにウエートを置いて、大使館にしなければならぬとか、これは公使館でいいとかいうようなことは、どういうことできまるのでございますか。その基準を伺いたいのでございます。
【次の発言】 兼摂している場合の給与は、どういうふうになりますか。
○加藤シヅエ君 私は、キューバの問題について大臣から少し伺ってみたいと思っております。キューバの今協定の承認の問題がこの委員会にかかっているのでございますけれども、今、大臣はアメリカにお出でになって、日本の対中共政策について、アメリカといろいろ御懇談をなさる立場にいらっしゃるというようなことが新聞で報道されているわけでございます。その問題について、いろいろアメリカの考え方をお聞きになって、そうしてまた、日本の考え方もいろいろ御検討なさろうというようなお考えだというふうに私たちは承知しているのでございますけれども、キューバの問題は、アメリカにとりましては、新聞なんかの表現によりますと、わき腹に赤……
○加藤シヅエ君 私はラジオで聞きましたけれども、スチュワーデスが非常に落ちついて、火災になる心配がないから安全に避難することができるというようなことを言ったので、お客さんが大へん安心して、むだな騒ぎ立てや何かがなかったというようなことを、ちょっとラジオで聞いたのでございますけれども、それが事実とすれば、それは、そのスチュワーデスは非常にいい仕事をしたと思います。その場合に、火災になる心配がないというようなことを申しましたのは、いかなる状態においても、事故が起こったときに火災が起こらないような、何か予防設備というものが飛行機にあるのでございますか。私は、全然飛行機のことは、森さんと違って存じませ……
○加藤シヅエ君 私、前回の委員会に、よんどころなく出席できませんでしたので、前回の委員会の会議録を通じまして、質疑応答の模様を拝見して参ったのでございますが、この二件につきまして、少しばかり伺いたいと思います。 最初に、説明員の方がペルーとの通商協定の御説明の中に、「関税、貿易、為替、事業活動、職業活動、そういう問題につきまして、最恵国待遇を主としているということになっておりまして」、そういう御説明があったのでございますが、この中の事業活動というのと、それから特に職業活動というのは、どういうことでございますか。御説明していただきたいと思います。
○加藤シヅエ君 この前の御説明の中に、インドネシアからたくさんの研修生を日本で受け入れておるというような御説明がございましたけれども、その研修生の研修を受ける状況等について、もう少し詳しい御説明を伺いたいと思います。
【次の発言】 年令はどのくらいで、それから、こちらへ来る前の向こうの教育は、どのくらいの課程を経てきているか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 研修の状況は、教育を受ける状況を今伺いましたんですけれども、外国から研修の自的で来ている留学生のような方たちのあとの生活というようなことも、非常に重大な問題だと思うんでございます。これは、今までほかの低開発国から他の先進国といわれ……
○加藤シヅエ君 関連。今、森委員から、五十メガトンの核実験があったらしきニュースにつきまして、いろいろ政府御当局の御意見を承っております。そうして小坂外務大臣を初め、国連においてたいへんな努力をして今まで戦っていらっしたこともよくわかります。しかし日本は、何と申しましても、広島と長崎で実際に被爆した国であるという、そういう世界にただ一つしかない特殊な立場を持っている国としてのその立場をもっと強くこの際利用して、国連で核実験禁止のために戦っていただかなくちゃならないし、また戦っていただける立場に日本があると思うのでございます。にもかかわらず、批判するのはやさしいかもしれませんけれども、どう見まし……
○加藤シヅエ君 これは、今度事後承認は始めてとおっしゃったのでございますか。それと昭和三十何年……ちょっとよく聞こえませんでしたが……。
【次の発言】 私記憶いたしておりますが、たしかこの委員会において、こういうような御発言が前にも――ずいぶん前でございましたけれども、やはり事後承認ということはなるべくやめてもらいたいという御発言があったように記憶しておるのでございますけれども、これで六年目にまた一回めぐってきたという御答弁でございますけれども、今回のよくよくの事情というのは、どういうことでございましたのでしょうか。
○加藤シヅエ君 最初に厚生大臣に伺いたいのでございますけれども、最近家族計画の問題が非常に普及いたして参りまして、これに関連いたしまして、外国から避妊の薬が輸入されようとしている。この薬は飲み薬です。経口避妊薬。こういう薬が新しく日本に輸入されようとしているということを聞いておりますけれども、大臣はそのことをお聞きになっていらっしゃるでしょうか。
【次の発言】 薬の名前は一々あげていただく必要はございませんですけれども、私が大臣に伺いたいと思いますことは、この新しい薬が輸入されてあるいは許可されるというような場合に、これは医学の進歩によりまして、全然今までなかった種類の薬だということを聞いてお……
○加藤シヅエ君 さっき日本航空で北極回りの線が赤字を出している、そういう御説明でございましたね。その理由はどういうようなところにあるんでございましょう。
【次の発言】 もう一つだけ。先ごろ皇太子御夫妻がパキスタンやインドネシアに御旅行になったときには、日航機をお使いになったと思いますけれども、そのときは二機特別にお使いになった、そうなんでございますか。また、そういうような場合には、その経費というようなものはどういうような計算になるのでございますか。
【次の発言】 そういう場合には、あれでございますか、普通の民間が一機全部チャーターしたと同じ費用でなさるのでございますか。何か特別の計らいがあるの……
○加藤シヅエ君 外務大臣がおいでになりました機会にちょっと伺いたいものでございますけれども、きょうの新聞で、皇太子殿下がフィリピンを御訪問なさることを御計画なすっていらしたにもかかわらず、先方から無期延期というようなことの申し入れがあったと、こういうように承知いたしたのでございますけれども、それは、新聞では何かフィリピンの国内情勢のためということでございますけれども、この前おいでになるということで向こうが準備をしたときと今と何か非常に国内情勢に違ったことが特にあるのかどうか。そういうような点を外務当局としてどういうふうにごらんなっていらっしゃるのか、それをちょっと承りたいと思います。
○加藤シヅエ君 本日から、参議院の本委員会においてガリオア・エロア及びタイ特別円の問題について審議に入るわけでございますが、最初の委員会において総理大臣の要求をいたしておきましたにもかかわらず、今日は総理大臣の御出席がおできにならないということは非常に遺憾なことだと思います。委員長の御努力が足りなかったのですか、どういうことなのか存じませんけれども、やはり今日の参議院のこの委員会は、非常に重要視されなければならないはずの委員会であったと思うのでございます。にもかかわらず、総理大臣が御出席にならないということはどういう御事情でございましょうか。
○加藤シヅエ君 ちょっと関連して。総理大臣にちょっとお伺いいたしますけれども、今、タイ国の国民感情ということを非常に考慮されましてこういうような処置をおとりになるということを伺っておるのでございますけれども、それでございましたら、ガリオアの返済の問題も日本の国民感情から参りましたら、今まで総理大臣並びに外務大臣からいろいろ、これは債務と心得る、その後債務となり、今度返済することになったということを御説明になっておりますけれども、やはり国民感情としては、これはもらったものだというようなふうに感情的に考えている人もたくさんあると思うのでございますね。そういう国民感情については、こちらはがまんせよ、……
○加藤シヅエ君 今の大和委員の質問に少し関係したことで、外務大臣に伺いたいのでございますけれども、私が東南アジア、中近東に参りましたときに見聞いたしましたことは、今まで行なわれてきました個々の技術協力の場合でも、その指導に行っていらっしゃる技術者の方が、現地において、住民の方と非常に密接な関係をおつけになって、現地の人たちの、技術面だけでなくて、ほかのことにも相談に乗ってやるというような態度でもって指導して下さるというような場合には、非常にいい結果を生み出してくる。それがそうでなくて、日本が少し、同じアジアの国でも経済的に文化的に高い国であるというような態度でもってそこへ行って、少しも住民の方……
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