このページでは志苫裕参議院議員の14期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は14期国会活動統計で確認できます。
○志苫裕君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、租税特別措置法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。 反対理由の第一は、特別措置の点検と整理が極めて不徹底だということであります。 今日、税についての国民の関心が高まるにつれ、勤労所得の重税感や現行税制のゆがみからくる不公平感がますます募り、租税の信頼感は根底から揺らいでおります。租税が国家の根幹にかかわるものであることを思うとき、これはゆゆしき事態と言わなければなりません。 租税特別措置は、本来の租税原則や体系を離れた政策上の選択によって税の減免等を図るもので、単にこの措置法の規定のみならず、それぞれの本法の中にも導入され……
○志苫裕君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、反対の討論を行います。 この法案は、暫定予算絡みでいわゆる日切れ法案扱いとされ、わずかの審議日程で処理を求められたものであります。 補助金等の一律カットは国の財政事情だげを優先したものであることから、本院においては、この措置が地方公共団体の運営や国民の暮らしに多大な影響を及ぼすことを重視し、特別委員会を設けて慎重に取り扱ってきたいきさつがあります。しかるに、四十七法律にわたり、しかも補助金カットは三年間とした政府の約束を公然と破る本法律案の審議において、特別委員会の設置はおろか連合審査もままならぬ日程で、国民生活に支障が出るから上げてくれと……
○志苫裕君 関連。 自治大臣、六十年度と同じような措置をとったわけで、この特例措置と地方負担は変わらないと言うんですが、そうですか。 五十九年の改正法の一つに附則の五条を切り落としているわけですよ。いわゆる五十三年ルールは利子抜きの二分の一だった。二分の一をいわば償還臨特という仕組みでやってきて、五十八年には利子をもいでしまって、約束を破って利子をもいで、それで五十九年になったら、このやり方でいくともう際限がないからというので、その外側で借りておるのでついつい、地方財政には影響はないけれども、これでは国も地方も大変だというのでもう借りないと。なるほど原則という言葉はついていますが、その原則……
○志苫裕君 私は、ただいま可決されました法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合、新政クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 地方公務員災害補償法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の諸点について善処すべきである。 一 職種の多様化等最近の状況にかんがみ、地方公務員の公務災害の実態等についてさらに調査の充実を図り、公務災害の未然防止対策の推進に努めること。 二 電子計算機接続の視覚表示装置による健康障害の予防対策の充実は努めるとともに、循環器系疾患について、判例等……
○志苫裕君 総務長官、健康がすぐれないと伺っておりますが、それでもあちこち持ち前の、話題は提供しているようでありますが、しばらくおつきあいいただいて、委員長のお許しがあればほどほどに健康に留意する時間を持っても結構であります。 本法案は、見かけによらず重要な中身を持っておりまして、私は実は地方自治という地味なテーマに取り組んで、これをライフワークとしておる人間なんですが、以下、私も精魂を傾けてやりますから、ひとつまた精魂込めて答えてほしいと思うんでありますが、願わくは役所の長じゃなくて、民間出身の大臣としてひとつ後世に記録をとどめてほしい、このようにお願いいたします。 社会情勢の変化などに……
○志苫裕君 この委員会は税制改革については議論をするようにセットされていないので、いずれかの機会に譲りますけれども、私もこの委員会は初めてだし、大臣とも初顔ですから、今後のことに備えるためにも若干伺っておきます。 この間、NHKの討論会を聞いておりましたら、大蔵大臣の発言を聞いておりますと、シャウプ以来と言われる今度の税制改革の一番大きな背景は、所得水準が上がってきた、所得の平準化も進んだと言うんですね。そこで、それにふさわしい税制が求められておる、そういう趣旨のように伺いました。そこで、広く薄く均等に負担を求めると説明をしておる税制も、いや金持ち優遇だ、資産軽課だと言って批判される税制も、……
○志苫裕君 この間大蔵大臣の所信を聞いたんで、それの問題についてお聞きしたいんですが、きょうは少し時間がありませんので後日に譲りまして、いきなり法案に入ります。
このIDAについてですが、これは二十六億ドル、四千三百四十二億円、当時の為替でいきまして百六十七円相当に当たっておるんですが、為替相場がどんなに変化してもこれは変わらないんですか。
【次の発言】 そうですか。いや何か、例えば百六十七円を今に直すと百四十円でしょう、大まかに。そうすると、約七百億円ばかり余計出すのかなと、そう思ったら、ここに金額で書いてありますので、余り相場には関係ないということはわかりました。
世銀の出資シェアを一……
○志苫裕君 きょうは少し時間があるようですから、所信表明にも関連をして前段お尋ねをいたします。 宮澤さんは、ポスト中曽根に擬せられるリーダーの一人として、自他ともに認めておられると思います。また、経済通としての評価もございますし、資産倍増論なるものを世にも問うておられますので、所信表明への質問とあわせて、宮澤さんの財政、経済についての理論、哲学といったものも若干お伺いしたい、こう思います。現政権における立場は一切問題にいたしませんので、ひとつこだわらずに所見をお伺いできればありがたい、こう思います。 まず、よくその人の名を冠して理念なり政策体系を表現をいたしますが、いわゆる宮澤経済あるいは……
○志苫裕君 もう既にたくさんの質疑が行われておりますから、できるだけ重複を避けて少しお伺いしますが、まず、細かい事務的、手続的なことで法案の内容に関して聞きます。 二十五日のこの委員会での同僚委員とのやりとりを聞いておりますと、とどのつまりこの資金は貸付金とはいうものの実質的には補助金の前渡しだ、経済対策という観点で言えば、事業の前倒しをやって、よくその辺に言われておりますように、昼飯と晩飯を一緒に詰め込んでも内需の効果を期待したい、そういうものだということのようでした。 そこで、ちょっとBタイプを例にとって少し手続的なことを聞きますが、これは地方公共団体等は、この金を借りるときにどんな手……
○志苫裕君 社会党の志苫です。どうも御苦労さまです。 最初に、神谷参考人にちょっとお伺いしたいんですが、このマル優廃止、一律分離課税について二つの観点から伺ってみたいんですが、一つは、資金シフトがどうなるだろうかということ、二つ目には、果たして公平目的にかなうかどうか、この二つの観点でちょっとお伺いしたいと思うんです。 資産の選択は大変自由で容易ですから、利子所得をほかの資産性所得に転換することができますが、結局は、ぐるぐる回っても、キャピタルゲイン課税をどうするかという問題に突き当たるんですが、今の税制ではそこのところはなかなか押さえがきかぬことになっていますから、結局、この形態に転換を……
○志苫裕君 最初にちょっとただしておきたいことがあります。
この法案が審議入りした九月十日の委員会で、同僚委員が大手商社七社の法人税に関する質問に対して、国税当局はなぜか質問の焦点をそらして委員長に注意を促される一幕がありました。答弁をためらったのはなぜですか。
【次の発言】 率直に言って、あの場の雰囲気は不愉快でしたね。税制は国家の原点とも言うべきものでして、民主社会の成熟度を示すメルクマールだと言われています。今、税について国民的な論議が行われているのは、決してたかだか一人当たり数万円の減税のためだけではありません。税制民主主義のもとで、いかに国民がみずからの政府のために納得をして税金を……
○志苫裕君 竹下内閣は、これまでの地価対策から土地対策へ閣僚会議も衣がえをして、土地問題を内政の重要な課題に位置づけている、そういう話なんだけれども、今の安恒議員とのやりとりを聞く限りでは大したことはないね、これは。しかし、その点はいずれ新総理の所信表明もあることだろうし、それをじっくり聞いて、本委員会でもしかるべき舞台装置をつくって本格的にやりたい、こう考えておりますし、その際、政府に具体的な対策の用意がなければ、我々に立法の用意があるということだけは申し上げておきたい。 そこで、きょうは余り時間もないので、本格的な審議の前提として一つ二つだけ伺っておきます。 地価高騰の要因については、……
○志苫裕君 総理、総理となっては初めての対面でありますから、当面する国政の重要な課題についていろいろとお伺いしたいことがありますが、予算委員会等が後に控えておりますからそちらに譲りまして、直接土地問題に入ります。 総理、歴代政府の土地対策はさいの河原の石積みのようなものだったのじゃないんでしょうか。これをちょっと聞いてください、二つの文書を読みますから。 法人の土地取引について格別の措置が講じられていないため、土地が取得されたまま投機的に留保され、最終的な供給増加になっていない。特に、例を見ない金融緩和を背景に法人の土地取得が顕著になるに及んで、これが地価高騰に拍車をかけ国民の土地取得の希……
○志苫裕君 きょうは財政運営と、それから税制論議、それから若干税の中の外国税額の三点についてお伺いをいたします。
まず大臣、六十三年度予算の特色は何ですか。
【次の発言】 去年の七月六日の百九臨時国会、たまたま六十三年度予算編成前でしたから、そこで財政演説では従来と同じような財政改革の重要性を述べておりますが、近く開始する六十三年度予算編成では制度の基本にさかのぼった見直し、それから施策の優先順位に厳しい選択を行うという財政演説をなさっておるんですが、そのような所信がどこに反映されているんですか、ちょっと具体的に指摘してもらえますか。施策の優先順位に厳しい選択を行うというくだりはどこに反映さ……
○志苫裕君 私は、ただいま可決されました関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び新政クラブ・税金党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読します。 関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 世界的な対外不均衡等を背景とした保護主義的動きと世界経済における我が国の立場にかんがみ、国際的協調特にガット・ウルグァイラウンドの積極的推進、開発途上国への協力等を通じ、自由貿易体制の維持・強化、世界……
○志苫裕君 どうも参考人の先生方、大変所説をお伺いできましてありがとうございました。 最初、館参考人にちょっとお伺いしたいわけですが、これは松田先生にもお伺いしたいかなと思うんですけれども、実はこの委員会で大蔵当局とそれぞれ各委員の間で、そもそも何をもって財政再建と言うのか、あるいはまた財政の対応力の回復というのが財政改革の目標とされておるんですが、じゃそういう場合の指標というのは一体何なんだという議論が随分行われているわけです。ですけれども、なかなか大蔵当局もこれ慎重でして、いま一つ鮮明にならない。 それからまた、六十五年に特例公債の発行をやめようという一つの財政目標は、今ほどお話もあり……
○志苫裕君 何をもって財政再建というのか、財政の対応力をあらわす指数は何なのか、しばしばここでもやりとりが行われましたけれども、いまひとつ不鮮明です。私はこれをはっきりさせたいなと思うのは、次の財政目標をどうするのかということとかかわってくるのでしばしばやりとりが行われたんだと思うのですが、ちょっと振り返ってみますと、そのときどきで都合よくこういうものが使われていると思うんですよね。大平内閣は財政再建をテーマとして登場したときの内閣ですが、このときは公債を発行しないでも済む財政体質というような表現をしていたようですが、中曽根内閣のころから公債というのが特例公債に変わりまして特例公債依存体質から……
○志苫裕君 私は、ただいま可決されました証券取引法の一部を改正する法律案及び金融先物取引法案の両案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び新政クラブ・税金党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 証券取引法の一部を改正する法律案及び金融先物取引法案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について十分配慮すべきである。 一 金融・証券先物取引等の導入に当たっては、特に一般の委託者の保護に万全を期するため、その正確な知識の普及、的確な情報の提供がなされるように努めるとともに、過度の投機的取引、不正な手段を用い……
○志苫裕君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○志苫裕君 各先生方、大変有益な御意見をありがとうございました。社会党の志苫です。いろいろと伺った御意見、今整理をしているんですが。 まず石原参考人にお伺いしたいんですが、この委員会は実は最近の特に東京あるいはその周辺の地価の高騰、これに対応して地価問題、土地問題、これをどうしようかということで設けられた委員会ですから、物の考え方というのはどちらかというとそちらに重点が移るわけです。たまたまこの法案を扱っておりますが、これはそういうストレートな地価問題、土地問題というものよりはもう少し視野の広い、地価問題を考えると少し迂遠な地価対策というようなもののように感ずるんですが、ちょうど先生は土地臨……
○志苫裕君 国土庁長官は総理から三つの辞令をいただいたそうでありますが、その一つが何であったか忘れるほど熱心にこの法案の答弁に当たっておられるんで、真摯な態度には敬意を表しますが、しかし、竹下内閣の看板政策だからこの法案を成立さしてくれと、そう熱心に訴えるほど内容のある法案とも思えないというのが率直に言って私、同僚議員のこの二日間の審議を通じての印象であります。一体竹下内閣の看板はあるのかどうなのか、あるいはまた上がったまんまになっておる地価はどうするのか、そういうことから取り上 げたいんですが、幸い午後総理がおいでになるということですから土地問題などはその際にするとして、どうしても長官の答弁……
○志苫裕君 関連。
【次の発言】 何遍も発言の訂正がありまして、そしてきょうの釈明といいますか所信の表明に至ったわけですが、ここに至るには、実は理事会等でもさまざまな論議がありました。一体その釈明をこの特別委員会が受けるべきものなのかどうなのか。たまたま今窓口はここですから、ここであなたの発言を聞きましたが、当然国会全体に対するもの、あるいは国民に向けて御発言があったものというふうに受けとめていろいろお伺いをしておるんですが、宮澤さん、率直に聞きますがね、本日のあなたの釈明、それから矢田部委員とのやりとりを国民も聞いているわけですが、今度の宮澤さんの言っていることは真実だなという心証を国民が持……
○志苫裕君 増資割り当て先から買い戻したことはない。 衆議院の証言記録によりますと、割り当てした会社から別の方への売買だと、こうおっしゃっておるんですが、しかしその他の記録にもありますように、譲渡先とかあるいは株の配分などには中心的に私がかかわりました、あるいは信用できる方に持っていただきたいと思って株式を持ってもらいました、六十一年の八月から九月にかけては類似業種方式で三千百二十円だったんだが、そういう算定だったけれども、それを三千円で持ってもらいましたという、こういう証言がもう一方にはあるわけです。そうしますと、あなたが事実上売り買いの指図をしたと、こういうふうになる。実際は売り買いをや……
○志苫裕君 関連。
【次の発言】 もう少しはっきりしましょうよ。
約定書の日付は九月三十日、これは服部とドゥ・ベスト社の約定書であったということが後でわかったわけですね。約定書は九月三十日です。服部さんが、支払いと言いませんな、払い込みをした日は十五日。服部さんの気持ちでは株式の売買代金を払ったおつもりでしょう。ですが、きょうの報告によりますと、この約定日から服部さんが払い込んだ十五日までの間のお金はどうなっていたんでしょうということをお伺いしたら、それをファイナンス社に尋ねたところ仮払いになっていましたということですね、先ほどの報告。ファイナンス社に調べてみたら仮払いになっていました――仮……
○志苫裕君 宮澤大蔵大臣の辞任は、国会と国民に食言を繰り返した責任をとったのは当然のことでありますが、税制法案を成立させるために身を引いたという弁解は引かれ者の小うたのようでありまして、決して国民を納得させるものではありません。私は、宮澤氏に政治家として廉潔の心があれば、政治倫理に反したことの責任をとり、幾らかでもリクルート疑惑の解明に寄与する形でやめてほしかった。宮澤さんは最後の釈明のあかしを立てるかわりに辞任しましたが、そのことによって疑惑の解明は進みませんでした。言いかえると、辞任することで疑惑の解明にふたをしたわけであります。宮澤さんは結局腐敗の共同体から足を抜くことができなかったわけ……
○志苫裕君 どうも参考人の皆さんありがとうございました。社会党の志苫です。 何せ時間がないもので、皆さんからじっくりお伺いする機会がないんですが、まず最初に、幸いお二方サラリーマンの立場でお話をいただきましたので、西川参考人と大島参考人に端的に聞きます。 たまたま西川参考人のお話がありましたが、中堅サラリーマンというのはライフステージにおける税金の累増感があって困る、もう働く意欲もだんだんなくなるというたぐいの話なんですが、ならば消費税を導入いたしますとそれが解消されますか。これが両参考人にお伺いすることの一つ。 二つ目は、たまたまこれも西川参考人のお話でありましたが、法人税がどうも国際……
○志苫裕君 関連。
【次の発言】 野田先生、きょうはありがとうございました。
一院で行った修正ですから、我々もできるだけ二院として尊重したいと考えるんですが、ただ御存じのように、課税物件を初め課税要件などの選択は立法者の自由裁量でばかりできるものじゃございませんね。おのずから税法の本質からの制約がございます。我々はそういうものを踏まえて実は一院の修正を審議いたしておるわけでありますが、御存じのように、改革法案はここでの審議でも、いわば理念法です、宣言法ですというふうに租税当局も答えているわけですよね。したがって、それ自体は個別の税法、実体法に対して直接的な拘束力は持っていない。これは主税局長……
○志苫裕君 総理に最初にちょっと所見を伺っておきますが、総理、しばしば本席でもお述べになっておられるように、今日は税制問題を論議するには大変いい環境だ、ひとつ真剣に御論議を賜りたい。それにこたえて我々ももちろん精いっぱいやっているのでありますが、それにしては何となく外野がうるさいんじゃないですか。どうも気になる外野の動きを少しただしますが、魔が差したような九日のこの委員会の運営、あれは委員長もどうも良識ある参議院に汚点を残したと思うが、それを除きますと大体一生懸命やっているんですよ。ようやく法案の問題点も出そろってきたし、これをさらに深めていけば、幸いまだ会期もあることだし、第二院だし、法案の……
○志苫裕君 私は、委員長に古賀雷四郎君を推薦することの動議を提出いたします。
○志苫裕君 大臣とやりとりするのは事実上初めてなので、本来であれば所信に対する質問をじっくりいたしたいと思っておりましたが、その機会は後日にいたしまして、まずリクルート疑獄と大蔵省との関係についてお伺いをいたします。 リクルート事件が発覚をしたのは八八年の六月十八日で、それから十カ月近くになりますが、この間検察の手入れなどもありまして、いろんなことがわかってきました。残念なのは、これほど大がかりな疑獄で、一政権の存亡などという問題を超えて民主政治の根底を揺るがすほどの問題なのに、当事者たちは専ら黙っておる、事実を明らかにしない。政府・与党は事件の解明どころか、ひたすら「おしん」を決め込んで物……
○志苫裕君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、租税特別措置法の一部を改正する法律案に対し反対の討論を行います。 本法案は、さきに強行成立した消費税の実施を第一の目的としているのでありますが、政府は現下の政治情勢下で、これほど拒否反応の強い税制がうまくいくとでも本気で考えているのでありましょうか。今や、日本列島は消費税パニックで覆われ、国民はあくまでもこの欠陥税法の撤回を求めているのでありまして、内閣の支持率が史上最低、一けたを記録するのはそのためであります。国民の信頼と合意を得ない税制はしょせん定着することはないのでありまして、この際、賢明な選択は、とりあえず四月一日実施を中止する措置を……
○志苫裕君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、反対の討論を行います。 国の補助金等のカットは、一律というやり方が示すように、あくまでも国の財政事情による緊急避難でありました。したがって、一年限りの約束でしたが、三年間も延長され、あげくの果てに復元どころか、その多くを引き下げたままに固定しようというのであります。これは重ね重ねの約束違反であり、断じて容認できません。しかも、カットの要因だった国の財政事情は史上まれに見る増収に恵まれ、もはや一方的に地方に対して負担転嫁を強いる状況ではありません。財政事情を言うならば、不足財源の大半を財源対策債に頼り、補助金カットだけで五兆円に上る国の肩がわり……
○志苫裕君 リクルート事件は一部が起訴の段階まで至りまして、かなりのことがわかってまいりました。ますます疑獄の様相がはっきりしたわけでありますが、残念なことは、株の譲渡を受けた政界の関係者がだれ一人として真実を語らないということです。総理もその一人でありまして、ために国政調査権は封じられておりますし、政府・与党はひたすらあらしの過ぎるのを持っているようですね。 総理、事態は一政権の存亡を超えて民主政治の根幹にかかわってきているんじゃないでしょうか。忍耐はあなたの信条のようですけれども、国民の忍耐は限度です。政治不信は時を過ごせばおさまるというほどの生易しい状況でもないようでありまして、史上最……
○志苫裕君 会長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○志苫裕君 きょうは国際情勢の認識ということで、政治、軍事、経済について政府の認識を伺ったわけでありますが、率直に言ってこの程度の認識かなという感じがしないわけでもないので、若干私の感想から申し上げて中身に入ろうと思うんです。 なお、経済問題は私の方では大木委員が質問しますので御了承をいただきたいと思うんです。 外務省と防衛庁からまず政治、軍事について伺ったのですが、スタンスというんですか、特に軍事情勢の報告を伺う限り、原則的なスタンスが、西側の一員というスタンスがありますから、世の中を西と東に大まかに分けてしまって、向こうとこっちという考え方で物をとらえる。向こうの方はこれだけのことをや……
○志苫裕君 社会党の志苫でございます。 余り時間もございませんし、また広範に同僚委員からもお尋ねがありましたから、私は最初に、援助問題、ODAに絞って若干お伺いしたいと思うのです。 松井先生からは、社会党の政策も棚卸しをしていただいて、ただ何を言ってもだめだろうということでは議会としては役割も果たせないので、だめでもためでもこれはまた言い続けなければならぬと思っているのです。 そこで、まず、松井先生、外務省は国会でいろいろと援助理念のことについてやりとりをしますと、一つは人道的な観点だ、もう一つは相互依存だと。しかし、外務省の若手のグループというか、実務者でつくりました経済協力のあり方と……
○志苫裕君 国際情勢の認識を述べて、若干の提言をつけ加えたいと思います。 皆さんにあらかじめ原稿をお配りしておけば一番よかったのですが、何しろ先ほどまで直しておったもので、不親切になってどうも済みませんでした。 後ほどそれぞれ個別に申し上げますが、最初にあらましを申し上げます。 一、米ソを中心とする核兵器の膨大な蓄積と開発そして配備は、人類の生存そのものを脅かしているばかりでなく、体制の違いを超えて政治、経済、社会のあらゆる生活面にまでさまざまな悪影響を及ぼしている。今日では、米ソ自身がこの悪循環から抜け出すことができず、苦悶しつつもさらに新たな宇宙戦争レベルにまでさえ突き進もうとしてい……
○志苫裕君 堀江委員の御発言に対して私から最初に質問いたします。 御意見を拝聴いたしましたが、個々のことは別としまして、発言全体の脈絡から私が感じますのは、世界を米ソそれぞれの陣営の二極対立構造というとらえ方をして、アメリカは唯一の同盟国、ソ連は基本的に相入れない共産国と。でありますから、あくまでも自由陣営の一員として自国防衛のための自衛力強化を推進する、あるいは自由陣営全体の抑止力強化のために努めることが必要だという論調、そういう主張のように伺いましたが、これは田委員の発言にもありますが、世界は必ずしもそうではないのであって、それぞれの民衆が選んだ政治体制を持った国々の集まりである、子細に……
○志苫裕君 社会党の志苫ですが、今、先生方の話を伺っていまして、人類というのか人間というのは利口そうなことをしていて、ばかなもので、これはやっぱりだんだん滅びるのかなと、私はそんな印象を強く持ったのです。 朝倉先生にたった一つだけでいいのですが、とどのつまり緑がなくなってしまってさまざまなことが起きていく、それが南の方に集中、象徴的にあらわれているというわけなのですが、結局、南の貧困というところに最大の問題があるのでしょうか。だとすれば解決法、対策、手の打ちようというのは一応出るわけですが、その点はどうなのでしょうか。
○小委員長(志苫裕君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。 一言ごあいさつを申し上げます。 私、このたび国際経済・社会小委員長に選任されました。小委員各位の御支援によりまして、公正かつ円滑な小委員会運営に努め、責任を全うしたいと存じますので、何とぞよろしく御協力のほどをお願い申し上げます。 本小委員会は、国際経済・社会問題について調査を行うこととなっておりますので、今月の十二日に各派の世話人にお集まりいただき、協議を行いました結果、本日は、開発途上国に対する経済協力のおり方について参考人の方々から御意見を聴取し、これに対し質疑を行うことと……
○志苫裕君 三人の参考人の御意見を伺いまして、余りまた皆さんのお話は整理できておらないのですが、御三人に共通をしておるのは、どうやら核が厄介者、重荷になってきたという点の共通性はあるようです。戦後さまざまな軍備管理あるいは軍縮措置の交渉が続けられてきて、結果としてはそれが拡大均衡につながったという評価もあるわけです。私は非常に割り切りが簡単でありまして、テーブルがあるうちは安全だ、テーブルがちょっと続いていた、これが一番の安全保障だったという考えを持っているんですが、そのことはともかくとしまして、先生方に一つずつお伺いして、あとは同僚の山口議員からもお尋ねしますので、簡潔で結構です。 まず前……
○小委員長(志苫裕君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
本日の国際経済・社会問題に関する件の調査のため、国際協力事業団理事川村知也君、東和大学国際教育研究所教授室靖君、以上二名の方々の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、国際経済・社会問題に関する件を議題とし、開発途上国に対する経済協力のあり方について政府から説明を聴取し、参考人の方々から意見を聴取いたします。
この際、参考人の方……
○小委員長(志苫裕君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。
国際経済・社会問題に関する件を議題といたします。
本日は、経済協力のあり方について各小委員に御発言をいただくことになっております。
なお、お述べいただく意見はあくまで各会派所属の小委員の個人の意見ということでとり行いたいと存じます。
それでは、順次御発言願います。
【次の発言】 ありがとうございました。
一通り御発言をいただきましたが、ただいまの各小委員の意見の開陳に対しまして、別に順序は問いません、挙手をいただきまして、質疑のある方はお願いをいたします。
○志苫裕君 率直な感想を申し上げますと、あれもこれも少し聞こうかなと思ってきたんですが、外務省のお話、防衛庁のお話を聞いていまして、外務省までもそんなことなのかなという感じを持ったんです。何か素直に喜ばない。私なんかごく普通の市民として、普通の国民として、まずはよかった、核兵器の一分野ではあるけれども、全廃ということですから。 物には一つのきっかけがあって、弾みをさらにつけながらどんどん雰囲気も広めていく。もちろん冷厳な目を失わないようにしなければなりませんが、そういう姿勢が率直に言って余り感じませんで、何か邪悪の帝国ソ連を西側のあの手この手の団結でやりむり封じ込めて、恐れ入りましたと言わせ……
○志苫裕君 どうも参考人の皆さんきょうはありがとうございました。
途上国の累積債務問題を見る場合に、一概に言ってもしようがないので、低所得国、中所得国あるいは産油国、非産油国、それぞれ分けて見なければならぬようにも思うんですね。ごく簡単でいいですが、発生要因にもそれぞれに違いがあるんだと思うんですが、これはどこがいいのかな、外務省だか、その辺ちょっと説明してくれますか。
【次の発言】 でしょうね。ですから、一概に途上国債務といっても流動性危機の発生している国はせいぜい九カ国か十カ国ぐらいでありまして、そのうち六つばかりが中南米に固まっておるということですから、これ一般論で論じても少し意味合い……
○志苫裕君 これはなかなか聞いててもわかりにくいんですが、大蔵省から出ている予算の概要説明と、今各省庁お話があった数字の食い違いはどこから出るんですかな。例えば外務省、外務省所管分三千二百九十七億円、ところがこっちの予算説明書で三千二百六十五億円、随所に食い違いがあるのはどういうわけですか。大蔵省から国会へ予算書出ているでしょう、予算の概要説明、それにODA一括まとめてあるわね。そこだと外務省分は例えば三千二百六十五億円となっているのが、きょうの外務省の説明は三千二百九十七、わずかだけれどもそれで二、三十億は違ってくる。随所にあるんだけれども、これは何から出てくるんでしょうか。一例です。
○志苫裕君 あらかじめ約束されております整理の項目に沿って、後で記録を見ていただくときの便宜のために箇条的に申し上げますのでそのように記録の方の整理もお願いいたします。 ア開発協力の理念、目的及び諸原則について 理念と目的です。 (1)ODAは発展途上国における飢餓や貧困の克服、経済的自立、福祉の向上及び国際的格差の解消などの自助努力を支援することが我が国の国際的責務であることにかんがみ、国が直接または間接に途上国の政府、民間組織、または国際機関に対して資金的、技術的、人的な協力を行い、もって社会正義に基づく諸国民との平和あるいは共存、互恵、信頼の関係を発展させようとするものであります。……
○志苫裕君 社会党の志苫です。 宮本公述人の発言について斎藤議員の所見が述べられましたが、国民の中には公述人と同じようなまさにうっぷんに近い気持ちがあることは事実なので、もし国民全部に公述人としてここへ来てもらったら恐らくあのような発言がこの委員会を圧倒するだろう。問題は、それをどう受けとめて案法をどう処理するかは我々議会側の問題であって、税制に絶対というものはなかなかないわけでありますから、その時点での国民の選択によるというのがルール。国家の根幹である税に対する国民の信がなければ成り立たないと言われるゆえんだと思うんですね。だから、耳の痛い話を聞いたからといって感情的に反論を加えるのは、そ……
○志苫裕君 それでは、ODAのあり方について意見を申し上げます。 一、ODAのあり方に関する日本社会党・護憲共同の意見は、さきに本調査会長名をもって議長に提出されております調査報告書(中間報告)、六十三年五月二十四日ですが、それの二の(三)において所属委員が述べておるとおりで、基本的にはこれに変更を加えるものはございません。 二、同意見においては立法措置の必要性を述べ、法案に規定すべき事項を提起しておりますが、その成案を得ておりますので、本小委員会における協議に供するために別紙のとおり提出をいたします。別紙というのは小委員長のお手元にお届けいたします。 三、以上が本小委員会における日本社……
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