このページでは久保亘参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(久保亘君) 私は、平成八年度予算の御審議をお願いするに当たり、今後の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、予算の大要を御説明いたします。 まず、昨年の阪神・淡路大震災の発生より一年がたちましたが、今なお多くの困難に立ち向かっておられる被災者の方々にお見舞いを申し上げます。震災の復興が一日も早く進むことをお祈りしますとともに、政府としても、引き続き諸施策の実施に万全を期してまいりたいと考えております。 我が国経済は、これまで、国民のたゆまぬ努力と研さんにより幾多の困難を克服し、世界経済が持続的に成長する中で目覚ましい発展を遂げてまいりました。 しかしな……
○国務大臣(久保亘君) 大久保さんの御質問にお答えいたします。 最初に、総理から御答弁申し上げましたように、阪神・淡路大震災につきましては最大限の措置を講じてきておりますが、災害復興、公営住宅の建設、道路・港湾等の整備等、これまで三回の補正予算におきまして計三兆二千二百九十八億円を計上したほか、八年度予算においても復興関連事業として多種多様な事業を盛り込んだところであります。今後も地元の復興計画を尊重しつつ、被災者の心を心として積極的支援を行ってまいります。 一方、我が国経済に対する信頼感を揺るがせている金融機関の不良債権問題について、その解決のめどを早急につけるためには、象徴的かつ喫緊の……
○国務大臣(久保亘君) 村沢さんの私に対するお尋ねは、住専問題、財政改革、消費税率の見直しの三点でございました。 債権回収が先決ではないかというお尋ねでございますが、御指摘のとおり、法律上認められておりますあらゆる回収手段を迅速的確に用いることにより、回収に全力を挙げることが先決であると考えております。このため、住専処理機構は、本部に回収困難事案対策室を設けることにいたしております。また、共通・大口・回収困難事案について特別のプロジェクトチームを組織し、過去の経緯や関係者の利害にとらわれることなく、強力な回収を進める体制を整備することといたしております。 次に、住専問題処理に当たっての責任……
○国務大臣(久保亘君) 平成六年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は七十六兆三千三百九十億円余、歳出の決算額は七十三兆六千百三十六億円余でありまして、差し引き二兆七千二百五十四億円余の剰余を生じました。 この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の平成七年度の歳入に繰り入れ済みであります。 なお、平成六年度における財政法第六条の純剰余金は六千七十六億円余となります。 以上の決算額を予算額と比較いたしますと、歳入につきまして……
○国務大臣(久保亘君) お尋ねのございました鉄道共済年金につきましては、他の公的年金制度から財政支援を受ける前提として、給付、負担の両面にわたる自助努力を実施しているところであります。 給付面の自助努力のうち、標準報酬再評価の繰り延べ措置につきましては、公的年金制度の一元化に関する懇談会の報告書において、統合に際し見直すことが適当であるとされております。統合後は、鉄道共済に係る受給者についても厚生年金水準の年金を支給することが適当であると考えられることから、統合に伴い解除することといたしております。なお、既裁定年金の一〇%スライド停止措置等については、鉄道共済の給付水準を厚生年金相当水準に合……
○国務大臣(久保亘君) 平成八年度税制改正におきましては、運輸省から、日本人船員非課税制度の創設等の要望が出されたところでありますが、国際船舶制度の意義、課税の公平性の確保、要望内容の実効性等さまざまな観点から真剣な議論を行い、その結果、国際船舶に関連する平成八年度の税制上の措置として、登録免許税の軽減や船舶の特別償却制度の対象範囲の拡大等の措置を講じたところであります。 国際船舶制度につきましては、御指摘のように、平成八年度予算要求におきまして、運輸省から、外国人船員と日本人船員との人件費差の一部を助成するための補助金が要求されたところであります。 その後、予算編成過程の議論の中で、なお……
○国務大臣(久保亘君) ただいま議題となりました特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法案、金融機関等の経営の健全性確保のための関係法律の整備に関する法律案、金融機関の更生手続の特例等に関する法律案及び預金保険法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 金融は、経済全体にとっていわば動脈ともいえる役割を担っており、信用秩序の維持、預金者保護に万全を期しつつ、住宅金融専門会社をめぐる問題に象徴される金融機関の不良債権問題の早期解決を図ることは、我が国経済が今後持続的発展を遂げていく上で不可欠の前提であります。同時に、金融機関の不良債権問題の再発防……
○国務大臣(久保亘君) ただいま議題となりました特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法案、金融機関等の経営の健全性確保のための関係法律の整備に関する法律案、金融機関の更生手続の特例等に関する法律案及び預金保険法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 金融は、経済全体にとっていわば動脈とも言える役割を担っており、信用秩序の維持、預金者保護に万全を期しつつ、住宅金融専門会社をめぐる問題に象徴される金融機関の不良債権問題の早期解決を図ることは、我が国経済が今後持続的発展を遂げていく上で不可欠の前提であります。同時に、金融機関の不良債……
○国務大臣(久保亘君) 与党三党から申し入れのございましたことにつきまして、今、総理から御答弁がございましたが、その趣旨に沿って、また、この住専問題処理に関しまして、この国会が始まりましたときから政府としても申し上げてまいった方向に沿って、新たなる寄与について関係金融機関との協議を進めているところでございますが、今まだ具体的な方策についてお話を申し上げる段階まで来ておりません。しかし、できるだけ早く、必要に応じて私どもの方からも具体的な方策についても提示するときかあろうかと考えております。
【次の発言】 新しい基金をつくって国民負担をできるだけ軽減する方向で運用するということも一つの考えとして……
○国務大臣(久保亘君) 母体行が持ちます住専問題に関する責任の重さについては、国会においても皆様方の御議論もございますし、政府としても明確に終始一貫して申し上げてきたつもりでございます。 このことを含めて、住専問題を処理するためにどういうことを急いでやらなければならないかということで昨年来協議や検討が行われ、そして今御検討をいただいております住専問題といいますか、住専の債権債務の処理の促進に関する方策についてお願いをいたしているわけでありますが、この方策を策定するに当たりまして、銀行側ともまた系統金融機関とも協議が行われたわけでございます。 その中で、政府の側からこの処理スキームをつくるに……
○国務大臣(久保亘君) 住専問題は、我が国の金融の抱えます不良債権に関して象徴的で喫緊の課題だということを再三申し上げてまいりました。そういう立場から、今この住専問題を早期に処理しなければ、解決しなければならない問題だということにつきましては、国民の皆さんは国会の御論議等も通じて認識をほぼ同じにしてもらえたのではないかと考えております。 ただ、その処理方策について、財政支出を行うことについていろいろの御意見もあり、御批判もあることは承知をいたしております。しかし、今、法的処理によってこの問題を決着させることが不可能であるといたしますならば、公的関与を行ってでもこれを処理することは政治の責任で……
○国務大臣(久保亘君) 政府として追加負担による新たなる寄与を求める考え方を終始国会にも申し上げてまいりましたし、また国会におきましても各党の皆様方から強い御意見もございました。そのような方向で金融機関側との接触を続けてまいったわけでありますが、できますならば、この国会の既定の会期中には何としても大枠の方向を合意いたしたい、このようなことで今精力的に努力を続けているところでございます。 一昨日、銀行局長が金融機関の代表の方々とお会いいたしました際に、新基金の設立によるその基金の運用益を国庫に還元するという考え方についても有力な考え方の一つとして提示いたしました。これらについて金融機関の側から……
○国務大臣(久保亘君) 今御指摘がございましたように、農林中金の調べによりますと、前年同期比でマイナスの現象が三月末、四月末にあらわれております。二月末と実額で比べますと、貯金量が五千億以上減額しているという実態がございますが、これらのことは、やはり住専問題処理をめぐっての不良債権の処理に伴う信用不安が心理的に影響した点も否定できないと、こう思っておりますが、そのようなことがないよう、私どもといたしましては金融システムの安定、信用の秩序回復のために、今回五年間にわたります預金者の預金全額を保護するということにつきましても明確にいたしているわけでございますから、預貯金者の皆様方にこの点について安……
○国務大臣(久保亘君) 大蔵大臣を命ぜられました久保亘でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ただいま武田さんからお話がございましたように、大変厳しい財政状況の中で、私たちは国民の皆様方が負担されます税金を財政資金として運営を図るわけでございますから、厳しくなければならないと考えております。国会での御審議並びに議決されました目的に従って適正に、効率的に運用されるよう全力を尽くしてまいりたいと考えております。 今、住専の処理問題に関して公的資金の導入にかかわってのお話であったと思いますが、この問題に関しましては、金融システムに大変大きな懸念を残す深刻な状態となっております中で、早期……
○国務大臣(久保亘君) 国会で住専問題に関する長い御論議を通じて、関係金融機関に対して追加負担等による新たなる寄与を行わせることで財政支出が国民負担とならないよう、その軽減のために可能な限りの努力をしなければならない、こういうことでございました。また、私どももそのような立場で政府の考え方を一貫して審議に当たって申し述べてきたところでございます。 去る十八日、本院におきまして金融関連六法案を可決、成立させていただきました機会に、私の方から、今日まで要請を重ねてまいりましたことについて改めて関係者に要請を申し上げたのでございます。 十八日の午後、系統金融機関に対する協力の要請に関しましては、大……
○国務大臣(久保亘君) 平成六年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、平成六年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は七十六兆三千三百九十億七百三十一万円余、歳出の決算額は七十三兆六千百三十六億五百三十九万円余でありまして、差し引き二兆七千二百五十四億百九十一万円余の剰余を生じました。 この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の平成七年度の歳入……
○国務大臣(久保亘君) 平成九年度の予算に関します概算要求基準につきましては、七月に入りましてから四回にわたる閣僚懇談会で論議が行われたところでございます。そして、その上に立って、今防衛庁長官も申されましたように、首相の御指示もございまして、私と官房長官、経済企画庁長官の間で七月末の閣議了解に向けての取りまとめを進めている段階でございます。 なお、その間において与党三党の方針に関する取りまとめもいただきましたので、与党三党の政策責任者との間で協議を行って合意を見たところでございますが、今お話がございましたように、最終的に私どもがどう決めますかは、七月二十九日、三十日にかけての与党との協議並び……
○国務大臣(久保亘君) 大変重要な問題について御発言をいただいたと思っております。国有財産の利用を恒久的に制約したり、あるいは国有財産を開放することによって営利的な利用が行われたりするようなことになってはいけないんだと思っておりますが、今お話がございましたように、地域住民の利便に供したり、あるいは地域の経済の活力に役立つような形での国有財産の活用が法の範囲内においてどのようにできるかというようなことについては、積極的に考えていかなければならないことであろうと考えております。
【次の発言】 今日のように経済、金融の自由化、国際化が進みます時代に、日本の場合には今御指摘がございましたようにディスク……
○国務大臣(久保亘君) 去る一月十一日、大蔵大臣を命ぜられました久保亘でございます。 内外に数多く文字どおり重要な課題が山積いたしております中で財政金融政策の運営の任に当たることになりまして、その責任を重く感じております。 今後とも、政策運営に遺漏なきよう全力を尽くしてまいりますので、皆様方の御指導をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
○国務大臣(久保亘君) 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。 まず、最近の内外経済情勢について申し上げます。 我が国経済の現状を見ますと、設備投資や住宅投資、生産などに明るい動きが見られ、景気には緩やかながら再び回復の動きが見られ始めているところであります。 一方、世界経済は全体として拡大基調を維持しております。 私は、今後の財政金融政策の運営に当たり、このような最近の内外経済情勢を踏まえ、以下に申し述べる諸課題に全力を……
○国務大臣(久保亘君) 規制緩和につきましては、昨年の三月三十一日に規制緩和推進計画が策定され、これは三年計画として前倒しされることになっているわけであります。 大蔵省といたしましても、金融、証券、保険、通関、流通等の幅広い各分野におきまして、規制緩和の項目を盛り込んだこの計画の推進に努力をいたしているところでありますけれども、昨年も、いろいろな経済対策をつくります機会、あるいは大阪のAPECの会議におきましても、また十二月には、証券分野等についての規制緩和措置においても積極的に取り組んでまいったところでございます。 現在は、本年三月末の同計画の改定に向けて、各界の御意見等を伺いながら積極……
○国務大臣(久保亘君) 今お話がございましたように、来年の四月一日から消費税率を五%に引き上げます税制改正を行いました際に、これは景気対策を中心とする立場からの減税の財源ということを念頭に置いて決められたものでございます。 その際、将来の社会保障費の増加の状況などについてもいろいろ意見もございました。そして、附則二十五条の検討条項の中にお話がございましたように四つの要因を明記いたしまして、九月三十日までにその検討を行うということになっているわけでございますが、今、税制調査会におきましても、また大蔵省におきましても、平成七年、八年度の予算を編成いたします場合に、将来の財政の状況等についても検討……
○国務大臣(久保亘君) ただいま議題となりました三法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、平成八年分所得税の特別減税のための臨時措置法案につきまして御説明申し上げます。 政府は、当面の景気に配慮して、平成八年分の所得税につきまして、昨年に引き続き特別減税を実施することとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 この特別減税は、平成八年分の所得税に限り、同年分の所得税額からその一五%相当額を控除することにより実施することとしております。なお、一五%相当額が五万円を超える場合には、控除額は五万円としており……
○国務大臣(久保亘君) 御質問ございましたように、本年の九月三十日までに法律の改正ができませんと、現在法律に定めております九年四月一日からの消費税率五%、地方消費税一%を含む五%となるわけでございます。 平成七年、平成八年の予算編成等を通じての検討も大蔵省としては進めてきたところでございますが、平成六年の十一月にこの消費税率の五%への変更が税制改正の中で決められたわけでございますから、その後これらの検討を進めておりますが、なお税制調査会や与党の税調、また国会における御論議等も十分に承る中で、この問題に関して検討条項が定められておりますから、どのようにいたすかについての結論を申し上げるときが来……
○国務大臣(久保亘君) ただいま議題となりました塩事業法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 塩専売制度は、明治三十八年に制度が設けられて以来、塩の需給及び価格の安定に寄与してまいりましたが、時代の変遷、環境の変化等を背景として、その見直しの必要性が指摘されてきたところであります。 このような状況のもとで、塩事業関係者等の意見を踏まえつつ昨年十一月に提出されたたばこ事業等審議会の答申に沿い、今般、塩専売制度を廃止するとともに、良質な塩の安定的な供給の確保と我が国塩産業の健全な発展を図るため、ここに本法律案を提出することとした次第であります。 以下、この法律案の内容……
○国務大臣(久保亘君) 塩専売法は、塩の需給及び価格の安定を確保するとともに、あわせて国内塩産業の基盤を強化することを目的とした法律であることは、今、牛嶋さんから御指摘がございましたとおりでございます。 これらの改正に当たっての条件は整備されたのかということでございますが、塩事業法では、良質な塩の安定的な供給の確保と我が国塩産業の健全な発展を目的としておりますけれども、今後努力をしてまいらなければならない問題も多くあると思っております。 塩の需給及び価格の安定につきましては、大蔵大臣が需給見通しを策定、公表することによりまして間接的に需給及び価格の安定を確保するとともに、塩事業センターが離……
○国務大臣(久保亘君) ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 平成八年度予算につきましては、租税収入が七年度当初予算で見込んだ水準をさらに二兆円以上も下回る見込みとなり、徹底した歳出の洗い直しに取り組んだものの、多額の特例公債を発行せざるを得ない容易ならざる事態に立ち至りました。他方、こうした厳しい状況のもと、限られた財源の中で資金の重点的・効率的な配分に努め、質的な充実に配慮することとし、豊かで活力ある経済社会の構築等のために真に必要な経費の確保に努めたところであります。 本法律案は、以上申し上げましたように、厳しい財政事情のもと、八年……
○国務大臣(久保亘君) G7の最初にIMFの専務理事から全体の経済状況に関する報告がございました。特に、日本の景気が予想以上に回復に向かっていることを彼は強調いたしました。そして、九六年二・七、九七年三・一の成長が見込まれる状況であるという説明をいたしました。この数字はG7各国の中で、九五年は日本が成長率最低の見通しでありますが、九六年、九七年はいずれも日本が今度は逆にG7の中で最高の成長率となるという見通しを説明、報告をいたしました。 その中で、日本の経済、景気回復は御承知のように財政、金融によって下支えをされておりますが、できるだけ早く自律回復の軌道を確かなものにして、景気刺激をそろそろ……
○国務大臣(久保亘君) 平成八年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は七十五兆一千四十九億二千四百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は五十一兆三千四百五十億円、雑収入は二兆三千四百八十二億百万円、公債金は二十一兆二百九十億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は十九兆百一億七千九百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れは一千七百十五億四千百万円、国債費……
○国務大臣(久保亘君) 平成八年度予算及び平成七年度補正予算(第3号)の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。 まず、平成八年度予算の編成の基本方針及びその概要について申し述べます。 八年度予算は、従来にも増して徹底した歳出の洗い直しに取り組む一方、限られた財源の中で資金の重点的、効率的な配分に努め、質的な充実に配意することとしております。 歳出面につきましては、既存の制度、施策について見直しを行うなど経費の徹底した節減合理化に努めることとし、一般歳出の規模は四十三兆一千四百九億円、前年度当……
○国務大臣(久保亘君) 今、橋本内閣総理大臣から御答弁を申し上げたことで尽きると思うのでありますが、この六千八百五十億の公的資金を導入いたします住専問題の処理を御提案申し上げるに先立って、私どもは関係閣僚懇談会において申し合わせを行ったことが三つございます。 一つは、情報の積極的な開示でございます。二番目は、強力な債権の回収でございます。三つ目が、責任の明確化ということでございます。これらのことをこの住専問題の処理に当たって全力を尽くすことによって、国民の皆様方の御理解を得られるよう努力してまいりたいと考えております。 情報の開示につきましては、国家公務員法等に定める守秘義務の問題に当たる……
○国務大臣(久保亘君) 預金者に影響が及ぶというようなことに対しましても、今後の金融行政のあり方として、私どもはできるだけ自己責任の原則のもとに、また市場規律を軸にして解決されることを求めております。そのために、預金保険機構の保険料率を引き上げてこの機構をより強化する、こういうことによってこれらの問題に対処すべきものと考えております。
【次の発言】 そのように考えております。
【次の発言】 第二次再建計画に関して住専問題をどのように処理していくかということについては、基本的な報告は行われ、それらのことについての協議はあったものと私は思っております。そして、その上に立って第二次再建計画を誠実に履……
○国務大臣(久保亘君) このたび、平成八年四月一日から五月二十日までの期間につきまして暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について御説明申し上げます。 まず、一般会計につきまして申し上げます。暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、人件費、事務費等の経常的経費のほか、既存の法令等により支払い期日が到来する経費などについて、暫定予算期間中における行政運営上必要最小限の経費を計上することといたしております。 なお、新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないこととしておりますが、生活扶助基準等の引き上げ、国立大学の学生の……
○国務大臣(久保亘君) 参議院では、先般暫定予算審議の際に御質問がございまして少しだけお答えする機会がございましたけれども、きょうが初めてでございますから、石井さんが今言われましたように初心に返って誠実にお答えを申し上げます。 私どもは、日本の金融が今抱えております巨額の不良債権を早期に処理して金融システムの安定化を図り、内外の信用と信頼を確保すること、そしてそのことによって、日本の経済のようやく回復の基調にあります状況をさらに促進しつつ、結果的には預金者を保護する、こういうことが政治の任務だと考えております。 住専の問題は、もとよりこれは民間の企業の債権債務に関する問題であることは十分に……
○国務大臣(久保亘君) 今決意を求められました、そのような立場に立って全力を尽くしたいと思います。
先週、予算委員会が開かれておりますために私自身は出席できませんでしたけれども、信託の会合にも事務次官をして私のあいさつを伝えさせました。その中にも母体行責任に関して明確に私の考え方を伝えてございます。
【次の発言】 今対案というお話がございましたけれども、衆議院予算委員会の審議におきましては政府案のみが審議をされました。そして採決に付されたのでございまして、対案は提出されなかったと考えております。ただ、この政府案に対する御意見をおまとめになりまして、このような考え方はどうだという方針や、この方……
○国務大臣(久保亘君) 今御指摘のございます商法二百八十五条に違反しているかどうか、その事実があった場合に銀行法二十七条の権限を大蔵大臣として行使すべきものかどうか、今御指摘の点について大蔵省の検査、監督に不十分な点があるのかどうか、調査をしてみたいと思います。
【次の発言】 商法二百八十五条に違反する事実が存在したのかどうか、そしてそのことが銀行法二十七条の権限行使に当たるのかどうか、そういう点を、今そういう事実がありたという前提でのお話でありますが、私どもとしては十分調査をした上でそういうことに該当するのかどうかを検討してみたい、このように申し上げたのであります。
もし、今御指摘のような……
○国務大臣(久保亘君) 衆議院で石井さんから御質問がございましたのは憲法改正についての御質問ではございません。そのことは誤解がないようにしていただきたいと思います。 それから、今お話がございましたが、私ども社民党の前身でございます日本社会党が九三年の総選挙の後、連立政権を初めて樹立いたしますときに、当時益田さんはいらっしゃらなかったわけでございますけれども、あなたのお仲間の方々と連立政権樹立のための政策合意書をつくりました。この冒頭に、日本国憲法の理念と精神を尊重するということが明記してございます。そして、この考え方は今の三党連立政権樹立に当たりましても引き継がれたものと思っておりまして、村……
○国務大臣(久保亘君) 銀行の公共性、社会的責任ということについては、他の企業に比して一段と重いものがあることについてしばしば御説明を申し上げてまいりました。住専問題に関して申し上げますならば、住専の設立の当初からいわゆる母体行と呼ばれる金融機関、銀行がこれにかかわり、出資し、そして役員を送り、その経営にも支配的に参画してきたという経緯がございます。 もとより一住宅金融専門の会社が生まれてきました当初は、これは国民の需要にこたえるものであったと考えております。その後、母体行は住専との関係をどのように動かしていったのか、そして住宅金融専門会社が本来の会社の設立の目的から次第にその事業内容を変え……
○国務大臣(久保亘君) 今お話がございましたように、母体行といいますか、住専を設立いたしますときからかかわりました金融機関が、その設立、出資、そしてその後の人事を含めて経営にも深くかかわってきたことは、これは私は銀行、母体行側も否定できないことだと考えております。そのような立場がありましたからこそ母体行としては債権の全額放棄に応じたものと思っております。 それだけではなくて、今後、住専処理機構に対して二兆円を超える融資にも、住専処理機構が設立されればそこへ融資を行うということについても既に合意をいたしております。拠出金についても同様でございます。これらのことは、単なる債権者という立場の責任を……
○国務大臣(久保亘君) 今、川橋さんからお話がございましたように、この住専問題に限らず、今の政治の問題で国民の皆様方の心との乖離といいますか、そういうものが大きくなってまいりますと社会の秩序を維持するためのルールが破壊される、それがモラルハザードだと思っております。そういう事態になることを私どもは一番恐れるわけでありまして、そのような事態を招かないためにも問題を的確に早期に処理をしていくことが非常に重要だと考えております。 もちろん、国民の皆様方の意見をどのように的確に把握して尊重していくかということが議会制民主主義のもとでの基本でございますが、一方また政治に責任を持つ者のリーダーシップとい……
○国務大臣(久保亘君) 金融における信用不安の起こる可能性をどのように判断するかということは、今政府の持っている非常に大きな責任だと考えております。 特に、今日のように深刻な不良債権の状況をどのように解決していくかという問題を考えますときに、予測される事態が起きてからの判断では、この問題は国民の金融に対する信用、信頼を回復することは非常に難しくなると思っております。そこは政策上と申しますか、事態に対する責任を伴います判断の問題であろうと考えております。 確かに、猪熊さんが今おっしゃいましたように、預金保険法、貯金保険法という制度が法律をもって整備されております。この法律に従うことがまず重要……
○国務大臣(久保亘君) 資料請求につきましては、大蔵省としても可能な限り御要求におこたえできるよう努力をしてきたと思っております。 ただいま御指摘の点につきましては、大蔵省を経由してということでありますと、相手方にそのことで強制的に提出を命ずるということが銀行局としてできたのかどうか、そこは私も今お話を聞きながら、別にあれば出しては困る資料ではないと私は思っております。だから、そういう意味では恐らく銀行局としては母体行側の回答をお答えしたんだと思っております。したがいまして、正式にまた当委員会として提出の御請求を御決定の上、命じられますならば、私どもとしても可能な努力をいたしたいと思っており……
○国務大臣(久保亘君) 大蔵省としても、住専問題の再建計画というものが非常に重要な行政のかかわる問題であるということから、深く関心を持って必要な関与を行ってきたものと考えております。ただ、その間の事実経過につきましては、私よりも事務当局の方が正確に承知していると、このように考えておりますので、政府委員から答弁をさせているのであります。
【次の発言】 今、政府委員がお答え申し上げましたように、この住専処理機構の設置に関する予算や法案等の御審議をいただく上で必要な構想については可能な限り御説明を申し上げてきたと思っております。
また、この法案が成立いたしました段階では、できるだけ速やかに強力な回……
○国務大臣(久保亘君) ただいまの点についてお尋ねがあるということでございましたので、昨日の記者会見のテープを起こしたものを届けていただきました。 そんなにこの問題について長い時間話をしたわけではございません。最初に、母体行の追加負担についての御質問や銀行のトップの交代などについてのお尋ねがございまして、私の考えを申し上げました。 記者団の方から質問がございました。大臣は、農林系統について追加的な新たな寄与を求める発言はこれまでないが、それは農林系統については新たな寄与なり負担できるだけの体力がないというふうに考えているからなのかという質問がございました。 これに私がお答えしましたのは、……
○久保亘君 今度のこの一部改正は、大臣の提案理由の説明にもございましたように、四点から成っておりますが、この中で法改正を今度提案するに至った最も中心のテーマは何ですか。
【次の発言】 それではお尋ねをいたしますが、住宅金融公庫の設置目的は先ほど御質問の中にもありましたけれども、この第一条の中には「住宅金融公庫は、国民大衆が健康で文化的な生活を営むに足る住宅の建設及び購入に必要な資金」、こうなっておりますが、この種の法律で「国民大衆」という用語が使われているものは余り多くはないのではないかと思っておりますが、この「国民大衆」という用語で「目的」が書かれておりますことをどのように解しておられますか……
○久保亘君 けさ、楢崎委員の御質問に答弁をされる中で大蔵大臣から、開かれた独立性を目指して今度の日銀法の改正が行われるというお答えがあったと思います。それから銀行局長は、独立という言葉を使えば何からの独立だということを問われることになる、だから独立という言葉は使わない、こういう御説明がありました。 私どもは、今度の日銀法の改正は、日銀の政策決定、業務運営に当たっての透明性、独立性をどのようにして確保するかということで行われる改正でありますから、これはまさに日銀の改革であり、そして何から独立するのか、何を透明にするのかということが明らかにされなければ、その改正は、法律の条文は変わっても実際には……
○久保亘君 私は、総理とこういう形でお話をするのは随分久しぶりのことです。 最初に、先ほど金融機関の不祥事に関してお尋ねがございまして、総理の方からモラルの問題を中心にお答えがございました。私も全く同じような考え方を持っています。ただ一つ、検査する側、考査する側が今おくれている面はないのか。それは、コンピュータースペシャリストの時代に、例えば大蔵省、今は大蔵省の金融にかかわる部局がこれに十分対応できるだけのスペシャリストの配置やその役割を整えているのかどうかということについてかねてから疑問を持っておる一人であります。これらの点について、もしお考えがありましたら、お答えをいただきたいと思います……
○理事(久保亘君) ただいまから国会等の移転に関する特別委員会を開会いたします。
武田委員長から委員長辞任の申し出がございましたので、私が暫時委員長の職務を行います。
委員長の辞任の件についてお諮りいたします。
武田委員長から、文書をもって、都合により委員長を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。よって、辞任を許可することに決定いたしました。
これより委員長の補欠選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの真島君の動議に御異議ございませんか。
○委員長(久保亘君) ただいまから国会等の移転に関する特別委員会を開会いたします。
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
国会等の移転に関する調査のため、本日、参考人として高崎経済大学地域政策学部教授横島庄治君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 国会等の移転に関する調査を議題といたします。
まず、本委員会が先般行いました委員派遣について、派遣委員の報告を聴取いたします。平田健二君。
【次の発言】 以上で派遣委員の報告は終
了いたしました。
○委員長(久保亘君) ただいまから国会等の移転
に関する特別委員会を開会いたします。
継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
国会等の移転に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、委員派遣に関する件についてお諮りいたします。
閉会中の委員派遣につきまして……
○久保亘君 財政再建と景気浮揚という課題は、具体的に政策化していく場合に非常に両立しにくいものであります。しかし、結果としてこれが両立するように政府はこの政策の優先性を選択しなければなりません。それはタイムリーに、しかも毅然たる意志を持ってやらなければならない問題だと私は考えております。 そういう意味で、総理の決断とされる二兆円特別減税は、これはやはり、日本経済の予想を上回る厳しい現状に照らして、政策の選択という意味でこの変更を決意せざるを得なかったものと考えております。そしてそのことは、日本経済の状況が著しく好転しない限り、特別減税、制度減税等を含めて平成十年度にも継続されなければならない……
○久保亘君 最初に、通告外でありますが、外務大臣、今度のエジプトにおけるテロ事件について、今外務省が掌握されていることで報告できることがあれば報告してください。
【次の発言】 このテロの犠牲になられた方々に、心から弔意とお見舞いを申し上げたいと思います。
次に、もう一つ先にお聞きしておきたいのは、今、都築さんの方から北海道拓殖銀行について質問がございました。
北海道拓殖銀行の倒産に関しては新聞紙上においてもいろいろと書かれておりますが、ことしの前半まで、大手都銀の二十行が倒れることはないということを言ってこられた。その倒れないはずの銀行がこの段階で倒れることになる、その意味をどういうふうに……
○久保亘君 最初に少し気になることもございますので、伺っておきたいと思います。
小村事務次官の引責辞任に関する報道の中で、首相が言われた言葉として、蔵相兼務中に辞表を書けと、こう言われて小村事務次官の責任のとり方についての考え方が変わった、これは記者の署名入りで報道されておりますが、このことについて間違いはありませんか。
【次の発言】 いや、私がお尋ねしたかったのは、この種のことに関して指導監督の責任のとり方について、もし大蔵大臣が事務次官に対して引責辞任すべきであるということで辞表を書けと、こういうふうに言われたことが事実であるとするならば、この種の事件が起きた場合の責任のとり方というのは……
○久保亘君 大蔵大臣、この「金融に関する緊急対策について」という国民向けに出された大蔵省のパンフレット、御存じでしょうか。
【次の発言】 それでは、このパンフレットに述べられていることを念頭に置きながらお尋ねいたします。
今度の金融システム安定のための法案の中で金融危機管理勘定から整理回収銀行への貸し付けが必要となる仕組みが提案されておりますが、この金融危機管理勘定と名づけられる金融危機というのはどういう状況をお考えになっておりますか。
【次の発言】 このパンフレットは預金者の保護を中心に金融システムの安定化のための緊急対策ということで出されておりますが、この中に今あなたが述べられたような事……
○久保亘君 私は、ただいま可決されました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民友連、公明、社会民主党・護憲連合、自由党及び改革クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 国際通貨基金の運営等に当たっては、人材面等での協力を進めるとともに、その政策決定において主要出資国にふさわしい指導力の発揮に努めること。 一 国際……
○久保亘君 私は、ただいま可決されました関税定率法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民友連、公明、社会民主党・護憲連合、自由党及び改革クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 関税定率法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 関税率の改正に当たっては、貿易自由化の流れに基礎を置きながら、町民経済的な視点から国内産業、特に農林水産業及び中小企業に及ぼす影響を十分に配慮しつつ、調和ある対外経済関係の強化及び国民生活の安定・向上に寄与するよう努め谷こと。 なお、関税の執……
○久保亘君 私は、ただいま可決されました法人税法等の一部を改正する法律案及び租税特別措置法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民友連、公明、社会民主党・護憲連合、自由党及び改革クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 法人税法等の一部を改正する法律案及び租税特別措置法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 現下の厳しい経済・財政の現状にかんがみ、財政構造改革に努めるとともに、税制に対する国民の理解と信頼を確保する観点から、所得課税の在り方等を含め税制全般にわたる検討を行う……
○久保亘君 去る三月十日に当委員会に対して松永大蔵大臣から所信表明がございました。
それから約一カ月を経過しようとしておりますが、この所信は今もお変わりございませんか。
【次の発言】 それでは、お尋ねいたしますが、この所信の一番最初は大蔵省の不祥事と今後の対応ということで述べられております。そして、その中に書かれておりますことは、綱紀の保持について早期に実質的な成果を目に見えるような形であらわせるようやっていきたい、全力を尽くしたい、こういうことを述べられておりますが、日銀の元営業局証券課長は三月十一日に収賄容疑で逮捕され、三月三十一日に起訴されました。そして、四月三日に、接見の上、懲戒免職……
○久保亘君 私は、ただいま可決されました農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明、社会民主党・護憲連合、自由党及び改革クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 農水産業協同組合貯金保険法の一部を改 正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 本法の運用に当たっては、貯金者の保護という視点を明確にしつつ、経営困難な組合の合併や経営再建等に活用するよう十分指導すること。 また、貯金保険機構は、安易に政府保証債務の履行が行われることのない……
○久保亘君 去る五月十五日に阪神銀行及びみどり銀行の合併について両行の合意が発表され、これに対して大蔵大臣及び日銀総裁から談話が発表されております。このことについて、特に金融システム改革及び金融安定化策を進めておられる政府の方針とどういうふうにかかわってくるのかそういうことについて少し具体的にお尋ねしてみたいと思います。
一つは、両行の合併は、みどり銀行の破綻処理なのか両銀行のいわゆる経営強化のための合併なのか、これは大臣談話によっては明確でございません。どちらでしょうか。
【次の発言】 難しいことではなくて、法律上どうこうというようなことではなくて、みどり銀行は破綻したのですね。それで、そ……
○久保亘君 民主党の久保亘です。
澤藤さんの御意見を日弁連の多くの方の御意見と伺いましたけれども、それでよろしゅうございますか。
【次の発言】 あえて日弁連と申さなくても、大多数の御意見と考えてよろしいかということです。
【次の発言】 私、大変共感を持ってお聞きいたしました。
特に、消費者の権利の問題、それから銀行、証券、保険等による消費者被害に対する救済措置の問題など、十分に考えられなければならない大事な問題だと思っております。社会的な公正を期することや消費者の、特に弱者の救済というような問題について日弁連の消費者問題対策委員会において御検討になったことをお話しいただきまして、大変感謝い……
○久保亘君 私は、ただいま可決されました金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案及び金融機関等が行う特定金融取引の一括清算に関する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明、社会民主党・護憲連合、自由党及び改革クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたしますへ 案文を朗読いたします。 金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化……
○久保亘君 最初に、アメリカのイラクに対する武力制裁に関して、日本政府が得ている情報で報告できるものを説明してください。
【次の発言】 ロシア政府の方でフセイン大統領との間に一つの合意があったという報道がありますが、このことは外務省は承知されておりますか。
【次の発言】 国連の決定に基づいて、これに違反するということで武力攻撃が行われるという場合には、この攻撃は事前に日本政府には通告されるものですか、いかがでしょうか。首相、これはおわかりでしょうか。
【次の発言】 アメリカは議会においてもフセインの招待を断ったという報道がございますが、非常にこのイラク問題は緊迫の状況にあるのではないかと思って……
○久保亘君 最初に、延期されましたエリツィン大統領の訪日日程は確定したのでしょうか。
【次の発言】 日銀総裁は見えていますか。──昨日、衆議院の大蔵委員会において、一連の汚職事件についての調査をほぼ終了されたということのようでありますが、そのような御報告と聞いておりますが、これらの問題についての報告を当委員会にしていただきたいと思います。
【次の発言】 いろいろと調査を進められてこれに決着をつけられるということでありますから、大変結構です。国会に対しても御報告があるということでありますから、報告を受けてまた意見があれば申し述べたいと思います。
このことに関してかなりの人数の職員を処分しなけれ……
○久保亘君 大蔵大臣、御苦労さまでした。
最初に、法律家でもあるあなたにお聞きしたいんですが、法律というのは守るためにつくられ、守られない法律はつくらないというのが立法に携わる者の第一の原則だと思います。先般のあなたのいろいろな御答弁もそういう考え方に貫かれていたのではないかと思っておりますが、いかがですか。
【次の発言】 今、財政構造改革法を改正する動きがあります。この法律は昨年の秋に制定された法律でありまして、言ってみれば、財政構造改革法の適用初年度に今入ったばかりであります。そういう段階でこの法律の改正を行わなければならないということは、理由があれば私はそうすべきものだと思います。
……
○久保亘君 ただいま審議中の補正予算は、事実上平成十年度の当初予算を組み替えるに等しいものだと考えております。
大蔵大臣も財政演説の中で、平成十年度の予算は五千七百億、一・三%の減額を達成したものであるということで財政再建の一歩となるということを強調されておりますが、今度の四兆六千四百五十五億の一般会計の追加は前年度当初に比べれば四兆円余りの増額になるものであって、予算の性格を変えるものだと考えておりますが、いかがですか。
【次の発言】 それは十年度の予算の持つ意味を変えるに等しいと私は思うんです。だから、そこははっきりおっしゃった方がいいんじゃないですか。
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。