鍛冶良作 衆議院議員
23期国会発言一覧

鍛冶良作[衆]在籍期 : |23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期
鍛冶良作[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは鍛冶良作衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院23期)

鍛冶良作[衆]本会議発言(全期間)
|23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期
第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 衆議院本会議 第15号(1947/07/10、23期、日本自由党)

○鍛冶良作君 私は、議会運営の根本問題であると考えまする、政府の法律案提出に関する権限について、皆樣方に提議をしてみたいと考えるのであります。この問題は、さきの施政方針に対する質問で、綱島君から総理大臣に質問されたとき、総理大臣は、政府に法律案提出の権限ありと答えられました。しかし、その答弁の内容については、ますます疑問を深くし、本議院の運営について暗影を残すものであると考えますがゆえに、ここに皆樣方の深甚なる御考慮を煩わさんとするのであります。(拍手)  憲法第四十一條には、國会は國の最高機関であつて、唯一の立法機関であると規定しております。國の唯一の立法機関であると言うております。これは御……

第1回国会 衆議院本会議 第60号(1947/11/18、23期、日本自由党)

○鍛冶良作君 ただ今議題と相なりました昭和十九年法律第四号経済関係罰則の整備に関する法律の一部を改正する法律案について、委員会における審議の経過並びに結果の概要を御報告申し上げます。  まず、政府原案の要旨について御説明申し上げます。この法律は、経済関係の各種法令中、涜職罪及び秘密漏泄に関する規定を整備統一するとともに、経済統制事務その他重要な公共事務を行う経済團体の役職員に対しても右両罪の成立を認め、その職務執行の公正を担保することを目的として設けられたのでありますが、國家総動員法その他経済統制法令の多くはすでに廃止せられ、統制の方式についても重要な修正が加えられ、從つて、本法は幾多実状に副……


■ページ上部へ

第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 衆議院本会議 第24号(1948/03/04、23期、日本自由党)

○鍛冶良作君 ただいま議題となりました内閣総理大臣からの同意を求める件については、遺憾ながら反対の意見を述べたいと存ずるものであります。  警察法第五條には、國会の同意を得て内閣総理大臣はこれを任命すると書いてあります。國会の同意を得れば、内閣総理大臣は任意に任命できると解釈しておられるのかもしれませんが、國会の同意を得るといことは、とりもなおさず國会に、はたしてこの任命がいいか悪いかを聽く、換言すれば、國民の意思を確めるということが、この法律の精神であると考えるのであります。從いまして、内閣から天降り式にこの五人を突然出して、これでよろしいかといつて聽くがごときは、まことにこの法律の精神を無……

第2回国会 衆議院本会議 第46号(1948/05/07、23期、民主自由党)

○鍛冶良作君 ただいま議題と相なりました戸籍手数料の額を定める法律案について、司法委員会における審議の経過並びに結果の概要を御報告申し上げます。  改正戸籍法によりますれば、戸籍手数料の額は別に法律で定めることになつております。ただ財政法第三條の適用があるまでは政令によることを妨げないという規定によりまして一應効力が認められていた現行戸籍手数料規則を、このたび財政法第三條の規定の施行にあたつて、法律に切りかえる必要から提出せられたものであります。その内容は現行規則とまつたく同樣でありまして、委員会においても別に問題となるところはなく、四月十五日政府の説明の後、質疑を省略いたしまして、昨六日討論……

第2回国会 衆議院本会議 第60号(1948/06/10、23期、民主自由党)

○鍛冶良作君 私は、昨六月九日の日本タイムスに鈴木法務総裁が言明せられましたことについて、はたしてかかる言明はいかなる拠拠をもつてなされたるものなるかを明確にしていただくべく質問をいたすものであります。(拍手)  原文はここにありまするが、訳文をまず読み上げます。法務廳総裁鈴木義男氏は、昨日――昨日とは六月八日です――新聞記者会談において、檢察当局が西尾氏に対し法的措置を講ずるとは信じないと声明した。しかし鈴木氏は、檢察当局が本件を調査中であることを附言した。鈴木氏は、本献金は純粹な私的取引であつて、明らかに社会党に関係のないものであると指摘した。かくて西尾氏が政令違反の罪に問われることはない……

第2回国会 衆議院本会議 第77号(1948/07/03、23期、民主自由党)

○鍛冶良作君 私は、衆議院規則に定めてありまする明文に反したる本日のこの会議は、何ゆえに開かれたのであるかを明確にしておく必要があると思いまするがゆえに、その理由を議長に説明していただかんとするものであります。  衆議院規則第百八條には、「会議を開こうとするときは、議長は、予め議事日程を定めてこれを議院に報告する。」とあります。しかして第百十條には「議事日程は、これを官報に掲載し、且つ、各議員に配付する。」とあるのであります。(拍手)院議をもつてこの特別会議を開くことを決定することがよろしいという議論はあるかもしれませんが……
【次の発言】(続) 官報によつて掲載するということを、いかにして抹……


■ページ上部へ

第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 衆議院本会議 第25号(1948/11/30、23期、民主自由党)

○鍛冶良作君 ただいま議題となりました三法案について、委員会における審議の経過並びに結果の概要を御報告いたします。  第一に、刑事訴訟法施行法案の内容のおもなるものを申上げますと、前國会において、英米法を範とする画期的な改正刑事訴訟法が制定せられ、しかも、その施行期日が來年一月一日からと定まつていることは、御承知の通りであります。ところで、事案がいかなる段階にあろうと、來年一月一日を期し、すべて新法が適用せられるかどうかが、問題となるのであります。新法によるか、旧法によるかは、ひとり捜査、審判に当る警察、檢察、裁判機関にとつて重大な意義をもつのみならず、一般國民にとりましても、きわめて重大な関……

鍛冶良作[衆]本会議発言(全期間)
|23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院23期)

鍛冶良作[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期
第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第1号(1947/07/26、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 委員長の言われるのも一理ありますが、問題は政府と連絡をとつたら、書類など隱して出さないのがあるだろうと思う。しかし出す義務があるのですから、もしそういうことがあつたら政府としてさようなことは許さぬ。われわれはどこまでも追究できます。やらなかつたら承知せぬという固い決心をもつてやつたらいいと思う。民間人に對しては、やらなかつたならば制裁を加えることも必要かと思いますが、これも協力するならば大體の目的は達せられますし、それ以上のことも、先ほど北浦先生の言われたようにできるだけのことをやればやれるのでありますから、やらないということを前提としての議論はやめていただきたい。

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第2号(1947/07/28、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 今の北浦氏の質問に關連して私も聽きたい。先日司法委員會で司法大臣が述べられたことは、ただいま承つた通り、斷固たる處置をとる、しかして某代議士は公開の席上で現閣僚二名に關係ある者がある、さらにそれがもとになつて西尾であるとか和田であるとかだれそれであるという名前が出た。こういうことで斷固たる處置をとると言われると、その名前も世耕が言つたそこから出たというように聞えますが、そういうおつもりでしようか、それとも抽象的の御主張でしようか。
【次の発言】 そうすれば先ほどおつしやつた某代議士が二名閣僚に關係があるということも、まだ調査中で確定ではないのですね。

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第3号(1947/07/30、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 西尾長官に承りたいと思います。けさほどの司法委員會竝びに先ほどのお答えによつて、私の感じましたところは、今月十九日の新聞に西尾官房長談として發表さたましたその意圖は、この問題が國際的に相當大きな波紋を描いておるから、これを明確にせなければならぬという意圖のもとに發表されると言われた、さよう承つておいて間違いはありませんか。
【次の発言】 しからば承りたいが、國際的の疑惑を解く一番いい方法はいかなることであると考えておられるか、それを聽きたいと思います。
【次の発言】 要するに事實を明白にし、かつ政府に關係のないことを公表すればよいということでしたが、しからば承りますが、ここに新聞に……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第4号(1947/08/02、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 この隱退藏物資摘發委員會というものは、何か法律なり命令に基いておるのですか。その資料はいただけませんでしようか。
【次の発言】 それはよろしうございますが、これに基いて何か命令とか規則とかいうものは、省令なり勅令なりで出ておらぬですか。ただこの前のこういう決議だけでやつたんですか。何かあるだろうと思いますが……。
【次の発言】 別に私はそれに反對ではありませんが、直接その衝にあたつた世耕君が今日たしか見えると思います。まず世耕君に聞いたらわかる。それでなお疑問の點があればそうする。私はそういう意見です。
【次の発言】 ちよつとその點について被害者がどうか知らぬが、當時辯護士もその中……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第5号(1947/08/04、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 先ほどからの御議論は一應御もつともですが、現在なお隱匿物資等緊急措置令というものの效力があるはずですが、どうですか。
【次の発言】 今經濟安定本部で何か委員會をつくろうというのでありますが、これは別個の法律で別個のやり方をしようというのでありますか。
【次の発言】 實は隱匿物資等緊急措置令というものがあつて、この手續に基いてやつたが、先ほどから向うで言われる意見のように實際の效果があがらなかつたので、いろいろ世耕指令なんか出たということを聞いておりますが、今この委員會が十分監視して、この手續でまつすぐにやればやれる法律なのでありますから、今までのようにただ商工大臣なり、地方長官から……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第6号(1947/08/06、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 大體いろいろ聽きましたので、私そうたくさんは聽かぬでもよいと思うが、ただ前後食違つている點だけ一、二點お聽きします。有田證人は、調べたところ隱退藏物資として認めるものはなかつたと書初のときに言われた。後になつて徳田君の質問に對して、七千七百八十カンのうち四千カンだけは水飴統制配給會社の委託品で、その餘は隱退藏物資である。こう言われたのですが、これは前の證言とあとの證言と全然違うと心得ますが、違わないのでしようか。その點をまず承りたい。
【次の発言】 まあよろしうございます。それからさきには取調べた結果、隱退藏物資と證められぬし、價格統制違反もなかつたと認めたので打切つた。ところが小……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第7号(1947/08/08、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 船岡證人を第一として質問し、濱田辯護士、花岡檢事竝びに森經濟防犯課長の順序でお聽きしたいと思います。船岡證人に對する尋問の概要を私から申し述べたらよいと思いますが……。
【次の発言】 承知しました。まず花岡證人に對して、栃木縣において著手せられたる隱退藏物資に對しては、隱退藏物資なりと確認せられたる經路及び隱退藏物資があるということを確認されたる根據を承りたいと思います。ついでこれを摘發すべくいかなる手段方法をとられたかを第二に承りたい。第三には隱退藏物資摘發委員會の副委員長である世耕氏に申告せられた事實竝にその後にいかなる方法をとられたかということ、それから直接摘發に當りまして、……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第8号(1947/08/13、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 お伺いします。今もおつしやつたのですが、この委員會のできた眞の目的は、いわゆる法律上の隱退藏物資でないかは知らぬが、退藏もしくは死藏しておるものをなるべく摘發して正常ルートにのぼそうということがほんとうの目的であつたように先ほどちよつと聽えたのですが、それに間違いございませんでしようか。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 私はそれが一番問題だと思うのです。ところがいろいろ證人等に聽いてみますると、警察などで調べまするところによれば、昭和二十一年二月十七日、書類第八十號の隱匿物資等緊急措置令、これにはまつたもの、これ以外のものでなかつたら隱退藏物資と言われないから、ここに書いて……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第9号(1947/08/15、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 眞子さんにまず伺いたいと存じますが、栃木縣におけるいわゆる隠退藏物資の摘發、具體的に申しますれば、一月二十日、二十九日と摘發にかかられるまで、隠退藏物資というか、あるいは隠匿物資等緊急措置令違反の嫌疑ありとみられた、これらの物の取調べに著手するまでのあなた方の御心證を得られた事實。その次は摘發にあたつてどれだけのものを摘發せられて、いかなる處置をとられたか。その處置に對し、その後その物件がどうなつたか。その徑路を一通り御説明願つて、あとこまかく質問したいと考えます。
【次の発言】 先ず承りたいことは、先ほど仰しやつたが、その前の縣警察の方でしよう、いろいろ調査しておつたときに隠匿物……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第12号(1947/08/25、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 御指名によりまして栃木縣にまいりまして調査したる結果を簡單に御報告申上げまして、後日參考書と一緒に書面の報告を詳細に出すつもりであります。われわれ社會黨の梶川君と、民主黨の矢野君の三名がまいりまして、まず調査の目標といたしましたことは、世耕情報にもとずいて檢事局が活動し、すべて押えたものを全部解除されているが、いかなる理由で解除されたか、さらに、その後の行方がいかになつているか、この點に重點をおいて調べようということで著手いたしました。すなわち、二十二日午前十一時に宇都宮に著きまして、ただちに縣廳へ參り、縣廳の各係の課長に寄つてもらつて、調査を開始したのでありますが、第一に參考資料……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第13号(1947/08/27、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 二、三日中に出したいと思つております。
【次の発言】 なるべく間に合わせましよう。

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第15号(1947/08/30、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 その點についてこの間ほかの者が言つておつたが、資料を出された責任者、今まで處分したことなどよく知つている人に一つ一つ出てもらつて、資料に基いて説明を聽いた方が皆の頭によくはいるという説があつたが、それも一案かと思いますので御考慮願います。
【次の発言】 さらにその處分をも續けて願いたい。ただあつたものでなくて、どう處分されたか。

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第17号(1947/09/23、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 最後の五に言われたのはどういう範圍のものかよくわかりません。

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第19号(1947/10/03、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 ただいまの御兩名の意見に對する司法大臣竝びに安本當局の意見を聽いてから私は質問したいと思います。
【次の発言】 先ほど安本當局からの答辯も得たいと思いましたが、ありませんから私からあらためてお聽きいたします。この間からしばしば安本において隱匿物資、隱退物資の摘發に當つておりますが、いかなる手續によつて摘發しておられるのであろうか、またその摘發の結果法律に不備があつて摘發ができなかつたか、できたとすればどういうものであつたか、その點をまず承りたい。
【次の発言】 安本の査察官と稱するものだけが行つて調査をするのだと言われるのだと言われるのか、隱匿物資等緊急措置令に基けば、商工大臣また……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第20号(1947/10/09、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 ちよつとこれに關連して私の報告でありますが、司法大臣に聽いてもらいたい。一致するかどうか、檢事局と私の問答を一應聽いておいてもらいたい。檢事局に行つて聽きますと、縣のリストに載つておるものだという縣からの報告であつたから、それで皆解除したのだ。こういう係檢事の返答であつたのです。ところがわれわれが調べてみますと、巨細に調べればリストはずいぶん杜撰なもので、縣全體に關するリストはあるけれども、この倉庫に何かあるということの確實なるリストはありません。ところがあるものを見ますと、預つているところの纖維組合、皮革組合等から私のところにこれだけありますと、あとでいつて來る。それはもうほとん……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第22号(1947/11/11、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 東北の方も一緒に決定したらどうですか。

第1回国会 司法委員会 第2号(1947/07/09、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 関連して――ただいま御質問のあつた通り、現地の事情等によつて相当考慮すべきものがあるということですが、これは数において何か制限があるのですか。それとも事情によつては、減らすということはありませんが、殖やしてもいいというお考えでありましようか。
【次の発言】 これは最高裁判所ができれば最高裁判所できめるべきものではないでしようか。最高裁判所が今のところないからいいけれども、もしこの法律でできたあとで、どういう関係になるか。もしくは現在の最高裁判所の代行機関との関係はどういうことになりますか。

第1回国会 司法委員会 第3号(1947/07/12、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 私はこれについては速記を止めて、委員各位並びに政府と懇談してみたいと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 私は本議会の始まりますると同時に、憲法の条文から政府には法律案の提出権限はないものと考えておりました。また農民党の綱島君からその話があつて、私も同感である。これはぜひとも明らかにしておかなければならぬというので、先日内閣総理大臣の施政方針演説に対する質疑として、綱島君から出されたのであります。その答弁はもちろん片山総理大臣から承りましたが、その答弁では承服できないどころでない、ますますもつて疑問を深くするものと考えます。従いまして今も変らず政府に法律案を提出する権限がない。……

第1回国会 司法委員会 第5号(1947/07/26、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 委員長、わたしはちよつと花村君から質問された第一点について、誤りがあつてはいかぬと思いますから、関連して簡單に大臣に質問したいと思います。
【次の発言】 先ほど花村君からいの一番に行政整理の必要がある。從つて司法部面においても整理の必要のあることを述べられました。私もその点は同感でありまするが、その一面において司法官の今日の社会情勢における生活保障ということが、なお必要でないかと考えるのであります。從いまして行政整理への予算を詰めるという意味で、司法官の待遇をなお一層詰めるというようなことに考えを持つていかれてはたいへんだと思いまするので、ここで一言申し上げておくのであります。今日……

第1回国会 司法委員会 第6号(1947/07/28、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 私も一つ關連して質問を申し上げたいと思います。これは今みな言われたように、私らも多年辯護士をやつた經驗から申しまするが、われわれの仲間では俗に損害賠償の訴訟を起して勝つようにならなければ一人前ではないと言われる。殊に先ほどの説明を聽きますと、國家公共團體を被告として訴えなければならぬということになつたら、よほど――よほどどころではない、大變なことです。われわれは今まで國家を相手にして損害賠償の訴訟を起して、これほど困ることはない。というのは、こちらは個人の力でいくけれども、向うは公権力をもつて戰つている。あらゆる手段方法をもつて戰つているのであります。五年でも、十年でも、二十年でも……

第1回国会 司法委員会 第7号(1947/07/29、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 特別法に基く營團がありますね。それらはなるべく入れようというお考えですか。それとも公權力でないから入れないというお考えでしようか。その點を伺いたい。
【次の発言】 公權力という意味は、行政行為という意味にまた廣く考えてよろしゆうございますか。行政ではありませんですね。

第1回国会 司法委員会 第8号(1947/07/30、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 今趣旨としては北浦君の言われたことでわかりますが、私は政府委員としての先ほどからの答辯は、はなはだ遺憾だと思いまして、いま一遍私は念のためにお聽きしたいと思います。第一は、民法その他の法律と平仄が合わぬ。これは新憲法ができない前の法律であつて、新憲法ができて十三條の基本的人權の尊重、それに基いた十七條も出てきたときに、舊憲法時代の民法と合わぬから、これではいかぬと言われることが、われわれ第一に意に満たない。そういう考え方はいかぬと思う。これを第一に質したい。  その次は濫訴の弊害です。この十七條に基いて損害があるということを基にして起すのに何の濫訴ですか。損害のあらうがなからうが起……

第1回国会 司法委員会 第10号(1947/08/01、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 關連質問について……。天皇の不可侵權についてはたびたび出ますが、今後議論をなからしめるために明らかにしておきたいと思いますが、昨日北浦氏の質問でわれわれ政府の意見は大體わかつたようでありますが、今までの政府の御答辯を聽きますと、どうも昨日と違つた態度のように考えられます。問題は天皇という特別の地位のために普通一般の者では問題にならない、不敬にわたらざるものでも不敬にわたるものがあり得るのですが、この點は政府はお認めにならぬでしようか。たとえば昨日の例に出た米よこせ、これは一個の鍛冶良作に米をよこせと言つたところで笑話に終るだけです。内閣總理大臣に對して米をよこせは政治的の問題に終る……

第1回国会 司法委員会 第11号(1947/08/02、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 政府委員にお伺いいたしますが、先日も承つたのでありますが、公證人法第六條竝びに不動産登記法第十三條、民事訴訟法第五百三十二條、この三つを全部削除せられた理由について、いま一度承りたい。
【次の発言】 舊來他の公務員についてかような規定がなかつたにもかかわらず、そのほかに朝鮮とか満州は別といたしまして、特にこういう規定を設けておつたのはいかなる理由で設けておつたものと思われるか。それをやめて、今日ここにするということになれば、舊來との關係上に不均衡が現れてこないか。その點をお伺いしたい。
【次の発言】 してみれば、今日においてもなおさらその點が必要であつて、いつも私申すように、賠償を……

第1回国会 司法委員会 第27号(1947/08/26、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 今の説明でまだよくわからないのですが、朝鮮辯護士會によつて辯護士になつた者は、この規定を適用になりますかどうか。
【次の発言】 結局この最初の改正案は、辯護士試補の修習を經ないが、試補の修習を經た者と同じことにする。こういうふうにあつたものを、この附則によつて司法修習をやつたものと、同一の資格にする。こういうわけですか。
【次の発言】 政府委員にお伺いしたいことは、われわれは多年いわゆる法曹一元ということを主張してきておつたのでありますが、今さら私らが唱える法曹一元の内容を説明するまでもないと存じますけれども、必要があれば説明してもよろしいと思います。おわかりでありましたら、われわ……

第1回国会 司法委員会 第31号(1947/09/16、23期、日本自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長 たいへん質問が遲くなつて、なおさきに質疑があつたので、おそらく私の聽くことも、前にあつたことと思いますが、決して私は怠けて出なかつたわけでなくて、特殊の理由で出られなかつたのですから、ここにあらためて一應政府の所見を伺いたいと存じます。まず私は本法律案提案理由の説明に基いてお聽きしたいことは、この冒頭に、憲法に基いて個人はすべて法のもとに平等である。性別その他により經濟的または社會的關係において差別されないことを明らかにしておるから、これを原則として改正すると言つておらるるのでありますが、この平等という觀念に、どの程度まで考えておられるのか。すべての者は同じく取扱うというのか。そ……

第1回国会 司法委員会 第32号(1947/09/17、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 昨日に引續いて質問することにいたします。妻の無能規定を發止されたことは、當然のこととして、われわれも贊意を表するのであります。現行民法法第十四條の第三號「身體ニ覇絆ヲ受クヘキ契約ヲ為スコト」というこの規定は削除せられたことになりますと、夫婦の同居義務と申しますか、これが一致せないことが起こりはしないかと思いますが、これをなくしても全然差支えないと思われますか、それとも何かこれに代る效力規定があるか、その點をお伺いいたしたい。
【次の発言】 契約を締結しようかどうしようかということであれば、夫婦間で團滿な話合いができますが、第三者と契約をしてしまつて、そこで夫がさような契約は困る、こ……

第1回国会 司法委員会 第36号(1947/09/22、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 片山首相に對して、まず私の質問せんとする前提といたしまして、首相は施政方針演説において、本内閣は憲法を忠實に實施するをもつてその本分とするとおつしやるのでありますが、新憲法は舊來と變わらない思想がなお殘存するものと思いますので、どこまでも新憲法を忠實に實施するというようならば、新しく變わつた點を明確にし、かつ嚴格にこれを行われるものと考えまするが、その點首相のお考えはどうでありますか、伺いたいと思います。
【次の発言】 そこで新憲法第三十五條の問題にはいりまするが、第三十五條には、「何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入及び押収を受けることのない權利は、第三十三條の場合を除……

第1回国会 司法委員会 第44号(1947/10/03、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 自由党を代表して修正案に賛成いたします。
【次の発言】 私は自由党を代表いたしまして、第二案の前段二百三十一條削除を削るという案には賛成いたします。但しあとの方は第三案の討議を終つてから論ずるものでございますから、これは対する意見を留保いたします。
【次の発言】 私は北浦委員説明の修正意見に賛成するものであります。その大前提といたしまして、特に私は政府委員に聴いていただきたいと思うことは、およそ法律は國民の意思感情をもとにしてつくるべきものであつて、為政者の意思をもつて國民の感情を曲げんとするがごとき法律は、法律の価値のないものである。この点を深く反省していただきたいのであります。……

第1回国会 司法委員会 第46号(1947/10/08、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 安定本部長官にまず伺いたいことは、片山總理大臣は議會の施政方針演説において、現内閣は、新憲法を忠實に實施することをもつてその使命としておるという演説をせられたのであるが、安定本部長官も、同一のお考えであろうと思うが、まずその點を基本的にお聽かせ願います。
【次の発言】 そこで新憲法を實施するということは、特に舊憲法と變つた點を嚴格に勵行することであると考えられるのでありまして、最も忠實にこれを施行するということは、嚴格にこれを解釋し、どこまでもこの精神に反することのないように、また舊憲法と變つたところは、變つた精神に基いて、嚴格にこれを施行するものだと私は解釋しておりますが、長官も……

第1回国会 司法委員会 第48号(1947/10/13、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 それでは舊憲法の千一條の二ですが、改正民法の八百九十七條、「系譜、祭具及び墳墓の所有權は、前條の規定にかかわらず、愼習に從つて祖先の祭祀を主宰すべき者がこれを承繼する。但し、被相續人の指定に從つて祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が、これを承繼する。」となつておりますが、今日わが國において、財産を離れて系譜または祭具、または墳墓の相續ということがあり得るかどうかという問題であります。この系譜または祭具を繼ぐということは、舊來からわが國にあつたところの家を繼ぐということと同様の觀念なりと私は考えておるのであります。家を繼ぐということになれば、まず考うべきことは、家業を繼ぐと……

第1回国会 司法委員会 第50号(1947/10/27、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 政府委員にお伺いしたいのですが、かつて質問をいたしました際に、協議上の離婚にあたつて、單に當事者の意思だけでは、眞意に反する場合が多いから、重ねて家事審判所の許可もしくは確認を必要とすることはどうだと質問をいたしましたとき、政府委員においても、その點は同意であつて、修正意見が出れば反對せないという御意見を伺いました。今一つは遺言にあたつて、現在の遺言の形式はあまりにめんどうな手續でありまするがゆえに、實際上において行われないから、できるだけ簡便なる遺言の方法を用いた方がよろしい、殊にこの改正にあたつては、その必要を痛感いたしますので、これを家事審判所に出頭して調書をつくることにおい……

第1回国会 司法委員会 第53号(1947/11/07、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 私はこの改正案を讀んで第一に頭に來たことは、このようにたくさんの團體を罰するということになれば、今日なお統制が強化せられて、このような團體がずいぶん殖えてくる傾向がある場合に、まことに世の中は殺伐になるという考えを、まず直感いたしました。それで政府としては、なるほどこういう法律ができる以上は、罰せなければならぬということも考えておられるであろうし、われわれも考えておりますが、このようなものをどこまでも罰して、社會秩序が保てるという自信があるでしようか、まずこの點から聽いてかかりたいと思います。
【次の発言】 こういう統制法令がある以上は、その役員、業務をとるものに特別の權力が加わる……

第1回国会 司法委員会 第54号(1947/11/10、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 引續いで私のお伺いしたいことは、六十八條の第ニ項には先ほどから述べられたる通り、「内閣總理大臣は、任意に國務大臣を罷免することができる。」とあります。けれども、この任意ということは總理大臣の專恣であるということとは違うと私は考える。もし專恣に任せるというならば、何でもかでも理由をつけてやつつけてしまう。これはまつたく專制政治になる。いやしくも憲法のありまする以上は、さような專制政治は許されないことは論をまたぬことと考えますが、首相はどこまでも任意とお考えになるか、それには一應の公明なる理由がなくてはいかぬものとお考えになるか。まずその點を伺いたいと思います。

第1回国会 司法委員会 第55号(1947/11/12、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 今佐竹次官からおつしやつた通り、これは後にも出てきますが、この問題は最高裁判所でこれを決定するものであるから、司法省の意見よりも、むしろ最高裁判所の意見を聽くことが、もつとも肝要であると思いますから、この審議の際に最高裁判所の方に出ておつていただかないと、審議ができないのではないですか、いかがでしようか。

第1回国会 司法委員会 第56号(1947/11/14、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 本法における第一條竝びに第二條の第二項は、ともにこの別表の各目的となります團體を、政令によつて定め得るという規定になつておりましたが、この政令については、憲法上においても相當疑問がありますし、他の法律においても、政令でなく法律に委ねておつたところがありますので、政令を改めて、法律によつて定めることにしようという趣旨であります。しかし今ありますものを、そのまま政令を法律といたしましてもよろしいのでありますが、いずれ法律によつてこれを定めるならば、こういうものはなくても、法律案として出せばできるのでありますから、この一條、二條の二項をともに削除するのがよろしいと考えておるのであります。……

第1回国会 司法委員会 第63号(1947/11/27、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 本法案の提案理由についてお聽きしたいと存じまするが、本法制定の理由は、提案理由によつてほぼわかりまするが、最高法務總裁というものの主要なる職務は、第一條をながめますと、第一項には「政府における法務を統轄させるため、」と書いてあるが、第二項には「政府の最高顧問として、……意見を述べ、又は勸告する。」となつております。この點から見ますと、總裁というものは執行機關であるのか、それとも諮問機關であるのを主たるものといたしますか、いずれを主としておるのでありますか、まずその點からお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうすれば、これは兩方のことだと解釋するほかありませんが、なお第二項の「最……

第1回国会 司法委員会 第64号(1947/11/28、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 御多用中わざわざ大臣に出てもらつて恐縮ですが、辯護士をやつておいでになつた大臣として、特にお願いしたいわけであります。ご了承を願いたいと思います。  檢察事務の取扱いについては、本法によつて行われるものと考えますが、檢察官の補佐として司法警察官をお使いになるものと心得ますが、その點についての明文を缺いているいようでありますが、もしお使いになるとするならば、この法律によつて、どういうことでやるという規定があるか。その點を伺います。
【次の発言】 そこで承りたいのは、その司法警察官なるものは、官廳のいずれに属するものでありましようか。

第1回国会 司法委員会 第65号(1947/11/29、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 第二條の第一項を見ますると、「最高法務總裁は、所部の職員でその指定するものに前條の訴訟を行わせることができる。」と書いてありまするが、これは訴訟代理人としてやらせるという意味であろうと思うが、いかがでしようか。
【次の発言】 そこで第七條を見ますると、「第二條、第五條第一項又は前條第二項の規定により」云々、「當該訴訟について、代理人の選任以外の一切の裁判上の行為をする權限を有する。」とある。これを見ると、これは代理人でなくて、やる者には當然の固有の權利をもたせるように認めるのですか。どういうことになりますか。
【次の発言】 七十九條から來るならば、こういうことを言わぬでも當然なるよ……

第1回国会 司法委員会 第66号(1947/12/01、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 ただいまの御答弁でますます疑問を深くしたのですが、現在人事訴訟法、非訟事件手續法にある檢事の同一の思想というお言葉がありましたが、これは人事訴訟法、非訟事件手續法を改正して、檢事がやらずに、最高法務總裁がやるという、そういうお考えなんでしようか、いかがでしようか。
【次の発言】 私もそうだろうと思います。これは檢察官が變つて訟務局のものがやつても私は一向構わないと思うが、それと最高法務總裁という名前でやるということとは大變に考え方に違いがあるように思います。われわれもあの特別の訴訟において、檢察官という立場で、もしくは訟務局のものとしてやられるということならば、一向疑問をもちません……

第1回国会 司法委員会 第67号(1947/12/02、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 昨日次官との間に質問をしまして、政府の御趣旨はよくわかつたのでありますが、ここで最も考うべきことは、判檢事が少なくなつたので、その補充をしなければならぬということは、よくわかりまするが、補充をするがために、特別の手段として、こういう特例を設けられるということは、よくよくのことでなかつたら、考うべきことでないと存ずるのであります。そこで根本は、何ゆえに判檢事がこう少くなるのか、この點から考えてもらわぬと、できものができるときに――できたから膏藥をはらなければならぬということはよくわかりまするが、その根本において、どうしてこういうできものができるかということから考えていただくことが、根……

第1回国会 司法委員会 第70号(1947/12/06、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 司法保護事業や行刑保護功勞者に政府竝びに國會において、その隠れたる功勞を顯彰の道を開かれんことを希うの件、理由は、およそ國家社會の治安維持上、處罰制度の必要なることは、喋々を要せぬところであります。しかれども、この處罰をば、ほとんど終生にわたるがごときは、かえつて社會の安寧向上をはかる下策でありまして、それ人として最も尊きは悔い改むる人に對し、恕する襟度にあります。たとえば過日林國務相の失言に對し、鈴木法相は告訴なさんと聲明せられしに對し、同郷の友たる幽岳小百合の忠言を容れたる法相の態度は、まさに一國の大臣として賞讚に値いする。國家としてもまたしかりであろう。一方に處罰するも他方に……


■ページ上部へ

第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 鉱工業委員会 第12号(1948/07/01、23期、民主自由党)

○鍛冶良作君 質疑に先だちお尋ねいたしますが、政府委員としてはどなたが出席されておりますか。
【次の発言】 法務廳の訟務長官奧野君の出席を要求をしていただきたい。法務総裁なら、なおよいと思いますが……。
【次の発言】 最初にお尋ねいたします。過日弁理士法の一部を改正する法律案全文の修正理由をお聽きいたしましたが、さらに九條の二をどうして加えたかその理由を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 九條の二の訴訟代理人についてお伺い致したいと思います。
【次の発言】 ただいま小林さんの述べられた御意見は、ごもつともであり、権利者の権利を擁護することには同感であります。また特許の事情に通ずる判事に当……

第2回国会 司法委員会 第3号(1948/03/23、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 総括的の問題については、佐瀬君から質問がありましたので、大体わかりましたが、一、二その以外の点で私の考えている点をまず聽きたいと思います。先ほども議論がありました通り、本法は國民の日常生活に最も関係の深い一挙手一投足にまでも影響する犯罪が常に多いのでありまするが、昔からよく卑近な言葉で、警察にやかましく言われると一歩も動けないという言葉がありました。われわれはさようなことはないものだと思つておりまするが、本法案を読んでみて、なるほど一般庶民がさように考えるのもむりからぬことと思わるる点はないでもないのであります。從いまして、この法案のうちで、公務員に判断を任せておる点が非常に多いの……

第2回国会 司法委員会 第4号(1948/03/24、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 九号並びに十号及び十一号に「相当の注意をしないで、」ということがありますが、この意味は非常にわかりにくいので、具体的にどういうことを指しておられるのか、説明をまず承りたいと思います。
【次の発言】 そのお言葉は裁判のときはそれで非常によいと思うのだが、取締りそのものに対しては、ずいぶん問題になるので、一方では相当の注意をしたつもりでおつても、片方ではそこまでは注意を欠いておるのだ、こういうことがままあり得ると思うのであります。第九号で「引火し易い物の附近で火氣を用いた」場合、たとえば自動車小屋でタバコをのむがごときは、そのときの取締りに当る者の專断に任せてやるということになると、あ……

第2回国会 司法委員会 第5号(1948/03/25、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 この三十四号は物を販賣し、もしくは頒布し、提供となつておるが、よくある廣告によつて結婚詐欺をやつた場合は、これにはいらないのですか。
【次の発言】 そこでお伺いしたのですが、詐欺罪になるということがありますけれども、詐欺罪は財物を伴わなければならないのですが、それとはちよつと違うと思うが、よくあるのです。そういうものを入れた方がいいじやないかと思いますがいかがでしようか。詐欺罪にならないで、しかもこれにもはまらないというものがある。
【次の発言】 いま一つ、第二條ですか、これは刑法第六十六條と同じような趣旨じやないかと思うのですが、特に本法にこれを記入せられたる理由を伺いたいと思い……

第2回国会 司法委員会 第7号(1948/03/29、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 法務総裁の勧告というのは、どういう意味でしようか、やめたらよかろうというのか、決議があつたからやめろというのか、どういうことでしようか。
【次の発言】 第三項にその議決を相当と認めた場合とあるが、相当と認めないとき、すなわち議決と総裁の意見とが違つているときは、どうなるのでありましようか。
【次の発言】 それでは結局法務総裁の決定が議決より強いこととなり、諮問機関となる訳になりますね。
【次の発言】 今の問題はよほど重大だと存じますが、適格審査委員会というものは、私は議決機関でなければならぬと思うのですが、それが諮問機関で、議決があつても、これを総裁が拒否できるということになると審……

第2回国会 司法委員会 第14号(1948/04/28、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 それでは会議を開きます。委員長が故障でありますので、私が代つて本席を汚します。  まずお諮りいたしますのは、理事荊木一久君が委員を辞任せられましたので、その補欠理事を選任いたしたいと思いますが、委員長において指名することに御異議ありませんか。
【次の発言】 それでは八並達雄君に理事をお願いいたします。  次に御意見によりまして、今般大阪、神戸に勃発した朝鮮人騒擾事件について、司法の威信保持のため、檢察当局の措置、及び朝鮮人のわが國法遵守態度に関する調査のため、五日間の予定をもつて、大阪高等檢察廳、並びに地方檢察廳、神戸地方檢察廳、大阪府廳、並びに市廳、兵庫縣廳、及び神戸市廳に……

第2回国会 司法委員会 第15号(1948/05/01、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 それでは会議を開きます。  本日付託せられました裁判官の報酬等に関する法律案及び檢察官の俸給等に関する法律案の両案について、政府の説明を願います。
【次の発言】 花村四郎君。
【次の発言】 ちよつと速記をやめて。
【次の発言】 速記を始めて。それでは花村君の御質問に應じて法務総裁の御答弁を願います。
【次の発言】 それでは本日はこれにて散会いたします。次会は追つて公報をもつてお知らせします。     午後二時三十九分散会

第2回国会 司法委員会 第16号(1948/05/05、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 会議を開きます。  裁判官の報酬等に關する法律案、及び檢察官の俸給等に關する法律案の両案について審議を進めます。本案については、昨日の懇談会において大体各方面の意見を聽いたので、本日は政府委員に対する質疑に移ります。花村四郎君。
【次の発言】 一閣僚ではわからないので、名前をはつきりしてもらいたいと思います。
【次の発言】 そうすると、内閣総理大臣及び官房長官及び官房次長を呼んで、次会に聽くという議事進行に対する発言ですが、いかがでございますか。
【次の発言】 それではさようにして進めることにいたします。  明日は午前十時から開きます。本日はこれにて散会いたします。     ……

第2回国会 司法委員会 第17号(1948/05/06、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 会議を開きます。  戸籍手数料の額を定める法律案を議題といたします。本案については、別に御質疑の点もないようでありまするから、ただちに討論に移りたいと存じまするがを御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは討論に移ります。井伊誠一君。
【次の発言】 八並達雄君。
【次の発言】 山口好一君。
【次の発言】 これにて討論は終結いたしました。これより採決いたします。  本案について、原案に賛成の諸君の御起立を願います。
【次の発言】 起立総員。よつて本案は全会一致をもつて原案通り可決せられました。  なお本案の委員会報告書の作成方については、委員長に御一任を願いたいと存じます。……

第2回国会 司法委員会 第18号(1948/05/07、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 今井局長に今のことに関連してちよつと承りたいのですが、裁判官並びに檢察官に対しては時間外給與をやらないことになつたと聞いておりますが、その点は間違いないのですか。
【次の発言】 そこで承りたいのですが、他の官吏と異なるのは時間外給與だけでありましようか。そのほかにも何か特別のことがありませんでしようか。
【次の発言】 何ゆえに時間外勤務を裁判官や檢察官に出さなかつたか。その理由をひとつ。
【次の発言】 まだいろいろ聽きたいことはありますが、その点はよろしゆうございます。そこで今度はぜひ先ほど明禮委員から言つた表をお出し願うと同時に、他の一般官吏が時間外勤務によつてどれくらいもらつて……

第2回国会 司法委員会 第19号(1948/05/20、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 この第一條の四を見ますと、この中でもうすでに法律になつているものもあるようでありますが、今のこの改正から見ると、全部が七月十五日まで効力があるように読めるのですが、この点はどうですか。
【次の発言】 これは諸般の事情と言われるが、この中でただ急いでできなかつたのか、それとも何か特別の事情があるのですか。

第2回国会 司法委員会 第20号(1948/05/21、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 この法案を読んでみますと、当然のことが出ておるのでありますが、これらのことは、行政代執行法をつくられるときに、すでにやるべきものでなかつたかと思うのですが、今日まで延ばしておいて、特別に出さなければならなかつた理由があつたのか、それをひとつお聽きしたい。
【次の発言】 まあ御事情もお聽きすればごもつともとは考えますが、あまり体裁のよくないことなんで、なるべく御勉強していただくことを希望いたします。それからこの代執行法の施行期日はいつになつておるのですか。
【次の発言】 そうすると、この附則に書いてあります代執行法施行の日からというのは、これは別にさかのぼることはないのですか。

第2回国会 司法委員会 第21号(1948/05/27、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 法務総裁にお伺いしたいと思います。両法案を比較檢討いたしますと、裁判官は、他の官吏に比較して特別優位の地位に置くべきものであるという建前をもつて、立案せられたものと考えるのであります。これはわれわれももちろん賛成するところでありますが、これを実際に現わすということにおいては、その前提として裁判官の採用制度を、根本的に解決することが必要でないかと考えるのであります。今日最高裁判所の裁判官に対して、何人も異論なく優位の地位を認めるということも、ひとえに採用制度が特別の制度であるがゆえであります。そのほかの判檢事並びに法務廳の官吏等に至りましては、その出発を一緒にしているものでありまして……

第2回国会 司法委員会 第31号(1948/06/14、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 この間から審議があつたのに出てきませんで、新たに質問いたしますことは、まことに恐縮でありますが、事情を御了察の上、御答弁をお願いいたします。  まず本法の趣旨についてでありますが、人身保護法というものは、いわゆる人権蹂躙を排除するというか、救済するということをもつて目的とするものと考えますが、その趣旨は、いわゆる官憲の不法拘禁を排除するつもりでありましようか。それとも一般のあらゆる場合を予想して、やられたものでありましようか。この点からお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そこでもちろんわれわれもそうあらんければならぬと思いまするが、一般世人の考えておりまするところ、――世人とい……

第2回国会 司法委員会 第32号(1948/06/15、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 刑事訴訟法捜査上の拘束に関する規定と本案との関係は、救済法として特別法か独立法か。
【次の発言】 刑事訴訟法と競合した場合の経過的規定がなければ、爭いが起らないか。
【次の発言】 効力について規定するとともに、手続についてもどちらが優先するかを定めて置かねばならない。最高裁判所の意見書には、他の法令によつて請求の規定あるものは、これによつて求められないとか、同時に請求が数個にわたることを防ぐ旨の趣旨があるがどうか。
【次の発言】 本案の事物管轄は審級を乱さないか。
【次の発言】 土地管轄について、被拘束者、拘束者または請求者の所在地を管轄するとあるが、これは常に任意的であるか。

第2回国会 司法委員会 第33号(1948/06/16、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 棄却されて同樣の請求ができるということは第九條の規定からは出てこないではないか。
【次の発言】 十四條のように、裁判所の実質的判断に対して同一の請求を許すのは、裁判の威嚴を損なわないか。
【次の発言】 上訴をする場合は如何なる時か。
【次の発言】 上訴を提起し、他へ再請求というような不都合があつてよいのか。
【次の発言】 決定が違つたらどうか。
【次の発言】 第十條に一日五百円と、一日々々を刻む理由いかん。
【次の発言】 五百円と定めずに適宜にしてはどうか。
【次の発言】 檢事のような責任者が立会人で、下働きの者が拘束者になるのでは理論が合わぬと思うがどうか。

第2回国会 司法委員会 第38号(1948/06/22、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 第一にお聽きしたいのは、本法の第一條であります。近ごろはこういう立法例がはやつてまいりますけれども、これが新しい法律か何かならばよろしいかもしれませんが、六法とも言われる基本法にかようなものが必要なのかどうか、もしこれで不足なところ、もしくは不明なところがあるとすれば、かえつて惑わしめるような結果を生ぜしめぬとも限らぬと思いますが、本法にどうしてもかようなものを入れなければならぬ理由があつたならば、まずその点を承りたいと思います。
【次の発言】 御趣旨はわかりました。そこで承りたいのは、取調べの内容、その他についての個々の変革は、もちろんこの内容によつて承知いたしましたが、総括的、……

第2回国会 司法委員会 第39号(1948/06/23、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 きのうお問いしておつたのですが、昨日聽いた被告人の默秘権に相当疑問をもつてきたのであります。沈默する権利があつて、しこうしてそのことをぜひとも裁判所で被告に告げなければならぬということを認める根拠は、一体どこから出ておるのでありましようか。まずその点をお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 私の言うのは、三百十一條を設けなければならなかつた根拠を聽いておるのです。どうしてこういう規定を設けなければならなくなつたのか。そのことを聽いておるのです。
【次の発言】 私もさようであろうと思つて、それで疑問をもつたのですが、憲法第三十八條には「何人も、自己に不利益な供述を強要されない」と……

第2回国会 司法委員会 第40号(1948/06/24、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 昨日中途でやめたのですが、引続いて聽きたいのは、昨日の御説明で身柄を拘束せられた者に対して救済の手続を認めたことが、本法のいわゆる基本的人権を保障するゆえんであるというお答えでありましたが、私らは根本的に違つた考えをもつておるのであります。人身保護の根本は、不必要なる拘束をしないということが大原則でなければならない。しかるに拘束はするが救済はしてやるのだから基本的人権を保護したという御説明には、何としても承服することはできないのでありますが、この点はいかがにお考えになつておられるか、まずそれから聽いてかかりましよう。
【次の発言】 はなはだわが意に充たぬ御答弁でありますが、現行刑法……

第2回国会 司法委員会 第43号(1948/06/27、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 改正訴訟法における搜査補助機関として、警察官を利用するこのが、非常に廣くなつたように思うのでありますが、この範囲並びに権限について総括的のことをまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大体においてわかりました。そこで今御説明の中にありました、まず私はこれを読んで疑問を起しましたことは、百九十三條の第一項には指示とある。第二項には指揮とある、第三項には補助とある。大体今の説明でわかつたようではありますが、この点の区別をいま少しくはつきりしておいてもらいたいと思います。第一の問題は指示と指揮ということが、どこに区別があるか。補助も、今の説明ではわかつておるようでありますが、この三つ……

第2回国会 司法委員会 第44号(1948/06/28、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 委員長、弁理士法の一部政正に関する法律案につき、鉱工業と司法との連合審査会を開き、これに出席したい。吉田君、中村俊夫君も出席しないか。

第2回国会 司法委員会 第46号(1948/06/30、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 本法についてまず承りたいのは、これは第一條にも明記してありまする通り、当分の間となつておりまするから、やむを得ざる臨時法であろうと考えるのであります。しかしこのような臨時法を設けなければならぬという根本の理由が一体どこにあつたのかを承りたいと思います。
【次の発言】 そこで私はまず根本論として承つておきたいと思いまするが、現状のようなことで、はたして判事の補充を思うておられるようにできるでありましようか。できないということになれば、これは永久法のようなことになる憂いがあります。そこでわれわれの考えるのは、もつとこういう法律を出されるまでには、根本的に判事の補充はいつでもできるという……

第2回国会 司法委員会 第48号(1948/07/02、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 兒童相談所の目的は矯正か、教育か。
【次の発言】 十四歳未満のものはよく調べた上、適所な措置をするという前提があるか。不良性がきまつてしても、なお鑑別をする必要があるか。
【次の発言】 スリの仲間に入つていてスリをしない者も鑑別するか。

第2回国会 司法委員会 第50号(1948/07/04、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 まず私が承わりたいのは、第二條「一 檢察官の公訴を提起しない処分の当否の審査に関する事項、二 檢察事務の改善に関する建議又は勧告に関する事項」となつておりますが、公訴を提起したる者に対して不当だという審査の要求はでき得るのでありますか。
【次の発言】 一應そうですが、不当というところを見ると、裁判所ではやつておるが、起訴したことが不当だ、こういう場合はなきにしもあらずと考えるのでありますが、第二号では檢察事務の改善に関する建議となつておりまするが、そういうことをかりに言うて出るとすれば、それは不法な申請であるというので、却下するおつものでありますか。

第2回国会 司法委員会 第51号(1948/07/05、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 小委員長の選任は、選挙の手続きを省略し、委員長において御指名あらんことを願います。

第2回国会 司法委員会 第52号(1948/10/08、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 これより会議を開きます。  さきに第二回國会の最終日にあたり、閉会中審議すべきものとして  一 弁護士法に関する件  二 青年補導法案に関する件  三 少年犯罪防止対策の件  四 司法保護團体の全國的調査  五 その他司法制度改善等に関する件  以上の五件につき閉会中の審査を付託され、本委員会は小委員会を設けて閉会中の審査をお願いいたしたのでありますが、その結果を小委員会より御報告願います。
【次の発言】 それでは次に少年院、少年保護施設視察の結果を、派遣委員各位より御報告願います。
【次の発言】 以上の小委員長並びに派遣委員各位の御報告につき、何か御質問なり御意見なりござい……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第1号(1948/01/29、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 先ほどからの御発言、一理あるとは考えまするが、あまりたくさん殖やすこともどうかと思いまするから、八名ぐらいでいかがであろうかと思います。
【次の発言】 さきの隱退藏物資等に関する委員会で、未だ処置のできておらぬものは、そのままお引継ぎになるものと心得ますが、もしそうだとすれば、まずそれから片づけていただくことおお願いしたいと思います。
【次の発言】 ちよつと伺います。われわれの調査をしたる結果、ここに犯罪ありとの確認を得ますれば、この委員会からただちに檢察当局に調査の結果、かくかくのことがあるからお前らの方でやるべきものだということを言つてよいのじやないですか。それを一々本会議にか……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第2号(1948/01/31、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 さつきから大体意見は出ておりますが、今の石田君の御発議はたいへん重大な影響があると思いますから、確かに不正をやつておるものということがわかれば、それをあばいて、その地位も名誉も失わせることは賛成ですが、單なるうわさをもつて、その人の地位、名誉を奪うようなことがあつては、これは委員会としてたいへんな責任を負わなければならぬ。その点は嚴に区別しなければならぬのでありまして、もしそういうことがあれば、その委員会が非常に惡用されるおそれがありますから、われわれが取上げるというのは、相当の根拠があつて、いつでも責任のとれるものでなかつたらやれぬものだと思います。その意味において、いよいよ取上……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第3号(1948/02/04、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 ただいま委員長から御指示のありました事件について、まず報告をいたします。  お手もとへ報告書のプリントが出ておるはずでありますが、このプリントには大分誤字がありますので、説明のうちで、その誤字を指摘いたしますから、そのおつもりで報告書をごらん願いとうございます。  ただいま報告いたしまする事件は、昨年十二月東北における隱退藏物資の摘発状況を調査するために、私と委員中村元治郎君とが仙台地方経済安定局に派遣されたものの一つであります。われわれは昭和二十二年十二月の十二日、東京を出発いたしまして、十三日午前九時半に仙台地方経済安定局に参りまして、安定局の首脳部と面会して、まず第一番に宮城……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第4号(1948/02/05、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 兵器処理委員会が引渡しを受けるときに、先ほどのお話では数量を定めて領收証を出す。こうおつしやるのですが、どの程度に現物に当つてお受取になつておつたものか。その点をお聽きしたい。
【次の発言】 專門家がきめるとおつしやるが、それは兵器処理委員会の特別委員会の人々がやるのでかす。たま官廳の人がやるのですか。それとも第三者を頼んで数量をきめておられるのか。その点を伺いたい。
【次の発言】 ここでは昨日青木さんからも聽いたのですが、実際たいへんな量のものでありまして、第一日本軍から進駐軍に接收されました。それだつてある程度の数量なり何なりが書いてあるのだと思いますが、私らの考えでは一々実際……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第5号(1948/02/09、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 資料のことですが、國有財産管理局の拂下げに関する資料は揃つておりますか。
【次の発言】 やはり終戰直後から。
【次の発言】 現在なお残しておる國有財産もつけ加えていただきたい。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第6号(1948/02/10、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 当時のことについて今委員長が聽かれたことを知つているのはだれでしようか。
【次の発言】 処理委員会の処理部長でなくて、委員のうちのあなたの方の処理部長ですね。
【次の発言】 それは初めから一人の人がやつておりましたか。
【次の発言】 処理部長の名前を言つてください。
【次の発言】 先ほど委員長から何遍も聽かれましたが、一体日本の軍が持つておつたものを進駐軍へ接收されましたが、それはリストでありましたか、またそういうものがあつたこしを御承知ですか。
【次の発言】 その次に今度は進駐軍から返還をされましたね。これも日本全体にあるものを一々当つてやるというわけにいかぬ。たただあるものを皆……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第8号(1948/02/20、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 臨床して聽くことが一番いいと思いますが、その診断書から見れば長時間しやべることもよろしくないというように聞えますので、臨床も不可能じやないかと思うのですが、もし不可能だとすればやむを得ないから、その次の、それもなるかならぬかしらぬが、事項を定めて氣分のいいときに家人にでも聽き取らせて書面で出させる以外に方法がないかと存じますが、いかがでしようか。
【次の発言】 これはやはり理事会にでも任してもらつて、明日でも早速理事会を開いて、そこで決定する以外にないんじやないかと思います。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第9号(1948/03/29、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 今のは異議ありませんが、取調べはよほど祕密を要する問題じやないかと思いますから、その点御考慮を願つておきたいと思います。
【次の発言】 三百万円という理由を伺いたい。
【次の発言】 整理ができてからでよくはないか。
【次の発言】 それでしたら、それは要するに情報を全部集めて、それに基いて、出張せなければならぬものなら出張する、せぬでもいいものはいいと、こういう見極めをつけることが第一じやないかと思うのです。あるいは九州地区とか、あるいは四國とか中國とか、関西とか、七、八つぐらいにわけて委員をきめて、それからやられたらいかがですか。そうでないとちよつとつながるとこめがないと思います。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第16号(1948/04/27、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 重要でもないけれど証言としての筋道が立たんからまず聽きたい。昭和十五、六年ごろ知人の紹介で知合になつたと言われましたが、知人とはどういう人であなたとはどういう関係で、またいかなる用事で辻氏に紹介を受けたか。その点まず承りたい。
【次の発言】 私の質問の答にならぬが、沖山という人はあなたとどういう関係で、例の用事があつた辻氏に紹介したかと言うのです。
【次の発言】 どういう用事で辻に紹介したのですか。
【次の発言】 それは怪しからぬことだ、ただ用事がないのに紹介したのかね。われわれが人を紹介するときは何かの用事をもつて紹介する。何か理由がなくて紹介するものではありません。私はそんなこ……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第17号(1948/04/30、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 今の話ですが、あなたはその当時はでたらめの話だと思つて人にしたのですか。
【次の発言】 したことは間違いありませんですね。
【次の発言】 それはたれから聽いたのですか。
【次の発言】 それがでたらめだというのですか。
【次の発言】 あなたはそれをその男から聽いたと言つて、鈴木に話をしましたか。
【次の発言】 間違つてはあとから御迷惑をかけることになりますから……。
【次の発言】 蓑原というのはどういう字ですか。
【次の発言】 もう一つ聽きたいのは、あなたはさつき政治のことは塩月が辻に政治家になりたいということで、私にもつてきたから間違つたと言つたが、そういうことから間違いが起つた。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第18号(1948/05/05、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 木村公平君について病状はわかりませんが、もし七日に出られないということがあれば、臨床迅問なり、適宜の処置をとつた方がいいと思いますので、その点をも併せて委員長に一任いたしたいと思います。
【次の発言】 ついでですから申し上げますが、この問題はよほど重要ですから、今日の証人が済んだあとでその件を議論したいということを前もつて申し上げておきます。
【次の発言】 ちよつと……。その点をお聽きになるなら一應証人に確める必要があると思います。議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律第四條には「四親等内の血族もしくは三親等内の姻族及び証人の後見人または、証人の後見を受ける者の刑事上の訴追ま……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第19号(1948/05/06、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 ちよつと証人に伺いたい。今明禮君との質問應答でわれわれとしては絶対腑に落ちないことを聽きました。あなたは金利と言われるが、金利というものは約定せぬでもとれるものと思つておいでですか。
【次の発言】 はなはだわれわれの常識とあなたの常識と違う。利息をいくらいくら貰うといえば、それは貰えましよう。またあなたの言われるような、市中において二割という利息は、二割貰うぞといえば、とるという商取引はあるかもしれません。けれども利息をきめないで当然二割とれるということは、われわれには絶対に承服のできないことですが、あなたはそれをどこまでも突張りますか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第20号(1948/05/07、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 大したことではないのですが、さつき金を受取るときは自分の選挙活動の資金としてもらつたとこう言われた。しかるに谷川へやる分として十五万円もらつた、こう言われたのがわからぬのですが、自分の運動資金としてもらつたと、谷川へやる分ということはあり得べきはずがないが……。
【次の発言】 あとの、あなたがそのようではないというのは、金子から聞かれたのですか。奧さんに渡したということはだれから聞かれたのですか。
【次の発言】 この金は西村氏が亀井氏に内々で決済したと言われたが、決済の内容はどこでどういう決済の仕方をしたか。
【次の発言】 西村氏があなたに決済をしたというのはいつごろどういうことを……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第21号(1948/05/08、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 質問はもちろんあるが、質問をするのについて、前提を申したい。今石田君は言われたが、発言の内容を言つているのではない。証人に対して質問をしている際に、大声を出されたのでは、質問はできはせぬじやないか。そのことを言う。そういうことはいかん。明らかな質問妨害だ。言葉の内容ではない。これは何とか処置したまえ。
【次の発言】 速記をやめて懇談会にしていただきたい。
【次の発言】 そうすると次官から話のあつたのはその何日くらい前ですか。
【次の発言】 二十七日ごろですか。
【次の発言】 金曜日の晩なら二十六日です。
【次の発言】 八月一日に委嘱したのが届かなかつたということは、いつわかりました……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第22号(1948/05/20、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどから承つておりますと、知事その他の関係者の証明書をもらつたと言われるが、それは工事をやつておるという証明だけではなく、何月何日までに金がはいる見込だという証明もあるべきものだと思うが、それはいかがですか。
【次の発言】 そうすれば、いつとれるかわからぬものを見返りにして貸すということになりますか。
【次の発言】 大体いつという見透しがあるに違いないが、その見透しは何によつてせられるか。
【次の発言】 その見当はどこでつけられるか。
【次の発言】 重ねて聽きますが、政府方面なり何なりの意見を聽いて、これならばいつという見透しがつけられることは間違いありませんか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第23号(1948/05/21、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどのお話の中で、竹中の差押えのことを一月後になつて聽いたと記憶するということを伺つたが、うわさ話であつたか主税局長の報告であつたか、その点はどちらが本当でしようか。
【次の発言】 そこでうわさでもよろしいが、どういう内容のことをお聽きになつたか、その点聽きたいのですが。
【次の発言】 先ほど長沼管理局長は、その管理内にないことだと仰しやいましたが、その管理内にない長沼局長に対して話があつたということはお聽きになりませんでしたか。
【次の発言】 次いで請負業者が支拂いが遅延するために困つておつたことは御承知であるが、これに対してあなたとして個々の問題で言つたことはないということで……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第24号(1948/05/22、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 今の話と関連してですが、寄附金を出すというので集つて、飯田さんが大体の話をきめたと言われましたね、そのときの集りにあなたは出られましたか。
【次の発言】 だれが出たのです。
【次の発言】 東京に勤めておる常務ですか。
【次の発言】 その佐藤さんからあなたがそのことをお聞きになつたのはいつどこででございます。
【次の発言】 あなたが東京においでのときに。
【次の発言】 どのように聞いたかそのことを今一遍聞かせてもらいたい。
【次の発言】 その有志とは大体どんな者ですか。
【次の発言】 ほかは知らない。
【次の発言】 それはその点として。先ほどのお話では昨年十二月十一日ころに差押えられ……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第25号(1948/05/26、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほど大藏大臣のところに今の社長と行かれたのは十二日というお話でしたが……。
【次の発言】 差押えがあるので行つたと言つておられるが、この間社長は、差押えのことは知らなかつたと言つております。あなたは差押えの話もなかつたし、また前後の事情からいつて、御承知なく行かれたのじやありませんか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第26号(1948/06/01、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 議事進行について……。
【次の発言】 証人に尋ねる前提として、委員長はさつき証人に、お答えになりませんか、と言つて、答えなければそれで終つて答えぬでいいのですか。法律上拒否すべき理由があればそれは拒否してよろしいが、言いたくないと言えば、答えぬでいいのですか。それを、あとお答えになりませんか、と言つて、答えなければ聽かないということでは、何のために聽いておるかわからない。(〔はつきりした質問をせい。」と呼ぶ者あり)さつきわれわれが聽かなければならぬと思つた四十人に渡したというのを、それをはつきり聽かしてもらいたい。
【次の発言】 しからば、先ほどから問われて答えられない、四十人ばか……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第33号(1948/06/21、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 私はあながち異議を申し述べるものでございませんが、今の委員長の報告を聽いておると、檢事局における取調べ結果の報告に基くと言われるのであります。しからば四、五十万円とか、二、三十万円くらいなどということはあり得ないと考えますが、何かの推量ではありませんか。もし推量から出てくるものとすれば相当考えなければならぬと思います。
【次の発言】 それならば、何十万円くらいということは出てくるはずはないと思います。私はあながち反対ではありませんが、それは基礎のないもののように考えます。その点はいかがです。
【次の発言】 先ほどこの会社の創立についての詳しいことは、書類がないからわからぬというお話……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第34号(1948/06/22、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 梶川君の提案並びに中野君の御説は一應受け取れるのでありますが、本委員会においては新しい提案があつたら理事会でこれを調べるということを決定して、しかる上でなかつたら委員会にかけないということは、さきの理事会において決定しておることであります。それを無視してかようなことを言われるのは、まことに本委員会の秩序を乱すものであつて、かようなことはただちにやめてもらわなければならない。理事会で決定したものでなかつたらただちに撤回をせられんことを望みます。
【次の発言】 私の言うのはそういう問題ではない。理事会ではそういうことに委員長の発議によつてきまつておるのです。それを乱してはいかぬ。だから……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第37号(1948/06/25、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 さつき聽いた区民税はどうですか。区民税はないのですか。
【次の発言】 そうすると吉田氏に得所がないということは、あなたのところで認定されたことはありませんですね。一文も所得がないということは……。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第38号(1948/06/26、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどもちよつと出たのですが、はつきりしないので、聽きたいのは、管業部からあなたの方へ引継ぎの許可を得て、それには明細書がついておる、こういうお話でございましたが、もちろんわれわれは今後明細書は見せてもらいますが、大体のところはどういうものであつたかぐらいは御記憶あろうと思います。大体でよろしゆうございますが、御記憶のある程度で聽かしてください。
【次の発言】 そうすると、あなたは発起人であつたが、明細書は見られなかつたのですか。
【次の発言】 そうすると、もう一つ伺いますが、資材が含んであつたかおらぬか、この点もおわかりではありませんか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第40号(1948/07/02、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどから聽いておる中で、ちよつと疑問となる点は、拂下げをしない先に業者がこれを拂下げするということは、何か法律によつてやつておるのですか、それとも便宜の取扱いなんですか。
【次の発言】 先ほどよくわからなかつたのですが、S・S・Kの敷地その他はまだ占領軍から返還を受けないものであつたというように聽えたのですが、これがどうして管業部からS・S・Kへやれるのか、それはわかりませんか。
【次の発言】 そうしますと、進駐軍から使用を許してもらつたのは、不動産だけですか。またそれと含んだ資材も一括して使用を許可されたものでありますか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第41号(1948/07/03、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 ちよつと一点伺いたい。あなたの方で先ほどから承つたS・SK・の摘発をやられた際に、S・S・K構内以外の隠匿物資の摘発を同時にやられましたか、いかがですか。その点をお伺いします。
【次の発言】 そうすると、先ほどお述べになつたS・S・Kの摘発以外には、そういううわさはあるけれども、実際において多量の摘発はやらぬと承つてよろしゆうございますか。
【次の発言】 そうするとS・S・Kの構内にはわずかのものであつて、S・S・K構内以外の方からたくさんの物資の摘発をやられたということは事実に相違がありますね。
【次の発言】 その次に承りたいのは、先ほどから明禮君の質問で大体わかりましたが、倉庫……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第42号(1948/07/06、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほど話があつたのですが、もつとはつきり承りたい。あなたは幹事長として石黒幹事長に引継ぎなさつたのは二十一年ですか。
【次の発言】 二十二年の三月には民主党ができた。だから二十一年でしよう。
【次の発言】 それは幹事長をおやめになつたときですか。
【次の発言】 石黒氏はあなたの幹事長時代は何だつたんですか。
【次の発言】 会計か何かの責任者でなければ、あなたはお引渡しにはならないでしよう。
【次の発言】 それは十二月でしよう。
【次の発言】 実際に金を渡されたのはやはり二月なんですか。幹事長の引継ぎと同時ですか。
【次の発言】 そうすると、さつき十二月に引継いだと言われたのは……。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第43号(1948/07/28、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 岡君の次回の期日をきめておかなければいかぬじやないですか。
【次の発言】 簡單ですが、先ほどの御証言で栗栖さんと宿舎でお会いになつたときには、栗栖さんと二人きりでしたか。
【次の発言】 二人きりですね。
【次の発言】 別にたれかの紹介で行かれたのではなくて、あなた單独で行かれたのですか。
【次の発言】 そこで私承りたいのですが、まず最初には初対面の挨拶をしたと言われたが、その初対面の挨拶をして、今までのお世話になつたことの挨拶もする、こう言われるときに、先ほどのあなたの言葉で言われると、どうも政府の下金が遅いので困ります。こういうことになると挨拶を通り抜けて、いわば責任者である大藏……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第44号(1948/07/29、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 私念のためにもう一点お聽きしておきたい。先ほどから主幹者が問題になつておつたが、私は主幹者ということは石田君の言つた通りだと思います。証人はそう考えてはおらぬと言うから、仕方がないが、しからば幹事長でない主幹者となればだれか、その点をお尋ねしたい。
【次の発言】 私の言う趣旨は、実際問題です。事務をやつたら、主幹をしておらぬでも届出さえあれば主幹者ですか、そうではないではなでしよう。実際党務を主幹しておる者、それは当然そうだと思います。
【次の発言】 どうもあなたに似合わぬお答えだと思います。そうすれば全然党務に関係しない会計とか、書記を主幹者として届ければそれが主幹者となりますか……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第45号(1948/07/31、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 それに関連して大岩だけでなくて、その当時の執行機関である幹事長石黒さん……。
【次の発言】 私があなたに聽いたのは、二十一年の五月十六日が契約の日附だから、その契約を基にして前回から聽いておりますが、実際においてこの委員会を設けることになり、事実上兵器の処理に当つたという時期はいつごろでしたか、御承知ですか。
【次の発言】 私の言うのは、委員会をおつくりになつたとき、それが一番に聽きたい。いつごろであつたか。委員会をつくるようになつたとき、委員会ができたとき。あなたにわかるなら伺いたい。
【次の発言】 それは委員会のできたときですね。それから事実上兵器処理が始まつたときは、何か御承……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第46号(1948/08/02、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 あなたは長谷川に対して二十万円の話を――長い間いろいろの話があつたことと思う。そのときに、この金は苫米地さんからもらつて來たのだと言われなかつたですか。
【次の発言】 西川を通じて苫米地さんから出たのだとあなたが言われたと言つておるのですよ。
【次の発言】 苫米地さんという話は全然出ませんでしたか。何か出ましたか。
【次の発言】 そこで何かそれについて話が出ましたか。
【次の発言】 あなたはその次に來たときに、苫米地さんの息子さんの所に行けと長谷川、奈良に言われておりますが。
【次の発言】 敏雄さんは非常に話のわかる方だから、敏雄さんの所に行けと話をしてあるから行つた。こう言つたと……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第47号(1948/08/04、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほど連合軍から引渡しを受けたというお話でありますが、その引渡しを受けられたときの具体的の方法はどういうものでありましたか。
【次の発言】 そうしますと、その地方廳というのは、物の所在地だろうと思いますが、それはただこの物というだけですか。また物のリストか何かつくつて、それで引渡しを受けたものではありませんか。
【次の発言】 そうしますと、地方廳で各リストをもつてやつたとするならば、それを総合したリストがまた内務省にあるべきだとわれわれは考える。それはいかがですか。
【次の発言】 調査部長か知りませんが、内務大臣が責任者となつて引渡しを受けたのでしよう。それでも調査部長にそういうも……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第48号(1948/08/23、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどのは返還を受けたというのか、受けることになつたというのか、受けられたのですか、その点からまずお聽きしたい。
【次の発言】 これはあなたの管轄ではなかつたかもしれませんが、まず連合軍へ接收されましたね。その現実はどういうことで接收になつたか、それは知つておいでになりませんか。
【次の発言】 正確に御承知ないかはしりませんが、大体どういう方法で引渡しができたというくらい、もしあなたが知られないならば、たれがその任に当つて、そういうことを最もよく知つているかをお聽きしたい。
【次の発言】 私らもそうだと思うのです。そうだと思えばこそリストをやつて、現物と合わせることをやる。あなた方……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第49号(1948/08/24、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 非常に重大なことだと思うのでお伺いしたいが、先ほどから承つておりますと、あなたはこの五社を選ぶについてはあなたの方の重要関係から調べさして、あなたの方の独自の見解で選ばれた行為であると言われる。他の内務省のこれに関する人もしくは少松さん等の意見を聽くと、相当第八軍等の意見がはいつていると思う、これはよほど重大なことである。あなたは独自にやられたものならば、それらの意見がはいろう道理がない。しかるに一方はいつたと言う、あなたははいらぬと言われると非常な大きな食違いが出てまいりますが、実際はどうだつたのでしよう。もう一遍間違いのないところをひとつ……。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第50号(1948/08/25、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 それは総務局じやないですか。
【次の発言】 ほかに質問ありませんか。野本君。
【次の発言】 ちよつと私からお伺いしたいことは、先ほどバラード大佐から電話があつて、内務大臣が見えるから來いと言われて行つた。そのときに行つたら青木さんが來た。こういうのですが、内務大臣と青木氏というものはたいへんな違いがあるのですが、これはどういうわけですか。
【次の発言】 そこでその当時青木氏は何でありましたか。
【次の発言】 少くとも内務省から責任者を呼ぶというなら、大臣でなければその係の者といえば調査部長だと思います。その調査部長は大島であつたと思います。しかるに青木がどうして出たか、それを……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第51号(1948/08/26、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 他に何かお聽きする方はありませんか。――別にないならば……。
【次の発言】 それはどういうことですか。
【次の発言】 承つておくだけなら承つておきますが、どうしてくれという意味ではないのでしよう。
【次の発言】 特にこちらでもかようなことの妨げになるようなことをする考えはありません。
【次の発言】 鈴木宏さんですか。
【次の発言】 神戸製鋼兵器処理部の会計課長ですか。
【次の発言】 いつから……。
【次の発言】 それじや兵器処理の会計は現在はやつておりませんね。
【次の発言】 三月までですね。
【次の発言】 明禮君お聽きになることがあれば……。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第52号(1948/08/30、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 それじや済みました。
【次の発言】 大堀弘さんですか。
【次の発言】 あなたは商工省の総務局事務官をしておいでになりましたね。いつからいつまでですか。
【次の発言】 整理部で……。
【次の発言】 その次は……。
【次の発言】 賠償課長は兵器処理に関しては全然関係なかつたのですか。
【次の発言】 そこであなたの上役はどういう役の人であつて、どういう名前の方でしたか。
【次の発言】 それからその後どこに移つて行きましたか、兵器処理の仕事は……。
【次の発言】 そこであなたは総務局におられるときに、この仕事に携わられたのは兵器処理班というものができて、その班長になられたときではあり……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第53号(1948/08/31、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 大したことじやありませんがさつきあなたが社会党に対しては考えは一致しておるとおつしやつたが、今日はどうですか。
【次の発言】 それなら具体的に、思想上社会主義がいいと考えておられますか。そう私は先ほど承つたが……。
【次の発言】 いや、それを聽いておるのではない。あなたが社会党と思想上一致しておるかということです。
【次の発言】 それでよろしい。そこで私の聽かんとするのは、それにもかかわらず北村さんが出たらあなたは應援するつもりになつたと言うのが、不思議だから、それを私は聽いている。
【次の発言】 それは驚いた。現在もそう思つていますか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第54号(1948/09/01、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどのお話でちよつとわからなかつた点を一、二伺いますが、この運動は政府の原案が議会に出てから運動をせられたものでありますか。出ない先から運動せられたのでありますか。まずそれを伺いたい。
【次の発言】 そうすると、運動の初めは、政府当路の人々に対してであつた。こう承つてよろしゆうございますか。
【次の発言】 そうすると、先ほどから委員長の質問で、鉱工業委員に主として会つたと言われるが、これはずつと後のことではありませんか。
【次の発言】 それでは今おつしやつた案が、なるべく生産に妨げにならないように、むしろそれより案が出ないようにという……。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第56号(1948/09/03、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 閉鎖機関になつたのは二十二年ではなくて二十三年の間違いではないかと思いますが。
【次の発言】 ちよつと聽きたいのは、先ほどのお話で組合に対して融資を断わつたのは六月四日だとおつしやいましたが、それから門屋氏たちがあなたの方へ見えたのはいつ頃ですか。
【次の発言】 相当距離があつたですか。
【次の発言】 そこでその当時は会社になつてもまだいろいろ先ほど聞いたような條件が揃わなければ金を貸すわけにいかなかつた状態だつたろうと思いますが、それはどうですか。
【次の発言】 船の問題はそれもあるが、先ほど言われたように経営者がどうであるとか、人がどうであるとかいつて、十月頃になつてやつてすべ……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第57号(1948/09/04、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 木内さんと言われましたが、木内さんは何をやつておられたのですか。木内四郎さんですか。
【次の発言】 会長が貝島さんで……。
【次の発言】 では前のときの副会長ですね。
【次の発言】 石炭國管案でいろいろ動いたときの副会長ではなかつたのですね。
【次の発言】 その前に副会長をしておつた。
【次の発言】 從つて國管案に対する運動とか、参議院の連絡等を頼んだわけですね。
【次の発言】 反対連盟の運動方法についてあなたは御承知ないと言われましたが、ただ反対するといつてもぼくらはピンとこない。反対ということはただ反対々々と叫んでおるのでは反対にならぬ。どういうことをするか説明があつたろうと思……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第58号(1948/09/20、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 ちよつと先ほどの問答で疑問の点があるのですが、先ほど日本海洋漁業が復金から融資を受けておるという事実は知らぬとおつしやつたのですが、それは間違いございませんか。
【次の発言】 それはおわかりになつておつたかもしれませぬが、ただそれだけのことを知つておつただけで、その後の関係はなかつた、こういうお答えでありますか。
【次の発言】 その関係がなかつたということと、電話をかけたかもしれぬということとは、どうしても相容れないように思いますが、その点はどつちがほんとうですか。
【次の発言】 私はそこを聞きたいのです。全然関與せられぬというが、全然関與せぬ者が電話をかけられるはずはないのだから……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第59号(1948/09/21、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 その金の出るときにはあなたの方には、もちろん傳票がまわつてくるから支拂いせいという命令がくるわけでしようが、そのまわつてくるのはどこからくるのですか。先ほど言われた宴会費のようなものは……。
【次の発言】 庶務の判はそういうものにありますか。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 そこで今日こういう会合をやるから準備せいという命令がないと庶務の問題となりませんね。
【次の発言】 その命令はだれがやるのですか。
【次の発言】 そういうのは判をとつておりませんか。
【次の発言】 傳票の方はあなたの方で起して……。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第60号(1948/09/22、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほど椎熊さんからの質問に、あなた方の運動は、案が出たのでこれをつぶそうという運動だけのように聞えたのですが、私はそうではなかろうと思う。第一に聽きたいのは、先ほどのお言葉では、六月に東京へ來てすぐ運動をしたというお話でありましたが、この案の議会へ出たのは七月の末たつたと思います。約三箇月あつたと思いますが、その間も運動をなさつたのでしようか。
【次の発言】 そこでそうなりますと、出ぬ先の反対運動ですから、むしろこういう案が出ないような運動をやつたように考えますが‥‥。
【次の発言】 そうすると、議会へ出ぬ先になるべくこういうものは議会に出ぬようにという運動をやられた‥‥。


■ページ上部へ

第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 運輸委員会 第13号(1948/11/28、23期、民主自由党)

○鍛冶良作君 早月信号所を一般駅昇格に関する件について御紹介いたします。  当地方は滑川及び魚津両駅えともに相当な距離にあつて、当地方に停車場設置方については地方住民の宿望であります。あたかもよし好機逸すべからずと存じておりましたが、いかんせん当時は戰爭の眞只中にあつて、これらに関心を寄すべき何らの余裕もなく、今日に及んだものであつて、終戰後今やようやく民心の和平を取戻したると同時に、勃然として年來の願望実現を志すの熱情日に切なるものがあるのであります。当地方は圏内戸数二千六百有余、人口一万八千を擁し、米及び雜穀年生産量六万三千有余石、藁工品年生産額五百万円もあり、その他青果野菜類の農産物もま……

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第1号(1948/10/11、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 そういうこともすべて必要ですが、今小委員長が言われたように、なお証人等については後で決定したいというのですから、大抵きまつておるだろうが、それらの決定と相まつて、理事会であらためてきめるということにしておこうじやないか。
【次の発言】 もう一つ私の希望を述べておきます。かねてこの問題に関連して栗栖後援会というものが本委員会で問題になつておつたのですが、これは調べておりませんが、その後の実情を聞きますと、たいへんえらいことをやつておることが明らかになつたから、これも調べていただきたいと思います。これは、大口の金を借りるときには後援会へ入らなかつたら問題に加らぬ、そうしてまた復金の大物……

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第2号(1948/10/12、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 今委員長からお聽きになつた点ですが、今のあなたのお話を聞きますと、岡部君から、あなたは情報部長であるし、川崎君は政務調査会副会長であるから、いろいろ費用も要つたであろうから、取れとこう言われたのですが、それをあなたは持つていつて川崎氏に渡されますときに、岡部君からどう言つてきたという点が抜けておつたのですが、川崎さんにどうおつしやつたのですか。
【次の発言】 政調副会長として金も要るだろうから、届けてくれと言われて持つてきた、それだけなんですね。
【次の発言】 それで川崎さんはどう言いましたか。
【次の発言】 そこであなたも五万円受取つたんだというようなことをおつしやつたものだから……

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第3号(1948/10/13、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 失礼だが、あなたは証人に喋らせる立場にあるのだが、あなたの言うことを聽くと……。
【次の発言】 最初証人から聽いたことですと大抵私はのみこめるのですが、今徳田君からの押問答を聽くと、かえつてのみこめぬことになるので、いま一遍繰返して承ります。淵上君との話では金額、場所等は覚えておらないと言われたのですね。
【次の発言】 それから大瀧君には議会における廊下の噂話をしたにすぎなかつた、これも間違いありませんね。座談としてそのことを檢事局で聽かれたのでしよう。そうするとあなたの言われることは議会の廊下における噂話を檢事局において話したにすぎないではありませんか。

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第5号(1948/10/18、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 これより会議を開きます。  本日兵器処理に関する問題について証言のために出頭された証人の方々は吉積正雄さん、下村定さん、原守さん、保科善四郎さん、以上四人の方であります。  証言を求めまする前に各証人に一言申し上げます。昨年十二月二十三日公布になりました昭和二十二年法律第二百二十五号議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律によりまして、証人に証言を求める場合には、その前に宣誓をさせなければならぬことと相なつております。宣誓または証言を拒むことのできるのは、証言が証人または証人の配偶者、四親等内の血族もしくは三親等内の姻族及び証人の後見人または証人の後見を受ける者の刑事上の……

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第7号(1948/10/20、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどこの十四日の閣議決定は知らなかつたからというお話でしたが、なおそのときのお話では、十六日に生産を止めて解体する命令を出したとおつしやるが。
【次の発言】 いずれにいたしましてもあなた独自に出されるのでないから、どこから……。
【次の発言】 陸軍でも海軍でも、なお軍需省からも出ておると思いますが、それはやはり一致したる命令でなかつたですか。 ただ中止するだけではなくて、軍需工業はこれを中止すると同時に今までの仕掛に対してはどういうことをするとか、補償はどうしてやるとかいうことは……。
【次の発言】 それではなおこういうことがありませんでしたか。材料その他は現有工場に無償保管轉換……

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第8号(1948/10/21、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 これより会議を開きます。  本日兵器に関する問題について出頭していただいた証人の方々は奧田新三さん、渡邊義介さん。渡邊政人さん、淺野良三、植田俊雄さん、以上の方々であります。これから兵器処理に関する問題について証言を求めたいと存じますが、証言を求める前に証人の方に一言申し上げます。  昨年十二月二十三日公布になりました昭和二十二年法律第二百二十五号議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律によりまして、証人に証言を求める場合には、その前に宣誓をさせ、なければならぬことになつております。宣誓または証言を拒むことのできるのは、一般の人については、証言が証人または証人の配偶者、四……

第3回国会 不当財産取引調査特別委員会 第9号(1948/11/04、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 先ほどのわからなかつた点を一つ二つ聴きたいと思います。復興金融金庫ができたことによつて、そこから資金を借りて設備するという話でしたが、それはどういう形で借りてどういうことをやるのか、もう一遍伺いたい。
【次の発言】 そうすると産業設備営團が借りるので、あなた方の方は借主でないということになりますね。
【次の発言】 いや設備営團がつくつて、設備営團から賃借するというわけでしよう。それがわからぬから聽くのです。それだつたら賃借するものが金を借りるのではないですから。
【次の発言】 そうすると公團が賣るのですか。
【次の発言】 そうすると、そのときは金の借主が向うに変れば、所有権も移つて……

第3回国会 法務委員会 第4号(1948/11/12、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 これより会議を開きます。  訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律案、下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案、罷災都市借地借家臨時処理法第二十五條の二の災害及び同條の規定を適用する地区を定める法律案、以上三案を一括して議題とし、審査を進めます。御質疑がありましたらお願いします。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。それでは審議の都合上分離することにいたしまして、まず訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律案の審議をいたします。――それでは訴訟費用等臨時措置法の一部を改正……

第3回国会 法務委員会 第7号(1948/11/19、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 これより会議を開きます。  副檢事の任命資格の特例に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第三号)戸籍手数料の額を定める法律の一部を改正する法律案(内閣提出第四号)両案を一括して議題といたします。両名はさきに予備審査として付託せられておりましたが、参議院を通過して十七日本委員会に本付託せられました。御参考までに申し上げておきます。それでは両案について審査を進めます。御質疑はありませんか。
【次の発言】 それでは右両案に対する審査は、本日はこの程度でとどめ、日をあらためて続けることにいたします。
【次の発言】 次に下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律……

第3回国会 法務委員会 第8号(1948/11/20、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 まず檢務長官にお伺いしたいのですが、副檢事の任命資格の特例に関する法律を昨年通過させまする際にわれわれも実情をよく承知しておりまするが、これは特例中の特例であつて、正規の判檢事を得られないからということは、はなはだわれわれ司法のために嘆かわしいことだと考えておりまするので、やむを得ざる事情としてこのたびは通すが、それ以後にはぜひともほんとうの資格を有する判檢事を十分得られるような制度に改めてもらうことを附帶條件としてお願いしておいたのでありまするが、その後それに対していかなる手段を法務廳でとつておられたかを伺いたいのであります。

第3回国会 法務委員会 第9号(1948/11/26、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 ちよつと今の問題ですが、満州で一年半なり二年やつてこつちに來ますね。來たらどうなるのですか、その二年が生きるのですか、それともあらためて三年やらなければならないか。生きるとすればどういう方法で生きることになりますか、その点を承りたい。
【次の発言】 そうすると、もう二箇月花三箇月で終えるべきはずのものであつても、それが終えなかつたとすれば、ここに來てまた二年新しくやり直しをするのですか、何かそこに方法がないものですかな。
【次の発言】 大事なところですから、もつと確かめておきたいと思います。なるわど先ほどからの御議論でいうと、檢事のやることは、総裁でも必要があればやり得るということ……

第3回国会 法務委員会 第10号(1948/11/27、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 この際政府の御意見があれば司います。
【次の発言】 法務廳に御意見なり御質疑があれば御発言願います。御質疑がなければ、本件についての審査は一應終りました。なお盡さない点は適当な機会にとり上げることといたします。
【次の発言】 次に日程第四、網野町に簡易裁判所設置の請願、文書表第一六五号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 日程第四について、この際政府の方の御意見がありましたら司いたいと思います。
【次の発言】 ほかに御意見なり御質疑はありませんか――ございませんでしたら、本件についての審査は一應終りました。なお盡さない点は適当な機会に取上げることにいた……

第3回国会 法務委員会 第11号(1948/11/28、23期、民主自由党)【議会役職】

○鍛冶委員長代理 それでは本日はこれで散会いたします。     午後三時十七分散会

第3回国会 法務委員会 第12号(1948/11/29、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 それに関連して、特に私は今の問題でかねがね思つておつたのですが、世間だけではない、いろいろな方面からこの点については重大なる意見があることを聞いておりますので、この際特に御注意を願いたいと思います。なるほど弁護士の職務を行う範囲において、元の廳へ出てもいいと言われるのですが、はたして向うへ行つて、どこまでが弁護士の職務であるのか、どこから逸脱しておるのか、これはわかりません。從つてあらゆる方面から疑惑を持たれるのは当然だ。さように考えて來ますと、その人自身が弁護士の職務であろうとも、元の勤めておつた役所にみずから出ない、みずから遠慮するということが、一番いいことだろうと思います。こ……


■ページ上部へ

第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 法務委員会 第1号(1948/12/09、23期、民主自由党)【政府役職】

○鍛冶政府委員 ごあいさついたします。今度私が政務次官に任命されました。何とぞよろしくお願いいたします。委員であつたと同様の氣分でやります。  ただいま上程に相なりました刑事訴訟法施行法案の提案理由について御説明いたします。  この法律案は、明年一月一日から施行になりまする新刑事訴訟法の施行に関し必要な経過的措置等を定めたものであります。  第一條は定義規定であり、第二條から第十三條までは刑事訴訟法に属する事項の経過的措置について規定し、第十四條は私訴の廃止に伴う選挙関係法律の手当について規定し、第十五條は刑事訴訟費用法の一部改正について規定し、第十六條は訴訟費用等臨時措置法の一部改正について……

第4回国会 法務委員会 第3号(1948/12/11、23期、民主自由党)【政府役職】

○鍛冶政府委員 ただいま上程になりました罰金等臨時措置法案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  終戰以來の経済事情の変動、特に貨幣價値の低落は著しいものがあり、これに伴いまして裁判所の言い渡す罰金または科料の額もおのずから高めらるべきは自然の道理でありますが、御承知のごとく、一般的に罰金の最低額及び科料の最高額を定めた刑法総則の規定は改められておらず、また最近制定にかかる刑罰法規は別といたしまして、刑法その他古く制定せられた刑罰法規においては、その各本條に定められる罰金の多額が今日の物價より見て不自然に低いために、これらの法令の罪に対しましては、適切な罰金刑を言い渡すことが困難な実……

第4回国会 法務委員会 第5号(1948/12/13、23期、民主自由党)【政府役職】

○鍛冶政府委員 請願の趣旨はまことにごもつともでありますが、大日本武徳会はポツダム勅令に基きまして、昭和二十一年十一月九日内務省令第四十六号によつて即日解散を命ぜられ、同会が所有する一切の財産は政府が接收保管することになつております。この財産の処分方法は二つの方法があります。第一は、現に連合軍最高司令部民間財産管理局、GHQまたは政府の許可を受け公用財産として使用中のもの、及び連合國最高司令官から特に指定があれば賣却せずに將來も継続使用できること、第二は、右以外のものはすべて賣却すること、賣却の方法は不動産についてはすべて廣く廣告し、入札の方法によつて行われ、この賣却金は貿易資金として使用する……


鍛冶良作[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院23期)

鍛冶良作[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期
第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 議院運営委員会司法委員会連合審査会 第1号(1947/08/08、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 二、三お伺いしたいのでありますが、條文に準じてお尋ねいたします。第二條に關してですが、修正案に基いてお尋ねしますると、先ほども御説明はありましたが、第一項に「職務上の義務に著しく違反し、又は職務を甚だしく怠つたとき」とあり、第二項に「威信を著しく失うべき非行があつたとき」とあるが、このように「著しく」とかまたは「甚しく」ということを特に入れなければならなかつた理由をまず伺いたいのであります。
【次の発言】 先ほど御説明にもあつたように、十二條との關係でありますが、「著しく」と「甚しく」というものがあれば、十二條がなくてもよいということになるのでありますが、これはむしろ十二條を設ける……

第1回国会 議院運営委員会司法委員会連合審査会 第5号(1947/12/04、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 第二條で宣誓させなければならないというのだが、これはどんなことがあつても、證人が出てくる以上は必ず宣誓させなければならぬのでしようか。ことによつては宣誓させないでもよいと思うようなことがあれば、宣誓させないでもよいでしようか。これを見ると必ず宣誓させなければならないことになつておるが、これはどういうことでしようか。
【次の発言】 ここに書いてある民事訴訟法二百八十條及び二百八十一條の場合は、宣誓を拒むことができるのだが、多分民事訴訟法では、ものによつては宣誓させないで調べることもできるという規定があつたと思う。ところが、ここにはそういうことがない、必ず宣誓させる。向うが拒めば、調べ……

第1回国会 司法委員会公聴会 第1号(1947/08/20、23期、日本自由党)

○鍛冶委員 私が眞野さんに聽きたいのは、大體明禮君の言われたことと一致するかもしれんが、第一番にお聽きしたいのは、今までの民法で認められた家をなくするのはいいが、現實の家庭生活は尊重するといわれる。政府から出された民法改正案にもそのことは載つておるのでありますが、これは穂積先生が言われたように、法律的ではない。道徳的でさえあればいいという議論ならば、これは別なのでありますが、眞野先生などの言われるところは、おそらく法律的なものを尊重するという言葉であろうと私は解釈いたします。しからばどういう方法で尊重すればよろしいか。なおまたこの改正民法案で言えば、どこにどの尊重したものが具體的に現われておる……


■ページ上部へ

第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 決算委員会司法委員会連合審査会 第1号(1948/06/14、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 私はなるべく安本長官に聽いてから法務総裁にと思つておつたのですが、第一に承りたいのは、本法は昨年司法委員会で経済査察官の臨檢檢査等に関する法律案として出て、審議未了で終つた、それが少々形を変えて出てきたものと心得るのであります。昨年あの法律は司法委員会へ出たのでありますが、本年は決算委員会にかかりました。われわれとしてはまことに意外に考えましたので、その後決算委員会ではいかぬということをしばしば言つておつたのでありまするが、ようやく本日合同審査委員会にかかつた次第であります。この法案の内容はひとえに司法処分に関する重大なることが出ております。裁判所の令状をとつて人身を拘束し得るとい……

第2回国会 決算委員会司法委員会連合審査会 第2号(1948/06/15、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 まず昨日留保になつておりました答弁を承りたいと思います。
【次の発言】 その点もありますが、それよりもこの違反事件調査のためにやる実力的行為というものの責任者はだれであるか、指揮者はだれであるか、これが根本なんです。この点が何であるか聽いておるのです。
【次の発言】 そこでます最初の御答弁に対して聽きまするが、昨日安本長官はみずから、私も法律を学んだとおつしやつた。法律の規定にこれは第一章として中央経済査察廳となつておる。これはおそらくわれわれが常に言う総論に当るものだと心得えます。この中央経済査察廳はこういうことをするつもりでできておるのだ、こういう任務をもつておるんだ、こう書い……

第2回国会 決算委員会司法委員会連合審査会 第3号(1948/06/17、23期、民主自由党)

○鍛冶委員 大分明確になつたことを喜びまするが、そこで承りたいのは、経済査察官が司法警察官を使つてやつた場合は、経済警察官としての仕事をすると同樣ではないかという疑問について、いま一度改めて承りたいのであります。まず今の長官の御説明を承りますると、第一は、査察官は司法警察官でないのだ、そして目的は司法行為をなそうという目的でないのだ、こういう御説明に盡きたと思います。そこで承らなければならぬのは、査察官が同行を求めて、協力を求められた相手方の警察官は、これは司法警察官でありますか、いかがでありますか、これをまず明らかにしておきたいと思います。



鍛冶良作[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

鍛冶良作[衆]在籍期 : |23期|-24期-26期-28期-30期-31期-32期
鍛冶良作[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 23期在籍の他の議員はこちら→23期衆議院議員(五十音順) 23期衆議院議員(選挙区順) 23期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。