黒田寿男 衆議院議員
24期国会発言一覧

黒田寿男[衆]在籍期 : 23期-|24期|-25期-26期-28期-29期-30期-31期-32期
黒田寿男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは黒田寿男衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院24期)

黒田寿男[衆]本会議発言(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 衆議院本会議 第14号(1949/04/07、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は労働者農民党を代表いたしまして総理大臣の施政方針演説に対し、首相及び関係閣僚に対しまして、若干の質問をいたしたいと思うのであります。しかし質問事項を提出いたします前に、私はまず今回提出せられました予算案を通じて現内閣の政策が実行に移されます場合に、いかなる事態が発生するかということにつきまして、わが党の立場からする見解を明らかにしておきたいと思うのであります。  すなわち第一には、勤労大衆の生活との関係においては、今回の予算案を通じての現内閣の政策の実行は、勤労大衆の生活の犠牲において九原則を実行し、インフレを処理しようとするものである。第二は、この予算の中には金融資本の支配……

第5回国会 衆議院本会議 第18号(1949/04/16、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民党を代表いたしまして、ただいま議題となつております予算案に対し反対の意思表示をするとともに、これを組みかえるために政府に返上せんとするものであります。  最初に指摘したいと思うことがあります。それは、本予算案を提出しましたその同じ政府が、これに先だつわずか以前、去る二月二十二日に、閣議の決定といたしまして別個の内容をもつ予算案を組んだということ及びこの両予算案の内容、性格が根本的に相違するという事実であります。すなわち政府は、去る二月二十二日、民主自由党の公約を盛つたと称する五千七百八十億円の予算を決定し、これを総司令部に提出したのであります。  その予算案の特徴……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 衆議院本会議 第8号(1949/11/11、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民等を代表いたしまして、首相並びに他の閣僚諸氏に対しまして、施政方針演説に関連した質問をいたしたいと思います。  第一は講和会議の問題でありますが、太平洋戦争によりまして、帝国主義戰争の罪惡性と惨禍とを身をもつて体験いたしましたわが国の国民は、敗戰のどん底から民主主義国家としての再建の事業に立ち上るその出発点におきまして、憲法の大改革を行い、徹底的な国際平和主義、世界に類例のない絶対的な戰争放棄の宣言をいたしたのであります。最近に至りまして、講和会議が近いとの情報が伝えられておりまして、これはわれわれの心を明るくしておるのでありますけれども、しかしながら国際情勢は必……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 衆議院本会議 第46号(1950/05/01、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民党を代表いたしまして、本日野党各派共同提案になりました吉田内閣不信任決議案に対しまして賛成の意を表明したいと思うのであります。(拍手)  ただいま自由党の小坂君から、野党はいかなる信念をもつて不信任案を出したか、このようなやや冷笑的な御演説があつたのであります。そこで私は、今日わが国の国民の最大多数を占めております労働者あるいは農民、中小業者等のこれらの勤労大衆が、いかに現在の情勢のもとにおきまして吉田内閣の退陣を求めているかということをそれぞれの立場から表明して、私の趣旨にかえたいと思うのであります。(拍手)  吉田内閣の成立以来今日までとつて参りました一貫した……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 衆議院本会議 第7号(1951/01/29、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民党の立場から、主として総理に対し質問したいと思うのでありますが、総理はダレス特使に会見をなさいますために退場されましたので、はなはだ残念に思いますけれども、私に対する御答弁は、速記をごらんになりましたあとで、最も早い適当な機会に、この議場において総理より直接に御答弁を願いたいと思うのであります。  私の質問は大きく三つにわけることができるのでありますが第一は、対日議和七原則に関連する質問であります。これをこまかくわけますと、次のようになる。  第一は、カイロ宣言、ポツダム宣言等、わが国が降伏文書で受諾した宣言の内容中、講和会議と関係ある部分は講和條約に引継がれるれ……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第15号(1952/02/27、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民党を代表いたしまして、昭和二十七年度予算関係三案に刻し反対いたします。以下、少しくその理由を申し述べたいと思います。  本予算案は、戦後のわが国の予算案といたしましては画期的なものであります。その画期的という意味は、この予算案が、六百五十億円の防衛支出金を含む二千億円の事実上の再軍備費を計上しておりまして、平和憲法を財政の面かり破壊しようとするものであるからであります。(拍手)わが国を戦争準備の渦中に強引に引入れようとするものであるからであります。おか国の政治を、平和主義、民主主義から、戦争準備と必然につながるところの独裁主義へと質的に転換させようとするその財政的……

第13回国会 衆議院本会議 第51号(1952/06/07、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民党を代表いたしまして、日華條約の承認に反対をいたします。  他の議員諸君によりまして、政治的及び経済的見地からの反対論が十分に展開されておりますので、私はこの見地からする立論は省略いたします。そして、他の議員諸君によつて述べられなかつた点につきまして、若干私の本條約不承認の理由を明らかにしてみたいと思います。(拍手)  第一の反対理由は、この日華條約は日本と中国との間の二国間の條約ではあり得ない、従つてこの條約を日本と中国との平和條約として承認することはできないというのが、わが党の見解であります。日華條約は、サンフランシスコ平和條約の諸原則に従つて締結せられ、その……

第13回国会 衆議院本会議 第55号(1952/06/17、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、労働者農民党を代表いたしまして、ただいま議題となつております條約の承認に反対いたします。  以下、その理由を申し述べます。  反対理由の第一。政府は、この條約を締結することによつて、わが国として義務のない行為を行い、それによつてわが国に損害を與えるものであります。これが私の反対の第一点であります。今回の漁業條約はサンフランシスコ條約に基くものでありますが、サンフランシスコ條約の漁業協定條項によれば、わが国は漁猟の規制または制限並びに漁業の保存及び発展のために公正な協定を締結する目的をもつて連合国と交渉を開始すべきものとはされておりますけども、漁区制限を内容とする條約を締結し……

黒田寿男[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院24期)

黒田寿男[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 決算委員会 第1号(1949/03/19、24期、労働者農民党)

○黒田委員 理事の互選に関しまして緊急動議を提出いたします。理事はその数を七名とし委員長において御指名あらんことを望みます。

第5回国会 予算委員会 第11号(1949/04/14、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと関連質問をさせていただきます。文部大臣にお尋ねいたしますが、ただいま総司令部と交渉中であるというお話がありましたし、それからまたここでどうしてもこの予算で復活の見込みがなければ、何とかほかに方法を講じてみたいという意味のことをお答えになつたのでありますが、最後のお答えは追加予算でも出してもらうというような意味でおつしやつたのでありますか、どういうことでありますか、その点をちよつとお尋ねしておきたいと思います。
【次の発言】 私のお尋ねしたことにはつきりお答えになつていないのでありますが、増額というのはこの予算のわくの中で何とかやりくりするという意味ですか、それとも追加予算で……

第5回国会 予算委員会 第12号(1949/04/16、24期、労働者農民党)

○黒田委員 第一に私は総理に対しまして、米国の対日援助に関連いたしまして、わが国の事実上負担する義務の範囲についてお尋ねしてみたいと思う。米国の対日援助の方法は、本年度の予算の対日援助見返り資金特別会計設置という形で行われるようになつたのでありますが、これらの援助を受けることに対して、われわれとして何らか義務を負うかどうか、この点がまだ明瞭になつていないように思うのであります。たとえばマーシャル・プランによりまして援助を受けております國と同じような義務を受けるようなことになるかどうか。マーシャル・プランを受けております國は、米国との間に協定をいたしまして、たとえば米国が不足し、また不足すべき原……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 議院運営委員会 第1号(1949/10/25、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 中野君が御議論しましたので十分わかつたと思いますが、きようここでいろいろな事情で御決定が願えないとすれば、後日ということでなく、少くとも明日くらいに決定してもらいたい。その間に各派の法へ私も交渉しますから……

第6回国会 予算委員会 第9号(1949/11/24、24期、労働者農民党)

○黒田委員 第一にお尋ねいたしたいと思いますことは、政府はさきに経済復興計画の樹立を意図せられまして、昭和二十八年度にわが国の経済目立を達成するという、いわゆる五箇年計画としての経済復興計画の立案を、一応完成されたようであります。それが実行に移されず、かえつて総理の御意向により、とりやめになつとわれわれは聞いておる。総理は先般その施政方針に関するある議員の質問に対しまして、本会議場におきまして、この問題につきまして多少の説明をされたのでありますが、われわれにまだ十分納得が行かないのでおります。元来右の復興計画は、政府の経済諸政策樹立の指針となるものである。その政策に総合性と一貫性とを付與するも……

第6回国会 予算委員会 第11号(1949/11/26、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は労働省農民党の立場から、昭和二十四年度一般会計予算補正に対しまして、反対いたしますと同時に、組みかえのため、これを返上すべきであると考えるのであります。簡単にその理由を申してみたいと思います。  政府とわれわれとの考え方の相違はわが国の経済が現在安定の軌道に乗つておると見まして得、この予算案はこれを再建、発展、復興させて行く性質を持つ補正予算であると、このように考えておるのであります。しかしながらわれわれは、現状はいわゆる安定恐慌の段階から、さらにデフレ恐慌の段階に落ちて行こうとする、その危機の過程の中にあるというように見ておるのでありまして、この補正予算案は、この危機を深める……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 議院運営委員会 第1号(1949/12/04、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 労働者農民党の立場を申し上げます。選挙法、海外同胞、災害対策は従来通り存置した方がよろしい。考査は以前の不当財産のような調査にしてもらいたい。それから政府支拂並びに観光は廃止を可とすべきだと思う。社会保障制度、食糧政策については賛成であります、講和特別委員会はその設置をお願いいたします。

第7回国会 議院運営委員会 第20号(1950/02/09、24期、労働者農民党)

○黒田委員 常任委員会の委員の変更に件についてお許しを願いたい。実はわが党の岡田春夫君が、従来経済安定の常任委員でありまして、新政治協議会の竹山祐太郎君が労働委員でおられましたが、いろいろな事情から、双方の間に話合いをいたしまして、岡田君が労働委員、竹山祐太郎君が経済安定委員、このように変更することに理解ができまして、実はこのことを事務局の方へは手続をしておきましたが、なお運営委員会の皆様の御了解を得たいと思います。

第7回国会 議院運営委員会 第21号(1950/02/10、24期、労働者農民党)

○黒田委員 この問題につきまして取上げるやいなやについての賛否をきめるという話がありましたが、單なる挙手で賛否をきめられる前に、簡單に私意見を申し上げておきたいと思います。私はこの問題は非常に重要な問題であると思う。これはおそらく民主自由党の諸君が考えられるだけでなくして、各党の諸君が同様に考えられておると思う。共産党にとつても非常に重要な問題であると考えておられると思う。それで緊急性の存否いかんということについては、いろいろ議論があると思いますが、なお他の観点から、緊急質問はただいまお諮りがありますように、大体各議題について十五分くらいしかできない。おそらく政府の答弁はもつと簡單だろうと思う……

第7回国会 議院運営委員会 第26号(1950/03/06、24期、労働者農民党)

○黒田委員 元来議員が懲罰動議を出す場合には、成規の賛成を得て、しかもその場合懲罰事犯の確信を持つて出す。ところが佐々木さんの話を聞くと、調査する方法が他にないから、懲罰動議を出して調べてみようという、はなはだ確信のない、むしろ事実を確かめる方便として出したというふうに思えるのですが、これはどつちですか。
【次の発言】 その場合二人の直接徳田君から話を聞いた人に、直接当つていろいろお調べになつたのですか。
【次の発言】 動議の提出者それ自身が、そこまでのことは確かめていないのですか。
【次の発言】 佐々木君の方にも、私はもう一度お考えを願いたいと思うのであります。ただいま委員長のお話によつても……

第7回国会 議院運営委員会 第33号(1950/03/22、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 われわれは反対です。

第7回国会 議院運営委員会 第34号(1950/03/23、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 反対。

第7回国会 議院運営委員会 第36号(1950/03/27、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私の方は反対しておりますので、本会議においてその意思表示をしたい。岡田春夫君がやります。

第7回国会 議院運営委員会 第41号(1950/04/03、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私の方も、きようはむりだと思います。椎熊君の説に賛成いたします。

第7回国会 議院運営委員会 第51号(1950/04/27、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私の方は玉井祐吉君がやります。
【次の発言】 時間の点は嚴に注意することにいたしますから、きようは、この案の性質にかんがみて、ぜひやらしていただきたいと思います。

第7回国会 内閣委員会 第2号(1949/12/21、24期、労働者農民党)

○黒田委員 一点だけ大臣に承りたいと思います。  最近官公庁の職員諸君の給与ベースの改訂の問題にからみまして、巷間さらに新たな整理によつて、ベースの改訂をしようというような方法が唱えられておるようでありますが、政府はそういうことを考慮されておりますかどうか、念のためにお伺いしたいと思います。


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 外務委員会 第1号(1950/11/25、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私はその條項の中に、もう一つ朝鮮問題に関する件を入れていただきたいと思うのです。講和問題とそれから国際経済ということだけでしたが、もう一項つけ加えていただきたいと思いますが、いかがでございましようか。
【次の発言】 私は委員長から委員会にお諮り願いたいと思うのですが、ただいま外交白書に関する内容の一端が佐々木君の方から御質問になつております。実は私自身としましては、今回初めてこの委員会の委員になりましたので、過去の審議のことをよく存じておりません。委員会の記録も読んでおりますけれども、まだ全部読んでいませんが、前国会が終了されました後、今回の国会が始まります間に、外交白書というもの……

第9回国会 外務委員会 第2号(1950/11/29、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は外交白書について先一般あらためて委員会で問題にしたいということを提案いたしまして、ここにこの機会を得られたのでありますが、非常に時間が制限されておりますし、きようは大臣もお見えになつておりませんので、今日は私の質問は議論というのではなくして、この白書の中に現われております問題につきまして、一応政府の御見解をはつきりさせていただくということにとどめさせていただきたいと思います。また次会にあらためてこの問題につきまして続いて質問したいと思います。  今日この白書を問題にしますのは、すでに八月十九日に出されておるのでありますから、多少時期のずれはありますけれども、しかしその情勢の推移……

第9回国会 外務委員会 第4号(1950/12/06、24期、労働者農民党)

○黒田委員 一つの問題だけ……。これは質問と申しますよりか、吉田さんに、むしろ、御教示をお願いしたいと思う。それはわが国の外交方針といたしましての、中立性の問題に関係いたしにまして、私は多少疑念を持つている点がありますので、これについてお教え願いたいと思うのであります。  たとえば、自由党の人々が、米国第一主義で行くとか、あるいは共産党の諸君が、向ソ一辺倒で行くとか、こういう議論をなさいますことは、私は自由であると思います。しかしながら、政府といたしまして、また日本国といたしましては、そのようなことが許されるかどうかということを、私は疑問に思つている。すなわち中立性以外の態度をとることが許され……

第9回国会 予算委員会 第8号(1950/12/03、24期、労働者農民党)

○黒田委員 小平君の質問に関連して周東安本長官並びに広川農林大臣に質問いたしたいと思います。  第一は、小平君から日本の食糧問題の解決方法といたしまして、自給主義に重点を置くのか、貿易主義で行くのか、こういう質問があつたのでありますが。それに対しまして、周東長官はできるだけ国内の増産をはかるというお答えであつたようであります。これに対し小平君もそれで満足したというようなお話でありましたが、どうも私にはそれだけでは満足できませんので、この点についても少し明らかにしておいていただきたい。大体自給で行くかそれとも貿易主義で行くかということは、單に食糧問題だけではなくて、わが国の全産業におきまして自給……

第9回国会 予算委員会 第9号(1950/12/04、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は今日第一に憲法の改正の可能性ということについて、御質問申し上げてみたいと思うのであります。従つてこの質問は、憲法を改正する御意思があるかどうかという質問ではないのでありまして、この点につきましては、すでに総理大臣が再三講和会議前に憲法を改正する意思はない、こういうことを他の機会に言明せられておりますから、この質問を私は繰返そうというのではありません。私がお伺いいたしたいのは、その意思のいかんにかかわらず、憲法の改正については、その可能性に限度があるのではなかろうか、こういう問題であります。多少私の質問の内容を説明してみたいと思いますが、日本国憲法の第九十六條におきまして、この憲……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 外務委員会 第2号(1951/01/31、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は今問題になつております対日平和條約に関する合衆国の七原則ということについてお尋ねしたいと思いますけれども、きようは時間がございませんので、その具体的問題にはおそらく入れないと思いますが、その前提となることにつきまして、與えられた時間の中でごく二、三の点だけお尋ねしておきたいと思います。これは全面講和か、單独講和かということに関する問題と関連を持つのでありますが、連合国の側からの場合と、わが国の方から考えた場合とにつきまして、私ども多少疑問を持つておりますので、それを明らかにしていただくという意味でお尋ねしてみたいのであります。きようは私の意見は述べないで、ただ疑問だけを承るとい……

第10回国会 外務委員会 第3号(1951/02/06、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は対日講和條的に関する合衆国の七原則の提案を、冷靜に研究してみたいと考えておりますので、きようはその点からお尋ねしてみたいと思います。研究の問題で、政治的論議を盡すというよりか、七原則の真相を明らかにしたいという意味で申し上げますから、なるべくそういう立場から御回答願いたいと思います。  その前にちよつとお尋ねしてみたいと思いますが、きようの毎日新聞に、政府が三十日ダレス特使に正式な要望書を提出したという報道が、一面にトツプ記事として大きく載つております。それには二十九日の夜急遽外務大臣官邸に白洲次郎氏、井口外務次官、西村條約局長、島津政務局長、その他の方がお集まりになりまして、……

第10回国会 外務委員会 第4号(1951/02/14、24期、労働者農民党)

○黒田委員 念のためにお伺いしでおきたいと思いますが、ダレス特使と吉田総理との今のお話合いの新聞紙上その他によつて報ぜられておるところを拜見いたしますと、大体安全保障の問題は、狭い意味の講和條約の中には入らないで、別個の條約でつくるというふうにきまつたと思いますが、その点どうでありますか。
【次の発言】 ちよつとはつきりしませんでしたが、別個になる、大体今までの経過によつてそういうことになると思うのです。それならそれでけつこうでありますが、そういうふうに解釈してかまわぬですか。
【次の発言】 それでは大体そういうことを前提としてお話を申し上げたいと思うのであります。少ししつこいようでありますけ……

第10回国会 外務委員会 第5号(1951/02/20、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私はきようは一問題だけ質問いたします。最初に質問の趣旨を述べてみます。米国提案の対日平和條約七原則の中には、第一にソ連の同意なくしては実現し得られないもの、第二にソ連との協議を前提としなければ実現し得られないもの、第三にソ連の参加のもとで協議することを明示しておるものがある。しからば米国提案の七原則が中心議題となるはずの対日平和会議は、全面講和にならざるを得ないのではないか。首相はこれについてどう考えておられるか、また先日のダレス特使との会見の際に、この問題につきまして、何らか意見の交換がなされたか、これが質問の趣旨であります。以下少しそれを説明した上で、首相の御答弁をいただきたい……

第10回国会 外務委員会 第6号(1951/02/21、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は並木君と大体同じ趣旨の質問になると思いますが、関連してやらせていただきます。私は今の法務総裁の御答弁にはなはだ首肯しがたい点がたくさんありますからお伺いいたします。  第一には、憲法第九条でその保持を禁止したのは日本の軍隊で、外国の軍隊の保持を第九条では規定していないと言われました。もちろん外国の軍隊の保持なんかについて日本の憲法が書くべき筋合いではないのであります。問題は外国の軍隊が日本に駐屯するというところにある。そこでこの問題について、外国の軍隊が日本に駐屯するということは、日本の戰力という意味にはならない、憲法で日本が戰力の保持を禁止しておるその戰力にはならないのだと言……

第10回国会 外務委員会 第7号(1951/02/28、24期、労働者農民党)

○黒田委員 関連してさて。賠償問題で私どもが一番ただいまのところ関心の的としておりますのは、根本方針だと思います。従来日本に対する賠償は、既存の施設等につきまして一回賠償の方針で行くというように考えられておつたのでありますけれども、しかし私は必ずしもそういう方針ではないと信ぜられる報道もあると思うのであります。そこで一回賠償で、今日本の持つておりますあるいは過去において持つておつたものを取運びをされておりますが、そういう既存の経済的な価値を一回限り賠償として持ち去るのだということになつて参りますならば、吉田総理のように、とてもそんな八十億ドル――私はほかの国はまだその他の賠償の要求を持つておる……

第10回国会 外務委員会 第8号(1951/03/07、24期、労働者農民党)

○黒田委員 簡單にお尋ねいたしますが、日本がこの條約に加入する積極的利益という点につきましては、先ほど政府の方からの御説明がありましたが、過去において日本がこの條約に参加しなかつた理由につきましては、まだ詳しい御説明を聞いておりません。この條約ができましたときに、日本が参加しなかつたのには何らか積極的理由があるか、あるいは参加しない方がいいとする利益が日本にあつたのであるか、かりにそうであつたとしますならば、その利益とこれに加入する利益との比較較量というものは、どういうふうになるのですか、この点をひとつ伺つておきたいと思います。
【次の発言】 今西村條約局長のお話を承りまして、大体理由が二つぐ……

第10回国会 外務委員会 第13号(1951/05/09、24期、労働者農民党)

○黒田委員 関連して……。ただいま並木委員から問題にされましたソ連の覺書の内容ですが、私ども今まで新聞で見ておる程度以上知りません。これは外務省の方では詳しいことはわかつておりますか。わかつておれば至急ひとつ委員会の方へお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 しかしそうしますと、何にもわれわれとしてはこれを早く知るという方法を持たないわけですが、外務省として特にその内容を一日も早く全面的に知る方法をとつていただきたいと思います。ただ私ども新聞で見ておるというだけでは、十分な判断はできませんから、特別にそのおはからいはできませんか。

第10回国会 外務委員会 第14号(1951/05/11、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私も実は少し詳しくお伺いしようと思いましたけれども、委員長いろいろお急ぎのようでありますから、今の佐々木君の御質問に関連して一つだけ質問しておきます。ただいま西村條約局長は、憲法第七十三條第三号の條約を締結するという行為は、署名及び批准を含む、こういうふうにおつしやつたように承つたのでありますが、そういうふうに承つてよろしゆうございますか。
【次の発言】 この問題はまだ非常に論議を要することと思いますから、私は次会に譲りたいと思いますけれども、ただ一つだけどうしても、簡単に考えてもちよつと條約局長の御説明に矛盾があると思いますのは、條約の締結には調印及び批准を含む、そしてその締結前……

第10回国会 外務委員会 第15号(1951/05/16、24期、労働者農民党)

○黒田委員 簡単に質問いたします。ワシントンに在外事務所を設置するということにつきましては、政府も非常にこれを重大視しておられるのでありますけれども、事実この法律ができる前に、ワシントンの在外事務所は設置ぜられておるというような話も聞いておるのでありますが、これと関連いたしまして、政府が特にワシントンの在外事務所設置に力を入れておられるのは、日米経済協力問題を処理するという目的が強く頭に置かれておるように思います。この問題について、大体のことでよろしいが、政府はどういう内容、性格を考えておられるか、外務省としましての御見解を承つておきたいと思います。

第10回国会 外務委員会 第16号(1951/05/17、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は残された問題を少しばかりお尋ねしてみたいと思います。  第一は日米駐兵協定の問題でありますが、これは詳細のことはまだきまつてないというように総理は先ほど申されておりましたので、そこまではお聞きしようとは思いませんが、根本的に一、二私の疑点としております点についてお伺いしたいと思います。  最初前提のもとにお尋ねしますが、この日米駐兵協定なるものは、四月十八日ホワイト・ハウスから発表されましたトルーマン大統領の声明の要旨を見ましても、その他いろいろなこれに関係する文書を見ましても、日本からこのとりきめをしてくれということをアメリカに要求したのだからしてやるんだ、こういうように私ど……

第10回国会 外務委員会 第18号(1951/05/25、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ただいまのことに関係しまして政府に一、二点お尋ねしてみたいと思うのであります。  第一には、今アメリカの対日平和条約の草案と称せられておるものが出ております。これを私ども研究してみますと、今問題になつておりますような琉球あるいは小笠原諸島をアメリカを施政権者とする信託統治地域にする、こういう方針が現われておるようであります。そこで私はこの問題に対しまして疑問としております点を二点だけ政府にお尋ねしてみたいと思います。  第一は、この第二次世界戦争の結果、敵国から分離される地域として琉球諸島及び小笠原諸島が信託統治地域になりますためには、直接関係国によつて、このことが協定せられるとい……

第10回国会 予算委員会 第5号(1951/02/02、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私はきようは多少ゆつくりとお話を承らさせていただきたいと思いまして、いろいろと準備をしておりましたが、先ほど理事の方から、総理も大分お疲れになつておるようだからというようなお話で、相かわらず時間の制限を受けたのであります。そこで制限されました時間に適当する範囲の問題を多少拾い上げまして、御質問申し上げてみたいと思います。  問題は、やはり対日平和條約に関する合衆国の七原則提案に関聯するものでありますが、これにつきまして多少の御質問を申し上げるとともに、あわせて若干の希望をも申し述べさせていただきたいと思うのであります。但し私は、先日首相がダレス特使と会見のために、本会議場を退去なさ……

第10回国会 予算委員会 第18号(1951/02/22、24期、労働者農民党)

○黒田委員 今日は大蔵大臣に対しまして、若干質問してみたいと思いますけれども、理事会の先ほどの申合せによりまして他の日にちに日程の延ばされた題目がありますので、それらの問題につきましては、あらためてそのときに総合的に御質問することにいたしまして、きよう少しだけそういう問題をはずれた問題だけ、若干お尋ねしてみたいと思います。  第一にわが国の経済の体制に関する認識について、一応お伺いしておきたいと思いますけれども、大体昭和二十六年度をもつてわが国の経済も準戰時経済状態に入る、すでに入つておる、こういう見解があるようであります。私どもも主観的にはこういう状態に入り込んで行くということにつきましては……

第10回国会 予算委員会 第19号(1951/02/23、24期、労働者農民党)

○黒田委員 いろいろ今までの質問で問題が明らかになりましたから、一つは念を押すため、一つは残されております問題につきまして簡單にお尋ねしてみたいと思います。食糧の輸入の問題については先ほど川崎君から質問がありましたようですが、これについて念のためにもう一度お伺いしておきたいと思います。政府が本年度の予算において予定しておりますだけの食糧の輸入を確保するための船舶は、必ず優先的に配船するという決意があるかどうか、この点をあらためて聞いておきたいと思います。私ども輸入に関しましては、従来別個の見解を持つておりましたけれども、今日のような情勢になつて参りますと、食糧につきましても各国が買付の競争を激……

第10回国会 予算委員会 第20号(1951/02/24、24期、労働者農民党)

○黒田委員 関達して……。
【次の発言】 通産大臣と安本長官にお尋ねいたします。ただいま小平君の御質問に対する通産大臣の御答弁で、燐鉱石に対する価格調整費を出すかもわからないというような意味の御答弁があつたようでありますが、従来政府は価格調整費というものをドツジ氏の言われる竹馬の片足といたまして廃止するという方針で来られ、この二十六年度の予算につきましても価格調整費につきましてはこれを逐次整理されまして、二十六年三月末においては輸入食糧のほか燐鉱石及び銑鉄を残すだけになつた、そのうち燐鉱石と銑鉄はことしの四月から廃止せられるので、二十六年度分は輸入食糧に関するもののみが残ることになつておる、こ……

第10回国会 予算委員会 第21号(1951/02/25、24期、労働者農民党)

○黒田委員 きようは久しぶりに農林大臣とお話をする機会が得られまして、実は私いろいろと農林大臣に伺いたいと思つておりましたけれども、昨日からおかぜでお休みになつておつて、無理をして出ていただいた、こういう関係でありまして、理事の方からも御注意もありますから、きようはなるべく時間を短かくお尋ねしてみたいと思います。主として食糧の統制に関する問題につきまして若干お尋ねしてみたいと思いますが、私どもがちよつと異様に考えますのは、政府が食糧の統制方針といたしまして、去年湯河原会談の時期に、あの当時示されました方針と今日におきましても、言いかえれば朝鮮事変が起りまして、いろいろと国際情勢がかわつておりま……

第10回国会 予算委員会 第22号(1951/02/26、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は労働者農民党の立場から本予算案につきまして討論をいたしたいと思います。結論から先に申し上げますと、本予算案はこれを政府に返上いたしまして、組みかえを要求する、こういうことになるのであります。簡單にその理由を申し述べてみたいと思います。  第一に指摘したいと思いますことは、先にある論者も触れられましたけれども、あわせて私もこの際この予算が自主性のない予算であるということを繰返して指摘してみたいと思うのであります。これはしかし予算案だけについてだけではないのでありまして、政治経済の全般にわたりまして最近現政府の非自主性というものは、私どもの目から見ますと、ますますはなはだしくなりつ……

第10回国会 予算委員会 第23号(1951/03/28、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私も大蔵大臣がお見えになりましてから、お尋ねしたい点もございますけれども、とりあえず政府委員に若干お尋ねしてみたいと思います。  ちよつときわめて技術的なことでございますけれども、先ほど林君から復金の回収金についての数字的説明をお求めになりまして、御回答があつたようでありますが、回収の見込みが立たぬというようなものがあるかどうか。あるとすればどの程度かということにつきまして、お尋ねしてみたいと思います。
【次の発言】 そういうものが出るか出ないかということの大体の見当はどうでしようか。確かにみなとれるというようなお見込みでございますか、それともあぶないものがあるということですか、そ……

第10回国会 予算委員会 第24号(1951/03/29、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は昨日質問いたしましたが、少し疑問に思つておりましたものが残つておりますので、質問したいと思います。  先ほど林君の質問にも出ておりましたけれども、二十六年度の見返資金特別会計予算の、私企業投資のうちのその他の四十五億円というものを、この項目の支出としては使わないで、開発銀行の投資の対象として取扱うというように理解しておるのですが、それでよろしゆうございますか。
【次の発言】 それで私どもは、私企業投資の四十五億円が、事実上投資せられないようになるのではなかろうかという心配を持つておるのでありますが、この開発銀行の事業計画によりますと、重要産業会社に対して百億円使う、こういうふう……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 外務委員会 第5号(1951/11/09、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は少し根本問題について農林大臣にお尋ねしたいと思つたのでありますが、きよう御出席がないようでありますから事務的な問題だけを二、三お尋ねしてみたいと思います。  政府の方から私どもに渡されました「国際小麦協定説明書」というものがありますので、その記述の順序に従いまして、事務的な問題をお尋ねしたいと思います。説明書の第一にある国際小麦協定に調印しなかつたアルゼンチン及びソ連のことについてでありますが、先ほどどなたかある委員からの質問に対しまして、政府委員が御説明になつたようでありますけれども、もう一度お尋ねします。この説明書によりますと「アルゼンチン及びソ連は、それぞれ最高価格の過小……

第12回国会 外務委員会 第6号(1951/11/10、24期、労働者農民党)

○黒田委員 最初に私は食糧対策の根本方針について、これはわかきつたことのようでありますけれども、農林大臣に御意見を伺つておきたいと思います。  最近たとえば統制撤廃の問題につきましても、農林省と大蔵省との間に意見の対立があるように見受けましたし、それかららまた与党の内部でも、いろいろとこの問題ついて対立があつたように、私ども外部から見ておつたのであります。一体こういう対立はどうして起るか。それは、この対立の真の原因がどこにあるかということを考えてみれば、わかると思うのであります。そこで農林大臣としての食糧対策の根本方針を最初に伺つておきたいと思います。  先に私の考え方を申しますと、私どもは、……

第12回国会 外務委員会 第7号(1951/11/13、24期、労働者農民党)

○黒田委員 林君が先ほど質問された問題に関連して少しお尋ねしておきたいと思います。  第十三條の問題であります。第一の「渡航先に施行されている法規によりその国に入ることを認められない者」こういう事態がありますときには、外務大臣は一般旅券の発給はしない、こういうことになつておるのでありますから、もとより日本の政府で、「その国に入ることを認められない者」というのはどういう者であるかという外国法規、具体的にどこの国にどういう法規があるか、ということがおわかりになつていると思います。私どもそれを知つておきませんと、将来渡航しようとする場合に不便が生じますので、これは今でなくてもよろしいから、できるだけ……

第12回国会 外務委員会 第8号(1951/11/15、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私はこの前の委員会のときに、第十三條の五号について法務府関係の方に「著しく且つ直接に日本国の利益又は公安を害する行為」とは、具体的にはわが国のいかなる法律をさすものであるかということについて質問をしたのでありますが、そのときは具体的なお答えがありませんでしたので、その点をあらためて法務府関係の政府委員より、明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御答弁の程度のことは、実はこの前承つたのでありますが、しかしそれではきわめて抽象的な説明になりますので、私の質問に対するお答えにはならぬと思う。私は具体的にはどういう法律に当る場合が「著しく且つ直接に日本国の利益又は公……

第12回国会 外務委員会 第9号(1951/11/16、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ただいま林君が御質問になりました点と、私の質問と多少重複すると思いますが、もう少しつつ込んでお尋ねしてみたいと思います。  この旅券法第十三條に関して私も法務総裁に質問をしたいと思うのでありますが、前会までの政府委員に対する質疑におきまして明らかにされましたことは、わが国民は憲法第二十二條によつて海外に渡航する自由が原則的に認められておるということ、しかるにこの法案第十三條によりまして、一般旅券の発給等の制限を設けたのは公共の福祉という観点からだ、こういう点であつたのであります。そうであるとしますならば、第十三條は国民の基本的人権ことに自由権の制限を規定したことになるのでありますか……

第12回国会 外務委員会 第10号(1951/11/27、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと政府の御意見を承つておきたいと思います。私は国民という立場からこの問題を考えてみたいと思います。只今、この問題に対して立法措置を講ずるとかどうとかというようなお話がありましたが、一体、日本国民は他人の故意または過失によつて損害を受けたときには、損害の賠償を請求する権利がある、そう考えるべきではないでしようか。単なる見舞金という問題ではない。損害を受けた国民としてその賠償をだれに請求するか、これは、ただいま政府は日本政府が負担するというようにおつしやつたと思いますけれども、国民の立場から考えれば、見舞金で済ませる問題ではなくて、一種の損害を受けた事件でありますから、そして、こ……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第4号(1951/10/19、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は本日は平和條約と安全保障條約とを合せて、多少根本的な問題を総理にお尋ねしたいと思うのでありますけれども、総理の方でおさしつかえがありまして、予定しただけの時間がいただけませんので、きようはただ一問だけ特に御質問申し上げたいと思います。あとはこの次の機会に質問する権利を留保させていただきたいと思います。  そこできようは、便宜上、私は安全保障條約の―この安全保障條約と申しますのは、今回の日米安全保障條約のことでありますが、この安全保障條約の性格について政府にお尋ねしてみたいと思います。私の見るところでは、日米安全保障條約は、名称は安全保障條約でありますけれども、実質的にはいわゆる……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第5号(1951/10/20、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は時間があまりありませんので、なるべく質問を簡潔にしたいと思いますが、領土問題について質問をいたします。その前提としまして、ひとつ根本的な問題について政府の御意見を伺つておきたいと思います。これは條約局長からお答えを願いたいと思います。ポツダム宣言の国際法上の性質について、どうもはつきりしないところがありますので、お尋ねしたいと思うのですが、私は、このポツダム宣言を、これに参加した連合国の共同の合意に基く意思表示というふうに解しておるのであります。それはいわゆる合同行為であつて、これに参加した関係各国相互の間に拘束力を持つものである、こういうふうに理解したいと思うのであります。こ……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第8号(1951/10/24、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は今日は時間があまり与えられておりませんので、簡単に一、二お尋ねを申し上げてみたいと思います。  最初は日米安全保障條約によつて生ずる、日米両国間の権利義務の関係について御質問申し上げたいと思うのであります。私はこのように思うのであります。日米安全保障條約によつて、アメリカはわが国に対し駐兵権を持つことになる。ところがそのアメリカの軍隊を、日本の安全を保障するために使用しなければならぬという法的の義務は負わない。日本の側からいえばどうかといいますと、アメリカに対し、基地提供等の法的義務を負担することにはなりますけれども、アメリカ軍隊の使用を日本の安全保障のためにアメリカに対し要求……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第9号(1951/10/25、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は労働者農民党を代表いたしまして平和條約及び安全保障條約の締結承認に反対するものであります。この二つの條約は不可分でありますから、私は一括して反対理由を申し述べたいと考えます。  反対理由の第一。この條約の締結の結果は、わが国を新たな国際的従属関係に陷れることになります。日本の独立という見地から私は反対しないわけにはいかない。元来平和條約はそれによつて独立が回復せられるものでなければなりません。わが国民が六箇年の長い間平和條約の締結を待ちに待ち望んでいたのは、平和條約が独立への門出となると信じたからであります。しかし、いかなる内容の平和條約でも独立への契機となるべきものではありま……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 外務委員会 第2号(1952/01/30、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は大橋国務大臣、木村法務総裁に対しまして、実はもう少し詳しく御説を承りたいと思いますけれども、きようは時間がございませんので、ただお二人に簡単に希望を申し上げておきたいと思います。それからまにあとで私の順番が参りましたときに、外務当局に対しましても少し質問したいと思います。それでちよつと大橋国務大臣に対して申し上げたいと思いますけれども、私どもはこの委員会において、真剣な気持で国政を議しておるのでありま、先ほどもあなたの御答弁を聞いておりまして、私は非常に遺憾に思いました。なるほどあなたは軍事の専門家ではありませんけれども、警察予備隊の責任者であります。どんな装備が行われておるか……

第13回国会 外務委員会 第3号(1952/02/06、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと外務当局に承りたいと思います。国民党政府を相手の講和條約が、地理的な意味での限定條約であることは大体わかつております。そしてサンフランシスコ平和條約の批准が、必要な数だけ各国においてなされて、それが効力を発生する時期もそう遠くはないというように予想されております。そこで、この台湾政府との講和條約は、サンフランシスコ條約の効力が発生する前に、効力を生ずるような方法でなされる御方針でありますか。それともサンフランシスコ條約が必要な批准を経て効力を発生しました後に、日本と台湾政府との間に條約を締結するという御意思でありますか。この点を承つておきたいと思います。

第13回国会 外務委員会 第4号(1952/02/13、24期、労働者農民党)

○黒田委員 関連してちよつとお尋ねします。ただいま大橋国務大臣は、警察予備隊の任務に関しまして、駐留軍といかなる協力をするかということは、行政協定で決定せられるものであると思うと、こうおつしやつたように承りましたが、そうお考えになつておりますか。
【次の発言】 もう一点だけ、その点ですが、私どもが今まで政府の御説明として承つておりました範囲から申しますと、行政協定の内容は、アメリカ合衆国の軍隊の日本国内及びその附近における配備を規律する協定をきめるためだ、決してそれ以上のものには行政協定は触れないのだ、こういう説明を今まで繰返して聞かされておつたのですが、事実上どうなるかは別といたしまして、観……

第13回国会 外務委員会 第5号(1952/02/20、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと関連質問として高辻政府委員にお尋ねいたします。このたびの安全保障條約によつて、アメリカの軍隊が日本に駐留することになり、その場合に、軍事上の基地に対しましては、これを貸與しておる日本の国として、日本の警察権、司法権が直接には及ばないことになるのではありませんでしようか。そのようなことはないと政府は言われるのかどうかという問題です。アメリカ人が軍用地として用いておるその地域内において、日本の警察権や司法権が及ばない、こういう事態が起り得るのではないでしようか。
【次の発言】 しかし、アメリカの軍用地になる一定の地域に、日本の警察権や司法権が及ばないという事態が起るのではないの……

第13回国会 外務委員会 第6号(1952/02/27、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと岡崎国務大臣に関連質問をさしていただきたいと思います。実はただいま松本委員からお尋ねになりました問題は、根本問題でありまして、先般の予算委員会におきまして、私はこの問題を岡崎国務大臣にお尋ねしたのであります。岡崎国務大臣はただいま松本委員に対してお答えになりましたと同じような御答弁があつたのであります。岡崎国務大臣の御答弁それ自身としてははつきり割切つておられる。この行政協定は国会の承認を求むべき條約ではない、こういうふうに割切つておられるのであります。ただ政府の部内におきまして、岡崎国務大臣はそのように割切つておいでになりますのに、木村法務総裁の御答弁はそうでなかつたので……

第13回国会 外務委員会 第7号(1952/03/05、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は行政協定に関する問題で、岡崎国務大臣にお尋ねしてみたいと思います。質問の項目はたくさんあるのでございますけれども、きようは時間の関係上、一つか二つだけにしたいと思います。  まずこの協定の條文の順序に従いまして、私どもが問題になると思われますものを順次に取上げてみたいと思います。最初に問題になることがこの協定の前文の中にあります、安全保障條約第三條の合衆国軍隊の日本国内及びその付近における配備を規律する條件、この條件を今回の行政協定できめた、こうなつておるのでありますが、私は、この第三條の軍の配備を規律する條件というものの内容について、重大な疑問を持つておるのであります。一体、……

第13回国会 外務委員会 第8号(1952/03/12、24期、労働者農民党)

○黒田委員 岡崎国務大臣に少しばかり先日の私の質問の続きをお尋ねしてみたいと思います。ちよつとその前に私は委員長にお願いがあるのであります。それは議事進行に関する問題でありますが、現在国民が異常な関心を持つてながめておりますこの行政協定について、その内容を十分国民の納得の行きますように明らかにする必要があると私は思います。そしてまたそれをなす役目はわが外務委員会に課せられておると考えますので、今日までのごとく、ただ漫然とめいめいかつてに、岡崎国務大臣を中心とする政府当局の方にこの問題について質問をするというやり方でなく、系統的に、組織的に質問応答をなすような議事の進行をしていただきたい。このこ……

第13回国会 外務委員会 第9号(1952/03/14、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私はきよう岡崎国務大臣に行政協定の問題について質問したいと思いますが、ちよつとその前にお伺いしておきたいのは、先日配付を受けました行政協定議事録に「取扱注意」という印が押してありまして、新聞の報道によりますと、たとえば第三條に関する議事録が新聞社に発表されたものにはないというようなことを読みましたので、この「取扱注意」というのはどの程度に注意をしたらよろしいのでしようか。私はきようは第三條に触れて質問したいと思いますので、あらかじめ伺つておくとよいと思います。
【次の発言】 私は実は一間一答式にやりたいと思いますけれども、時間がありませんから、一応意見だけ一括的に申し述べさしていた……

第13回国会 外務委員会 第10号(1952/03/19、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私はきようもまた憲法との関係において、本案に憲法違反ではないかと思われる点が一つありますので、これをお尋ねしてみたいと思います。  それは、この外務公務員法第九條は、憲法第七條第五号に違反するものではないか、こういう問題であります。私はその理由をこれから申し上げてみたいと思います。  外務公務員法第九條によりますれば、「領事官の委任状は、天皇がこれを認証する。」こうなつておりまして、私はこの点が憲法第七條第五号に違反すると思うのでありますが、どうでありますか。思うかどうかというよりは、私は思うと断定することができると思うのであります。領事官とはどういうものであるかと申しますと、外務……

第13回国会 外務委員会 第11号(1952/03/20、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は結論から先に申しますと、本案に反対であります。反対の論点といたしまして、ただいま並木君並びに林君が申されましたことを、第一点として援用したいと思います。次に、残された問題につきまして、多少私の見解を申し述べてみたいと思います。  反対の第二点――それは昨日政府に質問したことと関連するものでありますが、私はこの法律案の第九條に憲法違反の疑いがあると思うのでありまして、どうも昨日の政府委員の御釈明では、私には納得できないものがあるのであります。それについて私少し申し述べさせていただきたいと思いますが、この大使及び公使の信任状及び解任状、全権委任状を天皇が認証するとしてありますことは……

第13回国会 外務委員会 第12号(1952/03/25、24期、労働者農民党)

○黒田委員 議事進行について。私の聞いておりますところでは、出入国管理令に関する請願書というものが出ておるそうであります。そこで、普通でありますれば、請願書に関しましては、会期の終りに一括してこれを議題にするというのが従来の例でありましたけれども、出入国管理令に関する請願書に関しましては、従来の一般の慣例に従わないで、特にこの法案の審議の過程の中で請願書をお取扱い願いたいと思います。そうしますと請願者の意思も十分にこの委員会に反映し、意見をできるだけ聞くという目的を達成する一つの方法になると思いますので、これも御考慮をお願いいたしたいと思います。

第13回国会 外務委員会 第13号(1952/03/27、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと沖繩の問題に関連して政府にお聞きしておきたいと思います。これは私もかねがねお伺いしたいと思つておりましたのですが、一体沖繩は日本の領土主権から離れるのかどうか、この問題です。アメリカの方針によりまして、国際連合の信託統治になるということになれば、国際連合の規約上、それは第二次世界戦争において敵国の領土より分離せられる地域に設けられる信託統治領ということになるのでありますから、残念ながら信託統治領になるということは、その地域が、一応は日本の領土主権より分離せられてしまうものである、こう解釈せざるを得ない。私はこういう考え方を持つておつたのであります。ところがダレス氏が、信託統……

第13回国会 外務委員会 第14号(1952/03/28、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつとそれに関連して。沖繩はこの法律の適用からは除外されておるわけでしよう。それから、沖繩は日本の領土であると政府は御解釈になつておるけれども、日本の法律がそこでは行われない場所であるということもお認めになつておりますね、そうですね。
【次の発言】 私はいろいろとお尋ねしたいことがありますけれども、便宜しただいま問題になりました永住許可の問題につきまして、今までになされた質問応答を多少整理しながら、残された問題点につき、御質問申し上げてみたいと思う。  現在中国の人々、朝鮮の人々がこの法案を非常に重大視されておりますが、この出入国管理令の法律化は、今後日本に出入国する外国人を管理……

第13回国会 外務委員会 第15号(1952/03/29、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は、ただいま佐々木委員と北澤委員とがお尋ねになりました点に関連いたしまして質問してみたいと思います。なお強制退去の問題につきましても、多少質問を申し上げたいと思います。大体において、昨日までの政府側の御答弁と比較いたしまして、きようは岡崎国務大臣から多少積極的な御意見が示されまして、その点は私どもたいへんよかつたと思います。しかしなお多少確かめておきたい点がありますので、御質問申し上げます。  さて、今日日本に在留しておる朝鮮人、台湾人及び中国大陸出身の人々の御心配になつております点は、單に登録を切りかえて、在留資格を一定の期間更新しようという意味での在留の問題ではなくて、永住許……

第13回国会 外務委員会 第16号(1952/03/31、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私もあとの方の御都合があるようでありますから、きようはごく簡単に質問いたしまして、なお爾余の点は次会に譲らしていただきたいと思います。ただいままでの他の委員の御質問を承つておりますと、多少誤解されておるところがあるのではなかろうかと懸念される点があるのであります。そこで念のために、私はわかつておるとは思いますけれども、政府の御説明を伺つておきたいと思います。それは、ただいま問題となつております千九百二十七年九月二十六日にジユネーヴで署名された外国仲裁判断の執行に関する條約、それからその前に締結されました一九二三年ジユネーヴ仲裁條項に関する議定書というものと、一九〇七年の国際紛争平和……

第13回国会 外務委員会 第17号(1952/04/02、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は実は警察予備隊が戦力であるかどうか、違憲になるかどうかという点につきまして、この前、大橋国務大臣と相当長い時間をいただきまして質問応答をしたのでありますが、なお多少残されておる問題につきまして御質問申し上げる機会を得たいと思つておりましたきようその機会を得たわけであります。なお、ただいま植原委員から国務大臣に対する御質問がありまして、ちようど私が問題にしてみようと思つていた点を問題にされたのであります。そうして私の考えからいたしますと、植原委員のお考えは、長老に対してはなはだ失礼でありますけれども、私は間違つていると思います。大きな二つの間違いがあると思います。ちようど植原委員……

第13回国会 外務委員会 第18号(1952/04/11、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は一問だけ仲裁判断の執行に関する條約の締結について承認を求めるの件について質問いたします。この條約に加盟することができます国は、議定書に署名した国のみということになつておるようであります。議定書に署名した国のみがこの條約の批准に署名することができることになつておると思いますけれども、そうしますと、たとえば将来日本といろいろ経済上の関係を持つと考えられますアメリカとか、あるいはフイリピンとか、あるいはインドネシアとか――インドネシアはその当時オランタ国に入つておりましたから別といたしまして、ビルマというような国は、いろいろと日本と商事上の関係を生ずるようになるのではないかと考えられ……

第13回国会 外務委員会 第20号(1952/04/23、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は日本が国際連合に加盟し得るための要件について疑問点がありますので、それをお尋ねいたします。  第一に、国際連合は言うまでもなく、国をもつて構成されておるのでありますが、この国際連合を構成しておる国、国際連合に加盟を許される国は、独立国でなければならないのではなかろうか、こう私は考えます。ところが日本の場合は、平和條約が発効いたしまして、世界のある国々に対しましては独立国たる地位を回復いたしますけれども、ソ連等の有力な国に対しましては、依然として降伏関係にある。そういう国際的地位に依然として置かれるのであります。そのような、完全な独立国ではない、世界のある国国に対してのみ独立の地……

第13回国会 外務委員会 第21号(1952/04/26、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと簡單に二、三点お尋ねしたいと思います。  日本国との平和條約第二十二條では、同條約の解釈または実施に関する紛争の解決について、特別請求権裁判所へ付託、または他の合意された方法によつて、というように平和條約ではなつておりますが、この協定案は他の合意された方法によるという、その方法を設定するものということになるのでありましようか、その点をお聞きしてみたいと思います。
【次の発言】 その点わかりました。それでは次にお尋ねしますが、そういたしますと、このような方法で紛争を解決するということは、性質といたしましてどのようなものになるのでありましようか。たとえば仲裁裁定をするというので……

第13回国会 外務委員会 第22号(1952/04/30、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は前々回の委員会におきまして、政府との間の質疑が中途で打切られることになりましたので、その続きの意味におきまして、きようは多少質問をさしていただきたいと考えます。  その前に、前会の質問の終りにおきまして、岡崎国務大臣が私に対して御答弁になりました御意見に対しまして、ちよつと私の意見を申し述べさしていただきたいと考えます。私は前々回の委員会における政府との質疑におきまして、国際連合に加盟した場合に、加盟国に課せられる義務の内容いかんという問題について質問をしたのでありますが、その際特に国連憲章の第四十一条、第四十二条及び第四十三条に触れたのであります。そしてその際明らかになりまし……

第13回国会 外務委員会 第23号(1952/05/07、24期、労働者農民党)

○黒田委員 条約局長にお伺いしたいと思います。国連に関する問題でありますが、平和条約第三条に琉球諸島その他一定の地域が、合衆国を唯一の施政権者とする信託統治制度のもとに置かれるという方針が規定されましたし、この条約はすでに発効したのであります。そこで私はその事柄自身を今日とやかく問題にしようとは思いません。しかしながら私ども日本人として考えてみて、琉球諸島などをアメリカ合衆国の信託統治領域にするということには、どうしてもその合理性を認めることができないのであります。ただ力関係でそうなつたといえば、これは別問題でありますけれども、必ずしも国際間のことは今日このように簡単に解釈すべきものではないと……

第13回国会 外務委員会 第24号(1952/05/14、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は日韓会談につきまして、多少まとまつた質問をしてみたいと思うので、二十分くらい時間がほしいのですか、大臣がきようどうしても時間がおありにならないそうですから、断片的なことをやめまして、この次のなるべく早い機会にいたしたいと思います。
【次の発言】 私は午前中岡崎外務大臣から経過の御報告のありました日韓会談に関する問題で、少しばかり質問申し上げてみたいと思います。日韓会談が日本の財産請求権の問題でデツド・ロツクにぶつつかつたのだ、こういうお話でございましたが、大韓民国が日本の主張を排斥しまするその理由を先ほども一応承りましたけれども、もう少しはつきりと御説明願いたいと思います。1韓……

第13回国会 外務委員会 第26号(1952/05/23、24期、労働者農民党)

○黒田委員 きようは時間がありませんから、私は前に発言された委員の質問に対する関連質問程度にとどめておきます。しかしそれは非常に重要な問題でありますから、そのつもりで御答弁願いたいと思います。  第一に私が疑問といたしますのは、現在のいわゆる国民政府は、台湾及び澎湖島に適用される條約を締結する権限がないのではないかという根本的な疑問であります。その理由を簡単に申しますと、台湾及び澎湖諸島は現在無主の地域であります。中華民国の主権ないし領土権というものは、台湾及び澎湖諸島には現在ないのであります。サンフランシスコ條約の第二條bによりましても、日華條約の第二條によりましても、これらの地域は日本から……

第13回国会 外務委員会 第27号(1952/05/28、24期、労働者農民党)

○黒田委員 午前中は、国際通貨基金協定、国際復興開発銀行協定その他の議案につきまして質問してみたいと思います。実はこの問題につきましては、大蔵大臣の御出席を願いたかつたのでありますけれども、きようはどうしても御出席できない御事情がおありになるそうでありますので、外務当局あるいは大蔵当局の関係説明員の方に、御答弁を願いたいと思います。  第一は、国際通貨基金協定及び国際復興開発銀行協定に加盟いたしますについて、本年度の予算との関係であります。この両協定にわが国が加盟するということになつて参りますと、国家の出資並びに国家の債務負担を伴うものでありますから、当然憲法第八十五條及び第八十六條との関連、……

第13回国会 外務委員会 第29号(1952/06/04、24期、労働者農民党)

○黒田委員 北澤さんは非常に範囲の大きな問題についてお尋ねになりましたが、私は小さい範囲で條約の解釈に関するものに限定いたしまして、若干お尋ねしてみたいと思います。この日華條約はサンフランシスコ平和條約に示された諸原則に従つて締結されておりまして、個々の條文もサンフランシスコ條約の條文中の当該事項を取扱つた條項にならつて作成されてありますので、さきにサンフランシスコ條約の審謹に当りましたわれわれといたしましては、本條約の個々の條文につきましては、賛否は別といたしまして、特に研究を要するというようなものは比較的少いのであります。具体的に申しますれば、第一條から第九條まで、それから第十二條等は今あ……

第13回国会 外務委員会 第30号(1952/06/06、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私の先日の質問の続きといたしまして、日華条約締結の根本問題に関し、どうしても疑問の解け切れない点がありますので、その点につきまして質問を続行してみたいと思います。  第一に私が疑問と思いますのは、一体この日華条約はサンフランシスコ条約第二十六条にいわゆる二国間条約であるかどうか。私にはこれについて根本的な疑問があるのであります。そこで私はこれだけ御質問申し上げまして、すぐ政府の御答弁を求めます前に、多少私がそういう疑問を持つております理由を申し上げてみたいと思います。  理由は私は大体二つあると思います。第一は、第一号交換公文によりますと、この条約の条項は中華民国に関しては中華民国……

第13回国会 外務委員会 第31号(1952/06/11、24期、労働者農民党)

○黒田委員 ちよつと時間をいただきまして、ソ連とわが国とのサンフランシスコ條約発効後の関係につきまして、簡単にお尋ねいたします。どうもこのことはわかつたようでわからないのでお尋ねしてみたいと思います。  大体ソ連とわが国との関係が、降伏文書の署名のときから休職状態に入つたことは明らかであります。それからまたその休戦状態は、戰勝国と降伏国との関係として実現されたことも明らかであります。それからサンフランシスコ條約発効までは、この関係が続いておつたと見ることも当然にそう考えられるわけであります。そしてまたこの戰勝国対降伏国の関係は、サンフランシスコ條約締結国との関係におきましては、條約発効と同時に……

第13回国会 外務委員会 第33号(1952/06/13、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は大臣に、日本国とインドとの間の平和條約に関して御質問申し上げたいと思いますが、この條約の個々の條文につきましては、すでに今までに他の委員諸君から、問題とすべき点は質問されておりますので省略いたします。それで私がお尋ねしてみたいと思いますことは、この條約の根本的な性質についてであります。これにつきましても、今まで多少他の委員諸君が触れられておりますけれども、なお少しつつ込んで質問してみたいと思います。  インドはサンフランシスコ條約の内容に反対でありましたために、サンフランシスコ会議には参加しなかつた。そして今回新たに別個の條約を日本と結んだのであります。それでありますから、この……

第13回国会 外務委員会 第35号(1952/06/16、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は労働者農民党を代表いたしまして、本條約の承認に反対をいたします。  この條約が、公海自由の原則を無視したものであるということは、本降約審議の過程におきまして、十分明らかにされたことであると私は信じます。條約承認に反対する最大の理由がここにあることも、私の前に反対討論に立たれました委員諸君の論旨から見て明瞭であると考えます。私も同様な論拠に立つものでありますが、多少その論拠をこまかく分析して説明してみたいと思うのであります。  私がこの條約の承認に反対いたします第一の理由は、政府はこの條約の締結において国家として義務のないことをあえて行つて、日本国家に不利益を與えるような結果を招……

第13回国会 外務委員会 第36号(1952/06/18、24期、労働者農民党)

○黒田委員 関連して……。この問題は、大体先般議論は済んでおつたと思うのでありますが、昨日の参議院の質問応答の中からまた問題が起つで来ましたので、簡單にもう一度お尋ね申し上げてみたいと思います。
【次の発言】 一体、中国という国がどういう国でありましようとも、またそれを代表しております政府がどのような性質の政権でありましようとも、とにかくこの日華條約は、中華民国と称するものが現在支配をしておる地域に適用せられる條約にすぎないものと私どもは解釈しておつたのであります。そうなつて来ると、現在適用せられる範囲は、台湾及び澎湖島であつて、決して中国本土ではない。あるいは将来中国本土もそういうことになる……

第13回国会 外務委員会 第38号(1952/07/02、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は今日山本君と戸叶君及び大石君から御質問のありました件に関連した質問をしてみたいと思います。  第一に政府にお尋ねしてみたいと思いますことは、私は現在日本に駐留しております米国軍隊以外の、たとえばイギリス軍隊あるいはカナダ、濠州、これらの軍隊は、もはや今日は占領軍ではない、すでに平和條約の効力が発生しまして、日本は独立国になつておるのでありますから、これらの軍隊は占領軍として日本に駐留しておるのではなくして、ただ平和條約第六條で規定されております九十日間の撤退猶予期間において、日本に駐留しておる軍隊にすぎない、こう私は解釈しております。しかもこれらの軍隊の日本駐留につきまして、他……

第13回国会 外務委員会 第39号(1952/07/30、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私もその問題についてちよつと関連してお尋ねしたいと思います。古田ナチソン交換公文におけるアチソンの資格は何であるかということについて私には疑問がある。アメリカ合衆国国務長官デイーン・アチソン、そして日本内閣総理大臣外務大臣吉田茂、この二人の交換公文でありますから、アメリカと日本との間の問題を規律したものであるということは、私どもにはよくわかるのでありますけれども、どうも国際連合について、何らかの事項を規定したものというようには、ちよつと私には理解しかねるのであります。そこでお尋ねしたいと思いますのは、アチソン合衆国国務長官は、国際連合とどのような関係においてこの交換公文を交換された……

第13回国会 議院運営委員会 第28号(1952/03/26、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 同意です。
【次の発言】 憲法の祝賀ということは、私ども賛成です。しかし今度の平和条約の祝賀ということは、私どもの従来この条約に対する態度から、反対であります。
【次の発言】 私は、実は昨日出席しておりませんでしたので、私の方で受継がれた意見に基いて申し上げます。私が受継いだ昨日のこちらの御決定というのは、行政協定の国会承認に関する決議案については、共産党の方で廃棄の決議案を出されておる、私どもに関連したものは、国会承認に関する決議案であつて、その決議案の賛成演説者は二名ときめられた、そのうちの一名は社会党の右派から出す、あとの一名は小会派の方で選ぶ――これは真実であるかどうか知……

第13回国会 議院運営委員会 第31号(1952/03/29、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 お許し願えるようになるかどうかわかりませんが、一応私の方も外務委員会の二案に対しましては黒田寿男の反対討論を通告しておきます。
【次の発言】 どうしても小会派一人ということになりますならば、私の方は譲ります。成田君にやつていただきます。

第13回国会 議院運営委員会 第34号(1952/04/10、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 私は、大体私の言いたいと思いましたことを今八百板君が言われましたので、同様の趣旨で、これは許した方がよろしいと思います。
【次の発言】 私も、この問題はつい最近新聞で見まして、まだ新聞で見た程度の知識しか持つておりませんけれども、非常に重大な問題と考えます。私ども、従来政府が予算委員会等において御説明になつておりましたことと、最近新聞に出ましたことと非常に違いますので、重大な関心を持つております。一日も早くこのことにつきまして政府の所信を明らかにされたいと思うので、これはお許しになつて、きよう政府の態度をお聞かせ願えればけつこうだと思いますから、賛成します。

第13回国会 議院運営委員会 第66号(1952/06/21、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 どうも委員長のように、あまり何もかも限定されましては、ちよつと話がしにくいのでありますが……。
【次の発言】 今大池事務総長から第九十一議会におけるこの問題についての取扱いの話がありましたし、それからまた倉石委員の方から、両院法規委員会における過去のこの問題に関する意見の御紹介がありました。私はむろんその通りであつたと思いますけれども、この問題が過去において論ぜられましたときには、現実の問題はなかつたのであります。仮定論として、万一そういう場合があつたときはどうするかという頭で、両院法規委員諸君が……。
【次の発言】 ところが今回初めて現実に……。

第13回国会 議院運営委員会 第68号(1952/06/26、24期、労働者農民党)

○黒田寿男君 発言が残つておる。
【次の発言】 発言はできます。

第13回国会 予算委員会 第22号(1952/02/23、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は同僚の予算委員が急に旅行いたしまして、今日突然予算委員になりましたので、あるいは私の質問の中に、注意はいたしますけれども、重複をするようなことがあるかもしれません。そのときは政府から御注意をくださればよいと思います。しかし私の立論上の前提として重複したことをお尋ねしなければならぬようなことがあるかもしれませんが、しかしそのときは簡単に結論だけ答弁していただけばけつこうだと思います。  そこで今日、予算委員会において重大な問題となつておりますのは、行政協定の内容が今日までなお不明であるにかかわらず、そのままで政府は防衛費を審議させようとしておる、こういう政府の態度に対する野党側の……

第13回国会 予算委員会 第25号(1952/05/15、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は、講和条約が発効したと政府が言つておられますこの時期に、政府の今後の外交方針につきましてお尋ねしたいと思いますが、時間がございませんので、一つだけ日華条約に関連してお尋ねをしてみたいと思います。日華条約におきまして、最後の瞬間まで問題点として論争せられましたのは、この条約の適用範囲に関する両国の主張の相違点にあつたと報ぜられております。言うまでもなく、国民政府がこの条約におきまして、中国の全体を支配する正統政府たる地位を確立させようとしたのに対しまして、わが国はこれをしりぞけて、国民政府が現実に支配しております地域だけに限られる限定的条約として交渉を続けて来た、結局この条約は調……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 外務委員会農林委員会連合審査会 第2号(1951/11/14、24期、労働者農民党)

○黒田委員 私は、主として農林委員会の委員の方に今日は質問していただくことにしまして、ただこの際、資料の御提出を願いたいと思い、そのことだけお願いしておきます。その前にちよつとお聞きしますが、今まで国連農業機関統計その他の文献は総司令部を通じ送付されて来たが、最近はわが国の関係当局に直接に送付されるものが多くなつたというように御説明になつておりますが、これは農林省に来るのですか。外務省の来宅のですか。あるいは両方に来ておるのでありますか。
【次の発言】 私どもは、農林省でも外務省でもどちらでもよろしいのですが、この国際連合食糧農業機関の活動を、今政府で御説明になつたよりももう少し詳しく知りたい……

第12回国会 外務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1951/11/07、24期、労働者農民党)

○黒田委員 大臣がお急ぎのようでありますから、簡単にお伺いいたします。国際労働機関の総会で採択されました国際労働立法と、わが国の国内労働立法との関係についてお尋ねしてみたいのであります。先ほど北澤委員からも若干この問題に触れられたのでありますけれども、大臣の御答弁は少し抽象的であつたと思いますので、具体的にお答えを願いたいと思うのであります。  この国際労働機関の総会におきまして、現在までに採択されております条約が百、勧告が九十二あるのでありますが、わが国がこの国際労働機関に加入しようということで、今日政府が承認を求められておるのであります。この百の条約と九十二の勧告の内容は、もうすでに政府で……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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