このページでは黒田寿男衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○黒田寿男君 私は、日本社会党を代表いたしまして、日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件についての委員長の報告に反対をいたします。これからその反対の理由を述べます。 政府は、本協定によりまして、ガリオア・エロアをわが国のアメリカに対する債務として支払おうとしております。しかしながら、いかなる理由によって債務と見るかということについて、政府はこれまでわれわれを納得させる根拠を何一つ示しておりません。(拍手)元来ガリオアについては、過去長い間、政府自身が、それが債務であるか贈与であるかということについて、はっきりとした見解を持っ……
○黒田委員 きょうは題目を日中関係の基本問題に限定いたしまして、池田首相に質問いたしたいと思います。 池田内閣になりましてから、内閣の態度としまして、日中関係の改善を希望するという態度を表明しておられます。岸内閣時代の冷淡な静観政策や、それからあの激しい、硬直した敵視政策のもとでは、日中問題の打開ということはどうにもこうにもならなかったのであります。池田内閣になりまして、日中関係の改善を希望するという態度が表明されましたことは、それ自体としましては私どもはなはだ歓迎すべきことであると思います。しかし、残念ながら、今日までの間に日中関係の改善のための具体的政策がまだ何も打ち出されておりません。……
○黒田委員 きょうは私は主として池田首相に御質問いたします。 現在外務委員会の審議に付せられております案件は、いわゆるガリオア・エロア処理協定、タイ特別円協定の改定、そのほか数件ございますが、私は、これらの個々の協定について質問を始めます前に、池田外交の本質、そのやり方、危険性のある非民主的なやり方、そういうものについて、最近起こった問題に関連させて、質問をいたしまして、総理の御所見を承り、それからガリオア・エロアの問題に入りたいと思います。 ガリオア・エロア対日援助につきましては、国民の多くがこれを贈与であるというように思っておりまして、国会もかつて感謝決議をしたこともあるのでございます……
○黒田委員 私は前回のガリオア援助の問題に対する質疑に続きまして、きょうは総括質問の残余の部分を主として総理を対象にいたしまして質問してみたいと思いますが、その前にちょっと総理にお伺いしておきたいと思うことがございます。
それはきょう、これはまだ新聞等には発表せられておりませんけれども、沖縄に関するケネディ大統領の声明が発表されたようであります。それについて、その内容を、概略でよろしいと思いますが、本質的な部分を総理から御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ただいま総理及び小坂外務大臣の御説明を承りまして、私ども、今回の声明につきましては非常に不満であります。しかし、きょうは一、二だけ問……
○黒田委員 私は大平さんに主としてお伺いしたいと思います。時間があれば福島参考人にもお伺いしたいのですけれども、おそらくそこまでは時間が許されないだろうと思いますから、参考のために聞いておいていただきたいと思います。 なお、大平さんに対する質問ですが、先ほど理事の方からの御注意によりますと、大平さんのお時間が大へん迫っておるという話でございますから、きょうはそのつもりで質問いたします。 そこで、討論にわたるようなことはできるだけ避けまして、きょう大平さんが御陳述になりましたことを確めておく、これを将来の私どものこの委員会における質疑の資料にする、そういう意味でお尋ねいたします。ただ、しかし……
○黒田委員 きょうは、私は、日中国交回復問題と日韓会談問題にしぼって質問をいたします。私どもの党の主張は、言うまでもなく、日韓会談は即時打ち切る、日中国交回復のために努力する、こういうのが根本の主張でございますので、きょうの私の質問の全体を貫く根本精神となるものはこの考え方であります。これだけ申し上げておきまして、質問に入りたいと思います。 最初に、ケネディ大統領の発言問題に関する政府の御解釈を承りたいと思います。 ケネディ大統領は、去る三日、日米貿易合同委員会の日米両国代表の昼食会の席上で、次のように演説をされました。中共問題に触れたところを申し上げてみますと、中共の封じ込め政策に日本も……
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