このページでは西村栄一衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○西村榮一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、政府提出による予算補正第一号に反対の意向を明らかにし、政府にこれの撤回を要求するとともに、ただいまより私が御説明申し上げまする趣旨に基いて、これをすみやかに組みかえて再提出されんことを要求するものであります。(拍手) 今回提出せられました政府案は、三十一年度分の所得税、法人税、酒税の三税の増収四百億円のうち百億円を、特別措置により三十二年度に地方に交付し、残り三百億円を産業投融資特別会計に繰り入れるということであります。そこで、私が社会党を代表いたしまして政府に本案の撤回を要求いたしまするものは、この補正とともに次の補正が提出される予定であり……
○西村榮一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、政府提出の昭和三十二年度一般会計予算補正(第1号)外二件の予算補正案に反対いたしまして、これをわが党提出の編成がえ要求の動議に依って組みかえせんことを政府に要求するものであります。(拍手) その内容は、お手元に配付されました文案通り、一般会計関係では、災害復旧と地すべり対策おのおの十五億円、失業対策事業の吸収人員を三十五万人に増加するための二十九億円、日雇い登録労務者の年末手当の増額が六億円、四万五千人の大量失業者を出しました駐留軍労務者に対する失業対策費二十八億円、消費者物価上昇に伴いまする生活保護費の増額三十四億円、物価上昇に伴いまする公……
○西村(榮)委員 私は本日、財政並びに国民生活、貿易、外交の四点にわたって、総理大臣並びに所管大臣に御質問申し上げたいと思います。大綱についての質問でありますから、相なるべくならば、大綱について総理大臣の御答弁をわずらわしたいと思うのであります。 私は自分が質問いたしまする結論だけ先に申し上げます。と申しますることは、本年の財政は、私は何と申しましても財政規模を縮小すべしという結論であります。その理由とするところは二点ありまして、第一は、低物価政策を堅持して、わが国経済の足固めを両三年持ち続けるべきである。第二は、国際経済の変化に備えて財政のひもを締めておくべきだ。世上国際景気の動向について……
○西村(榮)委員 ただいまの松野君の御質問の中にいろいろ誤解があったようでありますから、最後に簡潔にお答えいたしておきます。 あなたの御質問の中の誤解が、あなたの口を通じて国民に誤解を与えることを懸念して、一言私はお答えいたしておきます。 私の方の予算案について、これはインフレーションの要因になるのじゃないか、しかも国民を貧窮せしむるところのでたらめの予算であるというおしかりを受けましたけれども、私どもはそう考えておりません。と申しますことは、何と申しましても社会主義の進歩と成長の過程において提出いたしました予算案でありますから、神ならぬ身として万全なものではありませんけれども、可能な限り……
○西村(榮)委員 私は率直に申しまして、現内閣は戦後十年の保守党内閣の中において、初めて国際的な水準の感覚を持たれる保守党内閣だと思っております。私がそう推定する根拠は、現内閣はその重大な政策の、五大政綱の中に完全雇用の問題を取り上げられたことであります。社会党内閣、保守党内閣を問わず、この完全雇用の問題がきわめて重要であるのでありまして、その意味において戦後初めて感覚だけは保守党らしき保守党が誕生したということにつきましては敬意を表するのでありまして、この内閣と国策を論ずることはいささか私の欣快とするところであります。 そこで私は今朝わが党の和田さんが大半質疑になりまして、それに残っておる……
○西村(榮)委員 私は、昨年の予算審議に当りまして、政府の一千億積極政策というものは、時の国際経済の趨勢に逆行する無謀な予算であるから反省するように警告申し上げたのであります。これは岸総理も臨時首相として御了承――当時の責任者でありましたが、私が警告を申し上げました第一の理由は国際経済は曲りかどに来ている。後進国はドル不足に悩んでおるし、先進国は生産過剰で、ともに購買力が不足している。第二に、日本の諸物価は、当時国際物価より著しく割高になってきた。従ってそのコストの点から、輸出能力に対しては限界が発生してきている。第三には、政府は、この国内物価高を抑制するためには、外国の原材料を多量に輸入して……
○西村(榮)分科員 大蔵大臣にざっくばらんにお尋ねするのですけれども、私は、やはり民間の資金を活用するという上からは、ある程度まで資金委員会という構想がいいと思うのです。それで、いろいろな事情でしょうけれども、大蔵省内か内閣に資金委員会を諮問機関として置くといわれるのですが、これは、やはり僕は立法上の一つの疑義があるというだけじゃなしに、権威がないと思う。一つの国策を遂行するのに、資本主義だ、社会主義だという立場を離れても、国策を遂行するために民間の資金を活用するという上からは、やはり社会主義的な計画経済でなくても、一つの案内経済といいますか、計画化しなくても、資金により事業を育成し、かつまた……
○西村(榮)委員 私ちょっと飛行機がおくれまして、あなたのお話の中では国際収支のところと財政を引き締めるというところだけ伺ったので、前半が少し失礼するかもしれないのですが、一つあなたに教えていただきたいのですが、これはやはりインフレーションの非常な危険に現在直面していないのでしょうか。将来としては十分対策を練っておかなければならぬ、予防策の時期じゃないか。またそれからくる面デフレの危機もある。しかし当面はやはりインフレだ。そうしますと、これは政府の統計によりますと、去年だけでアメリカとイギリスが三%物価を値上げした。それから西ドイツとフランスが一%で、国際的に見れば一五%去年は上った。ところが……
○西村(榮)分科員 私はこの間予算の説明を承わって、通産省の産業計画と輸出入のバランスを見るとどうもふに落ちない。たとえば輸出は一三%ふやして二十八億ドル、輸入は一〇%ふやして三十二億ドルでとどめる、こう書いてあります。これがどうしても実はふに落ちないのです。この間あえてあなたには聞かなかったのですけれども、きょうは傍聴の方も少数だから、(笑声)ざっくばらんのお話を承わりたい。どうも先につじつまを合せるためにこの数字を合わしたのではないか。私はそれを責めるわけじゃないけれども、そうすると、下半期日本の経済は曲りかどに来るのですね。一体これに対してどうするかということは、輸出入のバランスと物価の……
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