松本七郎 衆議院議員
27期国会発言一覧

松本七郎[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-|27期|-28期-29期-30期-31期-32期-34期
松本七郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは松本七郎衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院27期)

松本七郎[衆]本会議発言(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第19号(1955/05/26、27期、日本社会党(右))

○松本七郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、日ソ交渉問題につきまして、鳩山総理大臣並びに重光外務大臣に対しまして若干の質問を行わんとするものでございます。  今日、日本の国民は、先ほど総理大臣も言われましたように、全国民がこの日ソの交渉が円満に妥結して国交の回復のできることを待ちあぐんでおるのでございます。従いまして、こういう大切な時期に当りまして、重光外務大臣がみずから進んで本院を通じてその決意を明らかにされましたことは、私どもその気持を了とするのでございます。しかしながら、肝心なその内容に至りましては、はなはだばくとして、とらえどころがございません。雄大な決意は述べられましたが、その……

第22回国会 衆議院本会議 第27号(1955/06/11、27期、日本社会党(右))

○松本七郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になっておりまする農産物に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求める件につきまして、鳩山総理大臣以下関係閣僚の所見を伺わんとするものでございます。  協定の内容につきましてはすでに同僚議員よりいろいろ御質問がなされましたので、私はまず大局的な基本方針について御質問を申し上げたいのでございます。政府におかれましても、どうぞ大所高所に立って明確な御答弁をお願いいたしたいのでございます。  質問の第一点は、今回の米国余剰農産物輸入が当面の日本外交の進路に及ぼす影響いかんという点でございます。この余剰農産物輸入の問題……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 衆議院本会議 第10号(1955/12/15、27期、日本社会党)

○松本七郎君 ただいま重光外務大臣から国連加盟問題についての御報告がありましたが、全く事務的な経過報告だけであって、何ら経綸に触れた報告はなかったことを、はなはだ遺憾に思うのでございます。(拍手)いやしくも、こういう問題を国会に報告される以上は、今後一体どのようにして打開するかという政策を明らかにする義務があると思うのでございます。(拍手)その意味で、私は、この機会に、総理大臣及び外務大臣に若干の質問をいたしたいと思うのでございます。  時間がございませんから、重点的に質問したいと思いまするが、今度の国連加盟で、最初に問題になり、また日本が期待しておりましたのは、十八カ国の一括加盟がおそらく実……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第25号(1956/03/22、27期、日本社会党)

○松本七郎君 私はただいま議題になっております重光外務大臣不信任案に対し、全面的に賛成の意を述べんとするものでございます。(拍手)ただいま、竹山議員から、反対の理由として、どこに理由があるかわからないというお言葉がございましたが、重光外務大臣の失政は、皆さん方にはわからないほど、それほどたくさんあるのであります。(拍手)今、竹山さんは、総理大臣や外務大臣がこれから努力をするからいいではないかと言われましたけれども、その努力の仕方、方法に実は問題があるのでございます。(拍手)今回の日ソ交渉がこのような暗礁に乗り上げ、まあ、これは、いわば事実上は決裂に近い状態に陥ったにつきましては、結局、これは、……

第24回国会 衆議院本会議 第37号(1956/04/24、27期、日本社会党)

○松本七郎君 私は、ただいま議題となっております国際金融公社への加盟について承認を求めるの件に対しまして、日本社会党を代表いたしまして反対の意見を述べんとするものでございます。  そもそも、この公社が成立いたしました経過は、一九五四年、一昨年の三月に米州会議が開かれました際に、アメリカから、カラカス宣言という、いわゆる反共宣言を発したのに端を発するのでございます。 米国は、この反共宣言を南米諸国に承認させる代償といたしまして、経済援助をこれらの南米諸国にするための措置を約束しなければならなくなったのが、この公社の起りでございます。従って、そのいきさつから考えましても、この公社の主たる目標は中南……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 衆議院本会議 第7号(1956/11/27、27期、日本社会党)

○松本七郎君 私は、ただいま議題となっております日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との共同宣言の批准について承認を求めるの件外三件につきまして、日本社会党を代表いたしまして、賛成の意見を述べんとするものでございます。(拍手)  社会党は、つとに、世界の客観情勢を的確に把握いたしまして、大局的見地から、日ソ両国間の早期国交回復を強く主張して参ったのでございます。(拍手)従いまして、おくればせながらも、鳩山内閣が、どうにかこうにかここに国交回復にまでこぎつけて、これによって従来のかたわの講和から全面講和へと前進することができるようになったことに対しましては、衷心から喜びと敬意を表するものでござい……

松本七郎[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院27期)

松本七郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第1号(1955/03/25、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 今後の委員会の運営につきまして、委員長に要望かたがた御質問をいたしておきたいと思います。実は外交問題は非常に重要で、昨日も御承知のように緊急質問が行われるというような大事な時期に際会いたしておりますので、この外務委員会の運営については私ども特に深い関心を持っておるわけであります。一つは定例日の問題を取り上げようと思っておったのですが、これはすでに理事会でもって了解事項ができまして、水曜日と土曜日ということになりましたので、この点はそう多く申し上げる必要がないのですが、一つは、これは外務委員会ばかりでなしに、常任委員会制度の運営に関することでございます。なぜ私がこの外務委員会で……

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 鳩山総理大臣は、かねがね日ソの間に戦争終結宣言をすることが、国交回復を達成するのに非常にいい道であるというようなことを声明されたり、あるいは演説をされておるのでありますが、昨日の参議院におけるわが党の同僚の曾祢議員の質問に対する御答弁によりますと、そこのところが少しあいまいになってきたように思うのでございます。ただいま福田議員の質問に対する御答弁では、単に宣言だけでは満足できない、こういう御答弁があったのでございますが、具体的にはっきりお伺いしておきたいと思いますのは、今、日ソの交渉がいよいよ近く始まろうとしております。そのときに日本側から、一つ戦争終結宣言をお互いの了解のも……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 総理大臣にお伺いすべき問題が山積いたしておりまするが、時間の制約を受けておりますから、おもな問題をかいつまんでお伺い申し上げます。  先ほどからの質問に対する御答弁で、派米についての用向きの内容は、一般的な基本政策をよく了解してもらうため、こういうことでございましたが、アリソン大使を通じて内閣の用向きをアメリカ側に伝える場合に、口頭で伝えられたのか、それとも文書をもってそれを通告されたのか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 先ほど鳩山総理大臣はお互いに言論を慎しまなければならぬということを申されまして、これには私ども同感なのでございまするが、こういう大事な問題を先方に通……

第22回国会 外務委員会 第4号(1955/05/06、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 議員だけで周恩来と二時間くらい会談されたときの話の要点、特に中国の通商代表部の設置とそれから台湾政権について、何か周恩来と話し合いをされたようですが、あなた方が周恩来と特に会談された内容をかいつまんで報告していただきたい。
【次の発言】 いや、それ以外に委員長が重要な問題と考えられた、周恩来と二時間もしゃべった会談の内容です。
【次の発言】 その際に蒋介石政権の問題に触れたようなお話はなかったのですか。
【次の発言】 関連して、条約局長にちょっとお尋ねしておきたい。これは近い将来に中華人民共和国が国際連合に加盟するということは十分あり得ると思います。そうすると蒋介石政権の代表……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/11、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 関連して。今の小笠原諸島の問題ですが、これは旧敵国の日本国民の一部である小笠原島民に対する処置として、極東の情勢その他理由は何であるにしても、現在のアメリカの扱い方というものは明らかにポツダム宣言の違反じゃないかと思いますが、どういうふうに考えられておりますか。
【次の発言】 それはやはりそこまでこちらできめないで、緊急にやらなければならぬということをここできめて、それを議運に持ち込んで、議運でもってそういう事態ならばよろしいということになる。その上でなるべく早い機会に何名行くか、いつ行くかをきめる。そうしないと全部今からきめてしまっても議運の方でそれは困るということになると……

第22回国会 外務委員会 第6号(1955/05/14、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 日ソの交渉は、新聞の報道通り六月早々から始められる予定でございますかどうか。
【次の発言】 これは国民としては非常に期待を持っておるところだろうと思います。民主党が、絶対多数とはいえないまでも、百八十六からの議席を獲得した中には、いろいろたくさんの公約がその原因でもございましょうが、そのうちでも日ソの交渉ということは非常に大きな国民の期待を持ったところだろうと思う。そこでこれを実現するについて私どもが今いろいろ見通し等を立てているわけでございますけれども、結局は鳩山総理大臣の誠意と力にかかってきているのではなかろうかと思います。もちろん内閣の中にいろいろ意見の相違のあることは……

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 先ほどから濃縮ウラニウムの問題でだいぶけっこうずくめのお話があったのですが、なお二、三点この問題でお伺いしておきたいと思います。このウラニゥム受け入れでは、今一般に心配されておるようなアメリカからどういう条件がつくか、この点をまず慎重に検討していただかなければならないわけだし、また政府もこの点は十分検討するとは言われておるわけですが、何か私どもの新聞紙その他を通じた印象では、大体アメリカの本年度の予算が、七月から新しい予算になるわけですが、予算の関係から六月一ぱいまでに返事をしなければ来年に持ち越される、そういうところから受け入れをまず大体方針としてきめて、そうして六月一ぱい……

第22回国会 外務委員会 第8号(1955/05/21、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 最近の報道によりますと、何か首相は引退を予想されるようなことがしきりに取りざたされておるのでございますが、首相の真意を御披瀝願いたいと思います。
【次の発言】 それでは、今民主党の方から自由党の方にいろいろ会談の働きかけが行われておるようですが、それには首相が適当な時期には引退してもいいということを、民主党から自由党側に言われておるようですが、このことは総理が御承知の上でやっておるのですか。
【次の発言】 本日の新聞によりますと、三木総務会長は、鳩山首相もそれを了承されておるというようなことで、自由党に働きかけておられるように相当はっきり報道されておる。大事な時期であるので、……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 ちょっと関連して。領事の問題ですが、戦争状態にある国の間でも名誉領事を置くという例が今まであったようでありますが、名誉領事なら便宜的な処置として中国との間にも交換することが可能じゃありませんか、この点を伺いたい。

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/04、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 今の問題について……。ただいまの並木委員の発言の趣旨はわれわれも大賛成です。ただ、並木さんの御意見をここで決議でもするというような趣旨だろうと思うのですが、やはり本院全体の運営上の問題ですから、委員会としてはそういう希望のあることを委員長から一つ運営委員会にでも諮っていただいてやるのが一番いいのじゃないかと思います。
【次の発言】 並木君の発言は議事進行で発言を求めて、そして正確に言うならば、そういう動議を出したんだが、その趣旨には私も賛成だけれども、ここで委員会に諮って決議をするというようなことをする前に、やはり全院の運営に関する問題だから、もしも理事会をもう一度開かれるな……

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/06/08、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 この機会に日本における軍国主義の復活についての防衛庁長官の考え方を伺っておきたいと思います。と申しますのは、だいぶん前のことですが、オーストリアの国家条約が成立いたしましたときに、私は第十六条の問題で外務大臣に御質問申し上げた。それはオーストリア国家条約の第十六条に、オーストリアはドイツ及び日本で設計された航空機を購入あるいは製造しない、こういう規定があるわけです。これは非常に重要な問題で、一体どうしてオーストリアの国家条約の中に、このような重要な規定を挿入しなければならなかったのか、それがどういう事情かおわかりであったならば政府は一つ御答弁願いたいといって、外務大臣にお伺い……

第22回国会 外務委員会 第17号(1955/06/11、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 協定の中に正式に入れることが時期尚早である理由は、どういうところにありますか。
【次の発言】 濃縮ウランを受け入れるか受け入れぬかという問題は、技術家その他の意見を聞いてみると、非常に急がなければならぬということが受け入れの大きな理由になっている。トルコの場合でも、日本よりはるかにおくれて、る。しかもトルコの場合は協定が十年間、そういう先のことまできめながら、やはりああいう九条を入れている。ですから、日本がこれを入れるのが早過ぎるということは、どう考えても今の御説明だけではわかりません。もう少し具体的に、トルコと事情がどういうところが違うのか、そういう点を明らかにしていただき……

第22回国会 外務委員会 第18号(1955/06/13、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 議事進行について。提案理由の説明だけはいいと思いますが、そのあと、一般情勢がたまっているのですから、その質問を先にやってもらいたいと思います。もうすでにそう言われましたから、これらの説明だけはいいと思います。  それから委員長に一つ私も意見がある。先ほどから政府の答弁が長過ぎるというようなことをおっしゃいますが、これは委員長が聞かれて長過ぎると思われても、われわれにとっては、場合によっては、懇切丁寧で非常にいい答弁であると思う場合もある。この前も政務次官に対して、委員長は長過ぎるというような警告めいたことを言われた。あの場合も非常にいい答弁だった。われわれはそう思っている。無……

第22回国会 外務委員会 第19号(1955/06/15、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案に、大橋忠一議員の提出されました附帯決議を付して賛成の意見を述べるものでございます。  詳しいことはすでに他の議員からも申されましたので、ごく簡略に申し上げたいと思いますが。政府のとられました処置についてはいろいろ批判の余地もあろうかと思います。けれども相手国のあることでございますし、特にアジアの問題は、今後日本としても非常に重要視しなければなりませんので、これらの点にかんがみてこれに賛成するのでございます。  ただしこの附帯決議にもありますように、私どもは特にこの附帯決議の中でも、任……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(右))

○松本(七)委員 議事進行について。この問題は、時間の制限もありますから、経過報告だけは別ワクとして、大臣に今経過報告をしていただいて、そして穗積さんの質問を継続するのが一番いいと思います。
【次の発言】 質問に入る前に、議事進行について委員長にちょっとお伺いしたい。この前から総理大臣の出席を求めておりますが、一向出てきていただけない。やはりときどき出てきていただかないと、一般質問、国際情勢に関する質問で総理の質問がたまって、結局それを優先しなければならぬということになって、山積している案件が進まないということになりますから、一つときどきはこの委員会に出てきていただくように、委員長から当局にお……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 外務委員会 第1号(1955/11/30、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 これまで私どもは鳩山内閣の日ソ交渉についてもいろいろ問題を追及したいことがたくさんあったのでございますが、鳩山首相の早期妥結という言葉によって政府が極力努力されておりますので、私どももできるだけこの早期妥結が成功するように、場合によってはできるだけの御援助もしたいというような気持で今日まで来たのでございます。けれども、文字通りどうも早期妥結にならないような空気が最近強くなって参りまして、ましてや自由党と民主党が一緒になって、相当外交政策についてもいろいろ変更がある傾向が出てきた。ただいまはこの日ソ交渉問題も非常に重大な段階に達しておると私は思いますので、この際少し外務大臣の考……

第23回国会 外務委員会 第2号(1955/12/03、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 ちょっと例の李承晩ラインの問題で関連してお尋ねしますが、韓国側がああいう声明をしてから、日本政府が韓国代表部にいろいろ申し入れしたりしておるようですが、果してその韓国の代表部というものが、どれだけ韓国政府に日本政府の申し入れなり意向を伝えておるか、また一体この代表部というものがどれだけ韓国政府の正式の権限をゆだねられておるのか。きのうの本会議における外務大臣の報告の中にも、韓国との正式な国交を早く結びたい、こういう言葉もあったわけですが、現在の韓国代表部の地位というものは一体どういうものか、非常に不明瞭なものがある、そこのところを少し詳しく説明していただきたい。

第23回国会 外務委員会 第4号(1955/12/07、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 関連して。今の戸叶委員の御質問に対する中川局長の答弁について、ちょっと伺っておきたいのです。韓国との関係では、国交が正常化されておらないにかかわらず、今の政府を正統政府と認めたいという気持を最初から持っておった。それだからこのミッシヨンをそのまま日本に対する代表として認めているのだ、そうして准外交官の扱いをしている、こういうお話でした。そうすると、たとえばソビエトの場合、これは国交正常化はできておりません。しかし二つに分れておるわけでもなし、れっきとした正統政府ですね。これをまた当然外交官に準じたものとして認めることができると思うのですが、その点はどうでしょうか。

第23回国会 外務委員会 第5号(1955/12/08、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 その前にちょっと議事進行について――きのうの理事会においては、この原子力協定の問題で大臣の出席をお願いすると同時に、一般情勢についても極力大臣に出席をお願いして質疑をするという申し合せになっていたはずです。聞くところによると、さっき委員長のお話では、きょうは原子力協定問題だけで、一般情勢についての質問はしないということを言われたそうですが、大臣も忙しいところ出席していただいたことは多としますけれども、この原子力に関することは質問者もきょうは少いですから、なるべく早くやって、あと一般情勢も少しはやっていただくように取り計らっていただきたい。

第23回国会 外務委員会 第6号(1955/12/09、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 アメリカと日本の間では、先ほど内藤局長の御説明があったように、戦前においては翻訳が自由になされておったそうでございます。それが今度のこの著作権の条約を結ぶと結局七年間――自由にできておって、その後十年間たてば自由にできるというふうになって、それから今度は七年間たてば非常に安い価格でこれがなされるというふうに変遷してきておる。そうするとこれは本来の建前からいうと、日米の関係だけについていえば、だんだん窮屈になってきたという実情ですね。これは一体ユネスコ関係のそういう万国のあれに基いてやる以上はやむを得ない、せめて米国との間には戦前のように自由に翻訳をやるというふうには絶対にでき……

第23回国会 外務委員会 第7号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 かねがね一般情勢について大臣にもう少し詳しくお伺いしたいことがたまっておりますので、この機会にあまり長くかげずに、重点的に少しお伺いしておきたいと思います。  まず最初に国際連合の加盟問題であります。最近の情報によりますと、相当有望視されておるようでございますが、ごく最近の情勢に基いてどのような段階にございますでしょうか、見込み十分ありとお考えでございましょうか。
【次の発言】 国民政府に拒否権の発動をさせないようにアメリカが今働きかけておるというお話でしたが、日本独自として国連大使、あるいは日本政府が台湾政府の日本代表部を通じて話し合うとか、そういうことは全然されておらない……

第23回国会 外務委員会 第9号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この際議事進行について、委員の皆さんも一つ考えていただきたいと思うのですが、実は日米間の原子力の協定の問題について、どうしてこれほど急ぐ必要があるかということは、外務大臣にもお伺いしたし、政府にもいろいろ伺ったのですが、この問題は結局この協定だけを切り離して考えるわけにはいかない。他の委員会で審議をして、あるいは今度しようとしておる基本法だとか、あるいは委員会設置法とか、そういうものと関連してやらなければならぬということで、今日まで両党の間にいろいろ協議が進められてきたわけなのです。ところが聞くところによりますと、昨日の両党の間の話し合いで、その基本法を急速に提出して、そうし……

第23回国会 外務委員会 第10号(1955/12/14、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になっております原子力の非軍事的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件に、賛成の意見を申し上げんとするものであります。  この原子力の平和的利用ということについては、最初の軍事的利用の被害者である日本国民は、特に強い熱望を持っておるのでございます。それが戦争という誤まった道に入ったばかりに、この原子力の平和的利用ということについても、日本は非常に立ちおくれを来たしておる、従ってそれをすみやかに回復したいという気持が起るのは当然のことでございます。その限りにおいてはわれわれも……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第4号(1956/02/11、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今の政務次官の答弁、は、重大な答弁ですよ。
【次の発言】 それはわかっておりますけれども、委員長にも聞いてもらいたい。国会でこういう重要な決議をして、それを実行する責任を政府は負っている。それをただ国会でこういう決議をしましたといって伝達するようなことでけ、政府の責任を果せませんよ。委員長も一緒になって政府のネジを巻くくらいのことはやってもらわなければならぬ。これは重大な問題ですから、あとでやりますけれども、さっきの並木さんの漁業問題に関連して、ちょっと御質問したい。  それはさっき並太さんの御質問の中で、何かソビエトの閣僚会議でもって禁止をきめたという話がありましたが、私の……

第24回国会 外務委員会 第6号(1956/02/15、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 ちょっと法務大臣の前に、今の並木さんの質問のことについて伺いますが、この前並木さんが二月三日に外務大臣に質問されたのは、中共から政府に対して国交正常化の呼びかけがあったかということであります。それに対して外務大臣は、政府に対しては正規の外交機関を、通じてきたことはない、こう答弁されておるわけです。おそらく並木さんはそれを聞かれておるのだろうと思うのですが、今度は田付総領事を通じてきておる。内容もやはりはっきりと、中国政府は、両国関係の正常化を促すために、両国政府が関係ある重要な諸問題についての話し合いを進めるよう提案する、こういうふうに言っているのです。だからこれをやはり日本……

第24回国会 外務委員会 第7号(1956/02/16、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 二月三日に並木さんの、中共から政府に何か国交正常化についての呼びかけがあったかという質問に対して、大臣は政府に対して正規の外交機関を通じて来たことはない、こういう御答弁をされたのですが、その後御承知のように、田付総領事を通じて伝達方を依頼された文書が発表された。このことについてきのうの新聞で大臣は、自分は全然そういうことについては知らないと話しております。果して御存じなかったかどうか。
【次の発言】 そうすると前の答弁は誤まりであって、この田付総領事を通じてきたのを政府に対する正式の申し入れであるとお認めになる、こう了解してよろしゅうございますか。

第24回国会 外務委員会 第8号(1956/02/18、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 外務大臣に御出席を要求しておいたのですが、御病気で来られませんし、かわって高碕長官あるいは通産大臣にお願いしたのですけれども、急だったものですから、きょう御都合がつかないそうですので、大臣に対する御質問は先に留保いたしまして、御出席を待ってしたいと思います。  今度の在外公館の問題で、私どもが第一に感じますのは、兼轄の問題です。兼轄でもって十分な仕事ができるかどうか。また最近の中近東の世界における重要さから考えましても、兼轄でもってこれを扱うというふうなやり方で足りるものだろうか、こういう気がするわけです。そこでこの機会に少し最近の中近東における情勢を伺っておきたいと思うわけ……

第24回国会 外務委員会 第11号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 外交問題は、特に日本のように日米共同防衛の立場をとっておる以上は、アメリカ外交政策及び防衛政策、そういうことと非常に関係が深くなってくると思います。私ども、もちろんアメリカの外交政策、特に極東における防衛上のいろいろな政策についているいる批判的な意見を持っておるわけでありますが、今日の日本の立場において特に防衛の責任者である長官がどういう考え方をしておられるかということが、今後の品木の外交にも非常に大きな影響があるので、そういへ意味で私は二、三の点をこの機会にお伺いをしておきたいと思います。  まず最初に事務的なことでございますが、政府で防衛上のいろいろな問題を協議され、ある……

第24回国会 外務委員会 第12号(1956/02/25、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行について。この前から森島君からしきりに資料の提出を要求されている。委員会を開くたびに政府委員と森島さんと資料のことで……。
【次の発言】 これは委員長を通じて政府当局に要求すべき建前になっている。委員長がもっとふだん催促して、すみやかに提出してもらうようにしてもらわなければいけない。一々委員会々々々といって待ってたらだめですよ。委員長の職責なんだから、ほんとうは委員長がやらなければならない。一々理事会にそんなことを諮っていてどうしますか。どんどん自分でやってもらわなければ……。
【次の発言】 この提案理由の説明によりますと、特派大使の制度は世界各国においてとられておる……

第24回国会 外務委員会 第13号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この前の委員会のときに、この特派大使は儀式だとかそういうものに参列するときにやる制度だ、こういう御答弁がありました。それ以外にたとえば先般の例みたいに、日ソ交渉とかあるいは賠償問題で特に国会議員をやりたいというような場合に、この特派大使として今後やられるおつもりですか。
【次の発言】 矢口局長はいつごろ帰る予定ですか。
【次の発言】 そうするとその間に中間報告などが到着する予定はございませんか。
【次の発言】 それでは中間報告が来ましたらなるべく早く報告していただくのと、それからまた帰られたら御報告を聞くようにするということを一つ委員長にお願いしておきたいと思います。  それ……

第24回国会 外務委員会 第14号(1956/03/01、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 ちょっと関連――新聞でごらんになっただけだというお話でございましたが、正力さんは非常に原子力については熱意を持っておられるので、ちょっとわれわれから見ますと、新聞で見て、まだアメリカから何も正式に言ってきておらないから、何も考えていないという御答弁ですけれども、本来ならば、このくらい熱意を持っておられる正力さんとしては、アメリカに問い合せるくらいのことをされて、一体そういう意向があるかどうかというくらいのことをなさるのが、むしろ正力さんらしいやり方だとわれわれは考えざるを得ないのです。そういう御意向はございませんでしょうか。ただ向うから言ってくるのをじっと待っているだけで、こ……

第24回国会 外務委員会 第17号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 下田条約局長の、この前から国際司法裁判所提訴の問題がたびたび議論になるときの御答弁を聞いておると、前々回でしたかのときに、インドが提訴しようとしておることについてのあれで、提訴して、そしてその結果がわが国に不利のような判決になると困るから、こういうことを言われたのです。きょうの御答弁では、やはりわが国に有利な判決がくるように世界の世論がだんだん好転する傾向にあるのだから、しばらく時期を待って、有利なときの方がいいじゃないか、こう言われる。なるべく日本に有利な判決を得たいという気持はよくわかるのですが、しかし今実験が迫ってまたどんな被害があるかもわからぬ、そういう危険が迫ってお……

第24回国会 外務委員会 第18号(1956/03/10、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 いずれ質問は一般情勢で同僚委員からまた詳しく出ると思いますけれども、ちょっと事務的なことで伺っておきたいのは、政府が米英ソに伝えられたときに、はっきり回答を求められておらないようにアメリカ側では言っておるのですが、ただ通知だけされたのですか、それとも回答を明確に求めてやられたのですか。

第24回国会 外務委員会 第22号(1956/03/17、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 大臣の病気がなおられてから初めての私の質問でございますので、いろいろ問題がたくさんございますが、きょうは日ソ交渉について伺いたいと思います。日ソ交渉もいよいよ重大な段階にきたようでございますが、先般の参議院における外相の答弁を聞いておりますと、何かここらでしばらく中断して、松本全権も帰国されるのではないか、というようなことでございますが、何か格別の請訓が松本全権からあったのか、またこれをしばらく中止して、長期にわたる見通しを持っておられるのか、この点をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 結局大臣の方針は、領土に関して日本の主張が認められるまでがんばるというふうにとれる……

第24回国会 外務委員会 第23号(1956/03/23、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 国際金融公社の協定は非常に重要な内容を含んでおりますので、私どもたくさん質問することがあると思いますが、委員長にこの点特に御了解をお願いしておきたいと思いますが、先ほどすでに北澤委員それから大橋委員から、われわれ立場の違う者にとっても、非常に興味深い質疑応答が繰り返されたわけです。従いまして私も木百はこの条文を読みまして、一応疑問に思えるような点を一通り御質問いたしますが、いずれ他の委員の質疑応答によって、また新たな疑問を生じてくるわけですから、一通りの質問はいたしますけれども、それ以上の質問はまた先にあらためてしたいと思いますので、この点特に委員長に御了解を得たいと思います……

第24回国会 外務委員会 第24号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この期に及んで、松本全権の帰りを待って、そしてソ連の考え方を聞くなんて、そういうのんきなことを言っているから、こういうことになる。ソ連がどういう考えであるかは、この長い間の交渉で十分にわかっておられるはずなのです。私どもがここで問題にしたいのは、先ほども森島さんから指摘されたように、総理が選挙以来この日ソの国交回復、そして早期に国交を回復することが、今も言われる戦争状態を終結することにもなるのであって、それがいかに日本の利益になるかということで、総理はこれを打ち出されたのだろうと思う。そこに大きな期待を持って、また今問題になっておる漁業の問題にしろ、あるいは引き揚げ問題にして……

第24回国会 外務委員会 第25号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 さっき岡田委員から婦人労働が相当なされておるという話がありましたが、これは中小企業においては特にひどいような事実がたくさんある。その中小企業における違反事項というものについて、当局はどういう処置をされようとしておるのか。
【次の発言】 それから三条のC項の除外規定の中に「実習の過程において坑内で訓練を受けている女子」というのがあるのですが、これは、第二条において坑内で作業をすることを禁止しておきながら坑内で実習するというのは、どういう実習なのですか。作業を禁止されたものが坑内で実習をするというのはちょっとおかしい。
【次の発言】 筋肉労働をしないという場合の筋肉労働の性格を有……

第24回国会 外務委員会 第26号(1956/03/31、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 昨日大体の御質問はしたのですが、少し残っておりますので、その点をお尋ねしたいのです。今田中さんから指摘された点で、オランダ側としては、国民の請求権までも放棄するわけにいかぬ、いわば私有財産尊重の原則を建前にしておるオランダ憲法を基礎に法的には根拠を求めておることになるのだろうと思うのですが、一般的にそういう私有財産尊重という原則を中心にした憲法を建前にこれを主張したとするならば、同じようなことはやはりその他の列国にも言えるだろうと思います。おそらくどこの国でも私有財産の尊重ということは明記してあるだろうと思います。そうなると、法的にはオランダだけが今言うような個人の請求権まで……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 ちょっと関連して。今の長官のお答えで、低開発地域に融資を受ける、その地域に日本人がたくさんいるのだから、それが使えるようにすればいい、こういう御答弁ですが、受けるのはその国が受けるわけですね。それを特にそこにいる日本人が有利に使えるようにするのには、一体何でやるか、日本がその国に対して何かそういう申し入れをするのか、どういうことをやって、それができますか。
【次の発言】 その低開発地域における日本人の団体を特に指定するには、どういうふうに指定するか、それは依然として理事会に働きかけることによってするのか。あるいはその田の団体に働きかけることによってするのかという点を聞いている……

第24回国会 外務委員会 第30号(1956/04/09、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今の乱獲の問題でちょっと関連してお伺いたしたいのですが、母船式の日本の技術が非常に向上しているという点、以前はノルウェーが世界一だったが、今は日本が世界一だといわれるくらい向上しております。そこでサケは大体の成長期が四年ですか、四年で成長する。ところがソビエトの言い分を聞いてみますと、日本の漁獲の中には幼魚が非常に多い。二年くらいでとってしまっている。これは技術が向上したためにそういうことになったか、原因はどこにあるのか知りませんけれども、とにかく幼魚を非常にとっている。その証拠には、大体漁獲高というのは、カン詰の製造高と漁獲高とを比較してみると、成魚をとっているか幼魚をとっ……

第24回国会 外務委員会 第31号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 政府が漁業問題についての交渉をモスクワなりあるいは東京なりでやる方針をきめられたにつきまして、この機会にその基本的な態度を伺っておきたいと思うのです。今もるる御説明がありましたが、この北洋の漁獲の制限だけに限って話をしようという態度を、もし政府が固執されるならば、私はこの問題自体もなかなか解決できないのではないかという一おそれを持っておるのです。ソビエト側の回答文を見ましても、やはりその間に、一般的な漁業協定をむしろ先に話し合いたいというような意図が明らかになっておるわけです。そういう観点からしまして、ただいまの御答弁でば、当面の制限の問題だけについて話し合うのだ、そういうこ……

第24回国会 外務委員会 第34号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、国際金融公社への加盟に反対の意見を述べるものでございます。その理由を概略申し上げたいと思います。  私どもは特に今後低開発地域に対する経済的な援助をいわゆる先進国が行う場合には、できるだけ多くの国が平等の立場に立って、しかもその援助を受ける国の利益の立場に立ってこれがなされなければならない。そういう建前から今後の経済協力ということを言えなければならぬと思うのでございますが、ただいま問題になっております国際金融公社の協定文そのものからは、私どもがおそれるようなことはそうはっきり出ておらないのでございますけれども、実際のこの国際金融公社ができてか……

第24回国会 外務委員会 第36号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 大臣に御答弁願いたいことはだいぶありますが、大臣がお見えになりませんから、それまで事務当局に御質問いたします。  第一回の協定で輸入しました農産物、小麦、大麦、それから米、綿花、葉タバコの購入価格と、それから国際市場価格との比較をお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 それからアメリカ船で輸送した数量とその運賃、それから日本船で運送した数量と運賃を伺いたい。
【次の発言】 それからアメリカで使用した三〇%の使途、日本が使用した七〇%の使途、及びその内容が詳細わかれば……。大体その使途を伺いたい。
【次の発言】 この第三条によりますと、この協定によって購入した農産物は、両国……

第24回国会 外務委員会 第38号(1956/05/02、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この前下田条約局長にお伺いして、中途でやめた点についてですが、答弁によると、非友好国とは、いわゆる共産主義圏の諸国だ、そうして現在考えられておるそれらの国以外には、もう今後はできないだろうという御答弁だったのですが、将来その国の政治情勢その他によって、政体なりどういうふうに変っていくかわからない。そのときに共産主義諸国では、それを自分の与国だとか友好国だとか、あるいは今の言葉でいえば、共産主義圏の一国であると考えたような場合にも、依然としてこの非友好国の中には、この協定からいえば含めないという御意見でしょうか。
【次の発言】 そうすると、当然これは将来もふえる可能性を含んでい……

第24回国会 外務委員会 第39号(1956/05/04、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 外務大臣がお見えになる前に、事務当局にある程度質問いたしたのでございますが、農産物協定の当否を判断する上で、大事な点が私は二つあると思うのでございます。それは世間にいわゆるひもつきというか、日本に農産物を売り、あるいははなはだしきに至っては、贈与の分についてもいろいろこまかい義務を負っておるわけです。それの使用の仕方についても特に効果が上るようなものでなければならない。それについての監視をアメリカがする。この前の答弁にもありましたが、学童にアメリカからの贈与分でできた食糧を給食します。それの実情視察をアメリカの係官が、日本の係官と一緒ではあるけれども、学校を見て回るわけなので……

第24回国会 外務委員会 第41号(1956/05/09、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行。委員長に申し上げますが、私は一般情勢でこの問題を当然取り上げるつもりでいたのですが、今緊急質問に入りましたから、ここで一つあらためてその資料提出ということについて、この委員会で決議をしていただくことを動議として出します。その趣旨をよく与党の議員も聞いていただきたい。後ほどまたこの問題をあらためて外務大臣には十分私は質問することはあるのです。  先ほど外務大臣の説明では執務上ということをしきりに言われる。いかにも軽く聞えるのです。けれども御承知のように、新聞にちょっと書かれた内容を見ても、あるいは穗積委員から指摘されたようなことからいっても、外務大臣が執務上の参考だと……

第24回国会 外務委員会 第42号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 日ソ交渉に関しまして、特に漁業交渉を中心にして急転面下妥結したということが新聞に報道されておるのでありますが、まだ新聞の報道もいろいろまちまちであって、はっきりつかめないところもございます。従いまして今まで河野代表から報告のあった範囲で、質問に入る前に外務大臣の方からできるだけ詳細の御報告をお願いしたいと思います。
【次の発言】 大体の検討はつきましたが、少し伺っておきたいのは、今の御報告の中で一番大事な点、つまり国交回復が効力発生の条件になっておるという点ですが、われわれの知っておるところでは、河野さんが代表として行くときは、政府から漁業問題に限るというワクをはめられて行っ……

第24回国会 外務委員会 第44号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 技術協定につきましては、すでに石坂委員から相当具体的な質問がございましたので、多少重複する点もございますが、お許しを願って、質問を進めたいと思います。  まず最初に、これはだいぶ以前から、問題になっておったのですが、技術協定には原子兵器関係は一切含まない、こういうことが言われておったわけです。その通り今回の協定にも含まれてはおらないわけですが、内閣委員会における外務大臣の御答弁でしたか、原子兵器の持ち込みの問題がたしか受田委員から出されたと思うのです。そのときに外務大臣は原子兵器については将来そのときに考えるのだという御答弁をたしかされたと思う。そこでこの機会に私は防衛庁長官……

第24回国会 外務委員会 第45号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今高岡委員からすでにそれに触れられておるのですが、これはどうしても日本政府が積極的に努力をしなければならぬと思うのです。それについて参考人側の御意見を伺いますが、現地の実情にいつも接しておられる方々から見られて、日本政府が法制上いろいろな点から総合してどういうふうな運動をし、また努力をすることが一番効果があるのか。そういう点、日本政府はこういうふうにやるべきだというような御意見がおそらく皆さん方からもあるだろうと思いますので、そこを私はまずお伺いしておきたいと思うのです。
【次の発言】 今の問題については、高岡委員の政府に対する質問が終りましてから、今の参考人の御要望に対する……

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行について。昨日資料の提出を要求しておきましたが、もし配付されないで、準備だけでもできているのでしたら、答弁の形でしていただいてもけっこうです。

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は外務大臣にこの機会に駐留軍に勤務している日本労務者の問題で、一つ伺っておきたいことがあるのです。それはこの間から日本政府の見解なるものをかねがね伺っておるのですが、まず大臣に質問する前に、その日本政府の見解を初めに確認しておきたい。それはいつも問題になる行政協定範三条第一、項とそれから第十二条の第五項との関係です。御承知のように第三条において基地管理権というものが米軍に認められておるわけです。しかしこれはそこに働いておる労務者に対する人事管理権は含まっておらないという見解を日本政府はとっており、アメリカ軍はこれに人事権が含まっておるがごとき回答をしばしば寄せてきておるわけ……

第24回国会 外務委員会 第49号(1956/05/24、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 結論的なことを伺いたいのですが、政府の言い分を聞くと、今度の賠償でむしろ日本の中小企業に利益する、これも一つの言い分のようにわれわれは聞いておる。今のお話によると、当面そういうことに目を向けてはおっても、それが見当違いで、結局はそれが、家内工業だとかそういうものに目を向けたために、かえって日本の利益にならないのだ、また中小企業の利益にもならないのだ、こういう御結論だと考えてよろしゅうございますか。
【次の発言】 さらにもう少し飼いたいことがあるのです。また関連しますから、政府の答弁をその間で求めたいと思うのです。  今の鮎川さんの考え方は私も賛成なのです。そういう立場からわれ……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 総理大臣には、この前から日ソ交渉でぜひ当委員会に来ていただきたいと要求しておったのですが、今日までその機会がございませんでした。日比の賠償問題でも、ぜひ総理の出席をお願いして、御質問申し上げたい点がございますので、時間が非常に少いそうですから、かいつまんで日比賠償及び日ソのことを少し御質問したいと思います。  まず最初に日比の賠償ですが、私ども一番必要なことは、これだけ多くの、一人当り百円の負担を日本国民が今後長く背負っていかなければならぬというこういう大事な問題については、その交渉の経過なり、今までの事情を国民がよく理解して、納得の上でこの賠償に乗り出すということが一番大切……

第24回国会 外務委員会 第53号(1956/05/29、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今の原水爆実験の問題でございますが、これは御承知のように国会で禁止するという決議をやって、これに対して国民は大きな期待を持っていた。政府としてはこのことをアメリカ政府に伝えた。しかしそれを聞かずに行われるという事態になったわけでありますが、何しろ相当長期にわたって何回もやられる計画でございますから、私はやはり一回この国会の決議を伝えただけではなしに、今後は一回済むたびに、その次はもうこれでやめろという要求を、繰り返し繰り返し日本政府はこの国会の意思を体してアメリカ政府に要求すべきだと思う。そういうふうなことをやらずに、今後はとにかく事前通告だとか、やれ補償がどうだ、そういうこ……

第24回国会 外務委員会 第57号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今の問題に関連して、大臣に局長の方々からぜひ一つ進言してもらいたいことがある。それはだいぶ前に外務省で中国白書と申しますか、中国に対する考え方はある程度最近のものをまとめておられるということを聞いておる。これは新聞にも出ました。けれども、これは新聞が抜いて出したのであって、外務省が正式な意見としてこれを出したのではないという御答弁だったのですが、聞くところによると、大臣としてはあの白書はまだ発表してもらいたくないというような御意向のようですけれども、こういうふうに周恩来首相初め向うの方はしきりに日本に対して好意的な措置をとっておるときに、外務省があのような白書を新しい見方をも……

第24回国会 外務委員会 第59号(1956/07/12、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 沖繩問題でいろいろ質疑応答がなされたのですが、大体明らかになったところは、政府としても沖繩の県民の要求しておるところの四原則は支持して、これを実現をはかりたい、こういう政府の気持はわかったわけです。それに基いて、いろいろ法理論が展開されたわけですが、それならばその支持し、これを実現するについてどのような方法で、今後やられるかということが、まだあまり明らかになっておらないわけです。そういう点を少し伺いたいと思うのですが、それについての政府の基本的な立場、これをもう一度確認しておきたいと思うのです。四原則を支持して実現をはかるについて、今までの重光さんの答弁あるいは新聞に現われた……

第24回国会 外務委員会 第60号(1956/07/23、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行。今総理大臣の出席のことについてお話がございましたが、実はわが党の戸叶委員から先般の理事会で、この外務委員会を二十日と二十一日と両日開くことを要求した。それは無理だというので、二十三日に開こう、そのかわり外務大臣と総理大臣ともに出席するという確約があったはすなんだ。それができない場合には、重光外務大臣が全権として日本を離れる以前に必ず総理大臣は出席させる、こういう決定が理事会の申し合せとして速記録にもちゃんと載っているわけです。ですからもしきょうどうしても出席ができないならば、あした中にでも委員会を再度開いて、総理大臣の出席を求めなければならない。その努力が委員長とし……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行。きょうの委員会には、外務事務次官の門脇さんの出席要求を、委員長を通じてしたはずなんですが、肝心の委員長が妙なことを言って、門脇次官は出席する必要がないというような、はなはだけしからぬことを言われるので、私は委員長の意見を確かめたいと思います。それは渡航の問題に関係がありますので、高碕外務大臣も臨時ではありますが、重要な事項ですからよくわれわれの意見を聞いておいてもらいたいのですが、委員長は、事務次官は国会に出席する必要はないのだ。事務に支障を来たすからということでこれを拒否されるのですが、私どももなるべく国会活動が行政事務に支障を来たさないように配慮しなければならぬ……

第24回国会 外務委員会 第62号(1956/08/27、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 日ソ交渉がこういうふうに最後の段階になりますと、いよいよ問題となって浮び上ってくることが一つあると思う。それは国交回復ができても私は今後いよいよその問題の重要さは増してくると思う。それは一度重光外務大臣がアメリカに行きましたときに、アメリカ当局との談話の中でそれを発表して、その後問題になったことなのですが、当時重光さんの話によりますと、国交回復はしても親善関係は結ばないのだ、こういうことを言われたことがある。これは私は今日の日ソ交渉が大詰めに来たときに、最後の決定をするときの根本的な基準になると思う。現在の政府が日ソの国交回復を公約をして、今日までずいぶん長い間交渉をやってき……

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行。前回の委員会で、西独の共産党非合法化の問題について御質問したのに、政府はまだそのとき答弁できないというので、次会の冒頭に御答弁願うという約束になっておりますが、もし見解がはっきりきまっておれば、一つ発表していただきたい。
【次の発言】 経過報告ではなく政府の見解を聞いておるのです。そんな経過報告を求めているのじゃない。大臣に政府の見解を聞いておる。
【次の発言】 全然質問の的にはずれている。きょうはそれでよろしい。


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 外務委員会 第2号(1956/11/28、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 さっき穗積さんから資料を要求いたしましたが、アメリカの現在の大使館の館員数はもう御答弁になったのですか。それはわかりますでしょうか。今一番多いのはアメリカだろうと思いますが、そのアメリカの館員数だけでもちょっと御答弁になっていただきたいと思います。
【次の発言】 それから戦前の米国、英国、それから当時のソ連の大使館員数は今おわかりですか。その比較。
【次の発言】 それでは戦前の米、英、ソ、仏ぐらいの比較でいいと思いますが、もしできればある程度広げて戦前の比較を一つ表にして出していただきたいと思います。  それから、今後こういったソ連の国交回復を契機に、今の国際情勢からいっても……

第25回国会 外務委員会 第3号(1956/11/29、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 最初伺いたいのは、この国際小麦協定というものの最初にできた当時の国際事情と今日の事情は相当違っておると思うのです。今日のように世界的に小麦の過剰な状態になく、これが発足した当時は、むしろ小麦が足りない状態のときにこれができたと思うのですけれども、その客観情勢の相違によって日本の国としては、果してどういう態度でこれに臨むのが利益かということが当然変ってくると思うのです。そういうところからまず伺いたいのは、最初は四十九年でしたと、たとえば英国のごときは前回もうすでにこれに入っておらない。今回もこれに入っておらない。それは何を意味するかといえば、おそらく、こういう協定に縛られるより……

第25回国会 外務委員会 第5号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 概略質問で尽きたようですが、それに関連したことで少し確認しておきたいと思う点を御質問したいと思います。時間がありませんから逐条的に入っていきたいと思います。  第一に、原子炉用の物質である濃縮ウランを賃貸するということにこれでなるわけでございますが、日本政府としてはウランの原鉱から原子炉用の物質を加工するという研究を今後助成する考えはないかどうか、その点を最初にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 その研究については相当な助成をするお考えですか。
【次の発言】 今の、濃縮ウランを直接外国から貸与を受けるということで今後いつまでもいっておったのでは、結局原子炉用の物質を自主的……

第25回国会 外務委員会 第6号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 これはいずれ大臣その他出席を求めて問題を発展させなければならぬと思いますが、一応きょう参考人の方からいろいろ事情をわざわざ述べていただいたのですから、出てきておられる政府側の方から、陳述に対して現在どういう措置がとられておるのか、また方針はどうなっておるのか、答弁できる範囲のことを一応ここで政府側から現状を説明していただきたいと思います。今陳述されたことを聞いておられるのですから、それに対して政府は当然答弁されるべきことがあると思いますから、これを一わたりずっとお話願いたいと思います。
【次の発言】 ちょっと参考人に聞いておきたいことがあります。政府側の方はいずれまたあらため……

第25回国会 外務委員会 第8号(1956/12/11、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 通産大臣が来られるまで、事務当局に少しお伺いしておきたいと思います。  最初の提案理由の説明のときにお話がございましたが、本年の一月十八日からジュネーヴにおいて、ガット締約国の関税交渉会議が開催され、そして二十二の締約国がこれに参加したわけであります。この会議の模様が説明されたのですが、米国と関税交渉を行なった国は、当時どこであったか。それからその成果はどういうふうなものであったか、伺いたい。
【次の発言】 大臣にお伺いしたいのは、通産大臣にも共通する問題なのですが、結局ガットの精神というものが、ガットという具体的なものにおいては、それが生かされておるとも言えないのですが、た……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第3号(1956/11/20、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この歴史的に大へん意義の深い日ソ国交回復を鳩山内閣が打ち出されましてから、大へん長い間かかりましたけれども、病躯をひっさげてわざわざモスクワまで行かれて、このたびこれが調印の運びになりましたことは、大局的にこれが日本の国のために利益であるという判断から、野党である社会党もこれを支援するという態度を終始とって参りましたわれわれといたしまして、全権団一行、特に病躯をひっさげて御苦労されました鳩山総理に対し、この機会に、衷心から敬意を表するものでございます。(拍手)ただ、今まではびっこの講和であったものが、いよいよ全面講和に入ろうとするわけでございますから、この際私どもは、この共同……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第8号(1956/11/26、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今まで御答弁があった中に、いま少し詳しく伺っておきたいことが一点と、それから確認しておきたいことが一点ございますので、簡単に伺っておきます。東欧諸国との国交回復については、以前から、外務委員会におきましても、外務大臣が日ソの国交回復ができた後にやるんだ、こういう御答弁があったわけで、この委・員会もこの点お伺いいたしまして、同じような御答弁があったのでございまするが、だいぶ前に私どもの承知しておるところでは、東欧諸国のうちで、ハンガリー、ポーランド、それからルーマニアですか、何か二、三カ国から日本の方に国交正常化をやりたいという申し入れがあったように覚えておるのです。この点につ……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 外務委員会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 先ほど同僚の穗積委員から、社会党を代表して歓迎の言葉が述べられたのでありますが、その中にもありますように、内政と一致した外交を今後強力に推し進めようとされる新しい岸外務大臣は、新内閣の外交方針として、今後具体的にどういう方針をとってこれを実行されていくかということについては、大きな期待を持つと同時に、一方今までの本会議あるいは予算委員会での外務大臣の御答弁等を通じてみますと、多少不安な点もあるのでございます。実行力が増せば増すほど、一方では期待が打てると同時に、他方では不安な点も増すわけでございますから、この機会に問題はたくさんございますので、今後回を重ねるたびに外相の考え方……

第26回国会 外務委員会 第5号(1957/02/21、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は参考人の方に、どなたでもけっこうなのですが、今後この問題を早く解決するために伺っておきたいことがある。いろいろ御説明をいただきましたし、私どもも今まで現地の事情をいろいろ伺っておるわけですが、今も問題になっておりますように、漁業委員会では正規の議題としてはおそらく、取り上げられないだろう、いわゆる茶飲み話であるいは話の爼上には出るかもしれない。しかし私どもの観測ではおそらくそれも出されないのではないかと思います。河野前農林大臣は、それとは別個にこの問題は解決できる約束になっておる、こういう答弁を以前にもされておるのですが、これも話し合いがそういうふうになっておるからといっ……

第26回国会 外務委員会 第9号(1957/03/08、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 クリスマス島における水爆実験に関連してでございますが、その前にきのうのニュースでしたか、何ですかアメリカがこのクリスマス高の水爆実験については、ハワイに近接している関係から、自分の国としても何か監視をしたいというような申し入れをイギリスに、するのじゃないかということが報道されておりますが、政府の方では何かそういう情報が入っておりましょうか。
【次の発言】 これに関して三月一日の東京タイムズの記事に、このクリスマス島の領土権の問題が取り扱われておるわけです。それによりますと、クリスマス島は米領か英領かということがはっきりしておらないということで、私も調べてみたのですが、なるほど……

第26回国会 外務委員会 第10号(1957/03/13、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 先ほどから、重要な日ソの問題は門脇大使着任後にやりたいというような御意向じゃないかとうかがえるような節があるのですけれども、たとえばこの前から問題になっているはっきりした文化協定などは、いずれ門脇さんが行かれてそれからだんだん話が始まるのだろうと思いますけれども、ソ連側ではしきりにいろいろなバレエだとかヴァイオリン、だとか、音楽家、舞踊家、いろいろなものを日本によこそうという準備は進めているわけですね。ところが聞くところによると、文化省の次官ですか、ステパーノフ、この人がそういう日ソ間の文化交流を促進する役を負って、さしあたり日本に来て、そううい問題を一切話し合おうという趣旨……

第26回国会 外務委員会 第11号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 三件一緒に質問いたしますので、あるいは少し前後するかもしれません。  前内閣当時、ちょうど日ソの国交回復交渉中に、私ども東欧諸国との国交回復に大きな関心を持って、いろいろ当時御質問申し上げたのですが、さしあたりここにポーランド人民共和国とチェッコスロヴァキア人民共和国との国交回復が具体的に日程に上ってきたわけですが、東欧諸国で今後予定されておる国交回復の相手国はどういうところでしょうか。
【次の発言】 ルーマニア、ハンガリーは、先方からはどういう意思表示が今まであったのでありますか。
【次の発言】 そうするとハンガリーは動乱で、その話が少し先に延びたという事情ですか。

第26回国会 外務委員会 第13号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 政務次官が時間の関係がおありのようですから、少し順序が前後しますけれども、最初に少し政務次官にお伺いしてみたいと思いますが、その前に条約局長にちょっと一つだけお尋ねするのは、東欧諸国で現在なお法律上戦争状態にある国はどこどこでありますか。
【次の発言】 今度は政務次官にお伺いするのですが、このハンガリーあるいはポーランドの問題が起ったとき、当時の鳩山内閣としてももちろんそうだったようですが、当時の外務大臣の重光さんの本会議における説明なり、それから委員会の答弁で、いわゆる東欧諸国の自由化というか、あの民族的な運動に対して非常に大きな同情を寄せられた説明があったのです。端的に言……

第26回国会 外務委員会 第14号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 議事進行について。委員長にちょっと申し上げておきますが、私どもは審議を促進する意味で、提案理由の説明を今条約局長から伺ったのですけれども、こういう大事な条約の提案理由の説明をされるときは、やはり大臣みずから来てされるのがむしろ妥当じゃないかと思います。それで委員長の言われるように、それは政務次官も両方とも参議院の方あるいは衆議院の他の委員会の方で忙しい場合があっても、提案理由だけは大臣がちょっと向うをやめてこっちに出席して、そうして提案理由だけを済ましてからまた席をはずす、そのくらいの私は念の入った扱いをしてもらった方がいいのじゃないか、この点委員長の御意見を伺うとともに、今……

第26回国会 外務委員会 第16号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 前会この国交回復の問題を事務当局にいろいろお伺いしたのですが、その中で東欧諸国、ポーランド、チェコに限らないのですが、これらの国の最近における経済的な実情、それから従来と違って、社会主義圏に属する諸国が、ばら、ばらでなくして、非常に計画的に――その計画も、各国別というよりも、国と国との間の調整までに及ぼそうとしているというような最近の情勢にかんがみまして、そういう新しい事情についていろいろ御質問したわけです。それから特にハンガリー事件以後、これは第二十回のソ連共産党大会以後そういう傾向が出てきているのですが、ハンガリー事件以後、五カ年計画を一応大きな変更を加えている。ハンガリ……

第26回国会 外務委員会 第18号(1957/04/19、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 オットセイの暫定条約でございますが、六年前、一九五一年の四月七日付の日本政府の覚書を参考資料としていただいておりますが、四月三日から七日まで東京でやって七日付で日米間覚書というものが出ておるのです。この覚書の第一項前段におきまして、「おっとせいの海上猟獲を自発的に禁止」する用意のあることを表明しておりますが、それからこの第一項の後段においては、現在、つまり一九五一年現在、「海上猟獲の許可を与えていない。」という旨が述べられておるわけでございます。もし日本政府が自発的に猟獲を禁止する用意のあることを、覚書の中でこういうふうに言明したとするならば、当然国内的にも猟獲禁止に関する立……

第26回国会 外務委員会 第20号(1957/04/24、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は国際原子力機関憲章の問題について質問申し上げるのですが、この問題は一口に平和利用と申しましても、平和利用を完全なものにするためには、どうしても原子兵器の方の禁止が確実に行われなければならないし、また今後の原子力平和利用の発展を考えてみますと、ただこれは日本ばかりではなしに、世界中の産業構造にも大きな変革をもたらすべき非常に重要な問題だと思います。従ってその関係するところが非常に広いのでございますが、問題の性質から、日本の原子力の平和利用についての基本的な考え方、今の政府がどういう方針で臨もうとしておるかという点を、やはり私どもがしっかり把握したいという意味で、実は総理大臣……

第26回国会 外務委員会 第21号(1957/04/26、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は国際捕鯨取締条約の議定書の方に進むのですけれども、その前にオットセイの暫定条約をもう少しはっきりさしておきたいと思います。  さっき岡田さんの質問にありました第十三条三項「第九条1及び2の規定は、千九百五十六年六月一日から効力を生じていたものとみなす」、これについては相手国とはもちろん十分話し合いはついているのだろうと思いますが、それを確認しておきたいと思います。
【次の発言】 それからこれもさっき岡田さんからちょっと出ました、先般私の質問した日米覚書によるところの一九一一年の配分金、これはこの前の御答弁で全額約六億、年間にして約一億五千万、私の調査では、ないし二億円とな……

第26回国会 外務委員会 第22号(1957/05/02、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 だいぶいろいろ御質問申し上げることがたまっているのですが、最初に、先般来参議院あるいは本委員会で他の議員から質問されたことに対する御答弁の中で、なおもう少しはっきりさせておく必要のあることが二、三ございますので、それから最初にお伺いしたいと思います。  これはだいぶ以前の参議院の外務委員会だったと思いますが、御答弁の中で、南千島、特に国後、択捉をかりに日ソの間で決定するにしても、それはサンフランシスコ条約と関係があるので、その関係国と話し合わなければならない、こういう御答弁をされておるのです。というよりも、もう少し法律的にサンフランシスコ条約と関係があるような御答弁だったと思……

第26回国会 外務委員会 第23号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 きょうは条約のことになるべく限りたいと思うのですが、そればかりでも済まないと思いますし、連合審査のときにまた質問が出ることもあろうかと思いますから、一応概略質問しておきたいと思います。  第一は、日本の原子力の利用についておそらく一番関心が持たれているのは、発電関係だろうと思うのですが、これが果して商業ベースでやっていけるかどうかという点です。米英はそれぞれ安い単価を一応はじき出して、そうしてしきりに動力炉を売り込もうとしておるようですが、今日すでに商業ベースで発電しておる国があるのかどうかということをまず伺いたい。

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今の両君の賛同に関連して総理に、これは中村法相も藤井長官もおられてちょうどいい機会ですから、勧告かたがたぜひ一つ質問したい。それは公安調査庁がいろいろな疑いの目で見られているが、今後いろいろな面から検討しなければならぬ問題はたくさんあるのです。一つ私がここ百で指摘したいのは、その公安調査庁と政党との関係なのです。公安調査庁がただでさえ非常に困難な仕事をされておるそのときに、公安調査庁から法務省、それから最高の責任は総理というように筋を一通した行政が行われればまだ問題はいいと思う。具体的な例を申し上げますと、ソ連や中国に渡航申請をする。これは窓口である外務省がやりますが、今御承……

第26回国会 外務委員会 第25号(1957/05/17、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 岸さんはせんだってからのいろいろな御答弁などで、アジアが二分されておる原因あるいは自衛力を漸増したければならぬ原因として、外部からの侵略の脅威ということを言われております。この侵略の脅威ということの具体的内容は、どういうものを考えておるのでしょう。
【次の発言】 そうすると岸総理は、具体的な侵略の脅威はないと考えられるのか、それとも、あるけれども、それは言明できないと言われるのか、いずれですか。
【次の発言】 先ほど原子兵器の憲法上の解釈について、戸叶委員、川上委員からの質問に御答弁になったのですが、あれは単なる法的な解釈論、こういうことだったのですけれども、実はここに問題が……

第26回国会 外務委員会 第26号(1957/07/31、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 先般の総理の東南アジア諸国及びアメリカ合衆国訪問につきましては、総理大臣がみずから身を挺して事に当るというその意気と努力には、私ども衷心から敬意を表したいと思うのでございます。ことに酷熱の最中に東南アジア諸国を回られて、アジア友邦の元首と親しく意見を交換されたその労苦に対しまして、あらためてここに感謝をいたしたいと思います。しかしながら、その会談の内容なり、あるいは訪問されました成果につきましては、私どもとしてどうしてもふに落ちない点、あるいは日本国にとって相当な不利益あるいは危険をもたらすのではないかと憂慮されるような点もあるのでございます。従いましてこれらの疑問を今日十分……

第26回国会 外務委員会 第27号(1957/09/06、27期、日本社会党)【議会役職】

○松本(七)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。  委員長の命によりまして、私しばらく委員長のかわりを務めます。  質疑を許します。大西正道君。
【次の発言】 他に御質問ございませんか。――御質問がなければ、本日はこれにて散会いたします。   午後四時四十五分散会

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1957/03/14、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 関連して。私はきょう配付された参考資料について少し選挙部長に伺っておきたいのです。選挙事務に携わる者が最も心しなければならぬのは、公平を期するということだろうと思うのです。きょうの資料の「選挙時報」、これは全国市区選挙管理委員会連合会が発行所になっておるのですが、非常に影響が大きいのです。これの第六巻第一号――ことしの一月号ですが、この巻頭に、「昭和三十二年を迎えて」という兼子部長の意見が出ておるわけです。これは「昨年の選挙界は四つの大きな事件があった。」というので、相当の評価が加えてあるのです。これは私読みましてなかなかの卓見だと思うし、兼子さんが政党に対しても厳正な批判を……


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第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 外務委員会 第3号(1957/11/08、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 社会党の訪ソ使節団は一昨日帰って参りましたが、いずれ代表団全員そろって総理にはごあいさつに行くことになっておりますので、私はごあいさつは省略させていただいて、簡単に質問だけさせていただきたいと思います。  私ども代団が向うに行ってフルシチョフ第一書記その他に会いまして、ちょうど人工衛星などが成功して非常な騒ぎになっておったわけですが、これが今後の国際緊張にどういうふうに影響するかということを中心にいろいろ懇談もしたわけです。その場合のソ連側の考え方としては、今までは地理的な不利というものがソ連にあった、アメリカ側は基地をソ連近辺にずっと持っておるが、それが大陸間弾道兵器が成功……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 外務委員会 第1号(1958/02/06、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 慣例によりまして、野党を代表して歓迎のごあいさつを申し上げます。  経験を積んでおられる委員長のことですから、よけいなことになりますけれども、外務委員会は、従来から非常に円満に運営がされてきておる。今回、すでに外務政務次官もやられ、しかも委員長の経験もあられる優秀な委員長をお迎えして、私どもとしても大いに意を強うしておる次第であります。われわれもできるだけの協力をして、そして委員会の運営が円滑にいくように努力したいと思います。委員長におかせられましても、今さら言うまでもないことでございますけれども、十分に発言の機会を与えられるように、公平な運営を期していただくように特にお願い……

第28回国会 外務委員会 第2号(1958/02/12、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 最初に日ソ関係についてお伺いしたいと思います。日ソの関係は、平和条約の問題はいろいろまだ議論があるところでございますけれども、とにかく通商協定もできるし、それからそれに関連して航路に間する話し合いも進んでおるし、だんだんに推進しつつあることは非常に喜ばしいことだと思うのでありますが、この前の松本俊一委員の質問に対する御答弁でも、文化協定もなるべくすみやかにやりたいという御意向のようでありました。これは私ども社会党の代表がモスクワに去年行きましたときも、ソ連の外務省も非常に文化協定を希望しておったようであります。外務省ばかりではない、文化省においても非常にこれに期待しておる向き……

第28回国会 外務委員会 第4号(1958/02/17、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 大臣が来られて御答弁願わなければならないことがあるのですが、その前に事務当局に質問をしておきたいことがあります。第一点は、今回はちょうど在外公館の新設あるいは変更が国会開会中ですから、こうやって審議することができるわけでございますけれども、同じ開会中であっても、審議ができないような事態も予想されるし、それから閉会中のような場合、あるいは今回のように非常に急いでおって、国会の承認を得ることができないような事態の場合には原則としては当然それは国会の審議を経なければならぬけれども、法律論としてそういう場合には政令でやることができる建前になっておるのですか。

第28回国会 外務委員会 第5号(1958/02/21、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この通商条約を見ますと、通商に関する全般的なものではなくて、ちょうど関税協定に近いような感がするのですが、日本とノルウエーの通商条約あるいは日米の通商条約のように、もっと具体的な内容とすることはできなかったのでしょうか。
【次の発言】 現状から判断すれば、そう活発な事業活動は予想されなくても、日米通商条約のような広範囲にわたる条約をここに作ることによって活動の刺激になるというか、準備態勢のさそい水の形で、むしろ事業の活発が予想されなければされないだけに――相手が非常に小国なら別だけれども、これから非常に大きく伸びようという国を相手にする場合には、そういうときにこそ、通商条約は……

第28回国会 外務委員会 第6号(1958/02/22、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 さっそく外務大臣に御答弁をお願いしたいと思いますが、通商条約の交渉のときに問題になりました、対ソ貿易のいわゆる窓口一本化の問題ですが、この点はどうなったのでしょうか。日本としても、諸外国の例を見ても、かりに窓口一本化ができなくとも、やはり各貿易商社がお互いにある程度の話し合いをして、あまり不当な競争に陥らないように、自粛的なやり方をやっている。スエーデンなどを見てもそうです。今後対ソ貿易については何らかの規制の方法を政府として考えておられるか、その点をまず最初にお伺いしたい。
【次の発言】 その一本化をしなくても、何らかの形で規制するということについては、ソ連側の了解はすでに……

第28回国会 外務委員会 第7号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 現在文化協定あるいは友好条約を結ぶための交渉過程にある国はどこですか。
【次の発言】 この文化協定の問題でこの前もちょっとお伺いしたかと思いますが、たとえばインドと日本の間に文化協定ができた。インドは相当な予算を組んでこれを実質的に推進しようという準備を進めておる。ところが日本の方ではさっぱり予算がとれない。インドとしてはせっかく協定を結びながら自分の方はこれほど熱を上げているのに日本の方は冷淡じゃないか、こういう批判をしょっちゅう聞くのです。協定だけたくさん結んで、そしてその協定を実施のための予算というものが幾らもとれておらない。ただ在外公館の文化交流の費用ということでお茶……

第28回国会 外務委員会 第9号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この海事協議機関というのと海運関係の諸条約との関係はどうなのか、まず御説明願います。
【次の発言】 その次には第二条に「機関の任務は、協議的かつ勧告的なものとする。」となっておるのですが、この機関の決定事項というのは事務的に拘束力は全然ないのでありますか。
【次の発言】 単なる審議機関ということになると、この機関の任務がそれほど重要な行為をするものとは思えないと思うのですが、それがなお国連の専門機関となった理由はどういうところにありますか。
【次の発言】 それから第九条の規定、いずれかの領域または領域の集合が準加盟国となる、こういう規定があるのですが、この領域の集合とはどうい……

第28回国会 外務委員会 第10号(1958/03/07、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 それからこれはこの間御答弁があったのですが、この機関の特権、免除ですが、それは国連総会によって承認された専門機関の特権及び免除に関する条約に基いてという規定になっているのですが、この条約にまだ加盟してないわけです。この前質問したときには、早く加盟するようにしたいということだったのですが、この条約発効するまでにこれに入るのか、条約に加盟する手続だけでも発効前にでも直ちにやるつもりなのか、それともこの附属書IIで規定しておるものによって当分はやって、なるべくすみやかに入る手続であるのか、そこのところをもう少し……。
【次の発言】 そのとりあえずというのは、大体どのくらいの間それで……

第28回国会 外務委員会 第12号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 インドネシアの賠償交渉について、私は総理大臣とそれから外務大臣に同席していただかないと工合が悪いのですが、総理大臣がお見えになるまで、外務大臣に少し質問したいと思います。  最初に、この前の同僚委員の質問に対する御答弁の中で、もう少しはっきりしておきたい点がございますので、それを少しお聞きしたいと思います。  一つは、この前戸叶委員の質問に対する御答弁の中で、スカルノ大統領が今後の日本人の入国について旧憲兵隊員の入国は困る、こういうことを言われた。これはしかし国と国が平和条約を結んだ後に過去の身分によって入国は困るというような、そういう制限をつける根拠は一体どこにあるのですか……

第28回国会 外務委員会 第13号(1958/03/14、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この前にちょっと大臣にお伺いしたのでありますが、事務当局から御答弁があったのでありますが、例のガリオアの問題です。阿波丸請求権の処理のための日本国政府及び米国政府間の協定、これの了解事項によって債務だということがはっきりうたわれておる、こういう御答弁だったのですが、そうなると今まで日本国民の債権債務に関することは、国会の承認を当然得ていなければならないことになると思うのですが、その点はどうなるのですか。
【次の発言】 そうすると債務であるということはもうこれできまった。しからばその債務の額は幾らであるかということは今後にきまる。そうするとそれがきまるつど国会の承認を得るという……

第28回国会 外務委員会 第14号(1958/03/18、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 二、三点お伺いしておきたいと思います。質問の要点は、琉球、小笠原を信託統治にすることが、国連憲章の違反にならないかという観点から、次の数点の御見解をお伺いしたい。  その第一点は、憲章七十七条で信託統治制度下に置かれる地域として三つ規定してありますが、このabcの中のどれに該当するとお考えであるかということです。aの「現に委任統治の下にある地域」に該当しないことは明らかですが、bには「第二次世界戦争の結果として敵国から分離される地域」、cには「施政について責任を負う国によって自発的にこの制度の下におかれる地域」となっておりますが、琉球、小笠原は今までの国会における審議の際の外……

第28回国会 外務委員会 第16号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 この通商協定の内容にわたった点は、後ほど事務当局に簡単にお伺いすることにして、大臣に数点について基本的な問題を少しお伺いしておきたいと思います。  私どもが観察しておりますと、一国との外交の処理の仕方が、特定の条約に基いてその条約で規定した問題を処理するのは当然のことですが、たとえばインドとの通商を今度発展させるについて、やはり基本的な日本の外交政策がどういうものであるかということが、当然この条約に基いた協定の実施に影響してくるわけなんです。これはもうインドに限らず、ソ連の場合でも、漁業条約に基いたところの交渉なり、あるいはその交渉でまとまったところの協定を実施していく上には……

第28回国会 外務委員会 第17号(1958/03/28、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 正力さんに来ていだいたのですが、単なる国内の警察係でなしに、今日まで重要な日ソの渉をやっておるときに当って、警察やり方もこれに影響を及ぼす場合がる。特に今日お伺いしたいと思いまのは、在日ソ連大使館に関するいろろなデマ情報というようなものが流、ております。こういうことがひいて、先方にも非常な悪い印象を与えるこにな。て、両国のために憂慮すべきのが含まっていると思いますので、大臣は直接これらの情報の内容とかそういうものは御存じないと思いますけれども、ぜひそういうことを知っていただいて、警察のあり方についてもこれから十分考えていただかなければならぬと思う。  第一に、少しいろいろな事……

第28回国会 外務委員会 第19号(1958/04/04、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 大臣に御答弁してもらわなければならぬ問題がだいぶあるのですが、それは先に延ばして、さしあたり事務的なものをまとめて御質問しておきたいと思います。  最初は、この郵便条約と関係諸約定が部分的改正でなくてむしろ根本的な大改正が今回なされた理由、それを御説明願いたい。
【次の発言】 そうすると、将来五年ごとにこのような大改正――大改正というか、大して重要な問題でなくてもこういうふうな形で改正をやる予定ですか。
【次の発言】 第五条により沖縄はどうなるのでしょうか。米国の地域として包含されるのか、あるいは第六条(a)が適用されるのか。

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 一般情勢についての御質問をいたしますが、ちょうど郵政大臣の御出席の都合で、時間の関係もあると思いますので、最初に今委員長のお話しになりました万国郵便条約に関係のある質問を申し上げたいと思います。  中華人民共和国との間に郵便協定を結ぶということが伝わっておるのでございますが、具体的にはすでに交渉する段階にきておる。現状を一つ御説明願いたい。
【次の発言】 外務省の方はどうなんですか、外務大臣に伺っておきたいのですが、中国側ではしきりに北京または東京ということを、今郵政大臣の御説明のように再三言ってきておるわけです。日本側は中立国ジュネーヴでやりたい、しかし今日の段階で、中国側……

第28回国会 外務委員会 第21号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 最初は日ソ漁業の問題ですが、漁獲量の豊漁年と不漁年の十万トンと八万トンのいわゆる基準、日本側としては基準というものはさまってないのだ、科学的な調査が終るまでは、毎年々々両方の主張を出し合って、そのつどきめていくほかないんだという立場をとっておるし、向うはおそらく今までのいろいろの説明を見ても、大体イシコフ・河野の了解もあるし、これは基準と考えておるだろうと思う。ところが、今後、先ほどの金山さんの御説明では、ソ連側も基準とは考えておるけれども、との基準は少し低過ぎるという方向になりつつあるのではないか、こういう御説明でしたが、そうすると、科学的共同調査が終るまでは、日本としては……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 今度の改正案の中では、やっぱり今問題になった二十五日を二十日にする、これが一番中心で大事な点だと思うのですが、これは、今後の日本の民主政治確立の上でも、相当いろいろな面に影響が出てくると思います。  そこで、第一にお伺いしたいのは、このように相当重要な内容を持った選挙法の改正というものが解散選挙直前になされるということは、果して適当かどうか。その点については総理はどう考えておられますか。
【次の発言】 先ほど、森委員は、次の選挙のための党利党略という言葉でもって表現されたわけですが、これは党利党略という面もあろうと思いますけれども、そのことは別として、第一に、現議員と、それか……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1958/04/10、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 ちょっと関連して。  私は大臣にこの際ちょっとお伺いしておきたいのですけれども、これは、二十五日が三十日に縮まったということばかりではなくて、二十五日の場合でも考えられる問題でありますけれども、この選挙期日に関する規定の仕方なんですね。衆議院議員の選挙の期日は、少くとも二十日前までに公示または告示しなければならないものとする。これは少くとも二十日前であって、それ以上にわたることは差しつかえない。法的には差しつかえないわけでありますから、そうすると、そのときの行政当局の判断で、この規定で二十日前までですから、それ以上に期間を置いて告示または公示することは、行政官庁の判断一つにか……

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 私は外交関係の主要問題についてお伺いいたすのでありますが、まず第一に、最近問題になりました北洋の安全操業の問題について御質問したいと思います。すでにだいぶん論議も重ねられておりまするけれども、大臣の答弁には前後する個所があり、必ずしも明瞭でない点もありますので、この機会にそういう点を明らかにしていくと同時にこれに対する政府の方針についていろいろお伺いしたい、こういうわけであります。ただ大臣の答弁が前後しておるとか、そういうことを追求するのが目的ではなしに、私ども党の代表が昨年ソ連を訪問しましたとき、この零細漁民の問題についてはずいぶん時間をかけていろいろ話し合ったわけです。で……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 外務委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1956/12/01、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 中村さんにお伺いしたいのでございますが、先ほどの御説明では、結論としては、日本としてはせっかくこういう細目協定までやって貸与を受ける予定にはなっておるけれども、ここしばらく待った方がいいのじゃないかというように承わったのです。それの理由の一つは、これからだんだんできょうとする動力協定、その他オランダの例その他を見ると、やはり秘密条項というものがだんだん頭を持ち上げる可能性もある。従って日本の場合でもそのおそれが絶対にないとは保証できないのではないか、その心配が一つ。それから日本の国内の状態として、まだまだこの一、二年はそういう協定を結ぶよりも、日本国自体として独自でやるべきご……

第25回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 きのうの御答弁ときょうの御答弁でもう少しはっきりさしておきたい点があるのですが、それはきのうからきょうにかけて、最高価格以上に上ることはないだろうという御答弁だったのですが、さっき並木さんのあれから、必ずしも絶対に上らないとは保証できないという別な言い回しが出てきたわけです。その言い回しは別として、大体政府の御答弁は、安定価格帯にとどまっておるだろうという政府の見通しらしいですね。そうすると安定価格帯にとどまるだろうという見通しになれば、上ったときと下ったときの保証をきめるこの協定の意味というものはほとんどないと思うのです。安定価格にとどまるだろうという見通しに立つならば、そ……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○松本(七)委員 さっき鈴木さんの御質問の、予算の措置とそれから融資の関係でございますが、この場合の融資額、たとえばさっき言われた転業に要する金が大体五億円を予定されておる。それの予算措置が講じられないから、それまでの同融資でもってやろう、こういうわけですが、その場合に五億円の予算で予定されておる金額を限度にして融資されるのか、あるいは予定金額よりも実際に転業する場合にもっと金がかかるかもしれない、そういう場合には、それをこえてでも完全に転業できるだけの金を融資されるおつもりか、その点を一つ。
【次の発言】 信用力と言われる、その通りだと思うのです。そこで私どもは問題にするわけですか、要するに……



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データ更新日:2023/02/05

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