このページでは中村重光衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○中村重光君 私は、日本社会党を代表いたしまして、相次いで発生している炭鉱災害の犠牲者の方に深い哀悼の意を表しますとともに、ただいま提案されました炭鉱災害防止に関する決議案に対し、賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手) 昨年九月二十日には、豊州炭鉱の水没事故で六十七人の痛ましい犠牲者を出し、このたびは、上清炭鉱の坑内火災で七十一人という戦後最大の事故を発生させ、その痛ましい涙もかわかぬわずか一週間後、またまた、大辻炭鉱の大災害により二十六名の尊い生命が奪われましたことは、まことに痛恨のきわみであります。 鉱山保安法が施行されて以来、すでに十二年も経過しているにもかかわらず、こう……
○中村重光君 私は、ただいま趣旨説明のありました、自由民主党提出の中小企業基本法案に対し、日本社会党を代表して、質問をいたしたいと存じます。(拍手) 内容の質問に入る前に、まず、今回基本法案を提案されるに至った経緯について、若干の質問を試みたいと存じます。 もともと、中小企業基本法案については、池田総理を初め、政府関係者がつとにその制定を表明してこられたところであります。自民党の諸君もまた政府提案を唱え、その実現を各方面に公約して参られたことは、すでに周知のところであります。今日の政党政治にあって、政府・与党が国政の基本にかかわる重要な法律を制定し、その忠実な実施を期するためには、当然与党……
○中村重光君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま趣旨説明のありました政府提案の中小企業基本法案に対して、若干の質問を試みたいと存じます。 具体的な内容の質問に入ります前に、池田総理に一言お伺いをいたしたいと存じますのは、第四十回国会におきまして、自由民主党から同様の基本法案が提案されました。その際、私は、なぜに政府提案にしなかったかということをお尋ねいたしましたところ、池田総理並びに当時の佐藤通産大臣は、関連法案の整備ができなかった、従って関連の法案を整備してりっぱな法案として提案をする、こういうお答えであったのであります。なるほど、政府から基本法の提案は行なわれました。しかし、中……
○中村重光君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案になりました中小企業信用保険法の一部改正案に対する修正案に関し、提案者並びに関係大臣に質問いたします。(発言する者多し)非常に議場が騒々しくて、質問できません。まじめに質問をいたしますので、与党もまじめに聞いていただきたいと存じます。 まず第一に、信用補完制度に対する基本的考え方についてお伺いいたします。 中小企業信用保険は、昭和二十五年同法の成立で政府が金融機関の中小企業に対する貸し付けを保険し、事業資金の融通を円滑にすることを目的として設けられたものであり、したがって、この制度は、当然社会政策的な観点が含まれているのでありま……
○中村(重)委員 電気料金の問題に対して簡単に要点だけをお尋ねいたします。 池田内閣が所得倍増の計画を発表いたしますと、むしろこれに先行するように物価が値上がり傾向を強めてきたのであります。特に公益事業であるところの電気料金、九州電力の料金の申請が行なわれて、また新聞の報ずるところによると、東京電力も値上げ計画を持っておるようであります。また本日の新聞を見ますと、国鉄の運賃引当上げをやる、こうした計画が次から次へ発表されておるのでありまして、私どもはこれに対しても強い関心を持っておるわけであります。三十五年の十月十四日付で九州電力から料金の改宗申請が出ておるようでありますが、これに対しては、……
○中村(重)委員 通産大臣に御質問いたします。
大臣は、わが国経済の高度成長の過程において、中小企業者の地位を向上せしめ、大企業との間の格差是正をはかることが必要である云々ということを述べられ、画期的な増額をはかるとして、中小企業対策費を前年度よりも二十億増しの四十四億計上しておられるのであります。通産大臣の意は了とするのでありますけれども、この程度の予算並びに施策をもって、中小企業と大企業との格差を縮めることができると考えておられるかどうか、この点に対してお尋ねいたします。
【次の発言】 ただいまの大臣の答弁のようなことは、先日の御方針の中にも盛られておるのであります。ところが、貿易自由化……
○中村(重)委員 今大臣から、九州電力の値上げに対して、そういつまでもじんぜん日を送っていてもしようがない、こういう御答弁でありますが、あげ足をとるわけではありませんけれども、この認可に対して政府は慎重な態度をもって臨んでおる、このように私どもは考えておったのであります。御承知の通りに、先日も九州各県の議長会あるいは知事会その他関係方面の代表が参りまして、値上げの適当でないこと、また最低限度の値上げをするとしても政府としていろいろな措置があるのではないか、そういったことで具体的な項目をあげて政府に慎重な態度を要請しておった。その結果、九州各県の国会議員は与野党一緒に政府に対してこれが見合わせ方……
○中村(重)委員 ただいま上程されております四法案に対して、法案の内容に対しては反対の意思は持っておりません。その運用のよろしきを得るならば、中小企業の振興に役立つこと大である、このように考えております。しかしながらその内容にいろいろ疑点がありますので、一応御質問申し上げてみたいと思うのであります。 ただいま小林委員から理事の増員の件については質疑をしたのでありますが、端的に申し上げて、支店を二、三カ所作る、出張所をふやす、そういうことが理事二名を増員する積極的な理由になっておる、このように考えるのです。長官よりいろいろ業務の内容に対しての御説明もあったようでありますが、まずそうした高給取り……
○中村(重)委員 時間がありませんから要点だけ簡単に質問いたします。今の代理貸しの問題につきまして、直貸しは時間的にひまが要る。従って、代理貸しを利用するが、建前としては直貸しでやる、こういう御答弁でありますが、現実には直貸しよりもやはり代理貸しを奨励しているという感じがあります。最近の統計は直貸しが上昇しておるではないか、こういったような議論も出てくると思います。しかし、代理貸しの区域内、そういうところでは代理貸しでないとなかなかうまくいかない。こういうことで、直貸しの申し入れをしましても、あそこには代理店があるのだ、従って代理貸しの方が適当だ、こういうことで実際受け付けていない、そういうの……
○中村(重)委員 では簡単に質問いたします。
今、田中委員から触れられたのですが、今度二十億円の出資をするわけですが、これの運用ということを、私どもは非常に重視するわけです。二十億円の出資にあたって、通産省はどのような指導監督をされるか、またこの二十億は保証協会の自主制によって運用していくのかどうか、その点、明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 保険公庫が保証協会に貸付をするわけになるのですが、そうなりますと、ただいま御答弁になりました金融機関に定期預金等をするんだ、それを裏づけとしてそれに数倍する融資というものがある、こういうことであります。その定期預金等は、保証協会が自主制……
○中村(重)委員 調査団長の長谷川委員が差しつかえがございますので、かわりまして私から御報告申し上げます。この調査団は、商工委員会といたしましては長谷川委員と不肖中村が、社会労働委員会から派遣されました三名の調査委員と一緒になりまして合同調査団を組織いたしまして、長谷川委員が調査団長として現地の調査に当ったのでありますが、ただいまから御報告申し上げます調査報告は、調査団が意思統一をいたしましたのを、同行いたしました藤沼調査員が取りまとめておりますので、お手元のパンフレットを配付いたしておりませんのはまことに申しわけありませんが、以上取りまとめましたものを私が朗読いたしまして、調査報告にかえさせ……
○中村(重)委員 割賦法案について質問いたしますが、昨日笹本、田中両委員の質問に対しまして、大臣は、割賦法は取引秩序をよくするということにとどまるのであって、この法によって割賦販売の助長を考えていない、そのような答弁であったのでありますが、私どもは、現在の割賦販売の伸びということから考えてみましても、本法の制定によって、御説明がございましたように、消費者の保護ということが行なわれ、かつまた販売者側の保護政策がとられるということになって参りますならば、必然的に割賦販売の助長というものは行なわれてくる、このように考えるわけであります。その結果が、昨日の質問にもございましたように、消費者の信用膨張と……
○中村(重)委員 それでは、大臣が見えぬようでありますから、政務次官並びに松尾局長にお尋ねをいたしますが、割賦販売法案について先日来の質疑に対する大臣並びに松尾局長の答弁を聞いておりますと、この割賦販売法案の法制定に伴って割賦販売が伸びてくる、この事実に対して特に耳をおおうというような感じがしてなりません。健全な発展を期待するんだ、しかし特に成長というものをこの法律によって求めようとは考えていないんだ、こういうことであります。なるほど、現在の割賦販売というものによりまして、いろいろ販売者側と購入者側との間にトラブルが起こっておる。その取引の秩序を公正にするということ自体は私どもも否定はいたしま……
○中村(重)委員 大臣がおいでですから、昨日の始関政務次官の答弁に関連をしてお尋ねをしておきたいと思うのです。
割賦販売法の第九条と第十条には、指定商品ごとに割賦販売価格に対する賦払金の標準であるとか、あるいは頭金の問題であるとか、こうしたことを告示をするというようなことになっておるのであります。これは大臣より、取引秩序を健全にしていくということが本法案の立法の趣旨である、このような答弁であったのでありますが、この第九条、第十条ともにそのような考え方から制定されているのか、その点を伺います。
【次の発言】 私どもは割賦販売法が制定された結果として、先般来よりいろいろ大臣に質疑をいたしましたよ……
○中村(重)委員 割賦販売法案は小委員会で詳細に審議することになるわけでありますが、幸い大臣がおられますので、大臣におもな点を二、三御質問いたしておきたいと思います。 一番問題点となりますのは、先ほど機械割賦の信用保険の問題で所有権の移転の問題、所有権の留保の問題ということが、一応問題になってきたわけであります。私どもも小委員会でこれを審議します場合に、この点が相当重要な点であると考えておるのであります。なおまた前払い式割賦販売が運用いかんによりましては、割賦法案の冒頭にいろいろ質疑をいたしましたように、大企業が中小企業を圧迫するという形が露骨に出てくるのではなかろうか、このように考えておる……
○中村(重)委員 関連して。小林委員から詳細に質問が行なわれたわけですが、どうも答弁を聞いておりますと、何というのか、非常に毒舌をふるうようでありますが、おざなりの答弁であります。何か商工会の発展をはかるということに脈々とした気魄というものが通産省にはないというふうな感じが持たれて仕方ありません。私どもは割賦法案の際にもいろいろと質問をいたしましたが、中小企業の発展というような面については、割賦法の場合はそういう法律ではなしに、その他の方面からやるのだ、こういうような答弁を受けておるわけであります。この商工会というものが、非常に零細な事業者、小規模の事業者から大きな期待があったことは間違いない……
○中村(重)委員 割賦販売法案に対しまして慎重審議の結果、ただいま修正議決となったのでありますが、なおこの法案の内容よりいたしまして割賦販売業者並びに消費者、中小企業者に及ぼす影響は相当大きいかと思うのであります。従いまして割賦法案に対する附帯決議が必要となって参るかと存じますので、自由民主党、日本社会党、民主社会党を代表いたしまして附帯決議案の趣旨の御説明を申し上げます。 割賦販売法案に対する附帯決議案 政府は、本法施行にあたり、一般小売商業者ならびに消費者の利益擁護の立場から、次の事項につき、特別の考慮をはらうべきである。 一、割賦販売審議会の委員のなかに、一般小売商業者なら……
○中村(重)委員 予定の時間がずいぶん過ぎておりますので、私も関連でありますから簡単に御査問を申し上げたいと思います。 広島、長崎と二つの原爆の被爆地の一つ、広島から灘尾厚生大臣が就任されたわけであります。従いまして被爆社が厚生大臣に対する期待、力というものは非常に大きいものがあろうかと思うのであります。私も長崎の被爆者の一人であります。そうした立場からいたしましても実は非常な期待を持っているわけであります。先ほど大原委員の質問に大臣はお答えになりましたが、同じく広島の者として原爆援護に対する考え方、その思いは同じだ、こういった御答弁があったわけであります。この被爆地が広島と長崎でありますだ……
○中村(重)委員 中小企業の労働力不足の問題、さらには中小企業の金融、あるいは大企業と中小企業との二重較差をなくするために産業分野の確保をどうするかといった問題等々通産大臣に質問をいたしたかったのでありますけれども、きょうはお見えでございませんが、幸い政務次官もおられることでございますので、政務次官にお尋ねしたい点も出て参りますが、一応金融問題から御質問いたしまして、基本的な中小企業対策の問題は後日に譲りたいと考えております。 最初に信用保険公庫の山本理事長さんにお尋ねをいたしますが、さきの通常国会で融資保険制度というのがなくなりまして、包括保険制度ということになったわけでありますが、いろい……
○中村(重)委員 通産大臣に質問をする予定にいたしておりましたが、大臣がまだ見えていないようですので、中小企業庁長官に、主として現下の中小企業の労働問題、金融問題について質問を進めて参ります。 池田内閣の高度経済成長政策は、健全な方向へ進むのではなくして、むしろ大企業と中小企業との格差が非常に広がっておるわけです。そういうことから、中小企業は当面労働力の不足というものによって非常に困っておるというような現況です。三十五年に引き続いて三十六年もなお一そう強まっておるというような統計が出ておるわけであります。三十五年を見てみますと、十五人以上九十九人の規模の企業にいたしますと、中学卒業者の充足率……
○中村(重)委員 数日来各委員の大田との質疑応答で、非常に重要な石炭問題の焦点が一応浮き彫りにされてきたという感じもする、また、問題の解決の一つの路線が見出されてきたというような感じもするわけでありますが、しかし、そうした質疑応答の中で非常に疑問な点があるわけであります。それをずっと一応メモしてみたのであります。いろいろ具体的な問題は、法案審議という形におきまして後日質問することにいたします。その疑問点を、原則的な質問になりますが、一応お尋ねしてみたいと思うのであります。 石炭の生産というものを、三十八年度までに五千五百万トンにするのだ、こういうことであります。ところが、中川委員も指摘されま……
○中村(重)委員 時間がずいぶん過ぎておるようですから、意見を避けまして、そのものずばり質問をしたと思いますので、御答弁も一つ簡潔にお願いいたします。
現在の九つの電力会社を四つか五つに再々編成するといったような意見があるように聞くのでありますが、このことが事実であるとしますと、コストを下げる、さらには電力、電灯料金のプール計算ということが非常に望ましいと思うのでありますが、その点に対してはそういったことが事実かどうか、検討されておるかどうか、伺っておきます。
【次の発言】 その点には反論もありますけれども、次の質問をします。
問題の石炭産業ですが、御承知の通り、石炭産業というものは国の基……
○中村(重)委員 私は、ただいま議題となっている石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案に対しまして、反対の討論を行なわんとするものであります。 この改正案は、一年前の情勢の中において立案されたのでありますが、今日の情勢の中におきましては、大きく変化いたしておると思います。まず第一に、貿易為替の自由化が行なわれております。第二は、経済の危機が招来いたしております。御承知の通りに、国際収支は非常に悪化いたしております。池田内閣の経済成長政策は、この失敗を調整をしなければならぬという段階に立ち至っておるのであります。第三には、欧州エネルギー調査団の報告によりまして、ヨーロッパ諸国の石炭政策……
○中村(重)委員 ただいまの木原委員の質問に関連しましてお尋ねしてみたいと思うのであります。 ただいま木原委員からるる実情を指摘して、米軍の演習場を設置することの適当でないということを強調したわけです。それに対しまして、長崎県の実情であるとかあるいはまた寺島水道の演習場を設定することにおいての影響ということから、できるだけ迷惑のかからないようなことで考えていかなければならぬ、こういうことを大臣は御答弁になったのであります。このことに対しましては長崎県当局並びに県議会あるいは関係市町村、あるいは漁業組合、それらの諸団体からも反対の陳情が出ておることだと思いますし、また福岡調達局が七月以来調査を……
○中村(重)委員 私は期間を延長することにはもちろん賛成であります。ただ提案理由の説明の中で、意欲的な離島振興ということは述べられたのでありますけれども、三十七年度までの経過がわかりませんので、これがすでに何パーセント達成しているのか、当初の計画の通り進行していないんじゃないかと思うのですが、そこで当初の計画の通り進行していないからこれを延長するんだということに重点があるとするならば、私は問題があると思う。計画の通り進んだ、だがしかしながら離島の後進性から考えてさらに十カ年の新たな計画を樹立していくということに重点が置かれなければならないんじゃないか、こう考えるのであります。これらの点について……
○中村(重)委員 私は、先日の委員会で、提案者に対して、期間を延長するということに対しては賛成の意のあることを申し上げておったのでありますが、政府側に対して少しお尋ねしてみたいと思うのであります。 先日の委員会では、田中委員からも、時限立法でなくして、恒久立法にする必要があるのではないか、こういった質疑が行なわれたのでありますが、私も確かにそれが妥当ではないかという感じがするのであります。ということは、国土総合開発の特別事業あるいは後進地域開発の事業というものに対しては、離島に関する限り、この方の適用をやっていない。ただ離島振興法一本によって離島の事業の推進をはかっておると思うのです。そうい……
○中村(重)委員 両案に対して質問をいたしたいと思います。幸い大臣がおいでになりますから、一言お尋ねいたしますが、先日予算委員会で永井委員の質問に対して池田総理から、中小企業は大企業ほど金詰まりではないんだ、こういった御答弁がありました。比較のことで申されたといたしましても、私意外な感を持って聞いたのでございます。ただいま大臣もお聞きの通り、中央会の常任理事の意見あるいは各説明員の意見を聞いてみましても、中小企業の金詰まりというものは非常に深刻である。通産大臣としてこの中小企業の金融の実態というものをどうお考えになっておられるか、その点に対してお考えを聞かしていただきたいと思います。
○中村(重)委員 ただいま議題となっております商工組合中央金庫法等の一部を改正する法律案と中小企業信用保険法の一部を改正する法律案、この件につきましては、法の体裁の面からいっても、あるいはまた異質のものであるのを同一の一本の法律によって提案することは適当でないということを先日の委員会におきまして指摘をいたしたのであります。官房長官が出席されて、今後十分注意をするという意思表明があったようでありますが、十分今後は注意をされて、今回のようなずさんなことをおやりになると審議の上に非常に混乱を来たしますし、むだな時間ともなりますので、注意をしておきます。 私は先日商工組合中央金印法等の一部を改正する……
○中村(重)委員 大体板川委員の詳細な質問で考え方はわかりましたし、私が疑問としておった点が、さらに今の政務次官の答弁によっても明らかになったのですが、政府の出資が一億、政府以外の出資が一億、こういうことになっておるようです。また、先ほどの中野局長の答弁は、純粋の政府機関であるということは好ましくない、むしろ政府は応援という立場に立って出資をする、こういうような答弁であったように記憶いたします。そうなりますと、やはり社団法人の国民生活研究所というものでは、資金的な問題、その他によってうまくいかぬ。そういうことから、財界が政府出資を働きかけ、それに大きく期待をしておるというように私は受け取ってお……
○中村(重)委員 ただいま議題となりました下請代金支払遅延等防止法の一部を改正する法律案に対して、公取委員長に質問をいたします。 この法律案は、親企業と下請企業との取引関係を、下請に一方的にしわ寄せされている現状を打開して下請を守っていこう、こういろ考え方でありますので、その点に対しては異議はないわけでありますが、ただ、改正点がここで若干出されておりますけれども、この程度の改正で下請代金の支払い遅延が防止されるかどうかということに対して、実は疑問を持つわけであります。さらに現行の法律でもっていたしましても、遅延を防止するための勧告といったような点が実はあるわけでありますが、第七条によるところ……
○中村(重)委員 海外経済協力基金法の改正案について長官にお尋ねいたします。
この基金に対しては、当初五十四億で、五十億追加して、あと六十五億、こういったような形で百六十九億かと思うのですが、これに対しては、まだいろいろ調査が十分でない、こういったようなことで、協力の実がまだ上がっていないというように聞くわけでございますが、まずこの概要について伺ってみたいと思います。
【次の発言】 そうすると、当初五十四億だったわけですね。次に五十億追加して、三十七年六十五億、計百六十九億になるわけですが、今この予算が消化されたのは融資、出資という形であると思いますが、十五億、ただいまのお答えのように約一割……
○中村(重)委員 ただいま首藤委員、田中委員から、政府金融機関、特に中小企業金融公庫の問題に対して、きびしく指摘があったのであります。このことは、今指摘されましたように、金融問題で論議をします場合に、いつも中小企業金融公庫の貸し出しが非常に、いわゆる調査期間が長過ぎるという点と、さらには調査が非常にきびしい。今、首藤委員が述べられた通りのことがいつも繰り返されておるということを、私今答弁を伺って感じております。そこで私どもは、中小企業金融公庫に資金をふやす、政府金融機関にもっと金をふやさなければならぬ、それでなければ中小企業の金融は緩和できないのではないかということを強く主張し、要求して参った……
○中村(重)委員 七月一日から八日にかけまして、集中豪雨があったわけであります。この点すでに御調査になっておられると思いますが、雨量は千ミリ、時間量としては一時間百ミリをこえたような非常に集中度の高い豪雨であったわけであります。その結果、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県には甚大な被害にあっておるわけであります。その集中豪雨のために倒壊あるいは半壊または床上浸水ということで、商工関係にも非常な大きい被害にあっておるわけでございます。この被害に対しましては、通産当局としても非常な関心を持って、現地の調査等をやられたことと思うのでありますが、この集中豪雨による被害の人員がどの程度、またその被害額はどの……
○中村(重)委員 保安局長に伺います。お聞きの通り、保安問題というのが非常に軽視されておるという感じがするのであります。保安要員に対しては賃金を払わぬ、保安協定もできておらぬ、こういったことは、保安上ゆゆしき問題じゃないかと感ずるわけです。保安局長としてはおそらく今初めてお聞きになったのじゃなしに、そうした状況は前もって御存じになっておられたのじゃないか。これに対して保安局長としては注意を与える、あるいは警告するとか、あっせんするとかいうようないろいろな方法があったのじゃないか、こう思いますが、それに対してはどのような措置を今までおとりになったのか、その点を伺ってみたいと思います。
○中村(重)委員 昨日は政務次官がおられなかったと思うのですが、石炭局長に対しての質問ということもどうかと思うのですが、きのうは大正鉱業の問題で参考人の陳述を聞き、さらに各委員から相当経営の内容に立ち至った質問が行なわれたわけです。私どもが受けた感じとしては、ますます泥沼に陥っていくのじゃないかといった印象を深くしたわけです。これに対しては佐藤通産大臣も、大正鉱業の問題については特に積極的なあっせんというのか、問題の解決に努力されたということは、きのうの福島参考人の陳述なり答弁を聞いてもわかるわけです。しかし、それに対しても一歩も前進していない、ますます不信感は高まってきておる、こういった印象……
○中村(重)委員 きょうは幸い大臣が見えておりますし、合理化法の一部改正法案を中心にして、今議論された千二百円のコスト・ダウンの問題をいろいろ質疑をしてみたいのですけれども、時間がだいぶたちました。そこでそのことは他日に譲りまして、きょうは産炭地振興事業団法のことについて、先日政務次官並びに局長に質疑をいたしましたが、納得がいかないので、それから疑問の点を一つ大臣にただしてみたいと思います。 御承知の通りに、さきに三十九国会において、画期的な決議といわれた石炭危機打開の決議がなされたわけです。三党提案、満場一致の決議ということになりますと、えてして最大公約数の妥協の産物といったような、そうい……
○中村(重)委員 鉱山保案法の一部改正の法律案について御質問いたします。 相次ぐ炭鉱災害によりまして、かねて通産大臣並びに鉱山保安局長より保安法の抜本的改正を行なうということが言明されてきたわけであります。ようやく保安法の一部改正案が出されたわけでありますが、その改正案の内容を見てみますと、中央保安協議会の中間報告である、その中間報告に基づいて改正案を提案した、こういうことでありますけれども、中間報告であるといたしましても、きわめて簡単な法律案になっておるわけです。私どもといたしましては、保安の非常な重要性ということから考えてみまして、保安局長が今日までこの協議会に対してどのような態度をもっ……
○中村(重)委員 前会に引き続いて保安の問題で質問しますが、今度の保安法の改正は抜本的な改正であるというような局長の答弁に対して、政務次官は抜本的な改正じゃないんだということをはっきり言い切ったわけです。そのことに対していろいろと政務次官に質問をしてみたいと思います。 前回の委員会で保安局長は、今議題となっている保安法の改正について、私の質問に対してほ、中央鉱山保安協議会の中間答申に基づいての改正であるけれども、これは抜本的なものだ、こういうことで答弁をなさっておられたわけです。それに対して田中委員の質問によって、この程度のものは抜本的な改正と言えるか、こういう追及にあって、御承知の通り政務……
○中村(重)委員 麻生参考人にお尋ねしますが、まずあなたの御意見を伺って率直に感じたままを申し上げてみたいと思うのです。 きょうは、労使の代表の方々がおいでになって、それぞれの立場で、経験の上に立っての貴重な御意見を伺ったのですが、石炭産業の安定の問題は、経営者、労働者という立場の上に立って議論が分かれていくというような段階ではもうないんじゃないか。麻生参考人の御意見がございましたが、確かに今推し進められている合理化政策、千二百円のコスト・ダウンというものは、当時と現在とは条件が非常に異なってきておる。従って、この合理化をそのままの形で推し進めていくということは不可能だ、こういうことに実は感……
○中村(重)委員 私は、ただいま議題となっております保安法の内容に対しまして質疑を続けて参っておりますが、前会の委員会でも申し上げましたように、十九条の二項による保安委員会に対する鉱業権者の通知の義務というのは、保安法二十四条ないし二十五条の処分の内容だけを通知するということでは不十分である、従って、鉱山保安監督部長の勧告並びに通達事項も、当然保安委員会に通知する義務を鉱業権者に負わせなければならない、このことを申し上げたわけであります。これに対しては、監督部長の勧告あるいは通達の義務を負わせることになってくると、聴聞会をひんぱんに開かなければならない、現在ですら二千件くらいに及んでおるから、……
○中村(重)委員 今の北松江迎の被害は直接的にはボタ山に限られておる、こういうことですが、非常に雨が多くて坑内の浸水等が起こって参りますと、必然的にガスが多量になって、ガス爆発の危険性が考えられる。そろいうことに対して、保安当局としてはどのような措置をとっておられるか。特に派遣班の増強、あるいは警戒班、そういったような万全の措置を講じておられるかどうか、そういう点を一つ。
【次の発言】 今局長は重々警戒をする、こういうことですが、私どもが炭鉱をずっと視察をして参りまして、また、北海道に参りましても感じたことですが、教育訓練という点についてまだまだ、何といったらいいのか、きわめて不徹底である、む……
○中村(重)委員 時間がありませんから簡単に質問いたします。外務大臣は答弁のベテランだから、どうも聞いておるとわかったようなわからぬようになってしまうのですが、素朴に質問しますから、一つ素朴に答弁してもらいたい。 先ほど戸叶委員が質問されたのですが、むし返しになりますけれども、非常に問題が重要でありますから、重ねて一つ伺っておきたいのです。 八月二十一日の予算委員会において、野原委員の質問に対して、韓国に拿捕された漁船の損害賠償を要求するかということに対しては、池田総理は、漁業資源の確保あるいは共同利用というようなことができるならば、過去のそういうことに対しては請求をしない、そういった答弁……
○中村(重)委員 時間の制約がありますから、端的に質問をいたします。ただいま井手委員から、いろいろ災害の問題に対してつっ込んだ質問があったわけであります。御承知の通りに、災害は相次いで発生いたしております。昭和二十一年から三十五年まで、人命を失ったもの並びに財貨を失ったもの、その面からいたしますと、人命で三万近い、財貨にして三兆以上を失っておると推定されるわけです。まことに大きな損失であり犠牲であるわけであります。この災害に伴って、当然災害救助のために多くの国費を使わなければならないといったようなことになるわけであります。従いまして、人命を尊重する、さらにまた、相次いで災害が発生をいたして参り……
○中村(重)委員 私は、江迎のボタ山の崩壊のことにつきまして、先回の委員会におきまして質疑をしたのであります。実は一昨日現地へ参りまして、ただいま帰って参りました。ところが、先回の私の質問に対して、大蔵省その他関係各省の意見が統一されていない、こういうことで、非常に現地は不安の念を持っておるようであります。目下のところは、あのような異常な災害でありますので、これを放置するわけにはもちろんいかない、しかし、国鉄は国鉄の責任において復旧工事をやっておる、県は県の責任において復旧工事をやっておるといったような現状であるようであります。先回井手委員の質問に答えられたように、通産、農林、建設各省は、これ……
○中村(重)委員 災害救助法あるいは一般災害の問題に対して、厚生大臣に質問いたしたいと思います。 その前に、事務的なことで局長にお尋ねいたしますが、災害救助法の生業資金の貸付、あるいはまだ仮設建築、さらには修理費等についての金額はどういうことになっておるのか、その点ちょっと承っておきたい。 いま一つは、災害救助法は、前国会におきまして三条の改正を見たと思っておりますが、施行令の九条の二、これが命令事項になっております。これは政令ということにする必要をお考えにならなかったのか、あるいは政令という形で改正しなかった意味、そのことを一応承っておきたい。
○中村(重)委員 消防庁の方にお尋ねします。この福江の災害に対しましては、先ほど来、地元市長並びに議長の状況の報告がございましたし、また警察庁から先ほど御説明があったわけであります。三百九十二戸、七百九十七世帯という、全く福江の町村合併前の、いわゆる旧町の八割をなめ尽くすといったような大火であったわけであります。ところが、その原因はたばこの火からというわけであります。大火になったのは、非常に道路の幅員が狭かった、さらに、出火現場の道路一つ隔てたすぐ前にガソリンスタンドがあった、そのガソリンスタンドに火が燃え移った――私どもがこの委員会で説明を受けたよりもっと詳しい事情を現地に参りまして聞いたわ……
○中村(重)委員 総務長官にお尋ねしますが、その前に高柳主計官にちょっと、今田口委員から御質問になりました江迎のボタ山の災害でお尋ねをしますが、先ほど総務長官の御答弁の中の、江迎のボタ山は含まれておるといった御答弁を、メモで、江迎のボタ山は含まれていないといった連絡を受けたのですが、民間災害はこれはわかるのですが、ボタ山が崩壊したことによって農地が埋没をする、あるいは道路が災害を受けた、こういった場合は、基準財政収入額といったような基準によって当然激甚災害の指定を受ける、こういうことになろうかと思うのですが、特に江迎のボタ山を含まないということは、災害の額によって地方団体の負担額が政令なりある……
○中村(重)委員 時間の関係もありますから、簡単に御質問いたします。 ほとんど先ほど田中委員が質問しましたので、それに関連することになりますが、先ほど、両公庫の総裁から、年末金融に対する見通しというか状況について伺ったのでありますが、言葉の表現というのか、そういうことを取り上げて申し上げるのではないのでありますが、金融調整、金融引き締めによって相当金詰まりが生じておることは御承知の通りであります。そのことが結局中小企業というものに相当しわ寄せされておるということは事実であります。大企業が金詰まりということになって参りますと、これは下請の場合に明らかになっておりますように、手形の期間を長くする……
○中村(重)委員 予定の質問は明日に譲りますが、今滝井委員から、終閉山に伴っての住宅の問題について質問があったわけです。このことに対してはいつかの委員会でも質問をいたしましたし、また長崎県から陳情に上京して参りました県の石炭対策委員会その他の関係者の皆さんからも、何とか一つ処置してもらいたいという強い陳情がされておったわけです。終閉山に伴って金融業者等が、人が住んでいる炭住をじゃんじゃん解いていく。そういうことで追い立てられて、どうすることもできない。労働省に行ってみると、これは労働省の所管じゃないという。通産省では、今あなたが答弁されたようなことで、これは対策というものがない。こういった深刻……
○中村(重)委員 昨日樽川内災害のことをお尋ねしておきましたれけども、状況を一つ御説明下さい。あまり長くならないように。
【次の発言】 そうしますと、地すべりが三十四年二月に起こりましたね。その後調査を始めておる、こういうことですね。
【次の発言】 野口教授の調査は、通産省が委嘱したのではなしに、鉱業所がやったわけですか。
【次の発言】 通産省がおやりになった手続といったようなことについては別に手落ちがあるというふうには思わないのですが、昨日もいろいろ井出先生からの指摘がありましたように、これは前から鉱害という問題に対しては、非常に困難な問題で、複雑でトラブルが起こっております。この樽川内の場……
○中村(重)委員 今のボタ山のことについて、私もお尋ねします。 先ほど委員長の報告の中にもありましたし、ただいま井手委員の質問で明らかになったわけでありますが、実は私も一緒に参りまして、伊万里湾から福島のボタ山の集積を見まして、いろいろ問題になった。もちろん私といたしましても、長崎県選出の議員であるだけに、その問題に対しましては深い関心を持ちまして、翌日、長崎県が視察地でありましたが、副知事ともお会いをしまして、いろいろと対策に関しましてお伺いをしたわけです。 そこでお尋ねをいたしますが、三十八年の十一月まで、こういうことになっておる。申請は、御承知の通りに、中興鉱業が工業用地の造成をする……
○中村(重)委員 有澤先生外調査団の諸先生、長い間の御苦労に感謝いたします。エネルギーの事情は、まだまだ先生たちもなかなか釈放されるような情勢でないと思いますから、一つよろしく御協力をお願いいたしたいと思います。 二日間にわたって、石炭事情に非常に詳しい同僚委員から詳細に質問がありましたので、私お尋ねする面はほとんどないと思います。ただ具体的な問題で少しくお尋ねしたいと思いますが、その前に基本的な点で一、二お伺いしてみたいと思います。 御承知の通りに、四月五日、池田総理は炭労の代表に回答したわけであります。その回答の内容としては、まず雇用安定を第一義にする、さらに国際収支、第三には安全保障……
○中村(重)委員 簡単に、具体的な対策を伺ってみたいと思います。 ただいま通商産業省関係の被害の状況ということに対しましては、御報告を伺ったわけであります。そこで、今特別の金融措置ということを考えておるんだということですが、具体的な面に対しては御報告はございませんでした。今度のこの被害というのは、中小企業関係になって参りますと、間接被害ということになるわけであります。そこで激甚災害の指定ということが、大ワクとしては私は行なわれるだろうと思っております。しかし、具体的な指定があり得るかどうかということに対しましては、中小企業関係におきましては困難であるというように思います。北陸関係は、新聞の様……
○中村(重)委員 中小企業の金融全般にわたってお尋ねをしたいのですが、時間の関係がありますので、きょうは、ただいま議題になっております中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案を中心といたしまして、お尋ねしたいと思います。 まず、政務次官にお伺いをしますが、御承知の通り、高度経済成長政策によって、設備投資が大企業中心に行なわれておるわけであります。しかし、日本経済の安定的な発展をはかっていくこういうことになって参りますと、大きな役割を日本経済の中に占めておる中小企業の設備投資を行ない、従って、これを合理化、近代化していくということが、きわめて重要な問題点にあることは議論の余地はありません。……
○中村(重)委員 時間の関係もありますので、簡潔に質問いたしますので、答弁も一つ簡潔にお願いします。 まず、保証協会の組織ですが、いろいろ議論があるようであります。組織に対して、現在の組織でよろしいとお考えになっておられるか。特にこの組織をこのようにされた方がいいというような御意見があるかどうか。 もう一つは、保証協会の審議会の構成であります。御承知の通りに、出捐金が銀行であるとか地方公共団体から出されておるという関係がありまして、出損金を出しておる銀行の代表であるとか、地方公共団体の議会その他の代表は当然でありまして、金融機関の代表が保証協会のいわゆる審議会の構成メンバーであるということ……
○中村(重)委員 時間がありませんから、今議題となっております公庫法の一部改正案に対して、二、三点大臣にお尋ねしますが、御承知の通り、高度成長政策によりまして、中小企業の設備投資、あるいは中小企業に対する一般の融資というのは、非常に増額されつつあるわけであります。従いまして、これに伴っての信用補完の制度というものは、非常な重要性を帯びて参りました。今度三十八年度予算の中におきまして、保険公庫に対して三十億の融資基金の出資が行なわれることになっております。私は、ただいま申し上げましたような点からいたしまして、三十億は少額に過ぎるのではないか。もっと信用補完の重要性というものを考えるならば、少なく……
○中村(重)委員 それでは、質問の準備もありませんが、中小企業の問題に対して、政務次官並びに長官に質問をいたします。 中小企業基本法案を今度お出しになりましたが、この中小企業の範囲というものを、従来の一千万円以下、従業員三百人以下というのを、五千万円以下、こういうことに範囲を拡大されたわけですが、中小企業の範疇に入るものがどの程度あるかということは、産業別、業種別にいろいろ統計は出ておりますが、統計によってまちまちな点がありますので、ここで一つ、長官から、中小企業の範疇に入るいわゆる事業所というものがどの程度あるか、それをまず、できれば産業別、事業別に伺っておきたいと思います。
○中村(重)委員 昨十六日の国会討論会におきまして、田中伊三次議員の発言に伴いまして、中小企業庁が関連法案を六十木準備しておる。このことに対しまして質問をいたしましたが、どうも明らかでありません。そういうことで、私は繰り返しませんが、少なくとも官房長官が出席し、自民党を代表して出席された議員が、国会討論会の場において、国民に六十本の関連法案を出すのだ。今までの政府自民党がやってきた中小企業政策というものを痛烈に批判されたあとで、従来のようなことがあってはならない、こういうことで基本法を出し、関連法案を六十本出すと、こう明言された以上は、そのことに対して、政府並びに自民党として、この委員会におい……
○中村(重)委員 私、その問題で質問しましたから、関連して申します。 いろいろむずかしい考え方を持っているようですが、やるという考え方があるかどうかということです。今の填補率の問題も、これは法律事項だから、行政措置という形ではできない。ところが、行政措置でできる方法もある。石炭が現にやっているように、保険を現につけなかった場合、代理貸しでやる場合、これは国民公庫は、一般貸付の場合は五〇%を二〇%の弁済、あるいはその他の地方銀行が八〇%を五〇%の弁済、そういう方法は、閣議決定等の方法をもってやれる。だから、現在の鉄鋼不況に対してどうするか。現にあなたの方では、地元の下請中小企業に優先的にやらせ……
○中村(重)委員 大臣に本日は簡単にこの問題に対して質問してみますが、昨日松平委員から相当長時間にわたっての質問があったらしいのでありますが、できるだけ重複を避けて御質問を申し上げたいと思います。
その内容は、昨日他の関係で出ておりませんでしたので、重複しておる面もあるかと思いますが、まず、この投資育成会社が東京と大阪、名古屋、三つの会社をつくろうということでありますが、これはどうして三つの会社にされたのか、まずその点に対しての考え方をひとつ聞かしていただきたいと思います。
【次の発言】 地元に密着する、それから地元の財界から資金の導入がやりやすい、こういうことですが、従来、東京に一社を設け……
○中村(重)委員 この前答弁が明確でなかったので質問を留保した例の第八条の株式引き受けをする場合において、「産業構造の高度化又は産業の国際競争力の強化の促進に寄与する企業」ということですが、具体的な事例としては、長期の設備計画がある、しかしながら、これに対して銀行の融資が期待できないもの、そういったようなことで、非常にきれいな言葉でもって表現をしようというところに問題があるのではないでしょうか。私は、この前も指摘したように、そういうものに対しては、非常に優良な企業であれば、発展性というものも十分期待できることだから、そういう企業に対しては、融資は当然できるわけなのだ。そういう銀行の融資が期待で……
○中村(重)委員 そこで、樋詰長官に私はお尋ねするのだけれども、今の質疑の中から疑問が出るのは、私が、先日の委員会で、中小企業金融公庫が優先株だ、これについては注文できわめて明確に保障があるわけですね、ところが、地方公共団体の出資分に対してはその保障がなくて、第二義的な扱いです、これでいいのかという質問に対しては、今まで、東京、大阪、名古屋、そういう関係の財界の人たちと話し合いをしたところが、自分の県の中小企業者の振興、育成に役立つのだから、これに対しては差しつかえないというような意見だということだった。 ところが、いま議論されたのは、この投資育成会社に出資をしない、その株を引き受けない他の……
○中村(重)議員 末松先生と田中委員その他でいろいろ意見が取りかわされました。そういった政策目標のことについて末松先生にお尋ねしたいのですけれども、もうずいぶんこれで時間をとりましたから、そこで渡邊さんと山田さんに、この点については一言なかるべからず、こういうことではないかと思いますのでお尋ねいたします。 私は、率直に、政府提案の政策目標というものに対しては、現在の日本の経済の中にあるところの格差、まあ二重構造というようなことに対しまするいろいろ議論があったわけですけれども、この政府案の政策目標というものは第一条に出ておるわけですが、これはあまりにも現象的に問題をとえらておると思う。どうして……
○中村(重)委員 政府並びに田中議員提出の基本法案に対しまして質問いたしますが、本法案に対しましては、与党の三委員、並びにわが党の横山、永井両委員から、全般にわたっての質疑が行なわれておりますし、かつまた東京、大阪、名古屋の三地区における公聴会におきまする各公述人から、問題の核心に触れた公述が行なわれておるわけであります。これに対しまして、大臣並びに樋詰長官から答弁が行なわれておるのでありますが、問題の中心である政策目標ということに対しまして、一番論議が活発に展開されておりますが、これに対しまして、大臣は、大企業と中小企業との間に格差があることは率直に認められ、この基本法を提案するに至った趣旨……
○中村(重)委員 いま、田中、板川両委員からタクシーのプロパン事故について質疑があったのですが、聞いておりまして、運輸省は非常に緊張した気持ちで、できるだけ早くそういう事故がないような取り締まりをしなければならぬ、そういう気持ちが働いているようにも受け取れます。さらにまた、そう急いでやらなければならぬというようにも考えていないようです。何か考え方がわからないですね。ほんとうにそうした事故のないように取り締まりをやらなければならぬと真剣に取り組もうとすれば、第一には、これは全国にそれがありましても、それぞれの機関を通じてそういう表示をしているかどうかということを調べようとすれば、私はできると思う……
○中村(重)委員 簡単に質問いたしますが、石炭の問題は非常に重要な、かつまた深刻な問題であるわけです。先ほど大蔵大臣が、この問題は与野党を問わず、日本人として真剣に取り組んでいかなくちゃならぬ問題だ。全くその通りだと私も考えるわけであります。ところが、午前中から各同僚委員から、この問題に対しましていろいろ質疑が行なわれ、総理を初め、それぞれ関係大臣から御答弁がありましたが、非常に問題のポイントというような点に対しては、検討する、研究中とか、あるいは御趣旨はごもっともであるといったような、全くつかみどころがない、という言葉は言い過ぎになるかもしれませんが、臨時国会、続いてはこの通常国会において、……
○中村(重)委員 私は石炭政策の全般にわたりましてお尋ねをしたいと思います。同僚委員から前に質問があった点重複もあろうかと思いますけれども、非常に重要な問題でございますから記憶の薄れている点もありますし、再度質問したいと思います。 昨日審議会が開かれたわけでありますが、けさの新聞で、雇用計画であるるとか、あるいは生産計画というものが出ておるわけであります。それを見ますと、三十六年度からの繰り越しが一万六千三百人であった。ところが三十八年度に繰り越すのは一万八千四百人、こういうことになっております。雇用対策が非常に重要性が深まってきておる。特に次から次に合理化、閉山が行なわれておる、こういう現……
○中村(重)委員長代理 午後二時より再開することとし、暫時休憩いたします。
午後一時十七分休憩
【次の発言】 午前中に第二会社の問題で滝井委員からいろいろ質疑が行なわれたわけですが、どうも不安を若干感じております。ということは、政府の石炭対策大綱にも、「石炭鉱業の第二会社は原則として認めないこととする。」この点はっきりするわけですが、質疑応答の中から受ける感じは、どうもただし書きが中心になってくるような感じを強く受けるわけです。ということは「雇用対策上真にやむを得ない場合において、労使双方が必要と認めるときは、このかぎりでない。」ということですね。これは雇用計画が楽にできるということにな……
○中村(重)委員 きのう岡田委員との間に質疑がかわされたわけですが、石炭鉱山保安臨時措置法を一年延長しようというわけですが、このことに対して、昨日保安局長の答弁を聞いておったわけでございますけれども、岡田委員も指摘しましたように、合理化法との関連、その他保安の状況、いろいろな面から見まして、これの一年間の延長が適当であるという積極的な根拠に乏しいと私は思うのです。いろいろ御答弁があったわけですけれども、もう少し、適当であるというその根拠をこの際明らかにしていただきたいと思います。
〔委員長退席、始関委員長代理着
席〕
【次の発言】 この臨時措置法を制定した際は二年の時限立法、少なくとも……
○中村(重)委員 稻葉先生に二、三点お伺いします。 稻葉先生には、石炭の調査団としてずいぶん長い間御苦労願ったわけであります。その後も審議会の中で重要な役割りをしていただいておるわけでありますが、その調査団の答申大綱に基づいて、政府ではこれまた石炭政策の大綱を立てたわけで、それによって通産省が具体的な施策を進めておるわけです。ところが最近の情勢というものは、非常に需要がうまくいかないというので混乱が起こっておる状況だと思うのです。そうした情勢は、当時石炭の需給状況というのは非常に困難だった、しかし何としても国の貴重な資源である石炭の施策を進めていかなければならぬ、また雇用問題を真剣にお考えに……
○中村(重)委員 石炭対策大綱に基づいて産炭地関係についてのいろいろの措置が行なわれておると思うのでありますが、産炭地関係の中小企業の融資関係に対しての法案の内容をお尋ねする前に、従来とってこられた措置に対しての経過、融資の助成に対しましていろいろな措置が行なわれておるようでありますが、その状況について簡単に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 いま御説明のありました融資額は、大体申し込み額の何%くらいになっておりますか。
【次の発言】 私どもが漏れ承るところによりますと、ただいま御説明がありましたような手続の簡素化であるとか、あるいは貸し付け申し込みから貸し付け実行まで、日数の問題その他……
○中村(重)委員 あとで大臣が参りましてから大臣にはあらためて質問いたしますが、ただいま金子委員の質問に対する御答弁に関連してお尋ねをしたいことがあります。 先ほど局長は、あとでごたごたが起こらないように慎重にすることが大切である、こういうことであります。また当該団体で決定をしたことを県において異なった議決をすることもあり得る、こういうことです。確かにそういうこともあると思うのです。しかし要は形式の問題ではありません。住民の意向がどうだということを根本として考えていかなければなりません。その考え方の上に立ってあなた方が地方自治体を指導しないということになってくると、あとのごたごたはそういうと……
○中村(重)小委員 この前の委員会で疑問点をただしたわけですが、なお疑問に思う点が相当ありますのでお尋ねします。 第五条に、「契約の解除等の制限」というのがあるわけですが、この中に、十五日以上の支払い催告に応じなかった、こういう場合は、割賦支払いのいわゆる期限の利益を失うのだ、こういうことで、前回私は、病気であるとかあるいは農村地帯は現金が毎月きまって入るわけではない、そうしたこと、あるいはまた寒冷地の関係、そのような点をどう考えているのか、なおまた十五日というのは、期間としてはあまり短過ぎるのではないか、こういうような点をただしたのですが、民法上は三日ということになっているので、十五日が相……
○中村(重)小委員 弟七条の所有権の留保に関する推定でお尋ねします。先般の委員会でもこの問題に対しては触れたのですが、所有権の留保の推定というのは、これも訓示規定になっておるようでありますから、特約というものが販売者側と購入者側の間に推定をしないというようなことが行なわれるということになりますれば、もちろんこの留保の推定というものは効果がない、こういうことになると思うのですが、 この留保の推定ということは法的根処というものにもいささか疑問があるわけです。これは合法であり、合法でないというようないろいろな学説もあるということでありますし、また実際問題としても効果というのはきわめて薄いのじゃなかろ……
○中村(重)小委員 今の三十条の問題、日本信販が信用組合と両方の営業をやっている。初めは局長が御説明のようなことをやっている。ところが信販としては一応チケットを渡すわけです。ところがその購入者が別にお金がほしいという場合、非常に支払いが過重になってくるわけですね。そうしてそのチケットを信販の方に返すわけです。今度は信用組合が別の角度から、全然チケット信販とは関係のないような形で金を貸すのです。そこで信用組合は融資をするときに、営業が別だという形をとっていますから、チケットを預かったことにならない。ところが実質的にはそういうことをやる。これは今あなたが言うように、どうもこの法には触れないような脱……
○中村(重)小委員 第五条に「購入者のために商行為となる契約を除く。」とありますが、これはどういうことなんですか。
【次の発言】 商人自体の卸売とか小売、そういう関係ですね。そういう関係は適用除外になっているんですね。ですから「購入者のために商行為となる契約を除く。」ということは、この購入した品物を利用して何か果実を生んでいく、そういうことになるのではないですか。
【次の発言】 それはいかないというわけですね。それは除くのだ。
【次の発言】 それでは、この割賦販売によって売買をされた物件からは、果実を生んでくるということは考えられないのですね。
○中村(重)委員 時間がありませんから簡単に要点だけお尋ねをしたいと思います。 ただいま松平委員から指摘されましたように、この事業団の所管をめぐって、外務、通産両省においてはずいぶん長い間いろいろと問題であったということを伺っておるわけですが、このことは、松平委員も指摘しましたようにセクショナリズムということも言えるでございましょうし、あるいはまた、両省の事務当局が一つの熱意をもって技術協力をやらなければならない、そういった考え方というものがそういう問題の形に持ち込んでいったというようにも解されるわけでございますが、外務大臣としては、これは通産省の所管でなくてやはり外務省の専管としてこれを推……
○中村(重)分科員 被爆者の問題、さらには学徒あるいは女子挺身隊の援護、それらに関連いたしまして、時間の制約もございますので要点だけ、できるだけ意見を省いて御質問いたしたいと思います。 全被爆者から特別の制限をはずし、すべての被爆者に無料で医療が適用されるようにということが長い間の念願であったわけでありますが、今度、従来の二キロの制限を三キロに拡大をする。これに対して大臣が格段の努力をされたことに対しましては敬意を表する次第であります。この三キロに拡大ということをどういう方法をもってすべての被爆者に周知徹底させるかということに対して伺ってみたいと思います。ということは、私は被爆地である長崎県……
○中村(重)委員 総務長官にまずお聞きいたしますが、ただいま岡本委員からいろいろ指摘がございましたように、この法律は前向きの法律であると言えるわけでございます。しかし、どうも全般を見通してみますと、政令にゆだねておる事項が非常に多い。しかも激甚災害の指定の基準であるとか、あるいは市町村の負担額に対する算定の方法、これは都道府県に準ずるという形で政令にゆだねておる。そういった問題を中心といたしまして、相当重要な点を政令にゆだねておるのは適当でないと思います。やはりもっとはっきり法の上に明文化していく必要があるのじゃないか、こう思うわけです。特に政令にゆだねた思想的な考えといいますか、その点を一つ……
○中村(重)分科員 大蔵大臣に中小企業の金融問題を中心としまして、時間の関係もありますので、できるだけ意見を避けまして端的に一つお尋ねしたいと思うのであります。 大臣は、先日の本会議でも、零細企業者の金融問題については無担保、無保証、こういった方針でやらなければならぬという必要性を強調しておられたわけであります。きょうの加藤委員その他同僚委員の質問に対しましても、中小企業の問題は、これは自分の経験からしても観念論じゃないんだ、こういうことで中小企業の方向に対して前向きの態度をもって終始しておったわけであります。ただ私は、大臣のそうした態度自体におきましては好ましいことである、またそうでなけれ……
○中村(重)分科員 大臣が見えておられますから、一点だけ火災地区の都市計画の問題についてお尋ねいたします。 具体的な事例として申し上げなければ御理解が十分いただけないかと思いますが、長崎県の福江市に火災があったのであります。そしてこの地区が激甚地帯としての指定を受けたわけです。ところが非常に狭い地区に人家が密集しております。そういった関係で、実は火災を繰り返している状況であるわけです。今から十年前でございましたが、火災がございましたが、そのときに都市計画を行なわないまま、住宅が従前通りまた建設された。また道路が非常に狭隘であるために、消防車が入れない、消防の破壊作業というものもなかなかむずか……
○中村(重)分科員 時間がきびしく制限されておりますから、それでは端的に一つ問題点をお尋ねします。 水道その他に関連をして上水道の問題をお尋ねしますが、御承知の通り東京都水飢饉、また全国各都市に飲む水がなくてどうにもならぬという状態に追い込まれておるわけであります。ところが、この上水道の何と申しますか給水料というのが、非常に価格にアンバランスがある。完全統一とは私は申しませんけれども、非常に差があるわけであります。もし自治省において、東京都が幾ら、その他いわゆる六大都市が幾ら、その他の中小都市が大体幾らだということを――全部でなくてけっこうであります。時間がありませんから、大体においておわか……
○中村(重)分科員 時間がたっぷりないようでございますから、問題点を二、三お尋ねいたします。 ただいま倉成委員から上下水道のことに関して質問がありまして、大臣から社会資本の中に下水道が入ってきた、これはきわめて好ましい現象である、こういった御答弁がございました。私はこれは当然なことであって、環境整備であるとか社会資本ということは、道路港湾というよりも、当然上下水道という面に重点が向けられていかなくてはならぬと思います。いろいろ上下水道の問題等に対しましてもお尋ねをしたいのでありますが、上水道のことに対しまして、ただいまの大臣の答弁では、どうも水危機というものが打開されるのかどうか、全くわから……
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