大平正芳 衆議院議員
30期国会発言一覧

大平正芳[衆]在籍期 : 25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期
大平正芳[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは大平正芳衆議院議員の30期(1963/11/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は30期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院30期)

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期
第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 衆議院本会議 第3号(1964/01/21、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 昨年は、部分的核実験禁止条約をはじめとして、東西間における政治的交渉ないし接触が、ひんぱんかつ穏健となり、東西貿易もまた拡大の方向をたどり、いわゆる緊張の緩和が、世界の人心に一条の安堵と希望を与え始めた年でありました。この間にありまして、主導的な役割りを演じたケネディ米国大統領の不慮の死は、全世界に大きい悲しみと衝撃を与えたのでありますが、そのあとを継いだジョンソン大統領は、直ちにケネディ政策踏襲の決意と方針を明らかにする一方、フルシチョフ首相をはじめ世界の多くの指導者も、これを歓迎する態度に出ることによりまして、東西間の緊張緩和への主流的な動きは、一応そこなわれるこ……

第46回国会 衆議院本会議 第4号(1964/01/23、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 補足して御説明申し上げます。  日韓会談につきましての北鮮の取り扱いでございますが、たびたび申し上げておりますように、私どもは大韓民国が現に支配しておる領域の問題として取り扱っております。したがいまして、北鮮につきましては白紙の状態で臨んでおります。  それから、一昨年の末に大筋において合意を見ておりまする請求権三億ドル、二億ドルの根拠でございますが、これは前の通常国会におきましても御説明申し上げましたとおり、戦後二十年近くたちまして、物理的な証拠というものはだんだん散逸いたしておりまするし、また、かりにあるものにつきましても、それをどう評価するかにつきましての判断の……

第46回国会 衆議院本会議 第5号(1964/01/24、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) OECDに対する御批判に対しましては、総理並びに宮澤国務大臣から御答弁がございました。ただ一点だけつけ加えさしていただきたいのは、最近OECDの機能はだんだん進化してまいりまして、ひとり経済の問題ばかりでなく、科学政策、観光政策、その他いろいろ機能が伸びておるということと、それからわが国はAAグループのメンバーでございますが、AAのメンバーであるという地位においてOECDのメンバーであるということが、AAのためであると私は考えております。  それからさらに、平岡さんは、OECD加盟によって非常に苦しい立場に立つ、できたら回避したいというお気持ちがあらわれておりましたが……

第46回国会 衆議院本会議 第6号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 経済協力開発機構条約の締結について国会の承認を求めるの件につき、その趣旨を御説明いたします。  経済協力開発機構、すなわちOECDは、戦後十三年にわたる活動を通じて貿易の自由化、通貨の交換性の回復及び欧州の経済復興に多大の貢献をした欧州経済協力機構、すなわちOEECを改組し、新たに米国及びカナダを加えて、一九六一年九月、その規模においても活動分野においても全く新たな機構として発足したものであります。同機構は、高度の経済成長、低開発国の経済援助及び貿易の拡大を基本的な目標として掲げ、現在西欧の二十カ国を加盟国として、経済、金融、貿易、科学技術、農業、漁業、海運、原子力、……

第46回国会 衆議院本会議 第10号(1964/02/25、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) あらまし総理大臣から御答弁がございましたので、若干の補足にとどめさしていただきます。  北鮮帰還の問題につきましては、御案内のように、現存わが国におりまする在日朝鮮人は約六十万人でございまして、その三分の二はわが国でお生まれになった方々でございます。そのうち一万二、三千の方々が北鮮に郷里を持っておられる方々でございます。ところが、北鮮自由帰還の問題は、全国ほうはいとした運動として展開されておるのでございまするが、その墓参帰還の問題と運動の規模とを彼此勘案してみますと、この運動が異常な政治運動であるということに気がつくのでございます。(拍手)私どもは、事実を正確に踏まえ……

第46回国会 衆議院本会議 第15号(1964/03/19、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 私は、この機会に、日韓会談の経緯並びに現状の概要を御報告申し上げ、あわせて、木交渉をめぐる主たる論点につき、政府の見解を明らかにいたしたいと思います。  日韓間の諸懸案を解決し、国交を正常化することを目的とする両国間の会談は、昭和二十六年十月の予備会談に始まり、その後十二カ年余の長きにわたり幾多の曲折を経て断続的に続けられ、今日の第六次会談に及んでおります。この交渉が、このように長年月を要しつつも、いまなお妥結に至っていないことは、この交渉が、それ自体いかに至難な外交案件であるかを物語るものであると思います。しかしながら、その間相互の理解と信頼は漸次深まり、昭和三十六……

第46回国会 衆議院本会議 第16号(1964/03/24、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 本日、午後零時過ぎ、アメリカ大使館事務所の玄関において、外出されようとしたライシャワー駐日米国大使が一暴漢に襲われ、右ももに負傷するというきわめて不幸な事件が発生いたしました。大使は直ちに虎ノ門病院において所要の処置を受けられておりますが、幸いにして、現在までのところ、経過は良好のように承っております。  私は、政府を代表して、直ちに同大使を病院に見舞い、衷心より遺憾の意を表するとともに、武内駐米大使をして、米国政府に対し、深甚な遺憾の意を表明するよう訓令いたしました。  犯人は十九歳の一青年でありますが、直ちにその場で逮捕され、目下警察において取り調べ中であります。……

第46回国会 衆議院本会議 第17号(1964/03/26、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 御指摘のように、今回の不幸な事件についての米国大統領はじめ米国朝野の理解と同情はございまするが、われわれはみじんもこれに甘えるところがあってはならないと存じております。お話のように、政治と行政の倫理性と規律を高めまして、これによりまして、わが国の治安能力のみならず、わが国の国際信用全体の回復と向上にこたえるところがなければならないと存じております。(拍手)
【次の発言】 自由化されておる特定物資の輸入が急増いたしまして、国内の関連産業に損害を与えるおそれのある場合に、ガット十九条の御指摘の規定が適用になるわけでございますが、この場合にはガットの特恵を得る必要はないと考……

第46回国会 衆議院本会議 第22号(1964/04/09、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) ジョンソン大統領並びにラスク長官からの弔意と見舞いの意を表しました電報の趣旨は、東東京都知事を通じまして、御遺族の方々、負傷者の方々に伝達いたしてございます。  それから、事故が起こりましてからの米国側の協力でございますが、七日午後二時から日米合同委員会の事故分科委員会を開催いたしまして、事故原因の究明、事故再発防止対策につきまして、鋭意合同で究明を続けておる状況でございまして、この状況、この調査を土台にいたしまして、あらゆる措置を講じてまいる決意でございます。(拍手)
【次の発言】 パイロットの心得ないしはエンジンの撤去の件につきましての措置でございますが、事故分科……

第46回国会 衆議院本会議 第24号(1964/04/16、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 査証手続の簡素化の点についての御指摘でございますが、まず、出先の在外公館におきましては、観光等のため短期滞在を目的とする外来者に対しましては、申請人の写真の提出を免除したり、また、申請人自身の出頭にかわるに、郵送によりまして申請を受け付けるというような簡素化の措置をはかっております。  なお、英、独、仏等、二十カ国との間にわが国は相互査証免除の取りきめを行なっておりまして、単純な入国目的の場合におきましては、無査証で入国を認める制度をとっておりますが、今後もこの線に沿いまして手続の簡素化を一そう進めてまいりたいと思います。(拍手)

第46回国会 衆議院本会議 第27号(1964/04/28、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 政府は、わが国が琉球諸島に対して潜在主権を有すること、琉球諸島住民は日本国民たる地位を有すること、及び琉球諸島に対する施政権は将来わが国に返還さるべきものであることにかんがみ、琉球諸島の経済開発と同島住民の安寧、福祉を増進するため、米国政府と協力して積極的な援助の努力を推進してまいりました。昭和三十六年六月、ワシントンで行なわれた池田・ケネディ会談においては、米国が琉球諸島住民の安寧、福祉の増進について一そう努力し、わが国がこの目的のため米国と引き続き協力することが確認されました。昭和三十七年三月、ケネディ大統領は、池田総理とのそのような了解に基づき琉球諸島に対する援……

第46回国会 衆議院本会議 第34号(1964/06/09、30期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 総理の御答弁を補足させていただきます。  経済援助をやるつもりかというお尋ねでございますが、経済援助をやるつもりはないわけでございまして、私どもが考えておりますのは、国交正常化前といえども、通常の経済交流はやって差しつかえないと考えておるわけでございます。未承認国との間におきましても今日わが国はやっておるわけでございまして、韓国はその例外でなければならないとは考えておりません。(拍手)

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院30期)

大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期
第45回国会(1963/12/04〜1963/12/18)

第45回国会 外務委員会 第1号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今回不肖私再任することになりましたので、従来ともたいへん御指導、御援助をいただいておりましたが、この上とも倍旧の御支援をお願いいたしたいと思います。本委員会におきましては、前の通常国会におきましても私どもの御提案申し上げました諸案件につきましては全部議了いただきまして、たいへん感銘いたしておるわけでございますが、今後とも十分勉強して皆さまの御期待にこたえたいと思いますので、この上ともよろしくお願いいたします。(拍手)

第45回国会 外務委員会 第2号(1963/12/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御承知のように、わが国といたしましては、従来より、同種のケースに対しましては、本人の意思を尊重して措置をするという方針を一貫して堅持してまいりました。周鴻慶氏の事件に対して法務省当局のとられた措置も、本人の自由意思確認という点にその調査の焦点が注がれておったものと私どもは了解いたしております。御指摘のように、周鴻慶氏が入管における手続の最後の段階におきまして本国への帰還の希望を表明いたしました。これは十月二十四日と存じますが、結局この意思を尊重する措置がとられましたことも、いま御指摘のとおりでございます。他方、事件当初の同人の行動並びに入管当局者に対しての発言等からいたしまして……

第45回国会 予算委員会 第2号(1963/12/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 インドシナの安定と繁栄につきまして、私どもは重大な関心を持っておりますことは申すまでもないことでございますが、戦後のインドシナ問題の処理にあたりまして、各種の国際会議が持たれましたが、その当時の景況におきまして、わが国は招請を受ける立場になかったのでございます。近い将来におきましてそういう会議が開かれてわが国に招請状が出るか出ないか、まだその点はさだかでございません。しかし、将来わが国に参加を求められるというようになりますれば、十分考慮いたしまして、積極的た姿勢で臨まなければならぬと思っております。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、近い将来においてそういう会議が開かれ……

第45回国会 予算委員会 第4号(1963/12/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御指摘のように、マクナマラ米国防長官は、十二月七日大統領との会見後、本会計年度末並びに一九六五年会計年度末までに実施予定の国内及び国外の非戦闘軍人、米人軍属並びに米軍直用外人労務者の削減計画を明らかにいたしております。それは、いま御指摘のように、明会計年度末に国防省の直用米人軍属二万五千人の削減をはじめといたしまして、一応の削減のめどを示されております。しかしながら、これはあくまで米軍のことでございまして、これの実施の手順等につきましては米軍が発表すべきものでございまして、日本政府でいま得た情報によって国会で御報告申し上げるというのはいかがかと思うのでございます。問題は、日本に……


■ページ上部へ

第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 運輸委員会 第34号(1964/05/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいまの海洋法、それから成立した国際慣例から申しますと、非商業的な活動だけに従事する公船は、公海におきましては旗国以外の管轄権は全然及ばないということになっておりますし、まかり間違って領海の中におきましても、その指揮官の承諾がなければ、臨検その他の実力行使ができない、ただできることは、領海外に待避してもらいたいという要請をすることが沿岸国の官憲ができること、そうようにわれわれは解釈いたしております。
【次の発言】 仰せのとおりでございます。
【次の発言】 とりあえずの措置といたしましては、「ちくご」が早く釈放されることを求めなければなりませんので、一昨晩二回にわたって要請いた……

第46回国会 外務委員会 第1号(1964/02/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 フランスが北京政府との間に外交関係を設定することになりましたことは、御指摘のとおりでございまして、そのことが国民政府に相当の衝撃であったということも、御指摘のとおり、想像にかたからぬところでございまして、その具体的な反応がどのようなものであるかということを私どもも注意しておったのでございますが、ただいままでのところ、そういう決定がありましたけれども、国府といたしましては、フランスと外交関係を断絶するという措置には、ただいまは出ていないということでございます。このことがわが国と国府との関係にどういう影響を持っておるかということにつきましては、世上いろいろ報道が行なわれておりますけ……

第46回国会 外務委員会 第2号(1964/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 フランス政府が北京政府と外交関係を樹立するという措置に出ましたことは、フランスがその主権に基づいて決意されたことでございます。私どもは、それが戦後のアジア問題の処理にどういう影響を持つものか、事態を注視しておるのでございまして、これを歓迎するとか歓迎しないとか、そういう意味合いのものではなくて、こういう措置の及ぼす影響というものを注視しておるというのが偽らない心境でございます。
【次の発言】 この措置を歓迎するかしないかということにかかわりなく、フランスは決意し、フランスは措置をするわけでございますから、私どもといたしましては、こういう措置がとられたという前提に立ちまして、事態……

第46回国会 外務委員会 第3号(1964/02/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 OECDの加盟につきましては、前々から本院でも申し上げておりますとおり、日本の経済の実態がいわば先進工業国の域になってまいった。したがいまして、OECDに加盟するということは、第三国から客観的に見ましていわば当然のことであり、また、このOECD加盟国から見ましても、これが全会一致で加盟招請に至った経緯から見ましても、歓迎されておるところでございます。したがいまして、大平外交の勝利とかいう問題ではなくて、日本経済がそういう実態を備えてまいったということに伴う自然の成り行きであり、外国のこれに対する評価のいたすところであると私は判断しております。

第46回国会 外務委員会 第4号(1964/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 これは、国会におきましてもたびたび私から申し上げておりますように、吉田先生個人の御発意で台北を御訪問されるということでございまして、政府と関係はございません。ただ、御案内のように、日華両国の間柄がただいま良好と言えない関係にございますので、吉田先生のような方が御訪問されることは、日華関係にとりましてその親善のため歓迎すべきことであると存じております。
【次の発言】 前々から申し上げておりますように、外交は、それ自体が独自なものでなければなりませんし、自主的なものであることは当然のことであります。独自的でない、自主的でない外交なんというのは観念矛盾だと思います。私どもは、ただいま……

第46回国会 外務委員会 第5号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました通商に関する日本国とオーストラリア連邦との間の協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この議定書は、第四十四回臨時国会に提出されましたが、審議未了となったものであります。  わが国と豪州との間の通商関係は、昭和三十二年十二月に発効いたした現行の通商協定によって律せられておりましたが、同協定署名の際の了解に基づき、昭和三十五年以来、豪州の対日ガット第三十五条援用撤回実現のための交渉を重ねました結果、昭和三十八年八月五日に東京で、わがほう福田国務大臣(外務大臣臨時代理)と豪州側マッキュアン副総理兼貿易大……

第46回国会 外務委員会 第6号(1964/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのように、ただいまの世界の最大の問題の一つが南北の間の問題であることは、松井さんのおっしゃるとおりと私ども心得ます。  なぜこれが問題になったかということでございますが、南北間の問題の解決とまでいかなくても、その間におのずからなる調整が行なわれてまいらなければ、世界の安定した平和というもの、そして安定した繁栄というものを所期できない、平和の経済的、政治的な基盤というものはこの問題の解決が一大要件であるという認識が一つ根本的に横たわっておると思うのでございます。  それから、第二点として、私どもが考えられますのは、御承知のように、国連がいま百十三国もの加盟を擁した世界的な空前……

第46回国会 外務委員会 第7号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明いたします。  核兵器実験停止交渉は、一九五八年十月以来米、英、ソ三国間において継続されてまいりましたが、一九六三年七月二十五日、大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約について、米、英、ソ三国代表間の合意が成立し、同年八月五日、モスクワにおいて右三国の全権代表によってこの条約への署名が行なわれました。次いで、同年十月十日、米、英、ソ三国による批准書の寄託が行なわれ、この条約は同日発効いたしました。  この条約は、その……

第46回国会 外務委員会 第8号(1964/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 先週の土曜日に、先方から、専門家レベルの会合が思うように進まないので、より高級の会談を開きたいという御要望がございました。より高級な会談という意味は、外相会談ということも考えられまするし、それから、いまの予備交渉というものを正式交渉に移すということも考えられまするし、漁業問題につきましては農相会談ということも考えられるわけでございまして、いろいろ組み合わせが考えられるわけでございまするが、ともかく、交渉を促進するために、より高級な会談について日本側の御同意を得たいという意味のお話し合いがございました。そこで、私ども政府部内で相談いたしまして、当面日韓交渉のペースメーカーは御案内……

第46回国会 外務委員会 第9号(1964/03/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 われわれが義務を受諾する範囲を盛ったものでございますから、国会に参考までに提案するのが適当だと考えたわけでございますが、それを国会の御承認を得る対象の範囲にすべきかどうかということにつきまして、私は深い究明はいたしませんでしたが、これは、条約の専門家の意見を信頼いたしまして、ただいま御提案申し上げましたような形にいたしたわけでございます。しかし、実体問題は御指摘のように大事な問題でございますので、御審議の参考にいたしておると承知いたしております。
【次の発言】 でございますから、いまお答え申し上げましたように、国会に承認を求める形をどういうものにするかという点につきましては専門……

第46回国会 外務委員会 第10号(1964/03/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 伺いますと、韓国の問題のようでございまして、私からとやかく申し上げるべき性質のものでないと思います。
【次の発言】 先ほど申し上げたとおりです。
【次の発言】 おいでになるのかならないのか、おいでになるとして、どういう目的でおいでになるのか、私は全然聞いておりません。
【次の発言】 新聞は読みました。
【次の発言】 私のところに何も言ってきておりませんので、何とも答えようがありません。
【次の発言】 申し入れがないのですから、何とも言いようがありません。
【次の発言】 もし申し出があったら、とくと考えます。
【次の発言】 どういう種類のビザがもらえるかということで照会がございま……

第46回国会 外務委員会 第11号(1964/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 先般の委員会で松井委員から御質疑がありました点、すなわち、OECD条約の了解覚え書きについて国会の承認を求めなかった理由につきまして、政府の見解を御答弁申し上げます。  OECD条約に加入するには加盟国の全会一致による招請を受けることが必要であり、また、その招請を受けるためには、加入しようとする国が加入の上は加盟国の義務を受諾する用意があることが前提とされております。これは条約第十六条に明記されております。  しかして、ここでいう加盟国の義務とは、原則として加入前にOECDの理事会がすでに採択済みの決定及び勧告から生ずる義務が主たるものでありますが、元来、加盟国は、かかる決定等……

第46回国会 外務委員会 第12号(1964/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 金鍾泌氏は韓国の政党の役職にあられる方でございまして、外交交渉をやられる方ではないと承知いたしております。日本に参られましたのがどういう目的で参られましたかはつまびらかにいたしませんが、私どもに表敬訪問をしたいという申し出がありましたので、これを受けました。元来、総理大臣とか外務大臣と申します仕事は、政治家であろうと、実業家であろうと、報道人であろうと、できるだけ、時間が許す限り諸外国の方々の表敬訪問を受けるようにつとめておるわけでございまして、金鍾泌氏の場合もその例外ではございません。私は、本委員会でも申し上げておりますとおり、外交交渉を金鍾泌氏とやるというような考えは毛頭ご……

第46回国会 外務委員会 第13号(1964/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました関税協力理事会を設立する条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この条約は、関税の賦課、徴収、通関手続等諸関税技術を国際的に調和統一し、簡素化するため、これに関する諸問題を研究することを目的とする国際協力理事会を設立するためのものでありまして、一九五〇年十二月に作成され、一九五二年十一月に発効し、その当事国は、現在、EEC諸国、EFTA諸国等を含む三十三カ国であります。  この理事会の業務は、関税率表における分類の統一、税関における評価方法の統一、税関手続を簡素化するための諸関税条約の作成、関税行政についての国際協……

第46回国会 外務委員会 第14号(1964/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私は常に日韓交渉の早期妥結のために努力をする立場にございます。したがいまして、どなたとお目にかかりましても、早期妥結に努力したいという決意を表明いたしておるわけでございます。いま御指摘の、金鍾泌氏の私に対する表敬訪問の際、日韓交渉のお話がございまして、金氏からは、四月じゅうに漁業交渉の大綱をまとめたい、それから五月に調印したいという希望の表明はございました。私は、そうなればけっこうでございます。そのような方向でできるだけ努力いたしましょう、こういうことを申し上げたわけであります。
【次の発言】 この交渉は、この間の私の国会における報告でも申し上げましたとおり、長きにわたって断続……

第46回国会 外務委員会 第15号(1964/04/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 わが国に対する外国人の入国につきましては、定立した国際慣行に従いまして、わが国の判断で処置いたしておるわけでございます。いまお尋ねの呉学文氏に対する措置でございまするが、同氏は過去におきまして日本に入国された経緯がございますが、その場合の言動がわが国の基本的な外交政策あるいは現政府に対する批判等から見まして適当でないと判断いたしまして、この入国はお断わりをいたしましょう、こういうように政府は考えて、そのように、この方を除く以外の方につきまして査証を交付するように、香港のほうの官憲に処置させたわけでございます。
【次の発言】 私どもといたしましては、同氏が日本に来られた場合の御発……

第46回国会 外務委員会 第16号(1964/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 先般の委員会で取り上げられました国際見本市にまいりまする北鮮の方の入国につきまして、政府部内で取り急ぎ打ち合わせをいたしました。そのことを御報告申し上げます。  北鮮との人事交流の問題は、過去におきまして日韓関係に影響を及ぼしたこともございますので、政府といたしましては貿易・経済関係者を含めまして北鮮との人的交流問題については特に慎重に扱わなければならぬと考えてまいっておる次第は、御承知のとおりでございます。このたびの大阪の国際見本市見学のため入国を希望しておられる北鮮の貿易関係者三名の問題につきましても、非常に困難な事情があるのであるが、他方北鮮からの貿易関係者の入国を望む理……

第46回国会 外務委員会 第17号(1964/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 外務省で用意できるものは全部用意いたします。
【次の発言】 いま総理からお話がありましたとおり、私どもは終始相手国に対する敬意と誠意を持ちまして交渉をいたしておるわけでございます。  いま楢崎さんが御指摘のように、農林大臣会談は一時休みになっておりますけれども、しかし、漁業問題につきましては専門家レベルで引き続き討議が進められるはずでございますし、また先方の農林長官も再度日本にまいりまして交渉する場合があろうと期待いたしております。
【次の発言】 政府が責任を持っておるものではないと承知しております。
【次の発言】 いま御指摘のとおりでございます。つまり、三億ドル、二億ドルにつ……

第46回国会 外務委員会 第19号(1964/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日本は徴兵制度を持っていないわけで、そういうことは日本としてやる必要もないわけでございます。ただ、アメリカの国内法でそういう規定がございまして、在日米人の徴兵事務を在日領事がやるということはちっとも差しつかえないことだと私は思います。
【次の発言】 それは戸叶先生思い過ぎでございまして、「国民的服役義務に関する派遣国の法令により必要とされるところに従い」とうたわれておるわけでございまして、わが国では徴兵制度をしく意図はないということは、政府はたびたび言っておるところでございます。そういう派遣国の法令がないわけでございまして、あくまでも国内法に準拠してやるわけでございます。そうい……

第46回国会 外務委員会 第20号(1964/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました千九百六十一年の麻薬に関する単一条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明いたします。  麻薬の国際統制に関しましては、現在九つの条約がございますが、これらの諸条約は、相互に重複して複雑な体系を構成しているため、麻薬の統一的な国際統制という見地から少なからざる不便が痛感されておりました。そこで、国際連合は、これら諸条約を整理統合することによってより実効的な国際統制の制度を確立するために麻薬委員会をして単一条約を作成するための検討を行なわせておりましたが、その結果といたしまして、一九六一年一月二十四日から三月二十五日までニューヨーク……

第46回国会 外務委員会 第21号(1964/05/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま、核爆発実験の禁止問題ばかりでなく、全面的な軍縮問題として、私どもは、核兵器が全面的に廃棄されて、そして人類が安心して平和の状態を享楽できるような事態を招来するためにあらゆる努力を払うことが、今日の時代における第一義的な政治の任務であると思います。しかしながら、御指摘のように、関係国の話し合いはジュネーヴにおきまして続けられておると申すものの、各問題点につきましての理解はまだ相当大きな距離がありまするし、論議それ自体も難航をきわめておりますことも、御指摘のとおりでございます。しかしながら、去年の七月モスクワで米英ソ三国で署名になりました部分核停条約なるものは、御指摘のように……

第46回国会 外務委員会 第22号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 未承認国であろうと承認国であろうと、お互いの国の間の行き来の問題は、ちゃんとした折り目を立ててやってまいるということが大切だと思います。したがって、わが国の出入国管理令その他関係法令の公正な運用を通じまして、これに対して措置をいたしておるわけでございまして、このただいままでの運用におきまして、政府の部内にいろいろ意見の相違があるとかということは、私は承知いたしておりません。世上、閣僚間の意見の相違があるとか、何々省と何々省との意見の相違があるとかいうようなことが言われることが間々ありますけれども、私どもはそう思っていないのでございまして、政府部内の議論の段階におきましては、当然……

第46回国会 外務委員会 第23号(1964/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 アメリカから援助要請がありましたことはいま御指摘のとおりでございますが、これには、商品援助、技術援助、資本援助、三つのカテゴリーに分けて例示的にこういうものが望ましいという意味の要請でございます。私どもとしては、援助の規模、態様等につきましては十分各省とお打ち合わせをしなければなりませんので、この要請なるものはよく検討させてもらおうと思っております。この問題について政府がどのような態度で臨むかということにつきましては、そういうこととあわせて慎重に考慮いたしまして、アジアにおける日本の立場というもの、それからアジアの平和という問題に対する日本の関心というものも十分考慮に入れて日本……

第46回国会 外務委員会 第24号(1964/05/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 あのとおりでございます。
【次の発言】 まず第一に、フルシチョフ書簡で第一に触れられておりますのは、一般国際情勢に対する評価でございます。ここ二、三年間に世界情勢が好転して国際緊張が緩和してきたことを歓迎する、その一つの転機をつくったのが部分核停条約の成立であるということで、こういう一般国際情勢が好転してきたということにつきましては私も同感でございますのみならず、ソ連のような大国が国際緊張緩和の方向に鋭意施策されるということを、世界平和のために期待もし、希望もすることでございます。  第二点として、核実験全面禁止問題でございますが、ソ連政府が日本政府と一緒になってひとつ地下実験……

第46回国会 外務委員会 第25号(1964/05/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおり考えております。
【次の発言】 常道から明らかに離れておる状態であると思います。
【次の発言】 アメリカの施政権下にあるわけでございますし、沖繩住民の手による立法権・行政権は大きい制約を受けている状態でございます。
【次の発言】 りっぱな主張だと思います。
【次の発言】 仰せのとおりです。
【次の発言】 私あてのものはございませんけれども、総理大臣あてのものは承知しております。
【次の発言】 ただいままでも、政府首脳の対米折衝に際しましては、沖繩の施政権返還の問題はアメリカ側にそのつど注意を喚起いたしております。今後ももとよりその方針に変わりはございません。ただ、最……

第46回国会 外務委員会 第26号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 この条約は、先ほども政府委員から御答弁申し上げましたように、アメリカのような、一つの国ではございますけれども、各州いろいろの自治権の強い性格を持った自治体をかかえておる広大な国との領事関係の接触面で、条約のような形に統一することが適当である、また、そのほうが能率的であるというように考えたのでございます。これを機会に新しい特権を特別に付与しなければならぬというように私は思いませんで、このような形にまとめあげて統一したほうが便宜であると考えておるわけです。ただ、考えておかなければならぬことは、航空機等の非常な発達によりまして、各国民の間の接触が非常にいまから多くなるわけでございます……

第46回国会 外務委員会 第27号(1964/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 この点につきましては、この前の委員会でお話を申し上げましたとおり、この条約によって派遣国の領事に日本国内で領事警察権を付与するというような大それたものではない、ただ、派遣国の国民の便宜のために、領事の仕事として身体検査も本国に帰ることなくこちらでできるということで、それがいやであれば本国に帰っておやりになるわけでございまして、これは私どもといたしましてはそんなにシリアスなものとは決して思っていないわけでございます。その考え方につきましては、私全然変わっておりません。
【次の発言】 あなたのおっしゃること、ことばを変えて言えばこういうことになると思うのです。つまり、身体検査する者……

第46回国会 外務委員会 第28号(1964/06/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま政府委員が申し上げましたことは、役に立たないと申し上げたわけじゃなくて、国家賠償法が抽象的な規定であるから、それの具体化の措置は行政府がやっておるということを申し上げたのでございます。法律は、赤松さんも御承知のように、どんなに具体的に規定いたしましても、あらゆる場合を包括するような規定はつくれないわけであります。どういたしましても、それを現実に適用する場合にくふうが要ることは御案内のとおりでございまして、私は、国家賠償法は役に立たないのだということは毛頭思っておりませんで、これをその規定の趣旨に従って行政府が適切な措置をとることは適当だと考えております。

第46回国会 外務委員会 第29号(1964/06/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日本政府は韓国の政情の判断についてたびたびあやまちをおかしたという御指摘でございますが、政府が韓国の政情の見通しというものを国会で申し上げたことはないのでございます。政府が申し上げておりますことは、貴重な独立をかち得た新興国として、真の民主主義を確立していく道程におきましてはもろもろの困難があるということ、それに対しまして深甚なる理解と同情を持つ必要があるということを申し上げておるだけでございまして、たびたび私が申し上げておるように、私は予言者になったことはないのでございます。また、なっちゃいけないと思っておるのでございます。  それから、第二点として、今度の学生運動の評価の問……

第46回国会 外務委員会 第30号(1964/06/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 読んでおります。
【次の発言】 ジュネーブの協定の内容につきましては、条約局長から説明させます。
【次の発言】 パテト・ラオは、中立協定に基づく国際休戦監視委員会によるいわゆるパテト・ラオ地区の査察を認めておらないようでございまして、五月中旬にはジャール平原で大規模な軍事行動を展開いたしているようでございます。すなわち、ラオス内戦を防止すべき前記委員会が事実上無能力化しているために、プーマ首相は五月二十一日アメリカに対しまして、中立協定に違反してラオスに侵入しようとする勢力の動きを視察することを要請いたしました結果、米国は艦載機による偵察を開始したと伝えられております。伝えられ……

第46回国会 外務委員会 第32号(1964/06/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま沖繩が直面しておる事態は、川崎委員が御指摘のように、きわめて不幸な事態でございまして、私どもといたしましても深甚な関心を持ちましてこの推移を見ておるころでございます。なぜこういう事態が出来してきたかということにつきましては、アメリカ側の施政権行使の一つ一つの運営につきまして吟味しなければなりませんし、これに対して沖繩県民の反応がどういうものであったかということにつきまして分析をしなければならぬわけでございますが、私といたしましては、アメリカの沖繩政策というものは、ケネディ声明で宣明されておるように、基本は確立しておると思いますし、その方向に向かって日米協力いたしまして着……

第46回国会 外務委員会 第33号(1964/06/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 四月下旬、ちょうど天皇誕生日の前日でございましたが、アラブ、イスラエル間の紛争にかかるアラブ諸国の立場を説明されるためにクウェートのサバーハ外務大臣が来日されました。これは日本政府が御招待申し上げたものではございません。そこで、私どもといたしましてはクウェートと日本との友好関係にかんがみまして、わが国の要人接受のただいままでの慣行を十分吟味いたしまして、でき得る限りのことを考えたわけでございます。私が約四十分間、アラブ、イスラエル紛争問題、ジョルダン川の分水問題、パレスチナの難民問題、二つの問題についてアラブ諸国側の御見解をお聞きいたしたわけでございます。その後、総理に表敬の時……

第46回国会 決算委員会 第11号(1964/03/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 昭和三十六年度及び昭和三十七年度決算外三件の概要につきましては、お手元に印刷物をお配り申し上げてございますので、それによって御承知いただきたいと思います。何とぞ御審議のほどをお願い申し上げます。
【次の発言】 ただいま補助金経理の適正を欠く点につきまして会計検査院から御指摘がございまして、計画と結果の食い違い、あるいはそれが正しく決算に表示されていないという点についての御指摘がございましたし、その原因としていろいろな原因があわせて御指摘になりました。私どもといたしましては、現地の経理担当者の未熟な点、中央本部の指導が適切を欠いておった点並びに外務省本省の監督が行き届いていなかっ……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第2号(1964/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました結社の自由及び団結権の保護に関する条約(第八十七号)の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  結社の自由及び団結権の保護に関する条約は、一九四八年七月九日に、国際労働機関の総会の第三十一回会期においてサンフランシスコで採択されたものであります。  この条約は、その前文にもありますとおり、国際労働機関憲章が、結社の自由の原則を労働条件の改善、平和の確立等の手段であるとしていることにかんがみ、この原則を国際的規制のもとに確保することを目的として作成されたものであり、条約に規定された内容は、団体の設立及び加入の自由、団体の……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第4号(1964/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御案内のように、ただいま議題になっております第八十七号条約は、ILO関係の諸条約の中で最も基本的な条約でございます。すなわち、結社の自由という最も基本的な原則をきめた条約でございます。わが国の労使関係は、憲法、労働組合法、公企体労法、地方公共企業体労法、国家公務員法その他によりまして、条約の規定する保障はおおむね確保されているのでございますけれども、代表者の選出の自由等については、条約の規定が満たされていないわけでございまして、今回政府が条約と関係国内法の改正案を提案申し上げている理由はそこにあるわけでございます。この条約の規定がわが国におきましても完全に満たされまして、その事……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第5号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 昨日の本委員会におきましても申し上げましたとおり、わが国はILOに復帰したばかりでなく、常任理事国でもございまするし、高度の工業国でもありまして、世界の屈指の貿易国でもあるわけでございますので、私どもといたしましては、日本の経済体制が民主化され、日本の労使関係が世界の常識の公準においてあるという状態について、世界の認識が確立されておる状況が日本にとりまして好ましい状態であると思います。すでに憲法その他の関係法律によりまして、わが国の労働者の地位、団結の自由その他はおおむね保障されておるわけでございますが、最も基本的ともいえる結社の自由の中で、代表者選出の自由等がまだ日本において……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第9号(1964/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今度実情調査調停委員会が設けられましたが、私は、この委員会は公正な委員会であり、政治的な問題に介入することなく事態の究明に当たろうという態度に敬意を表しております。したがいまして、いま言われておりまする審査も、公正に行なわれるものと思います。したがいまして、政府といたしましては、これにこたえてそれぞれの準備はいたさなければならないと存じまして、その手順を進めておるところでございます。
【次の発言】 私どもとしては一日も早く御批准をいただきまして、わが国が結社の自由につきまして提起した態度をとっていくことによって、そういう調査が必要でないようになることを第一義的に希求いたしておる……

第46回国会 大蔵委員会 第28号(1964/03/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 これはいろいろどういうところに判断の目安を置いて定義するかということによりまするが、先進国ともいえるし、中進国ともいえると思うのでございます。ただ大事なことは、現実の経済外交を推進いたしてまいる場合におきまして、のみならず国内の経済政策もそうでございますが、日本の経済の実態に即してやってまいるということでございまして、先進国的に非常にすぐれた部門もございますが、また非常にバック・ワードな部面もあることは武藤さんも御承知のとおりでございます。したがって、問題のテーマのとり方によりまして、先進国ともいえるし、中進国ともいえる。現実の政策は実態に即してやらなければいかぬ、私はそう思い……

第46回国会 内閣委員会 第1号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題になりました外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  今回の改正は、一、アジア局の賠償部を廃止し、賠償部の所掌事務を経済協力局に移すこと、二、情報文化局に、新たに文化事業部を設置し、その所掌事務を定めること、三、移住あっせん所を廃止し、移住あっせん所の土地、建物等を海外移住事業団に出資すること、四、パリに、経済協力開発機構日本政府代表部を設置すること、五、外務省職員の定員を改正すること、六、本法は、昭和三十九年四月一日から施行すること。ただし、移住あっせん所の廃止は、同年十月一日から施行すること、を規定いたしております。  アジア局賠償部の……

第46回国会 内閣委員会 第22号(1964/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 まず、賠償部の廃止でございますが、御案内のように、賠償の仕事は、一応ビルマの賠償を最後といたしまして、計画は全部終了いたしたわけでございまして、実施面だけが残されておるわけでございます。実施の仕組みも、既往の賠償の軌道の上に乗せてまいりますならば、円滑に消化される見通しができましたという実態的な発展が一つと、それから御承知のように、わが国の賠償は、ただいままではわが国の海外経済協力の柱といたしまして、重要な役割りを果たしてきております。この賠償が、一九六九年にはピークに達しまして、それから漸減の方向をたどる予定になっておるわけでございます。したがって、これからの経済協力は、賠償……

第46回国会 内閣委員会 第24号(1964/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私が外務省に参りまして感じますことは、率直に申しまして、制度の問題もさることながら、あらゆる制度を運用する場合に、その人が問題だと思うのでございます。これは外務省ばかりでなく、官僚全体の通弊でございますが、私なんかも官僚出で、自分でよく感じ取ることができますわけでございますが、それはつまり非常に民間がいろいろな面で苦労しておる。しかし、民間にへたに役人が手を出すことは――民間の人は営利事業をやられておるわけでございますから、特定の営利会社に特に肝を入れ、肩を入れてやるということは、何か日本の官僚にとりまして、そういうことをやっちゃいかぬことのように、そういうような一種の役人のは……

第46回国会 内閣委員会 第25号(1964/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日本政府としては、いま御指摘のような見解をとっております。中共政府がそれをどう受け取りますかは、これは別問題でございますが、日本政府としてはそういう見解でございます。
【次の発言】 日華条約の解釈につきましては、たびたび本院でも申し上げておりますように、日華条約の中の条項によりまして、たとえば戦争終結の問題とか、賠償の問題とかというようなものは、地域的限定がないものと日本政府は解釈をいたしております。台湾、澎湖島という地域的限定があると解釈すべき条項もございまするが、いま申し上げましたような点につきましては、地域的限定がないという解釈が、国際条約の解釈として通説でもございまする……

第46回国会 予算委員会 第2号(1964/01/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 去年の秋口に第一回の日仏定期協議が行なわれましたが、その席上では、ただいま問題になっておる案件は討議されませんでした。しかしながら、秋ようやく濃くなりましてから、私どもとして若干そういう気配を感じましたので、パリ並びに東京の連絡を通じましてフランス政府の真意を確かめるべく努力をいたしました。その努力は、事実今日現実化したようなことがどういう姿でいつ行なわれるのか行なわれないのかという点に焦点がしぼられての努力であったわけでございますが、同時に、ようやくその可能性が濃くなりました去年の暮れからは、愛知委員の御指摘のように、もしそうなった場合のわが国の感じ方、わが国がアジアにとって……

第46回国会 予算委員会 第3号(1964/01/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私は、ちょうどラスク長官が東京に参られた段階で、フランスの正式な対中共の外交関係設定の声明が出るという時期でございましたし、この問題についてのアメリカ側の考え方、評価というものを詳細に伺いました。それから、わが国といたしましては、先ほど総理から御説明がありましたとおり、ただいまわが国がとっておる政策というものを説明をいたしました。同時に、この問題を受けとめておる国内の状況というものにも触れておきました。それだけでございまして、どういう順序でどういう内容の話を詳細にしたかというようなことは、これはお互いの間の話でございまして、国会に私がその内容を公表するという自由は持っておりませ……

第46回国会 予算委員会 第4号(1964/01/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 韓国の政権が支配しておる領域を頭に置いてやっております。
【次の発言】 先ほど申しましたように、韓国政権が支配しておる領域を問題としてやっておるわけでございまして、支配していない領域につきましては白紙でございます。
【次の発言】 いわゆる請求権問題は、今澄さんがいま御指摘になりました無償三億ドル、有償二億ドルを十年間に供与するということで、そういう形の将来に向かった経済協力を供与することによっていわゆる請求権問題は片づけるという方向で処置しようじゃないかというのが、ただいま一応再政府の間で合意いたしておることでございます。しかし、誤解のないようにお願いいたしたいのは、日韓交渉は……

第46回国会 予算委員会 第5号(1964/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 新規加入の場合は、御承知のように安保理にまず付託されまして、安保理の勧告に基づいて総会が審議するという手順になっておりますけれども、代表権問題というのは、総会で決議するということに相なるという趣旨のことを申し上げたわけでございます。
【次の発言】 これは安保理と総会の問題になると思うのでございます。私の申し上げたのは、総会の管轄事項になるのだ、安保理から要請されなくとも総会が代表権問題を取り上げる権限を持っておるということでございまして、国連の内部で総会がそのような決議をかりにしたといたしまするならば、それはそれ自体として効力を持つわけでございまして、安保理と総会との関係は国連……

第46回国会 予算委員会 第6号(1964/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 別に圧力をかけられた覚えはありません。
【次の発言】 補給、休養のために日本に寄港希望を持っておるが、日本政府の感触はどうか、こういう相談を受けておったわけでございます。
【次の発言】 兵員の休養、補給でございます。
【次の発言】 いま問題になっております原子力を進推力とする潜水艦も米国の軍艦でございまして、日米共同で日本の安全を守っておる兵力の一部でございます。したがいまして、安保条約上日本に寄港することが許されておるわけでございまして、それは安保条約体制を通じまして日本の平和と安全に寄与しようということに連なるものであると思います。

第46回国会 予算委員会 第8号(1964/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおりでございまして、私どももあらゆる機会をとらえて、ソ連側に正当の主張をいたしておるわけでございます。先方といたしましては、御承知のように、歯舞、色丹につきましては、平和条約を結べば返すと言っておりますが、国後、択捉につきましては、解決済みだということで、こちらの正当な主張をいまだ認めるに至っておりません。しかしながら、当方といたしましては、正当な主張でございますので、あくまでもこれを主張し続けてまいりたいと思っております。現にあらゆる機会をとらえてそのように努力をいたしておる状況です。

第46回国会 予算委員会 第9号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 有馬委員の御案内のように、日米貿易経済委員会というのは具体的な問題を交渉する場でないということは、これが設けられた当初からの性格でございます。そういうことは在来の外交ルートでやることでございまして、私どものこの委員会を通じてねらいとするところは、日米貿易問題、経済問題、金融問題等々につきまして閣僚レベルで隔意のない話し合いをする、そして、それが両国の理解に資する、したがって、そういう理解の基盤ができますると、具体的な問題が出てまいりました場合にそれの解決を容易にするということは想像にかたからぬことであります。この成果をどう判断するかということでございますが、これは、日米の経済関……

第46回国会 予算委員会 第11号(1964/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御案内のように、われわれは公海自由の原則の上に立ちまして交渉を進めておるわけでございまして、李ラインが不当不法のものであるということは、日本国民の確信でございます。したがいまして、そういう方向で問題を処理いたしておりますことは、御案内のとおりでございます。ただ、われわれの交渉の場面におきまして正式に妥結するところまで参っておりませんので、先方の最終的な意思を具体的な形で表明を受けるというところまでは至っておりません。
【次の発言】 井出さんがお触れになりました専管水域の問題、あるいは専管水域外の共同規制の問題というものを両国交渉団の間で問題にいたしておるわけでございます。したが……

第46回国会 予算委員会 第13号(1964/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 アメリカの最近とられておりまする世界的規模における再配置の問題は、たびたび本委員会を通じて申し上げましたとおり、兵器の近代化に伴う措置でございまして、その在外部隊の持っておる軍事的能力が減殺するものではない、そういうことをアメリカ当局は繰り返し確信いたしておるわけでございますので、私どもといたしましてはそういう言明を信頼いたしております。
【次の発言】 それは、御案内のように、三十億ドル、四十億ドルと年々歳々国際収支の赤字に悩んでいるアメリカでございまするし、その主要原因が軍事援助と経済援助に基因するということも歴然たる事実でございます。したがって、ヨーロッパとか日本のように、……

第46回国会 予算委員会 第14号(1964/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ILO結社の自由委員会といたしましては、わが国の八十七号条約批准遅延の事態にかんがみまして、当方に調査団派遣の議が一昨年あたりから台頭しておりましたことは御案内のとおりでございます。 しかし、わが政府といたしましては、早期批准のたてまえで、その意思を先方に伝えまして、かかる事態にならぬように今日まで――今日に至ったわけでございますが、今度二月に行なわれます理事会におきまして、正式の議題に遺憾ながらなったわけでございます。したがって、政府としては遠からず、この調査団を受け入れるべきか、拒否すべきかという決断を迫られるこになるわけでございまして、これを拒否するというようなことになり……

第46回国会 予算委員会 第15号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 一切の懸案を解決したい、一括して解決したいということを申し上げておりまする懸案というのは、韓国の独立に伴いまして、それに伴う懸案でございまして、その後出起してまいりましたいま御指摘のような案件、これは普通の国際間に起こる問題でございまして、普通の外交的なルートによりまして外交的に処理すべき問題でございます。私どもが申し上げておる意味の懸案は独立に伴う、それに牽連した懸案、請求権を主体といたしましたもろもろの懸案がございますから、それは一括して解決して正常化をはかりたい、こういうことを申し上げておるわけでございます。
【次の発言】 その懸案というのは、いま申しましたように韓国が分……

第46回国会 予算委員会 第16号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 原爆投下はきわめて悲惨な事件であり、遺憾な事件でございますが、これは国際法違反であるかどうかという判定につきましては、実定国際法が存在しないわけでございますので、これが国際法違反であると判定する根拠は、私は法律論としてはないと考えております。
【次の発言】 私どもの検討いたしましたところでは、先ほど申しましたように、これが国際法違反であると断定することは根拠はないと思っております。何となれば、それを規制する実定法、違反するという実定法というものはないからでございます。
【次の発言】 あなたのあげましたものに該当するというように私どもは解釈できないという立場でございます。

第46回国会 予算委員会 第17号(1964/02/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 諸般の事情を移住局長から御報告させます。
【次の発言】 この移住協定は、いま五島先生がお読み上げいただいたようになっておることは事実でございまするし、いまあなたが御指摘の事実が移住協定にかかわるものでありますれば、事は重大でございまするが、いま御指摘の事実は、そういう計画移住者が向こうへ移住した場合に携行いたしました荷物に対しては関税をとらないという趣旨のものでございまして、そしてこのことは、アルゼンチン政府は、移住協定ができる前からもそういうたてまえでずっと親切にやってきてくれておりまするし、移住協定が締結されまして以後一そう注意をしていただいておるわけでございまして、その限……

第46回国会 予算委員会 第18号(1964/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御指摘のように、一昨日先方から、ただいま行なわれておる予備交渉がどうもマンネリズムにおちいっている懸念もございまするので、より高級な会談に切りかえることを考えていただけまいかという申し入れがございましたので、政府部内におきましても、ただいまその申し入れを受けて検討いたしておるところでございます。
【次の発言】 そのより高級の会談というのをどういう形のものにするかという点もあわせて考慮中でございまして、ただいまの予備交渉のレベルにおけるままの姿においていいとは考えておりませんで、何らかの打開を考えたいと思っておりますが、その打開の方法、時期等につきましては、せっかくいま政府部内で……

第46回国会 予算委員会 第20号(1964/06/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平外務大臣 私どもが承知しているところでは、ただいまソ連政府が経済政策として重点を置いておるのは食糧生産であり、食糧関連の化学工業であると承知いたしておるわけでございます。したがいまして、肥料等食糧関連の化学工業につきましては、相当の投資をもくろんでおるようにうかがわれるのでございます。いうところのシベリア開発でございますが、私どもが受けておる情報によりますると、西シベリアの開発が重点であって、東につきましてはさほどの進捗はもくろまれていないというように承知いたしております。
【次の発言】 沖繩の現状につきまして御心配の御発言でございますが、この問題は二つに分けてお考えをいただきたいと思い……


大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院30期)

大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期
第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 外務委員会大蔵委員会運輸委員会連合審査会 第1号(1964/03/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました経済協力開発機構条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  経済協力開発機構条約は、一九六〇年十二月十四日、欧州経済協力機構の加盟国十八並びに米国及びカナダによって署名され、翌一九六一年九月三十日に効力を生じたものでありまして、この条約により、欧州経済協力機構は欧州の地域的性格を脱し、かつ、後進国の援助をその目的の一つに加えた新たな経済協力開発機構に改組されたのであります。  わが国は、同機構への加盟の希望を機会あるごとに表明してまいりましたが、一九六二年十一月の総理訪欧を契機として機構側においてもわが国の加盟を招……

第46回国会 外務委員会大蔵委員会運輸委員会連合審査会 第2号(1964/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 海運自由の原則でございます。
【次の発言】 いま久保委員が御指摘のとおり、運輸省御当局からは終始留保をつけてという強い御要請がございました。OECDの事務局と日本政府との間で話し合いが進みまして、最後に残ったのは、いま御指摘の長期用船契約期間の問題が残ったわけでございます。それで、これを生かして加盟を見送るべきか、この場合海運御当局に御理解をいただいて加盟を進めるべきかという選択に政府は迫られたわけでございます。そこで、政府といたしましては、いま久保委員が御指摘のように、海運再建二法を軸とした海運政策のフレームはきまっているわけでございますが、この際思い切って、三十九年度の予算……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1964/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 外務省所管の昭和三十九年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は二百十億九千四百九十八万三千円で、これを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費六千七百十七万四千円、遺族及び留守家族等援護費八百万円、貿易振興及び経済協力費三十六億三千二百五十四万七千円、その他の事項経費百七十三億八千七百二十六万二千円であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省百億七千七百八万六千円、移住あっせん所二千七十万二千円、在外公館百九億九千七百十九万五千円であります。  ただいまその内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費二十一億二千五十万五千円であり……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 中間報告を国会へ御提出申し上げて以後、なお究明を要する点が若干ございますので、その点をアメリカ側と接触を持ちまして、究明中であるというのが今日の段階でございます。いずれこれは明らかになりますれば、政府部内で科学技術庁の方面とも相談いたしまして、政府として処理をするつもりでおりまするけれども、まだその段階に立ち至っておりません。
【次の発言】 いずれこれは国会にも御報告する段階があろうと思いますが、いまの段階では、どういう点についてどうやっておるかということは、この席上で申しかねるわけです。先方の返事がはっきりいたしまして、政府でそれを検討を終えて、それからさしていただきたいと思……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第7号(1964/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御承知のように、いまの日韓会談は漁業問題を話題として取り上げて、専門家レベルで話を鋭意詰めておる段階でございます。私どもといたしましては、内容が合理的でかつ妥当であれば、早いのにこしたことはないと考えておりますが、問題は内容にあると思って鋭意検討を進めておる次第でございます。三月上旬の問題等、そういう問題は私どもの関知しないところであります。
【次の発言】 いまは、先ほど申しましたように、専門家の間で鋭意問題を詰めておる段階でございます。韓国のほうで報道されるように妥結をお急ぎになっておるということでございますれば、先方から合理的な妥当な御提案があることを私どもは期待いたしてお……



大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

大平正芳[衆]在籍期 : 25期-26期-27期-28期-29期-|30期|-31期-32期-33期-34期-35期
大平正芳[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 30期在籍の他の議員はこちら→30期衆議院議員(五十音順) 30期衆議院議員(選挙区順) 30期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。