大平正芳 衆議院議員
29期国会発言一覧

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大平正芳[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは大平正芳衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院29期)

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
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第41回国会(1962/08/04〜1962/09/02)

第41回国会 衆議院本会議 第4号(1962/08/11、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 国連外交につきまして傾聴に値する御意見を拝聴いたしたのでございますが、敵国条項につきましては、その削除に私どもも賛成でございます。ただし、信託統治制度につきましては、地域が狭く、かつ人口が少ないといえども、その地域が独立をするとか、あるいは自治を享受するとかいう段階に至るまで、ただいまの憲章の条章は必要かと思いますので、直ちに削除するというわけには参らないのではないかと思うのでございます。しかし、いずれにいたしましても、かりに削除するといたしましても、先ほど総理が申し上げました通り、全体会議を開くという景況にならなければ実現が不可能でございますので、各国の出方を十分注……


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第42回国会(1962/12/08〜1962/12/23)

第42回国会 衆議院本会議 第2号(1962/12/10、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) お尋ねの日韓交渉の経過でございますが、八月に予備折衝を再開いたしましてから、客観的に正常化への機運も高まって参りまして、正常化の前途に横たわりまする各種の懸案につきまして、ようやく交渉らしい段階に入ったという感じでございまして、目下せっかく努力中でございます。  対日請求権は法律的なものに限るべきで、つかみ金的なものはいけないじゃないか、こういう御質問でございました。ごもっともでございまするが、法律論をやる前の事実関係の捕捉が不可能または不可能に近いものが多いわけでございまして、私どもは交渉をまとめて参る上から申しまして、必ずしも純然たる法律論だけにこだわるというわけ……


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 衆議院本会議 第2号(1963/01/23、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 今日の世界情勢は、キューバをめぐる危機の発生と、その収拾を契機といたしまして、一つの大きな転機を迎えたと思います。そしてそれは、世界政治の指導的立場にある諸国家が、世界平和の維持に決定的な責任を持っておることを立証いたしますとともに、すべての国々が平和的手段により国際紛争を解決する精神に、より深く徹することの重要性を示唆するものであると思います。さらに、今後、世界が平和を維持しつつ、その調和ある発展と繁栄を遂げるためには、各国が、それぞれ、国際社会の一員として、その分に応じ、広い基盤にわたって、国際的協力を積極的に推進する必要のあることは申すまでもございません。  わ……

第43回国会 衆議院本会議 第3号(1963/01/25、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 外交上の質問につきましては、あらかた総理からお答えがございました。一、二の点を補足させていただきます。  日韓交渉につきまして、私と金鍾泌氏が昨秋二回会いましたことは事実でございます。これは現在日韓間にございまする予備交渉の側面的な協力をいたしたわけでございまして、そこで到達した理解というものは、予備交渉にあげまして討議し処理するという手順にいたしております。金氏と私の間に合意文書はございません。もとより書簡の交換はございましたが、これは相手方の同意を得ずに公表するということは、外交上の慣例に反しますので、御遠慮させていただきたいと思います。(拍手)

第43回国会 衆議院本会議 第4号(1963/01/26、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 西村議員のおっしゃる通り、日韓交渉にあたりましては、条約の内容が大事だという仰せでございました。私もその通りに心得ております。  懸案の一括解決の基本方針につきましては、今、総理が申し上げた通りでございまして、いつも内外にその方針を公表いたしております。  請求権を先に片づけて、漁業問題とか竹島問題をあとにしたのはどうかという御疑問でございますが、懸案の一括解決という基本方針は御了承いただいた通りでございまして、この一括解決の最終時点にならなければ一切の懸案は片づかないわけでございます。ただいま私どもがやっておりますことは、最終時点における最終解決の場合の素材をどうし……

第43回国会 衆議院本会議 第8号(1963/02/19、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 御指摘のように、アメリカの海上は、世界的に慣行化いたしておりまする海運同盟の盟外船に対する対抗手段の使用を制限または禁止いたしております。これはもとより国際慣行に違反しますので、国務省を通じまして、かかる立法の再検討方を再三交渉して参りました。一昨年の十月に成立いたしましたボナー法では、御承知のように、二重運賃制が認められましたが、しかし、依然としてかなりの制限がございまするし、国際的な海上運賃に対する米国政府の干渉を可能にする規定もあります。従いまして、御指摘のように、欧州各国と協力いたしまして、こういう事態の改善方に最善の努力をいたしたいと思います。(拍手)

第43回国会 衆議院本会議 第9号(1963/02/22、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) お答えいたします。  綿製品問題のただいまの段階は、アメリカ側から第一次の提案がございまして、長期協定との関係、そこに提示されてある数字の積算の根拠等を、今両国の間で煮詰めておる段階でございまして、まだこの問題について是非の断案を下す段階ではないと思っております。私どもといたしましては、今加藤さんが御指摘されましたように、わが国の綿製品の先方の消費に占める割合、あるいはただいままで数年にわたる自主規制を忠実に守ってきた等の事情は、十分先方に訴えてございまして、ただ、長期協定が本年度から第一年度に入っておりますので、協定の解釈上、彼此の間に見解の相違がございますので、今……

第43回国会 衆議院本会議 第10号(1963/02/26、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 第一点の自主外交につきましては、私は内外のいずれの圧力にも屈することなく、友情と誠実を旨といたしまして外交に当たっておるものでございます。隣国である韓国に友情と理解を持つことができなくて、はたして他のアジアの新興諸国の友情にこたえることができるでございましょうか。(拍手)私は、常にその点を念慮に置きまして、外交に当たっておるものでございます。  韓国の政情につきましては、とかくの評価がございますけれども、軍事政権が内外に公約いたしました民政移管の方向に苦悶を重ねておるものと私どもは見ておるわけでございまして、今総理が言われました通り、友情と理解を持ち続けなければならな……

第43回国会 衆議院本会議 第14号(1963/03/08、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 海外移住事業団法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  政府は、従来から、海外移住の重要性にかんがみ、戦後昭和二十七年に海外移住が再開されて以来、ボリビア、パラグァイ、ブラジル、アルゼンチンの諸国との間に移住協定を締結するなど、木邦人の海外移住の道を広げることに努めるとともに、諸種の総合的な施策を行ない、移住者の援助、指導その他海外移住の振興、助成に努めて参りました結果、昨年末までに政府から渡航費貸付を受けて渡航した移住者は、ブラジルに約四万四千人、パラグァイに六千人、ボリビアに一千五百人等、合計約五万四千人に達しました。  この間においてわが国の経済は大幅に……

第43回国会 衆議院本会議 第17号(1963/03/26、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 朝海大使が国務省に対して手交いたしましたものは、通常外交関係にある国々が関心を持っておる問題につきましての情報の交換でございまして、その一環にすぎないわけでございまして、アメリカ側の指示を求めたというような性質のものでは絶対ございません。(拍手)

第43回国会 衆議院本会議 第20号(1963/04/26、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) お尋ねの潜水艦の寄港問題につきまして、アメリカ側との折衝でございますが、前後四回にわたりまして情報の交換をいたしておるわけでございます。ただいままでのところ判明いたしましたことは、一つは、英、独、仏、フィリピン、豪州、台湾等の各港に百回以上寄港をいたしておりますが、安全性についての問題が起こったこともないし、海水汚染の事実も認められないということが第一点。第二点としては、アメリカ側は、原子力委員会、さらには専門技術機関によりまして厳重な審査を経たものでなければ運航を認めないということをやっておるということ。第三点といたしまして、ただいままで十回程度原子力潜水艦に事故が……

第43回国会 衆議院本会議 第23号(1963/05/16、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) この法案におきましては、外国系企業に対しまして何ら差別的な取り扱いをいたしておりませんので、日米通商航海条約に違反しておるものと思いません。ただ、この運用にあたりましては、国際義務に違反しないよう戒心してまいるつもりでございます。(拍手)

第43回国会 衆議院本会議 第29号(1963/06/04、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 総理から基本的な問題の御答弁がございましたので、残余の問題につきましてお答えいたします。  大陸だな宣言の問題は、動植物、鉱物等に主権を行使する問題でございまして、各般の角度から検討すべき問題だと思いますので、ただいままで日本政府として態度はきめておりませんが、しかし、一応海洋自由の原則から見まして、われわれはこういう宣言には消極的な態度で終始してまいったわけでございます。なお今後検討を要する問題と心得ております。  それから、 コンブの安全操業の協定――民間協定でございまするが、おかげさまで先方の委員会と当方の水産会の間におきましてあらかた話がつきまして、ただ操業船……

第43回国会 衆議院本会議 第40号(1963/06/26、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 過剰性の圧力のもとにある中小企業の振興策についての所見でございますが、国内的には中小企業の提供するサービス、物資というもののマーケットを拡大しなければなりませんし、それを提供するものは国内の経済の成長であり、高度化であり、それを通じてもたらされます国民所得水準の向上であると思います。国際的には御指摘がございましたように、輸出の大半は中小企業の勤労の結晶でございまするし、したがいまして、輸出の振興、さらには経済協力の推進を通じまして、国際的にも中小企業の雄飛の場を提供しなければならぬということは、私どもの輸出振興政策ないしは経済外交の一番大事な目標でございまして、そうい……

第43回国会 衆議院本会議 第42号(1963/06/28、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 炭鉱離職者の海外移住につきましては、今日まで、ブラジル等に五百四十一家族、二千七百名の渡航が実現しておりまして、現地における営農等の成績はきわめて良好でございます。したがいまして、今後、私どもといたしましては、雇用促進事業団と協力いたしまして、訓練の充実等、ことしから増額になりました海外移住加算金の制度の運用によりまして、この促進に努力いたしたいと思います。(拍手)

第43回国会 衆議院本会議 第48号(1963/07/04、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 大学総長の任命についての拒否権の問題は、ただいま総理大臣からお話がありましたとおりと心得ております。  それから、私どもが管轄いたしておりまする大公使の任命と国立大学の総長の任命に何か相違がないかというお尋ねでございますが、認証行為そのものには変わりはないと思いますけれども、いま御指摘がありましたように、管理機関からの申し出を待たなければならないというような事情を考えますと、おのずからそこに相違があると心得ます。(拍手)


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第44回国会(1963/10/15〜1963/10/23)

第44回国会 衆議院本会議 第3号(1963/10/18、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(大平正芳君) キューバ事件以後の国際情勢は、去る八月、米英ソ三国間に成立を見た部分的核実験停止条約に象徴されますように、緊張緩和の方向に動きつつあります。また、去る九月十七日に開会された国際連合第十八回総会におきましても、米ソ両国とも国際緊張緩和への姿勢を示し、かつてない協調的空気が見られるのであります。一方、数年前より中ソ間に醸成されつつありました不信と対立は、昨年来とみにその深刻さを露呈し、鉄の団結を誇ってきた共産圏毛、明らかに分極化の様相を深めつつあります。そしてこのことが、ソ連をして、その標榜するいわゆる平和共存政策を、一そう活発に展開せしめる要因になっておることも否定でき……

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院29期)

大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第37回国会(1960/12/05〜1960/12/22)

第37回国会 内閣委員会 第1号(1960/12/12、29期、会派情報なし)【政府役職】

○大平政府委員 今回重ねて内閣官房長官を拝命いたしました。大へん微力でございますが、誠心誠意これに当たりたいと思います。よろしく御指導のほどをお願いいたします。(拍手)


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 科学技術振興対策特別委員会 第10号(1961/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 総理大臣は、御案内のように、数日前から衆議院内閣委員会におきまして防衛三法案の審議にお出ましになる、そういうことになっておりまして、こちらの方があと口でしたので、私、不敏ながら参上いたしたわけであります。  それから、第二点の、各省行政と総合調整行政との間の限界を明確にしなければならぬという田中委員のお説には、全く賛成です。私どもは、各省の設置法というのは、それぞれの沿革、歴史を持っております各官庁の行政機能、行政の権能の限界を法律に定めたものだと思っております。しかし、設置法がこう定まっておるから、国内の実態もそのような方向にいかなければならぬとは思っておりません。国内の国民……

第38回国会 科学技術振興対策特別委員会 第19号(1961/05/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 御指摘の水戸射爆場の問題につきましては、周辺の原子力施設の安全確保という立場から、ここ数年来、米軍側と公式または非公式に討議を重ねて参りました。当面の措置といたしましては、標的の移動とか、あるいは使用爆弾、飛行方向等を制限してもらうとか、降下速度を下げてもらうというような、演習方法の改善等につきまして米軍に申し入れて、その実現を見ておりますことは御案内の通りでございます。なお、原子力施設周辺に航空標識を設置する等の措置も講じて参りました。しかし、本件につきましては、なお、保安上の見地から、今後も一そう米軍と話し合いまして善処をして参りたいと考えております。

第38回国会 議院運営委員会 第2号(1961/01/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 予算案は、御案内のように、去る一月十八日に閣議で決定いたしまして、直ちに印刷局において予算書の印刷に取りかかっておるわけでございますが、これに対する所要時間を精密に計算いたしましたところ、一月二十八日中に御提案申し上げる運びに間に合わそう、こういうことでございました。今仰せがございました通り、できるだけ早く提案して御審議をお願いするのが当然でございますが、全く技術的な理由でそのような運びになっておりませんので、御了承をいただければしあわせと存じます。
【次の発言】 仰せごもっともでございますが、一日も早く御提案の運びにいたしたいと鋭意努力いたしておる次第でございます。

第38回国会 議院運営委員会 第6号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 お答えします。私の方の選考方針、内定方針は、従来とっておりました方針を大体において踏襲いたしております。私どもが吟味してみますのに、今までの方針は、その委嘱される機関の機能に対しまして適任であるかどうかということを基準にして考えられておるように思われるのでございます。今までの方針を大綱において踏襲し、かつ、時代が変わりますにつきまして、できるだけの配慮を加えて、その機能が活発に動くような工合に持っていかなければならぬと思っておる次第でございます。
【次の発言】 正確にどのくらいの割合になっているかは、調べました上、正確を期したいと思うのでございますが、相当程度技術官がおられ、か……

第38回国会 議院運営委員会 第9号(1961/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ただいまのお話にもありました通り、今月の二十四日をめどといたしまして、予算関係法律案の提出をするということで各省庁を督励して参りました。しかるところ、本年度は、御案内のように、所得倍増計画を中核とする法律案がたくさん出て参りまして、例年より五割方件数が多いという状況になりまして、せっかく督励いたしましたが、本日までに提出済みの法律案は、予算関係法律案百二十四件中七十五件でございます。現在印刷中で近く提案できるものが四件ございます。本日閣議で決定いたしまして提案の準備を急いでおります案件が二十七件でございまして、残るところ十八件ということになっております。この十八件につきましては……

第38回国会 議院運営委員会 第30号(1961/04/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ILO条約並びに関連法案は、今お話がございましたように、一カ月ほど前に御提案申し上げてあるわけでございます。この問題の御審議は、もとより国会の御管轄でございまして、政府から申し上げる筋ではないと思います。ただ、あえて、今柳田理事から、気持を言えというお話でございますので、申し上げますが、私どもは、柳田さんの言われる通り、ILO八十七号の批准ということは、国際的に見ましても、早くこれの成立をはかるのが筋だと考えておるわけでございまして、至上の目的をそこに置きまして、それを具現するためには、労使関係の現状からいきまして、また、ILO八十七号条約の精神から申しまして、この批准を全うす……

第38回国会 議院運営委員会 第39号(1961/05/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 政府の方といたしましては、提出法案がただいま二百六件ございます。それで、はなはだ恐縮でございますが、きょうの閣議で災害対策基本法案、オリンピック関係の特別措置法案をきめさしていただいているような始末でございまして、ただいま提出法案のうち、両院を通過成立いたしておりますのは百件であるという状況でございます。本年は特に、御案内のように、所得倍増計画を中心に、法案が例年より約五〇%多く御審議をお願いしておるわけで、国会の方に大へんロードをかけて恐縮でございますが、ただいまの状況はこういう状況でございますので、衆参両院の御都合を聞きますと、この程度の会期が要るだろうというお申し出がござ……

第38回国会 商工委員会 第23号(1961/04/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 お話ごもっともでございまして、今政府当局において鋭意検討中と承っております。大企業に対する租税特別措置等は、終戦後の荒廃から立ち直る場合におきまして、国民経済を維持する上において必要な限度においてやって参ったわけでございますが、しかしそういう役割を一応果たしたものから順次撤廃の方向に行っていることは御案内の通りでございまして、その時点におきまして緊要度の高いものから順次取り上げて参りまして、これを具体化して参るという方向に施策を続けて参りたいと考えております。
【次の発言】 仰せのように、もうそういう問題を取り上げなければならぬまた取り上げるべき段階にきたということにつきまして……

第38回国会 逓信委員会 第12号(1961/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 きのうの参議院の議運におきまして御質問がございまして、経営委員の人選についての御質問に関連して、ラジオの聴取料についてこれを廃止の方向に考えておるということだが事実はどうだ、という御質問がございました。私どもとしてはずっと以前から、NHKの財政状態から申しましてテレビがぐんぐん伸びておりますので、ラジオの聴取料についてはこれをだんだん安くする、あるいはでき得べくんば全廃していただくと非常に都合がいいがというような議論も内部にありまして、阿部会長御就任のときに私どもお目にかかりました機会に一応御相談申し上げたことは事実でございます。その際NHK側のお考えといたしましては、ともかく……

第38回国会 予算委員会 第10号(1961/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 国際関係が大へん複雑になって参りましたし、また交通、通信等の発達によりまして、世界が非常に鋭敏になったと申しますか、そういう状況が国内にも波及し、波紋を呼んでおるというような状況におきまして、御指摘のように政府の情報活動が活発でなければならぬ、またそれの分析、利用に周到でなければならぬということは私どもも絶えず考えておるところでございます。しからばそういう政府の情報収集、分析、利用が満足な状態にあるかと申しますと、これまた御指摘のように、まだきわめて貧弱な状態にありますことも、率直に認めなければならぬと思っております。そこで、それでは中央情報局のような機構整備を考えておるかとい……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 法案の提案準備につきましては、鋭意政府もやっておりますが、ただいまの目標といたしまして、二月の二十四日までに予算関係の法案は出したいということ、このことは議運にもあらかじめ御了承を得まして準備いたしております。若干おくれるものがございましても、今月中には全部出してしまいたい、こういう計画で進んでおるわけでございます。御注意もございますので、鋭意これからさらに鞭撻いたしまして、なるべく早くお手元に差し上げるように努力いたしたいと思います。

第38回国会 予算委員会 第17号(1961/02/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 全く同感でございます。
【次の発言】 仰せのように、政府におきましても厳粛な反省を加えて、これからの施策に誠意をもって当たりたい決意でおる次第であります。
【次の発言】 御指摘のようにこれまで調査会から御答申をいただきまして、まだ実現に至っていない案件をも含めまして、その他必要と認める事項の御審議を願うために、今法案を用意いたしておりまして、近く御提案して御審議を願うことにいたしております。この審議会におきましては期間を一カ年と限りまして、早急に成案を得るという建前で御提案申し上げる用意を今いたしておるところでございます。

第38回国会 予算委員会 第18号(1961/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 すでに申し上げました通り、内閣といたしましては、治安に対する最終の政治責任は内閣にあるという見解を持っておるわけでございます。
【次の発言】 ただいまの治安機関中警察制度につきましては、御案内のように、政治的に中立性を保障する制度になっておりますので、その限りにおきまして、政府は法律上の責任ある立場にはないという意味でございまして、何事が起こりましても、一般的な政治責任は内閣にあることは申し上げるまでもないと思います。
【次の発言】 大へん恐縮でございますが、行政委員会というのは何をおさしになっておりますか。
【次の発言】 一つの行政機関が、そのよっておる法律によって定められた……


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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 決算委員会 第10号(1961/12/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平説明員 日米施設特別委員会と承知いたしておりますが、かねがね水戸の射爆場につきましては返還の要請をいたしておりますし、また、先方からも御回答をちょうだいいたしておったのでございますが、先月二十日の誤射事件に関連いたしまして、従来の状態のままで放置しておくことはできないと判断いたしまして、できるだけすみやかに返還を求めるという趣旨の御要請をいたしたわけでございます。
【次の発言】 代替地のことは、従来向こうからも要請がございますし、こちらも調査を進めておるわけでございまして、五日の申し出を契機にして起こった問題ではございません。五日の問題は、先月二十日の事件に関連いたしまして、このままの事……

第39回国会 災害対策特別委員会 第4号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 今永田委員から御指摘がございました第一点は、災害に対する根本的な対処の態度でございますが、近来、御承知のように、財政力の充実と相待ちまして、災害がいわゆる原形復旧から漸次改良復旧に移行しつつあるということと、それから災害の事後の復旧と並行して、事前の予防に力を入れなければならぬというように、だんだんと中央、地方を通じまして、そういう精神とそういう組織が強化されてきておりますことは、御案内の通りでございます。  今度の御指摘の第二室戸台風にいたしましても、台風の観測、通路の予測、それの各方面に対する通報、そういう点につきましては、最新の技術を活用いたしまして、最善を尽くしたわけで……

第39回国会 災害対策特別委員会 第6号(1961/10/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 はなはだ不敏でございますが、仰せのような趣旨に従いまして、責任のある答弁をいたしたいと思います。
【次の発言】 先般の本委員会における御質疑にも、そういう趣旨のものがございまして、それで、個人災害について国庫補助の形で復旧に協力するということは、辻原委員も御承知のように、従来は農地関係だけであったのです。その他の個人の損害につきましては、政府関係の金融機関を動員いたしまして、特別の金融措置、低利かつ長期の資金を供給することによりまして、復興のお手伝いをする、こういった建前でやってきたように承知するわけであります。従って、今政府が考えておりますことは、金融措置を拡充して参るという……

第39回国会 災害対策特別委員会 第11号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 そのようなつもりでいたしたいと思います。
【次の発言】 仰せの通りでございまして、可能な限りの措置をとるべくせっかく努力いたしております。先般、この臨時国会に提案いたしました法律のほかに、七件御提案申し上げることにいたしましたし、すでに提案いたしておりまする各法案につきましても、六件にわたりまして政府修正を決意いたしまして、近くその手続を進めて参る所存でございます。仰せのような決意で、個々のケースにわたりまして、周到な配慮をいたしておるつもりでございます。
【次の発言】 その問題につきましては、本委員会におきましても、また、閉会中の協議会におきましても申し上げたわけでありますが……

第39回国会 災害対策特別委員会 第17号(1961/10/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 今回災害対策のもろもろの特別立法の対象になっていないもので、その後に発生した災害につきましては、目下鋭意実情を調査中でございまして、この調査を待ちまして、その実態に即して特別立法の必要があるものにつきましては、次期国会において所要の措置をとる所存でございます。
【次の発言】 この前の本委員会におきまして、八木委員から御鞭撻を受けたわけでございまして、ただいままでの災害対策は、予防の面にいたしましても、復旧の面にいたしましても、漸次改善を見つつございますけれども、決して十分とはまだ申し上げられない状況でございます。特に御指摘をいただきました個人災害に対してどう対処するかという点は……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 御指摘のように、綱紀の粛正が保たれねばならぬということは、政治の最大究極の目的でございます。しかるに、御指摘のように数々の汚職事件が跡を断たないということは、政治の信頼の上から申しましてもまことに遺憾でございまして、政府としてはいたく責任を痛感いたしております。私どもといたしましては、綱紀の粛正を国民に、また公務員に求める前に、求める主体になる政府自体が姿勢を正して臨まなければならないと考えまして、去年の秋から各省庁にお願いいたしまして、職場は清潔にすること、そして明朗な応待を、かつ迅速にしていただくことをお願いをしておるわけでございまするし、また公務員の処遇につきましても、き……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 災害対策特別委員会 第2号(1961/12/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ただいま議題となりました十月下旬以後の災害について、本委員会の御決議の趣旨に沿いまして、政府といたしましては、次の三つの改正法律案を用意検討中でございまして、来年早々国会に御提案申し上げて御審議をわずらわす手はずを進めております。その一つは、昭和三十六年五月、六月、七月、八月及び九月の天災についての天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法の適用の特例に関する法律、その法律の一部を改正する法律案、それが一つ用意中でございます。その二つは、昭和三十六年五月の風害若しくは水害、同年六月及び十月の水害、同年七月、八月及び九月の水害若しくは風水害又は同年八月の北美濃……

第40回国会 社会労働委員会 第5号(1962/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ILO八十七号条約批准の問題は、ここ数年間の懸案になっておりまして、その懸案を一日も早く解決して労使関係が正常に行なわれますことは、国内的にも、また国際的にも非常に大事なことであると私ども考えております。労働大臣からは毎日のように、提案を急ぐように御要請を受けております。私どもといたしましても、今申しましたように、この懸案をできるだけ早く解決したいという願望におきましては人後に落ちないのでございますが、ただいままでの状況は、大原委員も御承知のような状況でございまして、そのような運びに至っていないことは非常に遺憾でございます。今国会になりましてこの案件をどのように処理するかという……

第40回国会 社会労働委員会 第11号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ただいま引用されましたように、委員会におきまして八木委員等から、同和問題全般にわたりまして御意見が開陳されました。その席で岸首相は、これらの意見に全く同感である、同和地区の現況を放置しておくことは民主政治の恥辱でありまして、党派を超越し、協力してこの問題の解決に努力する旨答えられたと承っております。われわれ全く同感でございまして、その認識と決意に基づきまして、鋭意努力をして参るつもりでございます。
【次の発言】 同和政策ということ、私の考えでは、同和政策という名称の政策――狭義の政策面だけを見ますと、予算の割合につきまして、御指摘のような点が指摘されると思います。ただ私どもは、……

第40回国会 社会労働委員会 第35号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 お答え申し上げる前に、私どもの立場をはっきりさせていただきたいと思います。  元来、労使の問題は、民間の労働関係といわず、官公労関係といわず、労使間の話し合い、交渉できめるという労働慣行が成熟し、確立して参ることを期待いたしておるわけでございまして、政府が進んでこれに介入し、あるいは支配するということは、慎むべきものであると心得ておるわけでございます。  そこで、今のお尋ねの案件でございますが、三十日の深更になりまして、江田書記長以下社会党の幹部の方々がわざわざ私の宅までおたずねいただいたということは、事態容易でないし、また書記長以下皆様も大へん憂慮されて、よくよくのことであっ……

第40回国会 地方行政委員会 第29号(1962/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ただいまお話のような附帯決議がございますので、政府といたしましては当国会におきまして成案を得て御審議を願う予定のもとに、災害対策基本法成立直後から無慮三十回ないし四十回くらいの会議を事務当局で持っていただきまして、熱心に御討議をいただいて参ったのでございますが、問題が非常に複雑で、今の時点におきまして成案を得ておるというところまで参っておりません。しかし内閣といたしましても最終的にそれを取りまとめる基本方針をお示しいたしまして、副長官中心に乗り出していただいておりまして、予定よりは若干おくれておりますけれども、当国会に御提案できるように今鋭意努力中であるという状況でございます。

第40回国会 内閣委員会 第6号(1962/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ただいま議題となりました臨時司法制度調査会設置法案について、その提案の理由及び概要を御説明いたします。  近時、訴訟事件の数がとみに増加し、その内容もきわめて複雑となってきたことに伴い、裁判官等の格段の努力にもかかわらず、訴訟遅延の現象はようやく著しく、今や看過することができない状態にまで立ち至っているのであります。しかるに、裁判官を志望する者の数は近時漸減の傾向にあり、必要最少限度の裁判官の数の確保すら困難な実情にあるのであります。従って、このような状態を放置するにおいては、訴訟遅延の解消は望むべくもなく、わが国の司法制度は、この面において、きわめて憂慮すべき状態にあると言っ……

第40回国会 内閣委員会 第24号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 ただいま最高裁から御答弁がありましたような趣旨に私どもも考えております。
【次の発言】 この調査会を内閣に置くことについて、先ほど御論議がございましたが、私ども内閣に置いて内閣がコントロールしようというような考えは持っていないのです。内閣の屋台を開放しまして、広く朝野の良識を集めて、司法制度の発展に資したいということに尽きるわけでございます。また、法曹界の実情から申しましても、非常に大きな期待を持たれておるように私ども承知いたしております。今問題の事務局長の人選ということが死命を制する大事なことだということにつきましても、飛鳥田委員と私は認識を一にするものでございまして、必ずし……

第40回国会 内閣委員会 第25号(1962/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 さようでございます。
【次の発言】 内閣は、原則として直属の機関を持たないようにただいままで運営されてきたわけでございまして、御案内のように、憲法調査会と国防会議だけが内閣の所管の機関になっておるのでございます。そこで、政府として、この司法制度の調査会の議が起こりましたときに、最初は、今御指摘のように、総理府にお願いしようということで参ったのでございますが、事司法制度の根本に触れる問題でございまするし、何とか内閣の方で心配をしてはどうか、こういうお話がございまして、方針を変更いたしまして、内閣に置くことにいたしたわけでございます。総理府に置く審議会と内閣に置く審議会というのは、……

第40回国会 法務委員会 第10号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 労働省と厚生省、文部省、三省にわたりまして、それぞれ処置いたしましたが、労働省におきましては、大阪府の労働部の分室を現地に設けるというような措置とあわせまして、釜ケ崎における労働者は、その生活の環境等から見まして、公共職業安定所の利用におなじみが少ない、一般の日雇いの労働者に比べまして種々の困難がございますので、これらの地区の労働者の安定所利用を促進するために周知宣伝の活動、手配師利用求人者の調査指導を行なう一方、今申しましたように、労働部の分室を設置いたしまして、就業のあっせんを行なっているわけでございます。明年度におきましては、これら釜ケ崎地区労働者の就労の一そうの安定と福……

第40回国会 予算委員会 第1号(1962/01/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 去年の夏から私どもは国会の方から御注意もございまして、今言われましたように法案の早期提出に努力、準備を続けて参ったわけでございまして、まず第一に法案の実体をなします予算案が、年内に成立するということが前提になろうと思いまして、各方面の御協力を得まして年内に編成を終わったわけでございまして、そのときに、去年の八月三十一日に御提出になりました概算要求には、それに伴う法律案要綱というものもあわせてお出しいただいておったわけでございまして、予算の査定が終わりましたと同時に作業にかかりまして、今鋭意作業中でございますが、今日ただいま現在におきまして国会に提出済みの法律案が三十七件ございま……

第40回国会 予算委員会 第8号(1962/02/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 憲法調査会は、昭和三十二年の八月第一回総会を開きまして、発足以来昨年七月までのまる四年間にわたりまして、日本国憲法がどのようにして制定されたか、また、どのように実際に運用されているかにつきまして、審査を行ないました。そうして、昨年の九月から、そのような調査と審議の結果明らかとなりました憲法の問題点につきまして、憲法を改正する必要があるかどうか、憲法の運用を改善する必要があるかどうか、そのような必要がありとすればどのようにすべきであるかなどの点につきまして、検討、審議いたしております。  これらの調査、審議を行なうにあたりましては、委員の討議だけに終始することなく、必要に応じて参……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 先国会で御審議をいただいて成立いたしました水資源公団は、今設立準備中でございます。そしてこれが設立されまして、水資源公団といたしましては、どういう水系にどういう聖業を担当して参るかという事業計画をきめる段取りになろうと思うのでございます。先ほど農林大臣が言われました通り、調査が進んでおります利根川水系あるいは淀川水系というものを、さしあたって水資源公団が着手していくようになるものと私ども思うわけでございます。木曾水系につきましては、利根川水系、淀川水系に比べまして、まだ調査が進んでおりませんで、これが開発調査が進みまして、事業のもくろみが立ちまして、これは水資源公団でやるべきだ……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 経済、技術、科学が日進月歩でございまして、行政機構もそれに合わして改組をしていかなければならぬという案件がたくさんございます。しかし、それにもかかわりませず、行政機構を簡素化して能率化していきたいという趣旨で、今川島大臣が申し上げました通り、鋭意これが圧縮に努めておるわけでございます。先ほど問題になりました調査会の答申も、二カ年後にわれわれは権威ある答申を期待しておるわけでございまして、その間、そういう情勢に即応する政府の義務を後退してはいかぬと思います。従いまして、先ほど川島大臣が御答弁申し上げました通り、緊急やむを得ない、そういうものだけは、政府としてやらなければならぬ、こ……

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 御案内のように、古都圏整備法ができまして、この法律に基づきまして、人口の流入を伴う施設の新しい増設を防止したり、あるいはただいま十六地域あると承っておりますが、衛星都市と申しますか、新市街地の開発区域を指定いたしまして、そうして流入する人口をせきとめたり、あるいはそこに収容するというようなこともすでに始めておるわけでございますが、同時に最近におきましては、今御指摘がございましたような学校、研究所等の移転ということにつきましても実行の細目を検討いたしておるわけでございます。今御指摘の、新しい調査会を作りまして新しい構想で一つ進めたらどうかということでございますが、なるほど首都圏整……


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第41回国会(1962/08/04〜1962/09/02)

第41回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1962/09/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 核実験禁止問題につきましては、御承知のように、それを行なう国がどの国であろうと、政府としては精力的にこれまで反対し抗議する態度を続けて参ったわけでございます。また同時に、日本の国内におきましても、各政党、各団体が鋭意アピールを続けてこられたわけでございます。  しかしながら、それにもかかわらず核実験が保有国によって行なわれているということは、私どものアピールに限界があると申しますが、保有国に対する影響力という点から見まして、なお足らざるものがあると思うのでございます。  そこで、先国会におきましても政府の方から申し上げました通り、やはり第一義的には核保有国自体が責任を持ってもら……

第41回国会 外務委員会 第1号(1962/08/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 先般の政府人事の更新に伴いまして、不肖私が外務大臣の重職を汚すことになりました。生来不敏の者でございますので、国民の丹精、先人の努力によりまして築き上げました日本の外交の信用を傷つけばしないかとじくじたる感じでおる者でございますが、委員長初め委員各位の格別の御指導、御鞭撻によりまして最善を尽くしたい決意でございますので、院の内外を通じまして終始御鞭撻、御指導を賜わりますようにお願い申し上げます。(拍手)

第41回国会 外務委員会 第2号(1962/08/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました千九百六十年及び千九百六十一年の関税及び貿易に関する一般協定の関税会議に関する二議定書等の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  一九六〇年九月から本年七月までジュネーブにおいてガットの関税会議が開催され、わが国もこれに参加し、米国、欧州経済共同体、スエーデン及びイスラエルと交渉いたしました。その交渉結果が本件両議定書に収録されております。また、欧州経済共同体との交渉においては、フランス及びベネルックスがわが国に対しガット三十五条を援用しているため、議定書の譲許は当然にはわが国との間で適用されないのでありますが、わが国と……

第41回国会 外務委員会 第3号(1962/08/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 就任以来経済外交のこれまでの経過につきまして勉強いたしておるわけでございますが、率直に申しまして、私の感じといたしましては、日本の経済外交はおそらく世界の中で一番困難な立場にあるというような感じがするのでございます。それは、今御指摘のように、国内経済の問題もございますし、世界の大勢として自由化の方向にあるということで、関税率を相互に引き下げていって自由な貿易を確保しようという世界の大勢に日本が乗って参る場合のわれわれが背負っておる重荷というものは相当なものだと思うのです。従って、非常に困難な問題であるということを感ずるのでございますが、しかし、今の世界の経済は、国際的な協力と申……

第41回国会 外務委員会 第4号(1962/08/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 非常に精緻な御審議を通じまして、私どもの方の不用意な誤りを御指摘いただきまして、まことに痛み入るわけでございます。国会に提出申し上げる文書につきましては十分の検討を加えまして正確を期さなければならぬことは仰せの通りでございまして、私ども今後一そう戒心を加えまして、そのようなことがないようにいたしたい決意でおりますので、御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 今御指摘されましたように、従来たび重なる過誤がございまして、まことに申しわけなく、つつしんで陳謝いたします。今後、厳重に戒心を加えまして、このようなことのないように精一ぱい努力いたします。

第41回国会 外務委員会 第5号(1962/09/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 請求権ということは、請求権と俗に言われておりますけれども、これは国際法上一つの要求でございまして、相手方がそれを承知して初めて実体を持ってくる、実体というか、権利化すると思うわけでございます。従って、韓国側の言う請求権というのは、韓国側の要求というものだろうと思うのです。わが国の方でそれを承知したときに初めて請求権になるというように私どもは見ておるわけでございます。  それで、池田・朴会談におきまして、法的根拠のあるものという了解がございます。それで、韓国側の方は、今御指摘の要求の中に、これが法的根拠があるのだという御見解をお持ちになっておられると思うのであります。それから、当……

第41回国会 外務委員会 第7号(1962/10/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私は、去る九月十五日より約三週間にわたりまして、国連の第十七回総会に出席いたしますとともに、パリにおいて開催されました在欧公館長会議に出席し、かつ米英両国並びにEEC加盟の各国を歴訪いたしまして、これらの諸国の外交首脳者と意見を交換して帰って参りました。その概要を御報告申し上げます。  国連におきましては九月二十一日に一般演説を行ないまして、世界が当面する諸問題につきましてわが国の見解を表明いたしたのでございますが、その内容につきましてはすでに御存じと思いますので、省略させていただきます。ただ、国連に出席いたしまして感じましたことは、世果の平和維持機構としての国連をますます強化……

第41回国会 外務委員会 第8号(1962/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 第一の点でございますが、ソ連側の累次の意見の御表明にもかかわりませず、キューバに新しい攻撃用のミサイル基地が建設を急がれておるということに対して、米国並びに米州機構が、これは平和に対する重大な脅威であるという判断に立ちまして、今回のような措置をとらざるを得なかったということにつきまして、私どもは十分理解できるところでございます。  第二の、日本政府としてどう考えるかということでございますが、日本政府といたしましては、もとより、世界の平和が維持されなければならないし、紛争が起こった場合に、これは国連を通じて平和的に解決されるということを希求する方針に変わりはないのでございまして、……

第41回国会 外務委員会 第9号(1962/11/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御指摘のように、安保理に対しましては三つの決議案が出ておりまして、安保理事国十一のそれぞれの立場からの討議はあったと思います。ただ、その状態がさらに進展しない間に事務総長のあっせん活動が始まりまして、今、御案内のように、それが続行中であると聞いております。従いまして、事務総長がどういう権限で今お働きになっておるかは、まだ安保理がそれを授権するという措置をとっておりませんので、おそらくは、ウ・タント事務総長は、今あっせん中のことが一応めどがつきますれば、安保理事会に御報告をされる手順になるのではなかろうか、そこで国連としての権威ある措置が確立されるという手順になって参るのではない……

第41回国会 外務委員会 第10号(1962/11/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日韓の間の交渉は両政府の代表で予備折衝という形で続行されておりますことは御案内の通りでございます。それで、金部長と私が会いましたのは、予備交渉に側面的に協力するということでございます。第一回、先月お目にかかりましたときには、日韓交渉というものについて相互の理解を深めて参るという意味で、一般的な話し合いをいたしたわけでございます。第一回の会談によりまして、双方の考え方、立場、そういうものにつきまして相当程度理解が深まったと考えております。一昨日行ないました第二回目の会談におきましては、先方から問題になっている懸案につきましてあらましの考え方が示されたわけでございまして、私は、そう……

第41回国会 商工委員会 第11号(1962/11/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日米通商航海条約につきまして、改定の必要があるかどうかということにつきましては、前々から政府部内で検討をいたしておるわけでございます。問題は、条約面の改定問題とあわせて、運用面につきましても、過去十年間の経過を十分振り返り吟味してみる必要があろうということで、部内において今検討中であるという状況です。
【次の発言】 日米通商航海条約は、田中委員御承知のように、日米間の経済関係の基調をなしておる大事な条約でございまして、先ほど申しましたように、その条文の上からはもとより、運用面につきましても検討を重ねておったわけでございまして、今御指摘のように、十月末日をもって意思表示をする期限……

第41回国会 大蔵委員会 第3号(1962/08/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今御指摘がございましたアメリカの対外援助につきましては、対外援助法を軸といたしまして、米国側におきまして計画をきめ、これを予算化することになるわけでございまして、ただいま米国政府として検討中と承っておるのでございまして、今お尋ねのような点について、どのようになって参りますのか、ただいま私どもの手元で、これを精細に把握をいたしておりません。しかし、これのアメリカ側の検討につきまして、私も十分関心を持ちまして、これをトレースして参りたいと思っております。
【次の発言】 もとより交換公文を交換いたしました政府といたしましては、重大な関心を持つばかりでなく、本件を対象といたしまして、十……

第41回国会 大蔵委員会 第4号(1962/08/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 アメリカ局長から答弁させます。
【次の発言】 これは返済協定によりまして、ガリオア・エロアによる援助資金は日本政府がアメリカ政府にお返しするわけでございます。そしてアメリカの国庫に入りまして、アメリカが所定の手続を経て対外援助に使うということでございまして、その限りにおきましては、横山委員がおっしゃる通り全的にアメリカの責任で、権限でおやりになることでございます。私どもからそれをどこに使え、かしこに使ってくれということを言う資格はないわけでございます。ただアメリカの国会からアメリカ政府に与えられた権限で歳出権限が与えられた場合に、それをアメリカ政府がどの地域にどのようなプロジェ……

第41回国会 予算委員会 第1号(1962/08/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御案内のように、過去十年間日韓交渉は断続して参ったわけでございますが、去る三月の外相レベルの折衝におきまして、彼我の間に請求権をめぐる問題で相当の開きがあるということは双方とも確認し得たわけでございます。その後、政府といたしましては、杉代表と先方の裏代表の間で、この次の会談はいつどういう姿のものにしようかという話し合いが進められて参っておりましたが、ようやく最近の機会に予備折衝を持とうということになったわけでございます。今までの折衝の過程を見てみますと、今御指摘の請求権問題というものが最大の障害になっておるということは御指摘の通りでございます。この問題につきましては、昨年の十一……

第41回国会 予算委員会 第2号(1962/08/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 そういうことを念頭に貫いて会談を進めていくつもりでございます。
【次の発言】 政府としては常に念頭に置いてやって参ります。
【次の発言】 きのう木原委員の御質問にお答えいたしました通り、いろいろの懸案につきまして話し合いを進めて、かりに妥結いたしました場合、そのの実態に応じて方式をきめるべきものだと思うわけでございまして、あらかじめこういう方式でいくのだというように私どもはきめているわけではございません。
【次の発言】 私どもといたしましては、今のもろもろの懸案の納得のいくような妥結をはかりたいということが今念頭にあるわけでございまして、これが妥結をいたしました暁、それをどうい……


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第42回国会(1962/12/08〜1962/12/23)

第42回国会 予算委員会 第1号(1962/12/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 総理大臣が申されたのは、ケネディ大統領の発言を受けた日本としては、日本がみずからの自主的な立場で考えるべき問題だという趣旨でございますが、私は、この御発言を受けたときに、このように感じたのでございます。アメリカ政府が従来中共政権に対して警戒しておりましたことは、黒田委員も御承知の通りでございます。最近のキューバ問題あるいは中印国境問題等における電動を通じましても、警戒の度を深めておったことは理解にかたからぬところでございまして、アメリカ大統領としてああいう発言をされたことは、別に不思議なことではないと思うのでございます。ただ、問題は、われわれ日本の立場でございますが、日本は、御……


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 科学技術振興対策特別委員会 第6号(1963/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 核兵器の持ち込み、あるいは日本自身の核武装ということは、日本政府は考えていないということは、たびたび国会を通じて鮮明にいたしておるところでございます。従いまして、いかなる種類の核兵器であろうと、日本国内に持ち込みは許さないということで進んでおるわけでございますので、それは政府を御信頼いただきたいと思います。
【次の発言】 アメリカを信頼しておるという一言に尽きます。
【次の発言】 安保条約は、日米双方真剣に討議された結果できた条約でございまして、双方ともこの条約に忠実でなければならぬわけであります。従って、あの条約に書かれておる文言については、アメリカ政府も責任を持つし、日本政……

第43回国会 科学技術振興対策特別委員会 第12号(1963/05/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 一月九日に駐日米国大使から口頭で、原子力を推進力とする潜水艦の寄港ついて御相談がございました。その際には、いま御指摘のように、アメリカ側はこうこういう理由で日本に寄港を要請するんたというようなことは、一切ございませんでした。ただ単に原子力を推進力とする潜水艦の寄港について御相談があっただけでございまして、何らの理由づけは私は聞いておりません。  それから、原子力基本法で平和利用の目的が厳粛に宣明されておりまするし、日本の国の原子力の開発利用というのはこれに準拠して行なわれることは当然だと思うのでございます。先ほど総理からもお話がございましたように、原子力潜水艦の問題というのは、……

第43回国会 外務委員会 第1号(1963/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の通商、居住及び航海条約及び関連議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  日英両国間の戦後の貿易関係は、最恵国待遇の保障がないまま毎年更新される貿易取りきめによっていましたが、政府は、両国間にガット関係を設定し、最恵国待遇を相互に保障することの重要性にかんがみ、英国によるガット第三十五条の対日援用の撤回を実現することを眼目として、両国間に新たな通商航海条約を締結するための交渉を昭和三十一年以来行なって参りました。この交渉は、当初貿易条項の取り扱いについ……

第43回国会 外務委員会 第2号(1963/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 何千万ドルかの仮定の数字がありまして、それが五億ドルになったのはずいぶんふえたじゃないかということでございますが、先ほどの戸叶先生と総理とのやりとりの中にもございましたように、経済協力と請求権とは全然別問題である、五万ドル云々は請求権に依拠した数字ではないということをまず大前提として御了解いただきたいと思います。  それから、先ほど総理の言われましたように、請求権の問題を法律的根拠によりまして片づけることが一番公明であり、それが最善の道であることも私どもよく承知いたしております。従いまして、そのような努力をいたしたわけでございます。たびたび国会を通じても御説明申し上げておる通り……

第43回国会 外務委員会 第3号(1963/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 英国の国会におきましては十二月に批准を終えていると聞いております。
【次の発言】 日英通商航海条約締結交渉は、御案内のように、昭和三十二年からやっておったわけでございまして、英国のEEC加盟を前提としたものではございません。また、協定の内容にわたりまして、英国のEECに加盟するかしないかということには一切関係がないわけでございまして、従って、運用上も支障が起こることは一切ございません。
【次の発言】 EECが閉鎖的になるか開放的になるかという見方でございますが、EEC自体は、私どもとしては、その内在的な必要からも開放的な方向に行くものと思います。現に、ただいままでの経過から見ま……

第43回国会 外務委員会 第4号(1963/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 全体の人口ですか。
【次の発言】 去る六月二十日の住民登録実施以来、十一月十五日現在、登録総人口は二千六百二十七万八千二十五名、世帯数は四百六十三万八千二百二十三と発表されております。  それから、就業人口は、一九六一年で全産業人口九百七十八万九千人でございます。農林業が七百八十一万三千人、七九・八%、非農林業就労人口は百九十七万五千人で二〇・二%となっております。  産業別の国民総生産は、一九五五年の基準実質価格を単位といたしまして、第一次産業が四百九十四億一千ウォン、第二次産業が二百五十三億一千ウォン、第三次産業が四百八十三億二千ウォンになっております。  失業者は、現在の……

第43回国会 外務委員会 第5号(1963/03/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 平和問題に関連いたしまして軍縮一般の問題が非常に重要な課題であるということは、私どもも承知いたしております。それで、現在軍縮問題に対する接近の仕方は、核実験停止協定をつくり上げるということがさしあたっての軍縮問題へ接近する課題であるというように考えております。また、この領域が、希望の持てると申しますか、軍縮問題の手がかりとしてばかりでなく、核実験停止それ自体について争点がはっきりしてきておるということでございますので、この問題についてまず煮詰めて、それで幸いに協定ができるということになれば、それは軍縮一般の問題に対する大きな前進になると思うわけでございます。今の軍縮問題に関連し……

第43回国会 外務委員会 第7号(1963/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 一昨年の小坂・ラスク会談のとき話題になったということは承っております。その当時はまだ時期が熟しないんじゃないかというような話であったと承っておりますが、今回の申し入れば、一月九日、外務省でライシャワー大使から私に口頭で御相談があったということでございます。
【次の発言】 日米安保協議委員会ではこの問題は取り上げませんでした。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 その後原子力を艦船の推進力として利用していく傾向かだんだん見えて参りまして、と同時に、原子力潜水艦自体も大西洋水域、太平洋水域のたくさんの港に寄港するという実績がございまして、そしてそれが何らかの事故を招来していない……

第43回国会 外務委員会 第8号(1963/03/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 最近の韓国における振幅の激しい政治的な動揺につきましては、私どもの方へ入っておる情報は、一般のマスコミに掲載され、報道されておる域を出ておりません。私どもとしては、ただいま、できるだけ広く情報の収集をやりたいと思いまして、せっかく努力中でございます。従いまして、今後の韓国における政局の推移ということにつきましては、にわかに判断がいたしかねる状況にあるわけでございまして、確たる見通しというようなものにつきましては、十分のインフォメーションを取り寄せて、慎重に分析判断してみたいと思っております。
【次の発言】 その管掌する仕事に関連して各局がやっておるわけです。

第43回国会 外務委員会 第9号(1963/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 先般IMFの勧告がございまして、日本政府としては八条国に移行するという方針であることを内外に宣明いたしたわけでございます。これは、先進国の間で貿易と為替の自由化を通じて貿易の拡大をはかろうという潮流が見られますし、また、わが国が通商の機会をできるだけ多く求めて参ります上においては、この潮流からはずれて行動するということは日本の不利益になりますので、そういう決意を固めて内外に明らかにしたことは御承知の通りでございます。もっとも、これからの世界の経済を見る場合に、今申しました自由化の大勢というのは、いわば主として先進国との間の問題でございまして、後進国との間におきましては、国連にお……

第43回国会 外務委員会 第10号(1963/03/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 去年の秋池田総理が訪英いたしました際に、マクミラン首相の訪日を日本政府として要望申し上げたわけでございますが、その後マクミラン首相の訪日は時間がとりにくいということでございまして、先方が首相の名代としてヒューム外務大臣を差し向けるということになったわけでございます。特別に日英間に交渉する案件はございません。日英間の親善、相互理解に資したいということでございます。
【次の発言】 日英間の貿易関係は、御承知のように、去年も大幅な伸長を見まして、EEC諸国の伸びに比較いたしまして日英間の伸びの方がもっと大幅なものでありましたことは、戸叶さんも御承知の通りでございます。今回、六カ年交渉……

第43回国会 外務委員会 第11号(1963/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 内閣が国会を通じて表明いたしました日韓交渉に対する態度というのは、終始一貫いたしておると思うのです。民政移管ということが交渉の条件であるというようなことは一切申し上げておりません。私どもは、先方が宣明いたしておりまする民政移管ということが一日も早いことを希望いたしております。その時期、手順等につきましては今なお問題がありますことは承知いたしておりますけれども、先方も民政移管という旗をおろしたとは承知いたしておりません。が、しかし、これは、この政府は非民主的じゃないかという御批判にこたえてそう申し上げたわけでございまして、交渉自体は合法政権とやっておるわけでございまして、民政移管……

第43回国会 外務委員会 第13号(1963/05/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 新聞を通じてそういうことは承っておりますけれども、まだ公にワシントン政府あるいは駐米大使館からの通知に接しておりません。
【次の発言】 さようです。
【次の発言】 当然そういたしたいと思っております。
【次の発言】 軍艦ばかりでなく、商船につきましても、絶対安全ということはなかなかむずかしいことだと思います。したがって、原子力を推進力といたしておりまする潜水艦につきましても、いろいろな事故が過去において起こりましたし、今後も絶対に起こらないという保証はないと思います。問題は、原子炉というものの安全性が一体どういったものであるかということにつきましては、特別の関心を持ちまして、で……

第43回国会 外務委員会 第14号(1963/05/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御指摘のように、F105機は核、非核両用の能力を持っております。しかし、そういうキャパシティーを持っておるからといって、核兵器を搭載するということは、先方もそういう考えを持っておりませんし、私どももそういう場合はこれに応じないということは、従来からたびたび先方にも申してございまするし、先方もよく了承しておるわけでございます。したがいまして、いまお尋ねのように、事前協議の対象になるというふうには毛頭私どもは考えておりません。
【次の発言】 さよう心得ております。
【次の発言】 さよう承知しております。
【次の発言】 原子力潜水艦の場合は、私もたびたび本委員会を通じて申し上げており……

第43回国会 外務委員会 第15号(1963/05/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました日本国とアメリカ合衆国との間の領事条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  わが国は、アメリカ合衆国との間に領事に関する事項を規定するための領事条約の締結につき、かねて交渉を行なってまいりましたが、先般最終的に妥結を見、昭和三十八年三月二十二日、東京において私とライシャワー米大使との間でこの条約の署名が行なわれた次第であります。  この条約は、本文二十七カ条からなり、これに条約と不可分の議定書が付属しております。その内容は、派遣国が接受国において領事財産について享有する特権・免除、領事官が接受国内で享有する特権・免除……

第43回国会 外務委員会 第16号(1963/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 西村さんも御承知のとおり、海外移住審議会の御答申を尊重いたしまして、その答申の線に沿いまして、とりあえず予算関係法案として事業団法案を御提案申し上げたわけでございます。それで、審議会の御答申を、移住基本法と申しますか移住法と申しますか、そういう中にどのように取り入れるか、そしてその表現はどうすべきか等につきましても、目下鋭意関係省と協議いたしておるわけでございまして、お約束申し上げたとおり、次期国会に提案の予定で進んでおるわけでございます。なぜおくれたかと申しますと、事業団法は予算との関係があるし、予算の編成自体が事業団法成立との関連におきまして先行して措置してまいらなければな……

第43回国会 外務委員会 第17号(1963/05/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま照会中のはまだ参っておりません。
【次の発言】 まだ何日ともきまっておりません。
【次の発言】 しょっちゅういたしております。
【次の発言】 できるだけ早くと先方も言っておりますから、遠からず来ると思います。
【次の発言】 そういうお話は一切聞いておりません。
【次の発言】 商船の入港問題などということは全然聞いておりません。したがって、いま問題になっておる原子力潜水艦の寄港問題と全然別個の問題だと思います。  それから、アメリカに照会中の資料でございますが、再々にわたって催促しておりますので、遠からず参るものと思います。

第43回国会 外務委員会 第18号(1963/05/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 最近、近来の移住の実績がきわめて不振の状況にあるということは周知の事実でございまして、各方面からの指弾を受けておるわけでございますが、そして、このことに対しまして、この前の委員会で私がお答え申し上げましたように、まずこれは、移住会社あるいは海協連の諸君の責任を問いあるいはそれを究明してまいるということではなくて、むしろ移住行政の主体になっておる政府が深い反省の上に立って事態の好転の基礎をつくらなければならぬということを方針とすべきだと存じまして、外務省の関係の皆さん、各省移住関係の方々に、まず政府が反省してやり直そうではないかということをお伝え申し上げて、皆さんの理解を得ておる……

第43回国会 外務委員会 第19号(1963/05/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ヒューム外務大臣の御来日の機会に、中共貿易、中国貿易と申しますよりは、対共産圏貿易につきまして、先方の見解が述べられたことは事実でございまして、大体の考え方は、ココムとかチンコムとかいう国際的な規制に触れなければこの地域との貿易は進めてしかるべしというような御意見であるかのように拝聴いたしました。私どもは、イギリスの立場としてそういう考え方を持たれておることをよくわかるわけでございます。しかし、私どもの立場としては、従来内外に申し上げておりますように、政経分離の原則に立ちまして可能な限り貿易は進めて参るという方針で終始やってきておるわけでございます。同時に、わが国としては、自由……

第43回国会 外務委員会 第20号(1963/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御指摘のような方向でできるだけ努力してまいりたいと思います。
【次の発言】 非常に不敏にいたしまして、私はいま御指摘のような問題について的確にお答えする能力がないわけでございますが、先方の政府といたしまして、案ずるに、クルゼイロの安定ということが非常に大きな課題であると思うのでございまして、先方でクルゼイロ資金を開放いたしまして移民に動員するというような措置をとること自体、ブラジル政府としてはたいへんな問題じゃないかと思うのでございます。公定レートを堅持して、それにさや寄せすべくあらゆる施策を集中しておると思うのでございまして、まっこうからブラジル政府の金融政策というものと背馳……

第43回国会 外務委員会 第21号(1963/05/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました通商に関する一方日本国と他方オランダ王国及びベルギー=ルクセンブルグ経済同盟との間の協定を改正する議定書及び一方日本国と他方オランダ王国及びベルギー=ルクセンブルグ経済同盟との間の貿易関係に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  わが国が昭和三十年ガットに加入した際、オランダ、ベルギー及びルクセンブルグのベネルックス三国がわが国に対しガット第三十五条を援用して以来、これら三国は、わが国の産品に対して差別的な輸入制限を行なってまいりましたので、その是正をはかるために昭和三十五年に現行の通商協定の署名を行ないま……

第43回国会 外務委員会 第22号(1963/06/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 お求めによりまして、今日までわがほうの照会に対しまして先方の答えがありましたものを取りまとめて出したわけでございまして、森島委員の御希望するところは、政府の意見でなくて、客観的に日米間の照会によって入手し得たものということであると思いますので、私といたしましては、この資料に関しては政府の主観をまじえずに客観的な事実を御報告するというように指示いたしまして、つくり上げたものでございます。
【次の発言】 森島さんから御要請がございまして、私どもとしては可能な限と忠実に資料を取りそろえて御提出申し上げたわけでございまして、たいへんいまのおしかりは私は心外だと思うのでございます。私ども……

第43回国会 外務委員会 第23号(1963/06/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ちょっと補足いたしますが、経済協力の分野と移住政策とを区別してお考えをいただきたいと思います。  経済協力は、世界の貿易構造が変わってまいりまして、単なる物資の売り買いだけではなくて、非常に広範な協力関係を打ち立てないと貿易そのものもできないような状況になってきておりますので、資本の援助、技術の援助、あるいはあなたの言われるセットとしての企業の移植、そういったことを考えなければならぬ。この仕事は私どものほうでも経済協力局が担当いたしておるわけでございます。これは移住政策とカテゴリーを別にいたしまして政府のほうでやっておるわけでございます。これには、もとより、各地域の状況によりま……

第43回国会 外務委員会 第26号(1963/06/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私が就任いたしましてからまだ見るべき所要人事を中南米にいたしていないのでございますが、私といたしましては、今後起こるであろう人事につきましては、中南米諸国に対し愛情を持ち、またラテンアメリカ諸国民に理解を持ち、またそれに十分の交渉能力を持たれた方々を、これは公館長ばかりでなく館員につきましても起用してまいるようにいたしたいと思います。
【次の発言】 さよう心得て処置いたしたいと思います。
【次の発言】 西村委員の仰せのとおりでございまして、事業団というものが広く民間各団体の協力を求めなければ、移住事業が推進できないことは当然でございますし、また、進んでその御協力を願うように、可……

第43回国会 外務委員会 第27号(1963/06/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とマラヤ連邦との間の条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府はマラヤ連邦との間で所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための条約締結交渉を昭和三十七年四月以来行なってまいりましたところ、今般交渉が妥結を見るに至りましたので、去る六月四日クアラ・ランプールにおいて、わがほう在マラヤ連邦大隈大使とマラヤ側タン・シュー・シン大蔵大臣との間で署名を行なったものであります。  この条約は、十八カ条からなり、従来わが国がアジア諸国との間に締結……

第43回国会 外務委員会 第28号(1963/06/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いまアジア局長から先方の最近の要求についてお話がございましたけれども、これが日本の国会で問題になっておるということが先方にどういう影響を与えますか、ちょっと私も心配になるのでありますけれども、ただ、私どもとしては、前々から、この問題について日本としてなし得ることというのは、そんなに大きな金円で御心配することはむずかしかろうということは、私の前任者もやっておられたわけでございます。ゼスチュア、オブ・アトーンメントという以上は、それにふさわしいサイザブルなものが一応頭の中で考えられるわけでございますので、そういう範囲内で何とか処置して、将来に向かってシンガポールとわが国との間の友好……

第43回国会 外務委員会 第30号(1963/07/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いまアジア局長が申し上げましたとおり、ただいままでのところ、大きな成約を見たという事実を私どもは承知いたしておりません。ただ、考え方といたしまして、経済協力を後進国に進めてまいるという姿勢は、政府は終始積極的な姿勢をとっておりますことは御案内のとおりでございまして、私どもは、韓国は別だというようには決して考えておりません。リーズナブルな成約でございまして、わが国にもそれをファイナンスする力があれば、それを進めてちっとも差しつかえいと思っておりますが、ただいまのところ、実績はたいしてあがっていないということでございます。  ただいま細迫先生の御指摘でございますが、日本の資本、技術……

第43回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第2号(1963/06/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました結社の自由及び団結権の保護に関する条約(第八十七号)の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明いたします。  結社の自由及び団結権の保護に関する条約は、一九四八年七月九日に、国際労働機関の総会の第三十一回会期におきましてサンフランシスコで採択されたものでございます。  この条約は、その前文にもありますとおり、国際労働機関憲章が、結社の自由の原則を労働条件の改善、平和の確立等の手段であるとしていることにかんがみ、この原則を国際的規制のもとに確保することを目的として作成されたものであり、条約に規定された内容は、団体の設立及び加入の自由、団……

第43回国会 大蔵委員会 第4号(1963/02/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今平岡委員が言われるように、政府としてもただいままでの経済外交の進め方といたしましては、EECを統一体として交渉をすることよりも、欧州各国との二国間の問題で処理して参るということを原則にいたしております。英国との間には、御承知のように通商航海条約が署名になっております。フランス、ベネルックス三国、イタリア等とは、そこの所在の大使館を通じまして直接折衝いたしておりますばかりでなく、東京におきましても先方からの来訪を得まして、ベルギー等につきましては去年の暮から日伯間の問題の処理に精力的に当たっております。従いまして、日本政府の当面の姿勢は、今御指摘がございましたように、二国間に重……

第43回国会 大蔵委員会 第29号(1963/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 基本的な考え方といたしましては、わが国のような貿易国は、関税率はできるだけ低いほうがいいという考え方を持っておるわけでございまして、関税の引き下げ問題が取り上げられたことに対しましては、相当の期待を持って、これに対しては前向きの態度で処置しようということにつきましては、各省何ら異存はございません。  第二点として、しかし日本として、特にこの会議で主張し、かつ各国の了解を求めて推進しなければならない点は何かと申しますと、御案内のようにガット三十五条の援用国がまだ若干残っております。すでにこれを撤廃いたしました諸国におきましても、まだ数量的に、日本からの輸入品に対する制限を過渡的に……

第43回国会 内閣委員会 第3号(1963/02/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  この法律案は、大臣官房に国際資料部を新設してその所掌事務を定めるとともに、外務省の職員の定員を改正するものであります。  まず、大臣官房国際資料部の新設について御説明いたします。  外交政策を効果的に推進いたしますためには、国際情勢の的確な把握がその前提となることは申すまでもありませんが、最近の国際間の動きはますます相互の関連性を強めており、地域的に見ましても局地的な事件がたちまち国際間の重要問題に発展いたします一方、政治、経済、軍事、文化等の部門別に見ましても、これら各部門における各国の活動はいずれも相互に密……

第43回国会 内閣委員会 第8号(1963/03/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 一月九日に在日米国大使から御相談がございました。格別に強硬な態度であるとかなんとかいうものではございませんで、石橋さんも御承知のように、現在の安保体制のもとでは、先方がそういう意思を持って日本に寄港するということになりますると、有権的に断わる立場ではないわけでございます。また、同盟国として安保条約を運営いたしております以上は、日本の立場としても、礼儀としても、断わるというようなことは穏当ではないと思います。しかし、本来事前協議の対象になっていない本件についてアメリカから事前に御相談があったということは、おそらくは日本が史上唯一の原爆被爆国として、国民が原子力につきまして異常な国……

第43回国会 内閣委員会 第10号(1963/03/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 太平洋艦隊にいうところの原子力潜水艦が配置され、その構成の一部分をなしておるということでございます。そこで、わが国といたしましては、現行条約の建前から申しましてはもとよりのこと、日米間の同盟関係の精神によりまして、それらの艦船がわが国の水域に入って参るということは、きわめて自然なことと思うのでございます。ただ、御指摘のように、安保条約の建前で事前協議の対象になるようなことでございますれば、もとより両国間の協議にかかることでございますけれども、私どもはそう解釈いたしておりません。そして事前協議にかかるような問題につきましては、先方もそういう意図が毛頭ないということを再三申し越して……

第43回国会 内閣委員会 第11号(1963/03/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 まだその基礎になる核停交渉が停頓状態にございますので、具体的に今考える段階ではないと思います。われわれの基本的な立場は、御案内のように、有効な核停協定なるものが成立するということを希望いたして、おりまするし、同時に、そういう雰囲気をつくるべく政府としてもこれに協力姿勢をとっておるわけでございますから、日本に考えてくれないかという御要請があるような状態は非常に世界平和のために望ましいことだと思うのでございます。そういう前提に立って考えた場合に、あなたが今御指摘のように、いろいろ設置の環境条件、管理、いろいろ問題があると思いますけれども、そういう点は私もはっきりいたしませんが、核停……

第43回国会 予算委員会 第2号(1963/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せの通り、ソウルに日本の代表部が置かれてないということは、非常に不便でございまして、私ども、終始、相互主義に基づきまして、ソウルに代表部を置くことを認めるように韓国側に要請いたしております。遺憾ながら今日まで向こうの同意を得るに至っていないのでございます。去年の三月、小坂前大臣と崔徳新外務部長官との会談の際、先方にこの要請を小坂大臣がされましたところ、ただいま国交正常化の話が進んでおる、今代表部を置くということになりますと、韓国民に与える影響といたしましては、何か正常化の話が延びるのではないかという印象を与えはしないかとおそれるので、国交正常化を早めて、正常化のあとにしたいと……

第43回国会 予算委員会 第3号(1963/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今総理大臣から御答弁がございました通り、艦船の推進力として原子力を利用するということは、その後だんだん普及いたしております。その普及の過程を通じまして、これによって安全上問題があったということは聞いていないわけでございます。現にノーテラス型の原子力潜水艦が、欧州各国におきましては英、独、白、伊、それから豪州等寄港いたしておるようでございますが、問題があったということは聞いていないわけでございます。今総理大臣からお話がありました通り、安全上特に注意すべきことがあるかないか、そういった点を今検討いたしておるわけでございまして、そういうことに支障がない限り、寄港に支障はないものと考え……

第43回国会 予算委員会 第4号(1963/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 きのう本席から、今問題になっております原子力を推進力とする潜水艦は核装備をしていないということをはっきり申し上げたわけでございまして、御了承いただきます。
【次の発言】 やはり、きのうの答弁でも申し上げましたように、ポラリスの潜水艦が入るということになりますと事前協議の対象になりますから、これは別の問題でございまして、今問題になっております潜水艦はそういう核装備をしたものではないということでございますので、問題を一般化されないように、限定されて御質疑をいただきたいと思います。
【次の発言】 小松委員も御案内のように、先進各国の最近の傾向は、貿易の自由化と関税の引き下げを通じまし……

第43回国会 予算委員会 第5号(1963/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 平和条約を基礎としてやっておりますことは、お話の通りです。
【次の発言】 平和条約第四条は請求権の処理をすることにいたしておりますので、請求権の処理は、この四条にうたわれた処理、始末をつけるということを目標にいたしまして続けておるわけです。
【次の発言】 さようです。
【次の発言】 四条にいう請求権の処理は、いかにしてなし遂げなければならぬ仕事でございます。私が申し上げましたのは、請求権の問題を請求権を通して解決するということは、法律的にも事実の立証の上からも困難であるということでございますので、経済協力の方法によって、経済協力をすることによりまして、その結果、四条の処理、請求……

第43回国会 予算委員会 第6号(1963/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま大蔵大臣が言われた通り考えております。
【次の発言】 これは通商関係だけでなくて、航海、事業活動、投資等、経済活動の全面にわたりまして安定した基盤をつくろうという意図のもとに行なわれたものでございまして、今、総理大臣が言われましたように、ガット三十五条の援用撤回ということを約束してもらいました。ただ、今加藤委員がおっしゃったのは、それでは完全な輸入制限の撤廃になっておるかという御質疑だと思うのでございますけれども、現在まで対日制限品目は、英国は百八十ございました。それが今回の約束によりまして十八に減っております。しかしながら、ほかにわが国として自主規制の約束をいたしてお……

第43回国会 予算委員会 第8号(1963/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 別に積算の根拠があるわけでございませんで、隣邦に対しまして、わが国の財政能力、対外支払い能力を勘案いたしまして、この程度が可能であろう、また適当であろうという判断でいたしたわけであります。
【次の発言】 積算の根拠はございません。
【次の発言】 わが国の生産物と役務でございます。
【次の発言】 平和条約第四条は、日韓の間で請求権の取りきめをやるということをうたってあるわけでございまして、日本が韓国に対しまして経済協力をするということとは無関係でございます。
【次の発言】 そのこと自体は、今申し上げました通り無関係でございます。ただ、そういうことをやることによって、第四条の請求権……

第43回国会 予算委員会 第11号(1963/02/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御案内のように、ニュージーランドは、豪州と並びましてわが国最大の顧客でして、一人頭の日本製品の輸入量は一、二を争っておる顧客でございます。なお、石田さんも御承知のように、去年の十月にはニュージーランドとの通商協定改定議定書が発効いたしまして、三十五条の援用も撤回になったことも御承知の通りでございまして、アサヒ・イブニング・ニュースがニュージーランド特集号を御編集になるという場合に、先方から総理大臣、それから貿易大臣で副総理大臣をされている方もメッセージを寄せられておりますので、私としても、こういう日本最大の顧客でございますので、メッセージを差し上げた次第でございます。今、問題の……

第43回国会 予算委員会 第12号(1963/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 お答えいたします。  最近、わが国の経済成長に伴いまして、労働力が相対的に不足するという事態が出て参りまして、また、その他の理由もございまして、移住が不振になっておりますことは、御案内の通りでございます。私どもといたしましては、健全な社会の姿というものは、経済的な繁栄だけで実現できるものではないと考えておるのでありまして、国民の一人々々が木具いたしました個性と能力を十分に開発し、これを伸ばして発揮できるような場を与えるということが大切であると考えております。海外では開発途上にある国がたくさんございまして、そこには未完成の魅力が存在いたしますし、創造的な活動の機会が存分に与えられ……

第43回国会 予算委員会 第13号(1963/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今御指摘のように、三条によりまして信託統治に付する場合に、第七十七条によりまして、「第二次世界大戦の結果として敵国から分離される地域」というものが対象になる、こういう関係にあるものと思います。
【次の発言】 平和条約の解釈といたしましても、主権は日本にあると思うわけでございます。ただいま物理的には分離されておるということだろうと思います。
【次の発言】 アメリカが沖繩を平和条約上信託統治にする権利はありますが、信託統治にしなければならないというようには平和条約はうたってございません。従って、滝井先生のように、信託統治にしないから返せという立論は直ちに出てこないと思います。

第43回国会 予算委員会 第15号(1963/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いわゆる対日請求八項目の中で日本側に提示がありましたことは事実でございます。しかし、それには、今額という話でございますけれども、項目で提示があったわけでございます。
【次の発言】 交渉の過程におきまして、たとえば日本人と韓国人の区別でございますとか、あるいは南鮮の区別でございますとか、そういう点について日韓の間で意見が合わなかったということは聞いておるわけでございます。
【次の発言】 私が伺っておるのは、項目で提示があって、こちら側との話し合いの中で、韓国側の考え方というようなものはその途中で出てきたことがあると思っております。

第43回国会 予算委員会 第16号(1963/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 韓国の経済状況でございますが、独立後の困難な諸条件のもとにおきまして、その経済の成長率が思わしくないということは、御案内の通りでございます。加うるに、農作物の不作等も災いいたしまして、最近の状況は相当困難であると考えております。失業者等も相当の数に上っているように伺っておるわけでございまして、今日の事態は、韓国にとりまして相当困難な状況にあるという判断に立っております。
【次の発言】 経済の順便な成長を逐げるには各般の条件が整っておらねばなりませんが、御案内のように、独立当初でございますし、韓国の経済の成長を促す諸条件が十分でないと思います。今御指摘のように、韓国の政情がただい……

第43回国会 予算委員会 第18号(1963/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 たびたび申し上げておりますように、最近の韓国の政情の評価につきましては、私ども、軍事政権が民政移管への道程におきまして、いろいろ苦悶をしておる姿だというように評価いたしておるわけでございます。先方の最高会議の議長がどのような声明をされたか、そういうことにつきましては、私どもとやかく申すべき性質のものではないと思います。
【次の発言】 私どもは、常々申し上げておりまするように、日韓の正常化の前提になる懸案の解決は、国民の御納得のいくような内容のものでなければならぬ、そういうものを一括して同時に解決したいという基本方針を把持いたしまして、今日まで参っておるわけでございます。今後もそ……

第43回国会 予算委員会 第19号(1963/06/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま志賀長官が答えられたように、一空軍師団というものを目安に考えております。
【次の発言】 安保協議委員会の話でございますので、私から御答弁申し上げます。  F105の機種変更につきましては、去年の夏ごろからお話がございました。これは、アメリカ本土はもとより欧州各国のアメリカ軍の装備が老朽化したものを105に置きかえつつありますので、やがて在日米軍につきましてもそのような処置を講ずる心組みであるということは、先方からお話を承っております。それから、原子力潜水艦の問題につきましては、御案内のように、本年の一月九日アメリカ大使から私のほうにお話があったわけでございまして、随時こうい……

第43回国会 予算委員会 第20号(1963/06/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま農林大臣からあらましお話がありましたとおりでございますが、御案内のように、この会議はFAOの主催で、アメリカ政府の招請という形で行なわれるものでございますが、政府間の会議ではなくて、各国の民間の委員会、民間の団体、協会のグループ、あるいは大学、学会、科学者、言論界の指導者、そういった方々が個人の資格で参加するものでございまして、直接予算的にも政府と関係ございません。ただ、いま農林大臣が言われましたとおり、政府としても関心を持ち、支持を惜しまないつもりでおりますので、青田参議院議員以下御出席の方々に対しましては、可能な限り便宜をはかりたいと考えております。


大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院29期)

大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-27期-28期-|29期|-30期-31期-32期-33期-34期-35期
第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 災害対策協議会 第4号(1961/07/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平説明員 御答弁に先だちまして、お礼を申し上げます。  国会におきましても、今次の災害にあたりまして、各地に調査団を派遣されまして、つぶさに御調査をいただき、被害の実情に即して貴重な示唆を政府に与えられましたことは、厚くお礼を申し上げます。  ただいまの宮澤委員の御質問でございますが、今次の災害にあたりまして、災害の全体的な規模といたしましては伊勢湾台風に及ばないのでございますけれども、今御指摘の天竜川水系その他各地における治山、砂防の被害につきましては、目に余るものがあると思うのでございまして、局地的な激甚な地域に対しましての特別立法措置を考慮すべきものと思っております。なお、先般の国会……

第38回国会 災害対策協議会 第11号(1961/09/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平説明員 今次の災害につきましては、まず気象の観測、予報の機能を動員いたしまして、事前にPRに努めました。御承知のように、第一室戸台風、伊勢湾台風等に比べまして、生命を失われた方々が比較的少なかったということは、不幸中の幸いであると思っております。  災害が起こりまして以来、政府、中央といたしましては、事務次官の連絡会議を開きまして、応急復旧対策を各省歩調を合わせて努力して参りましたが、昨日は中央災害救助対策協議会を開きまして、ただいままで集まっております被害の状況を各省庁から伺うと同時に、当面の処置の大綱をきめていただいたわけでございます。と同時に、警察、消防、海上保安庁等は、それぞれの……

第38回国会 農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1961/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 水資源開発公団法案につきましては、政府部内におきまして意見の調整を急いでおりまして、ようやくきのうまとまりまして、本日衆議院の方へ御提案申し上げました。
【次の発言】 国会に御提案申し上げましたら、今度は国会の方のお仕事になるわけでございます。私どもといたしましては、これは当初から大へんな問題でございまして、せっかく各省の意見もまとめて御提案申し上げました以上、今国会におきましては皆様方の御協力を得ましてぜひ成立さしていただきたいということを希望しております。
【次の発言】 成立後六カ月以内にというように法案はいたしてございます。

第38回国会 文教委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1961/04/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 科学技術庁長官から三月十一日に文部大臣に対しまして御勧告がありました事実は承知いたしております。しかしこの勧告につきましては、池田大臣からも荒木大臣からも閣議に御請議をいただいておりません。従って閣議のレベルの問題にはただいまのところなっておりません。しかしながら御勧告がございまして、そういう事実を知りましたので、本問題につきましては文部省と科学技術庁の間におきまして御調整がつくものと期待いたしている次第でございます。
【次の発言】 所得倍増計画は、御案内のように、わが国に与えられた条件のもとで十年以内に国民所得を倍増に持っていくためには、どういう政策、手段を組み合わせていけば……

第38回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1961/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 国後、択捉からの引き揚げ漁民に対しての措置でございますが、これは在来の観念で見舞金程度のことを考えるべきか、それとも、戦後漁業権の民主化に並行して、日本全国の漁民に対する漁業権の補償的な措置がとられましたが、それと同じような性格の措置を講ずべきか、いずれにすべきか、政府部内で予算編成の段階におきましては、結論が帰一していなかったのでございます。従いまして、一応総理府といたしまして、二億円の見舞金を出すという措置を取りやめにいたしまして、政府部内でこの問題に対する帰一した見解を得た上で措置したいということで、今日に至っておるわけでございます。今横路委員がおっしゃいましたように、ど……

第38回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1961/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 先般の本分科会におきまして、横路委員から御質疑がございました、元北方漁民に対する補償問題でございますが、この問題について、あらためて政府の現段階における見解を申し述べることをお約束申し上げておきました。本日お答えいたしたいと思います。  この問題、つまり、元北方漁民に対するある種の金銭給付を行なうべしという問題が、政治問題として起こって参りました。そして、それが今日に至るまでの経緯につきましては、横路委員もよく御存じでございますので、省略させていただきます。この過程を通じまして、この金銭給付は、一種の見舞金的な給付にすべきであるという考え方が、政府の一部に起こったのでございます……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 外務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 この事業団の設立につきまして、政府部内におきまして各省との間に御協議があったわけでございまして、各省はそれぞれ設置法のもとで自分の仕事をいたしておりまして、また、その自分の所管の仕事につきましては、各省ともそれぞれ非常に熱心であるわけでございます。今御指摘のように、所管別に摩擦重複等が皆無ではございませんが、これは、漸次、そういったことのないように、行政効率が上がるように持っていくのが、私どもの当然の任務であると思うのでございます。ただいまお言葉にもありましたように、これを前進的に持って参らなければならぬわけでございまして、私は、今度できました事業団自体も、そういう意味では技術……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第7号(1962/02/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平政府委員 そういう動きがあるということを、新聞紙上を通じて承知いたしておりますけれども、政府の方に対しましてまだ何らの御連絡に接しておりません。
【次の発言】 まだ御連絡を受けておりませんので、内容をよく承知いたしておりません。
【次の発言】 去年の本委員会におきまして、横路委員から、中央情報局というようなものを作る考えはないかというお話があったと思います。そのときに私も申し上げたのでございますが、私どもの任務は、今与えられた機構、予算、要員というものをできるだけ有効に、重複しないように活用いたしまして、でき得る限りの情報を収集し、分析し、判断するということが任務でございまして、今の状態……


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 外務委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1963/07/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおり、政府の立場として、寄港を要請された場合にそれを断わる立場にないことは、たびたび申し上げたとおりでございますが、御指摘のように、国民の側におきましていろいろ御心配の点もございますので、これらの問題について周到に検討いたしまして処理いたしたいと考えておるわけでございまして、この態度は今日も全然変えておりません。  それから、第二点といたしまして、この間中間の報告を申し上げたわけでございますが、その後も引き続き先方と照会をいたしておるわけでございますけれども、先方の御返答はただいまのところまでまだ接受いたしておりませんが、遠からず返答がちょうだいできるものと期待いたして……

第43回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1963/06/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 楢崎委員の言われること、ごもっともでございまして、移住に関する立法、基本的な移住立法とあわせて御審議をお願いするのが順序だと思います。しかし、私が外務省のほうをお預かりすることになりまする以前から、最近の移住の実績が御案内のように思わしくないし、また、移住担当機関の再検討の問題が出ておりまして、何かこれを処理しなければならぬという機運にありましたこともまた事実でございます。したがって、私が予算の都合と申し上げたのは、予算はまあ一年間の国といたしましての事業のもくろみを数字化したものでございます。三十八年度予算をつくるにつきましては、従来の移住担当機構そのままの姿で予算を組んでお……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1963/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 外務省所管の昭和三十八年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は百九十一億二千八百四十八万一千円でこれを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費六千二百万九千円、遺族及び留守家族等援護費九百万円、貿易振興及び経済協力費二十七億八千七百八十六万一千円その他の事項経費百六十二億六千九百六十一万一千円、であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省九十二億二千八万六千円、移住あっせん所四千三百二十一万七千円、在外公館九十八億六千五百十七万八千円であります。  ただいまからその内容について御説明いたします。  まず外務本省について申し上げます。  第一、外務本省一般……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1963/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御指摘がございましたように、私どもとしてはあらゆる国と正常な国交関係を持ちまして、相互の繁栄をはかって参らなければならぬということは当然の責任でございますし、また多くの国民がそのように期待されておると思うのでございます。日韓の間が今日のような不自然な状態にあることは、日韓交渉についての評価いかんにかかわらず、でき得るならば正常化いたしたいという願望をすべての方が持たれておると思うのでございます。私どもも今与えられた条件のもとでどうすれば正常化に持っていくことが可能かということにつきまして、鋭意ただいままで検討をし、交渉をして参っておるわけでございます。この態度は相手国の政情によ……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第9号(1963/02/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 昨日韓国の代表部から、金鍾泌氏外二名の随員の方の入国を認めてもらいたい、こういう話がございました。資格は何でも移動大使だということでございました。一週間程度の滞在を認めてもらいたい、そういうことを言うてきまして、日本政府としては、今まで韓国は他の国交のある国々と取り扱い上特別に差別をいたしておりません。従って、私どもとしてはけっこうでございましょうという御返事を申し上げたわけで、どういう目的で日本に来られたか、それは伺っておりません。
【次の発言】 私の方から会見を申し入れる意図はございません。
【次の発言】 政府の正規の資格を持ち、使命を持ってわが国にお申し出がある場合は、ど……



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