大平正芳 衆議院議員
31期国会発言一覧

大平正芳[衆]在籍期 : 25期-26期-27期-28期-29期-30期-|31期|-32期-33期-34期-35期
大平正芳[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは大平正芳衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院31期)

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 衆議院本会議 第3号(1968/01/30、31期、自由民主党)

○大平正芳君 私は、自由民主党を代表いたしまして、わが国が当面せる若干の重要問題につきまして、政府の所信をただしたいと思います。  まず、核政策についてお尋ねいたします。  私は、核エネルギーの利用とその制御の問題が、好むと好まざるにかかわらず、これからの政治が取り組まねばならない最大の課題になるであろうと考えます。現実の政治が直接間接すでに核の影響下にあります。総理も、「今日の核時代をいかに生くべきかということがすべての国に共通した課題である」と言われております。そこで、まず、この問題との取り組み方を中心に政府の考えを伺いたいと思います。  現にわが国は、与野党の一致した支持を得て、核エネル……

第58回国会 衆議院本会議 第20号(1968/04/04、31期、自由民主党)

○大平正芳君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ベトナムの和平をめぐるジョンソン声明を中心に、政府の所信をただしたいと思います。  三月三十一日の夜、ジョンソン米大統領は、ベトナム紛争の解決につき、これまでの政策を思い切って修正した新しい提案を行ないました。すなわち、それは、ベトナムの早期和平を促進するための第一歩として、北ベトナムに対する爆撃を、大幅に、一方的に、かつ即時に停止するという内容のものでありました。これは昨年九月のいわゆるサンアントニオ方式を越えた大胆な措置であります。しかも、ジョンソン大統領は、その提案と時を同じゅうして、次期大統領候補に指名を求めないし、また受ける意思もない……


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第60回国会(1968/12/10〜1968/12/21)

第60回国会 衆議院本会議 第3号(1968/12/12、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 私にお尋ねがありました石炭政策につきましてお答えいたします。  御指摘のように、現在の石炭鉱業が、関係者の努力にかかわらず、経営が極度に悪化いたしまして、このまま放置できない状態にありますことはたいへん残念でございます。  その再建策といたしまして、国有化以外にはないでないかという御提案でございますが、私どもといたしましては、遺憾ながら賛成いたしかねます。と申しますのは、石炭産業の実態は、生産、財務、賃金、鉱害、その他まことにその格差が千姿万態ございまして、国有化、その他画一的な方式をそのまま当てはめていくには相当な無理がありますのみならず、行政の公正を期すことも困難……


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第61回国会(1968/12/27〜1969/08/05)

第61回国会 衆議院本会議 第4号(1969/01/30、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 最初の御質問は中小企業対策でございますが、中小企業は、内におきましては、労働力の異常な不足、需要構造が非常に変わってまいりましたばかりでなく、外におきましては、後進国の漸次追い上げが続くというような状況のきびしい環境のもとで、これに適応する力を政府としてはつけるようにお助けをしなければならぬ責任があると思うのでございます。  そこで、先ほど大蔵大臣からもお話がありましたように、まず第一に、体質の改善のために思い切った金融の措置を講ずる。中小企業振興事業団ばかりでなく、政府関係金融機関全体を通じまして、相当ことしは思い切った融資をちょうだいいたしたのでございます。それか……

第61回国会 衆議院本会議 第5号(1969/02/12、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 武器輸出行政につきましてお答えいたします。  武器の輸出につきましては、総理大臣が仰せられたとおりの精神に基づきまして、華山議員が御指摘のように、三つの原則に抵触する場合は輸出を認めないことにいたしております。すなわち、共産圏諸国向けの場合、国連決議によりまして武器等の輸出が禁止されておる国に向けた場合、さらに、国際紛争の当事国またはその当事国になるおそれのある国に向けた場合、この三つの場合につきましては、輸出を承認しないことにいたしております。しかして、具体的なケースでこの三原則に抵触するかどうかの判断にあたりましては、外務省等と十分協議いたしまして慎重を期しており……

第61回国会 衆議院本会議 第14号(1969/03/14、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 私に対する御質疑は、特許制度の改善についてでございました。  技術の革新がたいへん早い速度で進んでおりまするし、御指摘のように、技術の輸入超過の傾向が顕著でございますので自主技術を開発する、そのために、現行の特許制度は急いで改善の要があるではないかという御指摘は、仰せのとおりでございます。これまで、私どもとしましては、審査官を増員いたしましたり、あるいは資料整備をいたしまして当たってまいりましたが、依然として審査、審判の滞りは著しく、その処理に要する期間もますます長期化を来たしておりますので、審判、審査の促進、技術早期公開ということを軸にいたしました改正案がようやくで……

第61回国会 衆議院本会議 第15号(1969/03/18、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 石炭鉱業再建整備臨時措置法の一部を改正する法律案、及び石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  わが国の石炭鉱業は、エネルギー革命の進展、自然条件の悪化、労働力需給の逼迫等によって、その経営基盤が著しく悪化し、きわめて憂慮すべき状況に置かれております。このため、政府は、昨年十二月の石炭鉱業審議会の答申の趣旨を十分尊重して、本年一月に、石炭対策に関する閣議決定を行ない、今後の対策の基本的方向を確立した次第であります。  この新しい石炭対策におきましては、わが国のエネルギーの安定的供給、雇用の安定、地域経済の発展など、国……

第61回国会 衆議院本会議 第16号(1969/03/20、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 中小企業基本法第八条に基づきまして、先般政府が国会に提出いたしました昭和四十三年度中小企業の動向に関する年次報告及び昭和四十四年度において講じようとする中小企業施策の概要を御説明申し上げます。  昭和四十二年から四十三年にかけて、わが国経済は景気調整下にもかかわらず、全体として拡大基調をたどり、中小企業の事業活動もこれまでの引き締め期に比べて順調な伸びを示しました。資金繰りもさしたる逼迫感のないままに推移し、設備投資も引き続き増勢の傾向をたどっております。しかし、この間、労働力の不足はますます進行し、中小企業の賃金は著しい上昇を示しており、他方、発展途上国の追い上げ、……

第61回国会 衆議院本会議 第17号(1969/03/25、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 有機水銀、カドミウムに対する流出規制が手ぬるいではないかという御質疑でございますが、有機水銀につきましては、去る二月三日、規制対象水域を拡大いたしまして、三月十三日には規制対象設備を追加いたしまして、排出規制を充実させることにいたしております。  カドミウムにつきましては、鉱山保安法によりまして、現に鋭意規制を行なっておる次第でございます。(拍手)
【次の発言】 公害に対する企業側の心がまえについての御質疑でございました。  ただいままで、私どもが企業家の公害に対する態度を見てまいりますと、すでにこれを与件として受けとめて、企業の経営に差しつかえない範囲において取り組……

第61回国会 衆議院本会議 第23号(1969/04/08、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 相次ぐ事故を起こしまして、責任者としてまことに申しわけなく存じております。  第一の御質疑は、能率の向上を急ぐあまり災害を起こしたのではないかということでございますが、ただいま災害の原因は究明中でございますけれども、私どもが見ますところ、能率の向上というよりは、ちょっとした不注意、手抜き等がかかる災害を結果したのではないかと見ておるのでございまして、問題は、保安体制の確立こそ最大の課題であろうと思います。  この意味におきまして、企業側に対しましては、保安に対する取り組み方をここで再確立をお願いしなければなりません。きのうも、午後一時、大手十六社の社長、中小炭鉱でつく……

第61回国会 衆議院本会議 第26号(1969/04/15、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) ガス事業法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。  家庭用エネルギーの需要は逐年増加の一途をたどっており、ガスは国民の日常生活に不可欠なエネルギーとして今後とも一そうその地位を高めてまいるものと考えられます。その過程におきまして、主要な供給源である都市ガス及び液化石油ガスは、それぞれその特性に応じた機能を果たしていくことが期待されます。  このうち、都市部において重要な役割りを果たす都市ガス事業につきましては、近時、石炭から石油への原料転換等に伴い、経済性の見地からガス発生設備等が高圧、大容量となりつつありますが、その反面において、事故発生の防……

第61回国会 衆議院本会議 第35号(1969/05/09、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 米国の繊維品輸入制限の動きは、わが国の繊維産業にとりましてまことに重大かつ深刻な問題でございます。したがいまして、今日まで、政府といたしましても、その阻止のため多大の努力を払ってまいりましたが、ただいま議決されました御決議の趣旨を十分に尊重いたしまして、今後とも、なお一そうの努力を傾けて、所期の目的を達成するようにいたしたいと考えております。(拍手)

第61回国会 衆議院本会議 第41号(1969/05/30、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 貿易の自由化、自動車その他の資本の自由化に対する対策についての御指摘でございましたが、わが国も経済の国際化に即応いたしまして、自由化の方向に歩を進めておりますことは御案内のとおりでございまして、わが国の産業の対応力の整備と相まちまして、漸次自由化を進めてまいる方針でございます。  第二の点は、ミクロネシア諸島の産業の育成についてどうかという御指摘でございますが、本協定が成立いたしますれば、その精神に沿いまして日米両国で協議して、もし必要がございますならば検討するにやぶさかではございません。(拍手)

第61回国会 衆議院本会議 第48号(1969/06/17、31期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(大平正芳君) 企業の公害に対する責任を明徴にいたしまして、発生源においてこれを規制するようにしろという御注文でございます。仰せのとおりでございまして、私どもも極力その方向で善処をいたしておるつもりでございます。  それから公害対策の立ちおくれについて、事計に公害を防止するという観点から、低硫黄原油の確保とか脱硫技術の開発等についての御指摘がございましたが、私どもも仰せの線に沿いまして、脱硫技術の開発には、工業技術院を中心に、すでに実行に着手しており、一部実用化に移っておりますことは御案内のとおりでございまして、今後一そう低硫黄原油の確保に努力いたしますとともに、脱硫技術の開発につき……

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院31期)

大平正芳[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 建設委員会 第24号(1967/07/19、31期、自由民主党)

○大平委員 閉会間近になりまして、法案の審議がふくそうしておるときに、質疑の時間をお与えいただきまして、委員長並びに委員各位に厚くお礼を申し上げます。  四国と本土の連絡橋問題というのは、久しく私ども並びに私どもの先輩の発願であったのでございますが、幸いに昭和三十年に鉄道建設公団が調査に着手していただき、三十四年には建設省も乗り出していただき、建設省と国鉄が共同いたしましてこの架橋問題の技術的検討、調査を土木学会に共同委託されたのが昭和三十六年の秋でございました。それで三十七年から学会におきましては大ぜいの研究員を動員し、たくさんの経費を使いまして、ようやくことしの五月十九日に最終答申なるもの……


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第60回国会(1968/12/10〜1968/12/21)

第60回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1968/12/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 第六十回臨時国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として、所信の一端を申し述べさしていただきたいと思います。  公害問題を解決し、国民の健康の保護と生活環境の保全をはかることは、経済の発展の推進とともに、通商産業行政の重要な課題であり、通商産業省といたしましては、公害対策基本法を軸として、産業及び生産技術の実態に即した実効のある公害対策を、今後一段と積極的に推進してまいる所存であります。  第五十八回通常国会においては、大気汚染防止法、騒音規制法及び公害防止事業団法の一部改正法が成立し、公害対策基本法に基づく公害対策強化の第一歩が踏み出された……

第60回国会 商工委員会 第1号(1968/12/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 このたび私は通商産業大臣に就任いたしましたが、この機会に所信の一端を申し述べたいと存じます。  御承知のとおり、今年に入りましてわが国経済は当初見込みよりもかなり高い水準で拡大を続けており、一方、国際収支も輸出の急伸と輸入の落ちつきによりまして総合収支においても相当の黒字となる見込みであります。  このようにわが国経済の最近の推移はきわめて順調でありますが、これを取り巻く内外の経済環境は決して容易なものではありません。  国際的には、残存輸入制限の自由化、資本取引の自由化、特恵供与の問題等が当面の課題となっております。加えて、つい最近の国際通貨問題に見られるとおり、世界経済はい……

第60回国会 商工委員会 第2号(1968/12/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 硫黄政策につきましては、岡田委員御案内のとおり、審議会の御答申の示す方向で、私どもも鋭意努力しなければならぬと思っております。その方向でやってまいります場合に、どういたしましても鉱山企業自体の合理化が前提になるわけでございますが、松尾鉱山におかれまして、きょう非常手段を講ぜられたのを契機にいたしまして、本格的に山自体の合理化のもくろみが立てられて、それが再建のレールに乗りまして、そして同時にわれわれの硫黄政策とマッチいたしまして、活路が開けてまいりますように、非常に精力的に、そしてまた関係者、従業員の方々、地域の経済財政関係方面が非常に多いわけでございますので、周到でかつきめの……

第60回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1968/12/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私はこのたび通商産業大臣に就任いたしましたが、所管事項の中でも特に石炭行政は、エネルギー革命の渦中にある石炭鉱業の再建の問題にとどまりまぜず、保安の確保、産炭地域の振興、鉱害の円滑な処理、雇用の安定等の幅広くかつ困難な問題をかかえております。私といたしましては関係各方面の御協力を得て、誠心誠意これに取り組んでまいる所存であります。  今後の石炭鉱業のあり方につきましては、その深刻な状況にかんがみ、本年四月以降石炭鉱業審議会において長期的かつ国民経済的視野に立って広範な検討が続けられてまいりましたが、その大綱について小委員会における審議を終えたところであります。さらに引き続き総合……

第60回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1968/12/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのように、政策を打ち立てる場合におきまして、エネルギー資源としての石炭の位置づけと、それから計画年度にわたりましての確たる展望を持ちまして、それを軸として石炭政策を打ち立てるのが当然の道行きであろうと考えるのであります。ところが、いままでやってまいりました石炭政策は、そういう線に沿うてやってまいったのでありますけれども、岡田委員も御承知のように、石炭鉱業の生産性が思うにまかせなかった、能率が当初想定いたしましたような運びになかなか参らなかった、賃金のアップ率も当初予想しておったようなカーブではあり得なかったというような事情に加えまして、競合エネルギーの値段は逆にだんだん弱含……

第60回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1968/12/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま私どもの立場は、昨日石炭審議会の御答申をちょうだいしたという立場でございまして、この答申を基礎といたしまして、これからなるべく早い機会に基本の方針について政府で閣議御決定を仰がなければならぬ、それから予算案、法律案の作案を急がなければならぬわけでございます。そういうことでございますので、いま私が申し上げますることは、審議会の御答申をちょうだいした瞬間において、渡辺委員が御指摘の問題についてどういう考えでおるかということとしてお聞き取りをいただきたいと思います。  過去の石炭政策が、累次にわたりまして政府並びに関係者の努力にもかかわりませず、成功裏に実ることがなかったとい……

第60回国会 予算委員会 第1号(1968/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 わが国は貿易立国と申すべき国策で終始いたしておりますことは、横山さんも御承知のとおりでございまして、私どもも、貿易振興の上から申しまして、自由圏ばかりでなく、社会主義圏に対しましても、貿易の拡大をはかってまいりましたし、また顕著な実績をおさめてまいっておりますことは、御案内のとおりでございます。  そこで、いま御指摘の日工展からお申し出がございまする展示会の出品規制の問題でございますが、十一月十三日から受け付けておりまして、目下鋭意査定を急いでおるところでございます。私どもとしては貿易の振興ということを堅持いたしておりまするから、ことさらこれを押えようとか、特に規制しようとか、……


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第61回国会(1968/12/27〜1969/08/05)

第61回国会 決算委員会 第6号(1969/03/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 八幡、富士両製鉄会社の間で合併しようという合意ができた、これは私どもと関係のないことでございます。会社の話し合いでございます。で、これが公正取引委員会によりまして、独占禁止法に照らしまして適法かどうかということが審査されておるということでございます。それも通産省といたしましては一応関係のないことでございます。問題はあなたが御指摘のように、私どもはそういうこととかかわりなく、日本の産業政策を預かっておる者といたしまして、日本の産業の体制が強化されて、険しい国際競争にたえるだけの、戦えるだけの体制であってほしい、それに必要な金融、税制その他政策上の手段をもって、これを助成をいたして……

第61回国会 決算委員会 第31号(1969/11/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 米国政府の気持ちを私がここで憶測するわけにまいりませんけれども、仰せのように、輸出国側の自主規制を求める意図を断念していないことば事実でございます。とりわけ日本に対して力点を置いてそういう要請を繰り返しておられることも事実でございますが、察するに、これは日本が対米繊維輸出国の中で最大の輸出国であるという認識を持たれておるからではないかと思います。
【次の発言】 仰せのように、繊維の輸出自主規制問題は、業界こぞって反対しておりまするし、また国会においても、委員会並びに本会議の御決議をいただいておるわけでございます。また、各政党におかれても同様の立場を明確にされておるわけでございま……

第61回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1969/02/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 第六十一回通常国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として、所信の一端を申し述べたいと存じます。  公害問題を解決し、国民の健康の保護と生活環境の保全をはかることは、経済の発展の推進とともに、通商産業行政の重要な課題であり、通商産業省といたしましては、公害対策基本法を軸として、産業及び生産技術の実態に即した実効のある公害対策を、今後一段と積極的に推進してまいる所存であります。  第五十八回通常国会においては、大気汚染防止法、騒音規制法及び公害防止事業団法の一部改正法が成立し、公害対策基本法に基づく公害対策強化の第一歩が踏み出されたのであります……

第61回国会 商工委員会 第2号(1969/02/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 第六十一回国会における商工委員会の御審議をいただくに先立ちまして、通商産業行政に関する私の所信の一端を申し述べたいと存じます。  御承知のとおり、最近のわが国経済は、当初の見込みよりもかなり高い水準で拡大を続けており、一方、国際収支も輸出の急伸と輸入の落ちつきとにより総合収支においても相当の黒字となっております。  このように、わが国経済の最近の推移はきわめて順調でありますが、これを取り巻く内外の経済環境は決して容易なものではありません。  国際的には、残存輸入制限の自由化、資本取引の自由化の進展、特恵供与の問題等が当面の課題になっております。加えて、国際通貨問題に見られるとお……

第61回国会 商工委員会 第3号(1969/02/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 特定繊維工業構造改善臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。  現行特定繊維工業構造改善臨時措置法は、わが国の繊維工業を取り巻く内外の経済環境がきびしくなりつつある情勢の中で、その構造的脆弱性を克服し国際競争力を強化するため、紡績業及び織布業につきまして総合的な構造改善をはかることを目的として、昭和四十二年に制定され、今日に至っております。  しかしながら、繊維工業全体の構造改善を達成するためには、繊維工業の他の部門につきましても所要の対策を講ずる必要があり、この点につきましては本法制定に際し、当委員会において附帯決議をいただい……

第61回国会 商工委員会 第4号(1969/02/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題になりました中小企業近代化促進法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。  最近の中小企業をめぐる経済環境は、対外的には、発展途上国の追い上げと特恵関税制度の実施、資本自由化措置の進展等により国際競争が激化し、対内的には、賃金コストの上昇、労働力需給の逼迫を見る等一段ときびしさを加えつつございます。中小企業のわが国経済に占める重要性にかんがみ、わが国の中小企業が、これらの激動する内外の経済情勢に対処してその競争力を強化していくためには、企業の合理化、近代化とともに、業種業態に即した構造改善を進めてまいることが緊要であります。 ……

第61回国会 商工委員会 第10号(1969/03/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 この法案の御審議について、いろいろ御心配をいただきまして恐縮をいたしております。  いま中村委員から御指摘の第一の株式の処分の問題でございます。これは一応政府では、本法の十一条の規定に従って行なったものでございまして、その間の事情は、慎重な御審議の過程におきましても、政府側から十分御説明申し上げたことと存ずるのでございます。しかし、これは一応通り一ぺんといえば通り一ぺんでございまして、大切な国有財産の処分でございますから、仰せのように慎重の上にも慎重を期し、公正を期して、大方の心からなる御納得がいくような手順で、念を入れて運ぶべきものであったと私は思うのでございます。運び方につ……

第61回国会 商工委員会 第11号(1969/03/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 金融措置の問題でございますが、中小企業庁長官から申し上げましたように、中小企業金融公庫のほうに低利の特別ワクを設定して需要に応じようという姿勢をとったということでございまして、ことしこれで対応してやってみまして、実際上非常な制約が実施面においてあるということでございますならば、新たなくふうをしなければならぬと思います。  それから第二の、府県に無利子の供出をお願いしているわけでございますが、これはあなたがいま御指摘のように、非常に産地がかたまっておりますし、端的にそういう産地を持った府県の地域公共団体としての責任から申しましても、受益団体としての責任から申しましても、ある部分無……

第61回国会 商工委員会 第14号(1969/04/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御心配ごもっともでございまして、先般OECDに出しました一応のリストがございますが、これとても、メンバー各国の間でいまからいろんな角度から論議されるわけでありまして、どのように落ちつきますか、私にもまだ何とも見当がつきかねておる状況でございます。このわれわれが一応出しましたリストの作案にあたりましても、いま仰せの問題に対しましては、最大限の配慮を加えてございまするし、今後の審議の経過に応じまして、問題が出来してまいりました場合には、これまた仰せのような趣旨に従って十分対処してまいる所存でございます。
【次の発言】 三月三十一日に成立を見ました関税の暫定措置法、あれを御審議願いま……

第61回国会 商工委員会 第15号(1969/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 商工委員会におかれまして、この問題を憂えられて、参考人を御招致されて、いろいろ御聴取いただきましたことに感謝いたします。  この前から申し上げておりますように、アメリカ側からいまなお公式の接触がございません。しかし想像いたしますに、遠からず私どものほうに接触があるものと考えます。四月十一日にスタンス長官がヨーロッパに行かれる。まずもちましてヨーロッパを回られた結果がどういうものであるかということに至大の関心を私どもは持っております。何となれば、ヨーロッパの繊維業界、これはわが国と利害を共通にする部面もございますけれども、同時にまた、必ずしも利害をともにする分野でないものも持って……

第61回国会 商工委員会 第16号(1969/04/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私どもの管轄に属する鉱業所の公害防止施設につきましては、引き続き厳重に措置をしてまいっておりますけれども、なお若干強化をする必要があるところもありますので、それらは十分配意してまいりたいと思います。ただ、いま御指摘のように、通産省だけではできないで関係各省の御協力を得なければならない部面につきまして、第一次的に地元の県の御調査ないしは御計画をお願いしてありますけれども、仰せのようにそれにまかせきるということはいけないわけでございまして、関係各省と緊密な連絡をとりまして、御要望に沿うように措置してまいる所存でございます。

第61回国会 商工委員会 第17号(1969/04/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いまあなたと長官とのやりとりを拝聴しておって、たいへん重大問題が提起されておると思います。それは計画化の問題でございます。これは、大企業も含めましていま企業全体が直面しておる問題だと思います。膨大な投資をして、何年かあとで生産物が出る、そのときそれに対してマッチする需要があるかないかわからないという全く不安定な状況にある。そういう場合に、企業は、自己防衛の立場から、ある種の計画化を考えなければいかぬし、需要の創造を考えなければいかぬし、それからあなたが言われたように、縦割りの原料供給の面あるいは取引市場関係、そういったものに対する支配力を強めていって危険を分散しないといけないと……

第61回国会 商工委員会 第18号(1969/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ガス事業法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  家庭用エネルギーの需要は、逐年増加の一途をたどっており、ガスは国民の日常生活に不可欠なエネルギーとして今後とも一そうその地位を高めてまいるものと考えられます。その過程におきまして主用な供給源である都市ガス及び液化石油ガスはそれぞれその特性に応じた機能を果たしてまいることが期待されます。  このうち、都市部におきまして重要な役割りを果たす都市ガス事業につきましては、近時、石炭から石油への原料転換等に伴い、経済性の見地からガス発生設備等が高圧かつ大きな容量となりつつありますが、その反面におい……

第61回国会 商工委員会 第20号(1969/04/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 エネルギー資源の重要性、それは今後の展望に立ちますと、ゆゆしい大問題でありますことは御指摘のとおりでございまして、通商産業省といたしましての政策の基本の一つは、御指摘のエネルギーをどのようにして確保するかということにあると思います。  まず最初の御質問でございますが、海外油田の開発あるいは日本周辺の大陸だなの開発を現在どのように進めているかということについてお答えいたします。  海外の石油開発事業は、四十三年度末において十三の事業が実施されております。そのうち、生産段階にあるものは、アラビア石油のサウジアラビア、クウェート中立地帯沖合いと、それから北スマトラ石油開発のインドネシ……

第61回国会 商工委員会 第21号(1969/04/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 われわれ政治が取り扱わなければならぬ問題、実態が非常に複雑でございまして、立法府がある政策の道標を持ちましてある規制を法律の形で行なう。それが当初意図したとおり実行されるかされないかということになりますと、まず実態を究明いたしまして、はたしてそうなっておるかどうかということの究明が前提として要ると思うのでございます。しかし、われわれ自体がむずかしい実態を、法律という形で行政が規制していくわけでございますから、加藤先生おっしゃるように、隔靴掻痒の感をぬぐい得ないものが多々あると私も想像いたします。  しかしながら、いま問題になっております歩積み・両建ての問題にいたしましても、ある……

第61回国会 商工委員会 第22号(1969/04/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおり労働力の不足に対応した措置といたしましては、構造改革、近代化、いろいろ措置を講じなければなりませんが、せっかく確保された労働力の定着性を増す意味におきまして、福祉施設の充実は非常に大事なことだと思います。しかしながら、これを遂行するだけの経済力に恵まれてない中小企業でございますもので、私どもといたしましては、政府関係の金融機関の資金量の充実をはかり、できるだけ中小企業のかかる要請に応じる方法をくふうしなければならないと思うのでございます。突然の御質問でございまして、十分なお答えになりませんけれども、中小企業がそれに対応した施策を講ぜられるだけの経済力の充実をはかるよ……

第61回国会 商工委員会 第23号(1969/05/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 中谷委員から非常に広範で非常に深い構想で御質問をちょうだいするということでございまして、私どもといたしましても、そういう深い御検討を十分お願いいたしたいと思います。  問題は、わが国の技術の水準と申しますか、わが国の産業は、総じていままで外国からの技術を借りて、それを活用することによって今日まで先進国に追いついてまいることができたのでございますが、技術の格差は歴然といたしております。したがって、私どもといたしましては、通商産業行政の一つの大きな柱はこれから技術政策に置かなければならないのではないか、そう考えております。そのためには、どういたしましてもわが国の国民のすぐれたブレー……

第61回国会 商工委員会 第24号(1969/05/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日本は表面的にはたいへんな経済の躍進を記録することができたわけでございますけれども、その実態を検討してみますと、ほとんど大部分が外国からの技術にたよってきたと言えないことはないと思うのです。これは、先進国に対しまして急いで追い上げていくために、十分基礎から固めて、自前の技術を創造して、それで産業を武装していくというようなタイミングの余裕がなかったから、手っとり早く外国で確立した技術を輸入いたしまして、それを実用化していって、ともかく追いつこうということで懸命に努力してきたわけでございます。したがいまして、いま御承知のように外国に対する技術の輸入は八百億円を年々こえておるというよ……

第61回国会 商工委員会 第25号(1969/05/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私どもは、たびたび本委員会でも申し上げておりますとおり、政治体制のいかんにかかわりませず、グローバルに貿易の拡大をはかってまいるという態度でございます、したがいまして、貿易振興政策の展開にあたりましても、国とかのいかんによりまして模様を変えていくというようなことは、本来私どもはとるべき態度ではないと考えております。今後もそういう方針でできるだけ貫いてまいる決意でございますが、いま御指摘のように、朝鮮半島でございますとか、ベトナムでございますとか、中国あるいはドイツのように、二つの政権が非常に鋭角的な対立をしておる、日本はその一方と国交を持っておるという間柄に置かれておる事情がご……

第61回国会 商工委員会 第26号(1969/05/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 補償金請求権の問題につきましては、あとから長官から答弁させますが、ちょうど改正法案の重要な論点でございまする早期公開制度の説得性、効用、メリット、デメリットについての御質疑が先ほどから続けられておったわけでございますので、私の理解を申し上げて、さらに御批判をいただきたいと思います。  たいへん初歩的なことを申し上げて恐縮ですけれども、国はその能力におきまして、国民の権利、財産、安全、健康、しあわせ、そういったものを守る責任があります。欲を言えば、これが完ぺきでありたいと思うのでございますけれども、現実の国家という場合を具体的に考えてみますと、おのずからその政府の適応能力に限界が……

第61回国会 商工委員会 第27号(1969/05/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 原則としては堀委員のおっしゃるとおりでございます。ただ鉄鋼業のような大きな装置産業におきましては、巨大な投資を呼びます。それは国民経済にとりましてもたいへん大きな圧力を持っておるものと思います。したがって、そういう巨大な投資、投資期間が長くかかる、実際の生産を開始するまでの時間的な経過も非常にある、そのあとの需要がどのようになるかということについても不安がある。したがって、一般に自由先進国におきまして、自由経済下における計画化の問題というような問題がいまやかましい論議の中心になっておりますことも御案内のとおりと思うのでございます。したがいまして、われわれといたしましても、原則と……

第61回国会 商工委員会 第29号(1969/06/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 行政府といたしましては、法律の執行、運用に当たっておる責任を持っておるわけでございまして、立法の仕事は国会に専属しておるものと思います。私どもは、その御審議いただく案を国会に提出して、御審議をいただいて、きまりました法律を施行するという任務を持っておるわけでございます。現実に行政府の中で働く者が、立法につきましていろいろな意見を持つことはあり得ることでございますし、また、ある意味において自然なことだと思います。そういったことは、行政組織の中におきまして立法の素材をつくっておりますそれぞれの手順に応じて表明されて、行政府として国会に対して責任を持っておるわけでございますから、そう……

第61回国会 商工委員会 第30号(1969/06/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 宇野委員が指摘されますように、いま経済それ自体が大きな変革期にある、それから日本の経済はとりわけ大型化の過程にある、そういう意味で振幅の激しい変革期にあるという御指摘は私も同感でございます。したがって、こういう事態に対応いたしまして、われわれ産業政策を受け持っておる者から申しますと、それに柔軟な対応力を示さなければならない。技術の開発面におきましてもあるいは資源の確保におきましても、さらには産業の体制の問題といたしましても、御指摘のような点に十分の配慮を加えてまいることは私どもの任務でございまして、あとう限り、能力の許す限りそのように考えてきましたし、今後もそういう方針でやって……

第61回国会 商工委員会 第31号(1969/06/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 人員を確保いたしまして権利の保全に周到を期すということが、仰せのとおり国といたしまして当然の責任であると思います。もし必要な要員の確保が可能でございますならば、そういうことが許されるならば、われわれといたしましてはそういう方法をとるべきであると思うのでございますが、御案内のように、年々膨大になってまいります行政組織を押えて、国民の負担を軽くしてまいらなければならないという要請がございまして、三年間に五%の削減というような大方針が打ち出されておりますので、われわれの要求する人員の充足という点が必ずしもままならぬ事態に逢着しておるわけでございます。しかしながら、そういう状況のもとに……

第61回国会 商工委員会 第32号(1969/06/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 六月十一日四時ごろ荒川区町屋二丁目二番地の地下鉄九号線の工事現場で発生いたしましたガス漏洩事故によりまして、付近の住民等に被害を与えましたことは、まことに遺憾でございます。この問題の詳細につきまして、公益事業局長から御説明を申し上げます。
【次の発言】 岡田さんのおっしゃること私もよく理解できます。ただ、職務の分析、格づけという問題は、いま人事院からもお話がありましたように、たいへんむずかしい問題でございますばかりでなく、実際のケースといたしましては、ひとしからざるを憂えると申しますか、職務の内容、格づけが違うからペイもまた違うんだということが一般に了承されて、そういう制度が安……

第61回国会 商工委員会 第33号(1969/06/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御質問の肯綮に当たるかどうかわかりませんが、私はこう考えております。いまの日本は、技術的に見ると中進国家の域をまだ出ていないと思うのでございます。いわば模倣技術で、けさほどからも問題になっておりました大きな創造的な技術が生まれない。先進国の型を見て、今日、形の上では非常に巨大な生産力を発揮してきたわけでございますけれども、中身に入ればやはり模倣技術からそう大きく出ていない国じゃないかと思うのです。そういう意味で、資源の乏しい国といたしまして、それから平和国家として、いまから生存権を主張してまいる上から申しまして、やはり技術国家的な道標を持っていかなければならないという意味におき……

第61回国会 商工委員会 第35号(1969/06/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 佐野委員のおっしゃること、一応理解できますけれども、この法律は、御案内のように、第一は、登録をやって過当競争の道を断って体制を整備しようという点が一点と、それから第二点は、輸出振興について団体を結成して振興策を講ずるというような点にあると私も思うのでございますが、軽機械産業の体制整備、育成、こういう大きな観点から申しますと、技術の水準にいたしましても、体制の整備にいたしましても、税制、金融その他いろいろな措置があり得るわけでございますが、この法律はいま申し上げましたような、非常に限定された振興手段を規定した法律でありまして、その限りにおきましては一応目的を達した。ただ輸出振興の……

第61回国会 商工委員会 第36号(1969/06/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いままでも御説明申し上げましたように、この措置は臨時的な特例法でございまして、過当競争状態を排除して輸出の振興に特別な措置を講じるというものでございまして、その限りにおきましては、業界の体制もようやく固まってまいりましたし、また輸出振興策として設立された団体の賦課金を強制徴収しなくても、もう業界の中でそれだけの調弁が自主的にできますし、そのセンターの運営についても自信が持てる段階になりましたので、特例法が志向いたしました目的は一応達したから、それだけをはずすわけでございまして、機振法的な振興対策でございますとか、御指摘の団体法あるいは輸出入取引法、そういった方面での規制は、一般……

第61回国会 商工委員会 第37号(1969/07/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 定員の配分問題の御指摘がありましたが、これは長官からも御説明申し上げましたように、審査官と、それを補助、補完していく事務を担当する方々とのバランスということが運営上必要であると判断して長官の立場で処理しているものと私は信頼をいたしております。  第二の点でございますが、特許庁の予算は、歳入のワク、限界というようなものを頭に置かれて編成されているのではないかということでございますけれども、寡聞にして私は、特許庁の収入がこれだけであるから歳出はこれだけにしなければならないという意味の圧力を財政当局から受けたことはございません。 いま武藤さんは特許庁というものは黒字であるように申しま……

第61回国会 商工委員会 第38号(1969/07/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 今度の早期公開制度、それから審査請求制度を導入するという改正は相当な改正であると思います。御指摘のように、いまのような未処理案件の滞積状況に対しまして、何らかの措置を講じなければならないというためにとられた措置でございますから、そういう角度から申しますと、抜本的な改正でないという考え方も成り立つのではないかと思いますけれども、少なくとも権利の保護という観点から、二つの制度を導入したというのは、私は抜本的な改正ではなかろうか、そういうように自分も観念いたしまして、御審議を願っておる次第でございます。
【次の発言】 最大の原因は、戦後の権利思想が普及いたしまして、権利の保護を法律的……

第61回国会 商工委員会 第39号(1969/07/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 予算、要員の確保に、与えられた制約のもとで最善を尽くしてまいったわけでございますが、運用面の、要員の充実、予算の充実だけでは問題を十分処理できないと判断いたしまして、審議会の御答申を得て、制度の改正というものもあわせてお願いをいたしまして、いち早くこの未処理案件の処理を実現いたしたいと念願しておる次第でございます。
【次の発言】 文部大臣ともよく相談をいたしまして、善処いたします。
【次の発言】 この前にもお答え申し上げましたように、私は特許庁の職員が誇りと自信を持って執務に当たっていただいておるものと承知しておるのでございまして、今後もそういう姿勢であられることを確信いたして……

第61回国会 商工委員会 第40号(1969/07/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおりでございまして、貿易は単年度をとりますといろいろありますが、長きにわたって結局バランスするというのが自然の姿だと思うのであります。非常な片貿易になっておる国につきましては、片貿易の是正のためにいろいろな経済協力、技術協力その他をかましまして、先方の理解を得るようには努力いたしておりますが、何さま日本の貿易体制は御承知のように自由貿易体制でございまして、各貿易主体がコンペティティブなベースで商談をまとめておるわけでございまして、政府がその商談の中身に介入する道は武藤先生御承知のようにないわけでございます。ただ、指導とか助言とかいう範囲におきまして、極力不当な形の片貿易……

第61回国会 商工委員会 第41号(1969/07/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま御説明申し上げましたように、八年間安定した供給が確保できたわけでございますが、今後また新しい五カ年計画を策定して、普及の拡大、保安の強化等を推進することにいたしております。したがいまして、先行投資を含めまして、大規模の設備投資が必要になってまいります。したがってこれはコストの上昇要因として働くのではないかと思います。しかしながら、われわれといたしましては、設備の大型化、工事の機械化等合理化を一そう推進いたしまして、料金の安定をはかってまいりますようにガス事業者を指導して、値上げがなくて済むように配慮してまいらなければならないと考えております。

第61回国会 商工委員会 第42号(1969/07/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ガス体エネルギーの利用が普及してまいりまして、今日御承知のような状態になってきておるわけでございますが、こういうエネルギーの供給に重大な役割りを果たしてこられました方々の商権はおろそかにしてはならないことと思います。今後これがどのような形態で発展してまいりますのか、にわかに逆賭できませんけれども、私どもは、公益上の立場から、保安その他の関係で規制を加える必要がございますものは最小限度考えていかなければならぬというのがいまの立場でございます。  今後、これがどのような供給構造、需要構造になってまいるか、それに対応してガス政策というものはどうあるべきかという根本問題になりますと、い……

第61回国会 商工委員会 第43号(1969/07/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおり、御審議に資するために極力そのように努力いたします。
【次の発言】 その問題は税法上の問題、税体系の問題でございますから、この法律で取り扱うべき問題ではないわけで、御指摘のように私どももたくさんの産業と関連を持っておりますから、ガス事業をどのように位置づけて税法上どのように考えてまいりますかというようなことにつきましては、租税当局と仰せのようにいろいろ打ち合わせをいたしてみます。ただ、いまの規定の趣旨は、ガスの安定供給というような事業の健全性を担保していくという趣旨のものであるということで御理解をいただきたいと思います。

第61回国会 商工委員会 第47号(1969/09/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 七月の末に東京で開かれました第七回の日米閣僚会議でございますが、これは従来なかった新しい背景の中で開かれたと私は思います。それは、一口に申しますと、アメリカが国際収支、とりわけ貿易収支の面で大きな赤字を記録しておるという事実でございます。したがって、アメリカといたしましては、日本をはじめグローパリーにみずからの市場を開拓していかなければならぬという立場に置かれておると思います。それとうらはらに日本の国際収支、貿易収支は去年大幅の黒字を記録したことは御案内のとおりでございます。この黒字基調は、これは日米間で見解が必ずしも一致しなかった点がございます。先方は定着性を持ってきたという……

第61回国会 商工委員会 第48号(1969/09/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 きのうもお答え申し上げましたように、アメリカの行政府としては、輸入制限的な保護貿易主義に傾くような立法について非常に警戒的であると思いまするし、現政権も変わりがないように私は観察をいたしております。いま局長もお答え申し上げましたように、そういうことはわれわれも希望いたしませんし、また、アメリカの自由貿易を唱道いたしておる旗頭としての名誉にかけても、アメリカのためにもとらないことであると思います。  それからLTAの会議でございますが、これは申すまでもなく、LTAの運営の状況、その存廃ということが議題になると承知いたしておるわけで、その他の問題がこの会議で討議されるというようなこ……

第61回国会 商工委員会 第49号(1969/10/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 武藤さんの御指摘のとおり、アメリカがわが国に対して一億の魅力ある市場の開放を迫るということは、私は十分理解できます。また日本の経済の実力から申しましても、また日本の利益から申しましても、自由化への道を歩んでいかなければならない筋合いのものでありますから、アメリカの要求というようなものも十分理解できるわけでございます。しかしながら、あなたの御指摘のとおり、繊維の自主規制の要求は、本来自由であるべき貿易に逆行する措置であることはまぎれもない事実でございます。私はたいへんアメリカのために残念に思っております。
【次の発言】 調査団の携行した資料、アメリカ側との討議の内容、そういったも……

第61回国会 商工委員会 第50号(1969/10/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 外国貿易をやってまいります場合の国際的なやり方として、ガットという仕組みが設けられたわけでございまして、アメリカも日本もその光栄あるメンバーでございまするから、外国貿易に関しましてトラブルが起きた場合には、近江委員の御指摘のとおり、ガットの精神はもとよりでございますが、そこに規定された手続を踏みまして、その権利の行使、義務の履行という姿において問題を処理するというのが当然の道行きであろうと私も感じております。
【次の発言】 私どもが輸入の自由化について努力をしておりますこと、スケジュールを立てましてそれを実行に逐次移しておりますゆえんのものは、世界に対してわが国のマーケットをそ……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1969/01/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 閣議決定は石炭政策の大綱にとどめたいと考えております。  第一は鉱業審議会の答申、旧臘十二月二十五日にちょうだいいたしました答申を尊重して、まず第一に再建のための助成策、総額一千億円の再建交付金の交付と現行安定補給金の拡充をやるということが第一点でございます。  第二点は体制の整備でございますが、私企業のベースの上に立ちましてみずからの経営の刷新、合理化につとめるのは当然でございますけれども、個別企業の利害をこえて石炭鉱業全体の合理化のために鉱区の再編、調整、流通の合理化等、体制の整備を促進すべきであると考える。これを実現いたしますために、審議会の中に設けられる合理化体制部会で……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1969/02/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 第六十一回通常国会における石炭対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、私の所信の一端を申し述べたいと存じます。  申し上げるまでもなく、わが国石炭鉱業は、現在深刻な局面に立たされておりますが、石炭行政を担当いたしております私といたしましては、その責任の重大さを痛感しており、石炭鉱業の再建のため最善の努力を払ってまいりたいと考えておる次第であります。  今後の石炭対策につきましては、昨年十二月の石炭鉱業審議会の答申の趣旨を尊重し、先般の閣議決定の線に沿って、再建のための助成策、体制の整備、労働対策の推進、保安対策の強化、閉山対策の改善、鉱害処理の推進及び産炭地域振興対策の強化な……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第5号(1969/03/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま議題となりました石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  今日の石炭鉱業が深刻な苦境に立たされていることは、御承知のとおりであります。この事態に対処するため、政府といたしましては、昨年十二月の石炭鉱業審議会の答申の趣旨を尊重して、去る一月、今後の石炭対策について閣議決定を行なった次第であります。  この新石炭対策におきましては、わが国のエネルギーの安定的供給、雇用の安定、地域経済の発展など国民経済的観点から総合的施策を講ずることといたしております。閉山対策の面におきましては、石炭企業が閉山を行なう場合に、そ……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1969/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 産炭地域の振興問題でございますが、これはいままで、田畑委員も御承知のように、政府の地域振興が、あるいは特定工業地域整備計画でございますとか、あるいは新産業都市計画でございますとか、産炭地域振興計画でございますとか、そういう臨床的な計画に主力が置かれておったわけでございます。ところが、なかなか期待どおり実を結ばないという不満もあり、当初希望したとおりはなかなか政府の施策も行き届かないというようなことについて、いろいろ不満があったのでございますが、今度政府のほうでは、一番大きく考えまして、そういうようなやり方ではなくて、またそういうやり方に限界があるのでというので、総合開発計画を一……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1969/04/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 去る二日、北海道の茂尻炭鉱におきましてガス爆発事故を起こし、多くの死傷者を出しましたのでございます。そして、国会をはじめ国民の方々に多大の御心配をかけまして、責任の衝にある者といたしまして、まことに申しわけなく存じております。  茂尻炭鉱災害でなくなられた方々の御冥福を、この際つつしんでお祈り申し上げる次第であります。  通産省は、本災害の知らせに接しまして、直ちに鉱山保安局長以下担当官を現地に派遣して、罹災者の救出と原因の究明に当たりました。  三日には、藤尾政務次官を団長とする調査団を現地に派遣いたしまして、会社、組合等からの事情聴取を行ないますとともに、災害対策連絡会議を……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1969/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 第一次、第二次、第三次の石炭政策の実行の過程におきまして、一応生産性は相当の上昇を見たのでございます。しかし、それも当初もくろみました水準にまでは達しなかった。賃金の面におきましては、ある程度の上昇を当初に見込んでありましたけれども、他産業との比較におきまして、その昔王座を占めておりました炭鉱関係がだんだんと転落をしてまいりまして、バランスの失墜を来たした。労使の間でいろいろの交渉が行なわれまして、困難な状況でございましたけれども、多少の、予定されました水準以上の賃上げが実際上労使交渉の結果行なわれたということ、そういった事情はこの前に申し上げたのでございます。一方競合のエネル……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第10号(1969/04/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 石炭の位置づけ、エネルギー資源としての位置づけをどうとらえるかということが根本にあると思います。いろいろなそういう企業意識の弛緩あるいは動揺というようなものが起こる危険性も、やはり石炭産業というものの位置づけに無関係であるとはいえないと思うのでございます。いま正直に申しまして、固有のエネルギー資源としての石炭が、どういう位取りをとるべきかということにつきましては、たいへんむずかしい問題であると思います。将来の展望を考えてみても、ますますわが国が手当てをしなければならぬ資源が多く期待されなければいかぬのでございますけれども、それだけできるかできないかがまず問題であろうと思いますし……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1969/04/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 石炭問題政策は、別な観点からいくと御指摘の体制問題であると思います。私どもが今度御提案申し上げましたのは、去年八カ月にわたりまして石炭鉱業審議会が御討議をされて、それで得た結論を尊重した案になっておるのでございまして、その考え方は、私企様体制を基本にするが、最大限政府が財政的な支援をしなければならない、その財政的な支援を提示して、労使双方が採炭を続けるべきかどうか真剣に検討された上で決断をするという仕組みに相なっておったのでございます。この法案、予算案が提案されまして以後、渡辺委員も御承知のように、本委員会並びに本会議の御質疑を通じまして、佐藤総理大臣は、体制問題というのはしか……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第18号(1969/10/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ちょっと検討させていただきたいと思います。
【次の発言】 御指摘の問題につきましては、技術開発の途中にございまして、大夕張でいま試験的にやっておるわけでございますが、私どものほうでは来年予算をちょうだいして、これを逐次他にも普及していくよう技術開発と並行いたしまして配慮していきたいと思っております。
【次の発言】 私どもの責任を回避するという趣旨から申し上げるわけじゃございませんけれども、他国に比べまして、多賀谷委員よく御承知のとおり、炭層条件が著しくわが国の場合は劣悪であるということが最大の原因であろうと思います。しさいに検討いたしますと、経営者のモラルの問題、保安行政のやり……

第61回国会 石炭対策特別委員会 第19号(1969/11/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま御採択になりました決議の御趣旨につきましては了承いたしました。またこれらの問題につきましては、新たに発足した石炭政策や関係各方面との調整をはからなければならない面が多いと考えております。  このため、中央鉱山保安協議会並びに石炭鉱業審議会の場におきまして十分な御検討をお願いした上で善処いたしたいと考えておりますので、御了承をお願いいたします。

第61回国会 内閣委員会 第2号(1969/02/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 ただいま提案になりました通商産業省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  このたびの改正は、通商産業本省の付属機関として通商産業研修所を設置するため、所要の改正をしようとするものであります。御承知のとおり、通商産業省の行政対象は、変動の激しい経済の分野であり、最近の資本自由化、大型合併、物価等の動向を見ましても事態の進展は急であります。この情勢の中におきまして、内外の高度化する行政需要に対処し通商産業省職員が高度の識見を養うためには研修の充実がぜひとも必要であります。  このような観点から、従来とも当省においては各種研修を実施してまいりま……

第61回国会 内閣委員会 第3号(1969/02/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いまのお尋ねの点につきましては、この間の所信表明におきまして、概略申し上げておいたのでございますが、仰せのように、一応わが国の経済が順調な足取りで拡大を続けておりまするし、輸出も伸長の過程にありますこと、国際収支も改善を見ておる、一応順調に見えるのでございますけれども、内面に立ち至ってみますと、いま御指摘のように、内では労働力の逼迫がいよいよ顕著になってきておりまするし、外からの攻勢も苛烈を予想されまするし、国際通貨の情勢もこんとんとしております。したがって、そういう変に応じて誤りない経済の運営をやってまいりますために、私どもといたしましては、まず第一にそういう状況でございます……

第61回国会 内閣委員会 第9号(1969/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 私、通産行政をあずかる者といたしまして、こういう不祥事件を起こしたことに対していたく心を痛めております。そこで、こういう事案が発生いたしました原因の究明、その対策にいち早く乗り出しまして、再発を防止する措置を早急に講ずることによって私の責任を果たしてまいりたいと考えております。
【次の発言】 就任いたしましてからくまなく省内の空気を点検したのでございますけれども、私が予想いたしておったよりは明るく仕事に精を出していただいているので、実は安心しておったのでございます。しかし、御指摘のように、私どものほうは経済官庁でございまするし、毎日多数の経済人が利害に直接関連したお仕事で私の部……

第61回国会 内閣委員会 第11号(1969/04/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 四月二日の十三時三十分ごろ雄別炭鉱株式会社経営にかかる茂尻鉱業所におきましてガス爆発災害が発生いたしまして、作業中の労働者四十四名が罹災いたしました。鉱山保安の監督の責任者といたしまして私もいたく責任を痛感いたしまして、善後措置の周到を期しますとともに、原因の究明に当たっておる次第でございます。  現地では直ちに鉱山救護隊を中心に救出作業に全力をあげましたが、罹災者中二十六名が救出されたのみで、残り十八名全員の死亡が確認されて二日二十一時十分までに遺体の収容が完了いたしました。  なお、救出されました罹災者は一酸化炭素による影響を受けているおそれがありますので、一酸化炭素中毒の……

第61回国会 予算委員会 第1号(1969/02/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 日工展問題の紛争について御報告をいたします。  ことしの春、北京と上海で展覧会が行なわれます予定で、七千点ばかりの出展の希望が十一月十三日に輸出申請が出てきたのでございます。それで鋭意査定いたしまして、先月の十三日に全部の査定を終えたわけでございます。  御案内のように、十九品目不承認、十九品目は持ち帰り条件つきという結論になりまして、これを日工展当局に渡しまして、先方もそれを受け取りまして、持ち帰り条件につきましても誓約をされたので、私どもとしては円満に解決したと考えておったのでございますが、一部新聞に報道されるように、全品出品許可の希望が出てまいりましたことは事実でございま……

第61回国会 予算委員会 第3号(1969/02/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま手元に資料を持っていませんから、あとで調べて御返事いたします。
【次の発言】 自動車でございますが、わが国の自動車のアメリカにおける小売り価格は、千五百CCないし千九百CCクラスで七十万円ないし七十二万円であり、わが国からの輸出価格は三十六万円ないし四十万円程度であります。一方、同種の車の国内小売り価格は五十万円ないし五十五万円であります。輸出向け出荷価格と国内向け出荷価格は、まず第一にその差額は、御承知の物品税一五%が国内向けには課せられております。それから国内向けの車の価格には、広告費、アフターケアサービス費、販売奨励費等が含まれておりますが、輸出車のそれには原則として……

第61回国会 予算委員会 第4号(1969/02/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 十二月の閣議決定の線に沿いまして、いま御指摘の残存輸入制限品目、私の関係では四十二でございますか、ございますので、国内の業態の実態を見まして、技術の格差等が非常にありますとか、あるいは体質がまだどうしても自由化に持っていけないもの等を除きまして、鋭意自由化の方向に持っていくように努力してまいる所存です。
【次の発言】 突然のお尋ねでございますので、いま手元に数字がございませんで、取り寄せて御返事申し上げます。
【次の発言】 先ほどはたいへん御審議に御不便をかけまして恐縮でございます。  農業関係の私ども所管の代表的な物資の最近の物価指数でございますが、昭和四十年を一〇〇といたし……

第61回国会 予算委員会 第5号(1969/02/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 お尋ねの問題について、私が答弁するのが適切かどうかわかりませんが、時間の節約上、それでは政府を代表してお答えいたします。  日米交渉が旧臘二十八、九両日にわたって行なわれたことは事実でございます。その結果の反応がどうかと心配しておりましたが、一月に入りまして十三日でございましたか、アメリカ側から、この問題は引き続き両国の外交ルートを通じて協議をしたいという公式の反応がありまして、ただいまその交渉が外交ルートを通じて行なわれておるというのが現状でございまして、報復措置云々というようなこと、そういう問題ではなくて、いま両国間で鋭意交渉が行なわれておる、そういう段階でございます。

第61回国会 予算委員会 第6号(1969/02/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 事実いま御指摘の電力業界でございますが、新鋭の大型の火力発電の建設でございますとか、燃料の熱効率を上げるとかいう革新的な技術の開発、それから部内の経営の合理化等によりまして、今日まで……。
【次の発言】 ちょっとお待ちください。――昭和三十二年から昭和四十二年までの十年間におきまして価格の引き下げに成功している項目をあげますと、セメント、電気がま、ラジオ、テレビ、電気洗たく機、電気冷蔵庫、螢光灯、食卓、それからガス、灯油、プロパンガス、それから婦人の長くつ下、それからシャンプー、石けん、歯みがき、ヘヤートニック、口紅、防虫剤、カメラ、フィルム、ビニール製ボール、そういったものが……

第61回国会 予算委員会 第7号(1969/02/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのように、住友電工の北川会長を団長とするミッションがアメリカに行かれて、帰ってまいりまして総理大臣以下私どもに御報告がございました。それはアメリカにおける今日のコンピューティングパワーを使いました行政管理、企業管理、情報産業全体の状況の報告にあわせて、この問題は、一つは各行政機関の秩序ある協力体制がつくられなければならぬということが第一点。さらに、その他わが国のこれからの情報産業政策についての若干の献策を含んだものであると承知いたしております。したがって、このミッションの御報告はあとほど委員会のほうに提出いたすことにいたします。  ただ、私どもといたしましては、これは財界に……

第61回国会 予算委員会 第8号(1969/02/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 いま岡田委員が御指摘のように、過去の答申に基づく石炭政策によりまして、一人当たりの生産性は御指摘のとおり上がったわけでございます。しかしながら、当時計画が想定いたしましたように、経営が安定性を取り戻すことができなかったいろいろな原因が内外にあったわけでございまして、今回の第四次の答申におきましては、そういった過去の経緯にかんがみまして、第一にまず出炭目標を立てるという過去のやり方を取りやめたのでございます。何となれば、過去に立てられました出炭目標はやや過大であった、過大であったがゆえに、それに投じました投資資金というものによりまして、経営がいよいよ苦しくなるという事情もございま……

第61回国会 予算委員会 第10号(1969/02/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 石田委員も御承知のように、われわれといたしましては、いま低硫黄化計画の鋭意進行中でございまして、それに対応して公害政策を進めてまいらなければいかぬという事情が一つございます。と同時に、鹿島にいたしましても、水島にいたしましても、放置しておきますと水準を上回るということが起こり得ますので、十分不断の注意が必要だと思います。  なお、私どものほうで、事前の指導基準にいたしておりまする〇・二五PPMというのは、〇・二PPMを換算したものでございまして、特に低位なものではないわけでございますので、そのあたりも御了解いただきたいと思います。

第61回国会 予算委員会 第11号(1969/02/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 御案内のように、発電所の設置は許可にかかっております。また設備計画は認可することになっておりまして、運転にかかりますと定期検査をちゃんとやっておりますが、それはICRPの勧告に沿った厳重な規制を加えておるわけでございまして、石川委員、御心配のようなことはないと確信いたしております。
【次の発言】 御指摘のようにウラン原鉱の確保問題、非常に重大な問題だと心得ております。それでわが国といたしましては、昭和六十年までに必要となるウラン量は約十万トンと見込まれております。これまで電力業界におきまして、カナダのウラン鉱山会社との長期契約によりまして、五十三年までの十年間で約一万七千トンの……

第61回国会 予算委員会 第12号(1969/02/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのとおり、今日の中小零細企業が当面する問題、いろいろございますけれども、御指摘の労働力の不足が最大の問題であると思います。この現象は、一時的な現象であればよろしいのですけれども、最近、御案内のように出生率がだんだん落ちておりまするし、長期的な見通しから申しましても、労働力の新規の供給力というものはだんだんと落ちていくという傾向にありまするだけに、ますますゆゆしい問題だと思います。ところが、中小企業は、それでは労働力不足のためにいま言われたように転業していっていいかというと、そうではなくて、現在、生産高におきましても輸出高におきましても、非常に重要な地位を持っておるばかりじゃ……

第61回国会 予算委員会 第13号(1969/02/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 この間、高田委員の御質疑に対しましてお答えいたしましたのは、私どもの調査の数字を申し上げたわけでございますが、いま新聞によって計算された数字との格差についての御質疑でございますが、ちょっと調べさせていただきます。
【次の発言】 メーカーの価格の引き下げについて行政指導を行なう意図があるかどうかという御質問でございます。結論から申しますと、私はそういうことをやるべきではないと考えております。と申しますのは、この間、高田委員の御質疑にもお答え申し上げましたとおり、現在大企業製品というようなものの卸売り価格が、御案内のように、ここ十年間の傾向を見ましても、だんだん下がってきておるので……

第61回国会 予算委員会 第14号(1969/02/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 石炭産業の現状について、私はは岡田さんと憂慮を共通にするものでございます。ただ、この際体制問題を練り直してやるということの御提言でございますけれども、私はおことばを返すわけではございませんけれども、いまそんな余裕はないわけでございます。あなたが仰せのとおり、いま坑内で働いている方々、またこれに牽連しての社会不安を静めてまいりますためにも、一日も早くいま私どもが御提案申し上げております石炭政策を実行に移さなければならぬわけでございまして、この政策ができるまでの間、体制論議を中心といたしましてすでに八カ月間もの討議が行なわれたわけでございまして、これから根本的にもう一ぺん考え直すと……

第61回国会 予算委員会 第15号(1969/02/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 仰せのように、硫黄が四十二年以来若干過剰ぎみになりまして、回収硫黄が多くなるに従いましてその傾向が顕著になってきておりますことは、御指摘のとおりでございます。ただしかし、仰せのように硫黄という国内資源、自給がきく豊富な資源でございまするし、いままで育成してきた大事な資源でございますので、国産を維持していくということに対しましては、私は賛成でございます。それとほぼ国内の需要が見合うのでございまして、あなたが言われたように、回収硫黄はあげて輸出に回したらどうかということ、数量的には、仰せのような方式で問題が片づけばたいへんすっきりした解決ができると思うのでございます。そこで、去年の……

第61回国会 予算委員会 第17号(1969/03/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 あなたが言われたように、後者のほうです。
【次の発言】 後者のほうで、まあ百件以上、とりわけそのうちで繊維が二十数件出ておることは承知いたしておりますが、そういうものが法律案として成立に結晶していくという状況にあるというように直ちに見ておるかというと、そうではなくて、たくさんそういう法案が出ておるという状況を一般的に憂慮しておる、そういう趣旨のものでございます。
【次の発言】 これはまあ外務省のほうのお仕事でございましょうが、アメリカ自体にも、この問題については賛否のいろいろな世論がありますことは、中村さん御承知のとおりでございます。  それで、日本国内におきましては、政府、各……


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第61回国会(1968/12/27〜1969/08/05)

第61回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1969/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 昭和四十四年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画の説明はお手元にお届けいたしてありますが、要点のみ簡単に御説明申し上げます。  昭和四十四年度の通商産業省所管一般会計予定経費要求額は九百十六億千四百万円でありまして、前年度予算に対して六十三億七千七百万円の増加であります。  次に、重点事項別に内容を御説明申し上げます。  第一に、貿易の振興と経済協力の推進につきましては、発展途上国、一次産品輸入促進特別基金への出資、ジェトロ等輸出振興機関の拡充、経済協力施策の強化等のため九十億八千八百万円を計上してあります。  第二に、産業の構造改善と企業体質の強化につきましては、繊維工……

第61回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1969/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○大平国務大臣 去年は、御承知のように、当初たいへん世界経済の見通しは暗いし、通貨の不安もつのってきたので、貿易が思うように伸びないのでないかと懸念されたにかかわりませず、意外に順調な足取りをたどったのでございます。したがって、政府の見通しが根本的に狂ったわけでございますが、ことしはそれではどうかということでございますが、年々わが国の貿易の世界貿易に対するシェアというのはだんだん伸びてきておりますし、伸び率も世界貿易の伸び率の倍ぐらいはずっと記録してきておりますので、日本経済自体の競争力というものは、相当強くなっておると評価していいのではないかと思います。  海外の問題といたしましては、通貨情……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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