大平正芳 衆議院議員
34期国会発言一覧

大平正芳[衆]在籍期 : 25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期-|34期|-35期
大平正芳[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは大平正芳衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院34期)

大平正芳[衆]本会議発言(全期間)
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第87回国会(1978/12/22〜1979/06/14)

第87回国会 衆議院本会議 第2号(1979/01/25、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 私は、さきに、国会において内閣の首班に選ばれ、組閣早々、来年度予算の編成を了し、ここに第八十七回国会を迎えました。この機会に、施政全般にわたっての私の所信を申し上げ、国民各位の御批判と御理解を得たいと思います。  まず、私の時代認識と政治姿勢について申し上げます。  戦後三十余年、わが国は、経済的豊かさを求めて、わき目も振らず邁進し、顕著な成果をおさめてまいりました。それは、欧米諸国を手本とする明治以降百余年にわたる近代化の精華でもありました。今日、われわれが享受している自由や平等、進歩や繁栄は、その間における国民のたゆまざる努力の結晶にほかなりません。  しかし……

第87回国会 衆議院本会議 第3号(1979/01/29、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 多賀谷さんは、まず、私の時代認識についてお尋ねがございました。  経済を軽視するものではないかという御指摘でございますが、私は、経済至上主義はいかがなものか、文化をあわせて重視しなければならない時代を迎えたのではないかということを指摘したものでございまして、経済成長に伴うもろもろの問題の解決におきましても、文化を重視する姿勢が大切であることを指摘したものでございまして、いささかも責任を回避しようというようなものではございません。  最近の三菱銀行北畠支店事件についての所見でございますが、これとても、いわば経済至上主義のもたらした痛ましい悲劇であると考えるのでござい……

第87回国会 衆議院本会議 第4号(1979/01/30、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 最初に、竹入さんは、五十四年度の予算編成がいかにも中途半端であって、今日の時代要請にこたえるところが乏しいではないかという御指摘でございました。  われわれは今日の予算を組むに当たりまして、まず、多くの税の自然増収を期待できない状態にありますことはあなたも御承知のとおりでございます。また、国債をむやみに増発できない状況にありますことも御理解いただけると思うのであります。そういう中にありまして、今日の要請にこたえる精いっぱいの答案といたしまして五十四年度予算案を編成いたしたつもりでございます。中途半端であるという御批判はあろうかと思いますけれども、与えられた状況のも……

第87回国会 衆議院本会議 第6号(1979/02/08、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 衆議院における全会一致の決議は、きわめて重い意味を持つものと受けとめております。  今回のダグラス・グラマン問題につきましては、先月十九日の閣議決定を受けて、すでに日本国法務省と米国司法省の間に資料提供に関する司法取り決めが締結されたところでありますが、政府としては、本決議の意を体し、問題解明のため、今後ともできる限りの努力を続けてまいることでございます。この機会に重ねて表明いたします。(拍手)

第87回国会 衆議院本会議 第7号(1979/02/13、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 沢田さんの御質問の第一は、租税特別措置法は、新しい政策理念に照らして、優先順位を踏まえて厳しく対処しなければならない、既得権の温存は許すべきでないという御意見でございました。  私、全く同感でございます。われわれもそういう考え方に立ちまして、年々歳々、わが党内閣は租税特別措置法の見直しを行っておるわけでございます。五十四年度におきましても、特に批判の強いアイテムにつきましては、社会保険診療報酬課税の特例を初めといたしまして、主なる項目につきましてかなりの改善をいたしたつもりでございます。  それから、この際、いっそ白紙に返して、与野党の一致のものに限定して特別措置……

第87回国会 衆議院本会議 第8号(1979/02/15、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 池端さんの最初の御質問は、今日、財政が大量の特例公債に依存する状況になっておる、こういう危機的な状況をどのようにして再建に持っていくか、国民生活を守るためにどうするのかという御質問でございました。  仰せのように、今日の財政が危機的な状況になっておりますことは、御指摘のとおりでございます。これは、高度成長を支えておりました国内外の諸条件が構造的な変化を見つつある上に、五年前の石油危機がさらにそれに拍車をかけまして、歳入の欠陥が空前の状況になってまいりましたこと、池端さんも御承知のとおりであります。  その段階におきまして、財政本位に物事を考えるならば、早速再建にか……

第87回国会 衆議院本会議 第9号(1979/02/20、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 第一の御質問は、地方自治に対する基本的な考え方についてでございます。  私は、地方自治は申すまでもなく民主政治の基本的な枠組みの一つであると考えております。地方公共団体は、したがいまして、みずからの持つ自主性と活力を十分に発揮しつつ、国と協力して国民の福祉の向上を図るべきものと考えております。したがいまして、もろもろの地方行財政計画は地方団体みずからが立案されるか、また、そうでない場合におきましても、地方自治団体の意思が十分尊重されなければならないものと考えております。  第二に、一般消費税の導入についての御質問でございました。  私が先般この議場を通じて御答弁申……

第87回国会 衆議院本会議 第10号(1979/02/27、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) きょう説明がございました地方財政計画には地方財政改革の方向性が定かでないじゃないかという御指摘でございます。  自治大臣からの御説明にもありましたように、今度の計画作案に当たりまして、政府といたしましては、投資的な経費につきましてはその充実を図り、経常的な、消費的な経費につきましてはその節減を図るという方針を貫いたつもりでございまして、そうすることによって地方財政確立の糸口をつかまなければならないと苦心いたしたつもりでございます。  一方、歳入面につきましては、地方税源の増強に極力努めてまいりまして、なお、巨額の歳入不足がございまするので、交付税特会の借り入れ、建……

第87回国会 衆議院本会議 第11号(1979/03/01、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 私に対する佐藤さんの御質問は、公社の民営化問題についての政府の基本的な考え方でございました。  日本専売公社法の今回の改正でございますが、これは従来からの国会での御論議を踏まえまして、製造たばこの価格形成方式を明確にし、財政収入の安定的確保を図りますとともに、公社の企業性を高めることをねらいといたしておるものでございまして、直ちに公社の民営化につながる意図を持って提案いたしておるものではございません。  たばこ事業の民営化は、現在、国民の経済、生活の中に定着いたしておる専売制度のもとにありまする関連産業、とりわけ葉たばこの耕作の維持、またその製造たばこの販売店の取……

第87回国会 衆議院本会議 第12号(1979/03/07、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 第一の御質問は、予算委員会における予算案否決の責任でございます。  予算委員会におきまして先刻予算案が否決されましたことは、大変遺憾でございます。しかし、予算委員会におかれましては、審議を順調に進めていただきましたことを多といたしております。政府といたしましては、この予算案の成立を期し、その誠実な執行を通じて政治責任を全ういたしたいと考えております。  それから第二の、伯仲国会の運営についてのお尋ねでございます。  国会は、常に各党の間の相互理解、相互信頼をもとにいたしまして、話し合いに徹して、円満な、そして効率的な運営を図らなければならないものと思っております。……

第87回国会 衆議院本会議 第13号(1979/03/13、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 私に対する第一の御質問は、安全性にかかわる資料公開に関してのことでございます。  仰せのように、原子力開発利用は、安全性の確保を大前提として進められなければならぬことは仰せのとおりでございます。政府といたしましては、原子力安全委員会の意見を十分尊重しながら、安全性に関する国民の理解を得るため、できるだけ資料の公開にこれまでも努めてまいったわけでございますが、今後とも、資料公開との関係におきましては、不必要なまでに仰せのように企業の秘密の問題が利用されることのないよう、十分配慮してまいる所存でございます。  第二の御質問は、万一不測の事態が生じたときの政府のとるべき……

第87回国会 衆議院本会議 第14号(1979/03/15、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 中西さんの私に対する御質問は、放送大学は、学校教育法体系の正規の大学か、それとも各種学校的なものであるかというお尋ねであったと思います。  放送大学は、学校教育法に基づく正規の大学として構想しております。しかしながら、放送という手段を用いるという特色を生かしまして、御指摘の成人教育、生涯教育の面におきましても大きな役割りを果たすことを期待しておるところであります。(拍手)

第87回国会 衆議院本会議 第15号(1979/03/16、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 上田さんの第一の御質問は、元号法案を提出する真意はどこにあるかという御趣旨のものと伺いました。  元号は、国民の日常生活におきまして、長年使用されて広く国民の間に定着しており、かつ、大多数の国民がその存続を望んでおるものであります。また、現在四十六都道府県、千を超える市町村が法制化の決議を行い、その速やかな法制化を望んでおります。政府としては、こういう事実を尊重いたしまして、元号制度を明確で安定したものとするため、元号法案を提出し、御審議をお願いいたしておるものでございます。  第二に、主権在民を規定した新憲法と元号法案との関係についてのお尋ねでございました。  ……

第87回国会 衆議院本会議 第16号(1979/03/20、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 野口さんの第一の御質問は、わが国の宇宙開発の先進国依存の状況を改めるために、国産化を積極的に行うべきでないかという御趣旨でございました。  御承知のように、わが国の宇宙開発は、国際間の調和を十分に配慮しながら、自主技術の確立を目的として、国力に応じた開発を進めてまいっておるところでございます。御指摘のように、国産化を高めることは重要と政府も考えておりますので、その方向に鋭意努めてまいるつもりであります。  第二は、この機構は認可法人の形をとっておるが、本来特殊法人とすべきものを、わざわざすりかえたのではないかという御趣旨の御質問でございました。  そうではございま……

第87回国会 衆議院本会議 第17号(1979/03/22、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 水田さんの私に対する御質問は、各地に見られるスモン判決について、国はこれをどう受けとめておるか、また、今後どう対処していくつもりかというお尋ねでございました。  スモン訴訟について、政府は、国の法的な責任は認められないという従来からの立場に変わりはございませんけれども、患者の早期救済につきましては、これとは別に和解により全面的に解決するよう重ねて努力してまいりたいと思います。(拍手)
【次の発言】 谷口さんの私に対する御質問は、製造物責任の法制化についてのお尋ねでございました。  製造物責任の法制化につきましては、現行の損害賠償制度の基本的な原則にかかわる問題を含……

第87回国会 衆議院本会議 第19号(1979/04/10、34期、自由民主党)

○大平正芳君 ただいま議長から御報告がありましたように、本院議員成田知巳君は、去る三月九日未明、国立東京第二病院において逝去されました。まことに痛惜の念にたえません。  ここに私は、諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、謹んで哀悼の言葉を申し述べたいと存じます。(拍手)  成田君、君は、しばしば、この壇上で、日本社会党を代表して、雄津な論陣を張られました。君の無造作な髪型と濃紺の背広が特に印象的でした。その論旨は、整然たるものがあり、学究的で、若々しく、何の気取りもない淡々たるものでありました。六十六歳といえば、なお春秋に富み、これからこそ円熟した仕事が期待された君でありました。  しかるに、……

第87回国会 衆議院本会議 第21号(1979/04/26、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 梅野さんにお答えします。  私の防衛問題に対する基本姿勢でございますが、従来と今日、全然変わっておりません。私は、防衛、安全保障の問題は、ひとり防衛力ばかりでなく、政治が秩序正しく行われること、経済が、活力ある運営が保障されておること、さらには精力的な外交努力があること、いろいろの力が総合的に働きまして日本の安全が保障されてきましたし、現に保障されておるし、今後もそういう緊張した姿勢を持続してまいる限り、日本の安全は保障されるものと確信をいたしておりまして、そういう趣旨のことをあらゆる場合に申し上げておるにすぎないのでございまして、考え方が変わったというわけではご……

第87回国会 衆議院本会議 第22号(1979/04/27、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 政府といたしましては、今回の健康保険法等の一部改正案について、できるだけ早く国会で御審議をいただくようお願いしてきたところでございます。  政管健保と組合健保の財政調整は、保険者間の財政力の格差の是正、負担の公平という見地から必要であると考えております。  齋藤自民党幹事長と武見日本医師会会長との間の合意事項のうち、政管健保と組合健保との間の財政調整の問題につきましては自由民主党医療基本問題調査会正副会長会議におきまして、今後の取り扱いも含め、目下鋭意検討が進められておりまして、近く成案が得られるように聞いております。したがいまして、現在の段階で、いつ国会に提出で……

第87回国会 衆議院本会議 第23号(1979/05/08、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 山田さんの最初の御質問は、共済組合相互間の財源調整、それから共済組合の一本化の準備を行う必要があるのではないか、それに要する財源措置はどうするのかという趣旨の御質問でございました。  共済組合も一、御案内のように公的年金制度の一つでございまして、その財源は、使用者、被用者の支払う保険料を原則として財源にいたしておりますこと、それに一定の公的負担を加えて財政措置を講じておりますことは御案内のとおりでございます。年金制度の改正に要する財源は、安易に公的負担によるべきものではございませんで、原則は、どうしても被保険者の負担によらなければならないものと私は考えております。……

第87回国会 衆議院本会議 第27号(1979/05/22、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 私は、四月三十日から五月七日まで園田外務大臣とともに米国を訪問し、カーター大統領と前後二回の会談を行ったほかバンス国務長官ほか関係閣僚、米国議会両院の指導者、米国財界人及び日本関係者等と懇談いたしました。さらに、ナショナルプレスクラブにおいて、わが国の内外経済政策、外交姿勢並びに日米関係の現状及び将来について演説を行いました。  私の今回の訪米は、最近の国際情勢を踏まえ、世界経済のために日米両国が相協力して対処すべき諸問題及び当面の経済的懸案を含む二国間問題につき意見を交換し、その解決を促進するとともに、重要な国際政治全般につき相互理解を深めるためのものでありまし……

第87回国会 衆議院本会議 第28号(1979/05/25、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 吉原さんの私に対する御質問は二点ございました。  一つは、地方の時代を実現するための総合的な地域振興対策いかんという趣旨のものでございました。  特定不況地域立法でございますとか過疎法でございますとか、そういう特定地域立法は、今後も引き続き必要に応じて見直してまいる必要があると考えております。新しい地域社会づくりのための総合施策といたしましては、御指摘のように、国と地方の間の合理的な行政事務の配分も考えなければなりませんし、それに伴う自主的な財源を確保する等の必要がございますので、この点につきましては、各方面の御意見を聴取しながら、地方の個性、活力、自主性を生かし……

第87回国会 衆議院本会議 第29号(1979/05/29、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) ダグラス・グラマン事件についてのお尋ねでございますが、刑事責任の追及は捜査当局の手によって一段落いたしました。ただいま国会におきまして政治的責任が問われておるわけでございますが、政府といたしましては、国会の国政調査権の発動にはできる限り協力してまいるつもりでございます。  また、再発防止につきましても、従来から進めてまいりましたものに加えて、今回、協議会を設けまして、新たな視点から有効な対策を御検討いただくことになり、明後日から発足することになっておりますので、今後、その協議会を通じまして再発防止を御討議いただき、できるものから実行に移すようにいたしたいと考えてお……

第87回国会 衆議院本会議 第30号(1979/05/31、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 最初の御質問は、食糧の確保、自給力向上を図る必要を認めるかという御質問でございました。  国民に食糧を安定的に供給いたしますことは、国政の基本的課題であると考えております。したがいまして、食糧の生産に当たられる方々の生産意欲とその生活を守ってまいりますことも、政治的に見て基本的な課題であると政府は心得ております。そのため、政府としては、国内で生産可能なものは極力国内生産で賄うということを基本といたしまして、総合的な食糧自給力の向上に努めてまいりたいと考えております。  第二の御質問は、農産物の価格保障についてでございました。農民が生産できる農産物価格を保障してまい……


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第88回国会(1979/08/30〜1979/09/07)

第88回国会 衆議院本会議 第2号(1979/09/03、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 第八十八回国会に臨み、八〇年代を展望する曲がり角に立って、七〇年代におけるもろもろの試練を回顧しながら、当面する内外の課題とこれに対処する政府の方針を明らかにいたしたいと存じます。  今日、経済運営における中核的な課題は、石油を中心とするエネルギー問題への対応であり、その制約を克服することにあります。本年六月東京で開かれました主要国首脳会議におきましても、同様の認識から、石油問題に討議が集中いたしました。石油消費の七割を占める先進七カ国の首脳は、石油の輸入抑制を軸とする断固たる具体的措置を講ずることで合意いたしました。このことは、世界的な石油需給の安定と世界経済の……

第88回国会 衆議院本会議 第3号(1979/09/05、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 下平さんの第一の御質問は、航空機輸入に絡まる疑惑解明についてのことでございます。  わが党並びに政府がこの問題に積極的でないという御批判でございます。下平さんも御承知のように、この問題につきましての刑事当局の刑事責任の解明は終わったわけでございますが、刑事当局の発表によりますると、あなたの言われる岸氏は全然この事件に関係がないという御報告でございます。  松野君の証言でございますが、これは偽証罪になるかどうか、主観の絡む問題でもございますので、法務当局としては自信が持てないという報告を聞いております。  国会がその権威において問題を究明しようとする場合におきまして……

第88回国会 衆議院本会議 第4号(1979/09/06、34期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(大平正芳君) 竹入さんの第一の御質問は、いわゆる解散の名分に関連したことでございました。  わが国の経済もようやく回復の軌道に乗りまして、第一次の石油危機の後遺症の治療もようやく終わることができたように思いますけれども、エネルギーの制約、財政事情等は依然として厳しい状況にございます。一方におきまして、前の総選挙から三年近くの時日を経過いたしております。この際政局を一新して新しい体制で新しい課題に対応すべきではないかという見解も、国民の間にようやく理解が深まりつつあるように思うのであります。こういった事情を踏まえまして、私は政局の問題に真剣に対処したいと考えております。  第二の……

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委員会発言一覧(衆議院34期)

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第87回国会(1978/12/22〜1979/06/14)

第87回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1979/02/22、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 わが国といたしましては、エネルギー資源に最も恵まれない国でございます。にもかかわらず、エネルギー消費におきましては上位にランクされる国でございます。したがって、エネルギーの安定供給をどうして図るかということはわが国の死活の問題であることは御指摘のとおりでございます。そのためには特定のどのエネルギーということではなくて、どん欲にあらゆるエネルギー源の確保に努めなければならぬわけでございまして、いま石油に大部分を頼っておる状態でございますけれども、石油にかわるエネルギー源を求めなければなりませんで、そのうちの一つがいま御審議をいただいておる原子力エネルギーであろうと思うのでござ……

第87回国会 外務委員会 第14号(1979/06/01、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 サミットは御承知のように、経済サミットとして発足して今度五回目の会合が東京で開かれることになっております。経済の問題といたしましては、愛野さんも御承知のとおり片やインフレの問題がございまして、片や雇用の問題がございまして、この二つの問題はいわばトレードオフの関係になっておる。どの国もこの二つの課題にどうこたえるかということで忙殺されておるわけでございます。インフレの収束を徹底的にやろうと思えば失業に若干の増大を見なければならぬということになるし、失業解消ということでいたしますならばインフレを招来いたしかねないという関係にあるわけでございまして、いまインフレ対策として経済サミ……

第87回国会 決算委員会 第13号(1979/06/04、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 北富士演習場の一部が林業用地として山梨県に払い下げられたが、この土地は、忍野村忍草の農民が入会地として立ち入り使用、収益しているかけがえのない土地である。払い下げを受けた山梨県とその造林者は実力でこの牧草地を壊滅させている。このような払い下げが、ちょうど私が官房長官でございましたときの政府が確約した、忍草農民が入会地の立ち入り使用、収益する慣行を尊重していると言えるかどうか。政府はこの払い下げによって生ずるトラブルを回避する責任を果たして、裁判の結果を待つというのでなく、政治的、行政的解決を図るべきでなかろうかという御趣旨の御質問であったと承知します。  梨ケ原地区における……

第87回国会 商工委員会 第9号(1979/04/11、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 渡辺さんがいま御指摘になりました経済協力行政の一元化も含めて、効率化を図らなければならないという問題の提起は、ずいぶん前々からあったわけでございます。現にあるわけでございますが、私は、まず最初に、一元化していくということは、必ずしも実効を上げ得ないのではないかと考えております。何とならば、一元化をいたしましても、財政の方は大蔵省、その他基金関係では企画庁でございますとかというところへどうしても相談をせねばなりませんし、それから個々のプロジェクトにつきましては、それぞれの関係各省庁に諮るということになりますので、現在の四省を中心に連絡調整をやりながら決めておるところへ、経済協……

第87回国会 大蔵委員会 第9号(1979/03/06、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 久しぶりに当委員会に招かれまして、大変感慨無量でございます。  大蔵委員会、夜開かれることが多かったこと、山田さんのおっしゃるとおりでございます。歴史は往々にして夜つくられるということが言われておりますけれども、夜委員会を開くという慣行は、必ずしも仰せのように推賞できるものとは私も思いません。けれども、今日第一委員会である予算委員会というものが終始持たれておる状況におきまして、それと並行してどのように歳入委員会を持つかということにつきましては、皆さんも大変御苦心のことと思うのであります。したがって、推賞すべきこととは思いませんけれども、万やむを得なかったことと存ずるのでござ……

第87回国会 逓信委員会 第8号(1979/04/25、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 政府調達問題、なかんずく電電公社の購買問題につきまして、与野党を通じまして国会に大変御心配をかけまして、恐縮をしております。  この問題は背景が大変深いわけでございまして、簡単に申しますと、ここ一二年の間に日米間の貿易収支が二百数十億ドルの黒字を記録するというちょっと考えられないような事態が起こってまいりまして、このことはひとり日米間の問題であるばかりではなく、世界経済全体の安定に決して健全な状態でない、何とかこれを改善しなければならないという世論がアメリカにおきましても起こってまいりましたこと、これは私も理解できないわけじゃないと思います。それでアメリカ政府の立場でござい……

第87回国会 内閣委員会 第8号(1979/04/19、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 飛鳥田委員長ときのうお目にかかりましたが、飛鳥田さんの言われることは、元号法案の審議がまだ熟しないものがあるから、熟した審議を続けてもらいたいということでございました。そこで、私は、承りますと、内閣委員会におきましても本法案の審議は慎重に続けられておると承知いたしております、この種の問題は国会において所定の手続を経て審議を進め、処理をしていただくことが適当であろうと思うというようにお答えをいたしたわけでございますが、飛鳥田委員長は、なお十分熟した審議を強く希望されておりました。
【次の発言】 仰せのとおり考えております。

第87回国会 予算委員会 第2号(1979/02/01、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 この事件の解明の現段階でございますが、御案内のように、捜査当局は捜査を開始いたしておると私は承知いたしております。われわれ政府といたしましては、捜査当局を信頼いたしまして、その捜査の進展を期待いたしておるわけでございます。捜査当局の捜査が円滑に進展するように配慮するのが政府の任務だと思っておるわけでございますので、古井法務大臣が、ただいまの御答弁はそういう趣旨から言われたものと存じますので、御理解をいただきたいと思います。
【次の発言】 この事件がこのような大きな形で中央紙に報道されるということは容易ならぬ事態であると直感いたしました。そしてまた、国民がこの事件につきまして……

第87回国会 予算委員会 第3号(1979/02/02、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 ただいま日本の経済が直面している問題は、まず物価の安定基調を維持してまいらなければならない。その中にありまして雇用の拡大、内需の拡大を通じまして景気を回復していくことが期待されておるわけでございます。しかし同時に、財政再建に対して備え得る用意がなければならぬわけでございますし、海外からの厳しい批判に対しましても、わが国の役割り、責任というものを果たしていかなければならないという大変めんどうな課題を担った年でございます。したがいまして、率直に申しまして、大変しんどい年であるということを申し上げたのであります。
【次の発言】 大変むずかしい年でございますし、大変苦しい年でもござ……

第87回国会 予算委員会 第4号(1979/02/03、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 矢野さんの御論議を承りまして、私は大変きょうの御質疑に感謝いたしております。  と申しますのは、国会における御論議、えてして政府の掲げる項目について、歳出面で努力が足りない、予算のつけ方が少ないという議論がいままで非常に多かったわけでございます。けれども、今日あなたは、歳出の思い切った洗い直しを提言されておるわけでございまして、その点、私ども、鞭撻していただいているわけでございますから、まずもって感謝しなければいかぬと思います。  しかしながら、効率的な政府に向けての努力が一向に見られないじゃないかという御指摘でございます。私どもいま提案しておりまする予算案につきまして、そ……

第87回国会 予算委員会 第5号(1979/02/05、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 論議を深めてコンセンサスに至るにつきましては、資料を踏まえてやらなければならぬ、その資料がちぐはぐであっては論議は実りを期待することができない、仰せのとおりでございます。私どもとしては、国会側と行政府側にそういったそごがないように努めなければならぬと思います。そういうことを来さないために、政府として資料の提供につきましてできるだけ国会側に協力してまいる、国会側も政府に対して要求されてまいるということにつきまして、私どもは誠心誠意協力していくつもりでございます。
【次の発言】 政治生命をかけるということについてお尋ねでございますが、私の当面しておる問題には軽重、緩急いろいろ問……

第87回国会 予算委員会 第6号(1979/02/06、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 大変恐縮でございますが、御質問の意味はどういうことでございますか。第一、第二、第三はあったけれども、第四、第五と言われる意味はどういうことなのか、もう一度……。
【次の発言】 国際化時代におきまして多国籍企業の絡まる問題というのはいろいろあろうかと思います。それで、いままであったことのうちで全部判明しておってあとはみじんも問題が残っていないと私は断言する自信はございませんけれども、問題は、どういうことがございましても丹念に真相を究明いたしまして、公正に厳正に問題を処理していくということは堅持していかなければならないと考えております。

第87回国会 予算委員会 第7号(1979/02/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 今朝八時から官邸におきまして、ケ小平副首相と会談を持ちました。会談の内容は、今回のケ小平氏の訪米におきまして米中両国がどういうお話をしたかということについて報告を承ったのであります。  それから、日中両国の関係の増進につきまして話し合いました。新しいことは特段ございませんが、私の中国訪問について希望が述べられ、当方から華国鋒主席の御訪日を強く希望いたしたわけでございます。これに対しまして、私の訪中を大変希望いたしておる、それが実現した暁におきまして主席の訪日につきまして十分考えたいということでございました。  それから、アジア情勢全般につきまして意見の交換を行いました。井上……

第87回国会 予算委員会 第8号(1979/02/08、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 政治的決着は、それまでの捜査当局の捜査によりまして、韓国の公権力がわが国の主権を侵したという証拠をつかむに至らなかったということでございますので、両国のおつき合いというものをこのために遷延いたしておくこともいかがかということで、政治的にはこの問題の決着を図ろうということにいたしたわけでございます。  しかしながら、たびたび申し上げておりますように、新たに証拠が出てまいりました場合には問題の提起をすることがあるべしということになっておることは、安宅さんも御承知のとおりでございまして、ただいまのところそういう証拠が挙がってきておりません。したがって、いま、わが国として政治的決着……

第87回国会 予算委員会 第9号(1979/02/09、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 この事件につきましては捜査が始まったばかりでございまして、どのような結末になりますか、私は存じません。私が申し上げておりますことは、この軍用機の購入を予算化することについて決断をいたしたわけでございますから、それ相当の責任を私が負う立場にあるということでございます。
【次の発言】 事案が解明されまして、その状況を見まして考えるべきものと思います。
【次の発言】 だから事案の解明を急いでいただきまして、それが明らかになった場合に、それに対しまして責任を負うことになるのかならぬのか、負うという必要があればどういう責任を考えなければならぬかということは、その時点で考えるべきものと……

第87回国会 予算委員会 第12号(1979/02/16、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 国会におかれて連日、当委員会を中心に、この問題に対する解明への努力が行われておることに対しましてまず敬意を表します。  政府におきましても、捜査当局はもとよりでございますけれども、防衛庁その他関係当局におきまして、この国会審議の状況に重大な関心を持っておることと確信いたします。  政府としては、前々から申し上げておるとおり、本件の真相究明をし、そして疑惑の解消に努めなければならぬという決意には変わりはございません。また、国会が今後引き続き究明に努力されるに当たりまして、できる限り協力してまいる姿勢にこれまた変わりはないのでございまして、一日も早く真相の解明ができまして疑惑が……

第87回国会 予算委員会 第19号(1979/03/05、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 政府は、昭和五十四年度防衛関係予算のうち、早期警戒機E2C購入に係る歳出予算十六億七千三百万円及び国庫債務負担行為三百六十三億八千万円については、今国会における予算委員会の審議の状況を踏まえ、慎重かつ公正な執行に配慮し、当該予算の執行については衆議院議長の判断を十分に尊重する所存であります。
【次の発言】 たびたび御答弁申し上げておりますように、ハワイ会談当時、日米間の最大の関心は日米貿易収支のインバランスをどのように詰めていくかという問題でありました。したがって、ハワイ会談に先立ちまして、箱根会談におきましてこういう問題が取り上げられたわけでございます。外務省としては、各……

第87回国会 予算委員会 第20号(1979/03/06、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 藤田さんも御案内のように、いま日米両国の二国間の貿易というのは大変膨大なものでございます。したがって、こういう膨大な貿易をやっておる上におきましては、いつの段階におきましても、いろいろな問題が過去において生じておりまするし、今後もそういう問題が生じないという保証はないわけでございます。こういう巨大な貿易を実行いたしておる両当事者の間には、いろいろな悶着が絶えず起こり得るわけでございます。そういう中でどのようにして問題をほぐしていくかという場合は、一つにはやはり国際的なルールというようなものを目安に解決を図っていかなくてはならぬことは当然でございまして、ガットという場面をベー……

第87回国会 予算委員会 第21号(1979/03/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○大平内閣総理大臣 時限を限っておるわけではございませんけれども、できるだけ早く解決しなければならぬといま鋭意努力いたしております。
【次の発言】 両国の間に経常収支のアンバランスが二百億ドルを超えるというような事態は尋常な状態でないと思います。また、政府、国会、民間セクターあらゆる方面におきまして日米経済関係について深い憂慮が示されておりますことも、われわれは十分注意しなければならぬ事態であると考えております。したがって、この事態をどのようにノーマルな状態に持っていくかということは、両国の政府にとりまして最大の課題でなければならぬと思っております。


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データ更新日:2023/02/05

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