このページでは稲富稜人衆議院議員の30期(1963/11/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は30期国会活動統計で確認できます。
○稲富稜人君 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました農地被買収者等に対する給付金の支給に関する法律案、いわゆる農地報償法案に対し、反対の意見を表明せんとするものでございます。(拍手) わが党が本法案に反対する第一の理由は、この農地報償法案は、歴代自民党政府が実施してまいりました農業政策の失敗にさらに恥の上塗りをするものであり、実に与党自民党の党利党略の法案であるという点であります。 すなわち、戦後行なわれた農地改革は、第二次世界大戦の大きな犠牲の上に行なわれたわが国民主化の一環として実施されたものであり、この農地改革はわが国の方向を定める基本政策の一つであったのであり……
○稲富委員 私は、今年春以来の長雨の災害に対しまするその後の処理等に関して御質問を申し上げたいと思うのであります。さらにその他一点につきまして、時間がありませんので簡単に質問いたします。 まず、先刻来、ことしの春以来の長雨対策に対しまして、天災融資法の特例等によるその後の措置、あるいは自作農資金に対する措置等に関する御説明は一応伺ったのでございますが、その当時私たちは、今年度のような収穫皆無というような状態のときには、ただ融資によってこれに対処するというような考えばかりではなくして、できるだけの助成措置等をやって、農家が再生産に立ち上がるような、かような意欲を持たせるような対策をやるべきであ……
○稲富委員 運輸省は見えてないのであと回しにしまして、農林省にお伺いいたします。 先刻、大久保委員の質問に対しまして官房長の答弁があったのでありますが、本年度の災害等を見まして、また例年の災害等を見まして、現在の天災融資法というものがこのままでいかないということは農林省も考えていらっしゃるようです。しかも、これに対しては、先刻官房長は、天災融資法の改正も政府としては当然ではないかというような御発言があったように私聞いておりますが、この天災融資法の改正に対してどういうような考え方を持っていらっしゃるか、この機会に冒頭にお伺いしたいと思います。
○稲富委員 私、農村の金融対策の問題を質問するにあたりまして、実は農林大臣にお尋ねしたいと思っておるのでありますけれども、大臣がおいでになっておりませんので、次官がお見えになっておりますから、政務次官にお尋ねいたしたいと思うのでございます。私、政務次官の御答弁にあたりましては、大臣の答弁と同様に考えてお受けいたしたいと思いますので、丹羽さんも大臣になったつもりで、責任ある御答弁をお願いいたしたいとお願い申し上げる次第であります。 最初にお尋ねいたしたいと思いますことは、農村金融に対する基本的な問題でございます。この基本的な問題をお尋ねする前に、さらにつけ加えて私申し上げたいと思いますことは、……
○稲富委員 この際、農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案に対する修正の動議を提出いたします。 その案文を朗読いたします。 農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。 第九条に一項を加える改正規定中「総裁を通じて」を削る。 その理由は、現在の監事の機能を十分発揮することによりまして、監事の責任体制を持たせ、公庫の運営の目的を十分達成せしめたい、かような趣旨でございますので、何とぞ御賛成をお願いしたいと思う次第でございます。
○稲富議員 林業基本法案の提案理由を御説明いたします。 わが国の農林業従事者の所得が他産業従事者の所得と比べて著しい低位にあることは、各位の御承知のところであります。このため去る昭和三十六年、農業基本法が制定せられ、曲がりなりにも農業部門における所得格差の解消と農業近代化の一つの方向が示されたのであります。しかるに農林業中、最も困難な立場に置かれている林業及び林業従事者については、今日に至るもその安定的発展の方策、及び地位の向上について何らの方向が示されていないことは、遺憾のきわみであります。 わが国の林業はその大多数が雰細経営であって、生産性が低く、投資と労働の投入の果実を長い年月を待っ……
○稲富委員 今回政府は食料品総合小売市場管理会法案を提出されておりますが、これは、今日問題になっております生鮮食料品の消費者価格というものが高騰するので、なるたけこの生鮮食料品の小売り価格を下げたいというところに趣旨があるだろうと思うのでございます。そのように伺うわけであります。ところが、この生鮮食料品の生産者価格が非常に安くて、今度は消費者価格が高いという問題は、この生鮮食料品の流通機構の上に大きな問題があるのだということを多年叫ばれておりますし、歴代の農林大臣も流通機構の改正等は常に言われておるし、卸売り市場の問題等は検討されておるようでございます。こういうような基本的な問題はそのままにし……
○稲富委員 実はただいま真板参考人からお話がありましたので、重ねて聞く必要もないかと思うのでありますが、いまの芳賀君が質問いたしましたことに関連があるといいますか、結論としてお尋ねいたしたいと思いますことは、大体真板参考人の考え方というのは、現在の肥料二法が存続されることが非常に望ましいのだ、ところが、肥料二法の存続というものがなかなか困難な状態に立ち至ったので、やむなく今度の新法にわれわれは踏み切ったのだ、この新法ができることによって、肥料価格というものは、自主交渉によって、現在よりももっと安く農民のために提供できるような情勢がくるものだという見通しをつけて、そういう方向に将来われわれが戦っ……
○稲富委員 簡単に御答弁を願います。それは、今の御意見の中に、半田参考人の御意見の中にもこの金融の問題が出たのでありますが、林業というものは、ほかの産業より一番この循環度のおそい利用度でございますので、これに対する融資は最も低利であり、長期でなければならないと思いますが、あなたが経験をされましてどの位の長期であり、どの位の低利にしたならば、妥当なこの林業として経営ができるか、こういう点がありましたら一つこの際参考に承りたいと思うのであります。 もう一つのことは、時間がないのでいずれ書面をくださっても結構でありますが、柏木参考人と半田参考人の御意見の中に、木材の流通機構の問題が非常に重要である……
○稲富委員 ただいま足鹿委員より御質問がありました学校給食の問題につきまして、学校給食課長に二点だけお尋ねいたしたいと思います。
先般、学校給食の問題につきまして、毎日新聞が記事を連載しておりますが、これに対して文部省の体育局長より、これが連載を中止するようにという申し入れが強くあるということを聞いたのでありますが、事実そういうことがありますかということをお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 それではあなたのほうより抗議を申し込まれたということは、内容において違うから、その点においての抗議であって、掲載を中止してくれという抗議ではなかったということですか。
○稲富委員 関連して一言だけ。 先刻畜産局長の御答弁を聞いておりますと、農林省というものは、やはり生産者の立場においてものを考えてもらわなければならぬ。逆だと思うのですよ。需給関係において価格が変動することはやむを得ないのだというのは、これはメーカー側の考え方なんです。この基本的な考え方が私は非常に違うのじゃないかと思う。それであなた方は、今日の乳価というものが幾らにしなければ生産者は成り立たないかという、この原則の上に立って、そし てこの基本的な価格の上に立って、需給の多いときにはこれだけ上げるのだという考え方、これが私は主客転倒されておるのじゃないかと思うのですよ。先刻からの乳飲料の問……
○稲富委員 それでは、二点ばかりについてお尋ねしたいと思います。 最初にお尋ねいたしたいと思いますことは、昨年、三十九年度版としていわゆる建設白書というものが出ております。これをよく見まして、道路の問題に関してひもときますと、この道路に関しましては、「近代的道路網の設建の推進」ということを提唱されて、「道路交通の安全性、快適性に対する要求もさらに強まるものと考えられる。」こういうことから、結論的には、「全国的な近代的道路網を整備しなければならない。」こう述べられております。私もこれはごもっともなことだと思いますが、こういうような考えで日本の道路対策というものを考えるときに、私の最もふに落ちな……
○稲富委員 ただいま議題となっております地方住宅供給公社法案について、若干質問いたします。 これはすでに前々からの委員会で質問されておりますが、私おりませんでしたので、私が質問することは、あるいは他の委員からすでに御質問になった点があるかと思いますが、そういう点がありましたら、本日は質問者もございますので、私もまた簡略に要点だけをお尋ねいたしますから、重複しておる点は、御答弁も簡略に要点だけ答弁していただければけっこうだと思いますので、さようお取り計らい願いたいと思うのであります。 まず最初にお尋ねいたしたいと思いますことは、本法案の第八条には、本公社は、「都道府県又は政令で指定する人口五……
○稲富委員 与えられた時間が制約されておりますので、私は、今回の災害に対しまして、具体的な問題で二、三政府にお尋ねいたしたいと思うのであります。 これは先刻も御質問があった問題でございますが、元来、御承知のごとく、わが国は、病虫害防除等に対しましては昭和二十九年までは国庫助成があったように記憶いたしております。ところが、昭和三十年以来、病虫害防除のごときものは当然これは農民が負担すべきものであるということが一つの理由と、さらに、先刻もお話がありましたような、会計検査院等のいろいろな指摘事項等に政府が遠慮されまして病虫害防除の助成金等は廃止をされたやに私たちは記憶いたしておるのであります。この……
○稲富委員 ちょっとただいまの御質問に関連して一言お伺いしたいのですが、しばしば問題になっております果樹の共済制度でございます。この果樹共済制度の問題は、ずいぶん前から農林省としてもいろいろ考えているということを言われているけれども、なかなか実現しないのですが、現在の果樹共済制度に対する進行状態はどういう状態であるか、関連して承っておきたいと思います。
【次の発言】 この果樹共済の問題は非常に長い間要望されておる事項でありまして、また、これが取り扱い上等に非常に問題があるので研究されておるわけですが、ただいま聞きますと、試験研究の段階らしいのですが、大体は、実施する、こういうようなたてまえで農……
○稲富委員 私は、農業問題に集約いたしまして農林大臣並びに関係大臣に御質問いたしたいと思うのでございますが、質問に入るに先立ちまして、農林大臣にひとつお教えを願いたいことがあります。 それは、私最近農村に参りますと、農村の青年からこういう質問を受けます。しかも、将来農業経営をやろうという情熱を持った青年ほど深刻な質問をいたします。自分は、将来日本の農業者としてやっていこうと思うんだけれども、一体日本の農業の将来性はどうであるか、もしも日本の農業の将来性がないとするならば、いま自分はほかに転業したいと思うが、いずれの道をたどるべきか、こういう深刻な質問を受ける場合があります。私は、農業にとどま……
○稲富委員 関連質問。 ただいまのフェリの問題につきまして、関連いたしまして、非常に重大でありますので、二、三、公団側にお尋ねいたしたいと思います。 先刻のお話によりましても、民間と公団とがフィフティ・フィフティでやっていくという将来の経営に対しても、いろいろ公団にも問題があると思うのでございますが、そういうことがたやすくいける、こういうような見込みをされているかどうかということ。さらに、本来から言うと、公団としては公団独自でやりたいという意思が十分おありになったんじゃないかと思いますが、先刻からのお話のようにフィフティ・フィフティになった。これは政府のそういうような勧告でございますか、勧……
○稲富委員 ただいまの縦貫道路の問題について、二点だけ大臣にお尋ねしたいと思うのでございます。 今回の縦貫道路に対します鹿児島までの終点を宮崎までに延長する、別線をつくるという御計画があるやに承っておるのでございまして、そういう御説明もあったようでございます。やはりこうなれば当然法律の改正、別表の改正をやらなければいけないのでございますが、そこで、この別表の改正をやってまでやらなければいけないという九州東部地帯におきまする必要性があるとするならば、将来当然この九州東部の縦貫線の問題も起こってくると思うのでございますが、こういうこともあわせて考えてあるかどうかを承りたいと思います。
○稲富委員 まず、総理府関係にお尋ねしたいと思うのですが、今回の災害を見まして私たちの痛切に感じますことは、激甚災害としての政令の指定を早くやってもらいたい、これが非常に災害地としての切なる希望であると思うのでございます。昨日も質疑応答を聞いておりますと、いろんな調査事項のためになかなかそれが今日まで進んでいない。こういうようなことは最も遺憾なことであります。これは私は事務的にも非常におくれておるのじゃないかと思いますので、この際お聞きしたいことは、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律の内容を見ましても、その第二条に「政令の制定又は改正の立案については、内閣総理大臣は、あらかじ……
○稲富委員 時間がありませんので、私、簡略に二、三点について質問いたしたいと思いますので、これもまた簡略に御答弁を願いたいと思うのでございます。 まず、最初にお尋ねいたしたいことは、工事契約についてお尋ねいたしたいと思うのでございます。会計法二十九条によりますと、工事契約は一般競争契約、指名競争契約、随意契約の三通りに指定されていることは御承知のとおりでございます。しかもこれは原則といたしましては、一般競争契約というものがうたわれておるのでございますが、現存実際に行なわれておるのは指名競争契約が多く取り扱われておると思うのでございます。この点の事実はどうでございますか。
○稲富委員 若干御質問申し上げたいと思います。
この法案の事業主はどこまでも公共団体であるはずでございますが、この借り入れ金額に対する決定はいかにして決定するかということ、この点をひとつ承りたい。
【次の発言】 それで事業は、公共団体に貸すわけなんですから、公共団体からその貸し付けに対する金額の要請があった場合に、最後の決定は建設省で決定するというわけなんですか。その場合の金額の査定、それからこれに対する貸し付け量というのは、全額貸すのであるか、あるいはこれに対してどの程度の貸し方をするのであるか、その点承りたい。
【次の発言】 そうしますると、非常に申し込みが多かった場合、これは資金量とい……
○稲富委員 時間がありませんので、一、二点大臣にお尋ねしたいと思います。
まず本法の第一条、ただいま御説明がございましたが、本法の目的は、末尾に「高速幹線自動車道を開設し、及びこれと関連して新都市及び新農村の建設等を促進することを目的とする。」とあります。本法でこの目的とされておる新農村の建設とはいかなる農村の建設をなさろうというお考えであるか承りたい。
【次の発言】 私は、この際農村問題を議論するわけではございませんが、この目的のところにある新農村の建設というもの、農村全体の政策というものは、それほどこの法律によってやろうというような計画じゃないんじゃないかと思います。道路をつくることによ……
○稲富委員 本法案は、四十一年度より五カ年で六百七十万戸の住宅を建設して、一世帯一住宅を実現する、こういうことになっておるのでございますが、この六百七十万戸というものを策定された基礎はどこにあるか、この点を承りたいと思うのであります。
【次の発言】 私たちが聞いておるところによりますと、最初建設省が御計画になっておったのは七百六十一万戸でございますか、そのように聞いておったのであります。これは現在の住宅不足数はただいまおっしゃったように二百七十八万、滅失による建てかえの必要戸数はいま百四十三万戸とおっしゃいましたが、二百万戸大体見込んでいらっしゃったように聞き及んでおります。それから新規必要戸……
○稲富委員 ただいまの山口委員の質問に関連しまして、消防庁に一つお尋ねしたいと思う。 最近、火災が起こりますと、建築に非常に不法建築があります。さらに、ただいま建築の様式そのものが非常に変わってまいっております。私は、先般建設委員会におきましても、こういった点から建築基準法の改正というものが非常に迫っておるのではないか、取り締まり等も非常に緩慢じゃないか、こういうことを質問したときに、建設大臣は、場合によったら建築基準法の改正もやらなくちゃいけないかもわからぬ、こう言っておったのでありますが、現在の事態においては、建築基準法の問題は、場合によっては改正するというのではなくして、もうすでに改正……
○稲富委員 関連いたしまして、二、三お尋ねいたしたいと思います。 大体のことにつきましては川村委員からすでに御質問があって、ただいま種子の確保に対する答弁もあったのですが、どうも私たち釈然といたしません。 そこで、私は、まず冒頭お聞きいたしたいと思いますことは、元来、政府は麦作の将来というものに対してどのくらいの熱意を持っておるか。御承知のとおり、麦作は年々歳々減収されます。農家においても麦作の植えつけはだんだん減反されるという状態があるのであります。これに対して、政府は麦作奨励に積極的な態度をとっておられるようなこともわれわれ知らない。それで、一体麦作の将来に対して政府はいかなる考え方を……
○稲富分科員 私は農林大臣にお尋ねいたします。実は時間がありませんので質問を要約いたしますので、あるいは不十分かと思いますけれども、ひとつ明快な御知識で十分なる御答弁をお願いしたいと思います。今日農村におきましての一番大きな悩みは、将来農村にとどまって農業経営をやっていこうという意欲に燃えた青年ほど、将来の日本の農業がどうなるかということに非常に不安を持っておる。こういうようなことは、政治の上において解決してやらなければならない今日の一番大きな問題じゃないかと私は思うのであります。私は、そういうような農村の青年としばしば農村の将来を語り明かすことがあるのでございますが、その青年は、われわれと話……
○稲富委員 私は農林大臣に質問して、その農林大臣の答弁によって官房長官に質問しようと思っているのです。それで基本的な問題は農林大臣に聞きたいと思っているのです。
【次の発言】 まず、農林大臣にお尋ねいたしたいのでありますが、政府は元来この農地補償は行なわないということをしばしば主張してまいられたのでございます。ところが今回、もちろんこれは農地報償というように題目は変わっておりますけれども、事実上においてはやはり旧地主が何らかの形において国からの援助を受けるという形の結果には間違いないわけでございますが、こういうようなことに変化したということは、元来政府が、従来の農地改革というものは最も妥当であ……
○稲富分科員 それでは、時間もありませんので、簡略に三点につきましてお尋ねしたいと思いますので、ひとつ大臣、簡略に御答弁願いたいと思います。 最初にお尋ねいたしたいことは、坂田農林大臣は、就任以来、今日の農村の一番大きな悩みでございます農業後継者対策に対しましては相当に力こぶを入れていらっしゃること、さらにまた後継者養成のいろいろな方途を考えていらっしゃる、こういうことも十分承知をいたしておるのでございますが、私がこの際大臣にお聞きしたいと思いますことは、もちろんそういうような後継者の育成も必要でございますけれども、基本的な問題は、日本の農業というものを採算のとれるような農業にするということ……
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