水田三喜男 衆議院議員
31期国会発言一覧

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水田三喜男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは水田三喜男衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院31期)

水田三喜男[衆]本会議発言(全期間)
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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 衆議院本会議 第3号(1967/03/14、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) ここに、昭和四十二年度予算の御審議をお願いするにあたり、その大綱を御説明申し上げ、あわせて今後における財政金融政策について、私の所信を申し述べたいと存じます。  財政政策の課題の一つは、景気変動を調整して、経済の安定成長を実現することであります。  昨年発足した公債発行を伴う新財政政策は、幸いにしてその効果をあらわし、すでに不況は克服され、経済はすみやかな拡大過程をたどるに至りました。昭和四十二年度の財政は、経済に刺激を与えて景気の行き過ぎを招くことのないよう、慎重に運営していくことが必要であります。  このような観点から、昭和四十二年度予算及び財政投融資計画におい……

第55回国会 衆議院本会議 第4号(1967/03/16、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) これからの経済の動向につきましては、御要望のとおり十分気をつけてまいりたいと存じます。  民間の資金需要が非常に強くなったようなときに、政府の需要を強くして、民間と競合させるということのないように、時期を失しないように、機動的な運営をやってまいりたいと考えております。(拍手)

第55回国会 衆議院本会議 第5号(1967/03/17、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 利子課税の特例措置は、お説のように、その政策的な効果については議論の多いところであると考えます。しかし、この特例はすでに十数年来、貯蓄奨励の方法として、もう幅広く国民の貯蓄心に食い入っている面が非常に多いという現状でございますので、これを一挙に廃止することは、私は適当でないと考えます。したがって、税制調査会の答申にもあるように、今度は漸進的な措置をとることにいたしました。税率は五%引き上げるのは少ないように言われましたが、そうではなくて、昭和二十八年来、あるときは非課税、あるときは五%と、概して一〇%を中心に推移して十何年とたってきましたから、その点から見ますと、五……

第55回国会 衆議院本会議 第11号(1967/05/09、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(水田三喜男君) 本年度は、臨時地方財政交付金の中で利子償還費を五十三億円見込んでございますが、これは本年度限りの措置ということになっております。したがって、来年度からどうするかという問題でございますが、基準財政需要額の中へこれを織り込むことによって解決できるのか、いろいろ方法があると思いますが、いずれにしろ、政府がたびたび申しましたように、地方財政の実情に応じて、地方公共団体の財政運営に迷惑をかけないようにすると申しておりますので、迷惑をかけないように必ず来年度は措置するつもりでございます。  その次に、地方道路財源の問題でございますが、御指摘のとおり、本年度は、臨時地方財政交付金……

第55回国会 衆議院本会議 第12号(1967/05/12、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(水田三喜男君) 租税特別措置法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。  私は、さきに所得税法の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案、及び相続税法の一部を改正する法律案について趣旨を御説明いたしました際に、昭和四十二年度の税制改正の基本的な考え方を申し述べたのであります。今回ここに提出いたします租税特別措置法の一部を改正する法律案は、その一環として、最近の経済情勢と当面の政策上の要請にこたえて、税制上の特別措置について新設あるいは整理合理化、適用期限の延長等を行なうものであります。  まず、特別措置を新設したもののうち、主要なものについて申し上……

第55回国会 衆議院本会議 第13号(1967/05/16、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  まず第一は、拘束預金の問題についての御質問でございましたが、昭和三十九年六月以来、いわゆる歩積み・両建て預金の整理を促進する措置をとってまいりまして、相当の効果をあげておりますが、昨年十一月から、さらにいわゆる第二ラウンドとしての措置をとることになりました。拘束預金の比率を下げるということ、それから拘束預金に対応する部分の貸し出し金利を下げる、この二つについて、各金融機関ごとに目標を示して、その実現に目下努力しておるところでございますが、銀行局の報告によりますと、第二ラウンドに入ってから、この五カ月間に、いま御質問のございました拘束預金の比率低……

第55回国会 衆議院本会議 第14号(1967/05/18、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  海外原油の開発についての資金のお尋ねでございましたが、これはやり方いかんによっては巨額の資金を要し、財政資金上の問題となるものと思われますので、まず有効な投資を行なおうとするためには、すでに開発されている地点を中心として開発するということと、調査の上で最も有望と思われる地域を厳選してやるというふうに、開発、調査のしかた、計画のしかた、これいかんによって非常に開発資金の計画が違いますので、そこに慎重を期してやるならば、民間資金の協力もあることでございますので、財政負担上の心配はなく開発できるものと考えております。(拍手)

第55回国会 衆議院本会議 第15号(1967/05/23、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 失業保険の国庫負担の割合は、他の社会保険制度の国庫負担との権衡を考えまして四分の一に定められているところでございますが、これを諸外国の負担制度に比較してみますと、英国が保険料の四分の一、ノルウェーが保険料の四分の一、カナダが五分の一、米国には国庫負担の制度はございませんし、西独は赤字分のみを国庫負担とするというようなことでございますので、わが国の失業保険の国庫負担の割合は、諸外国に比較して決して遜色のないものでございます。幸いに河野さんも御指摘のように、失業保険の財政は毎年相当額の黒字となっておるという現状でございますので、いまのところ国庫負担の割合を引き上げなけれ……

第55回国会 衆議院本会議 第19号(1967/05/30、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  今度の緊急対策の特徴は、被保険者と事業主と受益者と国と、この四者がそれぞれ負担することによって当面の赤字を切り抜けたいというのが特徴でございますが、その負担割合は、被保険者と事業主が百六十二億五千万円、受益者の負担が百七十億円、国庫の負担が二百二十五億円ということでございまして、さっき御指摘になったような六、三、一という割合にはなっておりません。  それから、国庫負担の定率化という問題がございましたが、これは御承知のとおり、社会保障制度審議会から社会保障総合調整に関する答申というものがなされておりますが、この答申を見ましても、社会保障に対する国……

第55回国会 衆議院本会議 第21号(1967/06/01、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) さきの第五十四回国会に提出いたしました昭和四十年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書につきまして、その概要を御説明申し上げます。  昭和四十年度予算は、昭和四十年三月三十一日に成立いたしました本予算と、昭和四十年八月十一日、昭和四十年十二月二十七日及び昭和四十一年二月二十三日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。  昭和四十年度本予算は、農林漁業及び中小企業の近代化、高度化の推進、社会保障関係諸施策の充実、住宅及び生活環境施設の建設の促進、文教の刷新充実及び科学技術の振興、社会資本の計画的整……

第55回国会 衆議院本会議 第22号(1967/06/02、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 公害防止に関する措置についてでございますが、本年度は昨年度に比べて二倍に近い予算を計上いたしまして、また、事業団や民間企業の行なう公害防止事業に対する融資は、八十億円を予定しております。  さらに、税制の面におきましても、特別償却制度を導入する等の措置を講じておりますが、本基本法の制定と相まって、今後一そうの推進をはかりたいと存じます。  次に、御質問にありました中小企業の金融についてでありますが、事業協同組合が行なう公害防止のための協同施設につきましては、その所要資金の八〇%までを無利子で融資する、新たにできます中小企業振興事業団を通じてこういう制度を新たにつくる……

第55回国会 衆議院本会議 第24号(1967/06/09、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  今回の三次防計画における二兆三千四百億円という規模は、おおむね従来の防衛努力を今後五カ年にわたって持続するというものでございまして、三次防予算における伸び率と二次防予算における伸び率は全く同じ程度のものでございます。  また、いわゆる防衛産業をわが国工業生産の総額に占める比重は、わずか〇・五%でございますので、防衛庁と防衛産業が一体になってわが国の民主化を阻害するというような、お話のような懸念は当分あり得ないことと存じます。(拍手)

第55回国会 衆議院本会議 第25号(1967/06/13、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  超過負担の問題でございますが、本年度の予算におきましては、超過負担が最も顕著といわれておる公共、文教施設費、公営住宅建設費、国民健康保険の事務費等において、補助単価の改正をいたしまして、総額二百六十六億円の超過負担の解消をいたしまして、昨年度の施策に合わせて六百億円程度の解消をいたしましたが、御承知のように、この超過負担の問題が出てきます原因は、いわゆる地方における単独事業のつけ増し分との限界がはっきりしないことと、補助金の配分方法に適切を欠く問題があることということでございますので、どうしても補助事業の実態調査をやらないとほんとうの解決案がで……

第55回国会 衆議院本会議 第26号(1967/06/15、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 国債整理基金特別会計法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  公債償還の基本的考え方及び減債制度のあり方につきましては、昨年の財政制度審議会において慎重な審議を願い、昨年十二月に報告をいただいたのでありますが、これによりますと、公債政策に関する政府の節度ある姿勢を示すためには、より充実した減債制度を確立すべきであるとされ、さらに、今後の償還財源繰り入れ方式としては、国債残高に対する定率繰り入れを基本とし、財政法第六条による一般会計剰余金の二分の一以上の繰り入れをもってこれは補完し、さらに、必要に応じて予算措置による繰り入れを行なうこととするのが適当であ……

第55回国会 衆議院本会議 第28号(1967/06/22、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 今回の政治資金規正法の改正によって、法人の政治資金の寄付についてはきびしい制限が設けられることになりましたが、それでもなお、政治資金の公共性にかんがみまして、政党に対する法人の寄付は政治資金規正法で認められることになっており、その認められている寄付金の限度におきましても、大きな金額の寄付をしておりました一部の法人を除きまして、多数の法人につきましては、政党寄付が真に行なわれるようになりますと、他の公共寄付金のワクを圧迫しがちとなるおそれがあるというようなことから、特別措置を講じようとするものでありまして、要するに、政治資金規正法の改正に関連して、政党寄付を他の公共寄……

第55回国会 衆議院本会議 第31号(1967/06/29、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  中小企業者の専従者控除につきましては、税制改正をやるたびごとに合理化をはかってまいりましたが、本年の改正におきまして、いわゆる完全給与制の採用に踏み切ったことは御承知のとおりでございます。私は、この機会に、青色申告の普及奨励をはかって、申告の有無による不公平をなくするという方向に努力をしていきたいと考えております。  また、中小同族法人につきましては、軽減税率の適用とか、あるいは割り増し償却の適用というようなことで基盤の強化をはかっておりますが、御指摘のような、行為計算否認の制度とか、あるいは留保所得課税、配当分離課税の適用除外というようなこと……

第55回国会 衆議院本会議 第39号(1967/07/14、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えします。  土地に関する税制につきましては、土地の有効利用の促進という立場から、または土地の担税力等の見地から、再検討を加えるべき時期となりましたので、今回税制調査会に土地税制特別部会を設け、その検討を進めているところでございます。御指摘の空閑地税や土地増価税の問題も、土地税制の一環としてただいま審議を願っておる最中でございますので、その結論を待ってから法案の準備に取りかかるつもりであります。(拍手)

第55回国会 衆議院本会議 第40号(1967/07/17、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 先ほど総務官長からお答えがありましたように、今回の災害を激甚災に指定する方向で準備を進めておりまして、政府関係の中小三機関、住宅公庫等はすでに貸し付けの体制を整えておりまして、まだ指定のないのに、もう貸し付け申請の受付を開始しているという状況でございます。  貸し付けの条件についてのお話がございましたが、これは今後実情に応じて検討したいと思います。(拍手)
【次の発言】 今回の災害につきましての応急措置に対しましては、予算措置において、金融措置において、また税の減免措置において、万遺憾なきようすでに手配済みでございます。  問題は、今後の予防についての御質問でござい……

第55回国会 衆議院本会議 第42号(1967/07/19、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 観光予算についてのお話でございましたが、先ほど八億円というのは、何かの誤りであろうと存じます。海外の観光宣伝費、観光資源の保護、それから観光施設への補助というようなもので、本年度の予算は、約八十億円近い予算の計上でございますが、これはさらに増加する必要が今後あろうと存じます。  それから、金融措置についてでございますが、国際観光ホテル整備法、この法律に基づきまして、いわゆる登録ホテル、外人のためのホテルについての融資は、開発銀行、北海道東北開発公庫、中小企業金融公庫、これが中心になって融資いたしておりますが、四十二年現在の貸し付け残高は、この三行だけで四百五十二億円……


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第56回国会(1967/07/27〜1967/08/18)

第56回国会 衆議院本会議 第9号(1967/08/07、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  政府負担の問題についての御質問でございましたが、御承知のように、政管健保の累積赤字につきましては、医療保険全体の抜本的改正の際にこれを検討することにいたし、さしあたり、四十二年度、単年度の赤字を避けるために臨時緊急対策として提案されましたのが今回の法案でございます。したがって、その応急性にかんがみ、かつ、保険制度のたてまえに沿って、保険者と被保険者、患者と政府、それぞれが応分に負担しようとするものでありまして、そのうち政府の国庫負担は昨年の五割増となる負担増でございます。国民健康保険のような、いわゆる使用者がないという場合には、国家が使用主にか……


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第57回国会(1967/12/04〜1967/12/23)

第57回国会 衆議院本会議 第2号(1967/12/05、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) ここに昭和四十二年度補正予算の御審議をお願いするにあたり、その大綱を御説明申し上げ、あわせて現下の経済情勢と今後の財政金融政策について、所信の一端を申し述べたいと存じます。  まず、今回提出いたしました昭和四十二年度補正予算の大綱について、御説明いたします。  一般会計予算におきましては、各地を襲った水害等による災害の復旧、人事院勧告に伴う国家公務員等の給与の改善、四十二年産米の買い入れ価格の引き上げ等、当初予算作成後に生じた事由に基づく追加財政需要が相次いで生ずるに至りましたので、緊急に措置を講ずる必要のある次の項目について、総額三千十四億円の追加を行なうこととい……

第57回国会 衆議院本会議 第3号(1967/12/07、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  まず最初に、国際通貨問題についての御質問でございましたが、御指摘のように、新しい準備資産を創設するということは、世界経済にとりまして、流動性解決のために喫緊の措置でございます。したがって、いまIMFにおいて協定の準備をいたしておりますので、おそらく明年の四月ごろには、国会の批准をお願いする段取りになろうかと存じております。  それから、金利の問題でございますが、世界経済を縮小させないために、金利の引き上げ競争を避けたいということは、最近のあらゆる国際会議で強調されてきましたが、結果がこのようなことになったことは、非常に遺憾と存じます。しかし、各……

第57回国会 衆議院本会議 第4号(1967/12/08、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 大部分、総理からお答えのようでございますので、重複しない範囲でお答えしたいと思います。  まず、政府が経済見通しの改定をいたしましたが、経済見通しが間違っておった、見通しが狂っておったとするなら、当然今日までとられた財政金融政策にも、いろいろな狂いがありはせぬかという御懸念に対する御質問でございましたが、これは本年度の予算編成のときにすでに申しましたように、景気の変動によって、情勢の変化によって、直ちに機動的に必要な措置をとる、こういうことを申しましたが、そのとおりでございまして、この七月以来、景気の動向を見まして、いろいろな措置をとったことは御承知のとおりでござい……

第57回国会 衆議院本会議 第5号(1967/12/12、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 去る五日の本会議における私の演説の中で、私が、「公定歩合の一厘引き上げ等を行ない、」と申しましたのは、「公定歩合の一厘引き上げ等が行なわれ、」と訂正いたします。
【次の発言】 御承知のとおり、本年度は避けがたい補正要因が非常に多くて、財源の確保に困難をいたしました。人事院の勧告に対しましても、昨年より一カ月さかのぼって実施するためには、既定経費の大幅な節減と、最大限の努力を払った次第でございます。もとより人事院の勧告は十分に尊重いたしたいと存じます。これを完全実施するというためには、予算編成のしかたとか、あるいは勧告それ自身のあり方というようなものについて、やはりも……


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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 衆議院本会議 第2号(1968/01/27、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) ここに、昭和四十三年度予算の御審議をお願いするにあたり、その大綱を御説明申し上げ、あわせて今後における財政金融政策について、私の所信を申し述べたいと存じます。  わが国経済は、いま、二つの課題に直面しております。一つは、国内景気を抑制し、すみやかに国際収支の大幅な赤字を解消することであります。他の一つは、長期的見地から、既存の制度、慣行、政策を再検討し、経済全体の効率化をはかることであります。  この二つの課題に取り組んでいくに際して、われわれは、わが国を取り巻く国際経済環境がきわめてきびしい状況にあることを銘記しなければなりません。  昨年十一月の英ポンドの平価切……

第58回国会 衆議院本会議 第3号(1968/01/30、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 御指摘のとおりに、経済情勢の変化に応じて、財政政策を機動的に有効に行なおうとするためには、財政の弾力性を確保するということが前提条件でございますので、今回の予算編成に関しましても、特に財政体質の改善ということに一歩を踏み出したのでございますが、硬直化の打開ということは決して短時日の間に解決される問題ではございません。したがって、政府としましては、今後さらに引き続いて打開への努力を続けるつもりでございます。幸いに、去る二十五日の財政制度審議会における総会におきまして、今後の運営を協議しました結果、歳入のあり方、歳出のあり方、定員、機構のあり方という財政運営の根本的な方……

第58回国会 衆議院本会議 第4号(1968/01/31、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) もう総理から大部分お答えになったようでございます。  設備投資の規制には金融引き締めだけでは効果がない、そして、中小企業をいじめることにならぬかというお話でございましたが、昨年度のように、大企業の手元資金に余裕があるというような場合には、確かに、金融引き締めの効果がすぐにあらわれることはございません。しがたって、中小企業へのしわ寄せが先に来ないように私どもは非常に苦心いたしました。昨年九月の財政繰り延べのときにおきましても、繰り延べ措置の対象から政府関係中小三機関の貸付事業をはずす、除外するということをやりましたし、さらに、十一月には下期の貸し出し計画に千六十億円を……

第58回国会 衆議院本会議 第8号(1968/03/05、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 製造たばこ定価法の一部を改正する法律案、酒税法の一部を改正する法律案、物品税法等の一部を改正する法律案、及び租税特別措置法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。  政府は、さきに経済の安定的成長に即応する税制のあり方とその具体化の方策につきまして、税制調査会に諮問したところでありますが、昨年十二月に同調査会から、当面改正を必要とする事項について、昭和四十三年度の税制改正に関する答申が提出されました。  政府といたしましては、当面の経済情勢と、これに対応する昭和四十三年度財政金融政策の基本的なあり方と関連し、この答申を中心として昭和四十三年度の……

第58回国会 衆議院本会議 第9号(1968/03/07、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お尋ねの第一点でございました今回の交付税にとられた措置についてでございますが、これは総理がお答えになりましたとおり、交付税の本質をゆがめようとするものではございませんで、国と地方を通ずる公経済の円滑な運営をはかろうとする趣旨からとった特別の四十三年度限りの措置でございます。四十四年度、五年度、六年度において、今度は法定額よりも百五十億円ずつ増額するという、結局短期的な年度間の調整措置にすぎないものでございまして、地方交付税制度をゆがめようとするような意図に出たものでないことは、もう御承知のとおりと存じます。  それから、地方公営企業の健全化をどうしてはかるかというこ……

第58回国会 衆議院本会議 第10号(1968/03/12、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 国の必要な財政需要に対処できるためには、何よりも行政費の効率化が必要であるというふうに考えております。したがって、今回の措置は、やはり財政弾力化への第一歩を踏み出したものというふうに考えます。(拍手)

第58回国会 衆議院本会議 第13号(1968/03/18、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  公社の事業及び収支については、本年度十分検討いたしました。その結果として、料金の値上げについての結論は本年度出ませんでしたが、おっしゃられるように、設備料と総合的に検討する必要があることは確かでございますが、今回、新規架設に要する工事のうちで、特に加入者の専用性の強いというものについては加入者の負担とすることが適当である。料金を上げることは物価に相当の影響を及ぼしますが、初年度の一時的な負担でございますので、これはサービス料金とは違いますために、したがって、物価への影響が少ないということから、一応切り離して、今年度は設備料の点を決定した、こうい……

第58回国会 衆議院本会議 第15号(1968/03/26、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 国立病院特別会計法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、従来一般会計で行なってまいりました国立療養所の経理を、新たに国立病院特別会計において行なうこととするものであります。  御承知のように、国立療養所は、これまで戦後におけるわが国の結核対策を推進する上に大きな役割りを果たしてまいったのでありますが、これに加えて、近年は国民の疾病構造の変化に伴う各種の長期慢性疾患、重症心身障害、進行性筋萎縮症等の新たな医療需要にこたえることが強く要請されてまいったのであります。しかしながら、現在の国立療養所の施設の多くは相当老朽化しております……

第58回国会 衆議院本会議 第19号(1968/04/02、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  厚生省の要求予算を四三%に切ったというお話でございましたが、そうじゃございません。最初当初要求がございまして、概算、閣議の決定の前にもう一ぺん追加要求が出てきました。この査定のことを言っておるのだと存じますが、この両方の要求金額を加えて八二%、四十五億円が今年度の予算でございまして、昨年度の二十八億に比べまして、本年度は六一%以上の大きい増額で、さっき厚生大臣が御説明になりましたような新しい措置をとったということでございまして、初めて原爆被爆者に対する援護措置について一つの軌道がしかれたということは、非常に喜ばしいことと存じております。そんなに……

第58回国会 衆議院本会議 第23号(1968/04/12、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 海外援助の支出についての御質問でございましたが、本年度における海外経済協力基金からの開発途上国に対する援助につきましては、現在審議中の本年度予算と関連して予定しております事業計画は四百四十億円でございます。したがいまして、今後の援助の支出はこのワク内において調整していくつもりでございます。  予備費の支出をしないと申しましたのは、御承知のように、昨年度は、予備費において一千万ドルの無償供与をいたしました。こういう抱き合わせ方式は好ましくないというために、今回の法律改正を願った趣旨でございますので、できるだけこの予備費の支出ということを避けて、このワク内において調整支……

第58回国会 衆議院本会議 第24号(1968/04/16、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 経済成長につれて、農業を中心とする第一次産業部門の就業人口の比重が低下していくことは、これは諸外国にも見られる一般的な現象でございまして、また、需要構造の変化によって輸入依存度が高まることも、それ自体、農業政策の失敗というわけにはまいらないと存じます。  近年、いわゆる農家所得がふえて、都市に対する農家の所得格差が非常に縮小しているということは、非常にいいことと存じます。しかし、問題は、農家所得がふえるということではなくて、農業所得の水準をいかにして向上させるかということが、これからの農政問題の中心課題であると存じます。そういたしますと、何としても農業基盤の整備、そ……

第58回国会 衆議院本会議 第25号(1968/04/18、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  第三次防計画は、国の財政、経済力の伸長に応じて、国の他の施策との調和をはかって実施するものとされております。したがって、各年度ごとの予算もあらかじめ固定的にきめられておるわけではございません。そのときどきの財政事情を勘案して決定されるということになっておりますので、したがって、財政の弾力性の保持という観点から、この計画を手直しすべきものというふうには考えておりません。(拍手)

第58回国会 衆議院本会議 第28号(1968/04/25、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  今年度は、年度の途中において予算補正の財源、すなわち税の自然増収を期待することがきわめて困難でございますので、当初予算において予備費の充実をはかっておくという措置は必要でございました。が、同時に地方財政においても同様のことが望まれるのであります。すなわち、もし本年度国において予算の補正が行なわれないというようなときには、地方公務員の給与改定というものの財源として、従来のように、交付税の増額配分ということを期待することができません。ですから、地方財政計画の中で、一般行政費の単独費の中に八百五十億円という経費を計上したということは、国の財政における……

第58回国会 衆議院本会議 第30号(1968/05/07、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 林業関係の予算についてのお尋ねでございましたが、もっぱら民有林関係の公共事業費についての御指摘ではないかと考えます。  表面的に、確かに昨年の予算に比べて増加しておりませんが、これは本年度から制度が変わったためでございまして、従来は森林公団に一般会計を通じて出資が行なわれておりましたが、今度は国有林事業の特別会計から直接に出資するということになりましたので、この出資分を除いて比較いたしますと、昨年度の予算に対して約八%の伸びでございまして、公共事業全般の伸びを上回っているという状態でございます。  さらに、内容から見ますと、林業生産の基盤である林道の拡充をはかったこ……

第58回国会 衆議院本会議 第31号(1968/05/09、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) お答えいたします。  御指摘ございましたように、行政簡素化が、中央でやるべき行政事務をみな地方に押しつけてしまうというようなことでございましたら、地方は財政負担にたえられないことになりますので、どうしても行政の簡素化は、中央、地方を通じての調整であり、合理化でなければならないと考えます。中央、地方の事務配分が合理的に考えられた上で、初めて中央、地方の財源の再配分が検討さるべきであろうと考えます。その場合には、どうしても現行の補助金制度との関係、地方団体間の税源の偏在、こういう問題との総合的な考え方をしなければならぬという立場から、政府としましては、地方制度調査会、税……

第58回国会 衆議院本会議 第33号(1968/05/14、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 政治活動に対する寄付金というものは、私は高度の公共性を持ったものだと考えます。したがって、たとえば福祉事業に対する寄付とかあるいは私学に対する教育寄付、科学振興に対する寄付というようなものと、公共性においてはそう劣るものではございません。したがって、個人の寄付に対しては、それらの寄付と同じような取り扱いをいたすことにいたしました。また、法人等に対する寄付金につきましては、青天井ではございませんで、いずれにしましても制限があるということと、それから今度は、いままでのようにたとえば党費とかあるいは会費として認められておった支出も、今後は政治資金とみなされて規制されること……

第58回国会 衆議院本会議 第35号(1968/05/17、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 今回の災害対策には万全を期するつもりでございます。必要な経費は、予備費の支出並びに既定経費の活用というようなものによってまかないたいと存じております。したがって、本年度総合予算主義のたてまえをとったからと申しまして、災害対策費にしわ寄せをするようなことは、絶対にいたさないつもりでございます。(拍手)
【次の発言】 今次災害に対する金融措置と税の減免措置についてのお尋ねでございましたが、まず第一に、金融措置について申し上げますと、政府関係の金融機関の窓口において、とりあえず、被害を受けた中小企業、農林漁業、住宅等の復興に要する資金の融通ができるよう、昨日指示をいたした……


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第59回国会(1968/08/01〜1968/08/10)

第59回国会 衆議院本会議 第4号(1968/08/05、31期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(水田三喜男君) 米価は生産費が十分に補償されるようにきめられなければならぬと思いますが、同時に増産の奨励となる、奨励を目途とした、意図した従来の計算方式の中に、最近の急激な需給事情の変化というものも反映されるようにすべきであるという審議会の意見もまた妥当であると私は考えます。したがいまして、それらの点を、答申の意見を十分に勘案し、他面、与党の意見も十分にお聞きいたしまして、政府としましては、適切妥当な米価というものを早急にきめたいと考えております。(拍手)

水田三喜男[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院31期)

水田三喜男[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 科学技術振興対策特別委員会 第20号(1967/07/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この事業団をつくるときに、もうすでに私どもはこの資金の問題の検討も行ないましたが、少なくとも十年間に二千億円くらいの資金を要するということでございますので、一年当たりと見ましても、算術計算でも二百億というものが出てまいります。いま科学技術庁の科学振興費のようなものが六百億ということを見ますと、この研究に踏み切ることが日本のいろいろなほかの科学研究費を相当圧迫するということはわかっておりますので、そこで、当初からこの問題についていろいろ検討しましたが、踏み切った以上は、この必要な資金を当然捻出するということは考えていますが、しかし、これは原子力委員会でもきめておりますように、それ……

第55回国会 決算委員会 第5号(1967/04/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 特に法令が変わったというようなときには、内部の取り扱いについては、現に相当の訓練をしておるはずでございますが、やはりそういう手落ちがあるということは確かでございますので、できるだけ気をつけておりますが、事前に相当の手は尽くしております。
【次の発言】 内部でも監査機能を持っておりまして、国税庁が各税務署の監査ををやっておる。その際に、やはり相当そういうものを発見して、注意するというようなことは常時やっておるわけであります。
【次の発言】 内部の職員のほうは、研修制度をもって、いま言ったようなものに対処しておりますし、外部に対しては、いまもっぱら納税のうちでも青色申告制度を徹底さ……

第55回国会 決算委員会 第12号(1967/06/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田大蔵大臣 昭和四十年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに第五十四回国会に提出し、また、昭和四十年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額についても同国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。  昭和四十年度予算は、昭和四十年三月三十一日に成立いたしました本予算と、昭和四十年八月十一日、昭和四十年十二月二十七日及び昭和四十一年二月二十三日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。  昭和四十年度本予算は、農林漁業及び中小企業の近代化高度化の推進、社会保障関係諸施策の充実……

第55回国会 決算委員会 第15号(1967/06/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 御意見のとおりでございまして、たとえば、本年度で言いますと、二兆三千八百億円という財投の融資は、国民生活に重大な関係を持っております。したがって、景気調整的な機能をも十分持たせ得るものでございまして、現に今年度の財投計画におきましては、昨年の伸びは二割五分をこえる伸びでございましたが、本年度は景気調整的な意味を持ちまして、一割七分台にその伸びを縮めてあるというようなことも、そういう意味を持たせた措置であったというふうに考えます。
【次の発言】 そういう機能も持っておりますが、むしろ経費の効率的使用というものに非常に役立つ機能を、この財投計画は持っておると思います。たとえば、政府……

第55回国会 決算委員会 第25号(1967/07/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 おっしゃられるとおり、もしこれが赤字公債とかいうようなものでございましたら別でございますが、建設公債に限られるという限りにおいては、この建設公債によって得られた資金でつくられた国民財産が、どれだけの期間効用を発揮するか、これはいろいろ見方はあるでしょうが、建物そのほかの耐用年を平均五十年と見て、それから出資金や土地みたいなものは永久財産ですが、かりにこれを百年と見ますと、いま建設公債の対象による国民資産というものは、永久と見られるものが中に二〇%あるということで見ますと、平均六十年ということが、この効用を発揮する期間であるというふうに見られようと思います。そうしますと、六十年公……

第55回国会 建設委員会 第15号(1967/06/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 公共投資のおくれを取り戻したいということが、公債発行に踏み切った一つの理由でもございますが、これはどの程度まで伸ばしていけばいいかという、いまのところのめどとしましては、先般の経済社会発展計画、これが政府施策の一つのめどでございまして、今後いろいろなものを含めて、昭和四十六年までに二十七兆円くらいの投資をするということが妥当な投資規模であろうということになっておりますので、大体これをめどにして、たとえば道路へ六兆何千億とか、治水にどうするかというように振り分けをやって、これを今後の投資のめどにしていきたいというふうに私は考えております。

第55回国会 建設委員会 第18号(1967/06/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いま総理がお答えしましたように、この土地に対する税金の問題は、一括税制調査会に特別部会を設けてここで十分に検討してもらうという方針をいまとっております。と申しますのは、いままで確かにいろいろな空閑地税とかいうような構想が出てきましたが、私はやはりこの前の国会でこれが通らなかったことも、実際はこの法案が未熟だったためというふうに考えております。と申しますのは、土地が非常に高くなるということは、国民経済にとって非常に大きい支障になる。ですから地価を上げるということは、国民経済のために避けなければならぬ。地価を下げる、上がらないためにどうするかといったら、結局は土地の需要に対して供給……

第55回国会 建設委員会 第19号(1967/06/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 これは昨日もちょっと申し上げましたが、税制として昨年の提案には、私はやはり未熟な点があったというふうに考えております。と申しますのは、いまおっしゃられたような意味の開発利益を吸収するということは、これは当然必要なことであるというふうに思われますが、それでは昨年そのための措置がどうなったかといいますと、この開発利益というものを把握することがむずかしい、結局土地収用の土地とは無関係に、全国一律に譲渡所得の強化というような税制が昨年は提案されたということは、土地収用とは無関係な一般税制までここに便乗されて提案されたということもございまして、しまいにいって国会の批判が非常に強くなったと……

第55回国会 社会労働委員会 第24号(1967/06/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 問題は、こういうことを国の費用で全部やるという制度にするのか、保険制度をもってこれを解決するかということでございまして、各種の社会保障制度が保険制度で一応保障されるという体制をいまとっておりますので、そうなりますと、この保険制度そのものを維持するためには、制度が崩壊するような財政事情を許しておくというわけにはまいりません。そこから問題がきているのでございまして、国の金があるかないかの問題じゃなくて、保険制度としてこの医療制度を維持していくかどうかということが問題になると思います。そこで問題は、たとえば外国の例など見ますと、外国はほとんどこれが保険制度によって運営されるために、国……

第55回国会 大蔵委員会 第2号(1967/03/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説においてその骨子を明らかにしたところでありますが、本委員会において関係法律案の御審議をお願いするにあたり、私の所信をやや詳しく申し述べ、御参考に供したいと存じます。  まず、現下のわが国経済情勢について、申し述べます。  日本経済は、昨年中の急速な拡大に引き続いて、本年に入ってからも高水準の成長を維持し、その基調には根強いものがあると認められます。  まず、鉱工業生産は、昭和四十年秋を底に、最近まで上昇が続いております。この上昇テンポを過去二回の景気回復期の状況と比較いたしますと、今回の上昇速度は、前回、すな……

第55回国会 大蔵委員会 第3号(1967/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいま議題となりました昭和四十二年分の給与所得等に係る所得税の源泉徴収の臨時特例に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、最近における国民負担の状況及び経済情勢の推移を勘案し、国民生活の安定と企業の体質の強化等をはかることを目的として、昭和四十二年度の税制改正において所得税の減税を中心としつつ国税において平年度千五百億円余の減税を行ないたいと考えております。これらの税制改正のための諸法案につきましては、今国会において逐次御審議をお願いいたすわけでございますが、このうち、国民の期待の大きい所得税の減税につきましては、これに関連する法律が……

第55回国会 大蔵委員会 第4号(1967/03/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 どうしても所得税の減税は私どもはある程度やりたいということで、いま局長が言われましたように、どの程度の減税をやるかという減税の幅はやはり公債の発行額ともからむ問題でございますが、ことしの自然増収がもっと多く見込まれるんじゃないか、まずそういう問題でございますが、昨年のこの減税のはね返りが一千億円くらいはございますので、事実上七千三百億円の自然増を見るということは、もし去年のあの減税をやらなければ八千億円以上の自然増があるということになりますので、そういう点から考えましても、あの程度の自然増が期待される最小限というわけにはいかぬかもしれませんが、大体妥当な自然増の数字だろうという……

第55回国会 大蔵委員会 第5号(1967/03/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 確かに、十二月の臨時国会のときにこの延長法案を提出するというようなことができたら、疑義を残さないで、事態はよかったのではないかと私も思います。しかし、御承知のようにああいう解散があって、事実上これを出すことができませんでした。  そこで、政府としては、いずれにせよ改正法案の提出は予定しておりましたので、この予定がある以上、国税庁としましては、調書を出さなくてもいいというようなことじゃなくて、国会の審議の成り行きもわからないから、その間しばらく様子を見ておれという意味の通達を出したということでありまして、これはそういう意味でひとつ御了承願いたいと思います。

第55回国会 大蔵委員会 第6号(1967/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私は、今度の関税協定は日本にとってメリットはあっても、さしあたってデメリットはないというふうに思っております。
【次の発言】 そうではございません。御承知のように、関税外の貿易障壁というものもございますし、この交渉を中心にして、そういうものを日本で相手に要求させ得るものはさせるという方針で、私のほうはいまむしろ失うものがなくて、この交渉を通じて私のほうは取るもののほうが多いという状態になっていますので、そういう意味で、この交渉がデメリットになるということは、さしあたりないというふうに考えています。
【次の発言】 ですから、いま私のほうはいろんなものは全部がんばっておりますし、ま……

第55回国会 大蔵委員会 第7号(1967/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 企業の限界は、直接費はまかなえるというのが限界、それがまかなえないということではもう企業にならぬ、こう思います。
【次の発言】 国鉄が企業である以上は、の中にまかなえない線が幾つかあることも、これはあたりまえでしょうが、全体として企業がどうやっていけるかというやり方を考えるのが企業の経営であって、その中にまかなえない路線が多く出た、出たら出たに対応して全体の赤字を減らす方法というものは企業として当然考えられるということで、その線が多く出たから、もうそれは企業にならないのじゃないかと、簡単にそういうふうには言えないのじゃないかと私は思っております。

第55回国会 大蔵委員会 第13号(1967/05/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、十分関係省と協議し、御趣旨を体して努力いたします。
【次の発言】 この問題は、先般の選挙のときに、与党の公約として、課税最低限百万円までの引き上げを可及的すみやかにするということが与党内部で論議されましたときに、最後に私どもも加わって、もしそうだとすれば、一応何年度を目標として実現させるかという意見を述べましたが、そのとき、私どものやった作業によりまして、大体四十五年を目標として百万円限度引き上げをするということなら実現可能であろうということでございましたので、与党側も四十五年度を目標としておるということで選挙公約に掲げたことと存じております。……

第55回国会 大蔵委員会 第14号(1967/05/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 日本経済調査協議会の報告を見ましたが、そこにきのうの新聞に出た問題が触れてありました。非常に簡単に触れただけでございますが、デノミネーションを実施することが望まれる、しかし、実施にあたっては、事前にデノミネーションについての一般の誤解、不安を取り除くように十分なPRを行ない、経済金融情勢が安定している時期を選ぶことが肝要であるという御意見でございます。この意見には私どもも原則として賛成でございます。もとからこの問題についていろいろ私どもは研究したことがございましたが、結局、やはり安定した時期を選んでやらなければいけないということと、国民に誤解のないように相当この問題が徹底されて……

第55回国会 大蔵委員会 第15号(1967/05/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 当時の国税の中で所得税がどれだけのウエートを占めておったかといいますと、いまのようなことでありませんので、当時の免税点は高かったと思います。で、それといまのを比較したら、いまの課税最低限はまだ低いということは言えると思います。
【次の発言】 これはだんだんに引き上げるべきものだと思っております。
【次の発言】 四百円がわずかだと言うんですが、四百円は、従来納めておる税金の半額になるということで、これはわずかな減税じゃなくて、五〇%減税というようなことで、金額は少ないんですが、その少ない人は納税の額も少ないんですから、その比率からいったら、やっぱり相当大きい減税になると思います。

第55回国会 大蔵委員会 第16号(1967/05/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 これを一年、二年でやるのには相当の財源を要しますので、私どもは、昭和四十五年度までの三年の間にはこの百万円を課税最低限度にすることは実現できるだろうという考えで、四十五年度を目途にと言っておりましたが、さて、これをあと三年でやる計画を示せということでございますが、財政事情との関係もありますし、実際にやる場合には、この内容をどうするかの問題も、いままでの例によりますと税制調査会にもはかっておりますので、具体的なやり方というものについては、これから税制調査会にはかろうと考えておった問題でございまして、いま三年間にやるという方針はきめておりましても、来年度がどうでその次がどうという具……

第55回国会 大蔵委員会 第17号(1967/05/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いまの問題は、政治資金規正法のあり方のいかんによって寄付のワクをきめるというふうに、私どもは、今後の検討をそういう方向でするつもりでございます。
【次の発言】 事実はさっそく調査いたします。
【次の発言】 政策効果を発揮しておるかどうかという問題は、これはもう絶えず研究しながら流動的に改廃すべきものだ、そういうふうに考えております。
【次の発言】 法人税の根本的な検討ということはなかなかむずかしい問題で、私は、税制調査会からこの問題についての明確な答申を来年いただけるかどうかということについては、まだ自信がございません。しかし、さっきおっしゃられたような方向で解決しようというこ……

第55回国会 大蔵委員会 第18号(1967/05/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 たとえばスイスの銀行みたいなものは、預金の秘密は絶対に守るというようなことで、預金者は安心しておるわけでございますが、預金者としますと、預金の秘密性というものを保ってもらいたいという気持ちがあると思いますので、問題は、脱税の意図を持つのと、そうでなくて、他人にできるだけ自分の貯蓄高を知らせまいというようなことと、そういうようなことから架空名義預金というものができていると思うのですが、それにしましても、そうしなければならぬという実益というものがやはり乏しい。むしろそれがあることによって脱税のあれになるというような弊害のほうが多いということでございましたら、これはやはり実益の特にな……

第55回国会 大蔵委員会 第19号(1967/05/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 増税ということでございましたが、御承知のように、この増税は普通の増税と違って、実質は税の調整であるというふうに考えております。

第55回国会 大蔵委員会 第21号(1967/05/31、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 大体堀さんの考え方でいいと思います。
【次の発言】 いままでもこういう問題がたくさんあったのが、最近までそうきびしく言われなかったというために、けっこう普遍化しているんではないかと私は考えています。  ですから、今度のように実態調査をやり、また調査の結果によって限定意見が付せられていないものでも調査する。調査というよりは、むしろ調査即指導になると思いますが、そういうことをもっと今後積極的にやりたいというふうに考えています。

第55回国会 大蔵委員会 第22号(1967/06/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 地方財政に迷惑をかけないようにするという答弁をしてまいりましたが、それについていま地方行政委員会で呼ばれまして、そういう方向でやってくれるかというような御趣旨の質問に対して、そういう御意見のように処置すると、いま答弁してまいったところでございまして、そういうふうにしたいと思います。  それから、道路財源の問題につきましては、御承知のようにいま道路計画のこまかい点の検討をいたしておりますので、細目決定の過程において、地方道の財源というようなものについても確保方を関係省で相談するということになっていますので、その財源の確保につとめたいと思っております。

第55回国会 大蔵委員会 第24号(1967/06/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 御指摘のように、排気ガスの対策はもういま緊急の問題でございますので、この点については、通産省を中心にいま研究をしているという段階でございます。  これをガソリンをやめて、公害対策のために石油ガスに自動車燃料を転換したほうがいいかどうかという問題については、まだいまのところ十分の検討をしておりません。むしろ、現在のガソリンによる排気ガス対策をどうしようかということを中心にいま研究しているという段階でございます。
【次の発言】 御指摘の点は、十分今後検討いたします。

第55回国会 大蔵委員会 第26号(1967/06/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 大蔵省の、長期税制はどうあるべきかという総括的な諮問に対して、中間答申として税制調査会から出てきたものでございます。
【次の発言】 中間答申の中にたばこの問題にも触れてございますので、一応は私どもも検討いたしました。しかし、今年度はたばこの値上げをするということは妥当でないという結論で、一切取り上げませんでした。
【次の発言】 たばこの価格の改定ということは、実は非常にむずかしい問題でございまして、普通の商品で、コストを割って採算がとれないという場合には、値上げの基準というものも出てまいりますが、これは専売益金が減少したからこれを埋めるという意味がたばこの値上げになりますので、……

第55回国会 大蔵委員会 第27号(1967/06/30、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 公社の財務体質を健全にするということは必要なことでございますので、御承知のような措置を今回の改正でとりました。国が一般会計が公債を発行しておるというようなときでございますので、結局、どれくらいの内部留保を認めるのがいいかということはそのときどきの財政事情を勘案して適切にきめるのがいいだろうと考えますが、いまの状態では、私どもは一応五十億円前後が最大限のところじゃないかというふうに考えてやったことでございますが、財政事情との勘案において今後適切な運営をはかっていきたいと考えております。
【次の発言】 インパクトローンが入ってきておること、最近相当ふえておることは事実でございますが……

第55回国会 大蔵委員会 第29号(1967/07/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 まあ、直接株になじまない大衆の資金を産業に役立てるということが、この投資信託の目的でございます以上、その線に沿った運営を今後やってまいりたいということでございますが、それにしましても、さっき御指摘がありましたような問題があり、当時はやはりいわゆる主体の完全分離というような仕事に追われておって、ようやくいまそれができるというようなところへ来ましたので、ここでやはり受益者の保護、そうして大衆の信頼を得るという仕事をようやく今度の改正でできるというところまで来ましたので、今後はこれに基づいて、やはり投資信託の最初の目的のとおりの運営を考えていくということをするよりしかたがないんじゃな……

第55回国会 大蔵委員会 第30号(1967/07/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 人事院の勧告は従来も尊重してまいりましたが、従来と同じように、今度も勧告が出ましたら尊重いたすつもりでおります。
【次の発言】 御承知のように、まだ勧告は出ておりませんので、勧告が出ましてから、それを政府は検討の上、これを尊重して実施するという方針でございますが、まだ勧告が出ていませんので、何月にさかのぼれというような、まだ勧告を受けておりませんから、いまのところは何とも申し上げられません。
【次の発言】 これは私の考えですが、しばしば申し上げましたように、前向きということばが、さかのぼることが前向きであるか、もっと公務員には損のないいろいろ給与の上げ方がありはせぬかということ……

第55回国会 大蔵委員会 第33号(1967/07/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この問題は、もう御承知のとおり三年越しの問題でございまして、結局、この財政法の求めておる償還の計画というのは何であるかということでいろいろ御議論がございましたが、昨年、これは財政制度審議会にかけて、ひとつこの解釈の決定を願おうというようなことでこの審議会に付したわけでございますが、一応従来の政府の解釈と同じように、この償還の計画というものは、償還の財源調達に関する具体的な計画を意味するものではない。年度別の償還予定額を示すので足りるという解釈をこの審議会でも確定したような次第でございまして、実際問題としまして、この償還財源の調達計画を示すということは不可能でございますので、結局……

第55回国会 大蔵委員会 第34号(1967/07/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 消費者米価の決定は、さっき食糧庁長官が言われましたように、農林大臣から審議会に諮問してきめる事項でございますので、審議会の諮問の原案はこれから政府関係当局で検討するということでございまして、いまのところ、まだその点について協議が行なわれておりませんので、これからこの検討を始めようと思っているわけでございます。いま別に、この一四・四%からどうするとかこうするとかいうようなことは、まだこれから政府部内できめる問題でございまして、いまのところ何ら方針はきまっておりません。
【次の発言】 生産者米価が年々上がっていることはいまの経済情勢で私は当然だと思っていますが、生産者米価はどんどん……

第55回国会 地方行政委員会 第19号(1967/06/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいまの点につきましては、御意見のとおり処理する考えでございます。
【次の発言】 地方住民税の課税最低限を引き上げるということは、いま自治省を中心にしてこの問題の検討中でございます。そういう方向におきましては私ども十分協力するつもりでおります。

第55回国会 内閣委員会 第17号(1967/06/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 外国における保有外貨の中に占める金の比率というものは、各国とも日本より相当多いのですが、実際問題としましては、金を決済手段として使用するということは現実にはほとんどない、その必要がないということでございますので、これがどれだけなければならぬかということは簡単には基準がございません。日本の場合は、保有外貨がふえるにつれて金の割合をふやしていくということはやりたいということで、少しずつ金をふやしてはおります。しかし、実際におきましては、これは金の形でなくて運用するほうが、現に日本の信用の上におきましても、また外貨を、これは金利のつく運営のしかたをすればそれだけ外貨が入ってくるわけで……

第55回国会 内閣委員会 第18号(1967/06/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 今回の改正の問題は、金のそういう国際的な重要性という問題とは、直接関係ございません。事務的な問題でございます。金の買い入れの事務とか、それから賠償事務というようなものは、やはりいまの仕事の性質上国際金融局に統一することがいいという事務的な考えからの改正でございます。
【次の発言】 さっき局長が言いましたように、できるだけ金の保有割合を多くするということは、いいことだと考えていまして、徐々にはふやしております。しかし、大量にふやす余裕というものが、いままでございませんでした。それじゃ金の保有割合を多くしなければどうしてもいけないかと申しますと、別に決済に差しつかえある問題ではござ……

第55回国会 予算委員会 第2号(1967/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昭和四十二年度予算編成の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。  昭和四十二年度予算の編成にあたりましては、先日の財政演説で申し述べました財政金融政策の基本的な考え方にのっとりまして、経済に刺激を与え、景気の行き過ぎを招くことのないよう、中立的な立場を堅持することとし、これにより新しい財政政策の二年掛として、財政の弾力的運営の基本的方向を確立することといたしました。  すなわち、第一に、一般会計、財政投融資ともその規模の膨張を抑制することとし、一般会計……

第55回国会 予算委員会 第3号(1967/03/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 慎重とは、経済の実情を十分に見きわめる、絶えず実情を注視して、そして対策の間違いないようにするというのが慎重でございまして、果断というのは、やはり経済は動くものでございますから、特に、こういう経済がよくなってきているときには、対策は常に早目にしないといけない、早目にするというのは、これは実際にはなかなかむずかしい問題でございますが、こういう点において、必要と思うときには機動的に、やることはやるということが必要でございましょうし、これを果断と言ったわけでございます。要するに経済の実情を十分に見て、これに対処するということでございます。

第55回国会 予算委員会 第4号(1967/03/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私も同じでございまして、昭和四十二年度の経済の動向はきわめて基調が強いというふうに考えております。
【次の発言】 私は、やはり財政金融対策の運営がうまくいけば、そう過熱させなくてもやっていけるというふうに、いまでも思っております。
【次の発言】 御承知のように、社会資本の立ちおくれとか、そういうものがやはり経済の均衡発展を害する要因になっておりますので、昨年の公債発行を機として公共事業費関係の仕事を政府は相当強化したのでございますが、昭和四十二年度は、経済のそういう点を考えまして、できるだけの圧縮をするという方針で、昨年の伸びよりも四%ぐらい伸びを低くして、切り詰められるだけは……

第55回国会 予算委員会 第5号(1967/03/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この計画の中からは、ベースアップ関係の費用はこの中に含まれていないということでございます。
【次の発言】 ベースアップ関係のものを除けば、他の計画の費用はこの中へおさまるということになります。
【次の発言】 私は完全におさまると思います。これは私どもの計算で見ますと、二兆三千四百億円というのは、ある程度余裕のある目標であるというふうに思っております。
【次の発言】 従来は、当初予算編成のときに、必ずしも消費者米価の値上げを予想しておりませんでしたので、したがって、特に値上げを予想した予算案計上ということはやらなくて済んだのでございますが、今年度は従来と違いましてもうすでに、生産……

第55回国会 予算委員会 第6号(1967/03/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 年々の国債発行額をどうするかということは、今後の経済成長がどうなるか、これに応じて税収がどのように伸びて、またどの程度減税を行なうかというような問題、また一方、国民福祉の増進をはかるためには歳出の規模をどの程度にする必要があるかというような問題と関連するものでございますので、長期にわたる公債の見通しというものは非常に困難でございます。そのほか、道路をどうするとかというようなものは、年次計画というようなものを立てて予想をすることができますが、特に公債問題はこの長期予想がむずかしい。したがって、私どもは、いまやり得ることは、いろいろの調査会から御意見が出ておりますように、公債の依存……

第55回国会 予算委員会 第7号(1967/03/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 各日の明細書は、本日提出することになっております。
【次の発言】 いまの各日明細書は、これは大蔵省の説明は、御承知のとおり予算書の説明書は出ておりますが、これは慣例として各省から提出するということになっておりますので、いま各省にお願いして急いでおりましたが、きょうあたり全部出そろうのじゃないかというふうに思っております。  それから、予算審議についてのいろいろな改善策ということは、十分われわれも検討したいと思います。
【次の発言】 この予算審議のあり方については、これは御承知のとおりいろいろ批判もあることでございますし、改善の余地は、私やっぱり十分あると思いますので、これは検討……

第55回国会 予算委員会 第8号(1967/03/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 臨時私学調査会の中間答申も拝見いたしましたが、この一番最後についておる「修学費の父兄負担の軽減のための措置」というのは、必ずしも、減税措置だけを言っているのじゃないというふうに私どもは思っております。税制でこの教育費控除をする措置をとるということは、いろいろむずかしい問題があろうと思います。たとえば新規の学校卒業者が、就職したらもうすぐに自分で働いて税の負担をしているというときに、一方修学子弟を持っている父兄にのみ恩典を及ぼす制度がいいかどうかといういろんな問題がございますし、また同時に、扶養控除のうちの特定人を特定に優遇するということになりますと、いま扶養控除全体をもう少し引……

第55回国会 予算委員会 第9号(1967/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 暫定予算におきましては、いまおっしゃられましたような地方財政にも、地方行政の運営にも、支障を来たさないような配慮を十分にいたしております。特にいまおっしゃられました問題は、公共事業関係費についてであると存じますが、これは昨年は御承知のように公共事業は繰り上げ実施をやるというようなときでございましたので、あのときの実績、そういうものを参考にすることがいいと思いまして、昨年の四月、五月の契約あるいは補助を決定する必要のあるものについては、昨年の実績を十分に参考にして決定いたしましたし、ことに積雪寒冷地の事業につきましては、一般公共事業費に考えたよりももっと重く特に留意して予算化をい……

第55回国会 予算委員会 第10号(1967/04/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 懇談会からの中間答申は承知しております。これはまだ中間でございますので、いずれほんとうの答申が私は出てくると思いますので、その際にそういう問題をわれわれは考えるという立場で、本年度は、とりあえず従来の倍以上の予算でございますが、インターン問題を中心にして二億円以上の予算を計上しておいた。これは本格的なものではございませんで、今年度の臨時的な経費でございます。
【次の発言】 いま申しましたように、国家試験合格後のインターン、お医者さんの今度は性格の問題になると思いますが、いま司法制度でとっておる研修制度は、一応公務員という立場で研修しているのですから、それとどういう関係になるのか……

第55回国会 予算委員会 第11号(1967/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 御承知のように、ことしは公共事業の伸びの率を昨年よりは非常に調整いたしました。四十年という不景気の年に対して、景気対策としての昨年度の公共事業の伸び率というものはむしろ異常な伸び率でございますので、本年度のように予算の中立性を保とうとするときは、この伸び率の調整が当然必要になったのでございますが、ほかのものはともかくとしまして、私どもは、住宅計画についてはこれを落としたくないと考えまして、四十年度から四十一年度にかけては、御承知のように三五%という予算増をやりましたが、今年度はそういう事情がございましても、三三%。しかし、特に住宅対策費は、私どもは非常な高率で予算の査定をやった……

第55回国会 予算委員会 第12号(1967/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 あのときは、たしか一五%前後のときだったと思いますが、やはり長い目で、保有外貨をふやしながら金の積み増しをやって、三〇%前後まで、せめて倍ぐらいの保有率にはしたいと言ったことを記憶しております。しかし、そのときから比べたら、いま五%ふえているという程度でございますが、保有外貨をふやすその過程において、やはりできるだけ金の保有量はふやしたいと考えております。
【次の発言】 これはもう田中さん御承知のとおりでございまして、日本の全体の外貨保有量は非常に少ないのでございますから、金を大量に買う余裕というものはいままでございませんでした。と同時に、これをドルの形で運用することが積極的に……

第55回国会 予算委員会 第13号(1967/04/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私から、総括的に先に申し上げます。  本年二月に、協議会の中間意見がございまして、長期計画を策定するまでの間も主要な施策を進めるように、という要望がございましたので、私どもも予算編成においてこのことを非常に重視いたしまして、昨年度の予算に対しまして今年度私どもは六五%アップという、相当同和対策の予算を強化いたしました。昨年二十六億の予算計上でございましたが、本年は四十三億円の予算を計上して、いろいろな施策の強化をするということを今年度はいたしております。
【次の発言】 昭和四十四年度から十年計画を立てて、この問題の根本的な解決に対処したいということで、ことしの前半にまずその基礎……

第55回国会 予算委員会 第14号(1967/04/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 四十二年度における宇宙開発関係の予算は、一般会計で二十四億七千百万円、国立学校特別会計で三十四億四千六百万円、合計五十九億一千七百万円でございます。  機関別の予算及びその用途を申し上げますと、東京大学宇宙航空研究所につきましては、四十二年度末に科学衛星を打ち上げるほか、観測用ロケットを使用して宇宙空間の科学観測を行なうためということで三十四億四千百万円を計上してございます。それから、科学技術庁につきましては、東京大学の科学衛星を追跡するための施設の整備のほか、将来の実用衛星打ち上げに備えて液体燃料ロケットの開発等、必要な技術の開発を行なうために、種子島ロケット射場の整備をはか……

第55回国会 予算委員会 第15号(1967/04/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 工業用水確保のいきさつは、もう加藤さんも御承知だと思いますが、この工場のコストが上がることによってやはり日本の物価体系が変わってきますので、したがって、従来から工業用水には国が補助するという方式ができておりましたので、この方式に乗ってずっと年々これを強化してくるということで今日のようになっております。いま言われました上水道も必要ではございますが、どういうわけか、日本ではいままで大都会の水道は当然これは準備されてきましたが、一般には上水道よりも下水道の整備のほうが社会的には最も緊急として要請されておる問題でございましたので、ここ数年の政府の努力というものはむしろそちらのほうへ向か……

第55回国会 予算委員会 第16号(1967/04/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 実は、この問題は二年間にわたっていろいろ国会の論議となったところでございますので、私は、参議院におきます木村委員、衆議院におきます加藤委員、そのほか各位の御質問、また、それに対して、時の大蔵大臣の答弁というものを、私はことごとく一応速記録を通じて排聴いたしまし。したがって、このいきさつは十分存じておりますが、この問題がいつも問題になって解決しないようでは、それこそ問題でございますので、ここらでやはりはっきりとこの問題の解釈を確定する必要がある、いいかげんにできる問題ではないと考えますので、いままでのここまで来た政府の考え方、いままでとってきた態度、そういうものについてまとめてひ……

第55回国会 予算委員会 第17号(1967/07/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この前の予算委員会で申し上げましたように、弾性値一・五三というふうに、過去の十年の平均から見ましても、本年度は非常に私どもは向くこれを見て予想をいたしましたが、その後この一三・四%という成長率は、いま企画庁長官から言われましたように、いまこれ以上の伸び率になるだろうという予想でございますので、したがって、当時の税収の見込みも、それよりは上回ってくるだろうというふうには考えられますが、いまのところはまだ四月、五月という二月の実績が出ておるだけでございまして、この二月の実績から見まして、まだ一年の自然増を推定するという資料にはこれはなりませんので、いまのところは未定でございます。


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第56回国会(1967/07/27〜1967/08/18)

第56回国会 社会労働委員会 第2号(1967/08/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 保険制度のイロハについていまさら申し上げるのは失礼でございますが、社会保障制度については、国費を出す所得保障制度と、こういう保険制度によって運営する社会保障制度というものがあることは、御承知のとおりだと思います。社会保障審議会のそのほかの答申におきましても、国費を出す優先度というものは大体答申されておりまして、生活保護費というようなものへの保障は優先的であって、保険制度によって運営されるものは順位としては一番最後という、これはまあ保険制度の本質からいって当然そうだと思います。したがって、他の健保組合というようなものの運営も全部政府の補助金というものは出しておらない、こういう形に……

第56回国会 大蔵委員会 第1号(1967/08/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 従来から政府は人事院勧告を尊重するたてまえをとっておりますが、今回も同様、勧告が出ました以上、このたてまえを尊重する立場でこれから検討を始めたいというふうに考えております。  公務員給与の改善ということは、財政及び国民経済全般と密接な関係を持っておるきわめて重要な問題でございますので、勧告の内容をこれから私どもは十分検討をしてからこの実施についての私どもの方針をきめたいというふうに考えております。ただいまはまだ勧告をいただいて、関係閣僚協議会で説明を聞いて、これから各省それぞれ関係者がいま検討に入っておる段階でございますので、いまのところまだこうするという具体的な考えを述べる段……

第56回国会 大蔵委員会 第2号(1967/09/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いまおっしゃられたようなものは、当然課税対象になるべき所得だと思うのですが、十分把握されていないことは事実だろうと思います。今後事務当局においても、こういうものを十分把握するように努力いたさせたいと思っております。
【次の発言】 ただいまの経済状況は、もうこれは御承知のとおりでございまして、経済成長のテンポが当初予想しておったよりはテンポが早い。そうして、しかもそのために輸入も予想より多くなっておりますし、内需の旺盛のために輸出も伸び悩んでおる。こういうことから、国内においてはきわめて経済が均衡しておるようでございますが、この国内の拡大均衡というものが、事実は、国際収支を犠牲に……

第56回国会 大蔵委員会 第3号(1967/10/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昨年の例によりますと、まだほんとうの見通しはやはりいまごろ立たなくて、結局十一月になって九月決算の結果というものが大体判明したということでございますので、本年もいまのところほんとうの見通しをつけるのはどうしても十一月半ばになるということでございますが、しかし、この問題はそう長く決定を延ばせませんので、いま大企業について十五日から調査を始めておりますので、あと一、二日たって大ざっぱな見通しでも出れば、それによって政府の方針をきめようかというふうに私ら考えておりますが、財源の点は現在のところ全く見通しがついていないという実情でございます。

第56回国会 大蔵委員会 第4号(1967/11/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 明年度の予算については、まだ編成方針も未定でございます。一切大綱というようなものもまだきまっておらない段階でございますので、いまのところは何とも申し上げることができません。  補正予算につきましては、いま鋭意検討を急いでおる段階でございますが、わかっている範囲のことを申し上げますと、内容は、公務員給与改善に必要な経費、災害対策に必要な経費、食管繰り入れに必要な経費、義務的経費の不足補てん、税収増に見合う地方交付税交付金の増額等でございます。大体の金額の査定はできておりますが、まだ一部査定中の経費もございますので、金額は確定しておりません。これをまかなう財源については、税の収入と……

第56回国会 内閣委員会 第4号(1967/10/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 財政当局が煮え切らないという問題ではございませんと思います。補正財源の見通しがもう少したたないとわからないというのが、現在決定ができなくなっておる一番大きい原因でございます。例年で見ますと、十月の半ばごろには政府でいつも見込みをつけてこの問題の処理を決定しておりますが、今年は御承知のような事情がございまして、まず国債の発行額を財源の見通しにかかわらずいろいろな事情から切りました。切ったものは税収で埋めなければいけないという問題が一つございます。それと、補正予算を組むとしますと、どうしても食管の赤字を埋めなければならぬ。この二つで補正財源は二千億円なければならぬ。かりに二千億円の……

第56回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1967/10/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 来年度の予算編成につきましては、八月末に締め切った各省の概算要求をいま検討しているという段階でございまして、これから来年度の予算をどういう方針に沿って編成するかということはまだ全く未定でございまして、いまそこまでわれわれの検討が全然いってないところでございますので、たとえば電電公社の問題にしましても、たばこの問題にしましても、全く未定でございます。
【次の発言】 値上げの要望は相当ございます。
【次の発言】 いまのところは、もっぱら電電公社が、もしいま要求されているような計画を遂行するというためには、電話の値上げが必要だという意見が出ておるだけでございまして、そのほかの値上げ問……


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第57回国会(1967/12/04〜1967/12/23)

第57回国会 大蔵委員会 第1号(1967/12/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私は、このたび引き続きまして、大蔵大臣の重責をになうことになりましたが、現在の困難な局面にかんがみ、決意を新たにして一そうの努力を傾注してまいりたいと存じます。何とぞ、各位の変わらざる御協力をお願いいたします。  なお、この機会に、現下の経済情勢並びに今後の財政金融政策について、所信の一端を申し述べ、御参考に供したいと存じます。  まず、最近におけるわが国の経済情勢について申し述べます。  日本経済は、昨年以来、予想を上回る勢いで上昇を続けてまいりました。  鉱工業の生産は、拡大の一途をたどり、出荷もこれに伴って増大を続けてまいりました。市況は回復し、企業収益も二年間にわたり、……

第57回国会 予算委員会 第1号(1967/12/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 政府は、去る十二月五日、昭和四十二年度一般会計補正予算、特別会計補正予算及び政府関係機関補正予算を国会に提出いたしました。  ここに、予算委員会の御審議をお願いするにあたり、その概要を御説明申し上げます。一 一般会計  まず、一般会計補正予算について申し上げます。  今回の一般会計補正予算におきましては、歳出において、総額三千十四億円の追加を行ないますとともに、既定経費の節減二百九十二億円、調整手当の新設に伴う暫定手当の減額二十七億円、予備費の減額百七十億円、合計四百八十九億円を修正減少し、差し引き二千五百二十五億円を増加しております。  一方、歳入につきましては、租税及び印紙……

第57回国会 予算委員会 第2号(1967/12/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 財政硬直化というのは、これを裏返して言いませば、財政が弾力をなくしているということでございまして、弾力をなくしていることは、税収の自然増の多寡ということとは大体無関係でございます。と申しますのは、先ほど数字をあげられましたが、たとえば法律、制度の拘束によって当然経費が増額されなければならぬというもの、いわゆる当然増といっておるものの経費は、来年ざっと計算すると、いま言われたような数字になろうと思います。本年度はどうだったかといいますと、そういう経費は本年度三千七、八百億円だったと思いますが、これは来年どう計算しても七千億円前後になる。その次に、当然増に準ずる経費、大体、計画に伴……

第57回国会 予算委員会 第3号(1967/12/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 しばしば問題になることでございますが、適正外貨がどのくらいかという標準というものは、遺憾ながらこうだというきまった説というものも現在ございませんし、まあ三、四ヵ月の輸入にたえられるものが適正だというようなことをしばしばいわれておりますが、要するにこれは余裕のあるに増したことはございませんが、幾らなければならぬという基準というものは別に現在のところないと言って差しつかえなかろうと思います。
【次の発言】 保有の金とIMFのゴールドトランシュで大体五億ドルでございますので、それを除いた十五億ドルが大体流動性を持ったものというふうに考えられると思います。ユーロダラーといわれるユーロマ……

第57回国会 予算委員会 第4号(1967/12/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昨日御報告いたしましたように、昭和四十二年度、本年度までの累計を見ますと、概略二百二十億円前後ということになっております。
【次の発言】 来年度のそういう問題につきましては、まだ、いま税制調査会の審議を願っておる段階で、与党、政府の意見の統一もやっておりませんし、まだ考え方について結論が出ておりません。
【次の発言】 お答えする前に、先ほどのお話でしたが、私の考えをちょっと述べさせていただきます。  総理が先日消費について言ったことは、物価との関係ということから述べたのじゃございません。その関係でしたら、あなたのおっしゃられるように、需給が均衡しておれば物価の問題ではございませ……

第57回国会 予算委員会 第5号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 投資信託については、元本の保証のないものですから、この運用は、よほど慎重を期してやらなければならないということでございますが、いままで、御承知のようなことでございますので、この投資者の利益を保護するために、先般の国会において信託法の改正を行なって、私どももその監督に十分を期するという措置をとったわけで、今後は、こういうことのないように運営されると思いますが、いままでについては、とにかく元本割れの償還という事態を起こしたことは、非常に遺憾であるというふうに考えています。
【次の発言】 これは、私としてこうしろああしろという指図をすることは、簡単にできません。

第57回国会 予算委員会 第6号(1967/12/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 お答えします。  総理がそういう答弁をされたことも承知しておりますし、ことしの夏に税制調査会に私どもは御相談をかけております。で、いまの討議の大体の様子を申し上げますと、こういうことでございます。  義務教育費についてこうせよという御趣旨は十分わかりますが、どういうふうにそれをやったらいいかといいますと、まだ国民所得税負担が非常に重いので、この課税最低限度を上げることが先であるという考えが非常に委員会に強いということと、それから、じゃ、そのためにはやはり基礎控除というようなものをもっと上げることが先だという、基本控除の問題と、この義務教育費の父兄の負担を助けるというために、特別……


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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 科学技術振興対策特別委員会 第11号(1968/04/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いまおっしゃられたような問題もあると思いますが、しかし、問題はやはり金の効率的な使用ということでございまして、効率的ということから考えますと、やはり計画が立って、順を追って必要な資金を使っていくということが必要だろうと思います。四十八年までに人工衛星を上げるという目標を立てましても、これから要する人材、資金、これはたいへんなものでございまして、この前提として、たとえば、誘導制御技術の開発とか、あるいはおくれているロケットの基礎的な技術の開発というようなものがどうしても先行いたしますので、そのためのいろいろな開発体制の整備も必要でしょうし、人材の養成も必要でしょうし、そういう順を……

第58回国会 外務委員会 第13号(1968/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 各国が自分で関税譲許をすると同時に、それに見合ったものを相手に譲許を求めるということで、みんな話し合いがきまっていっているのですから、各国別にどこが一番得するかと言われても、おそらく各国別にみな均衡がとれた形でなければ妥結しないものでありますから、この問題については、全体が全体として利益になるということであって、特定国が特に有利ということはないのじゃないかと私は思います。
【次の発言】 そうではございません。そういう形で妥結したものですから、国別にどこが有利ということにはなっていないというのが原則でございます。現に日本あたりにしましてもそうでございますが、実際には今度のケネディ……

第58回国会 議院運営委員会 第16号(1968/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昨日の大蔵委員会における前川専売監理官の答弁は弁解の余地もございません。全く不適切な答弁でございまして、監督の任にある私といたしまして、これは重々おわびしたいと思います。以後監督を厳重にして、こういうことが二度とないように十分気をつけたいと思います。  いまお話がございましたが、監理官は、そういうことでございますので、衆議院のこの税法が上がるまではもう出席させないように、委員長の意を体して遠慮いたさせたいと思いますので、これは重々おわびしたいと思います。
【次の発言】 私もきのうの答弁、また御質問、全部つぶさに承りましたが、もう弁解の余地のないものと考えますので、どうぞよろしく……

第58回国会 決算委員会 第13号(1968/05/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 御承知のように、輸銀の資金は六分五厘の運用部資金と政府からの、一般会計からの繰り入れというものによって運営しておりますので、したがって私どもは、輸銀の金利はどうしてもこれをペイさせるためには五%の金利を引き下げるということは不適当であるというふうに考えております。またしたがって、いままで各国への援助においても、金利はやはり輸銀がペイする金利ということを中心にやっておりますので、特別の例をつくることは非常に他国との問題に波及する影響がございますので、そういう点で、この条件については日本側はいろいろ難色を示しましたが、しかしインドネシア側の負担の軽減という要望については日本側も十分……

第58回国会 決算委員会 第15号(1968/05/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 国葬儀につきましては、御承知のように法令の根拠はございません。だから、いまその基準をつくったらいいかどうかということについて長官からお答えがございましたが、私はやはり何らかの基準というものをつくっておく必要があると考えています。幸いに、法令の根拠はございませんが、貞明皇后の例がございますし、今回の吉田元総理の例もございますので、もう前例が幾つかここに重なっておりますから、基準をつくるということでしたら簡単に基準らしいものが私はつくれるというふうに考えています。そうすれば、この予備費の支出もこれは問題がなくなることになりますので、私はやはり将来としてはそういうことは望ましいという……

第58回国会 決算委員会 第16号(1968/05/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいま御決議の点は、十分尊重いたしまして、その御趣旨に沿うよう各省各庁と十分連絡いたし、遺憾なきを期したいと存じます。

第58回国会 商工委員会 第30号(1968/05/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 対外援助の方針を先ほど企画庁長官から述べられましたが、私は、先進国の義務として開発途上国は援助しなければならぬ、したがって、この援助には力を入れるつもりでございますが、その際やはり必要なことは、私は一国だけで援助するという方針をとらないで、特に日本としては世界各国からいろいろ援助を求められておりますが、やはりアジアに重点を置くということ、それからアジアの援助についてもやはり国際機構の中で日本の持つべき分野を分担して協力するというふうに、アジアに対して関係のある先進諸国は非常にたくさんありますから、これらの諸国をみな道連れにして、そして日本が中心になって各国の協力を求める、国際協……

第58回国会 商工委員会 第31号(1968/05/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私が先日申しましたのは、いまの企画庁長官と大体同じでございますが、六千万ドルという一応の予定は持っておりますが、これがもうこれより低かったり高かったりしてはいかぬという確定したものではございませんで、交渉の結果これよりも多くなることはあり得る。その場合にはいま言った全体の予算の中でやりくりしてできる範囲ということになりますので、実際においては先ほどから答弁がありましたようにいろんな一応の予定があり、その上に積算されておるものでございますから、これのやりくりということは他国との交渉の問題にかかわることもございますし、したがってこの上のせの余裕といってもそう多い余裕というものは期待……

第58回国会 商工委員会 第32号(1968/05/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 インドネシアとの間でどれだけ日本が援助するかという額は、御承知のとおりまだ全然きまっておりません。これから両国の折衝をしてきめるということでございますので、いまのところこれはほんとうにきまっておりません。
【次の発言】 援助の基本的なあり方としましては、やはり生産力と結びついているプロジェクト援助のほうが好ましいことでございまして、商品援助はあまり好ましいものではございません。しかし、かつての敗戦後の日本もそうでございましたように、非常に物資に窮乏しておって、インフレが激しいというようなときには、一定期間どうしてもこの商品援助が必要となると思いますが、そういう必要に迫られている……

第58回国会 大蔵委員会 第1号(1968/02/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説においてその骨子を明らかにしたところでありますが、本委員会において関係法律案の御審議をお願いするにあたり、重ねて所信の一端を申し述べ、御参考に供したいと存じます。  まず、最近におけるわが国の経済情勢について申し述べます。  一昨年以来、日本経済は、急速な拡大を続けてまいりましたが、国内総需要の堅調を反映して、国際収支の不均衡が次第に顕著となり、昨年秋以降、一連の引き締め措置が講ぜられ、景気の抑制がはかられるに至りました。  しかし、いまだ引き締め措置の効果が経済の各分野に十分に浸透したとは言いがたく、国際収……

第58回国会 大蔵委員会 第2号(1968/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 税制調査会の審議でもこれは毎年問題になる税制でございまして、やはり来年度からはこれはやめるのが至当ではないかというふうに私は考えております。

第58回国会 大蔵委員会 第4号(1968/03/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 総合予算主義とは、別にむずかしいことではございませんで、むしろこれが予算編成の正しい正常な姿だというふうに思っております。財政需要を一応全部並べて優先度をきめ、各施策間の均衡をとるということによって経費配分をするのがほんとうでございますが、従来は、年度中途に予想される大きい補正要因を残しながら、そのまま当初予算を組むということをやってきました。これができたのは、結局成長期でございましたので、年度中途で補正するだけの財源、自然増というものが、いままで期待できたということから、この方式が普通のようになっていたわけでございますが、御承知のように、食管の赤字と人事院勧告による給与の増額……

第58回国会 大蔵委員会 第6号(1968/03/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法等の一部を改正する法律案外二件につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、関税定率法等の一部を改正する法律案について申し上げます。  最近における内外の経済情勢の変化及び関税一括引き下げ交渉の妥結等の関税面における国際的動向に対応して、関税率及び関税の減免制度について所要の調整を行なうとともに、不当廉売関税制度の整備、開港の追加等を行なうため、関税定率法、関税法及び関税暫定措置法についてそれぞれ所要の改正を行なう必要がありますので、この法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案につきまして、その概要を御説明申し……

第58回国会 大蔵委員会 第7号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいま議題となりました製造たばこ定価法の一部を改正する法律案、酒税法の一部を改正する法律案、物品税法等の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案について、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  昭和四十三年度税制改正のため諸法律案のうち、さきに所得税法の一部を改正する法律案及び法人税法の一部を改正する法律案について御説明申し上げましたが、今回は、製造たばこ定価法の一部を改正する法律案外三法律案について申し上げます。  まず、製造たばこ定価法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。  製造たばこの小売り定価は、……

第58回国会 大蔵委員会 第8号(1968/03/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 日本の出資は二億ドルです。
【次の発言】 まだ本ぎまりではございませんが、日本はとりあえず一億ドル負担するという予定でございます。
【次の発言】 いま言ったように、一億ドルはまだきまった数字ではございませんが、大体それをめどにして、四十三年度はとりあえず二千万ドル出すということを約束してあるし、政府もそのつもりでおります。
【次の発言】 特別基金ができるまでのいきさつから見ますと、私どもはこれは信託であるというふうに思っておりますので、これはアジア開銀との協定の場合には、清算のときには返してもらうという性質のものだと考えております。

第58回国会 大蔵委員会 第9号(1968/03/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 中共貿易は、これは私は拡大しなければならぬというふうに考えております。先般、いまはなくなられましたが、南漢宸氏が日本に来られましたときに、私ども会っていろいろ日中貿易の問題をお話ししましたが、私は、日本のいまの経済成長があと五年もいったらどういうようになるかということを考えますと、中共という隣にある市場とのいろいろな関連なくして日本の経済のこれ以上の成長というものは非常にむずかしい問題がある。と同時に、中共自身日本の経済力と組まなくてほんとうの建設計画ができるかどうかという問題について話した結果、四川省に大きい鉄の資源がある。これを開発することはやさしいが、開発したあとでこれを……

第58回国会 大蔵委員会 第10号(1968/03/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 そのとおりであります。
【次の発言】 私が申しましたのは、何といってもこの問題は、アメリカの対外政策じゃなくてむしろアメリカの国内政策にある、これをしっかりすることによってドルの不安が解消されるだろうということを私は申しました。おそらくこういう事態になったら、アメリカの、たとえばいま議会に出ておる増税案とかいうようなものが、当然に国内問題として解決するだろうということを期待しておりましたが、これが間に合わなかったために、こういう大きいドル不安を起こしたということは事実でございますが、これを解決する方法として、さっきお話がありましたような、まずロンドンで銀行休日、金曜日の銀行休日……

第58回国会 大蔵委員会 第12号(1968/03/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 財政硬直化の傾向というものは、やはり日本の財政にはっきり出てきておりますので、いまこの問題に対して解決の一歩を踏み出すことが必要だ、手おくれになると、たとえばいまおっしゃられたような西独のような問題が起こってくる。起こってきてからいろいろの措置をとるというようなことは、国民生活に犠牲を非常にかけることでございますので、こういう問題なしに財政の弾力性を確保していくということが一番望ましいことでございますので、私どもは今年度の予算編成からこの第一歩を踏み出したというつもりでございます。
【次の発言】 中身はこれは確かに違うでございましょうが、しかし、いずれにしましても西独も日本と同……

第58回国会 大蔵委員会 第14号(1968/03/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 これは非常に不正なよろしくないことだと思いますが、問題は、そういう和解調書に基づいた課税をするという税務署が悪いのか、そういう裏事実を知らないで和解させたほうに責任があるのか、これはなかなかむずかしい問題だと思います。
【次の発言】 そういう不正のないように、これは十分私は法務大臣にもその点をお願いいたします。
【次の発言】 スハルト大統領代行が訪日されましたら、当然にその際援助の要請があるものと私どもは考えております。したがって、いま外務省、大蔵省等関係各省の事務段階においてこれを検討することを始めておりまして、その結論を見て閣僚の相談会も開こうということになっておりまして、……

第58回国会 大蔵委員会 第15号(1968/03/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ですから、金融情勢に応じて量の調節をするし、また、条件の調節もするということをやることが大切だと思っておりますが、そこで、いまの問題になっておりますのは、いま理財局長が言いましたように、戦前あたり見ましたら、やはり国債の個人消化というものは相当比重が多くなっておるのに、最近は国債を出すことがありませんでしたから国民になじんでいない。したがって、今後いままでのような消化層じゃなくて、国民の個人消化というものをここでふやすほうがいいというようなことからこういう措置を考えたわけで、こういう措置によって、相当そういうふうな個人消化が進んでいくだろうと私は思っています。それが悪い方向かい……

第58回国会 大蔵委員会 第18号(1968/04/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 期限の来たものはとにかく全部一応見直す、そうして廃止すべきものは廃止するし、改正すべきものは改正するというふうに、これはもう固定させないで弾力的にやることが必要であるというふうに考えております。できるなら一たんはやめるというような運営のしかたが私は好もしいと思っております。
【次の発言】 開発の利益を土地の所有者だけが享受すべきでないという考え方はもっともであると思います。この前、土地収用法を出しましたときに、一緒に税制をつけて出しましたのがこの委員会を通りませんでした。これはあれに便乗して、一般の土地売却の場合の制度でございましたので、土地収用法とは直接関係ないということで反……

第58回国会 大蔵委員会 第19号(1968/04/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 局長に答弁してもらいます。
【次の発言】 食べたことがないのでわかりません。
【次の発言】 存じております。
【次の発言】 始終食べています。
【次の発言】 私は特別変わらないと思います。
【次の発言】 一般の市販の中には入っていると思います。
【次の発言】 私は、いま市販の中にすでに朝鮮ノリが入っているというふうに聞いております。
【次の発言】 もう平常食べておる中には入っておると思っております。
【次の発言】 私は、まだいま食管でこの問題を検討しておるということは聞いておりません。

第58回国会 大蔵委員会 第20号(1968/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 去る三日の本委員会の席上におきまして、前川専売公社監理官が不適当な発言を行ないましたことは、まことに遺憾に存じます。事務当局に対しましては、今後かかることのないよう厳重に注意を与えました。  何とぞ御了承を願いたく存じます。
【次の発言】 嗜好品でございますが、一ぺん嗜好すると、やはりなかなかやめづらい嗜好品だというふうに思います。
【次の発言】 いま言いましたように、一ぺん嗜好するとなかなかやめられないというものではございましょうが、そうかといって、そう無理に奨励すべきものでもございませんので、やはり本質は嗜好品ということだろうと思います。

第58回国会 大蔵委員会 第21号(1968/04/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この前同じような質問で公社のお答えしたことを私聞いておりましたが、一般にたくさんの会社で入札するわけにはいかない特殊な会社を養成といっては悪いのですが、いろいろ技術的なめんどうを見て、下地があるというところへやはり注文をするほうが製品が安心できるというような問題があって、一律にはいかないというようなことを公社のほうで答えておりましたが、そういう点も私はあろうと思います。しかし、特定のものじゃなくて、どこへも注文できるものというようなものは、これはもうできるだけ競争入札にすべきものだというふうに私は考えております。
【次の発言】 私は、このたばこの問題できょうまで大衆ということば……

第58回国会 大蔵委員会 第22号(1968/04/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 これはもう特殊な治療でございますので、この特殊性に基づいて独立採算制をとるというようなことは、これは性質上不可能でございますので、適正な経費の支出による不足というようなものについては、これはもう一般会計の繰り入れをもって対処するという方針は変わりありませんので、財政上の理由から、いま厚生大臣が言われましたように、患者を早く出すというようなことは絶対にあり得ないと思っています。

第58回国会 大蔵委員会 第23号(1968/04/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 国立療養所を特別会計にするという、確かにこれは非常に大きい問題でございます。したがって、重要法案であるということは重重承知しておりますが、ただ、いわゆる財政演説というものは、予算の大綱を御説明いたして、そうして財政金融政策の基本方針についての所信を申し述べるということにありますので、特に個々の法律案というようなものには触れなかったという次第でございます。また、大蔵委員会におきましては、本会議で述べました財政演説について、これをふえんして御説明し、そのあとで、予算関係法案が十四ございまして、これを入れてこの大蔵委員会に御審議をお願いする法案は全部で二十二になる、どうかよろしくお願……

第58回国会 大蔵委員会 第24号(1968/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 遺憾ながらあなたの求める答弁とは違うんですが、私のほうは法を犯してないというのですから、いかに違法だ、違法だと言われても、どうにも返事のしようがないということでございます。前にあやまちをおかしたのはいいとしても、また二度おかすのかと言うんですが、前からもあやまちはおかしておりません。もう再三官房長官からも御説明になりましたが、社会保障制度審議会に相談すべき事項、たとえば社会保障に関する立法という大きいものは、当然これは相談しなければならぬものでしょうが、たとえば国民年金法とか、厚生年金保険法とか、あるいは健康保険法、国民健康保険法、失業保険法とか、生活保護法とか、こういうような……

第58回国会 大蔵委員会 第25号(1968/04/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 中小企業への貸し出し比率を落とさないようにという各金融機関への指導は常に行なっておりますが、しかし、いかにそういうことを指導を行なっておっても、事実上資金が中小企業へ行かないような状態ができてしまったらこれはいけません。幸いにいまのところ、御承知のように公定歩合を上げてもコールレートの上がり方が非常に鈍いというようなことから、中小企業金融機関からコールとして都市銀行へ流れていくということは、従来の引き締めのときとは違って今度はそういう現象が起こっておりません。  また、中小企業金融機関以外も中小企業の金融に定着するつもりを持っており、そうなるとやはりいい得意先を確保するというこ……

第58回国会 大蔵委員会 第26号(1968/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 徴税不合理のないように私どもは十分監督したいと思います。そうしてまた、納税者についてのいろんな救済の措置というようなものについては、いま税制調査会で特別の部会を設けてこの問題と取り組んでおりますので、この夏までには一応答申を得られるということに思っておるわけであります。この答申を得てから十分善処したいと思っております。  それから、所得税についての税率の検討問題でございますが、いままでは御承知のように、所得の少ない方に対しては何としても課税最低限を上げるということのほうが急務でございましたので、この措置に努力をしてまいりましたが、私どもが一応所期しておりました百万円までの最低限……

第58回国会 大蔵委員会 第28号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この問題の処理については、万全な話し合いがついて、了解事項でございますので、間違いありません。
【次の発言】 間違いございません。

第58回国会 大蔵委員会 第33号(1968/05/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 先ほど十分指導するようにということでございました。十分指導いたします。
【次の発言】 まだ所要額についてはいま全くわかりません。事前に新潟地震とかいろいろあったときの経費は一応調べてありますが、今回のものは地震の程度は低いのですが地域が非常に広いということもございまして、いままでの地震に比べて今度のほうが大きいか小さいかというようなことも、もう少し実情を調査しないとわかりませんので、いまのところ被害額はわかりません。
【次の発言】 御承知のように、本年度は予備費を相当充実させてありますので、補正予算は組まない、この範囲内で処理できると私は考えております。

第58回国会 大蔵委員会 第34号(1968/05/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 日本会なんて知りませんです。
【次の発言】 御承知のように、いま非常に経済がむずかしい時期でございますので、いまの経済で安心だということもできませんし、またさらに、楽観を許さない悲観すべきものだということもできない。問題は、いかにして早く日本経済におけるいわゆる国際収支の均衡化というものをはかるか、すべてはそこから、次のいま言われるようなビジョンにいたしましても、次の成長政策にいたしましても、やはりそこから出発いたしますので、したがって、昨年から今年にかけて私どもは予算の編成方針におきましても、金融政策においても、やはり国際収支の均衡回復ということを中心の政策として今日までやっ……

第58回国会 大蔵委員会 第35号(1968/05/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 事実はあり得ると思いますが、しかし、国民全体の貯蓄がどこにこれが有効に活用されておるかといいましたら、まだ土地投資への比率というものはそんなに大きいものではないというふうに思います。
【次の発言】 税制調査会では特別の部会を設けて土地税制の問題と取り組んでおりますが、御承知のように土地問題は結局土地政策によって解決すべきで、税の果たす役割りというものはしょせん補完的な機能であって、税制によって土地問題の解決をはかるということは非常にむずかしいと思います。したがって、一時空閑地税というようなものもいわれていましたが、これも土地の利用計画というものが明確に立たぬ以上、何が空閑地であ……

第58回国会 大蔵委員会 第36号(1968/07/30、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 預金量を中心にする業容の拡大競争ということは非常にいけない。もっと質的な競争をさせるようにしなければいかぬというようなことから、御承知のように経理基準の問題も出して、それによってやはり経理の内容の優劣というものがはっきりわかるような形で公正な競争をするというような方向へ持っていきたいというのが、大体私どもの銀行に対する指導方針でございます。
【次の発言】 なかなか簡単には借りられないと思います。
【次の発言】 私が聞きました範囲では、やはり一千万の会社として借り入れ金が多いというので銀行検査の対象になってやったのですが、最初は、そう金額が多くなかったときではなかったかと思います……

第58回国会 農林水産委員会 第25号(1968/07/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 最初にお答えしておきますが、いま新聞紙上に、いろいろ大蔵省の意見とか何とか出ているということでございましたが、実は、まだ今年度の米価についての意見を述べたことはございません。いま、どうするかということについて、部内で私どもは熱心に検討しておりますが、まだ自分たちの意見は申しておりません。むしろ意見が早く出ないということで、言論界からもおこられておるくらいで、極力急いで、いま部内の意見をまとめようとしておるときでございますので、いままで出ているのは、利に私どもの意見ではございません。  お尋ねがございましたので、まず米は過剰かどうかということについての考え方を申しますと、これはい……

第58回国会 予算委員会 第1号(1968/02/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昭和四十三年度予算の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し上げたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。  昭和四十三年度予算の編成にあたりましては、先日の財政演説において申し述べました財政金融政策の基本的な考え方にのっとりまして、当面の経済情勢に対処し、財政による景気抑制機能の実効を期すると同時に、硬直化した財政体質の改善の第一歩を踏み出し、将来にわたり財政が本来の機能を十分発揮することのできる基盤を確立することにつとめることといたしております。  第一に、一般会計、財政投融資計画ともその規模の……

第58回国会 予算委員会 第5号(1968/02/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 国民総生産を人口で割ったものの順番ということでしたら、二十数番目ぐらいだと思います。
【次の発言】 ホノルル会議は、御承知のように、特定の問題について具体的な結論を得るといろ会議ではございませんでしたので、国際収支の問題を中心にして日米の経済金融情勢をお互いに述べ合って、理解を深めたということに終わった会議でございます。むろん、その間には、いろいろ米国の現在直面している問題を中心に議題は出ましたが、また日本側からもいろいろな問題を提起して討議いたしましたが、具体的な結論を得るという会議ではございませんでした。
【次の発言】 具体的にきめたものはございませんが、一番の討議の中心は……

第58回国会 予算委員会 第6号(1968/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 運賃の上がった場合に、本人の負担になるかこれを会社の負担にするか、これがわかりませんので、いまのところ何ともその問題は言えないと思います。
【次の発言】 そのままだったら多くなりますが、結局この二千四百円の範囲を変更するということも考えるか、あるいはそういう事態があるために会社がこれを負担するというようなことになるか、この辺の今後の措置によってこれをきめるほかないと思います。
【次の発言】 ですから、その二千四百円の問題をどうするかも今後の問題でございますから、検討するということであります。
【次の発言】 私のほうでは、いまこの問題は検討しておるところでございます。

第58回国会 予算委員会 第7号(1968/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私どもが考えたのは、住宅政策をもっと推進しようという考え方でございまして、と申しますのは、土地を起債の対象にしてやって、一般会計の余裕を全部従来の住宅対策費にすれば、そのほうがはるかに戸数を多く建てられるということから考えたのでございますが、もしそうするというと、家賃が非常に高くなるということになりますので、この起債の利子の補給というようなことを国がやるのならそういう心配がないんじゃないかということを考えたわけでございますが、今年度の予算の編成ではこの話がとうとうきまらないで、従来のとおりにやるということになったのですが、これは住宅政策を推進しようというために考えたわけでござい……

第58回国会 予算委員会 第8号(1968/02/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 防衛庁の要求によって私どもは査定しました。その内容が秘密であるかないかというようなことは防衛庁自身がきめることでございます。

第58回国会 予算委員会 第9号(1968/02/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 全体計画の査定はいたしましたが、この各年度の予算というものはできておりません。その年度年度で根幹をくずさないような予算の編成をやっておりまして、昭和四十四年度は幾ら、四十五年度は幾らというような査定はやっておりません。
【次の発言】 これは計画の全貌を査定してきめた数字でございます。
【次の発言】 きのうから申しておりますように、財政当局は防衛庁から提出された要求を査定してその金額をきめるということはやっておりますが、その基礎になっておる資料を公表していいのか悪いのかということは防衛庁がきめることになっておりますので、それによって私どものほうは提出できるかできないか、これは防衛……

第58回国会 予算委員会 第10号(1968/03/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昭和三十八年に新しい千円札を出すときのいきさつは御承知だと思いますが、日本銀行は東大の心理学教室にこれを依頼してこの選定をいたしました。そのときの調査の結果でございますが、兌換券に印刷する肖像人物としてはどういう人がふさわしいかということについて、明治二十年に一応日本政府が選定した候補者がございました。それから終戦後新しい民主日本ができ、新憲法ができてから、どういう人物がふさわしいかというようなことについての選定も行なわれました。そこで文化人、政界、宗教界とかいろいろな各層から候補者を選び、名前だけあげて意見を求めた結果、十人の候補者が選ばれました。その十人の候補者を今度は写真……

第58回国会 予算委員会 第11号(1968/03/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 一省一局の削減ということは、本来ならば、下から課の整理をやってきて省内の整理をするのがほんとうでございますが、そうじやなくて、頭から一省一局の削減をやったということは、今後の行政改革に対する政府の決心と姿勢を示したものでございまして、これからこの姿勢を前提にして内部の簡素化に入るということでございます。そのために、この一省一局削減をきめてからすぐに、行政管理庁におきましては、今後すべき行政の簡素計画について各省に六月三十日までに計画を出せということになって、各省ともこれに基づいたほんとうの部局の合理化案、それから法令の整備、それに伴った一連の行政機構の事務の簡素化というようなも……

第58回国会 予算委員会 第12号(1968/03/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 財政法第三条で、御承知のように、法律上または事実上国の独占に属する事業の専売価格もしくは事業料金、こういうようなものはすべて法律または国会の議決に基づかなければならないということでございまして、この趣旨は、やはり国民に強制的な負担を負わせるこういう専売価格に類するようなものについては、何らかの形で国民の意思を聞かなければならぬ、国会の意思を聞かなければならぬという趣旨でございますので、これは精神としては非常にいいと思います。  ところが、それじゃ米の価格の決定、売り渡し価格の決定はどうかということになりますと、いま西村農林大臣から説明されましたように、米の場合はこれは専売価格で……

第58回国会 予算委員会 第13号(1968/03/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私学の問題は、御承知のとおり発生の過程から見ますと、これは国の助成を受けない、そうして独特の特色を持った教育を民間の手でするということから発達してきた歴史から見まして、つい最近までは、むしろ私学側のほうから国の助成を受けることを快しとしないということでございましたが、しかし日本の経済の急速な成長に伴って技術者の養成が必要となり、人材の養成が急に必要となったという国の要請に応じて、私学がこの国の目的の教育を分担するという役割りが非常に大きくなって、私学もそういう意味で公共性というものをはっきり持ってきた。これに対応してこの私学への助成もやはり国は相当やってくれということになって、……

第58回国会 予算委員会 第14号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 私のほうでは、いわゆる土地秤制に関した勉強はしております。そこで、むずかしいと思いますことは、何といっても、この需給の逼迫を緩和して地価の上がらないようにするということがやはり土地問題の要諦でございますので、そういう意味から申しますと、やはり本来の土地政策というものを樹立しなかったら土地の問題は解決しない。たとえば、いま農地の売買は自由化されておりませんが、都府周辺の農地のあれについてはどうかというような、需給の逼迫をどう緩和するかということが中心になるだろうと思います。そういう点から言いますと、税がどれがけの役割りを果たし得るかという問題でございますが、たとえばここは都市化の……

第58回国会 予算委員会 第15号(1968/03/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 昭和四十四年度を初年度とするこの長期計画というようなものも、いま対策協議会でやっておるところでございますし、こういうものができましたら、この計画に基づいた資金需要というものは十分われわれは考えるつもりでおりますし、また、国民を差別しないでできておる国民金融公電以下の金融磯菊というものは、いまりっぱにあるのでございますから、必要な資金の調達というようなものは、十分従来の既設の機関を通じて私どもが運用することができると思いますので、私は、新しい特別の金融機関をこれによってつくるという必要はなくて、りっぱに要望に対処し得るというふうに考えています。

第58回国会 予算委員会 第16号(1968/03/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 三十六億が、実際には建造費が五十五億六千七百万円、それから必要な定係港の岸壁等の建設費、これを入れまして六十一億五千万円、これを民間と政府で三対一で負担するというようなことで、政府の側として四十六億千二百万円の国庫債務負担行為を計上した、こういう数字だけしか存じていません。
【次の発言】 国会の議決を経ないでかってに変更している債務負担行為というものはないと思っております。いま主計局長の説明されましたものも、結局国会の議決をお願いしたものでございます。
【次の発言】 事実でございます。結局まあ、三公社いずれもそうでございますが、離職後の就職の制限というようなものを公社法でもして……

第58回国会 予算委員会 第17号(1968/03/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 国際通貨制度の維持ということについては、関係諸国がきわめて緊密な協力体制を持っておるということでございまして、いろいろの世界金融情勢についての情報は、常に交換もいたしており、相談もするという体制になっておりますが、ただ金融問題、特に通貨体制に関する金融問題というものは非常に微妙なものでございまして、一つのルーマが飛んだことによってもいろんな事態を起こすというようなことがございますので、国際間においていろいろ情報の交換や相談があっても、そのつどこれを一々外部へ発表するというようなことはお互いの国でやらぬというような形でなされております。特にこういう微妙な問題についての苦悩国のそれ……

第58回国会 予算委員会 第19号(1968/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 本予算の成立の前に、国鉄定期運賃の引き上げを行ないますことは、今回の暫定予算の性格にかんがみ、遺憾であります。今後これを先例とすることはないものと考えております。
【次の発言】 昭和四十三年度暫定予算の概要について御説明いたします。  昭和四十三年度予算は、年度内に成立を見ることは困難であると思われますので、本予算が成立いたしますまでの間、国政の空白を避け、その運営に支障を来たすことのないよう、四月一日から四月十六日までの期間について、暫定予算を編成することといたしたものであります。  まず、一般会計暫定予算について申し上げます。今回の一般会計暫定予算の歳出総額は四千三百九十億……


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第59回国会(1968/08/01〜1968/08/10)

第59回国会 決算委員会 第10号(1968/11/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いわゆる財政硬直化の打開ということについては、昨年度の予算編成で第一歩を踏み出した程度であるというふうに私は考えております。したがってこの問題はこれからさらに真剣に取り組むべき問題で、四十四年も引き続きこの財政硬直化の打開ということについては努力するつもりでございますが、いまの御質問のように、昨年どの程度のことをしたかということでございますが、財政硬直化の問題は、いままでの制度、慣行等に根ざしている問題で、一朝一夕に解決できる問題ではございません。どうしても法律の改正、制度の改正とあわせて考えなければならぬ問題でございますので、昨年はそういうところまで実際は手がつきませんでした……

第59回国会 大蔵委員会 第1号(1968/08/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 この委員会でしばしばお答えしたと思いますが、私どもの最初の考えでは、何としても課税最低限を少なくとも百万円まで引き上げることが急務であるというふうに考えまして、これはおそくとも今後二年間でやりたい、それが済んでから今度は課税最低限の引き上げじゃなくて税率の問題というようなものを、その次にはそういうものへ入っていきたいというふうにしばしばここで申しておったのでございますが、今度の答申を見ますと、期限を切ってはございませんが、率の問題も、課税最低限の引き上げの問題も、給与控除の問題も、三つをこれからの所得税のあり方として答申されましたので、それをどうするかはこれから考えたいと思いま……

第59回国会 大蔵委員会 第2号(1968/08/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いまの御質問は、主管大臣の申されたことと総理の言ったことについてのことでございましたが、これは私から答弁する限りではないと思いますけれども、この問題についてのいきさつを申し上げます。  問題は、昨年からでございまして、昨年の生産者米価決定のときにもいろいろ議論がございましたが、これは本年度はこのままにして、来年度から米価審議会において、そのまぎわになって米価の問題だけを審議してもらうのじゃなくて、もう少し前広に食管制度のあり方とかあるいは米価の算定のしかたというようなものについてじっくり研究してもらって、来年はいろいろな矛盾の解決をしようという相談になっておりまして、当時は倉石……

第59回国会 大蔵委員会 第3号(1968/09/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 いまの御質問の中で、できるだけ十月にずらそうとかいうようなことを考えておったんじゃないかということでしたが、これは考え方が全く反対でございます。私どもはこれをずらせばいいというふうに考えているのではなくて、御承知のように、国の一般会計年度は四月に始まって三月に終わるということですが、いまの人事院の勧告制度によってやっておる現在のやり方は、いわば公務員の給与についての会計年度は八月から始まって七月に終わるというふうに、一般会計年度と公務員の給与会計年度が四カ月ずれているというふうにお考えになったらいいと思います。これをできるだけ一般会計の年度に合わせることが望ましいと私どもは考え……

第59回国会 大蔵委員会 第5号(1968/11/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ベトナムの和平が実現したら日本経済にどういう影響を与えるかということは早くから関心事でございまして、政府においても民間においてもいろいろこの問題の検討をしておりましたが、いまのところ、大体各方面で一致している意見は、そう急激な変化はないであろう、大きい変化はないであろうということにいまなっております。  まず、ベトナム戦争が終われば特需が若干減るということは当然でしょうし、また、ベトナムを中心とした周辺の国への輸出が減るであろうというようなことがいわれておりましたが、しかし、もし和平となればベトナムの復興事業も興ってくるでしょうし、また、ベトナム戦争の間に周辺諸国は非常に外貨事……

第59回国会 予算委員会 第1号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 きのうは、御質問がございまして、この食管法の改善についてどう思うかということでございましたから、食管法はこの運用を改善する必要がある。それじゃどういうふうに取り組むかということでございますから、これは総理の所信表明にもありますように、検討する時期にきたと私どももそう思いますので、これから検討する、検討するが、いま内容がきまっておったり、政府の意見がきまっておるわけじゃない、検討した結果、政令を直して済む程度のものであればそれでいいが、法律事項に触れるというような問題が出てきたら、そのときは国会に提出するということを言ったわけでございまして、きわめてあたりまえのことを私はきのう申……


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第55回国会(1967/02/15〜1967/07/21)

第55回国会 大蔵委員会石炭対策特別委員会連合審査会 第1号(1967/05/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 石炭産業についてはいろいろ問 題がございますので、特にああいう石炭鉱業審議 会をつくって検討していただいたその結果、答申 が出てまいりましたので、私どもも、あの答申の 線に沿った対策が結局石炭対策として最低限必要 なものだろうという認識のもとに、あの線に沿っ た措置を今度はとりました。特別会計をつくるこ とも、特別な財源をここに付与するということ で、一連の措置をとったわけでございまして、こ の措置によって一応石炭の問題もある程度の解決 を見るというふうに私は考えております。
【次の発言】 石炭対策に使うために特定財源 を基礎にしたこの特別会計をつくったのでござい ますから、こ……

第55回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1967/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 ただいまから昭和四十二年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明いたします。  まず、一般会計歳入予算額は四兆九千五百九億一千万円でありまして、これを前年度予算額四兆四千七百七十一億四千七百万円に比較いたしますと、四千七百三十七億六千二百万円の増加となっております。  以下、歳入予算額のうち、おもな事項について内容を御説明いたします。  第一に、租税及び印紙収入の総額は、三兆八千五十二億二千七百万円でありまして、前年度補正後予算額に比較いたしますと、四千六百四億十九百万円の増加となっております。  ……

第55回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1967/04/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 適正なバランスがどうかということはなかなかむずかしい問題でございますが、現在のところは、大体国費のうちで、御承知のように、社会保障費が七千億をこえており、防衛費はいままだ四千億には達していないというような比率で、一ころはパンか大砲かというような問題が論議されましたが、もういまでは、この比率は完全に破れておりまして、趨勢として見ますと、この比率の差はもっと開く方向にいま行っておりますので、おそらくここ一、二年の間に、防衛費の倍の社会保障費というような比率の変化が出てくるだろうというふうに考えております。
【次の発言】 従来子供の死亡率の高いのはいわゆる疫痢でございましたが、いま抗……


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第58回国会(1967/12/27〜1968/06/03)

第58回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1968/03/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○水田国務大臣 まだ政府は暫定予算を出すというような方針は全然きめておりません。大蔵省におきましても、まだいまのところはその準備もしておりません。私は衆議院のこの予算通過の状態を見てから考えたいとは考えておりますが、いまのところはまだ暫定予算の方針も準備も全然立てていない状況であります。
【次の発言】 これは予算の審議は国会の問題でございますし、私どもとしましては、できるだけ年度内の御審議をお願いしたいというふうに考えて、いまいろいろお願いしております。まだ月末までには日がございますことですし、したがって暫定予算をお願いするということもいま全然考えていないので、ひたすら国会に対しては年度内の御……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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