このページでは原田憲衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(原田憲君) 小林さんにお答えを申し上げます。 あなたのおっしゃいました人権尊重に立脚する交通対策に対する御意見は、おおよそ同感でございます。交通事故の対策については、従来から政府は、国会の御協力を賜わりつつ鋭意努力してきたところでございますが、最近の交通事故の状況にかんがみまして、御質問の中にもございました自動車損害賠償責任保険の保険金限度額の引き上げの問題等を含めまして、人権尊重の立場に立って、今後も一そう努力をいたす所存でございます。(拍手)
○国務大臣(原田憲君) 楯さんにお答えを申し上げます。 交通安全についての基本的な方策は、ただいま総理大臣の答弁のとおりでございますが、お説のように、昨年来、飛騨川事故等、交通事故が相次いで発生いたしましたことは、まことに遺憾にたえません。交通安全対策は、運輸行政の当面する最も重要な課題の一つでございます。 このため、たとえば鉄道事故につきましては、その原因の総合的科学的な調査を行なう機関として、鉄道事故防止対策委員会を運輸省に設置し、鋭意検討を行なっておりますが、近くその結論が出されると思いますので、これに基づき、総合的な鉄道事故防止対策を樹立し、これを実行することにより、国民の全幅の信……
○国務大臣(原田憲君) 国鉄総裁の答弁は、工事契約の当事者であります国鉄総裁が、適正な契約価格を確保するため大いに努力をしていることを趣旨とするものであると考える次第でございます。 なお、国鉄の入札に際しての手続は、日本国有鉄道法第四十九条に定められておりまして、これに従って厳正に運用されるべきものと考えます。談合が法に違反する行為であることは言うまでもないことでございまして、そのようなことのないよう、今後とも国鉄を十分指導してまいりたいと存じます。(拍手)
○国務大臣(原田憲君) まず、国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 日本国有鉄道は、近年におけるわが国経済の急速な発展に伴って増大する輸送需要に対処するため、第一次及び第二次五カ年計画に引き続き、昭和四十年度を初年度とする第三次長期計画を策定し、大都市通勤輸送の改善、幹線輸送力の増強、保安対策の強化等のために必要な工事を進めてまいりました。その結果、前期工事の進捗を見た昭和四十三年十月を期し、画期的な輸送改善を実施いたしましたが、今後もさらにこれを推進し、国民経済及び国民生活における要請にこたえることとしております。 一方、国鉄財政の現状は、昭和……
○国務大臣(原田憲君) 石炭鉱山の個々の縮小、閉山等の見通しにつきましては、ただいま通産大臣が申されましたように、まだつまびらかではございませんが、石炭鉱山の閉山によりまして経営難におちいる産炭地鉄道のあることも予想されます。このような鉄道が廃止のやむなきに至るというような事態に対しましては、地元地方公共団体の協力も得まして、代替輸送手段を確保する等の方法により、地元の便益性が低下することのないよう十分配慮していくことといたします。裏返して申しますと、このような鉄道の廃止申請が出されました場合に、この許可をいたす場合には、沿線地域の輸送状況等を十分検討して、バス等の代替輸送手段の確保が必要であ……
○国務大臣(原田憲君) 航空機騒音対策に対しましては、四十二年八月に航空機騒音防止法が制定されて以来、同法に基づき、東京、大阪両空港周辺における小中学校の騒音防止工事の助成及び共同利用施設の助成を行なっております。特に明四十四年度予算案においては、本年度の約二倍に相当する十億円の補助を予定する等、強力に対策を講ずる所存であります。 また、昨年八月には、航空機騒音防止法に基づく対策を補完する目的で、財団法人航空公害防止協会を発足させ、所要の対策を実施させることといたしております。 さらに、東京国際空港においては、昨年十一月からB滑走路を延長する工事に着手しており、四十五年度にこれが完成すれば……
○国務大臣(原田憲君) 第一のお問いは、私は、行政府の運輸大臣といたしまして、本院に提案をいたしました法律案の審議については、できるだけ国民の前に慎重審議をお願いしておるのでございまして、国権の最高機関である国会において、そのルールに従った運営を果たしていただけるということが最も望ましいことであると存じておりまして、お指図のとおり、私は国会に出席をいたしまして、御質問にも答えてきたところでございます。したがいまして、国鉄財政再建並びに運賃、この二法案につきましては、運輸委員会にも――からだは一つでございます、参議院でからだがあきましたら、食事もせずに、すぐまた衆議院に帰り御質問に応じる、こうい……
○国務大臣(原田憲君) 御質問の中にありましたように、六大都市、たとえば大阪からは明治以来の路面電車がなくなっていきました。これらの廃止にあたりましては、それぞれの都市における輸送需要の特性に適合した代替輸送機関、たとえば地下鉄、バス等によりまして輸送力が確保されるように措置をいたしまして、当該路面電車の廃止後における市民の足が奪われることのないように十分配慮していくことといたしております。 その問題の一つとして、地下鉄の問題に対して御質問がございました。地下鉄は、御指摘のように、現在一キロ四十億あるいは五十億というような投資が必要でございます。この都市交通における地下鉄の重要性にかんがみま……
○国務大臣(原田憲君) 米艦隊の日本海入域に伴う海上保安庁の対策を申し上げます。 四月十五日の米軍機撃墜事件が発生しまして、外国の船艇の捜索活動が行なわれましたので、直ちに第七、第八管区海上保安本部に対し、漁船の安全指導に特に注意を払うよう指示をいたしました。 さらに、四月二十一日朝、空母を含む米艦隊が日本海に入ったことが確認されましたので、関係のある漁業協同組合、漁業無線局、出漁船に通報いたしまして、注意の喚起を行なうとともに、特に出漁船の多い日本海南西海域に、通常巡視警戒のほか、さしあたり巡視船二隻を常時配置いたしまして、また、航空機による哨戒も実施いたしまして、漁船の安全指導に万全を……
○国務大臣(原田憲君) 船員保険法の一部負担制の問題でございますが、これは厚生大臣がお答えになりましたのと全く同様でございますので、よろしく御了解をお願いいたしたいと思います。 それから船員法の適用範囲の拡大の問題、これまた全く同様でございます。大橋さんよく御存じのように、現在、わがほうの所管でございます船員中央労働委員会において審議をいたしておりますが、その結論を得まして、漁船船員の労働条件の改善、社会保障の充実につとめてまいりたい所存でございます。(拍手)
○国務大臣(原田憲君) ミクロネシアにおける港湾の建設計画は、運輸省には現在そのような計画はございません。外務省から港湾の計画について要請がありましたならば、現地調査をした上で計画を樹立することは可能でございます。(拍手)
○国務大臣(原田憲君) 渡辺さんの私に対するお尋ねは四点ございました。順次お答えいたします。 先般の消防法施行令の一部改正に伴いまして、自動火災報知設備等の設置が義務づけられることになりましたので、これら防火安全設備に対する融資については、中小企業金融公庫等からの融資を受けられるよう措置を講じております。 また、わが国の主要な海外広報宣伝機関につきましては、国際観光振興会のほかに、在外公館、ジェトロ、日本航空、国鉄、日本放送協会、国際文化振興会、日本万国博覧会協会、日本交通公社がありますが、これら九者に関係各省が加わりまして、海外観光宣伝連絡会を設けまして、各機関の事業計画、宣伝方針等につ……
○国務大臣(原田憲君) 欠陥車の公表制度についてお答えを申し上げます。 わが国の欠陥車に対しましては、車検制度あるいは事故警報制度によって欠陥車に対する対策を講じてきておったのであります。これでは不十分であると私は判断をいたしまして、御質問の中にありましたように、日本の自動車産業は世界の一流に達してきております、その企業が、より一そう欠陥車対策というものをとることは必要である、こういう判断をもちまして、六月六日に通達を発して、現在御承知のような処置をとり行なっておる最中でありまして、そのとりました措置に関しましては、野党の皆さん方からも、よくやった、しっかりやれと激励を受けておるのでありまし……
○国務大臣(原田憲君) 私、運輸大臣といたしまして、この新空港建設のための推進本部長をいたしております。各事業を総括的に対処していくためにどうするかというお問いでございますので、お答えいたします。 新空港建設については、特に目下の急務は用地買収でございます。第一期工事区域の用地については、すでに約八五%の買収を終わっており、残りについてもぜひ速急に契約できるよう努力いたしたいと考えております。 それから、関連公共事業につきましては、事業計画及び事業費の決定にあたりまして、関係閣僚協議会及び実施本部におきまして、従来から政府及び関係機関が一体となってその強力な推進をはかってきたところでござい……
○原田委員 関連して一問だけ。 いま広沢君のお話に関連して、これはあなた方に聞くことではないかもしれませんけれども、一つ聞きたいのは、いま標準家族の話が出たのですが、標準家族を四人という話が出ました。この根拠は、現在の日本の家庭で、給与所得者は四・一ですか。しかし事業所得者あるいは農業所得者はまだ五人という実情です。私は、税だけで議論をしても――これは四人で百万円になったほうがいいことは論をまたないのですけれども、日本国民の悠久性ということから考えたら、夫婦と子供二人ということになりますと、先細りになってくる。だからやはり民族の悠久性から見ると、標準家族というものは夫婦と子供三人ということが……
○原田国務大臣 このたび運輸大臣を拝命いたしました原田憲でございます。 運輸行政を担当するにあたりまして、その責任の重大なることを痛感いたしておる次第でございます。 運輸は、わが国経済活動の動脈でございまして、わが国の経済、社会の発展のかぎを握るものとして今後ますます重要度を増すものと思われます。 皆さま方はこの問題の練達の士でございまして、いまさら私が申し上げるまでもございませんが、私が就任いたしまして取り組んでいく問題といたしましては、陸、海、空に及びまして、たとえば、陸におきましては、国鉄の再建問題でございますとか、あるいは大都市交通の問題でございますとか、あるいは過疎地帯の問題で……
○原田国務大臣 運輸省といたしましては、国鉄が出しておる予算をもとにして大蔵省と調整中でございます。
【次の発言】 この間の委員会で同様のお問い合わせがありまして、実は私正直にいままでの立場と運輸大臣としての立場を申し上げて、正直でいいぞというようなおことばを賜わったのでありますが、いま仰せのようなことが伝えられております。これは国鉄と地方公共団体というものは緊密な相互依存の関係に立っておると私は認識しておりますので、地方団体の方々にもぜひ御理解を賜わりたい、このように考えております。したがって、新聞で拝見をしまして、一番手短に申しますと、私ども地元にもそういうところがございますので、あまり過……
○原田国務大臣 このたび運輸大臣を命ぜられました原田憲でございます。まことに浅学非才でございまして、私の微力で、運輸大臣として、はたして国政のためにどれだけ仕事ができるか、内心非常に危倶をいたしておりますが、全力を尽くしまして、行政と取り組んでいきたいと思っておりますので、何とぞよろしく御指導のほど、お願い申し上げます。 この際、運輸大臣といたしまして、公害対策の所信を申し述べたいと存じます。 今日、運輸省が直面している交通公害のうち、主要なものといたしましては、船舶の油による海水の汚濁、自動車の排出ガスによる大気汚染、並びに航空機等の交通機関による騒音の三つが特に指摘されるのでありますが……
○原田国務大臣 横山さんにお答えいたします。 あなたが簡単にということでございますから、私も簡単に答えさしていただきますが、国鉄はあなたすでに御承知のとおり、このまま十年間ほっておいたら、国家財政全部つぎ込んでも国鉄の赤字のために日本の国が破産してしまう、こういうようなことまでいわれておる状態であります。したがって、これを再建するためには三つの方法があるだろう。一つは国鉄自身が考えること、一つは国の財政支出、一つは利用者が負担してもらうこと、この三つを、三方一両損というか、これで再建をされるがよかろうという答申をいただいておるのでございます。いまあなたの言われている運賃という問題がこの中に含……
○原田国務大臣 第六十一回国会にあたり運輸大臣として、行政の基本的な方針を申し述べたいと存じます。 御承知のように、日本経済は高度成長を続け、ますます大型化しつつあり、この大型経済社会を、均衡を保ちつつ、さらに発展させるため、政府の総合的な施策の一環として、運輸行政に課せられた使命は、まことに重大であると思います。 このため、私は、当面次の事項に重点を置いて施策を推進する所存であります。 まず、第一に、国鉄財政の再建であります。御承知のように、国鉄は、わが国の経済社会の健全左発達をはかるための基幹的な輸送力の確保という重大主役割りをになっておりますが、その財政は、近年における輸送構造の変……
○原田国務大臣 ただいま議題となりました国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 日本国有鉄道は、近年におけるわが国経済の急速な発展に伴って増大する輸送需要に対処するため、第一次及び第二次五カ年計画に引き続き、昭和四十年度を初年度とする第三次長期計画を策定し、大都市通勤輸送の改善、幹線輸送力の増強、保安対策の強化等のために必要な工事を進めてまいりました。その結果、前期工事が一応の進捗を見た昭和四十三年十月を期し、画期的な輸送改善を実施いたしましたが、今後もさらにこれを推進し、国民経済及び国民生活における要請にこたえることとしております。 一方、国鉄財政……
○原田国務大臣 去る二月十三日、ただいま神門委員からお尋ねがございました伯備線の保線従業員六名の方々の殉職、そしてまた、昨日は長野原線工事関係者三名の殉職、これらの事故につきまして、殉職された方々に対して心から哀悼の意を表するとともに、遺族の方々にも、あわせてお慰めと哀悼の意を表すものでございます。 私は昨日、この引き続いた事故というものにかんがみまして、さっそく鉄管局長を通じまして、この際、列車の運転と保線現場との連絡を密にすること、線路上での作業は列車の運行に細心の注意を払うこと、列車接近警報装置、橋側歩道等安全施設の整備につとめること等により、この種の事故の絶滅を期するよう通達をするこ……
○原田国務大臣 ただいま山村委員の言われましたとおり、今後の世界経済の中で日本が占める地位から考えましても、その中の航空部門をとりますときに、どうしてもいまお話しの新しい空港というものは必要なわけでございまして、私はその担当をいたしておるのでございますが、皆さま方の御協力によりまして、この新しい空港が予定どおり完成することができ、日本の経済発展のために資することができるように心から御協力をお願いするとともに、私はその責任を懸命の努力をもって果たしたい、このように考えておる次第でございます。
【次の発言】 米田委員お尋ねの、先般ソビエトの民間航空大臣ロギノフ氏が参りまして、二月の六日から十三日ま……
○原田国務大臣 国鉄財政悪化の原因はいろいろ多岐にわたりますが、おもなるものといたしましては、まず第一番に、収入面におきまして、輸送構造の変化に伴う国鉄シェアの低下、すなわち過去の投資不足、近代化の立ちおくれによる競争力の低下等によりまして運輸収入が伸び悩んでおるということがあげられるわけでございます。次に、経費の面では、人件費は毎年大幅に増加しております。また、第三次長期計画による投資額の増大に伴いまして、この利子負担の増加等の資本経費の大幅な増高をあげることができると思います。
【次の発言】 国鉄の財政再建方策の基本的な考え方について御質問がございましたが、国鉄財政再建は、国鉄財政再建推進……
○原田国務大臣 ただいま中川委員のお尋ねの件は、きょうも実は参議院でお尋ねがあったのであります。すなわち、国鉄のたび重なるベースアップによって、過去の運賃改定の収入は、実際的に全部食われてしまっておるではないか、だから、率直に国民の前に、国鉄の運賃の値上げは、ベースアップで食われておるということを言ったほうがいいのではないか、国鉄再建のためというようなことを言っておるが、奇異に感ずるというようなお尋ねが実はあったのでございます。 確かに国鉄財政悪化の大きな原因の一つに、人件費の増高があることは否定ができません。しかし、国鉄の財政の悪化は、人件費の増高だけではなしに、資本経費の増加、これもある……
○原田国務大臣 私鉄と国鉄と差があるのに、なぜ押えておるのかというお問いがございましたので、私からお答えいたしますが、いまお聞きのように、普通運賃は改正せざる前、現在ではそう差はないわけでございます。ただ、定期を昨年、国鉄のほうは上げましたが、私鉄は上げておりませんので、いま御説明申し上げましたような状態にあるわけでございます。 私は就任いたしましたときに、この運輸委員会でも、前の大臣が、私鉄運賃についても考えなければならぬのじゃないか、一年据え置きをすると言った大臣でございますけれども、そういう話をされた、大臣はどうかという御質問を受けたわけでございますが、確かに前大臣からもそういう申し送……
○原田国務大臣 国鉄の現在の財政悪化については、再三お答えを申し上げておるのでございますが、国鉄が戦前戦後、新しいモータリゼーションといわれるような時代になるまで、いわゆる陸上輸送の独占的地位にあった時代と異なりまして、いまも申し上げましたように、構造的に新しい競争相手ともいうべきモータリゼーション時代になった。したがって、国鉄が予想しておるような収入というものが、そのとおり入ってこない。一方において、国鉄の使命である投資は続けていった。これに対する資本の増高というもの、人件費は毎年ベースアップをいたしている。このようなことから、現在の国鉄の財政悪化がもたらされたというのが主要な事情であろう、……
○原田国務大臣 いまお尋ねが二つありまして、昨日の国鉄のストライキに対して当局はどういうふうに対処したか、私に対するお尋ねが一点。それからあとで、けさ起きました事故につきまして報告しろということでございます。先に報告からさしていただきます。 定期バス、岡山県両備バスの転落事故について、御報告を申し上げます。 本日の午前七時ごろ、岡山県玉野市槌原、国道三十号線におきまして、両備バス、これが転落事故を起こしております。目下救助中でございまして、九時現在、死者八名、負傷者三名、救助四名。乗客は、小中学生を含む通勤、通学の乗客約二十名であります。玉野発岡山行きの両備バスが国道を運行中、対向の大型ト……
○原田国務大臣 石炭は、日本のエネルギー政策としてのとらえ方をいたしておると思うのであります。したがいまして、このエネルギーが石油に変わってきた、こういうことに対しての政策的な措置としてとられておる。したがって、その石油にいま何億という金が投ぜられたと言われますが、それはいわゆる石油の関税というものをもってエネルギー政策という面から取り上げて処置をすることが可能であった、私は、こういう面が別に存在しておると思うのであります。したがって、国家財政の中で、石炭にそうしたから国鉄にもそうしなければならないんだという理論にはつながらないと思うのでありまして、国鉄の場合に、ものの輸送としてどういうあり方……
○原田国務大臣 ただいま議題となりました外航船舶建造融資利子補給及び損失補償法等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 わが国海運は、経済の高度成長に伴い、毎年増大する輸出入貨物の安定した輸送を確保するとともに、国際収支を改善する役割りをになっており、国民経済上きわめて重要な地位を占めております。このような使命を果たすべきわが国海運業は、戦後借り入れ金により外航船腹の増強につとめておりましたが、昭和三十一年のスエズブームの終息以後、海運市況の悪化を迎え、深刻な経営危機におちいり、そのまま推移すれば、国の要請する船腹の拡充も不可能となるおそれがありましたので、政府は……
○原田国務大臣 国鉄の経営の合理化、近代化ということにつきましては、経営者並びに労働者がともに働く、共働という意識で仕事をしてもらいたい、私はそういう面の指導監督をしなければならぬと常々考えておる次第であります。したがいまして、いま指摘されたような問題は非常に遺憾千万なことでございまして、このことにつきまして、先般国会におきまして同様御質問を、他院でございますが、参議院で受けたわけでございます。その際、国鉄のほうでは、こういうやり方に対して今後慎重に検討したいということを申しておりますので、国鉄側の態度をしばらく見守るということにいたしたいと思っておりますが、経緯はいま鉄監局長から申し上げまし……
○原田国務大臣 ただいまは、慎重御審議の結果、御採決をいただき、まことにありがとうございました。
【次の発言】 政治資金の性格の問題を含んでおると、私はいまの御質問の中で了解いたしました。
日本の国では、少し政治というものに対する何か、ことばで言えば黒い霧とか、政治というものはいろいろなことばで言われますが、本来のものは、政治というものがよくなければ、国民の生活はよくなるはずがないのであります。したがいまして、政党が活発な活動をして、国民のために働くということが国民の幸福につながってくる、こういうものでなければ、政党というものの体制は意味がないと思う。それじゃ政党というものが何もなしで動ける……
○原田国務大臣 わが国海運が国民の期待にこたえて、これから発展していくための業界の基本的なあり方はどうだ、それに対する運輸大臣の指導方針はどうだ、こういうお尋ねでありますが、新海運政策におきましては、再建整備期間中に回復をいたしました企業体力を活用いたしまして、企業の自己責任体制を確立して、その自主性を発揮させながら、国民経済上必要な外航船舶の建造を推進していくことを基本理念といたしてお吟ます。したがって、今後は再建整備期間中における金業救済的な助成措置を改めまして、企業の自主性を発揮させるため、計画造船において全額借り入れ方式の廃止、一定量の自己資金を投入させる等の措置を講ずるとともに、競争……
○原田国務大臣 いま御質問にありましたように、あさってから全国的に交通安全運動が始まるわけでございますが、きょうは閣議でこの報告を総理府総務長官が発言をされたのでございますが、その中でも特に、先般、運輸大臣から飲酒運転に対する取り締まりということ、この点について力を入れて、ぜひ効果をあげるような方針でやっていきたいという発言がございました。 なお、厚生大臣からは、死亡事故を見てみますと、特に幼児、一歳から四歳までの幼児の不慮の死亡事故の中の六〇%が交通災害、交通事故である、こういうことをもってしても、交通事故というものに対して十分な対策を講じてもらいたい、こういう発言もございました。私は、総……
○原田国務大臣 フェリーボートの事故が相次ぎまして、とうとい人命が失われたということは、まことに遺憾なことでございます。物故者に対しましては、衷心から弔意を表する次第でございます。 いま井上委員のお尋ねのフェリーボートの事故は、事実問題を御報告いたしますと、御承知ではございましょうが、昭和四十四年五月六日午前零時五十分ごろ、兵庫県三原郡西淡町阿那賀港におきまして、淡路フェリーボート株式会社所有の フェリーボート「うずしお丸」三百六十六・四九トンが事故を起こしたものでございます。この件につきまして、小松島海上保安部が三原警察署と協力して、事故原因の究明に当たっておるのでございます。もう一つの……
○原田国務大臣 いまのお尋ねの問題は、けさの各紙にも報道されておりますが、わが国の自動車メーカーの二社におきまして、その一部に欠陥があるので、これを自己において処理をしておった。こういう問題について私から通達を出したということに関連いたしまして、自動車全般の車体の安全ということについてどうだというお尋ねであろうと思いますが、経緯を後ほど事務当局からこの問題については説明をさせたいと思いますが、私のとりました処置は、要するにこの問題で一方の会社の車が五十万台、一方の会社の車が十万台ほどありまして、その中にいま御指摘のような問題点があるので、これを自己の責任で回収をして是正をしておった、こういう案……
○原田国務大臣 輸出車と国内車の関係がございますので、いまあなたがおっしゃっておる輸出車の問題につきましては、通産省がその製品について責任を持っておる。国内におきましては、運輸省が責任を持って対処しておるということでありまして、このことに対しまして、法律的、事務的な問題がございますから、政府委員から答弁をいたさせます。
【次の発言】 金曜日の委員会におきまして、板川、沖本両委員に対しまして、私はいま山下さんのお尋ねの点につきましてはお答えをいたしたところでございますが、重要な問題でございますから、重ねてお答えをいたします。
この自動車の制度というものは、アメリカにおいては日本のような制度をや……
○原田国務大臣 ただいまは慎重御審議の結果、御採決をいただき、まことにありがとうございました。 また、決議されました附帯決議の内容につきましては、その趣旨を十分尊重し、誠意をもって実施に当たる所存でございます。
○原田国務大臣 加藤さん御承知のように、船舶整備公団が創立されてから十年たつわけでございます。いま改正されて船舶整備公団になっておりますが、これはわが国の内航及び近海の船の建造を推進するために、国が融資をし、共有方式等をとって推進していこう、こういうことにつとめてきたわけでございますが、この政策によりまして、内航の船舶も整備をされて、近代化されていっておることは、お認め願えると思うのであります。今日、国外においても、いわゆる近海汽船というものが相当伸びてきて、わが国の近海におけるところの船舶の整備ということも推進していかなければならないという情勢が見られるわけでございます。したがいまして、その……
○原田国務大臣 この内航船舶に対する助成は、もういいからというので予算が減ったのでは決してございませんで、いまお尋ねの中にもありましたが、私どもはこれを助成するために計画的に進めてまいりまして、そのことが済んだ分はそれで落ちていきまして、また新しい計画に進めていく、こういうことで事業を進めていっておりますために、予算関係では、前年度に対して本年度が減少するということもあることでございます。したがいまして、決して内航船舶の整備に対して、政府はもうこれでいいのだということは考えておりません。 なお、詳細につきましては、政府委員から答弁をさせます。
○原田国務大臣 現在までの状況につきまして、政府委員から詳細に答弁をいたさせます。
【次の発言】 昭和四十一年五月十日に閣議決定されました内航海運対策要綱は、一番に「近代的経済船の整備と過剰船腹の処理」、二番目には「内航海運企業の適正規模化」、この二つの柱を中心として進められておるところでございます。
一につきましては、船舶整備公団との協議で、三カ年計画によりまして、十九万四千総トンの船腹が改造されたのに対しまして、二十七万三千総トンの船腹が……(松本(忠)委員「それはもう局長から聞いた」と呼ぶ)要するに、この内航海運の問題につきましては、この制度によりまして、いわゆる過剰船腹というものが整……
○原田国務大臣 本四連絡橋の問題については、しばしばお答えいたしておりますように、私どもは鉄道併用橋としての調査を実施しておりまして、すでに工費、工期の算定を終わりまして、現在、建設省と共同で経済効果の調査を行なっておるところでございます。したがって、運輸省の考え方がきまらないためにおくれておるということではございません。
【次の発言】 これらの問題につきましては、これから検討をいたして決定をしていくということになるのでございまして、まだそこまできめておるわけではございません。
【次の発言】 建設省から調査の委託要請を受けました個所は、明石−鳴門ルート及び児島−坂出ルートでございましたので、尾……
○原田国務大臣 冒頭に、鉄道建設公団が青函トンネルについてほとんど結論が出たので、これを来年度には実施に移すようにしたいという考えであると聞いておるが、これに対してどうかという御質問をなさいました。それに対しまして、少し含みのある答弁を私はいま聞いたのであります。したがいまして、手続といたしましては、私のほうへこれは来年からぜひやるのだということで出てまいりましたら、検討をいたさなければならぬということは当然でございます。 この新幹線を通すか通さないかという問題は、もう箕輪さんも御存じのとおり、鉄道建設審議会で、今後の非常に熱心な課題になる問題でございまして、この七月にここへかけるべく出てく……
○原田国務大臣 昭和四十一年度の決算についてのただいまの議決におきまして、御指摘を受けた点がありましたことは、まことに遺憾でございます。今後一そう指導監督の徹底をはかり、かかる事例の絶滅に努力いたす所存であります。 特に指摘のあった国鉄の事例につきましてはさっそく是正させましたが、今後とも契約締結の適正化と効率化をはかるよう、適切な指導を行なう所存でございます。(拍手)
○原田国務大臣 昭和四十二年度の運輸省所管一般会計及び特別会計の決算につきまして、その大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計について申し上げますと、歳出予算現額一千二百七十六億七百余万円に対し、支出済み歳出額は一千百九十七億四千二百余万円でありまして、差し引き七十八億六千五百余万円のうち、翌年度へ繰り越した額が七十四億六千五百余万円、不用となった額が三億九千九百余万円となっております。 次に、特別会計について申し上げます。 まず、第一に、木船再保険特別会計でありますが、収納済み歳入額は四億二千百余万円であり、支出済み歳出額は一億八千百余万円でありまして、差し引き二億四千余万円の剰余を……
○原田国務大臣 交通安全対策につきまして運輸大臣として所懐の一端を申し述べたいと存じます。 今日、運輸省が所管いたしております行政は、自動車、鉄道、船舶、航空機等の陸、海、空の各分野にわたっておりますが、いずれの分野におきましても国民生活に密接な関係を持っているのであります。 特に、交通における安全の確保は、国民生活遂行のため最も重要なことであると信じております。 ところが最近における交通事故の発生状況を見ますと、残念ながら事故は必ずしも少なくなっておりません。 昭和四十三年中に発生した交通事故により一日平均四十八人ものとうとい人命が奪われ、二千二百余人にのぼる負傷者を出している状況に……
○原田国務大臣 お答えいたします。 久保さん御指摘のとおり、私は、前任者の中曽根大臣から、この自賠責の問題についてはできるだけ早く実現をするということを政府の責任で答えておるという引き継ぎを受けまして、私もそのような姿勢をお答えを申し上げてまいりました。その後、まことに望まぬことでございますが、非常に事故が多発いたしまして、今年度だけでもいままでの予想を立てておった保険制度ではまかない切れない、こういうような状態に立ち至って、これを根本的に考えていかなければならない、こういうことから、目下事務当局をして、これは大蔵との関係もございますから、折衝をし、実現をできるだけ早くするようにという作業を……
○原田国務大臣 いま松本さんのお尋ねは、運輸省が反対したからこれは一年延びた、こういうえらいむき出しのお話でありますが、私も去年政調におって、この基本法の問題をやるべきだという観点から推進した一人として、反対したとは思っておりません。私がいま運輸大臣になったから言うのではございませんで、運輸省の所管のうちの海と空というのは、非常に特殊といいますか、一般の陸上と比べてあなたがいみじくもおっしゃった、専管ではないかと言われるほど、非常に特殊な問題が多い。こういうことから、これを一本にした法律にするのには、なかなか技術的にもむずかしい問題があったからであって、決してこれをじゃましたというようなもので……
○原田国務大臣 「努めなければならない。」ということは、この法律用語によって私は社会党のおっしゃっておる「責務を有する」ということと同じくらいのことが書かれておる、このように考えております。
【次の発言】 法務大臣がいま前向きに言われましたので、私はそれ以上言うことはないのですが、いま関連のこともあり、こう言われた。訴訟をして勝って金をもらうという事例は、交通だけではなしに、ほかのこともあるからそれとの関連のことをおっしゃったと思います。そのこと等も考えて交通事故という問題については、特に交通事故で遺児が高等学校へ進学をするという場合に、ほかの事故で死んだ遺児もあるわけですけれども、これらに対……
○原田国務大臣 運輸大臣といたしまして、公害対策の所信を申し述べたいと存じます。 今日、運輸省が直面している交通公害のうち、主要なものとして、船舶の油による海水の汚濁、自動車の排出ガスによる大気汚染、並びに航空機等の交通機関による騒音の三つが特に指摘されるのでありますが、私といたしましては、これら公害問題の解決のため、公害対策基本法の精神にのっとり、国民の健康保護、生活環境の保全を基本理念として、各般の施策を推進し、国民各層の期待に添い得るよう、最善を尽くす決意であります。 次に、この機会に、運輸省の公害対策に関する具体的施策について若干申し述べたいと存じます。 まず第一に、船舶の油によ……
○原田国務大臣 騒音対策につきましては、運輸省といたしましては、私が承知いたしております問題につきましても、私自身がタッチしまして、昭和二十九年に騒音対策の法律ができまして、伊丹空港の周辺、まず螢池小学校、原田小学校、神津小学校、この三つを最初の事業として取り上げて、騒音対策をやってまいりました。その後現在までに、これらの騒音対策についてはだんだんと範囲を広げ、対策を講じてまいっております。そのほかにテレビ障害というような問題が生じてまいっておるという問題を取り上げまして、騒音によるところの対策をいたしまして、具体的な措置を講じておる、こういうような例もございます。そのほか、飛行場周辺につきま……
○原田国務大臣 先般、運輸委員会で小川さんから質問がありまして、このことで中曽根大臣の発言と食い違いがあるじゃないかというようなことで報道されたのでありますが、実は、いま村山さんがお尋ねのように尋ねていただくと私も答えようがあったのでございますけれども、抜き打ち的に使用できるかどうかというお話がございましたので、これは地位協定の使用というより出入ということばが当たるのじゃないかと思うのでありますが、これはたてまえはそうなっておるわけであります。しかしながら、御存じのように羽田でも前にあまりにもそういうたてまえを踏みにじっておるように受け取られるくらいアメリカの民間チャーター機がたくさん入り過ぎ……
○原田国務大臣 同様の御質問が私にもあったわけでございます。この問題はたびたび御質問を受けておるのでございますが、この根拠になっておりますのは、再建のための推進会議の意見書の中に、運賃改正というものを四十四年、その後二回見込んでおる、こういうことを根拠にしてどうかと・こういうお問いがあるわけでございます。それに対しまして総理は、物価の値上がり等を勘案するとそういうことも考えられることもあるので御理解を賜わりたいというふうに答えられたと私は考えております。 私も同様な立場で、たとえば国鉄の再建のための推進会議の意見書の中に試算が盛られておりますが、たとえば人件費、これもどうなるかわからぬ不確定……
○原田国務大臣 総合原価主義をとっておりますから、現在赤字線は黒字線のカバーによって運営されておる、こういうことになっておりますから、いま平林さんが言っておられる、総合原価主義からいうとそれははずすということはおかしいということにはならないのじゃないかと私は思います。 しかし、先ほど言われました運賃四原則という中には、産業の発展にも尽くさなければならぬということがこの運賃の基本にきめられておるわけであります。したがって、いまの赤字線の多くというものはこれから開発していかなければならない地点も入っておると思います。逆に、昔と違って、昔は競合するものはなかった、国鉄が唯一の交通機関であったという……
○原田国務大臣 物資輸送につきましての具体的な問題でもございますので、国鉄の副総裁から答弁いたさせます。
【次の発言】 只松委員のお説のとおり、首都圏におきましては、人口及び産業の集中に基づきまして、輸送需要の激増に対して輸送施設の整備が追っつかない。通勤鉄道の混雑は依然として解消されておりません。このような事態に対処するために、これもいま御質問の中にありましたが、国鉄は第三次長期計画の中で東北線の線路工事あるいは武蔵野線の建設等を行なっておりまして、また地下鉄についても、都市交通審議会の答申に基づきまして、鋭意その準備は進めておるところであります。さらに、長期的な観点から、都市交通問題の解決……
○原田国務大臣 これはいわゆる見解といいますか、新東京国際空港が必要であるという立場で考えるのと、いやそれは必要ないじゃないか、こういうところまでいかないと話が合わなくなってくるのじゃないか、こう思いますが、私どもは、いまの新国際空港というものが必要であるということで話を進めていっておるわけでありますから、これはまあ、もし立場が変わって、淡谷さんが何かの計画を進めておられる、私がそれに対してそれは違うという見解を持っておっても、それは計画を立てておる者は、それを進めていくという立場でものを進めていきますし、そうでないという見解を持った者は、そうでないということで、あくまでその点ではかみ合うこと……
○原田国務大臣 村山君の答弁を私まだ速記録を読んでおりませんが、私自身が、小川三男君の質問がありまして、軍事目的で使用するんだということを私が言ったというように新聞で発表された。それは私の本意ではありませんで、そのときは、委員会で、まさにその終わる寸前に突然小川さんが立って私に、伊丹の飛行場の例を引いて、こういうことがあったと尋ねられたので、私がそういうことを答えた。それと同じようなことを村山君が言っておるのではないかと私は思うのですが、その後内閣委員会で淡谷さんからもしばしば質問を受け、その他の方々からも同様の、いま山口さんがおっしゃっておるような質問を受けておるわけでございますが、これは政……
○原田国務大臣 ただいま議題となりました運輸省設置法等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 最近におけるわが国経済の発展は著しくその動脈ともいうべき運輸の経済、社会における役割りはますます重要性を高めております。これに伴い、運輸省といたしましても、経済、社会の発展に先行して、運輸の進むべき道を明らかにする必要があり、その前提として運輸省の政策立案機能の一そうの強化をはからなければなりません。 このため、運輸省におきましては、行政改革三カ年計画の一環として、可能な限り運輸省の行政事務の整理と機構の整理統廃合を行なった上、本省及び地方支分部局の企画部門の充実強化と審……
○原田国務大臣 新東京国際空港ができた場合の問題をとらえて、私と中曽根大臣との間に食い違いがあるというお話が出たのでありますが、これは私は食い違いがないと思っておるのです。いま淡谷さんがおっしゃったとおり私は考えておりますので、食い違いがないと思っておるのでございます。すなわち、米側が軍事基地的に使うという考えを持ってきた場合にはそれを拒絶する、これはもうはっきりいたしております。それから米側が地位協定第五条に基づき日本の空港に出入する権利、これが現在認められております。したがって、現在羽田においても米軍の徴用した民間機が燃料補給等のために離着陸しているという程度のことは、これはやむを得ないで……
○原田国務大臣 これは私よりも伊能さんのほうが実は詳しいと思います。私は昨年十一月の末に就任をいたしまして、国会でいままで御厄介になっておるのですが、まあ専門的な用語は別にいたしまして、運輸行政というものについて、とかく悪いことばで言うと、明治時代から輜重輸卒が兵隊ならばチョウチョ、トンボは鳥のうちというような、輸送というものを軽べつしたようなことばも日本にはあります。経済というものを考えるときに、生産部門であるとか、労働部門であるとか、資本の関係とか、そういうものは議論の対象になってきても、輸送というものについて、ほんとうの考えというものが、ないがしろにはされておりませんけれども、違う時点で……
○原田国務大臣 楢崎さん御指摘のように、昨年の末ジョンソン大統領がパシフィックケースについての措置をいたしました。そうして大統領の職を去っていったのでありますが、私どもこの措置に対して非常に、一様に驚いておる。対応策について考えておりましたところ、新任のニクソン大統領がその措置を変更する措置をとった。これはアメリカの国のことでございますから、こちらがどうこう言う筋合いのものではありませんが、いまお話しのようにたいへん異例の措置であったように私どもは考えております。いずれにいたしましても、日米間の航空問題につきましては重大な問題でございますので、実は太平洋ケースのアメリカ側の措置に対して、日本側……
○原田国務大臣 受田さんのおっしゃるとおり、観光行政というものはまず運輸省が中心になって進めていくべきものではないか、自分はそう思っておるという御意見でございますが、私もそのように考えております。また、すべての人がそういうふうに受け取っておられるのではないかというふうに考えております。 具体的な例を引いてみますと、ことしの予算委員会の席で、福島県の観光地における火災がございまして、これに対する質問があったときに、私はちょうどソ連のロマノフ国務大臣との間の交渉がありまして、お許しを得て外へ出ておったのでありますが、入ってさましたら、だれが答弁するかということでもめておって、君がおらぬからえらい……
○原田国務大臣 たいへん具体的な問題でございますので、政府委員から答弁をさせます。
【次の発言】 工事に関するところの責任というものは私が担当をいたしておるわけでございます。したがって、その工事に必要なもとである土地の問題も私が全責任を持ってやっていくという筋道は、お話のような趣旨であろうと思いますが、実際問題といたしましては、用地買収という問題につきましてはこれはそれぞれの関係者にお願いをしなければなかなか仕事がむずかしいということになりますので、いま局長から申し上げましたようなことで実際にタッチをいたしておるのでございます。そのほかの、たとえばいま地方行政委員会でお願いをいたしました関係各……
○原田国務大臣 高田さんにお答えをいたします。 いまの御質問を受けまして、私初めてお聞きいたしました。要点を私なりに解釈いたしますと、東京航空局長の名前で空港ビルに貸しておる、こういうことでございますから、私の権限を航空局長におろしておる問題であると思います。したがいまして、航空局のほうから、事実問題でございますのでどうなっておるか答弁させたいと思います。いま政府委員と申しましたけれども、説明員でございますので、どうぞよろしく。
○原田国務大臣 麻生さんにお答えを申し上げます。 ただいま委員長からお話のございましたように、この案件が郡山熱海町の観光地のいわゆる政府登録観光旅館磐光ホテルの火災でございますので、私が代表して答弁させていただきます。 十一時現在でございますが、二月五日の二十時五十分に出火いたしまして、六日の三時十五分に鎮火をいたしております。出火の原因はまだ不明でございます。 お客さんが約三百人、従業員が二百人おりまして、死傷者の数は、死者が三十人、男二十一人、女九人、それから重軽傷者が二十八名、計五十八名、こういうことでございます。 こういう死傷者が生じた理由は、たいへん風が強くて火の回りが早いた……
○原田国務大臣 いま総裁が答弁をいたしましたように、慎重な態度で臨んでいきたいと存じております。
【次の発言】 運賃の問題について、私は、やはり国民経済の中で運賃だけが押えられておったならばアンバランスを経済に生じてきて、それが逆に国民生活に響いてくる、こういう面があると思います。先ほどから久保さんがおっしゃっておる議論の中にそれが十分述べられておると私は聞いておるのであります。しかし、定着しておる現在の現況を一度に激変さすことは、消費者物価に影響を与えるという問題と直面するわけであります。したがいまして、経済企画庁長官が、その面で国鉄運賃あるいは大手私鉄の運賃議論を、消費者物価が上がるから押……
○原田国務大臣 お答えいたします。 いまお話しのありましたように、昨年の十二月十九日、ジョンソン大統領が新しい太平洋の路線、いまお話しのあった最後のTWAというのはこれは沖繩ですけれども、先の三つは日本へ入ってくる、こういう処置をした。これでも相当な問題がこれから生ずると考えて対処方法を考えておりましたところが、本年へ入りまして、十九日に、ニクソン大統領はこのジョンソンが決定をした措置に対して差しとめを行なった、こういう事態が生じたわけでございます。このことがいかなる事態になるのかということについては、詳細にまだ判明をいたしておらないのであります。と申しますのは、全く異例な措置でありまして、……
○原田国務大臣 総理も企画庁長官も、仰せのように、便乗値上げというものは絶対に避ける。国鉄運賃は、お話のように、残念なことでございますけれども、これを上げさしてもらわないと、逆に経済のバランスがくずれて、国民の生活というものに逆な影響を及ぼしてくるので、この際、まことに申しわけないことでございますけれども、一部値上げさしていただきたい。 そのほかの問題につきましては、極力これを抑制することにつとめたいと存じます。
○原田国務大臣 おっしゃるように人口が都市に集中をしてきて、地域人口が減ってまいりました。その地方の交通機関が運営維持が困難となってきておるものがあるわけでございます。その中で、いまお話のありましたバスもそうでございますが、中小私鉄の経営が困難になり、赤字が出てきたという場合には、この赤字補てんのための助成策がとられておったわけでございます。これは太田さんもお調べになっておると思いますが、数字で申し上げますと、地方鉄道軌道整備費補助、昭和四十四年度には八千五百十八万四千円。それから、いまお話のありました過疎地域の乗り合いバスの補助に七千七十万三千円、これが過疎地域のバスの補助でございます。これ……
○原田国務大臣 いまの放射能調査の体制の問題にかかってくると思うのでございますが、これはもうすでに御承知と思いますけれども、原子力軍艦の寄港に伴う措置につきましては、海上保安庁では、佐世保、横須賀の両海上保安部にそれぞれ安全対策本部を設置して、海上保安の業務に当たっております。昨年の五月六日の佐世保港におけるソードフィッシュ号在泊中の異常放射能事件を契機として、原子力委員会が決定をした原子力軍艦放射能調査指針大綱に基づきまして、科学技術庁の技術的指導を受けて、海上保安庁の放射能調査船の測定機器の整備を実施して、現在この機器を使用して港内の空中及び水中の放射能調査を行なっておるわけでございます。……
○原田国務大臣 タクシー免許の処理でございますが、一般的には申請後おおむね一年から一年半程度の期間で処理されておりますが、東京都区内関係については個人タクシー免許申請事案の処理促進等のため、他の免許申請事案の処理がおくれておる状況にございます。今後ともできる限り処理の迅速化について努力いたしたいと思います。それから、タクシー乗車拒否対策でございますが、おことばのようにこれは何とかしてこの乗車拒否というものをなくしなければならぬと考えまして、関係各方面の御協力を求めて対策を講じてきたところでございます。 まず第一番には、東京等の輸送力の不足の著しい地区においては、増車により輸送力の増強をはかっ……
○原田国務大臣 お話しのように、運輸省の所管する陸海空の交通政策は相互に密接な関連を持っておりますので、それらが全体として均衡を保ちながら実施されなければならないということはお説のとおりで、言うまでもないことであると思います。 しかしながら、従来はどうも戦後の交通政策のおくれを取り戻すということに主力が注がれておりました結果、陸海空の合理的な輸送分野の確立、適正な競争関係の確保などに必ずしも十分な成果をあげていなかったうらみがございます。 今後は、将来のわが国の経済の発達とともにますます大型化する交通投資の適正な配分や投資の効率化を確保するためにも、総合的な交通政策を確立する必要がますます……
○原田国務大臣 私は、国鉄の再建に関しまして推進会議が提唱しておりますことを根底として、今度二つの法律案の審議をお願いいたしておるのであります。できますならば、経済企画庁長官が言われるように、値上げをせずにやっていけたらこれほどよいことはないのでありますけれども、今日の国家財政の中で、国鉄のために、国鉄が要求する財政支出を大蔵省が全部出すということはできない。そこで、この三位一体形式をとって国鉄再建をしようと考えておるのでございまして、国民の皆さん方に、いわゆる利用者の皆さん方にも、ひとつまことに御苦労でございますけれども、御利用賜わりたい、こういうことを申し上げておるのでございます。
○原田国務大臣 昭和四十四年度の運輸省関係の予算について御説明申し上げます。 初めに、予算の規模について申し上げます。 まず一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は三十九億五千九十三万円、歳出予算総額は他省所管計上分百八十三億六千七百十二万五千円を含み一千八百二億二千七百三十九万七千円でありまして、この歳出予算総額を前年度予算額と比較いたしますと、二百五十五億九百八十五万五千円の増加となっており、一六・五%の増加率を示しております。 この増加額の内訳を見ますと、行政費では百三十一億九千四百六十万一千円、公共事業費では百二十三億一千五百二十五万四千円の増加となっております。 次に特……
○原田国務大臣 いまの北山さんのお話のように、わが国の自動車、モータリゼーションといいますか、この勢いと趨勢というものはたいへん激しいものがあることはお説のとおりでございます。示された数字もそのとおりでございます。しかし、現在の趨勢がこのまま幾らでも伸びていくということは、これは私はそうは考えられないので――と申しますことは、いまおっしゃっておりますように、走る道路の関係もございますし、また、いまたしか免許証を持っておる人たちが二千万というように私は聞いておるのですが、新しい人が必ず今後はみんな免許証を持ってきます。その免許証を持った人は自動車を欲するということでございますから自動車が少なくな……
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