このページでは西村直己衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○西村直己君 私は、自由民主党を代表いたしまして、政府の施政方針について若干の質問をいたしたいと思います。 さきの総選挙におきまして、わが自由民主党が引き続き国民多数の支持を得て、ここに第二次佐藤内閣は成立を見たのであります。わが党は、この際一段と心を新たにし、責任ある与党として、国民の信頼と負託にこたえ、議会制民主主義を守り、各種政策を推進してまいりたいのであります。 わが国を取り巻きます内外の情勢は、いまや新しい段階を迎えております。すなわち、国際政局は、御承知のとおり、ベトナム紛争、また、混乱を続けます中共の文化大革命が、当面の焦点となっております。しかし、長期的な展望に立ってながめ……
○国務大臣(西村直己君) 昭和四十二年度農業の動向に関する年次報告及び昭和四十三年度において講じようとする農業施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十二年度農業の動向に関する年次報告について申し上げます。 四十一年から四十二年の半ばにかけてのわが国経済は景気上昇の過程をたどったのでありますが、このような状況のもとで、四十一年度における農業の生産性及び農業従事者の生活水準は、前年度に引き続き上昇し、他産業との格差もやや縮小を見たのであります。しかしながら、このような格差の縮小には、農産物価格の上昇に負うところが少なくないのであり、また、生活水準の上昇も、依然として兼業……
○国務大臣(西村直己君) 小笠原の海域の周辺で乱獲されはせぬかという漁業の関係だけ申し上げますが、これにつきましては、御存じのとおり、現在は米軍の施政下にありますけれども、わがほうといたしまして、各都道府県を通じ、できるだけ指導を加えまして、そこへ密漁など参らぬように厳重に指導させております。 返還後におきましては、もちろん、わがほうの手で取り締まりを強化すると同時に、旧島民の漁業者に限って――一般には漁業というものの権利は与えないで、旧島民の漁業者に限って、そこの周辺地域は認めるようにいたしたいと思います。 それから、その次は補償の問題であります。旧漁業権は、御存じのとおり、先ほどもお話……
○国務大臣(西村直己君) 昭和四十二年度林業の動向に関する年次報告及び昭和四十三年度において講じようとする林業施策につきまして、その概要を御説明いたします。 まず、この年次報告に述べております林業の動向について申し上げます。 四十一年における木材需要は、建築需要の増加等により、きわめて旺盛でありましたが、国内における木材生産は若干の増加にとどまり、外材輸入量が大幅に増加をいたしました。このような事情から、木材価格もかなりの上昇をいたしたのであります。この木材価格の上昇に伴い、四十一年度の林業所得は著しく増加いたしました。 また、毎年の造林面積は減少傾向を示しておりますが、各県における公社……
○国務大臣(西村直己君) ただいま大蔵大臣から答弁あって尽きておりますが、生産者米価の上げ幅等についての御質問でございます。生産者米価につきましては、過日、米価審議会の答申は受けました。その後、政府と与党の間におきまして慎重に意見を調整しておる段階でございまして、私といたしましては、食管法の適正な運用に基づきまして、すみやかに決定する考えでございます。ただいま、上げ幅等については申し上げる段階ではございません。(拍手)
○西村国務大臣 えびのの地震に際しまして羅災されました方々に対しましては、心から御同情を申し上げます。と同時に、また政府といたしましても、各省関係事項を通し、また現地のそれぞれの機関、また地方公共団体に御苦労をお願いいたしまして、これが復旧なり今後の対策に推進をしてまいりたいと思います。 具体的に、ただ天災融資法の発動いかんという具体問題に入りまして御答弁いたすにつきましては、天災融資法の対象である農作物の被害というようなものをどうつかんでいくかというところが、県の報告、実態調査等から見まして、必ずしもこれが直ちに法の適用になり得るというふうには、ちょっと現在の段階では困難ではあるのでありま……
○西村国務大臣 今般の地震の被害というものは各方面にわたっておりますが、特に植えつけ前におきます、あるいは植えつけしたての水田を中心に相当な被害が起こっていることはお説のとおりでございまして、北海道、特に青森県下におきまして、ため池の決壊等で水田が崩壊する、あるいは同時に浮き稲が生じておる、あるいは用水路で植えつけが不能になっておる、こういう状況は、私どももいち早くよく承っております。したがって、地元あるいは県その他との連携によりまして、あるいは人を派遣しまして、大体の状況は刻刻にとりつつございました。と同時に、何と申しましても、植えつけを可能ならしめる状態に戻し得るところは応急に植えつけ可能……
○西村国務大臣 幹線用水、要するに私のほうとしては植えつけた水を確保する、これが最大の大事なことでございます。したがって、必要な現地におきまして、地域県知事あるいはその他地元の市町村長等の判断でもって、自衛隊、あるいは中学校、あるいは高校その他のいわゆる協力を求めて進めておるわけであります。 それから、特にこの応急用排水の確保につきましては、技術面が必要でございますから、そういう面からも私のほうなり出先の機関から技術者を置いているわけであります。したがって、現在の状況におきまして特にこれ以上自衛隊の協力を求めなければならぬかどうかということは、現地からその要請判断があれば、また私どものほうと……
○西村国務大臣 今般突如として長野とか栃木その他茨城等、北関東を中心に降ひょうがございまして、被害をお受けになった農民は、さぞかし善後措置に非常に困惑されておると御同情申し上げます。そこで、いま農林省の当局から被害総額は御報告申し上げたと思いますが、これをさらにできるだけすみやかに集計を終えたいと思います。
そこで、これらの調査結果で天災融資法が発動になるかならぬかでありますが、従来の例にかんがみまして、できるだけ天災融資法が発動できるように私どもも集計を詰めて、そういうような方向で努力をしてみたいという考えでございます。
【次の発言】 今回のひょう害につきましては、融資面で、御存じのとおり……
○西村国務大臣 アジアを中心にしました開発途上国に対しましての農業開発の問題、それに対する協力の問題でございますが、ただいま経企庁長官からもお話がありましたように、これらの国々が食糧が安定するということ、これはたいへん大事なことでございまして、むしろ現在御承知のとおり入れるような形になっております。それが資本財を入れるために外貨を食ってしまうというようなかっこうになって、そこで一面穀物協定等の援助という中にも食糧というものが入ってきているような状況であります。そこで基本的にはどうしても農業開発を積極的に進めるように協力をしてあげる、これは私のほうも望ましいことでございます。 そこで現在までど……
○西村国務大臣 インドネシアの安全操業の問題につきましては、経過はすでに御存じだと思います。昨年実は私も総理と同行いたしまして、当時この問題を扱う経緯等にも関係はいたしております。先般スハルト大統領がおいでになりまして、そうして最終的には、確かに総理大臣とスハルト大統領との間でもこの問題の意見の交換があったことは事実でございます。 そこで見通しでございますが、御存じのとおり、法律問題はたな上げして、そうして政府間で基本的な考え方をまとめ上げ、そうしてやがてこれを民間へ移してまとめ上げよう。漁民の立場からは一日も早く安全操業できるということ――特に私といたしましては、これは国民的な基盤で漁業を……
○西村国務大臣 東南アジア、特にインドネシアを中心に考えてみますと、食糧の不足、これが非常に慢性化している。そこで、経済開発をその国が進めるということ自体について、必要な外貨をそれによって食われてしまう。言いかえますれば、経済開発を制限される。こういう意味から、米の輸入がどうしても多い。したがって、こういうような国の政治経済の安定のためにも、食糧、特に米の増産ということについては必要だというふうに私も考え、また、御説もそうではないかと思うのであります。そこで、米の増産を中心にした経済協力といいますか、農業協力と申しますか、特に技術協力と申しますか、こういうものをやはりわれわれとしては積極的に進……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。 第一は、農林省本省の付属機関として農業者大学校を新設することであります。 国民経済の高度成長に伴う他産業部門の旺盛な労働力需要は農業就業人口の急速な減少をもたらしつつありますが、なかんずく若い農村青少年の流出には著しいものがあり、農業生産の確保と農村社会の発展のためには、次代の農業をになう優秀な農業後継者を育成確保することが緊要と存ずるのであります。政府といたしましては、従来から農業経営の近代化と農村生活環境の改善を通じて青少年にとって魅力ある農業と農村生活を築くことと……
○西村国務大臣 現在、総合自給率は、御存じのとおり、四十一年で八一%、その中で、米がたしか九四%――正確に申しますと
【次の発言】 はい。米が四一年で自給率は九五%ということになっております。そこで、この米の自給率を九五%でいいか悪いかということにつきましては、これは必ずしも、五で一〇〇にしなければいかぬとか、そういう数字的な議論よりも、私どもとしては、食糧の、何といいますか、消費の動向というものを十分見ていかなければならない。御存じのとおり、消費の内容というものがかなり高度また変化している、こういう問題もあわせて考えてはいます。しかし、いずれにしましても、日本人としては、主食の中の米の自給率……
○西村国務大臣 変わってはおりません。
【次の発言】 もちろん米は大事なものでございまして、まだこれは米以外に、先般申し上げましたように消費動向というものがかなり変わっていくということは当然でありましょう。経済の成果が上がりまして動物性のたん白資源というものをもっととっていく、こういう段階におきまして酪農、もちろんその裏には飼料をどうするかという問題はございますが、いずれにしましてもそういうものは上がっていく。それには水産資源のほうからも補給をしていかなければならぬ。これも当然考えてまいります。それから同時に、それ以外に果樹、蔬菜、こういったものの供給も当然でありましょう。
そこで、私どもと……
○西村国務大臣 米審の構成につきましては、私としましては、各党間で協議をした上でということが一応取り上げられているものですから、もし協議がおまとまりになりますればそれを尊重していきたいというのが、私どもの基本の考えでございます。 それからもう一つは、米審の構成の段階におきまして、生産者、消費者の声が反映しないじゃないかということ、これはまあ当然のことでありますが、そこでそれは二つの面があると思います。構成の中に入ってやれという議論と、いや、構成の中に入らぬでも他に方法があるじゃないかといういろいろな議論があることは当然で、いずれにしましても生産者、消費者の意向というものを十分反映するように私……
○西村国務大臣 予算審議中のこの重大な時期に、ほんとうにはからずも農林大臣を拝命いたしまして、その職責の重大なことを痛感いたしております。何とぞよろしく御協力なり御指導をいただきたいと思います。 農業をめぐります内外の諸情勢がまことに容易ならざる昨今ではありますが、私は常日ごろから、農業の健全な発展なくしては日本経済の豊かな繁栄はあり得ないと考えております。今回、農政の責任者となるにあたりまして、全力をあげてこの重責を果たしてまいる決意でありますので、何とぞ皆様方の理解ある御協力を賜わるようお願い申しあげます。 本日この機会をかりまして、農政の基本方向について私の所信の一端を申し述べたいと……
○西村国務大臣 米価審議会につきましてのただいままでの状況を御報告申し上げます。 米価審議会は、去る一月二十四日、その委員の発令が行なわれたのでありますが、その後審議会の構成、ひいては米価決定のあり方の問題について、国会において各政党間のお話し合いが続けられ、現在は、国会対策委員長会談等においてせっかく御折衝中と承っております。 米価の決定に際しまして、米価の決定に直接の利害関係を有する方々の意見を十分反映させるよう配慮いたしますことは、政府の従来からの基本的な考え方でありまして、私は、先般はからずも農林大臣を拝命いたしましたが、全く同様の考え方に立ってこの問題に取り組んでまいる心がまえで……
○西村国務大臣 まず畜産局長から経緯を……。
【次の発言】 私はあとでやります。
【次の発言】 その点はわかります。おそらく御意見の中心は、全部一本化して評価がえしたいというような意味で御意見が出ておるのじゃないかと思います。したがって答申の精神というものは、昨年やりました主要飼育管理労働の評価がえと申しますか、それをなぞってと申しますか、その線においての答申ではないかと思うのでございます。そこが価格決定の大きな、やはり御意見のいろいろ出る点だと思うのでございます。そこで私といたしましても、答申の精神というものは十分よくわかります。同時にまた御意見が出ておりますから、それらも十分検討しながら最……
○西村国務大臣 農業だけでございません。日本経済全般をめぐる国際環境がきびしい関係に立っている。これは日本の経済だけではないと思いますけれども、日本の経済もまたそれは免れていない。この打開のためには、日本経済といたしましてもいろいろな考え方を持って進んでまいっており、またまいっていかなければならないと思います。農業におきましても、その一環として当然国際経済の中のきびしさの中へ入ってまいると思いますけれども、日本農業におきましては、価格支持の制度と輸入割り当て制度と、この二つにつきましては、今後とも必要に応じてこれは十分やってまいりたい、こういう考えでございますし、同時にあわせまして各方面の施策……
○西村国務大臣 経済局長から……。
【次の発言】 お話しだいぶ承りましたが、生鮮食料品の中央卸売市場の将来の方向と申しますか、この使命でございますが、生鮮食料品の生産、流通、消費、この環境が、いまおっしゃるように相当変わってきておる、内容も変わってきておることは事実でございます。いわゆる消費の状況も変わってきておれば、需給の関係も変わってきておる。また都市そのものの構成がかなり変わってきて、環境が変わってきておりますが、しかし、本来の使命というものは、御存じのとおり生産者あるいは消費者の間にあって、一つの公益的な使命を果たしている、いわゆる取引の価格形成の場である。この使命というものはもっとよ……
○西村国務大臣 生鮮食料品の流通の近代化、これをやることによって価格安定をはかりたいということで、政府といたしましても、予算面あるいは融資面で毎年この拡充につとめておりますが、四十三年度におきましてもこの安定をはかりたい、そういう意味で、生鮮食料品の集配の拠点でございます卸売市場につきましては、中央卸売市場の計画的な開設、整備、国の補助金の大幅な増額で、御存じのとおり四十三年度十三億五千六百万円というふうに増額をいたしております。もう一つは、地方卸売市場の整備、これも計画的な整備をする。そこで拠点的な公設市場、これに対しましては国の補助を六千万円でありますか、それから地方市場の大部分が民営でご……
○西村国務大臣 ただいま農産物関係では、御存じのとおり非自由化品目が七十七品目、それが自由化を簡単にできるかどうか、こういう問題でありますが、私どもとしては、その中の重要なものにつきましては、自由化としては考えられないものでございまして、それぞれの施策を通して農業として育成をしてまいりたい、こう思います。
【次の発言】 鹿野先生おっしゃるように、御存じのとおり自由化の問題それからもう一つは低開発国、発展途上国のいわゆる一次産品の問題がございます。ここいらに国際環境として日本農業にきびしく迫ってくるものがあることは事実でございまして、これはこれなりに私どもは正しい認識を持っていなければいけない。……
○西村国務大臣 すでに済みました分もあり、現在進行中のこともございますし、それから事柄が外交折衝で、現在、御存じのとおりモスクワで代表団が折衝いたしておりますから、国会の場を通しまして発言したことが、あちらさまに、受け取り方いかんによっては誤解を招いてもいけませんので、事柄によっては、また水産庁長官から正確に事実を補足させることもお許しを願いたいと思うのであります。 カニにつきましては、昨年長期取りきめが行なわれまして、それに基づきましてわがほうとしてはまいりたいと思っておったところ、大陸だな資源論というものが出てまいりまして、あちらさまにはあちらさまの立場はあるでしょうが、われわれとしては……
○西村国務大臣 農業振興地域の整備に関する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 近年における国民経済の高度成長のもとで、地域の社会経済情勢は著しい変貌を遂げつつありますが、特に、都市地域への人口集中と工業開発及び交通網の整備の進展に伴って、農地の無秩序な壊廃、土地利用度の低下、農業経営の粗放化などの事態が、都市周辺のみならず、漸次農村地域にも波及していく傾向が見られるのであります。 政府といたしましては、従来から各地域の実態に応じた農業施策の推進に意を用いてまいったのでありますが、右に述べたような地域農業をめぐる情勢の変化に対処し、需要の動向に即応した農産……
○西村国務大臣 お答え申し上げます。 この法案を出しましたごく中心の思想と申しますか、考え方は、もう申し上げるまでもなく、経済が非常に発展をしてきている。これはまた、ある意味から言えば近代国家としての一つの経済趨勢でもあると思うのであります。しかし同時に、その行き方について、必ずしも十分調和のとれた行き方でなかったかもしれませんが、いずれにいたしましても、その結果として工業が伸びる。こういうような工業開発が進むとか交通網が進んでまいるとか、それで都市化現象というのが非常に強くなってくると、それ自体はそれ自体で一つの調和がとれればいいのでありますが、それと関連いたしまして、無秩序ないわゆるスプ……
○西村国務大臣 ただいまお話がありましたように、なま乳の問題は、食生活が変わってまいりまして、米に次ぐ国民の関心の強い食糧である。これは全く同感であるし、また、将来の方向として、私らも十分その方向づけというものをやっていかなければならぬ。そのために酪農振興というものを基盤的にやっていかなければならぬ、これがまず基本的態度だと思います。ただ問題は、それを価格の面だけで是正し得るかどうかという問題が一つあるわけで、基本的にはやはり酪農振興というものが必要だろう。ただし、それには時間が少しかかるであろう。どうしたって時間がかかる。これは御了解願えると思う。 そこで、当面酪農をやっておられる方々の間……
○西村国務大臣 森田先生が政治家としてこの問題に政治生命をかけて、非常に長い問研究されている、またそれに対する一つの御見識をお持ちになっていることは、私も十分存じております。国有林野が東北とか南九州とかに多く存在している、これは事実でございます。これの理由につきまして、いろいろお話もありました。また、平素も承っておるわけであります。 そこで、これに対して、明治百年の歴史的な経過をした今日、いろいろな考え方があると思います。また、その事実をどういうふうに見るか、あるいはその事実そのものをいろいろな考察のしかたはあろうと思いますけれども、一つの考察としては、そういう御考察もあり得るし、また、他の……
○西村国務大臣 生産者の諸君が、非常にししとして米をつくっていただくことに対しては、国民の大事な主食であります、主要食糧でありますので、それに対しては非常にけっこうなありがたいことだと思っております。 問題は、価格の決定の問題が御質問の中心であります。農林大臣は生産者の立場を重んずるか、こういう御意見であります。もちろん農林大臣という職責の中には、農業政策また食管法に基づく国民経済の観点から、主食の安定供給を確保していく、この食管法の使命に従って生産者米価、消費者米価、これをきめていくというのは当然の職責であります。 そこで率直に申しますと、生産者の意向というものは十分米価に反映しなければ……
○西村国務大臣 お答えいたします。 一口に申しますと、あなたのおっしゃることとほとんど基本は変わっておりません。と申しますのは、実は私、就任いたしまして、いろいろ農政も多少勉強させていただきました。それから諸般の状況下にかんがみまして、農政において展開していくべきこと、また、すでに国会等を通して御審議をお願いしておること、たとえば、昨年は構造政策というものをひとつ推進しよう、しかし、御審議の過程においていろいろな御議論もありまして、成案を得たものもあります。得ないものもございます。そこいらも一つありますが、同時に生産対策というものを、たとえば長期の需給見通し等をしっかり立てる、これも急いでや……
○西村国務大臣 食管法の以前におきましては、御存じのとおり、非常に米の足りない時代、また米の余った時代、そのころにおきましては低米価、そこで米穀統制法というふうなものをつくった時代もある。その後シナ事変等を経過して、一時また米が出ないというような現象もあった。しかし、いよいよ戦時になりまして、米の供給量を確保して配給していく食管法というものが昭和十七年にできたわけであります。その後におきましてのいろいろな内容におきましては、ただいまお説のとおり変化してまいりました。 そこで、根幹についての考えでありますが、少なくとも今日、私は食管法の大事な点は、第一条の目的が一つあると思います。それから出て……
○西村国務大臣 一言ちょっとごあいさつ申し上げます。 はからずも農林大臣を任命されましたので、微力でございますがひとつ御指導、御鞭撻をお願い申し上げたいと思います。 ただいま御質問ございました暴風雪に対します対策、私の農林省としての所管面につきまして、ごく概要を御報告いたしたいと思います。 ただいま各地方農政局を通じまして当面の調査に当たらしておりますが、農林省のほうの担当面としての災害の特徴は、御存じのとおりビニールハウスそれから果樹の樹体被害、これが中心でございまして、これに対しましては、すでに前大臣の手におきまして、各地方農政局にあてまして至急手当の方法についての通牒は出しておりま……
○西村国務大臣 米価につきましては、御存じのとおり、ただいま直ちに米価決定の段階ではありませんが、いずれ国会とも御相談の上、米価審議会等を構成いたしまして、生産者の意向等も十分反映しながら、その間において具体的決定にまいるわけであります。それで、御存じのとおり、米価におきましては、生産者米価、それから消費者米価、そうしてそれを守っていくところの食管と申しますか、食管制度というものがあるわけでありまして、その間にわれわれは正常な関係の位置づけをいたしながら、それぞれの価格の扱いをしてまいりたいというのが現在の段階でありまして、それだけお答え申し上げておきたいと思います。
○西村国務大臣 日韓の漁業権の問題がありますれば、あくまでも外交処理によってまいりたいという考えでございます。
○西村国務大臣 先般例の台湾坊主といわれますものから起こりました雪害が、漸時私どものほうには統計調査の関係で集約をいたしておりまして、県報告を集めましたものでも、現在の段階で林野関係を除きまして一応二百九十七億、そのうち樹体関係を含めて農作物が二百八億、それから施設で八十九億となっております。それから予想外に林野関係、これが官行造林はもちろん、民有林におきましても多いわけであります。これがおそらく三百億あるいはそれ以上になるかもしれません。これらの統計をいち早く集めまして、被害を受けられました農業あるいは林業が一日も早く正常な状態あるいは将来のために回復し得るように措置をとりたい。 そこで、……
○西村国務大臣 ただいまお説のように、漁業におきましては、沿岸におきましても公害その他の問題もございます。それから遠洋漁業におきましては国際的な制約と申しますか、規制、きびしい環境に立っておる。一方需給におきましては、需要が非常に強く、供給がそれに伴わない。たん白資源としてはこれを確保してまいらなければならぬ。こういう中における漁業政策、水産政策を推進いたしてまいる。 そこで第一は、何と申しましても政策の基本としては基盤の整備、まあ漁港振興でございますね。そこで、おそらくことしも国会において、新しい第四次の修正計画、漁港振興計画というものを立てることになって、御承認を受ける段階にいくと思いま……
○西村国務大臣 私、着任いたしましても、もちろん生産者団体の特に強い要望というものは十分聞いております。そこで、私といたしましては、ただ問題が党並びに党との間、特に予算委員会から始まりまして、国対委員長間におきましてこの問題を処理したい、検討したい、こういうような状況下に立っておりますので、それに預けておるような状況でございます。なお、その努力につきましては、したがって私はこの席を通して申しますように、できる限り生産者の意向というものは米価決定には反映すべきだ、こういう考え方はいまでも堅持しておるわけであります。
【次の発言】 先般もお答え申し上げましたように、米審の構成につきましては、大きな……
○西村国務大臣 申し上げます。
五日の記者会見での米審問題に関します私の発言によりまして、関係者に誤解を与え、多大の迷惑をかけ、まことに遺憾に存じます。
米審の構成につきましては、四日の衆議院予算委員会におきます発言のとおりでありますが、特にその構成については、御趣旨に沿うよう努力し、各党間の協議の結果を尊重いたします。
【次の発言】 数字の問題でございますから、水産庁長官からお答えさせます。
【次の発言】 この地域におきまする農業被害でございますが、ただいまのところ地元の富山県からの報告によりますと、過去において認められたような被害は現在ではほとんど認められない、こういう報告をもらってお……
○西村国務大臣 小笠原の基本産業は、将来とも――従来も農林漁業、したがって、今後もそれに相当な主力が置かれるであろうということは基本になると思います。ただ問題は、いまそれの基盤になる土地に対する法律関係であります。 そこで法律問題でありますから、厳格なことを要しますが、一応私どもがいま検討の基礎に置いております考え方は、一つは土地所有権の問題であります。一般の不動産所有権と同じように、強制疎開されましたときにおける旧農地の所有権はそのまま存続していたものとして、復帰後もそのまま取り扱われることになる方向に考えております。これは法律関係でありますから、具体的にはさらに検討を要しますが、復帰後も……
○西村国務大臣 過疎地域の基本的な体制としては、経企庁それから自治省等と連携をとりまして振興山村の指定とかその他の中で解決をしてまいりたい。ただ、限界生産の地帯がございます。生産してもどうしても意味のない農業生産、そういうようなところ以外のところで、しかも過疎地帯に対しましては、その地帯に合いますような特産、高冷地の野菜であるとかあるいは林業、園芸、こういったものにウエートを置きながら、なお市場との結びつきを考えてまいりたい、こういう農業政策をとっております。
【次の発言】 農民年金の目標といたしまして大体検討をする中心は、内容の問題が一つございます。農業者の老齢の保障、それから後継者への経営……
○西村国務大臣 先へ拿捕の問題を申し上げます。歯舞、色丹の周辺北方水域では、ソ連が領海として御存じのとおり十二海里を主張しておる。そしてわがほうとはその点が食い違っておるために、日本漁船の拿捕事件が発生しておるのであります。そこで私のほうとしては、所管の面もございますので、拿捕されました漁船の返還、抑留されました漁船員、これは非常に気の毒な状態、家庭の環境もございます、そこで早期釈放につきましては、もちろん正式の外交ルートの外務省を通じまして、ソ連と交渉を続けてまいりました、また今後も続けてまいる。同時に、国際法上不当な行為による拿捕に対しましては、損害賠償の請求権を留保しておる、これが拿捕に……
○西村国務大臣 日ソの漁業交渉でございます。ポイントはおっしゃるとおりの問題が出ておるわけでありまして、簡単に経過を申し上げますと、日ソの漁業委員会の第十二回の定例会議が三月一日からモスクワで開かれておりまして、サケ、マス、カニについて、例年のとおり資源状態の検討を相互に検討する。これは漁獲量それから規制措置について審議を行なっておりますが、ただいまお話しのように、ソ連側からサケ、マスの休漁区の設定、沿海州等の海域におきます日本のカニ漁業の操業停止、きびしい規制措置を言い出してきたのであります。われわれのほうとしましては、この点は日ソ漁業条約の規定に準拠いたしまして、科学的な基礎に立って、資源……
○西村国務大臣 日本の畜産業は御承知のとおりかなりの部分を輸入飼料にたよっております。そこに一つは畜産の根本的な弱さがございます。いま一つは国民の食糧の需要の内容がかなり高度化、多様化して、畜産的なものに対する需要というものが強くなってきた。これに農政の焦点を合わせるというような観点から、私どもは米は米なりにこれは大事なものとして扱いつつも、なお農政の形なりあるいは姿というものは総合農政として取り上げていきたい。これは先般来私が政府その他と相談し合ってやっておりますが、総合農政ということばを使っておるわけであります。基本的な考え方については私は華山さんの御意見とおそらくそう違うわけではない。あ……
○西村国務大臣 御存じのとおり食肉につきましては輸入をもって補っております。国内的にはできるだけこれの自給と申しますか生産をあげていきたい、これが基本でございます。
それから輸入につきましては、ただいまのところ価格等を十分考えつつ、国内の需給に応じまして必要な地域、需給に合う地域から輸入導入をいたしたい、かように考えております。
【次の発言】 数字的には事務局の方面からお答えいたさせます。ただ、私といたしましては、農政の転換におきましてお答えいたしておりますように、食肉の需要に対しましてはできるだけ国内の自給度を高めたい、こういう考え方を持っているわけであります。
○西村国務大臣 先ほども渡辺さんその他の方々の御紹介で、現地の方々の御要望等、特に中心は、今回の激甚災害の指定ということについて非常な強い御要望を持っていることは重々存じております。それはただいまも建設大臣との間でもお話がありましたような問題でございまして、中央防災会議でどういう形で指定をするか、その基準の問題に実はかかってくると思うのでありまして、私どもといたしましても、将来に向かいましてこれは前向きに検討していかなければならぬ。多くは申し上げませんが、基盤整備ということはなかなかこれは、率直に申しますと、個人負担では、特に農道等におきましてはきわめて――生産基盤の整備ということは一番大事な……
○西村国務大臣 三方原用水につきまして、地元も非常にこれを待望しておりまして、これが今回一種の機能調整が十分でないというようなことから事故を起こしまして、地元民に対して被害をかけましたことを私は心からおわびをしなければならぬと思います。当時私のところへ関東農政局長もすぐ報告に見えましたし、続いて浜北の市長さんもおいでになり、また私も地元の県知事にもお目にかかり、県としての御要求なりあるいは県民に対する万全の措置をひとつとっていただくように、またわれわれとしてやるべきことは当然やらなければならぬ、こういうように考えておりまして、今日いろいろ地元を中心に、復旧あるいは場合によれば補償の問題もありま……
○西村国務大臣 政府試算の問題だと思うのでございます。 御存じのとおり、政府の試算は、つくります前に米価審議会に対して――この構成についても国会で御議論があったわけです。この問題はさておきまして、諮問をするという場合に、三閣僚集まりまして、いろいろ、本年度の生産者米価のあり方につきまして、数回寄りまして、基本的な意思統一をしばしばはかったことは事実でございます。そしてその中において、従来とりました方式というものは、生産費・所得補償方式、これはとってまいる。それから積み上げ方式もとってまいろう。ただ、その中で、二、三の修正の方式につきましてはいろいろな意見の交換があって、経企庁には経企庁なりの……
○西村国務大臣 米価の決定はできるだけ早い時期にいたしたい、こう思っております。そこで、米価審議会には政府の試算を参考として出したわけであります。もちろんその後におきまして、これは試算でありますから、その他の事情を入れまして党側の意向とも調整をいたしたいと思っておりますが、いまだに調整に至っておりません。
調整の間におきましては、二、三の考え方等も出ております。これはまだ固まっておらないものでありますから、内容についてまだ御説明する段階ではないと思います。
【次の発言】 まだ、党との最終的な決定には至っておりません。
【次の発言】 これは、政府が最終価格を決定する際に農林大臣としても決定する……
○西村国務大臣 私も部内におきまして、山梨県等のブドウあるいは桃の被害につきまして、細部にわたりまして承っております。また、その関係向きからも御陳情等も承っております。政府との間にいろいろ質疑応答もございましたと思いますが、できる限りの対策なり手当てなりを私どもはとって、いわゆる主産地としての園芸の育成につとめてまいりたいという覚悟でございます。
【次の発言】 種子島周辺におきますロケットの打ち上げについて、長い間、漁業者の生活権と、それから一方国の要望する宇宙開発目的、これの調整問題で両者非常に苦労し、特に地元の関係者、また知事を中心にした関係者は非常に苦労されております。
御存じのとおり……
○西村国務大臣 御趣旨のほどはよくわかります。問題は、一般論としては、さっき官房長から話があったように、時代に即応した営農ができるようにということはわかりますけれども、こういう問題になりますと、具体的適用については、受けるほうとしては相当深刻な問題であろうと思います。 そこで、私どものほうとしても県と連絡はとっております。しかし、同時に建設省は建設省なりの一つの、その部分だけの目的を果たそうという少しお急ぎもあるかもしれませんが、十分私どもとしては農政の立場として、の意見も話し合いまして、できるだけ妥当な考えで善処をするように努力をしてみたい、こう考えております。
○西村国務大臣 おっしゃることはみんなごもっともです。私も国民の一人として、その実感というものはまことにそのとおりだと思います。私も、実は呼ばれるたびに喜んで主婦の会合に進んで出ております。昨日も実は都内の主婦の会合に出まして、よく話し合いをしてみたのであります。そうすると、まず、お米が余っているのに値段を上げるとは何だ、これは正しいと思います。それが一つ。それから、味のいいものをつくれ、これも正しいと思います。それから、配給についても、一体いまごろ何か配給所というような看板をかけて、それで通帳で配給してやるという感じを持つのはおかしいじゃないかという実感は、私はまことにそうだと思います。ただ……
○西村国務大臣 ことしの生産者市乳価格につきましては、御存じのとおり、非常に長いもみ合いがありまして、その結果、今年度においては末端価格に影響しない範囲内において一応妥結したわけであります。しかし同時に、生産者、メーカー、また小売り業者におきましても、労賃その他の値上がりで経営が楽でないという事情は、私どももある程度存じておりますが、今年度はこれで推移するという形でおさまりつつあったところが、残念ながら最近におきまして、ただいままでにお話があったような事態が起こっておる。 そこで、私の基本的な考えとしましては、牛乳の料金に対して、小売りという一つのサイドだけでこういう問題を急遽実行するという……
○西村国務大臣 実は米の問題は、これはもう申すまでもなく、たいへん大事な問題でございます。また、米並びにこれを管理する事柄についての所管責任は、行政としては私の責任であることは、もう申し上げるまでもないのであります。 そこで、実は私の考えといたしましては、単に米だけの問題ではなくして、農政全般の中に占める米作あるいはそれからくるところの管理制度等々が、当然そういう形でもって論議をされなければいけないのでありまして、単に米価であるとか管理であるとか、これだけではありません。そこで私は、かねて総合農政というたてまえにおいてその転回の考え方を省議にかけまして、そうして少しでも全体の姿勢を正す中にお……
○西村国務大臣 現在の小笠原の実態の状況をどうつかむかというので、いろいろ、政府のほうでも調査団を出しましたが、現状におきましては、かなり荒れている、これは申し上げるまでもない。そこで非農地になっている現状に対して、これを法律的にどうつかんでいくか、制度的にどうつかんでいくかという問題について、私どもとしてはこれから意見を立てて、そうして実施に移してまいりたいと思います。その中でもっていろいろの方式を取り上げまして、そうしてそれによって農業上の復興をはかってまいりたい、かように考えております。
【次の発言】 小笠原の農地の開発、選定は、いま非常に荒れておる状態であります。この権利関係もなかなか……
○西村国務大臣 新都市計画法におきまして、御承知のとおり、市街化区域、調整区域に分ける。その場合に、農林大臣が建設大臣とよく協議をして区域を設定する。この協議というものは、具体的協議については、第一は、慎重を期さなければならぬと思います。市街化区域になりますと、法のたてまえとしては、十年を見通した市街づくり、こういうことになります。したがって、調整区域のほうは、思想としては、農地のいわゆる市街化を抑制していこう、こういう思想が前提になって調整をしていく。もちろん、その中に相当の農地が入っております。したがって、これに対しては積極的に土地改良その他の事業も進めて、農地の保全なり、むしろ農業の基盤……
○西村国務大臣 昭和四十三年度農林関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産業施策の基本方針について申し上げます。 最近の農業の動向を見ますと、国民経済の高度成長に伴う食糧需要の動向に対応した農業生産の選択的拡大、農業の機械化による生産性の向上、高度化、専門化された農業経営の形成等農業の近代化が順調に進んでいる面も見られますが、他方解決を要する幾つかの重要な問題が生じてきております。 その第一は、農産物需給の問題であります。農産物に対する需要は、近年畜産物、青果物等を中心にきわめて旺盛で……
○西村国務大臣 まあ法律上の争いが訴訟になっておる。そこで時効の問題、いま法務省からお話しになったような意見が出ておるわけであります。問題は、ただその間において林野庁は正式の権利としてこれを保存するというか維持をしていく、それに対して行為が不法であるとして検察処分が起こってきた。その間の法律的な検察側が起こした事由。また検察側も法律的根拠なくしてかってに行動はしないと思います。そこいらの事実をさらにすべて明らかにしてみませんと、私の妥当であるかどうかの意見は出ないと思います。C武藤(山)分科員 この訴訟で弁護士側は、これは林野庁の不当な行為だといって、今日まで三十七年からずっと長引いているわけ……
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