このページでは田中伊三次衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(田中伊三次君) 公害対策に無過失責任主義を採用すべきものであるという御意見でございます。お説は、注目すべき、検討を要するお説である。しかるところ、ありのままに申し上げますと、この公害の態様は、御承知のごとく、まことに多種多様にわたっております。どのような公害の行為、どのような範囲において無過失責任を課するのかということになりますと、立法技術上まことに困難なものがあろうかと存じます。こういう趣旨で、これは、ただいまの御意見にかんがみまして、ひとつ慎重に検討してみたいと考えております。 それから、私に関するもう一点は、人権侵犯の立場に立ってどう対処するかという問題でございますが、これ……
○国務大臣(田中伊三次君) 内閣総理大臣の異議の陳述が、刑法のいわゆる職権濫用罪に該当するのではないかという御質問でありました。 職権濫用罪なるものは、猪俣浩三君御承知のとおり、職権を乱用して、人をして義務なきことを行なわしめ、行なうべき権利を妨害するという構成要件が必要でございます。内閣総理大臣は、行政事件訴訟法二十七条に基づいて緊急やむを得ざるものと認めて、本件発動をしたものでありまして、職権のまさに行使というべきであって、これを濫用罪該当と認めることは誤りでございます。(拍手) それから第二のお尋ねは、今後、全国検察庁は、公安条例の違反事件を起訴せざるよう通達を行なう意思ありやとの御……
○国務大臣(田中伊三次君) 法定の選挙費用に超過をいたしまして公選法の二百四十七条によって起訴せられた先例は、国会の選挙に関しては、過去十年来ございません。ただし、地方選挙、ことに県会議員の三十八年の選挙の場合には、同じ案件が七件ございました。七件はいずれも起訴いたしまして、略式命令を発しております。(拍手)
【次の発言】 本案の罰則が軽きに失するのではないかというお尋ねでございます。これは藤枝君のお答えと同様でございますが、中身を申し上げますと、何が軽いか、何が重いかという問題は、今日の法制上の考え方から申しますと、類似の法律の罰則はどうなっておるかということを見る以外にない。そこで、現在の……
○国務大臣(田中伊三次君) 国際観光年の重要性から見て、外国人の入国を制限しないがよかろうという御趣旨でございます。お説のとおりやっていきたいと考えておりますが、一つ御了解をいただかなければならぬのは、わが国と交際のある承認国との間におきましては、お説のとおり、ずばりそのままにいきたいのでございます。ところが、いまだ交わりのない未承認の国との間につきましては、たとえて申しますと、スポーツであるとか、あるいは文化であるとか、あるいは文字どおり純粋の経済問題等の入国につきましては、これを許すことにやぶさかではございませんが、スポーツと称し、文化と称し、純粋経済なりと称して、わが国の治安の上から思わ……
○田中伊三次君 ただいまは、まことにありがとう存じました。 本日は、私の最もうれしい日でございます。私のような者が、二十五年の長きにわたっておつとめができましたことは、諸君御指導のたまものであるとともに、選挙区御支援のおかげでございます。この機会につつしんで深く厚くお礼を申し上げます。(拍手) この上は健康に一そう留意いたしまして、もし選挙区の御信任が続くならば、さらにあと二十五年政治に精進をいたしまして、私の理想とする民主政治の確立のために微力を傾けたいと存じます。(拍手) どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○仮議長(田中伊三次君) 御推挙によりまして、仮議長に選任されました。
諸君の御協力によりまして、大過なきを期したいと存じます。よろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 日程第二、議長辞職の件、及び日程第三、副議長辞職の件につきおはかりいたします。
まず、その辞職願を朗読いたさせます。
辞職届
今般一身上の都合により、衆議院議長を辞職致
したく、御届けに及びます。
昭和四十四年七月十五日
衆議院議長 石井光次郎
衆議院副議長 小平 久雄殿
…………………………………
辞職届
今般一身上の都合により、衆議院副議長を辞職
……
○田中国務大臣 お説のとおり、国際的な関係から申しましても、およそわが国の利益と安全を害する心配がない限りは、原則としてお説のとおり出入国を許すという態度をまずとっていきたいと考えております。 もう一つは、お説に関連して申し上げますと、その利益と安全に反せざる限度においてなるべく手続はすみやかに簡略な手続でやっていきたい、こう考えるのであります。しかるところ、現在の出入国管理令は占領下にできたものでありまして、占領の落とし子の一つがいまだに残っているという事情でございます。これはすみやかにそういう趣旨に合うように改正すべきものである。ことに、最近旅行者が激増しておりますが、中でも短期の旅行者……
○田中国務大臣 遅刻をいたしまして、おわびを申し上げます。 昭和四十年度法務省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。 まず、法務省主管の歳入につきましては、予算額三百一億一千二百三十五万一千円に対しまして、収納済み額三百十三億七百三十八万二千円であり、差し引き十一億九千五百三万一千円の増加となっております。 収納済み額の増加のおもなものは、罰金及び.科料の五億二百五十万三千円、刑務所作業収入の三億九千三百七十二万七千円でございます。 次に法務省所管の歳出につきましては、当初予算額五百四十三億三千六百三十四万三千円に、前年度からの繰り越し額三億七千三百八十万三千一百円、大蔵……
○田中国務大臣 私の所管であります刑法の一部改正の法案は、ここに御審議をいただいておりますダンプによる交通事故の防止に関する特別措置法と並んで重要な交通対策に意義を持つ法案である、こう私は信じております。かく信じておりますがゆえに、今国会早々より、三度目の法案を提出いたしました。すでに委員会に出まして答弁をいたしますこと十回近くに及んでおります。十分時間をかけて審議を尽くしていただくように、法務大臣といたしましては、全力を傾けて、お願いもし、苦心も重ねておるわけでございますが、申しわけのないことには、私の努力足らずの結果、昨今に至りましてこれは継続審査としよう、衆議院の継続審査という方針が理事……
○田中国務大臣 法務省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 この法律案の改正点の第一は、栃木県塩谷郡喜連川町に少年院を新設するとともに、神戸にあります再度山学院を廃止しようとする点であります。 まず、喜連川少年院の新設についてでありますが、近時大都市周辺の少年院におきましては収容者が増加をする傾向にあり、ことに関東地方の少年院におきましては過剰収容の状態が続いております。そこで、少年院における教化活動を充実強化して非行少年に対する矯正教育を一そう有効適切に行なうために、少年院を増設する必要がありますので、このたび栃木県塩谷郡喜連川町に新たに喜連川少年院を設……
○田中国務大臣 政府の態度でございますが、これは十一月十二日の最終から三カ月前の八月十二日までに、帰りたいと思う人々は全部申し出をしていただく。申し出をしていただきました人々については、全力を尽くして三カ月間の十一月十二日までに帰還さすのだ。残らず帰還をさす、さしてみせるというたてまえでございます。たてまえでございますが、実際は相当の数にのぼるものと考えられますので、お互いのやることでありますから、三月の間に全部を帰し切れないで、幾ら残るものかわかりませんが、あるいは残らぬものかわかりませんが、幾らかの人が残ることがあり得る。残りましたものをどうするかということは、ありのままに申しますと、考え……
○田中国務大臣 私は、昨年の十二月三日、引き続きまして法務省に来ることになりました。 私は、衆議院の議員生活は本年をもって二十四年目を迎えるのでございます。その間、一貫して法務委員の職におったのでございますけれども、何分にも不敏な者でございます。はたしてこの重責にたえ得るやいなやを内心おそれておるのでございます。諸先生の御協力をいただきまして、また御叱正をいただきまして、大過なきを期してまいりたいと考えております。どうぞ格別によろしくお願い申し上げます。(拍手)
○田中国務大臣 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 この法律案は、裁判所における事件の適正迅速な処理をはかる等のために裁判所の職員の員数を増加しようとするものでありまして、以下簡単にその要点とするところを申し上げます。 第一点は、裁判官の員数を増加しようとするものであります。御承知のとおり、第五十一回国会において成立いたしました借地法等の一部を改正する法律の施行に伴い、地方裁判所及び簡易裁判所においては、本年六月から新たに、借地条件の変更などに関する申し立て事件を取り扱うこととなっております。これらの事件は、特に大都市においては、現在の借地事情に……
○田中国務大臣 御承知のように、三十四年の八月以来、北鮮と日本両国の赤十字の手によって協定が結ばれまして、それ以来協定を延長すること前後六回に及んでおります。昨年は、もう今回限りで延長をしないのだという意味のことを決定いたしまして、これを公表してきたということが大体の経過でございます。そういう経過でございますので、きょうの閣議においては、相談がありまして、昨年、一年前に決定した決定のとおり、もう延長しないでこれで打ち切りにしよう、ただ、十一月十二日まで期限がございますのに、三月も早く、八月十二日で締め切るというのでありますから、それは一体どういうことかという疑念が、お起こりであろうと思いますが……
○田中国務大臣 旧執達吏規則に基づく恩給の年額の改定に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 この法律案は、一般の公務員の恩給の増額に伴い、旧執達吏規則に基づく執行吏の恩給を増額しようとするものであります。 御承知のとおり、執行吏を退職した者には、一般の公務員の場合と同様に、恩給が支給されることになっておりますが、今回、政府におきましては、一般の退職公務員の恩給年額について所要の是正を行なうため、その恩給年額の計算の基礎となる仮定俸給年額を、受給者の年齢に応じ、六十五歳以上七十歳未満の者についてはその二〇%を加えた額に、七十歳以上の者についてはその二八・五%を加えた額にそれぞれ……
○田中国務大臣 先生の御主張になる教育制、教育刑主義を徹底いたしますことは、同時に社会的責任論にもつながるわけでございます。そういう立場から申しますと、幾らか主観主義に傾き過ぎる傾向がないとは言えないのでありますけれども、社会的責任論にもつながることでありますから、これはやはり将来の行刑としては、極力教育刑主義にのっとって、ひとつ職業訓練もさようでございますが、職業以外の問題につきましても、精神的には少なくとも教育をしていくのだ、そうしてよい社会人として犯人が社会に復帰をしてもらうことを目的とする、そういう目的刑主義で貫くんだという考え方を持っていくことは、まことに私は時宜を得た考え方であると……
○田中国務大臣 いまお読みになりました論文は、私は寡聞にして、実はいま初めて承ったので、そこで詳細な事柄は、さらに検討した上でないとお答えをいたしかねる、こう考えるのでありますが、はっきり申し上げ得ることは、一応打合わせによる基準によって求刑が行なわれた、こういうことはままあろうかと思います。事件そのものが同一類型に属するものが多いこと、比較的単純なる性格を持っておる事件が多数出てくるというような場合においては、およそそういうことがあり得ることかと思います。ただし、裁判官が裁判するにあたりましては、どこまでも憲法、法律に従って、もう一つ従うべきものはおのれの良心であります。良心に従って、憲法並……
○田中国務大臣 これは答えのしようでありますが、法律的にはあり得る。なぜあり得るかというと、強制送還処分を停止する裁判所の決定があったわけでない。強制送還を取り消してもらいたいとの訴えを起こして、その審理の最中である、こういうことでございます。そういう執行をしてはならぬという停止の強制執行法上の仮処分があったわけではないということでございますから、したがって、法務大臣の行ないました強制送還の処分というものを執行することは、裁判をしておる場合といえども一向差しつかえはない、こういうことになるわけであります。ただ、それだけの答弁をいたしますと、それがかりに新聞の記事になり、ラジオの電波に乗った場合……
○田中国務大臣 この事実を承りまして、まことに驚くべき事態であると言うほかはないのであります。この問題の無罪になりました真相その他につきましては、事務当局よりお聞き取りいただきたいと思います。
【次の発言】 国際法的に考えますと、取り扱いは外国であるという形になるわけでございます。しかしながら、いまお説のとおりに、沖縄住民百万近い者の人権が、どのように推移しておるかということの実態は、調べて悪いはずがございません。調査して悪いはずがございませんので、調査のやりよういかんということによりましょうが、とにかく先生お示しの本件につきましては、さっそく手をつけて、その真相を調べてみたい。なお、類似の事……
○田中国務大臣 美容整形術に関する問題でありますが、いまお話しの地検において取り調べ中の案件につきましては、犯罪捜査のたてまえ上、当該の案件自体としてこれを捜査する以外に道はなかろう。そういう類似のものが、はたして全国にどういう姿であらわれておるかというような事柄までは、捜査当局としては無理であろう。むしろこれを逆に、いまお話しのような美容整形を本人が希望して、医師との合意が成立をして手術を受けるということは、何ら人権問題はなかろうと思う。これはお説のとおりでございます。しかるところ、整形手術のじょうずへた、用いる薬の影響その他の関係上、結果において遺憾な結果が出てきておるということが事実であ……
○田中国務大臣 あるいはお説のようなことにもなろうかと存じます。
○田中国務大臣 刑法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 今次の刑法の一部を改正する法律案は、最近における交通事犯の実情等にかんがみ、刑法第二百十一条の罪の法定刑に五年以下の懲役刑を加え、かつ、その禁錮刑の長期を現行法の三年から五年に引き上げるとともに、同法第四十五条後段の併合罪となる罪の範囲を禁錮以上の刑に処する確定裁判があった罪と、その裁判確定前に犯された罪とに限ろうとするものであります。 まず、刑法第二百十一条の改正についてでありますが、最近における交通事故と、これに伴なう死傷者の数の増加の趨勢は、まことに著しいものがあり、政府におきましては、かねてから……
○田中国務大臣 まあこれは、ありのままにひとつ私のほうもお答えを申し上げます。 この法律上の形式的な外形からながめてまいりますと、内閣総理大臣という行政権の、裁判所の決定という司法権に対して、異議の申し立てによってこれをくつがえしたという結果が起こっておるといえるのであります。これ、加藤先生でなくとも、どなたがお考えになりましても形式的にはそういうことになる。そこで、憲法は、先生御承知のとおりに、司法権には行政権は介入まかりならぬということを明文をもって規定してある。その明文に照らすときに、この法律によるところの異議の陳述というものは、憲法上の精神からおかしいのではないかという一応の外形がそ……
○田中国務大臣 立場を異にいたします政府の立場では、たいへんお答えがしにくいのであります。仰せのとおりにお答えをせぬわけにいかぬ。またうそを言うわけにいかぬ。調子のいい話でここを切り抜けようというわけにいかぬ。そこで、これは明白に申し上げますと、この二十七条の条文が存在する限りは、政府の方針は、開会中の国会の周辺においてはデモは許さぬとの方針であります。いや、女なら許すとか、数が少なかったら許すということじゃないのでありまして、集団示威運動と認められるものについては、いかに静かなものであろうと、いかによい目的を持っておるものであろうと、いかなるものであろうと、国会の周辺は御遠慮を願いたいとの考……
○田中国務大臣 会社更生法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 この法律案は、会社更生法の運用の実績にかんがみ、中小企業者の債権の優遇その他各種の権利者の利害の調整を行ない、保全処分制度の改善その他の方法の方法による更生手続の乱用防止の対策を講じ、調査委員の制度を拡充する等、更生手続の円滑化及び合理化をはかるため早急に改正を必要とする事項について、会社更生法等の一部を改正しようとするものであります。 次に、この法律案の要点を申し上げます。 第一に、中小企業者の債権の弁済許可の制度を創設いたしました。すなわち、中小企業者の更生会社に対する債権については、管……
○田中国務大臣 本件は、お説のとおりに、まことに重大な影響がある事件と考えております。一般の事件でありますと、警察が第一線の捜査機関として苦心をしてくれるわけでございますが、本件は、重大なる影響を及ぼす事件であると存じましたので、特に検事を派遣をいたしまして、現場を見ていろいろと指揮をしておる、そういうやり方で、全力を尽くしておりますが、本日現在でまだ犯人の検挙の見通しが立たないということは、まことに申しわけのない点でございますが、今後この方針で、さらに一段と力を尽くしまして犯人の検挙をあくまでいたしまして、御期待に沿いたいと考えております。
○田中国務大臣 まず、行き詰まりました大会社を信頼いたしまして取引をしておる、そういう意味での依存度が高い関係にある中小企業者でありますが、この中小企業者は、この法律ができますことによって、全面的に共益債権になるわけではございませんが、管財人が裁判所の許可を得て、その会社の会計の許す限り中小企業者に弁済していく、更生計画の認可を待たずして、順次弁済をしていくということができるようになりますので、本件法案の改正の一番大きなねらいとなっております大企業に依存度の高い中小企業者を救うという意味では、全面的なものではございませんが、たいへんお役に立つものではないかと考えます。 それから第二は、退職金……
○田中国務大臣 中谷さんね、それは御質問が御無理ですね。そういうぐあいにパーセンテージをもって減少していったり、悪質な事故の現象がパーセンテージで示され得る筋のものではございません。それで、逃げるわけではないのでありますが、局長からも御説明申し上げたことと存じますが、未必の故意ということばを使って問題があったようでございますが、自動車という凶器を振りかぶって人を殺傷したのに近いような、故意の殺人、故意の傷害というものに近いような悪質なものが最近たくさんあらわれてきております。こういうことでは、禁錮――懲役のない単なる心細い禁錮、三年以下という禁固、罰金をもってしてはとうていまかないきれない。こ……
○田中国務大臣 最高裁のことは、最高裁からお答えいたします。
法務省関係機関に対して、米軍から――御質問のあった事実は、調査をしてみましたが、それはございません。法務省の職員がアメリカに参りましてアメリカで研究中に、研究費の一部を寄贈を受けたような事実は一、二あるようでございます。機関それ自体が寄贈を受けたという事実は、今日まで調べたところではございません。
【次の発言】 問題の人物でございますが、これは外務省所管の事項でありますけれども、事は重大であるということで、外務省より本人の出入国記録のコピーを法務省に取り寄せて調べましたのでわかったことでございますが、昨年の十月十九日旅券をとってお……
○田中国務大臣 結果において、間々そういうことに移行をする危険もお説のようにないとは言えません。しかし、本件会社更生法を改正しようとするねらいがそういうところにないことは、いままで関係者より御説明を申し上げておるとおりでございます。
【次の発言】 まず、中小企業者の持つ債権でございますが、この債権については、従来申しますと、共益債権でない限りはたな上げされてしまう。更生決定が認可になりますまでたな上げになるということであります。こういうことでは倒産の連鎖反応が起こるおそれがあろうということから、いろいろ苦心をいたしました結果、提案を申し上げておりますような中身のもので、これを裁判所の許可を求め……
○田中国務大臣 まあ、言いにくいことをずばり申し上げるということになりますと、最も大きな原因は道路にあろうと思います。車は、スピードの上でも、発車時の機能の上でも、非常によくなっている。いやでもスピードを出しやすいように、出しやすいように、こういうように車が発展していく。道路の幅員一つにしても同じことだと思います。こういう道路の幅員が狭く、悪路である。大都会を通っておりますような道路は、比較的りっぱにできておりますが、しかし、それは国道でございます。地方道を含めて、全体として申しますと、道路の進み方が足らない、車の機能は進んでいる。車で進めていないのは、大型車にならないように、中型車でとめてい……
○田中国務大臣 御心配をいただきましたお説、まことにごもっともであります。そこで、新しい更生会社の機関といたしましては保全管理人、管財人、それから裁判所の諮問機関ではございますけれども、調査委員というような制度の運用にあたりましては、いまおことばに出ましたような事柄を極力留意いたしまして善処をさしていきたいと存じます。 それからもう一つは、この会社更生法は、何を申しましても、いろいろ御質問を承って反省をしてみますと、これで十全のものとも考えられぬ節もなくはないと存じます。これを運用してまいりまして、どうもこの点が不徹底であるというようなことになりました場合においては、さらに第二次の改正という……
○田中国務大臣 前国会並びに前々国会で、どうしてこの法案が流れたのであろうかということは、私はありのままにしかものを言わぬ男でありますから、これは実は私のほうから伺いたい、こっちの伺いたいことである、そういう気持ちを持っておる、にもかかわらず、今回どうしてこれを提案したかという御質疑、ごもっともでございますが、これが前国会、前々国会で不成立に終わったのにかかわらず、依然として刑法一部改正のねらっております必要性が消えない。依然としてその必要性が消えないのみならず、ますますこの改正のねらいとしておりますところの必要性がだんだん強くなってくる状況にある、こういうふうに考えるのでございます。交通事犯……
○田中国務大臣 第一点の、来年の参議院選挙を控えていかなる対策を講ずべきかという問題でございますが、私はこのたびの衆議院選挙が、前回のそれに比べてまず悪どい買収のみならず、違反案件全体についても五割ちょっとという程度にとどまった。それから地方選挙につきましては幾らかそうでもありませんが、それでも四年前に比べますると六割六、七分ということにとどまっております。この原因がどういう点にあったかを考えてみると、やはり共和製糖その他をめぐる政界の黒い霧、したがって、政界の粛正という綱紀粛正ムードが非常に高かったことが、おそらく最大の原因ではなかろうか、こういうふうに私は考えるのでございます。したがって、……
○田中国務大臣 近代の民主国家におきましては、国民はすべて何ものによっても奪われることのない権利と自由を持つ。しかしながら、その権利と自由は、また同時に、他人の権利と自由を侵さない義務を伴うものである。これは近代国家における施政の基本となるべきものであるということにおいて、御意見に全く同感でございます。
○田中国務大臣 私的独占禁止違反に関する問題については、妙な言い方でありますが、法律のたてまえをそのまま申し上げますと、公正取引委員会がいけないと認めたときにはこれを告発する、その告発によって捜査の手続を進めなければならないという立場であります。したがって、告発のなき事件について、法務大臣がこうだああだということを表明することは適当でないと考えます。
○田中国務大臣 全貌は、一部明らかとなり、一部は明らかとなっておらない点がございますが、とにかくせっかくの御質疑でありますから、捜査に差しさわりがないと私が信ずる限度において、ありのままに御報告を申し上げてみたいと思います。 昨年の十一月九日、社会党の十一議員より、共和製糖グループの代表者と見られる菅貞人を相手といたしまして、私印偽造――私印というのは私の判こという意味でございます。公印に対する私印、私印偽造行使、私文書偽造行使罪の罪名のもとに告発が出されたのであります。まことに重大な告発であると捜査当局は存じまして、厳重な態度をもって直ちに捜査に着手をいたしました。その間、私は法務大臣にそ……
○田中国務大臣 法理論で答えを申し上げるつもりはないのでありますが、しかし法律に基づく取り締まりをしたのでありますから、一口申し上げなければならぬ。 それはどういうことかと申しますと、地方公務員法では、すでに御承知のとおりに、争議行為をあおる行為、そそのかす行為、共謀する行為、かつこれを企てる行為、いずれもこの行動は労働組合法第一条第二項に基づく免責規定は適用されないのだ、一口に申しますと罪になるのだということが規定のたてまえでございます。その規定のたてまえに基づいて起訴をいたします場合に、その起訴を最小限度に食いとめたいという努力を政府はしたわけでございます。最低限度に食いとめたいというこ……
○田中国務大臣 お答えを申し上げます。 ただいまお尋ねになった事項でございますが、先般の当委員会の席で私からお答えをいたしましたように、捜査は最終段階を迎えております。非常な慎重な態度で捜査当局は捜査に臨んでおるというのが事情でございます。それが特殊な事情でございます。長くやってまいりました中で、最終段階で最も慎重を要する。その慎重を要するという事情は、私の意見をもって申し上げますと、私の見解でございますが、法務大臣としての見解でございますが、政治的な圧力を及ぼすようなことをすべて避けて、公正な検察の手で厳正な判断のもとに罪になるものかならぬものか、これの見通しをつけさす段階がきておるのでご……
○田中国務大臣 公安調査庁の予算の総額は二十八億余りと承知をしております。それで、ただいまお尋ねの調査費はそのうち八億余り。そのうち調査に協力してくれた人々に対する報償費という名目でございますが、これは大体六五%程度、すなわち六億近いものかと存じます。詳細は公安調査庁長官に答弁をさせます。
【次の発言】 公安調査は公安調査庁の重要な任務でありますから、予算を計上いたしまして国費をもってこれをやっておる。そこで、調査はみずからできることあり、第三者を経なければできないこともございます。そこで、調査に協力を求めたときに、協力してくれて成果のあがったものに対しては、左翼も右翼もこの区別を問わず、協力……
○田中国務大臣 おことばのとおり、最初の警察の取り調べは、器物毀棄で捜査に着手したやに聞いております。しかるところ、捜査が漸次進んでいくに伴うて、これは自衛隊法にいう防衛の用に供する物である、こう判断をするに至ったので、自衛隊法百二十一条に違反するものとして送致してきたものでございます。
【次の発言】 そういう複雑な意図を持っておったものとは考えられません。そういう意図はなかったものと御承知を願いたい。
【次の発言】 これは下級裁判所における裁判所の一判断を下したものでございます。判断のしかたは二つあろうと思う。これは学問的に見ましても、実務家の判断から申しましても、二つの判断があろうと思う。……
○田中国務大臣 四十年の没収の金の競売価格でございますが、競売のことでございますから、競売のつど金額は幾らか前後違うわけであります。その平均をいたしますと、六百七十八円二十銭という程度でございます。お示しのものはその程度であります。
【次の発言】 四十年の分では、ただいまの御質問の金の押収の物件の量でございますが、これは二百六十三キロちょっと余るもの、それだけの大量のものを、いまお説のごとくに民間に競争入札という形式で売却しておりますが、これは現在の法制のもとでは違反ではございません。しかし、お説のごとく、これは検討をする必要があろうと存じます。これはやはり正規のルートに乗せていくべきものでは……
○田中国務大臣 まことに恐縮に存じます。二日目の日に、特にはっきり意識をしておりますのは、たいへん殺気立っておりまして、連呼をやる。そこで、連呼はいけないと私が言いますと、はっとしてすぐにすなおにやめはするのです。やめはするのですが、街頭演説会場から街頭演説会場に、十数カ所の会場をきめて行く途中のできごとでございます。走っておる最中に、手を振ってあいさつをしてくれる人があると、ありがとうございますと言う。これは言うてよろしい、あいさつだ。そうすると、それを言うついでにすぐその名を言うので、これはいかぬ、いかぬ、こう言うとまたやめる、またやる、ということが実は連続いたしまして、そこで、私もそうい……
○田中国務大臣 お説のとおりに考えます。これは政治資金規正法を御答申の趣旨を尊重して思い切って改正を行なうということを断行いたしまして、入るほうに非常にきびしい規制を行なうということになりましょう。ところが、各議員の立場から申しますと、それだけでは政界の粛正はむずかしいと考えます。もう一つ、各議員のふところから出ていくあまりかんばしからざる支出の面について、やはり公職選挙法の立場において厳格にこれを禁止、制限をしていくということが必要ではなかろうか。その具体的な例は、いまおあげになった中で、私の調査をいたしましたところでは、綱紀粛正の点から調査をした筋でございますが、その点から申しますと、第一……
○田中国務大臣 刑事局長から答弁させます。
【次の発言】 検察審査会は、御承知のとおりにその構成の中には法律の専門家は除いてあるわけであります。一口に申しますと、しろうとばかりの素朴な印象でどうお考えになるかということを尋ねる制度となっておるわけであります。したがって、何ものにもこだわらぬ素朴な印象で、検察審査会が、間違いだ、こういう結論が下されたということは、私は非常に大切な意味を持っておるものであると思う。
そこで、これに対する検察の態度でございますが、検察の態度は、これは法律の専門家でございます。その素朴な印象を、法律の明文にもありますように、決議が出ましたならば、その素朴な印象による……
○田中国務大臣 さように心得ております。
【次の発言】 横山さん、この問題をいまの段階でどうだと、こう問い詰められると、帰還協定は打ち切り方針変わりはございません。変わりはないのみならず、いままでのような帰還協定を新たに協定し直す考えでありますなどということは、それは言えない立場でございます。言えない立場でございますが、そのものをよく考えてみたら、それならそういう切り口上でいけるのかというと、この問題は、実際問題は、あとは一切やりませんと、そんなことでいけないんですね。第一、八月十二日までにお申し込みのありました数でも、一万四千といわれ五千といわれ、一万数千に及んでいる。それは帰りたいという希……
○田中国務大臣 簡潔にですけれども、ちょっと申し上げなければやはりどうもいかぬことがあります。日朝両赤十字のモスクワにおける会談が成功いたしませんで、残念でした。その理由は、わが国のほうの見解はすでに昨年の打ち切り声明、閣議の決定によって本年十一月十二日以後打ち切りを断行するのだということの既定の事実についての主張でございます。その主張は全然いれないで、これを延長すべしとの主張を先方が行ないました結果が、決裂となっております。したがって、今後セイロンでやりますか、どこでやりますか、まだ決定はいたしませんが、わが国の内閣の昨年の打ち切り声明というもの、したがって、本年の十一月十二日には打ち切りを……
○田中(伊)委員長代理 それでは質疑を続行してください。安宅君。
○田中(伊)委員長代理 本人穗積七郎君に対して質疑の申し出がありますので、これを許したいと思います。鍛冶良作君。
○田中(伊)委員長代理 岡沢完治君。
○田中(伊)委員長代理 お待たせいたしました。猪俣浩三君。
【次の発言】 猪俣先生、法務大臣は十二時過ぎに出席をいたします。
○田中(伊)委員長代理 林君。
○田中(伊)委員長代理 岡沢完治君
○田中(伊)委員 御提案になった提案の理由を拝見をしますと、いろいろ意見のあるところもありますが、また尊重をしなければならないと考えるところも多い。そこで私は、本案は極力積極的な姿勢をもって誠意を尽くして審議をすべきものである、こういう結論を胸の中では得ておるわけであります。そういう点から、短い時間の間に二、三お伺いをしてみたい。 いまの応答もありましたが、第一に伺ってみたいことは、一体、事件が起こって起訴をされると、国民の常識、国民感情は、裁判所の判決が確定するに至るまでは有罪か無罪かわからない、これが国民感情だと思うのであります。有罪か無罪かきまるまでは、有罪とも無罪ともわからない。それ……
○田中(伊)委員長代理 本日は、これにて散会いたします。 午後五時四十九分散会
○田中(伊)委員長代理 畑君、大臣はよろしゅうございますね。
【次の発言】 代理御苦労さまでした。
この際、暫時休憩いたします。
午後六時十四分休憩
○田中(伊)委員 外国の例はどうですか。
【次の発言】 やはり外国にも死者は出ておるのですか。
○田中(伊)委員長代理 松本君、お待たせしました。
【次の発言】 松本君に申し上げます。まだ長いですか。
【次の発言】 松本君、もう一問。
【次の発言】 猪俣浩三君、お待たせしました、どうぞ。
【次の発言】 それでは、山田太郎君、お待たせいたしました。
【次の発言】 松本善明君。
【次の発言】 中谷君、お待たせいたしました。
【次の発言】 次回は、来たる八日午前十時より理事会、理事会散会後委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後二時一分散会
○田中(伊)委員長代理 これより会議を開きます。
委員長が……(離席する者、発言する者多く、聴取不能)私が委員長の職務を行ないます。
……(聴取不能)内閣提出、出入国管理法案を議題といたします。
【次の発言】 提案理由の説明を求めます。西郷法務大臣。
【次の発言】 本日は、これにて散会いたします。
午後二時五十七分散会
○田中(伊)委員 法務省並びに最高裁の両当局に御決意を伺っておきたいと思います。
それは、およそ人事院の給与に関する勧告なるものは完全実施をすべきものと考える。しかるところ、今回のこの法案についても完全実施には至っていない。今回並びに将来は完全実施に関してどういう見解をお持ちになるか。両当局の御見解を承っておきたいと思います。
【次の発言】 終わります。
○田中国務大臣 昭和四十二年度法務省所管予算の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。 昭和四十二年度の予定経費要求額は六百六十九億二千百八十四万一千円であります。このほかに官庁営繕費として建設省所管予算中に五千五百三万三千円が計上されております。前年度当初予算額五百九十四億八千五百六十万二千円と比較いたしますと、法務省所管分は、七十四億三千六百二十三万九千円の増額となっております。なお、前年度の補正後予算額六百十億七千七百八十万九千円と比較をいたしますと、五十八億四千四百三万二千円の増額となっております。 増減の詳細は別途の資料により御承知願いたいのでありますが、増額分の内訳を大別し……
○田中国務大臣 いまお話の、明治百年の記念事業というものを、非常に盛大な、内容のあるりっぱな事業としてこれを打ち立てていくということは、たいへんよいことであると考えるのであります。しかしながら、いやしくもこの事業を立案し、その事業を遂行していきます上に、どのような角度から見ました場合でも、いやしくも時代の右翼化などというような傾向にこれが移行いたしますことは厳に警戒すべきものである、また政府は、いかなる事情がありましても、どのような角度からもそういうおそれのないように今後は十分注意をしていきたい、こう考えるのであります。
【次の発言】 赤尾発言でございますが、この問題は、先生御承知のごとくに、……
○田中国務大臣 まことに恐縮に存じます。そこで、実は非常に殺気立った運動を展開しております中で、街頭演説会場が十数カ所設けてございました。その街頭演説会場から演説会場に走る途中のできごとでございました。連呼はだめだ、連呼はだめだと、こう何度も注意をいたしますと、はい、はいと言って、そのときはやめるのでありますが、手をあげて応援をしてくれると、ありがとうございますということを言いまする、これは差しつかえないことでございます、連呼じゃありませんので。そのありがとうございます、ありがとうございます、御声援ありがとうございますというついでに、ついその候補者の名前をまた言う、連呼はいかぬじゃないかと私が……
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