このページでは倉石忠雄衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(倉石忠雄君) 農政の問題につきましては、総理大臣のお答えで大体尽きておるわけでありますが、ちょっと一つ補足いたします。 最初におっしゃいました生産調整について権力を用いて強圧するなというようなお話でございましたが、私どもはそういうことのありませんように、全国の知事会、それから農業団体の代表者、町村長会、町村議会議長会などの代表者に数回集まっていただきまして、生産調整協議会というものを持ちまして、そこで何回か御相談をいたしました結果、このたび予算に計上いたしました方式をとることになったという御報告を申し上げましたところ、これらの各団体の代表者は、政府の施策に全面的に協力をして実行す……
○国務大臣(倉石忠雄君) 農地法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 戦後の農地改革により自作農が創設され、これによってわが国の農業生産力は画期的な発展を遂げ、農業者の経済的社会的地位の向上をもたらしたのみならず、戦後における日本経済の復興と繁栄に寄与したことは申し上げるまでもありません。現行農地法は、このような農地改革の成果を維持するという使命をになってきたものであります。 しかしながら、わが国の農業の現状は、いまだ経営規模が零細であり、このため、生産性の向上をはかるにもおのずから限界があることを否定し得ません。したがいまして、農政の基本目標を実現するためには、……
○国務大臣(倉石忠雄君) 昭和四十四年度農業の動向に関する年次報告及び昭和四十五年度において講じようとする農業施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十四年度農業の動向に関する年次報告について申し上げます。 近年におけるわが国経済の高度成長は、農業に対し種々の影響を及ぼし、近年縮小傾向にあった農業の製造業に対する生産性の格差は前年度に比べ拡大いたしております。 しかし、農家の所得は順調な増加を示し、生活水準は世帯員一人当たり家計費で見ますと、生活環境の類似している地方在住の勤労者世帯に対しては、ほぼ同水準となっております。 次に、農業生産は高水準を維持しております……
○国務大臣(倉石忠雄君) 昭和四十四年度林業の動向に関する年次報告及び昭和四十五年度において講じようとする林業施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十四年度林業の動向に関する年次報告について申し上げます。 木材の需要は、引き続き増加傾向にありますが、一方、国内の用材供給量は、四十三年には前年に比べ七・二%の減少を示しました。また、外材の輸入量は逐年増加し、四十三年には用材総供給量の四六・七%を占めるに至っております。 次に、林業経営の動向について見ますと、その大宗を占める私有林経営におきましては、経営規模の零細なものがきわめて多く、四十三年における生産活動や林業所……
○国務大臣(倉石忠雄君) 上原さんにお答え申し上げますが、私の所管事項の前に、先般沖繩へ参りましたときの記者会見のことがございましたので、一言釈明いたしたいと思います。 この話のときにB52の話が出ました。そこで私は、B52というのは、最近日米両国政府の間に話の合意ができて、これを全部沖繩から撤去することになった、そのとき私が知っておりましたのは、ただ一機まだ部分品が整わないで沖繩に残っていると聞いておりましたが、それは部分品が整備し次第もう撤去するのだ、したがってB52の問題は、皆さんおっしゃるけれども、これはもう済んだことであって、小さくなった、こういうことを言ったのです。 第二の基地……
○国務大臣(倉石忠雄君) 野菜の価格のことについてお話がございました。野菜の価格安定をはかりますためには、毎々申しておるように、需要に見合いました供給を確保することが基本でございますので、政府は、野菜指定産地制度による新興産地の育成、気象条件に左右される度合いのわりあいに少ないような施設野菜の生産増強と、それから、四十六年度予算には、新たに、こういう野菜産地に対する干ばつなどに対して、露地野菜の生産を継続することができるように、かんがい施設の予算を取って計上いたしてありますことは、御存じのとおりであります。 そういうようにして、平素、生産を増強したいばかりでありませんで、御承知のように、この……
○国務大臣(倉石忠雄君) お答え申し上げます。 米の需給見通しにつきましてお話がございましたが、政府といたしましても、昭和三十七年五月に公表いたしました農産物の需要と生産の長期見通しにおきましては、長期的には米の生産は需要を若干上回って、米の需給は均衡を失するおそれが強いということを見通しとして発表いたしておりましたことは、華山さんもよく御存じのとおりであります。 しかしながら、昭和三十七年の長期見通し公表後の実績を見ますると、需要は、昭和三十八年の千三百四十一万トンをピークといたしまして、だんだん減少傾向に転じてまいったわけでありますが、米の生産は、四十一年まで、気象条件その他の原因によ……
○国務大臣(倉石忠雄君) 農村地域工業導入促進法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 最近におけるわが国経済の推移を見ますと、農業にあっては、米の生産過剰等農産物の需給が問題となっている中にあって、中高年齢層を多数かかえた就業構造の改善をはじめ農業構造の改善をはかるとともに、農業所得の確保をはかることが重要な課題となっております。他方、工業にあっては、大都市周辺における過密等による生産効率の低下と労働力確保難に対処し、新たな地域における立地基盤の確保が強く要請されております。さらに職種間、地域間の労働力需給の不均衡を是正することも大きな課題であります。 これらの農業、工業及び雇用を……
○国務大臣(倉石忠雄君) 農業の動向に関する年次報告及び講じようとする農業施策につきましての本年度報告は、農業基本法が施行されて以来、十回目の報告に当たっております。その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十五年度農業の動向に関する年次報告のうち第一部、農業の動向について申し上げます。 わが国の農業は、近年における国民経済の高度成長に大きな役割りを果たしてまいりましたが、反面、その立ちおくれは次第に明らかになりつつありまして、その近代化が急務となっております。これに加えまして、今日の農業は、米の生産調整、生鮮食料品等の物価安定、農産物貿易自由化の要請、公害の克服など多面にわたる困難な問……
○国務大臣(倉石忠雄君) 昭和四十五年度漁業の動向に関する年次報告及び昭和四十六年度において沿岸漁業等について講じようとする施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。 わが国の漁業生産は、四十四年には八百六十一万トンで、前年とほぼ同水準にとどまり、国民生活の向上に伴い高度化、多様化しつつ堅調に推移している水産物の需要に十分対応するまでに至らず、水産物の価格の上昇は、かなり大きくなっております。また、海洋の水産資源の一般的な状況は必ずしも楽観を許さないものがあります。 漁業経営体数は、約二十三万二千で、近年微増しておりますが、これは動力船経営体及び浅海養殖経営体の増加によるもので、無動……
○倉石国務大臣 政務次官からお答えがあったと思いますが、食管制度につきましては、政府の方針としてはその根幹は維持していくことが大事である、こういうことであります。 それにいたしましても、ただいま御指摘のように、事情が日に日に変わってまいります現在、これからに対処してどのようにあることが一番妥当であるかということはかねがね事務的にも勉強させておりますし、また、政府の諮問機関であります農政審議会等でも専門家が集まっていろいろ研究はしておるようであります。来年度予算編成にあたりまして、私どもはこういうことも含めて農政全体についての勉強を鋭意やっておる最中でありますので、ただいまその過程でございます……
○倉石国務大臣 高知県の災害につきましては、地元の国会議員さん並びに県知事さん、その他農業団体の方々もおいでになりまして、詳細にその御報告を承りましたし、また、私のほうの役所の者も参りまして、十分調査をいたしております。その調査の結果につきましては、できるだけのことをいたさなければならない。
激甚災のことにつきましては、建設大臣もお答え申し上げたと思いますが、十分政府部内で、防災会議を中心にして御相談をいたしてまいりたい、このように思っております。
【次の発言】 きのう知事さんその他お見えになりまして、いろいろお話を承りました。それについて十分私どもの担当のほうで研究をいたしておりますので、……
○倉石国務大臣 農林省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 第一は、農林省本省の附属機関として草地試験場を新設することであります。 最近における農業及びこれを取り巻く諸情勢の推移に対処して総合農政の重要な柱となる畜産業のより一そうの発展をはかるためには、その基礎をなす技術開発、特に草地及び飼料作物に関する試験研究の飛躍的な向上をはかることがきわめて重要であります。 しかしながら、これまで草地及び飼料作物等に関する試験研究は、畜産試験場その他の機関で分散的に行なわれており、その総合的な力を発揮する上で必ずしも十分なものとはいえない実情に……
○倉石国務大臣 お話のございましたように、業も全体として非常に激しい勢いで移り変わってまいります今日の社会に対処いたしまして、それぞれ必要な作目の生産増強をいたさなければなりませんし、また、新しい研究もやってまいらなければなりませんので、草地試験場等、いろいろ設置関係について御審議願うわけでありますが、原則として、私どもは、現在の職員をそれぞれできるだけ配置がえをいたしまして、新規に採用ということは極力避けてやってまいりたい、こう思っておるわけでございます。
【次の発言】 ただいまお話の草地試験場の四十五年度の定員は、お話しのように百九十八名でございますが、そのうち、畜産試験場の関係研究部門か……
○倉石国務大臣 野菜につきまして、いまジャガイモの例がございましたが、いま一番問題になっておりますのは、この間、予算委員会等でも――春野菜、冬野菜についてたいへん新聞種にもなりましたし、御存じのようにこの間たいへん長期のひでりもありましたし、それから寒波の襲来等で冬野菜がああいうことでありまして、こういうことのために私どもはできるだけ早く春野菜について出荷のできるように地方の農政局を通じていろいろやっているわけでありますが、私ども、価格の点につきましてはいろいろな問題があるんじゃないかと思うのであります。伝えられるところによりますと、万博その他で野菜がみんな西へ行ってしまったとか、いろいろいわ……
○倉石国務大臣 この前の臨調の答申は、農林省といたしましては、鋭意その実現に努力いたしまして、御存じのように愛知用水公団は廃止し、水資源に合併をいたしました。それから魚価安定基金を廃止、それから日本蚕糸事業団、これにつきましては、この間ここで高田富之君の御演説もございましたように、あれの必要性というのは否定することができませんけれども、あの勧告におこたえする趣旨で、二つに分かれておりました特別会計を一本にいたしまして、あそこに使わせるようにしたわけであります。そういうふうに従来、行管の勧告につきましては、あとう限り努力をしてまいりました。今度のいわゆる六人委員会につきましては、いろいろの御意見……
○倉石国務大臣 私は、農林大臣に就任いたしましてから約一カ月を経過いたしましたが、農林水産業及びこれをめぐる内外の諸情勢がまことに容易でない時期でもあり、その職責のきわめて重大であることを痛感いたしている次第でございます。全力をあげてこの重責を果たしてまいる所存でございますので、委員各位の御理解ある御協力をお願い申し上げます。 最近の農業をめぐる諸情勢の変化は著しく、米の過剰をはじめ種々困難な問題に直面しております。このような情勢に対処し、政府としては総合農政の展開をはかることとし、その具体化につきまして昨年九月の農政審議会の答申の線に沿い鋭意検討を続けてきております。 本日はこの機会をか……
○倉石国務大臣 ただいまの農業全体を見ますときに、いろいろ困難な問題が横たわっておると思われるのであります。いまここにも申しております米の過剰問題もその一つでありますが、全体としていま国内的にも国際的にも経済状況がたいへんな変転をいたしておるわけでありますが、農業もそれ自体一つの経済活動でありますので、いろいろなあおりを当然受けるのはやむを得ないことでありますが、いま、たとえばわれわれの産出いたしておる農作物と競合いたす品物について輸入自由化の問題もあります。国内消費者側から、あるいは国民全般から考えた物価の問題を考えてみますときに、生産性の比較的おくれておるといわれておる農業の面では、やはり……
○倉石国務大臣 農地法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 戦後の農地改革により自作農が創設され、これによってわが国の農業生産力は画期的な発展を遂げ、農業者の経済的社会的地位の向上をもたらしたのみならず、戦後における日本経済の復興と繁栄に寄与したことは申し上げるまでもありません。現行農地法は、このような農地改革の成果を維持するという使命をになってきたものであります。 しかしながらわが国の農業の現状は、いまだ経営規模が零細であり、このため、生産性の向上をはかるにもおのずから限界があることを否定し得ません。したがいまして、農政の基本目標を実現す……
○倉石国務大臣 ただいまのお話全くごもっともでございまして、政府もその方針に沿うてやってまいるつもりでございます。
【次の発言】 いろいろお話がございましたが、私どもの考えと少し食い違っているところがあるんではないかと思うのであります。私どもはいまの農業、これの体質を改善強化して、他産業に比べてひけをとらない農業として育成していかなければならない、こういう考え方の基礎に立っておるわけであります。したがって、そういう意味で、たとえば農業としては、自分はこれでは成り立たないと思う方が――昔の状態であるならばこれはたいへんお困りの場合もあるでしょう。しかし、今日はみずからが他産業に転換することのほう……
○倉石国務大臣 先般、いまのようなお話で政府委員もお答えいたしてありますが、私ども全く同じ気持ちで努力をいたしておるわけでありますが、御存じのように地方の実情に応じながら、地方の方々の御納得のいくような計画を立ててまいらなければなりませんので、それだけ時間はかかりますが、お説全く御同感でありまして、そういう方向で将来の農業の明るいビジョンを農村の方方に早く示して、生産に意欲を持っていただかなければならない、そういうことでいま努力をしておるわけであります。
【次の発言】 今度生産調整をいたしますにつきましても、農林省は、生産調整そのものはなるべく転換が好ましいと思いましたけれども、なかなかそうも……
○倉石国務大臣 農協は、もちろん入っております農民の生産を増強し、それからまた、農協自身がうまく経営のできるように、そういうことのために自主的につくり上げておるものでありまして、協同組合主義というのは、私はことに農業においてはいろいろな特徴があって、これはよく育てていきましたならば、社会組織の上においてりっぱな役割りを果たし得る考え方のものだと思うのでありますが、いま御指摘のように、わが国の産業の中における農業それ自体も、日に日にいろいろ変質してまいっております。したがって、米麦を中心としておる農協、そのほかに業種別に特殊農協が各地で生まれて、それもかなりしっかりしたものができてくる傾向であり……
○倉石国務大臣 現在のわが国で農業生産、いろいろございますが、ことに米に重点を置いてまいりました。米が現在のような状況になっておる、これはやはり私どもは、国際経済の中に立って国民の必要とする食糧をなるべく国内で生産する、自給度を維持したい、こういう立場からまいりますというと、酪農、畜産、こういうものは、転換作物といたしましても重要でありますし、そうでなくても、従来、御承知のように、それに要する資材等も外国に仰いでおるというような状態でありますから、飼料を含めて自給度をできるだけ高めていく必要がある。ぜひ将来特段に力を入れてまいらなければならない農産物の一つである、こう考えております。
○倉石国務大臣 お話しのように、グレープフルーツは来年末に自由化することになったわけでありますが、グレープフルーツが自由化されました場合には、自由化による輸入数量の増加等、現在輸入されております贈答用の大玉ばかりでなくて、小玉の輸入も行なわれるなどの事情も考えられますので、現在一個二百円ないし三百円しておる小売り価格は、おそらく百円ないし百五十円前後になるものと業界筋では見ております。 グレープフルーツの自由化によりまして影響を受けるのは主としてナツミカン等のかんきつ類の果実であることはいま御指摘のとおりでありますが、そういうことのためにいろいろ農林省といたしましても対処いたしておるわけであ……
○倉石国務大臣 百万トンの生産調整につきましては、非常に農業団体、地方自治体等に協力をいただいておりますので、わりあいに順調に進行いたしておるようでありますが、ただいま地方農政局を通じまして各地の状況を調べておるわけでありますが、大体一〇〇%を上回るところもあり、やや落ちているところもあるようでありますけれども、現在はそれを集約している最中でございます。
【次の発言】 私も、大体その報告のようにいくであろうと信じておるわけであります。
【次の発言】 これも全国的な集約のときに大体わかってくると思いますが、ただいままでの地方の状況ですと、転作よりも休耕のほうがやや上回っているのではないか、そうい……
○倉石国務大臣 十一万八千ヘクタールにつきましては、いまお話しのように、関係各省一致協力して、予算に計上いたしております一億円の調査費を配分しまして、それぞれ担当してやってもらっておるわけでありますが、その集計と申しますか、なるべく実際に即した報告を取りまとめるようにしてもらいたいということでやっておるわけであります。大体今月末ごろにはおよその見当がつくのではないか、こういうことで、いまそういうことを依頼してやっておるところであります。 そのほか、そういうことにも関係があるわけでありますが、いままで地方に工場を分散したいと言っておるような産業界の人々、経団連のおもな人々らと私どものほうと会同……
○倉石国務大臣 農林物資の海外輸出につきましては、海外市況のこともありますし、それから国内の農業生産及びその価格等、いろいろ困難な問題があるわけでありますが、しかし長期的に見て、政府といたしましてはぜひ農産物の輸出につきましてはこれを検討し、助長いたしていくように努力すべきである、このような基本的考え方に立っているわけであります。
【次の発言】 開発途上国からわが国に対していろいろなプロジェクトについての協力を求められております。私どもの関係の農業関係につきましても同様でございます。したがって今日まであまり政府側としてはまだやっておりませんが、民間では御存じのようにそれぞれいろいろなことをやっ……
○倉石国務大臣 農業者年金基金法案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 近年におけるわが国経済の高度成長のうちにあって、農業がその生産性の向上をはかりつつ国民食糧その他の農産物の安定的な供給を行ない、農業者に他産業従事者と均衡のとれた所得と生活水準を実現し得るようにすることは、農業と農政に課せられた基本的課題であります。 農業がこの要請に十分にこたえるためには、資質のすぐれた経営担当者による規模の大きく生産性の高い農業経営によって、農業生産の相当部分が担当されることが必要であり、このため、農業の構造改善のための各般の施策を総合的に推進し、次代をになう優秀な後継者……
○倉石国務大臣 日ソ漁業交渉につきまして御報告申し上げます。 日ソ漁業交渉は、カニについては二月九日から、サケ・マス、ニシンに関する日ソ漁業委員会は三月二日からモスクワにおいて開始されました。 日ソカニ交渉は長期の困難な交渉の末、四月七日両国代表間で合意を見、四月十六日正式調印が行なわれました。今次交渉においても、ソ連側は再びカニが自国の大陸だな資源であるとの強い主張のもとに、とうていわが国としては受入れられない一方的な規制要求を行なってきました。これに対しわが国は、カニが公海漁業資源であるとの基本的立場のもとに、わが国長年の開発実績の尊重及び資源状態の安定を主張し、ソ連側を粘り強く説得し……
○倉石国務大臣 その両方を兼ねておると私どもは考えておるわけです。
【次の発言】 それも一つの御意見だと思いますが、さっきからお話のございましたような目的で進めてまいるということを考えますので、第一条というのはわりにうまくできているのじゃないか、こういうふうに思っていますが……。
【次の発言】 立案いたしました事務当局に一応見解を申し上げさせていただきます。
【次の発言】 これらの点については、法案決定それから予算編成のときもずいぶんわれわれの政府部内で相談また議論になったところでありますが、そういう点はよく承知いたしておりますので、慎重に検討してやってまいりたいと思っております。
○倉石国務大臣 わが国の農業の緊急であり、また重要な課題であります農業の体質改善、構造改善をはかりますためには、優秀な経営の担当者を確保いたしたい。また経営移譲の促進、経営規模の拡大等の施策を強力に推進いたす必要がございますが、これらはいずれも農業者の老後生活の安定と直接に密接に関連いたしておるのでございまして、このような観点から、後継者への移譲を含めた経営移譲を年金の支給要件といたします農業者年金制度を仕組むとともに、離農給付金の支給、農地等の買い入れ、売り渡し、融資等を行なうことによりまして、農業者の老後生活の安定と農業経営の近代化、農地保有合理化という農政上の要請とにこたえようといたすの……
○倉石国務大臣 先ほど来お話もございましたように、一つは農業政策上の考えと、それから総理がお答えになりましたような農業者の老後についての配慮、こういうようなものが二つ合わさりまして今度の年金の制度にいたしたのでありますから、もうすでに芳賀さんも御存じのように、経営移譲ということを一つの政策上のたてまえにいたしておるので、したがって経営者でないその配偶者はこういう場合の年金からは除外されるのが当然ではないか、こういうふうにわれわれは理解いたしておるわけであります。
【次の発言】 ただいまの附帯決議につきましては、決議の御趣旨を尊重いたしまして善処してまいりたいと存じます。
○倉石国務大臣 ただいまお話しの国際食品規格の計画作業は、長年にわたって検討の期間を経まして一部品目からだんだんと実施の段階に入りつつあるわけであります。この規格内容を見ますと、食形態のお互いに相異なる国々もありますので、わが国ではそのまま受け入れられないものもありますけれども、また現在のわが国の法制のもとではそのまま受諾することにはいろいろ問題もございますけれども、わが国農産物輸出の確保、御存じのように輸出もいたしておりますし、輸入もいたしておるわけでありますので、消費者保護の強化という要請に対処いたしまして、これを指針といたしまして今後の食品行政を進めてまいりたい、このように考えております……
○倉石国務大臣 肥料の面から考えます海外輸出につきましては、中共マーケットというものはかなり有力なものであることは御指摘のとおりであります。そういう面で、私どもといたしましては、民間の関係において、この中共との関係で肥料が継続して輸出されることは好ましいことだと思っております。したがっていまやっていられるそういう貿易の拡大につきましては、私どもといたしましてはけっこうなことだ、こう思っております。
【次の発言】 わが国はアジアの一部に存在いたしておりますし、また地域の接近しております開発途上国は、いずれもいろいろな意味でわが国に大きな期待を持っておることは御存じのとおりであります。そこでただい……
○倉石国務大臣 いまお話しのように、政府は米価審議会に対して水準を据え置くというたてまえでまいりたいという方針で諮問をいたしたわけでありますが、四十五年産米は生産費及び所得補償方式によるということもあわせてわれわれは説明を申し上げておるわけでありますが、最近の生産費を基礎といたしまして物価修正、都市均衡労賃による評価がえを行なって算定いたしておるわけでありますが、その意味では物価、賃金の上昇の要素は、ごらんのとおり織り込んでおる次第であります。しかしながら米価を決定いたしますにあたりましては、賃金、物価が上昇すればそれに応じて機械的に価格が上がるというわけではありませんで、やはり需給事情等を勘……
○倉石国務大臣 予約申し入れのありました米を買うことはもう御指摘のとおりきまったことでありますが、その中にいわゆるカドミウム米がいまいろいろ問題になっておるようでありますが、私どもといたしましては、いま政府部内、ことに厚生省で食品衛生関係を取り扱っておりますので、そのほうと事務的にそういう限界についていろいろ相談をいたさなければならぬと思い、また相談を進めております。その上でそういうものは一体どのようにして取り扱ったらいいかということの検討をやっておる最中であります。
【次の発言】 農林省が予約申し入れのあった米を買うことはもう先ほど来申し上げております。そこで、買い入れても使いものにならぬと……
○倉石国務大臣 生産調整の実績数量は、一部の都府県を除きまして、まだ最終的に報告が確定いたされておりません。しかし都府県から聴取いたしました八月末現在の奨励補助金申請数量の中間報告を見ますと、全国で大体百四十万トン程度に達する見込みであると思います。 それから第二の農地壊廃のことでありますが、この実績を示す壊廃面積調査の集計は、本年十月末ごろでないとまとまってまいりませんので、数字で説明申し上げることはただいま困難でありますが、なお農地の壊廃のうち転用許可にかかる実績につきましても、その正式集計は例年かなりおくれてまいりますので、今年度につきましては、米の生産調整との関係もありまして、目下中……
○倉石国務大臣 都市その他河川等から生じますいろいろな公害につきましては、御指摘のように私どもにおいても非常に重要視しておるわけであります。内水面では河川の自然環境を保全するためにも強い姿勢で事態の改善につとめる必要がございますし、海においても同様でございます。農林省では最近各都道府県に緊急の指示を行ないまして、全国の沿岸それから内水面の水質及び底質の一斉点検を実施せしめておりますが、これからもなお水質汚濁の監視、防止体制の整備、それから公害によりまして生産力の低下した漁場の復旧、漁業公害に関する調査、研究等の措置を強力に進めてまいりたいと存じます。 政府は、御存じのように先般公害対策本部を……
○倉石国務大臣 グレープフルーツにつきましては、昨年十月に開かれました日米協議の結果を勘案いたしまして、昨年十月十七日の関係閣僚協議会の了承によりまして、昭和四十六年末までに自由化することといたしました。その後、内外の情勢にかんがみまして、本年九月十日の関係閣僚協議会においては、四十六年の十二月末日までに自由化するものと決定されました品目につきましては、明年四月末を目途にその完遂につとめるように了承された経緯があります。しかしながらグレープフルーツの輸入の自由化につきましては、昨年の日米協議の際、日本側は米国が日本産の温州ミカンの輸入解禁州を実質的に拡大するとの了解のもとに、日本はグレープフル……
○倉石国務大臣 いまのようなお話がございまして、いろいろ研究しておるのでありますけれども、中共で、はたしていま牛の輸出ができるかどうかということも非常に疑問でございます。そういうことも調査をするためにこちらからいろいろ先方にも当たっておるわけでありますけれども、なかなかこちらの要望しておるような資料が向こうから参りませんで、困っておるわけです。 それで、いま豚のお話がございましたけれども、豚は実はわが国で本年はかなり増産される見込みでありまして、いまの見込みでは畜産振興事業団がかえって貯蔵のために買わなければならないようなことになるのではないかと思っておるわけでありまして、ただ口蹄疫につきま……
○倉石国務大臣 私の発言が出ておりますので、誤解のないように申し上げます。 先日、参議院の本会議で前川旦君の御質問に対するお答えが大きく新聞に取り上げられたわけであります。あれは法の解釈、運営の精神について申したわけでありまして、つまり食管法を改正しないで買い入れ制限ができるのかという趣旨の御質問であります。したがって、法律それ自体からは、その限りにおいては、これは差しつかえないことであるというふうに理解しておる、こう申し上げたのでありまして、ただいまここでお話を承っておりますと、いかにも政府がそういうことをやるたてまえであるように聞こえますので、私どもいま、さっき総理もお答え申し上げており……
○倉石国務大臣 自主流通米は御承知のように百七十万トン予定いたしたのでありますけれども、初めてのことでもあり、ふなれなこともありましたので、大体九十万トン程度にとどまるのではないか、このように見ております。
【次の発言】 そこまで知りませんので、事務当局にお答えいたさせます。
【次の発言】 自主流通米につきましては、先ほども申し上げましたように、逐次一般にも周知徹底されてまいりましたし、その妙味があらわれてまいりましたので、最近はだんだんとその需要が多くなっておりますので、私どもとしては、百七十万トンはいけるものだ、こう見ておるわけであります。
○倉石国務大臣 御存じのように、継続事業がたくさん全国にございます。そこで、先ほど来質疑応答もございましたように、米がいま非常に過剰でございます。この圃場整備その他干拓等につきましては・いままでやってまいりましたにはそれぞれの歴史もございますので、いままでの継続事業につきましては、基幹的な事業は継続してやっていただくことにいたします。ただし、目的が水田であるものは、目的を転換してもらって、畑地のほうにつくり直してもらう。そういうことで、できるだけ継続してやってまいるようにいたしたい、こう思っております。
【次の発言】 いまのようなお話の一番いい例か、茨城県の高浜入りだと思います。これは事情をよ……
○倉石国務大臣 農業者年金の考え方には大別して二つございまして、一つは、御承知のように、農業規模を拡大してまいるためには、零細な農家の方で、農業として経営を営んでいくには不向きであると感じられる、そういう方々には、やはり規模拡大に寄与するわけでありますから、離農される場合に年金を差し上げよう、こういうのが一つで、もう一つは、国民年金は六十五歳から支給されるのでありますけれども、六十歳から始まって、先ほど来お話のございました国民年金の比例分の上に若干上のせをして、農業を守っていただく方々の老後保障に資そう、この二つの思想があるわけであります。
○倉石国務大臣 まことによくないことでありまして、これは御承知のように種イモでございますので、腐敗を防ぐために水銀剤を使っているわけでありますが、たまたま不心得な者がおりまして、北海道における出荷業者、二店でありますが、一つの店は約七千袋、それから倶知安指導信用農協が約五千袋、それから青果会社で百五十袋、おおむね一万二千袋以上と推定されるものが北海道から出荷された模様でございます。これに対しまして、農林省は急遽、東京都知事をはじめ全国の公共団体、それから地方農政局長に指令をいたしまして、その筋の手を経て全部押収するようにいたしておるわけでありますが、これが出回ってまいりましたのは、やはり心得の……
○倉石国務大臣 大体総理大臣がお答え申し上げた趣旨でありますが、御承知のように、農業は農業だけ取り上げて論じても、私はほんとうではないのではないか。やはり全体の産業構造の中で農業の占める地位というものを考え出さなければいけないと思うのでありますが、ただいまお話もございましたように、私どもとしては、国内で比較的生産性のおくれておると思われておる農業、これはやはり農業に従事している人口も多いし、また農産物それ自体も国民生活に必要なものでございますので、ある程度の自給度を維持するために、この生産を続けなければならぬ。しかし、生産を続けるためには、構造政策、価格政策等を十分にやりまして、農産物の安定的……
○倉石国務大臣 御承知のように、不足払い制度では加工原料乳に対する不足払いの財源を一般会計から繰り入れておるわけでありますが、需給の不均衡のときに生ずる輸入乳製品の売買差益をも財源に充当することも許されておるわけでございます。 そこで、いまお話しの昭和四十三年度予算の編成準備をいたしました四十二年度の当時に、需給は、生産に対しまして需要が非常に大きくて超過する状態にありましたために、前期の輸入差益を見込んで一般会計からの交付金を計上いたしたわけであります。ところが、その後の事態の推移は、予想に反しまして生産の著しい増大がありました反面、需要が予期に反して伸びませんでしたために、バター、脱脂粉……
○倉石国務大臣 一般的なお話は、ただいま外務大臣からありましたから省略いたしますが、御存じのように大陸だなの主張をいたしておりますために、いままでは日ソ漁業委員会でカニもサケ・マスも同時にやっておったのでありますが、向こうの主張ががんこでありますので、ことしから、やむを得ず、こちらは同じメンバーでありますけれども、カニだけは切り離して交渉が行なわれておるわけであります。いま外務大臣の御報告にありましたように、先方は技術的に見て資源が非常に枯渇しているという主張でありますが、わがほうは技術的に見てそうではない、こういう主張で対立をいたしておるわけであります。現在は両方とも平行線で交渉をしておるわ……
○倉石国務大臣 この問題は政治問題ではありませんで、政治問題のほうは外務大臣がお答えいただいておるようでありますから、私は農林大臣として技術的なことをお答えいたします。 この問題は、私どもの知っている限りは技術上の問題でございまして、私どもが慎重にかまえているのは技術上の問題でございます。海外の悪性伝染病につきましては、小林さんもよく御存じのように、一度わが国のような狭い国へ入ってさましたらたいへんなことになるわけでございますから、われわれとしては万全の措置をもって警戒しなければならない義務を持っておるわけであります。 いまお尋ねの中国産の食肉の輸入禁止措置の解除の問題につきましても、この……
○倉石国務大臣 おくらしておるわけではありませんけれども、御存じのようにことしは本予算の編成もおくれておりましたので、いろいろそういうことの関係で遅延いたしておりますが、三月中には決定をいたしまして、御報告いたしたいと思っております。
【次の発言】 お話のようなことは全然ありませんし、またそういうことをする必要もありません。御承知のように政府でつくっております全体の予算のほかに農林省予算を抜粋いたしましてあの解説書も出ておることでありますから、私のほうでは、もう一般に見ていただくための資料を一生懸命で作成して、予算の説明についてはああいうことでありますが、その他なすべきことなどについては、おく……
○倉石国務大臣 厚生省のいま申しましたような趣旨に沿うて、私どものほうも適切な指導をやっておるわけであります。
【次の発言】 チクロ入りかん詰め食品の表示につきましては、先ほど申し上げましたように、厚生省の方針に従って適切にこれを行なうようにしておりますが、ただいまお話しの問題のビラは、多数の小売り店にサイクラミン酸塩添加のシールを張らせる必要もありますので、小売り店にチクロ問題の内容を徹底させるために配布されたものと聞いておりますが、ただいまのようなお話、その内容を見ますというと、とかく誤解を招くおそれがないともいえませんので、その取り扱いを慎重にするように注意させております。見出しがチクロ……
○倉石国務大臣 米の過剰に対しまして、政府はしばしば申し上げておりますように、百五十万トン以上本年度生産調整をいたしたい。そこで、百万トン以上は全国的に生産調整に協力してもらって、つまり作付をそれだけ減らすことによって調整をいたしたい。あと五十万トン分に見合う分は農地の他用途への転換によってその目的を達成いたしたい、こういうことでありますが、いまお話しのように一律ということでありますが、これはやっぱり地方の事情によりまして、私どもとしては、地方の希望が平均そういうことでありますので、一応全面的にそういう割合で御協力を願う。そこで、このことについてはもう御承知のように、地方自治体、それから農業団……
○倉石国務大臣 ただいま委員長の仰せられましたことにつきまして申し上げます。 五十万トンに相当する水田約十一万八千ヘクタールの転用につきましては、関係各省の御協力を得まして、その用途別の目標の数字が概定いたしましたので、便宜私から御報告いたします。 用途別の目標面積は、工場用地二万ヘクタール、住宅地域用地五万九千ヘクタール、道路等交通用地一万五千ヘクタール、及びその他の建物、施設用地二万四千ヘクタール、計十一万八千ヘクタールであります。 今回の目標数値は、過去の農地転用の実績、近年における土地需要の伸び、水田転用許可基準の暫定的緩和措置、国、地方公共団体等による用地の先行取得等の促進措置……
○倉石国務大臣 異常乾燥のために出荷がだいぶおくれましたことは、御承知のとおりであります。いまはそういうことについて事情は解消いたしておりますので、御承知のように野菜価格はだんだん安定してきておりますが、万博のような一時的なものがございまして一部に偏在する傾向がございますので、そういうことに対する手当てをいま私どもは一生懸命でやっている最中であります。
○倉石国務大臣 お話しのように、五十万トン分の十一万八千ヘクタールというのは、口でこそ十一万八千ですけれども、なかなかかなりな数字であります。しかし、毎々申し上げておりますように、いま建設省がやっております都市計画線引きが各県でそれぞれ進行中でありますので、その線引きの市街化区域の中に入っております水田が十八万ヘクタールあるわけで、先般も私どもを中心にいたしまして、かねがね地方に工場の分散をしていきたいと考えておられる経済界の人々との会合もいたしまして、それらの人々の一番いままで訴えてこられたのは農地転用のきびしさでありました。そこで先般、御承知のように、通達を出しまして、これを緩和してなるべ……
○倉石国務大臣 農薬取締法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由主要な内容を御説明申し上げます。 わが国においては、多様な気象条件のもとで多くの種類の農作物が集約的に栽培されているため、病害虫等の種類が多く、かつ、それらによる被害も大きいものがあります。 このため、わが国の農業にとりましては、その生産を安定させる上で農薬の使用は欠くことのできないものでありますが、反面、近年において農薬散布中の事故の発生や農作物等への農薬の残留等の問題が生じてまいりました。 このような問題に対処するため、制度的な整備を行なうこととして農薬取締法の一部を改正することとした次第であります。 次に……
○倉石国務大臣 農業の方面だけではございませんで、わが国が農業あるいは工業、そういう方面で生産力を上げることについて非常な努力を続けてまいりまして、今日の生産状況になってまいりました。その間、私ども国民が公害というふうなことについて、いまほどの注意と認識を持つに至らなかったことは御存じのとおりでありますが、いまや私どもは経済的に一流の国になってまいりまして、やや気持ちの上でゆとりが出てきて振り返ってみますと、あらゆる方面にいわゆる公害というような問題が深刻になってきておるわけであります。しかし、私どもが生産を上げてまいりますというその目的が、人間の福祉に最終的にはつながるわけでありますので、わ……
○倉石国務大臣 この法律の目的の中に、農業の安定という文句がございますが、きのうもお答え申し上げましたように、私どもは、安定がなければ成長が行なわれないのでありますから、そういう意味では、安定して成長してまいるようにつとめる、そのためにはやはり農作物の病害虫等を除去することが必要でもありますし、また農薬による危害を除去することが必要である、こういうことで、目的の中にそういうことばを入れておるわけであります。私どもは、御存じのように、農業生産は農薬等が適切に利用されることによって生産性を向上してまいっておるわけでありますから、そういう意味で、やはり農業の安定的発展のためにも、農薬の害のあるものは……
○倉石国務大臣 私ども農政のことを考えてみますのに、だんだんと農村においては労働力も窮屈になってまいります。しかも農村にある労働力というものを従来のような型で放置しておきましたならば、太平洋ベルト地帯と申しますか、そういわれておるような地域にかなりな勢いで若い労働力が吸収される傾向が非常に強いわけであります。全体として私はそういうことは好ましいことではないと思います。そこでそういう意味からも、また地方の農村を荒廃させないという意味からも、これは日本のわれわれが考えるだけではなくて、ヨーロッパの諸国なども同じような考え方で政治の面でもたいへん努力をいたし、国によっては地方に分散していく工場に対し……
○倉石国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、決議の御趣旨を尊重いたしまして、善処してまいりたいと存じます。(拍手)
○倉石国務大臣 お話のございました行管の指摘につきましては、私どもも謙虚な態度でよく拝見をいたしております。 そこで、今回御指摘のありました指定産地の実態につきましては、御指摘のとおりまだ成果をあげておらないところも確かにございます。そして、そういうようなことにつきまして、実は私どものほうでも野菜の対策本部を先般設けまして、一々追跡調査をいたしておるわけでございますが、ただいま五百九十一あります。それからさらに本年は六百四十ほどに指定ができるわけでございますが、どうもその育成中の指定産地が、吉田さん御存じのように、これは育成指定いたしましても大体三年くらいは諸般の準備にかかってまいるわけでご……
○倉石国務大臣 農業政策は御存じのように短期間にはなかなか解決のできない、きわめて長期の見通しを持ってやらなければならないものでございますが、ただいまお話しのございましたモチ米のことにつきまして、私もこれを聞きましたときに何とかならないのか、手持ちは全然ないのかというふうなことを十分聞いたわけでありますが、御承知のように生産者側の団体である全販連等から私のところへ陳情も出ております。それはつまり、特殊なものをつくるためのモチ米がきわめて欠乏しておるので特別なお計らいを願いたい、こういうことでございまして、先ほどお話のございましたようにウルチ米について特段のことをいたしておるわけではございません……
○倉石国務大臣 私が農林大臣に就任いたしましてから約一年を経過いたしました。この間、私は、農政に全力を尽くしてまいったつもりでございますが、御承知のとおり、農業問題は、その解決に長期を要するものでありまして、まだまだきわめて困難な問題が山積いたしております。今後とも、全力をあげて、困難な問題に取り組んでまいる所存でございますので、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。 本日は、この機会をかりまして、農林水産業に対する施策につき私の所信を申し述べ、今国会に提出いたします農林水産関係の予算案及び法律案につき、委員各位の御審議の御参考に供したいと存じます。 今後のわが国農政……
○倉石国務大臣 御存じのように、一月二十日の最高。同裁判所の判決で、農地法施行令の規定が法の委任の範囲をこえた無効なものである、こういう判断が示されたわけでございます。つまり、農地法第八十条に基づく政令を農林省、つまり政府は持っておるわけでありますが、その政府の持っております政令は、法意の範囲を逸脱しているものであって無効である、こういう判決であります。したがってこういう最高裁の判決がありました以上は、法律を誠実に執行する憲法上の義務を負うております政府としては、これを放置いたすわけにはまいりませんことはもうおわかりのとおりであります。 そこで、判決全体の趣旨とこの判決に伴ってとるべき措置に……
○倉石国務大臣 農業ばかりでございませんで、いろいろな産業面で非常な勢いで流動いたしておることはただいまお話のとおりであります。ひとり農業に限らないのでありますが、そこでそれぞれの職場におられる人たちは、やはりそういう時代の推移に伴うて、おくれないよう自分がまず対処していくことを考えなければなりません。国が全体の産業政策等を国の力で計画を進めていくような国もありますけれども、私どもとしてはやはり、御自分自身が主体になってどのように対処すべきであるかということをそれぞれの人々が考えなければならぬと思いますが、私どものような国柄では、やはりそうではあるが、行政的にそれができるだけうまくいくように、……
○倉石国務大臣 ただいま御指摘のございました先般の参考人の方々の御意見、私も記録でも拝見いたしておるわけでありますが、卸売市場は生産者に安定的な販売の場を提供いたしますとともに、消費者に生鮮食料品を豊富にかつ安定した価格で供給することを使命といたしまして、重要な役割りを従来も果たしてまいったと思うのでありますが、しかし最近の生鮮食料品流通をめぐるいろいろな情勢を見ますと、生産面では産地の大型化、専門化が進行いたしまして、それからまた商品の規格性、貯蔵性の向上も見られるわけでありますが、他面消費の面では品目の多様化、高級化等に加えまして、消費のいわゆる平準化が急速に進んでおります。しかもその消費……
○倉石国務大臣 私、参議院の予算委員会のほうに行っております間、だいぶ皆さん御熱心に御討議いただきまして、ありがとうございました。 ただいまお話しのことにつきましては、卸売市場の施設整備のことについてでありますが、これは政府委員からもお答えいたしてあるかどうか知りませんが、私どもといたしましては、物的流通技術の革新に対応いたします近代的な施設として整備する必要があると思います。このために、卸売市場法案の成立をまちまして、できるだけ早い機会に国は卸売市場整備基本方針を定めまして、おおむね十カ年にわたる中央卸売市場整備計画を、それからまた都道府県知事は都道府県卸売市場整備計画を同様に策定いたしま……
○倉石国務大臣 ただいまのお話は、きわめて重要な点を御指摘いただいたと思うのでございます。 まず民有林の造林事業は、昭和六十年度までに一千万ヘクタールの人工林を造成することを目標といたしまして実施いたしておるわけでありますが、拡大造林を中心といたしましておおむね計画どおり進捗してきております。 それから造林政策の今後の方向につきましては、木材需要の動向、森林が有する公益的機能の要請等に対処いたしまして、森林資源がその機能を最高度に発揮する状態に開発整備されるように、拡大造林を中心に積極的に推進いたす考えでありますが、ただいま御指摘の中にございましたように、林業の経営につきましていろいろ困難……
○倉石国務大臣 全体から見まして、森林が国土保全その他の意味において非常に大切なものであるということは御指摘のとおりでございまして、私どももそういう趣旨に沿うて林政をやってまいらなければならないと思うわけでありますが、いまお話しのように、大きな部分を占めておりますこういう森林国でありながら、その需要につきましては、半分以上外材に依存しておるというふうなことになったのはどういうわけであるか、これはいろいろ見方もあるわけでありますが、第一には木材需要量は建設需要や紙の消費の増加の動向から見まして、需要構造の変化が著しくございます。こういうことも考えられるわけでありますが、木材供給量は申すまでもなく……
○倉石国務大臣 国有林野の活用につきましては、従来から農林業の構造改善のためにその積極的な実施をはかってまいったわけでございますが、近年におけるわが国の経済の目ざましい発展の中で、わが国の農林業はこれに十分に対応することができませんでした。農林業の構造改善、それから農山村地域の振興等をはかりますための施策を一そう強力に推進する必要があると考えられるわけであります。このような要請にこたえますために、林業基本法第四条の規定の趣旨に即しまして積極的に行なうべき国有林野の活用の内容を具体的に今回の法律案でお示しするとともに、その活用を行なうにあたりましての国の基本的態度を明らかにすること等によりまして……
○倉石国務大臣 この法律の施行される結果、活用実施のためにどういう態度で臨むかということでありますが、もうしばしば長時間にわたってここでいろいろお話がございましたと思いますが、私どもは農林業の構造改善、ぜひ必要であると存じておりますし、この農林業の占める全体の産業の中の分野というものはかなり重要なものであることは間違いございません。そこで国有林野の活用が必要となりました場合には、適地を選定をいたしまして、国有林野事業との調整をはかりながら、国有林野管理審議会の意見を聞いてその適性かつ円滑な実施につとめてまいりたいと思っておりますが、その基本的姿勢はやはり基本法等にもその根本的な思想は盛り込んで……
○倉石国務大臣 漁港法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 国以外の者が北海道において漁港修築事業を実施する場合の国の負担及び補助の割合につきましては、従来北海道開発の推進をはかる見地から他の公共事業と並んで特例措置を講じてきたところであります。しかし、道財政の状況、他の補助制度との均衡等を勘案し、かつ、事業運営の効率的促進をはかる趣旨をあわせ考慮いたしますと、漁港修築事業につきましても北海道における公共事業全般にかかわる国庫負担等の特例に関する調整措置の一環として、昭和四十六年度から国が全額を負担しまたは補助する部分の負担または補助の割合を引……
○倉石国務大臣 白書でも申しておりますように、漁業全体につきましては、いまお話しのございましたように、いろいろきびしい状況にございますけれども、漁獲高は逐年増加いたしておりまして、いまお話しのように、世界で一応第二番目でありますけれども、ペルーはああいう特殊な漁獲でありますので、バラエティーに富んでいる点においては、日本は世界第一位の漁業国であることは間違いありませんが、しかしいま資源の問題、それから国際的に漁業に対する各国の考え方等の状況を勘案いたしてみますと、やはりわが国の漁業全体を取り巻く情勢はきびしいものであると考えなければなりません。ことにいろいろ問題はありますが、とにかく資源の点か……
○倉石国務大臣 政府といたしましてはこれはカニ、サケ・マス等の漁業の関係の交渉でございますけれども、ただいまお話のございましたように両国外交関係を含めた問題でありますので、いろいろ両国の間の親善を高めること等も考えまして、そのやり方についてはなお検討してまいりたい、こう思っておるわけであります。
【次の発言】 これはただいまきわめて微妙なところにありますので、内容についてお話しを申し上げることはなるべく控えたいと思っておるわけでありますが、御存じのようにカニはモスクワですが、こちらは東京でやっておりますので、ただいま両方の代表が鋭意折衝いたしておるところでございます。したがって、たいへん微妙な……
○倉石国務大臣 海洋開発につきましては、いろいろな仕事をこれからも引き続いて考えていかなければならないと思っております。いまカニも、それからサケ・マス、ニシン、これらについて日ソ両国交渉中でありますが、きのうもお答えいたしましたように、やはり資源論が非常に強調されております。いま私は先方の情報を見ておったのでありますが、やはり海洋資源開発というふうなことに政府が真剣に取り組んでおります姿勢というものは、いま私どもが外国との折衝過程においてもその必要性を痛感するわけでございまして、もうすでに遠洋につきましては、われわれとしてはアメリカ、ソ連にはるかに、調査船等の数であるとかあるいはその予算面等に……
○倉石国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして慎重に対処してまいる所存でございます。(拍手)
○倉石国務大臣 そのとおりであります。
【次の発言】 松沢さん、御存じのように、予算を編成するのでありますからして数字の問題が出てまいります。政府は、予算編成の方針としては米価の水準を据え置く、こういうので、そういう考えを明らかにいたしておる次第であります。一方、ただいまお話にありましたように、法律に基づいて米価の決定は米価審議会の意見を聞くと、こうなっておるのでありますから、そこでただいま米価審議会委員にお集まりを願って、それぞれの御意見を拝聴して答申を出していただく、実際の米価はその答申を待って決定をする、こういうことであります。
○倉石国務大臣 昨日の私の答弁の趣旨は、行政担当の責任者としてみずからを戒める意味で申し上げたのでありますが、答弁中、━━━━ということばにつきましては、誤解を与え、穏当を欠くと思われまするので、これを取り消させていただきます。
【次の発言】 昨日の委員会でも私どものほうからお答えをいたしたことでありますが、算式につきましてはいろいろ御意見のあるところだと存じますが、本年の米価審議会に諮問をいたしました算式につきましては、昨日も申し上げましたように、私どもといたしましては米の需給関係というものを勘案いたし、もう一つは生産調整というものをぜひ御協力を願うために、予算編成の際にも政府の方針を決定い……
○倉石国務大臣 昭和四十四年度及び昭和四十五年度における農林漁業団体職員共済組合法の規定による年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 農林漁業団体職員共済組合による給付の内容につきましては、既裁定年金の増額改定等逐年改善措置を講じているところでありますが、昭和四十六年度におきましても、国家公務員共済組合等他の共済組合制度に準じて、その給付の内容をさらに改善することといたした次第であります。 次に、この法律案の主要な内容を御説明申し上げます。 第一は、昭和四十年九月以前の組合員期間を含む既裁定年金の年金額を、国家公……
○倉石国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、御決議の趣旨を尊重いたしまして善処してまいりたいと存じます。
○倉石国務大臣 先ほど官房長がお答えいたしたようでありますが、二百三十万トンの生産調整は私どもが期待いたしておるところまで大体いくのではないか、現状ではこのように見込んでおるわけであります。 穀物全体の扱いにつきまして、ことに米の管理の制度につきましては、これは長年の間国民の間に定着いたしておる制度でありますから、よほど慎重にその対処策を考えなければならないと思っておるわけでありますが、そういうことも含めて慎重に検討せざるを得ません。 いま二番目にお話がありました商社筋による東南アジアにおける仕事のことについて、私はあまりよくつまびらかにいたしておりませんけれども、いまの私どもの考え方から……
○倉石国務大臣 このことはしばしば皆さま方とこの席でお話しをいたしておるわけでありますが、きのうもお答えいたしたと思いますが、やはりわが国の農業全体を見て、米は農作物の大宗であることには変わりはないと思います。しかもわれわれの立場といたしましては、やはり米に対する一般のあるいは一部の誤解を芟除いたしまして、米が日本人の体質に最も合った食糧であり、またこれの消費の拡大を念願しておる。そういう意味では、農災等もそういうたてまえであることには変わりはないと思っておりますが、しかしそれにもかかわらず、国民全体の消費、嗜好の状況というものは御存じのとおりでございます。したがって、いまやっております蚕繭あ……
○倉石国務大臣 当時私立ち会っておりませんので、いろいろなお話、当事者のお話を承ったわけでありますが、いま通産省側でもお答えいたしましたように、記録にとどめた条件というようなものではないようでございます。しかし、当方はその協議の席でそういうふうにひとつ解禁州を拡大してもらいたいということを申し入れたということは、そういうふうに私どもも話を聞いておるわけであります。したがって、両国緊密な貿易をやっておるわけでありますので、支障のない限りは解禁州をわれわれの希望に従って拡大してもらえるものであると思っておりますし、またそういうことのために努力を続けてまいっておる、こういうふうに理解しておるわけであ……
○倉石国務大臣 この法律はいろいろな目的を含んでおるわけでございますが、まず第一に、最近のわが国の農業の転換ということ、著しい勢いで変化を生じておるということを見のがすわけにはまいりません。したがってそういう農業に限らず、全体の経済産業がいろいろな角度で変化を見せつつあるこの状況の将来を大体私どもは観測いたしまして、現在のような状況のままで放置いたしておきますならば、いわゆる太平洋メガロポリスというふうな、そういう傾向が必ず生じてくるであろう。国全体から見まして私はもっと日本全体の人口、それから国民の所得、産業等をできるだけ平均化していくことがいいことではないか、そういう考えと、もう一つは、農……
○倉石国務大臣 この法案を考える場合に、いろいろな立場でそれぞれの希望をお持ちになるだろうと思うのであります。いま、なるほど通産、労働、農林三省共管でやるわけでありますが、私どもが主としてねらっておりますのは、しばしばお話がございましたように、わが国の人口分布その他いろいろな経済産業状態を考えてみますと、やはり農村地域においては過疎の問題等もあり、それからいまの農業基本法に基づく農政を推進してまいるにつけても、兼業というものがかなりの部分わりあいに長期間存在するであろう。われわれといたしましては、農業の体質を改善して農業の力をつけるということはもちろん大事でありますけれども、現在多くあらわれて……
○倉石国務大臣 土地改良法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 土地改良法は、昭和二十四年に制定されまして以来、数次の改正を経て今日に至っておりますが、この間、本法に基づく各種の土地改良事業が施行され、農業生産基盤の整備をはかることによって農業の生産性の向上、農業構造の改善等に大きく寄与してまいったのであります。 他方、わが国農業及びこれをめぐる諸情勢は、近年著しい変化を生じ、これに対応した総合農政の新たな展開をはかることが要請されているのでありますが、との一環として農業生産基盤の整備につきましても、これらの新たな事態に即応して、さらに一そ……
○倉石国務大臣 方向につきましては、総理大臣お答え申し上げましたとおりでありますが、実は、私ども四十六年度産米が出てくるころまでに諸般の準備をいたしたい。こういう準備の中には、ただいま御指摘にございましたような事柄を一切処理いたして、物統令の適用を廃止するという、こういうつもりでありましたが、食管法でも、御存じのように、農林大臣の指定するもの、または販売業者でございます。販売業者に出します場合においても、私どもはそういう価格の操作等について十分念頭におきながら対処してまいるわけでございますので、ただいま御指摘のようなことについては十分に調査検討の上、消費者に憂えを抱かれないような措置を講じつつ……
○倉石国務大臣 四十五年度予算で、金額ははっきり覚えておりませんが、四千数百万円とりまして、非常に野菜の暴落いたしましたようなときに、それを産地で破棄してしまう、そして価格をある程度維持しょうということを考えて、予算を編成いたしました。そのときにその趣旨の次官の通達を出しました。
【次の発言】 取り消してはございませんで、そのままになっております。
【次の発言】 その制度はまだ残っておりますし、その通達はそのまま生きているわけであります。
【次の発言】 そのとおりでございます。
【次の発言】 こういうことをやれということではありませんで、麻生さん御存じのように、野菜つくりの農家の人たちは、こと……
○倉石国務大臣 ただいまお話のございました行管の勧告を農林省は受けて、これを拝見いたしました。その内容はきわめて適切な勧告でございますので、私どもといたしましては、あの趣旨を尊重して、できるだけ早く体制を整備し、御期待に沿うようにいたしたいと思っておるわけでありますが、御存じのように、去る臨時国会で法律を成立させていただいた、改正案が成立いたしたわけでありますので、ちょうど私どものほうではその準備をいたしておる最中でございましたので、たいへん好都合であると存じます。
○倉石国務大臣 渡部さん御存じのように、このベータBHCにつきまして、たとえば権威のあるFAOとかWHOでも、その基準に関する発表というのはございません。一日どれだけの量を何百日続けて飲めばどういうことになるかというふうなことを、まあ日本でもいま動物実験はやっておりますけれども、許容量についてはたしてどれだけの害があるかどうかということから研究していかなければならないと思いますので、私のほうからは厚生省にそういう学問的な研究をお願いいたしておる最中です。しかしながらやはりBHCというものについていろいろ問題がございますので、昨年来穂ばらみ期の稲には使っては相ならぬということになっておりますから……
○倉石国務大臣 食管の根幹ということばにつきましては、そういうことばをお使いになる方によって、いろいろニュアンスがお違いになるようでありますが、政府が食管根幹と思っておりますのは、その一般的定義といたしましては、「国民食糧ノ確保及国民経済ノ安定」という大目的、つまり食管法第一条にありますその大目的に沿うため、必要な政府の食糧管理のあり方をいうものと考えておるわけであります。 ただいまお話のございました、たとえば米管理の場合の根幹と申しますのは、国民の基本的な食糧である米の必要量を確保いたしまして、国民経済の安定をはかりますため、政府が米の需給、それから価格を調整いたしまして、米の配給について必……
○倉石国務大臣 ただいまお話のございましたのは、過剰米をみそ、しょうちゅう等に払い下げております問題だと思いますが、従来みそ、しょうゆ等の原材料用米として輸入砕米、それから準内地米を売却しておったのでありますが、過剰米を処理いたします一環として、これらの輸入米にかえて過剰米を売却することにいたしたわけでございますので、政府の手持ち米を売却いたします価格は、いま申し上げましたように、従来しょちゅうだとかみそだとかの原料に使っておりました輸入米に見合うような価格で払い下げておるわけでありますから、原料代としてはその製品の価格の低落のためにはあまり影響がないわけであります。
○倉石国務大臣 農林水産物の自由化にあたりましては、総合農政の展開に悪影響を与えないような配慮をしながら、必要に応じて関税措置その他適切な対策を講じておるところでありますが、ただいまお話しの経過につきましては、すでに二十品目の農林省所管物資の自由化を行ない、あと九月までになお二十八品目が残存する、こういうことであります。
○倉石国務大臣 お答えいたします。 この事件につきましては、もうすでに伝えられておりますように、昭和四十一年にも同じようなことにおきまして、政府で政令についての決定をいたそうとしたときもございますが、ただいま河村さん御指摘のように、いかにも二十数年たって事情が変化しておるのにおかしいではないかという空気も世間にもたくさんありましたし、一般の市民感情もそうでございましたので、慎重に検討をしようということで、当時私農林大臣でありましたが、政府としてはさらに検討を重ねるということをいたしておったわけでありますが、その間、政府を相手にいたします当該案件に関する訴訟が提起されて係属いたしておりました。……
○倉石国務大臣 御存じのように、米の管理の制度は法が示しておりますように、農家経済、国民消費生活等、国民経済の各分野にきわめて大きな関係を持っておりますし、また、国民食糧を確保いたしまして国民経済の安定をはかることはきわめて重要でございますので、このために必要な管理を行ない、米の需給及び価格の安定をはかってまいるという考えに変わりはないわけであります。しかしながら、米の管理につきましては、米の需給事情の変化によりまして、各般の面にわたりまして問題が生じておることは御存じの事実でありますので、このような事態の変化に即応いたしまして、その管理の適正を期するということによりまして、その制度運営の改善……
○倉石国務大臣 この前ここでお答えいたしました、つまり政府が政令の改正に踏み切りました動機、それから理由等につきましては、もうくどくど申し上げる必要がないと思いますが、そのときにも政府の方針を明らかにいたしましたように、私どもといたしましては、ああいう判決が下ります前、つまり下級審においては政府側の主張がいれられておったわけでありますので、したがって、ああいう残っておる土地をできるだけ公共の用に供したい、こういうつもりでおったわけでありますが、今回の判決では、そういうような解釈は法意を広げ過ぎているという、無効なものであるということになったものでございますが、しかし、その判決の御趣旨は十分尊重……
○倉石国務大臣 ただいまお話のございました東邦亜鉛株式会社が、昭和四十二年十一月、群馬県知事より変電所用地として農地転用許可を受けました土地に変電所を建設しないで、この土地を高崎信用金庫に運動場として使用させまして、高崎信用金庫が昭和四十一年三月、群馬県知事より運動場用地として農地転用許可を受けて運動場として使用しておりましたところに変電所を建設しておりました。東邦亜鉛株式会社が許可目的以外の目的に転用農地を使用させていることは、まことに遺憾千万でございます。このような交換使用をいたすことになりましたのは、高崎信用金庫の運動場が、従来、工場とその周辺地との遮断地帯としての効果を果たしておりまし……
○倉石国務大臣 私はよく存じませんが、事務当局が参っておりますから知っておるかどうか……。
【次の発言】 一般論としては、やはり農業委員会の議決というのはそれなりに効力を持っておると思います。
【次の発言】 だいぶ法律論になってきましたから事務当局から申し上げます。
【次の発言】 突然のお話でございますので、そのほうの係が来ておりませんので、すぐに呼ぶようにいたします。
【次の発言】 事務当局からお答えいたさせます。
【次の発言】 農林省におきましては、いわゆる綱紀の粛正について常々部下に厳重に言っておりますので、なお今後も私どもといたしましてはそういう指導方針でやってまいるつもりでございます……
○倉石国務大臣 きのうお尋ねいただきましてお答えいたしましたのは、私は当該委員会の決議というものの内容については申し上げたわけではありませんで、一般論としては、農業委員会の決議というものはそれなりにわれわれは尊重すべきものである、こういう考えを申し上げたわけであります。
【次の発言】 先にお答えさせていただきますが、ただいまお話のございました長野県佐久地方に発生いたしております学童の目の障害は有機燐剤農薬によるものであるとの説を、ただいまお話しのように東京大学の石川講師が発表いたしておりますが、御存じのようにこの説には反対の学者も多くございまして、厚生省も、食品中の残留農薬によるものとは考えら……
○倉石国務大臣 総理のお話の前に私申し上げたいと思います。 わが国農業の過去の歴史的事実については、ただいま小平さんからお話がありました。私どもといたしましては、仰せられるように豊葦原の瑞穂の国であり、また北は亜寒帯から南は亜熱帯の地域にまたがっておるわが国でありますし、いろいろ長い間の経験によれば米というものは国民の主食であるし、またわが国の国土に適した農作物であることは間違いございません。そういうことで今日まで出てまいりましたが、お説のようにだんだんと国民経済が伸び、そしてまた食糧に対する国民の好みが高度化すると申しますか、大きな変化を生じてまいりましたために、今日のような状況に相なった……
○倉石国務大臣 これは御承知のように年金の制度でありますので、農業者年金基金法案という法律を出したわけでございます。
【次の発言】 年金を行なうために特殊法人で年金基金をつくるわけでありまして、それと一緒にやるのはやはり年金基金法が一番いいのではないか。もう御存じのように、国民年金と農業者年金とは最終的には一緒にやるものでありますから、そういう意味でいまのような名前をつけるのが一番妥当ではないか、このように思います。
【次の発言】 先ほどお答えいたしたとおりであります。
【次の発言】 小林君、何か誤解していることがあるのじゃないですか。あなたも私も、社会労働委員会でもう何年かやっている。公的年……
○倉石国務大臣 昭和四十五年度農林関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産業施策の基本方針について申し上げます。 まず、農業についてでありますが、最近の農業をめぐる諸情勢の変化は著しく、米の過剰をはじめ種々困難な問題に直面しております。このような情勢に対処し、政府としては総合農政の展開をはかることとし、鋭意検討を続けてきておりますが、第一に、今後の総合農政の推進にあたって最も重要なことは、規模が大きく高能率の近代的農業を育成していくことであると考えております。そこで自立経営農家の育成に努……
○倉石国務大臣 最近野菜につきましてはお話しのように値上がりをいたしておりましたが、これは一番大きな理由は干ばつでございまして、そのために出荷が非常におくれておりまして、そこで農林省では地方農政局を通じまして、大消費地向けの野菜の出荷の促進をはかるように手配をいたして指導をいたしておるところであります。その結果、御存じのように一月中旬に比べますと入荷量もふえてまいりましたし、卸売り価格で見る限りは、二月上旬ごろを峠に価格は若干下がり始めておるわけでありますが、何にいたしましても毎日毎日の必要なものでありますので、これからそういう流通機構の整備についてさらに一段と力を注ぎまして、消費地の方々に野……
○倉石国務大臣 自然公園の中の国有林における除草剤散布に対する農林省のお話でございましたが、国有林では、除草剤を散布する場合には、自然公園の特別保護区域には使用しないことといたしておるわけです。その他の地区でも自然の保護に十分留意してやっております。 なお、いまお話のございました自然公園の特別保護地域のほかに、史跡、名勝、天然記念物、鳥獣保護区特別保護地区、学術参考保護林、湖、池、河川等には除草剤を使わないようにいたしておりますが、なお、いま除草剤だけのお話がございましたけれども、塩素酸糸のことにつきましては従来もずっと継続して使っておりましたが、二四五Tがいま問題になっているようであります……
○倉石国務大臣 物価対策上、それから牛乳の消費を多くするというふうな見地から――ただいままでの昔からやっております牛乳の配達のほうはガラスびんでありまして、これは一本六十銭ぐらいだ。しかし、一人の配達夫がせいぜい三百本ぐらいしか配達ができないわけです。そこで、これをワンウエーにいたしまして、紙であるとかポリエチレンみたいなものに置きかえるというと、倍またはそれ以上、六百本ないし八百本も配給ができるので、小売り屋のほうといたしましても、労働事情が今日のように窮屈になっておりますし、かたがたガラスびんを回収するというふうなことによってたいへんコストが上がってくるという問題もございますので、いろいろ……
○倉石国務大臣 私どもがこの法律を提案いたしますまでにも考えておりましたことは、つまり、いまのわが国の経済、産業の振興してまいります状況を見ておりますと、やはり工業あるいは人口等が偏在していく傾向がございます。こういうことを放置しておくことは、私どもにとって将来いろいろな困難な問題を生ずるのではないか、こういうことが考えられるわけでありますが、そういうことよりも、さらに私どもとしては、現在の日本の農業というのは、農業基本法制定以来十年を経過いたしておりますけれども、やはりあの基本法が志向いたしておりましたような成果を残念ながら十分にあげているとは言えないと思うのであります。しかしながら、農業に……
○倉石国務大臣 だたいまるるお話のございましたことにつきまして、私どももまことに同感でございまして、本年、野菜が一時的に高騰いたしておりました原因等については、もういろいろお話がございましたとおりでございます。 そこで、これをどうしても改善してまいるために、施設ものにつきましての状況は、いまお話がございました。そのとおりでございまして、大体計画どおりに進んでおりますし、なお指定産地も、四十六年度予算では三十カ所ほどふやして、六百四十の指定産地にいたしました。それからまた指定消費地も、広島、札幌等を加え二カ所ほどふやしている。大体そういう計画は進めておりますが、御指摘の露地野菜につきましては、……
○倉石国務大臣 ただいまお話のございました大井市場の整備につきましては、四十二年の中央卸売市場審議会の答申に基づきまして、四十三年に大井市場対策協議会を設置し検討を行なうとともに、一方東京都は、四十四年プロジェクトチームを編成いたしまして、基本計画の策定等について具体的な検討を行なっておるようであります。政府としては、今後東京都の計画が固まり次第、大井市場対策協議会の検討に乗せ、着実な実施が見られるように努力いたしたいと考えております。
【次の発言】 いまお話のございましたように、私ども、七カ年の平均を抽出いたしまして、そういうことを基礎にいろいろ検討いたしておる。それはきのうもお話がありまし……
○倉石国務大臣 昭和四十六年度農林関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位のご協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産業施策の基本方針について申し上げます。 まず、農業についてでありますが、農業は今日、経済の国際化、物価、公害などの諸問題への対応を要請され、さらに、米の生産過剰の問題が生じ、きわめて困難な局面に立ち至っております。このような情勢に対処し、国民に対する食料の安定的供給と農業従事者の所得及び生活水準の向上をはかるという農政の使命を全うするため、次の方向に沿って総合農政を強力に推進することとしております。 第一に、……
○倉石国務大臣 お説のとおりだと思いますが、行管の指摘にもごもっともな点もありましたので、私ども、そういった点を重視して、できるだけ尊重してやろうと思っておったのでありますが、ただいま大野さん御指摘のような点においては、これからも十分注意してやってまいりたいと思います。
【次の発言】 お説全く御同感でございまして、いまお話のように現在はやっておるわけでございます。そして私どもの手元には、毎日の各野菜の状況、それからそれぞれの市場における価格、そういうものの詳細が参っておるわけでありますが、やはり御指摘のように、最近はとにかく野菜が一ころよりも一人当たりの需要量がふえておるようでございます。その……
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