このページでは成田知巳衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○成田知巳君 一九七〇年代の幕明けの国会に臨むにあたりまして、今後の日本の政治、経済、外交はどうあるべきかについて、党の考え方を国民に訴え、国民の批判を求めることは、われわれ政党に課せられた責務だと考えるものであります。(拍手) いま日本国民は、七〇年代の日本が進むべき道として、憲法秩序を守る道か、それとも、これとは原理的に相いれない安保体制強化の道を選ぶかの選択の前に立たされておるのであります。 私は、憲法を守り、平和と民主主義、国民生活の向上をはかる道こそ、総理がいわれる、日本という国の存在が人類を豊かにするゆえんであると世界の人々からひとしく認められる道であると確信するものであります……
○成田知巳君 私は、日本社会党を代表して、総理の施政方針演説に対し、わが党の立場と考え方を明らかにしながら、内外の諸問題について総理の見解をお尋ねしたいと存じます。(拍手)総理の率直、明快な責任ある御答弁をお願いするものであります。 佐藤内閣は、憲政史上一番長続きした内閣となりましたが、山高きがゆえにとうとからずのたとえのとおり、内閣も長続きしたからといっても決してとうといとは言えないと思います。(拍手)総理が真剣に取り組むと何度も公約されました政界の浄化、政治資金の規制は、ついに今日まで実行に移されず、国民の期待を大きく裏切っております。総理は、池田内閣の高度経済成長政策を人間不在の政治と……
○成田知巳君 私は、日本社会党、公明党並びに民社党を代表し、ただいま議題となりました佐藤内閣不信任決議案について、提案の趣旨を説明し、同僚各位の全面的な御賛同を得たいと存じます。(拍手) まず、決議文を朗読いたします。 佐藤内閣不信任決議案 本院は、佐藤内閣を信任せず。 右決議する。 佐藤総理は、本臨時国会での所信表明演説の中で、国際秩序は戦後体制のワクの中では処理しきれなくなったと告白されておりますが、国際秩序はもちろんのこと、国内秩序、国内政治も、戦後体制、すなわち佐藤体制のワク内でもはや処理できなくなっていることは、国民多数のひとしく認めるところであります。(拍手)……
○成田知巳君 私は、日本社会党を代表いたしまして、総理の施政方針演説について、わが党の立場を明らかにしながら、総理並びに関係閣僚に、内外政策の基本について質問いたしたいと存じます。(拍手) 総理の施政方針演説には、日中国交回復、物価対策など、国民がいま一番知りたい問題について、具体的方針は何一つ上示されておりません。国民の心に訴える何ものもなく、またまた平板な作文の朗読に終始したと印象づけられたのは私一人ではないと思います。(拍手) もっとも、近く退陣される佐藤総理に多くのものを期待すること自体無理だともいえるでしょう。私自身、総理に一体何をお尋ねし何をただすべきかについて、一種の戸惑いを……
○成田知巳君 一昨日の総理の所信表明演説は、田中内閣の国民に対する、いわば最初の公式の訴えでありました。それだけに、国民の中には期待を寄せた方も多かったと思いますが、結果は、残念ながら平板なことばの羅列に終始したのであります。(拍手) 国民が総理演説から感じ取ったものは、田中内閣の政治姿勢は佐藤政治の惰性の政治から一歩も出ていない、およそ自主独立の外交とか、庶民の政治とは無縁のものであったということだと思います。(拍手) 以下、私は、日本社会党を代表して、総理に内外の重要問題につき質疑を行なうとともに、政治の流れを変えるための日本社会党の基本的態度を明らかにしていきたいと存じます。(拍手)……
○成田委員 総理のただいまの所信表明に対しまして、日本社会党の立場から党の見解を申し上げたいと存じます。 国民はすべて、きょう総理は所信表明の形で、事実上いままでの施政の責任をとって退陣の意思を表明されるものと考えております。これは当然のことであり、国民の期待と理解は当然のことだと私は考えます。それだけに総理も、いまの所信表明をお聞きしてもわかるのでありますが、その表現にたいへん苦労され、種々配慮を加えられたことは理解できないわけではありません。しかし、いま述べられた所信表明は、まことに抽象的であり、総理の心境が端的に表明されたとは理解できません。抽象的なことばを好んで使う人は、その人が心に……
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