山中貞則 衆議院議員
32期国会発言一覧

山中貞則[衆]在籍期 : 26期-27期-28期-29期-30期-31期-|32期|-33期-34期-35期-36期-37期-38期-40期-41期-42期-43期
山中貞則[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは山中貞則衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院32期)

山中貞則[衆]本会議発言(全期間)
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第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 衆議院本会議 第28号(1970/05/13、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 昭和四十四年度観光の状況に関する年次報告及び昭和四十五年度において講じようとする観光政策について御説明いたします。  この報告及び政策は、観光基本法第五条の規定に基づき、政府が毎年国会に提出することになっており、今回は第七回目のものであります。  初めに、昭和四十四年度観光の状況に関する年次報告について御説明いたします。  まず、国民観光について述べますと、最近の高度の経済成長に伴い、国民の生活水準の向上とその中に占める消費支出の拡大、余暇時間の増大、都市化の激しい進展による人間疎外の進行に対する反動作用等によりまして、生活に変化を与え、活力を回復するための観光につい……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 衆議院本会議 第3号(1970/11/26、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) まず、沖繩問題から申し上げます。  今後どしどし具体化していきます沖繩復帰対策の各種問題点について、沖繩側の意向を十分に反映させろという御要望でございますが、当然のことでございますし、私たち祖国は、沖繩に向かって、私たちが沖繩の方々の御意向を反映しているかどうかを絶えず私たち自身が問いながら作業を進めていかなければならない立場にあるというふうに考えておるわけでございます。  先般、四十項目にわたる第一次の復帰に対する大綱の閣議決定を行ないましたが、その大部分は、沖繩の方々の特殊な環境において、なお復帰と同時に実施されては非常にお困りになる具体的な問題について取り上げた……

第64回国会 衆議院本会議 第4号(1970/11/27、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 公害が私害であるかどうかの議論については、総理からお話がありましたが、公害を発生しておる企業が私企業であるという意味においては確かに御指摘のとおりだと思いますが、その発生した害が相当範囲にわたるという意味において、一応、日本では公害という呼び方をしておるということでございます。企業が、公害対策をみずからの責任において行なわなければならないということは、すでに、企業が新しく立地する場合において、公害企業であるがゆえにその企業立地を困難にせしめている例、あるいはまた、その地域において企業活動を続けようにも、よき隣人たり得ない企業がそこで活動し得ない例、あるいはまた、存立し……

第64回国会 衆議院本会議 第5号(1970/12/03、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 公害対策基本法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  戦後すでに二十有余年を経過いたしましたが、その間わが国経済は目ざましい発展を遂げ、これに伴い国民所得の増大、産業構造の高度化等望ましい現象をもたらした半面、短期間におけるきわめて早い経済の発展と人口の著しい都市集中を背景として、大気の汚染、水質の汚濁、騒音等による公害の発生が各地に見られ、人の健康や生活環境に対する脅威となって、重大かつ深刻な社会問題を引き起こしております。  公害対策基本法は昭和四十二年八月に制定され、以来、同法の精神にのっとり、政府としては大気汚染防止法、水質保全法、工場……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 衆議院本会議 第11号(1971/02/25、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 環境庁設置法案について、その趣旨を御説明いたします。  国民の健康で文化的な生活を確保するために、公害を防止し、環境の保全をはかることは現下の緊要な課題であり、文化国家、福祉国家の完成への試金石でもあります。政府もかねてからこの点を重視し、さきの臨時国会において関係法制の抜本的な整備をはかるとともに、これに引き続き、今国会に提出した予算案等においても、公害防止を重点的施策として取り上げ、公害防止施策の拡充整備の裏づけとなる財政、金融、税制面について格段の配慮を払っているところであります。今回の環境庁の設置の構想は、このような環境問題に取り組む政府の基本姿勢を確立し、今……

第65回国会 衆議院本会議 第29号(1971/05/13、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 昨年の臨時国会において、海洋汚染防止法、水質汚濁防止法、公害防止事業費事業者負担法等の法律を制定していただきました。今国会においては、さらに公害の防止に関する地方財政の補助の特例等についても制定を見ましたので、これらの問題を駆使いたしまして、港湾、河川あるいは内水面の底質の悪化等に対処するとともに、海洋汚染防止等についても水産動植物への十分の配慮をいたしてまいらなければならぬと考えます。  このようなことを考えますと、先般の法律の中で、内水面の規制の中で、モーターボートやあるいは遊覧船等の油の規制を一つ取り落としていたことに気がつきました。これは近く環境庁も発足いたし……

第65回国会 衆議院本会議 第32号(1971/05/18、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 公害防止施設は、ただいまの通産大臣のお話のように、収益に貢献しない部門を強制的に国家、地域社会のために投資を余儀なくされるものでありますから、それに対する資金量、あるいは金利あるいは償還条件等については、先ほど大蔵大臣のお話がありましたように、特別にめんどうを見るようにいたしておるわけでございます。  なお、一般にも、同じような、普遍的に利潤を生まないということで、特別償却を初年度二分の一という制度をとるようにいたしましたが、中小企業については、特別に、五千万円以下、従業員三百人以下に条件を付しまして、三〇%ずつ、三年間九〇%の特別償却を、選択制を採用することにいたし……


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第67回国会(1971/10/16〜1971/12/27)

第67回国会 衆議院本会議 第11号(1971/11/06、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) 沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律案、沖繩の復帰に伴う関係法令の改廃に関する法律案、沖繩振興開発特別措置法案、沖繩振興開発金融公庫法案、及び沖繩開発庁設置法案について、その趣旨を御説明いたします。  わが国民多年の悲願である沖繩の祖国復帰がいよいよ明年に実現する運びとなったことは、国をあげての喜びであります。(拍手)沖繩はさきの大戦において最大の激戦地となり、全島ほとんど焦土と化し、沖繩県民十余万のとうとい犠牲者を出したばかりか、戦後引き続き二十六年余の長期間にわたりわが国の施政権の外に置かれ、その間沖繩百万県民はひたすらに祖国復帰を叫び続けて今日に至ってまいりまし……

第67回国会 衆議院本会議 第20号(1971/12/03、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官・農林大臣臨時代理】

○国務大臣(山中貞則君) 今回の事故は、漁業者にとってまことに迷惑かつ最大の問題を提起したものとして、私どももこれを重視し、直ちに水産庁の公害担当官を現地に派遣をいたしました。現在はまだ油が拡散中でございますし、また海流に乗って北上を続けておるというきわめて憂慮すべき状態下にありまして、漁業の被害の全容というものは、いまの時点においては明らかにすることはできませんが、しかしながら、新潟市に置かれております日本海区水産研究所並びに県の水産試験場あるいは県、市等の担当者、こういう方々に集まってもらいまして、協力して現在調査中でございます。  漁業者から見れば、これは油の問題もたいへん迷惑な話であり……

第67回国会 衆議院本会議 第25号(1971/12/21、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官・農林大臣臨時代理】

○国務大臣(山中貞則君) 総理から大体答弁をしていただきましたので、残された問題について御答弁いたします。  総理の申された措置のほかに、長期の本土療養者の問題がございますので、これも、先般、琉球政府と相談の上、一千二百万の差損補てんをする措置を決定をいたしました。これも復帰まで続けていくつもりでございます。  さらに、本朝の閣議において、沖繩のドル圏の中の円物資というような立場に置かれた特殊な事情を勘案し、沖繩の中小企業を中心とする緊急融資措置を講じたいということを発言をいたしまして、さらにこの問題について、具体的な策を至急検討をいたしておるところでございます。  円の復帰前の切りかえの問題……


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第68回国会(1971/12/29〜1972/06/16)

第68回国会 衆議院本会議 第4号(1972/01/31、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官】

○国務大臣(山中貞則君) ただいまの公害紛争処理法に基づく中央公害審査委員会の権限は、調停、仲裁等を行なうわけでありますが、いずれも当事者間の合意を前提といたしておりますために問題があり、あるいは限界があるということは、私も承知いたしております。したがって、今国会に中央公害審査委員会を、独立、そしてまた権限のあるものとして、国家行政組織法の第三条機関に移行せしめるとともに、責任裁定、原因裁定等を内容とする裁定の権限を与えるための法案を提出するつもりでございます。(拍手)

第68回国会 衆議院本会議 第30号(1972/05/19、32期、自由民主党)【政府役職:総理府総務長官・沖縄開発庁長官】

○国務大臣(山中貞則君) 沖繩においては、農業の持つ条件で、すぐれた条件と劣った条件と二つあると思います。すぐれた条件に即応して農業政策の展開がされなければなりません。すなわち、亜熱帯性営農というものを確立する。キビ、パイナップルあるいは肉牛、野菜等、これらを組み合わせて、沖繩が有利である条件のもとに、本土営農よりもすぐれた条件を確立すれば、沖繩の前途は、ある意味において農業の上においても明るいものがあると考えますので、これらの政策を積極的に進めます。  さらに、劣っております面は、長い間、施政権下にありまして、本土の各種制度あるいは金融等の恩典をあまねく受けられませんでしたために、おっしゃる……

山中貞則[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院32期)

第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1970/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先般の組閣で総理府総務長官を拝命いたしました山中でございます。  新聞その他の報ずるとおり、だいぶ悪戦苦闘いたしておりますが、しかし沖繩の問題は、私たち民族の良心のうずきとして受けとむべきことであると考えます。したがって、いろいろの障害はありましても、七二年を皆さま与野党一致してあたたかい祖国の誠意と償いの気持ちをもって受けとめるために全力を尽くしますので、御声援、御叱声を賜わらんことをお願いいたします。(拍手)

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1970/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先日は、ただあいさつだけでよいということでございまして、新聞報道その他で何だか沖繩及び北方問題特別委員会をばかにしたような記事が出ておりましたけれども、御列席の皆さまはそういうことでなかったことは御理解をいただいておると思いますので、お許しをいただきたいと思います。  本日は、沖繩問題及び北方問題についての所信の一端を述べさせていただきたいと存じます。  まず、沖繩についてでありますが、多年わが国民の宿願でありました祖国復帰は、昨秋の佐藤・ニクソン会談によって一九七二年中に、核抜き、本土並みという大多数の国民の意思に沿った形で実現を見ることとなったわけでありまして、まことに慶賀……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1970/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは、総理、外務大臣の問題でありますが、私の所管は、防衛問題は入っておりませんし、いわゆるベトナム戦の終結がなかった場合において、また相談しましょうというのは、一九七二年中に返還するということは含まれていない。だから、一九七二年中の返還は間違いはない。では、何を協議するのかということは私の所管ではありませんので、総理、外務大臣等からお聞きを願いたいのですが、私の承知している範囲では、そのときに、沖繩の基地というものがベトナムに関連して日本政府の事前協議を要する機能の発動を余儀なくされるような現象があり得るのかどうか、そのような場合にはどのような相談をするのかというようなことが……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1970/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました沖繩・北方対策庁設置法案につきまして、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。  この法律案による措置の第一点は、沖繩の復帰に関し、その準備のための施策を推進し、並びに沖繩の経済及び社会の開発及び発展をはかり、あわせて北方領土問題その他北方地域に関する諸問題の解決の促進をはかるために、沖繩及び北方地域にかかる国の行政事務を総合的に行なう必要がありますので、総理府の外局として、沖繩・北方対策庁を設置することであります。  昨年十一月佐藤総理とニクソン米国大統領との間で、沖繩が、一九七二年中に、大多数の国民の意思に沿った形で返還されることが合意されました……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第9号(1970/04/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 一昨日閣議決定をいたしました沖繩復帰対策基本方針につきまして、沖繩及び北方問題に関する特別委員会の委員の皆さま方に、あらためて基本方針の概要を御説明申し上げてみたいと存じます。  この基本方針は、沖繩復帰対策の策定及び推進にあたっての政府の基本的考え方をまとめるとともに、その推進体制を明確にすること、その推進に際しては、沖繩琉球政府をはじめとする沖繩県民の民意を十分に尊重することを前提としており、その内容については、まず第一に、復帰準備体制については、復帰準備施策の内政的事項については総理府が中心となり、沖繩復帰対策各省庁担当官会議等を通じて関係各省庁間の連絡調整をはかりながら……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1970/04/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先般とりました全軍労の既解雇者の問題につきましての本土並み差額の一億九千六百万円につきまして、党派を越えた激励をいただきましてありがとうございます。少しでも本土政府の努力の積み重ねが現地側で本土政府の誠意のあらわれとして受け取っていただければ、私は望外の喜びでございますが、そこでただいま御質問の現会計年度、すなわち本土の会計年度との食い違いの残り三カ月の期間における措置はどうするのか。これは記者会見の要旨にもその件は触れたのでありますけれども、大体予定されております数字が二百十三名ということに表に出ておりますので、これらの人々にはこちらの四十五新会計年度になりましても同じ措置を……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1970/04/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま満場一致をもって可決されました附帯決議につきまして、第一点の審議会の設置等につきましては、委員会の質疑応答を通じまして、復帰までに設置する意思のないことを明らかにいたしておったところでございますけれども、「等」ということばもございまするし、またその御趣旨というものが十分私もわかっておりますので、その後段に書いてございまする「沖繩住民の意向を反映させること。」について、単に機構のみにとどまらず、全会一致の御趣旨を十分に体し、第二点の復帰した際の特別措置に関しましても、ともに決議の趣旨に沿うように努力をするつもりでございます。

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第16号(1970/06/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず第一点、感情に走らないようにしたい、これは当然のことであります。しかしながら、現在私たちが考えなければならないことは、その問題、いろいろの問題の起因者はだれかという問題であります。そのことに対して起因者たるべきものは当然それに対する反省なり、あるいはそういうことの起こらないようなことを自分自身でやらなければならない立場にある。その点において一例を女子高校生の暴行事件ということにとるならば、やはりこれは若い国民の青年が徴兵されてベトナムの戦場に投入されて、そうしてどのような戦闘環境にあったのかもしれませんが、少なくとも心理学の上でも戦場心理学というものがあるようにいわれており……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第17号(1970/07/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 結論としては、一番心配されるのは農作物でありまして、人命その他には被害はありませんでしたが、一番時期的に見ても、あるいは作物の種類から見ても、キビというものを心配したわけです。しかし私のところに届きました被害には、私、疑問がありまして、いまこれを現地に問いただしているところであります。ということは、サトウキビの被害が六十七万四千三百四十九ドル、水稲が二十五万二千六百二十ドル、カンショが三十三万四千九百十ドル、こうなっているものですから、パイナップルの被害は全くなくて、そうして風に一番強いサツマイモが水稲よりも被害が多い報告は私は疑問がありますので、きのう指示しまして調査を命じて……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第20号(1970/10/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これはあくまでも大蔵省に対する予算要求案ですから、あまりこまかな細部の話というのは、とらぬタヌキの皮算用まで含めて資料にして配付するなんということは、本来すべきものでないわけです。しかしながら、御質問があれば逐次答えていきますけれども、このような総額七百三億の予算を組んだ柱が幾つかございます。あるいは復帰記念事業も一つの柱でしょうし、さらに沖繩の特殊な財政事情というものに対処するための県政運営費、こういうものを相当大幅に計上していく、六十億ほど予定しております。あるいは町村の自主財源というものも配慮していくし、さらにまたいろんな事態に対処するための予備費的なものも考えていく。要……

第63回国会 議院運営委員会 第19号(1970/04/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私は、内閣を代表して、この沖繩住民の国政参加特別措置法案に対し、全面的に賛成の意を表しますとともに、議院運営委員会の皆さまが、今日まで長い期間にわたって、超党派的に各党一致して本法案を取りまとめられました御努力に対し、深甚の敬意をあらわすものであります。

第63回国会 決算委員会 第13号(1970/04/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 公務員制度を所管いたしておりますから、御指摘の内容は行政管理庁が主であると思いますけれども、しかしながら、公務員の立場の擁護、利益の確保の立場からいたしまして、定員外の職員等のあり方につきましては、今後行管とも十分連絡をとりまして、公務員制度が、真に国民の奉仕者たる公務員のあり方でありますように努力をいたしてまいる所存でございます。(拍手)

第63回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私は、総理府総務長官の山中でございます。総理府に設置されております交通対策本部の本部長もつとめております。  このたび、今国会における交通安全対策特別委員会の審議が開始されるにあたり、交通安全対策に関する政府の方針を申し述べたいと存じます。  御承知のとおり、わが国経済の成長に伴う輸送需要の増加は、ここ数年来、自動車保有台数の急激な増加をもたらし、これが交通事故発生の一つの大きな要因となって、交通事故による死傷者は、逐年増加する傾向を示しております。昨年におきましても、政府と国民が一体となって交通事故の防止に努力いたしたにもかかわらず、交通事故による死傷者は、死者数一万六千二百……

第63回国会 交通安全対策特別委員会 第5号(1970/03/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました交通安全対策基本法案につき、その提案の理由及び内容の概要を御説明いたします。  近年におけるわが国の経済の著しい発展に伴い、自動車交通は急激な伸展を遂げておりますが、これとともに道路における交通事故も逐年増加の一途をたどり、昨年一年間における道路交通事故による死傷者数は九十八万人を上回るというまことに憂慮すべき事態に立ち至っているのであります。また、鉄道及び軌道における交通事故並びに船舶及び航空機による交通事故は、幸いに必ずしも増加する傾向にはありませんが、一たび事故が発生した場合には、多数の死傷者を生ずるという重大な結果をもたらすものであり、その防止は……

第63回国会 交通安全対策特別委員会 第6号(1970/04/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは、何も政府と国会との間に意見の相違があろうはずはありませんで、当然そういう考え方で取り組むべき問題と思います。ただ、事柄が空の賊、空賊といいますか、そういう特定の者が特定の目的をもって不特定の一定の集団の人に対して危害を加え、監禁をするという場合と、交通事故というものは、起因者というものが一定していない、たとえばある一定の集団なりある人間が、走る凶器といわれている自動車を使って、銀座通りなら銀座通りで人間をひくつもりで走るというようなことが起これば、これはやや似たケースになりますが、この交通対策の基本は、いずれも善良なる国民同士の間において、突如ある時点において加害者と被……

第63回国会 交通安全対策特別委員会 第8号(1970/04/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 マンネリズムに堕しているのではないかという御批判もありましたので、実施のやり方については、そうそう新奇をねらってやるようなものもあまりありませんけれども、実施の時期につきまして、新入学児童、園児等の初めて家の外に出る子供たち、しかも自動車に対して一番弱い、事故率の多い幼児あるいは新入学の児童たちをまず交通安全旬間の中で守っていく、その守られた中で初めて家庭から外に出ていく子供たちの一歩が始まるということがやはりいいのではないかと考えまして、ことしからマンネリズムを打破して、そういう安全旬間というものを一カ月繰り上げたということにそのねらいがあります。  さらにこまかな、そのよう……

第63回国会 交通安全対策特別委員会 第16号(1970/09/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 個人が自動車を持つことによっての社会人としての意識、自分の生活レベルという問題に対する自動車との関連性、こういう問題等については一がいにいえないと思いますが、今日の国民感情、市民感情として、自分たちも自動車を持つ身分になりたいというような必然的な願望の存在することは否定できないと思うのです。しかし、日本の国土は大体三分の二近く山岳地帯である。したがって、人間の常時居住する環境、生活環境というものは非常に狭い。局限的な狭い範囲の中で生活を余儀なくされておる。いわゆる居住環境の密度というものは非常に高い。そういう背景が一つありますが、それを考えますと、日本の統計上、アメリカの、ある……

第63回国会 災害対策特別委員会 第10号(1970/09/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 御承知のことでありますが、政府調査団の派遣というものは一定の基準がございまして、たとえば死者五十名以上というようなことがいろいろございますので、正式の調査団派遣という形をとっておりませんが、閣議でも報告をいたしまして、直ちに私の対策本部の参事官を長といたしまして、建設、農林一緒に、人家倒壊被害の局地的に多かった奄美大島、名瀬、住用村、並びに浸水、高潮等によって局地的に異常な甚大な損害を受けられた高知を中心とする地点においては、調査団を――正式の調査団ではございませんが、しかし、政府の調査団であることは間違いはない。政府の調査団としての資格をもって調査を済まして帰りまして、その報……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第3号(1970/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 第六十三回国会における当特別委員会の御審議をいただくに先立ち、総理府総務長官として所信の一端を申し述べ、各位の御指導と御協力を賜わりたいと存じます。  わが国は、世界にもまれな経済成長によって国民の所得水準は向上し、国民生活も豊かになってまいりました。しかしながら、その反面、いろいろ社会問題が発生し、中でも公害の問題が深刻化いたしております。  公害問題は、申すまでもなく、緊急な解決を必要とする国民的課題でありまして、政府といたしましてもこのため諸般の施策の推進につとめてまいりましたが、公害対策基本法の制定を契機に一そうその施策の整備拡充に努力いたしておるところであります。  ……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1970/03/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました公害紛争処理法案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  公害問題は、申すまでもなく、現在緊急な解決を必要とする国民的課題でありますので、政府といたしましては、従来から公害対策基本法の精神にのっとり各般の公害対策を講じているところであります。  公害対策におきましては、何よりも公害の発生を未然に防止する措置を講ずることが肝要でありますが、同時に、公害が発生した場合に備えて、公害紛争処理制度を整備することが必要であります。  公害による被害は、単に財産的なものにとどまらず、人の生命、健康に及び、しかも、当事者が多数にわたり、かつ、加害と被害との因果……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第7号(1970/04/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私の性格でございますから、予算でも、すでに昨年八月に提出してあります予算も全部ばらばらに組みかえて、要らないものは要らない、追加するものは追加するという作業を就任早々からやったのでありますが、提出法案につきましても、全部私の考え方で洗い直しました。もともと公害というものは思想、党派を越えた人類の挑戦すべき課題であり、日本においてもまさに国民の挑戦すべき課題として受けとめなければならぬものですから、その結果として皆さんの修正が行なわれた、これはそのとおり受け取るべきだ。これが一応原案に出ているわけですが、そこで、まだあと質問がありますからその点は答弁から省きますが、この紛争処理の……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第8号(1970/04/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先般の委員会の席上で、厚生並びに通産両省の答弁を聞いておりまして、しかも、四年間時日が経過しっばなしであるという現実を考えましたときに、これをいまのままほっておいたのでは、毎国会議論が繰り返されるだけで、とうてい「別に法律で定める。」という法の趣旨に沿った政府の主張はできにくいと私は判断しますとともに、そこでその委員会の日の夕刻、直ちに私のところの、直接ではありませんが、これに関与いたしております職員の諸君を集めまして、総理府のほうでこれを引き取って、少なくとも通産、厚生の両省を中心に、各省庁関係のあるところは参加してもらって、当然「法律で定める。」となっておる義務に従った立法……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第9号(1970/04/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 気持ちは当然前向きなんですけれども、やはり日本だけにしかないような、いまおっしゃったような病気であるというようなことがだんだんわかってきまして、イタイイタイ病も、最初は厚生省は栄養失調だとあなたにお答えしたということ、そこらのところは私はよく知りませんけれども、要するにそういうものは病理学的に、あるいは専門の科学者あたりの研究解明というものが前提になりませんと、病気そのものが第一いかなる原因によるものであるか等がわからないままでこの紛争処理に持ち込むということは、なかなかむずかしいでしょうし、病気の実態を、しからばそれが病原菌なり何なりというもの、あるいはその基因するところはど……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第11号(1970/04/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 与野党一致いたしておりまするのに、当該大臣との間に紛争処理がなされなかったということについておわびを申し上げます。私は、中身の問題よりも法律の形の問題を考えたわけでございまして、法律というものは、国が国民に対し、何を目的に、何をしようとするかということを定めなければならぬと思います。本法は、そのことがもちろん定めてあるわけでございますが、附則で、その定めたこと以外のことを検討しろということが書かれますと、ここでは国会の意思をいれたんだということで形はおかしくないようでありますが、成立可決の瞬間からこの法律は全体として法律になりますから、そうすると、政府のやるべきことについて附則……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第17号(1970/07/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 役人に相談をさせますと、すぐ局をつくりたい、あるいは予算が足らないから予算をつけてくれというような話に落ちつくのが大体見えておるわけです。総理もそこらのところはわかっておりますから、閣議の席で各省のそのような行政のあり方を改めて、私の手元ですっきりした政治の姿勢というものを示すようにという指示があったと私は受け取っております。その意味では、現在各省がばらばらにものを言っておりますことについて、全部いいことでありますけれども、やはりそれらを責任者の大臣等を私と、あるいは総理、官房長官等を含めまして、直接関係する閣僚で相談をしながら、現在閣僚会議である公害会議にぶっつけますと、その……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第18号(1970/08/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先般の閣議におきまして、公害担当大臣を拝命いたしました。今日までも公害紛争処理法等におきまして、公害対策特別委員会の皆さま方といろいろ意見を交換いたしてまいったところでありますが、今回は政府全般の責任者の指名をいただいたわけでありますので、一そうの御指導、お引き回しのほどをお願いいたします。  今回設置されました対策本部の、形は副部長でございますが、担当国務大臣としての指名があったわけでありますから、国の姿勢を、政治の姿勢を示す責任は本部長たる総理にあるとしても、具体的な実施あるいは対策等については、全責任が私にあるものと覚悟いたしておるわけでございます。対策本部の機構、機能等……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第19号(1970/09/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ごらんのように、ただいま参りましたので、あるいは答弁がちぐはぐになりましたらあとで変えますから……。  ただいまのお尋ねは、各省庁の固有の行政権限というものがある、そういうものを調整していくのに本部がやるのかということだと思います。これにつきましては、実行上も法律改正上も、本部が全部中心になりましてこれを進めてまいります。したがって、毎週一回はほとんど開いております関係閣僚協において、そのつど関係する閣僚にお集まりを願いまして、基本法の改正から始まって、先ほど答弁を説明員よりいたしました地方に対する権限委譲、工場排水法の取り締まりの残存十一業種について全部地方に委譲するというよ……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第22号(1970/10/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 何でも私ということで、答弁はいたしますが……。これからの企業立地条件の策定にあたりましては、これは経企庁長官のほうが所管いたしております新全国総合開発計画のレイアウトのしかた、あるいはそれぞれの県ブロック等において考えられる企業立地の定め方等がいままでは地域の繁栄ということのみで、ただいま確かに佐藤君の言われるように、陸上からながめた立地でありました。やはりこれからは広い意味の海洋汚濁あるいは湾内等のそのような天然の動植物、そういうようなもの等への影響等も考慮した設計あるいは設定がなされなければならない現実がそこに生まれておると思います。どこの役所ということでもありませんが、埋……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第23号(1970/11/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず、基本的な姿勢は、私がたびたび申し上げておりますように、市民の、あるいは国民一人一人の生活環境、生命というような身近な問題に関する事柄でありますので、できるだけ身近に事柄を掌握できて、常時自分たちの行政の範囲内でとらえておるはずである知事、市町村長というものに重点を移していきたい。そのためにはできるだけ多くの権限、あるいはその他のそれに伴う法的な根拠も地方に移していきたいというのが念願であります。工業排水等については、全部すべての業種が都道府県に委譲されたことは政令ですでに御承知のとおりでございますが、さらに現在の大気汚染防止法の中で委譲されておりまする市、さらにそれ以外の……

第63回国会 社会労働委員会 第24号(1970/07/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これはもうすでにたびたび意思の表明は公的に政府としてはいたしておりますし、昨日も、ストと申しますか、そういう官公労の諸君の要求を掲げた日の前日、私直接代表者全員の諸君とお会いしまして、政府の変わらない、勧告があったら完全に実施をする、また、昨年みたいに核抜きの実施等のちびたことはやらぬ――これは核ということばは別にして、きちんと、ちゃちなことはしないで勧告どおりやりますということを申しました。それは当然、勧告を総裁は五月と言っておられますから、五月以降ということになるわけでしょう。  また、財源問題等につきましても、今後災害その他でどれぐらい金が要るものかわかりませんけれども、……

第63回国会 地方行政委員会 第24号(1970/05/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 当時の藤枝自治大臣がそのような答弁をいたしておられることを、申し継ぎ事項その他において私承知いたしておりませんでした。秋田自治大臣は御存じだったのですか。――いまの問題は担当大臣も御存じないそうでありますが、私のほうで、いまおっしゃいました公的年金制度調整連絡会議において作業を進めておることは事実でございます。ことし私のプロパーの所管であります恩給につきまして、大体四十三年度ベースでありますが、物価、公務員賃金等の上昇の分に対しまして、一定の方式を樹立いたしまして、予算がセットされました。このことは他の公的年金の側にも――恩給においてはすでにそのような実質上のスライド制的なもの……

第63回国会 地方行政委員会 第28号(1970/07/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 完全実施というのは、いままでやっていてあたりまえのことであったのを、それをあたりまえにことしからやっていくということを意味するものであります。したがって、昨年から予算上の予備費の変化は二百億しかありませんけれども、一千百億の予備費が足りるか足りないか、その結果によって給与勧告をされた内容の完全実施に変化を生ずるというような性格のものではございませんで、これはもう給与の完全実施ということは、政府の姿勢である、また公務員に対する雇用者としての政府の約束でありますから、これは実行する。そのためには財源を、これはもう一義的にこれに充当するものであって、公務員給与の勧告の完全実施というこ……

第63回国会 地方行政委員会 第31号(1970/10/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 公害対策基本法で要請されております企業の費用負担の法律について、今日までじんぜん日をむなしゅうしてきたということは政府の怠慢であると私も思っておりますが、通産省側においては、産業構造審議会の公害部門の中間報告において、これらの問題について先ごろ報告がなされました。さらに厚生省の厚生大臣の諮問機関である委員会より答申が行なわれたところでありますが、いずれも考え方の面において一長あり、またあるいは実施のドラスティックな面において一長ありというようなことで、両者そのままの状態では法律になりがたい。しかも通産、厚生両省とも、法律に書くために要請されておる条項で答申し得なかったもの、すな……

第63回国会 内閣委員会 第2号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 初めに皇室経済法施行法の一部を改正する法律案について申し上げます。  ただいま議題となりました皇室経済法施行法の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明いたします。  内廷費及び皇族費の定額は、皇室経済法施行法第七条及び第八条の規定により、現在、内廷費は八千四百万円、皇族費は七百二十万円となっておりまして、これらは昭和四十三年四月に改定されたものであります。その後の経済事情、なかんずく物価の上昇及び二回にわたる国家公務員給与の引き上げ等の情勢にかんがみ、内廷費及び皇族費について、物件費及び人件費の増加を考慮し、内廷費の定額を九千五百万円、皇族費算出の基礎となる定額を八百三十万円……

第63回国会 内閣委員会 第3号(1970/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 いままでのあり方については先日の委員会で申し上げましたが、これから輸入も含めてやっていこうという体制はいままでよりも好ましき方向であることは間違いないでしょう。ただそれを今後運用するにあたって、民間の実務者あるいは関係閣僚が入っておりますから、そういうものの運用が適切であるかどうかについては今後の御批判の存するところでありましょうし、ことに諸外国が日本をどう見ておるかということを正確に受けとめて、ものごとをそこで議論していかなくちゃならない。日本の立場が、すでに環境ができ上がっておりますので、そこらのところは今後――私らはひさしは貸しておりますけれども、そういう意味では総理に対……

第63回国会 内閣委員会 第4号(1970/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私実態が正確にわからないということもありましょうが、御指摘のように、同和地区の方であるから転業、再就職その他がほんとうに阻害されているのかどうか。ときたま、たとえば結婚問題なんかで予算委員会で質問がありまして、興信所から何か調査して旧戸籍か何かまでめくって、それを報告をしたものだから破談になった。これは人権じゅうりん問題だから、こういうのは人権侵害の事実ですから、法務大臣に私のほうから調査、善処方を依頼したのですけれども、一般就職問題まで差別しているのかどうか、そこらまではちょっと私わかりませんし、私の常識ではそういうところまではほんとうにもう同化して、あまりそういう差別はない……

第63回国会 内閣委員会 第23号(1970/05/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 御説のように恩給法そのものは、第一条に、受給権者は権利としてこれを受けるものであることが明記された法律でありますが、明治に始まりました恩給法が、ことに戦後、敗戦によります旧軍人、準軍人、軍属その配偶者等を含む、中断そして復活、しかもそれの是正等々の複雑な段階を経てまいりましたために、当然の結果ではあるかもしれませんが、およそ今日の日本の法律の中で一番読んでわかりにくい法律というものが恩給法ではなかろうかという疑問を私も持つわけであります。法律というものはだれのためにあるのかということを私たちはいつも考えなければなりませんが、それはやはりその法律によって関係の生じてくる国民の方々……

第63回国会 内閣委員会 第24号(1970/05/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 いまの問題は、恩給受給者すなわち恩給法第一条に定められている恩給を受ける権利を有する人たちに対する国の考え方でございますから、技術的な問題ではございませんし、私から申し述べさせていただきます。  私はそのような恩給を受ける権利を持っておる人々は、国家、国民に対して公共の立場においてその生涯をささげて退かれた人々でありますから、当然国民の立場において、国家の名において、それに対して恩給を支給する義務を負うものである、こう考えております。そのような権利義務の関係が、今日まで累次の議員立法を含む改正が、上塗り上塗りで参りましたために、あるいは財源上の理由等にもよりまして、受給権者の方……

第63回国会 内閣委員会 第25号(1970/05/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました国家公務員災害補償法等の一部を改正する法律案外一件につきまして、その提案理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  本年二月二十八日付をもって人事院から国家公務員法第二十三条の規定に基づき、国会及び内閣に対して、今国会に別途提案されております労働者災害補償保険法の改正に対応し、国家公務員災害補償法等の改正を行なう必要がある旨の意見の申し出がありましたので、この申し出に基づき、国家公務員災害補償法等の一部を改正する法律案を作成し、ここに提案をいたした次第であります。  次に、この法律案の内容の概略を御説明申し上げますと、労働者災害補償保険法の改正法案と全く……

第63回国会 内閣委員会 第27号(1970/07/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 政務次官も立場がありますから、内閣全体として給与担当相の私から明確に申し上げておきます。  計算上カンフル注射三本というのは、金額にすれば二百億です、去年と違うのはですね。しかし、その心がまえが、昨年のように夏期抜き一カ月おくれというようなことはしないという姿勢を示す意味のあらかじめ強心剤の注射なんでしょう。心がまえができておるということでありまして、したがって、災害あるいは一これはこれから起こるわけですが、さらに可能性があります災害あるいは米の予想以上の減反、こういうようなものがありましょうけれども、この約束は昨年すでになされた政府の公的な姿勢でございます。これは公務員に対し……

第63回国会 内閣委員会 第28号(1970/08/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 昨年十一月の官房長官談話以来、当委員会においても、あるいは予算委員会等におきましても、政府の姿勢は絶えず完全実施を明確にいたしております。したがって、人事院一安心。大蔵大臣頭が割れそうと言っておりますが、私のほうは冷静淡々として既定方針に向かって邁進するということで、近く閣議の決定をいたすつもりでございます。
【次の発言】 細工というのは、いわゆる答申の中身をいじくり回すという意味だと思うのですが、それはいたしません。ただ、財源上に非常な細工を必要といたします。御参考までに申し上げますと、この勧告について完全実施をいたしますと――これは概算でございますので、すなわち勧告のありま……

第63回国会 法務委員会 第27号(1970/06/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私、法務委員会は初めての出席でありますから、まずこの問題の底流として私たちが考えておかなければならないことを前提に話すことをお許し願いたいと思います。  私たちは、沖繩の心と本土の心という問題をまず考えなければなりませんし、そうして日本人である沖繩の人たちとアメリカの立場というものについての心の問題をやはりまずくみ上げなければならないと思います。私たちは八月十五日を敗戦の日として強く印象を受けておりますが、沖繩においては、敗戦の日もさることながら、サンフランシスコ講和条約において、日本の立場でどうにもならなかった環境の中であったとはいえ、沖繩の人々の意思を無視して本土から切り離……

第63回国会 予算委員会 第1号(1970/02/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私には質問しないからということで、準備も何もしておりませんが、抜き打ちの質問でございました。しかしながら、所管大臣といたしまして、防衛の問題は別といたしまして、私はもっぱらその方面について鋭意努力中でございます。  ただいま御指摘になりましたような点が、まさに、沖繩をあと二年後に祖国が二十数年ぶりに抱き取ってやろうということの一番大きな問題であるかと考えます。基本的には、きのう参議院の本会議でも質問があったのでありますが、奄美復帰のときの喜びほどの喜びが沖繩現地で感ぜられないという感じはしないかという話がありました。形は別でありますが、奄美大島が復帰いたしましたときには、党派を……

第63回国会 予算委員会 第4号(1970/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 このような紛争が日米双方の、単に沖繩のみならず、長い友好関係の上にも決してプラスにならないものであると考えますので、その解決にいま全力をあげておるところであります。しかしながら、施政権が現在米国になお復帰まではございますので、その施政権のあることを前提にいたしました中で雇用関係の改善、すなわち、直接雇用が紛争の遠因であり、根源であると思いますから、これはなるべく間接雇用に準じたものに切りかえる方法、あるいは後ほど御質問があるかもしれませんが、退職金の問題等について、双方からめながら外交ルートをもっていま折衝中でございます。

第63回国会 予算委員会 第5号(1970/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 交通対策本部長の手元に参謀長がいないという話でありまして、御指摘のとおり、私のほうに権力があって私が各省の行政主管庁を引っぱっていくという機構に、実は率直にいってなっていないのです。各省庁、関係省のやっていることを総合調整する、その基本的な方針を定めてそれを実行してもらうという、私が預かっている形になっているわけでありますが、そこで先ほど来のお話につきまして、学童の問題等も含めまして、先般交通対策本部幹事会を開きまして、さらにこまかい実行上の問題点も詰め終わりまして、各関係都道府県、市に指令を出しました。その内容がございまするので、一部報道もされておりますが、あらためて公的に私……

第63回国会 予算委員会 第7号(1970/02/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 大蔵省がどう言ったのか知りませんが、どう言おうと、交付税率というものは、県によって異なるべきものでないと私は思っております。したがって、沖繩が復帰いたしましても、やはり交付税率は三税の三二%であるべきである、こう考えておりますが、ちなみに大体沖繩と類似県の平均をとりますと、本土で現状で三二%で配られております金が、大体四十三年度では百六十二、三億になります。反面、沖繩を一政府とみなしまして、一国とみなして本土との収支じりを見ますと、約七百二億くらいの沖繩側から見る入超になっておりますから、ここらのところは、行財政の体系が全然違いますので単純に比較はできませんけれども、返ってまい……

第63回国会 予算委員会 第9号(1970/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま御指摘の銚子沖イペリットの漁民に与えました損害につきましては、関係する各省庁が非常に多うございますので、私のほうで一応所管をいたしまして、各省庁からお集まり願いまして、今日まで数回の協議をしていただきました。この問題については、局地的ではございますが、関係漁民や県その他の方々がたいへん御心配になっておることでありますから、念のためにメモで順を追って御説明申し上げます。  まず、経過を申し上げますと、直ちに海上保安庁は、当分の間現場海域に巡視船を派遣する。これは実施いたしました。  次に、防衛庁においてはイペリットに関する講習を現地で行なう。これは二月七日に行ないました。……

第63回国会 予算委員会 第11号(1970/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私のほうで扱っておりますが、昨年の七月に長期十カ年計画を策定をいたしまして、それはすでに実行に入っているわけであります。  私の基本的な考え方は、私ども日本民族がこのような問題をいつまでも収拾ができないということは民族の恥であるというふうに考えております。したがって、これには積極的に政治家の責任として取り組むべきものであると考えまして、今回は協議会が期限が切れますので、別途総理府設置法で期限を長期十カ年計画の前期五カ年に合わせた残りの四年間これを延長して、引き続き御意見を承りながら事業の推進というものに誤りなきを期したい、こう考えて、その措置も別途立法、提出いたしている次第でご……

第63回国会 予算委員会 第12号(1970/03/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 復帰いたしましたら、御指摘の法律は全部自動的に適用になるわけでございます。今日までも琉球政府におきましては、米軍の援助費の中から基地周辺のそのような防音対策等に対する予算措置を細々講じてはいるようでありますが、昨年の七月に施設庁を中心にいたしまして現地に調査団を派遣いたしまして、米軍資金のみでやっていたのでは復帰までにやはり気の毒である。ということは、御指摘にもありましたように、沖繩の基地は特殊な形態でありまして、人間の住んでおる地域の中に基地がせり出してきておると申しますか、もともと人間がびっしり住んでいるところが基地に潜入されていたという形が普通の形のようになっておりまする……

第63回国会 予算委員会 第13号(1970/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 閣議の席におきまして、所管大臣たる橋本運輸大臣より、上床船長の今回の行為については世道人心、道徳退廃の傾向の見られる昨今の世情から見て、これを賞すべきであろうと思うがいかにということがありました。これに対しまして、閣議の席において何ら異存が各位にございませんので、賞勲担当の私のほうで、その行為について、生存者等が幸いにしてございましたから、事実称賛に値すべき行動であるか、またその行為そのものだけでもって勲等などの判定をいたすわけにまいりませんので、三十三年間にわたる船員生活、二十九年にわたる実質乗員生活等をよく分析をいたしまして、すべての経歴を見ました結果、上床船長は名実ともに……

第63回国会 予算委員会 第16号(1970/03/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私も、新聞記事以外にまだその詳細は報告に接しておりませんが、その記事に関して私の見るところでは、米軍の軍用地の一括買い上げの問題は、三十一、二年ごろたいへんなトラブルの起こった問題であります。その所有権は当然地主にあることは、一括払いをされたあとでも明確であったのでありますが、一括払いの期限が、今後一年ごとに払われる機会が到来するに従って、地主の権利というものは一そう明確になる。その支払いについて琉球銀行というものが、これは資本構成がおっしゃるように米資本が入っておりますので、当然引き取るときの資産交渉の対象になると思いますが、しかし少なくとも琉球銀行という民間銀行が、その地主……

第63回国会 予算委員会 第18号(1970/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 一部新聞に基本復帰大綱というようなものが掲載されたことは事実であります。しかしながら、あれは私が主管大臣といたしまして、基本的大綱を、大体柱を立てまして、関係各省、ほとんど全部に及びますけれども、それらの諸君を集めました幹事会に、俗にいうたたき台的に出したものそのものでありまして、その後各省の意見、建設的もしくは妨害的あるいは積極、慎重、いろいろの表現がありますが、いろいろの意見を取捨選択をいたしまして、相当変わったものに内容がなってまいりますが、概観いたしますと、やはり復帰に伴って今後日本政府がどのような基本的な方針をもって臨もうとするかということを掲揚するにとどめるわけでご……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1970/12/03、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 初めに、各議員五名おそろいで特別委員会に入られまして、本日、途中の本会議を除き、五名とも全員、たまたま西銘委員の御表現に、積もり積もった二十五年間の思いをたたきつけたいというお話がございました。私も、この意義あるときに担当大臣でありますることに深い感銘を覚え、また無上の光栄に存じまするとともに、私は、各衆議院五名、参議院二名の選出国会議員の皆さまが、外交、防衛等において意見を異にするところが前提にあるとはいえ、しかしながら県民福祉、そして二十五年の間なおざりにされたために起こった問題の数々について、おそらく共通の前提に立って個々の問題に意見をお持ちであろうと思いまするので、今日……

第64回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1970/12/24、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 私が昨日参議院の委員会において日本政府の責任であると申しましたのは、敗戦そのものが第一日本政府の責任を持つべき事柄でございますが、そのあと敗戦の際の業火に焼かれた沖繩の方々を、サンフランシスコ講和条約において、日本の全権の調印によって、沖繩の人々の意思を聞かずして切り離した。その後今日まで沖繩の人々の苦しみがなお続いておる。しかもそれが昨年の佐藤・ニクソン会談によって復帰が確定をして、さあもうしばらくだという明るい希望の反面に、なおかつ短いようであるけれども残りの二年間われわれはこの苦しみに耐えよというのかというお気持ちであろう。この点について、われわれは沖繩の人たちに対して政……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1970/12/03、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました公害対策基本法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  戦後すでに二十有余年を経過いたしましたが、その間わが国経済は、目ざましい発展を遂げ、これに伴い国民所得の増大、産業構造の高度化等、望ましい現象をもたらした半面、短期間におけるきわめて早い経済の発展と人口の著しい都市集中を背景として、大気の汚染、水質の汚濁、騒音等による公害の発生が各地に見られ、人の健康や生活環境に対する脅威となって、重大かつ、深刻な社会問題を引き起こしております。  公害対策基本法は昭和四十二年八月に制定され、以来、同法の精神にのっとり、政府……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第3号(1970/12/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 この種の性格の議論については総理からすでに本会議場、連合審査等を通じて意見を明らかにされておるところでありますけれども、担当大臣の私といたしましても、そういうような、ただいまお話しになりましたような考え方を前提にしておるわけであります。  さらに、これは私たちの現在生活しておる環境、生存しておる状態というものについてのみでなくて、われわれがいま後代の日本人、それらにどのように責めを果たすか、すなわちわれわれの子々孫々にどのような日本列島の居住環境を残してあげられるかという、すでに私たち自体がある意味においてはこのような環境破壊、汚染の状態をつくり出した責任者でもありますから、そ……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第4号(1970/12/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは政府の怠慢といえばそれだけのことばに尽きるかと思います。しかし、さらに具体的にいいますと、企業の負担を定める場合、別の法律をもってしなさいということを二十二条で要求いたしております。  内容について、たとえば負担させる額の算出方法というものが書いてあります。そうすると、算出する方法を政令にゆだねないで法律で書き込まなければならない。ここに、一部ではそういうことを不可能でありますということばさえ聞けたほど非常にむずかしい問題がありましたし、例のいわゆるなわ張り争いと申しますか、役所の厚生、通産等を中心とするそれらの意思の統一がなかなかされなかったというところ等にも問題があっ……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1970/12/09、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 これはたびたび申し上げておりますが、第一条第二項の削除は、私たちとして最初にきめた新しい、公害に対する政治の姿勢の基本でございます。さらにそのあと、しからばいかなる理念をもって臨まんとするかという姿勢になるわけでありますが、その公害対策基本法の新しい第一条に、憲法の条章によるいわゆる健康にして文化的な生活というものは――最低ということばはここでは使っておりません、われわれは最低の生活を目標にすべきでない時代になっておりますので、故意に抜いたわけでありますけれども、これは国民の国家に対して持つ権利であるということの憲法の精神をくんで、そのことばを盛り入れることによってそのような姿……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第6号(1970/12/10、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 方向は、都道府県知事の広域行政の責任者としての立場にゆだねる原則を確立いたしておりますが、さらにその次の段階としては、俗称政令都市とか、指定都市とかいっております地方自治法上の立場の指定都市というようなことではない、いわゆる公害立法から必要とされる地域というものに対する特定の市を考えます。したがって、特定の市の名前をここで列挙するわけにはまいりませんが、現在でも十幾つの市がすでに指定になってもおりますし、市に移す方向で努力していきますが、さらに清掃法や、あるいは騒音等については、市町村固有の事務ということで、さらに将来考えられます悪臭防止法等についても市町村単位でやるということ……

第64回国会 内閣委員会 第1号(1970/12/03、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました国家公務員災害補償法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  本年二月二十八日付をもって人事院から国家公務員法第二十三条の規定に基づき、国会及び内閣に対して、国家公務員災害補償制度の改善を行なう必要がある旨の意見の申し出がありましたので、この申し出に基づき、国家公務員災害補償法等の一部を改正するとともに、あわせて公務上の傷病により休職にされた職員の退職手当の改善をはかるため、この法律案を作成し、ここに提案をいたした次第であります。  次に、この法律案の内容の概略を御説明申し上げますと、その要点は、  第一に……

第64回国会 内閣委員会 第4号(1970/12/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案について、その提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  本年八月十四日、一般職の国家公務員の給与について、俸給表を全面的に改定し、調整手当を改正すること等を内容とする人事院勧告がなされたのでありますが、政府としては、その内容を検討した結果、人事院勧告どおり、五月一日からこれを実施することが適当であると認めましたので、この際、一般職の職員の給与に関する法律等について所要の改正を行なうとするものであります。  まず、一般職の職員の給与に関する法律の一部を次のとおり改めることにいたしました。  第一……

第64回国会 内閣委員会 第6号(1970/12/11、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 鬼木先生ほどものわかりがいいかどうかわかりませんが、あるいは聞き漏らしておる点があるかもしれませんが、私の判断では、現在の調整手当より落ちるところはないと思うのです。調整手当の中で上がるところが新しくできる。したがって、その上がらないところが、いわゆる自分たちも上がればよかったという意味の、あるいは落ちた感じですね、そういうものはあると思います。そこらの説明はやはり親切でなくてはならぬと思います。ですから、人事院のほうでどのような答弁をしたか知りませんが、中立性を尊重して、人事院のほうに私からも、鬼木先生が御審議くださるのに必要な資料は提出していただくようにお願いをいたします。

第64回国会 内閣委員会 第8号(1970/12/25、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 この駐留軍離職者対策協議会というのは、総務長官がまだ大臣でない時代にできたものであって、ですから構成メンバーは事務次官で構成されていて、そしてその会長が大臣だというへんな構成で、いずれ直さなければいかぬと思っておりますけれども、しかし、責任を回避する意味で言っているのではありません、そういうおかしな機構になっておるわけです。したがって、事務次官を集めてやる会議は、事務関係の打ち合わせあるいは意思の統一、計画の樹立、実行ということでありますから、実際上実務者を集めて連絡会議を担当官でやりますと、ほとんどそれにかわる仕事ができるわけです。それで手に負えないものは、これはむしろ離職者……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩及び北方問題について、所信の一端を述べさせていただきます。  一昨年秋の佐藤総理とニクソン米国大統領との会談において、沖繩の施政権が一九七二年中に核抜き本土並みという国民の総意に沿った形で返還されることになり、昨年十一月には、沖繩県選出国会議員も国政に参加されたことを心から喜ぶものであります。  現在、政府は、沖繩の祖国復帰を円滑に実現し、かつ豊かな沖繩県を建設するために、全力を傾けてその作業を進めているところであります。  私は、かねてより沖繩問題の解決に微力を注いできたものでありますが、特に、昨年一月に沖繩問題の担当大臣である総務長官に就任して以来三たび沖繩を訪れ、離島……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号(1971/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました沖繩地域における産業の振興開発等のための琉球政府に対する資金の貸付けに関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  御承知のとおり、従来琉球政府及び沖繩の市町村の公共施設の整備等のため必要な資金については、琉球政府の資金運用部資金を充てるほか、沖繩の市中銀行の資金を借り入れる方法による以外に道がなく、本土の資金運用部資金等を貸し付ける制度がなかったのであります。しかしながら、本土復帰を控え、琉球政府及び沖繩の市町村の財政需要の増大に対処するため、沖繩の資金運用部資金等のみによって琉球政府及び沖繩の市町村の資金需要……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1971/03/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず初めにお断わりしておきますが、たしか、きのう発表になったという表現を使われましたので、その意味では正確ですが、これは、閣議決定も何もしていない、琉球政府との間において一応合意に達した問題点を新聞に発表をした、聞かれたから答えたという形式でございまして、まだきまったものではございませんので、前置きをいたしておきます。  ただいまの問題は、一応対策要綱に現在書こうと思っております範囲は、確かに主席並びに立法院議員というものをみなすという規定をしたいというつもりでおりますが、さらに、これについてのこまかな行政上の具体的規定、すなわち自治法によって、復帰の時点においてみなされるはず……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号(1971/03/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま第二次復帰対策要綱について説明を求められておるということでありますが、私のほうは突然説明をするようにということでございましたので、説明的な文書を一切持っておりませんので、お手元にございますでしょうか、この沖繩復帰対策要綱(第二次分)、それに基づいて私のほうで注釈を加えつつ御説明申し上げるという形をとりたいと思います。  まず初めに、沖繩県及び市町村の行政組織問題でありますが、これについては、知事並びにそれぞれの沖繩県の議会の議員についての規定でありまして、現在の主席を復帰の時点において知事とみなす、現在の立法院の議員を復帰の際において県議会の議員とみなすという要望に沿っ……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1971/04/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまのお話の表は私はまだ見ておりませんし、事務当局もそのような分類表と申しますか、予想表というものは承知していないということであります。
【次の発言】 私が先ほど承知していないと言ったのは、その琉球政府のどこかで作成しました定数予想表というものを知らないということであって、復帰後の沖繩の公務員の処遇についてすでに復帰対策要綱で明確に定めてございますから、いずれも首切りとかあるいは不当なる配転とかいうことのないように、本人の意思を十分くみながら、国家公務員、地方公務員にそれぞれ仕分けをして、それぞれの業務に引き続き精励していただいて、身分その他の関係も継承していく。ただ、共済……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1971/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは現在の見通しでありますから、決定がまだ政府部内でなされておるわけではありませんが、返還協定は返還協定、その中に資産引き継ぎ条項等が入りますれば、それも返還協定の中に入ってまいるでありましょうし、さらに日米安保協議会等で最終的にきまってまいります施設、区域の提供に関する問題、これも別の法律になるかと思いますが、その他の日米交渉で詰め残された、たとえば請求権その他に関する本土政府においてなさなければならない措置等に関する法律も含めて、相当な数になると思いますが、国内措置については一括して法律案を提出したい。本数は数多くなりますけれども、提出は一括していたしたいと考えております……

第65回国会 決算委員会 第14号(1971/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 過去の御承知のような経緯で、沖繩の毒ガス撤去というものは一刻も早く急がなければならぬという前提のもとに、しかし住民の多数居住する地域を通りました第一のルートといわれておる最初搬出しました百五十トン分については、これは琉球政府もあるいは立法院議会もこれでは困るという意見が、相反する意見として解決を急がれておりました。  先般、琉球政府のほうで米側と交渉いたしました交渉結果によって、第二案と第三案の折衷案といわれる第二A案というものについてルートの双方の合意を見たわけであります。これは瑞慶山ダムの上のほうを通りまして新しい道路をつくって、最終的には同じ天願桟橋を使いますけれども、石……

第65回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1971/01/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 交通安全対策に関する、総理府総務長官といたしましての所信を表明さしていただきます。  昨年中の交通事故による死傷者は、死者数一万六千七百六十五入、負傷者数約九十八万人を数え、昭和四十四年に比べて死者数について約三%増、負傷者数について約一%増とその増勢はかなり鈍化したとは言え、そのいずれもが史上最高を記録し、依然として楽観を許さない状態にあります。  私は、このような交通事故の趨勢に対処するため、昨年一月総理府総務長官に就任して以来、昭和五十年までに歩行者事故を半減することを目標に、大都市における幹線道路の一方通行等の実施、裏通りにおける交通規制の徹底、東京都心部における交通規……

第65回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1971/02/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 現在の都道府県の踏切道改善促進協議会は、いわば実際はあまり働いていないという感じが率直にいっていたします。でありますので、昨年、これを活発に知事部局が責任を持ってやるようにという指示をいたしておりますが、野中君の言われるように、交通安全対策基本法に準拠して、都道府県必置制、市町村任意設置という対策会議ができますと、その中で踏切道改善対策のための部会ができることになると思いますから、系統立った、中央ともまた地方ともバランスのとれた会合が持たれるようになる、しかも計画的になると思います。
【次の発言】 現段階では、法律によって必置制になっておりますから、野中君の意見も耳を傾けるに値……

第65回国会 交通安全対策特別委員会 第8号(1971/04/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま委員長から説明を求められました交通安全基本計画について、概要を御説明いたします。  去る三月三十日の中央交通安全対策会議において、交通安全対策基本法第二十二条の規定に基づき、交通安全基本計画を決定し、その要旨を公表しましたが、その概要は、次のとおりであります。  第一に、交通安全基本計画の性格について御説明します。  基本計画は、昭和四十六年度から昭和五十年度までの五カ年間において、陸上、海上及び航空の各分野について交通の安全を確保するため、国及び地方公共団体が講ずべき交通の安全に関する施策の基本方針を明示したものであります。  これらの基本方針のうち、交通安全施設の整……

第65回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1971/02/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 第六十五国会における当委員会の御審議をいただくに先立ち、公害担当国務大臣として、また、総理府総務長官として、所信の一端を申し述べたいと存じます。  公害国会ともいわれたさきの臨時国会において、委員各位が国際的視野のもとに、かつ、緊急な政治課題としての認識をもって、各党それぞれの立場に立ちながらも、大局的見地からの御審議を賜わり、公害関係法案のすべてが会期内に成立いたしました。ここに深い敬意と感謝の念を表明いたします。  政府は、この国会の御意思を体して、さらに具体的にするため諸般の施策の推進につとめてまいりましたが、さらに今国会にも引き続き幾つかの法案の提出を予定しており、これ……

第65回国会 大蔵委員会 第27号(1971/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 公務員制度審議会でそういうことを検討してもらうという答弁があったことは、私実は知りませんが、公務員制度審議会は今日までいろいろの問題を審議をしてはまいりましたけれども、三公社五現業等にかかるそのような、たとえば仲裁に移行することは紛争である、紛争を起こさなければ結論が出ないのだというふうには実は私は受け取っていなかったものですから、そういうあり方そのものについて検討しろというようなことが、実は具体的に公務員制度審議会の審議の議題としては取り上げられていないのじゃないかと思うのです。主として公務員の争議権と申しますか団交権と申しますか、そういうものが中心に議論されております。近く……

第65回国会 地方行政委員会 第27号(1971/05/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 昨年お答えいたしましたあと、四十六年度予算編成もまた現実の問題として一過程を経たわけであります。  そこで恩給については、一応私はルール化という表現を使っておるわけでありますけれども、実現できたものと考えておりますが、しかし、これについても公務員給与というものをとるならば、それは公務員給与について、ただいまの御指摘のように、全部見るべきだという意見もあるわけです。それについては、しかし、実際に現在公務員として国家、国民のために職務を行なうという現実の負担というものから解放されておるかつての公務員の皆さんでございますから、若干の差はあるべきだという見解の差はあります。一方また、公……

第65回国会 内閣委員会 第1号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました総理府設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概略を御説明いたします。  改正点の第一は、総理府の附属機関として、国立公文書館を設置することであります。  申すまでもなく、公文書類は、国の政治、経済、社会、文化等各分野における歩みをあとづける貴重な資料であります。このため、諸外国では、公文書類の保存については、国立の公文書館を設けて集中的に保全、管理を行なうなど手厚い措置を講じているところであります。しかし、わが国には、現在、このような施設がなく、このことが公文書類の散逸、消滅の一因ともなっているとして、国立公文書館の設置については、……

第65回国会 内閣委員会 第3号(1971/02/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました恩給法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及び概要を御説明いたします。  この法律案による措置の第一点は、恩給年額の増額であります。  恩給年額については、恩給審議会から恩給法第二条ノ二に規定されているいわゆる調整規定の運用の基準を示されるとともに、その運用の前提として現在の恩給年額を適正なものとする必要がある旨の答申をいただきました。そこで、政府としては、その答申の趣旨に基づき、昭和四十五年度増額措置の追完分として、恩給年額を、昭和四十四年十月当時の仮定俸給年額の二・二五%増として計算して得た年額に昭和四十六年一月分から増額することとし、さら……

第65回国会 内閣委員会 第4号(1971/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 今回の大量解雇は、離職者が特定の地域に集中している、三沢とか横須賀とかですね。そういう特異な環境であること、今回の撤収の性質がまたそういうものでありますために、当然の現象としてそういう形があらわれてきたのでしょうが、さらに、時代の推移によって駐留軍の仕事をしておられました方々の平均年齢が非常に高くなっておる、そういうために、なかなか地域的な再雇用条件を満たさないこと、さらに年齢等のハンディによって再就職がいままでよりやや困難な環境に置かれておる、こういうことが特徴であると思いますので、これに対して、いままで職業訓練、再就職促進とか自営業育成とか、いろいろなことをやってまいりまし……

第65回国会 内閣委員会 第6号(1971/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました環境庁設置法案について、その提案理由及び内容の概略を御説明いたします。  国民の健康で文化的な生活を確保するために、公害を防止し、環境の保全をはかることは現下の緊要な課題であり、文化国家、福祉国家の完成への試金石でもあります。政府もかねてからこの点を重視し、さきの臨時国会において関係法制の抜本的な整備をはかるとともに、これに引き続き、今国会に提出した予算案等においても公害防止を重点的施策として取り上げ、公害防止施策の拡充整備の裏づけとなる財政、金融、税制面について格段の配慮を払っているところであります。今回の環境庁の設置の構想は、このような環境問題に取り……

第65回国会 内閣委員会 第7号(1971/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 学術会議の歴史学界の先生方ともお会いをいたしまして、いろいろと御意見を承りました。さらに和歌森先生が新聞に国立公文書館発足にあたっての自分の意見というものを載せられ、それを私のほうにも郵送されて、さらに個人的にもお会いをして意見を聞いております。そういう方々の御意見等も承っておりますが、大体いま事務当局の申しましたくらいしか、それぐらいのスピードでしか収録できないと思いますので、十年ぐらいあとにどの程度の第二書庫というようなものにするか、これはやはり検討してもよろしいことでありますし、いずれ検討することになると思いますが、当初の出発等においては、あまり不必要な面積まではどうかと……

第65回国会 内閣委員会 第13号(1971/03/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまの後段のお尋ねに関する件ですが、四十六年度の予算に二千三百三十八万計上しております。これは残務整理として地方に委託費として支出する額であります。大体現在の、ただいま室長の申しましたような見通し等に立って、これを残務整理でなくてなお法律に基づく実際上の支給事務経費ということで振りかえましても、おおむねこの程度で四十六年度予算は処理できる、ただし残務整理が残りますから、四十七年度予算においてこれは別途必要な予算が出てくることはやむを得ないことでありますが、現在参議院で審議中で成立していない来年度予算の案について、予算の増を伴うものということに確定的に言えませんので、したがっ……

第65回国会 内閣委員会 第19号(1971/04/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 いままでの御議論のあらましはわかりました。そこで恩給そのものの問題ですが、これは調整規定を実際に予算上に実現させるために、昨年、ことし、実際上は昨年二回予算編成をやったわけですから、同じ思想でもって努力をした結果、二・二五の積み残し分の四月支払いによるあと始末はいたしました。さらに十月から実施される恒例のものは、四十四年の物価並びに公務員給与の一定計算方式による金額がそのまま実現をいたしましたので、これは昨年の予算編成の際において、事恩給に関する限りルール化というものがなされたと考えております。したがって、大蔵も今後はよほどの別な事情が生じない限りこの予算編成上のルール化、すな……

第65回国会 内閣委員会 第21号(1971/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず、大臣を一人ふやす問題については、私も同感でないこともありません。ということは、やりようによっては現在の定数の中で専任の環境庁長官が置けるという判断をもって私は推進してまいったのでありますが、しかし今後展望される世界的な各国の動き等を見ますと、やはり一人増員で専任せしめる、ということは、今後将来、あとで議論も出ましょうが、単に現在ここに出してありますような内容についてだけを、未来永劫やるのではなくて、もっと広く国土保全あるいは企業立地、万般の土地計画その他について、やはり環境庁というものが大きな力を持っていく時代を日本は早くつくらなければならぬと思うのです。そういうことを考……

第65回国会 内閣委員会 第23号(1971/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 確かに、今日の共済の実態から見ますと、恩給の場合だけ不具廃疾の条件によって、若干条件を緩和したといえども、それが一律になされてないということは、事実においてそのとおりだと思います。ただ、夫が健在であって、そしていまの共済の概念と同じような概念を恩給法にもさかのぼって適用できるかどうか。この点は、私は先生の御意見というものは、そういう御意見があってしかるべきだと思います。しかるべきだと思いますが、過去において妻が公務員であった場合の死亡に伴う遺族たるべき夫の支給条件について、やはり不具廃疾という、いわゆるその当時の恩給法時代の日本の大体の家庭の所得の概念と申しますか、夫がかせいで……

第65回国会 内閣委員会 第24号(1971/05/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず、国際的には各国のいろいろの機構や姿勢について、これまでもたびたび議論をしてまいったとおりの状態にございますし、日本の環境庁の発足は、諸外国は非常に注目しておるところでございます。発足を前に将来どういう機構になるのかの問い合わせ等もずいぶん参っておりますし、それらの諸外国の環境保全に立ち向こう姿勢に対して、日本において公害が最も一進んだ現象になっておりますことの反省と、さらにそれを克服した新しい姿勢を示す役所としての機能を十分に備えなければならぬ、まずそういうふうなことを基本的に持っております。  国内的な環境庁の姿勢として、全く異例のことでありますが、内閣法を改正して大臣……

第65回国会 内閣委員会 第27号(1971/05/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 いままで、ともすればそういう議論はいたす機会がなかったのでありますが、中小零細企業の、しかも都市近郊におけるそのような急速な都市傾向の発展に伴って、かっては、企業を立地したときにおいて想像しなかった環境公害というものから、企業の存立について問題が提起される。これはやはり非常に考えなければならないことだと思います。たとえば都市近郊の畜産等についても、主として養豚、養鶏でありますが、かつては純粋の農家として、豚の鳴き声やふんのにおいあるいは鶏舎のにおい、そういうものもたいして問題にならない農家であったものが、最近の住宅がスプロール現象を示しながら郊外へ郊外へと伸びている、こういうこ……

第65回国会 予算委員会 第1号(1971/01/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 御質問は、大蔵大臣がどんなにお金のことを説明しても、無過失賠償責任の問題が一本抜けたんでは画竜点睛を欠くのではないかという心配があるという御質問だったと思います。そこで、御質問の前提にもありましたように、法務大臣の所管である民法の特別法として、すなわち近代法の大原則である過失責任の例外として特別法を設けることは非常にむずかしい、技術的にも実体的にもたいへんむずかしいということについては、担当大臣たる私も同感せざるを得ない点があります。 しかしながら今日、世界の各国の環境保護の現状から見て、日本は公害によって現実に人の生命や健康、財産等に被害の起こっている国である。したがって、そ……

第65回国会 予算委員会 第2号(1971/01/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩の毒ガス、公表一万三千トンについては、毒ガス漏れによって事故が起こりましてから、初めて沖繩の人たちも沖繩に持ち込まれていることがわかったという、まことに遺憾な事態で今日まで立ち至っております。  ただいま外務大臣の言われましたように、一応本土政府側も強力なる折衝をいたしました結果、米議会筋においてまだいろいろの異論があるようでありますけれども、アメリカの政府の責任においてジョンストン島への搬送を開始いたしました。その第一陣の百五十トンが幸いにして不幸な事態も起こらずにジョンストン島まで運ばれましたこの事実は、私はきわめて大きな意味を持つものと思います。しかしながら、第二次以……

第65回国会 予算委員会 第4号(1971/02/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 総理から基本的な考え方について言われましたとおりでございまして、さらに私たびたび答弁をいたしておりますが、諸外国においては、この公害問題は、いわゆる環境に対する汚染への挑戦であるという意味において、汚染されざる環境を維持し、それを取り戻すという努力に終始しておるようであります。そこがまた本来の公害問題の出発点であるべきであったろうと私どもは思うのであります。しかしながら結果論として、不幸にも総理のただいま申されましたような経過をたどって、日本においてはその公害の現象において人の生命、健康というものにおいて具体的な被害が生じておる、このことは私たちはまことに申しわけないことであり……

第65回国会 予算委員会 第5号(1971/02/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま法務大臣から答弁がございましたように、法務省当局のほうの専門家の立場においては、たいへん原則論からいってむずかしい、すなわち公害に限ってのみ特定の分野として無過失賠償責任の特別法を制定することに困難があるという主張を繰り返しておられるわけであります。私は専門家ではありませんが、しかし政治というものは現実に対応し、そして人がつくって人が運用するのが法律であるということを考える場合に、今日の日本が不幸にして公害の事態の中において被害者を生じておる実態に目をつぶることは許されない。担当大臣としてそのように考えますので、したがって、総理の検討するという方針を受けて、私自身の公害……

第65回国会 予算委員会 第6号(1971/02/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 アメリカ側はすでに本年度の実行いたしておりまする予算の年度内から、一般の琉球政府の財源に対する援助については打ち切りの方向を示しつつございます。たとえば、ことしは教職員の人件費補助を打ち切ってまいりましたし、来年からは、たとえば一例として、中部病院のハワイ大学からの医師の派遣にかかる費用等は見ないとか、いろいろの感触を得ておりましたので、事前に大蔵とも十分に――米側が施政権を持ちながら財政援助について削減する、その姿勢は別として、財政上の問題としては十分にこれを勘案いたしております。したがって、ただいま伝えられる米国の議会その他において議論せられておりまする七二年の援助費につい……

第65回国会 予算委員会 第9号(1971/02/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 屋良主席とただいままで会見いたしておりましたので、遅参いたしまして申しわけありません。質問を全然聞かないで答弁するわけでございますから、誤っております点があればお許しを願いたいと思いますが、質問はおそらく今回の全軍労の予期された四十八時間のストライキの間において、主としてコザ市において沖繩県民同士の不測の事態が予測される、これに対してどうするつもりかという御質問であるだろうと思うわけでございます。屋良主席もそのことを心配されまして、急遽上京されて、直ちにまた本日沖繩に引き返されるようでございます。その点は私どもたいへん心痛いたしておりまして、一つは、全軍労の諸君がストライキを部……

第65回国会 予算委員会 第11号(1971/02/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩復帰の準備は大別して外務省が主として行ないます返還協定の締結交渉、大蔵省とアメリカの財務省の間において事務的に詰めてまいりまして外交ルートに乗せる資産の引き継ぎの問題、さらに防衛庁が中心となって、沖繩の米軍基地に関係する諸問題、復帰後の防衛問題等を中心としてこれもまた外務省との三者協議によって進められる分野、それらの分野以外の分野として内政の問題のすべてといっていい残りの問題が私の手元で作業を昼夜急いでおるわけでございます。  率直に申しまして、内政を詰めてまいりまするのには、千余りの法律を全部洗って沖繩の現地における実情と照合しつつ特例、暫定あるいはまた何らかの配慮を、経……

第65回国会 予算委員会 第13号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 的確なお答えになるかどうかわかりませんが、環境庁の出発にあたります前の四十六年度予算でございますから、出発自体は御御承知のように七月一日を予定いたしております。その七月一日に出発をいたします環境庁の想定されまする姿は、大体の公害防止のための実施の基準その他の規制、監視、測定、それらの日常の業務は大体地方自治体にほとんど全部移管をいたすわけでございますので、予算面においてはそれらの面は下水道予算等の具体的な実施予算を除いては、御指摘のような金額としてはばらばら、相当新規のものも意欲的に出してはございますが、まとめて予算の金額で処理するという面においてはあるいは御納得いただけない点……

第65回国会 予算委員会 第15号(1971/02/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 政府の公害に対する姿勢というものは、各種の行政の末端の部面等において、個個の事例をあげて今国会において御指摘がありましたような過去の弊害があったことを、私たちは率直に反省し、認めております。したがって、新しくできまする環境庁に、そのようなことのないような諸権限を与えまして、労働省のそのような企業内の労働者の安全についても、企業内に万全を尽くすことは当然のことでありまして、おそ過ぎてもやらなければならないことでありますが、へいの外の一般の地域住民に対しても、企業内の労働者の単なる安全を守るばかりでなくて、そのような操業についての部外への影響はどのようになっているのか、それらも企業……

第65回国会 予算委員会 第16号(1971/02/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 近江君にだいぶ詳しく答えてあるのですが、これ以上具体的になりますと、琉球政府側のほうも具体的な構想としてはまだ提示がありませんので、やはり事前の相談が要ることと思います。ただ本土のほうの地域を指定します根拠法である甘味資源特別措置法の対象にはいまのところなり得ませんし、糖価安定法の根拠による事業団買い入れの対象にもなり得ない、これが含みつ糖でございます。しかしながら沖繩における含みつ糖生産の現状は、問答するまでもなく含みつ糖しかできない、そしてそれ以外に転作できない、そして分みつ糖へ大型化、近代化できない、そしてそれのみが唯一の生産の、あるいは生活の手段であるという、島の人々に……

第65回国会 予算委員会 第17号(1971/02/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 御承知のように、昭和四十二年に調査をしておるのでありますが、そのときは十カ年計画も特別措置法もありませんでしたので、都道府県知事や関係市町村長等においては、そのような調査報告に応じてもたいして得るところはないし、場合によってはかえって地方負担等がかさむもとではないかという気持ち等もありまして、ほんとうに的確な実態が把握できたとは考えられない点がございます。そこで、今回の予算で調査費を計上して悉皆調査をいたしますと、今回は背景に特別措置法がございますので、法律、財政上、あるいはいろいろの地方財政の問題についての特例措置等がおおむね各関係知事や市町村長に明らかになっておる時点でござ……


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第66回国会(1971/07/14〜1971/07/24)

第66回国会 内閣委員会 第2号(1971/07/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 このたびの改造で現職のまま留任ということになりまして、その任務の重大さを痛感いたしております。私は、ただの新人閣僚でございましたから、格別残るべき理由もないと思うのでございますが、しかしながら、沖繩の秒読みの段階に入った復帰に備えての残留であろうと覚悟をいたしておりますので、それだけに責任が重大であるというふうにも考えておる次第であります。もちろん他の所管事項についても鋭意努力を続けることは当然のことでありますが、覚悟をいたしておりますので、よろしく御協力のほどをお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 これはもう私が申すまでもなく、人事院制度の存在そのものが、給与勧告の実態調……

第66回国会 内閣委員会 第4号(1971/08/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは行政管理庁長官でございます。昨年は私としては、そのような形で一つの文章にまとめることについて異議を唱えたのでありますけれども、しかし閣議というものは、一方において給与の完全実施であるならば、一方においては能率の向上その他についての意見がほかの閣僚からあり得ることです。そこで結局は一本の形になったのですけれども、これは行管の専管事項ですから、昨年きまった方針というのは向こう三カ年にわたってきめております。したがって、ことしはそのようなものはつかないだろうと思いますし、いい悪いは別にして、本日の閣議ですでに行管の昨年きめた方針に基づく第一年度の各省別の割り当ては決定をいたしま……

第66回国会 内閣委員会 第5号(1971/08/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これはいい悪いじゃなくて、私自身の範囲でございます。  私は、この勧告を政府としていただきましてから、さっそくその日の午後、給与関係閣僚会議を招集いたしまして、その席において、勧告の内容を私から説明し、そして政府の姿勢として、勧告の内容どおり完全実施すべきものを給与関係閣僚会議としては確認いたしました。すべきであるということであります。最終的には閣議決定を来週の火曜日に行ないたいと思っておりますが、目下のところ、それに対して閣議決定を阻害するような要素は何もない。したがって、給与関係閣僚会議の方針どおりにきまるであろうというふうにお受け取りいただきたいと思います。  さらに、こ……

第66回国会 予算委員会 第1号(1971/07/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩の現在の経済水準が本土に比べてどの程度であるかという問題は、環境が全く違いますから非常にとりにくいのですが、県民所得を国民所得に置き直してみますと、大体五年おくれぐらいであろうというふうに見ております。  それから、復帰ショックについての県民の世論というものが、まだ五〇%をこえる水準で不安を持っておる、この点は私に大半の責任があります。これは、いわゆる第一次、第二次復帰対策要綱に加うるに、残りました県民の身近な生活に関係のある税制その他の問題を中心にした三次要綱ができておりません。これを発表するところまで至らない理由には、琉球政府のほうの正式な回答がないという点もあるわけで……


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第67回国会(1971/10/16〜1971/12/27)

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1971/11/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律案、沖繩の復帰に伴う関係法令の改廃に関する法律案及び沖繩振興開発特別措置法案について、その提案の理由及び概要を御説明いたします。  わが国民多年の悲願である沖繩の祖国復帰がいよいよ明年に実現する運びとなったことは、国をあげての喜びであります。沖繩は、さきの大戦において最大の激戦地となり、全島ほとんど焦土と化し、沖繩県民十余万のとうとい犠牲者を出したばかりか、戦後引き続き二十六年余の長期間にわたりわが国の施政権の外に置かれ、その間、沖繩百万県民はひたすらに祖国復帰を叫び続けて今日に至ってまいりました。祖国復帰が現実のもの……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1971/11/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 広範な質問でありますから、簡潔に私のほうで問題点を指摘して答弁をしてみたいと思います。  まず、現在の沖繩の制度、生活様式というものが、全面的に二十六年の間に本土と異なっておるために、本土の生活に移行する場合における心配、その点については復帰に伴う改廃法あるいは特別措置によって、それらの手落ちを万全にいたしておるつもりであります。生活のための物資の輸入に関する税制上の配慮、数量、あるいはまた沖繩において今日本土との間にとられておりました関税が撤廃されることによる沖繩側の立場からする心配、それらの問題について配慮をいたしておりまするし、また、県民個人の一人一人の問題としての税負担……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号(1971/11/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私は個々の一々の請求額と、落着あるいは決定した金額個々についてはつまびらかにいたしません。しかし資料その他で調べればわかると思いますが、しかし、先ほど来の外国人損害賠償法の賠償額の限度というのが同法に定めてあります。すなわち、現地限りで処理できる賠償額の最高限度額は一万五千ドルまで、さらに一万五千ドル以上の賠償額は議会の承認が必要である、こうなっておりますので、おそらく現地限りで処理される一万五千ドルのワク内において、いわゆる外国賠償委員会というものが決定をしているであろうと思います。したがって、また別な例でありますけれども、燃える井戸事件等でこの法律を適用されて、一応このワク……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1971/11/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先週の月曜に琉球政府の予算当局から正式な説明を受けまして、精力的に詰めたわけでありますが、参議院の予算委員会、当委員会等において約束いたしました先週一ぱい、土曜日に決定をいたしました。  その内容を申し上げますと、総額本土政府が措置するものが三億八百三十万三千円でございます。そのうち、緊急住宅に関するものは仮設住宅、これが琉球政府要求は百九十三戸でございましたが、この中には米軍がすでに建てました四十戸も入っておりましたので、これは合意の上削除いたしまして、百五十三戸ということで合意を見た次第であります。さらに家屋の補修も要求がありましたが、これは琉政のほうとしても要求はしたもの……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1971/11/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは予算要求額でありますから、これからの年度内編成であれば、正確に言うと、十二月三十一日の夜の十二時までわからないと言って、前提を置かなければならないと思いますけれども、しかしながら、一応現在要求として出しておりますものは、いまの対策庁の分としての要求額が五百八十億二千七百万円、各省庁の要求額の合計が一億一千五百六十五万八千円というふうに、――ちょっと単位を間違えておりますが、もう一ぺん言いますと、対策庁要求額が五百八十億二千七百万円、各省庁の要求額が千百五十六億五千八百万円、合計して一千七百三十六億八千五百万円、ちょっと数字に弱いものですから、失礼いたしました。

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号(1971/11/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは復帰したあとの問題、いわゆる切りかえるときの問題でありますから、現在沖繩が置かれているその問題が一番の大きな困難性は、経済的に本土とつながった円圏であり、貨幣的にはドル圏に置かれているというそこに問題点が存するわけであります。しかしながら、復帰のその瞬間から本土と同じ円経済圏の円圏に入るわけでありますから、その意味においては、交換レートその他の問題は、今後大蔵大臣が決定をされた線に従っていくとしても、少なくとも本土の国民と同じ円の価値というものを、沖繩においても実際に生活の面からも同じように適用を受けるわけでありますから、その意味において問題点はないように処理をしたいと考……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号(1971/11/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 それはそのとおりでございますから、琉球政府においては一たんそういう帳簿、公図等について確定をしようとしたんですけれども、それに伴う正確性というものに琉球政府自体が疑問を持って、そして十年の時効の成立を停止するという措置をとっていることでそのことは明瞭に証明されていると思います。
【次の発言】 全然事実と反します。私は閣議後の記者会見で一般案件等について全部説明をいたします。しかしながら、ふだんなじみの記者諸君でありますから、ジョークをまじえながら説明をしていくことが多いものでありますから、したがって、予備費支出の際に、国会というものは二国会でこれだけの支出を予備費でしなければな……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1971/12/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩県民の生活の問題は、私が閣内で責任を持たなければならぬ立場にございますし、通貨等については大蔵省の専管事項ではございますが、いままでも十分に協議をしてきめてきております。すなわち、ただいま言われましたように、ドルそのものが切り下げられ、さらにまた対応して円が伝えられるような相当高いパーセントで切り上げられるという事態になりますと、現在、一応支出いたしました予備費は十億でありますが、さらにそれを復帰まで続けようといたしております金額の積算の根拠が、ドルの切り下げの部門と円の切り上げの部門とを対応して計算をされました幅というものが、本土の物資を八〇%使う沖繩の人たちの生活に与え……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1971/12/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは同調するしないの問題じゃなくて、沖繩の中には、ほことたてがともに両立しておる問題がたくさんあるわけであります。いわゆる基地というものは、強制的に占領され、あるいは取り上げられたものであって、断じて容認できない。しかしながら、そこに基地があって米軍のいろいろの需要がある。それに対して、その周辺において基地依存経済というようなものが当然の姿として、まあ追い詰められた形でもあるかもしれませんが、コザ市のごときは、戦前の数千の人口をかかえた村から、いまや十倍以上の人口の市になっておることでもわかりますように、やはり生活のよりどころを求めて、新しい分野における収入源を求めて人が集ま……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第12号(1971/12/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまの問題は、すでに話は片づきました。この問題がなぜ起こったかと申しますと、先般、十億、並びに学生の分の一億を含めて十一億の予備費を支出いたしました際に、それをさらに四百四十品目に、すなわち、生活関連物資すべてをカバーできる品目に広げること、並びにこれを復帰時点までずっと続けていくこと等がその後追加になったわけであります。そのことについて、もちろん、大蔵当局としてはいろいろ議論はありましたが、その方針を了承するにあたって、完全に貿易物資に対する差損を補てんしろと言われるならば、いわゆる円建てで送金いたしました場合の現地におけるドルでの発注、ドルの執行による事情から考えて、差……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第13号(1971/12/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 通損補償は、今回の借地料とは別個に、残された諸請求権の始末しなければならない本土に課せられた仕事の中の大きな問題の一つであります。これは、しかし、現在琉球政府においてもいまだ通損補償の請求すべき実態というものがわかっておりませんので、これは直ちに来年度予算において施設庁のほうで調査費を計上して、その調査で、沖繩県も含めた、関係者も含めた完全な調査を合意の上、それに対して本土政府が必要な補償を支払う、補償に見合う金額を支払うということに処理するつもりで、いま施設庁のほうに移しているわけでございます。
【次の発言】 これは、現在の琉球政府の土地調査庁というものを中心の機構で行ないま……

第67回国会 沖縄返還協定特別委員会 第3号(1971/11/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩には各種の矛盾が矛盾でなく存在をしております。それはすなわち、ただいま言われたような、撤去してほしい、ただし、撤去するためには、自分たちの周辺の地域の、本来なら荒蕪地であったようなところにVOAの基地ができたために、月給がもらえたり、あるいは労賃収入があったり賃貸料が入ったりというようなことで、関係者の人たちにとってみれば実は収入源ともなっておる。したがって、そのような、一見表面的には、ほことたての現実も存在しておるのが、沖繩の今日の偽らざる実情であると私は思います。したがって、今後の沖繩の新しい振興開発計画等の策定の際には、そのようなことは十分に踏まえながら、単にそれらの……

第67回国会 沖縄返還協定特別委員会 第4号(1971/11/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 琉球列島高等弁務官の許可を受けた極東放送が存在をします。しかしながら、沖繩法のもとで認められたものではありません。
【次の発言】 ちょっと所管外かと思いますが、しかしながら、法律では私のほうで引き継がざるを得ませんから……。  返還協定の取りきめの内容と別にその実体として申し上げますならば、先ほど吉野局長の申しました、英語放送については五年間である、しかしながら、日本語の放送については、財団法人の申請をしてそれが許可をされて、それから日本法人としての活動を認める、しかしながら、一年以内にその手続を終わらなかったならば、それは存続を認めないということになっているわけであります。

第67回国会 沖縄返還協定特別委員会 第5号(1971/11/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 内閣の構成員でございますから、きまった方針というものは私も含めてきまったわけですが、しかし、なぜ総理府が責任をもって出す五法案の中に土地の収用に関する法律が入らないのかという問題については、当初から返還協定並びに基地提供等の交渉について総理府総務長官たる私は一切タッチいたしておりません。また、それは私を除く、すなわち、防衛庁長官、それから外務大臣、マイヤー大使によって構成される日米、安保協議会において決定をされる内容でございますから、したがって、私のところでその法律を所管するわけにはまいらぬということを私が申していたのは事実でありますし、また、そのとおりであると思います。土地の……

第67回国会 沖縄返還協定特別委員会 第6号(1971/11/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩の人たちの期待にこたえるために、今回の返還協定、これは完全にその意思に沿うものであるかどうかということであれば、今日沖繩の県内において世論がまつ二つに割れて議論が展開されておりますとおり、問題なしとせざるを得ないところでありましょう。 これが日本の国家の自分の意思によってすべてが解決できるものであるならば、おそらく、沖繩の人々にとっては、戦前の姿の沖繩というものを私たちは実現させることが可能であったし、また、そうすべきであったろうと思います。しかしながら、日本が第二次大戦に敗北し、そして沖繩は敗戦前にすでに完全に占領されてしまったというような現実から、サンフランシスコ条約に……

第67回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1971/11/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私も総理府の立場において責任をとるべきだという御意見でありますが、私も、この事件が起こりましたあと、どこで責任を持ってこのようなことが実験されていたかを一瞬判断に迷ったわけであります。しかしながら、テレビ等によってそれを科学技術庁の主管において行なわれたことを知ったわけですけれども、総理府には全体を統合すべきものとして中央防災会議がございます。ここで各省の行なうべきことにつき、あるいは行なわなければならないことについていろいろと打ち合わせをし、計画を立てる場所がございますので、やはりここらにも連絡をとってやってくれていたのかと思いまして、不審に思ったものですから調べてみましたが……

第67回国会 大蔵委員会 第10号(1971/11/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました沖繩振興開発金融公庫法案について、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。  わが国民多年の悲願である沖繩の祖国復帰がいよいよ明年に実現する運びとなったことは国をあげての喜びであります。  沖繩はさきの大戦において最大の激戦地となり、全島ほとんど焦土と化し、沖繩県民十余万のとうとい犠牲者を出したばかりか、戦後引き続き二十六年余の長期間にわたりわが国の施政権の外に置かれ、その間沖繩百万県民はひたすらに祖国復帰を叫び続けて今日に至ってまいりました。祖国復帰が現実のものとなったいま、われわれ日本国民及び政府は、この多年にわたる忍耐と苦難の中で生き抜いてこら……

第67回国会 大蔵委員会 第16号(1971/12/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩は、新全総の中の一ブロックとしてこれを位置づけるということをすでに閣議決定をいたしておりまして、経企庁においてその作業が順調に進んでおります。なお、新経済社会発展計画のほうは若干作業の時間を要すると思いますが、いずれにしてもそれらのものは当然長期展望の中に、それが前提となって開発計画が組まれ、そしてその裏づけとしての本公庫法案の成立後の融資というものがそれぞれの対象について適正かつ有効に働くように組み込まれておるものであります。
【次の発言】 新全総としてのとらえ方は、そういうような、琉球政府でつくりましたような計画、そういうものぴったりの新全総となることは、性格は少し違う……

第67回国会 大蔵委員会 第18号(1971/12/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まさにそのとおりでありまして、本土の人たちがかりに考えても、沖繩の人たちからはまだ自分たちのことをわかっていない。絶えず本土の心、沖繩の心といわれておりますように、われわれの理解し得ない分野の心の問題まで、目に見えない分野まで、長い長い歴史をたどってこられたわけであります。しかも敗戦国のやむを得ざる措置であったとはいえ、本土が独立した昭和二十七年四月二十八日以降も、なおかつアメリカ側の戦勝国の態度によって異民族支配のもとにゆだねられざるを得なかった。そのことに対して私たちは抵抗できなかったとはいえ、心からその沖繩に対する償いをしなければならぬと思うのです。その間において、これか……

第67回国会 内閣委員会 第2号(1971/10/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、並びに特別職の職員の給与に関する法律及び沖繩復帰のための準備委員会への日本国政府代表に関する臨時措置法の一部を改正する法律案について、一括してその提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  まず、一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  本年八月十三日、一般職の国家公務員の給与について、俸給表を全面的に改定するとともに、筑波研究学園都市移転手当を新設すること等を内容とする人事院勧告が行なわれたのでありますが、政府としては、……

第67回国会 内閣委員会 第4号(1971/11/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました沖繩開発庁設置法案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  わが国民多年の悲願である沖繩の祖国復帰がいよいよ明年に実現する運びとなったことは、国をあげての喜びであります。  沖繩は、さきの大戦において最大の激戦地となり、全島ほとんど焦土と化し、沖繩県民十余万のとうとい犠牲者を出したばかりか、戦後引き続き二十六年余の長期間にわたりわが国の施政権の外に置かれ、その間沖繩百万県民はひたすらに祖国復帰を叫び続けて今日に至ってまいりました。祖国復帰が現実のものとなったいま、われわれ日本国民及び政府は、この多年にわたる忍耐と苦難の中で生きてこられた沖繩……

第67回国会 内閣委員会 第9号(1971/12/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 今回は一応第三次公務員制度審議会も、珍しくと言っては委員をお願いして失礼でありますけれども、事実上は珍しく全会一致ということで御答申をいただいたものですが、率直に言ってなかなか議論のあるところでございまして、政府・与党といわず、ひっくるめて発足のときから議論のあるところでございますので、今回だけ議論がないというわけにはまいりません。しかしながら、まあ淵源的にはドライヤーの勧告というものもありますし、これは、文字どおりのドライなもの、そうかさかさしたものでもありません。多分に含みのある表現でありますし、慎重にやはり他国の行政に対してものを言える限度でものを言っているように思います……

第67回国会 内閣委員会 第11号(1971/12/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは、当初私の手元でやるつもりでおりましたので、私が責任をもって折衝を琉政側といたしたわけであります。その際、宮里副主席、仲松労働局長と一緒に作業いたしました。そのときに、先ほどの政務次官の答弁のように、種々雑多な態様であるので、やはり客観的に筋の引けるところで何か手当てができないか。まず何らかの措置をしようということから始まりまして、そこで布令第百十六号の第十三条、重要産業に該当するとなされた、かつての第一種被用者であった人たちがスト権を禁止されておるという実態は非常に重要でありますので、言いかえると、これは米軍からすれば間接雇用に移した――直接雇用と同じ職場の重要性を持っ……

第67回国会 予算委員会 第5号(1971/10/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 干害の対策についてはすでに、緊急な支出を必要とすると思われましたので、御一承知のように調整費から支出をいたしておりますし、また来年を待たずとも、あるいは補正予算に組んでこのような審議をいたす期間ももったいのうございますから、それまでにできるような処理として、石垣の轟川の貯水、用水施設、あるいは宮古の袖山地区等々を中心といたしました二十一カ所の貯水タンクその他も緊急に予算処理をいたしまして、すでに決定、発表したところでありますが、なお、恒久的な長年月を要する宮良川のダムの建設その他の問題等については、あるいはすでに調査をいたしております西表から新城と黒島へ、あるいはその他の拠点等……

第67回国会 予算委員会 第6号(1971/10/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 先日の閣議において、沖繩で昭和五十年に海洋博覧会を開催する決定をいたしましたが、それに伴って運輸大臣から、お話しのような七月に海の日というものを設けて祝日にしてもらいたいという要望がございました。一応閣議の席においては私のほうでそれを引き取ったわけでありますが、なお環境庁長官よりは環境保全の日、あるいはまた海に対応する山の日、あるいはただいま御指摘の法の旧、いろいろと今日までの議論がございますし、さらに祝日と日曜と重なった場合にそれをずらすという諸外国の例等を日本において適用すべきかいなか、それらについても議論のあるところでありますから、これは私は、慎重に検討するということばは……


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第68回国会(1971/12/29〜1972/06/16)

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第1号(1971/12/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律案、沖繩の復帰に伴う関係法令の改廃に関する法律案及び沖繩振興開発特別措置法案について、その提案の理由及び概要を御説明いたします。  わが国民多年の悲願である沖繩の祖国復帰がいよいよ明年に実現する運びとなったことは国をあげての喜びであります。沖繩は、さきの大戦において最大の激戦地となり、全島ほとんど焦土と化し、沖繩県民十余万のとうとい犠牲者を出したばかりか、戦後引き続き二十六年余の長期間にわたりわが国の施政権の外に置かれ、その間沖繩百万県民はひたすらに祖国復帰を叫び続けて今日に至ってまいりました。祖国復帰が現実のものとな……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1972/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩及び北方問題について、所信の一端を述べさせていただきます。  沖繩県民はじめ全国民の悲願である沖繩の祖国復帰は、来たる五月十五日に実現することになりました。私は、今日までその悲願達成に微力を尽くしてきた者の一人として、まことにうれしく思うとともに、長い間筆舌に尽くせぬ苦労を味わいつつ祖国復帰の一日も早からんことを願い、たゆまぬ努力を続けてこられた沖繩百万同胞に対し、心から敬意を表するものであります。  御承知のとおり、沖繩は、戦後二十七年の長期にわたり米国の施政権下におかれ、その間に本土とは異なる社会、経済等の実体を形成してきており、復帰に伴い、これらを円滑に本土の諸制度の……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1972/03/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは沖繩側の要望は、先ほどの立法院議長の話にもありましたように、復帰前の交換、それは同時に一ドル三百六十円でという条件の要望であります。しかしながら、まずその要望の点について、復帰前に行なう場合にはどうしても実勢レートというものでやらなければならない。しかしながら、実勢レートでは琉球政府の、琉球の方々の御希望には沿えないことになる。かりにこれを三百八円という現在の日本レートでもって、対外的に設定されております金額でもって交換したとしても、実勢レートは三百一、二円のところにドル安円高になっておりますこと御承知のとおりであります。沖繩側がそういう方法でよろしいかどうかという問題に……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1972/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 冒頭に述べられました琉球政府の調べました人口と、本土政府が国勢調査と同じ方法で調べました九十四万五千百十一名、これとは食い違いがございまして、やはりこの人口の数は、国勢調査方式で本土政府のやったのが正しいとお受け取りを願いたいと思います。しかしながら、それにしても、やはり琉球政府の十カ年計画の見通しの最終年度における人口というものは、いまおっしゃったように、私としてはその目標達成はきわめて困難ではないかと思っておりますし、そうなってしまうと、計画の設計あるいはその設計の推進者というものも――ことに若年労働者に代表される働き手が流出をするという事態につながるわけでありますから、こ……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1972/03/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは総務長官を長として、その下に内閣総理大臣の任命する副長官を置くわけでありますが、それは事務の副長官ということで考えおります。あとこまかな機構については事務当局より答弁させます。
【次の発言】 これは償還が一括してなされた以上は、協会の利子と申しますよりその対象となった旧漁業権者等の、正確に漁業権とは言わないが、補償にかわるものとして設定された金額が大部分でありますから、したがって、その運用のしかたについて、極端にいえば、みんなが一人一人で権利を持っている者が分けようじゃないかといえば、それを妨げるところの何ものも法的にはないと思います。しかし、みんなの話し合いによって、い……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第9号(1972/04/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 第一点の県の自治を侵すものではないか、これは侵すものではありません。第二点、第三点にも関係がありますが、逆に、沖繩の県民のために利便をもたらすものである。これは利便という表現もおかしいのですが、どうせこの事務は国がやらなければならない事務です。その際に、沖繩のほうにそういう便宜に資するようなものをつくりませんと、明確なことは、沖繩の人々にとっては逆に非常に不便になるということが言えると思うのです。その意味において、自治法のそういう定めに従って出しておるわけです。  後段がちょっとよくわからなかったのでありますけれども、第百五十六条の第七項のおしまいだけ読みますと「専ら国費を以て……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1972/04/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 予算編成の時点においては、返還協定に伴って請求権を放棄した、そのことについて国がさらに法律を要するか、具体的な事実その他はどうなっているか、金額はどうかという調査をする必要があるということで調査費をつけたわけであります。それは、本土において駐留米軍に対する一切の処理は施設庁の法律で行なっておりますから、そのような措置をいたしたわけでありますが、その後、御承知のようないろいろな問題が提起されまして、一例をあげれば講和前人身被害の問題は法律の中にも入っております。予算措置もされております。しかし、日本降服前の問題はどうかというような問題もさらに提起されてまいりました。その他の問題等……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第13号(1972/05/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 皆さま方の長い間の御協力、御激励を受けながら、数多くの沖繩問題の施政権下における処理を進めてまいった者として、今回、沖繩の復帰に伴い、開発庁長官の任を与えられましたこと、初代長官として身の引き締まる思いでお引き受けをいたした次第であります。  沖繩の問題は、五月十四日が終わりではなくて、県として新しく生まれ変わる五月十五日からが事実上の始まりであります。そして、この開発庁設置に対して、沖特はもちろんのこと、国会の各委員会等において議論をされました点は、私どもは意見の相違は存在したとしても、そのことは謙虚に、そして深く心に刻み込んでおかなければならない数々のことがあったと思います……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第15号(1972/05/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩の物価が、復帰のその日からいろいろと混乱をし、あるいはまたいかなるレートで読みかえてみてもそれ以上の読みかえ等がなされておる。これは販売者、購買者、ともに大混乱におちいりましたこと、これについて深く責任を感じております。  まず、その原因と思われるものを私いろいろ反省をしてみるのでありますが、やはり基本的には十月九日時点のドルのチェックをいたしましたものの、そのことによって三百五円レートと三百六十円との差額五十五円、ドル当たり五十五円というものが全額差額補給として交付されるのであるということの実感が、やはりどうしても三百五円交換レートで現金をかえた瞬間においてわからない、自……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第17号(1972/06/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私は、事前に沖繩、当時の琉球政府とよく相談をして、事務当局においても、復帰の記念の、しかも義務教育の生徒二十万数千に限って配布する、いわゆる国民の善意のプレゼントでありますから、おとなになっても永久に保存しておくようなものでありたいということで話し合いは完全に合意いたしておったわけであります。ただ、それを子供たちに配布いたしますときに、だれに頼んで配るかという問題になって、ただいまのような、先生方にお願いをして学校ごとに配っていくというのが、子供たちの一番集まる場所ですから、その手段をとることを、琉球政府の当時の文教局とそういう手段でいきましょうということで相談ができておりまし……

第68回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1972/02/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 今国会における交通安全対策特別委員会の審議が開始されるにあたり、交通安全対策に関する政府の方針を申し述べます。  昨年中の交通事故による死者数は一万六千二百七十八人、負傷者数約九十四万人を数え、昭和四十五年に比べて死者数において約二・九%減、負傷者数においても約三・二%減と、それぞれ減少しておりますが、地域的には増加しているところもあり、依然として楽観を許さない状況にあります。  私は、一昨年一月、総理府総務長官に就任して以来、各般の交通事故防止対策を交通対策本部において決定し、推進してまいりました。  特に、一昨年六月、交通安全対策基本法を制定し、それに基づき、昭和四十六年度……

第68回国会 交通安全対策特別委員会 第11号(1972/05/31、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 「昭和四十六年度交通事故の状況および交通安全施策の現況」並びに「昭和四十七年度において実施すべき交通安全施策に関する計画」について御説明いたします。  この年次報告は、交通安全対策基本法第十三条の規定に基づき、政府が毎年国会に提出することとなっているものでありまして、本年度の報告はその第二回目のものであります。  初めに「昭和四十六年度交通事故の状況および交通安全施策の現況」について御説明いたします。  まず、昭和四十六年における交通事故の状況について見ますと、道路交通事故は、七十万二百九十件、死者数一万六千二百七十八人、負傷者数九十四万九千六百八十九人で、前年に比べ、事故件数……

第68回国会 公害対策並びに環境保全特別委員会 第4号(1972/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました公害等調整委員会設置法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  現在総理府に置かれている土地調整委員会と中央公害審査委員会とを統合し、新たに国家行政組織法第三条の委員会として、公害等調整委員会を設置し、現在の両委員会の職務、権限に加えて、公害紛争に関する裁定を行なわせようとするものであります。  公害問題は、申すまでもなく、現在緊急な解決を迫られている国民的課題でありますので、政府としては、従来から公害対策基本法の精神にのっとり、各般の施策を講じてきたところであります。公害紛争の解決についても、現に公害紛争処理法に基づいて、和解の仲……

第68回国会 公害対策並びに環境保全特別委員会 第7号(1972/03/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 別段他意のあることではありません。今回の改正は三条機関に新しく生まれ変わるということが重大なポイントの一つでありますから、これは設置法になるわけですね。しかしながら、なぜ三条機関にするのかといえば、それは厳正中立そして権威を持つ裁定制度を導入するから。これは表裏一体の関係であって、これを二つに分けて、内閣委員会と公害環境の委員会で別々に議論して、それでいいかというと、私は、これは公害委員会のほうにおいて、なぜ三条機関にしなければならないかも含めて議論をしていただくのが最もよろしいと考えておるわけでございまして、別段、めんどうくさいから二つを一つにしたという、そんないいかげんなも……

第68回国会 公害対策並びに環境保全特別委員会 第11号(1972/04/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私は必要があると思っているのです。その前に、予算審議が変則状態のために、参議院で現在予算審議中でありまして、本来ならば私がずっとこの委員会で責任をもって質疑応答に立ち会わなければならなかったわけでありますが、その点、途中で私の責任を欠いた、すなわち、常時出席できなかった点は私も心苦しく思っておりました。その点をまずおわび申し上げておきます。  ただいまの点ですが、これは中央公害審査委員会をつくります際にも附帯決議として指摘された事項であり、これは国みずからが持っている防衛施設というものに関連する処理でありますから、一義的に防衛庁においてみずからその紛争の処理に当たり、そして国の……

第68回国会 商工委員会 第12号(1972/04/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました不当景品類及び不当表示防止法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  不当景品類及び不当表示防止法が昭和三十七年に施行されて以来、すでに約十年を経過しましたが、この間において不当な景品類及び不当な表示による顧客の誘引を防止し、事業者の公正な競争秩序を維持、促進し、一般消費者の適正な商品選択に資することにかなりの効果をおさめてまいりました。  しかしながら、不当な景品つき販売及び不当な表示は、事業者の日常活動から絶えず発生するおそれがあり、また、実際に不当景品類及び不当表示防止法に違反するこれらの行為は、年々増加し……

第68回国会 大蔵委員会 第18号(1972/04/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これはもう本土の金融機関においては、政府が政策金融をやりますと、当然それに対する協調融資というのがなじんでいますけれども、沖繩においては、起債市場もありませんし、そういうような習慣がなじんでいないということから、これは書かなくてもいいのですけれども、やはり沖繩の市中金融機関というものは、こういう政府の政策金融が行なわれたならば、それに対して協調融資その他のこれに対する援助というようなものをしてほしいという意味で、それを奨励する、こういうつもりでございます。
【次の発言】 これは当然沖繩において国が行なう政策金融すなわち一銀行、六公庫、一公団、一事業団――公庫、事業団については融……

第68回国会 地方行政委員会 第32号(1972/06/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 四つのグループに分かれた各グループごとの検討の問題点摘出等について、詳細は、必要ならば審議室長から答弁いたさせますが、問題は、現在の恩給がルール化された方式を持っておる。その方式が、すでにことしの予算編成において、これは編成のテクニックの問題ですけれども、俗に言う当初の内示案に、私どもと恩給要求当局と全然狂いなく全額合意した金額が内示された。このことで、大体今後これを破ることはたいだろうと思います。ところで、いまおっしゃったように、公務員給与にそのままスライドしろという附帯決議は、先般また恩給法の改正をいたしましたから、もう二年も国会で与野党附帯決議をつけておいて、なおかつそれ……

第68回国会 内閣委員会 第1号(1972/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまの本委員会の沖繩現地調査報告にありました政府に対する要望事項について、所見を述べさせていただきます。  本年五月十五日の沖繩の祖国復帰を目前にして、いよいよ復帰準備も最終的な仕上げの段階に入ってまいりました。この重要な時期に、本委員会より委員派遣が行なわれ、当面する沖繩の諸問題等現地事情についてつぶさに調査が行なわれましたことは、まことに時宜を得た適切な措置と考える次第であります。  ただいまの報告にもありましたように、復帰が確定した今日、沖繩のかかえる重大な問題の一つは通貨の問題であります。この問題の本質は、ドル通貨圏にある沖繩をいかにして本土の円経済の体系に円滑に移……

第68回国会 内閣委員会 第2号(1972/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 通貨問題は、本来大蔵省の専管事項であり、それをまた決定する権限も大蔵省にあるのでありますが、しかし、国際通貨調整の中における円の変動相場制並びに切り上げというものに伴って、沖繩県民のみが受けておる、私がきのう申し上げました、本土の人たちには想像もできない復帰直前の苦難というものは、一義的に私が閣僚としては沖繩県民の立場に立って行動しなければならない責務があると考えます。したがって、サンクレメンテ会談においても、その旨直接総理にもお願いをし、また外務、大蔵それぞれ、アメリカに対して沖繩の現地の要望が聞き入れられるような措置について、外交折衝の糸口を切ってもらいました。  その後の……

第68回国会 内閣委員会 第4号(1972/03/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは、防衛施設庁と私のほうと両方の問題かと思いますが、まず、第一義的に私のほうでは、沖繩の復帰直前の世情のこんとんとした中で、復帰をあしたという日に解雇をされる人たちがいるという事態を非常に重く見ております。すなわち、今夜午前零時には長い間待ち望んだ本土復帰の日であるという日に、長年つとめた職場とさようならしなければならない、自分の意思に反してという事態は、担当大臣としてきわめて心配をいたしまして、何らかの手段として――すなわち、解雇がなければ一番よろしい、しかしながら、米軍のほうでもいろいろ考えて、われわれと逆な立場で考えて、復帰前に処理しておこうというような気持ちでやった……

第68回国会 内閣委員会 第5号(1972/03/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私からはアメリカ側に意思を伝える職権とルートがございませんので、やはり外務省といつも緊密に相談しておりますから、正式な外務省のルートというもので県民の立場を守る姿勢をとり続けていくことであろうと思います。
【次の発言】 当然、そういう会議の機会でなくても、絶えず連絡をとって話し合っておりますから……。
【次の発言】 これは毒ガス撤去のときにも、米軍側の事故によって被害が起こった場合には米側が補償するということもはっきり言っておりますから、当然核兵器についても、より以上おそろしいものですから、その前提をくずすことは、すでに約束した毒ガス兵器撤去の言明から見てもあり得ないことだと思……

第68回国会 内閣委員会 第6号(1972/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました皇室経済法施行法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。  改正の第一点は、皇室が国会の議決を経ないで賜与及び譲り受けをすることができる財産の限度価額を改定することであります。皇室経済法施行法第二条により、現在、天皇及び内廷皇族については、これらの方々を通じて賜与の価額は六百五十万円、譲り受けの価額は二百二十万円、その他の皇族については、成年に達した皇族にあっては賜与及び譲り受けの価額はそれぞれ六十万円、未成年の皇族にあってはそれぞれ十五万円となっております。これらは昭和三十九年に現行の価額に定められたもので、その後……

第68回国会 内閣委員会 第9号(1972/04/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩の方々は、二十数年にわたって、国政事務といえる分野まで現在の琉球政府の行政の機構の中で担当してもらっております。したがって、国政事務であるべきものまで、沖繩の人たちは、自分たちの身近な琉球政府において、アメリカの関係はありますが、大体日常行政は最終処理がされておる。しかし、復帰いたしますと、県の行政としては国政事務そのものを全部やるわけにもいきませんので、そうしますと、沖繩において、許認可、あるいは行政指導、助成等の問題について、身近な住民への協力あるいは援助、サービス業務、こういうものが全部本来の国の機関であるブロック機関のほうに上がってしまいます。そうしますと、沖繩の人……

第68回国会 内閣委員会 第10号(1972/04/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず、私から琉球警察の調べた事実関係について申し上げておきます。  ただいまお話のありましたように、十一日の午後十時二十分ごろ与那城村の屋慶名、ここの山根喜俊四十二歳宅において二十四、五人が集まり祝い酒を飲んでいたところ、突然目鼻の痛みを訴え、約二十分くらいでみんな回復した。プロパンガス漏れではないかと家のまわりを調べたが異常はなかった。なお、同家の勉強部屋の子供は別に異常はなかった。同家から二十メートル東側の家でも異常はなかった。しかし、二百メートル南のほうを歩いていた歩行者も同様の痛みを訴えていた由。琉警の調査によれば、米軍側は格別ガスを使用した形跡もなく、現在のところは原……

第68回国会 内閣委員会 第11号(1972/04/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 答弁は簡潔にという注文でありますが、これは運輸省、建設省、警察庁にも関係があります。一応時期を三年後からとしておりましたが、沖繩海洋博がその後きまりましたので、これが昭和五十年になります。そうすると、海洋博の開催が三月から六カ月間でありますから、その期間に交通切りかえをやりますと、たいへんな問題を惹起するということを心配いたしまして、その後検討を重ねました結果、三年に達しない、三年目に入る二年目の中ごろから、海洋博のときにはもう切りかえておこうというほうに、大体いま作業を進めております。  そこで、それに伴う問題としては、これからどんどん国の責任において国道あるいは地方道等の整……

第68回国会 内閣委員会 第13号(1972/04/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 さきに決定いたしました産発の十億、それから大衆金融公庫の一種も含めた七億六千万円、それから金融機関に対する貸し倒れ準備金繰り入れ率の千分の十五への引き上げという措置等に関連をする新料金設定、こういうもので大体現地において実質で五〇%妥結した。これは企業者側もそれでいいということでありますから。残り五〇%が、やはり私の心配いたしておりましたとおり、その措置のみでは解決できないという事態であるように思いました。  したがって、先般の大蔵委員会において沖繩振興開発金融公庫法可決の際における与野党一致の附帯決議を踏まえて、政府としては大蔵大臣も含めてともに答弁をいたしましたが、その際明……

第68回国会 内閣委員会 第14号(1972/04/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 大出君、ちょっと外務省が来るのがおくれているので……。
【次の発言】 私もわからない。防衛庁でもわからぬそうです。外務省の答弁できるのがあとで、事実だけの問題ですから……。
【次の発言】 円の変動相場制への移行、円の切り上げ、こういうものを踏まえた沖繩の実際の情勢は、やはり円圏の実施内においてドルを使用させられておるという二重の打撃を受けたことは、私もたびたび認識し、それに対する措置もとっております。しかしながら、先ほどお話しになりました物価指数の動向、あるいはそれのそれぞれ品目別の値上がり、そういうもの等しさいに検討いたしておりますが、一応復帰までの間に五十三億の措置をいたし……

第68回国会 内閣委員会 第15号(1972/04/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 昨日の参議院の予算分科会において、憲法問題に関し私の発言がいろいろと問題になっておりますので、この際、初めに速記録を読ませていただいて、事実関係をまず明らかにした後、私の意見を述べさせていただきます。質問者のところも便宜上少し拝借をいたしますので、まず栗林卓司委員の質問の最後のところから始めます。   そこで、先ほどちょっと申し上げたことで、ひとつ伺いたいのは、憲法の啓蒙ということについては、これは総理府としてはどうお考えになりますか。   国務大臣(山中貞則君)これは、まあ内閣全体の問題で、時の総理府総務長官がこうだからといってきめるべき問題ではないと思います。いまの内閣が憲……

第68回国会 内閣委員会 第17号(1972/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいま議題となりました恩給法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案による措置の第一点は、恩給年額の増額であります。  昭和四十五年度における公務員給与、消費者物価の上昇を勘案して、恩給年額を昭和四十七年十月分から一〇・一%増額しようとするものであります。  その第二点は、遺族、傷病者及び老齢者の恩給の改善であります。  その一は、短期在職の戦没旧軍人の遺族に対する処遇の改善であります。これについては、公務扶助料等の年額を一般の恩給と同じように一〇・一%べースアップするほか、その計算の基礎となる仮定俸給を、准士官以下は三……

第68回国会 内閣委員会 第21号(1972/05/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 自衛隊、防衛庁職員の場合は特別職の公務員でありますから、これは国家公務員の災害補償法の中では書いておりませんが、これに準ずる行動の範囲内における身分の問題は、たとえば災害派遣の場合の自衛隊職員、ただいまお話しのとおり。それから自衛隊内のことでありますけれども、司法職員としての警務官というものがおります。こういうものは防衛庁のほうで、政令の段階において、国家公務員の災害補償に準ずる政令を講ずることによって可能であると考えます。
【次の発言】 例をあげられました川崎のがけくずれ事故ですが、これは危険が起こることを承知で実験をするというのは、公務員として幾ら科学技術庁の研究職員が中心……

第68回国会 内閣委員会 第25号(1972/05/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず、恩給審議会の答申は二十六項目でございましたから、政府において実施すべしといわれた点については、四十四年度から始まりまして八項目、八項目、十項目ということで、四十六年度予算で終了をいたしたわけであります。しかしながら、その恩給審議会の答申の中でもややぼかしてある点、あるいはまた、ここの内閣委員会、国会の論議を中心に質疑応答いたしました中で、やはり客観的に見て、政府においても十分検討し、具体的な案を得るならばこれを実行に移すべきだと考えました点、並びに附帯決議等においてこれを実施すべしということで、一例をあげますならば、満洲拓殖公社等の例を引きながらあげられましたこれを対象に……

第68回国会 内閣委員会 第27号(1972/05/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 名言もいろいろありますが、いまの公務員給与を基準としろというような附帯決議がありますから、これは国会の意思でありますから、私も検討をさせました。 しかし一方、やはり物価というものも指数として捨てるわけにいかない。これは生活の実態の問題になりますから、そうなりますと、いまの計算方式を逆に公務員給与を頭に置いて計算してみたのですが、結果出てきた数字は、やはり数字の魔術で、置きかえただけで同じことになりましたので、したがって、特別にそういう措置が変化を見ていないわけですが、現行制度の問題点は、そういうふうな、先ほど来お話のあります勤務給的なものとして差し引かれている問題。したがって、……

第68回国会 内閣委員会 第29号(1972/06/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 公的年金制度調整連絡会議というものを持ちまして、当初、全般的な基本論を検討しておったのでありますが、恩給法は、いまおっしゃったように、予算上の実態、あり方というものは一応実現したにしても、それはやはりスライド制というたてまえのはっきりしたものにしてほしい、したがって他の年金制度もということであります。私自身は、恩給に関する限り、ベースアップ等の基本的な問題は、一応、算定方式その他の議論を残しながらも、解決しておるものと思います。しかし、さて他の年金はどうするかという問題は、恩給法の改正に引っぱられて逐年改正をしておるのが実情でありますから、そうするとそれは、それぞれの年金におい……

第68回国会 内閣委員会 第30号(1972/06/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 政府は、ただいま決議されました附帯決議の趣旨を、十分尊重して検討してまいりたいと思います。

第68回国会 予算委員会 第1号(1972/02/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 確かに沖繩の復帰までの間の問題として、ただいまの御指摘のような点が存在して、沖繩現地では混乱状態に近い問題が提起されております。ただし、国家公務員あるいはそれに準ずる公社職員、もしくは国家が雇用して提供する軍労等については、三百六十円換算という方式はとれない形になっておりますけれども、実質上、自分の所得というものが保障される本土相当号俸にそれを当てはめていく作業をいたしております。さらに、沖繩の給与体系の違いによって、公務員の中で本土号俸に当てはめた場合に、そのままではやや手取りが減るという者については、手当を支給するということで確保いたしてまいりたいと思いますが、問題は、いま……

第68回国会 予算委員会 第5号(1972/02/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは先国会において、総理大臣からも、そのようなことも検討していく価値のあることであろうと、戦前の軽便鉄道等の例も引いてお話がありました。しかしいま、昭和五十年に予定いたしております沖繩の海洋博に対する運送手段その他について全力を傾倒いたしておりますので、現在、主として北部市町村の協力を得て、大部分が公有地を経過する高速道路の建設を、本部半島の海上まですみやかな調査をして着手をするようにいたしたいと思っておりますが、その効果等も見まして、沖繩に鉄道が必要であるというような結論に達しまするならば、これは海洋博に間に合わなくとも、そのような検討も将来すべき時期が、沖繩の長い未来にお……

第68回国会 予算委員会 第6号(1972/02/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは沖繩における米軍の基地が日本の敗戦とともにかりになかったという前提で考えますと、沖繩はやはり農林漁業、主として農業、漁業の島であったろうと思います。本土の一県であったとすれば、やはり他の県に見られるように、人口流出等の過疎県になっていたかもしれません。しかし、逆に沖繩がもし不屈のいわゆる耐える哲学と申しますか、そういうようなものを伝統的に持っておる沖繩人魂というようなものを発揮して、いまのような繁栄を続けていたと仮定をいたしますと、やはり現在の、やむなく基地に接収されたために追い詰められたものの必死の知恵として、基地周辺において、基地から金を自分たちの生活のかてとして得る……

第68回国会 予算委員会 第8号(1972/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 安井さんは社会党の沖繩問題の特別委員長だと思います。したがってこの際、本土の私どもがお酔いの質疑応答の問題点をいたします前に、全国民にも知ってもらいたいと私がかねがね思っておりますことをちょっと言わしていただきます。  通貨問題に対して、沖繩の人々は自分たちが希望し選択してドルを使用し、ドル圏に入ったものではない。そして沖繩の人たちが希望をして、本土の物資を八割選択をして生活のために買い入れているものではない。やむを得ずそういう境地に置かれておる日本国民なんだ。そうして本土の円が変動相場に移行し、そうして切り上げられていく過程における国際通貨の調整の段階においても、ドルの価値が……

第68回国会 予算委員会 第12号(1972/03/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまおあげになりましたように、琉球政府が一九七〇年を初年度とする十カ年計画という一応の計画を策定いたしました人口は、一九七二年において九十八万三千人。しかしながら、実際に国勢調査をいたしました人口は九十四万五千人。すでに現時点においてそれだけの開きが計画との間にございます。したがって、一九八〇年に想定する百九万一千人というものの達成は、現状から見るときわめて困難な目標になってきたということであります。しかもその実態が、人口流出は主として本土でありますが、この実態が中学校卒業もしくは高等学校卒業等の、これからの沖繩県の経済をささえていってもらわなければならない若年の労働者の大……

第68回国会 予算委員会 第13号(1972/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 一昨年の公害国会の場合に十四の法律を提出、各党一致して成立をさせてもらいましたときに、私は、公害にかかる被害の無過失賠償法というものを成立せしめ得なかったことを、みずからの政治力の足りなさとして深く恥入りました。したがって、行きがかり上初代環境庁長官というわずかの期間でありましたが、就任をいたしましたことをまた非常な光栄に思ったのでありますけれども、その際、その反省のことばも入っているはずであります。したがって、環境庁という役所がわざわざ大臣を一人ふやしてまでつくられる時代の趨勢というものを自覚すること、そしてそれに伴って私自身の政治力不足であったにしても、残された課題の大きな……

第68回国会 予算委員会 第19号(1972/03/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 格差是正に相応する分が幾らかという質問でありますと、きわめてむずかしいのですが、予算全体としては、琉球政府と十分に概算要求の段階から最終的なセットいたしますまで連絡を密にして、同者大体合意をして詰めたものであります。  そこで、現在計上してあります二千二百三億をまるめて二千二百億と言っておりますけれども、その中には、対米支払いの三億二千万ドルの初年度分の一億ドル、円切り上げによって三百八億というものがありますから、これは当然沖繩県民には何の関係もありませんから、これは除外すべきものでありましょう。また、一方においては、暫定予算で見送りとなりましたP3の移転に伴う必要支出経費等も……

第68回国会 予算委員会 第21号(1972/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 私は、国家公務員の諸君の問題については話し合いをいたしておりますが、三公社五現業の問題についてはやはりそれぞれの所管大臣、そして財源としては大蔵省というものが当事者能力と裏表の問題として、総合的に話を詰めてもらわなければならぬと思っております。公務員のほうは、これはかみしも着て団体交渉であるとかないとかいう議論は別にして、たびたび会って、先般も四十時間あるいは週休二日等の問題あるいは基本的に平均一人幾ら上げろというような要求等について十分話を聞いております。これはたびたび打ち合わせをしているわけでありますが、しかしやはり内容そのものは人事院がこれについて詳しい民間との比較その他……



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各種会議発言一覧(衆議院32期)

第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1970/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 昭和四十五年度における内閣及び総理府所管の歳出予算案について、その概要を御説明いたします。  内閣所管の昭和四十五年度における歳出予算要求額は三十二億七千三百十四万五千円でありまして、これを前年度歳出予算額二十七億八千三百六十一万九千円に比較いたしますと、四億八千九百五十二万六千円の増額となっております。  内閣所管の歳出予算要求額に計上いたしましたものは、内閣官房、内閣法制局、人事院及び国防会議の事務の執行に必要な経費であります。  次に、総理府所管の昭和四十五年度における歳出予算要求額は一兆二千二百七億三千二百四十九万六千円でありまして、これを前年度歳出予算額一兆三百三十九……

第63回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1970/03/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 今日までの過程においては、いろいろと現象面で、ただいま御指摘のような経過をたどったと思いますし、また過去の物価上昇分等の実際上の遡及補てんというものがたいへんおくれておりました。したがって、基本的には私は、恩給というものは、受給者にはそれなりの根拠に基づく恩給をもらう権利のある人々であるという考えが基本になければならないし、国はその権利に基づいて理論的に計算された金額については支払う義務を持つ、義務を行使すべき立場にあるもの、という二つの考えが打ち立てられた予算が組まれなければならないというふうに考えまして、ことしの予算編成でそのような点にたいへん苦労をいたした次第でございます……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号(1970/12/04、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまの日照権の問題は、建設大臣がお話しになりましたとおりの事柄であろうと考えておりますので、したがって、私権の問題として、たとえばいま別な問題提起として、超高層ビル等が建てられた結果によってわかりました局地強風等の被害等々もやはり同じような問題かと思いますが、これらの問題は、やはり建設行政の中で一義的には処理していくべきものであろうと考えます。これは典型公害としてはやはり無理ではなかろうかと思うわけでございます。  さらに、おあげになりました中の温熱排水等については、今回、水の状態というカッコ書きの中で温熱排水を明確にとらえておりますので、実質上は原子力、火力発電等の冷却水……

第64回国会 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1970/12/05、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 原則はそのとおりでございますし、そうあるべきであると思います。しかし、私も八月に就任いたしましてから現在提案の十四を組み立てるまでに、関係閣僚協その他の意思統一並びに各省庁のそれぞれの行政主管をいたしております根拠法等の調整に心魂を傾けてやりましたので、具体的な政令等については、やはり今後の相談に待つということにいたしておる部分が多うございますことを、私自身も遺憾に思いますが、これらの政令については、いずれ引き続き行なわれます次の通常国会において明確に御答弁できるような作業を進めてまいりたいと思います。
【次の発言】 御指摘はごもっともでございますが、銅、亜鉛になりますと、これ……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 外務委員会沖縄及び北方問題に関する特別委員会連合審査会 第1号(1971/05/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 具体的な軍事基地のそれぞれの縮小あるいは事前返還、直後の返還等については、外務大臣のただいま御折衝中のところであります。しかし私の立場では、たとえば那覇市の雑然たる、結果的に市街地を形成したとしか言いようのない市街地について都市計画をりっぱにしたい、県庁所在地でありますから。そういうことを考える場合には、当然、空港はもちろんのこと、俗称上之屋住宅街といわれておる牧港住宅街等も何らかの手段をもって開放してほしい、あるいは軍港その他のいろいろの要望を持っております。これらは絶えず外務大臣に対して御要望申し上げておるところでありますが、また中部等においては嘉手納村あたりは八割が軍用地……

第65回国会 地方行政委員会産業公害対策特別委員会連合審査会 第1号(1971/03/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 ただいまの条項と、並びに先国会において成立をいたしました公害防止事業費事業者負担法の両方を踏まえてつくったものでございます。
【次の発言】 まず公害防止事業は、企業が一義的な負担を負うもの、残りについて国と地方公共団体が公共事業として行なう場合の負担の負担率の問題であります。これについて二分の一を下らざる負担をすることによって国が第一義的な責任を負うということになり得るものと考えます。ということは、二分の一が高いか低いかという問題もありますが、一方それぞれの地方公共団体においては、それぞれの企業の進出によって起こります固定資産税あるいは住民税の法人税割等の収入が、試算の結果によ……

第65回国会 内閣委員会産業公害対策特別委員会連合審査会 第1号(1971/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 わが国では、国会でもし法案が可決をされますと、七月一日から環境庁が出発するわけでありますが、その位置づけの国際的な比較の問題、これはやはり一応念頭に置いて議論しなければならない基本的なポイントだろうと思います。ということは、やはり人間の生活向上の意欲、快適なる生活というものの欲求の前に大量供給、大量生産という過程が、主義のいかんを問わず全地球的な規模で進められておりますから、公害はまさに地球上の大問題として、各国が国境を越えあるいは思想を越えて取り組んでおる問題である。そういうことを考えますと、私たちがここで法案を審議いたします場合に、日本の提出された法案の原案というものだけの……

第65回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1971/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 昭和四十六年度歳出予算要求額について御説明を申し上げます。  昭和四十六年度における内閣及び総理府所管の歳出予算について、その概要を御説明いたします。  内閣所管の昭和四十六年度における歳出予算要求額は三十六億五千九百七十八万一千円でありまして、これを前年度歳出予算額三十二億七千三百十四万五千円に比較いたしますと三億八千六百六十三万六千円の増額となっております。  内閣所管の歳出予算要求額に計上いたしましたものは、内閣官房、内閣法制局、人事院及び国防会議の事務の執行に必要な経費であります。  次に、総理府所管の昭和四十六年度における歳出予算要求額は一兆四千二百十五億七千三百九十……

第65回国会 予算委員会第一分科会 第6号(1971/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 作業を大体今月一ばいというめどでやっておりますが、琉球政府との意見の交換あるいは意見の一致をなるべく求めたいという願望がございますので、その点で少し琉球政府側の県民会議あるいは政府の準備その他を仄聞いたしますと、ややおくれるかもしれませんが、三月上旬に表に出したい、閣議決定の形をとるわけですけれども、そういうつもりでおります。上旬でも少しおそい上旬になるかもしれませんが、なるべく早く発表することが必要であると思っております。  さらに、きのうも御質問等のありました点でございますが、復帰後の政府の側の機構をどうするかという問題に関連をして、現地の出先の機関、それらについてもやはり……


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第66回国会(1971/07/14〜1971/07/24)

第66回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会公聴会 第2号(1971/07/23、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 このたびの内閣改造にあたりまして、留任をいたすことになりました。現在の総務長官としての沖繩担当のままの留任でございます。これは、沖繩復帰が秒読みの段階を迎えまして、ここで大臣を交代させることは、沖繩県民のために申しわけないという総理のお気持ちであるように直接伺っておりますので、その意味で、私としては、沖繩復帰をもう明年に控えて、悔いのない内政上の万全の措置をとるべく目下昼夜努力をいたしておりますが、皆さま方も今日までの御協力、御支援あるいはいろいろの御意見、御要請等を、今後とも一そう密接にとっていただきまして、私たちの行なおうとしております沖繩を迎え入れるあたたかい施策というも……

第66回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会公聴会 第3号(1971/08/16、32期、会派情報なし)【政府役職】

○山中国務大臣 いままでの質疑応答をよく聞いておりませんですけれども、石油ガス税については、これは現在の価格をそのまま据え置くことを前提に配慮をいたします。措置をとります。それから、現在は全島プール価格制というものによって、離島まで運賃コストその他が吸収された形で、県民ひとしく同じ小売り価格のもとに供給されておりますから、これは非常に大切なことでありますので、いま、いろいろの手段を考えておりますけれども、相なるべくんば、これが税の措置等と相まった措置に伴って、それが離島の方向への価格の保持ということに振り向けられればと思って、いま検討しておりますが、端的に言うと、離島の分については、離島に対す……

第66回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会公聴会 第4号(1971/09/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 まず、私の本問題に対する基本的な考え方から申し上げておきますが、沖繩を復帰まで二十七年間祖国と隔絶された社会の中に置いたことの責任、その責任の上に立って、沖繩にこれ以上犠牲をしいることは本土はできないし、やってはならないことであるというふうに考えております。したがって、今回の変動相場制移行に伴う沖繩現地の現実の混乱、あるいはまた復帰前に一ドル三百六十円が交換をしてもらえばすべてがおさまるのであるという当然の御主張というものに、担当大臣として私も耳を傾け続けておるわけであります。しかしながら、これを実施する際においては、極端に、高度の秘密と水も漏らさない手配をやった後でなければ表……

第66回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会公聴会 第5号(1971/09/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 お話のとおり、あるいは池田委員の国会沖繩調査団の報告のとおり、言語に絶する惨状を呈した干害の後、さらに無情な、しかも時期はずれの不必要な台風が襲ってまいりました。この結果の被害というものは、まさに農作物に関する限りは壊滅的な打撃を与えておりますし、その被害の及ぶところは、単に農家の収入が皆無に近い状態におちいるばかりでなくて、その島の中の、農林漁業によってささえられていると言っても過言でない中小商店街等における営業上の影響も顕著に出つつあります。これらの問題はまことに看過できない問題でありますので、何はともあれ、現金収入の道を個々の農家には講じてあげなければならない。これについ……


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第67回国会(1971/10/16〜1971/12/27)

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会内閣委員会地方行政委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1971/12/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 個人の現金通貨については、たびたび明確にいたしておりますが、六千百八十八万三千ドル、預貯金については現在集計中でありますが、これは推計方式をとらざるを得ませんが、五億五千百十九万五千ドルであります。これの推計の方法は、銀行、信託については、沖繩銀行の実質総預金の五六・九六%の推計をいたしましたし、相互銀行、信用金庫については、中央相互の七八・八〇%の実績をとりました。農漁協、郵貯等については、すべて個人預金とみなして、一〇〇%これをとることにしてはじき出した数字であります。しかしながら、これは今後相当時間をかけて、コンピューター等にかげながら個人別の相殺をしてまいりますので、一……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号(1971/12/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 沖繩の未来像を十カ年にわたっていま明らかにするということは、きわめて困難なことであります。たとえば一例を人口にとっても、琉球政府の企画局において苦心の末つくり上げた沖繩側の振興開発計画の十カ年目は、人口において百五万ということに一応なっておりますが、ことしの国勢調査でもって九十四万五千百十一名が沖繩の実人員である。今日までの沖繩の施政権下の人口の伸びから見て、ややその伸びが停滞をしておる、それは出生率の停滞ではなくて、本土流出というような形における在籍人口の停滞であることが明らかになっております。  こういうことを念頭に置きますと、十年後においてなおかつ人口がふえていく沖繩、い……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会法務委員会文教委員会社会労働委員会逓信委員会連合審査会 第1号(1971/12/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 これは昨日も議論になりまして、ごく軽微なものであって、この法律の中でもし大きなものがあるとすれば、琉球政府が国民健康保険をどのように復帰前に決定されるであろうかということが一番大きなものとして念頭にございました。しかしながら、その他についてもそう大ざっぱに言っておるわけではありませんで、ほとんど書いておかなければならないものは法律に書いてございますし、政令等にゆだねた部門も明らかにしてあるわけでありますので、ここで言う包括したような感じの委任については、必要ならば事務当局で、少しこまかなことになりますが、この際御説明をいたさせたいと思いますが、いかがでございましょうか。


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第68回国会(1971/12/29〜1972/06/16)

第68回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1972/03/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○山中国務大臣 昭和四十七年度における内閣及び総理府所管の歳出予算要求額について、その概要を御説明いたします。  内閣所管の昭和四十七年度における歳出予算要求額は四十二億一千五百五十四万八千円でありまして、これを前年度歳出予算額三十六億四千四百六十四万三千円に比較いたしますと、五億七千九十万五千円の増額となっております。  次に、総理府所管の昭和四十七年度における歳出予算要求額は一兆七千八十億五千五百八十四万二千円でありまして、これを前年度歳出予算額一兆四千六百五十三億八千百九十七万円に比較いたしますと、二千四百二十六億七千三百八十七万二千円の増額となっております。  このうち、防衛庁及び経済……




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データ更新日:2023/02/05

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