このページでは岡田利春衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○岡田利春君 私は、ただいま趣旨説明のありました工業再配置促進法案について、日本社会党を代表し、総理並びに関係各大臣に質問を行なうものであります。 わが国経済は、六〇年代において平均実質成長率一〇・九%の成長を示し、GNPにおいて自由世界第二位を占め、政府はわが国の経済大国を自画自賛いたしておるのであります。 しかし、この間、工業は人口の集中している都市周辺に発達し、これがまた人口の都市集中を一そう促進するという悪循環を繰り返して、今日では総人口の七二・二%が都市部に集中し、東京、名古屋、大阪の三都市の半径五十キロ圏内の国土面積わずか一%に満たない地域に、総人口の三二%が集中する結果となっ……
○岡田委員 松本さんにちょっとお伺いいたしたいのでございますけれども、サンフランシスコ平和条約を締結する講和会議での第二回総会で、当時アメリカ合衆国の代表であったダレスが演説をいたしておるわけですが、この議事録の内容をずっと拝見いたしますと、当時のアメリカのいわば北方領土に対する認識というものがうかがい知れるのではないか、こう思うわけです。この議事録の内容を調べてまいりますと、南千島、北千島あるいは中部千島といわれておる千島について、演説の内容としては、当時のビルマその他の諸国から、あまり日本を四つの島に押し込めてしまうということは、人口が過密な日本として非常に多くの問題を残す、こういう点につ……
○岡田委員 昨年の通常国会の本委員会で、私は硫黄鉱業安定法を提案いたしたのでありますが、その後、鉱業政策の小委員会が設置されて、この委員会で各党間の意見の一致を見て硫黄鉱業安定に関する決議を実は行なったわけです。 当時の需給見通しによりますと、単体硫黄の面で昭和四十四年度二十九万二千トンの硫黄が過剰になる。したがって、すでにこの輸出をするために輸出株式会社が設置をされておるわけです。しかも昭和四十五年度の見通しでは、四十九万一千トンの硫黄が過剰になるという見通しでございます。しかし、最近ユーザー側から、供給の不足を理由にして二万トン程度の硫黄の緊急輸入をいたしたい、こういう要望が出されておる……
○岡田委員 機械類賦払い信用保険制度ができましてから、ちょうど八カ年間経過をいたしておるわけです。今回ローン保険を取り入れてこの法律案の改正が出されているわけですが、この割賦保険の実施以来の運用の動向、この総括についてまずお伺いいたしたいと存じます。
【次の発言】 いま局長の説明のとおりに、発足当時はトラクターが大体九〇%以上を占めているわけです。昭和三十九年では大体トラクターが約五〇%近く占めている。四十三年度のこれまでの実績を見ましても、大体トラクターは二五%程度を占めておるわけであります。この傾向は、いま局長が説明されたように、確かにそのウエートはこの八年間に改善をされておりますけれども……
○岡田委員 特許法の改正について質問いたしますが、第六十一通常国会で本法の改正が出されて、長時間の本委員会においての審議が行なわれておるわけです。したがって私は、その後の経過を含めて、若干御質問いたしたいと存じます。 今度出されました改正案は、前回の改正点にさらに二点の修正を加えて提出をされておるわけです。しかし、わが国の特許制度のあり方をめぐって、前通常国会また今度の六十三特別国会において、やはり依然として関係各層からいろいろな意見が実は出されておるわけです。この意見の動向というものは前通常国会と私はほぼ変わらない状況にある、こう判断をいたしています。前国会でも、少なくとも関係各層の合意を……
○岡田委員 きょうは時間がありませんから、私は、公害関係について、若干問題提起の形で御質問いたしたいと存じます。
政府は、先般、昨今の公害のゆゆしき社会問題、政治問題に対処して、総理を本部長として公害対策本部を発足させたわけです。しかも産業行政を担当しておる通産大臣として、特に公害対策に対する決意と基本方針について、まだ正式に本委員会としては承っていないわけです。したがって、まず冒頭、産業行政の責任者である通産大臣としての公害防止に対する決意とその基本的な方針についてお伺いいたしたいと存じます。
【次の発言】 いま通産大臣が、公害対策とわが国の経済成長というものをいわば両立させて問題の解決を……
○岡田委員 ただいま夕張炭鉱、清水沢炭鉱の災害の報告がございました。夕張炭鉱の災害については、その後委員会をつくられて、大体今後の対策がいま述べられたわけです。私は、確かにこの対策は一応こういう災害の場合常識的な対策だと思うのですが、ただ一点気がかりなことは、今日の採炭現場の設計構造自体がこれでいいのかどうか、こういう問題がやはり残されておるのではなかろうか。もちろんすでに坑道骨格ができておるわけですから、いますぐ当面の対策としては述べられておる対策がとられることは当然だと思いますけれども、長期的な展望に立った場合に、やはり採炭の切り羽の設計の問題について研究を加えていく必要がある、この研究を……
○岡田委員 ただいま相沢同僚委員の質問に対して答弁されたことをお聞きいたしておりますと、昭和四十四年度の閉山はいわばなだれ閉山でない、そういう実は印象を持たれておるように私は拝聴いたしたわけです。何を一体基準にして政府はなだれ閉山ではないとおっしゃるのか、私は非常に疑問に思うわけです。相沢委員は六百万トンと言われておりますけれども、今年度末までの閉山はほぼ八百万トンに達するわけです。すでに北夕及び飯野炭鉱が企業ぐるみ閉山をいたしている。こういう情勢は明らかになだれ閉山である。この認識を欠くと今後の石炭政策に大きな問題点を残すと私は考えるわけです。昭和四十年度は従来の最大の閉山規模の年であります……
○岡田委員 先般の当委員会で大臣に、当面の石炭政策の課題についていろいろ御質問をいたしたわけです。私はその答弁を聞いておりまして、実はいたく失望を感じたわけです。しかし、その時点で議論しても議論の前進というものがないのではないか、こういう感じを前委員会では持ちました。 そこで本日は、まず今日の石炭鉱業に対する大臣の認識についてお伺いいたしたいのでありますが、いま田中委員に対して、今日までの石炭政策のあり方は、撤退では、きわめてゆるやかな撤退をしてきた、こう述べられておるわけです。しかし昭和三十七年の石炭政策転換以来今日まで四千万トンの山が閉山されているわけです。また第四次政策の初年度では八百……
○岡田委員 さきに実施をされました石炭対策特別委員会現地調査常磐班の概要を御報告申し上げます。 まず、日程は、七月七日より九日に至る間、福島県及び茨城県の産炭地域におもむき、石炭鉱業の現状について調査を行なうとともに、各関係者より要望等を承ってまいったのであります。 参加委員は、鬼木委員長をはじめ、現地参加を含め六名であります。 次に、常磐地区の石炭の需給について申し上げます。 当地区の石炭の炭質は、非粘結性の一般炭に属し、精炭カロリーで平均五千三百九十カロリーとなっております。 炭鉱数は、昭和三十年当時は九十八炭鉱であったのが、昭和四十四年度末ではわずか六炭鉱となり、それらのほとん……
○岡田委員 法案に入る前に、これに関連して二、三御質問いたしたいと思います。 政府は今日の公害問題について、いわばこれは高度経済成長のひずみである、こういうようなことがしばしば公式的にも発表されておるわけです。私の記憶では、池田内閣当時、所得倍増計画が定められて、十年前、昭和四十五年のGNPについては二十七兆円ということが想定されたと思うわけです。しかし今年度の見込みは、大体七十三兆円に到達するのではなかろうか。優に二・七倍、猛烈経済成長、こう申し上げなければならないと思うわけです。したがって今日の公害は、企業優先、いわゆる目的と手段のはき違え、経済政策にやはり欠けるところがあった、誤りがあ……
○岡田委員 本法の採決にあたって、二、三点だけ質問をいたしておきたいと思います。 第五条の「特定施設の設置の届出」について。いわば届け出制度と許可制度という二つの制度があるわけですが、工場立地の調査等に関する法律を見ますと、工場自体が届け出制度になっているわけです。しかも、通産大臣の要件を満たす場合の勧告も第九条に定められておるわけです。しかし本法は、届け出制度ではありますけれども、修正案のすでに合意に達している五条二項については、七号へ追加されると、排出水の汚濁の状態及び量についても当然届け出をしなければならないようになるわけです。しかも、これに関連する第八条の計画変更命令がございまして、……
○岡田委員 初めに、稲葉参考人にお尋ねいたしたいと思います。 第四次政策が実施されましてから、昨年は八百四十万トン、今年度もおそらく、へたをすると七百万トンに達するのではなかろうか、こう私は情勢認識をいたしております。といたしますと、大体、昭和四十八年度想定しました出炭規模が、ほぼ二年間で達成をされる、こういう実情にあると私は思うわけです。もちろん答申には、企業の当初計画と実情のかなりの食い違い、落ち込みという点が指摘をされておりますけれども、内外の情勢いろいろございますけれども、私どものことばで言えば、なだれ閉山の現象を続けた、こういう率直な認識をしてよろしいのではないか、実は私はこう思う……
○岡田委員 時間がありませんから、簡単に御質問いたします。 大体、私の言いたいこと、聞きたいことは、先ほど石川委員から質問もございましたので、ごく簡潔に申し上げたいと思います。 初めに出光参考人にお伺いいたしますけれども、第一次の石油製品の値上がりの場合には、原油の値上がりの場合は、これはストレートで需要者に転嫁をされた。第二次の値上がりに対処をしては、ひとつ会社としても徹底的な合理化をする、あるいはまた共同施設等を積極的につくっていくとか、そういう協力関係などで合理化をしていく。あるいはまた、ある意味では集約という問題についても業界自体は検討しなければならない、こういう姿勢でずっと来られ……
○岡田委員 私は、本法の具体的な内容の質問の前に、特恵に関連する若干の問題についてまず御質問いたしたいと思います。 いろいろ長い間経過がございましたけれども、結果的に、先進国が後進国に対して一方的に特恵を供与する、こういう段階になってまいりまして、いわゆる七〇年代は、特恵により低開発国の開発をより促進をさせる時代であるという受けとめ方が今日国際的になされているわけです。したがって、いままでの会議の中でもいろいろ議論されてまいったと思いますけれども、わが国としてこの特恵を供与するにあたって、一体、国際的にどういう効果が期待できると受けとめておるのか、そういう点について政府の見解をまず私は明らか……
○岡田委員 私は、S源対策、なかんずく硫黄問題を中心にして、若干質問を行ないたいと存じます。初めに事務的な点から質問をいたしますので、事務的な面は事務当局からお答え願いたいと思うわけです。 硫黄対策は、硫黄需給懇談会が設けられて、三カ月ごとに需給の見通しをする、こういう方向で進められてまいりましたけれども、ここ二年の需給見通しは、いずれも懇談会で一応策定したものとずれておる。いわば需給の見通しについて非常に甘さがあったのではないかと私は思うわけです。しかし、四十五年度の総括はすでに出ておると思いますし、また、今年、昭和四十六年度の単体硫黄で見た場合の需給動向については、一体どのように政府は見……
○岡田委員 関連して若干御質問したいと思うのです。 一つは、すでに対ソ経済協力の関係で、シベリア、サハリン、北海道をガスパイプラインで結ぶ天然ガスの供給について、もう長い間折衝を続けられておるわけです。最近の報道によりますと、アメリカがこのパイプラインによるガス供給に対して参加をしたいという企業の申し出も報道されておるわけですが、このシベリアから北海道を結ぶガスパイプラインの具体的な日程は、政府としてどう承知をしておるのか。これはあくまでも経済協力、民間ベースにまかしておるという点で、政府のほうではこの具体的な計画に関与していないのかどうか。北海道の第三期開発計画の中には、一応、本件について……
○岡田委員 大臣の時間がないようでありますから、与えられた時間で、きょうは問題点をしぼって質問いたしたいと存じます。 昨年の二月は、御承知のように雄別炭礦の企業ぐるみ閉山が話題になって、閉山の方向に進んでいったわけです。ことしの二月は、御承知のように、日炭高松が三月末で閉山をしたいと公式に対外的にもきょうあたり発表するように承っております。 一方において、常磐炭礦の磐城礦業所東部坑及び西部坑の一部を閉山をする。いずれも大型閉山であるわけであります。昨年の閉山は、御承知のように八百四十万トンの閉山、今年常磐を含めれば、昨年とほぼ同規模の閉山が行なわれるというのが、私は今日の石炭鉱業の現状であ……
○岡田委員 時間がありませんから、端的に御質問したいと思います。 初めに徳永参考人と倉持参考人にお尋ねをしますが、今度の答申を見ますと、何といっても、法律を十カ年延長するというのが画期的な目玉商品といいますか、そういう内容でなかろうかと思います。あと、内容をずっと検討してまいりますと、代替する産業として、農業のウエートや新しく水産養殖業が含まれたという点、さらにまた、広域的にものごとを一そう考えていこうという考え方、こういう点が今度の答申の中で目立つ点ではないか。あとは大体いままでの考え方が延長されているように、私は拝見いたしているわけです。 そこで、最近の動向から考えて思うのでありますけ……
○岡田委員 時間もありませんから、重複を避けて重点的に質問をいたします。あと残ったところは、質問を留保しておきたいと思うのです。 まず第一点は、電炭会社法の単純期限延長という法律案が出されておるわけですね。実は、おととい参考人からの意見も聞いたわけですけれども、いわば委託されて運用調整をしておる。マル近船の最近の動向は原料炭のウエートが非常に高まってきておる。もちろん産炭構造としても、近い将来は一般炭と原料炭が逆転するであろう。このことは想像することができるわけです。ですから、この法律は単純延長ではなくして、いわゆる電力用炭販売株式会社法ではなくして、もうこの時点では、石炭販売株式会社法にす……
○岡田委員 いま細谷委員から、六条指定並びに十一条の問題で質問がありましたので、それと初めの質問は関連さして御質問いたしたいと思います。 一つは、いま十一条のかさ上げの問題についての矛盾というものが明確になっておるわけですが、それと同時に、たとえば過疎地帯の場合には、僻地については辺地債の制度を認められているわけです。したがって、僻地振興のために地方債を発行して、これが基準財政需要額の中に含まれていて、元利ともに償還されるという制度が実は存在をいたしているわけです。先ほど来、過疎地帯、僻地と産炭地の関係については議論がありまして、その認識については伺ったわけです。そういたしますと、他の立法と……
○岡田委員 先ほど局長から、今後の石炭政策について、六月に体制委員会を再開をする、そうして問題点を整理しながら、この体制委員会で問題点を議論をしていく、こういう答弁がなされているわけです。もちろん、体制委員会が六月に再開をされて、問題点を整理をされて、その問題について討議をし結論を出していくわけですが、その結論を出した答申の目途は、一体今年じゅうを考えているのか、今年度じゅうを考えているのか、再開する以上その目途があってしかるべきだ、こう思うのですが、この面についてお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 できるだけ早くということは、いままでのわれわれの常識からいえば六カ月ぐらい、大体半年内……
○岡田委員 田中通産大臣は、大臣に就任されて、来年度の予算に向けて、特にこれからの通産行政の重点施策としてエネルギー問題を取り上げて、特にその大宗を占めておる石油政策を具体的に強力に展開をする、こういう方針をきめられたことを報道関係を通じて承知いたしておるわけです。まさしく、七〇年代のわが国の経済を考える場合に、このエネルギーの問題を具体的に長期的に安定の方向を、いまからその視点を定める、緊急かつきわめて重大な施策であると私は思うわけです。しかし、今日、エネルギーはその供給源を多様化すると同時に、供給地域の分散化、各国ともそういう面で有効なエネルギー政策を私は展開していると判断をいたしておるわ……
○岡田委員 輸出保険法の質問に当初関連しまして、今回の法律案の提出理由の中にも融資買鉱に対する保険制度の拡充がうたわれておるわけです。非常に資源の少ないわが国として、経済の成長発展のためには安定的な資源の確保ということが近年特に強く叫ばれて、その長期的な対策を立てることが内外から強く要請されておるところであります。ところが、ベースメタルで見ますと、特に銅の場合にはトン六十一万円程度しておったものが、今日の国際価格では三十二、三万円まで大きく落ち込んでおるわけです。しかも、わが国はすでに変動相場制に移行いたしておりますし、加えて昨今の円・ドル問題の解決は、ドルの若干の切り下げ、円の大幅な引き上げ……
○岡田委員 先ほど来からお話がありますように、まさしくわが国の石炭鉱業は重大な危機にあると私は思うわけです。最近の動向を見ますと、いわば閉山ラッシュという表現がぴったりと当てはまるのではなかろうか、実はこういう受けとめ方をしておるわけです。なかんずく金属の中でも銅価格の動向というのが、特に大宗的にわが国の金属鉱業に重大な影響を及ぼしているわけです。 そこで、今度新しい為替レートもきまりましたけれども、現在の銅価格は、一ポンド八百円とすれば大体三十二万程度になるわけですが、このなべ底の価格動向が一体どこまで続いていくか、この見方が政策を立てる上に非常に大事ではないか、私はこう思うわけです。業界……
○岡田委員 過般十二月十日、石炭鉱業審議会体制委員会で「新長期石炭対策実施までの間における緊急対策について」の決議がなされておるわけです。初めに、これに関してお伺いいたしたいと思うのでありますが、まず、この決議の内容をずっと読んでまいりますと、当面緊急に措置しなければならないこと、及び来年度予算に向けての体制委員会としての意見というものに尽きておるのではないか、かように私は考えるわけです。 そこで、問題は、内容に入る前に私がお伺いいたしたいのは、石炭特別会計の期限は昭和四十九年三月三十一日までに一応なっているわけです。したがって、この石炭特別会計については別にこの決議は触れていないわけです。……
○岡田委員 私は、北方問題並びに北方領土問題対策協会の運用内容等について質問いたしたいと思います。
外務大臣が来る前に、北方対策協会関係を中心にして御質問いたしますが、まず第一点は、今度新しく改組されて、北方地域については、北方対策本部が構成されるわけです。この際、その本部の構成及び人員の配置についてお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 今回、北方領土に居住する者あるいは漁業を営んでおる者に対しては、政府は十億円の国債を交付してまいったわけですが、これが十年たって正式に交付されたわけです。この十年間、いわゆる北方協会及び領土対策協会にかわった十年間のこの協会の業務については、一体どのよ……
○岡田委員 私は、初めに国内石油資源開発の問題にまず触れて御質問いたしたいと思います。 すでに、第四次五カ年計画が昭和四十五年度を初年度として、今年度は三年目を迎えておるわけです。しかし、国内の石油開発政策は従来の政策と比べて、そう画期的なまた前進的な政策というものは出されていないわけです。いわゆる基礎ボーリング及び試掘ボーリングに対する補助金、この二点を軸にして国内石油開発に処しておるわけでありますが、しかし、私の調べたところによりますと、基礎ボーリングはこれは国庫において負担をし実施をするボーリングであるわけです。もちろん一〇〇%これを見るということになっているわけですが、実際しかし、今……
○岡田委員 ただいま中村委員との間の大臣の答弁を聞いておりまして、いわば公団法の改正は非常に不十分である、なおさらその感を非常に強くいたしておるわけです。そこで当然大臣の答弁を発展させてまいりますと、石油開発公団というのはわが国の石油開発の中核的組織である、そしてこれはさらに強化をしなければならぬ、という思想に立っているのではないかと思うわけです。したがって、中間答申にあるように当然公団が利権の取得をする、そういう機能をやはり公団にどうしても付与しなければならない国際環境に今日開発事業が置かれているのではないか。さらにまた、最近のOPECとの交渉、接触等を反映いたしますと、大体OPEC諸国の場……
○岡田委員 法案の質問に先立って、通産大臣に承っておきたいのでありますが、円切り上げ要請にこたえてこれに対するわが国の対策は、本委員会でもしばしば大臣から答弁があったところであります。伝えられるところによると、新しく円再切り上げに対するわが国の措置として五項目の方針を一応きめられて、十九日に政府としては最終的にこれを決定する、このように実は伝えられておるわけです。金利の引き下げ、関税の引き下げ、外貨の利用あるいは輸出の規制等五項目をあげておるわけです。しかし従来の政府の施策は、それぞれ対策項目をきめるのでありますけれども、これを具体的に実効あがる措置をとるまでには相当の時間を経過して、タイミン……
○岡田委員 本日は、同僚議員の質問がありますので、時間が限られておりますから、端的に御質問いたしますので、答弁も簡潔明瞭にひとつお願いいたしたいと思います。 今日までの工業立地政策を見てまいりますと、新産法あるいは工業整備特別地域整備促進法あるいは低工法あるいは農村地域工業導入促進法、そして今度工業再配置促進法が出されておるわけです。いままでの法律は、いずれも促進法という名前がついておるわけですが、促進という名前がついた法律で、これが実効面で促進されたことがないというのがきわめて常識的に語り伝えられておるわけです。したがって、今回の工業再配置促進法につきましては、特に田中通産大臣が先般来当委……
○岡田委員 通産大臣は、きょう午前中、北海道知事はじめ、超党派、総地域ぐるみの陳情を受けられたと思うわけです。いま体制委員会で第五次政策についてせっかく審議が進められておるわけですが、先般事務当局の説明によれば、当初、三月末に答申を出すということで作業を進めておるが、しかし、現在の審議状況では、相当ずれる、おそらく五月末もしくは六月に入る可能性すらもある、こういう説明を私どもは受けておるわけです。来年度予算を一応策定しながら、なぜ一体三月末に答申を私どもが期待したかというのは、新しい政策に基づいて四十七年度の展望というものを、その政策を基礎にしながら確立をしていく、そういう上に立って新政策が実……
○岡田委員 私は、今日のわが国石炭産業の現状は、いわば公害、環境破壊、こういうことがいま経済社会で起きているわけですが、全くそういう状態であるのだと思うわけであります。したがって、基本的には、なりふりかまわず高度経済成長政策、さらにまた、腰がふらついているわが国のエネルギー政策、こういうところに大きな原因があることをわれわれは見落としてはならないと思います。しかし、今日までの石炭政策を振り返ってみると、きわめて不正確であり、また不徹底であった、いわば虚構の上に石炭対策が立てられてきたという結果が、今日の石炭危機を招いている、このように申し上げなければならないと思うわけです。 そこで、いま参考……
○岡田委員 いまの相沢委員の質問に関連して初めに伺っておきたいと思うのですが、三十一日、石炭鉱業審議会が昭和五十年度における石炭需要量について決議をしたわけです。昨年の暮れに緊急対策について同様決議をいたしておりますが、大臣が諮問されておるいわば第五次政策、この石炭政策について答申せよと、こう諮問しておるのに、なぜ一体需要に限って中間的に決議をしなければならないのか。私の記憶では、第四次政策まで、部分的な決議が行なわれたという例はないわけです。今回こういう需要だけを決議する、こういうことは、体制委員会あるいは鉱業審議会の審議のしかたとして問題があると思うわけです。もちろん、委員はそれぞれ意見が……
○岡田委員 関連して、若干いまの問題をお伺いしたいと思うのですが、問題は、エネルギーをどう比較をするのかという点が非常に基本の問題だと思うのです。一応原則的には、カロリー当たり幾らするかという比較論になるのではないか。これを、たとえば油であれば一基百万キロの発電所ができるのだということになりますと、これは石炭では百万キロの火力というのはむずかしいと思うわけです。ですから、その比較を一体何でするのかというところをまず定めてエネルギー政策を考えなければならぬのではないか、私はこう考えるのでありますけれども、現在では、北電の火力で油と石炭を比較したら、カロリー当たりどうなっていますか。
○岡田委員 初めに大臣に御質問いたしたいのは、先般来、体制委員会で、第五次政策について、特に需要の問題をめぐり各般のいろいろな反響を呼んでいることは、御承知のとおりであります。そこで、当委員会で宮澤通産大臣から、第五次政策について正式に諮問をしなければならない、こういう角度で答弁であり、正式に諮問がなされ、その後田中通産大臣からも、第五次政策は、今後石炭の長期安定の見通しを持った答申を期待したい、また、そういう政策を、答申を受けて立てなければならない、こういう決意が述べられたわけです。しかるに、先般、体制委員会で、昭和五十年度の規模を二千万トンを下回らないようということが決議されたことは、御承……
○岡田委員 時間がありませんので、端的にお聞きいたしたいと思います。 今度の答申は二千万トン体制でありますから、まあ大体九州、常磐含めて九百万トン程度、北海道が千百万トンというのが、昭和五十年の一応の落ちつきではなかろうかと私は判断をいたしておるわけです。まだ地域別に出炭規模が発表になっておりませんけれども、そう分析を実はいたしておるわけです。そうなってまいりますと、いわば、いま鬼木委員からも出ましたけれども、九州の中小炭鉱の閉山は前半非常に加速的に進む。北海道は中小並びに大型がございますから、五十年までにセットされる、こういう傾向で閉山が進んでいくと判断されるわけです。そこで田村大臣はかつ……
○岡田委員 初めに、田中前通産大臣は、工業再配置促進法の審議にあたって、公団が発足をして過密地帯から工場を配置する場合には北海道の美唄を第一号にします、私が委員会で聞いているだけで六回お伺いいたしております。すでに公団が発足をし、今年度百五十億の予算でこれから進められてまいるわけですが、この点については中曽根通産大臣としても同じ気持ちを持っておられるかどうか。公団がすでに発足をいたしておるのでありますから、もう具体的なめどがあってしかるべきではないか、私はこう考えるのでありますけれども、大臣の御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 今日、具体的なめどがあるんでしょうか。結局十月から発足……
○岡田委員 中村委員の質問を聞いておりまして、答弁と提案理由の説明というのがずいぶん食い違いがあるのじゃなかろうかという感じがするわけです。大臣の提案理由の説明には、「当面の対外経済関係の調整に資するとともに国際的な要請にも対応しわが国の経済協力政策の」と述べられておるわけです。ところが、いまの質問の答弁では、そういう対外的な経済協力政策の一環としての要請に基づくのだという面が主であるがごとき答弁が行なわれておるのですが、そういたしますと、大臣の提案理由の説明の認識といまの答弁とには大きな相違があると思うわけです。それが事実であるとするならば、大臣の提案理由の説明をもう一度訂正をしてやり直しを……
○岡田分科員 第十四回の日ソ漁業交渉が、三月の二日からサケ・マスの漁業委員会が開始されておるわけです。さきにカニ交渉が二月の九日から進められて、今日は同時並行的にこの交渉を進めていく。こういう情勢の中で、ソ連側の本交渉に対する姿勢というものについても大体ほぼ明らかになりつつあるんじゃないか、かように私は考えるわけです。したがって、第十四回交渉の情勢を一体どのように政府は把握をされておるのか。またその情勢の中で、これからの交渉にどういう方針で臨まれておるのか。この点政府の考え方を承りたいと思うわけです。
【次の発言】 カニ交渉については従来の長期協定の精神をあくまでも堅持していく考えかどうか。そ……
○岡田分科員 私は、北方海域の安全操業の問題について、政府の見解をただしたいと存じます。 北方海域における安全操業の要望というのは、サンフランシスコ平和条約が発効する昭和二十七年の年に、現地から政府に対して、特に安全操業に関する条約発効に伴っての措置を実は要望されているわけです。以来、この北方海域における安全操業の問題がしばしば要望されてまいったのでありますけれども、北方領土自体に対する政府の統一的な見解は、昭和三十年ごろに出されておりますから、いわば長い間問題が放置をされてきた。今日依然として安全操業の体制が確立できないということは、私は非常に遺憾であると思うわけであります。特に昨年末まで……
○岡田小委員 エネルギー調査会の第一次答申に引き続いて、四十五年七月にいま説明された見通しを立てているわけですが、これはまだ一年たたないわけです。十カ月ほど経ているわけですが、このの見通しについては、さらに新たな見通しを立てる考えがあるのか、この点初めに伺っておきたいと思います。
【次の発言】 第二点は、石油の値上がりでいま交渉をやっておるわけでございますが、特に最も大口である電力と石油精製側では、けさあたり伝えられるところでは、大体二%前後、重油については千円アップ、ほぼその線できまるのではないか、こう伝えられておるわけです。当初千五百円の値上がりを要望したわけですが、大体落ちつく見込みはそ……
○岡田小委員 大臣の時間がないそうですから、一問だけお伺いしたいのですが、実は十三日の小委員会でエネ調の事務当局から、昨年もすでに七月にエネルギー政策については見直しをしたのでありますが、当面エネルギーの見通しについてはこれを検討する意思はない、そういう予定はない、そういう答弁が実はあったわけであります。ところが、大臣が先ほど答弁されたように、またきょう新聞にも出ておりますように、大体六月に正式に、エネルギーの見直しについて、また基本的な問題について調査会に諮問をする、こう報道されておるわけです。事務当局の感度と大臣の感度が、大体一週間しか立っていないのに違うはずがないと思うのですけれども、事……
○岡田分科員 私は漁業問題について若干お尋ねをいたしたいと存じます。 初めに、北洋漁業の問題でありますけれども、すでに日米加漁業条約は期限満了に伴ってこの改定交渉を三回にわたって行なっておるわけであります。一方において日ソの漁業条約につきましては、今年自動延長が五年目を迎えようといたしております。最近の日ソ関係、経済交流の増進、発展から考えまして、日ソの漁業条約の改定は、期限満了後一度も双方で意思表示がされていないわけです。自動延長下にそのまま据え置かれているわけです。政府としてこの日ソ漁業条約は満足であるから改定の意思を表示しないで、今日まで自動延長下に置いておるのか、あるいはまたこの条約……
○岡田分科員 私は、過般来交渉が行なわれております北方水域の安全操業の問題について御質問をしたいと思います。 去る一月十一日から十五日まで日ソ間で北方の水域の安全操業に関して交渉が行なわれたわけですが、その後の報道関係の報ずるところでは、ソ連政府筋のいろいろな情報が流れておりますけれども、公式的にこの交渉について政府が発表されたことはないように私は受けとめておるわけです。 そこで政府にお尋ねいたしたいのは、この交渉に臨むにあたって、日本は愛知提案というものがいわれておるわけですが、どういう具体的な内容をもってこの交渉に臨んだのか。それと同時に、この交渉を通じてソ連側からどういう提案が行なわ……
○岡田委員 私は、沖繩問題の質問に入る前に、一点だけこの際総理にお尋ねいたしたいと思うわけです。 御承知のように、今日アジアでは、依然としてベトナム戦争が継続されております。これはアジア人の平和に対する願いにかかわらず、まだ終息段階とはわれわれは思えないのであります。しかもインド、パキスタンの両国の紛争状態は、今日全面的な宣戦布告なき戦いに突入して、これまたアジア人にとって不幸なできごとと申し上げなければならないと思います。政府は先般来印パ両大使を呼んで、在留邦人の身分の安全保障、あるいはまた国連においてはアメリカの決議案に同調する等の態度をすでに見せておるわけです。私はこの際、印パ戦争に対……
○岡田小委員 総合エネルギー調査会の石油部会で、去る十二月六日に、今後十年間の政策についてその基本方針を出しておりますが、大体これを読んで、私は、石油業法並びに石油公団法の審議の際に私どもが述べてきた方向に一歩近づいてきた、こういう意味では一応評価をいたしておるわけです。しかし国際的な、特に、日本の場合には、同じく資源を多量に消費しているヨーロッパのエネルギー政策というものは日増しに年々やはり前進をしている。このことに注目をする場合にまだまだ不十分な面が非常に多いのではないか。特に、ヨーロッパのエネルギー政策は相当な天然ガスの発見等もあってその構成比が変わっているのにかかわらず、石油であれば七……
○岡田分科員 私は、漁業関係について若干質問いたしたいと思います。 昨年、赤城農林大臣は、第十五回の日ソ漁業交渉の最終まとめにモスクワを訪れて、たいへん御苦労なさったわけです。いよいよ日ソ間の漁業交渉も本格化してまいるわけですが、昨年と違って不漁年であるというような面で、非常なきびしさもすでに予想されておるわけです。これから交渉が進められるわけですから、あまり立ち入った話は避けたいと思いますが、すでに資源状況については双方相当な理解に達しておる――内容の受け取り方は別にして、そうも伝えられておるわけです。したがって、昨年の経緯からかんがみて、特にこの面で最も詳しい農林大臣の今次漁業交渉に臨む……
○岡田分科員 私は日ソ問題について、引き続き若干御質問いたしたいと存じます。 きのう福田大臣は記者会見をいたしまして、今後の日ソ間の交渉について言及されておるわけです。伝えられるところによりますと、日ソ平和条約の交渉は、ことしの秋に外務大臣がモスクワに訪れてまず初めの交渉を開始する、引き続きこの交渉は行なわれて、その場合のわが国の代表は新関大使になるかどうか、との点は今後きめていく、こういう趣旨の発言をきのうの記者会見でなされたと報じられておるわけです。 そこで私がお伺いいたしたいのは、日ソ共同コミュニケを発表されて、大体この秋という目途についてある程度の具体的な目途があるのかどうか。大体……
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