このページでは寺前巌衆議院議員の36期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は36期国会活動統計で確認できます。
○寺前委員 先ほどから各委員の皆さんから言われたように、ことしの冷夏、長雨による被害が全国的にもずいぶんひどいことであった。それは五十一年の冷害と比較することのできないひどいものであった。私も全国各地を回りましたが、特に九月の上中旬に青森、岩手、宮城を見てまいりました。現地の農民が、新聞でも自殺という記事が出ていましたが、本当に自殺の気持ちになるであろうということもまた私は見せつけられた思いをしました。宮城県の鳴子町へ行ったときに、開拓農民が青立ちしている稲の前で私に、自殺者の気持ちが他人事とは思えないということを語っていましたが、そのときに、私自身も、死のうという気持ちになったらぜひその前に……
○寺前委員 御多分に漏れず絹織物の輸入でもって京都の日本海側にある丹後地方、地場産業として丹後ちりめんというのがありますが、新しい問題に直面をしてきましたので、若干の問題についてお聞きをしたいと思います。 丹後地方というのは、日本の中における絹の白生地の分野においては大きな産地であります。ところがことしの六月二十四日に香港経由で、伊藤忠のダミーの会社である東京の藤染和装株式会社を通じて、京都の丹後地方のある業者のところに精練をしてくれという問題が持ち込まれてまいりました。丹後の皆さんで織物組合をつくっているわけですが、その直営の加工場にそれが入ってしまう、そしてこれが市場に出る、丹後ちりめん……
○寺前委員 朝からいろいろ論議もございましたから、ダブらないように私のぜひ聞いておきたいことにしぼって二、三点だけお尋ねをしたいと思います。 農民にとって、畑作物の価格決定というのは安定した生産をする上において重要な位置を占めます。また国民にとっては、甘味資源を初めとしてこれらの問題は、生活を安定させるためには安定供給が向上することを願います。そこに糖価安定法なり甘味資源特別措置法なりの果たす役割りが出てくると思うわけです。 そこでお聞きしたいと思いますのは、甘味資源特別措置法の第一条には、砂糖類の自給度の向上に資するということをあえてうたっているわけですが、昭和三十九年のこの法施行直後の……
○寺前委員 前回も冷害の問題をやりましたので、その後の事態の中で、農民の皆さんからぜひとも明らかにしてもらいたいと言われた三、四点についてだけきょうは聞きたいと思います。 まず第一点、種もみの確保に対する助成についてです。九月二十六日の当委員会や十月八日の災害対策委員会で、万全を期すようにということでいろいろ論議がありました。五十一年の災害のときにも打たれた措置なんですが、現実に地方自治体では、国の態度が不明確だから困るんだということを言っております。県や農業団体を通じて種もみの確保を一生懸命やっています。県の事務費に二分の一の補助、それから購入費に対して三分の一の補助を五十一年のときにはや……
○寺前委員 前国会も今国会も綱紀の粛正ということがずいぶん話題になっております。私は、農林水産大臣が新しくおつきになられて、その所信表明もまだ聞いておりませんものですから、一体綱紀の粛正についてどういう見解でおられるのかを、きょうは林野庁の問題をめぐって、せっかく林野庁長官以下皆さんお見えですからお聞きをしたいと思うのです。 まず最初に、昨年の暮れからことしの総選挙、参議院選挙をめぐって、とかく農水省の幹部諸君の動向について批判が新聞記事などにおいても出されておることは大臣自身お気づきだと思うのです。私どもの党の沓脱議員がことしの四月十四日の参議院の決算委員会で、五月十四日の同じく決算委員会……
○寺前委員 先ほどテレビニュースを聞いていましたら、本日の午前、農水省は自民党政調の総合農政調査会農業基本政策小委員会に行って、水田利用再編第二期対策について、面積を六十五万ヘクタール、転作奨励金を一万円引き下げることを報告したと報道されていました。当委員会で聞いていたら目下検討中だというお話ばかり。各界の意見を聞いて態度を決めるのだということを従来大臣は言っておられたわけですが、自民党の小委員会に行っては具体的な数字を出して報告をされたと言っているのですが、当委員会には正直に相談を持ちかけるようにして問題を提起されない。これは事実なのかどうなのか、御説明をいただきたいと思うのです。
○寺前委員 限られた時間でございますので、私も一、二質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、蚕糸、絹対策の問題についてお聞きをいたします。 過般、蚕糸政策・価格要求全国蚕糸生産者大会というのが行われまして、その後、私のところにも関係者がお見えになりました。いまも大臣がお答えになっておりましたが、端的に大臣に第一問お聞きをいたします。生産者の再生産を保障するためには、基準糸価を上げてやらなかったならば、ああやこうや言っても再生産の保障にならないのではないか、この点についての率直な大臣の見解を求めたいと思います。事務当局の説明は要りませんから。――説明は要らぬ、そんなややこしい話は要……
○寺前委員 いま労働条件の問題が出ましたのでちょっと確認をさしていただきたいと思うのですが、主な労働条件の違いというのはどういうふうに存在しているのか、調査をされていると思うのですが、事業団の方からちょっと聞かしていただけますか。
【次の発言】 そこで、いま労働組合の側から提起されました、低い水準で統一するのか高い水準で統一するのか不安だという話が出ていますね。これはどういうふうにするのですか。低い水準で合わすといったら、高い人は、全部低い水準だからこれは従来の労働条件より悪くなる。高い水準で合わすというなら、低い人はよくなるのだから、全体として不満は出ないことになると思うのです。だから、従来……
○寺前委員 増税なしの行革と言われて、国民の間にかなり大々的に行政改革についての宣伝がなされたように思うわけです。 ところで、昭和五十四年十二月十八日の閣議了解として、昭和五十五年四月一日以後任期を完了した際に、後任を補充しない方法で三年間を目途に実施するということで、特殊法人の役員の縮小などについての方針が出されているようです。あるいはまた、その後ですか、閣議決定ということで「公団、事業団等特殊法人の役職員の人事、給与等の適正化」というのが出ております。その前には五十二年十二月二十三日閣議決定「特殊法人の役員の選考」という問題など、国民の批判の前に閣議として態度を示してこられたと思うのです……
○寺前委員 朝から細部にわたっていろいろ御質問がありましたから、余り繰り返しのようなことをいつまでもやっておってもいけないと思いますので、だめ押し的なものと、今後の考え方の問題などについて大臣からいろいろ聞いてみたいというふうに思います。 いよいよこの法案を審議するというので、この間、私の出身の京都の農村部の二、三の町の担当者並びに農協の担当者に会いに行ってみたのです。福知山市、三和町、瑞穂町、そういうところを回ったのですが、どうだね、何か農業者年金についてあなたたちから特別に言わなければならない問題があるかねという話をすると、異口同音に最初に出てくるのは、誤加入の問題、間違って資格のない人……
○寺前委員 繰り返しみたいな質問をいたしますが、確認的にひとつよろしくお願いをしたいと思います。 二十九年ぶりに食管の法律上の改正をやるというのですから、だれもが振り返ってみて食管とは何であったかなと思うのは当然だと思うのです。私も私なりに今日まで食管の果たしてきた役割りはどういう点があっただろうかと考えてみました。先ほどから根幹とかいろいろな形で言われておりましたけれども、少なくとも日本の国民の主食である米については全量責任を持って国が管理をしてきた、そして生産者に対して再生産を保障する道をきちっと補償して、農村におけるところの農家経営を安定させる一定の役割りをしてきた、同時に消費者に対し……
○寺前委員 せっかくの機会ですからいろいろもっと皆さんもしゃべりたいだろうし、私も聞きたいと思いますが、六時ごろには終わらないといかぬような状況にもありますので、あとしばらくおつき合いを願いたいというふうに思います。 私はまず最初に、出ていない問題として、流通機構がずいぶんいろいろ法律上もさわられておりますから、この分野において、資本力を持っている商社が新しくいい市場だということで侵入してくるという疑いはないのか、この問題について御意見を聞きたいと思うわけです。 というのは、御存じのように丸紅がかつて、モチが全量自主流通米になってくるという過程の中で買い占めするという事件が起こりました。確……
○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、食糧管理法の一部を改正する法律案に対し反対討論を行います。 もともと食管法は戦時統制立法としてスタートしたものでありますが、戦後の国民の闘いによって米の全量買い入れ、二重米価制、流通及び輸出入の国家管理などの民主的な機能が形成され、維持されてきたものであります。穀物自給率が三三%にも低下しているもとで米だけは完全自給を達成し得たのも、またさきの狂乱物価のさなかに、商社の手で主食用の米だけは買い占めや暴騰に遭わなかったのも、食管制度があったればこそであります。 しかるに、政府は、軍備増強、大企業本位の財政政策の破綻を取りつくろうとともに、アメリカなどの……
○寺前委員 最後の質問でございまして、確認をさしていただいて午後の質問に役立てたいというふうに思いますので、御協力をお願いしたいと思います。 先ほどからお話を聞いておりまして、狭くなった二百海里域内の漁業のやり方だ、それだけによほど慎重に日本の漁業専管といいますか、ここにおける漁業のあり方に対して国家機関が十分な保護をしてもらいたい、積極的な援助をしてもらいたいという御趣旨であったというふうに私も思いますし、またそうしなければならぬと思います。 そこで、幾つかの確認をさしていただきたいと思うのですが、まず第一点、先ほどからのお話を聞いていますと、事実の確認をされたのは、アメリカの旗があった……
○寺前委員 今次国会の農林水産委員会では最後の質問の時間になりましたので、いろいろお聞きをしたいことはたくさんございますが、私自身もちょっとかぜを引きましてお聞き苦しいかと思いますが、お許しを願いたいと思います。
私、まず最初にイネミズゾウムシの対策についてお聞きをしたいと思うのです。
イネミズゾウムシが昭和五十一年に愛知県に初めて侵入して以来、年々激増しているようですが、その発生状況というのはどういうことになっているのか、年次別に面積なり県名なりを明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 五月二十九日農水省がお出しになられました病害虫発生予報第二号によると、ことしも同じ十府県で……
○寺前委員 朝からいろいろな御意見が出ておりましたので、できるだけダブりを避けて重点的にお伺いをしたいと思います。 まず生産者麦価の問題についてですが、五十六年産の麦価の算定の上で大きな特徴点は、生産振興奨励金に去年はパリティ指数を掛けるのをやめて据え置くということをやったわけですが、今度は引き下げたというところに特徴があると思うのです。 振り返って生産振興奨励金について見ますと、五十二年麦価決定のときに、基本麦価、奨励金の両方にパリティを掛けるという算定方式を新しく採用しておりましたが、そのときの米価審議会の記録を見ると、食糧庁の長官は次のようにおおむね答えています。 第一番目は、麦の……
○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、昭和五十五年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、本案が制度上当然の農業保険、公務員給与、余りにも少ない災害復旧補正以外には、国民生活防衛のための積極施策を何一つ講じていないことです。 昨年、勤労者家庭の実質収入は戦後初めて前年を下回りました。農家も二年連続農業収入を低下させられた上に、冷害の苦しみに遭っています。個人消費の不振は、中小企業経営にもはね返り、昨年の倒産は実に史上第二位を記録しました。 国民生活防衛は急務であります。そしてそれは、当面の経済危機打開のためにも、財政再建のためにも不可欠の課題です。しかも、その……
○寺前委員 最初に総理に、過般の三月五日の当予算委員会の予算案単独強行採決なるものについてお聞きをしたいと思います。
総理は、自民党の諸君がとった方針を事前に知っておられて、承認を与えておられたのかどうか、まずお聞きします。
【次の発言】 そうすると、自民党の諸君が、あなたは総裁だけれども、勝手にやったのだ、採決の瞬間まで知らなかったのだ、そういうことですか。
【次の発言】 議長自身が、正常化の問題として、この審議は正常なものとは言いがたいというふうにあえて明らかにされたとおりです。正常でない事態をつくった、それは一にかかって、あなたがここにおりながら自分の党の諸君たちに対して待ったをかけな……
○寺前委員 まず最初に、防衛庁が進めておられますマイクロ中継施設の建設の問題についてお伺いをしたいと思います。
青梅市に建設中の防衛マイクロ中継施設について、七月の初旬に保安林を伐採されるということが起こりました。これは森林法上違法だと思うのですが、どういうことになっているのか。違法だということになるならば、原状回復をさせるという処置をとらさなければならぬことになるというのが原則だと思うのですが、農林大臣の見解を聞きたいと思います。
【次の発言】 適切だということは、一体現状がどういうことになっているのか。適切の中身は一体どういうことなのか、ちょっと説明してください。
○寺前委員 先ほどの質疑の中で防衛費の問題がございました。お聞きをしておりましたら、立ち入って検討しておられないというお言葉でした。 そこで、ちょっと聞いてみたいのですが、六月二十二日に出されました部会報告と第一次答申との間に、字句上やはり違いが防衛費問題でもある。「防衛関係費については、計画、運用、調達方法の効率化、合理化に努める。」と部会報告ではなっていました。それが「計画、運用」が抜けて「防衛関係費については、装備品使用、調達方法等の効率化、合理化に努め、極力抑制を図る。」というふうに答申では変わります。ですから、わざわざ「計画、運用」を抜くというのですから、立ち入って抜くことを検討さ……
○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、行政改革を推進するため当面講ずべき措置の一環としての国の補助金等の縮減その他の臨時の特例措置に関する法律案に反対する討論を行います。 反対理由の第一は、本法案に盛り込まれた三十六本の法律が、分野も内容も制定された歴史的経過もすべて異なり、おのおのの関係委員会があるにもかかわらず、個別の法案として関係委員会で徹底審議するのを避け、無理やり一本化して短期間の審議で終わらせたことであります。これは国会の審議権を不当に制約し、国民の批判を封じようとするものであり、断じて認めることのできないものであります。 しかも、本委員会における委員の審議時間は、沖繩復帰に……
○寺前委員 チチュウカイミバエの問題がずいぶん問題になっておりますが、私も聞かしていただきたいと思います。
まず最初に、アメリカのカリフォルニア州におけるところの発生の状況について、撲滅の方向に向かっているのか、どういう状況にあるのか、繰り返しになるかもしれませんが、お聞きをしたいと思います。
【次の発言】 昨年の十月九日に農水省が、チチュウカイミバエ発生状況の問題について、定着していないという判断に基づいて、輸入禁止をしないという方針をとったということが当時新聞に載りました。
ところが、ことしになってから、さらに広がったというただいまの報告があったとおり、発生状況というのは大きくなってい……
○寺前委員 先ほどから、昨年に続く冷害に加えて、春先の低温なり風水害で、東北なり北海道なりの稲作にとどまらず、小麦や豆類なりあるいは果実などの被害が広範に及んできている、事態は非常に深刻だ。このような異常気象が頻発していくということになってきたら、わが国の食糧事情そのものにも重大な影響を与えることになるじゃないか。そういうことから、来年の転作の条件の緩和という問題が、当該する町村なりあるいは農協などから要望として強く求められてきているところでありますが、米作減反のこの際に本格的な見直しをやって、排水改良など土地条件の改善なり、耐寒品種と技術の開発なり、適地適産の促進なり、日本の食糧供給体制の問……
○寺前委員 さっきから過去の太平洋戦争などについてどういう認識を持っておられるんだろうかということについてずっと聞かしていただいておったわけですが、まず大臣にお聞きをしたいと思うのです。
侵略戦争ということが盛んに言われたわけですが、侵略というのと進出というのは同意語であるという御認識なんでしょうか、違うという認識なんでしょうか。大臣、いかがですか。
【次の発言】 一番の問題になっているのは、その点じゃないんですか。同意義だったら問題にならない話だと思うのです。同じじゃないから問題になっていると思うのですが、日本政府としては一体この問題をどう認識をしているのか。私は大事な問題だと思いますよ。……
○寺前委員 最初に、昨日わが党の岩佐議員が質問したこととの関連において御質問いたします。 警備員の指導教育責任者講習の実施を委託するという問題をめぐっての件です。法案の第十一条の三の五項で「公安委員会は、総理府令で定める者に、警備員指導教育責任者講習の実施を委託することができる。」こういうふうにされております。この「総理府令で定める者」という点で厚生省にお聞きをしたいのですが、警察庁との間に一定の合意ができておるということが報道されているわけですが、どういう点を話し合われたのか、具体的にお話を聞かしていただきたい。その内容一について説明していただきたいと思います。
○寺前委員 この間、二十二日の予算委員会でしたか、瀬崎議員が、建設業関係の中におけるところの談合とかあるいは政、官、財の癒着とかいろいろな問題について、ともかく姿勢を改める必要があるということを強調される質問をやっておられました。私、その質問の後でじっくりと資料を読ませていただいておりますと、農林水産の分野においてもメスを入れなければならぬのじゃないかと、この間も出ておったわけですが、感じましたので、どのような対応をその後とっておられるのかということを中心にして少しく聞いてみたいと思います。 まず第一番目の問題は、三井建設の楠修治氏が、東北農政局から五億四千万円の手みやげを持って天下ってきた……
○寺前委員 農用地開発公団法改正案反対の討論を日本共産党を代表して行います。 反対の第一の理由は、一九七四年の国際協力事業団の設立に際し、わが党は、これがアメリカの世界戦略に基づく援助肩がわりと、日本の大企業の海外進出の補完という新植民地主義的性格を持つ経済協力を強力に推し進めるためのものであるとして反対したのであります。本改正案は、レーガン政権のもとで、その経済協力の性格がますます強化されている状況の中で、国際協力事業団の下請を効率的に行うために農用地開発公団を活用するものであり、とうてい賛成できるものではありません。 第二に、農用地開発公団を活用して行う農業協力の主な対象が、ASEAN……
○寺前委員 杉本さんと山口さんにお願いをしたいと思います。 いまここで各委員の皆さんからも出ておるわけですが、食糧というものは、自国の主権の独立を守っていく上で非常に重要な位置を持っているのだ、だから、単に農民の問題というだけでは済まない問題を含んでいる、戦略上の問題としてもきちんと位置づけなければいけないというお話がかなり展開されると思います。 私、この前、一月にNHKを見ておりましたら、自由民主党の江崎さんなどと山口さんが出て討論をやっておられました。その討論の過程を見ておりますと、一部の政治家の方からは、不足払いで農民の間に犠牲を少なくして、何らかの対処をという話が出ていました。これ……
○寺前委員 かなりいろいろ御答弁をいただいておりますので、繰り返しのようなことになってもという気もしますが、ちょっと整理をさせていただくつもりで御質問をさせていただきますので、よろしく御協力のほどお願いしたいと思います。 私はまず第一点に、日米間の外交交渉の問題の姿勢をめぐって、幾つかの点について聞きたいと思います。四月十二、十三日の日米農産物に関する作業部会でアメリカが完全自由化を要求し、ガット協議への意向を提言した、先ほどからいろんな形で言われました。日本側が部会の続行を要請したにもかかわらずアメリカは終了宣言、いわば物別れになってしまったというふうに世間で報道されております。 ところ……
○寺前委員 どうも長時間にわたって、私、最後の質疑者になりますが、ひとつよろしくお願いします。皆さんもお疲れでしょうから、皆さんに聞くことは御遠慮させてもらいたいと思いますので、二、三のお方にだけお聞かせいただいたらありがたいと思います。 まず第一番目は、先ほどからお話しになっておりますが、農協が農民のための農協でなくなるのではないか、現になっているじゃないかという御批判がいろいろ出ておりました。 そこで、森本さんに最初にお聞きしたいのですが、おたくの方でお出しになっております農林金融の実情の八一年版を見てみますと、農林中金の運用残高の推移ですが、系統貸し出しが全体の金融の一三・二%になっ……
○寺前委員 年金から先に聞きます。聞きたいことは四点あります。順次お聞きをしますのでお答えをいただきたいと思います。 まず第一番目は、年金というものは年がいったら、障害者になったらいまさら働けと言ってもどうにもならないんだから、そのときにそれで生活をすることができるようにあってほしいというのが国民の年金に対する希望であります。また、これは長年にわたって論議されてきたところです。ところが、今回出された法案を見ますと、金の値打ちが変わってきているときに、せっかくスライドでもってその水準に戻してあげなければならないという立場に立っておったスライド方式を、実はおくらすという形になって出てきております……
○寺前委員 昨日の私の質問の最後に、婦人の問題について一言大臣にお聞きしたわけですが、ちょっと時間切れになりましたので、中途半端にしておくわけにいきませんので、再度お聞きをしたいと思います。 昨日私は、農林省の統計情報部の資料を見ても、農業就業人口のうち、婦人の占めている割合というのは六二・三%もあるんだ。ところが農協組合員になっている人は八%しかない。これは家の問題でもありますし、社会的な問題でもあるわけです。まして、役員に出ておられる人は〇・〇三%なんだ。これは、民間諸機関の団体などの決定機関に参加しているその割合を見ますと〇・三%ですから、いかに農村の分野における婦人の進出が弱いかとい……
○寺前委員 私は、先ほどの皆さんの討論を発展する、そういう立場で二つの問題をきょうは聞きたいと思うのです。 一つは、先ほど、輸入農産物をめぐってうまい利得を上げているという、それに対する指導をちゃんとしなさいという質問がありました。私は、輸入品ではないけれども、小豆の取引をめぐっての異常な段階に来ているという問題についてきょうは聞いてみたいと思うのです。それが一つです。 もう一つは、米審が近くやられる。今日の緊急対策、やるべきものは何かということで先ほどからもういろいろな質問も出ていますから、繰り返しをしておっても仕方がありませんので、緊急手を打つべき問題だけをちょっと聞いてみたい。この二……
○寺前委員 わずかな時間でございますので、要領よくお答えをいただきたいと思います。 まず、ブロック書簡のことを聞きたいと思うのです。 ブロック書簡の背景というのは、日米貿易の交渉、特に市場開放第二弾を通じて農産物の残存制限品目について自由化せよという内容をめぐってのことであったと思うのです。 そこで、ちょっと外務省にお聞きをいたしたいのですが、問題になっておる総理声明、あの内容はちょっと横に置いておいたとして、総理声明という形でもって今日の市場開放第二弾についてやってくれという要求というのはアメリカの側の要求でなかったんだろうか。交渉の経過を通じてどういうふうに見られるのかをお聞きしたい……
○寺前委員 昨年、日米共同演習が日本海においては十年ぶりに行われました。そして、はえ縄の切断事故が起こったりして、あの演習に対してはずいぶん憤激を買ったものです。まだ記憶に新しいところであるのにもかかわらず、またことしも日米の共同演習が日本海で行われているということに対して、関係漁民の間では非常に批判が高まっているところであります。 きょうは限られた時間でございますが、日本の水産界にとって日本海の漁族の保存と安全操業というのは非常に重要な意味を持っておりますので、日本海の安全操業の角度から、いま起こっている諸問題について総合的に聞きたいと思うのであります。 防衛庁お見えでしょうか。本年の八……
○寺前委員 限られた時間でございますが、三問、総理に質問をしたいと思います。 まず第一番目の問題は、先ほどからもサミットについての質問がいろいろなされました。私も、サミットにどういう態度でお行きになるのだろうか、あるいはサミットの最中に日米首脳の会談もやられるだろうか、どういうふうに今度は臨まれるのだろうか、気にしているところがあります。というのは、去る一月の日米首脳会談で、総理は、後日いろいろ言いわけがあったにしても、日米運命共同体とかあるいは日本列島不沈空母だとかあるいは四海峡封鎖の発言をなされたようであります。これに対して日本の国民の中からずいぶん批判が出ました。また、世界的にも注目が……
○寺前委員 約一時間近くの時間でございますが、いろいろ聞きたいことがいっぱいあるものですから、せっかく役所の皆さんにおいでをいただいておって、最後は切れてしまうということになるかもわかりませんが、ひとつその節はお許しをいただきたいと思います。 私、まず最初に、大臣のこの間の所信表明をお伺いをいたしておりまして、昨年ずいぶん話題になりましたが、自由化をめぐる問題で、残念ながら大臣の所信表明の中では、自由化は出てくるのだけれども、枠の拡大という問題について何のお話もなかった。一体これはわざとお抜きになったのか、どういうことなのかをちょっとお聞きをしたいと思います。
○寺前委員 三、四点聞いてみたいと思います。 この間、千葉県の銚子へ行ってきました。ここは、私の京都の舞鶴とか宮津とかいうところとは大分違いまして、漁港としてもきわめて大きなものだし、加工業者もまた非常に広範にありました。しかし、全体として見るときに、零細な加工業者というのはずいぶんあるものだということを、私、実感を持って感じたわけです。 私の京都の舞鶴へ行ってみると、組合長さんがこう言っていました。昔は七十数軒あった加工業者が、いろいろな事情もあってのことだけれども、いま八軒になってしまった。それから、宮津というところに行きましたら、ここではもう業界にそんなに大きな話のできるような加工の……
○寺前委員 いろいろ皆さんがお聞きになっておりますから、大体もう出尽くしておると思うのです。それで、私が気になることだけを数点だけ質問をやりまして、採決に移るようにしたいと思います。 まず、その一つは水協法の問題です。 私の京都の漁連へ行ってもそうなんですが、漁協連合会などが行う自主的監査が法の中で今回位置づけられました。漁協指導監査士について規定されるようになったわけですが、その監査がスムーズにいかなかったらぐあいが悪いわけです。農協法の場合は、七十三条の十一の二の五項に監査事業を実施する場合に単協の方がそれを受けて立つところの協力義務が規定されているわけです。ところが、漁連は法的にこう……
○寺前委員 前回ときょう朝からいろいろ質問がありまして、もうかなり詰められておりますから、わずかな時間でもありますので、ちょっと確認的な質問をしたいと思います。 まず第一点は、先ほどから論議になりましたが、乳価の決定において、長期にわたって肉の方も据え置きだし、それから乳価についても据え置き。今回〇・七八のアップをしたといっても、微々たるものだ。だけれども、かなりの魅力があるのではないかと言わんばかりの話を局長さんはされました。果たしてそうなのかどうかということなんです。 この間も、私のところに長野県の野辺山農協のお話をしに来てくださった方があるのです。聞くと、昭和五十二年から五十四年にか……
○寺前委員 どうも長時間ありがとうございます。 もう結構いろいろな角度からお話を聞かしていただきましたので、私はまたちょっともとへ戻りまして、今日の国会の状況から見ておりますと、第二臨調が提起された問題の動向でいろいろ法の改正もなされております。そういうことから考えまして、先生方に第二臨調が提起した問題についてどうお考えなのかをちょっと聞かしていただきたいというふうに思うわけです。 すなわち、先ほども出ましたが、昨年の七月三十日でしたか出された中に、普及事業について出ております。「普及事業については、生産性向上のための事業への重点化、生活改善普及事業の見直し等事業内容の刷新と効率化を図る。……
○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、森林法及び分収造林特別措置法の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、林業普及指導事業に対する助成方式を定率補助方式から交付金方式に変更することについてであります。これによって地方財政法上の国の負担義務がなくなり、今後の政府の施策によっては補助金が削減され、受けとめる府県の姿勢と相まって、中小林家の切り捨て、普及員の削減など、林業普及指導事業の後退が起こる可能性を持つからであります。 第二は、今回の改正案では、市町村長が森林の所有権や立木の権利の移転まで勧告できることになり、これが運用によっては大手林業資本、大山林地主……
○寺前委員 皆さんがいろいろお聞きになりましたので、確認的な質問になりますが、さっき臨調との関係の問題が出ましたが、先月の終わりでしたか、新聞を見ていましたら、経団連が「通商関連法令の改正および運用改善に関する意見」というのを出しておられました。これについてどういうふうにお考えになるか。ちょっと関係するところを読んでみますと、肥料取締法について「輸入にあたっては銘柄ごとの登録制を廃止し、届出制とすること。」「肥料の公定規格について、国際規格、基準を受け入れること。」こういうようなことなどが提起されていますね。そのほかまだ若干ありましたが、いかがでしょうか。
○寺前委員 いろいろ論議もされましたので、私は、四点お聞きをいたします。 この法改正に基づく気がかりになる点、これが一つです。第二点は、皆さんも御心配になり、お聞きしておられる日米農産物交渉をめぐる問題。第三番目には、この間うちから少し話題になっておりました輸入粗飼料の安全性の問題。第四点に擬装乳製品の輸入問題をめぐる問題。四つの点について聞きたいと思います。 まず第一点です。 今度の法改正は現行の酪農の計画制度に肉用牛生産を加える。計画面でも資金面でもそういうふうな総合化をやっていく。国内産の牛肉の七割が乳用種で占められている現状を見るときに、一般的に見て、関連性でもって発展させるとい……
○寺前委員 いろいろな委員さんが改正案についていろいろお聞きになりましたので、私、最後でございますので、気になったことだけをしぼって五点お聞きしたいと思います。 最初に、問題を提起しておきたいと思うのです。 第一点は、沿岸漁業をこうやって栽培漁業云々として論じている最中に、きょうの昼にテレビで愛媛県の北灘漁協ですか、倒産をしたという異常な事態が報道されました。聞いていますと、三年来の赤潮の発生だ、そして同時に放漫経営が伴うのだろうと思うのですね。片方で沿岸漁業を云々しているときに起こっているだけに、この問題について現時点においての見解を聞かせていただきたい。これが一つです。 それから第二……
○寺前委員 皆さんこってりおやりになっていますから、私は、ちょっと違う角度から四、五点に限って質問したいと思います。 質問に入る前に、ちょっと気になりますので……。 朝から小川先生なり藤田先生なりが盛んに消費者米価の問題について、連動させないんだな、大臣、どうなんじゃと。これは新聞にも今度の財源をどこに求めるのか、恐らくそこにいくんじゃないだろうかと広く書かれているだけに、農水省の姿勢をただしたいというのはみんなの気持ちだと思うのです。 そこで、私は、どうも次長の発言には気にかかる表現があったようなのでちょっと確かめたいのですが、大臣は朝から、私は連動する気はない、大臣になったときに消費……
○寺前委員 行革特別委員会をわが党などの反対を押し切って多数で設置を強行されようとしていることは、まことに遺憾であります。 この特別委員会は、国会の行政監督権を形骸化させ、政府の思いどおりに省庁の内部機構を改廃できるようにする国家行政組織法改悪案を初め、政府の行革法案の早期成立を唯一の目的としており、そのため、全く性格の異なる六法案の一括審議さえ予定されております。これは国会の審議権を踏みにじるものであり、断じて容認できませんので、反対するものであります。 以上であります。
○寺前委員 日本生国の農民代表の方々が、あす日米農産物交渉をめぐって自由化。枠の拡大反対だということで大きな決起の集会をおやりになるようです。前後して農民団体いろいろがいまやっておられますが、幾つかの点について朝から質問がありましたが、私も聞いてみたいと思います。 まず第一に、アメリカの側が日米農産物交渉についてどんな態度をとっているのか、これについて聞きたいのです。 朝からの話を聞いていますと、交渉の過程だからということで公表を避けておられるようです。しかし、どういうわけか新聞にはいろいろ数字が出てきております。見てみると、その報道の内容は、高級牛肉で現行枠の六割だとかオレンジで三割をふ……
○寺前委員 大阪府農業会議がことし、昭和五十五年「おおさかの農業」というパンフレットを出しておられます。過般関係する農業関係の方々にいろいろお話を聞かせていただいたわけです。 この資料によりますと、大阪の都市近郊農業は野菜や果樹、鶏卵など府民の大体二〇%の供給をやっております。人口にして百六十万から百七十万人ぐらいの胃袋を賄うという事態を示しております。同会議が行いました都市住民に向かってのアンケート調査も出ていますが、八八・八%の人が大阪でいまやっておられるこの農業を高く評価して、引き続きおやりをいただきたいということを述べております。市街化区域を含むこの都市近郊農業が生鮮食品の供給や環境……
○寺前委員 御苦労さまでございます。 予定されておった時間が大分おくれているようでございまして、公述人の皆さんもお疲れのようでございますので、出ておらなかった話などをちょっと聞かせていただきたいと思います。 一つは、先ほど高橋公述人の方から、三K赤字について政策的強化をという御発言がありました。それで私、消費者の問題、物価、福祉の問題をかなりいろいろ聞かせていただきましたが、日本の社会の中で都市と農村という関係から見た場合に、農村におけるところの状態というのは、労働力として都市へ集中してくる、農村は破壊されていったというのが、戦後の日本の高度成長の中で一つの大きな特徴だと思うのです。農村に……
○寺前分科員 先ほども空きかんの問題で質疑があったようでございますが、私も聞かしていただきたいと思います。 まずは環境庁の担当の局長からお伺いしたいわけですが、この十年間ほどの間にずいぶん飲料用の容器としてがんが使われるようになって、そのためにずいぶん普及もしたという状況もあるわけですが、空きかんのために泣かされる人もまたたくさんふえてきたということも事実だと思うのです。一体年間どれだけ空きかんが出て、そのうち散乱をしている空きかんというのはどのくらい出ておるのか、それの中で、かんを利用することによって非常に普及度を高めた飲料業者は、どのくらい処理してきたものだろうか、回収してきたものだろう……
○寺前分科員 お疲れのところ恐縮です。
京都府下に計画されているダムに日吉ダムというのがあります。これは二十年近くも住民の間で安全性の不安なり生活上あるいは環境上の不安なり、いろいろな問題をめぐって反対の声が強かったわけです。二十年たってきた今日です。一体現状をどういうふうになっておると見ておられるのか、見通しはどういうふうに見ておられるのか、これは水資源開発公団の方になるんでしょうか、まずは御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 ところで、いまもお話がありましたが、この日吉ダムについて、予備調査だけだというのにもかかわらず、ここに水資源開発公団がお出しになったパンフレットがありますが……
○寺前委員 長時間にわたって御苦労さんでございます。 時間も限られていることでございますので、皆さんにお話を聞かしていただいたらありがたいんですが、そうもいきませんのでお許しをいただきまして、まず私は第一点として、臨調のメンバーが大企業の幹部の皆さんが中心に座って運営をされている。そこから出されてきた結果が答申となって出てくるし、今度の国会の法案になってくる。むだを省くという点から言うならば、大企業の分野に対するむだというのを省く活動というのはこの中にあったんだろうかという疑問が出てくるわけです。 先ほど毎日新聞の調査を言われました。あの調査を見ますと、不公平税制が過半数の人、第一位でぜひ……
○寺前分科員 思いつくままに幾つかの質問をしてみたいと思います。 きょうは図書館関係について、私も長年関心を持っておることでありますので、質問したいと思います。 まず最初に、厚生省の方お見えになっておられますか。ことしの一月、二月段階に一部新聞にも報道されたのですが、全国戦災地図というのが国会の中で見つかったようです。全国主要都市戦災概況図が昭和二十年の十二月、二十一年の六月の二回にわたって、当時の第一復員省によって作成されたというふうに聞いておりますが、私もちょっと見せてもらって、これは非常に貴重なものだ。去年の夏あたり、ずいぶん百貨店なんかでも、戦争の状況はどうだったんだろうか、自分の……
○寺前分科員 大臣もおかわりになりましたので、私は、オリンピックの若干の問題と府県めぐり一巡後の国民体育大会、この二つの点について所信をお伺いしたいというふうに思います。 まず最初にオリンピックですが、一昨年のモスクワ・オリンピックへの参加をめぐる問題は、多くのスポーツ関係者や選手たちに、一時全くの虚脱状態に陥るほど深刻な打撃を与えています。幸い、柔道の山下選手やマラソンの瀬古選手などはその後復調して、最近では健在ぶりを示しています。しかし、あの事件を機会に第一線から引退した選手もかなりおりますし、また、男子体操やバレーボールなど、これまで日本のお家芸とまで言われた競技種目の衰退等々の事実も……
○寺前分科員 環境委員会の会議録を読んでいましたら、環境庁長官は自然環境の保全の問題についてこう述べられました。「美しく豊かなわが国の自然の中で生活し、固有の文化を築いてきました。自環境は、経済活動のための資源となるだけでなく、物心両面において私たちに限りない恵みを与えてくれます。しかし、自然は一たび失われると、回復は著しく困難であり、自然を守り、子孫に伝えていくことは、私たちに課せられた重大な責務であります。」と指摘になっています。私は、自然が人間をつくってくれるし、人間がまたその自然を守っていくということは非常に大事な責務だ、同感の至りです。 そこで、この間、私の出身地の京都で、野鳥の会……
○寺前分科員 私は、きょうは、去年もやらしていただきましたが、国民体育大会をめぐるところの二、三の問題についてお聞きしたいというのが一つです。それからもう一つは、心身障害児幼稚園助成制度というのがございますが、これをめぐる問題について一言聞きたい。この二つについて質問をしたいと思います。 言うまでもないことですが、国民体育大会というのは、その名称が示すように、本来国民スポーツの振興に奉仕するものでなければならないと思うのです。その国民体育大会が、国威発揚の手段として特定選手養成本位のスポーツという方向に流れていくならば、これは本来の性格から逸脱するものと言わなければならないと思うのです。 ……
○寺前分科員 先ほどニュースが流れました。昨年二月九日の東京羽田沖の日航機墜落事故を捜査している警視庁特捜本部が、本日の朝、直属の上司だった須田前DC8運航乗員部長ら運航幹部四人と、日航嘱託医師二人の計六人に出頭を求めて業務上過失致死傷容疑の取り調べを始めた。この事態について、大臣どういうふうにお考えになりますか。運輸省の指示どおりの診察をさせておったら、あるいは機長の精神異常に気づいていたらこんなことにならなかっただろう。だから、そういう点では知らなかったで済ましてきたのか。私は、いまやこの日航機の問題について、首脳陣の退陣を含めて管理責任を明らかにしなければならない段階が来ているのではない……
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