このページでは寺前巌衆議院議員の39期(1990/02/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は39期国会活動統計で確認できます。
○寺前巖君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の一九九一年度予算三案に対し、反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本予算が、多国籍軍の戦費として九十億ドル、一兆千七百億円を支出する九〇年度第二次補正予算とも関連して、国民に戦争増税を押しつけ、憲法の平和原則をじゅうりんする戦争協力予算であることであります。 言うまでもなく、湾岸戦争の元凶は、クウエートを侵略、併合したイラクの蛮行にあります。我が党は、世界史的にも許されない犯罪であると一貫して糾弾してきました。同時に、これを経済制裁などの平和的手段で解決することを最優先し、あらゆる努力を尽くすことこそ国連憲章の基本精神であり、また我が……
○寺前委員 お初にお目にかかります。環境庁の長官は、今や日本の国内注目の的になっておりますので、ひとつしっかりと、日本的規模だけではなくして地球的規模、宇宙的規模で公害対策をやってもらわなきゃならぬ、人類的な使命でもあろうかと思います。ひとつよろしくお願いします。 きょうは私、わずかな時間でございますので、フロンとCO2の問題について聞きたいと思います。 質問いたします前に、公害対策基本法という基本法があります。もう二十年になりましたでしょうか、公害国会とまで言われて基本法の改正というのをやりました。私も当時この問題に取り組んだ一員として、水俣病とかイタイイタイ病あるいは大気汚染の問題を見……
○寺前委員 お疲れさんでございます。 今回のこの自然環境保全法、国立、国定公園の特別保護地区において、車馬の乗り入れに加えて動力船の使用、航空機の着陸の規制を追加することなど、自然環境を保全するための積極的な改善策をとられる、これは賛成です。賛成ですが、それを進めていく上での幾つかの問題、聞いてみたいと思うのですが、まず第一にスノーモービルの問題です。 北海道の知床国立公園では、特別保護地区までスノーモービルが入り込んでいる、植生の破壊やオジロワシの繁殖への影響も心配されているということをこの間ある雑誌で読みました。また、高山植物や野生植物の豊富な大雪山の国立公園内にも入り込んで問題になっ……
○寺前委員 今度の法改正は、簡単に言えば、公共用水域において生活排水による水質汚濁が見過ごせない原因になっている、そこで住民の皆さんに御協力をいただきたいというのが趣旨だろうと私は思うんです。私も、それは協力するのは当然だと思いますよ、自分たちの住んでいる環境をよくしようということでは。 ところが、これが出てくる過程が気に食わない。長官、これはどういうふうにお読みになったか、中央公害対策審議会、そこで出された「生活雑排水対策に係る制度の在り方について」という答申ですな。この答申を見てみると、「住民に対する啓発普及の推進」という項目の中で、「住民に、自らも水質汚濁の原因者となっているとの認識を……
○寺前委員 質問に入る前に、先ほどから問題になっておりました「メチル水銀の環境保健クライテリアに係る調査」、日本公衆衛生協会が平成元年三月に提出したこの資料が、事業実施担当者が書かれていない。まことに遺憾な提案の仕方で、国権の最高機関の国会にこのような報告書を出すということは許される姿ではないと思うのです。速やかに完全な資料として提出されることを要求します。
【次の発言】 そんななめられた話で国会が済むと思うとるのかいな。
委員長、委員会の名において、きちんとしたものを提出されるよう要求します。
【次の発言】 質問に入りますが、水俣病と言われてきたわけだけれども、一体どのくらいの人が今日まで……
○寺前委員 よその省からおいでをいただいておるのを先に、済ませてしまうというのは言い方が悪いですけれども、先にちょっとやっておきたいと思います。文部省、お見えいただいておりますね。 私の住んでいる京都市の北区に指定天然記念物深泥池というのがございます。これは大臣のお住まいになっているところの河川の上流でもあるわけです。暖帯には珍しくミズゴケ高層湿原の発達した浮島と水生植物が存在して、変わった名前の草が生えているわけですね。ホロムイソウ、ミツガシワ、アカヤバネゴケ、ミズグモ、ハナダカマガリモンヒメハナアブなどの氷河期から生き続けてきた貴重な生物が残存している。これは、深泥池が長らく雨水で養われ……
○寺前委員 一九八七年の十二月に地域改善対策協議会が「意見具申」を、一九八七年の三月には総務庁が「地域改善対策啓発推進指針」を発表して、同和問題に新たな転機を迎えさせたというふうに私は思います。 地対協の意見具申と総務庁の啓発指針は、言うならば無秩序とも言うべき乱脈不公正な同和行政を正すことが部落問題解決にとって不可欠の課題であるという立場で指摘をしています。そして、政府文書としての限界は持ちつつも、私どもは、公正民主の同和行政を受け入れ、国民の要求と運動を反映した積極的なものと、この具申と指針を見ております。 特に、注目に値する問題が、具申の「現状は、同対審答申が当時前提としたものと比べ……
○寺前委員 お世話になります。 きょうは、新しく防衛庁長官におなりになっていることでもございますので、よく言われるようにシビリアンコントロール、本当にそういう役割を十分に果たしていただいておるかどうかという意味において、三軍のそれぞれの最近起こっている事態に対してそれぞれ処理していることを一体長官としてどういうふうに認識されるか、対応されるのかむしろ長官の姿勢を私はお聞きしたいと思うのです。お聞きするに当たって、陸自、海自、空白、それぞれの最近の事象について幾つか事務的に先に聞きますので、総合的に、個別に長官の見解をお聞きしたいというのが私のきょうの願いであります。 そこでまず、最近、新聞……
○寺前委員 私は、きょうは、官房長官じきじきに報償費の問題について聞きたいと思います。
官房長官におなりになったら、恐らく事務当局からあなたの使える報償費はこれだけですよというお話があっただろうと思うのですが、あるいはまた内容についても、こういうようなものが大臣としては使えますよ、総理大臣のこういうものが使えますよという説明を当然のことながらお受けになったと思いますが、報償費は平成二年度幾ら使えるというふうにお聞きになっているのでしょ
うか。まず大臣にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 そうですか。それじゃ事務当局の人。
【次の発言】 十三億一千五百万円しか使えないわけですか、官房長官は……
○寺前委員 私は二問聞きたいわけです。 一つは、今日までの私の人生の中で大変びっくりした問題というのは、御徒町のトンネル工事の手抜きです。手抜きの話というのは昔からよく聞きます。砂利を食うた、何を食うたという話を聞きますけれども、大量の輸送機関が動かされている時代に、トンネルで薬注が食われておったということは大変なものだ。これでは、いろんな海底トンネルをつくったりしておるのだけれども、安心して乗っていられるのかいな、こういうことを私、つくづく思いました。 ちょっと最近のニュースを考えてみるだけで、千葉県の国道百二十七号線の小山野トンネルというのですか、はげてきたということで天井崩落事故とい……
○寺前委員 きょうは、二つ聞きたいと思うのです。
京都の地方法務局の左京出張所で登記簿原本改ざん事件というのが三月に起こっているのです。八七年にもこの出張所では同じ事件が起こっているし、京都の伏見や亀岡で起こっている。こんなことになってきたら、他人の土地を売り飛ばす事件が起こってくるのですから、財産保存上大変な問題だと思うのです。一体法務省としてはこの対策、どういうふうになされるつもりたのか、お聞きしたいと思います。
【次の発言】 それで、乙号件数を見ますと、三十年の間に六十四・五倍ふえている。人は六・五倍だ。だから、異常な出入りになったわけですね。私も行ってみましたけれども、どうなっている……
○寺前委員 新しい大臣の基本的な姿勢をお聞きしたいということで、具体的事実を通じて二つお聞きしたいと思いますので、お答えをいただきたい、こういうように思います。 一つは、かなり話題になっております長良川河口堰の問題、これは、この建設は非常に危険だという声が住民に多うございますが、環境庁長官はどういうふうに見られているんだろうかな、これが一つです。 それからもう一つは、ことしになってから新聞を見ておりましたら、会津フレッシュリゾート構想第一号として、猪苗代町と東京の開発業者との第三セクター方式によって国有林野内にオープンしたみのわスキー場、ホテルとかいろいろな施設がある。これが、何かいつの間……
○寺前委員 わずかの時間でございますので、要領よく聞きたいと思います。 まず、今回の法改正が、年間三百万、四百万と言われる野鳥を無差別大量に捕獲するかすみ網が一九五〇年に使用禁止されたが密猟が絶えない、そこで、その密猟の対策にもひとつ新たな効果を上げたいというところで、捕獲目的での所持及び販売、頒布が禁止されるというところに今度の法改正の焦点があるんだろうというふうに私なりに理解をしておりますが、この法改正が契機になって、野鳥の保護が一層前進することを私は期待をしたいというふうに思っているところです。 ところで、今度の法改正に当たって、関係団体の間では、製造の禁止をやらなかったらだめじゃな……
○寺前委員 わずかの時間ですが、国連決議やフロンの削減の問題での環境保護の問題について、きょうはちょっと聞いてみたいと思います。
まず最初に、外務省お見えですか。昨年の十二月三日に第四十五国連総会で「軍事活動への割り当て資金を環境保護の市民的努力に利用する方針の作成」という決議案が圧倒的多数で採択されましたが、決議案の内容と、日本政府のそれに対する態度はどうだったのかということを御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 いろいろおっしゃいましたけれども、しかしこの決議が、こういう軍縮と環境問題を結びつけてきちっと位置づけた決議をやったというのは国連では初めてのことなんです。これは整理しよ……
○寺前委員 私は、きょうは科学技術庁の所管についてお聞きをしたいと思います。といいましても、美浜における原発の問題、それとの関連についての二つの点で、時間の都合もありますので、お聞きをしたいと思います。 一つの問題は、振れどめ金具が随分先ほどからも話題になりましたので、この振れどめ金具のあり方の問題について聞きたい。それからもう一つは、原子力発電所の事故というのは日本だけではなくして、アメリカのスリーマイル島の事故とかソビエトのチェルノブイリなどあります。わざわざ科学技術庁もそういう国際的な教訓を学びに行っているのだから、そういう教訓を十分酌み取っているのかどうか、この二つの点に絞って私はき……
○寺前委員 きょうは、イラクがクウェートを侵略しておれの十九番目の州だ、こう言って侵略を合法化しようとしたあの湾岸戦争を振り返ってみると、そのイラクの行為を、覇権主義として侵略主義を助長した要因には、武器をイラクに強化をするという役割があったということを私たち世間の者はみんな見ていると思うのです。きょうは、国際的に武器の輸出問題について検討すべき段階に来ているんじゃないだろうかという問題についてお聞きをしたいと思うのです。 ことしの三月一日ですが、アメリカの国防総省がエジプトにF16戦闘機四十六機を売却するという発表をしているんですね。それから十九日になると、兵器を輸出する際に最高十億ドルの……
○寺前委員 きょうは、先日、国立大学協会が、国立大学財政基盤調査研究委員会中間報告「教官の直面する教育研究費の現状」という文書を公表されましたので、これをめぐって、わずか三十分の時間でございますが、大臣並びに文部省の当局の御見解を承りたい、こういうふうに思ってやらしていただきます。 先日、私は京都大学の理学部植物学教室に、日曜日の日でした、寄せていただきました。ちょうど雨の降っている日でしたが、わざわざ主任教授がおいでをくださいまして、いろいろ御案内をくださいました。 一体この植物学教室に収蔵されている標本というのはどのぐらいあるのですか、百二十万点ある、東京大学は百五十万点ぐらいだ、国内……
○寺前委員 今、水俣の話をとっくりと聞かせてもらいましたけれども、公式に発見されてからでももう三十五年もたっている。これ、いつまで裁判でもって事を決着させようというのか。私は、そういう態度というのは無責任だ、会社側も、それから当たり前のことですが、県でもちゃんと和解のテーブルに着いてやろうじゃないかと言っているのに、訴訟を引き続きやっていこうなんという態度は異常というのか、こんな不幸な話はないと私はつくづく思うわけです。新しく大臣になられたんですから、私は、新しい気持ちでぜひこの問題に取り組んでほしいんだ。今もお話を聞いている限り、国としての救済を可能な限りやってきた、こういうことをおっしゃっ……
○寺前委員 ダイオキシン対策はこれでいいのかということについて、きょうはお聞きしたいと思うのです。 ベトナム戦争のときの枯れ葉剤作戦というのが随分ひどいことに、結果として奇形の子供が生まれるという形で人類に汚点を残したと思うのです。だから、ああいうような化学兵器を使わせてはならないということが世界的に問題になった。同時に、それぞれの国内において、ダイオキシンの発生は大丈夫か、公害戦争という形でまだ残っているのじゃないだろうかということで、いろいろな面で注目を払われていると思うのです。 限られたわずかの時間でございますので、またの機会にゆっくりとやらせてほしいと思いますが、私は、先般製紙工場……
○寺前委員 暑い夏、わざわざ臨時国会を開いたわけですけれども、その中心はいわゆる政治改革三法、これを御審議してしていただきたいんだと議運で話がありましたよ。さて、それが特別委員会をつくって、結果は審議未了、廃案だ。理事会でだれも継続せいと言う者がなかった。さあ、こういう結論を出した国会が悪いのか、それともそんな案を持ってきた総理が悪いのか、どっちやと思いますか。
【次の発言】 ちょっとも答弁、答えてもらってない。どっちが悪いんやと。継続の声すら起こらない。引き続き審議しようやないかという声すらだれからも出ない。それやったら、自分のやったことが悪かったな。四割台の得票で八割の議席、そんな横着なこ……
○寺前委員 日本共産党の寺前巖です。 五月の二十七日でしたか、取締役会開いておられましたが、そこで住友銀行の磯田前会長それから西副頭取の退職慰労金の支払いを留保するということをお決めになっています。 磯田さんについては、家族が絵画の取引をやっておったということが、これはもう広く知られているところだし、それからまた西さんについても、国際航業事件で逮捕された小谷光浩や、イトマン事件で登場する、地上げ屋というのか詐欺師というのか、企業舎弟とまで言われるようなそういう、許永中とか伊藤寿永光とかそういう人物、地下人脈と言われる人物との交友関係があって留保をしようじゃないかということになったのかどうか……
○寺前委員 十一月二十六日に、中央公害対策審議会環境保健部会の「今後の水俣病対策のあり方について」という答申が出ましたので、きょうはそれをめぐって聞きたいと思います。 そこで、まず第一に、先ほどから聞いておってどうも気になることがある。環境庁の諸君たちが、従来の延長線上で依然としてこの仕事につくのかどうかという問題です。 今度の答申を見せていただいて、私自身が感じたことがあります。この答申については、四肢末端の感覚障害が広範に存在することを認めるという立場が描かれているように見えるのです。それにもかかわらず、この健康障害を何で水俣病であると認めないのだろうか、ちょっとひっかかっているのです……
○寺前委員 前国会は、証券業界あるいはまた銀行の問題をめぐってその構造的な腐敗が大問題になりました。大蔵省もまたそれに結びついているということで批判の対象になりました。今国会、内閣がかわったので、当然のことながら国会に引き続き証券特が設けられるかなと期待を持っていたところでありますが、残念ながらそうならなかった。そうならないけれども、事は引き続きメスを入れなければならない重大問題になっています。 今私はここに十月の末から十一月にかけて出ている新聞をずっと開いてみた。「リスト外補てんの会社社長から大蔵省職員ら“接待攻勢”」、こういう見出しかあります。「大蔵省出入り業者に補てん」とか、いろいろ新……
○寺前委員 朝、環境庁長官から所信の表明を聞かせていただきました。なかなか味のあるお話でした。 「地球環境問題は、今や人類全体の生存基盤にかかわる緊急かつ重要な課題となっております。このような問題はこ云々と言われて、「人類の諸活動が、自然の浄化能力を超えるほど巨大化していることに起因する問題でありこほっておけぬのだという話なんですよね、必然に。そこで、いろいろな施策をやる必要がある。「国民の一人一人が、豊かさとゆとりを日々の生活の中で実感しながら暮らしていけるような生活大国への前進のためには、国民の生活環境を保全しつつ、さらに質の高い快適な環境づくりに取り組み、安全で安らぎと潤いのある地域環……
○寺前委員 昨日に続きまして、お聞きしたいことはたくさんありますが、次々と事も起こっておりますのでやれませんので残念ですが、最初に、この間新聞を見ておりましたら、全国で初めて鳴き砂保全のためのシンポジウムを八市町村が三月にやろうじゃないかという呼びかけが出されているようなんです。 「世界規模の環境汚染が進む中、鳴き砂を自然保護のシンボルにしていきたい。サミットがそのきっかけになれば」ということで、海の汚染のバロメーターと言われる鳴き砂をめぐっておやりになろうという、私はこれは非常に関心を持って見ているのです。日本海に、鳥取砂丘は御存じのとおりですが、鳴き砂、歩きますときゅっきゅっと砂が鳴くわ……
○寺前委員 現行の産業廃棄物を処理するための中間処理施設、最終処分場などの設置に対する資金融資というのが行われていますけれども、今回はさらに最終処分場などを直接建設しよう、譲渡しよう、こういう内容になってきています。これは時代の趨勢上、大事な課題だと思いますし、またそれが十分いい役割を果たすように期待をするところから質問をさせていただきたいと思います。 埼玉県で、公害防止事業団が世話をして、九一年度までに七十億円の融資を受けた寄居町の広域廃棄物埋立処分場というものが今進んでいます。これは融資をしたわけですが、融資だけでは済まないので、県がやる事業にしたって融資者自身の責任が問われることになっ……
○寺前委員 環境庁の長官、私何回か委員会で御発言を聞いていて、きょうはなかなか感心しております、本当に詳しいなと。それにしたら何でこんな法案が出てきたのやろうかな。あれだけずばりと金の安い方に自動車が流れよるんだから、だからこんなに環境悪くなるんだ、私は体験からもそうだ、そないに言っている割には、それじゃずばりそこへメスを入れてやったらどうなんやろうかなと。私はそういうように思いながら、もう一回同じようなことを聞きますけれども、ため押しをちょっとやらしていただこうかなというふうに思うわけです。 何といっても、公害というのは発生源があるから公害が起こる。発生源をとめなあかん。発生源は一体何だ、……
○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、議題となっています自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法案に対する修正案の趣旨を説明します。 修正案は、既にお手元に配付されておりますので、細々と説明はいたしません。 その内容は、第一に、原案の第一条に、「当該地域内の一定の事業所又は事務所の事業活動に係る自動車から排出される窒素酸化物の総量を規制する措置」及び「一定の自動車につき定められた窒素酸化物排出基準に適合しない自動車の一定地域における走行を規制する措置」を加えて、総合的な総量規制措置でもって一刻も早く汚染状況の改善を図るものです。 第二に、原案の総量……
○寺前委員 六月に国連の環境開発会議が予定されていますが、そこで生物学的多様性保護条約というのが調印されようという方向にある。それを前にして、日本が一役をひとつ明確にしていこうというのがこの法案をお出しになったねらいかと思いますが、そのために格好だけつけるということになるとぐあいが悪い。真剣にそのことの持っている役割をきちんと担ってほしいという希望を最初に申し上げまして、以下何点かについてお聞きをしたいと思います。 国際自然保護連合の調査によると、一九八六年、世界の動物約三千種、植物で約一万六千種が絶滅の危機に瀕している、こういうふうに出されています。それじゃ日本は一体どうなっているんだろう……
○寺前委員 本質問を、きょうは裏磐梯の猫魔観光ホテルなり関係するスキー場の問題について、最近佐川のいろいろな結びつきが、政治家まで結託してやっておるということで話題になっておりますので、それを聞きたいと思います。 その質問に入る前に、最近、鳥取県の米子の弓ケ浜で三百メートルにわたる砂浜が削れるとか、あるいは徳島県の鳴門で土佐泊でも百メートル削られるとか、私の住んでいるところの山陰海岸国立公園の第一種特別地域の景勝地である久美浜の海岸でも、葛野浜では最大二メートルの段差が生まれる、五キロにわたって二十から三十メートルの幅で削られるという事態が起こっています。 これは日本の景観の面からいうと、……
○寺前委員 今、佐川急便の問題というのが政界やいろいろな社会的問題としても随分問題になっていますが、沖縄の土地をめぐって、また佐川急便の問題を私はきょうは指摘をしたいと思います。 率直に問題の場所を、これは委員長、許可をいただきたいと思うのですが、写真で言うとこういうところなんですが、ちょっと違うございますので、開発庁長官はもう御存じだと思うのですが、浦添市です。道路のすぐ横ですが、三段のこんなところが使えるのかなと思うような土地かんですが、この間、うちの関係者に行ってもらっていろいろ調べてきたのです。 沖縄県浦添市牧港二丁目の八百八十二番の二、八百八十四番の一、六、七、八百八十五番の一、……
○寺前委員 今、国会はもちろん、社会的にも政界と佐川との癒着問題とか佐川をめぐる問題がいろいろ話題になっております。私は、きょうは、トラック業界の第二位という水準にまで高まったこの佐川という会社が一体何をやっていたんだろうかという一端を、その労務の面において何をしていたかということについて聞きたいと思います。 まず、それに入るに当たって、トラック業界の多くの諸君たちが規制緩和というのはぐあいが悪いんじゃないかといろいろ批判をしておる中で、八一年の十一月に行管庁の陸上貨物の輸送事業に関する行政監察結果報告がなされる。いわば臨調のその後の最終報告を出す先取り的な内容がそこには提起されていた。八三……
○寺前委員 お疲れさまでございます。 文部省の関係の皆さんに言わすと、文部大臣はなかなかの雄弁家でもございますので、二十分という質問時間なんというのは大臣一人の御答弁で終わってしまうのと違いますかというお話もあったぐらいでございますので、私の方はうんと絞って問題を提起したいと思いますが、舌足らずはひとつ御容赦をお願いしたいと思います。 一九八九年の政府統計をちょっと見ておりますと、十八歳から二十一歳までの青年の人口というのは七百六十三万人だそうです。その中で学生が二百七万人、ざっと三分の一弱おります。その学生のうちで、私学に行っている人というのは百五十万というのですから、七二・四%を占めて……
○寺前委員 きょうは、過般来報道関係を見ておりましても、PCBの問題がかなり話題になっております。これに絞ってお聞きをいたしたいと思います。 一九六八年にカネミ油症事件が発生しました。千六百八十四名の患者に被害を与え、七四年から製造、輸入、使用が禁止される、こういう事態になりました。 大分昔の話だと思っていたら、最近、東京都立衛生研究所の調査によると、九〇年の四月から九一年の三月、一年間に東京都中央卸売市場に入荷した三十二種類の魚介類についてコプラナPCBの濃度を調べたところ、二十二種類からコプラナPCBが検出された。三分の二から検出されているじゃないか。東京といえば全国からお魚が入るでし……
○寺前委員 二十分間の質問時間でございますので、話を絞ります。 郵政大臣は、今政治改革が云々されておりますけれども、大臣になられた当時からとかく国会の中でも政治家と金という問題にかかわっての話題がいろいろございましたから、この際、もうあれから半年もたっているのですから、どういうふうに整理をされたのだろうかということできょうはちょっとお伺いをしたい、こういうふうに思っております。 昨年の十二月十二日の朝日新聞を見ますと、「渡辺郵政相も企業から 四千万円以上、六年余 資金報告書に記載せず 規正法違反の可能性」、こんな見出しかついたニュースが流れています。 それで、あなたの東京事務所及び地元の……
○寺前委員 バーゼル条約批准に関連して、廃棄物の輸出入の規定が設けられていない廃棄物処理法の整備を行うことは私は当然だと思うのですが、バーゼル条約の有害廃棄物の規制の範囲というのは四十八種類ぐらいあると思う。ところが、日本の有害廃棄物の規制は九種類ぐらい、非常に少ないです。私はこれは気になる問題です。昨年、廃棄物処理法改正のときも論議になったようですが、厚生省も計画的に拡大していくことにしようということになっているようですから、きょうはその問題については触れませんので、まず法案の中で気になる点についてお聞きをしたい、こう思います。 改正法の第二条の二、国内処理の原則に「なるべく国内において適……
○寺前委員 大臣所信にもございましたが、ことしの六月に北海道釧路でラムサール条約の第五回の締約国会議が開催されますので、三十分という時間でございますので、絞ってお聞きをしたいというように思います。 私も改めてラムサール条約を読んでみたんです。前文にこう書いてあります。 湿地が経済上、文化上、科学上及びレクリエーション上大きな価値を有する資源であること及び湿地を喪失することが取返しのつかないことであることを確信し、 湿地の進行性の侵食及び湿地の喪失を現在及び将来とも阻止することを希望し、 ということが書かれておる。一九八七年のレジャイナ会議や一九九〇年のモントルー会議での勧告や指針……
○寺前委員 同僚委員からいろいろお聞きになっておりましたから、私はもう一つ原点に戻ってお聞きをしたいと思うのです。 まず第一に、五年前の公害補償法の変わったきに、国会で附帯決議をつけていたことが先ほどから話題になっています。昭和六十二年三月二十五日、衆議院環境委員会の附帯決議です。その附帯決議が六項目ございますが、その四番目に「主要幹線道路沿道等の局地的汚染については、その健康影響に関する科学的知見が十分でない現状にかんがみ、調査研究を早急に推進するとともに、その結果に基づいて、必要に応じ、被害救済の方途を検討すること。」 何でこんなものがついてきたのだろう。国会がお決めになったことだから……
○寺前委員 関連して質問をします。 今度環境事業団法の改正は、昨年の地球サミットと前後して盛り上がった国民の環境保全に対するそういう願いがここにも一つあらわれてきているというふうに見るわけです。そこで、海外発展 途土地域の面倒を見ていこうという話になるわけだけれども、日本の大企業が海外へ、公害輸出とまで言っていいのかどうか知りませんが、かなり進出するんですね。それで、被害をいろいろ与えてきている。これに対する批判が強まって、日本の国内にも外国の方が訴えに来られたりしているわけです。 このような多国籍企業による発展途上国への被害を与えてきている、こういう問題のしりぬぐいのために基金をつくって……
○寺前委員 聞きたいことはいろいろありますのですが、きょうだけではないようでございますので、次の機会にもやらせていただくということにして、とりあえずきょうは二つのことを聞きたいと思うのです。 まず第一に、環境基本法の法案で、環境影響評価制度の法制化という問題が見送られた。これは随分世間で話題になっていますから、この分野の問題と、それからもう一つは、去年の六月に国連環境開発会議が行われて、リオ宣言等を出しているが、そのリオ宣言の中に、情報の公開、市民参加の保障の原則というのが原則十に出てきますが、この問題、この二つの問題をめぐって、せっかくつくる基本法が値打ちのあるものになるのかな、要するに、……
○寺前委員 森嶌参考人にまず最初にお伺いしたいと思います。 先生がお書きになっているものも読んだし、きょうもお話を聞いておって、地球環境保全等に関する国際協力等に関連しての御意見、私も同感するものがあります。 そこで、CO2などの増加による地球温暖化とか、フロンガスなどによるオゾン層の破壊とか、熱帯林の破壊など地球環境問題の主要な原因が、先進国の大企業の側の責任が多い。そういう意味では、今度の法案では、「地球環境保全等について配慮するように努めなければならない。」こういう原則が書かれていると思います。しかし、「努めなければならない。」というようなことで果たして、公害の輸出など横暴なことが平……
○寺前委員 きょうは、先ほどから論議になっておりました法案の第十八条、第十九条を中心に見解をお聞きしたいと思います。 環境庁は七一年ごろから計画段階における環境アセスの必要性を認め、七六年には、むつ小川原総合開発計画第二次基本計画に係る環境影響評価実施についての指針を公表して、七八年には計画段階における環境影響評価技法の体系化に関する調査研究を行い、計画アセスメントという言葉を定着させてきたという経過がある。最近では、九一年十二月に環境影響評価技術検討会を設置して、代替案の位置づけ、計画、構想段階での検討、代償措置の考え方、環境影響評価のフォローアップのあり方を検討しておられる。 こうやっ……
○寺前委員 わずかな時間でございますので、せっかく総理がお見えたから、いろいろなことを聞きたいと思いますが、私は二つの点に絞って聞きたいと思います。 その前に、私どもは、今環境基本法をつくって次の世代にいい環境を渡していくという使命を果たさなければならない。ですから、そこでは二つの面が私は重要だと思う。一つの側面というのは、国民にとって有効な、いい、あいまいさを残さないような法律をつくってやる、これが一つの私たちの使命だろうと思う。ところが、せっかくいいものができてもそれを執行する機関が、これまた積極的な役割を担っていただく、まあ両方が相まっていい役割をしていくことになるだろう。そのことを期……
○寺前委員 質疑時間が二十分でございますので、要領の悪い質問になるかもわかりませんが、御勘弁をいただきたいと思います。
まず、せっかく提案者がお座りでございますので、提案者からお聞きしたいんですが、臨時措置法が昭和五十三年にできて以来、今日までどのような役割を担ったんだろうか、被害者が、これで非常に助かりましたといって喜んでいるんだろうか。どういうふうにお考えになっているんでしょう。もしも不十分だなとおっしゃるのならば、どんな対応をしなければならぬというふうに見ておられるんだろうか。提案者にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 当局の方からここで説明してもらったらいいのですが、時間がありま……
○寺前委員 私は、京都のユニチカの宇治工場というのがあるんですが、そこのレーヨンの紡糸職場におけるCS2、すなわち二硫化炭素ガス中毒の問題を聞きたいと思うのです。 なぜこういう気になったかといいますと、何人かの人に直訴されまして、こんなことが近代日本で許される話なのだろうかということで、私も改めて見詰め直させられた問題であったからです。 それを少し調べておりますと、去年の十二月に八代でこの問題に関係するところのシンポジウムがあったということを聞きました。そのときの記録も読ませていただいたら、そこには、南朝鮮から痛めつけられておった労働者の代表が問題提起に来ている姿を見ました。私はそこから何……
○寺前委員 私は、裁判所の決算をやるというものですから、弁護士さん、何か言うことないかいなと思って地元の京都の弁護士会の皆さんに問題を提起してみたら、国選弁護人の問題がすぐにはね返ってきました。 どのくらい国選弁護人というのはついているのだろうか。早速調べてみましたら、地方裁判所で国選弁護人は五九・六%だ。簡易裁判所では七八・九%だ。随分国選の皆さんにお世話になるのだなということを思いました。 日本弁護士会が平成二年三月に実施した実態調査「日本の法律事務所」によると、最も批判、意見の集中した点に、報酬額等に関するものを挙げております。報酬が低額であることを批判した弁護士の割合は六五・一%に……
○寺前委員 せっかくゼネコンをめぐる話が出ておりますから、幾つか引き続き私も聞かせてほしいと思います。時間の都合がありますのでいろいろ聞くわけにはいきませんが、しかし、金丸前議員の巨額脱税、不正蓄財事件に端を発したゼネコンのやみ献金の問題というのは、建設省として、あるいは国土庁としても、検察の問題は検察の問題、みずからの問題はみずからの問題としてメスを入れていただく必要がある、私はそう思っております。 四月二日の東急建設の五島社長の記者会見を読んでいたら、こういうのが出ていました。金丸氏に対して一番大きな提供だったのが九一年二月の山梨県知事選挙に際しての献金で、「選挙前に金丸氏側から数回要請……
○寺前委員 せっかく、旧ソ連時代からの原潜の原子炉や核廃棄物を海洋に投棄してきたという問題が出ておりましたから、私もそれについて聞きたいのですが、海洋投棄された核廃棄物の種類、投棄場所、投棄の時期、日本近辺の投棄場所と核
廃棄物の流れによる影響、そういうような実態を日本政府としてしっかりと握っているのか、調査中なのか、どういう実態になっているか、まず御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 ロシアが旧ソ連時代やった内容というのは、これは国際法上違法行為になるのでしょうか。我々も、一九八〇年の第九十一国会で、廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約というものを締結をしておりま……
○寺前委員 私、ここに読売新聞と毎日新聞を持ってきておるんですが、世論を二分しているところのプルトニウムの問題について、「プルトニウム 専門家座談会」というのが三月二十七日土曜日の読売新聞に「原子燃料 再利用の時代」「資源節約に効果」「技術生かす機会」ということで、プルトニウムを持ち込むことは非常に大事な話なんだということが報道されています。毎日新聞を見ると、「企画特集 プルトニウムの今後」「二十一世紀へ エネルギーは」ということで、やはり「座談会 原子力行政を問う」というのが出ています。 私も好きな分野ですから何げなしに読んでいたんですが、後日、この問題についでこれが広告だということが出て……
○寺前委員 あと三十分、よろしくお願いします。 三つ聞きたいと思うのですが、まず第一番目、金丸脱税事件の問題について、法務省当局にお伺いします。 東京地検は、三月二十七日の金丸前衆議院議員及び生原元秘書に対する追起訴で脱税関係の捜査をひとまず終了したと言われています。東京地検の捜査の過程で異例に思えたことは、東京地検が金丸前議員らの追起訴を行う前日に国際興業本社の家宅捜査をしているということです。脱税事件にかかわる公判請求に必要な証拠物の押収が一定程度終わったと思われる時期に、百名からの係官が国際興業に捜査をやる。何だろうか。金丸前議員の割引金融債の購入原資の解明だけなのかどうか。それとも……
○寺前委員 予備費の審査に当たって、当然支出だと賛成することもたくさんございますが、PKOによるカンボジアなどの派遣費用とかUNTACの分担金とか、一連の外国訪問の問題、皇室の外国訪問、いろいろ気になる予備費の支出がたくさんございます。ですから全面的に賛成するというわけにはいかぬのでそれを聞きたいと思いますが、時間の都合もありますので大蔵省の姿勢問題だけを私は聞いておきたいと思います。 というのは、ことしの一月二十五日に最高裁で、私どもの京都の地場証券であった高木貞の判決が出ているわけです。この裁判は否認権行使請求事件といって、債権者に平等に返済するためにとられる破産手続における裁判の一つで……
○寺前委員 先日、日本分栄協会の問題について建設省の決算のときにお聞きをいたしましたが、どうもよくわからぬのですね。ここに私、日本分栄協会の「業務内容」というのを持ってますが、ここには、一九六七年の二月に、全日本金属鉱山労働組合、それの中央執行委員会で、総評、東京労働金庫の協力を得て、勤労者のための豊かな生活環境づくり、良質で廉価な住宅の供給を目標にして、東京近郊の通勤圏に住宅を供給していくことは大変困難な状況にあるだけに課題は重大だ、勤労者が安心して暮らせる住宅の確保とよりよい環境づくりを目指して活動するんだということが書かれています。私は本当にいいことだと思うんです。だけれども、運営をする……
○寺前委員 二十分間の時間でございますので、思っていることをせっかくの機会だから申し上げたいと思うんですが、なかなかそうもいきませんので、最近気になっている外交上の問題なり、あるいはまた主権者、日本の国民に対する一、二の問題について聞きます。 一つは、さきのG7の蔵相外相会議で日本は十八億二千万ドルの体口支援が決められたということです。今度の、今参議院で審議しておられる補正予算の中にもこの対日支援の問題が出てきます。この対ロ支援の問題の中で二つの点で私、気になるんです。 一つは何かというと、ロシアは膨大な武器輸出国である。物の本によると、アメリカは三四・四%、ロシアは三五・一%、世界の武器……
○寺前分科員 最近、ゴルフ場が随分話題になっております。なるには理由があるからです。去年の二月に、建設省がゴルフ場の都道府県開発状況という資料を出していますが、その資料を見ますと、当時、全国で千六百四十カ所、建設中が二百九十八カ所、計画中が四百十一カ所、こうなっていたのです。ところが、一年たってことしの三月 に新聞社が出しているのを見ますと、何とそれが千七百十八に膨れ上がり、三百十四カ所で建設中で、計画が九百四十五カ所と随分ふえているのですね。この異常な急増は、リゾート法の農地転用や林地開発など規制緩和の条件も、一つの条件になったでしょう。そういうことで都市計画区域外の山間地域までずっと開発さ……
○寺前分科員 私は、日本海側の京都府経ケ岬で、ことしの一月二十五日の零時過ぎにリベリア船籍の貨物船マリタイム・ガーデニアが浸水を起こし、九時三十分に乗組員が全員船から救助された。そして投錨していた船体が一・七キロメートル流されて、二十五日の夕方五時三十分ごろに海岸に座礁、燃料油約七百五十トンが流出した油流出事故問題についてお聞きをしたいと思います。 この事故は、国内沿岸での船舶からの油流出事故としてはここ十年間で最大規模のものとなりまして、沿岸漁民を初め関係団体の必死の防除努力にもかかわらず、油が、京都府竹野郡網野町の琴引浜という有名な美しい浜がございますが、その方面から、北の方は福井県の若……
○寺前委員 時間があればいろいろお聞きをしたいと思いますが、十五分で質問せいというのですからこれはなかなか大変なわざなんです。まあひとつ御協力をお願いします。 そこで、私は問題を具体的に絞ってお聞きをしたいと思うのです。この再生資源の利用の促進に関する法律案の提案を見ると、これは資源の有効な利用を図ることによって、同時に廃棄物の発生の抑制をやったり環境の保全に有効な役割を果たすんだということで御審議いただきたい、まあ大体そういう趣旨だろうと思うのです。このことは結構なことで何もだれも反対することはないわけですが、果たしてそれが物の役に立つのか立たないのかということが、これは国民が求めていると……
○寺前分科員 今新聞でも話題になっています大阪の中堅商社であるイトマンにかかわる問題について、きょうはわずかな時間でございますが、お聞きをしたいと思います。 イトマンは、不動産や株式や絵画などの値上がりを当て込んで経営危機に直面するという事態になりました。その背景には、住友銀行が銀行としての融資をしにくい取引相手の貸し付けのろ過装置としてイトマンを使ったというようなことが要因として考えられるというふうに私は見ているわけです。 グループ全体で一兆円を超すという異常に膨らんだ借入金の大部分を不動産に投入する。業界のプロと言われる人物を入社させて、常務として不動産を担当させ、取引の実態は社長と常……
○寺前分科員 私は、きょうは関西研究学園都市をめぐって、ちょっといろいろ調査をしてみると、無視することができないということをいろいろ気づきましたので、まず外務省にお尋ねをしたいと思います。 一つは、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約、いわゆる世界遺産条約は世界の百十二カ国が批准をしているわけですが、一九七二年のユネスコ総会で採択されてからもう二十年になる。何で日本はこれを批准しようとしないのかよ くわかりませんので、これをひとつ説明をしていただきたい。 もう一つは、国連環境計画は、九二年六月のいわゆるブラジル会議、国連環境開発会議での絶滅のおそれのある生物種を保護する国際的な取り……
○寺前委員 廃棄物処理及び清掃に関する法律などなど、法律は国民のみんなに役に立つようにその都度改善をしていくことは当然だし、また、できた法律が速やかに国民にとって役に立つように実行させるという点では、政府の姿勢もまた非常に重要になってくるというふうに思います。 そこで、私はきょうは生きた事実に基づいて、この法律が役に立つ方向に改善をされていくのかどうかということで、わずかな時間ですが、お聞きをしたいと思います。 というのは、ことしの六月に、香川県の有名な小豆島、その小豆島のすぐ近所に豊島と書いてテシマと読むらしいですね、そこへ行ってきました。行く気になったというのは、新聞にでかでかと載った……
○寺前分科員 きょうは三十分の時間、二つ聞きたいと思います。一つは、廃棄物の処分地をめぐる問題です。これはかなり各所で問題になっておりますので、その問題が一つ。それからもう一つは、過般、足尾銅山のところへ行ってきたものですから、このガイア計画という問題が出ております。これをめぐっての問題についてお聞きをしたいというふうに思います。 まず最初に、ごみの処分地の問題です。私の方もそうなんですが、府県境にこういうものがかなり設けられるのですね。処分地のある県の方にはいろんなサービスをして、県境で流れるものはその下流で、そちらで被害が起こる。これは自治体の、市町村の場合だって境目のところへ持っていっ……
○寺前分科員 きょうは、今京都で歴史的土地が、これは景観の面から都市計画のあり方としてこれでいいのかなということが、京都市内のみならず全国的にも世界的にも注目をされていますので、その件について幾つかの問題をお聞きしたいというふうに思います。 まず最初に、よく新聞にテレビに出てくるのは、京都の市役所の隣にある京都ホテルの改築をめぐっての問題が一つ出てきます。それからもう一つは、新幹線で京都にお着きになるあの京都駅の高さの改築問題が話題になっています。それは一体何が話題になっているのか。 京都の美観を、歴史的な土地を守るという上において、今日まで東山の眺望と東出ろくの町並みを守るために、鴨東美……
○寺前委員 きょうかけられているのは環境庁と厚生省と通産省の共管になっておりますので、環境庁長官に聞きたいと思います。 別に難しいことではございませんが、この間厚生委員会に私出まして、外国から廃棄物が入ってくる場合には、これは全部産業廃棄物の扱いになる、まあそれはそうです。産業廃棄物の中にはPCBなどの特管もあるし、そうでないものがある。特管についてはマニフェストでどこどこまでずっと追跡するようになっている。産業廃棄物その他についてはそうはならない。そうすると、現実にも問題になっているのは、都道府県を越えていろいろ運び込まれている廃棄物が住民との間でトラブルが起こって、困っているのは自治体の……
○寺前委員 最初に、清水さんと小沢さんにお聞きをしたいと思います。 今日国会でも再々問題になるのですが、三十数年前に水俣の被害が生まれました。私は水俣の問題について、裁判記録なりあるいは現地の方々のお話を聞いておってつくづく感ずるのですが、もしも情報公開が行われていたならばもっと早い段階にあんな被害を受けなくても済んだものをと。私は、そういう点では、会社にとってもあるいは国家機関にとっても、情報公開をしなかったことが非常に悪い役割をしてきているということを強く感ずる者です。 お二人の皆さんは、リオ宣言についてもよく御存じのとおりであって、情報公開について指摘をわざわざやっています。ところが……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。