このページでは藤田スミ衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。
○藤田スミ君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、冷害問題について総理並びに関係大臣にお尋ねをいたします。 質問に先立ち、私は、冷害で苦しんでおられる現地の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 私は、去る九月二十七日、栃木県大田原市を初め四つの市町で冷害の実態を調査し、関係自治体や農協などの要請を受けてまいりました。 例年ならわせの初星の刈り取りが終わり、コシヒカリの刈り取りが始まっているといわれる水田には、不稔粒ばかりの穂をつけた稲がかさかさと音を立てるように立ち並び、いもち病や稲こうじなどで変色し、その被害はこの地域で最もひどかった一九五三年当時を上回るものと言われています。例年……
○藤田政府委員 IOCのサマランチ会長が、ただいま委員御指摘になりましたような、北朝鮮を含みます社会主義圏のソウル・オリンピックへの参加が実現するとの印象といいますか心証を自分は得たというような発言をフランスでなさったということは、私どもも報道で承知いたしておりまして、現在、どのような背景でこのような発言が行われたのかの事実を調査中でございます。
【次の発言】 先生の御質問に直接お答えすることになるかどうか自信がございませんけれども、米中間の軍事協力関係というものをアメリカがどういう考え方で進めようとしており、かつ、中国がどういうふうに対応しているのかというふうに御質問の趣旨を解釈いたしますと……
○藤田委員 大臣にお伺いをいたします。 十月六日の参議院の予算委員会で中曽根総理は、現象的に見ると米の内外価格差の落差が余りにも大きいとし、こうした落差には何らかの欠陥があった、これをこのまま放置していいというものではないと発言をしておられます。今後の農業問題については、これは八月三十日の自民党の軽井沢セミナーでの御発言ですが、理詰めでたまには苦しいこともやってもらう、そういうことはやらないで、ある日突然がたっときて土台骨に亀裂ができるようなショックやらあるいは仕打ちを受けなければならぬということはないとも限らない、国鉄問題がいい例です、こういうふうに発言をしておられるわけです。大臣は総理か……
○藤田委員 最初に、長官にお伺いをいたします。 先ほど長官の所信表明を聞かせていただいたわけですけれども、私はこれを読んでおりまして、国土の保全という点で現状を長官はどういうふうに認識しておられるのかなというふうに思いました。 せんだっていただきました防災白書を見ましても、例えば河川の整備状況は、大河川では当面の整備目標に対して五七%、これは戦後最大の洪水に対するはんらん防御区域ですが五七%の達成率、それから中小河川五十ミリ対策は、都市河川が四八%、農山村河川は二〇%という状況であります。治山の施設の整備を見ましても、対象二十二万ヘクタールに対して六五%、それから砂防事業、急傾斜地崩壊対策……
○藤田委員 松くい虫対策についてお伺いをしていきたいと思います。 先ほども、十年たって一体終息に向けての展望はあるのかという質問に対して、結局、経常的な被害にまで持っていきたいという御答弁であったと思うのです。 私は、マツノザイセンチュウに対する日本の松の抵抗性のなさ、それから大気汚染など環境悪化による松の弱体化、そういうものから考えて、今後長期にわたって松くい虫被害は続くだろうというふうに考えざるを得ないわけです。そして、そうであるなら、現在の特別防除は松くい虫対策の恒久対策にはなり得ないわけでして、総合的な防除対策の強化と開発ということはもちろんですが、松林の生態系からいえば、樹種転換……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、政府提出の森林法の一部を改正する等の法律案に対し、反対の討論を行うものであります。 討論に先立って一言申し述べておきたいのは、本法律案は補助金削減関連法案であり、本来徹底審議を尽くすべきで、日切れ法案と同じ扱いをすべきものではありません。暫定予算に公共事業費を組むためという理由なら、現行の補助率のまま計上すればよいのであり、何ら日切れ扱いにする正当な根拠がないことを指摘しておくものであります。 以下、私は本法律案に反対する主な理由を具体的に申し上げます。 まず第一の理由は、今回の措置が三たびの公約違反の補助金カットであることであります。六……
○藤田委員 六十年の年金制度の改悪によって、農林年金の支給年齢は現在が五十九歳、七十年から六十歳になるわけでありますが、他方、高齢者雇用安定法で六十歳定年制が義務づけられているわけです。ところが農漁協あるいは森林組合、土地改良組合などの六十歳定年制の実施率は他事業と比べて非常におくれております。全中の調査では六十年八月で六十歳以上が四八・九%ですが、全産業の合計を見ますと五六・六%で、明らかにおくれているわけであります。五十七歳にもなっていないところも全体の三〇%にも上っているわけでありますが、農水省として本格的に農漁協などの定年延長の取り組みをどのように進めていこうとお考えなのか、もう一度明……
○藤田委員 まず最初に、農林漁業信用基金法案についてお伺いをいたします。 今回の法案は、農、林、水の信用補完のそれぞれについては、その制度、業務内容などは独立したままで引き継ぐことは法律上一応明記されておりますけれども、臨調の答申によっていわば無理やり三者三様の組織を一本化する、こういうことになったわけであります。したがって、今後いや応なく各分野でさまざまな変更が迫られることは避けられないことだと思っています、例えば農業信用保険協会が役員を選出する場合も、主務大臣及び理事長の任命制に変わる、こういうこともありますし、あるいは基金協会は保険協会の会員であったものが単なる出資者に変わって、おのず……
○藤田説明員 御説明申し上げます。 私どもの所管しております宅地建物取引業法では、免許を受けて業を営んでいただくわけでございますが、原野商法に関しましては、同法で宅地について定義をしております。ですから、すべての原野の取引について宅地ということでつかまえられればよろしいのですが、私どもの方の法律の定義では「建物の敷地に供せられる土地」ということになっておりまして、該当しないものも中には含まれてくるということです。私どもは、同法の適用ができる原野の土地の取引でありますれば、同法に基づきまして適切に業者を処分するなりいろいろ指導監督をしていきたいと考えております。それから、同法の適用のないものに……
○藤田委員 私は、実はきのう農水委員会で、十二号台風の被害に対する天災融資法の発動並びに利子の引き下げなど取り上げさせていただきましたので、きょうは多摩川水害問題についてお尋ねをいたします。 まず最初に、大臣にお尋ねいたします。 八月三十一日、東京高裁で多摩川水害訴訟の判決が下されました。あの判決の直後、原告団の事務局長吉沢四郎さんは、「まるで十三年目の濁流です」、こういうふうに言われました。私は、この一言には被害者の皆さんの万感の思いが込められていると思うのです。 「まるで十三年目の濁流です」。大臣、大臣はこの言葉をどう聞かれますか。私は、この判決に対する見解というようなものではなしに……
○藤田委員 参考人の皆さん、きょうは本当に御苦労さまでございます。 我が党は、条約の第八条に基づく権利として調査捕鯨の実施を政府は決断するべきであり、IWCが初心に返って、国際反捕鯨委員会ではなく国際捕鯨委員会として民主的に運営されるよう、政府がIWCからの脱退も辞さない覚悟で努力をするべきであるという立場に立っております。 稲垣参考人もおっしゃいましたが、今のアメリカの行為のもとでは正義と公正は実現しない、私も同感であります。アメリカのこのような不当な圧力、強引な姿勢はもちろん問題ですが、しかしもう一つの問題は、政府の弱腰、その責任にあると考えています。 モラトリアムの異議申し立てを撤……
○藤田委員 大分おくたびれのようですが、私で終わりですので、よろしくお願いいたします。 大豆の生産の歴史というのは随分古いなということをこの機会にいろいろで見て思いました。日本の歴史にあらわれたのが縄文時代というふうに言われていますし、三世紀、邪馬台国の女王卑弥呼が納豆とかかわりがあったというようなこともあるわけです。したがって、日本の食文化の重要な位置を占めていることは言うまでもありません。 私たちの食卓から豆腐、しょうゆ、みそ、納豆というものが消えたらどうなるだろうかということを思うわけですが、その大豆が昭和三十六年に輸入自由化されまして、約四十万トン生産されていたものが、昭和五十一年……
○藤田委員 大変暑い中を参考人の皆さん、きょうは本当にありがとうございます。 私はまず、北海道からわざわざおいでいただきました山田参考人からお伺いをしていきたいと思います。 私は実は、せんだってこの上川の方に参りまして、いろいろ生産者の皆さんから話を聞かせていただきました。何をつくったらいいのかと言いたいとおっしゃった山田さんのお言葉は、私が北海道で最も多く聞かされた言葉であります。 ところでお伺いをしたいのは、麦価は五十六年以降基本価格に織り込まれた奨励金部分を削減し続け、価格は抑制されてまいりました。そして、六十一年産麦から引き下げになっております。それによって農家経営や負債にどのよ……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表し、政府提出の大豆なたね交付金暫定措置法の一部改正案に反対の討論を行います。 反対する第一の理由は、今回の改正案が基準価格引き下げを目的として算定方法を改悪していることであります。 改正案は、パリティ価格を参酌事項から外し、パリティ指数が上昇していても恣意的に価格引き下げが可能となる算定方法に改悪するものであります。 特に参酌事項に現行の「生産事情」にかえて「生産費」を明記していますが、その「生産費」について、販売することを主たる目的として生産を行っていると認められる生産者に限定しており、運用いかんでは中核的担い手の生産費を反映した価格算定につ……
○藤田委員 私はハウス栽培用のビニールの価格についてお伺いをいたします。 私どもが各地の農家を訪問いたしますと、必ずハウス用のビニールの価格が下がらないという陳情を受けるわけであります。このハウス用ビニールの価格というのは、ハウス栽培のコストとしては大きな比重を占めておりまして、農家としても関心が非常に高いわけであります。 そこで、農林水産省にお伺いしようと思いましたが、価格動向について聞いておりますのでこちらで言いますと、この塩化ビニール、五十七年には一メートル百三円で、六十年まで百三円という値が続きました。そして六十一年にやっと四円下がりまして、六十二年の五月に二円下げということで、今……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表し、食糧管理法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 改正案は、パリティ方式は物価上昇に合わせて価格が上昇するため生産性向上が価格に反映しないとして、パリティ方式そのものを廃止し、一方、麦の需給動向を価格算定の参酌事項とし、さらに生産性の向上と品質改善に資するよう配慮するなどという、これは農政審報告に基づく価格政策、内外価格差是正と財政負担の軽減を具体化したものであり、強く反対するものです。 そもそも現行のパリティ方式についても、昭和五十六年来、臨調行革の食管合理化攻撃が行われる中で、生産性向上分の調整を口実に、基本価格に織り込まれた奨励……
○藤田委員 まず最初に、養鶏問題についてお伺いをいたします。 この問題はマスコミ各紙も取り上げましたし、我が党の山原議員の当委員会での質問もございました。私も地元で養鶏業者の陳情を受けたわけですが、卵価がここまで下がってくるともう経営のめどが立たないのだという深刻な訴えを聞いております。その点、卵価下落の大きな原因になっております大手企業養鶏のやみ増羽は極めて許すことのできない問題だというふうに言わざるを得ません。したがって、このやみ増羽に対する厳正な態度が今後の卵価安定にとって不可欠のものと言えると思います。 そこで、このやみ増羽問題、たびたび取り上げられておりますが、阪神鶏卵グループに……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表し、宮崎茂一君外五名提出の流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法案及び自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・民主連合共同提案による修正案に対する反対の討論を行います。 日本共産党・革新共同がこの法案に反対する第一の理由は、標記立法の必要性がない点であります。 提案のきっかけとなったグリコ事件等については現行刑法等で十分対処できるものであり、新しい刑罰を設けたからといって、犯罪防止に新たな効果があるものではありません。犯人の早期検挙こそ肝要なのであります。また、特殊な犯罪が発生するたびに、現行法に完全に適合する規定……
○藤田委員 きょうは、岡山市で問題になっております場外馬券売り場の問題についてお伺いしたいと思います。 日本中央競馬会の理事長さん、どうも御苦労さまです。 中央競馬会が設置を計画しております岡山市新橋の場外馬券売り場につきましては、それが住居地域にできるものでありまして、市民生活にとって大きな影響を与える。例えば、交通公害、青少年の教育環境への悪影響、風紀の乱れ、暴力団の進出などこういうことから強い反対運動が起こっております。そして、七月二十一日には岡山市議会でも設置反対の決議が議決されました。中央競馬会にもこの反対決議が送付されていると聞いておりますけれども、この決議について中央競馬会と……
○藤田委員 私は、まず最初に災害遺児育英制度の創設についてお伺いをいたします。 私は、昨年五月も当委員会でこの問題を取り上げさせていただきました。あえて災害特別委員会で国土庁長官にこの問題をただしていきたいと思いますのは、改めて言うまでもありませんが、自然災害で犠牲になった遺児たちの実態が余りにも悲痛なものであり、そしてその要求は余りにも切実であるからであります。突然父母を奪われた、あるいは父親を奪われた、言ってみれば十分災害対策がとられていなかった中での犠牲であるとすれば、これは人災であり、その救済は政治にありと私は思っています。そして、国土庁長官はそういう場の大臣でありますから、ぜひとも……
○藤田委員 私は米の流通改善大綱についてお伺いをしていきたいと思います。 食糧庁は、米の流通競争条件を一層導入するという名目で流通改善大綱を発表されました。それを実施に移していこうとしているわけであります。今回の流通改善大綱を見ますと、小売業者制度について、主として店頭で小袋詰め精米を販売する形態の店舗の新規参入、それから自動販売機の店頭以外での設置、さらに許可要件の緩和などを行おうとしているわけです。この大綱が実施されれば、スーパーやコンビニエンスストア、さらに例えば異業種のガソリンスタンドなどが参入をして、お米屋さんの経営を一気に悪化させることが予想されるわけです。 この問題では、もう……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、漁港法の一部を改正する法律案に対する修正案の提案理由を説明いたします。 案文はお手元に配付してございますので、朗読は省略させていただきます。 今、日本の漁業を取り巻く状況は、二百海里漁業規制による漁業構造の変化、アメリカの漁業規制による漁獲高の激減など極めて深刻な状況にあります。このようなとき、漁港整備についても新たに増養殖施設などを対象とすることは、現在の漁港を取り巻く状況の中で賛成できるものであります。 漁港は、生産と流通の結節点であり、漁港及び関連施設の整備は、漁業者の経営安定、地域経済の発展や資源の有効利用などにとって決定的な役割……
○藤田委員 与えられた時間が非常に限定されておりますので、御答弁を簡潔にお願いいたします。 水産加工業は、二百海里規制により原料魚の調達に支障を来しておりますし、水産加工品の輸入が増加し、輸出が不振になり、加えて大手商社の海外投資なども加わりまして、非常に厳しい状態にあることは言うまでもありません。私は、先日銚子に行ってまいりました。例外なく十人未満、六割の人たちが、そういう小さな職場の中で、しかも労働の主体は婦人たちでありました。非常に冷たい、寒い労働環境の中で冷凍品を扱っている状態は、職場の婦人にとって過酷なものだなと思いました。しかし、そういった労働力によって支えられた、この地域にとっ……
○藤田委員 私は、農用地開発公団法の一部改正案を審議するに当たって、実は先日、北海道の稚内市にあります農用地開発公団事業による宗谷丘陵区域広域農業開発事業というものを見てまいりました。この宗谷丘陵区域広域農業開発事業というのは、昭和五十三年の閣議決定の新北海道総合開発計画に沿うものとなっておりまして、こういうふうにうたわれたわけです。「根釧・天北等の土地資源に恵まれた酪農地帯においては、大型酪農経営を中核とする高生産性経営群と生産生活諸施設を機能的に配した酪農村の展開を目途に、我が国最大の大家畜畜産地域として、その開発を進める。特に、天北においては、広大な開発適地の活用を図り、開発可能地に乏し……
○藤田委員 参考人の皆さん、きょうは本当にありがとうございます。いろいろと勉強をさせていただきました。 私が最後でございますのでいささか重複を避けようと思いますが、先ほどから輸入水産物との対抗上、輸入水産物では得られない品質、鮮度、特性等で対抗するとともに、できるだけ低コストで生産をし供給していくことが大事なんだというお話を聞かせていただきました。このことは、さきに発表されました漁業白書の中でも強調されているところでございます。 ところが、今御承知のように新型間接税の問題が取り上げられております。私は、せんだって四月八日付の水産経済新聞を読ませていただきまして、全漁連の御発言についても一応……
○藤田委員 きょうは文部省においでをいただいておりますので、まず文部省からお伺いをしたいと思います。 先日は大変失礼をいたしました。時間の関係で、せっかく来ていただきながら質問できずに終わりました。きょうは最初に質問をいたします。 先日当法案の参考人質疑が行われまして、参考人の中井先生も、魚の消費拡大の問題についてかなり触れていらっしゃいました。その中で言われたことは、昔から家庭内で魚は多様に調理し処理して食べられてきた、消費者のニーズの多様化というけれども、もともと家庭で多様に調理されてきたんだ、今それが家庭の外に任されている、こういうことを言われたわけです。私も同感であります。魚の消費……
○藤田委員 本日は、参考人の皆さん本当にありがとうございます。いろいろと勉強させていただきまして、私が最後の質問者になりますので、もう少し御協力をお願いいたします。 まず最初に、池田参考人にお伺いをいたします。 何度も出されていた問題かと思いますが、私どもは、今回のこの改正で農村雇用が進むことを期待しているわけですが、今、日米間で交渉が進められております牛肉、オレンジの輸入自由化が進めば、先ほど大谷参考人は肌にアワが生ずるという表現をされましたが、農村は大きな打撃を受け、多くの農業離職者を生むと思われますが、この点についてどうお考えか。 もう一点ですが、この農村地域工業導入促進法では、市……
○藤田委員 私は、まず最初に牛肉、オレンジの問題についてお伺いをいたします。 今までの当委員会の質疑を聞いておりましても、多くの国民や農民が自由化されたら大変なことになるとかたずをのんで見守っておりましたあの日米交渉について当委員会でも詳細に交渉経過が明らかにされなかったわけです。極めて遺憾なことだと思います。 今まで、大臣は自由化は困難であるとして当委員会でも再三にわたって言明をしておられました。ところが、日米交渉では、仮設作業だとしながら自由化に踏み込み交渉を始めたと報道され、大臣発表要旨を見ますと「我が国としても譲れるものと譲れないものがあり、この点について米側の歩み寄りが見られなか……
○藤田委員 今国会終わりの質問になるかと思います。きょうは朝から一日大臣初め委員の皆さんもお疲れでしょうが、私の質問が最後ですのでよろしくお願いをいたします。短い質問時間ですから、できるだけ御答弁を簡単にお願いしたいと思います。 まず最初に、昨年大変問題になりました、イネミズゾウムシの防除に使われていた水稲育苗箱専用防除剤アドバンテージという防除剤があるわけです。これが使われました後苗枯れ被害が広範囲に出てまいりまして、各地の農民から農水省に対して補償要求が出され、その交渉には私も立ち会ったわけでございますが、結局日産化学もその責任を認めまして、総額二億円に及ぶ実費補てんを行ったわけでござい……
○藤田委員 米価問題に入ります前に、私も牛肉、オレンジの自由化について大臣にお伺いをしておきたいと思います。 あれほど多くの国民が自由化に強く反対をしておりました。にもかかわらず、日本の農業の存立を壊滅に導く牛肉、オレンジの輸入自由化を断行されたことに、私はここで厳しく抗議をするとともに、この日米合意の撤回を改めて求めるものであります。 私もまた全国各地の調査活動に参加をするため、先日も秋田と岩手に行ってまいりました。牛肉、オレンジの自由化を断行した自民党政府に対しての激しい怒りが広がっています。岩手県では、先ほどからお話がありましたが、牛肉、オレンジの自由化に体を張って抗議する、そういう……
○藤田委員 私は、六日の本会議でも、天災融資法、激甚災害法の発動あるいは共済金の早期支払い等々一通りお聞きをいたしました。きょうも政府の対策について数々の御答弁を聞いていたわけですけれども、一応、重複もあると思いますが、それらを踏まえた上でお聞きをしていきたいというふうに思います。 私は、代表質問の後も山形県の方に調査に行ってまいりました。県当局も、ことしの被害は八〇年を上回るものではないか、こういうふうに言っておりましたし、県の米沢市や置賜地区では、昭和九年以来の大災害だ、こういうふうに農民の皆さんは口々に語っておられました。収穫して改めて被害のひどさに驚いているんだ、そういう点では刈って……
○藤田委員 質問を始める前に一言申し上げておきたいと思います。 我が党は、きのう、六十三年度産畑作物の価格等に関する申し入れを行いました。大臣に行ったわけです。昨年に続く引き下げは、北海道、沖縄、九州の基幹作物であり水田転作の重要作物である畑作物の生産を不安定にし、地域経済にも、また農民にも深刻な打撃を与えることは必至であって、到底認められるものではないという旨を申し入れました。アメリカの大干ばつによる食用油等の値上がりが伝えられてくる中でますます我が国の畑作振興は重要になっているという点も申し上げました。にもかかわらず、本日の決定は極めて遺憾であり、強く抗議をするものでございます。 それ……
○藤田委員 私は、最初に米問題を少しお尋ねをしておきたいと思います。 午前中もありましたけれども、十月二十八日に、ヤイター米国通商代表部代表は、RMAの日本の米市場開放を求めた提訴を却下するに際し、「日本がモントリオール会議で農業討議を前進させない場合、または、同ラウンドでコメ問題を解決する気がないことが明らかになった場合、私はこの決定を再考する用意があり、さらに、三〇一条提訴を即時再提出することを歓迎する。その際に私はレーガン政権下で提訴を受理するかどうかの決定を下す。」と米の市場開放を強要する条件をつけたわけであります。 大臣は、午前中の御答弁の中でも、覇権主義を思わせるような言葉はま……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、政府提出の畜産物価格安定等に関する法律の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。 まず、指摘しなければならないことは、今回の牛肉・オレンジの自由化は、この改正案提出に見られるように、法律事項を含む国際約束であり、外務省見解で明らかなように、本来その自由化については当然当否を国会に諮ることが政府の責務であったことであります。 それをせず、国内対策の体裁をとり、自由化の当否についてはもう済んでしまったかのような形で法案審議を短時間に済ませるやり方は、国会審議権の重大な軽視であります。 そこで、本改正案について見ると、牛肉自由化を実……
○藤田委員 大臣、お疲れでしたら最初の私の質問であともうお休みください、とってもつらそうだから。 まず最初の質問は、大臣にお願いしたいと思うのです。私は、いわゆるぐるみ選挙の問題についてまずお伺いいたします。 政府は十六日、リクルート問題を契機に官庁の綱紀粛正について閣議決定をいたしました。これは、お金のことはもちろんでしょうが、役所が不偏不党、全体の奉仕者としての任務を投げ捨て、特定党派、個人の選挙運動を役所の機構、権限を振りかざして行っていたことについても世間から糾弾されたからでもあります。また、真っ先に反省するべきは政治家だという声が常識になっています。この点で、私は農水省でも問題が……
○藤田委員 私は、法案の質疑に入ります前に二点だけ大臣に質問をしておきたいと思うのです。 今、国民の怒りというのはリクルート疑惑と公約違反の消費税であります。昨日、リクルート事件を捜査している東京地検は、藤波孝生衆議院議員と池田克也前衆議院議員を受託収賄罪で起訴しました。そしてきょうの夕刊を見ますと、加藤元農相にも献金数千万円が渡っていて、特捜部はさらに裏づけの捜査を進めているという報道がされております。しかし、リクルート疑獄では、まだまだ政治家が絡んだ数多くの疑惑が残されておりまして、その全容解明はこれからだと思いますし、また国会は重要な責任を担っているというふうに考えるわけです。 リク……
○藤田委員 参考人の皆さん、きょうは本当に御苦労さんでございます。私が最後の質問になりますので、多分重複しているところもあるかと思いますが、どうぞ御協力をお願いいたします。 まず最初に、池田参考人にお伺いをいたします。 先ほどのお話の中にも、食品産業の海外進出について、海外への委託、海外立地がふえ、空洞化への方向に強まりつつあるという御発言がございました。農業白書の中でも、割安な原料や安価な労働力等を求めて海外立地志向が強まっていると述べられているわけですが、参考人がその動向について具体的に御存じであればもう少し詳しくお示しをいただきたいと思います。 二点目は、今回の法律では大企業につい……
○藤田委員 きょうは参考人の皆さん、本当に御苦労さんでございます。私で最後になりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 きょうは三人の参考人の皆さんから大変率直な御意見も聞かせていただいたという点で、きょうの参考人質疑は本当に意義があったというふうに考えています。柳澤参考人が、麦価も四年、米も二年連続の引き下げ、そして自由化についても牛肉・オレンジ、心理的に非常にこれが他の農家にも影響を及ぼしているという点で農業に安心して取り組めるような具体的な目標を示してほしいとおっしゃったことは、私もまた本当にそのとおりであります。そして松村参考人が、農業は国の基だ。私たちもまた農業は国の基だとい……
○藤田委員 特定農地貸付けに関する農地法等の特例に関する法律案についてお伺いをいたします。
農水省は昨年九月に、農産物の自由化を受けて「国際化への対応と農業・農山村の活性化のための政策の基本方向について」というのを発表しておられます。この中で、「農地転用制度等の運用の改善」とともに、「リゾート施設、レジャー施設、観光施設等の整備、宿泊設備等をも備えた観光・レジャー用農園・牧場の設置のための方策等につき早急に検討する。」としておられるわけですが、このことと今回の法案との関係についてお示しください。
【次の発言】 この文書を見ましても、農山村地域の活性化の大きな柱をリゾート開発に置いていらっしゃ……
○藤田委員 今回廃止されることになる肥料価格安定臨時措置法ですが、我が党は一九六四年の成立したときから一貫してこの法律に反対をしてきました。その最大の理由は、国内の取り決め価格がカルテルで高く決められているからであります。公表されております政府の数字を見ましても、例えば硫安は国内価格が八七肥料年度で二万四千五十円に対して、輸出価格は八千七百二十円です。尿素は国内価格四万三千円に対して、こちらの方は輸入ですが、輸入価格は一万九千七百三十五円、大変大きな差があるわけであります。 この法律の制定当時の議事録を読み返くてみましたが、輸出は国際競争だ、大抵のものは国内より安いんだ、一体何が悪いんだとい……
○藤田委員 けさほど来、政府が米審に対して新算定方式に基づく二・五五%引き下げの米価諮問をしたことに対して質問がずっと行われてきましたけれども、私が最後でございます。重大な問題ですので、この問題についてお伺いをしていきたいと思います。 この方式で実際に生産費が償えるのは、米販売農家の四、五%にしかすぎません。また、これで一・五ヘクタール以上の農家はどうかというと、米価が下がるわけですから、規模の大きい農家にとっても深刻な打撃になることは明らかであります。 そこで、私は端的にお伺いいたしますが、この米価水準で償われない米作農家についてはもう米づくりをやめるべきだとお考えなんでしょうか。
○藤田委員 私は、先日成田空港の検疫所を視察してきました。輸入食品の扱い状況を調査したわけです。改めて、輸入食品の安全性を検査する体制が極めて不十分なままに大量に輸入食品がふやされてきているという実態をまざまざと見たわけです。検疫所の関係者はもう悲鳴を上げているのです。人手も足りない、検査機器もない、施設も足りない、足りない尽くしだ、こう言っているわけですが、実際、残留農薬の検査機器も成田空港にはありません。それから、五十九年と六十三年、この間の検疫所の検査件数を見てみますと大体四倍強にふえているのですが、食品衛生監視員は一・八倍、こういう状況であります。ここはことし九月に冷凍エビだとかカニだ……
○藤田委員 参考人の皆さん、きょうは本当にありがとうございます。先ほどからお話をお伺いいたしまして、自然に対する、とりわけ森林に対する皆さんの愛情というものについては本当に胸が打たれるような思いがいたしました。にもかかわらず、私どもは、今回の法案は全体として保安林の規制の緩和を主体とするリゾート法と強く関連している開発志向型の法案だと考えざるを得ないわけであります。 実は、私の地元にも紀泉高原というささやかな山がございます。その中にはキャンプ場もございまして、子供たちはそこでいろいろと自然を楽しむわけですし、家族ぐるみの楽しみもしております。ところが、ここ数年前から大阪の経済界が勝手にここに……
○藤田委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、森林の保健機能の増進に関する特別措置法案に対し反対の討論を行います。 我が党は、従来から、国公有林中心にスポーツ、レクリエーション施設などを適切な規模で設置し、活用することを提唱しており、森林の教育的、文化的活用そのものに反対するものではありません。そして、それは現行法で可能であります。また他方、森林が地球の生物資源、環境、気候、災害に及ぼす役割、影響は大きく、森林の喪失、破壊をどう最小限に食いとめるかということこそ、今日最も問われている課題であります。 このようなとき、本法案の最大の問題点は、保健機能の増進を図ることを名目に保安林の解除手……
○藤田委員 先日の委員会で私は宅地並み課税の問題についてお伺いをしたかったのですが、時間がありませんでして、若干の意見だけで終わりました。法案に入る前に、お許しを願って、若干この問題についてお伺いをしておきたいと思います。 先日、宅地並み課税問題で、都市の農業者が総決起大会を開きました。そこでも危機感は大変なものでした。大臣、報道によりますと、「農地は道路などの基盤整備を進めつつ、計画的に宅地化してほしい。宅地化する場合、企業の買収などで投機的な動きを防ぐべきだ。この二つの条件が守られるなら賛成する」、こういうふうに述べていらっしゃいます。私はこの問題について、この前も若干意見を申し上げまし……
○藤田分科員 私はまずパートバンクの問題についてお伺いをしたいと思います。 労働省の説明によりますと、パートバンクはパートタイマーの就業相談あるいは職業紹介を専門的に取り扱う施設というふうにされているわけです。 そこで、お伺いをいたしますが、このパートバンクの位置づけと、パートバンクとしての専門性を高める方向で発展させるべきだとする方針に変わりはありませんか。 もう一つです。六十三年度は全国で五カ所増設と聞いておりますが、どこに設置を考えておられるのか。また、このパートバンクのその後の計画について明らかにしていただきたいわけです。
○藤田分科員 私は、きょうは、田村通産大臣が日ごろ御自身が中小企業大臣である、こういうふうに言っておられますので、きょうの質問、大変楽しみに参りましたけれども、お疲れが過ぎたというようなことでございますので、仕方がございません。どうぞお大事にとお伝えください。 私の地元泉州地方というのは、御承知だと思いますが、円高不況のもとで大変危機的な状況になっております。八五年以降この二年の間に、地場産業の転休廃業者、これは大阪全体では四百三十三なんですが、その中で実に七二%の三百二十二社が泉州織物、綿スフ織物関係の業者であった。こういうことで、非常にこういう数字を見ても深刻なわけですが、この問題につい……
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