このページでは藤田スミ衆議院議員の39期(1990/02/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は39期国会活動統計で確認できます。
○藤田スミ君 私は、日本共産党を代表して、財政演説に対し、総理並びに関係大臣に質問をいたします。 まず最初に、補正予算編成に当たっての総理の基本的姿勢についてお伺いいたします。 世界は、ワルシャワ条約機構の解体、核軍縮について米ソが合意するなど、軍備縮小が基本的な流れ、方向であります。ところが、本補正予算案では、本予算における軍備拡大の姿勢を改めず、それどころか、会期末まであと数日しか残っていない今も、憲法に違反する自衛隊の海外派兵、安保条約を地球的規模に拡大するおそれのあるPKO法案をあくまで固執し、成立させようとしています。これは、世界の流れに全く逆行するものと言わなければなりません。……
○藤田スミ君 私は、日本共産党を代表し、ただいま提案されました農業経営基盤の強化のための関係法律の整備に関する法律案及び特定農山村地域における農林業等の活性化のための基盤整備の促進に関する法律案及び農業機械化促進法の一部を改正する法律案に対し、総理並びに関係大臣に質問をいたします。 私たち日本共産党国会議員団は、過去、牛肉・オレンジの自由化問題全国調査、米輸入自由化問題全国調査、さらに新政策問題全国調査を実施する中で、二十九道府県と五十の市町村、五十七農協の訪問と、数千人に及ぶ農業者との懇談を行ってきました。私は、そこでつかんだ農業・農村実態に基づいて質問を行うものであります。 総理、提案……
○藤田(ス)委員 まず最初に、大臣の所信の中の問題で一点だけお伺いをしておきたいと思います。 ことしから国際防災の十年が始まっておりますが、大臣は所信表明で防災先進国、先ほどからも何度もその言葉が大臣のお口から出ておりますが、防災先進国として日本がその役割を果たすのだ、こういうふうに言っていらっしゃるわけです。しかし私は、災害の方は確かに日本は先進国で、災害のデパートだと言う人がおりましたけれども、にもかかわらず、この災害に追いついていくという意味では、決して先進国とは言えないというふうに思うわけであります。 何しろ我が国は台風の常襲地帯であり、そして山国で急斜面が多く、地震のエネルギーと……
○藤田(ス)委員 私は、まず最初に関西国際空港の埋め立ての問題についてお伺いをいたします。 空港は、当然のことながら、高度の安全性が求められるものであります。ところが、今、泉州沖で建設中の空港島の埋立地で予想外の沈下が起こっていることが明らかになり、空港会社は、埋め立ての土砂を千七百万立米ふやし、三・五メートルのかさ上げをし、事業費も百七十億円ふやすということを決めました。もともとこの工事は、計画の段階から、世界的にも前例のない深い水深、海底は軟弱な地盤、したがって豆腐の上に金塊を乗せるようなものだ、こういうふうにまで言われていたわけであります。だから、これは私の地元にあるわけですが、沈下や……
○藤田(ス)委員 私は、日本共産党を代表いたしまして、まず最初に今回の災害に見舞われた皆さんに、心からお見舞いを申し上げたいと思います。 現地を視察いたしました。一日も早く立ち直ってほしいという願いでいっぱいでありますが、私は毎年防災白書にあらわれているような国の防災対策の現状、おくれについて質問をしてきました。その点では、今回の九州のような災害の危険は全国にある、今回の教訓をしっかり生かしていかなければならないという思いを強くしたわけであります。 そこで、まず大臣にお伺いをいたします。被害の大きさは、例えば熊本県の一の宮町では、町財政の規模二十六億に対して被害は二百億を超えるだろうと言わ……
○藤田(ス)委員 去る九月十三日からの秋雨前線豪雨と、それに追い打ちをかけました台風十九号、さらには二十号によって全国に大きな被害がもたらされました。私は、質問の初めに、これらの災害によって犠牲になられた皆さんの御冥福を心からお祈りをいたしますとともに、被災を受けた皆さんにも心からお見舞いを申し上げたいと思います。 とりわけこの台風十九号は、昭和三十六年九月の第二室戸台風に匹敵すると言われ、十三年ぶりに大型台風を受けました奄美大島などでは深刻な被害を受けております。 我が党は、早速にこの奄美大島にも、また岡山県にも調査団を派遣いたしまして、現地の皆さんの声もつぶさに聞いてまいりました。何よ……
○藤田(ス)委員 農林漁業金融公庫法及び農業信用保証保険法の一部を改正する法律案についてお伺いいたします。 今回この法案は補正関連法案となっておりますが、本来補正予算は、財政法二十九条から見ても特に緊要となった経費の支出に限られています。しかしながらこの法案は、特に緊要となった経費の支出のためではなく、農林漁業金融公庫法の大きな制度改正等を行うものであります。それだけに、このような短時間での審議ではなく、もっと適切な時間をとった審議を行うべきであり、まず私は、本日このような不正常な委員会審議を行うことについて一言抗議をしておきたいと思います。 それでは中身に入ります。 今回の法案で中山間……
○藤田(ス)委員 私に与えられた時間はわずか十二分でありますので、できるだけ御答弁は簡潔にお願いをしておきたいと思います。 それでは、砂糖の価格安定等に関する法律の一部を改正する法律案についてお伺いをいたします。 今回のこの法案は八八年の農産物十二品目の自由化合意の中のその他の糖類・糖水の自由化を実施するための法案であることは先ほどからの御説明でも明らかでありますが、今回の自由化には砂糖関連で砂糖を主成分とする調製品もこの四月からの自由化の対象になっておりまして、まさに日本の甘味資源農家にとっても、また関連する中小の企業にとりましても深刻な打撃は必至であると考えます。十二品目、牛肉輸入自由……
○藤田(ス)委員 私はまず、九〇年度畜産物価格の問題についてお伺いいたします。 今回の畜産物価格の決定は、九〇年代の畜産、酪農の方向、畜産、酪農を発展させるのか、それとも縮小させるのかを決めていく極めて大切なものであります。また、九〇年代最初の農産物価格決定であるだけに、畜産、酪農にとどまらず、米価を初めとする他の農産物価格の動向を決めるものと言えるわけであります。 先日も我が党が大臣に申し入れをいたしましたけれども、加工原料乳の保証価格は、農民に製造業労働者並みの労働報酬を保障する水準に決めるべきであります。せんだって政府に畜産農民全国協議会並びに農民運動全国連合会がこの保証価格の申し入……
○藤田(ス)委員 参考人の皆さん、きょうはありがとうございます。 私は、まず最初に竹内参考人と池田参考人にお伺いをしたいと思いますが、今回の改正の眼目は、加入者と受給権者それから国が三位一体で負担を負って事業の安定化を図るということでありますけれども、これは農業者にとってみれば、保険料の引き上げと給付の引き下げを突きつけられているものじゃないか、こういうふうに言わざるを得ないわけであります。このことが加入促進という制度の根幹に影響しないかと心配をしておりますけれども、いかがでしょうか。 特に、選択制を取り入れたと言いますけれども、新しい方式は、農業者年金のキャッチフレーズであった六十歳から……
○藤田(ス)委員 農業者年金基金法の改正案についてお伺いをいたします。 前回の改正から五年たったわけですが、その間の農業情勢は先ほどから言われておりますように、大臣は余りお好きじゃないようですが、厳しいですね。牛肉・オレンジの自由化だとか農産物十二品目の自由化、米の減反の拡大、米価の引き下げというようなもので、日本の農業はまさに今存亡の危機にある、こういうふうにも言われているわけであります。だから、農業者は好むと好まざるにかかわらず本当に将来に対する展望も持てない、せっかく後継者になっても暗たんたる思いがつきまとう、これはもう正直なところだと思うわけであります。ところで、この農業者年金基金法……
○藤田(ス)委員 けさほどから何遍も質問がありまして重なるところもあると思いますが、よろしくお願いいたします。 まず初めに、米の自由化問題についてお伺いをいたします。 現在のウルグアイ・ラウンドの協議の動向を見ておりますと、言うまでもなくアメリカの非関税障壁の関税化提案が、その試算を発表するということで一つの焦点になっております。アメリカが発表した関税化試算によりますと、日本の米については関税率七〇〇%であるとして、その計算根拠に、国際価格をカリフォルニア産の中粒種の一キログラム二十九・一七セントとして、これに輸送経費を加えた三十一・三四セントを日本の輸入価格と仮定をし、そしてこれと日本の……
○藤田(ス)委員 市民農園整備促進法についてお伺いいたします。 私は、この委員会でもかねてから市民農園をもっとふやしてほしい、ふやすべきだという立場で発言をしてきたところであります。そして、私の地元、特に私の住んでおりますのは堺市の泉北ニュータウンといいまして、高層住宅ばかりで本当にコンクリートに囲まれた町なんです。そういうところにおりますと、子供が、ニンジンや大根が土の中で育つ、落花生が土の中で育つというようなこともよく知らないということに本当に胸が痛むときがあります。そして、このニュータウンの人々の中には、市民農園を大いに愛して、市民農園に行ったおかげで病気が治ったとか、あるいはとても生……
○藤田(ス)委員 私は、まず最初に、北朝鮮籍の漁船の拿捕事件についてお伺いをいたします。 事実関係についてはもう既に何度も取り上げられておりますので省きますが、この事件は、一見合法的なやり方であるかのような印象を与えながら、実際事件として見ると、国際的、国内的な違法性というものが非常に多岐にわたって大きいということであります。海上運送法の違反、これはもう言われていることです。また、漁業法に基づく指定漁業の許可、省令百二条の四の違反であります。さらに国際的には、北朝鮮はソ連との漁業協定でサケ・マスは許可されていません。捜査中ということではありましょうが、主にはこの三つの違法性ではないですか。
○藤田(ス)委員 文部省、この間は大変失礼いたしました。きょうは最初にお伺いをいたします。
学校給食問題であります。まず、米飯給食の推進についてお伺いをいたします。
文部省は、米飯給食を週三回にふやすんだ、そういう通達を出していらっしゃいますが、米飯給食の役割をどのように考えて進めていらっしゃるのか、そして現在の進捗状況はどうなっているのか、お答えください。
【次の発言】 農水省もこの週三回化のための通達を食糧事務所におろして努力を呼びかけていらっしゃるわけであります。いわゆる日本型食生活の定着、これは米の消費拡大という役割もあるでしょうが、むしろここに大きな役割があると思いますし、食文化……
○藤田(ス)委員 今回、政府・自民党が一・五%の生産者米価の引き下げ諮問を行ったことについて、私も強く抗議をしておきたいと思います。何で生産者が十四年も前の米価よりもまだ低い米価で我慢させられなければならないのでしょうか。今回導入された新算定方式自身の問題については後ほど触れていきたいと思いますが、この米価の引き下げが生産者に与える影響を農水省は一体どう考えているのか。先ほどからもそうした議論はたくさんありましたが、私もまた同じことをたださなければなりません。日本の米生産、日本の農村の状況を本当に知ってやろうとしているのか、そういうことを言わざるを得ないわけであります。 私どもが今行っており……
○藤田(ス)委員 私は、まず最初に米の輸入自由化問題についてお伺いをいたします。 先ほどの大臣の五カ国農相会議の御報告、私もしっかり聞かせていただきました。この場では、ヒューストン・サミットの経済宣言について一言だけお伺いをしておきたいと思います。 ヒューストン・サミットの経済宣言を見ますと、「我々は、高度の個人的な関与を維持するとともに、本交渉の結果が成功を収めることを確保するために必要な政治的リーダーシップを発揮する所存である。」こういうふうにしているわけでありますが、これは、日本で言えば海部総理がリーダーシップを発揮してウルグアイ・ラウンドを成功させるために米問題に決着をつける、こう……
○藤田(ス)委員 大臣、先日はありがとうございました。日本共産党は、先日、大臣を通しまして、今月末に予定されております日米首脳会談においては米の輸入自由化を協議しないように、そういうことで総理に申し入れを行いました。大臣はあのとき私たちに、この申し入れをいただくことに感謝をしたいとまで言っていただいて、大変恐縮をしております。さらに大臣は、選挙公約を守る、国会決議を守るということは当然のこと、内外情勢がどう変わろうとその立場を貫いていきたい、そして、国会決議は三度もなされており、それを変えたら、私はもちろん海部内閣は一日ももたない、今、日本は米の輸入を認めて日本農業を完全に壊滅させるかどうかの……
○藤田(ス)委員 まず最初に、ガット・ウルグアイ・ラウンドの問題についてお伺いをいたします。 アメリカ政府のオファーを見ました。十年間の経過措置として最低輸入枠制度を設ける、十年後は輸入枠を撤廃し関税率を五〇%にする、こういう提案であります。日本にとってはこれは事実上の完全自由化と言える内容のものであります。さらに国内保護の削減として、国内の減反政策に伴う転作奨励金や農家に対する低利融資なども含んでおり、それを七五%削減するということになれま、日本農業に対して致命的な打撃を与えることは明らかである、こういうふうに考えるわけです。 こういうものが適用された場合、米生産は一体どの程度削減される……
○藤田(ス)委員 先ほどからの質問の中でも強調されておりました昨年から始まりました国際防災の十年、いよいよ災害のより少ない二十一世紀を目指しての出発であります。その取り組みは、もう既に政府の方も総理を推進本部長にしまして、そして基本方針とそれに基づく施策も行っておられるというふうに聞いておりますが、私は、きょうは政府が決めた国際協力と国際交流の推進、もう一つの柱である我が国の災害対策の推進という、ここのところが防災年の中でまず何よりも我が国が進めなければならない重大な課題だと思いますので、そういう立場から、具体的に国民の暮らしに最も影響のある、そういう諸課題についてお伺いをしていきたいと思いま……
○藤田(ス)委員 質問に先立ちまして、私は、日本共産党を代表して、今回の災害で亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げたいと思います。そして、これ以上災害、とりわけ人命を失うことのないように万全の対策を求めます。 私は、ちょうど五月二十二日、あの火砕流が発生する前の日にこの現地に行っておりました。現地調査に行ってみて、噴火活動があり、土石流があり、そして何よりもあそこは島原大変と言われた一万五千人に及ぶ二百年前の犠牲者を出しているところなんです。昨年の十一月には九州大学の太田教授は、二百年前と同じシナリオを描いている、こういうふうに警告を発していらっしゃったわけですが、にもかかわらず観測、……
○藤田(ス)委員 まず私は、食糧自給率の問題についてお伺いをいたします。 昨年十二月に出されました食料需給表によりますと、カロリーベース食糧自給率は、八七年、八八年の四九%から八九年には四八%、一ポイント下がったことが明らかになっています。この四八%という数字は、先進国の食糧自給率の水準からも大きく下回っておりますし、日本と同じような食糧自給率の国は世界で探しても本当に例がないほどであります。まさに世界的に異例の国になっています。そして、多くの国民がこの食糧自給率の向上を願っている中でダウンしました。この問題はなおざりにすることができないと考えますが、まず大臣の御認識をお伺いしたい。
○藤田(ス)委員 今回の国有林野事業改善措置法の一部改正案と森林法改正案は、今地球的規模の環境破壊ということが非常に問題になっている、逆に言えばどれだけ今この世代で環境を保全するかということが非常に問われている、そのとき、我が国においてはどれだけ緑豊かな国土づくりに励んでいくかということが重要な使命になっています。日本の森林の三分の一を受け持つ国有林、その管理をする林野庁は、森林の破壊を防ぎ、国内のリゾート開発などの自然破壊を防止して、林業、木材産業を再建する、そういう重要な使命を負っていると思うのです。しかしながらこの二法案は、この国の責務を放棄することにつながりかねない、そういう内容のもの……
○藤田(ス)委員 参考人の先生方、きょうは本当にありがとうございます。 まず最初に、私は泉参考人にお伺いをいたします。 今回の国有林野事業改善特別措置法の一部改正案は、従来「特化」と称した直営直用の部門をさらに狭めまして、ほとんど請負化させ、いわゆる民営化させるものとなっております。しかしながら、前回、四年前の法改正に基づいてつくられた国有林野事業改善計画の中で、直用事業は真にふさわしい業務に特化していく、つまりこれだけは国有林野事業としてやらなければならないということで、各種森林の調査など請負の業務になじみにくいもの、それから保育、間伐や天然更新の補助作業等のうち高度な技術的判断を要する……
○藤田(ス)委員 私は、日本共産党を代表して、国有林野事業改善特別措置法の一部改正案に対して、反対の立場から討論を行います。 反対の第一の理由は、今回の法案の基本的性格であります。今回の法改正は、昨年の林政審、国有林野事業経営改善大綱で示された国有林野経営の公共性の否定、全面的な民営化路線に基づき、現有土地資産の約五割、十一万ヘクタールに及ぶ林野の売却、さらには現場第一線の営林署担当区の三分の一及び治山を除く全事業所の廃止、そして現行の三万四千人の要員を二万人以下にするという大合理化を行うという基本的性格を持っており、到底認めることはできません。 反対の第二の理由は、法案で言う区分による累……
○藤田(ス)委員 私は、まず最初に、輸入牛肉の合成ホルモン剤の検査問題についてお伺いいたします。 これは、今消費者にとって大変大きな不安になっています。一昨年、食料品消費モニター調査を行っておりますが、輸入牛肉に対する不安、そういう幾つかの点の中で、第三番目にホルモン剤が挙げられています。しかし、輸入時のチェック体制はありません。そして、トレンボロン、メレンゲステロール、ゼラノールなど、アメリカを初め諸外国で広範に使われている合成ホルモン剤がノーチェックで国民の口に入っているわけであります。ことしの四月から牛肉の輸入自由化が強行されようとしておりますが、事は大変重大だと思うわけです。この問題……
○藤田(ス)委員 農林水産省は、これまで卸売市場法しか食品流通の分野では持っていませんでした。今回初めて食品流通分野全体に対する発言権をいわば持つようになったという点で、この法の目的を見ても明記されているとおりの効果というのですか、そういうものを私は期待しているわけであります。 この食品流通構造改善促進法案によりますと、その基本は食品流通審議会の意見を聞いて定められる食品流通構造改善基本方針によって定められる、こういうふうになっております。そういう点では、これから食品流通審議会の委員構成が問題になってくるわけでありますが、これが非常に大事な問題だというふうに考えるわけです。言ってみれば大手ス……
○藤田(ス)委員 今回の改正案については、競馬界の益金の活用だとか、また馬主の登録などへの審査制度の導入などは当然の措置だというふうに思っています。 そこで、私はまず最初に、競馬会などの売り上げ拡大路線と言ったら少しお気に召さないかもしれませんが、その問題についてただしていきたいというふうに思うのです。 公営競技について、私は、昭和三十六年に公営競技調査会の答申、いわゆる長沼答申と呼ばれていますが、こういうものを引っ張り出して読んでみました。この中では「社会的に好ましくない現象を惹起することが少なくない」こういうことで、現状凍結ということが言われているわけです。その次に出されましたのが吉国……
○藤田(ス)委員 参考人の皆さん、きょうはどうも御苦労さまでございます。 私は、まず最初に中央競馬会の渡邊理事長にお伺いをしたいと思います。 産地の問題についてお伺いをしたいわけです。中央競馬会は、日高にあります農水省の種畜牧場を譲り受けられ、そこに初期育成の訓練センターを設けると言われております。外産馬に対抗できる大きなコースで練習をさせるということなんです。実際自由化路線に合わせて、国内でも対抗できるような牧場が求められているとして、しかし裏返せば、農家規模の生産は切り捨てられていくという心配があるわけであります。研究会報告でも、外産馬との対抗上として、育成調教の強化ということが言われ……
○藤田(ス)委員 先日、農業白書が発表されました。この白書の「むすび」のところを見ますと、「基幹となる農業労働力が大量に流出し、その新たな補充も大きく減少している一方、高齢化が急速に進むなかで農業労働力の中心をなす世代が交代期を迎えつつあり、今後の農業、農村の持続的発展に重大な支障が生じるおそれがある。」こういうふうに書いています。実際、自民党農政の農産物の自由化路線のもとで、農業、農村の崩壊は驚くべきスピードで進行している、そのことを私は今度の白書はいや応なく示している、こういうふうに思うわけです。人間で言えば多臓器不全というような状態とも言えるんじゃないでしょうか。 この農業、農村の崩壊……
○藤田(ス)委員 日本共産党は、昨年に引き続いて北海道、東北等の米の主産地を調査してまいりました。そこで私どもがひしひしと感じたことは、米生産が今音を立てて崩れつつあるということです。 そういう中で、政府が今回米価をさらに〇・六五%引き下げる諮問をしたわけですが、私は断固抗議をしておきたいと思います。一体これで政府は稲作農家がやっていけるとまじめに考えていらっしゃるのかどうか。 政務次官、六十キロで一万六千五百円、昨年の価格です。十アールで大体十四、五万、四ヘクタール耕して五百万から六百万、トラクター、コンバイン、田植え機など一台三百万、耐用年数五年と見て、その償還だけで年百八十万、それに……
○藤田(ス)委員 私は、まず最初に、米の問題からお伺いをしていきたいと思います。 私は昨年十二月に、我が党の林参議院議員と御一緒に党の国会議員団の代表として、ウルグアイ・ラウンドが開催されましたブリュッセルに参りました。そして、ウルグアイ・ラウンドの動向を見守るとともに、あのとき山本前農林水産大臣にもお会いをし、そしてまたEC農業団体連合会、COPAといいますが、イバノウ会長やエルリッカ書記長、フランスの農業経営者組合全国連盟のリュック・ギュイオ書記長らと懇談をいたしまして、世界各国の農民とも交流をしてまいりました。その中で明らかになったことは、世界で孤立をしているのは日本の米ではなく、農産……
○藤田(ス)委員 先ほど委員長から委員会の調査についての大変丁寧な報告がございましたので、参加をいたしました私はそれを繰り返そうとは思いませんけれども、正直言って、いまだに何か悪い夢を見ているんじゃないか、あの風景は夢の中のことではなかったか、私はそういう思いでいっぱいでございます。にもかかわらず、今日この時点でも島原、深江の皆さんはそのもとで避難生活をしていらっしゃる。私は、その皆さんにここで重ねてお見舞いを申し上げたい。そうして、その皆さんの気持ちにかわって質問をさせていただきます。 政府が八月二十三日に例の特別措置で、これで対策は「決着を図ることとする。」こういうふうに書かれました。私……
○藤田(ス)委員 私は、日本共産党を代表いたしまして、質問の初めに、まず、台風十九号を初めとして、相次ぐ台風被害等で犠牲になられた皆さんに心から哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆さんにも心からお見舞いを申し上げたいと思います。 日本共産党は、青森、秋田、長野、広島、島根、福岡などに調査団を派遣しまして、重点的な被害調査を行ってまいりました。連続したこの台風は、人的被害のほかに、六千億円に上る甚大な農業被害を特徴とし、家屋の全半壊等個人被害の大きさ、あるいは文化財や学校その他社会福祉施設等々、分野を分かたず、広範かっ深刻な被害を広げております。 先ほど来からもお話がありましたが、各……
○藤田(ス)委員 私は最初に、平和の象徴ともいえますハトの問題についてお伺いをいたします。 ハトといいましてもハトレースの問題ですが、今、全国でハトレースを愛好する人たちは二万四千人、そんなふうに言われています。そして、社団法人日本鳩レース協会、これは農水省の許可のもとで一九五〇年に設立されたわけでありますけれども、この組織を中心にしてハトレースが実施されているわけです。この日本鳩レース協会の目的を見ますと、「レース鳩の形質の改良を図り、鳩を通じて国際親善に寄与をし、もって日本鳩界の発展向上に資するとともに、あわせて愛鳩家の親睦を図ることを目的とする。」こういうふうに書かれています。 とこ……
○藤田(ス)委員 私は、質問の初めに、連続した台風による被害農家の皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。 この台風の後、まるでその被災農家に重ねて、頭をたたくような報道がありました。それが十日付の海部総理の米関税化の検討を指示したというあの記事です。もっとも事務次官は翌日談話を発表されて、総理から報道にあるような指示を受けたという事実は全くないとその事実を否定されておられるわけですが、その談話を読んでおりましても、輸出補助金に関する適切な対応がなければ輸入国としては国境措置、国内支持の削減には応じられない、引っくり返して読んだら、輸出補助金に関する適切な対応があった場合には、国境措……
○藤田(ス)委員 質問を始める前に、鹿島防災局長と大臣に確認をしておきたいと思うのですが、東北地方を中心にして低温被害が広がりまして、それで水稲を中心に千六百六十一億円の被害が出た、こういうことが発表されておりますが、激甚災の指定並びに天災融資法の発動というのはもう近日中に行われるというふうに聞いていいんで一しょうか。これが局長へのお尋ねです。確認です。 それから、大臣、今国会は本来十二月十日、本来じゃなしに、終わってもらわなければいかぬと思いますが、臨時国会は十二月十日ですよね。この国会は国民の立場からすれば、補正予算を出して、そして審議をして、早く災害対策関係の予算も組んでもらいたい、こ……
○藤田(ス)委員 大変貴重な時間をいただきました。 大臣は、農林水産委員、農林水産大臣の経験をお持ちですから、台風被害も、共済制度についても深い御理解をいただいていると思います。台風被災農家は、融資だけではやっていけないんだ、また今の農業経営の状態からしても貸してもくれない、そう言っているわけです。どうしても被害を現金で補てんする道が求められるわけですが、そういう中で農業共済の重要性が改めてクローズアップされました。 今回の台風被害で特に大きかった果樹共済で二十六億円の繰り入れということですけれども、これで合計百二十億円の再保険金の支払いとなり、最終的に被害農家への支払い見込みは百七十四億……
○藤田(ス)委員 ウルグアイ・ラウンドの最終局面に入る中で、米の輸入自由化問題が重大な局面になっておりますが、私はまず最初にこの問題からお伺いをしておきたいと思います。 改めて言うまでもありませんが、宮澤総理は、昨年七月の自社公民訪米団の団長として訪米して以降、再三にわたって米の関税化に対する対応に言及し、総理に就任して最初の記者会見で、米国とヨーロッパがどれだけ譲歩するのか、我々もそれに見合った譲歩をすることになる、このときは譲許という言葉を使っていらっしゃいますが、そういう発言をされました。歴代総理の中で初めてウルグアイ・ラウンドでの相互譲歩というものを明らかにし、そして所信表明演説では……
○藤田(ス)委員 今回のドンケル最終合意案は、多くの稲作農家から酪農家、畑作農家に至るまで、高齢化や後継者難、あるいはまた災害で苦しんでいる農民の一縷の希望を奪うものであり、政府の断固とした拒否の姿勢が見られないなら、その瞬間でも多くの離農者を生むことは必至であると思います。また、我が国の自立的な国民経済と将来の国民の食糧、生存にかかわる問題であります。だからこそ全中や農民連を初め、生産者団体、あるいは全国の主要な消費者団体も反対を表明しているのです。 しかも、九〇年度の食糧自給率は、カロリーベースでさらに一ポイント下がって四七%にまで落ち込んでしまいました。このままではとんでもないことにな……
○藤田(ス)委員 私はまず最初に、危険物の災害対策の問題についてお伺いをいたします。 消防庁に、危険物施設における最近の事故発生件数と被害状況の御報告をいただきました。私から御紹介をいたしますが、危険物施設における事故の発生件数と被害状況、一九八八年、八九年、九〇年、この三カ年を合わせまして、火災発生件数は四百三十九件、死者は十六人、負傷者は百九十七人、そして、危険物が漏れた事故、その発生件数は実に六百八十件に上っております。決しておろそかにできない数だというふうに考えるわけであります。 実は、昨年十二月二十二日、大阪府の泉佐野市の、食用油をつくる不二製油におきまして、危険物質であるノルマ……
○藤田(ス)委員 せんだって島原そして鹿児島と、委員会の調査に参加をさせていただきました。そこから質問を行うべきだと思いますが、私はああいう災害地に参りましていつもいたく思いますのは、やっぱり災害の予防上欠くことのできない基本的条件の一つとして気象業務というものがある。しかし、その気象業務が、今日いわゆる定員削減という中で、むしろ夜間閉鎖などを全国的に進められてきておりますし、そうした問題についてどうしても最初に質問をしていきたい、こういうふうに思うわけであります。 実は、私はこの夜間閉鎖をやっております静岡県に去る十八日、十九日、現地調査に参りました。ここは既に昨年石廊崎の測候所が夜間閉鎖……
○藤田(ス)委員 一昨日、予算委員会で米の輸入自由化問題を取り上げておりますので、きょうは米の需給問題について、そこからお伺いをしていきたいと思います。 私どもはこれまで政府の米需給政策については、政府の米需給政策がゆとりのないもので、もし連続して不作が続くならば米の輸入に結びつくものであって、正常な姿ではないんだという批判をしてまいりました。その指摘が決して間違ったものでなかったことが、昨年の冷害と台風災害による不作で、作況指数九五というそういうものであっても、減反面積を急速十三万ヘクタール緩和をしたということから明らかではないかと思います。 その点、政府として今回の事態をどのように反省……
○藤田(ス)委員 最初に政務次官にお伺いをいたします。 ことしの畜産物価格の決定に当たっては、牛肉の自由化二年目、ことしは関税率が六〇%に下げられる中で、これまでの畜産政策が果たして本当に日本の畜産の発展にとって妥当なものであったのかどうか、そこまで問われるものだと言えると思うわけです。特に牛肉の自由化は、日本の畜産業に深刻な打撃を与え、その傷口は年々広がっているありさまであります。酪農家にとっては、ぬれ子の大暴落、もうただ同然の値段になっているわけです。さらに乳廃牛についても、乳牛の法定耐用年数六年の中で、今は乳質規制をクリアするために四年から、さらに四年未満というような短い期間で乳廃牛に……
○藤田(ス)委員 限られた時間ですので、御答弁は簡潔にお願いいたします。 特借法が実施されて以来十五年たちました。被害材積の推移を見ますと、依然として被害材積は九十五万立方メートルの水準を維持しております。前回改正時に政府答弁で示された、被害材積を六十五万立方メートルまで鎮静化させるという水準を大きく上回っておりますが、その原因についてどうお考えなのか、明らかにしてください。 私どもは、一九五〇年から七二年までの経過の中で、松くい虫被害対策の基本が示されていると考えるわけであります。この当時は、松くい虫と松枯れのメカニズムは解明されておりませんでした。松くい虫による松枯れは、松くい虫が松の……
○藤田(ス)委員 法案の審議に入る前に、まず最初に、緊急を要する問題ですので、一問だけお伺いをしておきます。 それは、きょうから三日間開かれますアメリカ大使館主催の米展示問題であります。政府は、今回のアメリカによる米の展示については、米の販売促進活動はしないなどの条件をつけ、研究、学術用としてそれを認められたというふうに聞いています。しかし、きょう私どもが現場に行って確認をしてまいりました。展示の仕方は昨年の幕張メッセにおけるフーデックスのアメリカ米の展示と全く同じであります。さらに、オープニングセレモニーではアマコスト大使が、このショーは日本の市場開拓のよい機会であり、ぜひごらんくださいと……
○藤田(ス)委員 きょうは参考人の先生方、ありがとうございます。 まず最初に、私は長岡参考人からお伺いをしていきたいと思います。 体外受精卵移植につきましては、屠体からの卵巣摘出、そしてそこからとった卵子を体外受精させるということで、多分に工業的手法で体外受精卵を大量生産することができるわけでありますが、今回の法改正を前に、大企業による卵巣の買い占め競争が既に厳しく行われているというふうに聞いております。黒毛和牛では、優秀な雌牛については生きているうちからその卵巣は買い手が決まっていて、もう市場にはそのような卵巣は出回らないというような現象も一部起こっているわけであります。ある特定の和牛の……
○藤田(ス)委員 今回の農業協同組合法の改正は、農協合併助成法の改正とともに、金融の自由化による総合農協の経営危機と農協経営基盤の弱体化を農協の広域合併と農協の企業的経営の一層の導入、つまり組織再編で乗り切ろうとするのが目的でありましょう。しかし、農協の経営基盤の弱体化というのは、改めて言うまでもなく政府・自民党による農産物の自由化、農業切り捨て政策に基づく農業、農村の荒廃によって招かれたものであります。そもそも農協の運動の主人公は組合員であり、農協事業の原点は組合員の要求実現のための協同活動でありまして、その基本原則を大きく後退させるものと言わざるを得ないわけであります。 そこで、まず農協……
○藤田(ス)委員 参考人の皆さん、きょうは本当にありがとうございます。
まず最初に、松旭参考人にお伺いをいたします。
今回の法改正を受けて行われる組織二段・事業二段、そして農協の広域合併という組織再編で心配されているのが、ずばり農協労働者の処遇の問題でございます。全中は、人は絶対減らさないとおっしゃっておいでですが、具体的にどのように保障されるのか明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 歯切れがいいようで少し悪いんですが、簡単に言うと、人、処遇を犠牲にするというようなことは全中としては考えていない、その点はそのとおりに受けとめてよろしゅうございますか。処遇を犠牲にするというよう……
○藤田(ス)委員 私は、残留農薬基準の問題についてきょうはお伺いいたします。 先ごろ、三十四品目の残留農薬基準の食品衛生調査会の答申が出されたわけですが、私はこの問題を予算委員会においても取り上げました。そしてこの基準設定が、今ガット・ウルグアイ・ラウンドでダンケル事務局長から打ち出されたダンケル提案の中で、盛り込まれている食品安全基準の国際基準への統一つまりハーモナイゼーションを先取りしたものであることを明らかにしたわけでありますが、きょうは三十四品目のうちの一品目を取り上げまして問題点を明らかにしたいと思います。 それは臭素であります。今回の残留基準における臭素の基準は、米が五〇ppm……
○藤田(ス)委員 農業改良資金助成法の一部改正案に関連して、質問をさせていただきます。
今回の法改正の一番の目的が農業後継者を育成することにある点では、我が党もこれを支持するわけでありますし、ますますこの面を充実していただきたいというふうに考えるわけであります。問題は、現在の深刻な農業後継者が激減している原因を明確にし、その対策を抜本的にどう打ち出すかが問題であると思います。
そこで私は、ずばり大臣にお伺いをいたしますが、なぜ若者たちは就農しないのかと問いかけられたら何と答えられますか。なぜ若者は就農しないのか。
【次の発言】 少し肝心の点が触れられていないんじゃないかと思いますので、ちょ……
○藤田(ス)委員 私に与えられた時間は十分であります。御協力をお願いいたします。 諮問米価が先ほど発表されました。一万六千二百六十六円。今回の諮問に当たって生産費調査をもとに算定をされたわけでありますが、今回からその生産費調査は算定方法を変えております。従来の算定方法に基づくならば生産費は大幅に上がっており、生産者米価は当然引き上げられなければならないはずのものであります。全国農業会議所でも、あるいは全国農協中央会でも、生産費及び所得補償方式に基づく米価は二万一千二百八十六円ということで価格の引き上げを要求しております。また、農民連でも同様に試算米価は二万一千五百十六円として二万一千円以上の……
○藤田(ス)委員 関連質問をさせていただきましてありがとうございます。 まず最初に、総理にお伺いいたします。 総理は、一月九日の日米首脳会談における東京宣言と行動計画において、米の完全自由化となる例外なき関税化を打ち出したドンケル合意案について高く評価をされ、そして「ウルグアイ・ラウンドを幅広い分野にわたり成功裡に妥結させるために必要な決定を行う。」ことに合意をされたわけであります。総理はそのときブッシュ大統領に、国会決議の趣旨を体して例外なき関税化は受け入れられない、米の輸入自由化は部分的なものであっても受けられないという主張をされたのでしょうか。
○藤田(ス)委員 米の輸入自由化問題についてお伺いをいたします。 余り時間がありませんので端的にお伺いをしていきますが、アメリカ、ECの合意を受けまして、米もいよいよ正念場を迎えた、米の自由化だ、こういう全く短絡的な報道がなされております。まだ多国間協議も始まっておりませんのに、日本の交渉責任者である渡辺外相は二十四日の記者会見で、「世界的な不況を乗り切るには、ウルグアイ・ラウンドの成功が突破口にならなければならないというのが、世界共通の認識だ。お互いに譲歩し合ってまとめていかなければならない」と、早速譲歩を口にしているわけであります。一方、経済界の方も、速水経済同友会の代表は、「日本はコメ……
○藤田(ス)委員 釧路沖地震に関連してお伺いいたします。 今回の地震で被災された皆さんに私はまず心からこの場をおかりしてお見舞いを申し上げておきたいと思います。 釧路沖地震はマグニチュード七・八、釧路の震度六という大規模なもので、津波がなくて大いに助けられた面があるとはいえ、現地に参りましてその被害は決して小さなものではない、深刻な現状もつぶさに見てまいりました。今回の災害に対しては、公共施設の復旧を急ぎ、また液状化対策、ライフラインの保安対策などの不備については大いに教訓を引き出し、そして対策を急いでいただきたいと思います。特にあの地域は融雪期をこれから迎えるわけでありますから、したがっ……
○藤田(ス)委員 大変大事なところを間違われたということは、災害対策というのは、のど元過ぎれば熱さ忘れるという言葉がありますが、それにも似たような緩みがあったのではないかという点で、大変遺憾に思います。このままのテンポでは大変遅くなってしまう、四十年も五十年も先になってしまうということを私は強調しておりましたので、どうぞ局長の御答弁のように、早期の実施を強く要望しておきたいと思います。 河川の耐震対策についてお伺いいたします。 釧路沖地震でも二百八十五億の河川被害がありましたけれども、河川については一般的には治水問題として議論されておりますが、河川の地震対策さらには地震水害問題について今十……
○藤田(ス)委員 きょう六月三日は、四十三人が犠牲になった、あの雲仙・普賢岳の火砕流災害から二周年目になります。三周忌を迎えられた犠牲者の皆さんに、私は心から哀悼の意を表したいと思います。 同時に、今日もなお、火山活動がおさまるどころか、火砕流の危険も広がっておりますが、被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げる次第でございます。 今雲仙・普賢岳の問題をどうしていくか、その対策をどうするかということを考えるときに、これから火山活動そのものをどういうふうに見通していったらいいのか、そのことが非常に重要だというふうに思うわけです。九州大学の清水助教授は、終息を示すデータは何一つない、火山活動は……
○藤田(ス)委員 私は、まず他用途利用米の問題についてお尋ねをしていきたいと思いますが、資料の配布を委員長にお断りをしておりますので、お願いをいたします。 今、農民の中で、この他用途利用米の問題が大きな問題として指摘されております。私は、今ここに青森県常盤村のビラを持ってまいりましたが、そこには「他用途利用米が〃義務化”されました。全稲作農家のみなさんへ一律に配分されます。」と書かれております。このビラであります。そして、「他用途利用米は水稲作付可能面積に対し一律に配分されます」として、水田百アールの場合七俵と例示までしているわけであります。また同様に、青森県の田舎館村では、村と農協の連名で……
○藤田(ス)委員 畜産価格問題についてお伺いをいたします。 先ほどからも言われておりますが、ことしの乳価はこれまでと決定的に情勢が異なっていることを何としても認識してもらわなければならないと思うのです。それは、乳価算定方式が酪農の実態を反映することができず、畜産農家を一層深刻な状態に追い込むものになっている点であります。何よりも現在の乳価では生計を営むことができない。それを補うために飼養頭数を上げて乳量をふやして、朝早くから夜遅くまで過酷な労働にみずから追い込んでいったとしても、そのようにして生産性を上げた者に対して、翌年はまだその生産性の向上を理由に乳価が下げられ、その繰り返しの中で畜産農……
○藤田(ス)委員 水産業法案について質問をいたします。 法案の中身に入ります前に、これは水産物に直接かかわる問題でありますので、まずお伺いをしていきたいと思いますが、きのうのNHKニュースでも、旧ソ連海軍が昨年の十二月まで三十年間近くにわたって、ウラジオストク南二百キロの日本海に二次冷却水などの放射性廃棄物を大量に投棄していたことが報道され、さらにイギリスのフィナンシャル・タイムズの報道によりましても、一九五九年以降旧ソ連海軍が十八基の老朽原子炉などを日本海や極東地域、北極海域で海洋投棄をし、その放射能総量はチェルノブイリの十分の一にも相当するというふうにされているわけであります。 日本の……
○藤田(ス)委員 きょうは参考人の皆さん、本当にありがとうございます。特に西之表市からはるばると深田参考人、よくおいでいただきました。 現場でお仕事をしていらっしゃる皆さんの御苦労をお伺いしますと、私は、本当にこうした場所にもっともっと生の声を聞かせていただく機会をつくりたいものだと改めて思う次第でございます。そして同時に、私は、最近平成維新の会の大前研一さんがとんでもない発言をされている、零細漁業者の切り捨て、あるいは漁港整備不要論、そういうものを展開していらっしゃることに、改めて本当に怒りを覚えるわけでございます。 そこで、私は、せっかくの機会でございますので、全漁連の菅原参考人にお伺……
○藤田(ス)委員 私は、魚の消費拡大を大変強く願っています。水産庁も同じように魚の消費拡大を願っていらっしゃるだろうと思います。しかし、魚屋さんならともかく、特にスーパーなどに参りますと、それが輸入品なのか国産品なのかさっぱりわからない。水産物が輸入品なのかそれとも国産品なのかわからないというのは、これはもう消費者にとっては大変な不満であります。スーパーなどの量販店においては輸入品表示と原産国表示を義務づけるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 その検討は、もう平成三年、四年、そしてことしも進められるというふうに私は知っておりますが、いつまで待てば結論が出るのかという点……
○藤田(ス)委員 農災法改正について質問をいたします。 まず、共済掛金国庫負担制度の問題についてお伺いをしたいと思います。 共済掛金国庫負担制度が行われた理由は、一つは、国家的要請に基づく農業生産の維持拡大を期するには、国も社会保険的な見地から助成する必要があること。二つ目、この制度は農家などによる相互救済を基本として保険のシステムによって危険分散を図ることとされており、広範囲かつ有効な危険分散を図るためには、農家等の共済掛金の負担を軽減し、加入の促進を図る必要があること。三つ目は、農作物共済及び蚕繭共済について一定の経営規模以上の農家などは当然に加入する当然加入制をとっていることの裏づけ……
○藤田(ス)委員 農業災害補償法改正案に対する日本共産党の修正案の趣旨説明を行います。 修正案提出の理由は、本案が共済掛金国庫負担制度を抜本改悪し、麦を除いて超過累進制度を廃止するものであるという点であります。 言うまでもなく、共済掛金国庫負担制度は、国家的要請に基づく農業生産の維持拡大を期するには、国も社会保険的な見地から助成する必要があることや、農作物共済及び蚕繭共済について、一定の経営規模以上の農家などは当然に加入する当然加入制をとっていることの裏づけとして国の助成が必要であるなどの理由で、農業災害補償制度発足時から行われてきたものであり、また超過累進制度は、災害常襲地帯等の掛金率の……
○藤田(ス)委員 新政策と三法案についてお伺いをいたします。 まず、先日の本会議で、私は、新政策では触れられていない、現在の農業危機をもたらした政府の責任についてただしたわけですが、宮澤総理は、「都市化の進展等に伴う農地の非農業部門への転換、あるいは農地価格が上がっている、いわゆる東京一極集中等、農業自身でなく、農業外部 の環境の激変が大きく影響しているものと考えます。」こういうふうにお答えになられたわけですが、私は、これは全く政府の責任を認められなかったというふうに言わざるを得ません。 総理の答弁について言えば、東京一極集中を進めたのは一体だれですか。それは政府ですよ。そして、私たちは何……
○藤田(ス)委員 池田参考人、石倉参考人、きょうは本当にありがとうございます。 私は、まず最初にこの法案の母体であります新政策について一言だけお聞きしておきたいと思いますが、私たちも、今日の日本の農業の危機を招いた原因の一つに農産物価格の引き下げ政策があるというふうに考えております。しかし、新政策はそれを転換していくということではなしに、市場原理、競争条件の一層の導入を図る政策体系に転換していくことが必要であるということで、その推進を強く打ち出しているわけであります。こういうことになぜなるのか、そこが問題だと思いますが、日本の農業を危機に追い込んだ原因については新政策は何一つ触れられておりま……
○藤田(ス)委員 私に与えられている時間は二十分ですから、局長、できるだけ答弁を簡潔にしてください。 農業経営基盤強化のための関係法の整備に関する法律案ですが、この法律案の柱の一つは、農業経営改善計画の認定制度の創設と、認定農業者に対する支援措置の仕組みであります。その前提として、都道府県基本方針と市町村の基本構想がつくられるわけでありますけれども、その問題の一つは、市町村基本構想は集落の話し合いの中でつくられる、こういうふうにおっしゃっておいでですけれども、実際は県の基本方針の押しつけ、上からの決定として農民に市町村構想が押しつけられるのじゃないか、もしそうでないとするなら、そうならない保……
○藤田(ス)委員 まず最初に、和田参考人にお伺いをいたします。消費者の代表として、特に表示問題で消費者の権利実現のために御奮聞いただいておりますことに、私はこの場をかりて心から敬意を表しておきたいと思います。 今回のJAS法の改正というのは、政府の説明によりましても、消費者のニーズにこたえていくためにというのを大きく掲げておるのですが、にもかかわらず、主婦連さんを初めとして多くの消費者団体が、現在行われている青果物等の特別表示ガイドラインに対しても多くの問題点があるとして、農水大臣に対してその施行を行わないように要望してこられた。しかし、その施行が行われるようになって、加えて今回、そのガイド……
○藤田(ス)委員 JAS法改正案について質問をいたします。
今回の特定JAS導入によって、今問題になっております青果物等特別表示ガイドラインがそのままJAS規格になるのではないかという心配が各方面から強く出されているわけであります。関係者の皆さんからは、最大限、百歩譲っても、何ぼ何でも有機農産物に限るべきであって、無農薬や減農薬表示はもう特定JASでは認められない、こんなものは論外だという主張がありますが、この点については確約できますか。
【次の発言】 特定JASについては改めて検討する、ストレートにガイドラインで定めたもの全部をこの特定JASにするんじゃない、こういう上に立って取り組んでい……
○藤田(ス)委員 私は、日本共産党を代表して、林業等振興資金融通暫定措置法の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行います。 まず、今回の法改正では、目的、基本方針を「国内産木材」から国内産という縛りをとり、木材一般に適用範囲を広げ、外材にまで適用が拡大されることになります。 そもそも本法の制定の趣旨は、一九七九年に国内産の供給率が三一%を切っているという状況のもとで、国産木材の製造業、卸売業等に特別の融資を実施することにより、国産材の利用促進、振興発展を図るとした唯一の制度でありました。今回の改正で、「国内産木材」を改め「木材」にすることは、自給率二五%にまで落ち込んだ我が国の林業を……
○藤田(ス)分科員 私は、まず最初に、児童の権利に関する条約についてお伺いをいたします。 改めて言うまでもありませんが、昨年の十一月、国連で児童の権利条約が採択されました。既に三カ国が批准し、西ドイツ、フランス、イタリアを初め七十六の国が批准することを示す署名をしているわけであります。ユニセフは、条約の滑り出しとしてはとても高いレベルだ、世界的に関心の深いことを示していると大変喜ばれて、この条 約は年内には正式に発効することは確実だ、こう言われているわけであります。日本は「児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境のなかで育てられる。」と子供の人権と養護……
○藤田(ス)分科員 建設省は、三年前からふるさとの川モデル事業を実施していらっしゃいます。まず最初に、この事業の目的、ねらい、そういうものを御説明いただきたいと思うのです。
実は、私の地元、堺市の旧市内を通っております内川もふるさとの川ということになりまして、今鋭意、堺市の方もそのプランの具体化を進めているところでありますけれども、国の方としてはその具体化プランをどういうふうに掌握していらっしゃるか、まずお伺いをしたいと思うのです。
【次の発言】 私も、建設省のこのふるさとの川事業というのはそれこそ大変すばらしいアイデアだ、ぜひ実のあるものとして進めていただきたい、こういうふうに思っているわ……
○藤田(ス)分科員 私は、陸上自衛隊信太山駐屯地の演習地と訓練場の問題についてお伺いしたいと思います。 まず最初に、訓練場の方からお伺いしていきたいと思います。 陸上自衛隊信太山演習地というのは、和泉市にございまして、二百三十七ヘクタールの規模の大きい演習地であります。この訓練場という方は、その演習地から大体二キロくらい離れたところにあります、いわば飛び地の訓練場であります。堺市菱木というところにありまして、面積もわずか七ヘクタールです。かつて長距離射撃場として使用されておりましたので、地元の者は菱木射撃場今も呼んでおりますけれども、なぜ、ここが信山訓練場と名称を変えたのか、長距離射撃場と……
○藤田(ス)小委員 私ども日本共産党は、十九日に、お手元にお配りしております「雲仙岳噴火災害にさいし、火山災害対策の抜本的強化をはかるための立法提案」を発表いたしました。我が党は、四回の現地調査を踏まえまして、被災住民、地元の市や町、県の要求をできるだけ実現させようという立場でこれをまとめたものでございます。 国と県が補償するというから警戒区域を設定した、ところが国は補償もしなければ特別立法にも冷たいと島原の市長さんは怒っていらっしゃいますけれども、この声には小委員会がぜひともこたえていかなければならないのではないかと考えます。 提案に当たって、私どもまず第一に強調したいのは、現行法のもと……
○藤田(ス)分科員 最初に、関西国際空港に関してお伺いをいたします。 九四年夏の開港を目標に今具体的な飛行ルートの検討が行われていると聞いています。この問題では、世界の主要な航空会社でつくられているIATAから、空港の飛行ルートについて、時間的にもコストの上でも空港計画案に示された飛行ルートはロスがあり過ぎるんだ、だから変更してほしい、早い話が信太を通ってそのまま関空に進入をしたい、こういうような要請が来ていると聞いておりますが、政府としては、当然今のルートは環境上の配慮で決められており、沿岸部に騒音を及ぼすようなことは認めない、騒音区域を海上に限定するという当初の方針を変える考えは一切ない……
○藤田(ス)分科員 けさの新聞は、陣痛促進剤の用法・用量の改訂が昨日の薬事審議会で決定されたということが大きく取り上げられております。私は、この陣痛促進剤の問題についてお伺いをしていきたいと思います。 この問題は、最近でこそテレビで取り上げられてきておりまして大きな社会問題になっておりますけれども、もう本当に長い間、陣痛促進剤の乱用で深刻な被害を受けた人たちがつくっている陣痛促進剤による被害を考える会の皆さんによって厚生省交渉が行われたり、真剣な取り組みがなされてまいりました。 私は、今回の改訂はそうした皆さんの熱意があったからだというふうに思っておりますが、この会が独自に調べました陣痛促……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。