このページでは中野寛成衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。
○中野寛成君 ただいま議題となりました在日米軍駐留経費負担特別措置協定につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 本協定は、日米両国を取り巻く諸情勢に留意し、日本国に合衆国軍隊を維持することに伴う経費の日本側による負担を図り、日本国にある合衆国軍隊の効果的な活動を確保するため、日米間の経費負担の原則を定める地位協定第二十四条についての新たな特別の措置を講じようとするものであり、平成十二年一月以来、日米両国政府間で行われた交渉の結果、合意に至りましたので、平成十二年九月十一日、ニューヨークにおいて本協定の署名が行われました。 本協定の主な内容は、 日本国に雇用……
○中野寛成君 ただいま議題となりました第二十九回オリンピック競技大会大阪招致に関する決議案につきまして、自由民主党、民主党・無所属クラブ、公明党、自由党、21世紀クラブ、保守党を代表し、提案の趣旨を御説明申し上げます。 案文を朗読いたします。 第二十九回オリンピック競技大会大阪招致に関する決議案 我が国において、東京オリンピック以来となるオリンピック夏季競技大会を開催することは、国際親善とスポーツ振興にとって極めて意義深いものである。 衆議院は、来る二〇〇八年の第二十九回オリンピック競技大会を大阪市に招致するため、その招致活動を強力に推進するとともに、その準備態勢を整備すべき……
○中野寛成君 私は、民主党・無所属クラブを代表し、ただいま議題となりました野党四会派共同提案の森内閣不信任決議案につき、賛成の討論を行います。(拍手) 古来、イギリスのことわざに、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれないということわざがあります。腐った政治でいい暮らしができない、これは、今なお世界で最も厳しいと言われます政治腐敗防止法ができたころに、国民の皆さんの声から自然に生まれたことわざだと言われております。まさに、今の日本にそのまま当てはまることわざだと言わざるを得ません。(拍手) 森内閣に対する不信任案は、昨年秋の臨時国会でも取り上げられました。そのときの不信任理由も、数々の失政と……
○中野寛成君 私は、民主党・無所属クラブを代表し、総理の所信表明に対して質問いたしますとともに、若干の所見を表明いたしたいと存じます。とりわけ、私は、内政問題に絞り、小泉内閣の経済無策とその不幸な帰結について問いただします。(拍手) さて、私は、小泉総理の所信表明を聞いて、この政権はいよいよやる気を失った、そういう強い印象を持ちました。 経済再生国会とも言われますときに、期待された総合デフレ対策も示さず、いま一つの焦点である日朝国交正常化交渉についても、事前に解決すべき拉致問題、核開発問題、工作船事件など重大な障害ばかりが目立って、展望が欠けたままであります。手詰まり、空回り、空疎な大音声……
○中野委員長 これより会議を開きます。 このたび、外務委員長の重責を担うこととなりました中野寛成でございます。この際、一言ごあいさつを申し上げます。 現在の世界の状況を見渡しますと、新たな秩序を求めて模索し続ける国際政治経済、核軍縮、地球環境保全、情報技術革命の問題など、多くの課題が山積しております。 また、今月二十一日からは、我が国が議長国となって九州・沖縄サミットが開催され、我が国の置かれる立場は、より一層重要性を増してまいります。 このような中で、国民から理解され、世界からも信頼される外交戦略の確立が望まれており、この外務委員会でも大いに議論していただきたいと思います。 本委員……
○中野委員長 これより会議を開きます。
国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
国際情勢に関する事項について研究調査し、我が国外交政策の樹立に資するため、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中国政調査を行うため、議長に対し、承認を求めることといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
【次の発言】 次に、国際情勢に関する件について調査を進めます。
この際、外務大臣より発言を求められておりますので、これを許します。外務大臣河野洋平さん。
○中野委員長 これより会議を開きます。
議事に入るに先立ちまして申し上げます。
本日は、長崎の被爆五十五年目に当たります。本委員会は平和にかかわる問題を所管しておりますので、ここに広島、長崎において原爆の犠牲となられた多くの方々の御冥福をお祈りし、あわせて戦没された方々を追悼して黙祷をささげ、平和への決意を新たにいたしたいと存じます。
皆さん御起立をお願いいたします。――黙祷。
【次の発言】 黙祷を終わります。御着席ください。
【次の発言】 この際、御報告いたします。
今国会中、本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付してありますとおり一件であります。
また、本委員会に参考……
○中野委員長 これより会議を開きます。
理事辞任の件についてお諮りいたします。
理事伊藤英成さんから、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
次に、理事補欠選任についてお諮りいたします。
ただいまの理事辞任に伴う欠員のほか、理事でありました玄葉光一郎さんが委員を辞任されましたので、現在理事が二名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
それでは、理事……
○中野委員長 これより会議を開きます。
日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
この際、お諮りいたします。
本件審査のため、本日、日森文尋さんの質疑の際に、会計検査院事務総局第二局長関本匡邦さんの出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
引き続き、お諮りいたします。
本件審査の……
○中野委員長 これより会議を開きます。
この際、御報告いたします。
今会期中、本委員会に付託されました請願は三十七件であります。各請願の取り扱いにつきましては、先ほどの理事会において協議いたしましたが、委員会での採否の決定はいずれも保留とすることになりましたので、御了承をお願いいたします。
なお、本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付してありますとおり一件であります。
また、本委員会に参考送付されました地方自治法第九十九条の規定に基づく意見書は、お手元に配付してありますとおり三十二件であります。
【次の発言】 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
国際情勢……
○中野(寛)議員 お答えをいたします。 かつての同志であり、しかも同窓の西野さんからの御質問でございますから、持っている国家観や理念、共有するものが多いと思います。そういう中での御質問でございますので、端的にお答えをさせていただきたいと思います。 二十一世紀は、グローバル化、国際化の中で国際共同社会が一段と進むと思います。EUであるとか、そしてまたその他の国際会議は、そのような視点に立っての会議が数多く行われるようになりました。一方で、地方分権が当然進むと思います。 そうなりますと、その国際共同社会と地方分権のはざまで、国あるいは国家の役割が薄れていくような印象を持たれることがあるかもし……
○中野(寛)議員 先ほどからまだ一度も答弁をさせていただいておりませんので、一言お答えを申し上げます。 今の御質問については、確かに最高裁の判決は傍論として出されておりますが、五人の裁判官全員が御承知のような指摘をいたしておりまして、これは重く受けとめたい。そのことが私どものこの法案提出のきっかけにもなったということでありまして、先ほど来お答えがありますように、憲法で当然のこととして直接的にその権利を保障するという形ではありませんが、否定しているものでもない。言うならば、立法政策の中に預けられているもの、このように考えて、だからこそ私たちはこの立法措置が必要だと考えております。 先ほど地方……
○中野(寛)委員 民主党の中野寛成でございます。 田中外務大臣とは、どういうわけか、これまで公私にわたってこうしてお話を申し上げる機会がなくて、きょうは何か初めてという感じがいたします。そういう意味で、改めましてよろしくお願いをいたします。 同時に、御就任以来、大変御苦労、御心労も多いようでありますが、御自身でみずからつくり上げた御苦労も多いようでありますので、せっかくですから、大いに御健闘をいただきたいと思います。 さてそこで、まず最初に、外務大臣が御就任の最初のごあいさつの中でおっしゃいましたけれども、国益という言葉をお使いになりました。その後もたびたび、国益のために、国益に即してと……
○中野(寛)委員 何日たちましたか、やっと質問の時間が参りました。アメリカでいうと、さあ仕事を始めよう、こう言うのかもしれませんが、若干のお尋ねをいたしたいと思います。 イギリスの、もう百年ぐらい前にもなると言われることわざに、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれないということわざがあります。サンドイッチ地方における選挙違反や汚職事件などに端を発して、あのイギリスの有名な政治腐敗防止法ができましたが、サンドイッチに挟んだと言われるオムレツに事寄せて、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれない、腐った政治ではいい暮らしができないということわざができたと言われております。 政治改革、行政改革、経……
○中野(寛)委員 委員長に申し上げます。
先ほどから見回しておりますと、委員長を初め自民党の理事の皆さん、大方欠席しまして、委員の数もごくわずかであります。法案審議にもかかわらず、この委員会の成立は野党議員の出席によって辛うじて支えられている。この実態を改めて警告を申し上げます。
【次の発言】 委員長、もう一回申し上げますが、これは定足数を完全に割っております。委員長も、ちょっとトイレ休憩とかという状況ではなさそうで、長時間にわたって。まして自民党の筆頭理事もいらっしゃいませんので、理事、まだそろっていないでしょう。
暫時休憩されるようお願いいたします。
○中野(寛)委員 外交防衛論争は水際まで、国内における論争は、みずからの主張を展開し合いながら激しく争っても、事国益を考え、国際社会の平和を考えながら、いかにして心を一つにして国際に貢献をしていくかということが、私たちのとるべき道だと思っております。 そういう意味で、我々も、党内いろいろな議論がありましたけれども、長時間議論を重ねながら、党内の意見をできるだけ集約しつつ、そして、政府・与党との協議に臨み、お互いに譲れるところは譲り、かつよりよい内容のものをまとめていきたいという気持ちを持って臨んでまいりました。 しかし、昨夜の経緯をお聞きいたしますと、正直言って、さすがの私も沸々とした怒り……
○中野(寛)委員 民主党の中野寛成でございます。 何かこの委員会へ久しぶりに戻ってきたような感がいたしまして、大臣と質疑をするというのも本当に久しぶりでございます。久しぶりに帰ってきましたら、文部科学委員会ということで科学が入っておりますし、私の苦手な分野だなと思ったりもいたしておりますが、同時にまた、とてもすばらしいことに、委員長初め大臣、政務官、そして理事の皆さん、女性の進出が大変顕著ですので、この委員会らしいなという感じがして心強く思っております。これで大変バランスのとれたというか、いい審議ができるのではないかと思います。我が同期生だった旧友が副大臣の席に座っているのだけがちょっと、う……
○中野(寛)議員 お答えをいたします。 芸術文化活動にとりまして、その創造性また表現において自由が保障されるということは当然のことであると思います。都築さんの自由党の自由の二文字は極めて重要な原則だと思っておりますし、そういう意味では、憲法の十九条とか二十一条に、思想の自由だとか、そしてまた表現の自由だとかということが保障されている。また、同時に、文化芸術といえども他人の人権を侵害するものであってももちろんならないと思いますし、こういう自由とか人権という問題は、これはもう国の基本法の根幹として憲法に明記されているというふうに思うわけであります。 その前提に立って、今、この振興基本法は、もう……
○中野(寛)議員 お答えいたします。 この同趣旨の御質問、実は都築委員の御質問の通告の中にございました、私答弁の機会を逸しましたが。まとめてお答えいたしたいという気がいたします。 今、児玉委員からおっしゃられましたように、ある意味では言わずもがなのことなのかもしれません。しかし、現在の社会情勢や家庭環境等を見ますときに、やはりこれは、国にしろ地方自治体にしろ、そして学校や家庭にしろ、当然なすべきことをその社会情勢の変化によってやはりあえて触れなければ、すなわちあえて触れることによって努力するということが必要だと思われるときがあると思うのです。この読書活動推進法そのものが、ある意味では全体と……
○中野(寛)委員 白熱した議論の後に静かに語り始めるのはなかなか難しいのでありますが、あえて冷静に御質問申し上げたいと思います。 特に私は、一種の感慨を持ってこの有事法制の審議に臨ませていただきました。栗栖統幕議長の問題、先般石破君が触れておられましたけれども、あれが起こりました後、私どもが所属をした民社党としては、有事法制の必要性を、その間、常に唱え続けてまいりました。また同時に、その後、官房長官の御尊父であられる福田首相が、ちょうど二十五年前、一九七七年から有事法制の研究開始を命ぜられました。私も昨年暮れに二十五年の表彰をいただきましたので、ある意味では、その間、いつ有事法制は提起される……
○中野(寛)委員 久しぶりにお尋ねをいたします。 日本の教育というのはよくなっているんでしょうか、悪くなっているんでしょうか、さっぱりわかりません。いわゆる学校の荒廃であるとか出てきた事件の現象などを見ると、本当に日本の教育というのは大変な危機を迎えているな、こう思います。 しかし、あらゆる事象が本当は時代とともによくなっていかなければならないはずです。日本の教育の問題も、中教審、臨教審、そして私的諮問機関に至るまで、いろいろな審議機関が検討をし、そしてその答申を受け、文部省もまた文部科学省も大変な努力をしてこられた。そして、現場の皆さんも努力をしているはずです。しかしながら、不登校だ、や……
○中野(寛)委員 久しぶりに質問いたしますが、まず、委員会の運営にもかかわることについて、希望を含めてまず申し上げたいと思います。 きょうは、実は、文化庁長官に御足労いただいて日本の文化政策についてお話を申し上げたい、こう思って申し入れをいたしました。残念ながら文化庁長官、日程上の御都合もあるように聞きましたが、理由はそれではなくて、むしろ最近の国会の慣例のようであります。 三浦朱門文化庁長官のときに、三浦さんの著作物で物議を醸して、一種の参考人風に来ていただいて質問したことはありますが、それ以外にも、政策論で私は当委員会で質問した記憶があります。 久しぶりにこの文部科学委員会に戻ってま……
○中野(寛)委員 まず、法案について質問いたしますが、国際民間航空条約改正議定書、この議定書は一九九〇年十月に採択をされている、十三年前なんですね。聞きますと、この民間航空機関の理事国を、加盟国がふえたので、三十三から三十六に三ふやすというだけのことなんです。そしてまた、日本は最初から常にこの機関の理事国でやってきているわけです。 これだけのことに、十三年たって、今ごろ何で国会で、まして理事国であるのにと。よく政府は、このたぐいの質問をしますと、各国の批准状況を見守っていたとか雰囲気を見てとかお答えになるんですが、端的に答えてください。こういう本当に一つ一つのことをもっと誠実に、しかもリーダ……
○中野(寛)委員 民主党の中野寛成でございます。きょうは松本さん、どうもありがとうございました。 私は、憲法を論ずるときに、ややもすると、伝統を大事にしよう、またはアイデンティティーを狭い意味に使う人たちの中からは、百十年前といいましょうか、いわゆる帝国憲法に戻すべきだとも受け取れるような発言をされる方もいますし、それから、それに相対峙する形で、五十年あるいは五十五年前の終戦直後の憲法観、場合によっては少々自虐的になる場合もありましょうが、日本の軍国主義なりそういうものに対する反省の中で生まれた憲法観、これが何か現在でも相対立しているような気がするのですね。 私は、これからの日本の憲法を考……
○中野(寛)委員 団長にかわり、派遣委員を代表いたしまして、その概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、中山太郎会長を団長として、幹事葉梨信行君、委員久間章生君、幹事島聡君、幹事赤松正雄君、委員藤島正之君、委員春名直章君、委員金子哲夫君、委員井上喜一君、それに私、中野寛成を加えた十名であります。 なお、現地において、赤嶺政賢議員及び東門美津子議員が参加されました。 地方公聴会は、四月二十二日午後、沖縄県名護市の万国津梁館において、二十一世紀の日本と憲法をテーマとして開催いたしましたが、それに先立ちまして、二十一日午後、沖縄県庁において、稲嶺恵一沖縄県知事及び県職員から、沖縄振興計画の素案……
○中野(寛)委員 団長にかわりまして、派遣委員を代表いたしまして、その概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、中山太郎会長を団長として、幹事葉梨信行君、幹事中川昭一君、幹事中川正春君、幹事赤松正雄君、委員武山百合子君、委員春名直章君、委員金子哲夫君、委員井上喜一君、それに私、中野寛成を加えた十名であります。 なお、現地において、山内惠子議員が参加されました。 地方公聴会は、六月二十四日午後、札幌市のホテルニューオータニ札幌の会議室において、二十一世紀の日本と憲法をテーマとして開催し、まず、中山団長から今回の地方公聴会開会の趣旨及び本調査会におけるこれまでの議論の概要の説明、派遣委員及び意……
○中野会長代理 質問の時間を持たせてもらえませんので、今から一言だけ発言したいと思います。 先ほど、参考人の方と今野君のやりとりを聞いておって、大変興味深いものを感じました。 私は、権利という言葉、または人権という言葉、その権の字の意味というのをもう一度ひもといて考え直してみると意味がよくわかるのではないかという気がいたしております。 例えば、権利に対する言葉は実利だと言われます。また、権力に対する言葉が実力だと言われるわけですね。そうしてみますと、この権利の権の字がつくということは、権威という言葉もありますが、言うならば、実力よりも権力の方がより社会的、よって、自然権というよりもより社……
○中野会長代理 私が先に発言するのはいかがかと思いますが、皆さんの顔つきを見ながら、一言申し上げたいと思います。 きょうは松井先生から、PKO、PKFを中心とした国際協力のあり方ということでお話をお聞きいたしました。 いろいろと私も憲法について勉強してきましたが、改憲、護憲、論憲、いろいろありますけれども、いわゆる究極の選択として、現在の日本国憲法のどこかを一つだけ変えるというふうに考えたらどうかと言われると、きょうのこのテーマに絞られてくるのではないかというふうに思っています。 きょうのお話でも、このPKOは、ハマーショルド事務総長が第六章半だというふうにいみじくも言われた。すなわち、……
○中野会長代理 余りふだんは立たないので、一言発言させていただきます。 きょうの「EU憲法制定の動きと各国憲法」、この種の参考人をお招きしたいと希望した者の一人として、きょうは大変いい内容の話を聞けたなと思います。 というのは、我々、憲法論を論じるときに、国民国家としての日本の枠の中でしかややもすると物事を考えない傾向がどうしてもあるわけです。 憲法と称するか否かは別にして、既に石川先生も私も世界連邦の運動の一人であるわけだけれども、国際連合をもっと強化拡大していこうという、ある意味での世界連邦的発想と、それから、内に閉じこもった形での、国民国家を中心に、あくまでもそこへ拘泥をし続けると……
○中野会長代理 この憲法調査会、戻ってまいりましてから初めての発言なのですが、先ほど来、奥野先生の御発言が若干尾を引いて話題になっておりますが、私も感想だけ申し上げたいと思います。 先生のおっしゃられた結論は、タブーをなしにして、前向きにいろいろなことをもっと議論してもいいのではないかという、前向きの御提言だったろうと思って、むしろ私は、先生の結論については積極的に評価をさせていただいてもいいのではないかと実は思いました。 ただ、今金子さんも言われましたけれども、押しつけ憲法かどうかということは、今日のこの憲法調査会の議論の理由づけだとかという中にもはや加えなくてもいいことなのではないか。……
○中野会長代理 委員長、ありがとうございます。 一つだけ。この前から、政治家と官僚との関係で取りざたされている問題で、変な議員の言うことは官僚は聞かないようにと小泉総理が予算委員会で答弁をしたりしておりましたが、あれは官僚に注意すべきことではなくて、変な議員をつくった、または変な大臣をつくった人が責任をとらなければいけない問題ではないか。官僚に注意すべきことではない。むしろ官僚は政治家の言うことを聞かなきゃいけないというのが先ほど来の議論のメーンだったのではないかという気がいたします。その官僚に言う政治家はだれであるのかということがむしろ制度上きちっと整理されていくことが必要なのではないか、……
○中野会長代理 選挙制度について、私は、完璧な選挙制度はないと思っております。 基本的に申し上げると、選挙権の十八歳への年齢引き下げというのを私は早急にやるべきだというふうに思いますが、同時に被選挙権について、二十五歳と三十歳と二種類ありますが、三十歳の知事及び参議院議員についても、この際やはり二十五歳に引き下げていい話であって、先ほど参考人も言われましたが、五歳の年齢差を設けるということは、現在では余り意味のないことではないかというふうに思います。 ただ、選挙制度で言えることは、私は、二十年とか十年とかの単位で選挙制度を変えればいい。制度疲労というのは必ず起こると思う。そういう意味では、……
○中野会長代理 民主党の中野寛成でございます。 私は、今、この衆議院に在日永住外国人の地方参政権に関する法案を提出しているわけであります。国会審議も進んで、各党間の質疑を受け、お答えをし、参考人の招致もして、議論は、およそ手続は国会の慣例に従いますとほとんどすべて終わって、あとは採決のみという段階に来ていると思います。しかしながら、各党間の意見が一致しないままに、なお採決されず、継続に次ぐ継続という形で今日を迎えております。 私は、基本的人権にもかかわりましょうし、地方自治にもかかわることだと思いますが、とりわけ市民自治または住民自治という視点から考えますと、在日外国人といえどもその地域の……
○中野会長代理 直接、憲法の条文との関係ではありませんが、先ほど武山さんがアメリカの例を引かれたりしまして、ちょっと思い出したことがあります。 例えば、都市の再開発をいたしますときに、私が見たのはボストンでしたけれども、市役所の方で再開発する土地を全部まず買収してしまう。そして、更地にするところまでは役所がやる。それをどう活用するか。コンペ方式で、ディベロッパーに市役所の方で条件をつける。例えば、お年寄りの住宅は何戸、低所得者用住宅は何戸、そして公園は何%というような条件をつけて、そしてコンペに出す。そして、人集めのための、求心力をつけるための目玉として、この再開発地帯には保健所の支所を置く……
○中野会長代理 私も若干感想を申し上げたいと思いますが、きょうもお話を聞きながら、今日本は民主主義の民主化の時代を迎えているという言葉を使う方がいらっしゃいますが、まさにそういうことを実感として聞かせていただいたような感じがいたします。 日本は民主主義国家だ、民主主義が発達している国だ、こう言いながら、いつの間にかその民主主義のいろいろなルールを壁としてつくってしまっている。そして、そのルールを守れば民主的な手続を経たものだという錯覚、そういうものが積み重なってきてしまっている。それが現在の状況ではないか。日本の国会が時に形骸化するような様相を見せるというのも、ある意味ではそういうところがあ……
○中野(寛)委員 私は、基本的に道州制、いわゆる都道府県を幾つか合併をさせた形の道州制、そしてまた、せいぜい三百程度の市にまとめることについては賛成でありますが、やり方について、国の方で決めて押しつけ的にそれをやっていくということはむしろいかがか。やるとすれば、国は道州だけ決める、そしてそれぞれの道州がみずからの州の中の市町村あるいは市のあり方について決めていく。例えば、東京近郊と大阪でさえもやり方は違わざるを得ないだろうと思いますし、ましてや北海道、九州、必ずしも同じ州や道としてのルールを持っていなければいけないということではないんだろうというふうに思います。 統治機構というタイトルでこれ……
○中野(寛)委員 民主党の中野寛成でございます。 先ほど来、国連が極めて不十分な存在である、ある意味、国連批判とも言える御発言が幾つか続きました。私はそのことは率直に認めたいと思いますが、現実に、先ほど例も挙げられました、敵国条項が残っており、今なお日本、ドイツ、イタリアは国連の敵国条項の対象国とされているままになっておりますし、また一方、PKOの活動にいたしましても、積み重ね方式で、国連憲章にまとまった条項として規定をされているわけではないということもあります。 私自身も、先ほどの中山正暉先生と同じで、国連をより強化拡大して、世界連邦へという理想を持っている者の一人であります。しかし、そ……
○中野(寛)委員 民主党の中野寛成でございます。 私は、天皇制を考えるときに、やはり今の日本の中で権力と権威をむしろ分ける。権力は、内閣総理大臣を中心とする行政機関または国会が行使をする。そして、権力なき権威として、天皇が象徴として、国民の代表といいますと、また国民を代表して国政に従事している国会議員は代表ではないのかという変な議論になってしまうのもいかがかと思います。そういう意味では、現在の国民統合の象徴という表現は大変よくできた文言ではないかというふうに思いますし、また、元首と称しますと、これまた権力もついて回るもののような誤解も招きかねないということで、私は、象徴天皇制は今後とも基本的……
○中野(寛)委員 民主党の中野寛成でございます。 憲法記念日を迎えるに当たってということで発言の機会を与えられましたが、私も私なりに特別の感慨を覚えております。国会に憲法調査会を設けるか否か、そのことでも大議論がなされたことを思い起こしますが、こうして憲法調査会がつくられて議論が重ねられてきたこと、大変今にして思ってもよかったと思います。 いろいろな各論にわたっての議論、現行憲法がきちっと実行に移されているかどうか、またそれが今後ともこの憲法でもつのかどうかなど、多岐にわたっての議論ではありますが、しかし、テーマごとにそれほど議論が分散しないで、中には議論が相反して激論になることもあります……
○中野(寛)委員 中野寛成です。 先般の菅波さん、佐藤さんのお話は、大変興味深いものがありました。井の中のカワズという言葉がありますが、ある意味で、井戸を飛び出して外を見てきた人の話を聞く思いがいたしました。 そういう中で、国連の問題がクローズアップされておりましたが、たかが国連、されど国連、国連をないがしろにしてはいけないと思いますし、アメリカから見れば、時にたかが国連と見えるかもしれません。しかし、我々、我が国から見れば、されど国連という気持ちを忘れてはならぬと思います。とりわけ佐藤さんは、国連におられただけに、国連を過度に評価せず、かつまた軽視せずという姿勢をとられたと思います。 ……
○中野(寛)小委員 今の御発言の関連のことについて先に申し上げますが、今、下地さんが言われたこと、私は大賛成です。やはり、今、ここは憲法調査会でありますが、改正の是非についてを中心に議論すると限る必要は全くないわけで、現在の日本国憲法が適正に運用されているかどうか。 京都大学の佐々木惣一先生の教科書によると、憲法にはしなければならないという積極的概念としてはならぬという消極的概念とがある。その両方をいかに具現化するかということは、これは一にかかって政府であり国会の役割だろうというふうに思っておりますが、そういう意味では、日本国憲法の精神を生かして、なすべきことをやるという意味では、地位協定の……
○中野(寛)小委員 今中山会長が言われましたことは、意外に知られていない事実を的確に御指摘いただいたと思います。 いわゆる朝鮮半島の停戦協定の中で結ばれた国連軍というのは、形式上は存在をしている。ただ、それがいわゆる実効力を必ずしも伴っていない。しかし、何かあるときには、それぞれ派遣している国が会議を開いて、いろいろなアドバイスをしたりしているというその実態をもう少し国民が知ってもいいのではないかという気がいたしておりまして、さすが、会長に的確な御指摘をいただいたという感想を持ちました。 せっかくの機会ですから、ちょっとそのまま引き続いて発言をさせていただきます。 先ほど今川委員が最後に……
○中野(寛)小委員 いろいろな動きがありますが、私は現在、国際社会で、先ほど国際法についての議論がありましたが、国際法が体系立っているかどうかということの疑問はありますが、しかし、言うならば、その集約として今日国際社会で有権的とほとんどの国が認めている秩序、集約点が国際連合だろうと思います。今国連にかわる世界秩序を維持し得る機能があるかというと、私はないと思います。 ただしかし、この国連を通じた国際秩序について、物足りない、またはなかなか国連が有効に機能しないという目だるさを感じて、時に、みずからの力を利用して、独自で平和の押しつけをしている、その動きをし始めたのが今のアメリカの姿なのではな……
○中野(寛)小委員 私は、女帝の問題については、時期尚早かどうかという判断を、皇孫の中に男性がいないからとかいるからとかということで判断すべきことではない、むしろ、女帝が存在をするかどうか、それは、日本の国の天皇制と、そして男女が同じ立場に立つことなどを示す一つの国のあり方、国の哲学といいましょうか、そういうものを示す基本的なものだというふうに思います。 よって、現在の天皇家皇孫に男性がいるいないということとは全く無関係に、日本の国として天皇制のあり方はどうあるべきかという視点で考えて、女帝も当然認めると。認めるというよりも、それは男性であれ女性であれ、例えば長子が継承するということを単純明……
○中野(寛)小委員 民主党の中野寛成でございます。 園部先生には、きょうは貴重な御意見をありがとうございました。若干の質問をさせていただきたいと思います。 先ほどの質問にもありましたけれども、元首という言葉に対するノスタルジーか思い入れかわかりませんが、今なお、天皇を元首とすべきであるという意見を持つ方はそれなりに多いと思いますが、私は、前回のこの委員会でも、元首という言葉はそろそろ死語になってもいいのではないか、こう申したのであります。 先ほど園部参考人の御答弁で、象徴としての天皇制のあり方について、大変明確にお答えになられましたので、私、全く同感だなと思ってお聞きをいたしておりました……
○中野(寛)小委員 民主党の中野寛成でございます。きょうはありがとうございました。 余り各論についてのお尋ねではないのですが、明治憲法ができたとき、例えば江戸時代から明治維新によって新しい時代が始まった。そして、封建社会から天皇親政へと変わっていく。そのときに、いわゆる幕府ではなくて天皇親政にするということの意識が強くて、天皇中心という法律にしようとしたか。そこにも論戦がもちろんあったわけでありますが。むしろ、そのことよりも、新しい時代を迎えた、そして欧米の、言うならば国際水準に明治憲法をしようという意識の方が強かったのか。または、封建社会からの脱皮、そして天皇親政へまずという意識の方が強か……
○中野(寛)小委員 民主党の中野寛成でございます。 お久しぶりでございます。ソフトな語り口の中に信念をずばりと表現される英節が健在だと思って、きょうはお聞きをさせていただきました。 さて、今ちょっと話題になっておりましたが、私は、よくこの憲法前文の試案をお書きになられたということに敬意を表したいと思います。 先ほど井上委員からも言われましたが、前文が要らないという人もいますし、前文があった方がいい、また、その前文の性格はこういうものにした方がいい、いろいろなイメージをそれぞれが持っておりますので、そういう中で、こうして試案を出すということは大変勇気の要ることだと思います。それに対して、自……
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