このページでは須藤五郎参議院議員の8期(1968/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は8期国会活動統計で確認できます。
○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律等の一部を改正する法律案に反対の討論を行ないます。 反対の第一の理由は、この法律案がそもそも憲法違反のものであり、無効の法律案であるからであります。 政府・自民党は、この六十一国会では、わが国の国会史上前例のない数々の暴挙を重ねておりますが、特にこの法律案ほど違法、不当の限りを尽くしたものはほかに類がありません。すなわち、この法律案は、二年間の時限立法であるという当初の公約を踏みにじって、特例法の延長という形で提案され、さらに、与党議員による特例法の修正という形で合法的な手続を無視して本法そのものを改悪……
○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十五年度予算三案に反対するものであります。 昨年十一月の日米共同声明は、沖繩返還問題を利用して、アメリカを盟主とする多角的反共軍事同盟に日本を組み込み、全土を朝鮮、ベトナム、中国などに対する侵略基地とすることを義務づけて、安保条約の実質的な大改悪を行なったものであります。同時に、また、この声明の中で、佐藤総理は、自主防衛の名によって軍事力の画期的増強をはかるとともに、アメリカのアジア侵略政策を補強し、ドル防衛に協力するために、アジアに対する援助計画の拡大と改善をはかることを約束しました。日米共同声明は、まさに、アメリカへの従属のもとで、日本の軍……
○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十六年度地方財政計画、地方交付税法の一部を改正する法律案及び地方税法の一部を改正する法律案について若干の質疑を行ないます。 今日、地方自治体の財政問題はきわめて重大であります。政府の高度成長政策は、公害、交通事故の激増、大企業本位の開発、総合農政の押しつけなどを通じ、深刻な矛盾を地方財政に及ぼしております。すなわち、人口の大都市集中、農村の過疎化など両極端の悪化が進行し、部市では公害対策、住宅、道路、下水道、学校、保育所などの建設に膨大な財政支出を必要とし、また過疎地帯では地方財政そのものが破綻しつつあります。このような地方自治体の財政の現状に……
○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十六年度予算三案に対し、反対の討論を行ないます。 今日、国民の大多数が切実に要求していることは、第一に、公害、交通事故、物価高、低賃金、重税、住宅難などから国民の命と暮らしを守り、住みよい国、住みよい都市と農村をつくるという問題であります。第二は、沖繩の核隠し基地つき返還による日米安保条約の事実上の改定、本土の沖繩化ではなく、核も基地もない全面返還であり、また、わが国の安全と平和のために、日米軍事同盟と手を切って、わが国の中立化をはかる問題であります。第三には、国民主権の原則に基づいて、憲法の民主的諸条項の完全実施、議会制民主主義の確立、教育の……
○須藤五郎君 いま長官からいろいろ話があって、大体わかってまいったわけでありますが、この間私は東海村の研究炉の火災のときに参りまして、そしてあそこで労働組合の諸君にも話を聞きましたし、また当局の話も伺って帰ったわけなんでありますが、私の感じで申しますならば、東海村一つ見ても、保安体制が十分できていない、まだ不十分な面がたくさんあるというふうに考えて帰ったわけなんでありますが、日本の原子力に対する保安体制が、今日の状態で長官は十分にいっているというふうにお考えになっていらっしゃるのかどうか。先ほどから話を伺っておりますと、そうではないように聞きとれるわけなんですが、そうでないとおっしゃるならば、……
○須藤五郎君 大臣の時間の御都合で私の質問も前後して質問しなきゃならぬことになるのですが、それはあとでいたすことにいたしますが、まずクリスマス用の電球が最近アメリカに四億個も出ておるわけなんですが、これが非常なダンピングをされるためにそのしわ寄せが生産者、メーカーにまいりまして、非常にメーカーが困っておるということを御存じでしょうか。
【次の発言】 そういう点を、ずっと前からの質問によって明らかにした上であなたの判断を仰ごうと実は思っておったのですが、それが前後するために非常に不備な点が出てくると思うのでありますが、実は、私が簡単に事情を申しますならば、この業界には五つ六つの大きいメーカーと、……
○須藤五郎君 原子力局長最近東海村の研究所にいろいろな問題が起こっておると思うのですが、その問題についてあなたはよくつかんでいらっしゃるでしょうか、どうでしょうか。
【次の発言】 東海村の動燃再処理工場設置反対請願署名で所員が反対署名に署名をしたということで、いま問題を起こしておるようなんですが、そのいきさつ御存じでしょうか。知っておったらちょっと報告していただきたいと思います。
【次の発言】 この署名のそもそもの起こりは、こういういきさつなんですよ。ことしの八月の二十七日に、東海村の動燃反対請願のために東海村周辺の民主団体の代表が大ぜい来られまして、私が科学技術庁へ御案内をいたしました。その……
○須藤五郎君 いま石炭対策でいろいろ問題になって、植村私案がきょう新聞にちょっと発表されたり、ところが、まだ抜本的対策がいつできるかわからないというような状態ですが、この審議会におきまして、審議はただ石炭エネルギー全般の中の一つの石炭の問題として審議して、ほかのエネルギー全般についても審議をされておるのか、ただ石炭部分だけ審議しておるのか、どういう状態なんですか。
【次の発言】 私は、これはエネルギー全般的な立場に立ってこの石炭の抜本対策というもの、これを審議しなかったら非常に中途半端なものになってしまって、石炭の抜本的対策というものがはたして出せるものかどうか。ことし出してもまた来年これがぐ……
○須藤五郎君 先ほどから話を聞いたわけですが、ガスマスクの携行というものは法律できめられておりまますね。石炭鉱山保安規則第七十条の二の自己救命器等、この条項でガスマスクを、簡易救命器を携帯させなければならないと、こういうふうになっておるのです。そのあとにすぐ「ただし、鉱山保安監督局長または鉱山保安監督部長の許可を受けたときはこの限りでない。」と、こういうふうに、携帯させなきゃならぬという法律がせっかくつくられたのに、すぐ携帯しなくてもいいという、こういう抜け道をこの法律がつくっていますよ。ところが、実際にはこのあとのほうが使われておる、こう言わなきゃならぬのですがね。こういうことで実際にやって……
○須藤五郎君 通産大臣は十二時四十五分に退席をするからというような話がいま私のところにまいったんですが、願わくはそれ以後にもここにいてほしいと思うんです。国会審議が何よりも重要な問題ですから、その点どうぞお含み願いたいと思うんです。 商業新聞に最近植村私案なり通産省案というような問題がどんどん出始めましたが、それを私もつぶさに拝見しておるわけですが、その新聞記事を通じましても、また、きょう小林さんなり大矢さんがいろいろ質問をしていらっしゃいますが、それに対する政府の説明を聞いておりましても、一向に、これでわが国の石炭問題が抜本的に解決されるのだろうかどうだろうかという点に私は大きな疑念を持つ……
○須藤五郎君 この間から、この事件が起こってから私たちも常に心を痛めておりますが、炭鉱の代表者の方が見えた機会に、私は、犠牲者に対してわが党を代表して深い弔意を表したいと思います。 この七日の当委員会におきまして、災害を根本的になくすためにどうしたらよいかという点につきまして、私たちの党の考えを率直に述べました、炭鉱の労働者の代表の方が見えておりますから、その内容を一応お聞き取り願いたいと思うのです。 一、労働組合と専門技術者による民主的保安委員会をつくり、保安施設の調査、施設の拡充、施設に関する勧告、さらに緊急の場合作業停止を命ずる権限を同委員会に与えるべきこと。これはいまも代表の方が申……
○須藤五郎君 植村さんにひとつ御意見を伺いたいと思うのでありますが、私はこの前の石炭特別委員会におきまして、先ほども社会党の委員から労働力不足の問題が出されましたが、私もこの間北海道を実地に調査いたしまして、労働者の声をつぶさに聞いてまいりましたわけです。で、労働者は保安の問題とかいろんな問題を四つほど出しておりますが、これがいれられなければ、私はいかに植村さんが抜本的対策という構想を練られても、通産者が練られても、結果的に言いますならば、労働力の不足の点から日本の石炭産業というものは内部崩壊してしまうだろうという意見を私はこの間ここで述べたばかりなんです。でありますから、その意見は繰り返しま……
○須藤五郎君 私たちは日本の石炭産業を守り発展させていかなければならない、そのためには十月二十八日の当委員会の質問で明らかにしたごとく、労働者の生命と安全を守る立場に立って、保安の確保、大幅な賃金の引き上げ、生活環境の改善、民主的諸権利の保障、この四つを柱とするところの抜本策を打ち出さなければならない、こういうふうに考えておるわけです。そこで以下幾つかの点でお伺いをいたしたいと思います。 第一は、一昨年一千億の肩がわり措置という抜本策を打ち出しましたが、どのような条件を持つ会社がその肩がわりを受けることができるのか、肩がわり措置の対象となる会社の要件はどうであったかという点をまずお伺いしてお……
○須藤五郎君 私は、あとで幾らか質問しますが、いま問題になっている点だけひとつ申し上げたいのですが、私は、十六日の朝日新聞の社説を見まして、そこに秘密の問題が社説に出ていた。そこで、これはたいへんだと思いまして、実は十七日に私は資料を要求したのです。私のところへ持ってきた人の名前も言わないでおきましょう、官庁の方ですから。というのは、この資料です。それで、私がこの資料をずっと読んで朝日新聞の社説に出ておるような問題が、官庁側から届けられた資料には何ら載ってないのですよ。そこで、これならば問題点がないじゃないかと、しかしあれほど世間で問題にするのは何か隠されている問題があるのじゃないか、これ以外……
○須藤五郎君 大矢議員が相当詳しく質問なさったので、私の質問は非常に簡単に済ましたいと思いますが、大臣ずっとこの答申の審議の過程におきましても、また答申案が出た今日の段階におきましても、世論はすべてこれに対して不満を持ち、将来性に対して非常な危惧の念を持っておるということは、各新聞を見ればよくわかることです。第一その当事者である大臣ですらもこれに不満だと言っておる。炭鉱業者も不満だと言っておる。働いておる労働者も不満だと言っておる。すべてがこれ不満だと言っておるのですね。こういう不満足な法案を通して実行して、大臣一体将来どうなるというんですか。これ四千億という金は一年に割れば八百億になるのです……
○須藤五郎君 第一次、第二次再建案が発表され、多額の国費が石炭産業に注入された、こういうことでありますが、すべてこれが失敗に終わってしまった。政府はこのことに対してどれだけの責任を感じておるかという質問をこの前当委員会におきましていたしましたところ、鉱山局長は、反省しておりますと、こう答えておるのですが、この何千億という国費をいわばむだづかいした責任は、一官僚の反省などということばで済まされる性質のものではないと私は思うのです。こういう立場に立ちまして、前回の再建策が企業と金融業の救済に終わったと、こういうことは皆さんもおっしゃるし、これは社会の通念になっておる。そして企業と金融業が救済されて……
○須藤五郎君 きょうは私は独禁法の問題について少し質問をさしていただきたいと思うんです。山田委員長も見えてますので、まず山田委員長に対する質問から済ましていきたいと考えております。
独禁法はなぜできたか、たれのためにできたかといえば、私は、独占企業を守るためにではなく、独禁法は消費者すなわち人民の利益を守るためにできたものだと、こういうふうに考えております。横田前公取委員長が三〇%になれば警戒しなければならないと言ったのはそのためだと思うのでございますが、山田委員長の意見をまず伺っておきたいと思います。
【次の発言】 私が最初申し上げたのは、独占禁止法は独占企業を守るためではなくて、人民の利……
○須藤五郎君 きょうは通産省と労働省に対する質問なんですが、まず、通産省に対して質問をいたしたいと思います。
五月七日、八幡、富士、両製鉄合併に対し、公取から反対の勧告がなされまして以来、政府自民党並びに財界から、独禁法を改正せよという意見が強く出されておるようでありますが、通産省はこれに対してどういう意見を持っていらっしゃるか、まず、聞いておきたいと思います。
【次の発言】 この新聞によりますると、大平通産大臣は、「両社が(1)対応策を出して勧告で指摘された問題点を解消させる(2)いったん引き下がって再度出直す (3)勧告を拒否して審判に持込む――の三つの道を選択しようとしており「いずれの……
○須藤五郎君 こういう割り込みも入ってくるし、せっかく公明党の委員がぼくのために時間を余してくれたのに、それじゃ質疑できないじゃありませんか。その点よく考えてください。
通産省に尋ねますが、通産省の監督下にある四国電力において、いま、穴内ダムのはんらんからいろいろなもんちゃくが起こっておるということを私は陳情受けたのですよ。これに対して通産省としてはどういうふうに処理しようと考えておるのか、この点についてどういう考えを持っておるか、ひとつ通産省の意見聞いておきたいと思います。
【次の発言】 あなたさっき河川敷と言いましたがね。河川敷に何も家を建てたり何かしているわけじゃないのですよ。私のとこ……
○須藤五郎君 関連して一つだけ。 いま、四分の一の権限しかないというお答えでしたけれども、その四分の一をもしも堀田何がしというのがいつもDをつければすべてのものがだめになってしまうということじゃないのですか。だから、堀田の筆一本でそれが生きも死にもするということになれば、ABCDの一つしか権利はないというふうなのはことばだけのことで、その力たるやいわゆるオールマイティになるわけじゃないのですか。だから、堀田某が業者のところへ行って、おれは今度Dをつけるぞ、こうかりにおどかしたとすれば、その堀田のDをつけられるのを防ぐために、業者はやはりそれに金をつぎ込むということが起こってくるのじゃないので……
○須藤五郎君 もうほかの委員が相当時間やって、時間もなさそうですが、私も実はゆっくりと時間をかけて質問しようと思って、たくさん準備はしてきたんですが、これはあらためてゆっくりとやることにしまして、きょうは二、三問ちょっと伺っておきたいと思うのですが、公取委員長、きょうもニチボーと日レの問題がこういうふうに出ました。こういうふうにこれからもずっと今後長く大企業の合併という問題は続いて起こってくると私は思うのですよ。そこで、やはりこの際、公取として独禁法の限界といいますか、いわゆる基準ですね、三〇%なら三〇%、それをはっきりと示しておくことが必要ではなかろうかと思うですね。そうでないと、これからも……
○須藤五郎君 もう同僚二人の質問で大体私の質問したいと思う点は尽きているように思うのですが、二、三確かめておきたいと思うのですが、いまこの附帯決議の問題が出ましたが、なんですか、強力な行政指導を行なうというふうになっていますが、これ、実際にできるのかどうかという問題なんですね。民間会社に対して政府が行政指導を行なう、その法的根拠かなんかあるのですか、こういうことは。私はできないと思うのですよ、こういうことを言っても実際には。どうなんですか。そのできるという法的根拠はどこにあって、それは何を根拠にそういう大きなことをおっしゃるのかですな。
○須藤五郎君 私もこの法案には賛成の立場をとっておりますので、簡単に質問をしておきたいと思います。
いまも各委員からのいろいろお尋ねによって大体私もわかりましたが、ここにわが国のミシンの輸出入の現状――輸出のほうはいただいておるのですが、輸入のほうの資料が出ていないと思うのですが、おそらく輸入はアメリカが主だと思うのですが、輸出の状況と輸入の状況、どういう関係にあるか、ちょっと伺っておきたいと思うのです。
【次の発言】 そうするとなんですか、私非常にそういう点知らなかったのですが、昔アメリカのミシン、シンガーが来て日本を風靡しておった時代はもうとうに過ぎ去って、アメリカのシンガーミシンも最近……
○須藤五郎君 今度のこの法案は、従来あった法案の中に新しくメリヤス業と染色業を加えたこととなっておるのでありますが、きょう私は、メリヤス製造業を中心に少し質問いたしたいと思います。しかし、私の質問はやはり染色業にも同じ意味で関係のあることだと思いますが、まあとりあえずメリヤス製造業を取り上げて二、三質問をしてみたいと思っております。
まず第一、メリヤス製造業の構造改善事業の内容は概略どのようになっておるかという点、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 この法案に流れている精神というものは、おそらく四十三年八月二十一日に出された繊維工業審議会の答申の精神を尊重し、そうしてその線に沿うて私は考……
○須藤五郎君 時間も短いことでありますから、一問一答という形ではなく、私たちのわかっている範囲は私たちのほうから述べまして、そしてお答えをいただきたいと思うのです。この中小企業の問題は非常に頭の痛い問題だと思うのですが、政府当局も頭を痛められると同時に、私たちのほうも中小企業をいかに発展させていくか、いかに守っていくかという点では常に苦心を重ねておる点なんです。中小企業で一番問題になる点はそれは労働力の不足と金融が困難だというこの二点で中小企業が非常にむずかしいことになるように思っております。きょうは私はこの中小企業近代化促進法の審議の中で、特にひとつ取り上げたい問題は東京都におきますところの……
○須藤五郎君 関連。
【次の発言】 大臣、ああいう暴露発表がある前に、アメリカから何か通産省のほうに日本の自動車にはこれこれの欠陥があるという指摘があったのか、それを通産省がほうっておったのか、通産省は全然日本の自動車の故障という問題には何ら知るところがなかったのか、知りながらアメリカ側からああいうふうに公表されて国内的に問題が起こったので今日のようなうろたえたような状態になってやかましく騒ぎ出したのか、またアメリカ側がこの時点においてああいう発表のしかたをしたその意図はどこにあるのか、こういう点についてちょっと説明をしていただきたい。
○須藤五郎君 関連で一問。いま小柳さんの質問で、大学の研究の結果できた特許権は国に所属するというお話がありましたが、その法的根拠はどういう法によってそういうことになるのでしょう。
○須藤五郎君 この法案が提出されましたとき、私もこの法案をずっと拝見したわけですが、拝見していると、いろいろな面でいろいろな問題を含んでいる法案だということに気づいたわけなんですが、衆議院審議の過程におきましても、いろんな問題が出され、私はおそらくこれは衆議院で大きな修正を受けるか、それとも衆議院段階でもう特許庁あきらめて法案を引っ込めてしまうんだろうと、実は期待をしとったわけなんですが、えらい急に参議院のほうへ回ってきて、私は実は意外に思っているわけなんです。そこで、やはりこの審議は、私は参議院においては慎重に審議をして、こういういろんな問題のある法案でありますから、十分に審議をするというこ……
○須藤五郎君 この委員会でまず一番問題になっている点は、早期公開によって発明者の財産権が侵されるという点で、いま非常に論議が深まってきておるわけでありますが、それに対しまして、特許庁のほうから――特許庁と言っていいですか、政府と言っていいんですか、竹田委員の要求に対して文書で回答がまいりました。この文書の回答一、二、三、四、五となっておりますが、この二のところで、「財産的利益に影響を与えることとなるからそれについては公共の福祉という観点から必要性があるかどうか、又出願人に対して適正な保護が与えられているかどうかということが憲法第二十九条との関連において考慮されなければならないであろう。」こうい……
○須藤五郎君 答申の根幹に対しましては、先ほど大矢さんの質問に対して八点ほどあげていろいろ述べられました。ところが、私はそのいずれもがもうすでに現実にはくずれてきていると、こういうふうに思うのです。たとえましたならば、私企業体制を前提とするとおっしゃいましたけれども、石炭産業ははたして私企業と言えるだろうかどうだろうかという点につきましては、十二月二十四日の日経新聞では、計画期間中の予想売り上げ八千億円の産業に対して四千二百億円もの国家資金、いわゆる国民の税金が投入されるというきわめて手厚い保護を受けておる企業は、すでに普通の意味での私企業と言えるかどうかという点を日経は述べております。また十……
○須藤五郎君 いま答申と閉山の関係が論議されておりますから、私も質問に入る前にそれで一つお尋ねしますが、いま政務次官は、今度の答申の目的は閉山が目的じゃないと、山をつぶすのが目的じゃないのだと、こうおっしゃいましたが、しかし、どうも私たちもふに落ちぬ点があるのですね。この四十三年度産炭量は政府の発表で四千六百五十五万トンという数字が出ているわけですね。ところが、あの答申によりますと、四十八年には三千五百万トンにするという数字がすでにもう示されているわけですね。そうしますると、四十八年度までの五年間に千百五十五万トンは減らさなければならぬという、こういう前提のもとに立ってあの答申がなされ、予算が……
○須藤五郎君 きょうは炭鉱離職者臨時措置法がここで説明を伺いましたが、この問題はまだ衆議院でも審議に入っていないようでありますし、いずれはこの委員会で審議することと思いますが、この問題については、私触れないことにしまして、それで少し質問をさせていただきたいと思うのです。 今度のこの通産省の石炭局のほうから出された予算案の内容を見ますと、ここに私たちが従来見なかった問題が出てきておるわけです。いわゆる産炭地域開発就労事業というので、二十五億円の予算が組まれておると思うのですが、この予算がある以上、その内容があるものだと思いまして、この内容についてちょっと伺っておきたいと思うのです。
○須藤五郎君 きょう、私産炭地振興の問題について主として質問してまいりたいと思いますが、今度の答申によって閉山がたくさん出るということで、あらためて通産省のほうでは産炭地振興対策というものを積極的にお考えになっていると思うんですが、従来とってこられた産炭地振興対策と今度との間にはどれだけの進展があるのか、特色があるのか、そういう点を少し伺っておきたいと思います。
【次の発言】 私も通産省から出されたこの予算をずっと見て、調べたんですが、ちょっとわかりにくい点があるので伺っておきたいんですが、この四十四年度石炭関係財投融資ですね。この表に、いま局長が説明されたように、産炭地域振興事業団へ四十四年……
○須藤五郎君 いま社会党、公明党の両委員の質問を聞いておりまして、この法案は非常に不備な点があり、不満足な点があると私は思うわけです。従来も、私たちはそういう考えのもとにこの法案に臨んでまいりましたが、いま質問を聞いておりましても、答弁を聞いておりましても、その考えは少しも緩和されないということが言えると思うのです。しかし、私たちは、この法案のために少なくとも、多少とも何かやはり利益を得る方たちがあるという見解に立ちまして、私は今度のこの法案には実は賛成をしたいと、こういうふうにいま考えておるわけです。そこで、私は若干質問をいたしますが、そういう立場に立ちまして、少しでも前向きの態度で私は答弁……
○須藤五郎君 実はこの茂尻炭礦の災害が起こったことで、私も党から言いつかりまして、四日の日朝早く東京を立って現地へ行って調べてまいりました。奥さんたちにも会いました。ところが、奥さんたちの私に対する第一の訴えは、このようにたびたび災害が起こって、自分たちの夫が死んでしまうというような状態では、私たちのかわいい子供に再び炭礦につとめろ、炭礦で働けということはどうしても親として言うことができないというこの訴えがまず第一でした。この訴えは、私は前に参議院から九州地方に石炭の調査に参ったときにも、私はあと一日残って三池のほうへ参ったわけですが、そのとき三池の炭礦夫の奥さんたちもそのことを私に訴えました……
○須藤五郎君 きょうはあまり時間もなさそうなんで、私も問題をできるだけ詰めて質問しようと思いますが、先ほど大矢さんもおっしゃいましたが、炭鉱労働者の労働力のほうで石炭産業というものは崩壊してしまうおそれもあるから、労働力を確保する必要があるという意見が出ました。これはもう私の従来述べておる意見と同じことなんですが、そこでいま審議されておりますこの炭鉱離職者法でありますが、この離職者の問題をりっぱに、労働者の満足、納得のいくように解決、対処しておかないと、今後の労働力確保に大きな影響があると、私はこういうふうに考えます。安い給料で使うだけ使っておいて、要らなくなったから出て行ってください、こうい……
○須藤五郎君 私はきょうはたくさん質問を用意してきましたが、時間がないので、ごく簡単に一、二点質問をすることにしたいと思いますが、終閉山に際しまして、中小企業商店の売り掛け金補償に関しましては、先ほども公明党の原田委員が質問なすったと思うんですが、私は特に筑豊をはじめとする産炭地域の炭鉱関連商工業者の対炭鉱売り掛け金についてということで質問したいと思うのです。というのは、最近、私は田川の方から一通の手紙を受け取りました。それで、ひとつこれは国会で尋ねてもらいたいという手紙がついてまいりましたので、その点少し質問したいと思うのですが、三次にわたる石炭答申の際、ほとんどの炭鉱が見せた、ないものは払……
○須藤五郎君 私もきょうは今度の災害問題とそれから炭住問題について少し質問いたしたいと思うのですが、今度の歌志内の災害は防ぐことのできなかった問題か、どうしたらああいうことをなしに済ますことができたというふうに保安局長は考えていらっしゃいますか。
【次の発言】 会社側は、どうも今度のガス突出は不可抗力だったというふうに言いのがれようとしているように私も承っているのですが、いまの局長のお答えでも決して不可抗力ではないと、注意をしてやれば防ぐことができたものだと、こういうふうな見解を局長も述べられたが、私も全くそのとおりだと思うのですが、それではあの場合どういうことを具体的にやったら、経験主義でな……
○須藤五郎君 この前私は炭住の問題、特に杵島炭鉱の炭住の問題で質問いたしました。私のほうには、杵島炭鉱関係の江北町の町長さんたちの請願がきておりますし、また町議会のほうからも訴えがきておりますので、それをもとにして質問いたしたわけですが、いま非常に江北町では炭住の問題が深刻な状態になってきておるということをこの前申し上げましたから、私はきょうは重ねて同じことを繰り返す必要はないと思いますから繰り返しませんが、そのときに石炭部長さんは、まああんまり混乱の起こらないように善処をしてまいりたいと、よく考えてまいりたいというような意味の御答弁をなすっておると思うんですが、じゃ具体的にということになると……
○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十四年度予算案三案に反対いたします。 反対理由の第一は、この予算案が日米軍事同盟の強化をはかるものであり、危険な戦争の道に通ずるものだからであります。 政府は、沖繩の本土並み返還をちらつかせながら、核つき自由使用の沖繩をかかえ込み、本土の沖繩化をはかろうとしていますが、本委員会での愛知外務大臣の、沖繩に安保条約が適用される前に米軍が持ち込んだものは事前協議の対象にならないという発言や、アメリカにおける岸特使の、沖繩に自由使用基地を認める趣旨の発言は、その意図を暴露したものであります。この目的を達するために、この予算案は、一般会計で四千八百三十……
○須藤五郎君 これより石炭対策特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして、私が委員長の選任につき、その議事を主宰いたします。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの川上君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
よって、委員長に松井誠君が選任されました。
○須藤五郎君 私はきょう出された法案に対しての質問じゃなく、著作権そのものについてちょっと政府の態度を伺いたいんですが、この前、六十一国会に出された著作権法は私はつぶさに検討いたしました。また著作権課長の意見もいろいろ伺いましてよく存じておるわけでございますが、あの法案は従来のものと比べますと一歩前進だとは思うんです。それですから私たちの関係の音楽家とかいわゆる芸術家は、あの著作権法の一日も早く成立することを期待しております、今日でも。しかしまだ芸術家の中にはいろいろな意見があるわけでございます。特に強い意見は写真家協会ですね、あれが制作発表後五十年というのはおかしいと思う。やはりほかの芸術家……
○須藤五郎君 せっかく大臣がお見えくださったのですから、私は二、三質問したいのです。今後の日本のエネルギー対策――これについて政府の考え方を伺っておきたいと思うのです。
【次の発言】 そうすると、いまの大臣の話は――これは時間がそうありませんから、たくさん質問するわけにはいかないのですが、いまの最後の点――いまのあなたのエネルギー対策の中で石炭の占める位置づけといいますか、今後どういうふうに考えていらっしゃるのか、それと日本のエネルギー資源の中で石炭の占める比率というものをどういうふうに考えていらっしゃるのか。そういう点をちょっとお聞きしておきたいと思うのですが。
○須藤五郎君 現在国会で鉛公害の問題が非常にやかましくなっておりますときに、私はもしも国会の車が鉛のガソリンを使っておってはこれは外に対して申しわけないと思いまして、十二日の日に、衆参両院の議長に、国会がまず率先して無鉛ガソリンを使うこと、それからCOを取るためにはアフターバーナーを全部の車につけることと、こういう二つの申し入れをいたしました。きょうその返事がまいりまして、アフターバーナーはすぐ二、三種類を取り寄せて、各車に取りつけて、どれが一番効果があるかということがわかればそれをごく最近に全車につける。こういう返事がございました。それから無鉛ガソリンの問題は、これはエンジンを取りかえなきゃ……
○須藤五郎君 厚生大臣はさっき、私の発言は国民の生命を守るために発言しておるんだと大みえを切られましたが、大臣はもちろんそうあるべきもんだ。これは厚生大臣のみならず各大臣がそうあるべきだ。同時に、われわれ議員も国民の立場に立って、国民の利益を守るために発言しているのです。それに何ぞ大臣は、きょうは一時間半しか出席できない。国会の用件がまず第一だと私は思うんですが、それを国会には一時間半しか出ない。そういう決定をして出てくるということはぼくはけしからぬと思うのです。だから、大臣も午後全部出席されるのが私は適当だと、当然だと、こうと思います。 そこで、通産大臣が急ぐようですから、通産大臣だけに問……
○須藤五郎君 山中長官、佐藤総理は七月三十一日の公害対策本部を設置するにあたりましてみずから本部長となり、政府の責任を明らかにする姿勢を示されたと思うんです。そこで、きょうは当委員会に出席され、国会の質疑を通じて国民の前にその所信を表明されるものと私は期待しておりました。各党の委員も総理の出席を要請されたようでありますが、私も総理の出席を要望しておきました。ところが、残念なことに出席なさらないのですね。今日、公害問題が全国民の関心を高めておるときに、どのような理由か存じませんが、はなはだ遺憾なことだと私は考えます。これでは総理の熱意が疑われてもしかたがないと、こういうことになると思うのです。流……
○須藤五郎君 一月二十五日の毎日新聞にこういう記事が出ているのですが、「石炭引取りに赤信号」という表題で、要するに、三池炭ともう一カ所の石炭が硫黄分が非常に多い。だから、各電力会社がそれを使用することを拒否しよう、こういう意見が出たという記事が出ておるのですが、通産大臣は、この問題、石炭と公害の関係についてどういうふうに考えていらっしゃるのですか。時間がありませんからあまり一問一答できませんが、もし電力会社が硫黄分が多いというので、日本の石炭を使わないとなれば、これは石炭会社にとってはたいへんであり、三池が四百万トン、それから松島炭ですか、これが百万トンといえば、この五百万トンがたちまち関係し……
○須藤五郎君 私もこの間出張を希望したんですが、連れて行っていただけなかったわけです。これは政務次官をここへ置いて非常に言いづらいことですが、この間、橋本政務次官が岡山大学の小林教授に対して、イタイイタイ病に対する小林さんの意見はどうもおかしいと、何か新聞の伝えるところですから正確にはうかがえないのですが、何か偏向的な性格を持った人ではないかという意見を次官が述べられたようですね。そうなりますと、これは私たちがもう少し、小林教授並びにそういうことを言う橋本政務次官のこれは偏向なのかどうかということを私たちはよく調べないとぐあいが悪いと思うのですよ。そこで皆さんが水俣病を見にいらして、そしてどう……
○須藤五郎君 通産大臣は何か一時間――五時に退席だというような話を伺ったんですが、 通産大臣、この重大な公害問題が審議される場に時間を切って出席されるということは、公害の本家である通産省としては、ぼくは責任者としておもしろくないと思うんですよ。だから、やはりぼくはもっと出席すべきだと思いますよ。宮澤さんはその点は山中さんを見習われたほうがいいですね。山中さんは朝から終わりまでずっと毎日おられる。通産大臣ももう少し勉強してもらいたい。 第一ね委員長、この公害問題が審議されているとき、自民党の議員は一人も来てないじゃないですか、これでいいんですか。もっと出席するように委員長からやかましく督促して……
○須藤五郎君 きょうは水質保全法案に関連しまして幾つかの問題点について質問をしたいと思うんです。 水質環境基準につきまして、今月の二十一日に閣議決定を経てすでに実施の段階に入っているということを言っておりますが、私は、この環境基準が完全に達成されるとしましても、水質汚濁問題がすべて解消できるもんだとは考えていないわけです。しかしながら、現在の水質汚濁の実情に照らしてみますときには一応の改善が行なわれるのではないだろうかと、こういうようにまあ考えております。 そこで経済企画庁にまず聞きたいのですが、この環境基準設定の前提として、最近の各河川の汚濁の現状と汚濁の原因をどのように調査していらっし……
○須藤五郎君 厚生省で最近大気汚染防止法の改正要点が大体きまったというふうに聞いておるのですが、おもな改正点をひとつ聞かしていただきたいと思います。
【次の発言】 私は聞くと、第二の、地域指定制を廃止すると、全国的に網をかけると、ただし網をかけて規制していく場合に、数段階に分けて、必要に応じて条例で上乗せしていくんだと、こういうことが考えられているように聞いておるんですがね、そういうことを事実考えていらっしゃるのかどうかですね。
【次の発言】 ここでぼくはきちんとしておきたいのは、その汚染地域を数段階に分けてやっていくということですね。それはどういうことを意味するんかということですよ。
○須藤五郎君 山中長官は、この法案が被害者の立場に立っておるんだと、こうおっしゃったですが、しかし、被害者が裁判に持ち込む場合には、被害者自身がその被害の立証をするという義務が負わされておる。これがなかなか私はたいへんな問題だと思うんです。こういう点から申しまして、またこの法案が、その目的としまして公害紛争の「迅速かつ適正な解決を図る」と、こううたっておりますが、私は、この点について重大な疑問と問題点を指摘しなきゃならぬと思うんです。ここで、公害に対します被害が激増する現状におきまして、この救済が主として裁判によって解決を見ざるを得ないということは、被害者にとって多くの問題を私は生じていると思……
○須藤五郎君 やがて公害基本法の討議などは臨時国会でいろいろ討議されると思いますから、私たちもそれに対してはいろいろ考えをまとめておりますが、きょうはそういう問題には触れないで、大気汚染の問題にしぼって質問をいたしたいと思います。
まず第一に質問いたしたいのは、亜硫酸ガスの総排出量の中に占める火力発電所の比重、言いかえれば汚染寄与率が一体どのくらいになっているか教えていただきたい。
【次の発言】 そうすると、何ですか、あなたはことしの十月九日参議院の公害委員会で、大体コンビナートを形成する工業地帯のSO2の総排出量の中に占める火力発電所のウエートは大体六〇ないし七〇で寄与率が非常に大きいとい……
○須藤五郎君 私の聞くところによりますと、まず最初ガス漏れを発見したのは、大阪瓦斯会社のパトカーがたまたまそこを通りかかった、そのときにガス漏れを発見して無線連絡でガス会社に対して五時二十分に無線連絡をした、こういうことが言われているんですね。この文書でずっと説明を聞いていますと、まず最初ガス漏れをキャッチしたのはガス会社だと思うんです。ガス会社が無線で五時二十分に連絡を受けたということになっているようですが、そうするとそのガス会社はその時点で警察あるいは消防署に対して何ら連絡をしていないんですか、どうでしょうか。
【次の発言】 そうすると、警察は五時三十分に一一〇番で連絡を受けた。それから消……
○須藤五郎君 大臣にお尋ねするんですが、いま繊維問題が非常な問題になってきておりますが、率直に申しまして、日米両国のうち、どちらが非関税障壁による加害国であるのか被害国であるのか、そこをはっきりさせていただきたい。
【次の発言】 この問題は、私が予算委員会の補正予算の総括質問の中でやったわけなんですが、大臣はきょうの日経の発表に対しましても、大矢委員の質問に対して口をつぐんで答えることができない。そして私の補正予算の総括質問のときにも、それをお答えにならなかったわけなんですね。しかし実際は昨年行なわれた日米経済協力会議の席上に、通産省はちゃんと作業をなすって、どちらが被害国であるか、どちらが加……
○須藤五郎君 いま福井のめがねの話を聞いておりまして、ちょっと不思議に思うのですが、皆さんこの統一ブランドが非常にけっこうだという御意見ですが、この統一ブランドの希望工場が百二十一社、それから工場の総数が二百十社で希望するのが百二十一社。残りの九十社はなぜ希望しないのか。そこの点、ちょっとお伺いしたいと思います。
【次の発言】 希望はしているけれども参加していないということは、どういうことですか。
【次の発言】 その入らない理由は、どういうところにあるのですか。
【次の発言】 ここに、これはあなたのほうから出された「福井県」――字が、印刷がはっきりしませんが――「眼鏡工業実態」という資料の中に……
○須藤五郎君 非常に言いづらいことですけれども、質問に入る前に、委員長に私お願いしておきたいのですが、私たちはこの法案に対して、反対する法案にしろ賛成する法案にしろ、慎重審議して審議に協力したいというのがこれが共産党の方針なんです。私たちは審議拒否は絶対しない方針です。そのためには、やはり審議の時間というものをやはり考えていただきたいと思うのですね。ある党の方は十分に審議ができて、共産党は少数だということで、せっかくしたいと思う審議ができないというような、そういう状態では困りますので、この点お含みを願いたいと思います。 まず最初質問いたしますのは……
○須藤五郎君 大臣は、昨年ですか、四月に国会で決議をされましたね、この繊維問題のとき。あの決議をあくまでも尊重されるのかどうか。
【次の発言】 そうすると、この間、覚え書きをアメリカに送られたと言っているのですが、その覚え書きをここへ資料として政府の手から私たちは受け取りたいのですが、その資料出してください。
【次の発言】 その問題につきまして、この間大矢議員が覚え書きを一部始終ずっと読み上げて、そして大臣の確認をとったと思うんですが、そうすると大臣は大矢議員が読まれた覚え書き、あれにはあなたのほうからアメリカに渡した覚え書きと一分の違いもないということを御確認なったということなんですか、どう……
○須藤五郎君 大臣に二、三点お尋ねしたいのですが、最近ソ連から液化天然ガスの輸入の問題が出てきておるわけなんですが、そのソ連からの輸入の見通しをまず伺っておきたいと思います。
【次の発言】 そうすると、政府の使節団が持ち帰ったままでそれが具体化の方向にはまだ進んでいないということなんですか。そこらの見通しはどういうふうに立てていらっしゃいますか。
【次の発言】 そうすると、もうサハリンの問題は御破算にしてしまって、新しい方式に、シベリア本土から引いてくるというそういう方針に切りかえてそうしていまその研究をしているということですか。サハリンの問題はまだ残っているのですか、どうですか。
○須藤五郎君 先ほど小柳議員が本保険申し込み件数は各年度何件あるかという質問をされまして、通産省の方がお答えになったと思いますから、この点は私は省略をしていきますが、この申し込み者の資本金別分類についてちょっと伺いたいのですが、五千万円以下が何件、資本金が。それから五千万円から一億円以上というものがどれくらいか、一億円から十億円までの件数がどれだけ、十億円以上がどれだけか、それぞれの申し込み件数及び申し込み金額をちょっと知らしてほしいのです。
【次の発言】 資料がなくてお答えができないということであれば――私はそこから質問をしていこうと思っていたわけですが、今日の質問に間に合わないというならば……
○須藤五郎君 通産大臣一々立って答弁なさるのもしんどいですし、私も立っているのはしんどいから、少しすわってやろうじゃないですか。 私は、コンピューターを中心とするこの情報処理技術というものは、科学技術の発展史上大きな意義を持っておると、その点から、きわめて豊かな将来性を持つものであると、こういうふうに私は考えております。それと同時に、その進歩発展を望んでおるということを申し上げることができるのです。情報処理技術は、その性質から見ましてわが国経済及び科学技術、国民生活の各分野に広範かつ多岐にわたって重大な影響を与えるものであることは、これはもう明らかなことだと思います。したがいまして、だれが何……
○須藤五郎君 通産大臣、ぼくはここできのうからずっと皆さん方の意見を聞いておると、この法案を無理をなすって通す必要がないという感じがするわけなんですが、大臣はこの法案の修正につきまして、よい修正だとお考えになりますか、悪い修正だというふうにお考えになりますか。
【次の発言】 大臣の説明を聞いていると、何だか政府当局と、それから党との間に見解の相違がある。その見解の相違をすっきりしないままで、この法案が提出されておるような感じを受けるのですがね。そういう政府と与党の自民党の見解の相違をそのままにして、それをすっきりとさせないままで、この法案を提出して、そうして政府は、それで事足れりとお考えになっ……
○須藤五郎君 まず最初に伺いたいのは、これは議員立法ですね。政府は何で政府の責任においてこの法案を提案しなかったのかという点が一点です。議員立法にはよい面と悪い面とあると思うんです。各党が相談しあって、これはよい、これは国民のためにプラスになる法案だという結論のもとに各党が議員立法で提案する法、これはぼくはよい例だと思うのですが、ある議員の所属する会派とかある議員の考えでそういう面の利益というものを表に出してきた議員立法は、私はこれは悪い議員立法だと思うのです。この法案を見てみますと、私は残念ながら悪い面に属する議員立法だという感じがするんですよ。そこでこういう質問をするわけですが、何で政府は……
○須藤五郎君 私審議に入る前に文化庁長官にお願いをしておきたいことがあるのですが、私も実は著作者の一人なんでございまして、私はその著作者の一人の立場としていわゆる芸術家を代表してこれらの点について御質問申し上げたいと思うのです。 私は、この法案を二、三度全部繰り返して読みました。前の著作権法と比べると前進した個所もあります。それは明らかに私は認めるわけです。しかし、それではこの著作権法が、今度のがりっぱなものか、十分なものかと、こうなりますると、やはり芸術家の立場に立ってこれを見まするならば、やはりまだ不十分な点がところどころあると思うのです。それでせっかく芸術家の作家の今さんが文化庁長官と……
○須藤五郎君 まず藤本さんに尋ねるのですが、あなた最初の公述の中で、映画をつくるがいわゆる資本家はつくり方を知らないと。私も東宝の社長の松岡君よく知っています。松岡君に映画がつくれる道理がないのです。ところが東宝の監督さんたちがつくった映画が、その映画のつくり方も何も知らない松岡君に著作権が帰属してしまうということは私はどうもおかしいことだと思うのです。 それから、あなたは公述の中で、監督にもピンからキリまであると、こういうこともおっしゃった。これは私も芸術家の端くれとしましてそのことばは少し言い過ぎではないかと思うのです。というのは、今日のエログロ、ギャング映画をつくっておるのがもしもプロ……
○須藤五郎君 時間がありませんから問題を五、六点にしぼって質問しますから答弁のほうも簡潔にひとつやってください、お願いします。 まず第一は、五十一条二項の共同著作物の著作権の問題ですが、この共同著作物の著作権は、共同者の最終に死亡した著作者の死後五十年と、こうなっております。ところがおじいさんと孫とが共同著作者の場合は、著作権の存続期間が、おじいさんが死んで孫が死ぬまでには五十年ぐらいの期間がある、それから孫が死んでから五十年あるとなると、約百年間著作権というものが存続することになると思うのですが、その二人の場合も、一人がおじいさんが死んでしまってから孫が受ける著作権の使用料ですね。これはお……
○須藤五郎君 質問に入るにあたりまして、一言明らかにしておきたいと思います。 先ほど公明党の黒柳氏から、日本共産党について発言がありました。ここであげられた事実については十分調査したいが、わが党が失対賃金の不正受給を方針としているものでないことは、ここではっきり言明しておきます。なお、名前をあげられた田代、渡辺両議員の行動も不正受給を主張したようなものでないことをはっきりとさしておきたいと思います。 私は日米共同声明に関して、特に七〇年代の日米経済関係の基本方向をきめる重大な内容を持つ第十二項に関して、総理にお伺いいたします。 日米共同声明第十二項は、国際貿易及び国際通貨の制度の維持と強……
○須藤五郎君 ただいまから公害対策特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長者のゆえをもちまして、私が委員長の選任につき、その議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行ないます。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの久次米君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に占部秀男君を指名いたします。
○須藤五郎君 きょうは総務、それから厚生大臣、それから建設大臣に御質問申し上げるわけですが、連合審査の席上で時間の関係もありまして十分論議ができませんでした。きょうはもう少し突っ込んで質問をいたしたいと思いますが、公害が激しくなった今日の状況から見まして、従来の過密都市の臨海部を埋め立て、工場を誘致する政策は政府として反省しなければならない、こういうふうに山中長官はあのときにお答えになりました。私もそれは当然のことだと思うんです。臨海工業地帯は公害の大きな発生地帯となっておること、これも長官もお認めになると思いますが、これを見ましても、もはやこれ以上工業用地のために大阪湾や東京湾を埋め立てるこ……
○須藤五郎君 進藤さんは電気関係の専門家だと、かって東電でもって重役をしていらした方だと思います。私も小林一三のころに一緒にお伺いしたことがあるのですが、そこできょうあなたの御意見を伺っていまして、もっともだと思う点もあるわけですが、やはり亜硫酸ガスですね、これを除去するためには私はやはり、公害をなくすためには発生源で食いとめなければいかぬとこういうふうに思うのですが、いま発電所で、発生源で食いとめるとなればやはり重油で脱硫した、要するに硫黄分の少ない重油を使うことと、それから排煙脱硫ですね、この二つだろうと思うのですが、いま現在この脱硫装置が日本でできておるのかどうか。私が聞くところによりま……
○須藤五郎君 ちょっと、運輸大臣が五十五分ごろ見えるというのですが、まだ見えてないわけなんです。それでちょっと速記をとめてください。
【次の発言】 大気汚染の二大原因であるところの自動車の排気ガスについて排気ガス対策をつくった運輸技術審議会自動車部会の委員中、自動車エンジンの専門家はだれだれかということです。
【次の発言】 それじゃ医学者は一体どれほどおりますか。
【次の発言】 私がこんな質問をなぜするかと申しますと、大気汚染の二大原因であるところの自動車の排気ガスの低減目標をきめよう、こういう大切な部会では、ただ一般的な形式が整えばいいということではなしに、自動車工学、内燃機関直門家をもっと……
○須藤五郎君 きょうは騒音について少し質問いたしたいと思います。自動車騒音規制が新たに加えられることになっておりますが、この規制によります実際効果について少し伺いたいと思いますが、具体的には交差点や高速道路で起こる自動車の騒音が、現在より何ホンぐらい低くなるのか、ちょっと伺いたいと思います。
【次の発言】 運輸関係の方が見えるまで……。厚生省の方、私の手元に、こういう資料があるんですよ。現行はあらゆる自動車が規制が八十五ホン、普通走行騒音ですね。それから加速走行騒音も、これも八十五ホンと、こうなっているんですね、これまで。ところが今度新規制によると、乗用車が七十ホン、普通走行。それから加速走行……
○須藤五郎君 ぼくも実はマスキー法案の問題について質問を予定をしておりましたが、いま田渕君がだいぶん質問なさいましたから、その点にあまり触れないで、一点だけ伺っておきたいと思うのです。 おとといですか、私は運輸省に対して自動車のことを質問をいたしました。私たちは、排気ガスを下げなければ外国へ車が売れなくなるよという点からではなく、日本国民の健康のために一日も早く排気ガスを少なくせいということを私は申したわけです。ところが、運輸省の答えは、やはり技術の点や、いろいろなことで、なかなかそういうふうにいかない、五十年まではどうにもならぬというような答えだったわけです。そういう答えの中で、今度はマス……
○須藤五郎君 日米繊維交渉はアメリカ側の一貫した高圧的態度と日本政府の譲歩に次ぐ譲歩というきわだった対照を示していると思います。私たちは従来も日米繊維交渉そのものに反対する立場をとってきたものでありますが、従来からそのことは明らかに表明してきたと思うのですが、交渉が現に国民の目から隠されたところで推進されているということから、政府の考え方について二、三の点についてはっきりしたことを伺いたいと思います。 まず、政府は現在十七品目六ワクという案を、業界の反対にもかかわらず、いわゆる見切り発車という形でアメリカ側に対して提案しておりますが、この案でまとまる見込みは全くないという情勢にあることは政府……
○須藤五郎君 きょうのこの所信表明で、総務長官が非常に意欲的な所信表明をなすった、その立場に立って答弁をしていただきたいと思うのです。
まず、田子の浦の問題で総務長官の御意見を伺うわけですが、田子の浦にたまっておるヘドロ百万トンのうち、三十万トンを富士川の河川敷に捨てるということがきまったように新聞に報道されておりますが、これはそのとおり政府の方針としてきめられたのかどうか。
【次の発言】 そうすると、まだその条件が整わない段階では、まだきまったということははっきり言うことはできない、こういうことでございますね。
【次の発言】 大臣も心配していらっしゃるように、もうぐずぐずしていると雨期が来……
○須藤五郎君 委員長、ちょっと関連で……。
○須藤五郎君 私たちの党もこの法案に対しましては賛成の意思を表明しておるわけですが、なおその賛成の意思を持ちながら二、三不審な点について私は質問をしたいと思うんです。
ここに出ております第三条の公害防止統括者というのは、これまでの公明党の委員の質問に対しまして、工場長ということばが使われておるわけなんですが、工場長はときに重役が工場長をつとめているときもあるわけなんですね。その場合も、重役の場合であっても統括者としていわゆる罪を犯した、間違いをおかした場合は処罰の対象になるのかどうかという点をちょっと伺いたいのです。
【次の発言】 わかりました。そうしますと、重役が――重役というものは何てい……
○須藤五郎君 私は、いま審議されています中小企業信用保険法の一部を改正する法律案の内容をよく検討いたしました。その結果、私たちの考えでいくならば、まだ不十分な点がたくさんあると思いますが、一応中小企業に対する金融のワクが広げられるという点で、私はこの法案には賛成するという立場をとっているのです。その立場において少し質問をしてまいりたいと思います。 まず最初は特別小口保険ですね、この問題について質問いたしますが、改正案では限度額が五十万円を八十万円に引き上げることになっておる。引き上げることは必要なことですが、引き上げ幅に問題がまだ私はあると思うのです。もっと引き上げたらなおよかろうと思うので……
○須藤五郎君 私は新幹線に乗って東京から大阪に帰るときに、米原の付近に参りますと、伊吹山という、私たちが若いときにスキーをやったりした、まああの地方としての名山だと思うのですが、あの伊吹山の一面がセメント業者によって、採石のために非常に変形され荒らされておる、ああいう面を見るんですが、あれは日本の名山の一つですが、そういう山は採石場にしないで、やはり自然の美というものを私は保存しておくべきだと思うのですが、そういうことに対して本法は何ら触れていないと思うのです。その点どうお考えですか。
【次の発言】 鉱業権であるいはあれが取られていると聞くのですが、私は伊吹山だけの問題じゃないと思うのです。滋……
○須藤五郎君 労働省の方にまず最初に伺いたいんですが、昨年六月発足しました産炭地開発就労事業、その後の実施経過について説明をしていただきたい。
【次の発言】 昨年予算を二十五億余りつけましたね。そのときは六月から三千二百人の就労者を見込んだと思うんですが、その六月に実際はどういうことだったのか、いまその就労の人員の問題と、それから予算がどういうふうになっているのか、そういう点お聞きします。
【次の発言】 私が聞こうとしたのは、六月から三千二百人の人員を擁して二十五億という予算で仕事を始められるという計画だったわけですね。そのときに、何らそういう具体的な、どれだけ働かせるのか、どれだけの賃金とか……
○須藤五郎君 時間がありませんから簡単に二、三点質問しますが、まず振興事業団の方にお尋ねしたいのですが、造地して譲渡する場合の価格の問題ですが、造地に要った費用に何がしかのプラスをして譲渡なさるのですか、何年か前に造地するには比較的安かったが、今日は造地するのに非常に価格が高くつく。その場合に、何年か前につくった土地を譲渡する場合は、今日の価格で譲渡されるのか、そういう点をちょっと伺いたいと思うのです。私が疑問を持ったのは、あなたのところの資料の一ページに、「四十五年二月末現在で約百九十億円を支出しておる。その結果、完成したものは六十七団地、約八百六十八平方メートル、金額にして百十八億円、」こ……
○須藤五郎君 去年第四次石炭対策が論議されましたときに、政府の考えておる閉山交付金はむしろ閉山を早めるものであって、やむを得ず閉山をするのに出す金でなく、閉山を促進する金になるのじゃないかということを私たち案じましてそういう意見を述べたのですが、その後の経過を見ていると、どうもそういうふうな状態が生まれてきておるように思って、私、はなはだ遺憾に思っておるのですが、おそらく政府はそういう意味であの閉山交付金をつけたものじゃないと思っておるのですが、どうなんでしょう。
【次の発言】 今日のこの石炭山に起こっておる状態は、政府の意図するところとも違った面が出てきているということは、いまおっしゃったと……
○須藤五郎君 実は、私はほかの問題で通産大臣に御質問しようと思って準備をいたしましたところが、突然ガス爆発というような問題が起こってまいりましたので、質問を変えまして、きょうはガス爆発につきまして、時間の許す限り質問いたしたいと思います。 ガス事業法の改正法が成立しました四月八日に、大阪の地下鉄工事現場でガス爆発が起こって大惨事が起こった。このときに、新聞報道でございますけれども、ある通産省の幹部――まあ、公益事業局長とはっきり申し上げたほうがいいと思うのですが、かりにその改正法がもっと早く成立しておったらば事故は防げたかもしれないと、こういうふうに話された記事が新聞に出たわけです。そこで、……
○須藤五郎君 まず最初に総務長官に申し上げますが、総理は公害問題に大きな熱意を持っておるということを常におっしゃっているが、公害特別委員会に御出席を求めても一度も顔を出さない。また本日も共産党、二院クラブの代表の質問に対しては姿を見せない。こういうことで一体ほんとうに熱意があると言えるのかどうか。熱意があるならば態度で示すべきだと私は思いますが、総理ならぬ総務に私はその点を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 そういうことは、われわれのほうは聞いておりません。それじゃ総理は、熱意があっても、そういう話し合いになっているから出ない、こういうことに理解していいんですか。
○須藤五郎君 私も、宮澤大臣に、昨日の中部電力のことで一応質問する予定をしておりましたが、先ほど大矢さんがだいぶ詳しく質問なさいました。そこで、まだちょっと私の納得のいかぬ点だけを伺いたいのですが、あの新聞記事は、ああいうことは事実でないというお答えでしたね、通産省のああいう非難は。そこで、ああいう協定を結ぶことは好ましいことだとお考えになるのか。また、協定を尊重されるのか。通産省は、自治体の立場を尊重されるのかどうか。ああいう協定を結ぶことについて、さらに住民運動などであらわされるところの住民の意思を尊重されるのかどうか。それから先ほどのお答えに、できない協定は結ぶべきでない、こういうふうに……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。