このページでは木内四郎参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(木内四郎君) ローム斜面の崩壊実験における事故について御報告申し上げます。 このたび、科学技術庁国立防災科学技術センターが中心になりまして行ないましたローム斜面の崩壊実験におきまして、大きな事故を引き起こしまして多数の犠牲者を出したことにつきましては、まことに申しわけなく思っておる次第でございます。なくなられました方々に対しましては衷心より哀悼の意を表するとともに、傷つかれた方々に対してすみやかに回復されんことを御祈念申し上げる次第でございます。 今回の実験は、昭和四十四年以来進めてまいりました「ローム台地における崖くずれに関する総合研究」の一環といたしまして、川崎市生田緑地公……
○木内四郎君 お許しを得まして、一言お礼のことばを申し述べさしていただきたいと思います。 このたび、私は、永年在勤のゆえをもちまして、院議をもって、ただいま御丁重なる表彰を賜わりました。また、平井先生から御懇篤なるおことばをちょうだいいたしまして、まことにありがとうございました。この光栄に対しまして、つつしんで厚くお礼を申し上げる次第でございます。 顧みますれば、はなはだ恐縮でございますが、少し自分のことに触れさしていただきたいと思うのですが、昭和二十一年に、幣原内閣のお手伝いをしておりました当時、新憲法の草案がGHQから示された際におきまして、その案においては、敗戦国であり小さい国である……
○国務大臣(木内四郎君) 中尾さんの御質問にお答えいたしますが、実は、中尾さんから先般決算委員会で二時間半にもわたりまして、このNロケットの問題について詳細御質疑がありまして、お答えしてありましたので、十分御了解願っておると思っておったんですが、ただいまNロケットの問題について非常に疑惑があるという御発言でありまして、私も実は驚いておるのですが、せっかくの御質問でありますので、概略重ねてお答えいたしたいと思います。 自主開発か開発の導入かと、こういうお話がありまして、私どもはできるだけ自主開発をしたいと思うのですが、何ぶんにも御案内のように、わが国の宇宙開発は非常におくれております。実際のと……
○国務大臣(木内四郎君) 先ほどの御質問のうちで、土壌が汚染しておるが、環境庁はどうしておるかというような御質問でございました。 御案内のように、有害物によりまして、たとえばカドミウムとかあるいは銅、こういうものによるところの土壌の汚染が、最近非常に顕在化してまいりました。そして、その結果として、そのために人体、人の健康に害のあるような農畜産物が生産されている、あるいはまた、農作物の育成を阻害する、こういうようなふうな影響がありまするので、環境庁といたしましては、昨年、カドミウムを土壌汚染防止法の特定有害物質に指定しまして、そうして全国的に調査を進め、また対策を講じておるようなわけであります……
○国務大臣(木内四郎君) 辻さんからいろいろ御質問がありましたけれども、たとえば温排水の問題、原子力発電所の温排水の問題あるいは温排水は一体どこが所管するか、こういうような問題に対する御質問がありましたが、総理から詳細お答え願いましたので、私はあえて蛇足をつけ加えることを差し控えたいと思います。 ところで、私がいかにも、環境庁の長官が、温排水の問題を自分のほうで処理しようとブレーキをかけているというようなことばがありましたが、これはやっぱり私は聞き捨てにはならないと思います。私は大石長官が環境庁長官として、温排水の問題を自分のほうでもひとつ関心を持って処理しようと言われたときに、そういう私へ……
○国務大臣(木内四郎君) 昨日、はからずも重ねて科学技術庁長官を拝命いたしました。はなはだ至らぬ者でございますけれども、委員各位の格別の御支援、御鞭撻をちょうだいいたしたいと、ひとえにお願い申し上げる次第でございます。 実は、私が今回科学技術庁長官を拝命したいきさつから、御案内のように、私としては、当面、今回のこのがけくずれの事件、この問題によって生じた諸般の案件を処理するのが、まずさしあたり私に課せられた任務である、かように思っておるわけでございますが、そのためには、もちろん、なくなられた方、あるいは負傷者の方、そういう方々に対する看護とか、あるいは補償、そういう問題について、その措置に最……
○国務大臣(木内四郎君) 先ほど来御指摘の点、いずれもごもっともなことだと思うのですが、この学園都市の建設のねらいは、先ほど来お話がありましたように、共同研究の推進を効果的にする、そして総合的な研究の結果を効果あらしめるように十分にこの間に連絡がとれるようにする、こういうようなことが私ども科学技術庁といたしましてはねらいの一つであると思うのですが、ところでそのためには、研究者が安心して気持ちよく研究を続け得るような生活環境をつくっていただくということが、これ非常に大事なことである、これはいま御指摘のとおりだと思うのです。こういう点につきましては、建設推進本部長の建設大臣はじめ各位に非常にお骨折……
○国務大臣(木内四郎君) いまちょっとはっきり御質問の趣旨が了解しかねたのですが、原子力の汚染の問題ですか。原潜が入った場合ですね。原潜の入った場合の調査は、ただいまは科学技術庁はやることはできませんが、沖繩復帰の暁におきましては私のほうでこれをやろうと思いまして、すでに二億六千九百万円の予算を要求しているというようなわけです。 ところで、今日までは、初めは琉球政府とアメリカが合同でやっておりましたが、四十三年の秋以来琉球政府だけで単独で汚染の調査をしておるわけであります。そこで、その資料は外務省及び沖繩・北方対策庁を通じまして私どものほうに入っておりますが、今日までのところ、私どものほうで……
○国務大臣(木内四郎君) 第六十八回国会にあたり、科学技術庁長官としての所信を述べさせていただきます。 戦後の四半世紀を通じて、わが国は目ざましい経済成長と、これによる豊かな国民生活の実現につとめてまいりましたが、その原動力として科学技術が大きな役割りを果たしてきたことは申すまでもないところであります。 科学技術の発展は、経済社会構造の高度化の基本的条件であるとともに、環境を保全しつつ未知の領域を開拓し、人類の夢を実現するためにも不可欠の要因であります。 今日、私どもは、対外的には激動する国際社会への適応、対内的には環境問題、都市問題の深刻化等の諸問題の早急な解決に迫られておりますが、こ……
○国務大臣(木内四郎君) 私は、かねがね申し上げておることですが、原子力平和利用、これは非常に大事なことでありますが、それについては何としても安全ということを第一にしていかなければならぬ。それも、科学的のことは、いま原子力局長からるる御説明申し上げましたように、最善の努力をしてやっておるつもりであります。それに対して、科学的のことだけではいかぬ、やはり私は、社会的ということばを使っていいか悪いか知りませんが、このごろ社会性ということを考慮しなくちゃならぬ。そういう意味において、地元の人あるいは影響を受ける人の理解と協力を得なくちゃならぬということ、常にその点に最大の努力を払っておるつもりでおる……
○国務大臣(木内四郎君) 先般の委員会におきまして、公聴会の問題について、私から考えを述べるようにという御発言がありましたので、この機会に述べさしていただきたいと思います。
今後、原子力発電所の審査にあたりましては、原子炉の大型化、集中化等、必要と認められる場合におきましては、地元関係者の意見を聴取するため、公聴会の開催について前向きに検討いたしてまいりたいと考えておる次第でございます。
公聴会の開催の場合及び方法等具体的な事項につきましては、原子力委員会で審議することにいたしたいと、かように考えております。
【次の発言】 環境庁の所管の法律の規定等から見まして、私はさように考えております……
○国務大臣(木内四郎君) 日豪、日仏両原子力平和利用協力協定に関して御説明申し上げます。 政府は、オーストラリア連邦政府及びフランス共和国政府との間に、原子力の平和的利用に関する協力のための協定を締結するため、かねてより交渉を行なってまいりました結果、原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とオーストラリア連邦政府との間の協定につきましては、昭和四十七年二月二十一日に、また、原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とフランス共和国政府との間の協定につきましては、同月二十人目に、それぞれ両政府の代表者間で署名を行ないまして現在、国会における御審議をお願いいたしておる次第でござい……
○国務大臣(木内四郎君) 先ほど来いろいる御質問がありました宇宙開発が非常におくれておるじゃないかという御意見、非常に御心配の様子、まことにありがたい次第でございます。 ざっくばらんに私はこの宇宙開発の問題について一言、二言申し上げておきたいのは、第一に、わが国の宇宙開発は他の先進諸国に比べまして非常におくれておる、ことにアメリカに比べて非常におくれておることは、否定することのできない事実でありまして、そこで、そういう状態でありまするけれども、何とかしてひとつわが国の技術も進めて、わが国において打ち上げるようにしたいというので、この宇宙開発事業団の設立をお認め願って、今日まで島理事長、非常に……
○国務大臣(木内四郎君) お答えいたします。 先ほど調整局長からお答えいたしましたように、PCBの問題は、去年のちょうどいまごろ、関係各省に集まっていただいて、その問題を相談をいたしたんです。ところで、このPCBの問題につきましては、どうもカネミ油の事件のときは急性の強度のものでありましたからすぐにわかったんですけれども、一般のものになりますというと、比較的一般に流れておるのは濃度が薄い。それにDDTとかBHCとか、こういう同じ有機性塩素系のものでありまするので、この分析が非常にむずかしい関係などもありまして、今日まで資料が十分になかったわけなんです。そこで、関係各省が集まりまして、まず分析……
○国務大臣(木内四郎君) いまお話のアクリル系の合成繊維の原料をつくる、ちょっと舌の回らないようなアクリロニトリルですが、それをつくる際の過程において使う触媒は、いまお話のように劣化ウランを含んで、非常に低い濃度のものではありまするけれども、放射物質を含んでおりまするので、その取り扱いにつきましては、規制法の示すところによりまして、当分の間、工場内に安全に管理するようにということを各社に指示しまして、各社ともそれを守って、それを保管しています。しからば、当分の間とはどういうことかというと、ただいまこれを含みまして、放射性廃棄物全体につきまして、これをどう処理、処分すべきかということを環境安全専……
○国務大臣(木内四郎君) ただいまの御質問にお答えしますが、いまお話しのように、アメリカの原潜が入っておったのはホワイトビーチと那覇港でありますが、その海域の調査は、四十三年分夏ごろまではアメリカと琉球政府が合同で調査しておったわけなんです。その後は、琉球政府が単独で調査しておるんですが、その際にはいつも海水をとり、また海底のどろをとり、また海産物を持ってきて、それを調査しておるのですが、その調査の結果は、私ども科学技術庁としては、外務省、また沖繩・北方対策庁を通じまして入手しておるのです。それによりますというと、ホワイトビーチのほうにおきましては、海水からも海産物からも、どろからも、放射能を……
○国務大臣(木内四郎君) いま外務大臣の申し上げたことに尽きていると思うのです。原子力基本法によりましても、平和利用以外にはやらないということになっています。
○国務大臣(木内四郎君) いま塩出委員からの御意見、まことにごもっともでありまして、私どもは、この原子力発電が非常な勢いでふえてきているというこの事態に対処しまして、原子力発電というのは、いまもお話がありましたように、何としてもこれから非常にふやしていかなければならない情勢になっておるし、また、非常に役に立つ大事なエネルギー源だと思うんです。それとともに、やはり安全性というのは、いまの御意見のように、一番大事な問題だと思います。そこで、この安全性につきましては、何としても第一に科学的にまず安全性を確保するようにしなければならない。そういう考えから、原子炉を設置する場合におきましては、科学的にそ……
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