このページでは小笠原貞子参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○小笠原貞子君 私は、日本共産党を代表して、当面する農政上の諸問題の中で、とりわけ重要な米価、米作問題について、三木総理並びに関係各大臣に質問いたします。 自民党政府による長い間の高度経済成長政策のもとで、わが国の農業は危機的な状態に陥れられてきました。この十年のうちに農業人口は三百五十万人も減少し、農地は八十万ヘクタールも壊廃されてきました。いまや、わが国の食糧自給率は先進資本主義国のうちでも最低の水準に落ち込んでいます。いまこそ農政を根本的に転換し、農業を国の基幹産業として位置づけ、日本農業再建の第一歩を踏み出すことが強く求められています。 そこで、まず第一にお伺いしたいことは、今年の……
○小笠原貞子君 私は、日本共産党を代表して、郵便法の一部を改正する法律案に関して、総理並びに関係大臣に質問いたします。 この法案は封書を二倍半、はがきを二倍と、戦後の一時期を除き、かつてなく大幅に郵便料金を引き上げるものであり、いま不況とインフレに苦しむ国民の間からますます強い反対の声が上がっております。社会福祉団体、青年団体、婦人団体、教育・文化団体はもちろん、農漁民団体、業者、労働組合、地方新聞などの各団体が、たとえば日本農業新聞などの例をとれば、郵送料金の負担が年間十一億円にもなるなど、活動の存続を危うくするものとして強く反対を続けていることを政府も御承知のはずだと思います。 特に、……
○小笠原貞子君 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となりました議長不信任決議案に対し、賛成する立場から討論を行うものであります。 賛成する第一の理由は、酒、たばこ等の値上げ法案が、生活苦にあえぐ国民にとってのささやかな楽しみさえも奪うものであり、かつてない大幅値上げをもくろむ悪法だからであります。この悪法の成立に手をかそうとする議長の行為は、まさに重大な反国民的行為にほかならないからです。 昨今のますます深刻化する不況とインフレ、相次ぐ公共料金の値上げに苦しめられている国民は、常々こう言って嘆いていました。国会は国民の声をちっとも反映してくれないと。こうした中で、前国会の最終日、酒たば……
○小笠原貞子君 私は、日本共産党を代表し、日ソ漁業暫定協定について質問いたします。 九十日間にも及ぶ長期交渉の結果、漁獲量の四割削減と、釣り堀のような操業区域の設定が行われました。こうして、いま漁業者及び関連業界、そして自治体に及ぼす影響は、いまだかってない深刻なものとなっています。 日ソ漁業交渉が難航し、このように厳しい結果になったのは、ソ連側の大国主義的な態度と、吉田内閣がアメリカの圧力に屈して、サンフランシスコ条約で千島列島を不当にも放棄したことに根差すものであります。この問題が真に解決されるならば、あの広大で豊かな千島周辺漁場で、わが国の漁業者は安心して操業できるのであります。本来……
○小笠原貞子君 超過米、特に北海道の問題についてお伺いをしたいと思います。 現在、北海道の米作農家は、ことしは非常に豊作だと、作況指数が一一三というその大豊作の前に、これが喜べない。それは、またこれが余り米になってくるのではないか、余り米になれば、これは一俵について四千円ぐらいの安値になるだろう。そういうようなわけで、非常に豊作を目の前にして不安に毎日暮らしているわけなんです。で、豊作になればこれは喜ばしいことだといえるはずなのに、豊作を前にして不安におののくというようなことは、まさにこれは端的に農政の失敗だと私は思います。で、そういう立場に立ってこの豊作をほんとうに喜んでいいと、責任者であ……
○小笠原貞子君 前回も余り米の問題についてお伺いいたしまして、そのとき大臣から御心配はないのではないか、という御答弁をいただいたわけです。しかし、その後事態が、私たちにとっては喜ばしいような状態、農民にとってはますます不安な状態という進行をしております。九月十五日現在の作況が発表されたのを見ますと、前回の発表より全国的に一ポイント、北海道も二ポイント作況指数が上昇したと、その結果多くの超過米が発生する見込みだというふうに出てきております。北海道は、特にそういう点で多量の超過米で、何としても不安が消えないというような状態なんです。もう検定も進んでいる時期にもなってまいりますし、このまんまでいきま……
○小笠原貞子君 臨時国会が開かれて、そしてまた、三木内閣が誕生するというような時期に入りましてから、いままでたくさん来ていました陳情書だとか、また切実な要求を聞いてほしいという農民の代表の方々が、期待とそして大きな不安を持ちながらこのところたくさんお見えになっています。そして私もその方々から実態を伺い、またお供をして農林省にいろいろお願いにもいってまいりました。ちょうどそのころは公務員の皆さんボーナスが出た時期でございまして、東京へきて役所へいって陳情しても、陳情受けるほうは、あったかい東京でボーナスもらったという方、そしてお答えはまことに冷厳なお答えしかいただいていない。私は、去年の十月から……
○小笠原貞子君 まず初めにパインの問題でお伺いしたいと思います。 たびたび県からも要請団が見えますし、また私ども調査いたしましても、実に深刻な状態になっているわけです。四十九年度分の百二十万ケースというものについてはほぼ何とか解決できるという見通しが立った。しかし、もうすぐ五十年度分ということでまた心配がたまってくるというような状態の中で、今年度五十年度分の生産見通しなどもどういうふうに見積もっていらっしゃるのか、そしてまた、現地の方ではもう五十年考えればとてもやっていけない。いろいろ金融面での融資をしてほしいとか、また借りているものについての返済だとか、金利だとかいうものについての措置を緩……
○小笠原貞子君 短い時間でございますので、具体的に質問させていただきたいと思います。いまの相沢委員に引き続きまして、ソ連船による被害の問題について伺いたい。 いろいろ手を打っていただいて、努力していただいているということは重々わかります。しかし、現地の問題というのを考えてみますと、漁民の場合は生活をかけて必死な問題である。そして漁民も忙しい中、財政的にも苦しい中から自分たちの手で何とか打開させたいと上京もし、水産庁にもお願いやら、ソ連政府への申し入れなども行っている。しかし、そういう状態そのものが、道なりにやってくれているけれども、一体、国としてこの問題をどの程度本当に自分たちの実情をわかっ……
○小笠原貞子君 四十六年の改正の附帯決議がなされて、それについていろいろ進められていると思いますけれども、その中でも、家畜保健衛生所の充実というものがどの程度具体的に進められているのか、そしてその進みぐあい、予算なども勘案されて、まずまずいま大体これでいいというふうに見られているのか。まだこれで不十分だというような点があるとすれば、それは具体的にはどういう点がまだそこまでいっていないというふうにごらんになるのか。また、国の統廃合で相当、数は減らされているわけですが、そこからだけ見ての判断はつきかねると思いますけれども、その統廃合に無理はなかったのかどうか。それから都道府県への財政の援助というも……
○小笠原貞子君 今回の改正案の基本的な内容を見てみますと、牛肉を畜安法の指定食肉にする、そして安定価格を設定して、これに基づいて畜産振興事業団が売り買いなどの操作を行って牛肉の卸売価格の安定を図るという、そういう趣旨のものですけれども、従来、農林省や政府はこういう国内の価格安定制度を整備すると、それと引きかえにいつでも貿易自由化など輸入拡大政策というものが伴ってとられてきたということを考えなければならないと思います。畜産農家の方たちにしてもこの点非常に心配しているわけです。アメリカ、オーストラリアなど、牛肉の輸入や、そして拡大せよという圧力が非常にいま高まっているという中で、心配するのも当然な……
○小笠原貞子君 まず最初に、農振法による開発行為の規制の問題についてお伺いしたいと思います。土地利用基本計画によって五つの地域というものが区分されまして、土地の利用の規制というものは国土利用計画法の上でどういうふうな措置がとられていくのかという点と、それから五つの地域中重複した地域が当然出てきているわけですけれども、その重複した地域の土地利用の規制はどうなるのか、この二点についてまずお伺いいたします。
【次の発言】 重複した場合には。
【次の発言】 それじゃ、改正案の開発規制について見ますと、政府案では、農振地域全体にかからないで農用地区域に限定されている、ということになっているわけですけれど……
○小笠原貞子君 食糧の問題が非常に考えられているときに、たん白資源としての漁業の問題というのは、これは業界だけの問題ではなくて国民全体の問題として考えなければならない大きな問題だと思うんです。そしていま問題になっておりますマグロ漁業というものを考えると、その深刻さというものが、私も今度この法案を調べるに当たっていろいろ実情を調べてみたら、大変だ、深刻だという言葉では言えないような、本当にこれは大変なんだなという深刻さを改めて考えさせられたわけなんです。そしていろいろ、るる衆議院段階で、またきょうは朝から御答弁ありましたけれども、いま業界の皆さんにとってみれば、この量をどれくらいに規制するかとい……
○小笠原貞子君 まず最初に、冬枯れ病とか、それから雪腐れ病とか言っていますが、牧草における大粒の菌核病の被害とその対策についてお伺いしたいと思います。 北海道で私たちどか雪と言ってますけれども、非常に大雪が急にどかっと降る、これがこの春ございまして、その後遺症として、五月には珍しいまた長雨が続くと、北海道の道東地方、十勝、釧路、根室、網走というような広範囲のところで、ほぼ全域で牧草を枯らすいま申し上げましたような菌核病というものが発生をいたしまして、飼料不足が非常に深刻になっております。北海道の農務部で、五月の二十二日における調査結果というものを見ますと、この地域の全草地面積の約五〇%、十五……
○小笠原貞子君 河田参考人にお伺いしたいと思います。 飼料工業会として、飼料の品質の改善、そして管理等についていろいろ対策を講じておられると思うわけですけれども、とりわけ魚粉とかそれから魚かすというのは酸敗しやすいと伺っております。そういうものについてどういう対策を立てていらっしゃるかということでございますね。 それから最近の例を見ますと、富山県で三菱化成のダイブというのが問題になりましたし、北九州ではPCBによる鶏の大量死というものが耳新しい事実として出てきております。配合飼料の場合いろんなものが入っておりましても、表面上では非常に判別しにくいという中で、結果的には被害が各地でいろんな種……
○小笠原貞子君 まず第一に、農林省に、飼料の品質保全についての一般的な指導の問題をお伺いしたいと思います。
行政当局として飼料の品質管理、保全等についてどのような指導をされているか。昭和四十八年四月十二日に出された畜産局長通達によりますと、飼料の原料の高騰による入手難から、飼料品質の低下するおそれがあるとされ、特に注意を呼びかけていらっしゃるわけです。その後相当回数の値上げが行われたというような状態から、品質上問題は出なかったのかどうか、その点についてまず簡単にお願いします。
【次の発言】 抜き取り検査の結査はどうなんでしょうか。違反件数が四十七年度に百六十六件、四十八年には百五十三件という……
○小笠原貞子君 まず第一に、男女間の賃金格差の問題についてお伺いしたいと思います。 賃金そのものについては、勤続年数だとか、職種だとか、また学歴というようなことでいろいろ差が生じられるということも考えられるわけですけれども、その影響がない初任給というものにこの格差があるというのは少し問題ではないか。短大卒以外は平均千円ないし二千円の格差が出ています。単協と農業共済その他、農業団体だけが高卒と大卒それぞれについて男女同一賃金になっています。しかし、そのほかについては、いま言ったような格差がある。しかもこれらの実態は、全国連、単協、農業共済などについて見ますと、本法の最低、そして最高というその幅……
○小笠原貞子君 輸入豚肉の関税減免がこの十二日に発動されました。この問題は、後からいろいろ伺いますけれども、非常に大きな問題が含まれております。とりわけ、生産者である肥育農家にとっては非常に深刻な問題となっております。 御承知のように、一昨年来、飼料値上げが大幅な生産コストの増加になり、配合飼料トン当たり一万円値上げされるということは、枝肉で換算いたしますと、キロ当たり三十二円から三十五円の増となります。中でも中小肥育農家は、公害や卸相場の低迷によって経営が悪化し、縮小また廃業に追いやられる。昨年二月ごろから母豚の屠畜が非常にふえてまいりました。殺された豚のお母さんのおなかの中には子豚がいる……
○小笠原貞子君 いろいろそれなりに御努力はなすっていらっしゃると思うんですけれども、やっぱり働いているものの立場から考えれば、もっと努力が実を結ぶようにしていただきたいという希望があるのは当然のことだろうと思うんです。先ほどから御質問も出ておりました財源計算に伴う国庫負担増の問題などでございますけれども、たとえば現行が千分の九十六、折半になりまして千分の四十八ということになるわけで、各種の年金制度と比べてみましても、厚生年金、男性の場合には千分の三十八、それから私学共済千分の四十と、国共、地共の方は四十六・五とか四十七というふうになっておりますけれども、厚生年金と比べては十違うということになる……
○小笠原貞子君 まず最初に農地問題についてお伺いしたいと思います。 先ほどにも質疑がございましたけれども、十五日国土庁が新全総の点検をやりました。で、金丸国土庁長官は大変傑作だと自画自賛していらっしゃるということですが、それは別といたしまして、私もちょっと拝見させていただいてなかなか警告されている点については今後考えなければならない点を見たわけですけれども、まずその中でも農用地が非常に減少している、欧米先進資本主義諸国に比べて非常に高い水準であるという点、それからまた十年間の農地転用は四十万七千ヘクタール、非農業部門の土地需要の相当部分はこの農地転用によって賄われているという指摘や、また無秩……
○小笠原貞子君 きょうは、初めにスト権問題について、それから軽種馬問題、りんごのフラン病の問題、そして時間が許せばコドリンガの問題についてお伺いしたいと思います。 一番最初に、この間の公共企業体等関係閣僚協議会専門委員懇談会の意見書の問題なんですけれども、その中で、「国有林野事業について考えれば、保安林や治山事業にかかる行政的事務分野を除き、植林や伐採等の作業部門はこれを分離して、新しい経営形態に移行することが必要であるという意見が多かった。」というふうになっていました。これの考え方をちょっと見ますと、これは全く木材供給という経済機能だけを考えたもので、国土保全や水源涵養というような点を無視……
○小笠原貞子君 まず、消費者麦価の問題についてお伺いしたいと思います。 いよいよ来年の一月二十日から、またまた麦の売り渡し価格を二〇%上げるということが決定されたわけですけれども、この問題について第一に私が伺いたいことは、政府の当初予算を見ていった場合に、政府見込みでも一トン約七万円と算定していたのが、実際は二万円下がった、そうすると、予算上では三百億浮いたという計算ができるわけです。それくらい下がって予算が浮いているのに、またここでみんなが値上げで苦しんでいるときに、なぜ値上げをしなければならないのか、どうも筋が通らないのではないか。予算上から見た、この問題の見方についてお伺いしたいと思い……
○小笠原貞子君 まず最初に、松岡政務次官の問題について伺いますけれども、先ほどからの植木長官の答弁を聞きましても、また、今回の事件を見ましても、決してこれは偶然な問題ではない、突発的に起きた問題ではなくて、やはり沖繩の問題について一体どういう考え方で、どういう立場に立って考えていらっしゃるか、基本的にそこが大きな問題だと思うのです。 第二次世界大戦のときの沖繩のあの苦労ということ、私は沖繩県民じゃありませんけれども、日本国民として本当にあの苦しみということ、そして戦後になってもアメリカ占領下にあった苦しみ、そして日本、本土に復帰したといって四年たつけれども、いまだに本当に日本じゅうの苦しみを……
○小笠原貞子君 こうやって見ますと、窓から青葉若葉が大変きれいな季節になりまして、町も大変さわやかな季節になったというこのごろでございますけれども、この青葉と若葉のすばらしい輝きだと思えることが、まぶしくて、暮らしているときにつらくなるという方たちにたくさん私はお目にかかりました。その人たちは、いわゆる戦争で犠牲を受けて、しかももう人生もたそがれに近いという方たち。こういう方たちのことを思いますと、私は、戦後三十年と言われる中でいまだに大きな傷跡を持って、それはだれにもかわることができない一人の人生というものが全く犠牲にされたままでいまなお苦しんでいらっしゃる。こういうことを考えますと、どうし……
○小笠原貞子君 自民党さんの席はだれもいらっしゃらなくなりましたから大変さびしい委員会になりました。先ほどから大臣も大分お疲れのような御様子でございますけれども、やっぱり春を迎えてもこの春は全然喜べないと。非常に悩み苦しんでいる農民の立場を考えてみると、これは大変な問題だということで、私も真剣に問題をお伺いしていきたいと思います。 さて、昨日からの所信表明、そしてまた討論の中で伺っておりますと、まあ決して十分とは思っていないとおっしゃりながら、本年度の予算について結構御自信をお持ちになっていらっしゃる。その点についてはいろいろ各委員からお話出されましたけれども、私もやっぱりその点で初めにまず……
○小笠原貞子君 本法につきまして、第一に貸し付け対象者の問題について、二番目に林業安全衛生資金の問題について、そして三番目に団地間伐促進資金についての三つをお伺いし、その後、造林事業について伺っていきたいと思います。 まず第一の貸し付け対象者についての問題ですけれども、すでに昭和三十一年農業改良資金助成法に基づいて農業にはこのような制度が行われておりました。で、林業には初めて無利子の貸し付け制度というのが今度出てきたわけでございますけれども、農業と比べまして林業の場合にはいろいろな問題点があると思います。 まず、事業体の中には会社経営がある、また同じ林家といっても経営規模が非常に小さい零細……
○小笠原貞子君 まず最初の大きな問題でございました日ソ漁業交渉についての評価でございますけれども、あれの後、安倍農相談話を発表なさいましたし、また先ほど同趣旨の発言をされております。その中身というのは、「日本側代表団の粘り強い折衝によって、これら全面禁漁の措置は回避され、ニシン等一部の魚種につき、わが国としてはなお不満はあるものの、おおむねわが国北洋漁業の実績を確保することができたことは一応の成果と考える。」と、そのように一応の成果というふうに評価されているわけですけれども、私が率直に申し上げれば決してそんな甘い評価では困ると。特に漁民の立場からすれば、一口で言えばニシンが犠牲にされてサケ・マ……
○小笠原貞子君 農業者年金の一番大きな問題となると思われます保険料の問題についてお伺いしたいと思います。 思えばわずか二年前、四十九年に保険料が七百五十円から千六百五十円と大幅に二・二倍の引き上げになりました。そして二年たったいま、またこれが大きく引き上げられる。最終五十四年の一月以降というのになってみますと、三千二百九十円という額で、四十六年の発足当時の七百五十円と比較いたしますともう四・四倍というような大変な急激な保険料の値上がりになっているわけです。もちろん給付の面においても改善という点があろうかと思いますけれども、いまの農家経営、農業に働く皆さんの生活など考えてみますと、農産物の価格……
○小笠原貞子君 まず最初にバルククーラー導入の問題についてお伺いしたいと思います。 五十一年度より加工用原料乳も細菌規制されるということで、乳質改善のためにバルククーラーが大変いい、必要だということで、積極的に導入が推進されております。北海道においてもバルククーラーの設置計画というのが四十七年から五十五年までで一万九千五百基、飼養農家の約七割も占めるというような計画になっているわけです。 そこで、まずお聞きしたいことは、道民にとっては、非常に多額な財政負担になるわけなんですけれども、酪農にとって、そして乳質改善にとってバルククーラーというものはどうしても必要なものであるかどうか、その辺につ……
○小笠原貞子君 この間北海道に調査に行ったわけですけれども、もしも私が農家の立場に立ったらどうだろうと考えたときに、その被害というものが非常に深刻だったということを痛切に感じたわけですね。 それで、今度の調査の一つの特徴としては、農民の皆さんの直の声を聞きたいということで、たんぼにみんな集まってくださいということで、大変いい企画だったんです。そのときも、予想外に婦人の方、青年の方、まあ男の方、たくさんお集まりくださいました。そこでやっぱり、この冷害対策をどういうふうにしてくれるんだろうかということの期待も非常に大きかったわけなんですね。大臣におなりになってから、こういう問題については国の責任……
○小笠原貞子君 日ソ漁業操業協定が発効されましてもう一年になろうとしているわけです。非常に被害が深刻な漁民にとりましては、この操業協定というのに大きな期待をしていたわけです。私も読ませていただきました。「日本国政府及びソヴィエト社会主義共和国連邦政府は、両国の漁船による漁業の操業の安全及び秩序を確保することを希望し、両国の漁船の活動及びその漁具の使用に関連する海上における事故を防止する措置をとること並びに事故が発生した場合にはその迅速かつ円滑な処理を促進することが望ましいと考えて、次のとおり協定した。」という前文でございます。これはまことに結構な前文で、これがどれだけ役に立つかということになる……
○小笠原貞子君 まず最初に、漁業量の拡大と操業水域問題についてお伺いしたいと思うんですけれども、長期間の交渉、まことに漁業者にとっては毎日毎日がやせる思いでの長い交渉でございました。ようやく妥結したと、しかしその内容は北洋関係漁業者にとってはもう大変な予想もつかないという厳しさに、私も何度もその関係業者と話し合いをしておりますけれども、この国会に立っておりまして考えているよりも本当に深刻な状態だということで衝撃を受けているということを特に察知していただきたいと思うわけです。しかし、彼らにすれば交渉期間中じっとがまんしながらも、領土では譲ってくれるなと、国益のためにはわれわれは休漁しても何とかが……
○小笠原貞子君 新しい年が明けまして、アメリカではカーター新政権が誕生する、また、日本も国内では福田新政権が誕生する。ある人は一九七七年とラッキーセブンが二つ続いたから、ことしは何とかいい年になるだろう、そういうことを言う人もございました。しかし、決してラッキーセブンが二つ続くどころか、ことしはますます大変なときになりそうだ。きのうからロッキード疑獄の裁判が始まりましたけれども、いまの日本の中で特に日本の経済関係を考えてみますと、大変御苦労な時期に田中通産大臣は御就任になったわけでございます。 そういう中で、ロッキード疑獄のあの暗雲と重なって日韓の非常に黒い霧がいま少しずつ見えてまいりました……
○小笠原貞子君 高度経済のもとで都市化がどんどん進みました。交通難がひどくなりました。また、労働強化が強くなった。労働様式が変わったり、体を動かす機会が少なくなったということで、運動不足などからくる現代病というものがますますふえてきている、それも大人だけではなくて子供にもふえてきている、やはり日本の健康というのは、日本国民の健康ということを本当に考えていかなきゃならないんじゃないだろうか、私たち共産党はそういう意味で、国民のスポーツの画期的な発展のためにという政策を出しまして、日本の将来を考えてスポーツ政策を出してきたわけなんです。 その中で、きょうはひとつ具体的なお願いで質問をするわけです……
○小笠原貞子君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十八年度の決算に対し、これを是認することができない旨の反対討論を行います。 先般、ロンドンで開かれました先進国首脳会議は、今日の資本主義諸国を襲っている経済的危機がいまや抜きがたい構造的な危機であり、ありきたりの手法では解決し得ないことを示す結果に終わりました。このような深刻な経済危機を一挙に表面化させる契機となったのが、あの四十八年秋の石油ショックであります。 資本主義諸国は、四十七年後半以降、いずれも大幅な物価上昇に悩み、世界的にインフレーションが激しくなっていましたが、さらに石油ショックの発生は景気の停滞を生み出し、主要資本主義諸国は……
○小笠原貞子君 経済の福田さんが総理大臣になられた。長引く不況インフレも少しはまともになるんじゃないかと、素直な国民はそういうような期待を持って暮していたわけですけれども、御承知のようにさっぱりこの不況とインフレというのは治らない。そしてまた、最近特に目立っているのは、魚転がしと言われるように魚の値段もまたばかに高くなっていく。こういう生従の中でいつでも谷間に落ちて日の当たらない人たちと言えばやっぱりお年寄りだと思うんです。で、年金の問題でお伺いしたいわけですけれども、まずその前に私、大臣にちょっとお伺いしたいんですけれども、 いま時差出勤というのじゃなくて、時差食事というのがあるのですよ。そ……
○小笠原貞子君 昨日に続きましてお伺いしたいと思います。 厚生年金の掛金の問題なんですけれども、わが党は前々から掛金の労使折半というのをやめて、労働者三、事業主を七とするべきであるという提言を出しておりました。労働者の組合なんかでも、三・七闘争という名前でこの要求が非常に大きく支持されて、掲げられて、スローガンにもなっております。労使折半というのを国際的に見ても、外国でも、大臣も御承知のように非常に少数になっておりますし、わが国内におきましても、ここ二、三年で五百七組合で負担割合を変更させるというように、この問題は具体的ないま課題になっているわけでございます。現行の折半は法で決められてはいま……
○小笠原貞子君 続きまして、日ソ漁業交渉の問題について、少し具体的に細かくお伺いしていきたいと思います。 十九日、モスクワで開かれている暫定取り決め交渉において、暫定取り決め案が示されたとしてその内容が報道されておりますが、ソ連の原案は、対象水域は北方四島周辺も線引きした二月二十四日の閣僚会議決定の海域とする。二番目には、操業許可証を発行する。三番目、日本漁船にソ連の関係公務員が乗船できる。四番目、ソ連は許可証の発給に対する料金を徴収できる。五番目は、日本漁船はソ連の漁業規制のための規則を遵守しなければならない。こういうふうになっていると報道されておりますが、これは間違いございませんか。
○小笠原貞子君 八郎潟事業団の問題についてお伺いいたします。 金額にして八百五十二億。ちょっと外から見ただけでも、あの膨大な土地がよくここまで干拓されたというふうに、まさに世紀の事業と言われてもそれなりの大きな事業だったと思うのです。その事業が先ほどからお伺いし、また一昨日もいろいろお伺いしてみますと、大変めでたく事業が終わって解散にいけそうだというように受け取られるわけです。労働時間も短縮されている、そして生産量も米の場合は平均以上だ、小麦も大変よろしい、野菜もいいと。いいことずくめで、ちっとも悪いことがなくて、それはめでたし、めでたしというような御説明を一昨日も伺い、きょうもいろいろ御答……
○小笠原貞子君 知事にお伺いしたいと思います。 直接漁業に携わっていらっしゃる方の被害というのも大変な問題ですし、これも早急に手を打っていただかなければならない。しかし政府の対策で言えば、日ソ漁業交渉の結論待ちで、当面つなぎ融資というような形で、補償は減船対策と絡めてというような考えだと思うんです。しかし、もうすでに損失がはっきりしている分については速やかに補償を具体化する必要があるというふうに考えるんですが、その点についてどうお思いになっていらっしゃるか。 それから、数でも多いし、また業界としても雇われている者としても大きなウェートを占める分が、先ほどもおっしゃいましたように、加工業者と……
○小笠原貞子君 まず最初に、サケ・マス交渉の仮調印が延期された問題についてお伺いしたいと思います。 日ソ漁業委員会、モスクワでソ連二百海里以外のサケ・マス漁について二十五日の仮調印ということを私たち帰るときも伺ってきて、まあまずまずよかったなと思っていたんですけれども、二百海里水域の表現をめぐって領土問題がまたここではっきり出てきたと、で延期されるというような事態になってまいりました。四月から出漁ということで期待していた人たちが、非常に絶望的な状態だと問題になっております。こういう事態になりまして、大臣としてはこれについてどのような対策、方針を持っていらっしゃるか、それの問題でお伺いしたいと……
○小笠原貞子君 私は、日本共産党を代表して、漁業水域に関する暫定措置法案に対する修正案の提案理由を説明いたします。 修正案の朗読は省略させていただきます。 日ソ漁業交渉が中断し、北洋漁場で一千隻に上る日本漁船が操業できないという異常な状態が続いており、漁業者を初め水産加工業者など関連業者の経営は重大な困難に立ち至っており、また、乗組員や加工場で働く労働者は、失業など深刻な生活不安にあります。 したがって、日ソ漁業交渉の一日も早い妥結と漁獲量の確保の要求は、きわめて切実なものとなっています。 そこで、本法案を再開される漁業交渉の進展に役立たせるために、その早期成立は当然必要なことでありま……
○小笠原貞子君 まず、獣医学教育の充実の問題についてお伺いしたいと思います。 本法案の改正によりまして、獣医師の国家試験を受ける資格というのが二年延長になると。そのために、だから教育体制はどうなるかということになりますと、法的には何らはっきりして出されていないわけです。 そこで、具体的にお伺いしていきたいと思いますが、まず大学院修士課程の入学定員について、現在国立大学の場合、学部入学定員の約半数になっています。それから私立の場合は十分の一以下となっているわけです。で、獣医師国家試験資格が修士課程卒業となるということになりますと、学部入学の定員と同数の修士課程定員ということになるというふうに……
○小笠原貞子君 最初に、農業者年金における婦人の加入問題と遺族年金の問題、この問題はきょうも先ほどから同僚議員からるる御質問がありましたし、毎年の問題ともなっております。そこで、また重ねてお伺いするというわけでございますので、きょうは大臣熱心にお聞きになっていらっしゃいましたので、今度は局長でなくて大臣からの御見解を伺いたいと、そう思うわけでございます。 もう御承知のように、農村婦人の農業に果たしている役割りという問題からお伺いしたいのです。農業就業人口の中で七六年度の農業調査結果報告書によると、全体で七百四十八万八千人中女性が四百六十五万人と、実に六二・一%を占めておりますし、また基幹的農……
○小笠原貞子君 まず、日ソ漁業交渉についてお伺いいたします。
外務大臣にお伺いいたします。昨日の鈴木・イシコフ会談の内容はどうなっておりますか。特に、その中で鈴木農林大臣は何を主張されたか。
【次の発言】 相変わらず水域の問題では平行線ということなんですが、今後どういう決着になるというふうにお見通しになっていらっしゃるか。また、昨日の会談の結果を受けて鈴木農林大臣にどういう訓令が出されたか、その問題をお伺いいたします。
【次の発言】 幹部会令でやると言われても、閣僚会議決定はこれに基づいて決められたものだ。つまり、幹部会で決まったのに基づいて閣僚会議決定というのが出されていると。具体的な線引……
○小笠原貞子君 苫小牧開発の土地の問題についてお伺いしたいと思いますが、まず、これまで北海道当局が先行投資を行い、用地確保を行ったという点で、非常ないままでの他の例とは違う重要な問題が数々含まれていると思うんです。二百億とも三百億とも言われる大変な額の資金投下で確保した農地が、すでに御承知のように、北海道議会において昭和四十八年の三月から十二月にかけまして、いわゆる百条委員会という調査特別委員会が開かれて、審議されました。その報告書を見ますと、その広さで言いますと、実に百五十四万四千百七十四平方メートルという膨大な土地が農地法違反で取得されていたというようなことが明らかになっていたわけです。こ……
○小笠原貞子君 亡くなられた方の御冥福を祈るとともに、一日も早くこの幌内鉱が再開されるというそのために、国としてもいろいろな手を尽くしていただくということで、いままでございました御答弁を確認させていただいた上で質問に入りたいと思います。 率直に言いまして、私はいままでの御答弁を聞いておりますと、これでもうこんな事故はないという保証は何にもない。なぜなら、いろいろ検討するとか、いろいろと御努力をするという言葉はあるけれども、そのために裏づけとして一体何を持ってどういうふうにしようかという点が非常に不足している。非常に私は不満に思います。 特に、夫の遺体を水の中につけたまま――本当に考えてみて……
○小笠原貞子君 御遺族にとりましては、またことしのお正月も水没の下でというような大変悲しい事情というものがあるわけでございますけれども、御遺族にとりましても、またこれから働こうとする労働者にとっても、この事故というものは非常に大変な問題で、これを契機として反省すべき点、また反省して、今後への善処をしていただかなければならないと思いますし、また、傍聴にいらっしゃった方たちも、各関係自治体の方、いろいろな意味で国家的なエネルギー資源という立場から考えても、これは非常に大きな問題だと思うわけなんです。 いろいろこの間、衆議院でのやりとりやまたきょうずっとのやりとりを聞いていまして、私ちょうどロッキ……
○小笠原貞子君 去る四月十二日、農林省の統計情報部より、この十二月よりの降雪及び低温による農作物被害というものの状況が把握されて発表されております。そこに書かれているように、総額は四百八十二億、約五百億に迫るという大きな被害になっておりますし、その中で特に果樹の被害が大きく、総被害の六三%になっていると、こういうふうにまとめられているわけです。北海道におきましても御多分に漏れずこの果樹の被害が非常に大きく出ているわけです。北海道の果樹といいましても、特にリンゴでございます。私の手元にそのリンゴ産地江部乙を抱えております北海道滝川市議会からの「果樹の凍害対策等に関する要望意見書」というものが送ら……
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